JP6018871B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、脚体に枢支された補助部材に背凭れを連結することで背凭れを脚体に支持する椅子に関する。
従来、背凭れを脚体に支持する椅子において、座体の下方に位置して背凭れ等を連結する作動機構部に、背凭れ連結用の補助部材を予め枢支し、この補助部材に背凭れを連結することで、背凭れを脚体の作動機構部に支持するものがある(例えば、特許文献1−3参照)。
これらの技術は、背凭れが作動機構部の左右両側に枢支される左右一対の前向き腕部を備え、これら両前向き腕部が作動機構部を避けて一体化されるような構成の場合に、その取り付けを効率的に行うことができる。
特開2008−119251号公報 特開2010−094456号公報 特開2011−092381号公報
しかし、上記文献に開示される椅子には、以下のような課題がある。
特許文献1では、まず、補助部材としての腕杆13の後部から突出するピン14を、背凭れの一部をなす背凭れ支持杆10の後部に形成された下方に開口する凹溝17に上方から嵌合させて仮保持し、次いで、このピン14を支点として背凭れ支持杆10を前上方に回動させ、腕杆13の前部に外側方に突出するように設けられた枢支軸7に、背凭れ支持杆10の前部で上方に開口する凹溝18を下方から嵌合させるようにした構造である。この構造によれば、背凭れ支持杆10を仮保持しておくことができるので、背凭れ支持杆10を回動させる作業を効率的に行うことができる。一方で、L字状の背凭れ支持杆10の上部を手で保持しながら、先端の凹溝18、及び回動支点となるピン14から離間した枢支軸7という、力の加わり難い部位同士を適正に嵌合させる必要があり、作業時間を要することとなって工程上のロスを招来する。
特許文献2では、補助部材としての揺動フレーム8に、背凭れの一部をなすアーム部6の先端部を嵌合させた上で、揺動フレーム8の上面にアーム部6と一体をなす底板部7を載置し、これらを互いにネジ止めする構造である。この構造によって、背凭れを補助部材に支持することが非常に容易になる。その一方で、揺動フレーム8より大きさもあり荷重も大である背凭れが広い面積で載置されているので、背凭れの回動時には揺動フレームに大きな曲げモーメントが加わることとなり、揺動フレームの損耗が発生し易くなる。
特許文献3では、特許文献1と同様、補助部材としての揺動部材18と、背凭れの一部をなすバックフレーム10の前向きアーム16とを、フレーム受け軸37と前向き開口溝38との嵌合により保持し、次いで第一軸19と下向き開口溝39とを嵌合させる構造である。したがって、特許文献1と同様の問題が発生する可能性がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、補助部材と背凭れとの連結作業を効率化するだけでなく、両者の間に作用するモーメントの特定部位への集中を防止する椅子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。
すなわち、本発明に係る椅子は、脚体と、該脚体に支持される背凭れと、を備える椅子において、前記背凭れが、着座者の背を支持する起立部の下側から前方に延び、前部が前記脚体の左右外側に配置される左右一対の前向き腕部と、前記脚体から左右外側に突出する回動軸に一体回転可能に取り付けられ、前記前向き腕部の上向きの移動を伴って該前向き腕部の前部を連結する連結部を具備する補助部材と、を有し、前記連結部が、前記前向き腕部の前部の互いに異なる位置に係合し、該前部よりも後方の前記背凭れの重量によるモーメントと反対回りのモーメントが生じるように、前記前部に反力を作用させ、かつ該反力により前記背凭れを脱落不能に保持する複数の係合保持部を有することを特徴とする。
このように構成された椅子では、補助部材に対する前向き腕部の上方への移動によって、左右前向き腕部が一体化された背凭れであっても容易に組み付けることができる。また、補助部材の複数の係合保持部に背凭れの重量によるモーメントを分散でき、かつ複数の係合保持部の作用により背凭れを組み付け位置に仮保持できる。
また、本発明に係る椅子は、前記複数の係合保持部が、上向きの第一傾斜面と、凸状又は凹状の第一係合部と、を含み、前記前向き腕部の前部が、前記第一傾斜面と対向する下向きの第二傾斜面と、前記第一係合部を係合させる凹状又は凸状の第二係合部と、を有することが好ましい。
このように構成された椅子では、複数の係合保持部を単純形状で形成することが可能となり、連結部の複数の係合保持部とこれに係合する前向き腕部の前部とを簡単に形成できる。
また、本発明に係る椅子は、前記第一係合部及び第二係合部が、互いに上下に突き当たると共に該突き当て方向で締結されることが好ましい。
このように構成された椅子では、補助部材に対して前向き腕部を上向きに移動した際の前向き腕部の位置決めを容易にできると共に、この状態で前向き腕部を補助部材に締結できる。
また、本発明に係る椅子は、前記前向き腕部の前部が、前記補助部材に左右外側から重なるように係合した状態で、前記回動軸の軸端部に該回動軸と平行な軸端ネジにより締結され、前記補助部材の左右外側に、前記前向き腕部の前部の左右内側に係合する凸状又は凹状の第一位置決め部を有し、前記前向き腕部の前部の左右内側に、前記第一位置決め部に係合する凹状又は凸状の第二位置決め部を有することが好ましい。
このように構成された椅子では、回動軸を基準に前向き腕部及び補助部材を容易に位置決めできる。
本発明によれば、補助部材と背凭れとの連結作業を効率化するだけでなく、両者の間に作用するモーメントの特定部位への集中を防止する椅子を提供することができる。
本発明の実施形態における椅子の斜視図である。 上記椅子の側面図であり、(a)は背凭れを後傾させる前の状態、(b)は背凭れを後傾させた状態をそれぞれ示す。 上記背凭れの前向き腕部周辺の斜視図である。 上記前向き腕部の前部から補助部材を分離させた状態の斜視図である。 上記前向き腕部周辺の正面図である。 図5のVI−VI断面図である。 図5のVII−VII断面図である。 上記実施形態の変形例を示す図7に相当する断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の椅子1は、キャスタ2付きの多岐脚3と、多岐脚3の中央部より起立する脚柱4と、脚柱4の上端部に取り付けられて座体5を支持する支基6と、支基6の左右両側部に前下端部が枢着されて支基6内の不図示のリクライニング機構により後傾し得る側面視L字状の背凭れ支持体7と、背凭れ支持体7の後上部の前面に取り付けられる背凭れ本体8と、背凭れ支持体7の下部の左右両側に支持される肘掛け9と、を備える。多岐脚3、脚柱4及び支基6は椅子1の脚体6Aを構成し、背凭れ支持体7及び背凭れ本体8は椅子1の背凭れ8Aを構成する。
図2、図3を併せて参照し、背凭れ支持体7は、例えばアルミニウム合金からなるダイキャスト品であり、背凭れ本体8の下部後方に配置される起立部11と、起立部11の下方で左右に分岐して前方に湾曲しつつ延びる左右一対の前向き腕部12と、を一体に有する。支基6の左右両側には、前記リクライニング機構における左右方向に沿う回動軸19が突出し、この回動軸19に左右前向き腕部12の前端部12aが一体回転可能に取り付けられる。背凭れ支持体7は、前記リクライニング機構の作用により、前後に傾動したり所望の後傾位置で停止し得る。
左右前向き腕部12の前部上側には、座体5の前後中間部の下面に向けて延びる座体連結部13が突設される。座体5の前部の下面は、支基6の前部の上面に前後摺動可能に支持される。左右前向き腕部12の前部の左右外側には、肘掛け9の支持柱14における左右内側に向けて湾曲する下部湾曲部の内側端が締結等により固定される。
図2(a)に示すように、背凭れ支持体7が後方へ傾動する前の起立状態から、図2(b)に示すように、背凭れ支持体7が後方へ傾動すると、背凭れ本体8と共に肘掛け9も同様に後方へ傾動する。このとき、座体5が前向き腕部12の座体連結部13によって下後方へ引かれ、座体5の前部は支基6に対して後方へ摺動し、もって座体5が背凭れ支持体7の傾動に連動して後方へ移動しつつ後下がりに傾動する。
図1に示すように、背凭れ本体8は、その骨格をなす背凭れフレーム15の前面開口部にメッシュ生地16を張設した構成を有する。背凭れフレーム15は、例えば合成樹脂からなる射出成型品であり、前面開口部を形成する枠部17と、枠部17の後方でその上下に亘る中央幹部18と、を一体に有する。中央幹部18の下部の後面側は、背凭れ支持体7の起立部11の前面側と前後方向で対向して重なり合い、これらが一体的に連結される。
図3に示すように、左右前向き腕部12は、その前部が支基6の左右外側に配置される。左右前向き腕部12は、支基6の左右外側に予め枢支された左右補助部材40に、それぞれ左右外側から重なるように係合して連結され、もって左右補助部材40を介して左右前向き腕部12ひいては背凭れ8Aが支基6ひいては脚体6Aに枢支される。以下、特に記載がなければ、脚体6Aに左右補助部材40を取り付けると共にこれら左右補助部材40に左右前向き腕部12を連結した状態に基づいて各構成の説明を行う。
図3、図4に示すように、左右前向き腕部12は、下側ほど左右内側に位置するように傾斜した内側面21及び外側面22を形成する。左右前向き腕部12の前後中間部の左右内側には、内側面21から左右外側に突出する直方体状の突出部23が形成される。突出部23は、左右方向と略直交する内側面24を形成する。左右前向き腕部12の前後中間部の左右外側には、左右外側に開放する側面視多角形状の嵌合凹部25が形成される。嵌合凹部25には、肘掛け9の支持柱14における下部湾曲部の内側端が嵌入されると共に、該内側端がネジ(締結ボルト、不図示)により固定される。嵌合凹部25の内部空間は突出部23内に入り込むように形成される。
図4を参照し、突出部23の前方には、比較的突出量の少ない低突出部26が段差状に連なって形成される。突出部23と低突出部26との間の段差面は、左右方向と略平行で下向きに傾斜する下向き傾斜面27とされる。低突出部26は、左右方向と略直交する低内側面28を形成する。突出部23の上面29及び低突出部26の上面30は互いに面一をなし、それぞれ前向き腕部12の上縁よりも下方で段差状に形成される。突出部23の下面31及び低突出部26の下面32は、前向き腕部12の下面33と面一とされる。
前向き腕部12の前端部12aは、低突出部26の低内側面28と面一の前端内側面34を形成すると共に、回動軸19と同軸の側面視半円状の前端面35を形成する。低突出部26の上面30は、前向き腕部12の前端部12aの後方で前上がりの傾斜上面30aを形成した後、前向き腕部12の前端面35に滑らかに合流して連なる。
支基6の左右外側には、回動軸19における例えば断面正六角形状の軸端部(不図示)が左右外側に突出する。軸端部は、補助部材40の六角孔41に中間ばめ程度のはめあいで挿入される。補助部材40は左右一対をなし、それぞれ左右前向き腕部12の前部の左右内側部を形成するべく、前向き腕部12に沿って前後に長く形成される。左右補助部材40は、回動軸19に一体回転可能に取り付けられ、これら左右補助部材40に左右前向き腕部12の前部が連結されることで、背凭れ8Aが脚体6Aに傾動可能に枢支される。
図3、図4を参照し、補助部材40は、突出部23の内側面24と面一をなす部材内側面42を形成すると共に、低突出部26の低内側面28と対向する部材外側面42aを形成する。補助部材40は、突出部23の上面29及び低突出部26の上面30と面一をなす部材上面43と、低突出部26の傾斜上面30a及び前向き腕部12の前端面35と面一をなす部材前端面44と、前向き腕部12の下面33と面一をなす部材下面45と、下向き傾斜面27に対向する上向き傾斜面46と、に囲まれた側面視形状を有する。
図4、図6、図7に示すように、補助部材40は、前向き腕部12の前上方への移動(図6、図7中線Sに沿う方向の移動)を伴って該前向き腕部12の前部を連結する連結部47を備える。連結部47は、補助部材40の後端面である上向き傾斜面46と、部材外側面42aの後部に形成されて左右外側(前向き腕部12側)及び下方に開放する凹状の第一係合部48と、部材外側面42aの前部に形成されて左右外側及び下方に開放する比較的浅い凹状の第一位置決め部49と、を有する。上向き傾斜面46及び下向き傾斜面27は、線Sと略平行に形成される。線Sに沿う方向は補助部材40及び背凭れ支持体7の型割り方向でもある。
第一係合部48内には、線Sに略直交する上端面51と、上端面51から線Sに沿う方向の下方へ所定の抜き角で広がる内周面52と、が形成される。上端面51の上方には、これを線Sに沿って貫通するネジ挿通孔53が形成される。ネジ挿通孔53の上部には、上方から挿通されるネジ(締結ボルト)69の頭部を入り込ませる座刳り54が形成される。
第一位置決め部49内には、回動軸19と同軸の半円状の上端内周面55と、上端内周面55の前後端から線Sに沿う方向の下方へ所定の抜き角で広がりつつ延びて部材下面45に至る前後面55a,55bと、上端内周面55及び前後面55a,55bに囲まれた領域で部材外側面42aから左右内側へ段差状に変位する内変位面56と、が形成される。内変位面56の左右内側には、これを回動軸19と同軸に貫通する六角孔41が形成される。
図4を参照し、前向き腕部12の前部の左右内側には、補助部材40の連結部47に係合する腕側連結部57が設けられる。腕側連結部57は、前記突出部23が形成する下向き傾斜面27と、第一係合部48に係合する凸状の第二係合部58と、第一位置決め部49に係合する凸状の第二位置決め部59と、を有する。
第二係合部58は、線Sに略直交する上端面61と、上端面61から線Sに沿う方向の下方へ所定の抜き角で広がる外周面62と、を有する。第二係合部58には、これを線Sに沿って貫通するナット孔63が形成される。第二係合部58の上端面61は、第一係合部48内の上端面51に下方から突き当たり、補助部材40に対する前向き腕部12の上下位置を規定する。第二係合部58の外周面62は、第一係合部48内の内周面52に概ね整合し、ネジ挿通孔53に対するナット孔63の位置を規定する。ナット孔63には、ネジ挿通孔53に上方から挿通したネジ69の首下が螺合される。第二係合部58の下端面64は、前向き腕部12の下面33と面一とされる。
第二位置決め部59には、第一位置決め部49の上端内周面55に概ね整合する上端外周面65と、第一位置決め部49の前後面55a,55bに概ね整合する前後面65a,65bと、上端外周面65及び前後面65a,65bに囲まれた領域で前端内側面34から左右内側へ段差状に変位する内変位面66と、を有する。内変位面66には、これを回動軸19と同軸に貫通するネジ挿通孔67が形成される。図5を併せて参照し、ネジ挿通孔67の左右外側には、左右外側から挿通されるネジ(締結ボルト)70の頭部を入り込ませる座刳り68が形成される。
左右補助部材40は、六角孔41に回動軸19の軸端部を押入することで、支基6の左右外側で回動軸19に取り付けられる。
これら左右補助部材40に背凭れ8A(背凭れ支持体7)を連結する手順は、まず、左右補助部材40の線Sに沿う方向の下方に位置する左右前向き腕部12を、線Sに沿って斜め前上方に移動させ、各傾斜面27,46同士を摺接させつつ、各係合部48,58同士及び各位置決め部49,59同士を係合させる。前向き腕部12の下向き傾斜面27、第二係合部58及び第二位置決め部59は、補助部材40の上向き傾斜面46、第一係合部48及び第一位置決め部49に対して、線Sに沿う上向き移動のみによって係合する。このため、左右前向き腕部12が支基6の後方で一体化されたものであっても、左右補助部材40に左右前向き腕部12を容易に係合させることができる。
左右前向き腕部12の第二係合部58の上端面61及び第二位置決め部59の上端外周面65は、左右補助部材40の第一係合部48の上端面51及び第一位置決め部49の上端内周面55に下方から突き当たる。これにより、左右補助部材40に対する左右前向き腕部12の上向き移動が停止し、これらの上下の相対位置が規定される。この状態を左右前向き腕部12が左右補助部材40に係合しきった状態とする。
この状態で、作業者が背凭れ支持体7から手を離す等により背凭れ支持体7の支えを無くすと、連結部47及び腕側連結部57が互いに係合することから、連結部47及び腕側連結部57には、背凭れ8Aにおける左右前向き腕部12の前部よりも後方の重量による後回りのモーメントが生じる。なお、前記「背凭れ支持体7の支えを無くす」とは、背凭れ支持体7を支持した組み付け治具等から背凭れ支持体7を離すことも含む。
このとき、連結部47及び腕側連結部57では、各傾斜面27,46の下端部、並びに第一係合部48の内周面52及び第二係合部58の外周面62の後部上端部に、前記モーメントによって圧接される接点T1,T2が生じる(図7参照)。これら両接点T1,T2は、腕側連結部57に前記モーメントと反対回り(前回り)のモーメントが生じるように、腕側連結部57の下向き傾斜面27及び第二係合部58に前記後回りのモーメントの入力に対する反力を発生させる。背凭れ8Aは、接点T1での両傾斜面27,46の圧接、及び接点T2での両係合部48,58の圧接によって、左右前向き腕部12が左右補助部材40に係合しきった状態で仮保持される。
すなわち、補助部材40の連結部47は、前向き腕部12の前部の互いに異なる位置に係合し、該前部よりも後方の背凭れ8Aの重量によるモーメントと反対回りのモーメントが生じるように、前向き腕部12の前部に反力を発生させ、かつ該反力により前向き腕部12ひいては背凭れ8Aを脱落不能に保持する複数の係合保持部(各傾斜面27,46及び各係合部48,58)を有する。第一位置決め部49の上端内周面55と第二位置決め部59の上端外周面65との上端位置での接点T3においても、前記後回りのモーメントの入力に対する反力を発生させており、接点T1,T2の負荷を軽減している。
前向き腕部12を補助部材40に仮保持した状態において、各係合部48,58同士の係合によってネジ挿通孔53とナット孔63との位置決めがなされると共に、各位置決め部49,59同士の係合によって前向き腕部12の前端部12aと補助部材40の前部及び回動軸19との位置決めがなされる。この状態で、ネジ挿通孔53に上方から挿通したネジ69を第二係合部58のナット孔63に螺合し締め込むと共に、ネジ挿通孔67に左右外側から挿通したネジ70を回動軸19の軸端部に螺合し締め込むことで、左右補助部材40に対する左右前向き腕部12の連結が完了する。各ネジ69,70の挿通及び締結は、各ネジ挿通孔53,67と締結孔とが位置決めされていることから容易であり、前向き腕部12及び補助部材40の連結工程の短縮が図られる。
以上説明したように、上記実施形態における椅子1は、背凭れ8Aの左右前向き腕部12が、脚体6Aに取り付けられた左右補助部材40に上向きの移動を伴って連結される構成であり、補助部材40の連結部47が、前向き腕部12の前部の互いに異なる位置に係合し、該前部よりも後方の背凭れ8Aの重量によるモーメントと反対回りのモーメントが生じるように、前記前部に反力を作用させ、かつ該反力により背凭れ8Aを脱落不能に保持する複数の係合保持部(上向き傾斜面46及び第一係合部48)を有するものである。
この構成によれば、補助部材40に対する前向き腕部12の上方への移動によって、左右前向き腕部12が一体化された背凭れ8Aであっても容易に組み付けることができる。また、補助部材40の複数の係合保持部に背凭れ8Aの重量によるモーメントを分散でき、かつ複数の係合保持部の作用により背凭れ8Aを組み付け位置に仮保持できる。
また、上記椅子1は、前記複数の係合保持部が、上向き傾斜面46と、凹状の第一係合部48と、を含み、前向き腕部12の前部が、上向き傾斜面46と対向する下向き傾斜面27と、第一係合部48を係合させる凸状の第二係合部58と、を有することで、複数の係合保持部を単純形状で形成することが可能となり、連結部47の複数の係合保持部とこれに係合する前向き腕部12の前部とを簡単に形成できる。
また、上記椅子1は、第一係合部48及び第二係合部58が、互いに上下に突き当たると共に該突き当て方向で締結されることで、補助部材40に対して前向き腕部12を上向きに移動した際の前向き腕部12の位置決めを容易にできると共に、この状態で前向き腕部12を補助部材40に締結できる。
また、上位椅子1は、前向き腕部12の前部が、補助部材40に左右外側から重なるように係合した状態で、回動軸19の軸端部に該回動軸19と平行なネジ70により締結される構成において、補助部材40の左右外側に、前向き腕部12の前部の左右内側に係合する凹状の第一位置決め部49を有し、前向き腕部12の前部の左右内側に、第一位置決め部49に係合する凸状の第二位置決め部59を有することで、回動軸19を基準に前向き腕部12及び補助部材40を容易に位置決めできる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、補助部材40の連結部47に凸状の第一係合部を設けると共に、前向き腕部12の前部に前記第一係合部を係合させる凹状の第二係合部を設けてもよい。同様に、補助部材40の連結部47に凸状の第一位置決め部を設けると共に、前向き腕部12の前部に前記第一位置決め部を係合させる凹状の第二位置決め部を設けてもよい。
図8(a)は、上記実施形態を模式的に示す。このように、補助部材40の凹状の第一係合部48に前向き腕部12の凸状の第二係合部58を係合させる構成に対し、図8(b)は、補助部材40の凸状の第一係合部48’に前向き腕部12の凹状の第二係合部58’を係合させ、これらの間に接点T1’,T2’を設定した構成を示す。また、図8(c)は、補助部材40の凹状の第一係合部48”と前向き腕部12の凸状の第二係合部58”とを整合形状とすることなく、突起をもって接点T1”,T2”を設定した構成を示す。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 椅子
6A 脚体
8 背凭れ本体(起立部)
8A 背凭れ
12 前向き腕部
19 回動軸
27 下向き傾斜面(第二傾斜面)
40 補助部材
46 上向き傾斜面(係合保持部、第一傾斜面)
47 連結部
48 第一係合部(係合保持部)
49 第一位置決め部
58 第二係合部
59 第二位置決め部
70 ネジ(軸端ネジ)

Claims (4)

  1. 脚体と、該脚体に支持される背凭れと、を備える椅子において、
    前記背凭れが、着座者の背を支持する起立部の下側から前方に延び、前部が前記脚体の左右外側に配置される左右一対の前向き腕部と、前記脚体から左右外側に突出する回動軸に一体回転可能に取り付けられ、前記前向き腕部の上向きの移動を伴って該前向き腕部の前部を連結する連結部を具備する補助部材と、を有し、
    前記連結部が、前記前向き腕部の前部の互いに異なる位置に係合し、該前部よりも後方の前記背凭れの重量によるモーメントと反対回りのモーメントが生じるように、前記前部に反力を作用させ、かつ該反力により前記背凭れを脱落不能に保持する複数の係合保持部を有することを特徴とする椅子。
  2. 前記複数の係合保持部が、上向きの第一傾斜面と、凸状又は凹状の第一係合部と、を含み、
    前記前向き腕部の前部が、前記第一傾斜面と対向する下向きの第二傾斜面と、前記第一係合部を係合させる凹状又は凸状の第二係合部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 前記第一係合部及び第二係合部が、互いに上下に突き当たると共に該突き当て方向で締結されることを特徴とする請求項2に記載の椅子。
  4. 前記前向き腕部の前部が、前記補助部材に左右外側から重なるように係合した状態で、前記回動軸の軸端部に該回動軸と平行な軸端ネジにより締結され、
    前記補助部材の左右外側に、前記前向き腕部の前部の左右内側に係合する凸状又は凹状の第一位置決め部を有し、
    前記前向き腕部の前部の左右内側に、前記第一位置決め部に係合する凹状又は凸状の第二位置決め部を有することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の椅子。
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