JP6018497B2 - 液体口腔用組成物 - Google Patents

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本発明は、液体口腔用組成物に関する。
フィチン酸は、タバコのヤニの除去、歯石抑制効果、フッ化錫の安定化等の作用を有することが知られており、種々の口腔用組成物に用いられている。例えば、特許文献1には、フィチン酸を含有する歯磨剤が報告されており、またフィチン酸に加えてゼオライトを配合した口腔用組成物(特許文献2)や、特定の崩壊強度の粒子(特許文献3)等を配合した歯磨組成物も報告されている。さらに、本出願人は、歯の表面に付着した高さ1μm未満の小さな固形物は、従来の美白剤や研磨剤では十分に除去できないが、フィチン酸を含有し、かつ多価カチオンを配合せず、pHを一定の範囲に調整した組成物や、さらにフィチン酸と特定の量比でピロリン酸又はその塩を併用する組成物を用いれば、歯の表面に付着した微小固形物を除去でき、歯を白くし、かつ歯に光沢を付与できることをすでに報告している(特許文献4〜5)。
一方、ヒドロキシプロピルセルロースは、液体口腔用組成物に適度な粘性を付与することができる成分として知られている。例えば、特許文献6には、塩化セチルピリジニウム等の薬効成分とヒドロキシプロピルセルロースを配合した液体口腔用組成物が開示されており、ヒドロキシプロピルセルロースによって組成物に粘性を付与し、薬効成分の口腔内滞留性の向上を図っている。
特願昭56−18913号公報 特開平11−349460号公報 特開2003−335646号公報 国際公開第2010/058522号パンフレット 国際公開第2012/137941号パンフレット 特開2008−120753号公報
しかしながら、特許文献1〜5に記載のフィチン酸を含有する組成物では、着色した歯に美白効果をもたらすものであるものの、こうした効果をさらに持続させるため、さらに歯の着色を抑制する必要がある。また、ヒドロキシプロピルセルロースは、特許文献6にも記載されるように、液体口腔用組成物に粘性を付与する成分であり、粘性によって有効成分を吸着するが、汚れの付着も促進するおそれがある。こうしたなか、歯の汚れ付着防止効果をさらに高めて、歯の着色を有効に抑制することができる液体口腔用組成物が望まれている。
したがって、本発明は、フィチン酸を用いつつ、歯の着色抑制効果を十分に発揮し、歯の美白効果の持続性を高めることができる液体口腔用組成物に関する。
そこで本発明者は、先に歯の表面に付着する厚み数μm未満の微小な固形生成物中の成分には、リン酸カルシウム類だけでなく有機物も含まれていることを発見し、さらに当該有機物とリン酸カルシウム類との混合による歯の表面の微小な固形生成物が再度付着することを防止したが、歯の着色抑制効果を十分に発揮させる発想には至らなかった。しかるところ、水の量やpH、粘度等が制御された環境下、特定量のフィチン酸とヒドロキシアルキルセルロースを特定の量比で併用することにより、予想外にも歯の着色を飛躍的に抑制できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(B):
(A)フィチン酸又はその塩 酸換算量で0.01質量%以上1.5質量%以下
(B)ヒドロキシアルキルセルロース 0.01質量%以上1質量%以下、及び
(C)水 70質量%以上95質量%以下
含有し、成分(A)の酸換算量と成分(B)との質量比(A/B)が0.1以上7以下であり、かつ多価金属カチオンを含有しないか又は成分(A)に対して0.1倍モル未満含有し、
pHが5.5以上6.5以下であって、25℃における粘度が30mPa・s以下である液体口腔用組成物を提供するものである。
本発明の液体口腔用組成物によれば、フィチン酸による歯に付着した微小固形物を除去する機能を十分に発揮させつつ、これを有効に持続させ、洗口時において良好な感触や風味をもたらしながら、歯の着色を効果的に抑制することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の液体口腔用組成物は、成分(A)として、フィチン酸又はその塩を酸換算量で0.01質量%以上2質量%以下含有する。フィチン酸又はその塩は、優れた歯の美白作用を有しており、後述するヒドロキシアルキルセルロース(B)とともに歯に適用することにより、歯の着色抑制効果を顕著に増強し、その美白作用を持続させることができる。フィチン酸は、別名myo−イノシトール6リン酸ともいい、イノシトールリン酸エステル化合物である。種々のリン酸化合物の中で、光沢付与効果は、フィチン酸又はその塩が特に優れている。
その塩としては、ナトリウムやカリウム等のアルカリ金属塩やアンモニウム塩等が挙げられ、味、匂いの観点からアルカリ金属塩が好ましく、ナトリウムがさらに好ましい。
成分(A)の含有量は、微小な固形生成物除去効果を十分に持続させ、歯の着色抑制効果を有効に発揮させる観点から、本発明の液体口腔用組成物中に、酸換算量で0.01質量%以上であって、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは0.2質量%以上である。また、成分(A)の含有量は、後述する成分(D)ピロリン酸又はその塩を併用する場合には、着色抑制効果をさらに向上させる観点から、本発明の液体口腔用組成物中に、酸換算量で0.22質量%以上であることが好ましい。成分(A)の含有量は、風味やきしみの観点から、本発明の液体口腔用組成物中に、酸換算量で1.5質量%以下であって、好ましくは1質量%以下であり、より好ましくは0.7質量%以下である。また、成分(A)の含有量は、本発明の液体口腔用組成物中に、酸換算量で0.01〜1.5質量%であって、好ましくは0.05〜1質量%であり、より好ましくは0.1〜1質量%であり、さらに好ましくは0.2〜0.7質量%であり、成分(D)ピロリン酸又はその塩を併用する場合には、さらに好ましくは0.22〜0.7質量%である。なお、本発明の液体口腔用組成物中におけるフィチン酸又はその塩の含有量は、水酸化カリウム又は水酸化ナトリウムで中和して測定し、全量を酸に換算した酸換算量を採用する。
本発明の液体口腔用組成物は、成分(B)として、ヒドロキシアルキルセルロースを0.01質量%以上1質量%以下含有する。かかるヒドロキシアルキルセルロースは、セルロースにヒドロキシアルキル基を導入することにより得られる成分である。これを用いることにより、組成物に適度な粘性を付与するだけでなく、予想外にも上記成分(A)による優れた歯の美白作用を効果的に持続させ、歯の着色抑制効果を飛躍的に高めることができる。ヒドロキシアルキル基の炭素数は、好ましくは1〜5であり、より好ましくは2〜4である。好ましい成分(B)としては、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースが挙げられ、ヒドロキシプロピルセルロースがより好ましい。成分(B)としては、ヒドロキシアルキルセルロースから選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
成分(B)の質量平均分子量(Mw)は、成分(A)と相まって歯の着色抑制効果を十分に発揮する観点から、好ましくは4万以上であり、より好ましくは10万以上であり、さらに好ましくは12万以上である。成分(B)の質量平均分子量(Mw)は、成分(A)と相まって歯の着色抑制効果を十分に発揮する観点から、好ましくは100万以下であり、より好ましくは90万以下であり、さらに好ましくは70万以下である。また、成分(B)の質量平均分子量(Mw)は、好ましくは4万〜100万であり、より好ましくは10万〜90万であり、さらに好ましくは12万〜70万である。なお、質量平均分子量(Mw)は、GPC法(ゲル濾過クロマトグラフィー法)により求めることができる。かかるGPC法では、分子量標品としてプルランを用いることができる。このような質量平均分子量(Mw)であるヒドロキシアルキルセルロースの市販品としては、ヒドロキシプロピルセルロースは日本曹達株式会社のNISSO HPC−SL(Mw=10万)、NISSO HPC−L(Mw=14万)、HPC−M(Mw=62万)が挙げられ、ヒドロキシエチルセルロースは株式会社ダイセルのHECダイセル SE400(Mw=25万)、HECダイセル SE550(Mw=50万)が挙げられる。
成分(B)の含有量は、成分(A)による微小な固形生成物の除去効果を持続させつつ、歯の着色抑制効果を増強させる観点から、本発明の液体口腔用組成物中に0.01質量%以上であって、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは0.15質量%以上である。成分(B)の含有量は、粘度が上昇して歯の着色抑制効果が損なわれるのを有効に回避し、使用感の低下を防止する観点から、本発明の液体口腔用組成物中に1質量%以下であって、好ましくは0.7質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以下であり、さらに好ましくは0.4質量%以下である。また、成分(B)の含有量は、本発明の液体口腔用組成物中に0.01質量%以上1質量%以下であって、好ましくは0.05〜0.7質量%であり、より好ましくは0.1〜0.5質量%であり、さらに好ましくは0.15〜0.4質量%である。
成分(A)の酸換算量と成分(B)との質量比(A/B)は、成分(A)と成分(B)が相まって微小な固形生成物の除去効果を持続させつつ、唾液中のリンや有機物等による数μm以下の汚れの歯への付着を効果的に抑制して歯の着色抑制効果を高める観点から、0.1以上であって、好ましくは0.2以上であり、より好ましくは0.5以上であり、さらに好ましくは1以上である。成分(A)の酸換算量と成分(B)との質量比(A/B)は、高い歯の着色抑制効果を保持しながら洗口時における良好な感触や風味を確保する観点から、7以下であって、好ましくは5以下であり、より好ましくは3以下である。
本発明の液体口腔用組成物は、成分(C)として、水を70質量%以上99質量%以下含有する。これにより、成分(A)及び成分(B)を良好に溶解させながら歯と歯の隙間に至るまで汚れの付着抑制効果を行き渡らせて、歯の着色抑制効果を十分に高めることができる。成分(C)の含有量は、本発明の液体口腔用組成物中に70質量%以上であって、好ましくは75質量%以上であり、より好ましくは80質量%以上である。成分(C)の含有量は、本発明の液体口腔用組成物中に99質量%以下であって、好ましくは98質量%以下であり、より好ましくは97.5質量%以下である。また、成分(C)の含有量は、本発明の液体口腔用組成物中に70質量%以上99質量%以下であって、好ましくは75〜98質量%であり、より好ましくは80〜97.5質量%である。
本発明の液体口腔用組成物は、多価金属カチオンを含有しないか又は成分(A)の酸換算量に対して0.1倍モル未満含有する。すなわち、本発明の液体口腔用組成物は、多価金属カチオンの含有量を低く抑えたものである。多価金属カチオンは、成分(A)を不溶性にしたり固形生成物の除去効果を低下させたりするため、当該効果の低下を防止するために多価カチオンの含有量を低く抑える。多価金属カチオンの合計含有量は、ICP発光分析法(ICP発光分析装置:Perkin Elmer社 Optima 5300DV)で測定し、成分(A)の酸換算量に対して、0.1倍モル未満であり、さらに0.02倍モル以下が好ましい。すなわち、アルミニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛等の多価金属カチオンを供給する剤は配合しないことが望ましく、また不可避的に混入する場合を除き、多価金属カチオンを含有しないものであってもよい。
本発明の液体口腔用組成物において、多価金属カチオン以外の、カチオン性界面活性剤、カチオン性抗菌剤等の多価金属以外の多価カチオン、並びにゼオライト及び活性炭等の吸着剤は、成分(A)を不溶性にする場合があり、歯に堆積した固形生成物の除去効果の低下を招く可能性がある。したがって、これらから選ばれる1種又は2種以上の合計含有量は、歯に堆積した固形生成物の除去効果の低下を抑制する観点から、本発明の液体口腔用組成物中に、0.001質量%未満であることが好ましく、0.0001質量%以下であることがより好ましく、不可避的に混入する場合を除き、カチオン性抗菌剤等の多価金属以外の多価カチオン、並びにゼオライト及び活性炭等の吸着剤を含有しないものがさらに好ましい。
また、本発明の液体口腔用組成物は、成分(A)による着色抑制効果を阻害しない範囲でフッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化アンモニウム等のフッ素イオン供給化合物、及びモノフルオロリン酸ナトリウム等の含フッ素化合物のフッ化物を1種又は2種以上含有してもよい。これらのフッ化物は、当該組成物中に含有しないか、又はフッ化物の合計含有量がフッ素原子換算で500ppm未満であることが好ましく、さらにフッ化物の合計含有量がフッ素原子換算で300ppm以下であることが好ましい。
本発明の液体口腔用組成物は、さらに成分(D)として、ピロリン酸又はその塩を、ナトリウム塩換算量で0.01質量%以上1.5質量%以下含有し、かつ成分(A)の酸換算量と成分(D)のナトリウム塩換算量との質量比(D/A)が0.1以上5以下であることが好ましい。なお、ピロリン酸又はその塩の含有量は、ナトリウム塩換算量であり、具体的にはピロリン酸4ナトリウムに換算した量である。かかる含有量及び質量比となるように成分(D)を含有することにより、微小な固形生成物の除去効果をさらに高めるとともに、歯の着色抑制効果を増強させ、洗口時における良好な感触や風味を確保することができる。成分(D)の塩としては、ナトリウム、カリウムから選ばれるアルカリ金属塩、アンモニウム塩等が挙げられ、風味や匂い等の点からアルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩、カリウム塩がより好ましく、ナトリウム塩がさらに好ましい。
成分(D)の含有量は、歯の着色抑制効果を増強させる観点から、本発明の液体口腔用組成物中に、ナトリウム塩換算量で好ましくは0.01質量%以上であり、より好ましくは0.05質量%以上であり、さらに好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは0.2質量%以上である。成分(D)の含有量は、洗口時における良好な感触や風味を有効に確保する観点から、本発明の液体口腔用組成物中に、ナトリウム塩換算量で好ましくは1.5質量%以下であり、より好ましくは1質量%以下であり、さらに好ましくは0.6質量%以下である。また、成分(D)の含有量は、本発明の液体口腔用組成物中に、ナトリウム塩換算量で好ましくは0.01質量%以上1.5質量%以下であり、より好ましくは0.05〜1.5質量%であり、さらに好ましくは0.1〜1質量%であり、さらに好ましくは0.2〜0.6質量%である。
また、成分(D)のナトリウム塩換算量と成分(A)の酸換算量との質量比(D/A)は、歯の着色抑制効果を有効に増強させる観点から、好ましくは0.1以上であり、より好ましくは0.2以上であり、さらに好ましくは0.4以上である。成分(D)のナトリウム塩換算量と成分(A)の酸換算量との質量比(D/A)は、歯の着色抑制効果を増強させつつ洗口時における良好な感触や風味を有効に確保する観点から、好ましくは5以下であり、より好ましくは3以下であり、さらに好ましくは2.3以下である。また、成分(D)のナトリウム塩換算量と成分(A)の酸換算量との質量比(D/A)は、好ましくは0.1以上5以下であり、より好ましくは0.2〜3であり、さらに好ましくは0.4〜2.3である。
成分(A)の酸換算量と成分(D)のナトリウム塩換算量の合計は、歯の着色抑制効果を有効に増強させる観点から、本発明の液体口腔用組成物中に、好ましくは0.02質量%以上であり、より好ましくは0.15質量%以上であり、さらに好ましくは0.5質量%以上であり、さらに好ましくは0.7質量%以上である。成分(A)の酸換算量と成分(D)のナトリウム塩換算量の含有量の合計は、歯の着色抑制効果を増強させつつ洗口時における良好な感触や風味を有効に確保する観点から、好ましくは2.5質量%以下であり、より好ましくは1.5質量%以下であり、さらに好ましくは0.9質量%以下である。また、成分(A)の酸換算量と成分(D)のナトリウム塩換算量の合計は、好ましくは0.02〜2.5質量%であり、より好ましくは0.15〜1.5質量%であり、さらに好ましくは0.5〜0.9質量%であり、よりさらに好ましくは0.7〜0.9質量%である。
本発明の液体口腔用組成物は、成分(A)や成分(B)の安定性を高めて歯の着色抑制効果をさらに増強させつつ、洗口時におけるより良好な感触や風味を付与する観点から、さらに糖アルコールを含有することが好ましい。かかる糖アルコールとしては、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、ラクチトール、還元パラチノース、マルチトール、マンニトール等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。なかでも、エリスリトール、キシリトール及びソルビトールから選ばれる1種又は2種以上が好ましい。
糖アルコールの含有量は、洗口時における良好な感触や風味を付与する観点から、本発明の液体口腔用組成物中に、好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上であり、さらに好ましくは2質量%以上である。糖アルコールの含有量は、糖アルコールの水への溶解性や洗口時の風味の観点から、好ましくは15質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下であり、さらに好ましくは7質量%以下である。
本発明の液体口腔用組成物には、本発明の効果を阻害しない範囲で、上記成分の他、例えば発泡剤、発泡助剤、保存料、殺菌剤、薬効成分、顔料、色素、香料等を適宜含有させることができる。また、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等を湿潤剤あるいは粘稠剤等の目的で含有させることもできる。
本発明の液体口腔用組成物は、pHが5.5以上6.5以下である。このように、液体口腔用組成物のpHを極限られた弱酸性領域内に調整することにより、当該組成物を口腔内に適用した際に、エナメル質の小柱間隙に至るまで、無機物汚れ及び無機汚れと有機汚れの混合汚れに効果的に作用して唾液中の成分の沈着による微小な固形生成物を除去し、かつ歯の表面の脱灰を抑制して優れた美白効果を発揮させることができるとともに、歯へ汚れが付着するのを防止するため、歯の着色を効果的に抑制して、優れた歯の美白効果を持続させることができる。本発明の液体口腔用組成物のpHは、歯を白くする美白効果をもたらしつつ、歯の着色を有効に抑制して美白効果の持続性を得る観点から、5.5以上であって、さらに5.7以上とすることが好ましく、成分(A)及び成分(B)が相まって歯の着色効果を十分に奏する観点から、6.5以下であって、さらに6.2以下とすることが好ましい。また、組成物(A)は、pHが5.5〜6.5であって、好ましくは5.7〜6.2である。なお、本発明におけるpHは、25℃において本発明の液体口腔用組成物を希釈せずに測定した値である。
本発明の液体口腔用組成物のpHを上記範囲に調整するには、pH調整剤を用いるのが好ましく、当該pH調整剤としては、フィチン酸による微小な固形生成物除去効果を阻害せず、歯の脱灰を抑制できる範囲で、酢酸、フマル酸、リンゴ酸、乳酸、グルコン酸、酒石酸等の有機酸又はその塩、フィチン酸及びピロリン酸以外のリン酸又はその塩、塩酸、硫酸等の無機酸、水酸化ナトリウム等の水酸化物、アンモニア又はアンモニア水、低級アルカノールアミン類、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸等が挙げられ、これらを1種単独で又は2種以上組み合わせて用いてもよい。これらのpH調整剤のうち有機酸及び無機酸(フィチン酸及びピロリン酸を除く)は、リンゴ酸、クエン酸、リン酸から選ばれる酸が好ましく、緩衝能を有するリン酸がさらに好ましい。
本発明の液体口腔用組成物は、25℃における粘度が30mPa・s以下である。これにより、成分(A)と成分(B)が相まって高められる歯の着色抑制効果を良好に保持することができる。本発明の液体口腔用組成物は、美白効果を十分に持続させて歯の着色抑制効果を有効に発揮させる観点から、使用時にとろみや粘り(粘性)を殆ど感じない程度のものが好ましく、25℃における粘度が30mPa・s以下であって、好ましくは20mPa・s以下であり、より好ましくは10mPa・s以下である。本発明の液体口腔用組成物は、歯の着色抑制効果を有効に発揮させながら洗口時における良好な感触や風味を確保する観点から、好ましくは0.5mPa・s以上であり、より好ましくは1mPa・s以上である。ここで、本発明の液体口腔用組成物の粘度は、測定温度を25℃とし、SV型粘度計(株式会社エー・アンド・デイ製、型番:SV-10、固有振動数30Hz)にて測定することができる。
本発明の液体口腔用組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で、成分(B)以外の粘稠剤又は粘結剤として、カルボキシメチルセルロース、カラギーナン、キサンタンガム、ポリアクリル酸ナトリウム、ペクチン、トラガントガム、アラビアガム、グアーガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、ジェランガム、タマリンドガム、サイリウムシードガムから選ばれる1種又は2種以上を含有してもよい。成分(B)以外の粘稠剤又は粘結剤の含有量は、本発明の液体口腔用組成物を口腔内に適用した場合に、とろみや粘り(粘性)を殆ど感じない程度の粘度とし、さらりとした使用感でありながら、歯の美白効果を発揮し、かつ歯の着色抑制効果を高め、美白作用を持続させる観点から、本発明の液体口腔用組成物中に、0.1質量%以下であることが好ましく、0.01質量%以下であることがより好ましく、0.001質量%以下であることがさらに好ましく、不可避的に混入する場合を除き含有しないことが好ましい。なお、上記のさらりとした使用感とは、液体口腔用組成物が口腔粘膜にはりつく感触がなく、組成物自体の粘性を感じさせない感触をいい、上記のとろみとは、液体口腔用組成物が有する粘りや粘性であって、流れ落ちる際に組成物が緩やかに移動する様子やその感触をいう。
本発明の液体口腔用組成物としては、洗口剤、液状歯磨剤、水歯磨剤、マウススプレー、うがい薬等が挙げられ、洗口剤、液状歯磨剤とすることが好ましく、洗口剤とすることがより好ましい。また、本発明の液体口腔用組成物は、口腔内に適用し、歯牙を白くするとともに、歯牙の着色抑制剤として使用することができるので、歯牙の美白効果持続剤としても使用することができる。本発明の液体口腔用組成物は、1日に1〜5回口腔内に適用して使用することが好ましく、例えば5ml〜100ml、より好ましくは10ml〜50mlを口腔内に含むことにより使用することが好ましく、口腔内に含む時間は10秒〜10分が好ましく、20秒〜3分がより好ましく、30秒〜1分がさらに好ましい。さらに、本発明の液体口腔用組成物は、歯ブラシによる歯磨き後に使用することが好ましい。
上述した実施態様に関し、本発明はさらに以下の液体口腔用組成物及び液体口腔用組成物の使用を開示する。
[1]次の成分(A)〜(B):
(A)フィチン酸又はその塩 酸換算量で0.01質量%以上1.5質量%以下
(B)ヒドロキシアルキルセルロース 0.01質量%以上1質量%以下、及び
(C)水 70質量%以上95質量%以下
含有し、成分(A)の酸換算量と成分(B)との質量比(A/B)が0.1以上7以下であり、かつ多価金属カチオンを含有しないか又は成分(A)に対して0.1倍モル未満含有し、
pHが5.5以上6.5以下であって、25℃における粘度が30mPa・s以下である液体口腔用組成物。
[2]成分(A)の含有量は、酸換算量で、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは0.2質量%以上であり、好ましくは1質量%以下であり、より好ましくは0.7質量%以下である上記[1]の液体口腔用組成物。
[3]成分(B)のヒドロキシアルキル基の炭素数は、好ましくは1〜5であり、より好ましくは2〜4である上記[1]又は[2]の液体口腔用組成物。
[4]成分(B)は、好ましくはヒドロキシエチルセルロース及びヒドロキシプロピルセルロースから選ばれる1種又は2種であり、さらに好ましくはヒドロキシプロピルセルロースである上記[1]〜[3]いずれか1の液体口腔用組成物。
[5]成分(B)の質量平均分子量(Mw)は、好ましくは4万以上であり、より好ましくは10万以上であり、さらに好ましくは12万以上であり、好ましくは100万以下であり、より好ましくは90万以下であり、さらに好ましくは70万以下である上記[1]〜[4]いずれか1の液体口腔用組成物。
[6]成分(B)の含有量は、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは0.15質量%以上であり、好ましくは0.7質量%以下であり、より好ましくは0.5質量%以下であり、さらに好ましくは0.4質量%以下である上記[1]〜[5]いずれか1の液体口腔用組成物。
[7]成分(A)の酸換算量と成分(B)との質量比(A/B)は、好ましくは0.2以上であり、より好ましくは0.5以上であり、さらに好ましくは1以上であり、好ましくは5以下であり、より好ましくは3以下である上記[1]〜[6]いずれか1の液体口腔用組成物。
[8]成分(C)の含有量は、好ましくは75質量%以上であり、より好ましくは80質量%以上であり、好ましくは98質量%以下であり、より好ましくは97.5質量%以下である上記[1]〜[7]いずれか1の液体口腔用組成物。
[9]多価金属カチオンの合計含有量は、成分(A)の酸換算量に対して、好ましくは0.02倍モル以下であり、より好ましくは多価金属カチオンを含有しない上記[1]〜[8]いずれか1の液体口腔用組成物。
[10]多価金属カチオン以外の多価カチオン、及び吸着剤の合計含有量は、好ましくは0.001質量%未満であり、より好ましくは0.0001質量%以下であり、より好ましくは多価金属カチオン以外の多価カチオン、及び吸着剤を含有しない上記[1]〜[9]いずれか1の液体口腔用組成物。
[11]フッ素イオン供給化合物及び含フッ素化合物から選ばれる1種又は2種以上のフッ化物の合計含有量は、フッ素原子換算で好ましくは500ppm未満であり、より好ましくは300ppm以下であり、又は好ましくはフッ化物を含有しない上記[1]〜[10]いずれか1の液体口腔用組成物。
[12]好ましくは成分(D)として、ピロリン酸又はその塩を、ナトリウム塩換算量で0.01質量%以上1.5質量%以下含有し、成分(D)の含有量は、ナトリウム塩換算量で、好ましくは0.05質量%以上であり、より好ましくは0.1質量%以上であり、さらに好ましくは0.2質量%以上であり、好ましくは1質量%以下であり、より好ましくは0.6質量%以下である上記[1]〜[11]いずれか1の液体口腔用組成物。
[13]成分(D)のナトリウム塩換算量と成分(A)の酸換算量との質量比(D/A)は、好ましくは0.1以上5以下であり、前記質量比(D/A)は、好ましくは0.2以上であり、より好ましくは0.4以上であり、好ましくは3以下であり、より好ましくは2.3以下である上記[12]の液体口腔用組成物。
[14]成分(A)の酸換算量と成分(D)のナトリウム塩換算量の含有量の合計は、好ましくは0.02質量%以上であり、より好ましくは0.15質量%以上であり、さらに好ましくは0.5質量%以上であり、さらに好ましくは0.7質量%以上であり、好ましくは2.5質量%以下であり、より好ましくは1.5質量%以下であり、さらに好ましくは0.9質量%以下である上記[12]又は[13]の液体口腔用組成物。
[15]好ましくは、さらに糖アルコールを含有する上記[1]〜[14]いずれか1の液体口腔用組成物。
[16]糖アルコールが、好ましくはエリスリトール、ソルビトール、キシリトール、ラクチトール、還元パラチノース、マルチトール及びマンニトールから選ばれる1種又は2種以上であり、好ましくはエリスリトール、キシリトール及びソルビトールから選ばれる1種又は2種以上である上記[15]の液体口腔用組成物。
[17]糖アルコールの含有量は、好ましくは0.5質量%以上であり、より好ましくは1質量%以上であり、さらに好ましくは2質量%以上であり、好ましくは15質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下であり、さらに好ましくは7質量%以下であるある上記[15]又は[16]の液体口腔用組成物。
[18]pHが、好ましくは5.7以上であり、好ましくは6.2以下である上記[1]〜[17]いずれか1の液体口腔用組成物。
[19]25℃における粘度が、好ましくは20mPa・s以下であり、より好ましくは10mPa・s以下であり、好ましくは0.5mPa・s以上であり、より好ましくは1mPa・s以上である上記[1]〜[18]いずれか1の液体口腔用組成物。
[20]歯牙の着色抑制のための上記[1]〜[19]いずれか1の液体口腔用組成物の使用。
[21]歯牙を白くし、歯牙の美白効果を持続させるための上記[1]〜[19]いずれか1の液体口腔用組成物の使用。
[22]歯牙の着色抑制剤又は歯牙の美白効果持続剤の製造のための上記[1]〜[19]いずれか1の液体口腔用組成物の使用。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明する。なお、表中に特に示さない限り、各成分の含有量は質量%を示す。
[試験例1〜3:フィチン酸によりもたらされる歯の美白効果の確認]
表1に示す処方にしたがって、試験例1〜3の液体口腔用組成物を製造した。いずれの組成物にも多価カチオンを配合せず、組成物中のマグネシウム、アルミニウム、カルシウム等の多価カチオンの含有量は、IPC発光分析法(ICP発光分析装置:Perkin Elmer社 Optima 5300DV)で測定してフィチン酸に対して0.02倍モル未満であり、フィチン酸を含有しない試験例3は100ppm以下である。なお、各組成物のpHは、組成物を希釈しないで、25℃で測定した値である。
試験例1〜3の液体口腔用組成物について、歯の美白効果を試験した。試験に用いるヒト歯は、エナメル表面の一部を鏡面に研磨し処理面とし、それ以外の部分を蝋で被覆したサンプルである。
試験例1〜3の各液体口腔用組成物にヒト歯を室温48時間浸漬した。歯の白さは浸漬前後b*値を測定し、(浸漬後のb*―浸漬前のb*)を変化Δb*として求めた。前記のb*値は、試験対象のヒト歯の部分を、デジタルカメラD1x(ニコン製)と白色フラッシュ光源(コニカミノルタ製)を用いて撮影された画像をAdobe Photoshop(アドビシステムズ製)を用いてL*a*b*表色系で表し求めた。b*の値は0に近いほど、黄色味が少なく白さが増すことを意味し、−Δb*が大きいほど、即ちΔb*の絶対値が大きいほど白さが増すことを意味する。測定結果のΔb*を表1に示す。
Figure 0006018497
表1に示すように、フィチン酸を含有する試験例1及び試験例2は、Δb*の絶対値が大きく、液体口腔用組成物による美白効果が高いことが認められる。一方、フィチン酸を含有しない比較例3は、Δb*の絶対値が小さく美白効果がないことがわかる。
[実施例1〜16、比較例1〜4]
表2〜4に示す処方にしたがって、各液体口腔用組成物を製造した。いずれの組成物にも多価カチオンを配合せず、組成物中のマグネシウム、アルミニウム、カルシウム等の多価カチオンはIPC発光分析法で測定してフィチン酸に対して0.02倍モル未満であり、フィチン酸を含有しない液体口腔用組成物は100ppm以下であった。なお、各組成物のpHは、組成物を希釈しないで、25℃で測定した値である。また、各組成物の粘度は、SV型粘度計(株式会社エー・アンド・デイ製、型番:SV-10、固有振動数30Hz)にて、25℃で測定した。
なお、ヒドロキシメチルセルロースは、NISSO HPC−M(日本曹達株式会社 GPC法による質量平均分子量:62万)、NISSO HPC−L(日本曹達株式会社 GPC法による質量平均分子量:14万)を用い、ヒロドキシエチルセルロースは、HECダイセル SE400(株式会社ダイセル GPC法による質量平均分子量:25万)を用いた。
得られた各液体口腔用組成物を用い、下記方法にしたがって着色抑制度(%)を求め、各評価を行った。
結果を表2〜4に示す。
《着色抑制度》
着色抑制度を評価するにあたり、まず歯のモデルとして用いるハイドロキシアパタイトペレット(HOYA製品APP−100 、1cm×1cm)に着色処理を行った。ハイドロキシアパタイトペレットは、着色処理の前に、耐水性の研磨紙(300番)で研磨して汚れを落した。着色処理は以下の手順で行った。
1)液体口腔用組成物にハイドロキシアパタイトペレットを5分間浸漬してから取り出し、イオン交換水で洗浄する。
2)1)で洗浄したハイドロキシアパタイトペレットをタンパク質溶液(牛血清アルブミン BSA 和光純薬工業(株) 10000ppm溶液)に5分間浸漬してから取り出し、イオン交換水で洗浄する。
3)2)で洗浄したハイドロキシアパタイトペレットを紅茶(ティーバッグ6つを300mLの熱湯で10分間抽出)に5分間浸漬してから取り出し、イオン交換水で洗浄する。
これらの1)〜3)の処理を10回繰り返した。
上記の着色処理前と着色処理後のハイドロキシアパタイトペレットの色彩値b*を色彩計(ミノルタ)を使って測定し、着色処理前後のb*の差:着色処理後のb*−着色処理後のb*をΔb*として求めた。また、上記着色処理を、液体口腔用組成物のかわりにイオン交換水を用いて行い、同様に着色処理前後のb*の差をΔb*として求めた。
次に、各液体口腔用組成物について、イオン交換水を用いた処理を基準に着色抑制率を、(1−液体口腔用組成物のΔb*/イオン交換水を用いた処理のΔb*)×100として算出した。
さらに、測定した比較例の着色抑制率を基準とし、以下の式(I)にしたがって、各液体口腔用組成物の着色抑制度(%)を算出した。
着色抑制度(%)=(液体口腔用組成物の着色抑制率−比較例1の着色抑制率)/ 比較例1の着色抑制率 ・・・(I)
かかる着色抑制度(%)の値が大きいほど、歯の着色を良好に抑制していることを示す。
《洗口時の感触》
液体口腔用組成物10mlを30秒間含漱した際における口腔内での感触について、下記基準にしたがって3名により評価した。3名の協議による結果を表4に示す。
3:口腔内にいきわたりやすく良好な感触である。
2:口腔粘膜にややまとわりつき、やや含嗽しにくい。
1:口腔粘膜にまとわりつき、口腔内に残留する感じもあり、含嗽しにくい。
《洗口時の味》
液体口腔用組成物10mlを30秒間含漱した際における味について、下記基準にしたがって評価したがって3名により評価した。3名の協議による結果を表4に示す。
3:塩味を感じないか殆ど塩味を感じない。
2:やや塩味を感じる。
1:塩味を感じる。
Figure 0006018497
Figure 0006018497
Figure 0006018497
表2の結果によれば、実施例1〜5の液体口腔用組成物は、比較例1のフィチン酸のみを含有する液体口腔用組成物に比して、歯の着色抑制効果に優れることがわかる。
また、表3の結果によれば、実施例6、7の液体口腔用組成物は、比較例2、3に比して、優れた歯の着色抑制効果と洗口時における良好な感触とを兼ね備えるものであることがわかる。また、実施例8、9の液体口腔用組成物は、ピロリン酸ナトリウムとフィチン酸を併用することによりさらに優れた歯の着色抑制効果が得られたが、比較例4は、ピロリン酸を含有するがフィチン酸を含有しないため、むしろ着色抑制率が極めて低いことが認められた。
さらに、表4の結果によれば、実施例10〜16の液体口腔用組成物は、優れた歯の着色抑制効果と洗口時における良好な感触に加え、良好な風味をももたらし得るものであることがわかる。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)〜(B):
    (A)フィチン酸又はその塩 酸換算量で0.01質量%以上1.5質量%以下
    (B)ヒドロキシアルキルセルロース 0.01質量%以上1質量%以下、及び
    (C)水 70質量%以上99質量%以下
    含有し、成分(A)の酸換算量と成分(B)との質量比(A/B)が0.1以上7以下であり、かつ多価金属カチオンを含有しないか又は成分(A)に対して0.1倍モル未満含有し、
    pHが5.5以上6.5以下であって、25℃における粘度が30mPa・s以下である液体口腔用組成物。
  2. 成分(B)の質量平均分子量(Mw)が、4万以上100万以下である請求項1に記載の液体口腔用組成物。
  3. さらに(D)ピロリン酸又はその塩をナトリウム塩換算量で0.01質量%以上1.5質量%以下含有し、かつ成分(A)の酸換算量と成分(D)のナトリウム塩換算量との質量比(D/A)が0.1以上5以下である請求項1又は2に記載の液体口腔用組成物。
  4. 成分(A)の酸換算量と成分(D)のナトリウム塩換算量の合計が、0.02質量%以上2.5質量%以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体口腔用組成物。
  5. さらに糖アルコールを含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体口腔用組成物。
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