本発明を実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、電子機器の例として、携帯電話について説明する。
図1〜3を参照しながら、実施形態に係る制御方法の一例について説明する。図1〜3は、実施形態に係る携帯電話にて実行される処理の概要を示す図である。図1〜3に示す携帯電話1Aおよび携帯電話1Bは、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線接続を通じて近距離無線通信を行うことができる。図1〜3に示す携帯電話1Aは、近距離無線接続を通じて、携帯電話1Bから転送される着信を受け付け、携帯電話1Bに対する着信に係る通話を行うことができる。図1〜3に示す携帯電話1Aおよび携帯電話1Bは、基地局100との無線通信を介して、公衆回線ネットワークに接続され、公衆回線ネットワークを通じて、それぞれ独立して通話などの通信を行うことができる。
図1に示す携帯電話1Aと携帯電話1Bとの間には、近距離無線接続が確立されており、近距離無線通信が可能な状態にある。図1に示すように、携帯電話1Aは、自機に対する着信(ステップS11)と、携帯電話1Bに対する着信の通知(ステップS12)とが発生すると、自機への着信に対応する音と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音とを一定時間ごとに交互に出力する(ステップS13)。あるいは、携帯電話1Aは、ステップS13において、自機に対する着信に対応する音と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音とを合成した音を出力する。
図2に示す携帯電話1Aと携帯電話1Bとの間には、近距離無線接続が確立されており、近距離無線通信が可能な状態にある。図2に示すように、携帯電話1Aは、自機に対する着信(ステップS21)と、携帯電話1Bに対する着信の通知(ステップS22)とが発生すると、自機への着信に対応する振動パターンによる振動と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンによる振動とを一定時間ごとに交互に実行する(ステップS23)。あるいは、携帯電話1Aは、ステップS23において、自機に対する着信に対応する振動パターンと、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンとを合成した振動を実行する。
図3に示す携帯電話1Aと携帯電話1Bとの間には、近距離無線接続が確立されており、近距離無線通信が可能な状態にある。図3に示すように、携帯電話1Aは、自機に対する着信(ステップS31)と、携帯電話1Bに対する着信の通知(ステップS32)とが発生すると、自機への着信に対応する音の出力と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンによる振動とを一定時間ごとに交互に実行する(ステップS33)。あるいは、携帯電話1Aは、ステップS33において、自機に対する着信に対応する振動パターンによる振動と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音の出力とを一定時間ごとに交互に実行する。あるいは、携帯電話1Aは、ステップS33において、自機への着信に対応する音の出力と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンによる振動とを同時に実行する。あるいは、携帯電話1Aは、ステップS33において、自機に対する着信に対応する振動パターンによる振動と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音の出力とを同時に実行する。
図1〜図3に示す携帯電話1Aは、自機に対する着信のタイミングと、携帯電話1Bに対する着信の通知タイミングとが重なった場合であっても、着信の存在の見落としを防止することができる。
図4を参照しながら、実施形態に係る携帯電話1Aの機能的な構成について説明する。図4は、実施形態に係る携帯電話のブロック図である。図4に示すように、携帯電話1Aは、ディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6aと、通信ユニット6bと、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、スピーカ11と、カメラ12と、姿勢検出ユニット15と、バイブレータ18と、ランプ19と、タッチスクリーン21とを備える。
ディスプレイ2は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro−Luminescence Display)、又は無機ELディスプレイ(IELD:Inorganic Electro−Luminescence Display)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2は、文字、画像、記号、及び図形等を表示する。
ボタン3は、利用者からの操作入力を受け付ける。ボタン3の数は、単数であっても、複数であってもよい。
照度センサ4は、携帯電話1Aの周囲光の照度を検出する。照度は、光の強さ、明るさ、又は輝度を示す。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2の輝度の調整に用いられる。
近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、磁界の変化又は超音波の反射波の帰還時間の変化等に基づいて物体の存在を検出する。近接センサ5は、例えば、ディスプレイ2が顔に近づけられたことを検出する。照度センサ4及び近接センサ5は、一つのセンサとして構成されていてもよい。照度センサ4は、近接センサとして用いられてもよい。
通信ユニット6aは、公衆回線ネットワークなどのネットワークを通じて、データの送受信、通話などの通信を行うことができるように構成されている。通信ユニット6aがサポートする通信規格には、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。セルラーフォンの通信規格としては、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。通信ユニット6aは、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
通信ユニット6bは、近距離無線通信を通じて、データの送受信、通話などの通信を行うことができるように構成されている。通信ユニット6bがサポートする近距離無線の通信規格としては、例えば、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)、WPAN(Wireless Personal Area Network)等がある。WPANには、例えば、ZigBee(登録商標)が含まれる。通信ユニット6bは、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
レシーバ7は、音出力部である。レシーバ7は、コントローラ10から送信される音信号を音として出力する。レシーバ7は、例えば、通話時に相手の声を出力するために用いられる。マイク8は、音入力部である。マイク8は、利用者の音声等を音信号へ変換してコントローラ10へ送信する。
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶媒体、及び磁気記憶媒体等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、複数の種類の記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。ストレージ9は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。フォアグランドで実行されるアプリケーションは、例えば、ディスプレイ2に画面が表示される。制御プログラムには、例えば、OSが含まれる。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は非一過的な記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、通話アプリケーション9B、メールアプリケーション9C、報知関連データ9Y、応答関連データ9Zを記憶する。
通話アプリケーション9Bは、無線通信による通話のための通話機能を提供する。メールアプリケーション9Cは、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等のための電子メール機能を提供する。
報知関連データ9Yは、携帯電話1Aの報知に関連する各種の設定、及び処理に関する情報を含む。報知関連データ9Yには、自機に対する着信をユーザに音で報知するときの音ファイル、及び携帯電話1Bに対する着信の通知をユーザに報知するときの音ファイルが含まれる。報知関連データ9Yには、自機に対する着信をユーザに振動で報知するときの振動パターンに関する情報、及び携帯電話1Bに対する着信の通知をユーザに振動で報知するときの振動パターンに関する情報が含まれる。報知関連データ9Yには、自機に対する着信があったときに実行する報知態様に関する情報が含まれる。自機に対する着信があったときに実行する報知態様には、音の出力、振動パターンによる振動が含まれる。報知関連データ9Yには、自機に対する着信と、携帯電話1Bに対する着信の通知とが発生したときに実行する報知態様に関する情報が含まれる。自機に対する着信と、携帯電話1Bに対する着信の通知とが発生したときに実行する報知態様には、自機に対する着信に対応する音と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音を一定時間ごとに交互に出力する報知態様が含まれる。自機に対する着信と、携帯電話1Bに対する着信の通知とが発生したときに実行する報知態様には、自機に対する着信に対応する振動パターンによる振動と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンによる振動を一定時間ごとに交互に実行する報知態様が含まれる。自機に対する着信と、携帯電話1Bに対する着信の通知とが発生したときに実行する報知態様には、自機に対する着信に対応する音と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音とを合成して出力する報知態様が含まれる。自機に対する着信と、携帯電話1Bに対する着信の通知とが発生したときに実行する報知態様には、自機に対する着信に対応する振動パターンと、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンとを合成した振動を実行する報知態様が含まれる。携帯電話1Aから出力される、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音は、携帯電話1Bにおいて着信時に用いられる音と同一であっても、同一でなくてもよい。携帯電話1Aにて実行される、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンは、携帯電話1Bにおいて着信時に用いられる振動パターンと同一であっても、同一でなくてもよい。すなわち、携帯電話1Aに対する着信と、携帯電話1Bに対する着信の通知とが発生していることを、ユーザが認識可能な態様であれば、どのような音、あるいは振動パターンを用いてもよい。ユーザは、上記の複数の報知態様の中から、どの報知態様を利用するかを予め設定でき、任意に変更できる。
応答関連データ9Zは、携帯電話1Aにおける着信応答に関連する各種の設定、及び処理に関する情報を含む。応答関連データ9Zには、自機に対する着信と、携帯電話1Bに対する着信の通知とが発生したときに、自機に対する着信と、携帯電話1Bに対する着信の通知のどちらに応答するかを決定するための設定、及び処理に関する情報が含まれる。応答関連データ9Zには、応答操作の受付時に出力中の音に対応する着信に応答するための情報が含まれる。応答関連データ9Zには、応答操作の受付時に実行中の振動パターンに対応する着信に応答するための情報が含まれる。応答関連データ9Zには、応答操作の内容に従って、応答対象を決定するための情報が含まれる。応答操作の内容には、所定のボタン操作、所定のタッチジェスチャなどが含まれる。応答関連データ9Zには、応答操作の受付時に実行中の処理に対応する着信への応答を決定するための情報が含まれる。ユーザは、応答操作の内容を予め設定でき、任意に変更できる。応答操作の内容は、自機に対する着信に対応する音と携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音を合成して出力する報知態様(図7参照)、あるいは自機に対する着信に対応する振動パターンと携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンとを合成して実行する報知態様(図8)が設定されている場合に、自機または携帯電話1Bに対する着信のどちらに応答するかを決定する際に用いられる。
制御プログラム9Aは、携帯電話1Aを稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。例えば、制御プログラム9Aは、通信ユニット6a等を制御することによって、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)等を用いた通信を実現させるための機能を提供する。例えば、制御プログラム9Aは、通信ユニット6b等を制御することによって、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)、WPAN(Wireless Personal Area Network)等を用いた近距離無線通信を実現させるための機能を提供する。例えば、制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6a及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させるための機能を提供する。制御プログラム9Aにより提供される機能は、通話を実現させる場合、通話アプリケーション9B及びメールアプリケーション9C等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
さらに、制御プログラム9Aは、自機に対する着信と、通信ユニット6bにより近距離無線接続されている携帯電話1Bに対する着信の通知とが発生した場合に、音および振動の少なくとも一方を含む報知態様を変更して報知を行う機能を提供する。
さらに、制御プログラム9Aには、自機に対する着信と、携帯電話1Bに対する着信の通知のどちらに応答するかを決定するための機能を提供する。
コントローラ10は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、及びFPGA(Field−Programmable Gate Array)を含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、携帯電話1Aの動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。コントローラ10は、データ及び命令に応じて機能部を制御し、それによって各種機能を実現する。機能部は、例えば、ディスプレイ2、通信ユニット6、レシーバ7、マイク8、スピーカ11、バイブレータ18などを含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、検出部の検出結果に応じて、制御を変更することがある。検出部は、例えば、ボタン3、照度センサ4、近接センサ5、カメラ12、姿勢検出ユニット15、及びタッチスクリーン21を含むが、これらに限定されない。
コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、自機に対する着信と、通信ユニット6bにより近距離無線接続されている携帯電話1Bに対する着信の通知とが発生した場合に、音および振動の少なくとも一方を含む報知態様を変更して報知を行う処理を実現する。コントローラ10は、自機に対する着信と、通信ユニット6bにより近距離無線接続されている携帯電話1Bに対する着信の通知とが発生した場合に、例えば、自機への着信に対応する音と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音とを一定時間ごとに交互に出力する処理を実現する。あるいは、コントローラ10は、自機に対する着信に対応する音と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音とを合成した音を出力する処理を実現する。あるいは、自機への着信に対応する振動パターンによる振動と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンによる振動とを一定時間ごとに交互に実行する処理を実現する。あるいは、コントローラ10は、自機に対する着信に対応する振動パターンと、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンとを合成した振動を実行する処理を実現する。あるいは、コントローラ10は、自機への着信に対応する音の出力と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンによる振動とを一定時間ごとに交互に実行する処理を実現する。あるいは、コントローラ10は、自機に対する着信に対応する振動パターンによる振動と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音の出力とを一定時間ごとに交互に実行する処理を実現する。
さらに、コントローラ10は、制御プログラム9Aを実行することにより、自機に対する着信と、携帯電話1Bに対する着信の通知のどちらに応答するかを決定する処理を実現する。コントローラ10は、例えば、応答操作の受付時に出力中の音に対応する着信に応答する処理を実現する。あるいは、コントローラ10は、応答操作の受付時に実行中の振動パターンに対応する着信に応答する処理を実現する。あるいは、コントローラ10は、応答操作の内容に対応する着信に応答する処理を実現する。応答操作の内容には、所定のボタン操作、所定のタッチジェスチャなどが含まれる。あるいは、コントローラ10は、応答操作の受付時に実行中の処理に対応する着信への応答を決定する処理を実現する。
本出願において、コントローラ10がプログラム(又は、アプリケーション)を起動する場合には、ストレージ9に記憶されているプログラムを新たに読み出してその処理を開始する場合と、既に読み出されているプログラムの処理を新たに開始する場合とが含まれる。本出願において、コントローラ10がプログラムを実行する場合には、プログラムを起動する場合と、中断中のプログラムを再開する場合と、起動済のプログラムの処理を継続する場合とが含まれる。
図1においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。図1においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。非一過的な記憶媒体は、例えば、CD(登録商標)、DVD(登録商標)、Blu−ray(登録商標)等の光ディスク、光磁気ディスク、磁気記憶媒体、メモリカード、及びソリッドステート記憶媒体を含むが、これらに限定されない。
スピーカ11は、音出力部である。スピーカ11は、コントローラ10から送信される音信号を音として出力する。スピーカ11は、例えば、アラーム音、ポップアップ表示音、着信音、メール受信音、及び音楽を出力するために用いられる。レシーバ7及びスピーカ11の一方が、他方の機能を兼ねてもよい。
カメラ12は、撮影した画像を電気信号へ変換する。カメラ12には、例えば、ディスプレイ2に面している物体を撮影するインカメラ、ディスプレイ2の反対側の面に面している物体を撮影するアウトカメラが含まれる。
姿勢検出ユニット15は、携帯電話1Aの姿勢を検出する。姿勢検出ユニット15は、姿勢を検出するために、加速度センサ、方位センサ、及びジャイロスコープの少なくとも1つを備える。
バイブレータ18は、携帯電話1Aの一部又は全体を振動させる。バイブレータ18は、振動を発生させるために、例えば、圧電素子、又は偏心モータなどを有する。バイブレータ18による振動は、着信等の各種のイベントをユーザに報知するために用いられる。ランプ19は、例えば、LED(Light Emitting Diode)であり、着信またはメール受信などのイベントの発生に応じて発光する。ランプ19は、スピーカ11からの音の出力、あるいはバイブレータ18による振動と連動して発光してもよいし、スピーカ11からの音の出力、あるいはバイブレータ18による振動とは無関係に発光してもよい。
タッチスクリーン21は、タッチスクリーン21に対する接触を検出する。コントローラ10(携帯電話1A)は、タッチスクリーン21によって検出される接触に基づいて、指、スタイラス、ペン等(以下、単に「指」という)を用いてタッチスクリーン21に対して行われる各種操作(ジェスチャ)を検出する。例えば、タッチスクリーン21は、タッチセンサを有する。タッチセンサは、タッチスクリーン21への指の接触を、接触された場所のタッチスクリーン21上での位置とともに検出し、コントローラ10に通知する。コントローラ10が、タッチスクリーン21を介して検出する各種操作(ジェスチャ)には、例えば、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、及びピンチアウトが含まれるがこれらに限定されない。タッチスクリーン21の検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。図4に示すように、ディスプレイ2と、タッチスクリーン21とは機能的には分離したものであるが、物理的にはタッチスクリーンディスプレイとして統合されていてよい。
図4に示した携帯電話1Aの機能的な構成は例であり、本発明の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、携帯電話1Aは、照度センサ4、近接センサ5、姿勢検出ユニット15、及びランプ19などを備えなくてもよい。
図5〜図10を参照して、携帯電話1Aによる処理手順の一例を説明する。図5〜図10は、実施形態に係る携帯電話による処理手順の一例を示す図である。図5〜図10に示す処理手順は、コントローラ10が、ストレージ9に記憶されている制御プログラム9Aなどを実行することによって実現される。図5〜図10に示す処理手順は、携帯電話1Aの起動中、繰り返し実行される。図5〜図10に示す処理手順は、少なくとも、携帯電話1Aと携帯電話1Bとの間で近距離無線接続が確立されている状態で実行される。
図5は、自機(携帯電話1A)に対する着信、及び携帯電話1Bに対する着信の通知を、音によりユーザに報知する処理手順の一例を示す。
図5に示すように、コントローラ10は、ステップS101として、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生しているかどうかを判定する。コントローラ10は、例えば、自機に対する着信時又は当該着信があってから一定時間内に、携帯電話1Bに対する着信の通知が発生した場合には、ステップS101の判定結果をYesとする。あるいは、コントローラ10は、携帯電話1Bに対する着信の通知の発生時又は発生してから一定時間内に、自機に対する着信が発生した場合にも、ステップS101の判定結果をYesとする。携帯電話1Bに対する着信の通知が発生した場合とは、例えば、携帯電話1Bから転送される着信の信号を受信した場合に該当する。なお、自機に対する着信時又は当該着信があってから一定時間内とは、着信の信号を受信した時及び当該着信を報知している期間中を含む。また、携帯電話1Bに対する着信の通知の発生時又は発生してから一定時間内とは、転送される着信の信号を受信し、当該転送される着信を報知している期間中を含む。
コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生していない場合には(ステップS101、No)、図5に示す処理手順を終了する。すなわち、コントローラ10は、図5に示す処理手順による報知ではなく、自機に対する着信に対応する通常の報知、又は携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する通常の報知を実行する。
一方、コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生している場合には(ステップS101、Yes)、ステップS102の処理手順を実行する。つまり、コントローラ10は、自機に対する着信に対応する音と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音とを、一定時間ごとに交互に出力する。
続いて、コントローラ10は、ステップS103として、ユーザからの応答操作(オフフック)があるかどうかを判定する。応答操作(オフフック)は、ボタン3に対する操作でもよいし、ディスプレイ2に表示されているアイコンへのタッチ操作でもよい。
コントローラ10は、判定の結果、応答操作があった場合には(ステップS103、Yes)、ステップS104として、応答操作の受付時に出力中の音に対応する着信に応答し、図5に示す処理手順を終了する。コントローラ10は、自機に対する着信に対応する音を出力中であるときに、ユーザからの応答操作があった場合には、自機に対する着信に応答する。一方、コントローラ10は、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音を出力中であるときに、ユーザからの応答操作があった場合には、携帯電話1Bに対する着信に応答する。
ステップS103において、コントローラ10は、判定の結果、応答操作がない場合には(ステップS103、No)、ステップS105として、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知の少なくとも一方が終了しているかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知の少なくとも一方が終了していない場合(双方が続いている場合)には(ステップS105、No)、ステップS102の処理手順に戻る。
一方、コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知の少なくとも一方が終了している場合には(ステップS105、Yes)、図5に示す処理手順を終了する。コントローラ10は、例えば、自機に対する着信のみが終了している場合には、以後、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音のみを出力する。コントローラ10は、例えば、携帯電話1Bに対する着信の通知のみが終了している場合には、以後、自機に対する着信に対応する音のみを出力する。
図6は、自機に対する着信、及び携帯電話1Bに対する着信の通知を、振動によりユーザに報知する処理手順の一例を示す。
図6に示すように、コントローラ10は、ステップS201として、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生しているかどうかを判定する。
コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生していない場合には(ステップS201、No)、図6に示す処理手順を終了する。
一方、コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生している場合には(ステップS201、Yes)、ステップS202の処理手順を実行する。つまり、コントローラ10は、バイブレータ18を制御し、自機に対する着信に対応する振動パターンによる振動と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンによる振動とを、一定時間ごとに交互に実行する。
続いて、コントローラ10は、ステップS203として、ユーザからの応答操作があるかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、応答操作があった場合には(ステップS203、Yes)、ステップS204として、応答操作の受付時に実行中の振動パターンに対応する着信に応答し、図6に示す処理手順を終了する。コントローラ10は、自機に対する着信に対応する振動パターンによる振動を実行中であるときに、ユーザからの応答操作があった場合には、自機に対する着信に応答する。一方、コントローラ10は、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンによる振動を実行中であるときに、ユーザからの応答操作があった場合には、携帯電話1Bに対する着信に応答する。
ステップS203において、コントローラ10は、判定の結果、応答操作がない場合には(ステップS203、No)、ステップS205として、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知の少なくとも一方が終了しているかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知の少なくとも一方が終了していない場合には(ステップS205、No)、ステップS202の処理手順に戻る。
一方、コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知の少なくとも一方が終了している場合には(ステップS205、Yes)、図6に示す処理手順を終了する。コントローラ10は、例えば、自機に対する着信のみが終了している場合には、以後、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンによる振動のみを実行する。コントローラ10は、例えば、携帯電話1Bに対する着信の通知のみが終了している場合には、以後、自機に対する着信に対応する振動パターンによる振動のみを実行する。
図7は、自機に対する着信、及び携帯電話1Bに対する着信の通知を、音によりユーザに報知する処理手順の他の例を示す。
図7に示すように、コントローラ10は、ステップS301として、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生しているかどうかを判定する。
コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生していない場合には(ステップS301、No)、図7に示す処理手順を終了する。
一方、コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生している場合には(ステップS301、Yes)、ステップS302の処理手順を実行する。つまり、コントローラ10は、自機に対する着信に対応する音と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音とを合成して出力する。コントローラ10は、自機に対する着信に対応する音と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音とを実際に合成するのでなく、予め用意されている合成音の音声ファイルを再生して出力してもよい。
続いて、コントローラ10は、ステップS303として、ユーザからの応答操作があるかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、応答操作があった場合には(ステップS303、Yes)、ステップS304として、応答操作の内容に対応する着信に応答し、図7に示す処理手順を終了する。上述した図5の処理手順では、自機に対する着信に対応する音と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音とを、一定時間ごとに交互に出力するので、応答操作の受付時に出力中の音に対応する着信に応答することができる。これに対して、図7の処理手順では、自機に対する着信に対応する音と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音とを合成して出力する。このため、図5の処理手順のように、応答操作の受付時に出力中の音に対応する着信に応答するという方法では、応答対象(自機に対する着信または携帯電話1Bに対する着信)を決定できない。そこで、図7に示す処理手順では、応答操作の内容に従って、自機に対する着信と、携帯電話1Bに対する着信のどちらに応答するかを決定する。
コントローラ10は、ストレージ9に記憶されている応答関連データ9Zを参照して、応答操作の内容に従って、自機に対する着信と、携帯電話1Bに対する着信のどちらに応答するかを決定する。応答操作の内容には、例えば、所定のボタン操作、タッチジェスチャの種類などに該当する。所定のボタン操作には、ボタン3の押下時間、または単位時間当たりの押下回数などが含まれる。タッチジェスチャの種類には、タップ、タッチ、ロングタッチ、フリック、スワイプなどが含まれる。例えば、コントローラ10は、応答関連データ9Zを参照して、ボタン3の押下時間が1秒未満である場合には、自機に対する着信に応答することを決定し、ボタン3の押下時間が1秒以上である場合には、携帯電話1Bに対する着信に応答する。あるいは、コントローラ10は、ロングタッチを検出した場合には、自機に対する着信に応答することを決定し、フリックを検出した場合には、携帯電話1Bに対する着信に応答することを決定する。応答操作の内容と、応答対象(自機に対する着信または携帯電話1Bに対する着信)との組合せは、適宜変更することができる。
ステップS303において、コントローラ10は、判定の結果、応答操作がない場合には(ステップS303、No)、ステップS305として、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知の少なくとも一方が終了しているかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知の少なくとも一方が終了していない場合には(ステップS305、No)、ステップS302の処理手順に戻る。
一方、コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知の少なくとも一方が終了している場合には(ステップS305、Yes)、図7に示す処理手順を終了する。コントローラ10は、例えば、自機に対する着信のみが終了している場合には、以後、合成音ではなく、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音のみを出力する。コントローラ10は、例えば、携帯電話1Bに対する着信の通知のみが終了している場合には、以後、合成音ではなく、自機に対する着信に対応する音のみを出力する。
図8は、自機に対する着信、及び携帯電話1Bに対する着信の通知を、振動によりユーザに報知する処理手順の他の例を示す。
図8に示すように、コントローラ10は、ステップS401として、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生しているかどうかを判定する。
コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生していない場合には(ステップS401、No)、図8に示す処理手順を終了する。
一方、コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生している場合には(ステップS401、Yes)、ステップS402の処理手順を実行する。つまり、コントローラ10は、バイブレータ18を制御し、自機に対する着信に対応する振動パターンと、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンとを合成した振動パターンによる振動を実行する。
続いて、コントローラ10は、ステップS403として、ユーザからの応答操作があるかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、応答操作があった場合には(ステップS403、Yes)、ステップS404として、応答操作の内容に対応する着信に応答し、図8に示す処理手順を終了する。上述した図6の処理手順では、自機に対する着信に対応する振動パターンによる振動と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンによる振動とを、一定時間ごとに交互に実行するので、応答操作の受付時に実行中の振動パターンに対応する着信に応答することができる。これに対して、図8の処理手順では、自機に対する着信に対応する振動パターンと、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンとを合成した振動パターンによる振動を実行する。このため、図6の処理手順のように、応答操作の受付時に実行中の振動パターンに対応する着信に応答するという方法では、応答対象(自機に対する着信または携帯電話1Bに対する着信)を決定できない。そこで、図8に示す処理手順では、応答操作の内容に従って、自機に対する着信と、携帯電話1Bに対する着信のどちらに応答するかを決定する。
コントローラ10は、ストレージ9に記憶されている応答関連データ9Zを参照して、応答操作の内容に従って、自機に対する着信と、携帯電話1Bに対する着信のどちらに応答するかを決定する。応答操作の内容には、例えば、所定のボタン操作、タッチジェスチャの種類などに該当する。所定のボタン操作には、ボタン3の押下時間、または単位時間当たりの押下回数などが含まれる。タッチジェスチャの種類には、タップ、タッチ、ロングタッチ、フリック、スワイプなどが含まれる。例えば、コントローラ10は、応答関連データ9Zを参照して、ボタン3の押下時間が1秒未満である場合には、自機に対する着信に応答することを決定し、ボタン3の押下時間が1秒以上である場合には、携帯電話1Bに対する着信に応答する。あるいは、コントローラ10は、ロングタッチを検出した場合には、自機に対する着信に応答することを決定し、フリックを検出した場合には、携帯電話1Bに対する着信に応答することを決定する。応答操作の内容と、応答対象(自機に対する着信または携帯電話1Bに対する着信)との組合せは、適宜変更することができる。
ステップS403において、コントローラ10は、判定の結果、応答操作がない場合には(ステップS403、No)、ステップS405として、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知の少なくとも一方が終了しているかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知の少なくとも一方が終了していない場合には(ステップS405、No)、ステップS402の処理手順に戻る。
一方、コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知の少なくとも一方が終了している場合には(ステップS405、Yes)、図8に示す処理手順を終了する。コントローラ10は、例えば、自機に対する着信のみが終了している場合には、以後、合成振動パターンではなく、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンによる振動のみを実行する。コントローラ10は、例えば、携帯電話1Bに対する着信の通知のみが終了している場合には、以後、合成振動パターンではなく、自機に対する着信に対応する振動パターンによる振動のみを実行する。
図9は、自機に対する着信を音でユーザに報知し、携帯電話1Bに対する着信の通知を振動によりユーザに報知する処理手順の一例を示す。
図9に示すように、コントローラ10は、ステップS501として、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生しているかどうかを判定する。
コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生していない場合には(ステップS501、No)、図9に示す処理手順を終了する。
一方、コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生している場合には(ステップS501、Yes)、ステップS502の処理手順を実行する。つまり、コントローラ10は、自機に対する着信に対応する音の出力と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンによる振動とを、一定時間ごとに交互に実行する。
続いて、コントローラ10は、ステップS503として、ユーザからの応答操作があるかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、応答操作があった場合には(ステップS503、Yes)、ステップS504として、応答操作の受付時に実行中の処理に対応する着信への応答を決定し、図9に示す処理手順を終了する。コントローラ10は、自機に対する着信に対応する音を出力しているときに、ユーザからの応答操作があった場合には、自機に対する着信に応答する。一方、コントローラ10は、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンによる振動を実行中であるときに、ユーザからの応答操作があった場合には、携帯電話1Bに対する着信に応答する。
ステップS503において、コントローラ10は、判定の結果、応答操作がない場合には(ステップS503、No)、ステップS505として、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知の少なくとも一方が終了しているかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知の少なくとも一方が終了していない場合には(ステップS505、No)、ステップS502の処理手順に戻る。
一方、コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知の少なくとも一方が終了している場合には(ステップS505、Yes)、図9に示す処理手順を終了する。コントローラ10は、例えば、自機に対する着信のみが終了している場合には、以後、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンによる振動のみを実行する。コントローラ10は、例えば、携帯電話1Bに対する着信の通知のみが終了している場合には、以後、自機に対する着信に対応する音の出力のみを実行する。
図10は、図9に示す処理手順とは反対に、自機に対する着信を振動によりユーザに報知し、携帯電話1Bに対する着信の通知を音によりユーザに報知する処理手順の一例を示す。
図10に示すように、コントローラ10は、ステップS601として、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生しているかどうかを判定する。
コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生していない場合には(ステップS601、No)、図10に示す処理手順を終了する。
一方、コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生している場合には(ステップS601、Yes)、ステップS602の処理手順を実行する。つまり、コントローラ10は、自機に対する着信に対応する振動パターンによる振動と、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音の出力とを、一定時間ごとに交互に実行する。
続いて、コントローラ10は、ステップS603として、ユーザからの応答操作があるかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、応答操作があった場合には(ステップS603、Yes)、ステップS604として、応答操作の受付時に実行中の処理に対応する着信への応答を決定し、図10に示す処理手順を終了する。コントローラ10は、自機に対する着信に対応する振動パターンによる振動を実行しているときに、ユーザからの応答操作があった場合には、自機に対する着信に応答する。一方、コントローラ10は、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する音を出力しているときに、ユーザからの応答操作があった場合には、携帯電話1Bに対する着信に応答する。
ステップS603において、コントローラ10は、判定の結果、応答操作がない場合には(ステップS603、No)、ステップS605として、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知の少なくとも一方が終了しているかどうかを判定する。コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知の少なくとも一方が終了していない場合には(ステップS605、No)、ステップS602の処理手順に戻る。
一方、コントローラ10は、判定の結果、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知の少なくとも一方が終了している場合には(ステップS605、Yes)、図10に示す処理手順を終了する。コントローラ10は、例えば、自機に対する着信のみが終了している場合には、以後、携帯電話1Bに対する着信の通知に対応する振動パターンによる振動のみを実行する。コントローラ10は、例えば、携帯電話1Bに対する着信の通知のみが終了している場合には、以後、自機に対する着信に対応する音の出力のみを実行する。
(その他の実施形態)
上記の実施形態において、携帯電話1Aは、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生した場合に、自機に対する着信、又は携帯電話1Bに対する着信の通知のいずれか一方を優先して、ユーザに報知してもよい。
上記の実施形態において、携帯電話1Aは、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生した場合に、音および振動を用いて、ユーザに報知する例を説明したが、これには限定されない。例えば、携帯電話1Aは、ランプ19の点灯のさせ方を変更することにより、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生したことをユーザに報知してもよい。ランプ19の点滅速度を変更したり、ランプ19の点灯色を変更したりすることにより、通常の着信と、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生したこととを区別してユーザに報知することができる。あるいは、携帯電話1Aは、ランプ19の点灯と、音の出力と、振動とを組合せて利用することにより、場合に、通常の着信と、自機に対する着信及び携帯電話1Bに対する着信の通知が発生したこととを区別してユーザに報知することもできる。
上記の実施形態において、携帯電話1Aにおいて通話の実行中に、携帯電話1Bに対する着信があった場合には、携帯電話1Bに着信の履歴を残しておき、携帯電話1Aの通話終了後、着信の履歴を携帯電話1Aに送信するようにしてもよい。
上記の実施形態では、添付の請求項に係る装置の例として、携帯電話について説明したが、添付の請求項に係る装置は、携帯電話に限定されない。添付の請求項に係る装置は、転送された着信を受信可能な機器であればよい。着信を転送可能な機器には、例えば、据え置き型の電話機、ファクシミリ、モデムが搭載されたパソコンなどがある。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成により具現化されるべきである。