JP6015473B2 - カードコネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば携帯機器等に取り付けられるカードコネクタに係り、特にその小型化および薄型化が容易になるカードコネクタに関する。
近年、パソコン、デジタルカメラ、録音機、携帯電話、携帯型オーディオ、PDA(Personal Digital Assistance)、各種情報端末機器などの電子機器において、ICカード(以下、単にカードともいう)の利用が増大している。カードには、情報の記録、伝達あるいは処理に用いられるICチップと呼ばれるIC部品が組込まれ、PCカード、MMC(Multi Media Card)カード、SD(Secure Digital)カード、SIM(Subscriber Identity Module)カード等がある。あるいは、例えばフラッシュメモリ型の記録媒体のようなハードディスクとして機能するカード類がある。
これ等のカードは上記機器の回路基板等に取り付けられたカードコネクタ(以下、単にコネクタともいう)に装着され使用される。カードコネクタは、その主要構成として、カードを収容し、カードに内蔵された例えばICと電気接続するコンタクトが固設されたカード収容空間、カード収容空間に対してカードが挿抜されるカード挿抜口を有する。カード収容空間およびカード挿抜口は、通常、ベース部材にカバー部材が重ね合されたコネクタハウジングに形成される。そして、カード収容空間に対し例えばプッシュ式にカード挿抜が行え、ICカードの挿抜が簡便になるプッシュ式のイジェクト機構がコネクタハウジング内に備えられる(例えば、特許文献1,2参照)。あるいは、カード収容空間へのカードの挿入あるいは装着を検知するカード検知機構が設けられる。
特開2001−217035号公報 特開2008−91298号公報
ICカードでは、例えばSIMカードやMicroSDカードにみられるように、ICの微小化と共に、その小型化および薄型化が益々進んできている。そして、それに伴って、例えば携帯機器に取り付けられるカードコネクタの小型化および薄型化(以下、低背化ともいう)が強く求められるようになっている。
ところで、例えばプッシュ式のイジェクト機構が備えられるカードコネクタでは、ICカードを搬送するスライド部材、カードのカード収容空間への装着においてスライド部材を係止し保持するロック機構が必要になる。更に、カードのカード収容空間からの排出において上記ロックが解除された場合、スライド部材を排出方向に付勢するバネ部材が必要になる。しかし、従来のイジェクト機構を備えるコネクタでは、コネクタ構造が複雑化すると共に、その部品点数が多くなっている。そのため、イジェクト機構を備えるカードコネクタの小型化および薄型化に限界が生じている。また、従来のイジェクト機構を備えるカードコネクタは低コスト化が難しい。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、カード収容空間に対するICカード挿抜に用いられるイジェクト機構の構造を簡素にすると共に、その部品点数を低減する。そして、それを備えるカードコネクタの小型化および薄型化の限界を取り除くと共に、その低コスト化を容易にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明にかかるカードコネクタは、複数のコンタクトを有するベース部材と該ベース部材に重ね合わされる板バネ材料からなるカバー部材とにより、カード挿抜口を備えたカード収容空間が形成され、該カード収容空間に対するカードの挿抜に用いられるイジェクト機構が備えられているカードコネクタにおいて、前記イジェクト機構は、前記カバー部材の上壁の一部が前記カード収容空間に向けて下方に切り起こされて形成されるロック用バネ片と、薄板金属材料で作られ、前記カードがカード収容空間に保持される場合、向き合う一対の溝壁に形成され前記ロック用バネ片の先端が係合される係合部と、前記向き合う一対の溝壁相互間に形成される受け溝とを有し、前記カードの挿抜方向に往復運動するスライド部材と、前記スライド部材を前記カードの排出方向に付勢するバネ部材と、薄板金属材料で作られ、前記スライド部材の受け溝内に移動可能に配され、前記ロック用バネ片の先端を前記スライド部材の係合部から離隔させる突起部を有するロック解除部材とを備え、前記ロック解除部材の突起部が、前記ロック用バネ片の先端を前記スライド部材の係合部から離隔させるように、前記スライド部材と前記ロック用バネ片との間に移動可能に配されることを特徴とする。
本発明により、イジェクト機構が備えられるカードコネクタにおいて、そのイジェクト機構が極めて簡素な構造になる。そして、例えばプッシュ式のイジェクト機構の部品点数は低減し、カードコネクタの更なる小型化および薄型化が促進される。また、イジェクト機構を備えるカードコネクタの低コスト化が容易になる。
本発明の実施形態にかかるカードコネクタの一例を示し、(a)は全体の斜視図であり、(b)はカバー部材を取り外したコネクタ本体の斜視図である。 同上カードコネクタにおけるプッシュ式のイジェクト機構の部品の一例を示し、(a)、(b)はそれぞれスライド部材およびロック解除部材の斜視図である。 同上カードコネクタの分解斜視図である。 同上カードコネクタの動作の説明に供する図であり、(a)はカード挿入の一過程を示す上面図、(b)はそのカバー部材を取り外して示した上面図である。 同上カードコネクタの動作の説明に供する図であり、(a)はカード挿入状態を示す上面図、(b)はそのカバー部材を取り外して示した上面図である。 同上カードコネクタにおけるカードのロック状態の説明に供する図であり、(a)はロック状態を示す上面図、(b)は(a)のX−X矢視の拡大断面図である。 同上カードコネクタにおけるカードのアンロック状態の説明に供する図であり、(a)はアンロック状態を示す上面図、(b)は(a)のY−Y矢視の拡大断面図である。
以下に本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。図面においては、その要部に符号が付され、互いに同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は一部省略される。本明細書におけるカードコネクタの説明では、コネクタ構造を判り易くするため、コネクタに対するカードの挿抜方向を基準にした用語に統一する。例えば、カード前端の挿入方向に用語「前」、カード後端の排出方向に用語「後」をそれぞれ付す。また、コネクタのカバー部材が位置する側に用語「上」、ベース部材側に用語「下」を付す。
図1に示すように、カードコネクタ10は、コネクタ本体が形成されたベース部材11にカバー部材12が組合わされて、外形が略扁平な直方体のコネクタハウジングを構成している。そして、重ね合わされたベース部材11とカバー部材12によりカード収容空間13が形成されている。ここで、ベース部材11は例えば加工性に優れた絶縁性の合成樹脂材料から一体成形され、上方開放された底壁11a、前壁11b、右側壁11cおよび左側壁11dを有する筐体構造になっている。カバー部材11は例えばステンレス等の板金カバーのような板バネ金属材料からなり、天板となる上壁12a、一部に設けられる前壁12b、そして右側壁12cおよび左側壁12dを有する。
そして、カード収容空間13の後端がカード挿抜口14として開放されている。このカード挿抜口14から、例えばSIMカードのようなICカードがカード収容空間13に対して装着あるいは脱着される。このカード収容空間13には、カードに設けられるコンタクトパッドと加圧接触する所要数の(図では6個)の弾性接片からなるコンタクト15が、ベース部材11の底壁11aに埋め込みや、圧入により設けられている。そして、これ等のコンタクト15は、カードコネクタ10の搭載される電子機器の外部端子に電気的に接続される接続端子部15a(図4に図示)として、例えばベース部材11の前壁から外部に延出している。なお、これ等のコンタクト配置には電子機器に合わせた種々の態様がある。
そして、イジェクト機構16がベース部材11の例えば右側壁11cに沿う領域にカード挿抜方向に延在するように設けられ、カード収容空間13に対するカードの挿入および排出に用いられる。イジェクト機構16は、カード挿抜方向に進退移動可能に配置されたスライド部材17、スライド部材17に重ね合されカード挿抜方向に延びたロック解除レバー18を有する。そして、スライド部材17を後方(カード排出方向)に弾性付勢するコイルバネ19を備える。更に、イジェクト機構16は、カバー部材12の上壁12aの一部が打ち抜き加工されて、下向きに切り起こされ弾性変形するロック用バネ片20、ロッド状のロック解除レバー18を固定する折り曲げ片21あるいは押え片22を有する。ここで、折り曲げ片21はカバー部材12の一部を打ち抜き、折り曲げ加工により形成される。
また、ベース部材11の底壁11aにはガイド溝23が設けられている。そして、スライド部材17は、このガイド溝23に滑合して、カード挿抜方向に直線往復運動する。なお、ロック解除レバー18は、スライド部材17に滑合しており、上記スライド部材17の往復運動において、カード排出方向に後退移動することはほとんどない。また、ベース部材11の底壁11aにはガイド溝23が設けられている。そして、スライド部材17は、このガイド溝23に滑合して、カード挿抜方向に直線往復運動する。なお、ロック解除レバー18は、スライド部材11に滑合しており、上記スライド部材17の往復運動において、カード排出方向に後退移動することはほとんどない。
スライド部材17では、図2(a)に示すように、カード挿抜方向に直交する方向の断面形状が例えばコの字になる受け溝の収納部17aが設けられている。この収納部17aにロック解除レバー18が組込まれ収納されるようになる。そして、その前端部が湾曲してカードの前端に当接するカード当接部17bが形成されている。このカード当接部17bは、装着されるカードの前端に当接し、カード挿抜を円滑にできるようにする。従って、カード当接部17bは、スライド部材17の前端で、カード挿抜方向に対しほぼ直角をなし、カード収容空間13内に延伸するように設けられる。
また、スライド部材17の収納部17aを画成する2つの溝壁17c,17cの所定の位置に、詳細は後述されるように、上述したロック用バネ片20に係合して、スライド部材17が係止され保持される係合部17dが設けられている。
また、収納部17aの内底部において下方に凹んだ窪み部17eが設けられ、ベース部材11の底壁11aに設けられたガイド溝23に滑合して、スライド部材17のカード挿抜方向での直線往復運動が容易にできるようになっている。更に、スライド部材17の後端側に、バネ受け部17fが設けられている。このバネ受け部17fはコイルバネ19に外挿される。
コイルバネ19は、ベース部材11の前壁11bに固設されているバネ受け突起24と上記スライド部材17のバネ受け部17fとの間で弾性伸縮する。そして、常時、スライド部材17をカード排出方向に付勢している。
ロック解除レバー18では、図2(b)に示すように、その前端領域の上部に突起部18aが形成されている。突起部18aは、例えばロック解除レバー18の先端からカード排出方向にかけて傾斜する第1傾斜面181aを有する。そして、突起部18aの頂点からカード排出方向に傾斜する第2傾斜面182aが形成されている。このような突起部18aは、詳細は後述されるが、カバー部材12の上壁12aに一体のロック用バネ片20を上方に弾性変形させる。
また、ロック解除レバー18の後端にプッシュ部18bが設けられている。プッシュ部18bのプッシュ操作により、上記突起部18aがロック用バネ片20を上方に弾性変形させる。そして、ロック解除されたスライド部材17により、装着されているカードはカード収容空間13から排出されるようになる。ここで、カードコネクタ10の小型化と共にロック解除レバー18が小さくなっても、人によるプッシュ操作性が低下しないように、このプッシュ部18bはある程度の大きさを有する構造体に形成されるとよい。
そして、ロック解除レバー18の例えば中間領域に係止部18cが設けられている。係止部18cはカバー部材12の上壁12aに一体に設けられている折り曲げ片21に係合する。この係合により、ロック解除レバー18のカード排出方向への後退移動が防止され固定される。
また、ロック解除レバー18に被押え部18dが設けられている。被押え部18dはカバー部材12の上壁12aに一体に設けられている押え片22に押圧され摺接する。ここで、被押え部18dは、例えば上方に凸状になっている。また、ロック解除レバー18のプッシュ部18bに接合してストッパー部18eが設けられてもよい。ストッパー部18eは、カード排出においてコイルバネ19の弾性延伸を止めるように働くことができる。
上記スライド部材17およびロック解除レバー18は、両方とも金属材料から成る。金属材料としては、例えばステンレス、アルミニウム、あるいは合金等であって、機械的強度があり、その加工の容易なものが好適である。なお、ロック解除レバー18のプッシュ部18bは絶縁性樹脂等の絶縁体で形成されるのが好ましい。これにより、人体からの静電気によるカードのICにおける破壊等の電気的損傷が容易に防止される。
上述したスライド部材17は、例えばその幅寸法が10mm〜12mm程度、前後の長さ寸法が12mm〜14mm程度になるカードコネクタ10の前後長に合わせて作製される。このようなコネクタに装着されるICカードは、幅寸法および長さ寸法がそれぞれ7mm〜9mm程度、11mm〜13mm程度になり、その厚さが0.5mm〜0.8mm程度になる。そこで、例えば肉厚が0.4mm程度に薄いステンレスのような金属板が打ち抜き加工され、折り曲げ加工、エンボス加工、仕上げ加工等が施される。そして、スライド部材17のカード挿抜方向の長さ寸法は、上述したようなカードの長さ寸法に合わせて適宜に設定される。
ロック解除レバー18の作製でも、同様に例えば肉厚が0.4mm程度に薄いステンレスのような金属板が打ち抜き加工され、折り曲げ加工、塑性加工、仕上げ加工等を通した加工成形が施される。そして、ロック解除レバー18ロッド状でありカード挿抜方向の長さ寸法は、スライド部材17の寸法に合わせて設定される。また、ロック解除レバー18の幅寸法は例えば0.5mm〜1mm程度になるように作製される。
上記スライド部材17およびロック解除レバー18は、その他に種々の形状あるいは構造になっても構わない、例えば、スライド部材17は、その中間領域が半筒状構造になり、ロッド状のロック解除レバー18はその半筒内に挿入され組込まれるような形状になっていてもよい。ロック解除レバー18は、例えば円柱状、楕円柱状、角柱状等の所要の形状にすることができる。
なお、スライド部材17およびロック解除レバー18は、金属材料に換えて例えば炭素材料のような強靭な非金属材料により作製することもできる。スライド部材17およびロック解除レバー18は、上述したように小型化および低背化するカードコネクタに合わせて微細化することから、このような非金属材料としては機械的強度性および加工容易性に優れたものが好ましい。
また、カードコネクタ10には、カード検知機構が取り付けられている。カード検知機構は、その基本構造がスイッチであり、弾性と導電性をもつスイッチバネ片25と、このスイッチバネ片25に対向するスイッチ対向片26を一対のスイッチ片として有している。
次に、イジェクト機構16のカードコネクタ10への取り付けについて図3を参照して説明する。初め、ベース部材11には、その底壁11aにコンタクト15、その前端にカード検知機構のスイッチバネ片25、スイッチ対向片26が取り付けられている。そして、ベース部材11の右側壁11cに沿ってコイルバネ19がバネ受け突起24に差し込まれ配置される。その後に、ベース部材11の右側壁11cに沿う領域にスライド部材17、ロッド解除レバー18、最後にカバー部材12がコネクタ本体となったベース部材11に重ね合され、カードコネクタ10が組立てられる。
スライド部材17は、その窪み部17eがベース部材11の右側壁11cに沿う領域において底壁11aに設けられたガイド溝23に嵌合するように取り付けられる。ここで、ガイド溝23はカード挿抜方向に沿って所要の長さに形設されている。その取り付けの際には、コイルバネ19は少し圧縮され、スライド部材17のバネ受け部17fがコイルバネ19の後端側に外挿されるようになる。
次に、ロック解除レバー18はスライド部材17の収納部17aに嵌め込まれるように組込まれる。その取り付けの際には、ロック解除レバー18のプッシュ部18bは、その下端が図3に示したベース部材11における後壁11eに組合わされるように配置される。
そして、カバー部材12がベース部材11に組合わされる。カバー部材12は、その右側壁12cおよび左側壁12dがそれぞれベース部材11の右側壁11cおよび左側壁11dの外側を被うように、ベース部材11に重ね合される。その際には、ロック解除レバー18の突起部18aは、カバー部材12の上壁12aに設けられたロック用バネ片20の開口20aで上方に突き出るようになる。また、係止部18cは、カバー部材12の上壁12aに設けられた折り曲り片21の前端に係合するように配置される。更に、被押え部18dは、カバー部材12の上壁12aに設けられた押え片22で押えられるようになる。
このように組立てられたカードコネクタ10において、ロック解除レバー18は、詳細は後述されるが、図3に示すカバー部材12に設けた切欠き部12eにプッシュ部18bが当接することにより、カード挿入方向への前進移動が制限されるようになる。ロック解除レバー18はスライド部材11に滑合しており、スライド部材17のガイド溝23に沿ったカード挿抜方向の往復運動に追随することはない。たとえ追随が生じても、ロック解除レバー18の前進移動および後退移動は、上記切欠き部12eおよび上述した折り曲げ片21により、許容の範囲内になるように保証されている。
次に、本実施形態のカードコネクタ10の動作について図4ないし図7を参照して説明する。図4に示したように、例えばMicroSDカードよりも小型となるICカード100のカードコネクタ10への挿入は、その後端部100aを押圧することによりカード挿抜口14から行われる。カード挿入の前には、イジェクト機構16のスライド部材17およびロック解除レバー18は当初位置にある。そして、ICカード100の前端部100bがスライド部材17のカード当接部17bに当接した状態で、後端部100aが押圧される。この押圧により、スライド部材17はコイルバネ19の付勢力に抗してガイド溝23に沿って挿入される。
そして、スライド部材17は、例えばカード当接部17bの前端がベース部材11の前壁11bに接する程度にまで押し込まれる。それと共に、ICカード100の前端部100bにより、カード検知機構のスイッチバネ片25が前方に弾性変位する。このようにして、スイッチバネ片25とスイッチ対向片26は接触分離し、ICカード100のカード収容空間13への挿入が検知される。なお、上記ICカード100のプッシュにおいて、ロック解除レバー18は当初位置からほとんど移動しない。
その後、ICカード100のプッシュを止めると、スライド部材17は、コイルバネ19の付勢によりカード排出方向に少し後退してロック状態になる。図5に示すように、スライド部材17の前端にある係合部17dがロック用バネ片20により係止され、スライド部材17はコイルバネ19の弾性付勢に抗して保持されロックされる。このロック状態においては、ICカード100の下面に設けられているコンタクトパッド(図示せず)はコンタクト15に加圧接触している。また、上述したようにカード検知機構はカード挿入を検知している。このようにして、スライド部材17と共に挿入されたICカード100はカード収容空間13内に収容され、その装着は完了することになる。
そして、このICカード100のカードコネクタ10からの脱着では、そのベース部材11の後端から少し延出しているロック解除レバー18のプッシュ部18bの後端を前方に例えば0.3mm〜0.5mm程度に僅かにプッシュする。このプッシュにより、スライド部材17のロック解除(アンロック)がなされる。そして、スライド部材17は、コイルバネ19の弾発力によりカード排出方向に運動する。それと共に、スライド部材17のカード当接部17bに当接するICカード100もカード収容空間13内から後方に排出される。その際に、スライド部材17は、ベース部材11の後壁11eにより、カード収容空間13から飛び出し防止される。
そして、後方に排出されたICカード100の後端をつまんで取り出すことにより、ICカード100はカードコネクタ10から脱着される。このカードの脱着の後では、スライド部材17、ロック解除レバー18等はコイルバネ19の作用により当初位置に戻っている。
次に、イジェクト機構16におけるロック/アンロックについて、図6および図7を参照した詳細な説明を加える。上述したように、コイルバネ19の付勢に抗して、ICカード100の後端部100aを押圧していくと、ICカード100と共に挿入されるスライド部材17の先端領域にある溝壁17cがロック用バネ片20を上方に押し上げる。更に、スライド部材17が係合部17dの位置を超えて挿入されると、上方に弾性変位していたロック用バネ片20は下方の当初位置に戻る。そして、ICカード100の後端部100aの押圧を止めると、コイルバネ19の弾性付勢によりスライド部材17がカード排出方向に少し後退する。そして、スライド部材17の係合部17dがコイルバネ19の弾発力を受けながらロック用バネ片20の先端で係止される。
このようにして、図6に示すようなスライド部材17およびICカード100のロック状態になる。このロック状態では、上述したようにスライド部材17の係合部17dは、コイルバネ19によるカード排出方向への付勢を受けた状態で、ロック用バネ片20の先端に係合して係止される。また、ロック解除レバー18の突起部18aはロック用バネ片20の開口20aから上方に突き出るようになる。
次に、スライド部材17およびICカード100のアンロックでは、図7に示すように、ロック解除レバー18のプッシュ部18bがカード挿入方向に僅かにプッシュされる。このプッシュにより、ロック解除レバー18の突起部18aが前方に移動し、ロック用バネ片20は上方に弾性変位する。そして、スライド部材17の係合部17dがロック用バネ片20の先端から外れて、その係止が解除される。上記ロック解除レバー18のプッシュによるロック用バネ片20の弾性変位では、開口20aの縁辺が第1傾斜面181aに沿って滑らかに摺接する。
このロック解除の後は、スライド部材17は、上述したようにコイルバネ19の付勢によりカード排出方向に運動し、ICカード100をカード収容空間13内から後方に排出する。そして、スライド部材17、ロック解除レバー18等はコイルバネ19の作用により当初位置に戻る。ここで、ロック解除レバー18は、そのストッパー部18eが例えばコイルバネ19の後端でカード排出方向に押されて当初位置に戻ることになる。
本実施形態では、イジェクト機構を備えたカードコネクタにおいて、イジェクト機構は、ICカードの挿抜方向に往復運動するスライド部材、このスライド部材をカードの排出方向に付勢するバネ部材を有する。そして、カードコネクタのハウジングを構成するカバー部材の上壁の一部が下方に切り起こされて、スライド部材をロックするロック用バネ片が形成されている。スライド部材のロックは、ロック解除部材によりロック用バネ片が上方に弾性変位して解除されるようになっている。
このために、本実施形態のカードコネクタでは、スライド部材をカード収容空間内で係止し保持するロック機構が極めて簡素なものになる。また、そのロック用バネ片はカバー部材の一体加工により形成され、イジェクト機構の部品点数が低減する。そして、スライド部材とロック解除部材は、その強度を維持して微細化することが可能であり、イジェクト機構の小型化および低背化が容易になると共に、それが備えられたカードコネクタの更なる小型化、薄型化が可能になる。また、ロック解除部材はスライド部材に容易に組込まれ、更なるイジェクト機構の小型化および低背化が可能になる。このようにして、カードコネクタの小型化、薄型化における従来の限界が取り除かれる。
また、本実施形態のイジェクト機構は、その部品点数が低減する上に、そのスライド部材およびロック解除部材は金属片の金属加工により容易にできることから、それを備えたカードコネクタの低コスト化が容易になる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、上述した実施形態は本発明を限定するものでない。当業者にあっては、具体的な実施態様において本発明の技術思想および技術範囲から逸脱せずに種々の変形・変更を加えることが可能である。
例えば、カードコネクタのイジェクト機構16は、ベース部材11の左側壁11dに沿う領域に設けられるようにしてもよい。
また、スライド部材17は、そのカード当接部17bがICカードの前端に限らず、カードの前後端の間の所定の領域に当接するようになってもよい。
また、ロック解除レバー18は、カード排出方向に沿ってスライド部材17に埋め込まれるようになっていてもよい。
また、ロック解除レバー18は、スライド部材に組込まれる以外に、例えばスライド部材17の側部に配置され組合わされる構造になってもよい。
また、ロック解除レバー18は、実施形態で説明したようなプッシュ操作以外の操作を通して、ロック用バネ片20を上方に弾性変位させ、スライド部材17のロック解除をするような構造になっていてもよい。例えば、ロック解除レバー18後端の上下へのプッシュ操作であってもよい。更に、ロック解除レバー18は、そのカードの排出方向への少しのプル操作により、スライド部材17をロック解除する構造になっていてもよい。
10…カードコネクタ、11…ベース部材、11a…底壁、11b,12b…前壁、11c,12c…右側壁、11d,12d…左側壁、11e…後壁、12…カバー部材、12a…上壁、12e…切欠き部、13…カード収容空間、14…カード挿抜口、15…コンタクト、15a…接続端子部、16…イジェクト機構、17…スライド部材、17a…収納部、17b…カード当接部、17c…溝壁、17d…係合部、17e…窪み部、17f…バネ受け部、18…ロック解除レバー(ロック解除部材)、18a…突起部、181a…第1傾斜面、182a…第2傾斜面、18b…プッシュ部、18c…係止部、18d…被押え部、18e…ストッパー部、19…コイルバネ(バネ部材)、20…ロック用バネ片、20a…開口、21…折り曲げ片、22…押え片、23…ガイド溝、24…バネ受け突起、25…スイッチバネ片、26…スイッチ対向片、100…ICカード

Claims (6)

  1. 複数のコンタクトを有するベース部材と該ベース部材に重ね合わされる板バネ材料から
    なるカバー部材とにより、カード挿抜口を備えたカード収容空間が形成され、該カード収容空間に対するカードの挿抜に用いられるイジェクト機構が備えられているカードコネクタにおいて、
    前記イジェクト機構は、
    前記カバー部材の上壁の一部が前記カード収容空間に向けて下方に切り起こされて形成されるロック用バネ片と、
    薄板金属材料で作られ、前記カードがカード収容空間に保持される場合、向き合う一対の溝壁に形成され前記ロック用バネ片の先端が係合される係合部と、前記向き合う一対の溝壁相互間に形成される受け溝とを有し、前記カードの挿抜方向に往復運動するスライド部材と、
    前記スライド部材を前記カードの排出方向に付勢するバネ部材と、
    薄板金属材料で作られ、前記スライド部材の受け溝内に移動可能に配され、前記ロック用バネ片の先端を前記スライド部材の係合部から離隔させる突起部を有するロック解除部材とを備え、
    前記ロック解除部材の突起部が、前記ロック用バネ片の先端を前記スライド部材の係合部から離隔させるように、前記スライド部材と前記ロック用バネ片との間に移動可能に配されることを特徴とするカードコネクタ。
  2. 前記カードの挿抜方向に沿って前記スライド部材における前記受け溝に、前記ロック解除部材が、ロッド状にされ組込まれていることを特徴とする請求項1に記載のカードコネクタ。
  3. 前記カードの挿抜方向に沿って前記スライド部材の下部に設けられた窪み部が、前記カードの挿抜方向に沿って前記ベース部材の底壁に設けられたガイド溝に滑合するようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のカードコネクタ。
  4. 前記スライド部材は、前記カード収容空間の方向に延伸し、前記カードの前端に当接するカード当接部を、前端部に有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のカードコネクタ。
  5. 前記ロック解除部材の突起部は、該ロック解除部材の後端で、前記カード収容空間に向う前記カードの挿入方向へのプッシュにより、前記ロック用バネ片の先端を上方に弾性変位させることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のカードコネクタ。
  6. 前記ロック解除部材は、前記カバー部材の上壁の一部が下方に折り曲げられて形成され
    た折り曲げ片により係止される係止部を有し、カード排出方向の後退移動が防止されるようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のカードコネクタ。
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