以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一または類似の部分には同一の参照番号を付して、重複する説明を省く場合がある。
図1は、決済システム100の一例を概略的に示す。本実施形態において、ユーザ102が、商品又はサービスを購入する店舗において、ユーザ端末110又はカード120を提示して、決済システム100により提供される電子バリューサービスを利用する場合を例として、決済システム100について説明する。決済システム100により提供される電子バリューサービスとしては、(i)電子バリューの購入又は補充処理、(ii)電子バリューを利用した決済処理、及び(iii)電子バリューの譲渡処理を例示することができる。
本実施形態によれば、(i)電子バリューの購入又は補充処理において、カード120に記録された識別情報と、ユーザ端末110を識別する識別情報とを対応付ける。本実施形態によれば、現実の店舗に設置された店舗端末130を利用して、カード120に記録された識別情報と、ユーザ端末110を識別する識別情報とが対応付けられる。これにより、例えば、電子バリューの購入又は補充処理が完了した後、カード120を店舗で回収して、再利用することもできる。
本実施形態によれば、カード120に記録された識別情報と、ユーザ端末110を識別する識別情報とが対応付けられる。これにより、例えば、(ii)電子バリューを利用した決済処理において、カード120を提示して電子バリューを使用する場合と、ユーザ端末110を提示して電子バリューを使用する場合とで、同一の口座を利用して電子バリューを管理することができる。
例えば、海、川、プールなどのようにユーザ端末110を携行することが困難である場合、又は、イベント会場などで携帯端末を携行することが禁止されている場合であっても、カード120を携行することで、電子バリューを使用することができる。また、カード120が電子バリューを格納するICチップを有する場合において、店舗端末130がバーコードリーダは備えているが、RFIDリーダを備えていないときには、カード120を提示して電子バリューを使用することができない。しかし、本実施形態によれば、ユーザ端末110の表示部112にバーコード116を含む表示画面114を表示させることで、電子バリューを使用することができる。
特に、ユーザ端末110の識別情報が、電子バリューを管理するプログラムにより、ユーザ端末110又はユーザ102に割り当てられた識別情報である場合には、例えば、電子商取引において利用する電子バリューと、現実の店舗で、ユーザ端末110又はカード120を提示して商品又はサービスを購入する場合に利用する電子バリューとを、同一の口座を利用して管理することができる。電子バリューを管理するプログラムは、管理サーバ140上で動作するプログラムであってもよく、ユーザ端末110上で動作するプログラムであってもよい。
本実施形態において、決済システム100は、店舗端末130と、管理サーバ140とを備える。店舗端末130は、キャッシュレジスタ132と、読み取り装置134とを有する。決済システム100、店舗端末130及びキャッシュレジスタ132は、それぞれ、電子バリュー管理システムの一例であってよい。カード120は、ユーザ102が携行できる有体物の一例であってよい。読み取り装置134は、端末情報取得部及び口座情報取得部の一例であってよい。
本実施形態において、ユーザ端末110、店舗端末130及び管理サーバ140は、通信回線10を介して、互いに情報を送受することができる。通信回線10は、無線通信の伝送路であってもよく、有線通信の伝送路であってもよく、これらの組み合わせであってもよい。通信回線10としては、携帯電話回線網などの移動体通信網、無線パケット通信網、インターネット、専用回線及びこれらの組み合わせを例示することができる。
ユーザ端末110は、ユーザ端末110を識別するための端末識別情報(端末IDと要される場合がある。)を記憶する。ユーザ端末110は、端末IDを暗号化して記憶してよい。端末IDは、例えば、ユーザ端末110にインストールされた特定のプログラムにより、ユーザ端末110又はユーザ102に割り当てられた識別情報である。上記のプログラムは、ユーザ端末110に、電子バリューを管理する手順を実行させるためのプログラムであってよい。端末IDは、ユーザ端末110のハードウエアに割り当てられた識別情報であってもよい。ハードウエアに割り当てられた識別情報としては、MACアドレス、SIMカード(Subscriber Identity Module Card)に格納された電話番号を特定するための固有のID番号などを例示することができる。
本実施形態において、ユーザ端末110は、表示部112を有する。一実施形態において、ユーザ端末110は、ユーザ102の指示に応じて、ユーザ端末110の端末IDを表示部112に表示させる。他の実施形態において、ユーザ端末110は、読み取り装置134からの要求に応じて、ユーザ端末110の端末IDを表示部112に表示させる。
本実施形態において、ユーザ端末110は、ユーザ端末110の端末IDがコード化されたバーコード116を含む表示画面114を、表示部112に表示させる。これにより、店舗端末130は、読み取り装置134によりバーコード116を読み取り、キャッシュレジスタ132によりデコードすることで、ユーザ端末110の端末IDを取得することができる。
バーコード116は、コード化された情報の一例であってよい。情報をコード化する方法は、当該方法によりコード化された情報が表示部112に表示できるものであれば、特に限定されない。コード化された情報としては、バーコードなどの1次元コード、カラーバーコード、QRコード(登録商標)などの2次元コード、及び、カラーCコードなどの3次元コードを例示することができる。
なお、本実施形態において、ユーザ端末110は、ユーザ端末110の端末IDをコード化して、コード化された情報を表示部112に表示する場合について説明する。しかし、ユーザ端末110の端末IDの表示方法は本実施形態に限定されない。他の実施形態において、ユーザ端末110は、ユーザ端末110の端末IDをコード化することなく、表示部112に表示してよい。
ユーザ端末110は、通信回線10を介して情報を送受することができる情報処理装置であれよく、特に限定されない。ユーザ端末110としては、Webブラウザソフトが導入されたパーソナルコンピュータ、携帯端末などを例示することができる。ユーザ端末110は、携帯端末であることが好ましい。
携帯端末としては、携帯電話若しくはスマートフォン、ノートブック・コンピュータ若しくはラップトップ・コンピュータ、PDA、タブレット端末、ウェアラブル・コンピュータなどを例示することができる。ウェアラブル・コンピュータとしては、メガネ型、腕輪型、指輪型などのウェアラブル・コンピュータを例示することができる。
カード120は、ユーザ102により携行される。カード120には、電子バリューを管理する口座を識別する口座識別情報(口座IDと称する場合がある。)が記録されている。口座IDは、カード120に記録され、カード120を識別するカード識別情報(カードIDと称する場合がある。)であってよい。
一実施形態において、カードIDは、印刷、刻印、貼り付けなどの方法により、カード120に記録される。カードIDは、記号若しくはコード化された記号であってよい。本実施形態において、カードIDは、例えばバーコード126としてカード120の表面に印刷される。他の実施形態において、カードIDは、カード120に配されたICチップ、メモリなどに、デジタルデータとして記録される。
カードIDは、サービスを提供するサービス提供者により、カード120又はユーザ102に割り当てられた識別情報であってよい。一実施形態において、カード120は、電子バリューを購入するためのプリペイドカードであってよい。この場合、カードIDは、電子バリューサービスを提供するサービス提供者によりカード120に割り当てられた識別情報であってよい。他の実施形態において、カード120は、ユーザ102がサービス提供者により提供されるサービスの利用者であることを示す会員カードであってよい。この場合、カードIDは、サービス提供者によりユーザ102に割り当てられた識別情報であってよい。
本実施形態において、口座IDが記録される有体物がカード120である場合について説明した。しかし、口座IDが記録される有体物は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、有体物は、フィルム状、シール状、リング状の物体であってもよく、メガネ、イヤリング、ピアス、マニキュアなどのアクセサリであってもよい。
キャッシュレジスタ132は、ユーザ102が商品又はサービスを取引する店舗に配され、当該取引を決済する。一実施形態において、カード120が電子バリューを購入するためのプリペイドカードであり、ユーザ102が、カード120を利用して電子バリューを購入する場合、キャッシュレジスタ132は、例えば、下記の手順で当該取引を決済する。
まず、キャッシュレジスタ132は、読み取り装置134から、ユーザ端末110の端末IDと、カード120のカードIDとを取得する。次に、キャッシュレジスタ132は、ユーザ端末110の端末ID及びカード120のカードIDを対応付けて、管理サーバ140に送信する。これにより、管理サーバ140において、ユーザ端末110の端末IDと、カード120のカードIDと、電子バリューの残高に関する情報とを対応付けることができる。キャッシュレジスタ132は、上記の情報に、カード120の購入時の決済方法に関する情報をさらに対応付けて、管理サーバ140に送信してもよい。例えば、ユーザ102は、カード120を現金決済により購入することにより、電子バリューを購入する。
他の実施形態において、ユーザ102が、電子バリューを利用して商品又はサービスを購入する場合、キャッシュレジスタ132は、例えば、下記の手順で当該取引を決済する。まず、キャッシュレジスタ132は、読み取り装置134から、ユーザ102が購入する商品又はサービスの代金(取引の決済金額と称する場合がある。)に関する情報を取得する。次に、キャッシュレジスタ132は、読み取り装置134から、ユーザ端末110の端末ID又はカード120のカードIDを取得する。
次に、キャッシュレジスタ132は、ユーザ端末110の端末ID又はカード120のカードIDと、当該取引の決済金額とを対応付けて、管理サーバ140に送信する。これにより、管理サーバ140において、端末ID又はカードIDに対応付けられた電子バリューの残高から、取引の決済金額に相当する電子バリューを減算して、電子バリューの残高を更新することができる。キャッシュレジスタ132は、上記の情報に、上記の取引の決済方法に関する情報をさらに対応付けて、管理サーバ140に送信してもよい。
キャッシュレジスタ132は、通信回線10を介して情報を送受することができる情報処理装置であれよく、特に限定されない。ユーザ端末110としては、Webブラウザソフトが導入されたパーソナルコンピュータ、携帯端末などを例示することができる。ユーザ端末110は、携帯端末であることが好ましい。
携帯端末としては、携帯電話若しくはスマートフォン、ノートブック・コンピュータ若しくはラップトップ・コンピュータ、PDA、タブレット端末、ウェアラブル・コンピュータなどを例示することができる。ウェアラブル・コンピュータとしては、メガネ型、腕輪型、指輪型などのウェアラブル・コンピュータを例示することができる。
読み取り装置134は、カード120を走査して、カード120に記録されたカードIDを読み取る。読み取り装置134は、ユーザ端末110から端末IDを取得する。
一実施形態において、読み取り装置134は、ユーザ端末110の表示部112に表示された表示画面114を走査して、ユーザ端末110の端末IDを読み取る。他の実施形態において、読み取り装置134は、ユーザ端末110の表示部112に表示された表示画面114を撮像して、撮像された画像を解析することにより、端末IDを取得する。
他の実施形態において、読み取り装置134は、ユーザ端末110のICチップに記録されたデジタルデータを、近距離無線通信により取得する。近距離無線通信の方式としては、RFID、Zigbee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、WiFi(登録商標)、WiMAX(登録商標)などを例示することができる。
読み取り装置134としては、磁気カードリーダ、RFIDリーダ、バーコード(登録商標)リーダ、QRコード(登録商標)リーダなどの情報読み取り装置を例示することができる。読み取り装置134は、カメラなどの撮像装置であってもよい。
管理サーバ140は、電子バリューを管理する。管理サーバ140は、ポイントサービス(マイレージサービスと称される場合もある。)を提供するサービス提供者により付与されるポイントを管理してもよい。管理サーバ140は、電子バリューの購入時又は補充時の決済方法に応じて、ポイントの付与額又は付与率を決定してよい。管理サーバ140は、電子バリューの購入時又は補充時の決済方法に関する情報を格納してよい。
キャッシュレジスタ132及び管理サーバ140のそれぞれは、ハードウエアにより実現されてもよく、ソフトウエアにより実現されてもよく、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせにより実現されてもよい。例えば、プログラムが実行されることにより、コンピュータが、キャッシュレジスタ132又は管理サーバ140として機能する。
キャッシュレジスタ132及び管理サーバ140のそれぞれは、CPU等のプロセッサ、ROM、RAM、通信インターフェースなどを有するデータ処理装置と、キーボード、タッチパネル、マイク、GPS情報受信装置などの入力装置と、表示装置、スピーカなどの出力装置と、メモリ、HDDなどの記憶装置とを備えてよい。上記のデータ処理装置又は記憶装置は、上記のソフトウエア又はプログラムを記憶してよい。
上記のソフトウエア又はプログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、メモリ、ハードディスクなどのコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されていてもよく、ネットワークに接続された記憶装置に記憶されていてもよい。ソフトウエア又はプログラムは、コンピュータ読み取り可能な媒体又はネットワークに接続された記憶装置から、キャッシュレジスタ132又は管理サーバ140のコンピュータにインストールされてもよい。
コンピュータを、キャッシュレジスタ132又は管理サーバ140の各部として機能させるプログラムは、キャッシュレジスタ132又は管理サーバ140の各部の動作を規定したモジュールを備えてよい。これらのプログラム又はモジュールは、プロセッサ、通信インターフェース等に働きかけて、ユーザ端末110の各部として機能させたり、キャッシュレジスタ132又は管理サーバ140の各部における情報処理方法を実行させたりする。
これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータに読込まれることにより、ソフトウエアと、キャッシュレジスタ132又は管理サーバ140のハードウエア資源とが協働した具体的手段として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータの使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じたキャッシュレジスタ132又は管理サーバ140を構築することができる。
キャッシュレジスタ132又は管理サーバ140の各部は、一般的な構成の情報処理装置において、キャッシュレジスタ132又は管理サーバ140の各部の動作を規定したソフトウエア又はプログラムを起動することにより実現されてよい。キャッシュレジスタ132若しくは管理サーバ140又はその一部として用いられる情報処理装置は、CPU等のプロセッサ、ROM、RAM、通信インターフェースなどを有するデータ処理装置と、キーボード、タッチパネル、マイクなどの入力装置と、液晶ディスプレイなどの表示装置と、スピーカなどの出力装置と、メモリ、HDDなどの記憶装置とを備えてよい。上記のデータ処理装置又は記憶装置は、上記のソフトウエア又はプログラムを記憶してよい。
本実施形態において、店舗端末130が、カード120に記録された識別情報と、ユーザ端末110を識別する識別情報とを対応付ける場合について説明した。しかし、カード120に記録された識別情報と、ユーザ端末110を識別する識別情報とを対応付ける方法は、本実施形態に限定されない。他の実施形態において、ユーザ端末110が、カード120に記録された識別情報と、ユーザ端末110を識別する識別情報とを対応付けてよい。
例えば、ユーザ端末110は、メモリなどの記憶装置を備え、ユーザ端末110の識別情報を格納する。また、ユーザ端末110が、カメラなどの撮像装置を備える場合、ユーザ端末110は、撮像装置によりカード120を撮像して、カード120の画像を解析することで、カード120の識別情報を取得する。ユーザ端末110は、RFIDリーダなどの近距離無線通信装置を備え、カード120に配されたICチップなどの記憶装置に格納されたカード120の識別情報を、カード120から取得してもよい。ユーザ端末110は、撮像装置、近距離無線通信装置などから取得したカード120の識別情報と、ユーザ端末110の記憶装置に格納されていたユーザ端末110の識別情報とを対応付けて、管理サーバ140に送信してよい。
本実施形態において、プリペイドカードを利用して、電子バリューを購入又は補充する場合について説明した。しかし、電子バリューの購入方式又は補充方式は、本実施形態に限定されない。電子バリューの購入方式又は補充方式は、プリペイド方式であってもよく、ポストペイド方式であってもよい。プリペイド方式及びポストペイド方式における具体的な決済方法は、現金決済、銀行決済、クレジット決済などであってもよく、通信キャリアにより提供される決済手段(キャリア決済と称される場合がある。)であってもよい。
本実施形態において、口座IDが、有体物たるカード120に記録されたカードIDである場合について説明した。しかし、口座IDは、本実施形態に限定されない。口座IDは、管理サーバ140により生成されたデジタルデータであってもよい。
例えば、ユーザ端末110は、通信回線10を介して管理サーバ140にアクセスして、電子バリューの購入処理又は補充処理を要求する。管理サーバ140は、ユーザ端末110からの要求に応じて、口座IDと、購入希望額又は補充希望額に相当する電子バリューとが対応づけられたデータを生成する。管理サーバ140は、生成されたデータを記憶装置に格納する。
一実施形態において、管理サーバ140は、ユーザ端末110から、ユーザ端末110の端末IDを取得して、端末ID及び口座IDを対応付ける。ユーザ端末110の端末IDは、上記のユーザ端末110からの要求に含まれていてもよい。電子バリューの決済は、クレジット決済、銀行決済、キャリア決済などによりオンラインで実施されてよい。
他の実施形態において、管理サーバ140は、生成された口座IDと、電子バリューの決済金額に関する情報とをユーザ端末110に送信する。ユーザ端末110は、管理サーバ140から受信した口座ID及び決済金額と、ユーザ端末110の端末IDとを表示部112に表示する。ユーザ端末110は、口座ID、決済金額、ユーザ端末110の端末IDなどの情報がコード化されたバーコード(登録商標)、QRコード(登録商標)などを表示部112に表示してもよい。
次に、読み取り装置134が、表示部112に表示された情報を読み取り、キャッシュレジスタ132において電子バリューの決済が実施される。なお、口座ID、決済金額、ユーザ端末110の端末IDなどの情報は、近距離無線通信により、ユーザ端末110から読み取り装置134に送信されてもよい。また、電子バリューの決済は、現金決済、クレジット決済、銀行決済などにより実施されてよい。
キャッシュレジスタ132は、読み取り装置134により読み取られた口座IDが記録されたカード120を発行してもよい。キャッシュレジスタ132は、上記の口座IDとは異なるカードIDが記録されたカード120を発行してもよい。読み取り装置134が、ユーザ端末110からカードの種類に関する情報を読み取っている場合、キャッシュレジスタ132は、カードの種類に応じたカード120を発行してよい。キャッシュレジスタ132は、例えば、カードの種類に応じた外観を有するカード120を発行する。
一実施形態において、キャッシュレジスタ132は、無地のカードを用意しておき、無地のカードの表面に、読み取り装置134が読み取ったカードの種類に応じた文字、模様、色彩などを印刷することで、カードの種類に応じた外観を有するカード120を発行する。他の実施形態において、キャッシュレジスタ132は、複数の種類のカードを用意しておき、複数の種類のカードの中から、読み取り装置134が読み取ったカードの種類に応じたカードを選択することで、カードの種類に応じた外観を有するカード120を発行する。
電子バリューの決済が完了すると、キャッシュレジスタ132は、読み取り装置134により読み取られたユーザ端末110の端末ID及び口座IDを対応付けて、管理サーバ140に送信する。カード120に、上記の口座IDとは異なるカードIDが記録されている場合、上記の口座ID及びカードIDを対応付けて、管理サーバ140に送信してもよい。管理サーバ140は、口座IDをキーとして、キャッシュレジスタ132から受信したユーザ端末110の端末IDと、管理サーバ140の記憶装置に格納された口座IDとを対応付ける。
なお、管理サーバ140が、ユーザ端末110からの要求に応じて、口座IDと、購入希望額又は補充希望額に相当する電子バリューを対応づけたデータを生成するときに、ユーザ端末110の端末IDをさらに対応づけている場合には、キャッシュレジスタ132は、電子バリューの決済が完了したときに、上記の口座IDにおける決済が完了したことを示す情報を送信してもよい。
図2は、ユーザ端末110のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、ユーザ端末110は、表示部112と、画面生成部210と、近距離無線通信部220と、入力部230と、要求処理部240と、サーバ通信部250と、格納部260とを備える。格納部260は、端末情報格納部262を有してよい。ユーザ端末110の各部は、互いに情報を送受することができる。
画面生成部210は、表示画面114を生成する。画面生成部210は、端末情報格納部262に格納されたユーザ端末110の端末IDをコード化して、表示画面114を生成してよい。近距離無線通信部220は、近距離無線通信を介して、読み取り装置134との間で情報を送受する。入力部230は、ユーザ102の指示を入力する。入力部230としては、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、マイク、カメラなどを例示することができる。
要求処理部240は、ユーザ102が入力部230に入力した、ユーザ端末110又は決済システム100への要求を処理する。決済システム100への要求は、ユーザ端末110の端末ID又はカード120のカードIDに対応付けられた口座において管理されている電子バリューの少なくとも一部を、第三者に譲渡するための要求であってよい。これにより、例えば、現実のプリペイドカードを第三者にプレゼントする場合と同様にして、電子バリューを第三者にプレゼントすることができる。
サーバ通信部250は、通信回線10を介して、管理サーバ140との間で情報を送受する。サーバ通信部250は、通信インターフェースであってもよい。格納部260は、情報を格納する。端末情報格納部262は、ユーザ端末110の端末IDを格納する。
図3は、キャッシュレジスタ132のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、キャッシュレジスタ132は、通信部310と、入力部320と、対応付け部330と、要求処理部340と、決済金額決定部350と、決済処理部360とを備える。入力部320は、画像解析部322を有する。キャッシュレジスタ132の各部は、互いに情報を送受することができる。入力部320は、端末情報取得部及び口座情報取得部の一例であってよい。対応付け部330は、識別情報送信部の一例であってよい。要求処理部340は、要求送信部の一例であってよい。
通信部310は、通信回線10を介して、管理サーバ140との間で情報を送受する。通信部310は、通信インターフェースであってもよい。
入力部320は、読み取り装置134が読み取った情報を入力する。入力部320は、読み取り装置134が読み取った情報を解析して、情報を取得してよい。一実施形態において、読み取り装置134からバーコード又はQRコード(登録商標)が入力された場合、入力部320は、バーコード又はQRコード(登録商標)をデコードして、バーコード又はQRコード(登録商標)にコード化された情報を取得する。他の実施形態において、読み取り装置134から画像が入力された場合、入力部320は、当該画像を解析して、当該画像に含まれる情報を取得する。
入力部320は、読み取り装置134から、ユーザ端末110の端末IDを取得してよい。入力部320は、読み取り装置134から、カード120のカードIDを取得してよい。
画像解析部322は、ユーザ端末110の表示部112の表示画面114を撮像して得られた画像を、読み取り装置134から受け取る。画像解析部322は、上記の画像を解析して、表示画面114に表示されたユーザ端末110の端末IDを取得する。画像解析部322は、光学文字認識(Optical Character Recognition)により、画像を解析してよい。
対応付け部330は、入力部320から、ユーザ端末110の端末ID及びカード120のカードIDを受け取る。対応付け部330は、ユーザ端末110の端末ID及びカード120のカードIDを対応付けて、通信部310を介して管理サーバ140に送信する。対応付け部330は、ユーザ端末110の端末ID及びカード120のカードIDを対応付けて格納するよう、管理サーバ140に要求してもよい。
要求処理部340は、決済処理の実行中に管理サーバ140にアクセスして情報を取得する必要が生じた場合に、管理サーバ140への要求を生成する。また、生成された要求を、通信部310を介して管理サーバ140に送信する。
例えば、ユーザ102が、ユーザ端末110又はカード120を利用して、商品又はサービスを購入する場合、ユーザ102は、ユーザ端末110又はカード120をキャッシュレジスタ132に提示して、決済システム100により提供される決済サービスを利用する。要求処理部340は、入力部320から、ユーザ端末110の端末ID又はカード120のカードIDを受け取る。また、要求処理部340は、決済金額決定部350から、取引の決済金額に関する情報を受け取る。次に、要求処理部340は、取引の決済の可否に関する情報を取得するための、管理サーバ140に対する要求を生成する。
一実施形態において、取引の決済の可否に関する情報は、ユーザ端末110の端末ID又はカード120のカードIDに対応付けられた口座における電子バリューの残高に関する情報である。他の実施形態において、取引の決済の可否に関する情報は、上記の電子バリューの残高が、取引の決済金額以上であるか否かを示す情報である。
一実施形態において、要求処理部340は、ユーザ端末110の端末ID又はカード120のカードIDと、生成された要求とを管理サーバ140に送信して、取引の決済の可否に関する情報を送信するように要求する。他の実施形態において、要求処理部340は、ユーザ端末110の端末ID又はカード120のカードIDと、取引の決済金額に関する情報と、生成された要求とを管理サーバ140に送信して、管理サーバ140に取引の決済の可否を判定するよう要求する。
要求処理部340は、上記の要求に対する管理サーバ140からの応答を受信する。要求処理部340は、管理サーバ140から、取引の決済が可能であることを示す情報を受信した場合、その旨を決済処理部360に通知する。また、電子バリューの残高を更新するための要求を生成して、管理サーバ140に送信する。要求処理部340は、管理サーバ140から、取引の決済が不可能であることを示す情報を受信した場合、例えば、その旨をユーザ102に通知するための処理を実行する。
決済金額決定部350は、ユーザ102の取引の決済金額を決定する。例えば、決済金額決定部350は、入力部320から、ユーザ102が購入する1以上の商品又はサービスの代金に関する情報を取得する。決済金額決定部350は、取得された情報を集計して、取引の決済金額を決定する。決済処理部360は、要求処理部340から、取引の決済が可能であることを示す情報を受け取ると、取引の決済処理を実行する。
図4は、管理サーバ140のシステム構成の一例を概略的に示す。本実施形態において、管理サーバ140は、格納部410と、通信部420と、バリュー情報管理部430とを備える。格納部410は、取引履歴格納部412と、バリュー情報格納部414とを有する。バリュー情報管理部430は、残高抽出部432と、判定部434と、更新部436とを有する。管理サーバ140の各部は、互いに情報を送受することができる。通信部420は、識別情報受信部、決済情報取得部及び要求受信部の一例であってよい。更新部436は、バリュー情報更新部の一例であってよい。
格納部410は、情報を格納する。取引履歴格納部412は、ユーザ102の電子バリューを利用した取引の履歴を格納する。
バリュー情報格納部414は、ユーザ端末110の端末IDと、カード120のカードIDと、カード120のカードIDにより識別される口座における電子バリューの残高に関する情報とを対応付けて格納する。バリュー情報格納部414は、上記の情報に、さらに、商品又はサービスの提供者からユーザに付与されたポイントの残高に関する情報を対応付けて格納してもよい。
通信部420は、例えば、キャッシュレジスタ132の対応付け部330から、ユーザ端末110の端末IDと、当該端末IDに対応付けられたカードIDとを受信する。通信部420は、受け取った情報を更新部436に送信する。
通信部420は、例えば、キャッシュレジスタ132の要求処理部340から、ユーザ端末110の端末ID又はカード120のカードIDと、取引の決済金額に関する情報と、当該端末ID又は当該カードIDに対応付けられた電子バリューの残高を更新するための要求とを受信する。通信部420は、受け取った情報を更新部436に送信する。
通信部420は、例えば、キャッシュレジスタ132の要求処理部340から、ユーザ端末110の端末ID又はカード120のカードIDと、取引の決済金額に関する情報と、取引の決済の可否を判定するための要求とを受信する。通信部420は、受け取った情報を残高抽出部432及び判定部434の少なくとも一方に送信する。
通信部420は、例えば、ユーザ端末110から、ユーザ端末110の端末IDに対応付けられた1以上のカードIDの少なくとも1つにつき、当該カードID及びユーザ端末110の端末IDの対応付けを解消し、当該カードIDと、他のユーザのユーザ端末の端末IDとを対応付けるように要求する変更要求を受信する。通信部420は、受け取った情報を更新部436に送信する。
バリュー情報管理部430は、バリュー情報格納部414に格納されている情報を管理する。残高抽出部432は、キャッシュレジスタ132の要求処理部340からの要求に応じて、特定の端末ID又は特定の口座ID若しくはカードIDに対応付けられた電子バリューの残高及びポイントの残高の少なくとも一方を抽出する。残高抽出部432は、抽出された情報をキャッシュレジスタ132の要求処理部340に送信してもよく、判定部434に送信してもよい。
例えば、残高抽出部432は、通信部420から、ユーザ端末110の端末ID又はカード120のカードIDと、取引の決済の可否を判定するための要求とを受け取ると、バリュー情報格納部414を参照して、ユーザ端末110の端末ID又はカード120のカードIDに対応付けられた電子バリューの残高を抽出する。残高抽出部432は、抽出結果を判定部434に送信する。
判定部434は、取引の決済の可否を判定する。例えば、判定部434は、残高抽出部432から、抽出された電子バリューの残高に関する情報を受け取る。また、通信部420から、取引の決済金額に関する情報を受け取る。判定部434は、電子バリューの残高と取引の決済金額とを比較して、電子バリューの残高が、取引の決済金額以上である場合に、取引の決済が可能であると判定する。
更新部436は、格納部410に格納されている情報を更新する。一実施形態において、通信部420が、対応付け部330から、ユーザ端末110の端末IDと、当該端末IDに対応付けられたカードIDとを受信した場合、更新部436は、通信部420から、当該端末ID及び当該カードIDを受け取る。更新部436は、受け取った端末ID及びカードIDを対応付けて、バリュー情報格納部414に格納する。
更新部436は、カード120が電子バリューのプリペイドカードである場合、電子バリューを補充するたびに、端末IDとカードIDとを対応付ける必要はない。一実施形態において、通信部420が、対応付け部330から端末ID及びカードIDを受信した場合であっても、当該端末IDに対応付けられた口座において管理されている電子バリューの残高が0より大きい場合、更新部436は、上記の端末IDにカードIDを対応付けることなく、上記の電子バリューの残高に、カード120により補充された電子バリューを加算して、電子バリューの残高を更新してもよい。
他の実施形態において、通信部420が、要求処理部340から、ユーザ端末110の端末ID又はカード120のカードIDと、取引の決済金額に関する情報と、当該端末ID又は当該カードIDに対応付けられた電子バリューの残高を更新するための要求とを受信した場合、更新部436は、通信部420から、当該端末ID又は当該カードIDと、取引の決済金額に関する情報とを受け取る。
更新部436は、受け取った端末ID又はカードIDに対応付けられた電子バリューの残高から、決済金額に相当する電子バリューを減少させて、電子バリューの残高を更新する。更新部436は、取引の時間と、取引の決済金額とを対応付けて、取引履歴格納部412に格納してよい。更新部436は、上記の情報に、さらに、取引の詳細に関する情報を対応付けて、取引履歴格納部412に格納してもよい。
他の実施形態において、通信部420が、ユーザ端末110から、変更要求を受信した場合、更新部436は、通信部420から、ユーザ端末110の端末IDと、他のユーザのユーザ端末の端末IDとを受け取る。更新部436は、ユーザ端末110の端末IDに対応付けられた1以上のカードIDの少なくとも1つにつき、当該カードID及びユーザ端末110の端末IDの対応付けを解消し、当該カードIDと、他のユーザのユーザ端末の端末IDとを対応付ける。更新部436は、通信部420から端末IDとの対応関係を変更するカードIDを受け取ってもよい。
更新部436は、ポイントサービスの提供者により付与されるポイントを管理してもよい。更新部436は、電子バリューの購入時又は補充時の決済方法に応じて、ポイントの付与額又は付与率を決定してよい。例えば、更新部436は、決済方法がクレジット決済の場合、他の決済方法と比較して、ポイントの付与額又は付与率が小さくなるように、ポイントの付与額又は付与率を決定する。更新部436は、電子バリューの購入金額又は補充金額と、決済方法とに基づいて、ポイントの付与額を決定してもよい。
更新部436は、店舗において購入した商品又はサービスの決済方法に応じて、ポイントの付与額又は付与率を決定してよい。例えば、更新部436は、決済方法がクレジット決済の場合、他の決済方法と比較して、ポイントの付与額又は付与率が小さくなるように、ポイントの付与額又は付与率を決定する。更新部436は、商品又はサービスの購入金額と、決済方法とに基づいて、ポイントの付与額を決定してもよい。更新部436は、商品又はサービスの購入金額と、決済方法とに基づいて、ポイントの付与額を決定してもよい。
これにより、端末IDとカードIDとの対応関係を変更して、ユーザ102から他のユーザに電子バリューを譲渡することができる。その結果、ユーザ102の取引履歴をより正確に記録することができる。
図5は、データテーブル500の一例を概略的に示す。データテーブル500は、バリュー情報格納部410に格納されるバリュー情報の一例であってよい。本実施形態において、データテーブル500は、端末ID502と、バリュー種別504と、バリュー残高506と、カードID508と、ポイント残高510と、決済方法520とを対応付けて格納する。ポイント残高510には、A社により付与されるポイントの残高512と、B社により付与されるポイントの残高514とが含まれる。
本実施形態において、1つの端末ID502に対して、複数のカードID508が対応付けられている場合、バリュー残高506には、複数のカードのバリュー残高の合計値が記入される。なお、本実施形態において、カードID508は、電子バリューの口座IDとして利用されてよい。また、他の実施形態において、なお、他の実施形態において、データテーブル500は、口座IDをさらに対応付けて格納してもよい。この場合、少なくとも一部のレコードにおいて、口座ID及びカードIDが同一であってもよい。
データテーブル500において、NONEはデータが存在しないことを意味する。例えば、端末ID502がT0010で示されるレコードにおいて、カードID508の欄にNONEが記入されている。この場合、例えば、プリペイドカード以外の方法により電子バリューを補充したことを示す。また、カードID508がC0050のレコードにおいて、端末ID502の欄にNONEが記入されている。この場合、例えば、カードID508で示されるカードが、未購入のプリペイドカードであることを示す。
データテーブル500において、バリュー種別504は、電子バリューの種類を示す。バリュー種別504は、例えば、電子バリューサービスを識別する識別情報であってもよく、電子バリューサービスを提供する事業者を識別する識別情報であってもよい。
データテーブル500において、決済方法520は、電子バリューの購入処理又は補充処理における決済方法を示す。データテーブル500によれば、例えば、カードID508がC0003であるプリペイドカードがキャリア決済により購入されたことがわかる。また、端末ID502がT0010で示されるレコードにおいて、電子バリューがクレジット決済により購入又は補充されたことがわかる。
図6は、データテーブル600の一例を概略的に示す。データテーブル600は、バリュー情報格納部410に格納されるバリュー情報の一例であってよい。データテーブル600は、本実施形態において、1つの端末ID502に対して、複数のカードID508が対応付けられている場合、バリュー残高606には、それぞれのカードのバリュー残高が記入される点で、データテーブル500と相違する。その他の点については、データテーブル500と同様の構成を有してよい。
図7は、管理サーバ140における電子バリューの譲渡処理の一例を概略的に示す。図7を用いて、ユーザAがプリペイドカードを利用して購入した電子バリューを、ユーザCに譲渡する場合を例として、電子バリューの譲渡処理について説明する。
本実施形態によれば、ステップ710(ステップをSと省略する場合がある。)において、ユーザAは、譲渡相手及び譲渡金額を指定して、譲渡処理を実行するための指示を、ユーザ端末110に入力する。ユーザAのユーザ端末110は、管理サーバ140に、譲渡相手及び譲渡金額に関する情報を送信して、譲渡処理の開始を要求する。
S930において、管理サーバ140は、ユーザCのユーザ端末110にメールを送信して、ユーザAからユーザCに電子バリューを譲渡する申し出があったことを通知する。S732において、ユーザCが、管理サーバ140からのメールに回答するための指示を、ユーザ端末110に入力する。
ユーザCが譲渡の申し出を受け入れた場合、S740において、管理サーバ140は、譲渡処理を実行する。具体的には、更新部436が、バリュー情報格納部414に格納されたデータテーブル600を参照して、該当するカードID508に対応する端末ID502を書き換える。このとき、必要に応じて、ユーザCのユーザ端末110にプログラムをインストールする。一方、ユーザCが譲渡の申し出を拒否した場合、更新部436は、譲渡処理を中止して、ユーザCが譲渡の申し出を拒否したことをユーザAに通知する。
図8は、管理サーバ140における電子バリューの譲渡処理の一例を概略的に示す。図8を用いて、ユーザA及びユーザBが共同で電子バリューを購入して、当該電子バリューをユーザCに譲渡する場合を例として、電子バリューの譲渡処理について説明する。
本実施形態によれば、S710において、ユーザAは、電子バリューの共同購入者、譲渡相手、譲渡金額を指定して、譲渡処理を実行するための指示を、ユーザ端末110に入力する。ユーザAのユーザ端末110は、管理サーバ140に、電子バリューの共同購入者、譲渡相手、譲渡金額に関する情報を送信して、譲渡処理の開始を要求する。
S820において、管理サーバ140は、電子バリューの共同購入者であるユーザBのユーザ端末110にメールを送信して、ユーザAからユーザBに電子バリューを共同購入する提案があったことを通知する。S832において、ユーザBが、管理サーバ140からのメールに回答するための指示をユーザ端末110に入力する。
ユーザBが提案を受け入れた場合、図7に関連して説明した方法と同様にして、譲渡処理が実行される。譲渡処理が完了すると、S850において、管理サーバ140は、精算処理を実行する。具体的には、ユーザBの負担金額に相当する電子バリューを、ユーザBの電子バリューを管理する口座から、ユーザAの電子バリューを管理する口座に移動させる。一方、ユーザBが提案を拒否した場合、管理サーバ140は、例えば、譲渡処理を中止して、ユーザCが提案を拒否したことをユーザAに通知する。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。例えば、技術的に矛盾しない範囲において、特定の実施形態について説明した事項を、他の実施形態に適用することができる。また、各実施形態において、各ステップを実施する順序及びタイミングは、技術的に矛盾が生じない範囲において、適宜、変更することができる。さらに、技術的に矛盾が生じない範囲において、A又はBという事項を、A及びBの少なくとも一方と読み替えてもよい。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
本願明細書には、ユーザの情報処理端末を識別する端末識別情報を取得する端末情報取得部と、上記ユーザが携行できる有体物であって、電子バリューを管理する口座を識別する口座識別情報が記録された有体物から、上記口座識別情報を取得する口座情報取得部と、上記電子バリューを管理する管理サーバに、上記端末識別情報及び上記口座識別情報を対応付けて送信する識別情報送信部とを備える電子バリュー管理システムが開示されている。上記の電子バリュー管理システムにおいて、上記有体物は、上記情報処理端末とは異なってよい。また、コンピュータを、上記の電子バリュー管理システムとして機能させるためのプログラムが開示されている。