JP6011913B2 - 可変計量容器 - Google Patents
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Description
また、上記目盛りを利用する液体計量器具の他に、ロッド(プランジャー)を押圧して、シリンダ(外筒)の先端側に設けられた弾性部材をピストン(ガスケット)で圧縮し、その後ロッドの押圧を解除し、弾性部材の復元力によりプランジャーおよびガスケットが後退し、それにより外筒内部が真空となって必要採取量の血液を血沈測定チューブ内に導入させる血沈測定器具用吸引具に係る考案が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
また、上記弾性部材の復元力を利用する液体計量器具の他に、1つのシリンダに対して、径のそれぞれ異なる3つの中空構造のピストンが順に同芯多重で配設されている注射筒に係る考案が知られている(例えば、特許文献2を参照。)。
この注射筒では、この同芯多重式ピストン構造によって、大容積注射筒での容積の誤差が生じることなどを解決し、1本の注射筒で広い範囲の容積で被採取体を採取したり、計量でき、従って作業性が向上する等の注射筒の利用範囲を広げる優れた効果があるとしている。
また、上記弾性部材の復元力を利用する液体計量器具の場合、弾性部材およびガスケットが外筒内壁面と摺動する際の摺動抵抗、更には採取する液体の物性値(比重、密度、粘度)等により、ピストンのストローク量のバラツキに起因して、上記目盛りを利用する液体計量器具と同様に計量に対しバラツキが生じるという問題がある。それに加えて、ピストンのストローク量にバラツキに起因して、計量の微調整が難しいという問題もある。
また、上記同芯多重式ピストン構造の注射筒の場合、ユーザは径のそれぞれ異なる3つのピストンを操作する必要があり、計量操作が複雑であるという問題がある。従って、上記液体計量器具と同様に計量に対するバラツキが生じるという問題がある。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題に鑑みなされたものであって、計量のバラツキを抑えながら計量の微調整が可能であると同時に、所望の量を正確に計量することが可能な可変計量容器を提供することを目的とする。
前記シリンダの開口には、内周面に雌ねじが形成されたインサートが設けられ、該インサートは外周面に雄ねじが形成され且つ前記ロッドが内部を貫通するインナースリーブとネジ結合し、該インナースリーブの先端が、ネジ式の送り機構によって該シリンダ内部の軸方向に沿って位置決めされるストッパとなり、前記ピストンを該シリンダの吸引口に当接する位置から前記ストッパに当接する位置に到る最大ストローク量まで前記ロッドによって変位させることにより前記内容物を計量するように構成されていることを特徴とする。
しかし、請求項1記載の上記構成では、目盛りによって規定する対象が上記ストッパの位置(インナースリーブの先端)であり、この位置を規定することは、ピストンの最大ストローク量、つまり、ピストンがシリンダの吸引口に当接する位置(最下点)から上記ストッパに当接する位置に到るピストンの最大ストローク量(Lmax)を規定することに等しくなる。従って、ピストンを最下点からこの最大ストローク量まで変位させることは、シリンダの流路断面積(S)が一定である場合、結果的にS×Lmaxで計算される容量の内容物を計量することに等しくなる。つまり、請求項1記載の上記構成では、ピストンの最大ストローク量(Lmax)が後述のネジ式送り機構によって正確に規定される(位置決めされる)ため、ロッドによってピストンを最下点から上記ストッパに当接する位置に到る最大ストローク量(Lmax)だけ変位させることにより、S×Lmaxの容量の内容物を正確に計量することが可能となり、計量に対しバラツキが生じにくくなる。
この可変計量容器100は、内容物を収容するシリンダ1と、内容物を吸引/圧縮するピストン2と、ピストン2をシリンダ1の軸方向に沿って駆動するロッド3と、シリンダ1の吸引口1aと反対側に設けられた開口に取り付けられるインサート4と、インサート4とネジ結合しながらその先端5aがピストン2のストッパとして機能するインナースリーブ5と、インナースリーブ5とシリンダ1の軸方向に対し一体となってインサート4の外部に沿って下降するアウタースリーブ6とを具備して構成される。
以下、各構成について更に詳しく説明する。
次に、図4(b)に示すように、ロッド3を上方に引き上げて内容物7をシリンダ1に充填する。
次に、図4(c)に示すように、ピストン2がインナースリーブ5の先端5aに当接したら、ロッド3の引き上げを停止する。
上記操作によって、内容物7の7mlを正確に計量することが出来たことになる。
次に、図5(b)に示すように、ロッド3を上方に引き上げて内容物7をシリンダ1に充填する。
次に、図5(c)に示すように、ピストン2がインナースリーブ5の先端5aに当接したら、ロッド3の引き上げを停止する。
上記操作によって、内容物7の5mlを正確に計量することが出来たことになる。
次に、図6(b)に示すように、ロッド3を上方に引き上げて内容物7をシリンダ1に充填する。
次に、図6(c)に示すように、ピストン2がインナースリーブ5の先端5aに当接したら、ロッド3の引き上げを停止する。
上記操作によって、内容物7の3mlを正確に計量することが出来たことになる。
2 ピストン
3 ロッド
4 インサート
4a 雌ねじ部
4b 切り欠き部
4c 周状凹部
4d 周状突起
5 インナースリーブ
5a 先端(ストッパ)
5b 雄ねじ部
5c 周状リブ
5d 環状プレート部
5e フランジ部
6 アウタースリーブ
6a 周状溝
6b 周状フック
7 内容物
100 可変計量容器
Claims (4)
- ロッド(3)によってピストン(2)をシリンダ(1)内部の軸方向に沿って駆動し、所望の量の内容物を吸引/計量する可変計量容器であって、
前記シリンダ(1)の開口には、内周面に雌ねじ(4a)が形成されたインサート(4)が設けられ、該インサート(4)は外周面に雄ねじ(5b)が形成され且つ前記ロッド(3)が内部を貫通するインナースリーブ(5)とネジ結合し、該インナースリーブ(5)の先端が、ネジ式の送り機構によって該シリンダ(1)内部の軸方向に沿って位置決めされるストッパ(5a)となり、前記ピストン(2)を該シリンダ(1)の吸引口(1a)に当接する位置から前記ストッパ(5a)に当接する位置に到る最大ストローク量(Lmax)まで前記ロッド(3)によって変位させることにより前記内容物を計量するように構成されていることを特徴とする可変計量容器。 - 前記インナースリーブ(5)の軸方向に対し一体となって移動するように構成された光透過性のアウタースリーブ(6)が前記インサート(4)の外側に設けられている請求項1記載の可変計量容器。
- 前記アウタースリーブ(6)の外周面には目盛りが形成され、前記インサート(4)の外周面には該目盛りを指示する周状突起(4d)が形成されている請求項1又は2記載の可変計量容器。
- 前記インナースリーブ(5)がフランジ部(5e)を備える請求項1、2又は3記載の可変計量容器。
Priority Applications (1)
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JP2012147727A JP6011913B2 (ja) | 2012-06-29 | 2012-06-29 | 可変計量容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012147727A JP6011913B2 (ja) | 2012-06-29 | 2012-06-29 | 可変計量容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014010084A JP2014010084A (ja) | 2014-01-20 |
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Family
ID=50106904
Family Applications (1)
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JP2012147727A Active JP6011913B2 (ja) | 2012-06-29 | 2012-06-29 | 可変計量容器 |
Country Status (1)
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2012
- 2012-06-29 JP JP2012147727A patent/JP6011913B2/ja active Active
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