JP6009892B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents

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本発明は、硬貨を搬送する搬送通路を有する硬貨処理装置に関する。
従来、例えば硬貨入出金機などの硬貨処理装置では、金種別に設けられている収納庫に収納されている硬貨を精査するために、1つの収納庫から全ての硬貨を投出し、投出された硬貨を搬送通路に送り込んで搬送しながら識別し、識別後に搬送通路から分岐して収納庫に戻している。このような精査処理を全ての収納庫について1つずつ行っており、すなわち1金種ずつ行っている。
また、収納庫に収納されている硬貨を金種別に回収する場合、1つ収納庫から硬貨を投出し、投出された硬貨を搬送通路に送り込んで搬送しながら識別し、識別後に搬送通路から分岐して袋に送り込んでいる。このような回収処理を全ての収納庫について1つずつ行っており、すなわち1金種ずつ行っている。
そして、搬送通路は、硬貨の一面が載る通路面、および通路面の上方に配設された搬送ベルトを有し、搬送ベルトにより硬貨を通路面に押し付けながら搬送し、搬送通路に設けられた識別部による硬貨の識別や、通路面に設けられた複数の選別孔での硬貨の選別を行っている。
硬貨を通路面に押し付けながら搬送するため、通路面との摩擦によって硬貨が削れ、硬貨粉が通路面上に付着することがある。特に、軟質硬貨の場合、硬貨粉が多く発生しやすい。
そして、上述した精査処理や回収処理の際に、搬送通路で大量の同一金種の硬貨を連続して搬送した場合、硬貨粉が通路面に凝着するいわゆる焼き付きという現象が発生し、硬貨の搬送の障害となる。
そこで、清掃用コインを用い、任意のタイミングで、あるいは硬貨の処理枚数が所定枚数に達したタイミングで、清掃用コインを硬貨処理装置の搬送通路に流し、この清掃用コインで通路面に焼き付いている硬貨粉を削り取って除去するようにしている。清掃用コインは、専用の保管部に収納して保管しておき、清掃を行う際に保管部から硬貨処理装置の搬送通路に繰り出し、また、搬送通路の下流部から分岐されて保管部に戻される(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3519221号公報
しかしながら、搬送通路に焼き付いている硬貨粉を除去するためには、専用の清掃用コインを用いる必要がある。そのため、清掃用コインを保管する保管部、および搬送通路に対して清掃用コインを還流させるための機構が必要となり、硬貨処理装置が複雑化、大形化する問題がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、専用の清掃用コインを用いずに、非処理対象金種の硬貨で搬送通路を清掃することができる硬貨処理装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の硬貨処理装置は、硬貨を搬送する搬送通路に、同一の処理対象金種の硬貨を搬送する処理を行う硬貨処理装置であって、前記搬送通路に処理対象金種の硬貨より硬度が高い材質の非処理対象金種の硬貨を送り込む送込手段と、前記搬送通路に同一の処理対象金種の硬貨を搬送する処理中に、前記送込手段によって処理対象金種の硬貨より硬度が高い材質の非処理対象金種の硬貨を前記搬送通路に送り込む制御手段とを具備しているものである。
請求項2記載の硬貨処理装置は、硬貨を金種別に収納し、収納している硬貨を投出する収納庫と、前記収納庫から投出された硬貨を搬送する搬送通路と、処理対象金種の硬貨を前記収納庫から投出させて前記搬送通路により搬送する処理中に、処理対象金種の硬貨より硬度が高い材質の非処理対象金種の硬貨を前記収納庫から投出させて前記搬送通路に送り込む制御手段とを具備しているものである。
請求項3記載の硬貨処理装置は、請求項2記載の硬貨処理装置において、前記搬送通路は、前記搬送通路に沿って硬貨を選別する金種別の選別部を有し、前記制御手段は、処理対象金種の前記選別部より搬送方向下流側に配置されている前記選別部に対応した非処理対象金種の硬貨を前記収納庫から投出させるものである。
請求項4記載の硬貨処理装置は、請求項3記載の硬貨処理装置において、処理対象金種の中で軟質材料の金種の硬貨を選別する前記選別部ほど、前記搬送通路の搬送方向上流側に配置されているものである。
請求項5記載の硬貨処理装置は、請求項2ないし4いずれか一記載の硬貨処理装置において、前記制御手段は、処理対象金種の硬貨の投出枚数、および処理対象金種の硬貨の投出開始からの経過時間のいずれか一方に基づいて、非処理対称金種の硬貨を前記収納庫から投出させるものである。
請求項6記載の硬貨処理装置は、請求項2ないし5いずれか一記載の硬貨処理装置において、前記制御手段は、搬送通路に送り込んだ非処理対象金種の硬貨を該当金種の前記収納庫に戻すものである。
請求項1記載の硬貨処理装置によれば、搬送通路に同一の処理対象金種の硬貨を搬送する処理中に、処理対象金種の硬貨より硬度が高い材質の非処理対象金種の硬貨を搬送通路に送り込むことにより、専用の清掃用コインを用いずに、非処理対象金種の硬貨で搬送通路を清掃することができる。
請求項2記載の硬貨処理装置によれば、処理対象金種の硬貨を収納庫から投出させて搬送通路により搬送する処理中に、処理対象金種の硬貨より硬度が高い材質の非処理対象金種の硬貨を収納庫から投出させて搬送通路に送り込むことにより、専用の清掃用コインを用いずに、非処理対象金種の硬貨で搬送通路を清掃することができる。
請求項3記載の硬貨処理装置によれば、請求項2記載の硬貨処理装置の効果に加えて、処理対象金種の選別部より搬送方向下流側に配置されている選別部に対応した非処理対象金種の硬貨を収納庫から投出させるため、処理対象金種の硬貨が通過した通路域を非処理対象金種の硬貨が必ず通過し、確実に清掃することができる。
請求項4記載の硬貨処理装置によれば、請求項3記載の硬貨処理装置の効果に加えて、処理対象金種の中で軟質材料の金種の硬貨を選別する選別部ほど、搬送通路の搬送方向上流側に配置するため、搬送通路に硬貨粉の焼き付きが生じやすい軟質材料の硬貨が通過した通路域を非処理対象金種の硬貨が必ず通過し、確実に清掃することができる。
請求項5記載の硬貨処理装置によれば、請求項2ないし4いずれか一記載の硬貨処理装置の効果に加えて、処理対象金種の硬貨の投出枚数、および処理対象金種の硬貨の投出開始からの経過時間のいずれか一方に基づいて、非処理対称金種の硬貨を収納庫から投出させるため、自動的に清掃できる。
請求項6記載の硬貨処理装置によれば、請求項2ないし5いずれか一記載の硬貨処理装置の効果に加えて、搬送通路に送り込んだ非処理対象金種の硬貨を該当金種の収納庫に戻すため、清掃に用いた硬貨を保管するための専用の保管場所を設ける必要がなく、簡素化および小形化できる。
本発明の一実施の形態を示すもので、硬貨処理装置の精査処理時の硬貨の流れの概略を示す説明図である。 同上硬貨処理装置の回収処理時の硬貨の流れの概略を示す説明図である。 同上硬貨処理装置のブロック図である。 同上硬貨処理装置を示し、(a)は正面から見た断面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。 同上硬貨処理装置の平面図である。 同上硬貨処理装置の第1の精査処理時の硬貨の流れを(a)(b)に示す説明図である。 同上硬貨処理装置の第2の精査処理時の硬貨の流れを(a)(b)に示す説明図である。 同上硬貨処理装置の回収処理時の硬貨の流れを(a)(b)に示す説明図である。
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
図4に示すように、硬貨処理装置10は、機体11、硬貨を受け入れて1枚ずつ繰り出す入金繰出部12、硬貨を搬送して識別および金種別に選別する搬送通路13、搬送通路13で金種別に選別された硬貨を一時保留する金種別の一時保留部14、搬送通路13から排出されたリジェクト硬貨を受け入れて機体11外に取出可能とする返却部15、一時保留部14から硬貨を受け入れて収納するとともに収納している硬貨を投出する金種別の収納庫16、一時保留部14から硬貨を受け入れて収納する一括収納箱17、収納庫16から投出された硬貨を搬送する出金搬送部18、出金搬送部18で搬送する硬貨を出金する出金部(図示せず)、一時保留部14から返却または回収する硬貨を受け入れて機体11から取出可能とする返却回収箱19、および硬貨を袋に入れて回収する場合に袋を装着する袋取部20を備えている。
そして、入金繰出部12は、ホッパ23、供給用回転円盤24および繰出用回転円盤25を有し、ホッパ23に受け入れた硬貨を供給用回転円盤24の回転によって所定量ずつ繰出用回転円盤25に供給し、繰出用回転円盤25の回転によって硬貨を1枚ずつ搬送通路13へ繰り出す。
また、図5に示すように、搬送通路13は、硬貨(図5に符号Cで示す)の一面が載る通路面27を有する通路部材28、この通路部材28上に配置されて搬送通路13の両側壁を形成するガイド部材29a,29bを備えている。搬送通路13の上方には、硬貨を通路面27に押し付けながら搬送する搬送ベルト(図示せず)が配設されている。通路部材28は金属製で、通路面27には硬貨の搬送によって発生する硬貨粉の焼き付きを防止するための塩浴軟窒化処理などが施されている。
搬送通路13には、硬貨を識別する識別部30、処理対象外や識別不能なリジェクト硬貨を強制的に排除する選別部31、任意の硬貨を強制的に選別する選別部32、5円硬貨を強制的に選別する選別部33、1円、50円、100円、10円、500円の径が小さい順に硬貨を選別する複数の選別部34が配設されている。
選別部31,32,33は、共通の構造を有しており、一側のガイド部材29aを基準として通路面27に選別孔35が形成され、一側のガイド部材29a側にローラ36が配置されている。ローラ36は、ソレノイドなどの電気的駆動手段によって通路内外に移動する。そして、選別部31,32,33において、硬貨を選別する場合には、ローラ36を通路内に進出させ、硬貨の一側を選別孔35に落とし込んで選別し、また、硬貨を通過させる場合には、ローラ36を通路外に退避させ、硬貨の両側が選別孔35の両側縁上に載ったまま選別孔35上を通過させる。
1円、50円、100円、10円の各選別部34には、一側のガイド部材29aを基準として通路面27に選別孔37が形成されている。そして、各選別部34では、一側のガイド部材29aに沿って搬送する硬貨のうち、該当金種の径の硬貨の他側が選別孔37に落ち込んで選別される。500円の選別部34は、搬送通路13の終端部に形成され、搬送通路13の終端部から選別される。
なお、1円、50円、100円、10円、500円の中で、アルミニウム材料の1円硬貨が最も軟質材料の金種の硬貨であり、50円、100円、10円、500円よりも搬送通路13の搬送方向上流側に配置されている。
また、図4に示すように、一時保留部14は、金種別に設けられており、上下方向に開口された一時保留枠39、および一時保留枠39の底面を閉塞する底板40を有している。一時保留枠39および底板40とも電気的駆動手段によって個別に移動可能としている。そして、一時保留枠39が搬送通路13の下方に位置し、一時保留枠39の底面を底板40で閉塞している状態で、5円、1円、50円、100円、10円、500円の選別部33,34…で選別された硬貨をそれぞれ収納して一時保留し、一時保留後の収納時には一時保留枠39が収納庫16上に移動して一時保留硬貨を収納庫16に放出し、一時保留後の返却時には底板40が移動して一時保留枠39の底面を開放することによって一時保留硬貨を返却回収箱19に放出する。
金種別の一時保留部14とともに、選別部32で選別された任意の硬貨を一時保留する一時保留部14aを有し、収納時には一時保留枠39が移動して一時保留部14aの一時保留硬貨を一括収納箱17に放出し、返却時には一時保留部14aの一時保留硬貨を返却回収箱19に放出する。一時保留部14aには、選別部32で選別された任意の硬貨を一時保留部14aに一時保留せずに袋取部20へ導く切換部材41が配設されている。
また、返却部15は、搬送通路13の選別部31で選別されたリジェクト硬貨を受け入れて機体11外から取出可能とする。
また、収納庫16は、金種別に設けられており、金種別の一時保留部14から放出される硬貨を収納し、各収納庫16の下部に設けられている投出機構によって収納されている硬貨を1枚ずつ投出する。
また、一括収納箱17は、一時保留部14aから放出される硬貨を収納し、機体11外に引出可能とする。
また、出金搬送部18は、各収納庫16から投出される硬貨を受け入れて搬送する第1のベルトコンベヤ43、およびこの第1のベルトコンベヤ43から硬貨を受け入れて搬送する第2のベルトコンベヤ44を備えている。第1のベルトコンベヤ43で搬送する硬貨は、第2のベルトコンベヤ44へ受け渡されるか、図示しない出金部へ送り込まれる。第2のベルトコンベヤ44で搬送してきた硬貨は、入金繰出部12のホッパ23か繰出用回転円盤25上に送り込まれる。ホッパ23か繰出用回転円盤25上かは切換手段により選択される。
なお、図1に示すように、収納庫16、出金搬送部18および入金繰出部12などにより、搬送通路13に処理対象金種の硬貨とは異なる非処理対象金種の硬貨を送り込む送込手段47が構成されている。
また、図4に示すように、返却回収箱19は、一時保留部14,14aから放出される硬貨を収納し、機体11外に引出可能とする。
また、袋取部20は、機体11の外側に引き出されて袋を装着可能とし、選別部32で選別されて一時保留部14aの切換部材41を介して送り込まれる硬貨を袋に収納する。
また、図3に示すように、硬貨処理装置10は、この硬貨処理装置10を制御する制御手段50を備えている。この制御手段50は、入金繰出部12、搬送通路13、一時保留部14、収納庫16および出金搬送部18などに設けられるセンサなどから信号を入力するとともにモータやソレノイドなどの電気機器を制御する機能を有している。
さらに、制御手段50は、次のような機能を有している。精査または回収の処理対象金種の硬貨を収納庫16から投出させて搬送通路13により搬送する処理中に、処理対象金種の硬貨とは異なる非処理対象金種の硬貨を収納庫16から投出させて搬送通路13に送り込む機能を有している。処理対象金種の選別部34より搬送方向下流側に配置されている選別部34に対応した非処理対象金種の硬貨を収納庫16から投出させて搬送通路13に送り込む機能を有している。処理対象金種の硬貨の搬送枚数、および処理対象金種の硬貨の搬送開始からの経過時間のいずれか一方に基づいて、非処理対称金種の硬貨を収納庫16から投出させて搬送通路13に送り込む機能を有している。搬送通路13に送り込んだ非処理対象金種の硬貨を該当金種の収納庫16に戻す機能を有している。
次に、硬貨処理装置10の動作を説明する。
入金処理時には、入金繰出部12に受け入れた硬貨を1枚ずつ搬送通路13に繰り出し、搬送通路13において搬送ベルトにより硬貨の一面を通路面27に押し付けた状態で搬送通路13に沿って搬送する。
搬送通路13を搬送する硬貨を識別部30で識別し、処理対象外や識別不能なリジェクト硬貨は選別部31で選別して返却部15に送り込み、また、正常な硬貨のうち5円硬貨は選別部33で選別するとともに他の金種の硬貨を金種別の選別部34で選別し、それぞれ選別した硬貨を一時保留部14に金種別に一時保留する。なお、返却部15に返却されたリジェクト硬貨は、機体11外から取出可能とする。
一時保留後の入金承認指令により、一時保留部14の一時保留枠39が収納庫16上に移動し、一時保留部14内の一時保留硬貨を収納庫16に放出して金種別に収納する。
一時保留後の返却指令により、一時保留部14の底板40が開放移動し、一時保留部14内の一時保留硬貨を返却回収箱19に放出して収納する。返却硬貨を収納した返却回収箱19は、機体11外に引出可能とする。
また、出金処理時には、出金対象金種の収納庫16から所定の出金枚数分の硬貨を投出し、投出された硬貨を出金搬送部18によって出金部に搬送して出金する。
次に、精査処理について説明する。精査処理では、収納庫16に収納されている硬貨を全て取り出し、識別計数した後、該当金種の収納庫16に戻す処理であり、精査を1金種ずつ行う第1の精査処理と複数金種混合して行う第2の精査処理とがある。
図1および図6に第1の精査処理時の硬貨の流れを示す。この精査処理は、収納庫16に収納されている硬貨量が一時保留部14の一時保留容量より多い場合に行われる。一時保留部14の収納限度枚数は500枚なのに対し、金種別の各収納庫16には2000枚入る。なお、図1は精査処理時の硬貨の流れの概略を示す説明図であり、また、図1および図6において、実線矢印により1円硬貨の流れを示し、破線矢印により50円硬貨の流れを示す。
図6(a)に示すように、処理対象金種として1円硬貨の精査処理を行う場合、1円硬貨用の収納庫16から1円硬貨を投出し、出金搬送部18によって入金繰出部12の繰出用回転円盤25に搬送し、入金繰出部12から1枚ずつ搬送通路13に繰り出す。搬送通路13では、搬送ベルトにより1円硬貨の一面を通路面27に押し付けた状態で搬送する。
搬送通路13を搬送する1円硬貨を識別部30で識別し、図6(b)に示すように、1円硬貨用の選別部34で選別し、一時保留部14に一時保留する。
一時保留部14に一時保留した1円硬貨の枚数が所定の収納限度枚数(500枚)に達したら、入金繰出部12から搬送通路13への繰り出しを停止し、収納庫16から投出される1円硬貨を入金繰出部12のホッパ23内に送り込んでそこに保留する。ホッパ23内には、2000枚硬貨が収納可能である。収納庫16内の1円硬貨を全て投出して空になると、一時保留部14内の1円硬貨を収納庫16に放出して戻す。
一時保留部14を空にしたら、ホッパ23に保留されている1円硬貨の搬送および選別動作を再開し、同様の処理を繰り返して1円硬貨の精査を継続する。
ところで、搬送通路13では、硬貨を通路面27に押し付けながら搬送するため、通路面27との摩擦によって硬貨が削れ、硬貨粉が通路面27上に付着することがある。そして、精査処理の際に、搬送通路13で大量の同一金種の硬貨を連続して搬送した場合、硬貨粉が通路面27に凝着するいわゆる焼き付きという現象が発生し、硬貨の搬送の障害となることがある。特に、1円硬貨のような軟質硬貨の場合には、硬貨粉が多く発生しやすく、硬貨粉の焼き付きが発生しやすい。また、選別孔35,37の縁などの硬貨のかかり代が少ない箇所で焼き付きが発生しやすく、誤選別が発生するおそれもある。
そこで、収納庫16からの1円硬貨の投出枚数が予め決められた所定枚数に達する毎か、収納庫16により1円硬貨の投出を開始してから所定時間経過する毎に、処理対象金種の1円硬貨とは異なる非処理対象金種の硬貨を収納庫16から1枚あるいは複数枚投出して1円硬貨に混入させる。この場合、1円硬貨用の選別部34より搬送方向下流側に配置されている選別部34に対応した例えば50円硬貨を非処理対象金種とし、収納庫16から50円硬貨を1枚または複数枚投出させる。なお、処理対象金種の硬貨に混入する非処理対象金種の硬貨の割合は、例えば、処理対象金種の2000枚に対して非処理対象金種の20枚程度とし、処理対象金種の100枚に対して非処理対象金種を1枚混入する。また、所定の時間経過毎に非処理対象金種の硬貨を混入する場合にも、例えば処理対象金種の100枚に対して非処理対象金種の1枚混入される割合となるように、硬貨処理装置10の処理能力に応じた時間に設定される。
これにより、50円硬貨が1円硬貨に混入されて搬送通路13に送り込まれ、1円硬貨用の選別部34を通過し、50円硬貨用の選別部34で選別され、一時保留部14に一時保留される。なお、搬送通路13の識別部30で50円硬貨を識別するが、1円硬貨の精査には影響しない。
50円硬貨を搬送通路13に流すことにより、搬送通路13において1円硬貨が通過した通路域を50円硬貨が必ず通過し、この50円硬貨により1円硬貨で焼き付きを生じている硬貨粉を削り取り、通路面27を平滑にできる。これは、50円硬貨の材質が、1円硬貨のアルミニウムより硬度が高い白銅(銅とニッケルの合金)であるため、50円硬貨で焼き付きを生じている硬貨粉(アルミニウム粉)を容易に削り取ることが可能となっている。
そして、一時保留部14に一時保留した1円硬貨を1円硬貨用の収納庫16に戻す際に、一時保留部14に一時保留されている50円硬貨も50円硬貨用の収納庫16に戻される。
このようにして、収納庫16から投出された全ての1円硬貨および50円硬貨を各収納庫16に戻し終えることにより、1円硬貨の精査処理を完了する。
なお、1円硬貨の精査を行う際、50円硬貨に代えて、100円硬貨、10円硬貨、500円硬貨のいずれか1つあるいは複数の硬貨を非処理対象金種の硬貨として混入させるようにしてもよい。
また、他の金種の硬貨の精査を行う際にも、1円硬貨と同様に、処理対象金種の硬貨とは異なる非処理対象金種の硬貨を混入させることが好ましい。そして、50円硬貨の精査を行う場合には10円硬貨および500円硬貨のいずれか1つあるいは両方を非処理対象金種の硬貨として混入させ、10円硬貨の精査を行う場合には500円硬貨を非処理対象金種の硬貨として混入させるようにすればよい。
なお、500円硬貨に関しては、硬貨粉の発生が少なく、硬貨粉の焼き付きが発生しにくいため、他の金種を混入しなくてもよい。
また、5円硬貨を精査する場合には、1円硬貨以外の他の金種を非処理対象金種の硬貨として混入させることが好ましい。
以上の第1の精査処理では、一旦、一時保留部14に硬貨を保留し、一時保留部14が満杯になれば、入金繰出部12のホッパ23に硬貨を保留するようにしているが、初めからホッパ23に硬貨を全て保留して収納庫16を空にし、その後、ホッパ23から搬送通路13へ繰り出して一時保留部14に保留し、一時保留部14が満杯になれば、収納庫16に戻すという作業を繰り返して精査するようにしてもよい。
また、図7(a)(b)に第2の精査処理時の硬貨の流れを示す。この第2の精査処理は、収納庫16に収納されている金種別の硬貨量が一時保留部14の金種別の一時保留容量より少ない場合に行う。
図7(a)に示すように、全ての金種の収納庫16から同時に硬貨を投出し、出金搬送部18によって入金繰出部12に搬送し、入金繰出部12から1枚ずつ搬送通路13に繰り出す。搬送通路13では、搬送ベルトにより硬貨の一面を通路面27に押し付けた状態で搬送する。
搬送通路13を搬送する硬貨を識別部30で識別し、図7(b)に示すように、該当金種の選別部33,34…で選別し、一時保留部14に金種別に一時保留する。
収納庫16から投出された全ての硬貨が一時保留部14に収納されたら、硬貨の搬送および選別動作を停止し、一時保留部14内の硬貨を収納庫16に放出して戻す。
この場合、混合金種の硬貨を搬送通路13に流すため、搬送通路13での硬貨粉の焼き付きの発生を防止し、あるいは硬貨粉の焼き付きを除去することができる。
次に、回収処理について説明する。ここでの回収処理は、収納庫16に収納されている硬貨を1金種ずつ袋(図2の符号Hで示す)に回収するものとする。
図2および図8に回収処理時の硬貨の流れを示す。なお、図2は回収処理時の硬貨の流れの概略を示す説明図であり、また、図2および図8において、実線矢印により1円硬貨の流れを示し、破線矢印により50円硬貨の流れを示す。
硬貨を袋に回収する場合には、袋取部20を機体11から引き出して袋を装着する。また、切換部材41が選別部32で選別された硬貨を袋取部20に導くように切り換わる。
図8(a)に示すように、処理対象金種として1円硬貨の回収処理を行う場合、1円硬貨用の収納庫16から1円硬貨を投出し、出金搬送部18によって入金繰出部12に搬送し、入金繰出部12から1枚ずつ搬送通路13に繰り出す。搬送通路13では、搬送ベルトにより1円硬貨の一面を通路面27に押し付けた状態で搬送する。
搬送通路13を搬送する1円硬貨を識別部30で識別し、図8(b)に示すように、任意硬貨用の選別部32で選別し、切換部材41を介して袋取部20に導き、袋に収納する。
この場合にも、上述した第1の精査処理時と同様に、収納庫16からの1円硬貨の投出枚数が予め決められた所定枚数に達するか、収納庫16から1円硬貨の投出を開始してから所定時間経過したら、処理対象金種の1円硬貨とは異なる非処理対象金種である例えば50円硬貨を収納庫16から1枚あるいは複数枚投出して1円硬貨に混入させる。
これにより、50円硬貨が1円硬貨に混入されて搬送通路13に送り込まれ、1円硬貨を選別している選別部32を通過し、50円硬貨用の選別部34で選別され、一時保留部14に一時保留される。50円硬貨を搬送通路13に流すことにより、搬送通路13において1円硬貨が通過した通路域を50円硬貨が必ず通過し、この50円硬貨により1円硬貨の焼き付きを生じている硬貨粉を削り取り、通路面27を平滑にできる。
そして、所定の回収枚数分の1円硬貨を回収し終えるか、収納庫16に収納されている全ての1円硬貨を回収し終えた後、一時保留部14に一時保留されている50円硬貨を50円硬貨用の収納庫16に戻す。
このように、硬貨処理装置10では、精査や回収などの処理対象金種の硬貨を収納庫16から投出させて搬送通路13により搬送する処理中に、処理対象金種の硬貨とは異なる非処理対象金種の硬貨を収納庫16から投出させて搬送通路13に送り込むことにより、専用の清掃用コインを用いずに、非処理対象金種の硬貨で搬送通路13を清掃することができる。
また、処理対象金種の選別部34より搬送方向下流側に配置されている選別部34に対応した非処理対象金種の硬貨を収納庫16から投出させるため、処理対象金種の硬貨が通過した通路域を非処理対象金種の硬貨が必ず通過し、確実に清掃することができる。
ところで、以上の実施の形態では、選別方式として径が小さい順に選別孔37を配設する方式(1円、50円、100円、10円、500円の選別孔37)であるが、選別部31,32,33のようにローラ36を出没させて該当硬貨を落とし込む方式をとれば、軟質材料の金種の硬貨の選別部34ほど搬送通路13の上流側に配置することができる。このように、処理対象金種の中で軟質材料の金種の硬貨を選別する選別部34ほど、搬送通路13の搬送方向上流側に配置すれば、搬送通路13に硬貨粉の焼き付きが生じやすい軟質材料の硬貨が通過した通路域を非処理対象金種のより硬い材質の硬貨が必ず通過し、確実に清掃することができる。
また、処理対象金種の硬貨の投出枚数、および処理対象金種の硬貨の投出開始からの経過時間のいずれか一方に基づいて、非処理対称金種の硬貨を収納庫から投出させるため、自動的に清掃できる。
また、搬送通路13に送り込んだ非処理対象金種の硬貨を該当金種の収納庫16に戻すため、清掃に用いた硬貨を保管するための専用の保管場所を設ける必要がなく、簡素化および小形化できる。
なお、非処理対象金種の硬貨は、1金種の硬貨に限らず、2金種以上の硬貨を用いてもよい。
また、本発明の硬貨の焼き付き除去技術は、精査や回収の場合に限ることはなく、同一金種の硬貨を大量に搬送通路へ送り出すものであれば適用することができる。
10 硬貨処理装置
13 搬送通路
16 収納庫
33,34 選別部
47 送込手段
50 制御手段
C 硬貨

Claims (6)

  1. 硬貨を搬送する搬送通路に、同一の処理対象金種の硬貨を搬送する処理を行う硬貨処理装置であって、
    前記搬送通路に処理対象金種の硬貨より硬度が高い材質の非処理対象金種の硬貨を送り込む送込手段と、
    前記搬送通路に同一の処理対象金種の硬貨を搬送する処理中に、前記送込手段によって処理対象金種の硬貨より硬度が高い材質の非処理対象金種の硬貨を前記搬送通路に送り込む制御手段と
    を具備していることを特徴とする硬貨処理装置。
  2. 硬貨を金種別に収納し、収納している硬貨を投出する収納庫と、
    前記収納庫から投出された硬貨を搬送する搬送通路と、
    処理対象金種の硬貨を前記収納庫から投出させて前記搬送通路により搬送する処理中に、処理対象金種の硬貨より硬度が高い材質の非処理対象金種の硬貨を前記収納庫から投出させて前記搬送通路に送り込む制御手段と
    を具備していることを特徴とする硬貨処理装置。
  3. 前記搬送通路は、前記搬送通路に沿って硬貨を選別する金種別の選別部を有し、
    前記制御手段は、処理対象金種の前記選別部より搬送方向下流側に配置されている前記選別部に対応した非処理対象金種の硬貨を前記収納庫から投出させる
    ことを特徴とする請求項2記載の硬貨処理装置。
  4. 処理対象金種の中で軟質材料の金種の硬貨を選別する前記選別部ほど、前記搬送通路の搬送方向上流側に配置されている
    ことを特徴とする請求項3記載の硬貨処理装置。
  5. 前記制御手段は、処理対象金種の硬貨の投出枚数、および処理対象金種の硬貨の投出開始からの経過時間のいずれか一方に基づいて、非処理対称金種の硬貨を前記収納庫から投出させる
    ことを特徴とする請求項2ないし4いずれか一記載の硬貨処理装置。
  6. 前記制御手段は、搬送通路に送り込んだ非処理対象金種の硬貨を該当金種の前記収納庫に戻す
    ことを特徴とする請求項2ないし5いずれか一記載の硬貨処理装置。
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