JP6009142B2 - 振動型ジャイロセンサ及び振動型ジャイロ用回路 - Google Patents

振動型ジャイロセンサ及び振動型ジャイロ用回路 Download PDF

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Description

本発明は、振動型ジャイロセンサ及びこの振動型ジャイロセンサに用いられる振動型ジャイロ用回路に関する。
従来から、角速度を検出するセンサとして、振動型のジャイロセンサが広く知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の図1を参照して、特許文献1に記載の振動型ジャイロセンサは、振動ジャイロ31と、振動ジャイロ用回路とを有する。振動ジャイロ31は、振動子32と、振動子32の側面に設けられた2つの圧電素子33a、33bを含む。振動ジャイロ用回路は、加算回路1と、発振回路2と、差動増幅回路4と、同期検波回路5と、移相回路3と、直流増幅回路6とを含む。
発振回路2は、振動子ジャイロ31に駆動信号を出力する。加算回路1は、振動子ジャイロ31の2つの圧電素子33a、33bの出力信号を加算して出力する。発振回路2は、加算回路1で加算された信号の振幅と位相を調整して、再び振動ジャイロ31に駆動信号を供給する。差動増幅回路4は、2つの圧電素子33a、33bの出力信号の差に応じた信号を出力する。同期検波回路5は、移相回路3が出力するタイミング信号に応じて、差動増幅回路から出力される信号を同期検波する。直流増幅回路6は、同期検波回路で同期検波された信号を増幅して出力する。
特許文献1の図6を参照して、移相回路3は、加算回路からの出力信号の位相をシフトさせる位相シフト部分(積分回路、オペアンプ65等により構成される)と、位相シフト部分から出力される信号を2値化して同期検波用のタイミング信号として出力するコンパレータ66とを含む。コンパレータ66で閾値となる信号は、一般的に周辺回路の基準電位等が用いられる。
特開2006−105896号公報(段落[0026]〜[0030]、[0049]図1、図6)
ここで、加算回路から出力される信号(以下、振動モニタ信号)は、理想状態であれば、振動周波数成分のみからなる正弦波状信号となる。しかしながら、実際には、振動ジャイロ31又は振動ジャイロ用回路のインピーダンスが電源投入時よりも経時的に変化することで、振動モニタ信号の低周波成分が変動しまう場合がある。
このような現象が発生した場合、従来では固定された基準電位をコンパレータ66の閾値として用いているため、振動モニタ信号をコンパレータ66で2値化してタイミング信号を生成する際に、タイミング信号の"H"区間と、"L"区間とで差が生じてしまう。タイミング信号がずれてしまうと、同期検波回路で検出信号を正確に同期検波することができないため、角速度信号にノイズが混入してしまうといった問題がある。
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、振動モニタ信号の低周波成分が変動してしまったとしても、"H"区間と、"L"区間とが略等しい同期検波用のタイミング信号を生成することができる振動型ジャイロセンサ等の技術を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る振動型ジャイロセンサは、振動部と、同期検波器と、タイミング信号出力部とを具備する。
前記同期検波器は、前記振動部の検出信号を同期検波用のタイミング信号のタイミングに合わせて同期検波する。
前記タイミング信号出力部は、ローパスフィルタと、コンパレータと、第1の位相シフト器とを有する。
前記ローパスフィルタは、前記振動部の振動状態を示す振動モニタ信号の低周波成分を取り出す。
前記コンパレータは、前記ローパスフィルタにより取り出された前記振動モニタ信号の低周波成分を閾値として、前記振動モニタ信号を2値化信号に変換する。
前記第1の位相シフト器は、前記振動モニタ信号の位相をシフトする。
前記タイミング信号出力部は、2値化され、かつ、位相がシフトされた前記振動モニタ信号を前記同期検波用のタイミング信号として出力する。
この振動型ジャイロセンサでは、コンパレータは、ローパスフィルタにより取り出された振動モニタ信号の低周波成分を閾値として、振動モニタ信号を2値化信号に変換する。これにより、振動モニタ信号の低周波成分がコンパレータの閾値となるので、例えば、振動部のインピーダンスが経時的に変化する等の理由により、振動モニタ信号の低周波成分が変動してしまったとしても、この振動モニタ信号の変動に追従して、コンパレータの閾値も同じように変動する。これにより、振動モニタ信号の低周波成分が変動したとしても、コンパレータは、"H"区間と、"L"区間とが略等しい2値化信号を生成することができる。その結果、同期検波器は、適切なタイミングで検出信号を同期検波することができるので、角速度信号にノイズが混入してしまうことを防止することができる。
上記振動型ジャイロセンサにおいて、前記第1の位相シフト器は、前記振動モニタ信号が前記コンパレータにより2値化された後に、2値化された前記振動モニタ信号の位相をシフトしてもよい。あるいは、前記第1の位相シフト器は、前記振動モニタ信号が前記コンパレータにより2値化される前に、前記振動モニタ信号の位相をシフトしてもよい。
第1の位相シフト器が、振動モニタ信号の2値化前に、振動モニタ信号の位相をシフトする場合、第1の位相シフト器として、アナログ信号の位相をシフトさせる単純な回路構成の位相シフト器を用いることができる。これにより、コストを削減することができる。
第1の位相シフト器が、振動モニタ信号の2値化後に、2値化された振動モニタ信号の位相をシフトする場合、第1の位相シフト器は、位相比較器と、ループフィルタと、電圧制御発振器と、分周器と、タイミング生成器とを有していてもよい。
位相比較器は、前記コンパレータにより2値化された前記振動モニタ信号と、比較信号との位相差に応じた位相差信号を出力する。
前記ループフィルタは、前記位相差信号を平滑化して、周波数制御信号を出力する。
前記電圧制御発振器は、前記周波数制御信号に応じた周波数特性の発振信号を出力する。
前記分周器は、前記発振信号を所定の倍率で分周した分周信号を前記比較信号として出力する。
前記タイミング生成器は、前記発振信号と、前記分周信号とを入力し、2値化された前記振動モニタ信号の位相をシフトさせた信号を出力する。
この第1の位相シフト器では、PLL(Phase Locked loop)型の回路構成を有しているので、振動モニタ信号の周波数が変動した場合でも、この周波数の変動に追従して、2値化信号の位相を正確にシフトさせることができる。
上記振動型ジャイロセンサは、駆動信号出力部をさらに具備していてもよい。
前記駆動信号出力部は、第2の位相シフト器と、振幅調整器とを有する。
前記第2の位相シフト器は、前記振動モニタ信号の位相をシフトする。
前記振幅調整器は、前記振動モニタ信号の振幅を調整する。
前記駆動信号出力部は、位相がシフトされ、かつ、振幅が調整された前記振動モニタ信号を、前記振動部の駆動信号として出力する。
上記振動型ジャイロセンサにおいて、前記第1の位相シフト器は、前記振動モニタ信号が前記コンパレータにより2値化される前に、前記振動モニタ信号の位相をシフトしてよい。
この場合、前記2の位相シフト器は、前記振動モニタ信号が前記振幅調整器により振幅の調整がされる前に、前記振動モニタ信号の位相をシフトしてもよい。
この場合、前記第1の位相シフト器及び第2の位相シフト器は、共通の1つの位相シフト器が用いられてもよい。
この振動型ジャイロセンサでは、第1の位相シフト器及び第2の位相シフト器として、共通の1つの位相シフト器が用いられるので、コストを削減することができる。
上記振動型ジャイロセンサにおいて、前記ローパスフィルタの遮断周波数は、100Hz以上であってもよい。
ローパスフィルタの遮断周波数が100Hz以上である場合、ローパスフィルタ通過後の信号(コンパレータの閾値となる信号)の位相遅延量が、1Hz以下で1°以下となる。これにより、振動モニタ信号の低域変動に対して、ローパスフィルタ通過後の信号(コンパレータの閾値となる信号)を正確に追従させることができる。これにより、"H"区間と、"L"区間とが正確に等しい2値化信号(同期検波用のタイミング信号)を生成することができる。
上記振動型ジャイロセンサにおいて、前記ローパスフィルタは、抵抗及びコンデンサにより構成されてもよい。あるいは、前記ローパスフィルタは、スイッチドキャパシタを含むフィルタ回路により構成されてもよい。
本発明の一形態に係る振動型ジャイロ用回路は、同期検波器と、タイミング信号出力部とを具備する。
前記同期検波器は、振動部の検出信号を同期検波用のタイミング信号のタイミングに合わせて同期検波する。
前記タイミング信号出力部は、ローパスフィルタと、コンパレータと、第1の位相シフト器とを有する。
前記ローパスフィルタは、振動部の振動状態を示す振動モニタ信号の低周波成分を取り出す。
前記コンパレータは、前記ローパスフィルタにより取り出された前記振動モニタ信号の低周波成分を閾値として、前記振動モニタ信号を2値化信号に変換する。
前記第1の位相シフト器は、前記振動モニタ信号の位相をシフトする。
前記タイミング信号出力部は、2値化され、かつ、位相がシフトされた前記振動モニタ信号を前記同期検波用のタイミング信号として出力する。
以上説明したように、本発明の一形態によれば、振動モニタ信号の低周波成分が変動してしまったとしても、"H"区間と、"L"区間とが略等しい同期検波用のタイミング信号を生成することができる振動型ジャイロセンサ等の技術を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る振動型ジャイロセンサの振動部を示す模式図である。 振動部と、振動型ジャイロ用回路との結線図である。 振動型ジャイロ用回路を示す模式図である。 振動型ジャイロセンサ動作時の各信号の出力波形を示す図である。 第2の位相シフト器の一例を示す図である。 ローパスフィルタの一例を示す図である。 第1の位相シフト器の一例を示す図である。 図7に示すA点での信号Aと、B点での信号Bと、第1の位相シフト器の出力信号との関係を示す図である。 比較例に係る振動型ジャイロ用回路を示す図である。 比較例において、コンパレータに入力される振動モニタ信号及びコンパレータの閾値と、コンパレータから出力される2値化信号との関係を示した図である。 本発明の一実施形態において、コンパレータに入力される振動モニタ信号及びコンパレータに入力されるローパスフィルタ通過後の信号(コンパレータの閾値)と、コンパレータから出力される2値化信号との関係を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る振動型ジャイロ用回路を示す図である。 振動部の他の例を示す図である。 図13に示す振動部が用いられた場合の、振動部と、振動型ジャイロ用回路との結線図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の各実施の形態について説明する。
<第1実施形態>
[振動ジャイロセンサの全体構成及び各部の構成]
図1は、本発明の第1実施形態に係る振動型ジャイロセンサ100の振動部10を示す模式図である。図2は、振動部10と、振動型ジャイロ用回路20との結線図である。図3は、振動型ジャイロ用回路20を示す模式図である。図4は、振動型ジャイロセンサ100動作時の各信号の出力波形を示す図である。
図1〜図3に示すように、振動型ジャイロセンサ100は、振動部10と、振動型ジャイロ用回路20とを有する。
図1に示すように、振動部10は、振動子11と、振動子11に設けられた圧電素子14とを含む。振動子11は、一方向(Y軸方向)に長い直方体形状のビーム12と、ビーム12の一端部を支持する基部13とを有する。
圧電素子14は、振動子11の上面に形成されたチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等でなる圧電膜15を有する。また、圧電素子14は、圧電膜15上において、ビーム12の幅方向(X軸方向)の中央に設けられた駆動電極16と、駆動電極16を挟み込むようにして駆動電極16の両側に設けられた第1の検出電極17及び第2の検出電極18とを有する。
図2及び図3に示すように、振動型ジャイロ用回路20は、加算器21と、減算器22と、駆動信号出力部23(図3破線参照)と、タイミング信号出力部24(図3破線参照)と、同期検波器25と、フィルタ26とを有する。振動型ジャイロ用回路20は、例えば、1つの半導体チップ上にIC(Integrated Circuit)化されている。
加算器21は、第1の検出電極17により検出された第1の検出信号と、第2の検出電極18により検出された第2の検出信号との加算信号を生成して、生成された加算信号を振動部10の振動状態を示す振動モニタ信号として出力する(図4(B)参照)。
減算器22は、第1の検出電極17により検出された第1の検出信号と、第2の検出電極18により検出された第2の検出信号との差信号を生成して、生成された差信号を振動部10の検出信号として出力する(図4(C)参照)。
駆動信号出力部23は、振動モニタ信号の位相及び振幅を調整して、位相及び振幅が調整された振動モニタ信号を駆動信号として出力する(図4(A)、(B)参照)。駆動信号出力部23は、振動モニタ信号の位相を所定の位相量(例えば、90°)シフトさせる第2の位相シフト器27と、振動モニタ信号の振幅が一定となるように調整する自動利得制御部28(AGC:Automatic Gain Control)(振幅調整器)とを含む。駆動信号出力部23から出力された駆動信号は、駆動電極16に印加され、これにより、振動子11は、自励発振する。
図5は、第2の位相シフト器27の一例を示す図である。
図5に示すように、第2の位相シフト器27は、抵抗値Rの3つの抵抗41、42、43と、静電容量Cのコンデンサ44と、オペアンプ45とを含む。第2の位相シフト器27の入力は、抵抗41を介してオペアンプ45の正帰還端子に接続され、また、入力は、抵抗42を介して、オペアンプ45の負帰還端子に接続される。オペアンプ45の正帰還端子と、GNDとの間には、コンデンサ44が接続される。また、オペアンプ45の出力と、負帰還端子との間には、抵抗43が接続される。
図5に示す第2の位相シフト器27は、入力信号(振動モニタ信号)に対して、以下の式(1)に示す位相シフト量(位相遅延量)を持った信号を出力することができる。
位相シフト量=tan−1−2RC/{1−(RC)}・・・(1)
駆動電極16に駆動信号が印加されると、振動子11のビーム12は、ビーム12の長手方向(Y軸方向)に直行するする方向(Z軸方向)に屈曲振動する。ビーム12の長手方向を中心軸として、その中心軸の回りに角速度が加わっていない状態では、第1の検出電極17により検出される第1の検出信号と、第2の検出電極18により検出される第2の検出信号とでは、振幅及び位相が等しい。従って、減算器22の出力信号(振動部10の検出信号)は、0となる。
一方、ビーム12が屈曲振動している状態で、ビーム12の長手方向を中心軸として、その中心軸の回りに角速度が加わった場合、ビーム12の長手方向及び屈曲振動方向に直交する方向(X軸方向)に角速度の大きさに応じたコリオリ力が発生する。コリオリ力が発生すると、ビーム12は、X軸方向にも振動し、これにより、第1の検出信号と、第2の検出信号との間に、コリオリ力の大きさに応じた位相差が発生する。2つの検出信号に位相差が発生すると、減算器22からコリオリ力の大きさ(角速度の大きさ)に応じた検出信号が出力される(図4(C)参照)。
減算器22から出力された振動部10の検出信号は、同期検波器25に入力される。同期検波器25は、タイミング信号出力部24(第1の位相シフト器31)から出力される同期検波用のタイミング信号(図4(D)参照)のタイミングに合わせて、検出信号を同期検波する(図4(E)参照)。フィルタ26は、同期検波器25で同期検波された信号を平滑化することでジャイロ信号(角速度信号)を生成し、出力する(図4(F)参照)。
タイミング信号出力部24は、振動モニタ信号を2値化し、振動モニタ信号の位相をシフトさせる。そして、タイミング信号出力部24は、2値化され、位相がシフトされた振動モニタ信号を同期検波用のタイミング信号として出力する。タイミング信号出力部24は、振動モニタ信号の低周波成分を取り出すローパスフィルタ29と、ローパスフィルタ29により取り出された振動モニタ信号の低周波成分を閾値として、振動モニタ信号を2値化信号に変換するコンパレータ30とを含む。また、タイミング信号出力部24は、コンパレータ30により出力された2値化信号の位相を所定の位相量(例えば、90°)シフトさせる第1の位相シフト器31を含む。
図6は、ローパスフィルタ29の一例を示す図である。
図6(A)には、抵抗51及びコンデンサ52により構成されたローパスフィルタ29が示されている。図6(B)には、スイッチドキャパシタ50を含むフィルタ回路により構成されたローパスフィルタ29が示されている。
図6(A)に示す例では、ローパスフィルタ29は、入力と出力との間に設けられた抵抗値Rの抵抗51と、抵抗51の出力側及びGNDの間に設けられた静電容量Cのコンデンサとを含む。図6に示すローパスフィルタ29の遮断周波数fcは、以下の式(2)で表される。
遮断周波数fc=1/2πRC・・・(2)
図6(B)に示す例では、ローパスフィルタ29は、一般的にスイッチドキャパシタンスフィルタと呼ばれる構成を有している。このローパスフィルタ29は、スイッチドキャパシタ50と、オペアンプ59と、出力コンデンサ58とを含む。
スイッチドキャパシタ50は、静電容量Ciの入力コンデンサ53と、入力及び入力コンデンサ53の間に設けられたスイッチ54と、入力コンデンサ53及びオペアンプ59の負帰還端子の間に設けられたスイッチ55とを含む。また、スイッチドキャパシタ50は、入力コンデンサ53の入力側及びGNDの間に設けられたスイッチ56と、入力コンデンサ53の出力側及びGNDの間に設けられたスイッチ57とを含む。
静電容量Coの出力コンデンサ58は、オペアンプ59の出力端子及びオペアンプ59の負帰還端子の間に接続されている。オペアンプ59の正帰還端子は、GND又は基準電位に接続されている。
図6(B)に示すローパスフィルタ29の遮断周波数fcは、以下の式(3)で表される。なお、式(3)に示すfswは、スイッチング周波数である。
遮断周波数fc=Cifsw/2πCo・・・(3)
図7は、第1の位相シフト器31の一例を示す図である。図8は、図7に示すA点での信号Aと、B点での信号Bと、第1の位相シフト器31の出力信号との関係を示す図である。
図7に示すように、第1の位相シフト器31は、位相比較器61と、ループフィルタ62と、電圧制御発振器63(VCO:Voltage Controlled Oscillator)と、第1のフリップフロップ64と、第2のフリップフロップ65と、インバータ66とを有する。
位相比較器61は、コンパレータ30により2値化された振動モニタ信号を基準信号として、この基準信号と、第1のフリップフロップ64のQ出力端子から出力される比較信号との位相差に応じた位相差信号を出力する。ループフィルタ62は、位相比較器61から出力された相差信号を平滑化して、周波数制御信号を出力する。
電圧制御発振器63は、ループフィルタ62から出力された周波数制御信号に応じた周波数特性を有する矩形波状の発振信号を出力する。
第1のフリップフロップ64及び第2のフリップフロップ65は、D型のフリップフロップが用いられている。第1のフリップフロップ64及び第2のフリップフロップ65は、それぞれ、D入力端子、CK(クロック)入力端子、Q出力端子、Q_出力端子(反転出力端子)、CLR_(クリア)端子及びPR_(プリセット)端子を有する。なお、本明細書中において、「_」の記号は、反転を意味することとし、図面中では、文字の上側のバーで表される。
第1のフリップフロップ64は、発振信号の分周用に設けられている(分周器)。一方、第2のフリップフロップ65は、同期検波用のタイミング信号の生成用に設けられている(タイミング生成器)。
第1のフリップフロップ64のQ出力端子は、位相比較器61の入力側に接続されている。第1のフリップフロップ64のQ_出力端子は、第1のフリップフロップ64のD入力端子に接続されている。また、第1のフリップフロップ64のQ_出力端子は、第2のフリップフロップ65のD入力端子に接続されている。電圧制御発振器63の出力は、インバータ66を介して第2のフリップフロップ65のCK入力端子に接続される。
電圧制御発振器63から出力された発振信号は、第1のフリップフロップ64のCK入力端子に入力される。第1のフリップフロップ64は、CK入力端子から入力される矩形波状の発振信号がLowからHighへ変化するとき、Q出力端子から出力される信号のレベルをD入力端子から入力される信号(Q_出力端子からの出力信号)のレベルに変化させる。それ以外の場合は、第1のフリップフロップ64は、Q出力端子から出力される信号のレベルを保持する。
これにより、第1のフリップフロップ64のQ出力端子からは、電圧制御発振器63からの発振信号が2分周された分周信号が出力される。この分周信号は、位相比較器61の比較信号として、位相比較器61の入力側に入力される。
第1のフリップフロップ64のQ_出力端子からは、Q出力端子から出力される分周信号とは位相が逆である信号(逆位相信号)が出力される。この信号は、第1のフリップフロップ64のD入力端子に入力され、また、第2のフリップフロップ65のD入力端子に入力される。電圧制御発振器63から出力された発振信号は、インバータ66を介してCK入力端子に入力される。
図8には、図7のA点で示される位置での信号Aの波形と、図7のB点で示される位置での信号Bの波形と、第2のフリップフロップ65のQ出力端子から出力される信号の波形とが示されている。
第2のフリップフロップ65のD入力端子には、図8(A)に示される波形の信号Aが入力される。一方、第2のフリップフロップ65のCK入力端子には、図8(B)に示される波形の信号B(インバータ66通過後の発振信号)が入力される。
第2のフリップフロップ65は、CK入力端子から入力される信号BがLowからHighへ変化するとき、Q出力端子から出力される信号のレベルをD入力端子から入力される信号Aのレベルに変化させる。それ以外の場合は、第1のフリップフロップ64は、Q出力端子から出力される信号のレベルを保持する。
これにより、第2のフリップフロップ65のQ出力端子からは、図8(C)に示すような波形の出力信号が出力される。第2のフリップフロップ65のQ出力端子から出力される信号は、第1の位相シフト器31に入力される信号に対して90°位相が遅延した信号となる。このようにして、第1の位相シフト器31は、コンパレータ30により出力された2値化信号の位相を90°遅延させる。
図7に示す第1の位相シフト器31は、PLL(Phase Locked loop)型の回路構成を有しているので、振動モニタ信号の周波数が変動した場合でも、この周波数の変動に追従して、コンパレータ30から出力される2値化信号の位相を正確にシフトさせることができる。
ここでの説明では、分周比が2で、位相シフト量が90°であるとして説明したが、他の分周比を用いて90°以外の位相シフト量とすることも可能である。第1のフリップフロップ64及び第2のフリップフロップ65の代わりに、第1の周波数カウンタ及び第2の周波数カウンタが用いられてもよい。第1の周波数カウンタは、電圧制御発振器63から出力される発振信号の周波数を任意の数だけカウントして第1のカウント信号を生成する。第1のカウント信号は、位相比較器61の入力側に入力される。第2の周波数カウンタは、2値化信号をイネーブルとして、電圧制御発振器63から出力される発振信号の周波数を任意の数だけカウントすることで第2のカウント信号を生成する。第2のカウント信号は、同期検波用のタイミング信号として、同期検波器25へ出力される。
[作用等]
次に、第1実施形態に係る振動型ジャイロセンサ100の作用等について説明する。
なお、本実施形態に係る振動型ジャイロセンサ100の作用等を説明するのに先立って、まず、比較例に係る振動型ジャイロ用回路120について説明する。
「比較例」
図9は、比較例に係る振動型ジャイロ用回路120を示す図である。
図9に示すように、比較例に係る振動型ジャイロ用回路120は、位相シフト器127と、自動利得制御部128(AGC)と、コンパレータ130と、基準電圧源129と、同期検波器125と、フィルタ126とを有する。
位相シフト器127は、振動モニタ信号の位相をシフトさせる。位相がシフトされた振動モニタ信号は、自動利得制御部128に入力され、自動利得制御部128は、位相がシフトされた振動モニタ信号の振幅を調整して、駆動信号として出力する。位相シフト器127により位相がシフトされた振動モニタ信号は、コンパレータ130にも入力される。コンパレータ130は、基準電圧源129から供給される信号を閾値として、位相がシフトされた振動モニタ信号を2値化信号に変換する。コンパレータ130から出力される2値化信号は、同期検波用のタイミング信号として、同期検波器125に入力される。
同期検波器125は、同期検波用のタイミング信号に同期して、検出信号を同期検波する。フィルタ126は、同期検波器125で同期検波された信号を平滑化してジャイロ信号(角速度信号)として出力する。
図10は、コンパレータ130に入力される振動モニタ信号及びコンパレータ130の閾値(図10(A))と、コンパレータ130から出力される2値化信号(図10(B))との関係を示した図である。図10(A)には、振動部10又は振動型ジャイロ用回路120のインピーダンスが経時的に変化する等の理由により、振動モニタ信号の低周波成分が変動し、振動モニタ信号が上方にずれた場合の一例が示されている。
図9に示す例では、コンパレータ130の閾値となる信号は、基準電圧源129から入力される固定された値である。従って、図10(A)に示すように、振動部10のインピーダンスの変動等が原因で、振動モニタ信号の低周波成分が変動してしまい、振動モニタ信号が徐々に上方に変動してしまった場合、閾値が振動モニタ信号の振幅の中心からずれてしまう。これにより、図10(B)に示すように、コンパレータ130から出力される2値化信号のデューティー比が徐々に50%からずれていってしまう。その結果、比較例では、同期検波器125が検出信号を正確に同期検波することができないため、角速度信号にノイズが混入してしまう。
「本実施形態」
次に、本実施形態に係る振動型ジャイロセンサ100について説明する。
図11は、コンパレータ30に入力される振動モニタ信号及びコンパレータ30に入力されるローパスフィルタ29通過後の信号(閾値)(図11(A))と、コンパレータ30から出力される2値化信号(図11(B))との関係を示す図である。
図11(A)には、振動部10又は振動型ジャイロ用回路20のインピーダンスが経時的に変化する等の理由により、振動モニタ信号の低周波成分が変動し、振動モニタ信号が上方にずれた場合の一例が示されている。
上記したように、本実施形態では、コンパレータ30は、ローパスフィルタ29により取り出された振動モニタ信号の低周波成分を閾値として、振動モニタ信号を2値化信号に変換する。従って、図11(A)に示すように、コンパレータ30に入力される振動モニタ信号の低周波成分が変動しまい、振動モニタ信号が上方に変動してしまっても、その変動に追従して、コンパレータ30の閾値も同じように変動する。
これにより、振動モニタ信号の低周波成分が変動したとしても、図11(B)に示すように、コンパレータ30は、"H"区間と、"L"区間とが略等しい(Duty比が50%である)2値化信号を生成することができる。その結果、同期検波器25は、適切なタイミングで検出信号を同期検波することができるので、ジャイロ信号(角速度信号)にノイズが混入してしまうことを防止することができる。
さらに、本実施形態では、単純な構成により"H"区間と、"L"区間とが略等しい2値化信号を生成することができるので、コストを削減することができる。
ここで、本実施形態では、上記のように、コンパレータ30により、"H"区間と、"L"区間とが略等しい(Duty比が50%である)2値化信号を生成することを目的の1つとしている。一方、ローパスフィルタ29のカットオフ周波数が適切でないと、コンパレータ30に入力される振動モニタ信号と、コンパレータ30の閾値となるローパスフィルタ29通過後の信号との間で位相が大きくずれてしまう。この場合、コンパレータ30の出力信号のDuty比が50%からずれてしまい、"H"区間と、"L"区間とが略等しい2値化信号を生成することができない。従って、ローパスフィルタ29の遮断周波数fcは、適切に設定されている必要がある。
典型的には、ローパスフィルタ29の遮断周波数fcは、100Hz以上とされる。遮断周波数が100Hz以上とされれば、ローパスフィルタ通過後の信号(閾値)の位相遅延量が1Hz以下の周波数で、1°以下となる。従って、遮断周波数fcが100Hz以上とされた場合、コンパレータ30に入力される振動モニタ信号と、閾値としてのローパスフィルタ29通過後の信号(1Hz以下)との間の位相差が1°以下となる。この場合、コンパレータ30は、"H"区間と、"L"区間とが略等しい2値化信号を生成することができる。なお、遮断周波数が1kHzとされれば、振動モニタ信号と、ローパスフィルタ29通過後の信号(1Hz以下)との間での位相差は、略0とされる。
例えば、ローパスフィルタ29が図6(A)に示す形態である場合、RやCの値を適宜設定することで、遮断周波数fcを100Hz以上とすればよい。また、例えば、ローパスフィルタ29が図7(B)に示す形態である場合、Ci、fsw、Coの値を適宜設定することで、遮断周波数を100Hz以上とすればよい。なお、ローパスフィルタ29の遮断周波数は、典型的には、振動部10の駆動周波数の1/10以下とされる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態以降の説明では、上述の第1実施形態と同様の構成及び機能を有する部分については、説明を省略又は簡略化する。
図12は、第2実施形態に係る振動型ジャイロ用回路70を示す図である。
第2実施形態では、位相シフト器73がコンパレータ30よりも振動部10側に設けられており、位相シフト器73が振動モニタ信号の位相をシフトさせた後に、コンパレータ30が振動モニタ信号を2値化する点で、上述の第1実施形態と異なっている。また、第2実施形態では、位相シフト器73が、タイミング信号出力部72と、駆動信号出力部71とで共通で用いられている点で異なっている。
図12に示すように、振動型ジャイロ用回路70は、駆動信号出力部71と、タイミング信号出力部72と、同期検波器25と、フィルタ26とを有する。駆動信号出力部71は、位相シフト器73と、自動利得制御部28とを含む。タイミング信号出力部72は、駆動信号出力部71と共通で用いられる位相シフト器73と、ローパスフィルタ29と、コンパレータ30とを含む。
位相シフト器73は、例えば、図5に示す形態の位相シフト器(アナログ信号用の位相シフト器)が用いられる。なお、図5に示す位相シフト器は、上述の第1実施形態において、第2の位相シフト器27の一例として挙げた位相シフト器である。
位相シフト器73は、振動モニタ信号の位相をシフトさせる。位相がシフトされた振動モニタ信号は、自動利得制御部28に入力され、自動利得制御部28は、位相がシフトされた振動モニタ信号の振幅を調整して、駆動信号として出力する。位相シフト器73により位相がシフトされた振動モニタ信号は、コンパレータ30にも入力される。コンパレータ30は、ローパスフィルタ29通過後の振動モニタ信号を閾値として、位相がシフトされた振動モニタ信号を2値化信号に変換する。コンパレータ30から出力される2値化信号は、同期検波用のタイミング信号として、同期検波器25に入力される。
同期検波器25は、同期検波用のタイミング信号に同期して、検出信号を同期検波する。フィルタ26は、同期検波器25で同期検波された信号を平滑化してジャイロ信号(角速度信号)として出力する。
第2実施形態のように、位相シフト器73による振動モニタ信号の位相シフト後に、コンパレータ30による振動モニタ信号の2値化が実行された場合にも、上述の第1実施形態と同様の作用効果を奏する。すなわち、振動モニタ信号の低周波成分が変動したとしても、コンパレータ30は、"H"区間と、"L"区間とが略等しい2値化信号を生成することができる。これにより、ジャイロ信号(角速度信号)にノイズが混入してしまうことを防止することができる。
また、第2実施形態では、タイミング信号出力部72の位相シフト器として、アナログ信号の位相をシフトさせる単純な回路構成の位相シフト器73を用いることができる。これにより、コストを削減することができる。さらに、第2実施形態では、駆動信号出力部71と、タイミング信号出力部72とで共通の1つの位相シフト器73が用いられるので、さらにコストを削減することができる。但し、必ずしも駆動信号出力部71と、タイミング信号出力部72とで共通の1つの位相シフト器73が用いられなくてもよい。例えば、駆動信号出力部71と、タイミング信号出力部72とで、位相シフト量が異なる位相シフト器が用いられても構わない。
<各種変形例>
図13は、振動部の他の例を示す図である。図14は、図13に示す振動部が用いられた場合の、振動部と、振動型ジャイロ用回路との結線図である。
図13及び図14に示す振動部9では、振動子11のビーム12上に形成された圧電膜15上に、特別に振動モニタ電極19が設けられている。振動モニタ電極19は、ビーム12の幅方向(X軸方向)の中央において、駆動電極16の一端部側に配置されている。図14に示すように、振動モニタ信号は、振動モニタ電極19から直接取り出される。従って、図13及び図14に示す例では、加算器21が設けられていない。その他の点については、図1及び図2と同様である。
9、10…振動部
11…振動子
14…圧電素子
20、70…振動型ジャイロ用回路
23、71…駆動信号出力部
24、72…タイミング信号出力部
25…同期検波器
26…フィルタ
27、31、73…位相シフト器
28…自動利得制御部
29…ローパスフィルタ
30…コンパレータ
61…位相比較器
62…ループフィルタ
63…電圧制御発振器
64…第1のフリップフロップ
65…第2のフリップフロップ
66…インバータ
100…振動型ジャイロセンサ

Claims (6)

  1. 振動状態を検出する複数の検出電極を有する振動部と、
    前記複数の検出電極の少なくとも一部で検出される前記振動部の検出信号を同期検波用のタイミング信号のタイミングに合わせて同期検波する同期検波器と、
    前記複数の検出電極の少なくとも一部で検出され前記振動部の振動状態を示す振動モニタ信号の低周波成分を取り出すローパスフィルタと、前記ローパスフィルタにより取り出された前記振動モニタ信号の低周波成分を閾値として、前記振動モニタ信号を2値化信号に変換するコンパレータと、前記振動モニタ信号の位相をシフトする第1の位相シフト器とを有し、2値化され、かつ、位相がシフトされた前記振動モニタ信号を前記同期検波用のタイミング信号として出力するタイミング信号出力部と
    を具備し、
    前記第1の位相シフト器は、
    前記コンパレータにより2値化された前記振動モニタ信号と、比較信号との位相差に応じた位相差信号を出力する位相比較器と、
    前記位相差信号を平滑化して、周波数制御信号を出力するループフィルタと、
    前記周波数制御信号に応じた周波数特性の発振信号を出力する電圧制御発振器と、
    前記発振信号が入力される第1のCK入力端子と、前記発振信号を所定の倍率で分周した分周信号を前記比較信号として出力する第1のQ出力端子と、前記第1のQ出力端子の出力信号の逆位相信号を出力する第1のQ反転出力端子と、前記逆位相信号が入力される第1のD入力端子とを含むD型フリップフロップにより構成された分周器と、
    前記発振信号が入力される第2のCK入力端子と、前記逆位相信号が入力される第2のD入力端子と、2値化された前記振動モニタ信号の位相をシフトさせた信号を出力する第2のQ出力端子とを含むD型フリップフロップにより構成されたタイミング生成器とを有する
    振動型ジャイロセンサ。
  2. 請求項1に記載の振動型ジャイロセンサであって、
    前記振動モニタ信号の位相をシフトする第2の位相シフト器と、前記振動モニタ信号の振幅を調整する振幅調整器とを有し、位相がシフトされ、かつ、振幅が調整された前記振動モニタ信号を、前記振動部の駆動信号として出力する駆動信号出力部をさらに具備する
    振動型ジャイロセンサ。
  3. 請求項1に記載の振動型ジャイロセンサであって、
    前記ローパスフィルタの遮断周波数は、100Hz以上である
    振動型ジャイロセンサ。
  4. 請求項1に記載の振動型ジャイロセンサであって、
    前記ローパスフィルタは、抵抗及びコンデンサにより構成される
    振動型ジャイロセンサ。
  5. 請求項1に記載の振動型ジャイロセンサであって、
    前記ローパスフィルタは、スイッチドキャパシタを含むフィルタ回路により構成される
    振動型ジャイロセンサ。
  6. 振動部の振動状態を検出する複数の検出電極の少なくとも一部で検出される前記振動部の検出信号を同期検波用のタイミング信号のタイミングに合わせて同期検波する同期検波器と、
    前記複数の検出電極の少なくとも一部で検出され前記振動部の振動状態を示す振動モニタ信号の低周波成分を取り出すローパスフィルタと、前記ローパスフィルタにより取り出された前記振動モニタ信号の低周波成分を閾値として、前記振動モニタ信号を2値化信号に変換するコンパレータと、前記振動モニタ信号の位相をシフトする第1の位相シフト器とを有し、2値化され、かつ、位相がシフトされた前記振動モニタ信号を前記同期検波用のタイミング信号として出力するタイミング信号出力部と
    を具備し、
    前記第1の位相シフト器は、
    前記コンパレータにより2値化された前記振動モニタ信号と、比較信号との位相差に応じた位相差信号を出力する位相比較器と、
    前記位相差信号を平滑化して、周波数制御信号を出力するループフィルタと、
    前記周波数制御信号に応じた周波数特性の発振信号を出力する電圧制御発振器と、
    前記発振信号が入力される第1のCK入力端子と、前記発振信号を所定の倍率で分周した分周信号を前記比較信号として出力する第1のQ出力端子と、前記第1のQ出力端子の出力信号の逆位相信号を出力する第1のQ反転出力端子と、前記逆位相信号が入力される第1のD入力端子とを含むD型フリップフロップにより構成された分周器と、
    前記発振信号が入力される第2のCK入力端子と、前記逆位相信号が入力される第2のD入力端子と、2値化された前記振動モニタ信号の位相をシフトさせた信号を出力する第2のQ出力端子とを含むD型フリップフロップにより構成されたタイミング生成器とを有する
    振動型ジャイロ用回路。
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