JP6008572B2 - 運動支援システム及び運動支援方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ユーザの運動を支援するシステムに関し、特に、1日の予測運動量に基づいて、適切な運動を提示する技術に関する。
糖尿病、高血圧などの生活習慣病を未然に防ぐためには、日常生活において運動習慣を持続することが必要である。
特許文献1は、基準強度以上の身体活動について、実施された身体活動量を運動量と生活活動量の内訳が分かるように記録する身体活動量記録手段と、所定の単位期間に実施すべき身体活動量及び運動量それぞれの目標を記憶している目標記憶手段と、前記身体活動量記録手段によって記録された身体活動量及び運動量と前記目標記憶手段に記憶されている目標に基づいて、身体活動量及び運動量それぞれの目標達成度を表示する表示手段と、を備える運動支援装置を開示する。
特許文献2は、運動量を測定するセンサと、測定された運動量と測定日時を蓄積する記憶部と、記運動量に関する情報を表示する表示部と、を備え、所定の目標運動量を達成する確率を達成確率として、予め設定した前記達成確率に対応する運動量積算値を評価値として前記各時刻毎に予め格納した評価値格納部と、記憶部に蓄積された運動量と測定日時から所定の時間間隔毎に運動量積算値を演算する運動量積算部と、を備え、前記運動量積算値と前記評価値の比較を行う比較部は、所定のタイミングで現在の時刻に対応する評価値を求め、現在の運動量積算値が評価値以上の場合、目標運動量を達成可能と判定するたセンサデバイスを開示する。
特許文献3は、睡眠時間や歩数、運動量等の生体情報に基づき、人の行動を推定し、その健康指標等を改善する改善手段を提示する行動提案装置を開示する。
特開2008−104758号公報 特開2011−197890号公報 国際公開2010/146811号パンフレット
特許文献1に開示されている歩数計においては、過去の平均的な一つの歩数のパターンのみを用いているため、装着者が日によって異なる行動のパターンをとり、日によって歩数の増加パターンが異なる場合には、計算する達成度の誤差が大きくなる課題があった。
特許文献2に開示されているセンサデバイスにおいては、曜日などによって予め行動のパターンが決まっている場合には予測の精度が向上する。しかし、周期的ではない行動のパターンを示す場合には、予測の誤差が大きくなる課題があった。
特許文献3に開示されているセンサデバイスにおいては、目標と相関する行動の種類を知ることができるが、実際に目標を達成するために必要な行動(運動)の量や、行動の内容を提示しない課題があった。
そこで本発明は、運動量を正確に予測する運動支援システムを提供する。
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、運動支援システムは、ユーザが装着するセンサ端末と、前記センサ端末と通信可能に接続された計算機とを備える運動支援システムであって、前記センサ端末は、少なくとも加速度センサを有し、前記計算機は、前記加速度センサが検出した加速度の時系列データに基づいて、当該センサ端末を装着したユーザの運動量の時系列データを計算し、前記計算された運動量の時系列データに基づいて、当該センサ端末を装着したユーザの行動を時系列に推定し、前記推定された時系列の行動の所定時間内の割合をパラメータとした多変数解析によって、当該センサ端末を装着したユーザの1日の合計運動量を予測する。
本発明の代表的な実施の形態によれば、運動量を正確に予測することができる。
本発明の実施形態の運動支援システムの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態のセンサデバイスの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の携帯情報端末の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態のサーバの構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態のセンサデータの構成を説明する図である。 本発明の実施形態の運動量データの構成を説明する図である。 本発明の実施形態の行動内容データの構成を説明する図である。 本発明の実施形態の予測運動量データの構成を説明する図である。 本発明の実施形態のユーザ情報の構成を説明する図である。 本発明の実施形態の運動支援モニタ画面の例を説明する図である。 本発明の実施形態で使用される歩速と運動量との関係を説明する図である。 本発明の実施形態の生活行動モニタ画面の例を説明する図である。 本発明の実施形態の体重モニタ画面の例を説明する図である。 本発明の実施形態の運動支援モニタ画面の例を説明する図である。 本発明の実施形態の運動支援システムにおける処理のシーケンス図である。 本発明の実施形態の計測プログラムの処理のフローチャートである。 本発明の実施形態の行動解析プログラムの処理のフローチャートである。 本発明の実施形態の終日運動量予測プログラムの処理のフローチャートである。 本発明の実施形態によって一日の達成運動量を予測した結果を説明する図である。 図19に示す予測の精度の比較結果を説明する図である。 本発明の実施形態の運動内容推薦プログラムの処理のフローチャートである。
図1は、本発明の実施形態の運動支援システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態の運動支援システムは、ユーザ4が装着するセンサデバイス1と、センサデバイス1と通信する携帯情報端末2と、ネットワーク(例えば、インターネット)6に接続された無線基地局5を介して情報端末2と通信するサーバ3とを有する。また、本実施形態の運動支援システムは、処理が低速であるが人が常時身につけられる超小型で低消費電力なセンサデバイス1から、大型で処理能力及び記憶容量が高いサーバ3にセンサデータを収集することによって、大規模な解析を高速に処理することができる。
センサデバイス1は、常時又は日中の主な活動時間において、ユーザ4が身につけることによって、ユーザ4の動き及び生体情報を計測する。センサデバイス1は、計測した情報を、Bluetooth(ブルートゥース)(Bluetoothは登録商標、以下同じ。)などの近距離無線通信、又はUSB(ユニバーサル・シリアル・バス)などの有線通信によって携帯情報端末2に送信する。携帯情報端末2は、携帯電話等で用いられる公衆無線通信(例えば、WiMAX、3G、LTEなど)又は無線LAN(WiFi)により、自宅又は外出先で基地局5に接続することによって、センサデバイス1で計測した情報をネットワーク6に接続されたサーバ3に送信したり、サーバ3で解析された情報及び蓄積された情報を受信する。
図2は、センサデバイス1の構成を示すブロック図である。
センサデバイス1は、マイコン101、加速度センサ105、表示部106、RTC(リアルタイムクロック)107、近距離無線通信部108、フラッシュメモリ109、電源回路113、バッテリ114、充電回路115、充電端子117、通信線118及び電力線119を有する。
加速度センサ105は、人の動き及び向きを計測するセンサである。表示部106は、例えば液晶表示パネルで構成され、各種情報を表示する。RTC(リアルタイムクロック)107は、現在の時刻情報及びカレンダー情報を提供する。近距離無線通信部108は、Bluetoothなどによって携帯情報端末2と通信する。フラッシュメモリ109は、大容量の不揮発記憶素子である。バッテリ114は、センサデバイス1を駆動するための電力源である。電源回路113は、センサデバイス1の各素子に必要な電力をバッテリ114の出力から生成する。充電回路115は、外部から供給される電源によってバッテリ114を充電する回路である。充電端子117は、外部の電源と充電回路115とを接続する。通信線118は、素子間の通信路(例えば、バス)である。電力線119は、各素子に電力を供給する。
マイコン101は、不揮発記憶素子であるROM102に予め記録された計測プログラム103及びセンサデータ送信プログラム104を実行し、これらのプログラムに従って動作する。
計測プログラム103は、加速度センサ105が計測した情報であるセンサデータ112と、RTC107から取得した計測時の時刻情報であるタイムスタンプ111とを、フラッシュメモリ109の書き換え単位であるセクタ110のタイムスタンプ記憶領域及びセンサデータ記憶領域に格納する。また、計測プログラム103は、計測、記録、通信などの必要な動作時以外は電源回路113から供給される電力を素子毎に制御して遮断し、消費電力を削減する。これによって、人が装着できる程度に小型であるバッテリ114でも、頻繁に充電しなくても、センサデバイス1は、長時間連続動作することができる。
センサデータ送信プログラム104は、ユーザ4によって指定されたタイミング又は携帯情報端末2と通信可能なタイミングを自動的に判断して通信を開始し、フラッシュメモリ109に記録されたセンサデータを携帯情報端末2に送信する。センサデータにはタイムスタンプが付加されているので、計測後に時間が経過した後に送信されても、この情報を受信した携帯情報端末2及びサーバ3は、センサデータを時系列に並べ替えて記録することができる。
図3は、携帯情報端末2の構成を示すブロック図である。
携帯情報端末2は、プロセッサ(CPU)201、表示部202、センサ203、RAM204、電力線205、近距離無線通信部206、広域無線通信部207、通信線208、バッテリ209、電源回路210、充電回路211、充電端子212及び入力部213、AUDIO回路217及び音出力端子218を有する。
プロセッサ201は、大容量の不揮発記憶素子であるフラッシュメモリ208に記録されたプログラムを実行して他の素子を制御する。表示部202は、例えば液晶表示パネルで構成され、プログラムが指示する情報を表示する。入力部213は、ユーザが操作してプログラム実行等を指示するためのキーボード、タッチパネル等の入力素子である。
センサ203は、携帯情報端末2の傾きを検出する磁気センサ、動きを検出する加速度センサ、温度を検出する温度センサ、気圧を検出する圧力センサ、位置を検出するセンサ(例えば、GPSモジュール)などを含む。RAM204は、プロセッサ201による処理に必要な情報を一時的に記録する揮発性記憶素子である。近距離無線通信部206は、Bluetoothなどによってセンサデバイス1などと通信する。広域無線通信部207は、公衆無線通信(例えば、WiMAX、3G、LTEなど)又は無線LAN(WiFi)によって、サーバ3と通信する。
バッテリ209は、携帯情報端末2を駆動するための電力源である。電源回路210は、携帯情報端末2の各素子に必要な電力をバッテリ209の出力から生成する。充電回路211は、外部から供給される電源によってバッテリ209を充電する回路である。充電端子212は、外部の電源と充電回路211とを接続する。通信線208は、素子間の通信路(例えば、バス)である。電力線205は、各素子に電力を供給する。
AUDIO回路217は、プロセッサ201の指示によって、出力する音(例えば、歩行ピッチ音)を生成する。音出力端子218は、スピーカ(イヤホン)を接続可能であって、AUDIO回路217で生成された音を、音響信号として出力する。
携帯情報端末2は、センサデバイス1から出力されたセンサデータを中継してサーバ3に送信し、サーバ3からネットワーク6を介して受信したデータ等のコンテンツを表示部202に表示する。
フラッシュメモリ208は、携帯情報端末2の動作を制御するための複数のプログラムを記憶する。センサデータ送受信プログラム213は、近距離無線通信部206及び広域無線通信部207を制御して、センサデバイス1から受信したセンサデータ220をセンサデータ記憶領域に一時的に記録した後、サーバ3に送信する。これによって、サーバ3に一時的に接続できない状態が続いても、センサデータが失われることがない。
運動履歴・推薦内容表示プログラム214は、サーバ3で計算されたユーザ4の運動量及び行動内容の履歴をサーバ3から受信して、受信したデータを行動履歴240、運動量230、予測運動量250及び推薦運動内容260としてフラッシュメモリ208に格納し、ユーザ4の操作に応じて又はセンサ203が所定の状況を検出した場合に、フラッシュメモリ208に格納されたデータを表示部202に表示する。運動量の予測及び運動内容の推薦には、過去の大量データを用いた回帰分析など大規模な計算が必要になるため、携帯情報端末2より処理能力や記憶容量に優れたサーバ3で処理することが望ましい。しかし、携帯情報端末2が終日運動量予測プログラム215及び運動内容推薦プログラム216を有することによって、携帯情報端末2のみで予測運動量及び推薦運動内容を計算することも可能である。
図4は、サーバ3の構成を示すブロック図である。
サーバ3は、プロセッサ(CPU)301、RAM302、LAN通信部303、電源回路304、ストレージ305、通信線311及び電源線312を有する計算機である。サーバ3は、センサデバイス1及び携帯情報端末2より高速なプロセッサ301によって、大量のデータを用いた大規模な解析処理が可能である。
プロセッサ301は、RAM302に格納されたプログラムを実行する。RAM302は、プロセッサ301による処理に必要な情報を一時的に記録する揮発性記憶素子である。LAN通信部306は、サーバ3をネットワーク6に接続し、他の装置との通信を制御し、通信ケーブル313によってネットワーク6と接続される。
電源回路304は、各素子に供給する電力を生成する。電源ケーブル314は、外部から供給される電源を電源回路304に供給する。電源線312は、サーバ3の各素子に電力を供給する。通信線311は、素子間の通信路(例えば、バス)である。ストレージ305は、磁気ディスク装置などの大容量の不揮発性記憶装置であり、サーバ3を制御するために必要な演算処理を実行するプログラム、センサデバイス1から送信されたセンサデータ、及びセンサデータを解析した結果を記録する。
センサデータ受信プログラム306は、センサデバイス1から送信されたセンサデータを携帯情報端末2及びネットワーク6を介して受信し、受信したセンサデータ320をストレージ305に格納する。行動解析プログラム307は、受信したセンサデータからユーザの時間毎の行動種別を計算し、行動内容340及び運動量330をストレージ305に格納する。
終日運動量予測プログラム308は、ストレージ305に格納された、ある時点までの行動内容340の割合、行動内容340の組み合わせ、運動量330の変化パターン、歩数の変化パターンなどを特徴量として、その日の最終的な達成運動量との関連を回帰分析で事前に学習する。この回帰分析によって、ある時点までの運動量及び行動履歴のデータから、その日の達成運動量を予測し、予測した運動量350をストレージ305に格納し、新しいセンサデータ320が追加される毎に、予測運動量を更新することができる。
予測用変数記憶領域が、終日運動量予測プログラム308が学習した回帰分析に必要なパラメータ(予測用変数370)を格納することによって、その後の予測の前に学習をする時間を省略することができる。予測用変数370を繰り返し(例えば、1日周期などで)更新することによって、ユーザの行動パターンが変化しても予測精度を維持することができる。
運動内容推薦プログラム309は、ユーザの日中のある時点で予測されたその日の達成運動量と、ユーザ情報380に予め設定されたユーザの目標運動量との差から、不足すると予測される運動量を補うための推薦運動内容を生成して、推薦運動内容360をストレージ305に格納する。
推薦する運動内容は、例えば、その日に歩くと予想される距離や歩数に応じて、歩く速度を速くすることによって運動量を増やすことを提示することによって、普段の行動を大きく変えることなく、日常の通勤路などにおいて、必要な運動を補うことができる。また、実現可能な範囲で歩く速度を速くすることによって運動量の不足を補うことができない場合には、例えば、距離及び/又は歩数を追加することによって、運動量の不足を補うことを提示することができる。
WEBサービスプログラム310は、ネットワーク6を介した携帯情報端末2からのリクエストに応じて、ストレージ305に格納されたデータを送信する。ただし、送信可能な情報は携帯情報端末2を所持するユーザのセンサデバイス1が計測したセンサデータから解析した情報に限定され、公知のセキュリティ技術によってそれ以外の情報へのアクセスを遮断する。また、WEBサービスプログラム310が提供する入力インターフェースによって、ユーザ情報が入力可能であり、ユーザは身長、年齢、性別、体重などを入力して、ユーザ情報380をストレージ305に格納することができる。これらのユーザ情報から目標運動量及び目標体重を計算することができる。
図5は、センサデータ320の構成を説明する図である。
センサデータ320は、加速度センサ105が所定のタイミング(例えば、50ミリ秒間隔)で測定した加速度を所定期間(例えば、1秒間))のものを纏めたものであり、サーバ3のストレージ305に格納される。センサデータ320の一つのレコードは、機器ID321、測定日時322及びセンサ計測値(温度323及び加速度324)を含む。機器ID321は、センサデータを測定したセンサデバイス1を一意に識別するための識別情報である。測定日時322は、センサデータを測定した日時である。センサ計測値323、324は、センサデバイス1によって測定された物理量である。センサデータ320の各レコードが、機器ID321の機器で測定日時322に測定されたデータであることを識別することができる。
携帯情報端末2に格納されるセンサデータ220は、サーバ3に格納されるセンサデータ320と同じ構成のデータであるか、同じ構成のデータを暗号化したデータである。
図6は、運動量データ330の構成を説明する図である。
運動量データ330は、センサデータから計算された運動量、歩数及び歩速を所定期間(例えば、1分間))纏めたものであり、サーバ3のストレージ305に格納される。運動量データ330の一つのレコードは、ユーザID331、機器ID332、日時333、運動量334、歩数335及び歩速336を含む。
ユーザID331は、センサデバイスを所持するユーザを一意に識別するための識別情報である。機器ID332は、センサデバイス1を一意に識別するための識別情報であり、センサデータ320の機器ID321と同じ識別情報を使用する。
運動量334、歩数335及び歩速336は、機器ID332によって識別されるセンサデバイス1を所持しているユーザ(ユーザID331によって識別されるユーザ)の動きを示すセンサデータ320を解析して得られた、日時333で表される所定時間(例えば、1分間)の運動量、歩数及び歩速を計算した値である。運動量334は、消費カロリーに換算可能なMETsに相当する値であるとよい。加速度センサデータのみから歩速336を計算する場合には、歩幅がわからないため、歩速336は歩行ピッチ(歩/秒)となる。なお、身長から推定した歩幅に歩行ピッチを乗じることによって、歩速(m/秒、又はm/分)を計算することができる。
携帯情報端末2に格納される運動量データ230は、サーバ3に格納される運動量330のうち特定のユーザの運動量を取得したものであり、サーバ3に格納される運動量330と同じ構成のデータである。
図7は、行動内容データ340の構成を説明する図である。
行動内容データ340はサーバ3のストレージ305に格納され、行動内容データ340の一つのレコードは、ユーザID341、機器ID342、開始日時343、終了日時344及び行動内容345を含み、さらに、当該期間のユーザの行動を左右する条件(曜日、天気など)を含んでもよい。
ユーザID341は、センサデバイスを所持するユーザを一意に識別するための識別情報であり、運動量データ330のユーザID331と同じ識別情報を使用する。機器ID342は、センサデバイス1を一意に識別するための識別情報であり、センサデータ320の機器ID321と同じ識別情報を使用する。開始日時343及び終了日時344は、行動内容345の区切りである。行動内容345は、推定されるユーザの行動の種類であり、機器ID341によって識別されるセンサデバイス1を所持しているユーザ(ユーザID342によって識別されるユーザ)の動きを示すセンサデータ320を解析することによって得られる。
図8は、予測運動量データ350の構成を説明する図である。
予測運動量データ350はサーバ3のストレージ305に格納され、予測運動量データ350のに一つのレコードは、ユーザID351、年月日352、更新日時353、予測運動量354及び予測歩数355を含む。
ユーザID351は、センサデバイスを所持するユーザを一意に識別するための識別情報であり、運動量データ330のユーザID331と同じ識別情報を使用する。予測運動量354及び予測歩数355は、ユーザID351によって識別されるユーザの年月日352の日に達成すると予測される運動量及び歩数である更新日時353は、予測運動量354及び予測歩数355が計算された日時である。
図9は、ユーザ情報380の構成を説明する図である。
ユーザ情報380はサーバ3のストレージ305に格納され、ユーザ情報380の一つのレコードは、ユーザID381、目標運動量382、歩幅383、体重384、自宅位置385及び最寄り駅の位置386を含み、さらに、その他の個人情報(氏名、年齢、性別など)を含んでもよい。
ユーザID351は、センサデバイスを所持するユーザを一意に識別するための識別情報であり、運動量データ330のユーザID331と同じ識別情報を使用する。目標運動量382は、ユーザ毎に設定された1日の目標運動量である。歩幅383は、ユーザの歩幅であり、距離と歩数とを換算する際に使用される。なお、ユーザ情報380が歩幅の代わりに身長を含み、身長から歩幅を推定してもよい。体重384は、ユーザの体重であり、METsで表された運動量と消費カロリーとを換算する際に使用される。自宅位置385及び最寄り駅の位置386は、各々、自宅及び最寄り駅の位置であり、例えば、経度及び緯度で表される。
図10は、運動支援モニタ画面401の例を説明する図である。運動支援モニタ画面401は、センサデータに基づいて計算された過去の運動履歴及び推薦される運動内容を、携帯情報端末2の運動履歴・推薦内容表示プログラム214が表示部202上に表示したものである。
運動支援モニタ画面401は、ユーザに自らの運動量の目標達成状況、及び、その日の運動量が不足すると予測される場合には具体的に実行可能な運動内容を通知し、ユーザがその日の行動を少し変えて目標を達成することを支援する。運動履歴表示405は過去の運動量の推移を示す。運動量を消費カロリーに換算することによって、ユーザは、摂取カロリーとのバランスを比較し、運動不足を認識し、さらに、食べ過ぎであることを認識することができる。また、全く動かなくても消費するカロリーである基礎代謝と運動による消費カロリーとを分けて表示し、さらに、時間帯(例えば、午前と午後)に分けて表示することによって、自らの行動と消費カロリーとの関係をユーザが容易に認識することができる。
現状運動量表示406は、ユーザが身につけたセンサデバイス1からサーバ3に収集された最新のセンサデータに基づいて計算された結果を示す。その日の行動内容などから計算された予測達成運動量を示すことによって、ユーザは、日半ばにして目標達成状況を知ることができ、目標達成のために行動を変えることができる。予測達成運動量が目標に達しない場合は、不足運動量表示402に不足する値を通知し、不足分を補うための推薦歩速表示403及び推薦距離表示404を表示する。
推薦歩速表示403は、現時点の後、一日の終わりまでに歩くと予測される歩数で不足運動量を補うために必要な歩速の増加量を推薦する。つまり、通勤など日常の移動手段及び移動ルートを変えることなく、目標を達成するための推薦である。一方、歩速を変えるだけでは不足分を補えない場合には、追加すべき歩行距離を推薦距離表示404に表示する。なお、歩速(推薦歩速表示403)又は追加すべき歩行距離(推薦距離表示404)の少なくとも一方を表示してもよい。すなわち、歩速を変えないで、歩行距離を伸ばすような運動を推薦してもよい。
つまり、推薦歩速表示403及び推薦距離表示404に従って、行動を少し変えることによって、目標とする運動量を達成することができる。また、推薦歩速表示403に表示された値を増加した歩速を、推薦歩行ピッチ408の音に変換してスピーカー407から出力することによって、より直感的に行動内容を通知し、目標達成を支援することができる。
ユーザは、携帯情報端末2を操作することによって、音の出力を開始することができる。また、携帯情報端末2は、センサ203がユーザが歩き始めたことを検知すると、音の出力を開始してもよい。
図11は、歩速と運動量との関係を説明する図である。
図11に示す歩速と運動量との関係は、サーバ3が、推薦歩速表示403を生成するために必要なデータである。図示するように、例えば、通常の歩速が100[m/分]である場合に、歩速を早く又は遅くすることによって、運動量を増やすことができる。例えば、不足運動量に対して必要な歩速を計算するには、[不足運動量]を[その日の予測移動距離]で除することによって、移動距離当たりに必要な運動量を計算することができる。そして、図のグラフから該当する歩速を選択することによって、推薦する歩速を決定することができる。
図12は、生活行動モニタ画面601の例を説明する図である。生活行動モニタ画面601は、ユーザの一日の行動内容を詳細に示す。
生活行動モニタ画面では、歩数推移表示607、運動量推移表示608及び行動内容表示609によって、ユーザの行動の詳細を示す。また、これらのデータに基づいて計算された予測達成運動量(604、605)を表示する。行動内容表示609は行動内容の変化によって区切られた区間を、特定の行動内容(例えば、睡眠、作業、歩行、デスクワークなど)に該当する色で区分することによって、行動内容の内訳や推移を示す。
現状歩数表示602、現状運動量表示603に表示される値は、歩数推移表示607及び運動量推移表示608のデータに基づいて計算される。さらに、サーバ3が、歩数推移表示607、運動量推移表示608及び行動内容表示609の過去のデータを回帰分析することによって、予測達成歩数表示604及び予測達成運動量表示605の値を計算する。
図13は、体重モニタ画面501の例を説明する図である。体重モニタ画面501は、ユーザが入力した体重の値の推移を示す。
ユーザは、運動の目標を達成することによる減量の効果を、体重モニタ画面501によって知ることができる。体重推移表示505は、過去の週毎又は日毎の体重の推移を示し、点の色を目標運動量の達成と非達成とで区分することによって、体重の増減と運動量との関連をユーザが認識しやすくなっている。
体重変化表示502は最近の体重変化を示し、目標体重表示503は目標体重と現在の体重との差を示す。目標体重はサーバ3のユーザ情報380に記録されており、ユーザの年齢及び身長に基づいて、公知のアルゴリズムによって適正体重を設定する。目標達成表示504は、最近の週又は日の目標達成状況(例えば、7週中、5週は目標を達成した)を示す。
図14は、運動支援モニタ画面701の例を説明する図である。運動支援モニタ画面701は、図10に示した推薦される運動内容を具体的に地図上に表示した例を示す。
携帯情報端末2は、センサ203から現在位置を取得し、予め設定された目標地点(例えば、自宅)までの最短ルート706と、推薦される距離404を達成するための推薦ルート707とを、地図705に具体的に示す。これによって、ユーザが推薦距離表示404の内容を容易に実行することができる。
図15は、本発明の実施形態の運動支援システムにおける処理のシーケンス図であり、サーバ3が、センサデバイス1で計測されたデータを解析し、携帯情報端末2にて表示する処理において、センサデバイス1、携帯情報端末2及びサーバ3の間の通信及びプログラムの実行の順序を示す。
センサデバイス1が計測プログラム103を実行することによって、センサ203が物理量を常時計測し、計測値がフラッシュメモリ109に記録される。センサデバイス1は、データ送信開始イベント804(ユーザの操作又は携帯情報端末2との接続の検出)のタイミングで、センサデータ送信プログラム104を実行して、フラッシュメモリ109に記録されたセンサデータを携帯情報端末2に送信する。センサデバイス1は、センサデータの送信後、再び計測プログラム103を開始する(又は、センサデータ送信プログラム104と並行して計測プログラム103を実行する)。
携帯情報端末2は、センサデータ送受信プログラム213を実行して、センサデバイス1が送信したセンサデータを受信し、受信したデータをサーバ3に送信する。
サーバ3は、センサデータ受信プログラム306を実行して、携帯情報端末2からセンサデータを受信して、行動解析プログラム307を実行し、計算された行動内容を行動内容340に記録する。
行動解析プログラム307の実行完了後、終日運動量予測プログラム308を実行し、行動解析プログラム307によって計算された運動量・歩数のパターン及び行動内容の組み合わせ、内訳等を特徴量として回帰分析することによって予測された達成運動量(例えば、歩数)を予測運動量350に記録する。
次に、運動内容推薦プログラム309を実行し、終日運動量予測プログラム308にて計算された値が目標値より小さい場合、不足分を補うために必要な推薦運動内容(例えば、歩速及び距離)を計算し、計算された推薦運動内容を推薦運動内容360をストレージ305に格納する。
WEBサービスプログラム310は、常時、ネットワークからのアクセスを受け付けることができ、リクエストに応じてサーバ3で計算した値等を表示するための画面データを送信する。ただし、センサデバイス1を所有するユーザを認証することによって、当該ユーザのみが自分のセンサデータと、当該センサデータに基づいて計算されたデータにアクセスすることを許可する。携帯情報端末2の運動履歴・推薦内容表示プログラム214は、サーバ3にアクセスして、ユーザへ通知すべき運動量、予測達成運動量、推薦運動内容のデータを取得して、表示部202に表示する。
図16は、計測プログラム103の処理のフローチャートである。計測プログラム103は、センサデバイス1のマイコン101で実行され、所定の時間間隔(例えば、一定周期)でセンサ105が計測した加速度を取得し、計測されたセンサデータ112をフラッシュメモリ109に格納する。
まず、センサデバイス1の電源が投入され又はリセット操作がされ(例えば、リセットボタンが押され)、プログラムが再起動した場合、マイコン101及びその他の素子を初期化する(S101)。
次に、前回の時刻同期タイミングを取得し、RTC107に正しい時刻が設定されているかを判定する。その結果、正しい時刻が設定されていると推定されれば、処理S103に進む。一方、時刻同期タイミングが所定時間以上過去であって、正しい時刻が設定されていないおそれがあれば、処理S121に進み、携帯情報端末2との通信によって時刻情報を受信して、新しい時刻が設定されるまで待機する。これにより、センサデバイス1がセンサデータに正しいタイムスタンプを付けることができるので、センサデータを携帯情報端末2及びサーバ3が受信したタイミングに依存せず、測定したセンサデータを時系列で並べることができる。
次に、バッテリ114の出力電圧を判定する。その結果、電圧が所定の閾値より低ければ、処理S104に進む。一方、電圧が所定の閾値より高ければ、送信すべきセンサデータ112がフラッシュメモリ109に格納されているかを判定する(S122)。具体的には、センサデータ112はセクタ単位で送信されるので、未送信フラグが設定されているセクタがあるかを判定する。送信すべきセンサデータ112が格納されていれば、センサデータ112を携帯情報端末2に送信する(S123)。
次に、RTC107からの割り込みを待機する。この割り込みは、所定の周期(例えば50ミリ秒)で発行され、この割り込みに従って、センサ105が加速度を計測する。なお、割り込みの待機中は、消費電力の削減するため、マイコン101及び他の素子の電源を遮断するか、省電力なスリープモードなどに設定する。割り込みを受信した後に処理S105に進む。
次に、加速度センサ105から計測したデータを取得し、マイコン101のバッファに蓄積する(処理S105)。
次に、センサが計測したデータが所定量(例えば、20個)又は所定時間(例えば、1秒)以上蓄積しているかを判定する(S106)。その結果、蓄積データが所定量より小さければ、処理S103に戻る。一方、蓄積データが所定量以上であれば、処理S107に進む。センサデータ112(時系列の加速度データ等)を纏めて処理することによって、データ圧縮及び暗号化の処理の効率を向上でき、消費電力を削減できる。
次に、バッファに蓄積されたデータを公知のアルゴリズムにて圧縮し(S107)、圧縮したセンサデータを公知のアルゴリズムにて暗号化する(S108)。センサデータを暗号化することによって、センサデバイス1を紛失した場合でも、センサデータの読み出しを防止することができる。
次に、バッファに蓄積された暗号化データがフラッシュメモリ109の書き換え単位であるセクタ110のサイズを超えたかを判定する(S109)。その結果、暗号化データがセクタ110のサイズを超えていれば、バッファに蓄積されたデータをフラッシュメモリ109に格納し、フラッシュメモリ109に格納したデータをバッファから消去し(S110)、処理S103に戻る。
図17は、行動解析プログラム307の処理のフローチャートである。行動解析プログラム307は、サーバ3のCPU301で実行され、センサデバイス1が計測したセンサデータから運動量及び行動内容を解析する。
行動解析プログラム307が開始すると(S201)、センサデバイス1から新しく受信したセンサデータ320をストレージ305から読み出す(S202)。
その後、読み出した一定時間のセンサデータ305(例えば、1分間の加速度の振幅)から運動量を計算して運動量データ330に記録する(S203)。運動量は、加速度センサが測定した値の振幅の積算値から、消費カロリーに換算可能なMETs値で計算することができる。
次に、読み出されたセンサデータ305(例えば、加速度の周期)から運動量の計算期間と同じ期間の歩数を計算して、運動量データ330に記録する(S204)。歩数は、加速度センサデータの周期的な振動を検出してカウントする公知のアルゴリズムによって計算することができる。
次に、読み出されたセンサデータ及び運動量データ330から、行動内容を識別し、行動内容データ340に記録する(S205)。例えば、人の行動内容は主に歩行によって区切られるため、運動量データ330に記録された歩行のデータを用いて行動内容を区切ることができる。また、区切られた区間内は、主に運動量や加速度データから分かる傾き及び周期性によって、ユーザの行動(歩行、睡眠、デスクワーク等)を識別することができる。そして、解析結果を行動内容データ340に記録する。
その後、行動解析プログラムを終了する(S206)。
図18は、終日運動量予測プログラム308の処理のフローチャートである。終日運動量予測プログラム308は、サーバ3のCPU301で実行され、運動量データ330から読み出した一日の途中までの運動量(歩数)データ330のパターン及び行動内容データ340の組み合わせや内訳等の特徴量と、一日に達成する運動量との関係を回帰分析によって学習する。また、一日の途中までのセンサデータから、一日の達成運動量を予測する。
終日運動量予測プログラム308が開始すると(S301)、学習済みの回帰分析のパラメータが予測用変数340に記録されていることをチェックし(S302)、学習済みの回帰分析のパラメータが予測用変数340に記録されている場合、処理S303に進む。一方、学習済みの回帰分析のパラメータが予測用変数340に記録されていない場合、処理S310に進み、過去のデータに基づいてパラメータの学習処理を実行する。
その後、予測用変数340に記録された学習済みの回帰分析のパラメータが所定の有効期間内のものであるかを判定する(S303)。その結果、回帰分析のパラメータが、所定期間(例えば、1か月)以上前に計算されたものであれば、その間の行動パターン等の変化が反映されていないので、予測精度が低下するおそれがある。このため、処理S310に進み、学習処理を再度実行する。一方、有効期限内のパラメータが記録されていれば、処理S304に進み、予測処理を実行する。
処理S310では、過去の一定期間の行動内容データ340を読み出し、処理S311では、過去の一定期間の運動量データ230を読み出す。この読み出されるデータの期間は、回帰分析に十分な量が得られる期間(例えば、1か月〜3か月)を選択するとよい。
その後、読み出したデータを用いて回帰分析を実行する(S312)。回帰分析では、複数の変数(例えば、一日の途中までの運動量のパターン、歩数のパターン、単位時間における行動内容の割合、行動内容の組み合わせ等)に基づいて、一日に達成する運動量を予測する学習データを作成し、作成したパラメータを予測用変数340に記録する。また、回帰分析では、運動量のパターン等だけでなく、その日の曜日、天気などのデータをパラメータとしてもよい。
一方、処理S304では、達成運動量を予測したい日のある時点(例えば、現時点)までの運動量、歩数、行動内容の全てのデータを読み出す。また、処理S312で予め計算された回帰式にその日の条件(曜日、天気など)のパラメータが含まれていれば、曜日、天気などの条件のデータを読み出す(S305)。その後、読み出されたデータを回帰式に当てはめることによって、予測達成運動量を計算する(S306)。同様の回帰分析に基づく学習、予測処理で達成する歩数についても予測することができる。
その後、計算された予測達成運動量、予測達成歩数の値を予測運動量データ350に記録し(S307)、達成運動量予測処理を終了する(S308)。
図19は、一日の達成運動量を予測した結果を示す。図19に示す予測結果は、終日運動量予測プログラム308が、実際の2ヶ月分のセンサデータを用いて回帰分析のパラメータを学習し、その後1ヶ月に渡って、昼の12:00までに取得したセンサデータから一日の達成運動量を予測した結果を示す。
図20は、図19に示す予測の精度の比較結果を示す。図20では、8:00から指定の時刻までの間に取得したセンサデータを用いて本実施形態の方法による予測結果と、従来方式である最新の一つの運動量のみを用いた単回帰分析による予測結果とを比較して示す。図から分かるように、本実施形態の予測方法は、その日のセンサデータの蓄積が少ない8:00〜10:00で従来方式より優れた精度を示す。
図21は、運動内容推薦プログラム309の処理のフローチャートである。運動内容推薦プログラム309は、サーバ3のCPU301で実行され、終日運動量予測プログラム308が計算した値から、その日の目標運動量に対する不足量を計算し、計算された不足量を補う歩速及び距離を提示する。
運動内容推薦プログラム309が開始すると(S301)、ユーザ情報370から目標運動量を読み出し(S302)、予測運動量データ350から予測達成運動量を読み出す。
その後、読み出した予測達成運動量と目標運動量とを比較し(S303)、予測達成運動量が目標運動量を超えていれば、運動内容推薦処理を終了する(S309)。
一方、予測達成運動量より目標運動量の方が大きければ、予測達成運動量から目標運動量を減じて、不足運動量を計算する(S304)。その後、不足運動量を補うために必要な歩速を計算する(S305)。具体的には、終日運動量予測プログラム308が計算した予測達成歩数で移動する距離で不足運動量を除する計算(不足運動量÷予測移動距離)によって、距離あたりで不足する運動量を計算する。具体的には、不足運動量を24時間及び体重で除した運動強度(METs)と、予測達成歩数に歩幅を乗じて予測距離とを算出し、計算された運動強度を予測距離で除することによって、距離当たりの不足運動量を計算する。
この距離あたりの不足運動量を、図11に示した歩速と距離当たりの運動量との関係に当てはめることによって、必要な歩速を計算することができる。
ただし、提示する歩速は、一般的に実行可能な歩速を上限とする。具体的には、計算された歩速が所定の上限値を超えた場合、当該歩速の上限値を提示する。そして、当該上限値の歩速で歩行した場合に不足する運動量を補う歩行距離を計算し、計算された歩行距離を提示する。
次に、処理S305にて計算した推薦歩速による達成運動量を計算する(S306)。そして、計算された達成運動量と目標運動量とを比較し、達成運動量が目標運動量より小さければ、不足分を補うための追加の運動量(例えば、移動距離)を計算する(S307)。追加の運動量は、例えば、追加の移動距離であり、推薦した歩速における距離当たりの運動量で不足運動量を除する計算(不足運動量÷距離当たりの運動量)によって計算することができる。計算した推薦歩速及び距離を、推薦運動内容データ360に記録する。
その後、運動内容推薦プログラムを終了する(S309)。
本発明の実施形態によれば、ある時点までの行動パターンからその日の運動量を正確に予測することができる。特に、歩数及び/又は行動パターンを用いた多変数解析によって、その日の運動量を予測するので、例えば、センサデバイスの装着者の行動のパターンが曜日などに依存せず、日によって異なる複数のパターンである場合でも、運動量を正確に予測することができる。
さらに、不足する運動量を補う運動内容(歩数又は歩行距離)を提示するので、その後の行動を修正することができ、目標の達成を補助することができる。
さらに、提示する歩数に上限を設けたので、ユーザを無理な運動に誘導することがない。
さらに、METs/距離と歩速との対応データを用いて推奨する歩速を計算するので、運動量を達成するための適切な歩速を提示することができる。
さらに、歩速を音又は振動によって提示するので、ユーザは提示された音又は振動に従って歩けばよく、使い勝手がよい。
さらに、計算された歩行距離達成するための経路を地図上に表示するので、ユーザは表示された経路を歩けばよく、使い勝手がよい。
以上、本発明を添付の図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこのような具体的構成に限定されるものではなく、添付した請求の範囲の趣旨内における様々な変更及び同等の構成を含むものである。
1 センサデバイス
2 携帯情報端末
3 サーバ
4 ユーザ
5 基地局
6 ネットワーク
101 マイコン
102 不揮発記憶部(ROM)
107 リアルタイムクロック(RTC)
201 プロセッサ(CPU)
204 ランダムアクセスメモリ(RAM)
230 運動量データ
240 行動履歴データ
250 予測運動量データ
260 推薦運動内容データ
301 プロセッサ(CPU)
303 ローカルエリアネットワーク(LAN)通信部
304 ランダムアクセスメモリ(RAM)
330 運動量データ
340 行動履歴データ
350 予測運動量データ
360 推薦運動内容データ
370 ユーザ情報データ
407 スピーカー

Claims (14)

  1. ユーザが装着するセンサ端末と、
    前記センサ端末と通信可能に接続された計算機とを備える運動支援システムであって、
    前記センサ端末は、少なくとも加速度センサを有し、
    前記計算機は、
    前記加速度センサが検出した加速度の時系列データに基づいて、当該センサ端末を装着したユーザの運動量の時系列データを計算し、
    前記計算された運動量の時系列データに基づいて、当該センサ端末を装着したユーザの
    行動を時系列に推定し、
    前記推定された時系列の行動の所定時間内の割合をパラメータとした多変数解析によって、当該センサ端末を装着したユーザの1日の合計運動量を予測することを特徴とする運動支援システム。
  2. 請求項1に記載の運動支援システムであって、
    前記計算機は
    前記加速度センサが検出した加速度の時系列データに基づいて、当該センサ端末を装着したユーザの歩数の時系列データを計算し、
    歩数の時系列データをパラメータとした多変数解析によって、当該センサ端末を装着したユーザの1日の合計運動量を予測することを特徴とする運動支援システム。
  3. ユーザが装着するセンサ端末と、
    前記センサ端末と通信可能に接続された計算機とを備え、
    前記センサ端末は、少なくとも加速度センサを有し、
    前記計算機は、
    前記加速度センサが検出した加速度の時系列データに基づいて、当該センサ端末を装着したユーザの運動量の時系列データを計算し、
    運動量の時系列データをパラメータとした多変数解析によって、当該センサ端末を装着したユーザの1日の合計運動量を予測し、
    前記予測された合計運動量を予め設定された目標運動量から減じることによって、不足運動量を計算し、
    過去の運動量及び過去の行動の回帰分析によって計算された予測移動距離で、前記計算された不足運動量を除することによって、距離あたりの不足運動量を計算し、
    前記計算された距離あたりの不足運動量から当該予測移動距離における歩速を計算し、
    前記計算された歩速を提示することを特徴とする運動支援システム。
  4. 請求項3に記載の運動支援システムであって、
    前記計算機は、前記計算された歩速が所定の上限値を超える場合、前記上限値の歩速を提示し、当該上限値の歩速で歩行した場合に不足する運動量に対応する歩行距離を計算することを特徴とする運動支援システム。
  5. 請求項3に記載の運動支援システムであって、
    前記計算機は、歩速と単位時間及び単位体重あたりの運動量との対応データを用いて、前記歩速を計算することを特徴とする運動支援システム。
  6. 請求項3に記載の運動支援システムであって、
    前記計算機と接続された携帯端末を備え、
    前記携帯端末は、前記計算された歩速を音又は振動によって提示することを特徴とする運動支援システム。
  7. 請求項3に記載の運動支援システムであって、
    前記計算機と接続された携帯端末を備え、
    前記計算された歩行距離を前記携帯端末が地図上に表示するためのデータを生成することを特徴とする運動支援システム。
  8. ユーザの運動を支援する運動支援システムにおける運動支援方法であって、
    前記運動支援システムは、ユーザが装着するセンサ端末と、前記センサ端末と通信可能に接続された計算機とを有し、
    前記センサ端末は、少なくとも加速度センサを有し、
    前記方法は、
    前記計算機が、前記加速度センサが検出した加速度の時系列データに基づいて、当該センサ端末を装着したユーザの運動量の時系列データを計算し、前記計算された運動量の時系列データに基づいて、当該センサ端末を装着したユーザの行動を時系列に推定する第1のステップと、
    前記計算機が、前記推定された時系列の行動の所定時間内の割合をパラメータとした多変数解析によって、当該センサ端末を装着したユーザの1日の合計運動量を予測する第2のステップと、を含むことを特徴とする運動支援方法。
  9. 請求項8に記載の運動支援方法であって、
    前記第1のステップでは、前記計算機は、前記加速度センサが検出した加速度の時系列データに基づいて、当該センサ端末を装着したユーザの歩数の時系列データを計算し、
    前記第2のステップでは、前記計算機は、歩数の時系列データをパラメータとした多変数解析によって、当該センサ端末を装着したユーザの1日の合計運動量を予測することを特徴とする運動支援方法。
  10. ユーザの運動を支援する運動支援システムにおける運動支援方法であって、
    前記運動支援システムは、ユーザが装着するセンサ端末と、前記センサ端末と通信可能に接続された計算機とを有し、
    前記センサ端末は、少なくとも加速度センサを有し、
    前記方法は、
    前記計算機が、前記加速度センサが検出した加速度の時系列データに基づいて、当該センサ端末を装着したユーザの運動量の時系列データを計算するステップと、
    前記計算機が、運動量の時系列データをパラメータとした多変数解析によって、当該センサ端末を装着したユーザの1日の合計運動量を予測するステップと、
    前記計算機が、前記予測された合計運動量を予め設定された目標運動量から減じることによって、不足運動量を計算するステップと、
    過去の運動量及び過去の行動の回帰分析によって計算された予測移動距離で、前記計算された不足運動量を除することによって、距離あたりの不足運動量を計算するステップと、
    前記計算された距離あたりの不足運動量から当該予測移動距離における歩速を計算するステップと、
    前記計算された歩速を提示するステップとを含むことを特徴とする運動支援方法。
  11. 請求項10に記載の運動支援方法であって、
    前記歩速及び歩行距離の少なくとも一方を計算するステップでは、前記計算機は、前記計算された歩速が所定の上限値を超えた場合、前記上限値の歩速を提示し、当該上限値の歩速で歩行した場合に不足する運動量に対応する歩行距離を計算することを特徴とする運動支援方法。
  12. 請求項10に記載の運動支援方法であって、
    前記歩速及び歩行距離の少なくとも一方を計算するステップでは、前記計算機は、歩速と単位時間及び単位体重あたりの運動量との対応データを用いて、前記歩速を計算することを特徴とする運動支援方法。
  13. 請求項10に記載の運動支援方法であって、
    前記運動支援システムは、前記計算機と接続された携帯端末を有し、
    前記方法は、前記携帯端末が前記計算された歩速を音又は振動によって提示するステップを含むことを特徴とする運動支援方法。
  14. 請求項10に記載の運動支援方法であって、
    前記運動支援システムは、前記計算機と接続された携帯端末を有し、
    前記方法は、前記計算された歩行距離を地図上に前記携帯端末が表示するためのデータを生成するステップを含むことを特徴とする運動支援方法。
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