JP6006033B2 - 発光装置、照明器具、および発光装置の製造方法 - Google Patents

発光装置、照明器具、および発光装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、発光装置、照明器具、および発光装置の製造方法に関する。
近年、LED(発光ダイオード)は照明器具および液晶ディスプレイ等に用いる発光装置の光源として広く使用されている。特に、照明用途の需要拡大に伴い、家庭用の電球およびシーリングライトを始めとして、屋外照明および店舗用ダウンライト等にもLEDが使用されるようになってきている。
これまで、LED光源を用いた照明器具では、電球色および昼白色の単色光を発する複数のLEDパッケージを組み合わせることで調色を実現していた。今後は、より汎用性に富み、低コストな構造として、単一のLEDパッケージ内に電球色と昼白色とを発するLED光源を備えた構造が主流になると予想される。
このような単一のLEDパッケージからなる発光装置は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1に開示された発光装置は、LEDチップが載置された基板と垂直な方向から見たとき、LEDチップが埋め込まれている封止樹脂体が、同一の中心を有する円環状の複数の隔壁によって分離された構造になっている。分離された各封止樹脂体は蛍光体を含有しており、封止樹脂体ごとに異なる蛍光体を含有することによって、色度調整が可能となる。例えば、電球色を発する封止樹脂体と、昼白色を発する封止樹脂体とに分けることで色度調整が実現される。
特開2011−108744号公報(2011年6月2日公開)
最近では、複数のLEDチップを高密配置した高輝度の発光装置も開発されている。図8に、複数のLEDチップを高密配置した発光装置の上面図を示す。このような高密配置の発光装置200では、図8から分かるように第1封止樹脂体40と第2封止樹脂体50との間に隔壁を設けるスペースがほとんど存在しない。そのため、隔壁の代わりに撥液部20によって各封止樹脂体間を分離する方法が採用されている。撥液部20によって各封止樹脂体間を分離している箇所の拡大図を図9に示す。図9(a)に示すように、発光装置200では各封止樹脂体間の間隔が小さいため、撥液部20を幅0.1mm〜幅0.2mm程度に形成することによって、各封止樹脂体間を分離している。
しかしながら、撥液部20の幅が0.1mm〜0.2mm程度であると、撥水パターン幅が細いため、製造工程時にLEDチップ80を配置する際に位置ズレ等が生じると、LEDチップ80は撥液部20から容易にはみ出てしまう。その結果、図9(b)に示すように、第1封止樹脂体40(あるいは、第2封止樹脂体50)の決壊を招き、第1封止樹脂体40(あるいは、第2封止樹脂体50)が撥液部20を乗り越えて漏れ出てしまう。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、封止樹脂体の決壊を防ぎつつ、複数の発光素子を高密配置することが可能な発光装置、照明器具、および発光装置の製造方法を提供することである。
本発明に係る発光装置は、上記の課題を解決するために、基板と、撥液剤で構成された撥液部であって、上記基板を複数の領域に区画する撥液部と、上記領域ごとに、少なくとも1つが配列された複数の発光素子アレイであって、互いに電極配線によって接続された複数の発光素子からなる複数の発光素子アレイと、上記領域ごとに、当該領域に配列された上記発光素子アレイが埋め込まれて形成されている複数の封止樹脂体とを備え、隣接する2つの上記領域の境界部分に隣接する2つの上記発光素子アレイを構成する各上記発光素子の一部分が上記境界部分における上記撥液部の上に配置されており、上記境界部分における上記撥液部の幅(L1)は、各上記発光素子の幅をL2、上記複数の発光素子アレイの配列ピッチをP、各上記発光素子に生じ得る位置ズレの量をΔxとした場合に、下記の関係式(A)を満たすことを特徴としている。
また、本発明に係る発光装置の製造方法は、上記の課題を解決するために、撥液剤で構成された撥液部によって、基板を複数の領域に区画する区画工程と、上記領域ごとに、互いに電極配線によって接続された複数の発光素子からなる発光素子アレイを少なくとも1つ配列する配列工程と、上記領域ごとに、当該領域に配列された上記発光素子アレイを封止樹脂体によって埋め込む埋め込み工程とを含み、上記配列工程において、隣接する2つの上記領域の境界部分に隣接する2つの上記発光素子アレイを構成する各上記発光素子の一部分を上記境界部分における上記撥液部の上に配置し、上記区画工程において、上記境界部分における上記撥液部の幅(L1)が、各上記発光素子の幅をL2、上記複数の発光素子アレイの配列ピッチをP、各上記発光素子の位置ズレの量をΔxとした場合に、下記の関係式(A)を満たすようにすることを特徴としている。
(A)L1≧(L2−P+2Δx+0.15)
上記の構成によれば、隣接する2つの領域の境界部分に隣接する2つの発光素子アレイを構成する各発光素子の一部分が、当該境界部分における撥液部の上に配置されており、当該撥液部の幅が上記の関係式(A)を満たすように形成されている。したがって、本発明に係る発光装置では、隣接する2つの封止樹脂体の境界部分における撥液部の幅が太くなっている。
従来の発光装置では、各封止樹脂体間の間隔が小さいため、撥液部を幅0.1mm〜幅0.2mm程度に形成することによって、各封止樹脂体間を分離していた。そのため、撥水パターン幅が細く、製造工程時に発光素子を配置する際に位置ズレ等が生じると、発光素子が撥液部から容易にはみ出てしまっていた。その結果、封止樹脂体の決壊を招き、封止樹脂体が撥液部を乗り越えて漏れ出てしまっていた。
これに対して本発明に係る発光装置では、隣接する2つの領域の境界部分における撥液部の幅を太くすることにより、製造工程時に発光素子を配置する際に位置ズレ等が生じたとしても、撥液部には少なくとも幅0.05mmが残ることになる。すなわち、発光素子に位置ズレが生じたとしても、当該発光素子は撥液部からははみ出さない。そのため、封止樹脂体の決壊を防ぐことができる。このように、本発明に係る発光装置では、撥液部は発光素子の位置ズレに対する耐性が強く、封止樹脂体が撥液部を乗り越えて漏れ出てしまうのを防ぐことができるので、発光装置の製造時の歩留まりを向上させることができる。
以上のように、本発明によれば、封止樹脂体の決壊を防ぎつつ、複数の発光素子を高密配置することが可能な発光装置およびその製造方法を提供することができる。
また、本発明に係る発光装置においては、上記境界部分における上記撥液部の幅(L1)は、各上記発光素子の幅をL2、上記複数の発光素子アレイの配列ピッチをP、各上記発光素子に生じ得る位置ズレの量をΔxとした場合に、下記の関係式(B)を満たすことを特徴としている。
(B)L1≦(P+1/2・L2−2Δx)
上記の構成によれば、隣接する2つの領域の境界部分における撥液部の幅が上記の関係式(B)を満たすように形成することにより、発光素子が位置ズレした場合に、当該発光素子が剥離する危険を減らすことができる。
また、本発明に係る発光装置においては、上記撥液部は、上記複数の発光素子アレイの搭載面からみたとき、円環を形成する第1の撥液ラインと、上記円環内に当該円環が左右対称となるように略平行に架けられた複数の第2の撥液ラインとを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、基板の面積、および基板上に形成された電極配線の総面積を小さくすることができ、安価な発光装置を実現することができる。また、発光素子が密に配置されているため、発光装置全体の色度ばらつきをより低減することができる。
また、本発明に係る発光装置においては、上記基板における上記複数の発光素子アレイの搭載面は、白色であることを特徴としている。
上記の構成によれば、発光素子の搭載面は白色であり、発光素子が実装される領域には、電極配線等といった光吸収を引き起こす部材が存在しない。それ故、発光素子からの出射光のうち、封止樹脂体の界面で全反射した光の大部分は白色面で反射した後、封止樹脂体外部へ出射することになる。このように、上記の搭載面を白色にすることによって、封止樹脂体の界面に対する入射角が小さい光も外部へ取り出すことが可能になり、光の取り出し効率が高くなる。
また、本発明に係る発光装置においては、上記複数の樹脂封止体は、それぞれ単一種類または複数種類の蛍光体を含有しており、互いに上記蛍光体の含有量または混合比率の少なくとも一方が異なることを特徴としている。
上記の構成によれば、封止樹脂体は、単一種類または複数種類の蛍光体を含有している。そして、封止樹脂体ごとに、蛍光体の含有量または混合比率の少なくとも一方が異なる。これによって、電力供給系統によって発光素子の出力を変化させることによって発光装置の色度調整の幅を広げることができる。さらに、封止樹脂体に埋め込まれた発光素子アレイごとに発光する色度が一義的に決まる。このため、単一の発光素子アレイのみを発光する際、あるいは複数の発光素子アレイを同時発光する際に、目的とする発光の色度をより的確に再現することができる。
また、本発明に係る発光装置においては、上記電極配線は、上記境界部分における上記撥液部を跨らないように形成されていることを特徴としている。
また、本発明に係る発光装置においては、上記電極配線は、上記境界部分における上記撥液部と略平行に形成されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、複数の発光素子を接続する電極配線が、隣接する2つの領域の境界部分における撥液部を跨ることにより、電極配線を伝って封止樹脂体が決壊するのを防ぐことができる。
また、本発明に係る発光装置においては、隣接する2つの上記領域の境界部分における上記撥液部の一部は凸形状をしており、上記境界部分に隣接する2つの発光素子アレイを構成する上記複数の発光素子の一部は、凸形状の上記撥液部に沿って山型に配置されており、山型に配置された上記複数の発光素子において、山型の斜辺をなす上記電極配線が上記発光素子アレイの伸展方向となす角度が、凸形状の上記撥液部の斜辺が上記発光素子アレイの伸展方向となす角度と同じ、あるいはそれよりも大きいことを特徴としている。
山型に配置された複数の発光素子において、山型の斜辺をなす電極配線が、発光素子アレイの伸展方向となす角度よりも大きくなっていると、封止樹脂体の一部が直角に区画されることになり、封止樹脂体が決壊する虞がある。しかし、上記の構成によれば、凸形状の撥液部の斜辺が発光素子アレイとなす角度が緩やかになる。すなわち、山型に配置された複数の発光素子において、山型の斜辺をなす電極配線が、発光素子アレイの伸展方向となす角度よりも小さくなる。この場合は、封止樹脂体を区画する撥液部が緩やかな曲線あるいは直線になっており、封止樹脂体が決壊を防ぐことができる。
また、本発明に係る照明器具は、上記の課題を解決するために、上述したいずれかの発光装置を備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、封止樹脂体の決壊を防ぎつつ、複数の発光素子を高密配置することが可能な照明器具を提供することができる。
本発明によれば、隣接する2つの封止樹脂体の境界部分における撥液部の幅が太いため、製造工程時に発光素子を配置する際に位置ズレ等が生じたとしても、発光素子は撥液部からははみ出さない。したがって、撥液部は発光素子の位置ズレに対する耐性が強く、封止樹脂体の決壊を防ぐことができる。結果、封止樹脂体が撥液部を乗り越えて漏れ出てしまうのを防ぐことができるので、発光装置の製造時の歩留まりを向上させることができる。以上のように、本発明によれば、封止樹脂体の決壊を防ぎつつ、複数の発光素子を高密配置することが可能な発光装置、照明器具、および発光装置の製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る発光装置を示す上面図である。 図1に示した本発明の一実施形態に係る発光装置を紙面上下方向に切断(すなわち、LEDアレイの伸展方向に垂直な面で切断)したときの断面図である。 図2に示した本発明の一実施形態に係る発光装置における第1封止樹脂体近傍部分を拡大した断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の一実施形態に係る発光装置において、撥液部によって第1封止樹脂体および第2封止樹脂体を分離している箇所の拡大図である。 本発明の一実施形態に係る発光装置の製造手順を示す上面図であり、(a)は、LEDチップを実装する前のセラミック基板を示す上面図であり、(b)は、撥液剤をパターン塗布した後の状態を示す上面図であり、(c)は、LEDチップを実装した状態を示す上面図であり、(d)は、第1封止樹脂体および第2封止樹脂体を塗布した後の状態を示す上面図である。 (a)および(b)は、本発明の一実施形態に係る撥液部において、凸形状に形成されている箇所の拡大図である。 (a)は、製品化した本発明の一実施形態に係る発光装置を示す上面図であり、(b)は、(a)に示した本発明の一実施形態に係る発光装置を紙面上下方向に切断(すなわち、LEDアレイの伸展方向に垂直な面で切断)したときの断面図である。 複数のLEDチップを高密配置した従来の発光装置を示す上面図である。 従来における撥液部によって各封止樹脂体間を分離している箇所の拡大図である。
図面に基づいて、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、同一の機能および作用を示す部材については、同一の符号を付し、説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
(発光装置100の構成)
本発明の一実施形態に係る発光装置100について、図1〜図4を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る発光装置100を示す上面図である。図1に示すように、発光装置100は、セラミック基板10(基板)と、主撥液ライン20a(第1の撥液ライン)および複数の副撥液ライン20b(第2の撥液ライン)からなる撥液部20と、第1封止樹脂体40と、第2封止樹脂体50と、ワイヤ70と、互いに電極配線によって接続された複数のLEDチップ80(発光素子)からなるLEDアレイ60(発光素子アレイ)とを備えている。
セラミック基板10は、LEDアレイ60等を実装するための基板である。セラミック基板10上には、電極ランド(端子:アノード)90、電極ランド(端子:カソード)95、および電極配線パターン15が設けられている。発光装置100では、2組の円環状の電極配線パターン15が、一方が他方の内側に配されるようにして配置されている。そして、複数のLEDチップ80は、電極配線パターン15に直列に接続されている。直列に配列された複数のLEDチップ80は、1本のワイヤ70によって、電極配線パターン15にワイヤ接続されている。なお、電極配線パターン15の形状は、上記の形状に限定されるわけではない。
また、発光装置100の撥液部20は、セラミック基板10のLEDアレイ60の搭載面からみたとき、円環を形成する主撥液ライン20aと、主撥液ライン20aを構成する円環内に当該円環が左右対称となるように略平行に架けられている複数の副撥液ライン21とを備えている。主撥液ライン20aおよび副撥液ライン20bによって、セラミック基板10の基板面は複数の領域に区画される(複数に分離される)。例えば図1では、山型の2つの区画領域と、帯状の複数の区画領域とに区画されている。主撥液ライン20aおよび副撥液ライン20bによって区画された区画領域には、各々同数のLEDチップ80が設けられている。主撥液ライン20aおよび副撥液ライン20bによって区画される領域を上記のような形状にすることにより、各区画領域にLEDチップ80を密に配置することができる。このため、セラミック基板10の面積、およびセラミック基板10上に形成された電極配線パターン15の総面積を小さくすることができ、安価な発光装置100を実現することができる。また、LEDチップ80が密に配置されているため、発光装置100全体の色度ばらつきをより低減することができる。ここで、山型の区画領域における直線部分に凹部を設け、その区画領域に隣接する帯状の区画領域に当該凹部に対応する凸部を設けることによって、各区画領域に同数のLEDチップ80を配置しながらも、複数のLEDチップ80を密に配置することができる。なお、主撥液ライン20aおよび副撥液ライン20bの形状は、上記の形状に限定されるわけではない。
主撥液ライン20aおよび副撥液ライン20bによって区画された領域には、第1封止樹脂体40(封止樹脂体)および第2封止樹脂体50(封止樹脂体)が設けられている。すなわち、第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50は撥液剤で構成された撥液部20によって区画されているため、LEDチップ80からの出射光をセラミック基板10と垂直な方向へ向けるように作用することなく外部へ出射することができる。その結果、出射光の配光特性が制限されることがない発光装置100を実現することができる。また、発光装置100の用途に応じて、発光装置100外部にリフレクターや結合レンズを配置し配光特性を調整することができる。
また、LEDアレイ60は封止樹脂体ごとに少なくとも1つ埋め込まれており、各LEDアレイ60は2つの端子(電極ランド90および電極ランド95)を有する電極配線パターン15に接続されている。すなわち、LEDアレイ60は、それぞれ独立した電力供給系統によって電力供給されていることになる。それ故、LEDアレイ60をそれぞれ独立して点灯または消灯させることができる。
図2は、図1に示した発光装置100を紙面上下方向に切断(すなわち、LEDアレイ60の伸展方向に垂直な面で切断)したときの断面図である。図2に示すように、発光装置100において、第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50は、副撥液ライン20bを境界として、別個に(互いに接触することなく)に形成されている。
ここで、第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50の組成物である蛍光体含有樹脂は、LEDチップ80およびワイヤ70の上に塗布される。それ故、区画領域に多量の蛍光体含有樹脂を塗布すると、塗布する蛍光体含有樹脂とセラミック基板10との接触角度が限界接触角を超えると、蛍光体含有樹脂が区画領域外に侵入する虞がある。しかし、蛍光体含有樹脂は、主撥液ライン20aによって外部へ漏れ広がることがないので、第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50の形状が維持される。その結果、隣り合う第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50同士において、それぞれの蛍光体含有樹脂が混入することがない。
(発光装置100の発光)
次に、発光装置100における発光について、図3を参照して以下に説明する。図3は、図2に示した発光装置100における第1封止樹脂体40の近傍部分を拡大した断面図である。なお、以下の説明では、第1封止樹脂体40を挙げて、発光装置100における発光について説明する。
図3に示すように、蛍光体36は、第1封止樹脂体40中に均一に拡散している。あるいは、蛍光体36は、第1封止樹脂体40内で沈殿していてもよい。LEDチップ80の出射光の一部は、そのまま第1封止樹脂体40外部へ出射するか、あるいは蛍光体36によって短波長から長波長へ変換されて第1封止樹脂体40外部へ出射する。一方、LEDチップ80の出射光のうち、第1封止樹脂体40の界面に対する入射角が小さい光は、全反射してしまい、第1封止樹脂体40外部へ取り出すことができない。
そこで、セラミック基板10の基板面において、第1封止樹脂体40の内側(すなわち、区画領域内)は、Alからなる白色基板で覆われていてもよい。この場合、LEDチップ80はこの白色基板に設けられることになる。LEDチップ80の出射光のうち、第1封止樹脂体40の界面で全反射した光の大部分は、白色基板で反射した後、第1封止樹脂体40外部へ出射することになる。このように、区画領域をAlからなる白色基板で覆うことによって、第1封止樹脂体40の界面に対する入射角が小さい光も外部へ取り出すことが可能になり、光の取り出し効率が高くなる。
なお、LEDチップ80の搭載面が白色であれば、光の取り出し効率を向上させることが可能である。それ故、区画領域に白色レジストを形成することによっても同様の効果を得ることができる。また、セラミック基板10の区画領域を白色に着色してもよい。
(発光装置100の撥液部20)
従来の発光装置では、各封止樹脂体間の間隔が小さいため、撥液部を幅0.1mm〜幅0.2mm程度に形成することによって、各封止樹脂体間を分離していた。そのため、撥水パターン幅が細く、製造工程時にLEDチップを配置する際に位置ズレ等が生じると、LEDチップが撥液部から容易にはみ出てしまっていた。その結果、第1封止樹脂体(あるいは、第2封止樹脂体)の決壊を招き、第1封止樹脂体(あるいは、第2封止樹脂体)が撥液部を乗り越えて漏れ出てしまっていた。
これに対して本実施形態に係る発光装置100では、第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50の決壊を防ぐために、副撥液ライン20bを挟んで並ぶ2つのLEDアレイ60を構成する各LEDチップ80の一部分が副撥液ライン20b上に配置されており、当該副撥液ライン20bの幅を太く形成している。これについて、図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る発光装置100において、撥液部20によって第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50を分離している箇所の拡大図である。図4(a)に示すように、発光装置100では、第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50の間に設けている副撥液ライン20bの幅が太い。すなわち、隣接する第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50の境界部分における撥液部20(すなわち、副撥液ライン20b)の幅は、当該境界部分に隣接する2つのLEDアレイ60間の最短距離よりも大きい。上記の境界部分に隣接する2つのLEDアレイ60とは、隣接する第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50において、互いの境界部分に隣接する2つのLEDアレイ60のことである。換言すれば、上記の境界部分を挟んで並ぶ2つのLEDアレイ60のことである。
ここで、副撥液ライン20bの幅を太く形成するために、当該副撥液ライン20bの幅(L1)が下記の関係式(1)を満たすように形成している。
L1≧(L2−P+2Δx+0.15)…(1)
L2は各LEDチップ80の幅(より正確にはLEDチップ80の下地樹脂長)であり、Pは複数のLEDアレイ60の配列ピッチであり、Δxは各LEDチップ80に生じ得る位置ズレの量である(図4(b)参照)。
上記の関係式(1)の設立根拠を以下に説明する。まず、複数のLEDアレイ60の配列ピッチPは、下記式(2)のとおりに表される。
P=L1+L2−2α…(2)
αは、各LEDチップ80が副撥液ライン20bと重なる幅である。
また、LEDチップ80に位置ズレがΔxだけ生じた場合に、残される副撥液ライン20bの幅βは、下記式(3)の通りに表される。
β=L1−(Δx+α)…(3)
ここで、第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50の決壊を防ぐためには、LEDチップ80がΔxだけ位置ズレした場合に、残される副撥液ライン20bの幅βが0.05mm以上ある必要がある。換言すれば、LEDチップ80が位置ズレしたとしても、副撥液ライン20bの幅が0.05mm以上残っていれば、LEDチップ80が副撥液ライン20bからはみ出すのを防ぐことができ、結果、第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50の決壊を防ぐことができる。
よって、下記式(4)が成り立つ。
β≧0.05…(4)
以上の式(2)〜(4)から、上述した下記の関係式(1)が導き出される。
L1≧(L2−P+2Δx+0.15)…(1)
ここで、LEDチップ80が位置ズレした場合に、当該LEDチップ80が剥離しないためには、副撥液ライン20bに載っていない部分のLEDチップ80の長さが、1/4・L2以上である必要がある(図4(c)参照)。よって、下記式(5)が成り立つ。
(Δx+α)≦3/4・L2…(5)
以上の式(2)および(5)から、下記の関係式(6)が導き出される。
L1≦(P+1/2・L2−2Δx)…(6)
LEDチップ80が位置ズレした場合に、当該LEDチップ80が剥離する危険を減らすために、副撥液ライン20bの幅が上記の関係式(6)を満たすことが好ましい。
よって、式(5)および(6)から、下記の関係式(7)が導き出されることになる。
(L2−P+2Δx+0.15)≦L1≦(P+1/2・L2−2Δx)…(7)
LEDチップ80が位置ズレした場合に、第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50が決壊するのを防ぎつつも、当該LEDチップ80が剥離する危険を減らすためには、副撥液ライン20bの幅が上記の関係式(7)を満たすことが好ましい。
例えば、撥液部20およびLEDチップ80はそれぞれ電極配線パターン15内のアライメントマークを基準にして印刷および実装していくが、アライメント形状公差、撥液部の位置交差、およびLEDチップ80の実装交差を合わせるとおよそ0.25mmとなる。すなわち、LEDチップ80の位置ズレの量Δxは0.25mmとなり得る。そこで、Δx=0.25(mm)、L2=0.5(mm)、P=0.8(mm)を関係式(7)に代入すると、
0.35(mm)≦L1≦0.55(mm) となる。
よって、副撥液ライン20bの幅は、0.4mm〜0.5mm程度にすれば、LEDチップ80に位置ズレが生じたとしても、第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50の決壊を防ぐことができる。
このように、撥液部20の副撥液ライン20bの幅を太くすることにより、製造工程時にLEDチップ80を配置する際に位置ズレ等が生じたとしても、副撥液ライン20bには幅0.05mmが残されることになる。すなわち、LEDチップ80に位置ズレが生じたとしても、当該LEDチップ80は副撥液ライン20bからははみ出さない。そのため、第1封止樹脂体40あるいは第2封止樹脂体50の決壊を防ぐことができる。このように、撥液部20の副撥液ライン20bはLEDチップ80の位置ズレに対する耐性が強く、第1封止樹脂体40あるいは第2封止樹脂体50が副撥液ライン20bを乗り越えて漏れ出てしまうのを防ぐことができるので、発光装置100の製造時の歩留まりを向上させることができる。以上のように、本実施形態によれば、第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50の決壊を防ぎつつ、複数のLEDチップ80を高密配置することが可能な発光装置100を提供することができる。
(発光装置100の製造方法)
次に、発光装置100の製造方法について、図5を参照して説明する。図5の(a)〜(d)は、発光装置100の製造手順を示す上面図である。図5(a)は、LEDチップ80を実装する前のセラミック基板10を示す上面図である。図5(b)は、撥液剤をパターン塗布した後の状態を示す上面図である。図5(c)は、LEDチップ80を実装した状態を示す上面図である。図5(d)は、第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50を塗布した後の状態を示す上面図である。
図5(a)に示すように、LEDチップ80を実装する前のセラミック基板10には、2組の電極ランド90および電極ランド95、ならびに電極配線パターン15が形成されている。電極ランド90および電極ランド95の組ごとに、電極配線パターン15が導通されている。よって、本実施形態に係る発光装置100は、独立した2系統の電力供給系を有することになる。
次に、図5(b)に示すように、セラミック基板10において電極配線パターン15によって囲まれる領域内に、撥液剤をパターン塗布する。この撥液剤のパターン塗布によって、主撥液ライン20aおよび副撥液ライン20bからなる撥液部20が形成される。そして、主撥液ライン20aと副撥液ライン20bとによって囲まれた複数の区画領域が形成される。この際、上述したように、隣接する2つの区画領域の境界部分における撥液部20(副撥液ライン20b)の幅が、下記の関係式(1)を満たすように撥液剤を塗布する。
L1≧(L2−P+2Δx+0.15)…(1)
撥液剤のパターン塗布は、フレキソ版印刷機を用いて行われる。また、撥液剤は、フッ素ポリマーを主成分としている。このようにして形成された主撥液ライン20aおよび副撥液ライン20bは、厚さ0.5μm以下のコーティング薄膜となる。
次に、図5(c)に示すように、主撥液ライン20aと副撥液ライン20bとによって囲まれた複数の区画領域に、LEDチップ80を実装する。このとき、図示しないシリコン樹脂によって、LEDチップ80をセラミック基板10表面に固定する。この際、上述したように、隣接する2つの区画領域の境界部分に隣接する2つのLEDアレイ60を構成する各LEDチップ80の一部分が、当該境界部分における撥液部20(副撥液ライン20b)の上に配置されることになる。LEDチップ80を実装した後、LEDチップ80と電極配線パターン15とを導通するように、ワイヤ70を用いてワイヤ接続する。ワイヤ70におけるLEDチップ80および電極配線パターン15との接続部分に熱を加えながら、超音波と荷重とによりワイヤ70を接続する。この際、紙面上方向から数えて奇数番目に並んだ区画領域に実装されたLEDチップ80のワイヤ70は、紙面上側の電極ランド90および電極ランド95の1組に接続された電極配線パターン15に接続されている。一方、紙面上方向から数えて偶数番目に並んだ区画領域に実装されたLEDチップ80のワイヤ70は、紙面下側の電極ランド90および電極ランド95の1組に接続された電極配線パターン15に接続されている。これにより、上記の奇数番目に並んだ区画領域と上記の偶数番目に並んだ区画領域とは、それぞれ独立した電力供給系統によって電力供給される。
続いて、図5(d)に示すように、主撥液ライン20aと副撥液ライン20bとによって囲まれた複数の区画領域に、ディスペンサーを用いて蛍光体含有樹脂を充填する。そして、この蛍光体含有樹脂を硬化して第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50を形成する。本実施形態では、主撥液ライン20aと副撥液ライン20bとによって囲まれた複数の区画領域に、第1封止樹脂体40と第2封止樹脂体50とを交互に形成していく。例えば本図では、紙面上方向から数えて奇数番目に並んだ区画領域に第1封止樹脂体40を形成しており、紙面上方向から数えて偶数番目に並んだ区画領域に第2封止樹脂体50を形成している。また、LEDチップ80は、直列にワイヤ接続しているため、LEDチップ80と電極配線パターン15との接触点を少数にすることができる。
なお、第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50の形成箇所には限定はなく、例えばすべての区画領域に第1封止樹脂体40を形成してもよいし、すべての区画領域に第2封止樹脂体50を形成してもよい。あるいは、第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50を不等分に形成してもよい。
第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50について、構成する蛍光体含有樹脂は、単一種類または複数種類の蛍光体を含有している。そして、第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50ごとに、蛍光体の含有量または混合比率の少なくとも一方が異なる。これによって、電力供給系統によってLEDチップ80の出力を変化させることによって発光装置100の色度調整の幅を広げることができる。さらに、第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50に埋め込まれたLEDアレイ60ごとに発光する色度が一義的に決まる。このため、単一のLEDアレイ60のみを発光する際、あるいは複数のLEDアレイ60を同時発光する際に、目的とする発光の色度をより的確に再現することができる。
例えば、第1封止樹脂体40を構成する蛍光体含有樹脂については、昼白色発光を再現するように蛍光体の組成を調製する。また、第2封止樹脂体50を構成する蛍光体含有樹脂組成物については、電球色発光を再現するように蛍光体の組成を調製する。ここで、発光装置100においては、紙面上方向から数えて奇数番目に並んだ区画領域(すなわち、第1封止樹脂体40が形成されている区画領域)と、紙面上方向から数えて偶数番目に並んだ区画領域(すなわち、第2封止樹脂体50が形成されている区画領域)とは、それぞれ独立した電力供給系統によって電力供給されている。このため、発光装置100では、電球色のみの発光、昼白色のみの発光、ならびに電球色および昼白色の混色の発光を実現することができる。それ故、発光装置100の色度調整域を広くすることができる。
〔第2の実施形態〕
(電極配線70の形成)
以上の図5に示したように、複数のLEDチップ80を接続する電極配線70は、隣接する2つの区画領域の境界部分における撥液部20(すなわち、副撥液ライン20b)を跨らないように形成されていることが好ましい。仮に複数のLEDチップ80を接続する電極配線70が、隣接する2つの区画領域の境界部分における副撥液ライン20bを跨るように形成されていると、電極配線70を伝って第1封止樹脂体40あるいは第2封止樹脂体50が決壊する虞がある。そこで、このような第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50の決壊を防ぐために、複数のLEDチップ80を接続する電極配線70は、隣接する2つの区画領域の境界部分における副撥液ライン20bを跨らないように形成されているとよい。
複数のLEDチップ80を接続する電極配線70は、隣接する2つの区画領域の境界部分における副撥液ライン20bを跨らないように形成されている一例として、電極配線70が、隣接する2つの区画領域の境界部分における副撥液ライン20bと略平行に形成されている場合が挙げられる。この場合、第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50の決壊を効果的に防ぐことができる。
なお、撥液部20の主撥液ライン20aに関しては、電極配線70は当該主撥液ライン20aを跨いでもよい。
〔第3の実施形態〕
(撥液部20の形成)
上述したように、撥液部20によって区画される領域のうち、山型の区画領域における直線部分に凹部を設け、その区画領域に隣接する帯状の区画領域に当該凹部に対応する凸部を設けた形状にしてもよい。この場合、隣接する2つの区画領域の境界部分における撥液部20(すなわち、副撥液ライン20b)の一部は凸形状をしており、当該境界部分に隣接する2つのLEDアレイ60を構成する複数のLEDチップ80の一部は、凸形状の副撥液ライン20bに沿って山型に配置されている。
ここで、山型に配置された複数のLEDチップ80において、山型の斜辺をなす電極配線70が、LEDアレイ60の伸展方向となす角度が、凸形状の副撥液ライン20bの斜辺がLEDアレイ60の伸展方向となす角度と同じ、あるいはそれよりも大きいことが好ましい。これについて、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る撥液部20において、凸形状に形成されている箇所の拡大図である。
図6(a)では、凸形状の副撥液ライン20bの斜辺がLEDアレイ60の伸展方向(すなわち、図中の線分H)となす角度θが直角である。すなわち、山型に配置された複数のLEDチップ80において、山型の斜辺をなす電極配線70が、線分Hとなす角度θよりも大きくなっている。この場合、第1封止樹脂体40または第2封止樹脂体50は一部が直角に区画されることになり、第1封止樹脂体40または第2封止樹脂体50が決壊する虞がある。
一方、図6(b)では、凸形状の副撥液ライン20bの斜辺が線分Hとなす角度θが緩やかになっている。すなわち、山型に配置された複数のLEDチップ80において、山型の斜辺をなす電極配線70が、線分Hとなす角度θよりも小さくなっている。この場合は、第1封止樹脂体40および第2封止樹脂体50を区画する副撥液ライン20bが緩やかな曲線あるいは直線になっており、第1封止樹脂体40または第2封止樹脂体50の決壊を防ぐことができる。このように、山型に配置された複数のLEDチップ80において、山型の斜辺をなす電極配線70が、LEDアレイ60の伸展方向となす角度が、凸形状の副撥液ライン20bの斜辺がLEDアレイ60の伸展方向となす角度と同じ、あるいはそれよりも大きいとよい。
なお、ここで言うLEDアレイ60の伸展方向とは、LEDアレイ60全体を見た場合の伸展方向であり、各LEDチップ80が連結している方向を指しているわけではない。すなわち、LEDアレイ60は全体として紙面左右方向に伸展しており、当該紙面左右方向が伸展方向に相当する。
〔本発明の適用例〕
(発光装置100の製品形態の一例)
本実施形態に係る発光装置100の一製品形態の例を図7に示す。図7(a)は、製品化した発光装置100を示す上面図であり、(b)は、(a)に示した発光装置100を紙面上下方向に切断(すなわち、LEDアレイ60の伸展方向に垂直な面で切断)したときの断面図である。
図7(a)に示すように、発光装置100には、白色の熱硬化性樹脂から成る環状の反射壁85が設けられている。当該反射壁85は、電極配線パターン15を覆うようにして、撥液部20の外周を囲って形成されている。また、図7(b)に示すように、反射壁85によって囲まれた領域、すなわち複数のLEDアレイ60が配置されている領域は、透明樹脂75によって被覆されている。以上の反射壁85によって電極配線パターン15を保護し、透明樹脂75によって複数のLEDアレイ60を保護することができる。
(発光装置100の適用例)
本実施形態に係る発光装置100は、発光面から見て、例えば円形状の照明器具の光源、ならびに外部光学部品との光結合をよくする必要がある照明器具の光源等として好適に用いることができる。発光面から見て円形状の照明器具としては、例えば電球型照明器具が挙げられる。外部光学部品との光結合をよくする必要がある照明器具としては、例えば配光特性を調整するための外部レンズを直上に配置する照明器具等が挙げられる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係る発光装置およびその製造方法は、照明用光源に好適に適用することができる。
10 セラミック基板
15 電極配線パターン
20 撥液部
20a 主撥液ライン
20b 副撥液ライン
36 蛍光体
40 第1封止樹脂体
50 第2封止樹脂体
60 LEDアレイ
70 ワイヤ
75 透明樹脂
85 反射壁
80 LEDチップ
90 電極ランド
95 電極ランド
100 発光装置
200 発光装置

Claims (10)

  1. 基板と、
    撥液剤で構成された撥液部であって、上記基板を複数の領域に区画する撥液部と、
    上記領域ごとに、少なくとも1つが配列された複数の発光素子アレイであって、互いに電極配線によって接続された複数の発光素子からなる複数の発光素子アレイと、
    上記領域ごとに、当該領域に配列された上記発光素子アレイが埋め込まれて形成されている複数の封止樹脂体とを備え、
    隣接する2つの上記領域の境界部分に隣接する2つの上記発光素子アレイを構成する各上記発光素子の一部分が上記境界部分における上記撥液部の上に配置されており、
    上記境界部分における上記撥液部の幅(L1(mm))は、各上記発光素子の幅をL2(mm)、上記複数の発光素子アレイの配列ピッチをP(mm)、各上記発光素子に生じ得る位置ズレの量をΔx(mm)とした場合に、下記の関係式(A)を満たすことを特徴とする発光装置。
    (A)L1(mm)≧(L2(mm)−P(mm)+2Δx(mm)+0.15)
  2. 上記境界部分における上記撥液部の幅(L1(mm))は、各上記発光素子の幅をL2(mm)、上記複数の発光素子アレイの配列ピッチをP(mm)、各上記発光素子に生じ得る位置ズレの量をΔx(mm)とした場合に、下記の関係式(B)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の発光装置。
    (B)L1(mm)≦(P(mm)+1/2・L2(mm)−2Δx(mm)
  3. 上記撥液部は、上記複数の発光素子アレイの搭載面からみたとき、円環を形成する第1の撥液ラインと、上記円環内に当該円環が左右対称となるように略平行に架けられた複数の第2の撥液ラインとを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の発光装置。
  4. 上記基板における上記複数の発光素子アレイの搭載面は、白色であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の発光装置。
  5. 上記複数の封止樹脂体は、それぞれ単一種類または複数種類の蛍光体を含有しており、互いに上記蛍光体の含有量または混合比率の少なくとも一方が異なることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の発光装置。
  6. 上記電極配線は、上記境界部分における上記撥液部を跨らないように形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の発光装置。
  7. 上記電極配線は、上記境界部分における上記撥液部と略平行に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の発光装置。
  8. 上記境界部分における上記撥液部の一部は凸形状をしており、
    上記境界部分に隣接する2つの発光素子アレイを構成する上記複数の発光素子の一部は、凸形状の上記撥液部に沿って山型に配置されており、
    山型に配置された上記複数の発光素子において、山型の斜辺をなす上記電極配線が上記発光素子アレイの伸展方向となす角度が、凸形状の上記撥液部の斜辺が上記発光素子アレイの伸展方向となす角度と同じ、あるいはそれよりも大きいことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の発光装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の発光装置を備えることを特徴とする照明器具。
  10. 撥液剤で構成された撥液部によって、基板を複数の領域に区画する区画工程と、
    上記領域ごとに、互いに電極配線によって接続された複数の発光素子からなる発光素子アレイを少なくとも1つ配列する配列工程と、
    上記領域ごとに、当該領域に配列された上記発光素子アレイを封止樹脂体によって埋め込む埋め込み工程とを含み、
    上記配列工程において、隣接する2つの上記領域の境界部分に隣接する2つの上記発光素子アレイを構成する各上記発光素子の一部分を上記境界部分における上記撥液部の上に配置し、
    上記区画工程において、上記境界部分における上記撥液部の幅(L1(mm))が、各上記発光素子の幅をL2(mm)、上記複数の発光素子アレイの配列ピッチをP(mm)、各上記発光素子の位置ズレの量をΔx(mm)とした場合に、下記の関係式(A)を満たすようにすることを特徴とする発光装置の製造方法。
    (A)L1(mm)≧(L2(mm)−P(mm)+2Δx(mm)+0.15)
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