JP6005586B2 - バイナリー駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、再始動時でも最適な潤滑状態を維持することができるバイナリー駆動装置に関するものである。
従来、工場などから排出される排蒸気のような低温の熱源から熱を回収して駆動力を取り出すものとして、バイナリー駆動装置が存在する。このバイナリー駆動装置は、作動媒体として水でなく低沸点の有機化合物などを用いており、通常の蒸気タービンを用いた駆動装置に比べて低温の熱源であっても駆動力の取り出しが可能なものとなっている。このようにして取り出された駆動力は発電機の運転に利用されたり、設備の動力として利用されたりする。
ところで、バイナリー駆動装置には、作動媒体を送り出したり作動媒体から駆動力を取り出したりするために、機器の内部で回転体を回転させている回転機器が複数設けられている。このような回転機器には、作動媒体により回転させられることで駆動力を取り出す膨張機や循環ポンプなどが挙げられる。
そして、このような回転機器には回転軸やこの回転軸の回転を受ける軸受などが設けられており、この軸受に対しては適宜潤滑を行うのが好ましい。そのため、従来のバイナリー駆動装置には、一般に回転機器の軸受などに潤滑油を供給して潤滑を行う潤滑機構が設けられている。この潤滑機構では、潤滑が終わった後で潤滑油を再び回収し、回収した潤滑油を回転機器に再び供給するといった循環方式が採用されている。
例えば、特許文献1のバイナリー駆動装置は、膨張機の吐出側に油分離器を設け、この油分離器で回収した潤滑油を膨張機の軸受などに供給する潤滑機構を備えている。この油分離器は、膨張機で駆動力を取り出した後の低圧の作動媒体から潤滑油を回収するものであり、一般に「低圧分離器」と呼ばれている。
一方、特許文献2のバイナリー駆動装置は、膨張機の吸込側、言い換えれば蒸発器の出側に油分離器を設け、この油分離器で回収した潤滑油を膨張機の軸受などに供給する潤滑機構を備えている。この油分離器は、膨張機で駆動力を取り出す前の高圧の作動媒体から潤滑油を回収するものであり、前述の「低圧分離器」に対して「高圧分離器」と呼ばれている。
特開平11−101106公報 特開2011−122568公報
ところで、上述した特許文献1の低圧分離器でも特許文献2の高圧分離器でも、油分離器で回収された潤滑油は油分離器の内部に一時的に貯留され、貯留された潤滑油が回転機器に送られて潤滑に用いられる。そのため、バイナリー駆動装置の運転を何らかの理由で停止し、停止していたバイナリー駆動装置の運転を再開する場合には、貯留された潤滑油が無くなって潤滑不良を引き起こすことがある。
例えば、バイナリー駆動装置を運転しているときは、蒸発器で潤滑油がミストになり、作動媒体と一緒になって循環経路を循環している。ところが、バイナリー駆動装置の運転を停止すると、作動媒体中に含まれていたミスト状の潤滑油が集まって液体に戻り、液体に戻った潤滑油が循環経路の中でも低い場所、例えば蒸発器の下部や蒸発器入側の立ち上がり部に滞留するようになる。
このようなバイナリー駆動装置の運転を再開すると、立ち上がり部などに溜まっていた潤滑油が蒸発器で蒸発し、蒸発した潤滑油が油分離器で再び回収される。そして、回収された潤滑油が回転機器に供給されてはじめて回転機器の潤滑が可能となる。
ところが、この溜まっていた潤滑油が回転機器に達するのに必要な時間は、非常に長く
なることが多い。というのも、流路断面積が大きな蒸発器を経由してからでなければ潤滑油は回転機器に到達できないし、起動初期には作動媒体のガス化が十分でなく作動媒体の流速も低いので、機器によっては回転機器の潤滑が開始されるまで非常に長い時間がかかる場合も少なくない。
そのため、再始動時には、油分離器の内部に貯留された潤滑油がすべて潤滑に使用されてしまい、一時的に潤滑油の貯留分が枯渇することで回転機器の潤滑が不十分となり、バイナリー駆動装置の潤滑不良を引き起こす場合がある。
特に、油分離器の内部に潤滑油を大量に貯留することができない小型の油分離器を用いる場合や、複数の回転機器に潤滑油を供給しなくてはならない場合には、潤滑油の枯渇が顕著に起きやすい。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、運転を再始動する場合にも、回転機器に対する潤滑を安定して継続することができるバイナリー駆動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のバイナリー駆動装置は以下の技術的手段を講じている。
即ち、本発明のバイナリー駆動装置は、作動媒体を蒸発させ、蒸発した作動媒体を膨張させると共に駆動力を発生させ、膨張した作動媒体を凝縮し、凝縮した作動媒体を再び蒸発させる循環経路上に設けられた回転機器に潤滑油を供給して前記回転機器の潤滑を行う潤滑機構を備えたバイナリー駆動装置であって、前記潤滑機構は、前記作動媒体から潤滑油を分離する油分離器と、前記油分離器で分離された潤滑油を回転機器に送る潤滑油供給配管と、前記循環経路における循環ポンプよりも下流側で、且つ油分離器よりも上流側の作動媒体を回転機器に送る作動媒体供給配管とを備えていて、前記作動媒体供給配管は、前記油分離器から回転機器に向かう途中の潤滑油供給配管に合流しており、前記潤滑油供給配管または作動媒体供給配管に、前記回転機器と潤滑油供給配管または作動媒体供給配管との連通状態を切り替える切替弁が設けられていることを特徴とする。
お、好ましくは、前記循環経路には、前記作動媒体を蒸発させる蒸発器が設けられており、前記蒸発器の下流側に、前記油分離器が設けられているとよい。
また、本発明のバイナリー駆動装置は、作動媒体を蒸発させ、蒸発した作動媒体を膨張させると共に駆動力を発生させ、膨張した作動媒体を凝縮し、凝縮した作動媒体を再び蒸発させる循環経路上に設けられた回転機器に潤滑油を供給して前記回転機器の潤滑を行う潤滑機構を備えたバイナリー駆動装置であって、前記潤滑機構は、前記作動媒体から潤滑油を分離する油分離器と、前記油分離器で分離された潤滑油を回転機器に送る潤滑油供給配管と、前記循環経路における循環ポンプよりも下流側で、且つ油分離器よりも上流側の作動媒体を回転機器に送る作動媒体供給配管とを備えていて、前記循環経路には、前記作動媒体を膨張させる膨張機が設けられており、前記膨張機の下流側に、前記油分離器が設けられていることを特徴とする。
なお、好ましくは、前記油分離器には、当該油分離器内に潤滑油が貯留されていることを検知する検知器が設けられており、前記検知器での検知結果に基づいて、前記切替弁の切替が行われるとよい。
また、本発明のバイナリー駆動装置は、作動媒体を蒸発させ、蒸発した作動媒体を膨張させると共に駆動力を発生させ、膨張した作動媒体を凝縮し、凝縮した作動媒体を再び蒸発させる循環経路上に設けられた回転機器に潤滑油を供給して前記回転機器の潤滑を行う潤滑機構を備えたバイナリー駆動装置であって、前記潤滑機構は、前記作動媒体から潤滑油を分離する油分離器と、前記油分離器で分離された潤滑油を回転機器に送る潤滑油供給配管と、前記循環経路における循環ポンプよりも下流側で、且つ油分離器よりも上流側の
作動媒体を回転機器に送る作動媒体供給配管とを備えていて、前記回転機器が前記作動媒体を膨張させる膨張機であり、前記潤滑油供給配管は前記膨張機の軸受に潤滑油を供給すると共に、前記作動媒体供給配管は前記膨張機の軸受に作動媒体を供給するように構成されていることを特徴とする。
また、本発明のバイナリー駆動装置は、作動媒体を蒸発させ、蒸発した作動媒体を膨張させると共に駆動力を発生させ、膨張した作動媒体を凝縮し、凝縮した作動媒体を再び蒸発させる循環経路上に設けられた回転機器に潤滑油を供給して前記回転機器の潤滑を行う潤滑機構を備えたバイナリー駆動装置であって、前記潤滑機構は、前記作動媒体から潤滑油を分離する油分離器と、前記油分離器で分離された潤滑油を回転機器に送る潤滑油供給配管と、前記循環経路における循環ポンプよりも下流側で、且つ油分離器よりも上流側の作動媒体を回転機器に送る作動媒体供給配管とを備えていて、前記回転機器が前記循環経路に沿って作動媒体を循環させる循環ポンプであり、前記潤滑油供給配管は前記循環ポンプの軸受に潤滑油を供給すると共に、前記作動媒体供給配管は前記循環ポンプの軸受に作動媒体を供給するように構成されていることを特徴とする。
また、本発明のバイナリー駆動装置は、作動媒体を蒸発させ、蒸発した作動媒体を膨張させると共に駆動力を発生させ、膨張した作動媒体を凝縮し、凝縮した作動媒体を再び蒸発させる循環経路上に設けられた回転機器に潤滑油を供給して前記回転機器の潤滑を行う潤滑機構を備えたバイナリー駆動装置であって、前記潤滑機構は、前記作動媒体から潤滑油を分離する油分離器と、前記油分離器で分離された潤滑油を回転機器に送る潤滑油供給配管と、前記循環経路における循環ポンプよりも下流側で、且つ油分離器よりも上流側の作動媒体を回転機器に送る作動媒体供給配管とを備えていて、前記循環ポンプには、当該循環ポンプで圧送される作動媒体の一部を前記循環ポンプの上流側に帰還させるリバースサーキュレーション配管が設けられており、前記作動媒体供給配管は、前記リバースサーキュレーション配管から分岐していることを特徴とする。
本発明のバイナリー駆動装置によれば、運転を再始動する場合にも、回転機器に対する潤滑を安定して継続することができる。
第1実施形態のバイナリー駆動装置を示した図である。 第2実施形態のバイナリー駆動装置を示した図である。 第3実施形態のバイナリー駆動装置を示した図である。 第4実施形態のバイナリー駆動装置を示した図である。 第5実施形態のバイナリー駆動装置を示した図である。 従来のバイナリー駆動装置を示した図である。
[第1実施形態]
以下、本発明のバイナリー駆動装置1の実施形態を、図面に基づき詳しく説明する。
図1は、第1実施形態のバイナリー駆動装置1の装置レイアウトを模式的に示したものである。
図1に示すように、バイナリー駆動装置1は、作動媒体を蒸発させ、蒸発した作動媒体を膨張させることで駆動力を発生させるものである。また、バイナリー駆動装置1は、このようにして駆動力を発生させた作動媒体が凝縮され、凝縮された液体の作動媒体を再び蒸発に用いる構成となっている。
具体的には、第1実施形態のバイナリー駆動装置1は、液体の作動媒体を蒸発させる蒸発器2と、蒸発器2で蒸発した気体の作動媒体を膨張させて回転駆動力を発生する膨張機3と、膨張機3で膨張した気体の作動媒体を液体に凝縮する凝縮器4と、凝縮器4から蒸発器2に向って作動媒体を循環させる循環ポンプ5とを備えている。これらの蒸発器2、膨張機3、凝縮器4及び循環ポンプ5は作動媒体を循環させる閉ループ状の循環配管6により接続されていて、作動媒体を循環配管6の一方向(蒸発器2→膨張機3→凝縮器4→循環ポンプ5の順番に循環して蒸発器2に帰還する方向)に沿って流通できるようになっている。
次に、バイナリー駆動装置を構成する蒸発器2、膨張機3、凝縮器4及び循環ポンプ5について説明する。
蒸発器2は、ボイラの排蒸気や温泉などのような熱源から1次側に供給された蒸気や温水などと、2次側に供給された作動媒体との熱交換を行う熱交換器であり、熱源から1次側に供給される熱を利用して液体の作動媒体を気化(蒸発)させるものである。本実施形態の蒸発器2は、排蒸気や温泉(地熱源)から1次側に供給される蒸気や温水の熱を利用して液体の作動媒体を気化させる構成とされている。
蒸発器2の1次側には、この蒸発器2内に蒸気を供給する蒸気配管7が設けられており、この蒸気配管7を介して、熱源で発生した温水や蒸気が蒸発器2の内部に供給されている。また、蒸発器2の2次側には、上述した循環配管6を介して液体の作動媒体が供給され、1次側の蒸気との間で熱交換がなされる。1次側の蒸気との熱交換で加熱された作動媒体は、循環配管6を介して膨張機3に向かって移送される。
膨張機3は、蒸発器2で気化した作動媒体を用いて回転駆動力を発生させるものであり、タービンやスクリュなどで構成されている。膨張機3には、膨張機3で得られた回転駆動力を伝達する駆動軸8と、この駆動軸8を回転自在に支持する軸受(図示略)とが設けられている。これらの駆動軸8や軸受には後述する潤滑機構を用いて潤滑油が供給されている。また、第1実施形態のバイナリー駆動装置1は取り出した回転駆動力を用いて発電を行う装置(バイナリー発電装置)であるため、膨張機3には発電機9が付帯的に設けられている。この膨張機3と発電機9とは、駆動軸8を介して互いに連結されており、膨張機3の回転駆動力を発電機9に伝達可能とされている。
凝縮器4は、1次側に供給された冷却水と、2次側に供給された気体の作動媒体との間に熱交換を行って、気体の作動媒体を凝縮(液化)させるものである。凝縮器4の1次側には、冷却水を供給する冷却水配管10が設けられており、この冷却水配管10を介して冷却塔(チラ−)などで冷却された冷却水が供給されている。また、凝縮器4の2次側には、膨張機3から送られてきた気体の作動媒体が循環配管6を経由して供給されており、凝縮器4の内部で凝縮した液体の作動媒体を循環ポンプ5に移送できるようになっている。
循環ポンプ5は、凝縮器4で凝縮された液体の作動媒体を循環配管6に沿って蒸発器2
に圧送するものであり、発電効率などが良好となるように回転数、電圧、あるいは電流などの運転条件を調整可能とされている。
ところで、本発明のバイナリー駆動装置1は、上述した蒸発器2、膨張機3、凝縮器4、循環ポンプ5の順番に巡回して蒸発器2に戻る循環配管6(循環経路)に沿って作動媒体を循環させる構成となっている。そして、本発明のバイナリー駆動装置1は、この循環経路上に設けられた回転機器に潤滑油を供給して回転機器の潤滑を行う潤滑機構を備えることを特徴としている。
具体的には、この潤滑機構は、作動媒体から潤滑油を分離する油分離器13と、油分離器13で分離された潤滑油を回転機器に送る潤滑油供給配管14と、油分離器13にて潤滑油が分離される前の作動媒体を回転機器に送る作動媒体供給配管15とを備えている。
次に、第1実施形態のバイナリー駆動装置1の特徴である油分離器13、潤滑油供給配管14、作動媒体供給配管15について説明する。
まず、潤滑機構で潤滑を行う対象である回転機器について説明する。
第1実施形態の潤滑機構で潤滑を行う回転機器は、循環経路上に設けられたものであり、潤滑油による潤滑を必要とするような回転動作を行っている機器である。具体的には、回転機器としては、上述した膨張機3や循環ポンプ5などが挙げられる。
つまり、膨張機3は、蒸発器2で蒸発した作動媒体をタービンなどで受けて回転駆動されるものであり、タービンの駆動軸やこの駆動軸を受ける軸受などを潤滑するために潤滑油が用いられる。また、循環ポンプ5は、ロータやギヤを回転させることで凝縮器4で凝縮した作動媒体を圧送するものであり、ロータやギヤの駆動軸やこの駆動軸を受ける軸受などを潤滑するために潤滑油が同様に用いられる。つまり、上述した回転機器には膨張機3や循環ポンプ5などがあり、本発明の潤滑機構は、膨張機3の軸受や駆動軸、乃至は循環ポンプ5の軸受や駆動軸に潤滑油を供給する。
なお、以降の第1実施形態は、潤滑機構による潤滑の対象が膨張機3(回転機器)の軸受(以降、軸受という場合は、軸受だけでなく軸受に支持された駆動軸も含む)のみとされた例である。
油分離器13は、循環配管6を流通する作動媒体から、作動媒体に含まれる潤滑油を取り除くものであり、遠心力を利用して潤滑油を分離するものや、フィルタなどを用いて潤滑油を分離するものなどを用いることができる。循環経路上の油分離器13が配設される位置は、循環配管6における蒸発器2と膨張機3との間であり、膨張機3で動力を取り出す前の高圧の作動媒体から潤滑油を分離する構成となっている。
また、油分離器13の内部には分離した潤滑油を貯留する内部タンク16が設けられており、油分離器13では内部タンク16に貯留された潤滑油が潤滑油供給配管14を介して膨張機3側に供給されている。また、この内部タンク16には、タンク内に貯留された潤滑油の油量(液位)を検知する液位計17が設けられており、液位計17で検知された潤滑油の油量は信号として後述する制御部18に送られている。つまり、液位計17で検知された潤滑油の油量が予め定められた液位以下であるか、液位以上であるかで、内部タンク16が空であるかどうかが判断可能となる。
潤滑油供給配管14は、油分離器13で分離された潤滑油、言い換えれば内部タンク16内に貯留された潤滑油を、膨張機3の軸受に供給するものである。この潤滑油供給配管14の一端側(入側)は、上述した油分離器13の内部タンク16に接続されており、また他端側(出側)は、膨張機3の軸受に接続されており、分離された潤滑油を膨張機3のタービンの軸受に供給できるようになっている。
作動媒体供給配管15は、油分離器13の内部タンク16から膨張機3の軸受に向かう潤滑油供給配管14の中途側に接続された配管であり、油分離器13で潤滑油が分離される前の作動媒体を膨張機3の軸受に直接流入させることにより、作動媒体に含まれる潤滑油を用いて膨張機3の軸受の潤滑を行っている。作動媒体供給配管15の一端側(入側)は、循環ポンプ5から蒸発器2に向かう循環配管6に接続されており、作動媒体供給配管15の他端側(出側)は、上述した潤滑油供給配管14の中途側に接続されている。
また、上述した潤滑油供給配管14及び作動媒体供給配管15のそれぞれには、回転機
器と潤滑油供給配管14または作動媒体供給配管15との連通状態を切り替える切替弁が設けられている。
具体的には、この切替弁は、潤滑油供給配管14に配備された第1遮断弁20と、作動媒体供給配管15に配備された第2遮断弁21と、を有している。この第1遮断弁20は、内部タンク16から、潤滑油供給配管14との合流点までの作動媒体供給配管15に配備されている。また、第2遮断弁21は、潤滑油供給配管14の経路中途、言い換えれば、循環配管6から作動媒体供給配管15との合流点までの潤滑油供給配管14に配備されている。つまり、第1遮断弁20を開放すると共に第2遮断弁21を閉鎖することで潤滑油供給配管14を経由した潤滑油の供給が可能となり、第1遮断弁20を閉鎖すると共に第2遮断弁21を開放することで作動媒体供給配管15を経由した作動媒体(潤滑油を含む分離前の作動媒体)の供給が可能となる。
また、上述した第1遮断弁20及び第2遮断弁21は、いずれも電磁式で弁の開閉操作を行う電磁弁が用いられており、後述する制御部18から入力される制御信号により弁の開閉が制御可能となっている。
制御部18は、油分離器13の内部タンク16に設けられた液位計17から入力された信号を基に、第1遮断弁20及び第2遮断弁21の開閉を制御しており、潤滑油供給配管14を経由して油分離器13の内部タンク16の潤滑油を膨張機3の軸受に供給するか、作動媒体供給配管15を経由して油分離器13で潤滑油が分離される前の作動媒体を膨張機3の軸受に供給するかを選択できるようになっている。この制御部18には、パソコンやシーケンサなどが用いられている。
次に、制御部18での信号処理の流れ、言い換えれば第1実施形態の潤滑機構を用いて回転機器を潤滑する方法について説明する。
例えば、何らかの理由で一時的に停止していたバイナリー駆動装置1を、再始動する場合を考える。
従来のバイナリー駆動装置101で始動を行う場合、図6(従来装置)に示すように、まず循環ポンプ105を起動し、液体の作動媒体を蒸発器102に送る。そうすると、蒸発器102で熱交換が行われ、液体の作動媒体が蒸発する。このとき、例えば蒸発器102の下部や蒸発器102入側の立ち上がり部といった循環配管106の内でも低い場所(図例では蒸発器102内の黒塗りの四角部分)に、液体となった潤滑油が溜まっている。この液体の潤滑油は蒸発器110でミスト状になり、油分離器113に送られ、回収される。この油分離器113で回収された潤滑油が膨張機103の軸受へ供給されてはじめて、膨張機103の軸受の潤滑が可能となる。
ただ、この潤滑油が膨張機103へ実際に到達するには循環ポンプ105を始動してから数十秒程度の時間がかかる。一方、始動後短い場合は数秒で油分離器113の内部タンク116は空となるので、内部タンク116の潤滑油だけで膨張機103の軸受の潤滑を行うことは通常不可能である。
そこで、第1実施形態のバイナリー駆動装置1では、油分離器13にて潤滑油が分離される前の作動媒体を回転機器に直接送って、回転機器を潤滑する潤滑機構を採用している。
具体的には、上述した潤滑機構には油分離器13の内部タンク16の液位を計測する液位計17が設けられており、液位計17で計測された潤滑油の液位の計測結果は制御部18に信号として送られる。
制御部18では、計測された液位が予め入力された液位の設定値以上であるかどうかを判定する。例えば、循環ポンプ5を始動した直後は、内部タンク16に潤滑油が残っているため、計測された液位が液位の設定値以上との判定結果が得られる。そして、制御部18から第1遮断弁20に向かって弁を「開」にする指令が送られると共に、第2遮断弁21に弁を「閉」にする指令が送られる。
そうすると、膨張機3の軸受に対して、潤滑油供給配管14を経由する潤滑油の供給が許容されると共に、作動媒体供給配管15を経由する作動媒体の供給が規制される。その結果、油分離器13の内部タンク16に貯留された潤滑油を用いて膨張機3の軸受を潤滑
することが可能となる。
やがて、循環ポンプ5を始動して数秒程度で、貯留されていた潤滑油が徐々に膨張機3の軸受に送られ、油分離器13の内部タンク16の液位が減少する。そうすると、計測された液位が液位の設定値を下回るとの判定結果が得られ、制御部18から第1遮断弁20に向かって弁を「閉」にする指令が送られると共に、第2遮断弁21に弁を「開」にする指令が送られる。
その結果、膨張機3の軸受に対して、潤滑油供給配管14を経由する潤滑油の供給が規制されると共に、作動媒体供給配管15を経由する作動媒体の供給が許容される。その結果、油分離器13にて潤滑油が分離される前の作動媒体(潤滑能力を有する作動媒体)、言い換えれば作動媒体に含まれる潤滑油を用いて膨張機3の軸受を潤滑することが可能となる。
やがて、蒸発器2を経由して作動媒体が油分離器13に流れ込むようになると、油分離器13で作動媒体から潤滑油が分離され、内部タンク16の液位が上昇する。そうすると、液位計17で計測される潤滑油の液位が再び設定値以上となり、潤滑油が潤滑油供給配管14を経由して供給可能となって、分離器の内部タンク16に貯留された潤滑油を用いて膨張機3の軸受を潤滑することが可能となる。
上述の潤滑機構を用いれば、蒸発器2を経由した潤滑油が油分離器13に到達するまでの間は、まず分離器の内部タンク16に貯留された潤滑油により膨張機3の軸受が潤滑される。
そして、分離器の内部タンク16に貯留された潤滑油が空になると、油分離器13にて分離される前の作動媒体に含まれる潤滑油が膨張機3の軸受に供給されるので、作動媒体に含まれる潤滑油を用いて膨張機3の軸受を潤滑することが可能となる。
やがて、蒸発器2を経由した潤滑油が油分離器13に到達すると、分離器の内部タンク16に潤滑油が貯留されるようになるので、新たに内部タンク16に貯留された潤滑油を用いて膨張機3の軸受を潤滑することが可能となる。
上述した潤滑機構を用いれば、何らかの理由で停止していたバイナリー駆動装置1の運転を再始動する場合にも、回転機器に対する潤滑を安定して継続することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態のバイナリー駆動装置1について図を用いて説明する。
図2に示すように、第2実施形態のバイナリー駆動装置1は、潤滑機構で潤滑される回転機器が膨張機3のみでなく、膨張機3と循環ポンプ5との複数である点で、第1実施形態と異なっている。
すなわち、第2実施形態の潤滑機構に設けられる潤滑油供給配管14の一端側(入側)は第1実施形態と同様に上述した油分離器13の内部タンク16に接続されている。しかし、潤滑油供給配管14の他端側(出側)は、2つに分岐しており、膨張機3の軸受と循環ポンプ5の軸受との双方に接続されていて、潤滑油や作動媒体を膨張機3の軸受だけでなく循環ポンプ5の軸受にも供給できるようになっている。
上述したような潤滑機構は、膨張機3の軸受だけでなく循環ポンプ5の軸受に対しても潤滑油を安定して供給し続けることができるので、循環ポンプ5の軸受を良好な潤滑状態に維持することが可能となる。例えば、循環ポンプ5として利用可能なポンプの中には、運転時においては軸受に潤滑油の供給が必須となるポンプがある。そのため、このようなポンプを循環ポンプ5として利用する際には、上述したような潤滑機構は特に有益となる。
また、膨張機3の軸受と循環ポンプ5の軸受との双方に潤滑油を供給する構成では、内部タンク16に貯留された潤滑油を消費する速度も大きくなる。当然、循環ポンプ5を始動した後、短時間で内部タンク16の潤滑油が無くなる可能性も高く、回転機器に対する潤滑が不十分となる可能性も高くなる。それゆえ、再始動時でも潤滑油を安定供給できるような本発明の潤滑機構がより好適に用いられる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態のバイナリー駆動装置1について図を用いて説明する。
図3に示すように、第3実施形態のバイナリー駆動装置1は、第1実施形態のように液位計17で計測された結果に基づいて潤滑油の供給経路を切り替えるものでなく、潤滑油供給配管14に設けられた流量計22で計測された結果に基づいて潤滑油の供給経路を切り替える構成とされている。
具体的には、第3実施形態のバイナリー駆動装置1は、内部タンク16から作動媒体供給配管15との合流点までの間の潤滑油供給配管14に、潤滑油供給配管14を流れる作動媒体の流量を計測する流量計22を備えている。この流量計22は、潤滑油供給配管14を流れる作動媒体の密度に応じて流量が変化する構成となっており、作動媒体が液体であるときの流量に比べて、作動媒体が気体であるときの流量は非常に小さくなっている。
つまり、油分離器13の内部タンク16が空になると、液体の作動媒体が流れていた潤滑油供給配管14に空気などの気体が流れるようになるので、流量計22で計測される流量の値が大きく変化する。そこで、第3実施形態のバイナリー駆動装置1では、この流量計22での計測値の変化を、内部タンク16に貯留されていた潤滑油が無くなったサインとして捉えて、切替弁を切り替える構成となっている。
上述したような第3実施形態のバイナリー駆動装置1は、油分離器13に液位計17を設けるようなスペースがない場合に、特に有益である。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態のバイナリー駆動装置1について図を用いて説明する。
図4に示すように、第4実施形態のバイナリー駆動装置1は、第1実施形態のように循環配管6における蒸発器2と膨張機3との間に油分離器13を配備したものでなく、膨張機3と凝縮器4との間に油分離器13を配備したものとなっている。つまり、第4実施形態のバイナリー駆動装置1は、第1実施形態のように膨張機3で動力を取り出す前の高圧の作動媒体から潤滑油を分離するものではなく、膨張機3で動力を取り出した後の低圧の作動媒体から潤滑油を分離する構成となっている。
具体的には、第4実施形態の潤滑機構に設けられる油分離器13は、循環配管6における膨張機3の下流側で作動媒体から潤滑油を分離・回収している。また、この油分離器13に設けられた潤滑油供給配管14は、一端側(入側)は第1実施形態同様に内部タンク16に接続されているが、他端側(出側)は油分離器13より上流側に位置する膨張機3の軸受に接続されており、作動媒体と逆方向に向かって回収した潤滑油を帰還させる構成とされている。
また、この潤滑油供給配管14には、内部タンク16から膨張機3に向かう経路途中に、第1実施形態〜第3実施形態と同様に、潤滑油を分離する前の作動媒体を膨張機3の軸受に供給する作動媒体供給配管15が設けられている。つまり、作動媒体供給配管15の一端側(入側)は、循環ポンプ5から蒸発器2に向かう循環配管6に接続されており、作動媒体供給配管15の他端側(出側)は、潤滑油供給配管14の中途側に接続されている。この作動媒体供給配管15には、作動媒体供給配管15を通じて供給される作動媒体(潤滑油)を遮断する第2遮断弁21が設けられている。
また、内部タンク16から、作動媒体供給配管15との合流点までの間の潤滑油供給配管14には、潤滑油供給配管14に沿って潤滑油を圧送するオイルポンプ23と、潤滑油供給配管14を通じての潤滑油の供給を遮断する第1遮断弁20が設けられている。
また、上述した潤滑油供給配管14のオイルポンプ23には、上述した第1遮断弁20及び第2遮断弁21と同様に、制御部18から制御信号が入力されており、このオイルポンプ23により潤滑油供給配管14を流れる潤滑油の流量を調整できるようになっている。
第4実施形態の潤滑機構では、膨張機3の下流側の循環配管6から回収された内部タンク16内の潤滑油の液位を液位計17で検知し、液位計17で検知された液位が設定値を下回った際には、切替弁に指令を送り、第1遮断弁20を遮断することで潤滑油の供給を止め、第2遮断弁21を開くことで循環ポンプ5で加圧された作動媒体を作動媒体供給配管15を介して膨張機3の軸受へ送るようにし、膨張機3の軸受の潤滑状態を変更する。また、液位計17で検知された液位が設定値を下回った際には、オイルポンプ23に指令
を送ってオイルポンプ23の吐出圧を変化させることで、膨張機3の軸受の潤滑状態を変更するようにしてもよい。
上述したような第4実施形態のバイナリー駆動装置1は、図4に示すような装置構成、すなわち蒸発器2から油分離器13までの距離が長く、再始動後に蒸発器2を通過した潤滑油が油分離器13に達するのに時間が必要な装置構成で有益である。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態のバイナリー駆動装置1について図を用いて説明する。
図5に示すように、第5実施形態のバイナリー駆動装置1は、循環ポンプ5に、リバースサーキュレーションタイプのポンプ、言い換えれば吐出側の作動媒体の一部を吸込側(例えば、凝縮器4の入側)に返送する形式のポンプを用いた構成となっている。そして、このリバースサーキュレーションタイプのポンプに設けられるリバースサーキュレーション配管24を流れる作動媒体の一部を作動媒体供給配管15に導く構成となっている。
具体的には、循環ポンプ5には、この循環ポンプ5で圧送される作動媒体の一部を循環ポンプ5の上流側に帰還させるリバースサーキュレーション配管24が設けられている。このリバースサーキュレーション配管24の一端側(入側)は、循環ポンプ5に設けられたリバースサーキュレーションポンプ25に接続されている。また、リバースサーキュレーション配管24の他端側(出側)は、循環ポンプ5の上流側、言い換えれば膨張機3から凝縮器4までの循環配管6に接続されている。つまり、リバースサーキュレーション配管24は、循環ポンプ5の出側を流れる作動媒体の一部を凝縮器4の入側に返送することで、循環ポンプ5の温度調整を可能としている。
そして、第5実施形態のバイナリー駆動装置1は、このリバースサーキュレーション配管24から分岐するように作動媒体供給配管15が配設されている。つまり、この作動媒体供給配管15の入側は、上述したリバースサーキュレーション配管24の中途側に接続されていて、リバースサーキュレーション配管24を流れる作動媒体の一部を膨張機3などの回転機器に導入できるようになっている。
また、上述した潤滑油供給配管14は、第1実施形態と同様に油分離器13の内部タンク16と膨張機3との間に配設されており、内部タンク16の潤滑油を膨張機3の軸受に送ることができるようになっている。また、作動媒体供給配管15は、リバースサーキュレーション配管24の中途側から分岐し、潤滑油供給配管14の中途側に合流するものとなっており、この作動媒体供給配管15の中途側(前述した分岐位置から合流位置の間)に上述した第2遮断弁21が設けられている。
上述した第5施形態のバイナリー駆動装置1を運転させる場合には、液位計17で計測された油分離器13の内部タンク16の液位が減少すると、計測された液位が液位の設定値を下回るとの判定結果が得られ、制御部18から上述した第1遮断弁20に向かって弁を「閉」にする指令が送られると共に、第2遮断弁21に弁を「開」にする指令が送られる。
そうすると、リバースサーキュレーション配管24の中途側から、潤滑油供給配管14に作動媒体が流れ込み、潤滑油が分離される前の作動媒体(潤滑能力を有する作動媒体)、言い換えれば作動媒体に含まれる潤滑油を用いて膨張機3の軸受を潤滑することが可能となる。
上述したような第5施形態のバイナリー駆動装置1は、既存設備に設けられるリバースサーキュレーション配管24を有効に利用して、簡単に潤滑油が分離される前の作動媒体を回転機器に供給する潤滑機構を設けることが可能となる。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特に、今回開示された実施形態において、明示的に開示されていない事項、例えば、運転条件や操業条件、各種パラメータ、構成物の寸法、重量、体積などは、当業者が通常実施する範囲を逸脱するものではなく、通常の当業者であれば、容易に想定することが可能な値を採用している。
1 バイナリー駆動装置
2 蒸発器
3 膨張機
4 凝縮器
5 循環ポンプ
6 循環配管
7 蒸気配管
8 駆動軸
9 発電機
10 冷却水配管
13 油分離器
14 潤滑油供給配管
15 作動媒体供給配管
16 内部タンク
17 液位計
18 制御部
20 第1遮断弁
21 第2遮断弁
22 流量計
23 オイルポンプ
24 リバースサーキュレーション配管
25 リバースサーキュレーションポンプ

Claims (7)

  1. 作動媒体を蒸発させ、蒸発した作動媒体を膨張させると共に駆動力を発生させ、膨張した作動媒体を凝縮し、凝縮した作動媒体を再び蒸発させる循環経路上に設けられた回転機器に潤滑油を供給して前記回転機器の潤滑を行う潤滑機構を備えたバイナリー駆動装置であって、
    前記潤滑機構は、前記作動媒体から潤滑油を分離する油分離器と、前記油分離器で分離された潤滑油を回転機器に送る潤滑油供給配管と、前記循環経路における循環ポンプよりも下流側で、且つ油分離器よりも上流側の作動媒体を回転機器に送る作動媒体供給配管とを備えていて、
    前記作動媒体供給配管は、前記油分離器から回転機器に向かう途中の潤滑油供給配管に合流しており、
    前記潤滑油供給配管または作動媒体供給配管に、前記回転機器と潤滑油供給配管または作動媒体供給配管との連通状態を切り替える切替弁が設けられていることを特徴とするバイナリー駆動装置。
  2. 前記循環経路には、前記作動媒体を蒸発させる蒸発器が設けられており、
    前記蒸発器の下流側に、前記油分離器が設けられていることを特徴とする請求項に記載のバイナリー駆動装置。
  3. 作動媒体を蒸発させ、蒸発した作動媒体を膨張させると共に駆動力を発生させ、膨張した作動媒体を凝縮し、凝縮した作動媒体を再び蒸発させる循環経路上に設けられた回転機器に潤滑油を供給して前記回転機器の潤滑を行う潤滑機構を備えたバイナリー駆動装置であって、
    前記潤滑機構は、前記作動媒体から潤滑油を分離する油分離器と、前記油分離器で分離された潤滑油を回転機器に送る潤滑油供給配管と、前記循環経路における循環ポンプよりも下流側で、且つ油分離器よりも上流側の作動媒体を回転機器に送る作動媒体供給配管とを備えていて、
    前記循環経路には、前記作動媒体を膨張させる膨張機が設けられており、
    前記膨張機の下流側に、前記油分離器が設けられていることを特徴とするバイナリー駆動装置。
  4. 前記油分離器には、当該油分離器内に潤滑油が貯留されていることを検知する検知器が設けられており、
    前記検知器での検知結果に基づいて、前記切替弁の切替が行われることを特徴とする請求項1または2に記載のバイナリー駆動装置。
  5. 作動媒体を蒸発させ、蒸発した作動媒体を膨張させると共に駆動力を発生させ、膨張した作動媒体を凝縮し、凝縮した作動媒体を再び蒸発させる循環経路上に設けられた回転機器に潤滑油を供給して前記回転機器の潤滑を行う潤滑機構を備えたバイナリー駆動装置であって、
    前記潤滑機構は、前記作動媒体から潤滑油を分離する油分離器と、前記油分離器で分離された潤滑油を回転機器に送る潤滑油供給配管と、前記循環経路における循環ポンプよりも下流側で、且つ油分離器よりも上流側の作動媒体を回転機器に送る作動媒体供給配管とを備えていて、
    前記回転機器が前記作動媒体を膨張させる膨張機であり、
    前記潤滑油供給配管は前記膨張機の軸受に潤滑油を供給すると共に、前記作動媒体供給配管は前記膨張機の軸受に作動媒体を供給するように構成されていることを特徴とするバイナリー駆動装置。
  6. 作動媒体を蒸発させ、蒸発した作動媒体を膨張させると共に駆動力を発生させ、膨張した作動媒体を凝縮し、凝縮した作動媒体を再び蒸発させる循環経路上に設けられた回転機器に潤滑油を供給して前記回転機器の潤滑を行う潤滑機構を備えたバイナリー駆動装置であって、
    前記潤滑機構は、前記作動媒体から潤滑油を分離する油分離器と、前記油分離器で分離された潤滑油を回転機器に送る潤滑油供給配管と、前記循環経路における循環ポンプよりも下流側で、且つ油分離器よりも上流側の作動媒体を回転機器に送る作動媒体供給配管とを備えていて、
    前記回転機器が前記循環経路に沿って作動媒体を循環させる循環ポンプであり、
    前記潤滑油供給配管は前記循環ポンプの軸受に潤滑油を供給すると共に、前記作動媒体供給配管は前記循環ポンプの軸受に作動媒体を供給するように構成されていることを特徴とするバイナリー駆動装置。
  7. 作動媒体を蒸発させ、蒸発した作動媒体を膨張させると共に駆動力を発生させ、膨張した作動媒体を凝縮し、凝縮した作動媒体を再び蒸発させる循環経路上に設けられた回転機器に潤滑油を供給して前記回転機器の潤滑を行う潤滑機構を備えたバイナリー駆動装置であって、
    前記潤滑機構は、前記作動媒体から潤滑油を分離する油分離器と、前記油分離器で分離された潤滑油を回転機器に送る潤滑油供給配管と、前記循環経路における循環ポンプよりも下流側で、且つ油分離器よりも上流側の作動媒体を回転機器に送る作動媒体供給配管とを備えていて、
    前記循環ポンプには、当該循環ポンプで圧送される作動媒体の一部を前記循環ポンプの上流側に帰還させるリバースサーキュレーション配管が設けられており、
    前記作動媒体供給配管は、前記リバースサーキュレーション配管から分岐していることを特徴とするバイナリー駆動装置。
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