JP6005432B2 - 取手取り付け具及び戸体の開閉制動装置 - Google Patents

取手取り付け具及び戸体の開閉制動装置 Download PDF

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Description

本発明は、引戸等の戸体に取手を取り付けるための取手取り付け具、及びその取手取り付け具を備えた戸体の開閉制動装置に関する。
引戸等の戸体には、主にその操作性を向上させるために、戸板の上下方向に沿って長尺の取手(ドアハンドル)を設けたものが存在する。特許文献1には、この種の長尺のドアハンドルを有する自閉戸体を任意の開戸位置に維持するための開戸保持装置が開示されている。
即ち、特許文献1に開示された開戸保持装置は、操作手段の上げ下げ操作で床面に当接係止し、係止解除する上下動可能な当接部を備えたストッパ手段と、戸体に取り付けられる上下方向に長尺なドアハンドルの下部側に連結されて、戸体の下端部位まで延出せしめた延出部とで構成され、このドアハンドルの延出部下端にストッパ手段が設けられている。この開戸保持装置は、病院や養老院などで診療や食事、車椅子の通過における継続的な出入りを円滑にするため、ストッパ手段により戸板を所望の開戸位置に保持させようとするものである。
特許第4203794号公報
最近の引戸はスライド方向の抵抗が非常に小さく滑らかにスライドするように構成されており、この種の引戸を開閉操作する際、操作者、特に高齢者や身体的弱者は引戸のスライド動作に身体が追従できずにバランスを崩してしまうことがある。このような場合、操作者はそのまま取手に掴まろうとするが、戸がスライド動作を続けた際は取手も移動するので、操作者は移動する取手に誘導されてさらにバランスを崩し、転倒することが起こり得る。引戸において、このような転倒を防止するための対策は、従来よりほとんどなされていなかった。
特許文献1は、引戸の開度を保持する技術を開示するものであり、この技術を用いても引戸を開閉操作する際の操作者の転倒防止を図ることができない。因みに、特許文献1の開戸保持装置を動作させるにはストッパ手段を手又は足で操作しなければならず、操作者がバランスを崩した後には、操作が間に合わない。また、操作者がバランスを崩している状態、特に取手に掴まっている状態では、手又は足でストッパ手段の操作を行うことはできず、操作者の転倒防止用としては使用することができない。
従って本発明の目的は、操作者がバランスを崩した際に取手に掴まることのみで、戸体の開閉を一時的に停止でき、これによって操作者の転倒を防止することを可能とする取手取り付け具及び戸体の開閉制動装置を提供することにある。
本発明によれば、取手取り付け具は、長尺の取手の一端が床面に当接した第1の状態と取手の一端が床面から離れた第2の状態とを取手に与えることができるように取手を戸体の上下方向に移動可能に取り付けるための取手取り付け具であって、戸体に取り付けられるベース部材と、一部がベース部材に対して上下方向に移動可能に取り付けられており、他部が取手に取り付けられる可動部材と、取手が第1の状態から第2の状態に復帰するように、可動部材の上述の移動を付勢する復帰機構とを備えている。
本発明の取手取り付け具は、例えば引戸等の戸体に長尺の取手を取り付ける際に使用される。即ち、ベース部材を戸体に取り付け、可動部材の一部を取手に取り付けることによって設置される。可動部材の他部がベース部材に対して上下方向に移動可能に取り付けられており、復帰機構によって、取手が第1の状態(取手の一端が床面に当接した状態)から第2の状態(取手の一端が床面から離れた状態)に復帰するように、可動部材の移動が付勢されるため、取手に下方向の力が全く又はほとんどかかっていない場合は、取手は第2の状態にあり、戸板は通常の開閉動作を行うことが可能となる。一方、戸板を開閉させようとした際に、操作者がバランスを崩すなどして取手に掴まり体重がかかると、取手に下方向の力が印加される。この下方向の力により、可動部材が移動して取手が下方向に移動し第1の状態となることから、戸体の開閉が一時的に停止される。これにより、操作者の転倒を未然に防止することが可能となる。取手の下方向への力が解除されると、可動部材の移動が復帰機構によって付勢され、取手は第2の状態に戻り、戸板は通常の開閉動作を行える状態となる。
可動部材が、一方の端部を支点としてベース部材に回動可能に軸支されており、他方の端部が取手に取り付けられるアーム部材であり、復帰機構が、取手が第1の状態(取手の一端が床面に当接した状態)から第2の状態(取手の一端が床面から離れた状態)に復帰するように、アーム部材の回動を付勢する復帰機構であることが好ましい。アーム部材の一方の端部を支点としてベース部材に回動可能に軸支されており、復帰機構によって、取手が第1の状態から第2の状態に復帰するように、アーム部材の回動が付勢されるため、取手に下方向の力が全く又はほとんどかかっていない場合は、取手は第2の状態にあり、戸板は通常の開閉動作を行うことが可能となる。一方、戸板を開閉させようとした際に、操作者がバランスを崩すなどして取手に掴まり体重がかかると、取手に下方向の力が印加される。この下方向の力により、アーム部材が回動して取手が下方向に移動し第1の状態となることから、戸体の開閉が一時的に停止される。これにより、操作者の転倒を未然に防止することが可能となる。取手の下方向への力が解除されると、アーム部材の回動が復帰機構によって付勢され、取手は第2の状態に戻り、戸板は通常の開閉動作を行える状態となる。
アーム部材の他方の端部を支点として回動可能に軸支されたブラケット部材をさらに備えており、ブラケット部材が取手に取り付けられるように構成されていることが好ましい。回動可能に軸支されたブラケット部材をさらに備えているため、アーム部材はベース部材及びブラケット部材の双方に対して回動可能となる。
復帰機構は、取手に下方向への所定力が印加された際に取手に第1の状態を与えるべくアーム部材の回動を制御するように構成されていることも好ましい。
復帰機構は、ベース部材に固着され凹湾曲した前辺縁を備えたカム溝を有するカム部材と、アーム部材に沿って移動可能であり、カム部材のカム溝に当接可能な凸状先端部を有する摺動部材と、摺動部材の凸状先端部をカム部材のカム溝に押圧させる付勢部材とを備えていることが好ましい。取手に力が加えられていないときは、摺動部材の凸状先端部が、付勢部材によってカム部材の凹状のカム溝の底部に押し当てられ位置固定されることから、アーム部材の回動がその状態に保持され、取手は第2の状態を維持する。取手に上下方向の力が加えられると、アーム部材は付勢部材の付勢する力に抗って回動する。即ち、凸状先端部がカム溝の前辺縁に沿って移動することにより、この摺動部材が付勢部材の付勢する力に抗って後方に移動する。これにより、取手は第1の状態となる。取手に加えられる力が軽減されるか又はなくなると、摺動部材は付勢部材の付勢力によってベース部材方向に移動し、凸状先端部がカム溝の前辺縁に沿って移動して凹湾曲した底部に嵌合し、これによりアーム部材の回動が復帰して取手は第2の状態に戻る。この復帰機構では、凸状先端部及びカム溝の凹湾曲した前辺縁の表面形状の設計並びに付勢部材の付勢力の設定によって取手の移動に要する力や取手の移動範囲を設定できる。
付勢部材は、一端が摺動部材の後端面に当接して押圧するコイルバネであることが好ましい。付勢部材に、摺動部材を押圧するコイルバネを選択することによって、付勢部材の付勢する力の設定が適切かつ容易に行える。
カム部材の前辺縁は中心軸に対して左右対称に凹湾曲しており、アーム部材は支点に対して両方向に対称に回動可能であることも好ましい。取手取り付け具を戸体の反対側の面に設置した際も同様に動作することができる。従って、取手取り付け具は、部材を変更することなく戸体の表裏いずれの面にも用いることができる。
アーム部材は、カム部材を相対的に回動可能に受け入れる第1の空洞部と、第1の空洞部に連通しており、摺動部材及び付勢部材を摺動自在に収容する第2の空洞部とを備えていることが好ましい。摺動部材及び付勢部材がアーム部材の空洞部内に収納されているので、これらの部材が破損しにくく、また、戸体の外観を損なわない。
本発明によれば、さらに、戸体の開閉制動装置は、複数の取手取り付け具と、複数の取手取り付け具によって、一端が床面に当接した第1の状態と一端が床面から離れた第2の状態とが付与されるように戸体の上下方向に移動可能に取り付けられた長尺の取手とを備えており、複数の取手取り付け具の各々が、戸体に取り付けられるベース部材と、一部がベース部材に対して上下方向に移動可能に取り付けられており、他部が取手に取り付けられる可動部材と、取手が第1の状態から第2の状態に復帰するように、可動部材の移動を付勢する復帰機構とを備えている。
本発明の開閉制動装置は、複数の取手取り付け具を例えば引戸等の戸体に長尺の取手の取り付けに使用して構成されている。各取手取り付け具は、ベース部材を戸体に取り付け、可動部材の一部を取手に取り付けることによって設置される。可動部材の他部がベース部材に対して上下方向に移動可能に取り付けられており、復帰機構によって、取手が第1の状態(取手の一端が床面に当接した状態)から第2の状態(取手の一端が床面から離れた状態)に復帰するように、可動部材の移動が付勢されるため、取手に下方向の力が全く又はほとんどかかっていない場合は、取手は第2の状態にあり、戸板は通常の開閉動作を行うことが可能となる。一方、戸板を開閉させようとした際に、操作者がバランスを崩すなどして取手に掴まり体重がかかると、取手に下方向の力が印加される。この下方向の力により、可動部材が移動して取手が下方向に移動し第1の状態となることから、戸体の開閉が一時的に停止される。これにより、操作者の転倒を未然に防止することが可能となる。取手の下方向への力が解除されると、可動部材の移動が復帰機構によって付勢され、取手は第2の状態に戻り、戸板は通常の開閉動作を行える状態となる。
可動部材が、一方の端部を支点としてベース部材に回動可能に軸支されており、他方の端部が取手に取り付けられるアーム部材であり、復帰機構が、取手が第1の状態から第2の状態に復帰するように、アーム部材の回動を付勢する復帰機構であることが好ましい。アーム部材の一方の端部を支点としてベース部材に回動可能に軸支されており、復帰機構によって、取手が第1の状態(取手の一端が床面に当接した状態)から第2の状態(取手の一端が床面から離れた状態)に復帰するように、アーム部材の回動が付勢されるため、取手に下方向の力が全く又はほとんどかかっていない場合は、取手は第2の状態にあり、戸板は通常の開閉動作を行うことが可能となる。一方、戸板を開閉させようとした際に、操作者がバランスを崩すなどして取手に掴まり体重がかかると、取手に下方向の力が印加される。この下方向の力により、アーム部材が回動して取手が下方向に移動し第1の状態となることから、戸体の開閉が一時的に停止される。これにより、操作者の転倒を未然に防止することが可能となる。取手の下方向への力が解除されると、アーム部材の回動が復帰機構によって付勢され、取手は第2の状態に戻り、戸板は通常の開閉動作を行える状態となる。
複数の取手取り付け具の各々のアーム部材は、アーム部材の他方の端部を支点として回動可能に軸支されたブラケット部材をさらに備えており、ブラケット部材が取手に取り付けられるように構成されていることが好ましい。回動可能に軸支されたブラケット部材をさらに備えているため、アーム部材はベース部材及びブラケット部材の双方に対して回動可能となる。
複数の取手取り付け具の各々の復帰機構は、取手に下方向への所定力が印加された際に取手に第1の状態を与えるべくアーム部材の回動を制御するように構成されていることも好ましい。
複数の取手取り付け具の各々の復帰機構は、ベース部材に固着され凹湾曲した前辺縁を備えたカム溝を有するカム部材と、アーム部材に沿って移動可能であり、カム部材のカム溝に当接可能な凸状先端部を有する摺動部材と、摺動部材の凸状先端部をカム部材のカム溝に押圧させる付勢部材とを備えていることが好ましい。取手に力が加えられていないときは、摺動部材の凸状先端部が、付勢部材によってカム部材の凹状のカム溝の底部に押し当てられ位置固定されることから、アーム部材の回動がその状態に保持され、取手は第2の状態を維持する。取手に上下方向の力が加えられると、アーム部材は付勢部材の付勢する力に抗って回動する。即ち、凸状先端部がカム溝の前辺縁に沿って移動することにより、この摺動部材が付勢部材の付勢する力に抗って後方に移動する。これにより、取手は第1の状態となる。取手に加えられる力が軽減されるか又はなくなると、摺動部材は付勢部材の付勢力によってベース部材方向に移動し、凸状先端部がカム溝の前辺縁に沿って移動して凹湾曲した底部に嵌合し、これによりアーム部材の回動が復帰して取手は第2の状態に戻る。この復帰機構では、凸状先端部及びカム溝の凹湾曲した前辺縁の表面形状の設計並びに付勢部材の付勢力の設定によって取手の移動に要する力や取手の移動範囲を設定できる。
付勢部材は、一端が摺動部材の後端面に当接して押圧するコイルバネであることが好ましい。付勢部材に、摺動部材を押圧するコイルバネを選択することによって、付勢部材の付勢する力の設定が適切かつ容易に行える。
カム部材の前辺縁は中心軸に対して左右対称に凹湾曲しており、アーム部材は支点に対して両方向に対称に回動可能であることも好ましい。取手取り付け具を戸体の反対側の面に設置した際も同様に動作することができる。従って、取手取り付け具は、部材を変更することなく戸体の表裏いずれの面にも用いることができる。
アーム部材は、カム部材を相対的に回動可能に受け入れる第1の空洞部と、第1の空洞部に連通しており、摺動部材及び付勢部材を摺動自在に収容する第2の空洞部とを備えていることが好ましい。摺動部材及び付勢部材がアーム部材の空洞部内に収納されているので、これらの部材が破損しにくく、また、戸体の外観を損なわない。
取手の一端には、床面に当接した際に摩擦力で制動される摺動抵抗部材が取り付けられていることが好ましい。摺動抵抗部材を備えることで取手が床に対して固着し、定位置に保持される。
取手の一端には、床面に当接した際に床面に設けられた受部材と係合して制動される凸状部材が取り付けられていることが好ましい。凸状部材と受部材とが嵌合することで取手の強固な保持が得られる。
本発明によれば、取手取り付け具は、例えば引戸等の戸体に長尺の取手を取り付ける際に使用される。即ち、ベース部材を戸体に取り付け、可動部材の一部を取手に取り付けることによって設置される。可動部材の他部がベース部材に対して上下方向に移動可能に取り付けられており、復帰機構によって、取手が第1の状態(取手の一端が床面に当接した状態)から第2の状態(取手の一端が床面から離れた状態)に復帰するように、可動部材の移動が付勢されるため、取手に下方向の力が全く又はほとんどかかっていない場合は、取手は第2の状態にあり、戸板は通常の開閉動作を行うことが可能となる。一方、戸板を開閉させようとした際に、操作者がバランスを崩すなどして取手に掴まり体重がかかると、取手に下方向の力が印加される。この下方向の力により、可動部材が移動して取手が下方向に移動し第1の状態となることから、戸体の開閉が一時的に停止される。これにより、操作者の転倒を未然に防止することが可能となる。取手の下方向への力が解除されると、可動部材の移動が復帰機構によって付勢され、取手は第2の状態に戻り、戸板は通常の開閉動作を行える状態となる。
本発明の第1の実施形態として、開閉制動装置を備えた引戸全体の構成を概略的に示す斜視図である。 図1の開閉制動装置に使用される取手取り付け具の構造を概略的に示しており、(A)は平面図、(B)は側面図である。 図2の取手取り付け具の構造を概略的に示しており、(A)は逆(裏面)方向から見た分解斜視図、(B)は表面方向から見た分解斜視図である。 図2の取手取り付け具の構造を概略的に示しており、(A)は図2(B)のA−A線断面図、(B)は図2(A)のB−B線断面図である。 図2の取手取り付け具が回動した状態を概略的に示しており、(A)は平面図、(B)は図2(B)のA−A線断面図である。 図1の開閉制動装置の取手の一端部及び取手取り付け具を示しており、(A)は開閉可能状態にある場合の平面図、(B)は開閉停止状態にある場合の平面図である。 本発明の第2の実施形態として、開閉制動装置の凸状部材及び受部材の構成を示す要部拡大斜視図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態において、開閉制動装置100は、図1に示すように、引戸110の戸体120に取り付けられている。引戸110は、本実施形態においては上吊り式のアウトセット引戸であり、ブラケット130に設けられた引戸用レール(図示なし)に沿って戸板120がスライドして開閉されるように構成されている。このブラケット130及び床面140には、さらに、戸当り150が設けられ、戸体120のスライドの前後端が規制されるように構成されている。
開閉制動装置100は、戸体120の戸先面(木口面)120aの近傍の戸板表面120b上に設けられている。開閉制動装置100は、戸体120に取り付けられた複数(本実施形態では2つ)の取手取り付け具10と、これら2つの取手取り付け具10によって戸体120に取り付けられた長尺の取手20とを備えてなる。取手20は、本実施形態では長尺の丸棒であり、戸体120の上下方向に沿って設けられ、開閉操作を行いやすい戸体120の半ばの高さから、下端近くまでの長さを有し、その下端が床面140に当接可能となっている。図1に示した例では、取手20はその上端近傍と下端近傍の2箇所で取手取り付け具10を介して戸体120に取り付けられている。なお、取手20として、長尺の形態であれば、丸棒以外に、角棒、その他のいかなる断面形状のものであっても適用可能であり、また、直線状、曲線状、クランク状、その他のいかなる伸長形態のものであっても適用可能である。
取手20の少なくとも下端には、摺動抵抗部材21が設けられている。摺動抵抗部材21は床面140に当接して押圧されることにより生じる摩擦力による摺動抵抗によってこの取手20の、従って引戸110の移動を規制する部材である。本実施形態では、摺動抵抗部材21として、取手20の下端にかぶせられたゴムキャップが用いられている。ゴム以外の摩擦抵抗の大きな材料を用いても良いし、キャップの形態以外に平板を固着する等の種々の形態を採用しても良い。
2つの取手取り付け具10は、この長尺の取手20の上端近傍及び下端近傍に取り付けられていると共に、戸体120の表面120bに固定されている。各取手取り付け具10は、図2に示すように、ベース部材11と、アーム部材12と、ブラケット部材13とを備えている。なお、図2〜図6において取手取り付け具10は、図1に示した取手取り付け具10とは左右逆に表されている。
ベース部材11は、同図に示した例では、加工しやすい亜鉛合金をダイカストして形成した矩形平面を有する部材であり、複数の(本実施形態では4つの)ねじ孔11aを隅部に有し、平面状の取り付け面11bが戸体120の表面120bに木ねじ等によって接して固着できるように構成されている。本実施形態では、このベース部材11の取り付け面11bが、戸体120の表面120bと平行になるように戸体120に取り付けられる。ベース部材11を他の金属材料又は樹脂材料を用いて形成しても良い。
ベース部材11上にはカム部材14が一体的に設けられており、本実施形態においては、図4に示すように、ベース部材11とカム部材14とが一体成形されている。カム部材14は、凹湾曲した前辺縁を備えたカム溝14aを含む略円形の外形の平板に形成されており、中央にベース部材11に連通するねじ孔11cを有している。カム溝14aは、カム部材14の円周の一部が凹湾曲した前辺縁となるように形成されている。このカム部材14は、カム溝14aの凹湾曲した底部14bがベース部材11の一定方向(図4において左方向)を向くように、かつ、取り付け面11bとは反対側の面に形成されている。
アーム部材12は、その一端部にベース部材11に回動自在に軸支されるベース側支点を有している。このベース側支点は、アーム部材12の一端部に設けられた貫通孔12a(図3)と、カム部材14及びベース部材11を通るねじ孔11cと、貫通孔12aを挿通しねじ孔11cに螺合されるねじ17とによって構成される。アーム部材12は、さらに、その他端部にブラケット部材13に回動自在に軸支されるブラケット側支点を有している。このブラケット側支点は、アーム部材12の他端部に設けられた突起嵌合孔12b(図3)と、この突起嵌合孔12bに挿通するブラケット部材13の挿入突起13aと、この挿入突起13aに同軸に設けられたねじ孔13bと、このねじ孔13bに螺合されるねじ18とによって構成される。アーム部材12は、本実施形態においては、亜鉛合金をダイカストして形成されているが、他の金属材料又は樹脂材料を用いて形成しても良い。
アーム部材12には、カム部材14を受け入れる第1の空洞部12cと、この第1の空洞部12cに連通しており、摺動部材15及び付勢部材としてのコイルバネ16を収容する第2の空洞部12dとがさらに設けられている。第1の空洞部12cは、ベース部材11に固定されたカム部材14とアーム部材12とが相対的に回動できるようにこのカム部材14を収容している。第2の空洞部12dは、摺動部材15がこの第2の空洞部12dに沿って摺動できるようにこの摺動部材15及びコイルバネ16を収容している。
摺動部材15は、第2の空洞部12d内をその長さ方向、即ちアーム部材12の伸長方向に沿って摺動できるように構成された角柱状部材であり、その先端に凸湾曲断面を有する凸状先端部15aが形成され、後端にコイルバネ16の先端部を受け入れる凹状孔15bが形成されている。コイルバネ16は、その先端が凹状孔15b内において摺動部材15に当接しており、その後端がアーム部材12の第2の空洞部12dのブラケット側内壁に当接している。従って、このコイルバネ16は摺動部材15をその凸状先端部15a方向に押圧付勢している。本実施形態においては、摺動部材15は例えばポリアセタール樹脂等の樹脂材料で形成されている。本実施形態におけるカム部材14、摺動部材15及びコイルバネ16が本発明の復帰機構の主要構成要素である。
ブラケット部材13は、取手20の表面形状に応じた曲面形状を表面側(取手20に固着する側)に有する取手固着部13cと、この取手固着部13cの裏面側の中央部に設けられた挿入突起13aと、この挿入突起13aに同軸に設けられたねじ孔13bと、取手固着部13cの隅部に設けられた複数の(本実施形態では4つの)ねじ孔13dとを備えている。ブラケット部材13は、取手固着部13cを取手20に当てた状態でねじ孔13dを介して木ねじ等でねじ止めすることにより取手20に固着される。前述したように、アーム部材12は、ブラケット部材13により、ブラケット側支点において回動自在に軸支されている。ブラケット部材13は、本実施形態においては、亜鉛合金をダイカストして形成されているが、他の金属材料又は樹脂材料を用いて形成しても良い。
以下、本実施形態における開閉制動装置100の動作を説明する。
取手取り付け具10は、取手20を操作していない際や、戸体120をスライドさせるために取手20に水平方向の力を印加して操作をしている際は、取手20に下方向の力が全く又はほとんどかからないため、図2及び図4に示すようにアーム部材12は一定方向、図2及び図4において水平方向(以下初期方向と称する)を向くように維持されている。逆に、取手20に下方向の力が全く又はほとんどかからない状態で、アーム部材12が初期方向を向くようにベース部材11を戸体120の表面120bに取り付ける。このとき、図6(A)に示すように、取手20の下端が床面140から離れた第2の状態に維持され、戸板120は通常の開閉動作を行うことが可能となる。この第2の状態では、図4(A)に示すように、摺動部材15の凸状先端部15aがカム部材14におけるカム溝14aの凹湾曲した底部14bに当接しコイルバネ16の付勢力によって押圧している。これにより、アーム部材12は初期方向に向くように維持されている。
取手20に下方向の力がかかった場合、例えば操作者がバランスを崩して取手20に掴まり体重をかけた場合等に、その下方向の力がコイルバネ16の付勢力によって生じる力Fを超えると、図5に示すようにアーム部材12が初期方向から回動する。即ち、図5(B)に示すように、コイルバネ16の付勢力によって摺動部材15の凸状先端部15aがカム部材14のカム溝14aの凹状の底部14bに当接している力に対応するアーム部材12の先端部(ブラケット側支点)の力Fに対して、印加される下方向の力が大きくなると、摺動部材15の凸状先端部15aの当接点がカム溝14aの凹状の底部14bから外れ、カム溝14aの前辺縁に沿って移動する。これにより、アーム部材12はベース側支点を中心に下方向に回動する。即ち、アーム部材12は、図5(A)に示すように、θの初期方向からθの作動時角度方向に回動する。
アーム部材12が作動時角度方向θに回動すると、図6(B)に示すように、ブラケット部材13を介してこのアーム部材12に連結されている取手20の下端が床面140からに当接した第1の状態となる。これにより、取手20の下端に設けられた摺動抵抗部材21が床面140に押し付けられる。摺動抵抗部材21は、床面140に押圧された力に応じた摩擦力を発生し、これによって取手20の水平方向への移動が制止される。
このように、操作者が取手20に掴まって体重をあずけた際に、取手20の水平方向への移動が制止され、戸体120のスライド(開閉)が阻止され、操作者の転倒を防止することができる。
摺動抵抗部材21の摩擦力は、床面140に強く押し付けるほど増大するため、取手20に掴まって下方向に押す力が強くなればなるほど制止力は大きくなり、より安全に戸体120の開閉動作を停止させることができる。本実施形態のごとく、摩擦力で固着する構造は取手20の下端部に容易かつ安価に設けることができ、床面140には特に部材などを設ける必要もない。
掴まっていた操作者がバランスを取り戻すなどで、アーム部材12に対して下方向にかかる力が、前述の力Fより小さくなると、コイルバネ16の付勢力によって、摺動部材15の凸状先端部15aの当接点がカム溝の14aの前辺縁に沿って移動し凹状の底部14bまで移動する。これにより、アーム部材12が回動して作動時角度方向θから初期方向θの方向に復帰する。その結果、取手20は上方向に移動してその下端が床面140から離れた第2の状態に復帰し、戸体120の開閉動作が可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、取手20を戸体に取り付ける取手取り付け具10に開閉を制動する機構が設けられているため、取手20とは別にストッパ手段などを設ける必要がなく、引戸の構造を複雑化することなく、操作者の転倒を防止することができる。また、本実施形態の取手取り付け具10は部品数が少なく構造も簡素で、製造が容易である。さらに、既存の引戸に対しても、取手20の部品を一部取り替えるのみで取り付けすることが可能である。
本実施形態によれば、取手取り付け具10は、カム溝14aが底部15bに対して軸対称となるよう形成されているので、アーム部材12はいずれの方向に対しても同様に回動動作が可能となっている。そのため、取手取り付け具10を戸体120の表面120bとは逆側の表面に設置した際は、上述の説明とは左右逆に取り付けられるが、この際も上述と同様に動作することができる。従って、この取手取り付け具10は、部材を変更することなく戸体120の表裏いずれの面にも用いることができる。
本実施形態の変更態様として、ベース部材11とカム部材14とを別個に形成した後、両者を固着して一体化しても良い。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態において、開閉制動装置は、図7に示すように、取手20′の下端に、この取手20′が床面140′に当接する第1の状態となった際に床面140′に設けられた受部材70と係合して制動される凸状部材71が取り付けられている。
取手20′の下端には、凸状部材71が固着されている。この凸状部材71はくさび状の先端部71aを有している。一方、床面140′には、戸体に沿って複数の受部材70が一列に配置されている。各受部材70は板状の部材であり、凸状部材71のくさび状の先端部71aと係合可能な形状を有するストッパ溝70aが上面に設けられている。この受部材70を、床面140′上に、一列に複数固着する。受部材70は図に示した例では木ねじで床面140′に固定されているが、両面テープ等で貼付けられていてもよい。受部材70及び凸状部材71は、望ましくは、例えばステンレス鋼等の金属材料で形成されているが、樹脂材料によって形成しても良い。
本実施形態の開閉制動装置におけるその他の構成は、第1の実施形態の場合と同様である。取手20′の凸状部材71の真下に受け部70のストッパ溝70aが位置している際に、操作者がバランスを崩して取手20′に掴まること等により、この取手20′が下方に移動すると、凸状部材71の先端部71aが受け部70のストッパ溝70aに係合する。この状態で、凸状部材71がストッパ溝70a内をスライドし、ストッパ溝70aの端縁70bに当接することによってそのスライドが停止し、取手20′の水平方向の移動が制止される。その結果、戸板のスライドによる転倒が防止できる。
本実施形態では、取手20′が摺動による摩擦力ではなく、機械的な当接によって制止されるので、強固な制止が可能で、摺動部材の磨耗等による破損も起こりにくい。
本実施形態のその他の構成及び作用効果は、第1の実施形態と同様である。
上述の実施形態においては、長尺の取手の伸長方向が戸体の上下方向となるように、取手取り付け具を戸体に取り付けている。即ち、取手取り付け具のアーム部材の初期方向が水平方向となるように、ベース部材を戸体に固着している。しかしながら、アーム部材の初期方向が水平方向から若干傾斜した方向となるようにベース部材を戸体に固着すれば、取手に傾斜した側から水平方向に、コイルバネ16の付勢力によって生じる力Fを超える力が働くと、第1の状態を実現させ、開又は閉を制動させることが可能となる。
なお、上述の実施形態は本発明の開閉制動装置を上吊り式のアウトセット引戸に適用した例であるが、本発明の開閉制動装置はそれ以外の引戸にも適用することができ、また、引戸以外の戸、例えば開き戸にも適用することが可能である。また、上述の実施形態では、戸体に2つの取手取り付け具を設けているが、3つ以上の取手取り付け具を設けても良いことはもちろんである。
以上述べた実施形態においては、取手取り付け具として、アーム部材の回動により取手を上下方向に移動させるものであるが、取手に下方向の力が印加された際にこの取手を下方に移動させて第1の状態を実現し、その下方向の力が除去された際に取手を上方に移動させて第2の状態に復帰させる機構であれば、どのような構造であっても本発明を実現することが可能である。
以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
本発明の取手取り付け具又は戸体の開閉制動装置は、戸体開閉時における開閉操作者の転倒を防止可能であるため、病院、老人ホーム又は通常の居住施設に適用でき、医療、福祉、居住等の分野に広く役立つものである。
10 取手取り付け具
11 ベース部材
11a、11c、13b、13d ねじ孔
11b 取り付け面
12 アーム部材
12a 貫通孔
12b 突起嵌合孔
12c 第1の空洞部
12d 第2の空洞部
13 ブラケット部材
13a 挿入突起
13c 取手固着部
14 カム部材
14a カム溝
14b 底部
15 摺動部材
15a 凸状先端部
15b 凹状孔
16 コイルバネ
17、18 ねじ
20、20′ 取手
21 摺動抵抗部材
70 受部材
70a ストッパ溝
70b 端縁
71 凸状部材
71a 先端部
100 開閉制動装置
110 引戸
120 戸体
120a 戸先面(木口面)
120b 戸板表面
130 ブラケット
140、140′ 床面
150 戸当り

Claims (17)

  1. 長尺の取手に取り付けられていると共に、戸体の表面に固定され、前記長尺の取手の一端が床面に当接した第1の状態と該取手の一端が前記床面から離れた第2の状態とを前記取手に与えることができるように該取手を戸体の上下方向に移動可能に取り付けるための取手取り付け具であって、
    前記戸体に取り付けられるベース部材と、
    一部が該ベース部材に取り付けられており、他部が前記取手に取り付けられる可動部材と、
    前記取手が前記第1の状態から前記第2の状態に復帰するように前記可動部材の移動を付勢する復帰機構とを備え、
    前記可動部材が、一方の端部を支点として前記ベース部材に回動可能に軸支されており、他方の端部が前記取手に取り付けられるアーム部材であり、
    前記復帰機構が、前記取手が前記第1の状態から前記第2の状態に復帰するように、前記アーム部材の前記回動を付勢する復帰機構であることを特徴とする取手取り付け具。
  2. 前記アーム部材の前記他方の端部を支点として回動可能に軸支されたブラケット部材をさらに備えており、前記ブラケット部材が前記取手に取り付けられるように構成されていることを特徴とする請求項に記載の取手取り付け具。
  3. 前記復帰機構は、前記取手に下方向への所定力が印加された際に該取手に前記第1の状態を与えるべく前記アーム部材の前記回動を制御するように構成されていることを特徴とする請求項又はに記載の取手取り付け具。
  4. 前記復帰機構は、前記ベース部材に固着され凹湾曲した前辺縁を備えたカム溝を有するカム部材と、前記アーム部材に沿って移動可能であり、前記カム部材の前記カム溝に当接可能な凸状先端部を有する摺動部材と、該摺動部材の前記凸状先端部を前記カム部材の前記カム溝に押圧させる付勢部材とを備えていることを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の取手取り付け具。
  5. 前記付勢部材は、一端が前記摺動部材の後端面に当接して押圧するコイルバネであることを特徴とする請求項に記載の取手取り付け具。
  6. 前記カム部材の前記前辺縁は中心軸に対して左右対称に凹湾曲しており、前記アーム部材は前記支点に対して両方向に対称に回動可能であることを特徴とする請求項又はに記載の取手取り付け具。
  7. 前記アーム部材は、前記カム部材を相対的に回動可能に受け入れる第1の空洞部と、該第1の空洞部に連通しており、前記摺動部材及び前記付勢部材を摺動自在に収容する第2の空洞部とを備えていることを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の取手取り付け具。
  8. 複数の取手取り付け具と、該複数の取手取り付け具によって、一端が床面に当接した第1の状態と該一端が前記床面から離れた第2の状態とが付与されるように戸体の上下方向に移動可能に取り付けられた長尺の取手とを備えており、
    前記複数の取手取り付け具の各々が、
    前記戸体に取り付けられるベース部材と、
    一部が該ベース部材に対して前記上下方向に移動可能に取り付けられており、他部が前記取手に取り付けられる可動部材と、
    前記取手が前記第1の状態から前記第2の状態に復帰するように、前記可動部材の前記移動を付勢する復帰機構と
    を備えていることを特徴とする戸体の開閉制動装置。
  9. 前記可動部材が、一方の端部を支点として前記ベース部材に回動可能に軸支されており、他方の端部が前記取手に取り付けられるアーム部材であり、
    前記復帰機構が、前記取手が前記第1の状態から前記第2の状態に復帰するように、前記アーム部材の前記回動を付勢する復帰機構であることを特徴とする請求項に記載の戸体の開閉制動装置。
  10. 前記アーム部材の前記他方の端部を支点として回動可能に軸支されたブラケット部材をさらに備えており、前記ブラケット部材が前記取手に取り付けられるように構成されていることを特徴とする請求項に記載の戸体の開閉制動装置。
  11. 前記複数の取手取り付け具の各々の前記復帰機構は、前記取手に下方向への所定力が印加された際に該取手に前記第1の状態を与えるべく前記アーム部材の前記回動を制御するように構成されていることを特徴とする請求項又は10に記載の戸体の開閉制動装置。
  12. 前記複数の取手取り付け具の各々の前記復帰機構は、前記ベース部材に固着され凹湾曲した前辺縁を備えたカム溝を有するカム部材と、前記アーム部材に沿って移動可能であり、前記カム部材の前記カム溝に当接可能な凸状先端部を有する摺動部材と、該摺動部材の前記凸状先端部を前記カム部材の前記カム溝に押圧させる付勢部材とを備えていることを特徴とする請求項から11のいずれか1項に記載の戸体の開閉制動装置。
  13. 前記付勢部材は、一端が前記摺動部材の後端面に当接して押圧するコイルバネであることを特徴とする請求項12に記載の戸体の開閉制動装置。
  14. 前記カム部材の前記前辺縁は中心軸に対して左右対称に凹湾曲しており、前記アーム部材は前記支点に対して両方向に対称に回動可能であることを特徴とする請求項12又は13に記載の戸体の開閉制動装置。
  15. 前記アーム部材は、前記カム部材を相対的に回動可能に受け入れる第1の空洞部と、該第1の空洞部に連通しており、前記摺動部材及び前記付勢部材を摺動自在に収容する第2の空洞部とを備えていることを特徴とする請求項12から14のいずれか1項に記載の戸体の開閉制動装置。
  16. 前記取手の前記一端には、床面に当接した際に摩擦力で制動される摺動抵抗部材が取り付けられていることを特徴とする請求項から15のいずれか1項に記載の戸体の開閉制動装置。
  17. 前記取手の前記一端には、床面に当接した際に該床面に設けられた受部材と係合して制動される凸状部材が取り付けられていることを特徴とする請求項から15のいずれか1項に記載の戸体の開閉制動装置。
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