JP6004158B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズル開口から液体を噴射する液体噴射装置に関し、特に液体としてインクを吐出するインクジェット式記録装置に関する。
液滴を吐出する液体噴射ヘッドを具備する液体噴射装置としては、圧力発生手段によって圧力発生室内に圧力を発生させ、圧力発生室に連通するノズルからインク滴を吐出させるインクジェット式記録ヘッドを具備するインクジェット式記録装置が挙げられる。
このようなインクジェット式記録ヘッドでは、周囲の環境温度の変化等に伴ってインクの増粘や沈降等に起因して、ノズルの目詰まり等の噴射不良が発生するという問題がある。このため、インクが貯留された液体貯留手段からインクジェット式記録ヘッドにインクを供給する供給路とインクジェット式記録ヘッドからインクタンクにインクを回収する回収路とで構成される循環路を設け、液体貯留手段のインクとインクジェット式記録ヘッド内のインクとを循環路を介して循環させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−254196号公報
しかしながら、循環流路内に淀みやすい部分があると、その部分の沈降インクは攪拌され難く、攪拌を十分に行えないという問題がある。
このため、クリーニングによってインクを排出する量を増やすなどの対応が必要となり、無駄なインク消費量が増大してしまうという問題がある。
なお、このような問題はインクを吐出するインクジェット式記録装置に限定されず、インク以外の液体を噴射する液体噴射装置においても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、液体の攪拌を確実に行って無駄な液体の消費量を低減することができる液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、液体を噴射するノズル開口に連通する圧力発生室と、該圧力発生室に連通するマニホールドと、該マニホールドの隔壁の少なくとも一部に設けられて可撓性を有するコンプライアンス部と、前記圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段と、液体が貯留された液体貯留手段から前記マニホールドに液体が供給される供給路と、前記マニホールドから前記液体貯留手段に液体が回収される回収路と、前記供給路から前記マニホールドに液体を供給する液体の圧力を変動させて、当該圧力変動によって前記コンプライアンス部を振動させる圧力変動手段と、を具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、液体貯留手段と液体噴射ヘッドとの間で液体を循環させると共に、マニホールドに供給する圧力を変動させることで、コンプライアンス部を振動させて、マニホールド内の液体を攪拌することができる。
ここで、前記圧力変動手段は、前記ノズル開口に形成された液体のメニスカスの耐圧を超えない範囲で供給する液体の圧力を変動させることが好ましい。これによれば、マニホールド内の圧力変化によってノズル開口から液体が漏出するのを抑制して、液体の無駄な消費を抑制することができる。
また、前記圧力変動手段は、前記液体貯留手段の液体を前記マニホールドに圧送する圧力が調整可能に設けられたポンプを有することが好ましい。これによれば、ポンプを制御することで、マニホールドに供給する液体の圧力を容易に調整することができる。
また、前記圧力変動手段は、前記液体貯留手段を前記マニホールドに対して鉛直方向に移動させる移動手段を具備することが好ましい。これによれば、移動手段を制御することで、マニホールドに供給する液体の圧力を容易に調整することができる。
また、前記圧力変動手段は、前記マニホールド内の液体が大気圧に対して正圧及び負圧となるように循環量を変動させることが好ましい。これによれば、コンプライアンス部を最も大きく振動させることができ、さらなる液体の攪拌を実現できる。
また、他の態様は、液体を噴射するノズル開口に連通する圧力発生室と、該圧力発生室に連通するマニホールドと、該マニホールドの隔壁の少なくとも一部に設けられて可撓性を有するコンプライアンス部と、前記圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段と、液体が貯留された液体貯留手段から前記マニホールドに液体が供給される供給路と、前記マニホールドから前記液体貯留手段に液体が回収される回収路と、前記供給路から前記マニホールドに液体を供給する液体の圧力を変動させる圧力変動手段と、を具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、液体貯留手段と液体噴射ヘッドとの間で液体を循環させると共に、マニホールドに供給する圧力を変動させることで、マニホールドを振動させて、マニホールド内の液体を攪拌することができる。
ここで、前記圧力変動手段は、前記ノズル開口に形成された液体のメニスカスの耐圧を超えない範囲で供給する液体の圧力を変動させることが好ましい。これによれば、マニホールド内の圧力変化によってノズル開口から液体が漏出するのを抑制して、液体の無駄な消費を抑制することができる。
また、前記圧力変動手段は、前記液体貯留手段の液体を前記マニホールドに圧送する圧力が調整可能に設けられたポンプを有することが好ましい。これによれば、ポンプを制御することで、マニホールドに供給する液体の圧力を容易に調整することができる。
また、前記圧力変動手段は、前記液体貯留手段を前記マニホールドに対して鉛直方向に移動させる移動手段を具備することが好ましい。これによれば、移動手段を制御することで、マニホールドに供給する液体の圧力を容易に調整することができる。
また、前記圧力変動手段は、前記マニホールド内の液体が大気圧に対して正圧及び負圧となるように前記循環量を変動させることが好ましい。これによれば、コンプライアンス部を最も大きく振動させることができ、さらなる液体の攪拌を実現できる。
実施形態1に係る記録装置の概略構成を示す斜視図である。 実施形態1に係る記録装置の概略構成を示す断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 実施形態1に係る記録装置の制御系を示すブロック図である。 実施形態1に係る攪拌動作を示す記録ヘッドの要部断面図である。 実施形態2に係る記録装置の概略構成を示す断面図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置の概略構成を示す斜視図であり、図2は、インクジェット式記録装置の概略構成を示す断面図である。
図1及び図2に示すように、液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置Iは、インクジェット式記録ヘッド1を具備する。インクジェット式記録ヘッド1(以下、記録ヘッド1とも言う)は、インク滴を吐出するノズル開口21が設けられ、ノズル開口21に連通する流路(図示なし)が、共通するマニホールド100に連通している。マニホールド100には、インクが貯留された液体貯留手段200からのインクが供給される導入路42と、マニホールド100内のノズル開口21から吐出されなかったインクが液体貯留手段200に回収される排出路43とが連通するように設けられている。
このような記録ヘッド1には、後述する液体が貯留された液体貯留手段200からのインクが導入路42を介してマニホールド100に供給され、マニホールド100に充填されたインクは、排出路43を介して液体貯留手段200に回収される。つまり、インクは、液体貯留手段200とマニホールド100とを循環している。
このような記録ヘッド1は、キャリッジ3に搭載され、キャリッジ3は装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動可能に設けられている。
そして、駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、記録ヘッド1を搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4にはキャリッジ軸5に沿ってプラテン8が設けられており、図示しない給紙ローラーなどにより給紙された紙等の記録媒体である記録シートSがプラテン8に巻き掛けられて搬送されるようになっている。
また、図1及び図2に示すように、インクジェット式記録装置Iには、装置本体4に固定されて内部にインクが貯留された液体貯留手段200が設けられている。この液体貯留手段200には、記録ヘッド1にインクを供給する供給路211が設けられた供給管210と、記録ヘッド1からのインクを回収する回収路221が設けられた回収管220と、が接続されて循環流路が形成されている。
供給管210は、フレキシブルチューブ等の管状部材からなり、内部に供給路211が設けられている。供給管210は、一端部が液体貯留手段200に接続され、他端部が記録ヘッド1の導入路42に接続されることで、液体貯留手段200のインクを供給路211及び導入路42を介してマニホールド100に供給する。
回収管220は、フレキシブルチューブ等の管状部材からなり、内部に回収路221が設けられている。回収管220は、一端部が液体貯留手段200に接続され、他端部が記録ヘッド1の排出路43に接続されることで、マニホールド100内のインクを排出路43び回収路221を介して液体貯留手段200に回収する。
また、供給路211の途中には、液体貯留手段200のインクを記録ヘッド1に圧送する圧送手段であるポンプ230が設けられている。ポンプ230の圧送によって、液体貯留手段200のインクは、記録ヘッド1に所定の圧力で供給される。なお、ポンプ230は、インクを圧送できるものであれば特に限定されず、例えば、遠心ポンプ、斜流ポンプ、軸流ポンプなどの非容積形ポンプ、一定の空間容積にある液を往復運動または回転運動にて容積変化させて液体にエネルギーを与える容積形ポンプ、水あるいは蒸気のジェット噴射力、圧縮空気等を利用した特殊型ポンプなどを用いることができる。また、ポンプ230は、脈動が発生するものであっても、また無脈動なものであってもよい。ただし、詳しくは後述するが、本実施形態のポンプ230は圧力変動手段として機能するため、吐出量(単位時間あたりの体積)が可変可能なものを用いる必要がある。
ここで、このようなインクジェット式記録装置Iに搭載されるインクジェット式記録ヘッド1の一例について図3〜図5を参照して詳細に説明する。なお、図3は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの分解斜視図であり、図4は、インクジェット式記録ヘッドの第2の方向の断面図であり、図5は、インクジェット式記録ヘッドの第1の方向の断面図である。
図3〜図5に示すように、インクジェット式記録ヘッド1は、ヘッド本体11、ヘッド本体11が内部に収容されるケース部材40等の複数の部材を備え、これら複数の部材が接着剤等によって接合されている。本実施形態では、ヘッド本体11は、流路形成基板10及び連通板15と、ノズルプレート20と、保護基板30と、を具備する。
流路形成基板10には、複数の圧力発生室12が同じ色のインクを吐出する複数のノズル開口21が並設される方向に沿って並設されている。以降、この方向を圧力発生室12の並設方向、又は第1の方向Xと称する。また、流路形成基板10には、圧力発生室12が第1の方向Xに並設された列が複数列、本実施形態では、2列設けられている。この圧力発生室12が第1の方向Xに沿って形成された圧力発生室12の列が複数列設された列設方向を、以降、第2の方向Yと称する。また、流路形成基板10の圧力発生室12の第1の方向Xの一端側にはインク供給路14が設けられている。このような流路形成基板10の一方の面には弾性膜50が形成されており、圧力発生室12及びインク供給路14の一方面はこの弾性膜50によって構成されている。
流路形成基板10の開口面側(弾性膜50とは反対側)には、連通板15が接合されている。連通板15には、各圧力発生室12に連通する複数のノズル開口21が穿設されたノズルプレート20が接合されている。連通板15には、圧力発生室12とノズル開口21とを繋ぐ連通路16が設けられている。連通板15は、流路形成基板10よりも大きな面積を有し、ノズルプレート20は流路形成基板10よりも小さい面積を有する。このようにノズルプレート20の面積を比較的小さくすることでコストの削減を図ることができる。
流路形成基板10に形成された弾性膜50上には、さらに絶縁体膜55が形成されている。この絶縁体膜55上には、第1電極60と圧電体層70と第2電極80とからなる圧電アクチュエーター(圧力発生手段)300が設けられている。本実施形態では、第1電極60が複数の圧電アクチュエーター300に共通する共通電極として機能し、第2電極80が各圧電アクチュエーター300で独立する個別電極として機能する。また第2電極80には、リード電極90の一端がそれぞれ接続されている。リード電極90の他端には、駆動回路120が設けられた配線基板121が接続されている。
流路形成基板10の圧電アクチュエーター300側の面には、流路形成基板10と略同じ大きさを有する保護基板30が接合されている。保護基板30は、圧電アクチュエーター300を保護するための空間である保持部31を有する。また保護基板30には貫通孔32が設けられている。リード電極90の他端側は、この貫通孔32内に露出するように延設され、リード電極90と配線基板121とが貫通孔32内で電気的に接続されている。
また、このような構成のヘッド本体11には、複数の圧力発生室12に連通するマニホールド100をヘッド本体11と共に画成するケース部材40が固定されている。ケース部材40は、流路形成基板10、連通板15、ノズルプレート20及び保護基板30を備えるヘッド本体11が収容される凹部41を有する。この凹部41は、流路形成基板10よりも広い開口面積を有する。そして、凹部41にヘッド本体11が収容された状態で凹部41のノズルプレート20側の開口面が蓋部材110によって封止されている。これにより、流路形成基板10の外周部には、ケース部材40と、ヘッド本体11と、蓋部材110と、によってマニホールド100が画成されている。すなわち、蓋部材110は、連通板15とケース部材40とに接合されて、マニホールド100のノズルプレート20側の開口を封止している。
このような蓋部材110は、本実施形態では、可撓性を有する薄膜(例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)やステンレス鋼(SUS)等により形成された薄膜)からなり、ノズルプレート20よりも若干大きな開口を有する貫通孔111が中央部に設けられた環形状を有する。
このように、蓋部材110を薄膜で形成することで、蓋部材110のマニホールド100を画成する領域が、マニホールド100内の圧力変化によって変形可能なコンプライアンス部112として機能する。
なお、マニホールド100は、ヘッド本体11の外周の周囲に亘って連続して設けられている。また、ケース部材40には、マニホールド100に連通して当該マニホールド100にインクを供給する導入路42と、マニホールド100に連通して当該マニホールド100のインクを排出する排出路43と、が設けられている。
導入路42は、ヘッド本体11の第1の方向Xの一方側に、マニホールド100の上部(連通板15とは反対側)に連通して設けられている。
排出路43は、ヘッド本体11の第1の方向Xの他方側に、マニホールド100の上部に連通して設けられている。
このような導入路42及び排出路43は、図2に示すように、外部のインクが貯留された液体貯留手段200に接続されたチューブなどの管状部材である供給管210及び回収管220が接続される。
具体的には、供給管210は、一端部が液体貯留手段200に接続されると共に、他端部が導入路42に接続されて、液体貯留手段200のインクをケース部材40に供給する。また、回収管220は、一端部が液体貯留手段200に接続されると共に、他端部が排出路43に接続される。
また、ケース部材40には、保護基板30の貫通孔32に連通して配線基板121が挿通される接続口48が設けられている。さらにケース部材40は、接続口48の開口縁部に壁部49を備えている。この壁部49には、配線基板121と、配線基板121に接続される接続基板122と、が固定されている。接続基板122は、例えば、外部配線が接続されるコネクター123が設けられたリジット基板からなる。
このようなインクジェット式記録ヘッド1では、液体貯留手段200からのインクが供給管210の供給路211を介して導入路42に供給される。導入路42に供給されたインクはマニホールド100から各圧力発生室12に供給される。そして、駆動回路120からの信号に従い、圧力発生室12に対応する圧電アクチュエーター300を駆動させてたわみ変形させることで、圧力発生室12の容積を変化させて、ノズル開口21からインク滴が吐出される。
また、インクジェット式記録ヘッド1のマニホールド100に供給されたインクは排出路43を介して回収管220の回収路221に排出され、回収路221を介して液体貯留手段200に回収される。これにより、マニホールド100内のインクに含まれる成分の沈降を抑制することができる。
また、このようなインクジェット式記録ヘッド1が搭載されたインクジェット式記録装置Iには、当該インクジェット式記録装置Iの動作を制御する制御装置500が設けられている。ここで、このようなインクジェット式記録装置Iを制御する制御装置500について図6を参照して説明する。なお、図6は、本発明の実施形態1に係る記録装置の制御系を示すブロック図である。
図6に示すように、インクジェット式記録装置Iでは、実際の印刷を行う機構部となる記録ヘッド1と、制御装置500と、ポンプ230と、を具備する。
制御装置500は、印刷制御手段501、記録ヘッド駆動回路502、印刷位置制御手段503及び攪拌制御手段504を具備する。
印刷制御手段501は、記録ヘッド1の印刷動作を制御し、例えば、印刷信号の入力に伴って記録ヘッド駆動回路502を介して圧電アクチュエーター300に駆動パルスを印加して、記録ヘッド1からインクを吐出させる。
印刷位置制御手段503は、記録ヘッド1の印刷時や非印刷時等の主走査方向及び副走査方向の位置決めを行う。詳しくは、印刷位置制御手段503は、駆動モーター6を駆動してキャリッジ3を主走査方向に移動することで記録ヘッド1の主走査方向の位置決めを行い、図示しない紙送りモーターを駆動してプラテン8を回転し記録シートSを副走査方向に移動することで記録シートSに対する記録ヘッド1の副走査方向の位置決めを行っている。そして、印刷位置制御手段503は、印刷時には記録ヘッド1が搭載されたキャリッジ3を主走査方向に移動させながら、記録シートSを副走査方向に移動させる。また、印刷待機時やクリーニング動作時などの非印刷時には、記録ヘッド1が搭載されたキャリッジ3を非印刷領域に移動させる。
攪拌制御手段504は、本実施形態の圧送手段であるポンプ230を制御して、液体貯留手段200からインクジェット式記録ヘッド1にインクを供給する供給量を変動させる。すなわち、ポンプ230は、上述のように吐出量(単位時間あたりの体積)が可変可能なものを用いているため、攪拌制御手段504は、ポンプ230を制御することによってその吐出量を変更する。これにより、マニホールド100内のインクに圧力変動を生じさせることができる。
ここで、攪拌制御手段504による攪拌動作について図7を参照してさらに詳細に説明する。なお、図7は、攪拌動作を示すインクジェット式記録ヘッドの要部断面図である。
図7(a)に示すように、ポンプ230が通常の吐出量でインクを供給している状態から、攪拌制御手段504がポンプ230を制御して、ポンプ230の吐出量を増大させる。これにより、図7(b)に示すように、マニホールド100内のインクの圧力が高まり、コンプライアンス部112(蓋部材110)が外側(マニホールド100とは反対側)に突出するように変形する。なお、図7(b)に示す例では、マニホールド100内の圧力が外気圧に対して正圧となることで、コンプライアンス部112が外側に突出するように変形している。
次に、図7(c)に示すように、攪拌制御手段504がポンプ230を制御して、ポンプ230の吐出量を減少させる。このときのポンプ230の吐出量は、図7(c)に示す、ポンプ230の吐出量よりも低い吐出量である。これにより、マニホールド100内のインクの圧力が低下して、コンプライアンス部112(蓋部材110)が内側(マニホールド100側)に向かって突出するように変形する。なお、図7(c)に示す例では、マニホールド100内の圧力が外気圧に対して負圧となることで、コンプライアンス部112が内側に突出するように変形している。
このように図7(b)及び図7(c)に示す工程を繰り返し行うことで、マニホールド100のコンプライアンス部112が振動して、マニホールド100内のインクが攪拌される。つまり、マニホールド100内のインクは、液体貯留手段200から供給されると共に液体貯留手段200に回収される循環が行われることでの攪拌と、コンプライアンス部112を振動させることによる攪拌とが行われる。すなわち、インクを液体貯留手段200とインクジェット式記録ヘッド1との間で循環するだけでマニホールド100内のインクを攪拌しようとしても、淀む領域でインクの攪拌が十分に行われないことから、インクに含まれる成分の沈降等が発生する恐れがあるが、さらにコンプライアンス部112を振動させてマニホールド100内のインクを攪拌することで、マニホールド100内で淀みやすい領域を低減して、マニホールド100内のインクを十分に攪拌することができる。これにより、マニホールド100内のインクに含まれる成分が沈降するのを抑制して、インクに含まれる成分が沈降することによるインクの増粘を抑制することができ、増粘したインクによる吐出不安定の発生や、沈降したインクの成分、例えば、顔料インクによる印刷物の濃度斑の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、コンプライアンス部112をマニホールド100のノズルプレート20側に設けたため、インクジェット式記録ヘッド1をノズル開口21が開口する液体噴射面が鉛直方向下となるように配置すると、コンプライアンス部112はマニホールド100の底面(鉛直方向下)に配置される。このため、コンプライアンス部112を振動させることで、マニホールド100の底面に沈降した成分を効率よく攪拌させて、インクに含まれる成分の沈降を抑制することができる。つまりインクの成分は、重力によって鉛直方向下側に沈降するため、コンプライアンス部112をマニホールド100の鉛直方向下側に設けることで、沈降した成分をより攪拌させることができる。
ちなみに、ポンプ230が吐出量を変動させることによってマニホールド100内のインクの圧力を変動するが、このマニホールド100内の圧力変動は、ノズル開口21に形成されたインクのメニスカスの耐圧を超えない範囲で行われるのが好ましい。もちろん、ノズル開口21が開口する液体噴射面を吸引キャップや密着キャップ等でキャッピングすることで、ノズル開口21のメニスカスの耐圧を超えた圧力をマニホールド100内に印加することもできるが、インク消費量を低減するためには、本実施形態のようにマニホールド100内の圧力変動はノズル開口21のインクのメニスカスの耐圧を超えないようにするのが好ましい。
また、本実施形態では、マニホールド100内の圧力を外気圧に対して正圧及び負圧にすることで、コンプライアンス部112を振動させるようにしたが、特にこれに限定されず、マニホールド100内の圧力を正圧の範囲内で異なる圧力に変動させてもよく、また、マニホールド100内の圧力を負圧の範囲内で異なる圧力に変動させるようにしてもよい。つまり、マニホールド100内の圧力は、外気圧に対して正圧・負圧に限定されず、マニホールド100内の圧力を変動させることで、コンプライアンス部112を振動させることができる。
このように、インクの循環及びコンプライアンス部112の振動によってマニホールド100内のインクを攪拌することで、インクに含まれる成分が沈降することによるインクの増粘や、沈降したインクの成分、例えば、顔料インクによる印刷物の濃度斑の発生を抑制することができる。
また、本実施形態では、マニホールド100内のインクの攪拌を十分に行うことができるため、吸引動作等のクリーニング動作によってノズル開口21からインクを排出させる頻度を低減して、インクの無駄な消費を低減することができる。
(実施形態2)
図8は、本発明の実施形態2に係る液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置の概略構成を示す断面図である。なお、上述した実施形態1と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図8に示すように、本実施形態のインクジェット式記録装置Iは、インクジェット式記録ヘッド1と、インクを貯留する液体貯留手段200と、液体貯留手段200に液体を補充する補充手段240と、を具備する。
液体貯留手段200は、インクを貯留すると共に、インクジェット式記録ヘッド1に対して鉛直方向上下に移動可能に設けられている。また、特に図示していないが、液体貯留手段200を鉛直方向上下に移動させる移動手段が設けられている。移動手段としては、例えば、モーターを用いたもの、油圧を用いたもの、電磁力を用いたものなどが挙げられる。
また、補充手段240は、内部にインクが貯留された貯留タンク等からなり、液体貯留手段200にインクを供給する。具体的には、補充手段240は、内部に補充路251が設けられた充填管250を介して液体貯留手段200に接続されている。そして、インクジェット式記録ヘッド1からインク滴として吐出されることで消費されたインクを液体貯留手段200に補充する。なお、特に図示していないが、液体貯留手段200のインク消費を検出する液面センサーや、液面センサーの情報に基づいて補充路251を開閉する弁体等が設けられている。
このようなインクジェット式記録装置Iでは、移動手段が液体貯留手段200をインクジェット式記録ヘッド1に対して鉛直方向上下に移動する。これにより、液体貯留手段200に貯留されたインクの液面と、インクジェット式記録ヘッド1のマニホールド100内に貯留されたインクの液面との高さhが変更されて水頭圧に差が生じ、マニホールド100にインクを供給する圧力が変動する。これにより、上述した実施形態1と同様にコンプライアンス部112を振動させて、マニホールド100内のインクを攪拌することができる。
すなわち、本実施形態では、移動手段が、液体貯留手段200からマニホールド100に供給するインクの圧力を変動させる圧力変動手段として機能する。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。例えば、上述した各実施形態では、マニホールド100の鉛直方向下にコンプライアンス部112を設けるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、マニホールド100の鉛直方向上や、水平方向の側面等にコンプライアンス部112を設けるようにしてもよい。
また、上述した各実施形態では、圧力発生室12に圧力変化を生じさせる圧力発生手段として、薄膜型の圧電アクチュエーターを用いて説明したが、特にこれに限定されず、例えば、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型の圧電アクチュエーターや、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型の圧電アクチュエーターなどを使用することができる。また、圧力発生手段として、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口から液滴を吐出するものや、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口から液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用することができる。
さらに、上述したインクジェット式記録装置Iでは、インクジェット式記録ヘッド1がキャリッジ3に搭載されて主走査方向に移動するものを例示したが、特にこれに限定されず、例えば、インクジェット式記録ヘッド1が固定されて、紙等の記録シートSを副走査方向に移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明を適用することができる。
なお、上記各実施形態においては、液体噴射装置の一例としてインクジェット式記録装置を挙げて説明したが、本発明は、広く液体噴射装置全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射装置にも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられ、かかる液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置にも適用できる。
I インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 1 インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 21 ノズル開口、 42 導入路、 43 排出路、 100 マニホールド、 200 液体貯留手段、 211 供給路、 221 回収路、 230 ポンプ、 240 補充手段、 251 補充路、 300 圧電アクチュエーター(圧力発生手段)、 500 制御装置、 504 攪拌制御手段

Claims (5)

  1. 液体を噴射するノズル開口に連通する圧力発生室と、
    該圧力発生室に連通するマニホールドと、
    該マニホールドの隔壁の少なくとも一部に設けられて可撓性を有するコンプライアンス部と、
    前記圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧力発生手段と、
    液体が貯留された液体貯留手段から前記マニホールドに液体が供給される供給路と、
    前記マニホールドから前記液体貯留手段に液体が回収される回収路と、
    前記供給路から前記マニホールドに液体を供給する液体の圧力を変動させて、当該圧力変動によって前記コンプライアンス部を振動させる圧力変動手段と、を具備することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記圧力変動手段は、前記ノズル開口に形成された液体のメニスカスの耐圧を超えない範囲で供給する液体の圧力を変動させることを特徴とする請求項1記載の液体噴射装置。
  3. 前記圧力変動手段は、前記液体貯留手段の液体を前記マニホールドに圧送する圧力が調整可能に設けられたポンプを有することを特徴とする請求項1又は2記載の液体噴射装置。
  4. 前記圧力変動手段は、前記液体貯留手段を前記マニホールドに対して鉛直方向に移動させる移動手段を具備することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の液体噴射装置。
  5. 前記圧力変動手段は、前記マニホールド内の液体が大気圧に対して正圧及び負圧となるように循環量を変動させることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の液体噴射装置。
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