JP6003808B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関し、詳しくは、排気ガスの一部を吸気系へ還流させるEGR装置を備えた内燃機関の制御装置に関する。
従来、例えば特開2012−57582号公報には、吸気通路におけるコンプレッサの上流かつ吸気絞り弁の下流の箇所に排気ガスの一部を還流させる低圧ループ式のEGR装置を備えるターボチャージャ付き内燃機関が開示されている。このような低圧ループ式のEGR装置では、EGR率の低下要求を受けてEGR弁を全閉状態としても、EGR経路に残留していたEGRガスが吸気に混交することによりEGR率の低下が遅れてしまう問題がある。上記従来の技術では、この問題を解決すべく、吸気通路における吸気絞り弁の上流とスロットル弁の下流とを連通する新気バイパス通路と、当該新気バイパス通路に設けられた新気バイパス弁と、を設け、EGR制御を終了した直後において、閉弁されていた新気バイパス弁を開弁する制御が行われる。これにより、新気バイパス通路を経て新気がシリンダ内に導入されるので、EGR制御を終了した直後のEGR率が速やかに低下される。
特開2012―57582号公報 特開平10−169491号公報 特開平10−30480号公報 特開平4−140440号公報
上述した従来の制御装置では、EGR量を低下させる際の応答性遅れを改善する点において一定の効果がある。しかしながら、EGR制御では、EGR量を増量する制御が行われる際にも応答遅れの問題が生じる。つまり、EGR量の増量要求に対して応答遅れが発生した場合、一時的にEGR量が不足することがある。その結果、空燃比のリッチ化や燃焼温度の上昇などによりNOx等の有害ガスの排出量が増加してドライバビリティが悪化するおそれがある。上記従来の技術では、EGR量を増量する際の応答遅れに対しては何ら考慮されていない。
本発明は、上述のような課題に鑑みてなされたもので、EGR量を増量する際の制御応答性を向上させて排気エミッション及びドライバビリティの悪化を抑制することのできる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の制御装置において、
内燃機関の吸気通路に配置されたスロットル弁と、
前記内燃機関の排気通路と前記吸気通路における前記スロットル弁の上流側とを接続するEGR通路と、
前記EGR通路に配置されたEGR弁と、
前記吸気通路における前記EGR通路との接続部の上流側と前記スロットル弁の下流側とを接続するエアバイパス通路と、
前記エアバイパス通路に配置されたエアバイパス弁と、
前記エアバイパス弁の開度を第1開度と前記第1開度よりも小さい第2開度との間で切り替える切替手段と、
前記エアバイパス弁の開度、目標EGR率、及び目標空気量に基づいて前記スロットル弁及び前記EGR弁の開度を決定し、前記開度に従って前記スロットル弁及び前記EGR弁を操作する制御手段と、を備え、
前記切替手段は、所定の加速要求を受けて前記エアバイパス弁の開度を前記第1開度から前記第2開度へ切り替える手段を含むことを特徴としている。
第2の発明は、第1の発明において、
前記切替手段は、アクセル開度を用いて計算された要求トルクの変化率の基準値以上への増大に応答して前記エアバイパス弁の開度を前記第1開度から前記第2開度へ切り替えることを特徴としている。
第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記エアバイパス弁を通過する空気量であるエアバイパス空気量を算出する手段を更に備え、
前記切替手段は、前記目標空気量の前記エアバイパス空気量以下への減少に応答して前記エアバイパス弁の開度を前記第1開度から前記第2開度へ切り替える手段を含むことを特徴としている。
第4の発明は、第1乃至第3の何れか1つの発明において、
前記第2開度は全閉であり、
前記切替手段は、前記スロットル弁の開度の基準開度以上への増大に応答して前記エアバイパス弁の開度を前記第1開度から前記第2開度へ切り替える手段を含むことを特徴としている。
第5の発明は、第1乃至第4の何れか1つの発明において、
前記内燃機関は、前記吸気通路に配置されたコンプレッサと前記排気通路に配置されたタービンとを備えるターボ過給機付きの内燃機関であって、
前記EGR通路は、前記排気通路における前記タービンの下流側と前記吸気通路における前記コンプレッサの上流側とを接続する通路であることを特徴としている。
第1の発明によれば、EGR弁を通過したEGRガスはスロットル弁の上流側の吸気通路に導入されるのに対し、エアバイパス弁を通過した空気はスロットル弁の下流側の吸気通路に導入される。そして、エアバイパス弁は所定の加速要求を受けてその開度が第1開度から第1開度よりも小さい第2開度へと切り替えられる。エアバイパス弁が第1開度に操作されている間は、エアバイパス通路を介してスロットル弁下流に空気が導入されるので、スロットル弁の開度はエアバイパス通路を介して導入される空気分減少される。その結果、スロットル弁を通過するEGRガス量も減少するので、EGR弁の開度はその減少分を補うために増大される。つまり、エアバイパス弁が第1開度に操作されている間は、スロットル弁の上流のEGR率は目標EGR率よりも高い状態に維持される。エアバイパス弁は所定の加速要求を受けてその開度が第1開度から第1開度よりも小さい第2開度へと切り替えられる。エアバイパス弁が第2開度に操作されると、エアバイパス通路を介してスロットル弁の下流に導入される空気が減少する。その結果、スロットル弁はエアバイパス弁の開度が切り替えられた時点でその開度が増大される。このため、本発明によれば、加速要求を受けて空気量が増大することに伴いEGR量が増量される際に、早い時間でEGR量が増量されるので、実EGR率の変動を最小限に抑えて排気エミッション及びドライバビリティの悪化を抑制することができる。
第2の発明によれば、アクセル開度を用いて計算された要求トルクの変化率の基準値以上への増大に応答してエアバイパス弁の開度が第1開度から第1開度よりも小さい第2開度へと切り替えられる。このため、本発明によれば、要求トルクの増大を受けて空気量が増大することに伴いEGR量が増量される際に、早い時間でEGR量が増量されるので、排気エミッション及びドライバビリティの悪化を抑制することができる。
第3の発明によれば、目標空気量がエアバイパス弁を通過するエアバイパス空気量以下に減少した場合に、エアバイパス弁の開度が第1開度から第2開度へ切り替えられる。このため、本発明によれば、エアバイパス弁から目標空気量以上の空気が導入される事態を有効に回避することができる。
第4の発明によれば、スロットル弁の開度が基準開度以上に増大した場合に、エアバイパス弁の開度が第1開度から第2開度へ切り替えられる。スロットル弁の開度が増大していくとスロットル弁の開度とスロットル通過空気量との関係が非線形となる領域に移行する。このため、本発明によれば、このような非線形な領域においてエアバイパス弁が開弁されることが回避されるので、目標スロットル開度や目標EGR率の演算精度の低下を有効に抑制することができる。
コンプレッサの上流側にEGRガスを導入するターボ過給機付きの内燃機関では、EGR経路が長いためEGR量の応答遅れの影響が顕著に現れる。第5の発明によれば、このようなターボ過給機付きの内燃機関において、加速時のEGRの応答遅れを有効に低減して実EGR率の変動を最小限に留めることが可能となる。
本実施の形態に係る制御装置が用いられる過給エンジンの構成を示す概略図である。 比較例による加速時の制御結果のイメージを示すタイムチャートである。 本実施の形態に係る制御装置による加速時の制御結果のイメージを示すタイムチャートである。 本実施の形態でECUにより実行される制御ルーチンを示すフローチャートである。 エンジンの運転状態とEGR導入可能領域との関係を示す図である。 スロットル開度とスロットル通過空気量との関係を示す図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1について図を参照して説明する。
[実施の形態1の構成]
本実施の形態に係る制御装置が用いられる内燃機関(以下、「エンジン」とも称する)は、ターボ過給機を備えた過給エンジンであり、より詳しくは、スロットル弁による空気量の調整によってトルクを制御することのできる4サイクルレシプロエンジンである。図1は、本実施の形態に係る制御装置が用いられる過給エンジンの構成を示す概略図である。本実施の形態に係る過給エンジンは、吸気通路10に設けられたコンプレッサ32と排気通路20に設けられたタービン34とからなるターボ過給機30を備えている。吸気通路10はエンジン本体2に取り付けられた吸気マニホールド18に接続されている。吸気通路10の入口にはエアクリーナ12が設けられ、その下流であってコンプレッサ32よりも上流には空気流量を計測するためのエアフローメータ54が配置されている。
吸気通路10におけるコンプレッサ32とスロットル弁16との間にはインタークーラ14が設けられている。また、吸気通路10には、コンプレッサ32の上流側からスロットル弁16の下流側へスロットル弁16をバイパスして空気を吸気マニホールド18に導入させるためのエアバイパス通路36が設けられている。エアバイパス通路36の途中には、当該エアバイパス通路36の開閉を行うエアバイパス弁38が設けられている。このエアバイパス弁38は、エアバイパス通路36を所定開度に開弁した状態と閉弁した状態との間でその開度を切り替えるON/OFF弁として機能するものである。
排気通路20はエンジン本体2に取り付けられた排気マニホールド22に接続されている。排気通路20のタービン34の下流にはスタート触媒24とメイン触媒26とがこの順に設けられている。
また、本実施の形態に係る過給エンジンは、排気通路20内の排気ガスの一部を吸気通路10に還流させる、いわゆるEGRを実行するためのEGR通路40を備えている。EGR通路40は、一端が排気通路20におけるスタート触媒24とメイン触媒26との間に接続され、他端が吸気通路10におけるエアバイパス通路36との接続部下流且つコンプレッサ32の上流の位置に接続されている。また、EGR通路40の途中には、EGRガスを冷却するためのEGRクーラ42とEGRガス量を調整するためのEGR弁44とが設けられている。
エンジン本体2の各気筒には、燃焼室内に燃料を噴射するインジェクタ46と、燃焼室内の混合気に点火するための点火プラグ48と、吸気弁50と、排気弁52とが設けられている。また、アクセルペダルの近傍には、アクセルペダル位置を検出するアクセルポジションセンサ56が設置されている。なお、インジェクタ46は筒内直噴式に限らずポート噴射式のインジェクタを用いてもよい。
本実施の形態に係る制御装置は、過給エンジンを制御するECU(Electronic Control Unit)100の機能の一部として実現される。ECU100には、エアフローメータ54やアクセルポジションセンサ56等の各種のセンサから、エンジンの運転状態や運転条件に関する様々な情報や信号が入力される。ECU100は、それらの情報や信号に基づいてスロットル弁16、エアバイパス弁38及びEGR弁44等の各種のアクチュエータを操作する。
[実施の形態1の動作]
次に、図2及び図3を参照して本実施の形態1の動作について説明する。本実施の形態のエンジンでは、要求トルクを含む種々の機関要求に基づいて、アクチュエータであるスロットル弁16、点火プラグ48、およびインジェクタ46の制御に用いる目標値、すなわち、目標スロットル開度、目標点火時期、および目標空燃比が算出される。尚、ここでいう機関要求とは、内燃機関の動作を決定する物理量の要求値である。内燃機関の動作は、トルク、効率、および空燃比の3つの物理量によって決定することができることから、機関要求としては、要求トルク、要求効率、および要求空燃比が入力される。
また、本実施の形態のエンジンは、排気通路20を流れる排気ガス(既燃ガス)の一部を、EGR通路40を介して吸気通路10へ還流させるEGR装置を備えている。これにより、冷損を低減させることができるため、燃料消費率(燃費)を効果的に向上させることができる。また、EGRガスが還流されると筒内での燃焼が緩慢になる。このため、ノッキングが発生する運転領域において当該外部EGRを行うことで、ノッキングの発生を効果的に抑制することができる。
EGRの制御では、目標EGR率に基づいてEGR弁44の開度を制御することが行われる。具体的には、目標EGR率は、エンジン回転数やエンジン負荷率等の運転状態に基づいて設定される。そして、目標スロットル開度に基づいて設定された目標EGR率を実現するためのEGR弁44の目標開度が算出される。EGR弁44の開度が当該目標開度に調整されることで、実際のEGR率である実EGR率が目標EGR率に追従するよう制御される。
ここで、実EGR率は目標EGR率に即座に追従することが望ましい。しかしながら、EGR弁44の開度が増大してから実際のEGR量が増大するまでには応答遅れが発生する。図2は、比較例による加速時の制御結果のイメージを示すタイムチャートである。比較例による制御結果は、本実施の形態に係る制御装置のエアバイパス通路36及びエアバイパス弁38の構成を有さない制御装置によるものである。図2において、1段目のチャートは要求トルクの時間変化を示している。2段目のチャートは目標空気量と実空気量の時間変化を示している。3段目のチャートは目標スロットル開度と実スロットル開度の時間変化を示している。4段目のチャートは目標EGR率と実EGR率の時間変化を示している。5段目のチャートは実EGR量の時間変化を示している。そして、6段目のチャートは目標EGR弁開度と実EGR開度の時間変化を示している。なお、このタイムチャートでは、要求トルクの増大前後で目標EGR率が一定である場合の時間変化を示している。
このタイムチャートに示すように、比較例によれば要求トルクの増大に応答して目標空気量が増大し、これを受けて目標スロットル開度も増大する。また、この間の目標EGR率は一定であるため、目標空気量の増大を受けて目標EGR弁開度も増大する。
ところが、比較例では、目標スロットル開度及び目標EGR弁開度が増大してから実EGR量が増大するまでの応答遅れ期間が大きい。EGR弁44から各気筒までのEGR経路の容積分に相当する応答遅れが発生するからである。このため、比較例ではこの間の実EGR率が低下してしまい長期間ドライバビリティに影響を与えてしまうことが懸念される。特に、本実施の形態のエンジンのように吸気通路におけるタービンの上流側にEGRガスを還流させる低圧側EGR装置ではEGR経路が長いため、上記応答遅れの影響がより顕著に現れる。
図2に示す比較例における上記の懸念は、本実施の形態に係る制御装置によれば次のように解決される。
図3は、本実施の形態に係る制御装置による加速時の制御結果のイメージを示すタイムチャートである。図3において、1乃至6段目のチャートは、前述した図2に示す1乃至6段目のチャートと同一対象の時間変化を示している。7段目のチャートは目標エアバイパス弁開度と実エアバイパス弁開度の時間変化を示している。
図3のタイムチャートに示すように、本実施の形態に係る制御装置では、要求トルク増大するまでは、目標エアバイパス弁開度が開側の値(全開)に設定されている。よって、この間の実空気量の一部はエアバイパス弁38を通過した空気量、すなわちスロットル弁16をバイパスして導入される空気量になっている。以下、エアバイパス弁38を通過する空気量を “エアバイパス空気量”と称する。エアバイパス弁38の開弁を受けて、目標スロットル弁開度はエアバイパス弁38の閉弁時よりも小開度に維持される。スロットル弁16を通過する空気量がエアバイパス空気量分減少するからである。以下、スロットル弁16を通過する空気量を“スロットル空気量”と称する。また、目標スロットル弁開度の減少を受けて目標EGR弁開度はエアバイパス弁38の閉弁時よりも大開度に維持される。つまり、本実施の形態に係る制御装置では、要求トルクの増大前において、スロットル弁上流の空気のEGR率が目標EGR率よりも大きな値に制御される。
ここで、アクセル開度の増大を受けて要求トルクが増大されると、これに応答して目標空気量、更には目標スロットル開度が増大されるとともに、目標エアバイパス弁開度が開側の値から閉側の値(全閉)に切り替えられる。すると、エアバイパス弁開度の閉側への切り替えを受けてエアバイパス空気量は0となる。よって、目標スロットル開度はスロットル空気量のみで目標空気量を実現するための開度まで増大される。また、目標EGR開度は目標空気量において目標EGR率を達成するための開度に設定される。
前述したとおり、要求トルクの増大前において、スロットル弁上流の空気のEGR率は目標EGR率よりも大きな値に制御されている。このため、要求トルクの増大を受けて実スロットル開度が増大されるとこれに対応して実EGR量も早い時間で増大する。これにより、実EGR率目標EGR率に追従するまでの応答遅れ時間を有効に短縮することができるので、加速時におけるEGRガス不足によるドライバビリティの悪化を有効に抑制することが可能となる。
[実施の形態1の具体的処理]
次に、図4を参照して本実施の形態の制御装置において実行されるエアバイパス弁38の開弁制御の具体的処理について説明する。図4は、本実施の形態でECU100により実行される制御ルーチンを示すフローチャートである。尚、図4に示す制御ルーチンは、過給エンジンの運転中に繰り返し実行されるものとする。
図4に示す制御ルーチンでは、先ず、エンジンの暖機が完了しているか否かが判定される(ステップS100)。その結果、未だエンジンの暖機が完了していないと判定された場合には、本ルーチンは速やかに終了される。一方、ステップS100においてエンジンの暖機が完了していると判定された場合には、次のステップに移行し、EGR導入可能領域か否かが判定される(ステップS102)。図5はエンジンの運転状態とEGR導入可能領域との関係を示す図である。この図に示すようにEGR導入可能領域はエンジン回転数とエンジン負荷に対応付けて規定されている。ここでは、具体的には、図5に示す関係に従い現在のエンジンの運転状態がEGR導入可能領域か否かが判定される。その結果、EGR導入可能領域でないと判定された場合には、本ルーチンは速やかに終了される。
一方、上記ステップS102においてEGR導入可能領域と判定された場合には、次のステップに移行し、アクセルポジションセンサ56から入力されるアクセル開度に基づいて要求トルクが算出される(ステップS104)。次に、目標空気量が算出される(ステップS106)。ここでは、具体的には、別途計算された目標効率と目標空燃比とを用いて要求トルクを達成するための目標空気量が要求トルクから逆算される。
次に、加速要求の有無が判定される(ステップS108)。空気量が徐々に増大している緩加速時や実空気量が減少している減速時にはEGR増量要求に対する応答遅れは発生しない。一方、空気量が急増するような加速時にはEGR増量要求に対する応答遅れが発生する。このため、ここでは、EGRの応答遅れが発生するような加速要求がエンジンに対して出されているか否かが判定される。この判定としては、例えば、要求トルクの変化量が基準値以上か否かを判定することができる。また、アクセル開度及びその変化率を用いて加速要求の有無を判定することとしてもよい。
上記ステップS108の結果、所定の加速要求が出されると判定された場合には、EGR増量時の応答遅れが発生すると判断されて、後述するステップS120に移行する。一方、上記ステップS108の結果、所定の加速要求が出されていないと判定された場合には、応答遅れによるEGR不足が発生しないと判断されて、次のステップに移行し、目標空気量が目標エアバイパス空気量よりも大きいか否かが判定される(ステップS110)。目標エアバイパス空気量は、目標空気量から逆算された目標吸気管を用いて算出される。その結果、目標空気量>目標エアバイパス空気量の成立が認められない場合には、エアバイパス弁38を開弁すると実空気量が目標空気量を超えると判断されて、後述するステップS120に移行する。一方、本ステップS110において、目標空気量>目標エアバイパス空気量の成立が認められた場合には、エアバイパス弁38を開弁した状態で目標空気量を実現することが可能と判断されて、次のステップに移行し、目標スロットル開度が算出される(ステップS112)。ここでは、具体的には、目標空気量から目標エアバイパス空気量を差し引くことにより目標スロットル空気量が算出される。そして、目標吸気管圧において目標スロットル空気量を実現するためのスロットル開度が目標スロットル開度として算出される。
次に、上記ステップS112において算出された目標スロットル開度がスロットルリニアリティ開度よりも小さいか否かが判定される(ステップS114)。ここで、スロットルリニアリティ開度とは、スロットル通過空気量とスロットル開度との関係が線形であるスロットル開度の上限値のことを指す。図6は、スロットル開度とスロットル通過空気量との関係を示す図である。この図に示すように、スロットル通過空気量はスロットル開度の増大に対応して線形に増大するが、所定開度以降の増大に対しては非線形に増大する。ECU100は、図6に示す関係を用いて特定されたスロットルリニアリティ開度が予め記憶されている。ここでは、ECU100に記憶されていたスロットルリニアリティ開度が読み出されて目標スロットル開度と比較される。その結果、スロットルリニアリティ開度>目標スロットル開度の成立が認められない場合には、スロットル通過空気量を精度よく算出することができないと判断されて、後述するステップS120に移行する。一方、本ステップS114において、スロットルリニアリティ開度>目標スロットル開度の成立が認められた場合には、スロットル通過空気量を精度よく算出可能と判断されて、次のステップに移行し、エアバイパス弁38が開弁される(ステップS116)。
次に、目標スロットル空気量を用いて目標EGR率を達成するための目標EGR弁開度が算出される(ステップS118)。
上記ステップS108、S110またはS114の判定によりステップS120に移行すると、目標スロットル開度が算出される(ステップS120)。ここでは、具体的には、目標空気量の値がエアバイパス弁38を閉弁した場合の目標スロットル空気量として特定される。そして、目標吸気管圧において目標スロットル空気量を実現するためのスロットル開度が目標スロットル開度として算出される。
次にエアバイパス弁38が閉弁される(ステップS122)。次に、上記ステップS118に移行し、目標スロットル空気量を用いて目標EGR率を達成するための目標EGR弁開度が算出される。
以上説明したとおり、本実施の形態の制御装置によれば、エンジンの加速時にEGR量を早い時間で増量することができるので、実EGR率の低下によるドライバビリティの悪化を有効に抑制することができる。
ところで、上述した実施の形態に係る制御装置ではターボ過給機を備えたターボエンジンにおいてエアバイパス弁38の制御を行うこととしたが、本発明を適用可能なエンジンはターボエンジンに限らず、過給機を有しないエンジンであってもよい。
また、上述した実施の形態に係る制御装置ではエアバイパス弁38はON/OFF制御の開閉弁として構成されているものを用いたが、本発明を適用可能なエアバイパス弁38はこれに限られない。すなわち、少なくとも閉弁状態と開弁状態との切り替えが可能であれば、開度の調節が可能な弁を用いてもよい。
尚、上述した実施の形態に係る制御装置では、ECU100が上記ステップS108の処理を実行することにより第1または第2の発明における「切替手段」が、上記ステップS110の処理を実行することにより第3の発明における「切替手段」が、上記ステップS114の処理を実行することにより第4の発明における「切替手段」が、それぞれ実現されている。
2 エンジン本体
10 吸気通路
12 エアクリーナ
14 インタークーラ
16 スロットル弁
18 吸気マニホールド
20 排気通路
22 排気マニホールド
24 スタート触媒
26 メイン触媒
30 ターボ過給機
32 コンプレッサ
34 タービン
36 エアバイパス通路
38 エアバイパス弁
40 EGR通路
42 EGRクーラ
44 EGR弁
46 インジェクタ
48 点火プラグ
50 吸気弁
52 排気弁
54 エアフローメータ
56 アクセルポジションセンサ
100 ECU(制御装置)

Claims (5)

  1. 内燃機関の吸気通路に配置されたスロットル弁と、
    前記内燃機関の排気通路と前記吸気通路における前記スロットル弁の上流側とを接続するEGR通路と、
    前記EGR通路に配置されたEGR弁と、
    前記吸気通路における前記EGR通路との接続部の上流側と前記スロットル弁の下流側とを接続するエアバイパス通路と、
    前記エアバイパス通路に配置されたエアバイパス弁と、
    前記エアバイパス弁の開度を第1開度と前記第1開度よりも小さい第2開度との間で切り替える切替手段と、
    前記エアバイパス弁の開度、目標EGR率、及び目標空気量に基づいて前記スロットル弁及び前記EGR弁の開度を決定し、前記開度に従って前記スロットル弁及び前記EGR弁を操作する制御手段と、を備え、
    前記切替手段は、所定の加速要求を受けて前記エアバイパス弁の開度を前記第1開度から前記第2開度へ切り替える手段を含むことを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記切替手段は、アクセル開度を用いて計算された要求トルクの変化率の基準値以上への増大に応答して前記エアバイパス弁の開度を前記第1開度から前記第2開度へ切り替えることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記エアバイパス弁を通過する空気量であるエアバイパス空気量を算出する手段を更に備え、
    前記切替手段は、前記目標空気量の前記エアバイパス空気量以下への減少に応答して前記エアバイパス弁の開度を前記第1開度から前記第2開度へ切り替える手段を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記第2開度は全閉であり、
    前記切替手段は、前記スロットル弁の開度の基準開度以上への増大に応答して前記エアバイパス弁の開度を前記第1開度から前記第2開度へ切り替える手段を含むことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記内燃機関は、前記吸気通路に配置されたコンプレッサと前記排気通路に配置されたタービンとを備えるターボ過給機付きの内燃機関であって、
    前記EGR通路は、前記排気通路における前記タービンの下流側と前記吸気通路における前記コンプレッサの上流側とを接続する通路であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の内燃機関の制御装置。
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