JP6003373B2 - 車両用リッドロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は車両用リッドロック装置に関する。
特許文献1に従来の車両用リッドロック装置が開示されている。この車両用リッドロック装置は、車両に設けられた給油口を覆うリッド等、車両に開閉可能に設けられたリッドを閉鎖状態に保持するものである。
この車両用リッドロック装置は、防水された収容空間を内部に形成するとともに、収容空間と外部とを連通する開口が形成されたハウジングを備えている。収容空間内には、ロックシャフトの主要な部分と、ロックシャフトを往復動させる作動機構とが設けられている。
ロックシャフトは軸方向に往復動可能に収容空間内で支持されている。作動機構は電気部品としてのモータを有し、モータの駆動力によってロックシャフトが軸方向に往復動するようになっている。ロックシャフトの一端には収容空間から開口を介して突出する係合部が設けられており、ロックシャフトが軸方向の一方側に変位すれば、係合部が閉鎖状態のリッドに係合するようになっている。ロックシャフトと開口との間にはリング状のシール材が設けられている。
この車両用リッドロック装置では、係合部が軸方向の一方側に変位した状態で閉鎖状態のリッドに係合することにより、リッドを閉鎖状態に保持する。その一方、この車両用リッドロック装置では、作動機構がモータによってロックシャフトの係合部を軸方向の他方側に変位させ、係合部がリッドに係合しなくなることにより、リッドを閉鎖状態に保持しなくなる。
特開2010−106437号公報
ところで、上記従来の車両用リッドロック装置では、ロックシャフトの主要な部分が収容空間内に設けられていることから、ハウジングが大型化してしまい、材料費や成形型費が増加し易い。その結果、この車両用リッドロック装置は、製造コストの低廉化が難しい。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、製造コストを低廉化できる車両用リッドロック装置を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の車両用リッドロック装置は、車両に開閉可能に設けられたリッドを閉鎖状態に保持する車両用リッドロック装置において、
防水された収容空間を内部に形成するとともに、前記収容空間と外部とを連通する開口が形成されたハウジングと、
前記ハウジングの外側で軸方向に往復動可能に支持され、前記軸方向の一方側に変位した状態で前記閉鎖状態の前記リッドに係合する係合部を有するロックシャフトと、
前記収容空間内に設けられ、電気部品を有する内部作動機構と、
前記ハウジングの外側で前記ロックシャフトに連結され、前記ロックシャフトを往復動させる外部作動機構と、
前記開口内に設けられ、前記内部作動機構と前記外部作動機構とを連動させる連動機構と、
前記連動機構を前記開口内で封止する封止手段とを備えていることを特徴とする。
本発明の車両用リッドロック装置では、ロックシャフトがハウジングの外側に設けられている。このため、この車両用リッドロック装置では、ロックシャフトの主要な部分が収容空間内に設けられている上記従来の車両用リッドロック装置と比較して、ハウジングを小型化でき、材料費や成形型費を低減できる。
したがって、本発明の車両用リッドロック装置は、製造コストを低廉化できる。
連動機構は軸直角断面が円形の軸部を有していることが望ましい。開口は軸部と同軸の円形であることが望ましい。そして、封止手段は、軸部と開口との間に設けられたシール材であることが望ましい。
上記従来の車両用リッドロック装置では、ロックシャフトは、軸方向に往復動する際、シール材に対して軸方向で摺動する。このため、上記従来の車両用リッドロック装置では、ロックシャフトとシール材との間で、摺動抵抗が大きくなり易いとともに、埃を噛み込み易い。このため、長期の使用によりシール材が劣化し、ロックシャフトと開口との間から収容空間内に水が侵入するおそれがある。その結果、この車両用リッドロック装置は、耐久性の向上が難しい。
これに対して、本発明の車両用リッドロック装置では、ロックシャフトが軸方向に往復動する際、連動機構の軸部がシール材に対して周方向で摺動し、又は軸部に連れ回るシール材が開口に対して周方向で摺動する。これにより、この車両用リッドロック装置では、連動機構の軸部とシール材の間で、又はシール材と開口との間で、摺動抵抗を小さくできるとともに、埃を噛み込み難くすることができる。このため、この車両用リッドロック装置では、上記従来の車両用リッドロック装置と比較して、長期の使用によってもシール材が劣化し難く、軸部と開口との間から収容空間内に水が侵入する不具合が生じ難い。その結果、この車両用リッドロック装置は、耐久性が向上する。
電気部品は、内部作動機構を作動させるモータであることが望ましい。この場合、この車両用リッドロック装置は、モータによってロックシャフトを往復動させる電動アクチュエータとして機能する。
電気部品は、内部作動機構における電気部品を除くの構成部品の位置を検出するセンサであることが望ましい。この場合、電気部品は、センサのみであってもよいし、モータとセンサとであってもよい。
電気部品がセンサのみである場合、この車両用リッドロック装置は、外部作動機構及び連動機構を介して、ロックシャフトの往復動に連動する内部作動機構の位置に基づいて、ロックシャフトの往復動の位置を検知するセンサとして機能する。
電気部品がモータとセンサとである場合、この車両用リッドロック装置は、モータによってロックシャフトを往復動させる電動アクチュエータとして機能するとともに、ロックシャフトの往復動の位置を検知するセンサとしても機能する。この際、モータとセンサとは、別々の部品であってもよいし、ユニット化された一部品であってもよい。
外部作動機構は、ロックシャフトを軸方向の一方側に付勢する付勢手段を有していることが望ましい。この場合、この車両用リッドロック装置では、付勢手段がロックシャフトを軸方向の一方側に付勢することにより、係合部が閉鎖状態のリッドに係合する状態を確実に維持できる。また、外部作動機構が有する付勢手段は、ハウジングの外側に位置している。このため、この車両用リッドロック装置では、付勢手段が収容空間内に設けられている場合と比較して、ハウジングを小型化できるので、材料費や成形型費を確実に低減できる。さらに、この車両用リッドロック装置では、ハウジングの外側に位置する付勢手段を容易に取り除くことができる。このため、この車両用リッドロック装置では、付勢手段を有する品種と、付勢手段を有しない品種とで、ハウジング等の部品を共通化でき、製造コストを確実に低廉化できる。
本発明の車両用リッドロック装置は、製造コストを低廉化できる。
実施例の車両用リッドロック装置の斜視図である。 実施例の車両用リッドロック装置の分解斜視図である。 実施例の車両用リッドロック装置の分解斜視図である。 実施例の車両用リッドロック装置に係り、リッドを閉鎖状態に保持する状態を示す側面図である。 実施例の車両用リッドロック装置に係り、ハウジングの一部を取り除いて、リッドを閉鎖状態に保持する状態を示す側面図である。 実施例の車両用リッドロック装置に係り、図4のA−A断面を示す断面図である。 実施例の車両用リッドロック装置に係り、リッドを閉鎖状態に保持しなくなった状態を示す側面図である。 実施例の車両用リッドロック装置に係り、ハウジングの一部を取り除いて、リッドを閉鎖状態に保持しなくなった状態を示す側面図である。
以下、本発明を具体化した実施例を図面を参照しつつ説明する。
(実施例)
図1に示すように、実施例の車両用リッドロック装置1(以下、単に「リッドロック装置1」と呼ぶ。)は、自動車、バス又は産業車両等の車両に適用される。このドアロック装置1は、車両に開閉可能に設けられたリッド9を閉鎖状態に保持するものである。
リッド9は、具体的には、車両に設けられた給油口や充電用コネクタ等を覆う蓋状体である。本実施例では、リッド9は、図1に示す閉鎖状態において、車両の右側の外面の一部を構成している。そして、リッドロック装置1は、車両の右側外面より車両内側、かつリッド9の後方に位置して、図示しない車体に組み付けられている。
図1において、紙面右側が車両の前側であり、紙面左側が車両の後ろ側である。また、図1において、紙面手前側が車両の右側の外面側、すなわち、車両外側であり、紙面奥側が車両内側である。そして、図2以降の各図に示す前後方向、上下方向及び内外方向は、すべて図1に対応させて表示する。
図1〜図6に示すように、リッドロック装置1は、ハウジング10と、ロックシャフト20と、内部作動機構30と、連動機構50と、シール材60と、外部作動機構40とを備えている。シール材60は、本発明の「封止手段」の一例である。
図2及び図3に示すように、ハウジング10は、それぞれ熱可塑性樹脂の射出成型品であるハウジング本体11及び蓋体16を有している。なお、図5及び図8は、ハウジング10から蓋体16を取り除いた状態を示している。
図3、図5及び図6に示すように、ハウジング本体11は、接合面11Jを有している。接合面11Jは、略矩形を描くように前後方向及び上下方向に細長く延びる環状の面である。ハウジング本体11における接合面11Jに囲まれた領域内には、モータ収容凹部11Mと、ギヤ収容凹部11Gと、センサ収容凹部11Sとが形成されている。
モータ収容凹部11Mは、接合面11Jに囲まれた領域の上側前方に位置して、車両外側に向かって凹んでいる。
ギヤ収容凹部11Gは、接合面11Jに囲まれた領域の下側に位置して、車両外側に向かって凹んでいる。ギヤ収容凹部11Gの底部の略中央には、開口11Hが貫設されている。
図2、図3及び図6に示すように、開口11Hは、車両の内外方向に延びる揺動軸心X2を軸心とする円形穴である。図6に示すように、開口11Hの内周面は、車両外側の内径に対して車両内側の内径が大きい段付き円筒面形状とされている。
図3、図5及び図6に示すように、センサ収容凹部11Sは、接合面11Jに囲まれた領域の上側後方に位置して、車両外側に向かって浅く凹んでいる。
図2及び図6に示すように、蓋体16は、接合面16Jを有している。接合面16Jは、ハウジング本体11の接合面11Jと同様、略矩形を描くように前後方向及び上下方向に細長く延びる環状の面である。蓋体16における接合面16Jに囲まれた領域内には、モータ収容凹部16Mと、ギヤ収容凹部16Gと、センサ収容凹部16Sとが形成されている。
モータ収容凹部16Mは、接合面16Jに囲まれた領域の上側前方に位置して、車両内側に向かって凹んでいる。
ギヤ収容凹部16Gは、接合面16Jに囲まれた領域の下側に位置して、車両内側に向かって凹んでいる。ギヤ収容凹部16Gの底部の略中央には、ボス16Bが車両外側に向かって凸設されている。ボス16Bは、車両の内外方向に延びる揺動軸心X2を軸心とする円筒面を有している。
センサ収容凹部16Sは、接合面16Jに囲まれた領域の上側後方に位置して、車両内側に向かって浅く凹んでいる。
図6に示すように、ハウジング本体11の接合面11Jと、蓋体16の接合面16Jとを当接させ、双方を超音波溶着することにより、ハウジング本体11と蓋体16とが一体に結合されてなるハウジング10が構成されている。これにより、ハウジング10の内部には、モータ収容凹部11M、16M、ギヤ収容凹部11G、16G及びセンサ収容凹部11S、16Sからなる収容空間10Aが形成される。
図3及び図5に示すように、ハウジング本体11の接合面11Jの下部には、溝11Rが形成されている。溝11Rは、クランク状に屈曲しつつ上下方向に延びている。収容空間10Aは、溶着された接合面11J、16Jと、溝11Rとにより、ハウジング10の外部との気圧差を無くしつつ、防水されている。図6に示すように、開口11Hは、収容空間10Aと、ハウジング10の外部と連通している。
図1〜図5に示すように、ハウジング本体11は、コネクタ部12と、前側ガイド部13と、後側ガイド部14とを有している。
図3及び図5に示すように、コネクタ部12は、接合面11Jに対して上側後方に位置して、後方に向かって凸設されている。コネクタ部12内には、接続端子39A、39B、39C、39Dの一端が収容されている。接続端子39A、39Bの他端は、後述するモータM1に接続され、接続端子39C、39Dの他端は、後述するセンサS1に接続されている。コネクタ部12には、車両内に設けられた図示しない制御部から延びるワイヤハーネスが接続される。これにより、図示しない制御部とモータM1とが電気的に接続され、図示しない制御部とセンサS1とが電気的に接続される。
前側ガイド部13は、接合面11Jに対して上下方向の中間部、かつ前方に位置して、前方に向かって凸設されている。図1〜図3に示すように、前側ガイド部13には、前後方向に延びる直動軸心X1を軸心とする前側ガイド穴13Hが貫設されている。
直動軸心X1は、図4及び図5に示すように、揺動軸心X2より上方に位置し、かつ、図6に示すように、ハウジング本体11の外面11Aに対して車両外側に位置している。直動軸心X1が延びる前後方向は、本発明の「軸方向」の一例であり、前側は、本発明の「軸方向の一方側」の一例である。
図3及び図5に示すように、後側ガイド部14は、接合面11Jに対して上下方向の中間部、かつ後方に位置して、後方に向かって凸設されている。図1及び図2に示すように、後側ガイド部14には、直動軸心X1を軸心とする後側ガイド穴14Hが貫設されている。
図1〜図5に示すように、ロックシャフト20は、熱可塑性樹脂の射出成型品であり、本体部22と、係合部21と、操作部23とを有している。
本体部22は、直動軸心X1を軸心として前後方向に細長く延びている。図2及び図4に示すように、本体部22の前後方向の中間部には、リンク穴22Hが車両外側から内側に向かって貫設されている。リンク穴22Hは、上下方向に長い長穴である。
図1に示すように、本体部22の前端側は、前側ガイド部13の前側ガイド穴13Hに挿通されている。本体部22の後端側は、後側ガイド部14の後側ガイド穴14Hに挿通されて、前後方向に摺動可能に支持されている。これにより、ロックシャフト20は、ハウジング10の外側で、直動軸心X1に沿って前後方向に往復動可能に支持されている。
図1〜図5に示すように、係合部21は、本体部22の前端に一体成形され、円柱状をなして前側ガイド部13よりも前方に突出している。係合部21の前端はテーパ状に先細っている。図1は、係合部21が直動軸心X1方向の一方側である前側に変位した状態を示している。係合部21は、前側に変位した状態において、閉鎖状態のリッド9に係合している。
図1〜図5に示すように、操作部23は、本体部22の後端に一体成形され、環状をなして後側ガイド部14よりも後方に突出している。操作部23は、例えば、車両後部のトランク内から操作可能となっている。搭乗者が操作部23に指をかけて後方に引くと、ロックシャフト20は、図1、図4及び図5に示す状態から、図7及び図8に示すように、直動軸心X1に沿って後方に直動し、係合部21が閉鎖状態のリッド9に係合しなくなる。
図2、図3、図5及び図6に示すように、内部作動機構30は、それぞれ収容空間10A内に設けられたモータM1、ピニオンギヤ32、ウォームギヤ31、ダンパ33及びセンサS1を有している。モータM1及びセンサS1は、別々の部品である。モータM1及びセンサS1は、本発明の「電気部品」の一例である。
モータM1は、モータ収容凹部11M、16Mに嵌り込むことにより収容空間10A内で保持されている。図5及び図6に示すように、モータM1の回転軸38は、下方に延びて、ギヤ収容凹部11G、16G内の側に突出している。
モータM1は、接続端子39A、39Bと、コネクタ部12に接続される図示しないワイヤハーネスとを介して、図示しない制御部に制御されることにより、停止し、正方向に回転し、又は逆方向に回転する。
図2、図3、図5及び図6に示すように、ピニオンギヤ32は、ギヤ収容凹部11G、16G内の前側に位置して、モータM1の回転軸38に一体回転可能に固定されている。
ウォームギヤ31は、揺動軸心X2を軸心とする略扇形状とされている。図3及び図6に示すように、ウォームギヤ31における車両内側を向く面には、軸穴31Hが形成されている。軸穴31Hは、揺動軸心X2を軸心として車両外側に向けて凹む円形有底穴である。
図5、図6及び図8に示すように、ウォームギヤ31は、ギヤ収容凹部11G、16G内でピニオンギヤ32に対して後側に位置して、ピニオンギヤ32と噛み合っている。また、ウォームギヤ31は、軸穴31Hにボス16Bが挿入されることにより、ギヤ収容凹部11G、16G内で揺動軸心X2周りに揺動可能にハウジング10に支持されている。
図2、図3、図5及び図8に示すように、ウォームギヤ31における揺動軸心X2を挟んで略扇形状部分とは反対側には、位置検知用カム部31Tが一体に形成されている。
ウォームギヤ31は、モータM1が正回転し、その正回転がピニオンギヤ32を介して伝達されることにより、図5の紙面に向かって時計方向に回転駆動される。その一方、ウォームギヤ31は、モータM1が逆回転し、その逆回転がピニオンギヤ32を介して伝達されることにより、図5の紙面に向かって反時計方向に回転駆動される。
ダンパ33は、ゴム製ブロック体であり、ギヤ収容凹部11G、16G内の後方に装着されている。
ウォームギヤ31は、図5に示す位置と、図8に示す位置との間で、揺動軸心X2周りに揺動可能となっている。ウォームギヤ31が図8に示す位置まで揺動すると、位置検知用カム部31Tがダンパ33に当接するので、ダンパ33は、衝撃を吸収しつつ、ウォームギヤ31を当て止める。
図2、図3及び図5に示すように、センサS1は、センサ収容凹部11S、16Sに嵌り込むことにより収容空間10A内で保持されている。センサS1は、一般的なマイクロスイッチであり、検知部37を有している。検知部37は、棒状をなして下方に延びて、ギヤ収容凹部11G、16G内の後側に突出している。
ウォームギヤ31が図5に示す位置又は図8に示す位置にある状態では、位置検知用カム部31Tが検知部37から離間している。この状態では、センサS1は、接続端子39Cの他端と、接続端子39Dの他端との電気的接続を遮断するOFF状態となる。その一方、ウォームギヤ31が図5に示す位置と図8に示す位置との間で揺動している途中の状態では、位置検知用カム部31Tが検知部37に摺接して、検知部37を押し上げる。この状態では、センサS1は、接続端子39Cの他端と、接続端子39Dの他端とを電気的に接続するON状態となる。
すなわち、センサS1は、ウォームギヤ31が図5に示す位置又は図8に示す位置にあるか否かに検知し、ON/OFF信号を出力する。センサS1の検知信号は、接続端子39C、39Dと、コネクタ部12に接続される図示しないワイヤハーネスとを介して、図示しない制御部に伝達される。
図2及び図6に示すように、連動機構50は、軸部51と連結部52とを有している。軸部51及び連結部52は、ウォームギヤ31における車両外側を向く面に一体に形成されている。
軸部51は、揺動軸心X2を軸心として車両外側に向けて突出している。軸部51は、揺動軸心X2に対して直角をなす断面が円形である。図6に示すように、軸部51は、収容空間10A内から開口11H内を通過し、ハウジング10の外部に突出している。軸部51の外径は、開口11Hの段付き内筒面における小径部分に対して、僅かに小さくされている。
連結部52は、軸部51におけるハウジング10の外部に突出する端部に連続して一体成形されている。連結部52は、揺動軸心X2を軸心として車両外側に向けて突出した後、二股に分かれて車両内側に向けて屈曲する一対の鍵爪である。連結部52は、弾性変形することにより縮径可能となっている。
図2、図3及び図6に示すように、シール材60は、ゴム製Oリングである。図6に示すように、シール材60は、軸部51と、開口11Hの段付き内筒面における大径部分との間に設けられて、軸部51を開口11H内で封止している。
図1〜図4、図6及び図7に示すように、外部作動機構40は、ハウジング10の外側に設けられており、アーム部材41と、捩じりコイルバネ70とを有している。捩じりコイルバネ70は、本発明の「付勢手段」の一例である。
アーム部材41は、嵌合部42と、延出部43と、バネ保持片44とを有している。
図6に示すように、嵌合部42には、揺動軸心X2を軸心とする嵌合穴42Hが貫設されている。嵌合穴42Hに連結部52を挿通させると、連結部52は弾性変形して縮径し、嵌合穴42Hを通過した後で復元する。こうして、嵌合部42と連結部52とが連結されている。
図1〜図4及び図7に示すように、延出部43は、細長い板形状とされて、嵌合部42から上方に延びている。図3に示すように、延出部43の上端側には、車両内側に向けて円柱状に突出するリンク凸部43Bが形成されている。図4及び図7に示すように、リンク凸部43Bは、ロックシャフト20のリンク穴22Hに挿通されている。
図1〜図4及び図7に示すように、バネ保持片44は、細長い板形状とされて、嵌合部42から下方に延びている。
図1〜図4、図6及び図7に示すように、捩じりコイルバネ70は、コイル部70Cと、コイル部70Cからそれぞれ延びる一端70A及び他端70Bとを有している。コイル部70Cは、嵌合部42を挿通させている。コイル部70Cは、車両の内外方向において、ハウジング本体11とバネ保持片44とに挟まれている。
図1、図4及び図7に示すように、捩じりコイルバネ70の一端70Aは、バネ保持片44に係止されている。捩じりコイルバネ70の他端70Bは、ハウジング本体11に係止されている。これにより、捩じりコイルバネ70は、ロックシャフト20を直動軸心X1に沿って前側に変位させるように、ロックシャフト20を付勢している
軸部51及び連結部52は、ウォームギヤ31の揺動軸心X2周りの揺動をアーム部材41に伝達する。そうすると、図4及び図7に示すように、アーム部材41は、ウォームギヤ31と一体で揺動軸心X2周りに揺動する。その揺動は、リンク凸部43B及びリンク穴22Hによって、ロックシャフト20の直動軸心X1方向の往復動作に変換される。こうして、ハウジング10の外側でロックシャフト20に連結された外部作動機構40は、連動機構50によって、内部作動機構30に連動し、ロックシャフト20を往復動させる。
このような構成である実施例のリッドロック装置1では、なにも操作されていない状態では、図1、図4及び図5に示すように、ロックシャフト20の係合部21が前側に変位してリッド9に係合し、リッド9を閉鎖状態に保持している。
このリッドロック装置1では、閉鎖状態のリッド9を開放する場合、搭乗者が車内に設けられた図示しないリッドロック解除スイッチをONにする。そうすると、図示しない制御部がリッド9を開放してもよいタイミングを見計らって、モータM1を正回転させる。
モータM1が正回転し、ウォームギヤ31が図5に示す位置から揺動軸心X2周りに図8に示す位置まで揺動すると、図7に示すように、外部作動機構40は、連動機構50によって、内部作動機構30に連動し、ロックシャフト20を後方に変位させる。その結果、後方に変位した係合部21がリッド9に係合しなくなることにより、リッド9は、閉鎖状態に保持されなくなる。その結果、リッド9は、図示しない付勢バネに付勢されて、開放状態に変位する。
この際、センサS1は、ウォームギヤ31と一体で揺動軸心X2周りに揺動する位置検知用カム部31Tに対して摺接又は離間して、図示しない制御部に対してON/OFF信号を出力する。そうすると、図示しない制御部は、センサS1の検知信号に基づいて、正回転するモータM1を停止させる。その結果、捩じりコイルバネ70に付勢されて、ロックシャフト20が図1、図4及び図5に示す状態に復帰する。
<作用効果>
実施例のリッドロック装置1では、ロックシャフト20が収容空間10A内ではなく、ハウジング10の外側に設けられている。このため、このリッドロック装置1では、ロックシャフトの主要な部分が収容空間内に設けられている上記従来のリッドロック装置と比較して、ハウジング10を小型化でき、材料費や成形型費を低減できる。
したがって、実施例のリッドロック装置1は、製造コストを低廉化できる。
また、このリッドロック装置1では、連動機構50は軸直角断面が円形の軸部51を有している。開口11Hは軸部51と同軸の円形である。そして、シール材60は、軸部51と開口11Hとの間に設けられたゴム製Oリングである。このため、このリッドロック装置1では、ロックシャフト20が直動軸心X1方向に往復動する際、連動機構50の軸部51がシール材60に対して周方向で摺動し、又は軸部51に連れ回るシール材60が開口11Hに対して周方向で摺動する。これにより、このリッドロック装置1では、軸部51とシール材60の間で、又はシール材60と開口11Hとの間で、摺動抵抗を小さくできるとともに、埃を噛み込み難くすることができる。このため、このリッドロック装置1では、上記従来のリッドロック装置と比較して、長期の使用によってもシール材60が劣化し難く、軸部51と開口11Hとの間から収容空間10A内に水が侵入する不具合が生じ難い。その結果、このリッドロック装置1は、耐久性が向上する。
さらに、このリッドロック装置1では、電気部品がモータM1とセンサS1とである。このため、このリッドロック装置1は、モータM1によってロックシャフト20を往復動させる電動アクチュエータとして機能するとともに、外部作動機構40及び連動機構50を介して、ロックシャフト20の往復動に連動する内部作動機構30の位置に基づいて、ロックシャフト20の往復動の位置を検知するセンサS1としても機能する。
また、このリッドロック装置1では、捩じりコイルバネ70がロックシャフト20を直動軸心X1方向に沿って前側に付勢することにより、係合部21が閉鎖状態のリッド9に係合する状態を確実に維持できる。また、捩じりコイルバネ70は、ハウジング10の外側に位置している。このため、このリッドロック装置1では、仮に、捩じりコイルバネ70が収容空間10A内に設けられている場合と比較して、ハウジング10を小型化できるので、材料費や成形型費を確実に低減できる。さらに、このリッドロック装置1では、ハウジング10の外側に位置する捩じりコイルバネ70を容易に取り除くことができる。このため、このリッドロック装置1では、捩じりコイルバネ70を有する品種と、捩じりコイルバネ70を有しない品種とで、ハウジング10等の部品を共通化でき、製造コストを確実に低廉化できる。
なお、捩じりコイルバネ70を有しない品種では、図示しない制御部がモータM1を逆回転させることにより、図7及び図8に示す状態にあるロックシャフト20を図1、図4及び図5に示す状態に復帰させることができる。
以上において、本発明を実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
(変形例1)
実施例のリッドロック装置1からセンサS1を取り除いたものも、本発明の車両用リッドロック装置に含まれる。この場合、電気部品は、内部作動機構30を作動させるモータM1のみである。この場合、このリッドロック装置は、モータM1によってロックシャフト20を往復動させる電動アクチュエータとして機能する。
(変形例2)
実施例のリッドロック装置1からモータM1を取り除いたものも、本発明の車両用リッドロック装置に含まれる。この場合、電気部品は、内部作動機構30の位置を検出するセンサS1のみである。この場合、このリッドロック装置は、外部作動機構40及び連動機構50を介して、ロックシャフト20の往復動に連動する内部作動機構30の位置に基づいて、ロックシャフト20の往復動の位置を検知するセンサとして機能する。
本発明は自動車、バス又は産業車両等の車両に利用可能である。
1…車両用リッドロック装置
9…リッド
10…ハウジング
10A…収容空間
11H…開口
20…ロックシャフト
21…係合部
30…内部作動機構
40…外部作動機構
50…連動機構
51…軸部
60…封止手段(シール材)
70…付勢手段
M1、S1…電気部品(M1…モータ、S1…センサ)
X1…軸方向

Claims (5)

  1. 車両に開閉可能に設けられたリッドを閉鎖状態に保持する車両用リッドロック装置において、
    防水された収容空間を内部に形成するとともに、前記収容空間と外部とを連通する開口が形成されたハウジングと、
    前記ハウジングの外側で軸方向に往復動可能に支持され、前記軸方向の一方側に変位した状態で前記閉鎖状態の前記リッドに係合する係合部を有するロックシャフトと、
    前記収容空間内に設けられ、電気部品を有する内部作動機構と、
    前記ハウジングの外側で前記ロックシャフトに連結され、前記ロックシャフトを往復動させる外部作動機構と、
    前記開口内に設けられ、前記内部作動機構と前記外部作動機構とを連動させる連動機構と、
    前記連動機構を前記開口内で封止する封止手段とを備えていることを特徴とする車両用リッドロック装置。
  2. 前記連動機構は軸直角断面が円形の軸部を有し、
    前記開口は前記軸部と同軸の円形であり、
    前記封止手段は、前記軸部と前記開口との間に設けられたシール材である請求項1記載の車両用リッドロック装置。
  3. 前記電気部品は、前記内部作動機構を作動させるモータである請求項1又は2記載の車両用リッドロック装置。
  4. 前記電気部品は、前記内部作動機構における前記電気部品を除く構成部品の位置を検知するセンサである請求項1乃至3のいずれか1項記載の車両用リッドロック装置。
  5. 前記外部作動機構は、前記ロックシャフトを前記軸方向の一方側に付勢する付勢手段を有している請求項1乃至4のいずれか1項記載の車両用リッドロック装置。
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