JP6002033B2 - 透過型ディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、透過型ディスプレイ装置に関し、特に、液晶ディスプレイパネルを備える透過型ディスプレイ装置に関する。
近年、ディスプレイパネルの背面側に配された背景物が透過して視認できる透過型ディスプレイ装置が研究・開発されている。その中でも、ディスプレイパネルとして液晶ディスプレイパネルを用いた透過型ディスプレイ装置が注目されている(特許文献1、2)。
図17(a)に示すように、従来技術に係る透過型ディスプレイ装置は、液晶ユニット90と、そのX軸方向両側を挟む偏光板91,92と、照明93とを備えている。液晶ユニット90は、対向配置された2枚の透明基板901,902と、透明基板901と透明基板902との間に挟まれた液晶層903および電極層904とを有する。
図17(a)に示す構成では、透過型ディスプレイ装置の背面側(X軸方向右側)の空間Iに配置された背景物500に対して照明93からの光が反射し、当該反射光が透過型ディスプレイ装置を透過して観察者501に知覚できる。そして、観察者501は、背景物500の知覚とともに、液晶ディスプレイパネル(液晶ユニット90と偏光板91,92の組み合わせ)からの画像情報も視認することができる。
図17(b)に示すように、他の従来技術に係る透過型ディスプレイ装置は、液晶ユニット95と、そのX軸方向両側を挟む偏光板96,97と、照明98とを備えている。液晶ユニット95は、上記と同様に、対向配置された2枚の透明基板951,952と、その間に挟まれた液晶層953および電極層954とを有する。照明98は、液晶ユニット95に光を照射するとともに、背景の空間Jに配置された背景物500も照らすよう構成されている。そして、この透過型ディスプレイ装置では、透明板99のZ軸方向の一部に液晶ディスプレイパネル(液晶ユニット95と偏光板96,97と照明98との組み合わせ)が接合されている。
図17(b)に示す構成では、透明板99のX軸方向左側にいる観察者(図示を省略。)は、透明板99を通して液晶ディスプレイパネルからの画像情報を視認できるとともに、透明板99における液晶ディスプレイパネルが接合されていない領域を通して、背景物500を視認することができる。
特開2000−308551号公報 特開2000−000146号公報
しかしながら、上記従来技術に係る透過型ディスプレイ装置では、観察者に対して背景物とディスプレイの表示画面との両方を高い視認性を以って観察させることができない。具体的には、図17(a)に示す構成の透過型ディスプレイ装置では、観察者501は、2枚の偏光板91,92を通して背景物500を視認することになるので、背景物の視認性に問題を有していた。即ち、偏光板91,92は、それぞれ光の透過率が50%であり、2枚の偏光板91,92を通ることにより、空間Iからの光は、25%しか透過できない。このため、背景物500の視認性が低くなっていた。
図17(a)に示す構成の透過型ディスプレイ装置において、背景物500の視認性を向上させるには、照明93の輝度を上げることが考えられるが、そうすると消費電力が大きくなり、装置駆動に係るコストの増大をもたらしてしまうことになる。
また、図17(b)に示す構造の透過型ディスプレイ装置は、液晶ディスプレイパネルが存在する領域と、背景物500が透過する領域とはZ軸方向の上下で分かれており、観察者が液晶ディスプレイパネルの画像情報と背景物500とを観察しようとするときに、その境界がはっきりと現れる。よって、図17(b)に示す構成の透過型ディスプレイ装置では、上記境界がはっきりと分かる点で意匠性に劣り、厳密な意味での透過型ディスプレイ装置とはいえない。
本発明は、上記のような問題の解決を図ろうとなされたものであって、消費電力を抑制しながら背景物をより明瞭に視認することができ、且つ、液晶ディスプレイパネルに表示される画像情報と背景物とが一体的に視認できる表示品質に優れた透過型ディスプレイ装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明の一態様に係る透過型ディスプレイ装置は、次の構成を採用することとした。
本発明の一態様に係る透過型ディスプレイ装置は、液晶ユニットと、光導入ユニットと、偏光板とを備える。
(A) 液晶ユニットは、光透過性の2枚の基板と、2枚の基板間に介挿された液晶層と、2枚の基板間に介挿され、当該液晶層に電圧を印加するための電極層とを有する。
(B) 光導入ユニットは、液晶ユニットの背面側(液晶ユニットを挟んで観察者とは反対側)に配され、液晶ユニットに対して偏光および非偏光を導入する。
(C) 偏光板は、液晶ユニットの前面側(液晶ユニットと観察者との間)に配され、液晶ユニットを通過した光の偏光を実行する。
ここで、液晶ユニットと光導入ユニットとは、互いの間に透過対象となる背景物の配置が自在な間隙をあけて配されており、光導入ユニットから液晶ユニットに導入された偏光が偏光板に向けて出射されるとともに、液晶ユニットと光導入ユニットとの間の間隙に照射され、液晶ユニットを透過した非偏光が前面側(観察者側)に出射されることを特徴とする。
上記態様に係る透過型ディスプレイ装置では、観察者は一の偏光板だけを通して背景物を観察することができ、観察者の視線における全面に液晶ユニットおよび偏光板が存在していても、明瞭に背景物を視認することができる。即ち、一の偏光板だけを透過しているので、図17(a)に示す構成に比べて透過率が2倍となる。よって、背景物に照射する光量を必要以上に大きくしなくても、明瞭に背景物を視認することが可能となり、消費電力を抑制しながら背景物をより明瞭に視認することができる。
また、上記のように、本態様に係る透過型ディスプレイ装置では、液晶ユニットおよび偏光板を観察者の視線における全面に配することができるので、液晶ディスプレイパネルに表示される画像情報と背景物との間に境界が現れず、一体的に視認でき、表示品質に優れる。
本発明の実施の形態1に係る透過型ディスプレイ装置1の構成を示す模式側面図である。 (a)は、本発明の実施の形態2に係る透過型ディスプレイ装置が備える背面偏光ユニット14の構成を示す模式断面図であり、(b)は、反射面付導光板143の構成を示す模式平面図である。 本発明の実施の形態3に係る透過型ディスプレイ装置が備える背面偏光ユニット15の構成を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態4に係る透過型ディスプレイ装置2の構成を示す模式側面図である。 本発明の実施の形態5に係る透過型ディスプレイ装置が備える背面偏光ユニット16の構成を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態6に係る透過型ディスプレイ装置3の構成を示す模式側面図である。 透過型ディスプレイ装置3における背面偏光ユニット17の構成を示す模式断面図である。 背面偏光ユニット17における光源1721と反射板174の関係を示す模式図である。 本発明の実施の形態7に係る透過型ディスプレイ装置が備える背面偏光板181の配置形態を示す模式断面図である。 (a)は、本発明の実施の形態8に係る透過型ディスプレイ装置が備える背面偏光ユニット19の構成を示す模式断面図であり、(b)は、反射板194の構成を示す模式平面図である。 本発明の実施の形態9に係る透過型ディスプレイ装置が備える背面偏光ユニット20の構成を示す模式断面図である。 (a)は、本発明の実施の形態10に係る透過型ディスプレイ装置4の構成を示す模式側面図であり、(b)は、液晶ユニット10に対する前面偏光板21の配置形態を示す模式平面図である。 本発明の実施の形態11に係る透過型ディスプレイ装置5の構成を示す模式側面図である。 本発明の実施の形態12に係る透過型ディスプレイ装置6の構成を示す模式側面図である。 本発明の実施の形態13に係る透過型ディスプレイ装置7の構成を示す模式側面図である。 本発明の実施の形態14に係る透過型ディスプレイ装置8の構成を示す模式側面図である。 (a)は、従来技術に係る透過型ディスプレイ装置の構成を示す側面図であり、(b)は、他の従来技術に係る透過型ディスプレイ装置の構成を示す側面図である。
[本発明の各態様の概要]
本発明の第一の態様に係る透過型ディスプレイ装置は、液晶ユニットと、光導入ユニットと、偏光板とを備える。
(A) 液晶ユニットは、光透過性の2枚の基板と、2枚の基板間に介挿された液晶層と、2枚の基板間に介挿され、当該液晶層に電圧を印加するための電極層とを有する。
(B) 光導入ユニットは、液晶ユニットの背面側(液晶ユニットを挟んで観察者とは反対側)に配され、液晶ユニットに対して偏光および非偏光を導入する。
(C) 偏光板は、液晶ユニットの前面側(液晶ユニットと観察者との間)に配され、液晶ユニットを通過した光の偏光を実行する。
ここで、液晶ユニットと光導入ユニットとは、互いの間に透過対象となる背景物の配置が自在な間隙をあけて配されており、光導入ユニットから液晶ユニットに導入された偏光が偏光板に向けて出射されるとともに、液晶ユニットと光導入ユニットとの間の間隙に照射され、液晶ユニットを透過した非偏光が前面側(観察者側)に出射されることを特徴とする。
上記第一の態様に係る透過型ディスプレイ装置では、観察者は一の偏光板だけを通して背景物を観察することができ、観察者の視線における全面に液晶ユニットおよび偏光板が存在していても、明瞭に背景物を視認することができる。即ち、一の偏光板だけを透過しているので、図17(a)に示す構成に比べて透過率が2倍となる。よって、背景物に照射する光量を必要以上に大きくしなくても、明瞭に背景物を視認することが可能となり、消費電力を抑制しながら背景物をより明瞭に視認することができる。
また、上記第一の態様に係る透過型ディスプレイ装置では、液晶ユニットおよび偏光板を観察者の視線における全面に配することができるので、液晶ディスプレイパネルに表示される画像情報と背景物との間に境界が現れず、一体的に視認でき、表示品質に優れる。
本発明の第一の態様に係る透過型ディスプレイ装置では、次のようなバリエーション構成を採用することができる。
上記第一の態様に係る透過型ディスプレイ装置において、光導入ユニットが液晶ユニットの背面側に偏光を導入する光源を有する。この光源からの偏光が液晶ユニットに導入され、液晶層の状態に応じて偏光板に照射される。
上記構成において、偏光板と、液晶ユニットと、光源とが、2枚の基板の主面に直交する方向に沿った直線上に配されている。
また、上記構成において、光導入ユニットが、液晶ユニットとの間の上記間隙(背景物が配置される間隙)に向けて非偏光を導入する第2光源を有する。なお、第2光源については、必須の構成要件ではなく、例えば、他の照明や外光(太陽光など)を用いることもできる。
また、上記構成において、光源が、液晶ユニットの背面側に向けて面発光する面発光部と、当該面発光部と液晶ユニットとの間に配され、面発光部からの光を偏光する第2偏光板とを有する。このように第1の態様に係る透過型ディスプレイ装置では、第2偏光板を備える構成を採用しても、液晶ユニットと光導入ユニットにおける第2偏光板との間に背景物を配置できる間隙が設けられているので、背景物を明瞭に視認することができる。
また、上記構成において、面発光部が、第2偏光板に沿って配された導光板と、当該導光板の一側面に沿って配され、導光板に対して光を導入する線状光源とを有する。このような具体的構成を採用することで、液晶ユニットに対して偏光を導入することができる。
また、上記構成において、光源が、液晶ユニットの背面に沿って配された導光板と、導光板の一側面に沿って配され、導光板に対して偏光を導入する偏光光源とを有する。このような構成を採用する場合には、導光板の背面側(導光板を挟んで液晶ユニットとは反対側)の背景物についても、導光板および液晶ユニットおよび偏光板を通して、観察者が視認することができる。
また、上記構成において、上記偏光光源として、導光板の一側面に沿って配された線状光源と、線状光源と導光板の一側面との間に介挿され、線状光源から出射された光を偏光して導光板に導入する第2偏光板とを有する具体的構成とすることができる。これにより、観察者から偏光板、および液晶ユニットを結ぶ仮想直線の延長上に、第2偏光板は配されないことになり、光導入ユニットの背面側の背景物についても、観察者が視認することができる。
また、上記構成において、導光板における光透過率が、50%を超え、100%未満である。このような光透過率とすることで、観察者に明瞭に背景物を視認させることができる。
また、上記構成において、導光板を挟んで液晶ユニットとは反対側にも、透過対象となる背景物の配置が自在な間隙があけられている。上述のように、導光板の背面側に背景物を配置しても、当該背景物を観察者に明瞭に視認させることができる。
上記構成において、光源が、液晶ユニットの背面に沿って配され、液晶ユニット側の面が光反射面である反射板と、反射板の光反射面に対して斜め方向に偏光を出射する偏光光源とを有する。
この場合、偏光光源は、2枚の基板の主面に交差する平面上に線状に配された線状光源または2次元状に配された面状光源を有するという構成とすることもできる。
また、偏光光源は、線状光源または面状光源と反射面との間の光の伝達経路中に介挿され、偏光を実行する第2偏光板を有するという構成とすることもできる。この構成では、第2偏光板が、線状光源または面状光源を構成する複数の発光部に対して連続して共通に設けられているとすることができる。あるいは、第2偏光板は、線状光源または面状光源を構成する複数の発光部に対して、各々に対応して、あるいは、2以上の発光部で構成されるグループに対応して設けられているとすることもできる。
また、上記構成において、反射板における反射面が、鋸状の断面形状または曲面形状となっている。
また、上記構成において、反射板における反射面が、反射板における液晶ユニットの背面側に面の一部に形成されており、反射板における背面側の面の残りの部分は、当該反射板の板厚方向に光を透過する透過領域となっている。これにより、反射板の背面側に配置された背景物についても観察者に視認させることができる。
また、上記構成において、具体的な偏光光源として、非極性(m面)型LEDを採用することができる。これにより、高出力に偏光を導入することができる。
また、上記構成において、偏光板は、液晶ユニットにおける前面に面接触した状態で取り付けられているという構成を採用することもできる。
また、上記構成において、偏光板は、液晶ユニットにおける前面の一部領域に重なりを有する面サイズを有するという構成を採用することもできる。即ち、偏光板の面サイズが、液晶ユニットの前面の面サイズよりも小さい構成とすることもできる。この場合において、偏光板は、液晶ユニットから離間した位置に可搬自在に設けられているという構成を採用することもできる。このような構成を採用する場合には、偏光板の近くにいるユーザだけが液晶ディスプレイパネルからの画像情報を視認することができ、他のユーザは視認できないようにすることができる。
さらに、偏光板がメガネまたはゴーグルのレンズ部分に設けられているという構成を採用することができる。この場合には、メガネまたはゴーグルを掛けているユーザだけが液晶ディスプレイパネルからの画像情報を視認することが可能となる。
また、上記構成において、液晶ユニットと光導入ユニットとの間の間隙を1cm以上5m以下とすることができる。
本発明の第二の態様に係る透過型ディスプレイ装置は、液晶ユニットと、光導入ユニットと、偏光板とを備える。
(A2) 液晶ユニットは、光透過性の2枚の基板と、2枚の基板間に介挿された液晶層と、2枚の基板間に介挿され、当該液晶層に電圧を印加するための電極層とを有する。
(B2) 光導入ユニットは、液晶ユニットの背面側に配され、液晶ユニットに対して偏光および非偏光を導入する。
(C2) 偏光板は、液晶ユニットの前面側に配され、液晶ユニットを通過した光の偏光を実行する。
ここで、光導入ユニットを挟み液晶ユニットとは反対側には、透過対象となる背景物の配置が自在な空間が設けられている。さらに、光導入ユニットは、液晶ユニットの背面に沿って配された導光板と、当該導光板の一側面に沿って配され、導光板に対して偏光を導入する偏光光源とを有する。
そして、本発明の第二の態様に係る透過型ディスプレイ装置では、光導入ユニットから液晶ユニットに導入された偏光が偏光板に向けて出射されるとともに、空間から導光板に導入された非偏光が液晶ユニットを透過して前面側に出射される。
上記構成の透過型ディスプレイ装置では、上記第一の態様に係る透過型ディスプレイ装置と同様に、観察者に対して一の偏光板だけを通して背景物を観察させることができ、観察者の視線における全面に液晶ユニットおよび偏光板が存在していても、明瞭に背景物を視認することができる。よって、背景物に照射する光量を必要以上に大きくしなくても、明瞭に背景物を視認することが可能となり、消費電力を抑制しながら背景物をより明瞭に視認することができる。
また、本態様に係る透過型ディスプレイ装置でも、液晶ユニットおよび偏光板を観察者の視線における全面に配することができるので、液晶ディスプレイパネルに表示される画像情報と背景物との間に境界が現れず、一体的に視認でき、表示品質に優れる。
本発明の第二の態様に係る透過型ディスプレイ装置では、導光板における光透過率を、50%を超え、100%未満とすることができる。この理由は、上記同様に、図17(a)に示す構成の装置に比べての背景物の視認性を優れたものとするためである。
本発明の第三の態様に係る透過型ディスプレイ装置は、液晶ユニットと、光導入ユニットと、偏光板とを備える。
(A3) 液晶ユニットは、光透過性の2枚の基板と、2枚の基板間に介挿された液晶層と、2枚の基板間に介挿され、当該液晶層に電圧を印加するための電極層とを有する。
(B3) 光導入ユニットは、液晶ユニットの背面側に配され、液晶ユニットに対して偏光を導入する。
(C3) 偏光板は、液晶ユニットの前面側に配され、液晶ユニットを通過した光の偏光を実行する。
ここで、光導入ユニットを挟み液晶ユニットとは反対側には、透過対象となる背景物の配置が自在な空間が設けられている。さらに、光導入ユニットは、液晶ユニットの背面に沿って配され、液晶ユニット側の面が反射面である反射板と、反射板の前記反射面に対して斜め方向に偏光を出射する偏光光源とを有する。
そして、本発明の第三の態様に係る透過型ディスプレイ装置では、光導入ユニットから液晶ユニットに導入された偏光が偏光板に向けて出射されるとともに、空間からの非偏光が反射板および液晶ユニットを透過して前面側に出射される。
上記構成の透過型ディスプレイ装置では、上記第一の態様および第二の態様のそれぞれに係る透過型ディスプレイ装置と同様に、観察者に対して一の偏光板だけを通して背景物を観察させることができ、観察者の視線における全面に液晶ユニットおよび偏光板が存在していても、明瞭に背景物を視認することができる。よって、背景物に照射する光量を必要以上に大きくしなくても、明瞭に背景物を視認することが可能となり、消費電力を抑制しながら背景物をより明瞭に視認することができる。
本発明の第一の態様および第二の態様および第三の態様のそれぞれに係る透過型ディスプレイ装置では、次のようなバリエーション構成を採用することができる。
上記各態様に係る透過型ディスプレイ装置では、光導入ユニットからの偏光が直線偏光である。
また、偏光が直線偏光である場合において、光導入ユニットから液晶ユニットに対して導入される偏光が第1方向に振動する光であり、偏光板は、第1方向に振動する光を遮断し、第1方向に直交する第2方向に振動する光を通過させる。
さらに、このような偏光板の構成の場合、液晶ユニットにおいて、電極層から液晶層に電圧が印加されている状態では、光導入ユニットから導入された偏光が液晶層で偏光されずに液晶ユニットを通過して、偏光板で遮断され、電極層から液晶層に電圧が印加されていない状態では、光導入ユニットから導入された偏光が液晶層で第1方向に振動する光から第2方向に振動する光に偏光されて液晶層を通過して、偏光板を通過する。
以下では、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1に係る透過型ディスプレイ装置1について、図1を用い説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置1は、液晶ユニット10と、そのX軸方向両側に配された前面偏光板11および背面偏光ユニット12と、背景物照明13とを備えている。透過型ディスプレイ装置1では、前面偏光板11、液晶ユニット10、背面偏光ユニット12が、X軸方向に直線配置され、観察者501の視線上にこれらが配されている。
液晶ユニット10は、X軸方向において対向配置された2枚の透明基板101,102と、その間に挟まれた液晶層103および電極層104とを有する。液晶層103における液晶は、電極層104を介した電圧の印加により画素ごとに駆動される。
また、背面偏光ユニット12は、液晶ユニット10における背面(透明基板102のX軸方向右側主面)に対して、間隙(空間A)をあけて配置されている。そして、背面偏光ユニット12は、背面偏光板121と、当該背面偏光板121のX軸方向右側に当接配置された偏光用照明122とを有し構成されている。偏光用照明122から面発光された光は、背面偏光板121で偏光され、液晶ユニット10へと導入される。
ここで、液晶ユニット10と背面偏光ユニット12との間に設けられた空間Aには、背景物500が配置できるようになっており、当該背景物500に対して背景物照明13からの光が照射され、その反射光(非偏光)が液晶ユニット10へと導入される。透過型ディスプレイ装置1では、背面偏光ユニット12と背景物照明13との組み合わせを以って光導入ユニットを構成するものである。前面偏光板11と背面偏光板121とは、互いに直交する偏光特性を有するものである。例えば、背面偏光板121が縦偏光であれば、前面偏光板11が横偏光であり、背面偏光板121が左円偏光(左回転)であれば、前面偏光板11が右円偏光(右回転)である。
観察者501は、透過型ディスプレイ装置1を見たとき、液晶ディスプレイパネル(液晶ユニット10と、前面偏光板11と、背面偏光ユニット12とで構成のディスプレイパネル)に表示される画像情報と、液晶ユニット10および前面偏光板11を透過した背景物500を視認することができる。
本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置1では、上述のように、観察者501は前面偏光板11だけを通して背景物500を観察することができ、観察者501の視線における全面に液晶ユニット10および前面偏光板11が存在していても、明瞭に背景物500を視認することができる。即ち、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置1では、光透過率50%の前面偏光板11と、透明な液晶ユニット10だけを透過した背景物500の像を観察者501が視認することになるので、図17(a)に示す構成に比べて透過率が2倍となる。よって、透過型ディスプレイ装置1では、背景物500に照射する光量を必要以上に大きくしなくても、観察者501に対して明瞭に背景物500を視認させることが可能となり、消費電力を抑制しながら背景物500をより明瞭に視認することができる。
また、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置1では、液晶ユニット10および前面偏光板11を観察者501の視線における全面に配することができるので、液晶ディスプレイパネルに表示される画像情報と背景物500との間に境界が現れず、一体的に視認でき、表示品質に優れる。
なお、詳細データなどは示していないが、20インチタイプのサイズ(440mm×250mm)の液晶ディスプレイパネルを用い、背景物照明13として20Wの蛍光灯を用いた実験では、図17(a)の従来技術に比べて、背景物500をより明瞭に視認できることを確認している。なお、この場合、液晶ユニット10と背面偏光ユニット12との間の間隙は、例えば、1cm以上5m以下の範囲とした。
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2に係る透過型ディスプレイ装置について、図2を用い説明する。なお、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置の構成の内、上記実施の形態1に係る透過型ディスプレイ装置1との構成上の差異は背面偏光ユニット14にあるので、当該部分だけを説明し、その他の説明および図示を省略する。
図2(a)に示すように、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置が備える背面偏光ユニット14は、板状の背面偏光板141と、背面偏光板141に対してX軸方向右側主面で当接配置された反射面付導光板143と、反射面付導光板143のZ軸方向下端面に沿って配された偏光用照明142とを有する。
背面偏光板141は、上記実施の形態1における背面偏光板121と同様に、液晶ユニット10における背面(透明基板102)に対向するように配置されている。
図2(b)に示すように、反射面付導光板143は、導光板本体1430の一方の主面(背面偏光板141と当接する側とは反対側の主面)に反射面1431または反射面1432が設けられている。なお、図2(b)では、導光板本体1430の主面に対し、反射面1431と反射面1432との両方が設けられているように図示をしているが、どちらか一方であってもよい。
ここで、反射面付導光板143については、光の性質を考慮するとき、光照射位置から遠い方が光の量が減るため、観察者501が知覚(視認)する画像情報は、反射面1431,1432の大きさが、偏光用照明142からZ軸方向に離れる程大きくなるようにしておくことが望ましい。
反射面1431,1432の形成形態などについては、従来技術に係る液晶ディスプレイパネルで用いられているエッジライト方式の導光板に採用されている形態を、そのまま採用することが可能である。
偏光用照明142は、紙面に直交する方向に複数のLED素子が並設されてなるものである。即ち、偏光用照明142は、複数のLED素子を有する線状光源である。
本実施の形態においても、図示を省略しているが、液晶ユニット10(図1を参照。)と背面偏光ユニット14との間に間隙(空間A)をあけ、当該空間Aに背景物500を配置できるようにしており、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
[実施の形態3]
本発明の実施の形態3に係る透過型ディスプレイ装置について、図3を用い説明する。なお、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置においても、上記実施の形態1に係る透過型ディスプレイ装置1との構成上の差異は背面偏光ユニット15にあるので、当該部分だけを説明し、その他の説明および図示を省略する。
図3に示すように、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置が備える背面偏光ユニット15は、板状の反射面付導光板153と、当該反射面付導光板153のZ軸方向下端面に沿って配された背面偏光板151および偏光用照明152とを有する。
背面偏光ユニット15の構成中、反射面付導光板153は、図2(b)に示す上記反射面付導光板143と同様の形態を有する。
偏光用照明152は、上記実施の形態2の偏光用照明122と同様に、複数のLED素子を有する線状光源である。
本実施の形態においても、図示を省略しているが、液晶ユニット10(図1を参照。)と背面偏光ユニット14との間に間隙(空間A)をあけ、当該空間Aに背景物500を配置できるようにしており、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
[実施の形態4]
本発明の実施の形態4に係る透過型ディスプレイ装置2について、図4を用い説明する。
図4に示すように、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置2では、液晶ユニット10および前面偏光板11については、その構成および配置は上記実施の形態1と同様である。本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置2では、液晶ユニット10の背面側(X軸方向右側)に、上記実施の形態3と同じ構成の背面偏光ユニット15が設けられ、さらにその背面側に空間Bがあけられている。
透過型ディスプレイ装置2における背景物照明13は、背面偏光ユニット15の背面側の空間Bに配置された背景物500を照らすように設けられている。
ここで、背面偏光ユニット15における反射面付導光板153の構成については、基本的に図2(b)に示す反射面付導光板143と同様であるが、導光板本体の主面に対する反射面の比率は、50%未満となっている。これにより、背景物500が配置された空間Bからの非偏光を良好に観察者501に視認させることができる。
なお、図4に示すように、本実施の形態においても、液晶ユニット10と背面偏光ユニット15との間に空間をあけており、当該空間にも上記実施の形態1と同様に背景物500を配置することもできる。その場合、当該空間に対する照明を別に設けてもよいし、背景物照明13を兼用するようにしてもよい。
また、液晶ユニット10と背面偏光ユニット15との間に背景物500を配置しない場合には、必ずしも液晶ユニット10と背面偏光ユニット15との間に空間をあける必要はない。この場合においても、上記実施の形態1と同様の効果を得ることが可能である。
[実施の形態5]
本発明の実施の形態5に係る透過型ディスプレイ装置について、図5を用い説明する。なお、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置においても、上記実施の形態1に係る透過型ディスプレイ装置1との構成上の差異は背面偏光ユニット16にあるので、当該部分だけを説明し、その他の説明および図示を省略する。
図5に示すように、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置が備える背面偏光ユニット16は、板状の反射面付導光板163と、当該反射面付導光板163のZ軸方向下端面に沿って配された偏光照明162とを有する。この内、反射面付導光板163は、上記実施の形態3,4に係る反射面付導光板153と同様の構成を有する。
偏光照明162は、機能面において、偏光用照明152と、背面偏光板151とを一体化したものである。即ち、偏光照明162からは偏光が出射されて、当該出射された偏光がZ軸方向上側に配された反射面付導光板163へと入射される。
このような構成の背面偏光ユニット16を備える透過型ディスプレイ装置においても、上記実施の形態1〜4と同様の効果を得ることが可能である。
なお、本実施の形態に係る偏光照明162の具体例としては、例えば、非極性LEDなどを採用することができる。非極性LEDについては、例えば、次の文献に開示されているので、ここでの説明を省略する。
参考文献;Panasonic Technical Journal Vol.58 No.1 「高出力非極性m面GaN−LED」 、 Apr.2012
[実施の形態6]
本発明の実施の形態6に係る透過型ディスプレイ装置3について、図6から図8を用い説明する。
図6に示すように、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置3は、液晶ユニット10と、前面偏光板11と、背面偏光ユニット17と、背景物照明13とを備える。この内、液晶ユニット10および前面偏光板11については、その構成および配置は上記実施の形態1と同様である。
透過型ディスプレイ装置3では、液晶ユニット10の背面側(X軸方向右側)に配されている背面偏光ユニット17の構成に特徴を有する。背面偏光ユニット17は、液晶ユニット10の背面に沿って立設された反射板174と、反射板174の下部のX軸方向左側に沿って配された背面偏光板171および偏光用照明172を有する。
反射板174は、液晶ユニット10側の面が反射面174aとなっており、Z軸に対してやや逆傾斜(オーバーハング)した状態で設けられている。偏光用照明172は、Z軸に対して交差する方向の仮想面に沿って2次元配置されており、背面偏光板171は、その光出射側に配されている。
図7に示すように、偏光用照明172は、照明ベース(照明用筐体)1720に対して、複数の光源1721が固定された構成を有する。複数の光源1721は、Z軸に交差する方向の仮想面に沿って2次元配置されているとともに、各々がZ軸に対して斜め方向の主出射方向となるように配されている。なお、光源1721は、上記同様に、例えば、LED素子である。
背面偏光板171は、複数の光源1721のZ軸方向上側を覆うように配されている。
偏光用照明172から出射された光は、背面偏光板171を通過することで偏光され、その後、反射板174の反射面174aで液晶ユニット10の側へと反射される。図6に示すように、観察者501は、背面偏光ユニット17からの偏光が液晶ユニット10および前面偏光板11を透過することで形成される画像情報と、反射板17の背面側の空間Cに配置された背景物500とを視認することができる。
本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置3においても、上記実施の形態1〜5と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置3における光源1721と反射板174との配置関係について、補足しておく。
光源1721の光軸L3と反射面174aとの交点から反射面174aに対して垂線L4を引き、光軸L3に対して垂線L5を引く。また、反射面174aに反射した偏光の光路をL6とする。
図8に示すように、本実施の形態では、水平線L1に対する光源1721の光軸L3の角度(照射角)を2θ、円直線L2に対する反射面174aの傾斜角度をθとしている。このような関係を満足するように、光源1721と反射板174とを配置することにより、観察者501に対して最も高効率に光源1721から出射された光が届くことになる。
従って、上記のような関係を以って光源1721と反射板174とを配置する本実施の形態の構成では、反射板174における反射面174aの鏡面反射率が高いほど、観察者501に対して明るい画像情報を知覚させることができる。よって、反射板174における反射面174aについては、例えば、アルミニウムを用いて形成したり、多重反射膜を採用したりすることができる。
[実施の形態7]
本発明の実施の形態7に係る透過型ディスプレイ装置について、図9を用い説明する。なお、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置においても、上記実施の形態6に係る透過型ディスプレイ装置との構成上の差異は背面偏光ユニットにおける偏光用照明182の構成にあるので、当該部分だけを説明し、その他の説明および図示を省略する。
図9に示すように、本実施の形態に係る偏光用照明182においても、照明ベース(照明用筐体)1720に対して、複数の光源1721が固定された構成を有する。複数の光源1721は、Z軸に交差する方向の仮想面に沿って2次元配置されているとともに、各々がZ軸に対して斜め方向の主出射方向となるように配されている。
そして、本実施の形態では、各光源1821に対応して、あるいは紙面に垂直な方向に並ぶ光源1821の列に対応して、個別に分離された状態の背面偏光板181が配設されている。なお、本実施の形態では、照明ベース1820におけるZ軸方向上面が鋸状となっており、当該上面の一部斜面に沿って背面偏光板181が配設されている。
本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置においても、上記実施の形態1〜6と同様の効果を得ることができる。
[実施の形態8]
本発明の実施の形態8に係る透過型ディスプレイ装置について、図10を用い説明する。なお、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置においても、上記実施の形態6,7に係る透過型ディスプレイ装置との構成上の差異は背面偏光ユニット19の構成にあるので、当該部分だけを説明し、その他の説明および図示を省略する。
図10(a)に示すように、本実施の形態に係る背面偏光ユニット19は、偏光用照明192と背面偏光板191と反射板194とを有する。この内、偏光用照明192および背面偏光板191の構成については、上記実施の形態6に係る偏光用照明172および背面偏光板171と同様である。
反射板194は、X軸方向左側の面が、フレネルレンズ状(鋸断面状)となっており、その一部が反射面194aとなっている。
図10(b)に示すように、反射板194における反射面194aは、Z軸方向に向けて配列された縞状となっており、各間に透光領域194bを有する。透光領域194bは、図10(a)における反射板194よりもX軸方向右側からの光を透過する。
以上のような構成を採用する場合、偏光用照明192から出射された光は、背面偏光板191で偏光された後に、反射板194における反射面194aで液晶ユニット(図示を省略。)10の側へと反射され、観察者501に画像情報を視認させることができる。また、観察者501は、反射板194よりもX軸方向右側(背面側)に配置された背景物500、あるいは、液晶ユニット10と背面偏光ユニット19との間に配置された背景物500についても明瞭に視認(知覚)することが可能となる。
また、本実施の形態では、反射面194aの形状を図10(a)に示すような形状とすることにより、反射板194の薄型化を図ることも可能となる。
[実施の形態9]
本発明の実施の形態9に係る透過型ディスプレイ装置について、図11を用い説明する。なお、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置においても、上記実施の形態6〜8に係る透過型ディスプレイ装置との構成上の差異は背面偏光ユニット20の構成にあるので、当該部分だけを説明し、その他の説明および図示を省略する。
図11に示すように、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置が備える背面偏光ユニット20は、偏光用照明202と背面偏光板201と反射板204とを有する。この内、偏光用照明202および背面偏光板201の各構成については、上記実施の形態6に係る偏光用照明172および背面偏光板171と同様である。
反射板204は、X軸方向左側の面が、断面が曲率を以って構成された曲面構成の反射面204aとなっている。
なお、図11では、偏光用照明202における光源を一つだけ図示しているが、上記同様に、線状あるいは2次元配置された複数の光源を有する。
以上のような構成の本実施の形態においても、上記実施の形態1〜8と同様の効果を得ることができる。
また、反射板204を図11に示すような形状とすることにより、偏光用照明202の大きさを小さくすることが可能となり、偏光用照明202における光源の数を減らすことができる。
[実施の形態10]
本発明の実施の形態10に係る透過型ディスプレイ装置4について、図12を用い説明する。なお、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置においては、上記実施の形態1に係る透過型ディスプレイ装置1との構成上の差異は前面偏光板21の構成および配置にあるので、当該部分だけを説明し、その他の説明および図示を省略する。
図12(a)に示すように、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置4では、液晶ユニット10の前面に対して、その一部に重なりを有するように前面偏光板21を備えている。図12(b)に示すように、前面偏光板21は、例えば、液晶ユニット10の前面に対して、Z軸方向の上部であって、Y軸方向の左側の一部に重なるように配されている。なお、前面偏光板21については、液晶ユニット10に対して、Y−Z方向に移動自在としておくこともできる。
本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置4においても、上記実施の形態1などと同様の効果を得ることができる。
なお、透過型ディスプレイ装置4においては、空間Dに配置された背景物500の配置やサイズなどに応じて前面偏光板21の配置を考慮することなども可能である。
また、前面偏光板21の配設数については、複数枚としてもよい。
[実施の形態11]
本発明の実施の形態11に係る透過型ディスプレイ装置5について、図13を用い説明する。なお、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置においては、上記実施の形態10に係る透過型ディスプレイ装置4との構成上の差異は前面偏光板22の構成および配置にあるので、当該部分だけを説明し、その他の説明および図示を省略する。
図13に示すように、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置5では、前面偏光板22が液晶ユニット10の前面に対して位置が固定されているのではなく、観察者501が携帯することが可能となっている。
以上のような構成の透過型ディスプレイ装置5では、前面偏光板22を携帯している観察者501だけが液晶ディスプレイパネル(液晶ユニット10、前面偏光板22、背面偏光ユニット12の組み合わせ)に表示される画像情報を視認することができ、それ以外のユーザは、空間Eに配置されている背景物500については視認することができるが、画像情報を観察することはできない。
本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置5においても、上記実施の形態1などと同様の効果を得ることができる。
なお、前面偏光板22については、複数枚準備しておき、複数の観察者501が画像情報を認識することができるようにしてもよい。
[実施の形態12]
本発明の実施の形態12に係る透過型ディスプレイ装置6について、図14を用い説明する。なお、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置においては、上記実施の形態11に係る透過型ディスプレイ装置5との構成上の差異は前面偏光板23の構成および配置にあるので、当該部分だけを説明し、その他の説明および図示を省略する。
図14に示すように、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置6では、前面偏光板23がメガネのレンズ部分として設けられている。
以上のような構成の透過型ディスプレイ装置6では、前面偏光板23が設けられたメガネをかけた観察者501だけが液晶ディスプレイパネル(液晶ユニット10、前面偏光板22、背面偏光ユニット12の組み合わせ)に表示される画像情報を視認することができ、それ以外のユーザは、空間Fに配置されている背景物500については視認することができるが、画像情報を観察することはできない。
本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置6においても、上記実施の形態1などと同様の効果を得ることができる。
なお、前面偏光板23が設けられたメガネについては、複数準備しておき、複数の観察者501が画像情報を認識することができるようにしてもよい。
[実施の形態13]
本発明の実施の形態13に係る透過型ディスプレイ装置7について、図15を用い説明する。なお、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置においては、上記実施の形態1に係る透過型ディスプレイ装置1との構成上の差異は空間Gに人や物を配置するのではなく、さらにディスプレイパネル502を配置しているところにある。その他の構成については、上記実施の形態1などと同様であり、説明を省略する。
ここで、ディスプレイパネル502は、例えば、液晶ディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネル、無機ELディスプレイパネル、サブピクセル単位でLEDなどの発光素子を備えたディスプレイパネル、電子ペーパなどを採用することができる。
本発明者は、図15に示すような構成においても、ディスプレイパネル502に表示される画像十お方とともに、液晶ユニット10を含む液晶ディスプレイパネルが表示する画像情報を両方視認することができる。
本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置7においても、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
[実施の形態14]
本発明の実施の形態14に係る透過型ディスプレイ装置8について、図16を用い説明する。なお、本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置においては、上記実施の形態1に係る透過型ディスプレイ装置1との構成上の差異は空間Hに配置された背景物500に対する照明がLEDなどの光源からの光を用いるのではなく、太陽光などを取り込んで行うところにある。その他の構成については、上記実施の形態1などと同様であり、説明を省略する。
本実施の形態に係る透過型ディスプレイ装置8では、太陽光を装置における空間Hに取り込む構成を採用することで、背景物500に照射されて反射した非偏光が液晶ユニット10および前面偏光板11を透過して観察者501の目に入射する。これにより、背景物照明を装置として備えていなくても、観察者501は背景物500を明確に視認することができる。これについては、上記実施の形態1などと同様である。
なお、本実施の形態では、背景物500に対する照明手段として太陽光を用いたが、これに限らず、部屋の照明や屋外の照明などを取り込む構成とすることもできる。
[その他の事項]
上記実施の形態1〜14は、本発明の構成および当該構成から奏される作用・効果を分かり易く説明するために用いた一例であって、本発明は、その本質的な特徴部分以外に何ら上記構成に限定されるものではない。
例えば、偏光用照明122,142,152,172,182,192,202として、一例としてLEDを採用することとしたが、これ以外にLD(レーザダイオード)や有機EL照明、無機EL照明、あるいは蛍光ランプなどを用いることも可能である。ただし、直進性の高い光を出射できる半導体発光素子を採用することが望ましい。
背景物照明13についても、上記同様に種々の照明を採用することができる。
また、上記実施の形態1〜14では、液晶ユニット10などが平面板状のものとしたが、曲面形状のユニットとすることもできる。これにより、例えば、弧状の廊下などを挟んで液晶ユニットおよび前面偏光板と背面偏光ユニットとを対向配置させることなどが可能となる。この場合、廊下を通る人や物が背景物となり、当該背景物と液晶ディスプレイパネルに映し出される映像などの画像情報とを観察者は知覚することができる。
また、本発明は、例えば、ショーケース内の中央領域に背面偏光ユニットを設け、液晶ユニットおよび前面偏光板で周りを取り囲むようにしておくこともできる。
また、上記実施の形態1〜13などでは、背景物500に対してZ軸方向上方から光を照射することとしたが、Z軸方向下方や側方からスポットライトのように光を照射することもできる。この場合にも、上記同様の効果を得ることができる。
本発明は、背景物をより明瞭に視認可能な透過型ディスプレイ装置を実現するのに有用である。
1,2,3,4,5,6,7,8.透過型ディスプレイ装置
10.液晶ユニット
11,21,22,23.前面偏光板
12,14,15,16,17,19,20.背面偏光ユニット
13.背景物照明
101,102.透明基板
103.液晶層
104.電極層
121,141,151,171,181,191,201.背面偏光板
122,142,152,172,182,192,202.偏光用照明
143,153,163.反射面付導光板
162.偏光照明
174,194,204.反射板
500.背景物
501.観察者
502.背景ディスプレイ装置
1430.導光板本体
1431,1432.反射面
1720,1820.照明ベース
1721,1821.光源

Claims (23)

  1. 光透過性の2枚の基板と、前記2枚の基板間に介挿された液晶層と、前記2枚の基板間に介挿され、当該液晶層に電圧を印加するための電極層とを有する液晶ユニットと、
    前記液晶ユニットの背面側に配され、前記液晶ユニットに対して偏光および非偏光を導入する光導入ユニットと、
    前記液晶ユニットの前面側に配され、前記液晶ユニットを通過した光の偏光を実行する偏光板と、
    を備え、
    前記液晶ユニットと前記光導入ユニットとは、互いの間に透過対象となる背景物の配置が自在な間隙をあけて配されており、
    前記光導入ユニットから前記液晶ユニットに導入された偏光が前記偏光板に向けて出射されるとともに、前記液晶ユニットと前記光導入ユニットとの間の間隙に照射され、前記液晶ユニットを透過した非偏光が前面側に出射される
    ことを特徴とする透過型ディスプレイ装置。
  2. 前記光導入ユニットは、前記液晶ユニットの背面側に偏光を導入する光源を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の透過型ディスプレイ装置。
  3. 前記偏光板と、前記液晶ユニットと、前記光源とは、前記2枚の基板の主面に直交する方向に沿った直線上に配されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の透過型ディスプレイ装置。
  4. 前記光導入ユニットは、前記液晶ユニットとの間の前記間隙に向けて非偏光を導入する第2光源を有する
    ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の透過型ディスプレイ装置。
  5. 前記光源は、前記液晶ユニットの背面側に向けて面発光する面発光部と、当該面発光部と前記液晶ユニットとの間に配され、前記面発光部からの光を偏光する第2偏光板とを有する
    ことを特徴とする請求項2から請求項4の何れかに記載の透過型ディスプレイ装置。
  6. 前記面発光部は、前記第2偏光板に沿って配された導光板と、当該導光板の一側面に沿って配され、前記導光板に対して光を導入する線状光源とを有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の透過型ディスプレイ装置。
  7. 前記光源は、前記液晶ユニットの背面に沿って配された導光板と、前記導光板の一側面に沿って配され、前記導光板に対して偏光を導入する偏光光源とを有する
    ことを特徴とする請求項2から請求項4の何れかに記載の透過型ディスプレイ装置。
  8. 前記偏光光源は、前記導光板の一側面に沿って配された線状光源と、前記線状光源と前記導光板の一側面との間に介挿され、前記線状光源から出射された光を偏光して前記導光板に導入する第2偏光板とを有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の透過型ディスプレイ装置。
  9. 前記導光板における光透過率は、50%を超え、100%未満である
    ことを特徴とする請求項6から請求項8の何れかに記載の透過型ディスプレイ装置。
  10. 前記導光板を挟んで前記液晶ユニットとは反対側にも、透過対象となる背景物の配置が自在な間隙があけられている
    ことを特徴とする請求項6から請求項9の何れかに記載の透過型ディスプレイ装置。
  11. 前記光源は、前記液晶ユニットの背面に沿って配され、前記液晶ユニット側の面が光反射面である反射板と、前記反射板の前記光反射面に対して斜め方向に偏光を出射する偏光光源とを有する
    ことを特徴とする請求項2から請求項4の何れかに記載の透過型ディスプレイ装置。
  12. 前記偏光光源は、前記2枚の基板の主面に交差する平面上に線状に配された線状光源または2次元状に配された面状光源を有する
    ことを特徴とする請求項11に記載の透過型ディスプレイ装置。
  13. 前記偏光光源は、前記線状光源または前記面状光源と前記反射面との間の光の伝達経路中に介挿され、偏光を実行する第2偏光板を有する
    ことを特徴とする請求項12に記載の透過型ディスプレイ装置。
  14. 前記第2偏光板は、前記線状光源または前記面状光源を構成する複数の発光部に対して連続して共通に設けられている
    ことを特徴とする請求項13に記載の透過型ディスプレイ装置。
  15. 前記第2偏光板は、前記線状光源または前記面状光源を構成する複数の発光部に対して、各々に対応して、あるいは、2以上の発光部で構成されるグループに対応して設けられている
    ことを特徴とする請求項13に記載の透過型ディスプレイ装置。
  16. 前記反射板における前記反射面は、鋸状の断面形状または曲面形状となっている
    ことを特徴とする請求項11から請求項15の何れかに記載の透過型ディスプレイ装置。
  17. 前記反射板における前記反射面は、前記反射板における前記液晶ユニットの背面側に面の一部に形成されており、
    前記反射板における前記背面側の面の残りの部分は、当該反射板の板厚方向に光を透過する透過領域となっている
    ことを特徴とする請求項11から請求項16の何れかに記載の透過型ディスプレイ装置。
  18. 前記偏光光源は、非極性型LEDである
    ことを特徴とする請求項7または請求項11に記載の透過型ディスプレイ装置。
  19. 前記偏光板は、前記液晶ユニットにおける前面に面接触した状態で取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1から請求項18の何れかに記載の透過型ディスプレイ装置。
  20. 前記偏光板は、前記液晶ユニットにおける前面の一部領域に重なりを有する面サイズを有する
    ことを特徴とする請求項19に記載の透過型ディスプレイ装置。
  21. 前記偏光板は、前記液晶ユニットから離間した位置に可搬自在に設けられている
    ことを特徴とする請求項1から請求項18の何れかに記載の透過型ディスプレイ装置。
  22. 前記偏光板は、メガネまたはゴーグルのレンズ部分に設けられている
    ことを特徴とする請求項21に記載の透過型ディスプレイ装置。
  23. 前記液晶ユニットと前記光導入ユニットとの間の間隙は、1通信以上5m以下である
    ことを特徴とする請求項1から請求項22の何れかに記載の透過型ディスプレイ装置。
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