JP5997089B2 - シークイン供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シークインテープの先端部を針落点に送るとともにその先端部からシークインを切り離すことで、針落点にシークインを供給するシークイン供給装置に関する。
図8に示す従来例1のシークイン供給装置90は、次に示す送り装置(図示略)と可動メス92とを含み構成されている。送り装置(図示略)は、シークインテープTの先端部を針落点に送るための装置である。可動メス92は、針棒80の降下時に針棒80の針止め81に設けられた押下部82に叩かれて押し下げられることでシークインテープTの先端部からシークインSを切り離すメスである。そして、このような可動メスが記載された文献としては、本出願人が既に開示した次に示す特許文献1〜3等がある。
特開2011−161061号公報 特開2011−030897号公報 特開2010−252933号公報
しかしながら、従来例1のシークイン供給装置90では、次の[1]〜[3]に示す課題がある。
[1]可動メス92が針棒80の押下部82に直接叩かれて押し下げられるので、可動メス92が摩耗し易い。そのため、可動メス92の早期の交換が余儀なくされる。
[2]図8(b)に示すように、大径のシークインSを使用する場合には、針棒80と可動メス92との間の間隔が広くなることで、針棒80の押下部82が可動メス92に届かなくなり、シークインSの切り離しが不能になってしまう。
[3]可動メス92を叩いて押し下げる針棒80の押下部82にも摩耗が発生し易い。そのため、針棒80や針止め81の早期の交換が余儀なくされる。
そのため、針棒80の中には、上記[2]の課題を解決すべく、図9に示す従来例2のように、針止め81に可動メス92側に長く突出する押下部82’を備えたものもある。この従来例2によれば、大径のシークインSを使用する場合等、図9(b)に示すように、針棒80と可動メス92との間隔が広い場合にも、長く突出した押下部82’で可動メス92を押し下げることができる。しかしながら、押下部82’に加わるモーメントが大きくなり、それにより、押下部82’や針棒80が湾曲し易くなってしまう。
そこで、可動メスの摩耗を防止することを第一の目的とし、針棒と可動メスとの間隔が広い場合にも対応可能にしつつも押下部の突出長を短くすることを第二の目的とし、押下部の摩耗を防止することを第三の目的とする。
上記の第一及び第二の目的を達成するため、本発明のシークイン送り装置は、シークインテープの先端部を針落点に送る送り装置と、シークインテープの先端部からシークインを切り離す切離機構とを含み構成されたシークイン供給装置において、切離機構は、可動メスと、可動メスから針棒側に離間する位置に交換可能に設けられて針棒の降下時に針棒の押下部に押し下げられる被押下部材と、被押下部材が押下部から受けた力を可動メスに伝達することで可動メスを駆動する動力伝達機構とを含み構成され、該可動メスを駆動することでシークインテープの先端部からシークインを切り離すものであり、動力伝達機構は、可動メスを相対回動不能に軸支して可動メスと共に回動可能なメスシャフトと、被押下部材を相対回動不能に軸支して針棒の降下時には被押下部材と共に回動する回動シャフトと、回動シャフトの回動力をメスシャフトに伝達することでメスシャフトを可動メスと共に回動させる伝達部とを含み構成されたことを特徴とする。
このような構成にすれば、可動メスが押下部に押し下げられなくなり、それより、可動メスの摩耗が防止されるからである。そして、被押下部材は、摩耗した際には交換できるからである。また、可動メスを押下部で押し下げる場合よりも、押下部の突出長を短くできるからである。
針棒の降下時に被押下部材がする運動は、特に限定されないが、下方への回動や、下方への平行移動等を例示する。また、針棒の降下時に可動メスがする運動は、特に限定されないが、下方への回動や、下方への平行移動等を例示する。
被押下部材と可動メスとの相対位置は、固定であってもよいが、シークインのサイズに応じて可動メスの位置を変えても、被押下部材は押下部に押し下げられる位置に配することができるように、被押下部材と可動メスとの相対位置を変更可能に構成されていることが好ましい。すなわち、シークインのサイズが小さいとき等、可動メスを針棒に接近させるときには、その分だけ被押下部材も可動メスに接近させ、シークインのサイズが大きいとき等、可動メスを針棒から離すときには、その分だけ被押下部材も可動メスから離すことで、シークインのサイズが変った場合にも常に被押下部材を押下部に押し下げられる位置に配することができるからである。
上記の動力伝達機構の態様において、被押下部材と可動メスとの相対位置を変更可能にする場合の態様は、特に限定されないが、次の[i][ii]の態様を例示する。
[i]伝達部に対して回動シャフトを位置調節可能に構成されたことで、被押下部材と可動メスとの相対位置を変更可能に構成された態様。
[ii]回動シャフトに対して被押下部材を位置調節可能に構成されたことで、被押下部材と可動メスとの相対位置を変更可能に構成された態様。
上記の[i][ii]の態様は、どちらか一方の態様のみを採用してもよいが、両方の態様を採用することが好ましい。被押下部材と可動メスとの相対位置を、より広い範囲で変更することができるからである。
伝達部の具体的な態様は、特に限定されないが、次の態様を例示する。すなわち、伝達部は、メスシャフトに相対回動不能に取り付けられてメスシャフト及び可動メスと共に回動可能な被伝達部材と、回動シャフトに相対回動不能に取り付けられて針棒の降下時には被押下部材及び回動シャフトと共に回動することで被伝達部材を押圧して被伝達部材をメスシャフト及び可動メスと共に回動させる伝達部材とを含み構成された態様である。
伝達部材と被伝達部材との態様は、特に限定されないが、次の[i][ii]の態様を例示する。
[i]被伝達部材は伝達部材に摺動可能に当接した態様。
[ii]被伝達部材及び伝達部材の一方はコロを備え、コロが被伝達部材及び伝達部材の他方に回転可能に当接した態様。
上記の第三の目的(押下部の摩耗防止)を達成するため、被押下部材の押下部に当接する個所のビッカース硬さは、押下部の被押下部材に当接する個所のビッカース硬さよりも低いことが好ましい。被押下部材を押下部よりも軟らかくすることで押下部の摩耗を少なくすることができるからである。そして、被押下部は摩耗しても交換できるからである。また、更に、被押下部材の押下部に当接する個所のビッカース硬さは、可動メスの上端部のビッカース硬さよりも低いことが好ましい。可動メスを押下部で押し下げる場合よりも、押下部の摩耗を少なくできるからである。
本発明によれば、被押下部材が針棒の押下部に押し下げられることで、可動メスが押下部に押し下げられなくなり、それより、可動メスの摩耗が防止される。その一方、被押下部は摩耗するが、被押下部材は交換可能に設けられているので、摩耗した際には交換できる。また、被押下部材は、可動メスから針棒側に離間する位置に設けられているので、可動メスを押下部で押し下げる場合よりも、押下部の突出長を短くできる。
実施例のシークイン供給装置を示す斜視図である。 実施例のシークイン供給装置の切離機構を示す斜視図である。 (a)は実施例のシークイン供給装置でシークインテープの先端部からシークインを切り離す前を示す斜視図、(b)は切り離した後を示す斜視図である。 (a)は実施例のシークイン供給装置でシークインテープの先端部からシークインを切り離す前を示す正面断面図、(b)は切り離した後を示す正面断面図、(c)は左側面図である。 実施例のシークイン供給装置でシークインテープをサイズが異なるものに変更する際の手順を(a)(b)に示す右側面図である。 (a)は実施例1のシークイン供給装置を示す左側面図、(b)はその可動メスと針棒との間隔が広いときを示す左側面図である。 (a)は変更例2のシークイン供給装置でシークインテープの先端部からシークインを切り離す前を示す正面断面図、(b)は切り離した後を示す正面断面図、(c)は変更例2のシークイン供給装置の伝達部材を示す正面図、(d)は左側面図である。 (a)は従来例1のシークイン供給装置を示す左側面図、(b)はその可動メスと針棒との間隔が広いときを示す左側面図である。 (a)は従来例2のシークイン供給装置を示す左側面図、(b)はその可動メスと針棒との間隔が広いときを示す左側面図である。
図1〜図6に示す本実施例のシークイン供給装置1は、シークインテープTの先端部を針落点に送るとともにその先端部からシークインSを切り離すことで、針落点にシークインSを供給する装置である。そのシークインテープTは、複数のシークインがS,S・・が一直線上に繋げられてなるテープである。また、針落点は、針棒80の針止め81に取り付けられた縫製針83の針落点であり、その針止め81には、シークイン供給装置1側に突出した押下部82が設けられている。
本実施例のシークイン供給装置1は、次に示すフレーム8と、フレーム位置調節機構9と、送り装置10と、切離機構20とを含み構成されている。なお、以下では、シークインテープTを送る側の方向を「前」といい、その反対方向を「後」といい、前方からみた左側を「左」といい、右側を「右」という。
フレーム8は、前後方向及び上下方向に延びる厚板状の部材である。このフレーム8の前部の下部には、左右方向に貫通した取付穴8aが設けられている。
フレーム位置調節機構9は、フレーム8を前後方向に位置調節することで、シークイン供給装置1全体を前後方向に位置調節する機構である。このフレーム位置調節機構9は、フレーム8の後端部に設けられた前後方向に延びる雌ネジ穴(図示略)と、その雌ネジ穴に螺合したフレーム位置調節ネジ9cと、フレーム位置調節ネジ9cをフレーム8の後方で回転可能に支持した支持部9aとを含み構成されている。
送り装置10は、シークインテープTの先端部を針落点に向けて送る装置であって、次に示す送り部材11と、駆動用モータ12と、リンク13と、ガイド16とを含み構成されている。送り部材11は、シークインテープTに当接してシークインテープを前方に送るための部材であって、フレーム8の前部の下部の左方に設けられている。駆動用モータ12は、送り部材11の動力原となるモータであって、フレーム8の右側面に取り付けられている。リンク13は、駆動用モータ12の動力を送り部材11に伝達する機構であって、フレーム8の左方に設けられている。ガイド16は、シークインテープTを針落点に案内するため部位であって、フレーム8の下端部から左方に突出する形で設けられている。
切離機構20は、針落点に送られたシークインテープTの先端部からシークインSを切り離す機構である。この切離機構20は、次に示す可動メス21と、固定メス24と、被押下部材25と、動力伝達機構30と、戻し機構50とを含み構成されている。そして、可動メス21を駆動することでシークインテープTの先端部からシークインSを切り離す。
[可動メス21]
可動メス21は、左右方向に延びるメスであって、右端部が動力伝達機構30のメスシャフト31の前端部に軸支されており、左部の下端部に刃を備えている。
[固定メス24]
固定メス24は、左右方向に延びるメスであって、ガイド16よりも前方のシークインテープTの下方にくる部分に刃を上方に向けて設けられている。そして、可動メス21との協働でシークインテープTの先端部からシークインSを切り離す。
[被押下部材25]
被押下部材25は、可動メス21から前方に離間して設けられた左右方向に延びる部材である。この被押下部材25の右端部は、動力伝達機構30の回動シャフト35の前端部に対して取付部26を介して交換可能、かつ、前後方向に位置調節可能に取り付けられている。そのため、その取付部26の調節で、被押下部材25と可動メス21との相対位置を前後方向に変更可能となっている。そのため、シークインSのサイズに応じて、可動メス21が適切な位置にくるようにフレーム位置調節機構9でシークイン供給装置1全体の位置を前後方向に変えても、被押下部材25は、その取付部26の調節で押下部82に押し下げられる位置に配することができるようになっている。その取付部26は、被押下部材25に前後方向に貫設されて回動シャフト35の前端部が挿入された軸穴26aと、被押下部材25を前後方向に切り込んで軸穴26aに連通したスリット26dと、スリット26dに直交する形で貫設された雌ネジ穴26bと、雌ネジ穴26bに螺合することでスリット26d及び軸穴26aを閉じる方向に押圧するネジ26cとを含み構成されている。
この被押下部材25は、針棒80の降下時には左端部が針棒80の押下部82に押し下げられることで回動シャフト35を軸に回動する。そして、被押下部材25の押下部82に当接する個所のビッカース硬さは、押下部82の被押下部材25に当接する個所のビッカース硬さよりも低く、かつ、可動メス21の上端部のビッカース硬さよりも低くなっている。
[動力伝達機構30]
動力伝達機構30は、被押下部材25が押下部82から受けた力を可動メス21に伝達することで可動メス21を駆動する機構である。この動力伝達機構30は、次に示すメスシャフト31と、回動シャフト35と、伝達部40とを含み構成されている。
メスシャフト31は、前後方向に延びるシャフトであって、フレーム8の取付穴8aからフレーム8の前面にまで貫通したメスシャフト支持穴8bに挿通されることで、フレーム8の前部を貫通する形でフレーム8に対して回動可能に取り付けられている。そして、このメスシャフト31は、前端部で可動メス21の右端部を相対回動不能に軸支している。そのため、このメスシャフト31は、可動メス21と共に回動可能になっている。そして、このメスシャフト31の後部には、前後方向に延びる切欠32が設けられており、その切欠32により、その切欠32が設けれた部分のメスシャフト31の断面形状は、略D型になっている。
回動シャフト35は、前後方向に延びるシャフトであって、メスシャフト支持穴8bの上方でフレーム8の取付穴8aからフレーム8の前面にまで貫通した回動シャフト支持穴8cに挿通されることで、メスシャフト31の上方でフレーム8の前部を貫通する形でフレーム8に対して回動可能に取り付けられている。そして、この回動シャフト35は、前端部で被押下部材25の右端部を相対回動不能に軸支している。そのため、この回動シャフト35は、針棒80の降下時には被押下部材25と共に回動する。そして、この回動シャフト35の後部には、前後方向に延びる切欠36が設けられており、その切欠36により、その切欠36が設けれた部分の回動シャフト35の断面形状は、略D型になっている。
伝達部40は、回動シャフト35の回動力をメスシャフト31に伝達することでメスシャフト31を可動メス21と共に回動させる。この伝達部40は次に示す被伝達部材41と、伝達部材45とを含み構成されている。
被伝達部材41は、上下方向に延びる部材であって、下端部がメスシャフト31の後部に取付部42を介して前後方向に位置調節可能に取り付けられている。そのため、その取付部42の調節で、被伝達部材41に対してメスシャフト31及び可動メス21を前後方向に位置調節可能となっている。その取付部42は、被伝達部材41に前後方向に貫設されてメスシャフト31の後部が挿通された軸穴42aと、被伝達部材41の右側面から軸穴42aにまで貫通した雌ネジ穴42bと、その雌ネジ穴42bに螺着されて先端部がメスシャフト31の切欠32に押し当てられたネジ42cとを含み構成されている。そして、この被伝達部材41の上部の右側面は、伝達部材45の上部の左側面に摺動可能に当接している。
伝達部材45は、上下方向に延びる部材であって、下端部が回動シャフト35の後部に対して取付部46を介して前後方向に位置調節可能に取り付けられている。そのため、その取付部46の調節で、伝達部材45に対して回動シャフト35及び被押下部材25を前後方向に位置調節することで、被押下部材25と可動メス21との相対位置を前後方向に変更可能となっている。そのため、シークインSのサイズに応じて、可動メス21が適切な位置にくるようにフレーム位置調節機構9でシークイン供給装置1全体の位置を前後方向に変えても、被押下部材25は、この伝達部材45の取付部46の調節で押下部82に押し下げられる位置に配することができるようになっている。その取付部46は、伝達部材45に前後方向に貫設されてメスシャフト31の後部が挿通された軸穴46aと、伝達部材45の右側面から軸穴46aにまで貫通した雌ネジ穴46bと、その雌ネジ穴46bに螺着されて先端部が回動シャフト35の切欠36に押し当てられたネジ46cとを含み構成されている。この伝達部材45は、針棒80の降下時には被押下部材25及び回動シャフト35と共に回動し、そうすることで被伝達部材41の上部の右側面を左方に押圧して被伝達部材41をメスシャフト31及び可動メス21と共に回動させる。
そして、この伝達部材45に対しては、伝達部材45のフレーム8に対する前後方向の位置を保持する保持機構47が設けられている。その保持機構47は、回動シャフト35に外嵌されるとともに取付穴8aの前側の内周面と伝達部材45の前面との間に介装されて伝達部材45を後方に押圧する押圧バネ47aと、回動シャフト35に外嵌されるとともに取付穴8aの後側の内周面と伝達部材45の後面との間に介装されたカラー又はワッシャー47bとを含み構成されている。
[戻し機構50]
戻し機構50は、針棒80が上昇した際に、可動メス21、被押下部材25及び動力伝達機構30を逆回動させて、元の位置に戻すための機構であって、次に示すリターンスプリング51と、ストッパー55とを含み構成されている。リターンスプリング51は、メスシャフト31に外嵌されるとともに取付穴8aの前側の内周面と被伝達部材41の前面との間に介装された捩りコイルバネである。このリターンスプリング51は、一端がフレーム8の左側面に当接し、他端は被伝達部材41に設けられた挿入穴43に挿入されている。ストッパー55は、フレーム8の右側面に取付穴8aを前後方向に跨ぐ形で取り付けられており、伝達部材45の上部の右側面に当接するようになっている。
次に、本実施例のシークイン供給装置1を用いてシークインテープTの先端部からシークインSを切り離すときを以下に説明する。
[1]可動メス21を下げるとき
図3(a)及び図4(a)に示す針棒80が上昇した状態から、図3(b)及び図4(b)(c)に示すように、針棒80が降下することで、押下部82が被押下部材25の左端部を押し下げる。それにより、被押下部材25が、回動シャフト35及び伝達部材45と共に回動する。このとき、伝達部材45は当接している被伝達部材41を押圧する。それにより、被伝達部材41が、メスシャフト31及び可動メス21と共に回動する。それにより、可動メス21の左部が降下してシークインテープTの先端部からシークインSを切り離す。
[2]可動メス21を上げるとき
図3(b)及び図4(b)(c)に示す針棒80が降下した状態から、針棒80が上昇することで押下部82も上昇する。それにより、リターンスプリング51の復元力で被伝達部材41が、メスシャフト31及び可動メス21と共に逆回動する。このとき、被伝達部材41は当接している伝達部材45を[1]とは逆方向に押圧する。それにより、伝達部材45が、回動シャフト35及び被押下部材25と共に逆回動する。そして、伝達部材45がストッパー55に当接し、止まった位置が待機位置となる。これにより、可動メス21の左部及び被押下部材25の左部が元の位置にまで上昇する。
そして、上記の[1][2]の動作を繰り返す事でシークインテープTの先端部からシークインS,S・・を連続で切り離す。
次に、シークインテープTをサイズが異なるものに変更する際の様子を以下に説明する。
[1]まず、ガイド16をシークインテープTのサイズに合った適切なものに交換する。
[2]次に、図5(a)に示すように、伝達部材45のネジ46cを緩めてから、必要に応じて回動シャフト35を後方に退入させることで、被押下部材25を後方に退避させる。
[3]次に、フレーム位置調節ネジ9cを回して、同じ図5(a)に示すように、シークイン供給装置1全体を前後方向に変位させることで、可動メス21をシークインテープTのサイズに合った適切な位置に移動させる。
[4]次に、図5(b)に示すように、伝達部材45に対して回動シャフト35を前後方向に移動させて被押下部材25を針棒80の押下部82に押し下げられる適切な位置に移動させたのち再び伝達部材45のネジ46cを締めて、伝達部材45に対して回動シャフト35を固定する。
本発明によれば、次の[A]〜[G]の効果を得ることができる。
[A]被押下部材25が針棒80の押下部82に押し下げられることで、可動メス21が押下部82に押し下げられなくなり、それより、可動メス21の摩耗が防止される。そのため、可動メス21の寿命が延びる。その一方、被押下部材25は摩耗するが、被押下部材25は交換可能に設けられているので、摩耗した際には交換することができる。その被押下部材25は、可動メス21よりも安価な上に交換も簡単なので、可動メス21を交換するよりもコスト及び手間を省くことができる。
[B]被押下部材25は、可動メス21から前方(針棒80側)に離間する位置に設けられているので、可動メス21を押下部82で押し下げる場合よりも、押下部82の突出長を短くできる。そのため、突出長が長い専用の押下部を備えた針棒を使用しなくても、通常の針棒80で大型のシークインSに対応できる。そのため、針棒80の押下部82の突出長が長くなることで、押下部82及び針棒80が湾曲してしまうといった不具合を防ぐ事ができる。
[C]図6(a)に示すように、シークインSのサイズが小さいとき等、フレーム位置調節機構9でシークイン送り装置1全体を前方の針棒80に接近させるときには、その分だけ被押下部材25も、伝達部材45の取付部46等の調節で後方の可動メス21に接近させ、図6(b)に示すように、シークインSのサイズが大きいとき等、フレーム位置調節機構9でシークイン送り装置1全体を針棒80から後方に離すときには、その分だけ被押下部材25も、伝達部材45の取付部46等の調節で可動メス21から前方に離すことで、シークインSのサイズが変った場合にも常に被押下部材25を押下部82に押し下げられる位置に配することができる。
[D]伝達部材45の取付部46で、伝達部材45に対して回動シャフト35を前後方向に位置調節できるのに加え、必要に応じて、被押下部材25の取付部26でも、回動シャフト35に対して被押下部材25を前後方向に位置調節できるので、より広い前後方向の範囲内で被押下部材25を位置調節することができる。そのため、幅広い範囲のサイズのシークインSに対応可能となる。そして、具体的には、本実施例では、直径2〜25mmのシークインSに対応可能となっている。
[E]被押下部材25の押下部82に当接する個所のビッカース硬さは、押下部82の被押下部材25に当接する個所のビッカース硬さよりも低いので、押下部82の摩耗を少なくすることができる。また、被押下部材25の押下部82に当接する個所のビッカース硬さは、可動メス21の上端部のビッカース硬さよりも低いので、押下部82で可動メス21を押し下げる場合よりも、押下部82の摩耗を少なくすることができる。なお、その一方、被押下部材25については、上記[A]でも示した通り摩耗するが、被押下部材25は交換可能に設けられているので、摩耗した際には交換することができる。
[F]保持機構47があるので、回動シャフト35を伝達部材45に対して前後方向に位置調節する作業中でも、伝達部材45のフレーム8に対する前後方向の位置は保持される。そのため、伝達部材45に対して回動シャフト35を前後方向に位置調節し易い。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
[変更例1]実施例のシークイン供給装置1を左右反対に設けてもよい。
[変更例2]伝達部材45の上部の左側面を被伝達部材41の上部の右側面に摺動可能に当接させる代わりに、図7に示すシークイン供給装置1bのように、伝達部材45の上部の左端部にコロ49を設け、そのコロ49が被伝達部材41の上部の右側面に回転可能に当接するようにしてもよい。これにより、伝達部材45と被伝達部材41との間の摺動抵抗を軽減できるとともに、摩耗を防止できる。
1 シークイン供給装置
10 送り装置
20 切離機構
21 可動メス
25 被押下部材
30 動力伝達機構
31 メスシャフト
35 回動シャフト
40 伝達部
41 被伝達部材
45 伝達部材
49 コロ
80 針棒
82 押下部

Claims (8)

  1. シークインテープ(T)の先端部を針落点に送る送り装置(10)と、シークインテープ(T)の先端部からシークイン(S)を切り離す切離機構(20)とを含み構成されたシークイン供給装置において、
    切離機構(20)は、可動メス(21)と、可動メス(21)から針棒(80)側に離間する位置に交換可能に設けられて針棒(80)の降下時に針棒(80)の押下部(82)に押し下げられる被押下部材(25)と、被押下部材(25)が押下部(82)から受けた力を可動メス(21)に伝達することで可動メス(21)を駆動する動力伝達機構(30)とを含み構成され、該可動メス(21)を駆動することでシークインテープ(T)の先端部からシークイン(S)を切り離すものであり、
    動力伝達機構(30)は、可動メス(21)を相対回動不能に軸支して可動メス(21)と共に回動可能なメスシャフト(31)と、被押下部材(25)を相対回動不能に軸支して針棒(80)の降下時には被押下部材(25)と共に回動する回動シャフト(35)と、回動シャフト(35)の回動力をメスシャフト(31)に伝達することでメスシャフト(31)を可動メス(21)と共に回動させる伝達部(40)とを含み構成されたことを特徴とするシークイン供給装置。
  2. シークイン(S)のサイズに応じて可動メス(21)の位置を変えても、被押下部材(25)は押下部(82)に押し下げられる位置に配することができるように、被押下部材(25)と可動メス(21)との相対位置を変更可能に構成された請求項1記載のシークイン供給装置。
  3. 伝達部(40)に対して回動シャフト(35)を位置調節可能に構成されたことで、被押下部材(25)と可動メス(21)との相対位置を変更可能に構成された請求項1又は2に記載のシークイン供給装置。
  4. 回動シャフト(35)に対して被押下部材(25)を位置調節可能に構成されたことで、被押下部材(25)と可動メス(21)との相対位置を変更可能に構成された請求項1〜3のいずれか一項に記載のシークイン供給装置。
  5. 伝達部(40)は、メスシャフト(31)に相対回動不能に取り付けられてメスシャフト(31)及び可動メス(21)と共に回動可能な被伝達部材(41)と、回動シャフト(35)に相対回動不能に取り付けられて針棒(80)の降下時には被押下部材(25)及び回動シャフト(35)と共に回動することで被伝達部材(41)を押圧して被伝達部材(41)をメスシャフト(31)及び可動メス(21)と共に回動させる伝達部材(45)とを含み構成された請求項1〜4のいずれか一項に記載のシークイン供給装置。
  6. 被伝達部材(41)は伝達部材(45)に摺動可能に当接した請求項5記載のシークイン供給装置。
  7. 被伝達部材(41)及び伝達部材(45)の一方はコロ(49)を備え、コロ(49)が被伝達部材(41)及び伝達部材(45)の他方に回転可能に当接した請求項5記載のシークイン供給装置。
  8. 被押下部材(25)の押下部(82)に当接する個所のビッカース硬さは、押下部(82)の被押下部材(25)に当接する個所のビッカース硬さよりも低く、かつ、可動メス(21)の上端部のビッカース硬さよりも低い請求項1〜7のいずれか一項に記載のシークイン供給装置。
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