JP5996143B1 - スクリーン印刷用マスク板の張設治具およびスクリーン印刷用マスク板 - Google Patents

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Abstract

【課題】均一な張力でマスク板を張設できる張設治具を提供する。【解決手段】係止ピン22を有し、4辺に位置する、2つの可動体16a、16bおよび2つの支持体12c、12dと、2つの可動体16a、16bに沿って設けられた駆動シャフト25および従動シャフト27と、駆動シャフト25および従動シャフト27にそれぞれ設けられた偏心カム37、38とを有し、偏心カム37、38を介して、可動体16a、16bをそれぞれ対向する支持体12c、12dに対して離反する方向に移動させ、係止ピン22によりマスク板19に所要の張力を付与して張設する張設治具10であって、係止ピン22のうちの、駆動シャフト25および従動シャフト27に設けられた偏心カム37、38に対向する位置の複数の係止ピン22a、22b、22cの間隔が、他の位置の複数の係止ピン22の間隔よりも小さくなるように設けられていることを特徴とする。【選択図】図6

Description

本発明はスクリーン印刷用マスク板の張設治具およびスクリーン印刷用マスク板に関する。
各種スクリーン印刷の場合、張設治具にメタルマスク板あるいはメッシュ状のマスクを張設し、この張設治具を印刷機にセットし、所要の印刷を行うようにしている。
この種の張設治具には種々のものが知られているが、本願出願人は、特許文献1に示される張設治具を開発した。
この張設治具は、4つの支持体により矩形状に組まれた支持枠体と、該支持枠体の前記4つの支持体のうちの一方の隣接する2つの支持体のそれぞれの支持体に、他方の隣接する2つの支持体のうちの各対向する支持体に対して接離動自在に支持された可動体と、該2つの可動体および前記他方の隣接する支持体に設けられ、張設すべきシート状素材の周縁部に係止する係止部(係止ピン)と、前記可動体を、各対向する前記支持体に対して離反する方向に移動させて、前記係止部に係止するシート状素材に所要のテンションを付与して該シート状素材を張設する移動機構を具備するシート状素材の張設治具であって、軸線を中心として回動可能に、前記一方の隣接する支持体のうちの一方の支持体に支持された駆動シャフトと、軸線を中心として回動可能に、前記隣接する一方の支持体のうちの他方の支持体に支持されるとともに、前記駆動シャフトに傘歯歯車機構を介して連繋された従動シャフトと、前記駆動シャフトおよび前記従動シャフトに設けられ、該駆動シャフトおよび従動シャフトが回動することにより各対応する前記可動体に作用し、該可動体を対向する前記支持体に対して離反する方向に移動させるカムと、前記支持枠体の表面側から工具を挿入し、工具を回転させることにより、前記駆動シャフトを回転させる歯車機構を具備することを特徴としている。
特開2015−131388号公報
上記張設治具によれば、支持枠体の表面側から六角レンチ等の工具により張設作業が行えるので、マスク板の張設操作が容易となる利点がある。
しかしながら、本発明者が検討したところ、上記張設治具の場合、可動部材に偏心カムを作用させ、両可動部材を対向する各支持体に対して離反する方向に移動させることにより、係止ピンを介してマスク板を引っ張り、マスク板を張設するようにしているため、偏心カムに対応位置する係止ピンに他の部位の係止ピンよりも大きな力が加わり、大きなマスク板の場合、均等な張力でもって張設することができないおそれがあることが判明した。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、マスク板をより均一な張力で張設が可能となるスクリーン印刷用マスク板の張設治具およびスクリーン印刷用マスク板を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は次の構成を備える。
すなわち、本発明に係るスクリーン印刷用マスク板の張設治具は、4つの支持体により矩形状に組まれた支持枠体と、該支持枠体の前記4つの支持体のうちの一方の隣接する2つの支持体のそれぞれの支持体に、他方の隣接する2つの支持体のうちの各対向する支持体に対して接離動自在に支持された可動体と、該2つの可動体および前記他方の隣接する2つの支持体に設けられ、張設すべきマスク板の各縁部に所要間隔をおいて設けられた係止孔に進入する係止ピンと、前記一方の隣接する2つの支持体のうちの一方の支持体内を伸びると共に、該支持体に軸線を中心として回動可能に支持された駆動シャフトと、前記一方の隣接する2つの支持体のうちの他方の支持体内を伸びると共に、該支持体に軸線を中心として回動可能に支持され、前記駆動シャフトに傘歯歯車機構を介して連繋された従動シャフトと、前記駆動シャフト上および前記従動シャフト上の少なくとも両端部側にそれぞれ設けられ、該駆動シャフトおよび従動シャフトが軸線を中心として回動することにより各対応する前記可動体を外方に押動して、該可動体を対向する前記支持体に対して離反する方向に移動させる偏心カムと、前記駆動シャフトおよび前記従動シャフトの一端側が位置する前記支持枠体の1つのコーナー部に位置して設けられ、前記支持枠体の表面側から工具を挿入し、該工具を回転させることにより、前記駆動シャフトおよび該駆動シャフトに従動する前記従動シャフトを回転させ、前記偏心カムにより、前記可動体を、各対向する前記支持体に対して離反する方向に移動させて、前記係止ピンが係止する前記マスク板に所要のテンションを付与して該マスク板を張設する歯車機構とを具備するスクリーン印刷用マスク板の張設治具であって、前記係止ピンのうちの、前記駆動シャフトおよび前記従動シャフトに設けられた前記偏心カムに対向する位置の複数の前記係止ピンの間隔が、他の位置の複数の前記係止ピンの間隔よりも小さくなるように設けられていることを特徴とする。
前記他方の隣接する2つの支持体に設けられた前記複数の係止ピンを、各対向する前記2つの可動体に設けられた前記複数の係止ピンと各対向して一致する位置に設けるようにすることができる。
前記張設治具に設けられる前記係止ピンの配列において、任意の位置に、前記マスク板が前記張設治具に表裏および左右方向を誤って装着されないように、他の部位のピッチと異なる異ピッチ部位を設けるようにすることができる。
前記歯車機構をウォーム歯車機構とすることができる。
本発明に係るスクリーン印刷用のマスク板は、上記いずれかのスクリーン印刷用マスク板の張設治具によって張設されるスクリーン印刷用マスク板であって、各縁部に、前記張設治具の前記係止ピンの配列と同一配列で前記係止ピンが進入する係止孔が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、各係止ピンからのマスク板に係る張力を均等にすることができ、マスク板をより均一な張力で張設が可能となるスクリーン印刷用マスク板の張設治具およびスクリーン印刷用マスク板を提供することができる。
張設治具の平面図である。 張設治具の一部切欠平面図である。 張設治具の部分拡大平面図である。 カム機構を示す断面図である。 カム機構を示す断面図である。 マスク板の説明図である。 押え板の構造を示す説明図である。 押え板の構造を示す説明図である。
以下本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
図1は張設治具10の平面図、図2は張設治具10の一部切欠平面図、図3はその部分拡大平面図、図4および図5はカム機構を示す断面図である。
張設治具10は、図1、図2に示すように、4つの支持体12a、12b、12c、12dにより矩形状に組まれた支持枠体14を有する。
各支持体12a〜12dは、図4、図5に示すように、断面矩形の中空体をなしている。
そして、支持体12a〜12dは、その各コーナー部に、隣接する2壁が開口した中空状のコーナー体15を配置することにより、全体が矩形状の支持枠体14をなすように組み付けられている。
図2〜図5に示すように、支持枠体14の4つの支持体12a〜12dのうちの一方の隣接する2つの支持体12a、12bのそれぞれの支持体12a、12b内に、他方の隣接する2つの支持体12c、12dのうちの各対向する支持体12c、12dに対して接離動自在に可動体16a、16bが配置されている。すなわち、可動体16aは、支持体12a内に、対向する支持体12cに対してX方向(図3)に接離動自在に配置されている。また、可動体16bは、支持体12b内に、対向する支持体12dに対してY方向(図3)に接離動自在に配置されている。
可動体16a、16bはそれぞれ支持体12a、12b内を支持体12a、12bの略全長に亘って伸びている。また可動体16a、16bは断面コの字状をなし、必要な強度を有している。
なお、可動体16a、16bは、それぞれスライダ17上に固定されて、スライダ17と共に、それぞれX方向、Y方向にスムーズに移動可能となっている。18はスライダ17を構成するローラである。
このように、可動体16a、16bは、スライダ17に固定されて移動することから、各対向する支持体12c、12dに対して正対してスムーズに接離動可能となっている。
各可動体16a、16bには、図1、図2、図4、図5に示すように、係止ピン22が後記するように所要間隔をおいて複数設けられている。この係止ピン22は、支持体12a、12bに設けられた長孔23もしくはスリットを貫通して支持体12a、12bの表面から外方に突出している。そしてこの係止ピン22は、マスク板19の周縁部に設けられた係止孔20(図6)に進入可能となっている。係止ピン22は係止孔20の縁に係止する。
同様に、支持体12c、12dにも、マスク板19の周縁部に設けられた係止孔20(図6)に係止する係止ピン22が後記する所要間隔をおいて複数設けられている。
図2に示すように、支持体12a内には駆動シャフト25が軸受26を介して軸線を中心として回動可能に支持されている。駆動シャフト25は、支持体12aのほぼ全長に亘って伸びている。
また、支持体12aに隣接する支持体12b内には、従動シャフト27が軸受28を介して軸線を中心として回転可能に支持されている。従動シャフト27は支持体12bのほぼ全長に亘って伸びている。
駆動シャフト25上には傘歯歯車30が固定され、この傘歯歯車30が、従動シャフト27上に固定された傘歯歯車31に噛合している。したがって、駆動シャフト25の回転が傘歯歯車30、31を介して従動シャフト27に伝達される。
駆動シャフト25上には、ウォームホイール32が固定され、このウォームホイール32にウォーム33が噛合している。ウォーム33は、支持体12a(具体的にはコーナー体15)内に図示しない軸受を介して回転自在に支持されている。ウォーム33の端部には、工具である六角レンチ(図示せず)が挿入可能な六角穴34が設けられている。支持体12a(コーナー体15)の表面側には、六角穴34が臨む工具挿入孔35(図1)が設けられており、この工具挿入孔35から六角レンチを挿入して、ウォーム33を回転操作できるようになっている。なお、張設治具10が、スクリーン印刷用のマスク板(メタルマスク等)張設治具である場合、マスク板を張設する側は、図1における裏面側ということになるが、側面とは区別する意味で、本実施の形態(本発明)では支持体12aの表面側としている(側面とは区別する意味で、表裏面の双方を表面ということにする)。
次に、図2〜図5に示すように、駆動シャフト25および従動シャフト27上には、偏心カム37、38がそれぞれ設けられている。カム37、38は、駆動シャフト25および従動シャフト27が回動することにより当板40を介して各対応する可動体16a、16bに作用し、可動体16a、16bをそれぞれ対向する支持体12c、12dに対して離反する方向に移動させる(図4、図5)。カム37、38は、それぞれ駆動シャフト25、従動シャフト27上に、2個以上の複数個配設するのが好ましい。カム37、38は、それぞれ駆動シャフト25、従動シャフト27上の少なくとも両端側に設ける。図2に示す例では、カム37およびカム38を3個設けている(なお、従動軸27側のカム38は、中央のカムの図示を省略して、2個のみ示している)。カムを複数設けることによって、可動体16a、16bにできるだけ均等に力を作用させることができるようになる。
なお、六角レンチ等の前記工具を、軸線を中心として3〜5回転させた位置で、マスク板19が張設状態になるように、前記ウォーム歯車機構32、33の条件を設定している。このように、工具の回転数を少なくすることにより、操作性が向上する。
また、図示しないが、可動体16a、16bおよび支持体12a、12bのうちの少なくとも一方に、可動体16a、16b(係止ピン22)が、マスク板19の張設位置まで移動したことを示す標識を設けるようにすると好適である。これにより、張設位置を的確に把握でき、工具の操作を最適位置で終了できる。
図2に、可動体12a上に設けられた係止ピン22の配列状態を示す。なお、図2では、可動体12b上に設けられた係止ピンについては図示を省略しているが、可動体12a上の係止ピン22の配列とほぼ同一の配列で設けられている。また、支持体12c上に設けられた係止ピン22の図示も省略しているが、支持体12c上の係止ピンは対向する可動体16a上の係止ピン22と対向して、同一配列で設けられている。支持体12d上の係止ピン22の図示も省略しているが、支持体12d上の係止ピンは対向する可動体16bに設けられた係止ピン22と対向して、同一配列で設けられている。
図6は、マスク板19に設けた係止孔20の配列を示す。マスク板19に設ける係止孔20は、張設治具10の係止ピン22の配列と同一配列で設けられている。
以下、係止ピン22の配列を、図6の係止孔20の配列と併せて説明する。
本実施の形態においては、係止ピン22のうちの、駆動シャフト25および従動シャフト27にそれぞれ設けられた各偏心カム37、38に対向する位置(ほぼ正対する位置)の複数の係止ピン22a、22b、22cの間隔が、他の位置の複数の係止ピン22の間隔よりも小さくなるように設けられている。
例えば、係止ピン22a、22b、22cの間隔は、図2および図6の寸法図に示すように、15.5mmに設定されているのに対し、他の係止ピン22間の間隔は25mmに設定されている。
なお、図6の、マスク板19における係止孔20の配列は、図2に示す係止ピン22の配列とは若干変えている。
本実施の形態でも、係止孔20(したがって張設治具10側の係止ピン22)の基本的配列は上記実施の形態と同じである。
本実施の形態では、係止孔20(したがって係止ピン22)の任意の箇所において、係止孔20のピッチを他の部位とは異なる異ピッチ部位(例えば図2における係止孔20bと係止孔20c´間のピッチ12mm)に設けている。このように、異ピッチ部位を設けることによって、マスク板19が張設治具10に表裏および左右方向を誤って装着されないようにすることができる。
次に、図1に示すように、4つの各支持体12a、12b、12c、12dに、マスク板19の周縁部を押える押え板42が設けられている。
各支持体12a〜12dの表面の適所には、図7に示すように突条43が設けられ、マスク板19は、その外周の若干内側の部位で突条43に支持されることで、突条43の内側の部位に良好にテンションが付与されるようになっている。その際、マスク板19がメタルの場合には、マスク板19の外周部が浮き上がり、係止ピン22に係止されない状態が生じる。
このため、従来は、別途枠状の押え治具によりマスク板19の4辺の外周縁を押えこみ、係止ピンへの係止状態を維持しながら、工具を操作して、マスク板19の張設作業をしていた。
しかし、従来のように、押え治具によりマスク板19の4辺の外周縁を押えながら、工具を操作する動作は非常に厄介であり、操作性に問題があった。場合によっては、複数人でマスク板の張設作業をする必要があった。
この点、本実施の形態では、押え板42により、自動的にマスク板19を押えることができるようにした。
本実施の形態では、押え板42を、図7の矢印に示すように、支持枠体14の内外方向に回動自在に、軸ピン44により、上下動シャフト45に支持するようにしている。そして、上下動シャフト45の基部側は支持体12内に位置し、上下動シャフト45の下端に設けたワッシャ46と支持体12の内壁面との間にコイルスプリング47を配設し、上下動シャフト45を下方に付勢するようにしている。
したがって、押え板42は、図7の左右の倒伏位置で、下方への押え力が生じる。このようにして、図7においては、押え板42は右側への倒伏位置でマスク板19の外周部をスプリングの付勢力によって押えこむことができる。本実施の形態では、押え板42の回動作業は手作業で行うことになるが、一度マスク板19を押えこめば、あとは手を離しても、コイルスプリング47の付勢力によってマスク板19を押えこむことができる。したがって、従来のように、枠状の押え治具により常時マスク板19を押える必要がないので、工具によるマスク板19の張設作業を容易に行える。
なお、図8は押え板42の起立状態を示す。
また、押え板42の付勢構造は上記の構造に限定されるものではない。
本実施の形態におけるスクリーン印刷用マスク板の張設治具10およびスクリーン印刷用マスク板19は上記のように構成されている。
マスク板19を張設するのは次のようにして行う。
まず、マスク板19を係止孔20に係止ピン22が進入するように、支持枠体14上に配置する。なお、マスク板19は、4隅が切り欠かれている。これは、図7に示すように、マスク板19が突条43で支持され、外周部が下方に曲折された状態で張設される際に、コーナー部にしわが発生するのを防止するためである。
次いで、上記したように、押え板42により、マスク板19の外周縁を押えこみ、係止ピン22が係止孔20に確実に入りこむようにする。
この状態で、六角レンチを挿入孔35および六角穴34に挿入して、六角レンチを回して、ウォーム機構32、33により駆動シャフト25および従動シャフト27を回転させる。これに伴い、カム37、38が回転し、可動体16a、16bに作用し、可動体16a、16b、したがって係止ピン22を対向する支持体12c、12dに対して離反する方向に移動させ、マスク板19の張設を行うことができる。この場合、支持枠体10を、例えば机上に置いた状態であっても、挿入孔35は上を向き、机に邪魔されることなく六角レンチを挿入孔に挿入できるので、六角レンチの操作が容易である。また、六角レンチ等の工具による操作は、支持枠体14表面側の1箇所のみでよいので、容易にシートの張設作業が行える。
係止ピン22が所要位置まで移動したことを図示しない標識により確認することで、張設作業を終了できる。あるいは、カム37、38と支持体12a、12bとの間に適宜なストッパ機構(図示せず)を設け、マスク板19が所要の張設状態になった位置で、ストッパ機構によりカム37、38の回転を停止するようにして、張設作業を終了できるようにしてもよい。
本実施の形態では、可動部材16a、16bにカム37、38を作用させ、係止ピン22を介してマスク板19を引っ張り、マスク板19を張設するようにしている。そのため、カム37、38を作用させる可動部材に多少とも撓みが生じる。発明者の検討によると、係止ピン22を等間隔に設けたのでは、複数の係止ピン22からの張力がマスク19に均等に掛からないことが判明した。
そこで、本実施の形態では、上記のように、係止ピン22のうちの、駆動シャフト25および従動シャフト27に設けられたそれぞれ偏心カム37、38に対向する位置(ほぼ正対する位置)の複数の係止ピン22a、22b、22cの間隔を、他の位置の複数の係止ピン22の間隔よりも小さくなるように設けた。
偏心カム37、38に対向する位置の複数の係止ピン22には、他の部位の係止ピン22よりも全体として大きな力が加わるが、本実施の形態ではこの部位の係止ピン22a、22b、22cの間隔を他の部位の係止ピン22の間隔よりも小さくなるようにしたから、マスク板19の単位長さ当たりの係止ピンの配設数が多くなり、この部位における力が分散される。これにより、この部位における係止ピン22の1本当たりに加わる力と、他の部位における係止ピン22の1本当たりに加わる力がほぼ等しくなり、したがって、その反力としてマスク板19に加わる張力が全体としてほぼ均一となり、マスク板19に歪を生じさせることなく、マスク板19の張設が可能となった。
上記実施の形態では、可動部材16a、16bと対向する支持部材12c、12d側における係止ピン22の配列も、可動部材16a、16b側の係止ピン22の配列と同一となるようにしたが、支持部材12c、12d側における係止ピン22の配列は必ずしも可動部材16a、16b側の係止ピン22の配列と同一でなくともよく、例えば、等間隔となる配列としてもよい。
10 スクリーン印刷用マスク板の張設治具、12,12a〜12d 支持体、14 支持枠体、16a,16b 可動体、17 スライダ、18 ローラ、19 マスク板、20 係止孔、22 係止ピン、25 駆動シャフト、26 軸受、27 従動シャフト、28 軸受、30,31 傘歯歯車、32 ウォームホイール、33 ウォーム、34 六角孔、35 挿入孔、37,38 カム、40 当板、42 押え板、43 突条、44 軸ピン、45 上下動シャフト、46 ワッシャ、47 コイルスプリング

Claims (5)

  1. 4つの支持体により矩形状に組まれた支持枠体と、
    該支持枠体の前記4つの支持体のうちの一方の隣接する2つの支持体のそれぞれの支持体に、他方の隣接する2つの支持体のうちの各対向する支持体に対して接離動自在に支持された可動体と、
    該2つの可動体および前記他方の隣接する2つの支持体に設けられ、張設すべきマスク板の各縁部に所要間隔をおいて設けられた係止孔に進入する係止ピンと、
    前記一方の隣接する2つの支持体のうちの一方の支持体内を伸びると共に、該支持体に軸線を中心として回動可能に支持された駆動シャフトと、
    前記一方の隣接する2つの支持体のうちの他方の支持体内を伸びると共に、該支持体に軸線を中心として回動可能に支持され、前記駆動シャフトに傘歯歯車機構を介して連繋された従動シャフトと、
    前記駆動シャフト上および前記従動シャフト上の少なくとも両端部側にそれぞれ設けられ、該駆動シャフトおよび従動シャフトが軸線を中心として回動することにより各対応する前記可動体を外方に押動して、該可動体を対向する前記支持体に対して離反する方向に移動させる偏心カムと、
    前記駆動シャフトおよび前記従動シャフトの一端側が位置する前記支持枠体の1つのコーナー部に位置して設けられ、前記支持枠体の表面側から工具を挿入し、該工具を回転させることにより、前記駆動シャフトおよび該駆動シャフトに従動する前記従動シャフトを回転させ、前記偏心カムにより、前記可動体を、各対向する前記支持体に対して離反する方向に移動させて、前記係止ピンが係止する前記マスク板に所要のテンションを付与して該マスク板を張設する歯車機構とを具備するスクリーン印刷用マスク板の張設治具であって、
    前記係止ピンのうちの、前記駆動シャフトおよび前記従動シャフトに設けられた前記偏心カムに対向する位置の複数の前記係止ピンの間隔が、他の位置の複数の前記係止ピンの間隔よりも小さくなるように設けられていることを特徴とするスクリーン印刷用マスク板の張設治具。
  2. 前記他方の隣接する2つの支持体に設けられた前記複数の係止ピンが、各対向する前記2つの可動体に設けられた前記複数の係止ピンと各対向して一致する位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載のスクリーン印刷用マスク板の張設治具。
  3. 前記張設治具に設けられる前記係止ピンの配列において、前記マスク板が前記張設治具に表裏および左右方向を誤って装着されないように、他の部位のピッチと異なる異ピッチ部位を有することを特徴とする請求項1または2記載のスクリーン印刷用マスク板の張設治具。
  4. 前記歯車機構がウォーム歯車機構であることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のスクリーン印刷用マスク板の張設治具。
  5. 請求項1〜4いずれか1項記載のスクリーン印刷用マスク板の張設治具によって張設されるスクリーン印刷用マスク板であって、各縁部に、前記張設治具の前記係止ピンの配列と同一配列で前記係止ピンが進入する係止孔が設けられていることを特徴とするスクリーン印刷用マスク板。
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