JP5994800B2 - メタルソー及びそのメタルソーを用いた加工方法 - Google Patents

メタルソー及びそのメタルソーを用いた加工方法 Download PDF

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Description

この発明は、メタルソー及びそのメタルソーを用いた加工方法に関するものである。
10mm以下の厚さの金属薄板に断面が階段状になる多段形状の切削加工を行う従来の加工方法では、金属薄板を切削するために工具振れや切削抵抗が少ないエンドミルを用いていた。通常用いるエンドミルは直径10mm以下で、刃数が2枚から4枚であり、工具径が小さく刃数も少ないため、ある程度の加工速度および加工精度を確保するためには、加工機の主軸回転が20000[回転/分]以上の高速かつ軸振れが小さい低振動の設備が必要であった(特許文献1参照)。
また、多段形状の別の加工方法として、24枚から28枚の刃数を有するメタルソーを用いたものがある。このように工具径が大きく、刃数が多いメタルソーを用いることで、主軸回転速度が10000[回転/分]未満の加工機を使用することができ、高速かつ低振動の設備でなくても加工時間を短縮し、かつ加工精度のばらつきを減らすことができる(特許文献2参照)。
特開平9−131610号公報 特開2011−178138号公報
このように、従来のエンドミルを用いた多段形状の加工方法では、加工速度を確保し、かつ工具振れを抑えるために、加工機の主軸回転が高速かつ低振動の設備が必要であった。また、工具の刃数が2枚から4枚と少ないために工具磨耗が早く、加工精度がばらつく原因となっていた。
一方、エンドミルに代えてメタルソーを用いることで工具磨耗が早いことに伴う問題を改善できるが、メタルソーは切削された切屑が被切削材との間に詰まりやすく、薄肉の多段形状を形成しようとすると切屑が当たるなどして薄肉部が変形しやすい、といった問題があった。
この発明は上記の問題を解決するためのものであり、切削された切屑を排出しやすく、被切削材の変形が生じにくく高精度に加工できるメタルソーとそれを用いた加工方法を提供することを目的とする。
本発明に係るメタルソーは、回転軸に取付けられるための取付け穴が中心に設けられた円盤状のボディと、前記ボディの径方向の外側に設けられた複数の刃部とを有するメタルソーであって、それぞれの前記刃部は、底面側に設けられて被切削材を切削する底刃、外周面側に設けられて前記被切削材を切削する外周刃、前記底刃および前記外周刃を辺として持つすくい面と、回転方向に対して前記底刃の逃げ面の後方に設けられた前記刃部の厚みが前記ボディの厚みよりも小さい刃底へこみ部を有することを特徴とするものである。
本発明に係るメタルソーによれば、被切削材の変形が生じにくく高精度に加工することができる。
この発明の実施の形態1に係るメタルソーの底面側から見た平面図である。 この発明の実施の形態1に係るメタルソーの図1に示したA−A断面における断面図である。 この発明の実施の形態1に係るメタルソーが有する刃部を回転方向の前方から見た断面図と、刃部を径方向の外側から見た側面図である。 メタルソーの刃部の大きさに関係する長さを説明するメタルソーの底面側から見た平面図である。 この発明の実施の形態1に係るメタルソーにより切削される被切削材の部分と刃部の位置関係を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係るメタルソーが有する底刃の切削加工時の拡大断面図である。 この発明の実施の形態1に係るメタルソーにより薄肉多段形状に加工された被切削材の厚み方向から見た側面図と横から見た側面図である。 この発明の実施の形態1に係る被切削材によるメタルソーの加工方法を説明する被切削材の上側から見た平面図である。 この発明の実施の形態1に係る被切削材によるメタルソーの加工方法を説明する被切削材の厚み方向から見た側面図である。 この発明の実施の形態2に係るメタルソーの刃部を径方向の外側から見た側面図である。 この発明の実施の形態3に係るメタルソーの刃部を径方向の外側から見た側面図である。 この発明の実施の形態4に係るメタルソーの刃部を回転方向の前方から見た側面図と、刃部を径方向の外側から見た側面図である。
実施の形態1.
図1から図3は、この発明の実施の形態1に係るメタルソーの形状を示す図である。図1は、この発明の実施の形態1に係るメタルソーの底面側から見た平面図である。図2は、この発明の実施の形態1に係るメタルソーの図1に示したA−A断面における断面図である。図3は、この発明の実施の形態1に係るメタルソーが有する刃部を回転方向の前方から見た断面図と、刃部を径方向の外側から見た側面図である。図3(a)が刃部を回転方向の前方から見た断面図であり、図1に示したB−B断面における断面図である。図3(b)が刃部を径方向の外側から見た側面図であり、図1において破線の楕円Cで囲んだ部分の刃部を、D方向から見た側面図である。
本明細書中では切削加工時において被切削材が存在する側のメタルソーの面を底面とし、その反対側の面を上面とする。上面から底面に向かう方向を底面側または下側と呼び、底面から上面に向かう方向を上面側または上側と呼ぶ。前方とは、切削加工時におけるメタルソーの回転方向の前方を意味し、後方とは当該回転方向の後方を意味する。
図1から図3に示すように、本発明における実施の形態1に係るメタルソーは、円盤状のボディ1を有する。ボディ1の径方向の外側には多数の刃部2が設けられ、中央に回転軸に取付けられるための取付け穴であるキー溝付き穴3が設けられる。キー溝付き穴3にマシニングセンタ等の自動機に取付けるためのツーリング部品を装着して自動機の回転軸に取付けられる。メタルソーの材質は、例えばタングステンカーバイトと結合剤を混ぜて焼結した超硬材を主に使用する。
メタルソーは、10000[回転/分]以下の回転数で、望ましくは5000[回転/分]から8000[回転/分]の回転数で使用される。回転数が小さいので、メタルソーに働く遠心力も小さくなり、軸振れを抑えることができる。
刃部2はメタルソーの底面側で被切削材51(図5に図示)を切削する底刃4と、外周面側で被切削材51を切削する外周刃5とを有する。刃部2の枚数は、メタルソーの外径が例えば直径70mmの場合には、15枚から20枚程度である。切削した切屑を効果的に収容および排出できるように、刃部2と前方の刃部2の間の空間であるチップポケット6を大きくできる枚数としている。この実施の形態1では、刃部2は16枚としている。刃部の枚数と回転速度は、切屑の排出性、加工精度および加工速度を総合的に考慮して決める。
ボディ1の上面は平面である。ボディ1の底面には、キー溝付き穴3の周囲にメタルソー固定部7が設けられる。メタルソー固定部7は、メタルソーを回転軸に取付けるためのものである。メタルソー固定部7の径方向の外側には、ボディ主底面部8がある。メタルソー固定部7は、ボディ主底面部8に対して底面側に突出するような高低差をもって形成されている。刃部2もボディ主底面部8よりも底面側に突出する部分を有する。
刃部2とメタルソー固定部7での厚さは、1mmから3mm程度でほぼ同じである。これに対して、ボディ主底面部8の厚みはメタルソー固定部7の厚みよりも小さい。例えば刃部2の厚さが3mmの場合には、ボディ主底面部8が刃部2の最も下側の位置よりも0.5mmほど高くなるような高低差を、ボディ主底面部8とメタルソー固定部7との間で設ける。ボディ主底面部8がメタルソー固定部7よりも高いことで、ボディ主底面部8と被切削材51との間に空間ができる。底刃4により切削された切屑がボディ1の底面側に移動して来ても、この空間に切屑が収容される。こうして、ボディ1の底面と被切削材51の間で切屑が詰まることを防止できる。
図1と図3(b)に示すように、刃部2の底面には、前方から順に底刃4、第1底刃逃げ面9、第2底刃逃げ面10、刃厚減少面11および刃厚回復面12が連続して形成されている。図1から分かるように、第1底刃逃げ面9と第2底刃逃げ面10は、底面側から見ると四角形の形状である。これに対して、刃厚減少面11と刃厚回復面12は、底面側から見ると三角形の形状である。刃厚減少面11と刃厚回復面12は、ボディ主底面部8との境界に三角形の頂点が来て、外周側の刃厚が薄くなるような径方向の傾斜を持っている。
底刃4、第1底刃逃げ面9および第2底刃逃げ面10は、ボディ主底面部8よりも底面側に出ている。第1底刃逃げ面9と第2底刃逃げ面10の径方向の内側には、ボディ主底面部8との間に傾斜した底刃傾斜面13が設けられている。刃厚減少面11と刃厚回復面12は、ボディ主底面部8よりも上面側に設けられる。そのため、刃厚減少面11と刃厚回復面12とにより、刃部2の底面側にボディ主底面部8の厚みよりも薄くなるように三角錐形状のへこんだ部分の空間である刃底へこみ部14が形成される。
第1底刃逃げ面9は、底刃4の最も下側の位置でのボディ主底面部8に平行な面である底刃切削面52(図6に図示)に対する角度である逃げ角として、周方向に第1底刃逃げ角θs1を有する。第2底刃逃げ面10は、周方向に第1底刃逃げ角θs1よりも大きい角度である第2底刃逃げ角θs2を有する。刃厚減少面11は、第2底刃逃げ角θs2よりも大きい角度である刃厚減少角θs3を有する。すなわち2個の底刃逃げ角と刃厚減少角には、θs1<θs2<θs3という関係がある。
第1底刃逃げ角θs1は、底刃4の直後にある第1底刃逃げ面9が底刃切削面52と接触を避けることができる値に設定する。第2底刃逃げ角θs2と刃厚減少角θs3は、刃部の強度を維持しながら刃底へこみ部14の容積が十分に大きくなるように決める。第1底刃逃げ角θs1は例えば3度であり、第2底刃逃げ角θs2は例えば8度であり、刃厚減少角θs3は例えば30度である。
図2に示すように、ボディ主底面部8に平行な面に対して半径方向に外周側がわずかに突出する径方向底刃逃げ角θsdを、第1底刃逃げ面9は有する。第2底刃逃げ面10も第1底刃逃げ面9と同様に、径方向には底面に対してわずかな逃げ角を有する。刃部2の底面に径方向にも逃げ角を設けることで、底面の接触面を少なくして、摩擦を抑えることができる。径方向底刃逃げ角θsdは、例えば1度としている。
図1と図3(b)に示すように、刃部2の側面に外周刃5、第1外周刃逃げ面15、第2外周刃逃げ面16及び刃径減少面17を有する。隣接する刃部2の間には、切屑が入る空間であるチップポケット6が形成される。刃部2の外周側にある外周刃5と底面側にある底刃4とをまとめて切れ刃18(図示せず)と呼ぶ。切れ刃18は、刃部2の最も前方に位置する。ここで、刃径とは、刃部の外周表面と回転中心との距離である。
すくい面19は、外周刃5および底刃4を辺として有する面である。すくい面19は、底刃すくい角φsを有する。底刃すくい角φsとは、メタルソーの上面に垂直かつ底刃4に平行な面である底刃基準面53(図6に図示)に対するすくい面19の傾き角である。また、メタルソーの底面に垂直かつ外周刃5に平行な面である外周刃基準面54(図示せず)に対しては、外周刃すくい角φgを有する。
第2外周刃逃げ面16と第2底逃げ面10が刃部2の底面側の稜線において周方向の同じ位置から設けられており、刃底へこみ部14と刃径減少面17が刃部2の底面側の稜線において周方向の同じ位置から設けられている。こうすることで、多面体形状である刃部の頂点の数を最小限にしている。
すくい面19の底刃すくい角φsおよび外周刃すくい角φgは8度から10度とし、切削時の抵抗低減と刃先強度の両立を図っている。なお、すくい角を大きくすれば刃先がより鋭角になり切削抵抗は小さくなるが、刃先の強度が低下する。外周刃すくい角φgについても同様である。底刃すくい角φsと外周刃すくい角φgは、刃先の強度と切削性能を考慮して適切に決める。
図3(b)に示すように、外周刃5はねじれ角δを有するねじれ形状になっている。ねじれ角δとはメタルソーの回転軸に対する外周刃5の傾き角である。また、外周刃5の後方に順に連続して設けられる第1外周刃逃げ面15、第2外周刃逃げ面16、刃径減少面17は、同一のねじれ角δを有している。第1外周刃逃げ面15、第2外周刃逃げ面16、刃径減少面17のそれぞれは、第1外周逃げ角θg1、第2外周逃げ角θg2、刃径減少角θg3を有する。第1外周逃げ角θg1、第2外周逃げ角θg2および刃径減少角θg3のそれぞれは、外周刃5の最も径方向の外側の位置でのメタルソーの外周円の接線に平行でボディ主底面部8に垂直な面である外周刃切削面55(図5に図示)に対する角度である。逃げ面および刃径減少面が外周刃5から遠くなるほど外周刃切削面55に対して大きい角度を持つように、外周刃逃げ角および刃径減少角には、θg1<θg2<θg3という関係がある。
薄肉多段形状を加工するためのメタルソーとして、チップポケットを大きくするために、例えば直径70mmの場合で15枚から20枚と刃部の枚数を少なくしたことが、本発明のポイントの1つである。刃部の枚数を少なくするための構成について説明する。なお、本発明が該当する超硬ソリッドメタルソーに関するJIS規格(JIS-B4115)では、直径63mmの場合に刃部の枚数を34枚以上と規定されている。このように、刃部の枚数を少なくすることは従来の技術常識に反するものであり、加工精度を向上させるために発明者らが考案したものである。
図4に、メタルソーの刃部の大きさに関係する長さを説明するメタルソーの底面側から見た平面図を示す。図4(a)がメタルソー全体を下から見た平面図であり、図4(b)が刃部の拡大図である。ここで、回転するメタルソーに関して、以下の3つの円を定義する。刃外接円C1は、メタルソーが回転する際に刃部2の先端が描く円である。刃内接円C2は、刃部2のすくい面の前方にある最も径方向の内側の点が描く円である。干渉限界円C3は、刃外接円C1の半径よりも干渉考慮距離Dだけ半径が小さい円である。干渉考慮距離Dは、外周刃が被接触材と干渉(接触)することを考慮すべき被接触材からの距離である。
刃外接円C1の直径Lが、メタルソーの直径である。刃部の高さHは、刃外接円C1と刃内接円C2の半径の差すなわち径方向の距離である。刃先の長さEは、刃部が刃外接円C1と接する点から外周刃の後方で干渉限界円C3と刃部が交差する点の間の距離である。刃先の間隔Pは、隣接する刃部の刃外接円C1と接する点の間の距離である。
メタルソーの上面に平行な面でのチップポケットの断面積は、図4(b)に示すように、刃先の間隔Pおよび刃先の高さHにほぼ比例して変化する。したがって、チップポケットを大きくするためには、刃先の間隔Pおよび刃部の高さHを大きくする必要がある。発明者らは、直径70mmのメタルソーの場合で検討して、刃部の枚数Nが20枚から15枚が適当であることを求めた。なお、刃部の枚数Nが小さければ小さいほどチップポケットが大きくなり切屑の排出性は向上するが、加工速度が低下する。したがって、刃部の枚数Nには適切な範囲が存在する。
直径70mmのメタルソーの場合で刃部の枚数Nが20枚から15枚であることは、刃先の間隔Pがメタルソーの直径Lに対して15%程度から21%程度までの範囲に入る長さであることを意味する。メタルソーの直径Lが70mmでない場合でも、刃先の間隔Pがメタルソーの直径Lに対して15%程度から21%程度までの範囲に入る長さであれば、加工速度を維持した上で、切屑が効率的に排出できるようにチップポケットを大きくできる。
刃部の高さHに関しては、刃部の高さHが大きいほどチップポケットは大きくなるが、大きすぎるとボディが小さくなりメタルソーの強度が低下する。刃部の高さHは、メタルソーの直径Lの5%程度以上の長さにすることが必要であり、望ましくは8%程度から10%程度までの範囲に入る長さとする。なお、強度の点から決まる上限も考慮する。
チップポケットを大きくするためには、刃部の形状も重要である。刃先の強度を確保し、かつチップポケットを大きくする刃部の形状に関して説明する。刃部の強度を確保するために、刃先の長さEを十分に大きくし、干渉限界円C3よりも外側では外周刃の逃げ面を、15度よりも小さい角度で外周刃から遠くなるにしたがい大きくなるように2段階以上で離散的にまたは連続的に変化させて形成する。干渉限界円C3よりも内側では、15度以上望ましくは30度以上の角度で刃先内接円C2と接する位置まで、直線あるいは折れ線または曲線で、刃径(刃部の外周表面と回転中心との距離)を減少させる刃径減少面を設ける。この実施の形態1では、第1外周刃逃げ面15と第2外周刃逃げ面16という2個の逃げ面を設けている。こうすることで、刃先強度を確保し、かつチップポケットを大きくできる。
なお、第2外周刃逃げ面16を設けないことも可能だが、θg1<θg2<θg3という関係を持つ第2外周刃逃げ角θg2を持つ第2外周刃逃げ面16を持たせることで、刃先の強度を維持しつつ、第1外周刃逃げ面15の直後に刃径減少面17を設ける場合よりも、刃部が被切削材と干渉しにくくなる。
第1外周刃逃げ面15および第2外周刃逃げ面16の逃げ角と周方向の長さは、切削抵抗、刃先強度およびチップポケットの大きさを考慮して適切に決める。第1外周刃逃げ面15および第2外周刃逃げ面16の長さを大きくすると刃先強度は大きくなるが、チップポケッを大きくすることが難しくなる。
刃部2が十分な強度を持つように、第1外周刃逃げ面15および第2外周刃逃げ面16には十分な長さが必要である。メタルソーの直径が例えば70mmの場合には、第1外周刃逃げ面15には周方向に2mm程度以上の長さを持たせ、第2外周刃逃げ面16に3mm程度以上の長さを持たせる。刃先の長さEも5mm程度以上にする必要がある。第1外周逃げ角θg1は例えば1度であり、第2外周逃げ角θg2は例えば10度であり、刃径減少角θg3は例えば45度である。
続いて、メタルソーを構成する各部分の機能を説明する。図5は、この発明の実施の形態1に係るメタルソーにより切削される被切削材の部分と刃部の位置関係を説明する図である。図5(a)が上面側から見た平面図であり、図5(b)がメタルソーが存在する方向から見た側面図であり、図5(c)がメタルソーの移動方向の後方から見た側面図である。図5では、図が見やすくなるように、メタルソーは切削する1個の刃部2だけを図示し、図5(b)と図5(c)では刃部2を点線表示にしている。図6は、この発明の実施の形態1に係るメタルソーが有する底刃の切削加工時の拡大断面図である。図6は、図5(a)で示すE−E断面での断面図である。
図5において、被切削材51は実線で示す部分まで切削が済んでおり、破線で示す部分まで切削するために、メタルソーを図5(a)における左から右に移動させている。図5(a)に示す刃部2の先端は点線で示すように移動し、実線と点線で囲まれたハッチングした部分56が図示した刃部2により切削されることになる。
切削された切屑は主にすくい面19の上側に発生し、チップポケット6を通って外部に排出される。底刃4の下側を移動する切屑も、少しだが発生する。その発生要因は、以下の5つが考えられる。
(1) 被切削材51が底刃4によりせん断力が加えられて引きちぎれる際に、すくい面19の上側に大きい切屑ができるとともに底刃4の下側でも小さい切屑ができる。
(2) 底刃により切削された底刃切削面52がささくれ立った状態になり、出ている部分が後続の刃部2により切断されて底刃4の下側に移動する切屑が発生する。
(3) 被切削材51が外周刃5によりせん断力が加えられて引きちぎれる際に、すくい面19の径方向の内側に大きい切屑ができるとともに、外周刃5の径方向の外側でも小さい切屑が発生する。外周刃5の径方向の外側で発生する切屑の一部が、底刃切削面52に落下し、底刃4の下側を移動する。
(4) 外周刃5により切削された外周刃切削面55がささくれ立った状態になり、出ている部分が後続の刃部2により切断されて外周刃5の径方向の外側でも小さい切屑が発生する。外周刃5の径方向の外側で発生する切屑の一部が、底刃切削面52に落下し、底刃4の下側を移動する。
(5) すくい面19の上側で発生した切屑の一部が、チップポケット6を囲むメタルソーの側面にぶつかるなどして、底刃切削面52に落下する。大きい切屑は後続の刃部2のすくい面19により跳ね飛ばされるが、小さい切屑は底刃4の下側を移動する。
刃厚減少面11と刃厚回復面12とにより、刃部2の底面側にボディ主底面部8の厚みよりも刃部2の厚みが小さくなる三角錐形状にへこんだ部分の空間である刃底へこみ部14ができる。刃底へこみ部14を設けることにより、底刃4の下側を移動する切屑が刃部2の底面側に当たらずに外部に排出できたり、刃厚減少面11または刃厚回復面12に当たった後に径方向の外側に進行方向が曲げられて外部に排出されたりする。また、刃部2の底面側の空間を大きくできるので、切屑が刃部と底刃切削面52の間で詰まることがなくなる。
切屑を効率的に排出する上では、刃底へこみ部はできるだけ大きい方が望ましい。刃底へこみ部を大きくすると刃部の強度が低下する。刃部の強度を維持し、かつ切屑を効率的に排出できるように、刃底へこみ部の形状と大きさを決める。強度を確保する上での1つの目安として、刃底へこみ部の最もへこんだ部分での深さをボディ主底面部でのボディの厚さの1/2程度以下にすることが望ましい。この実施の形態1では、刃底へこみ部を三角錐形状としたが、四角錘形状などの多角錘形状、錐体ではない多面体形状、一部または全部に曲面を持った形状などでもよく、底刃の底面側を移動する切屑を収容し排出するためにできるだけ大きな容積を持ち、外周側に開き、かつ刃部の強度を維持できる形状であればどのような形状でもよい。
図6に示すように、底刃切削面52には20μmから30μm程度の凹凸が発生する。第1底刃逃げ面9の長さと第1底刃逃げ角θs1は、第2底刃逃げ面10の最も底面側の部分と底刃切削面52との間の距離が底刃切削面52の凹凸の高さよりも大きくなるように決める。第2底刃逃げ面10を設けないことも可能だが、θs1<θs2<θs3という関係を持つ第2底刃逃げ角θs2を持つ第2底刃逃げ面10を持たせることで、刃先の強度を維持しつつ、第1底刃逃げ面9の直後に刃厚減少面11を設ける場合よりも、ボディ主底面部よりも底面側に出る刃部の体積を減らすことができ、刃部の底面側を切屑が容易に移動できるようになる。なお、第1底刃逃げ面9と刃厚減少面11との間を、2段階以上で離散的にあるいは連続的に逃げ角を変化させるようにしてもよい。
外周刃5はねじれ角δを有するので、外周刃5は被切削材51を底面側の方から切削し始める。したがって、外周刃5により切屑が底面側から上面側に切削されることになり、上面側で切屑が発生し、メタルソーの上面側に切屑を効率的に排出することができる。これにより、切屑の排出性が向上し加工速度を上げて切削した場合でも、刃部2の外周面側の切屑が速やかに外部に排出され、切屑衝突による被切削材51の変形を抑制できる。
さらに、本実施の形態1のメタルソーでは、メタルソーの一般的な刃数である直径63mmで34枚以上を、直径70mmで15枚から20枚に減らしている。刃数を減らすことで、チップポケットを大きくでき、切削した切屑を効果的に排出できる。切削された切屑は、チップポケットから主に上側から外部に排出される。チップポケットの容量が小さいと、切屑の一部が被切削材側または底面側の方にあふれて移動し、被切削材に当たって傷つける場合や刃部の底面と被切削材の間で詰まる場合がある。被切削材と刃部の間に切屑が詰まると、切屑で被切削材を削ったり擦ったりすることになり、表面粗さや寸法精度が悪化する。
次に、実施の形態1のメタルソーを用いた場合の被切削材を薄肉多段形状に加工する加工方法を説明する。
図7は、この発明の実施の形態1に係るメタルソーにより薄肉多段形状に加工された被切削材の厚み方向から見た側面図と横から見た側面図である。図7(a)は被切削材の厚み方向から見た側面図であり、図7(b)は横から見た側面図である。
加工後の被切削材51は先端が最薄肉部57となっており、下に行くほど肉厚が大きくなる。先端の最小薄肉部57の厚みは0.1mm以下と非常に薄く、切削時の切屑がこの薄肉部に衝突すると変形してしまうため、切屑をより効率的に逃がすことによって、被切削材51の変形を抑える必要がある。
図8と図9に本発明のメタルソーを用いて薄肉多段形状を加工する方法について示す。図8は、この発明の実施の形態1に係るメタルソーによる被切削材の加工方法を説明する被切削材の上側から見た平面図である。図9は、この発明の実施の形態1に係るメタルソーによる被切削材の加工方法を説明する被切削材の厚み方向から見た側面図である。
図8から分かるように、メタルソーはその底刃4および外周刃5が被切削材51に押し当てられながら回転し、被切削材51の周りを移動することで、被切削材の側面を切削する。高さにより削り幅を段階的に変化させて切削することで、被切削材51には厚み方向から見た断面が階段状になる多段形状に加工できる。図8では、上面から見て時計回りに回転するメタルソーを、アップカットで切削するために被切削材51の周りを上から見て反時計回りに移動させる。なお、外周刃で被切削材の側面を切削し、被切削材の水平な面を底刃で切削して加工する。アップカットで切削することにより、切削時の被切削材51への刃先の衝突力を抑え、薄肉部の変形を抑える。メタルソーは被切削材51の周囲を必要な回数だけ回転して、切削材を必要な削り幅まで切削する。必要な削り幅まで切削できれば、被切削材またはメタルソーを厚み方向に移動し、その後で高さ方向に移動して、被切削材の切削された部分の下側を切削する。削り幅は高さに応じて、離散的に変化させる。
図9には、被切削材51を薄肉多段形状に加工する際の、被切削材51の高さ方向の切削順序を示す。図9は被切削材51を側面から見た図であり、薄肉多段形状を形成する際の高さ方向の切削順序は、先端の最薄肉部57側から形成するように、上段から下段を1段ずつ、もしくは、1段あたりに切削する高さを2回以上に変化させて切削する。最上段の最薄肉部57から加工するため、最薄肉部57の下側の被切削材は肉厚が十分に確保でき、切削時の剛性を確保できるため、切削による薄肉部の変形を抑えることができる。
以上のことは、他の実施の形態でもあてはまる。
実施の形態2.
実施の形態2のメタルソーは、底刃と外周刃のどちらか少なくとも一方の先端に焼結ダイヤ材を設けたことを特徴とする。図10は、この発明の実施の形態2に係るメタルソーの刃部を径方向の外側から見た側面図である。ここでは、メタルソーの母材として超硬材を用い、切れ刃18A(図示せず)の先端に、母材よりもより更に硬い材料である焼結ダイヤ材20の部分を設けている。焼結ダイヤ材20の大きさは、縦が外周刃5Aで切削する長さ、横が底刃4Aで切削する長さ、厚みが1mm程度である。ロウ付けなどにより切れ刃18Aの先端に貼り付けた後に、切れ刃18Aの形状になるように研磨する。なお、焼結ダイヤ材20の縦の長さが外周刃5Aで切削する長さよりも短くてもよい。焼結ダイヤ材20の横の長さが底刃4Aで切削する長さよりも短くてもよい。
薄肉多段形状の段数が多い場合や、全体のサイズが大きい場合、メタルソーが切削する延べ長が長くなり、切れ刃18Aの先端が磨耗しやすく工具寿命が短くなるという問題が発生する。実施の形態2では切れ刃18Aの先端に硬い焼結ダイヤ材20を設けたことで、メタルソーの工具寿命の向上を図ることができる。
薄肉に加工した後で、薄肉部に横方向(薄肉に垂直な方向)の力が加わると曲がってしまう場合がある。外周刃が磨耗すると横方向の切削抵抗が増加し、曲がりが発生しやすくなる。外周刃の方が磨耗に対する許容度が低く、工具寿命が外周刃の磨耗で決まる場合が多い。薄肉加工する場合には、外周刃を磨耗させないことがより重要である。
実施の形態3.
実施の形態3のメタルソーは、切れ刃(底刃および外周刃)の先端に丸み加工を施したことを特徴とする。図11は、この発明の実施の形態3に係るメタルソーの刃部を径方向の外側から見た側面図である。
実施の形態3のメタルソーは、切れ刃18B(図示せず)の強度を上げるために、底刃4Bの最も外周側の位置かつ外周刃の最も底面側の位置になる切れ刃18Bの先端に、曲率半径が0.1mmから0.3mmほどの微小な丸み加工である刃先コーナ21を設けている。すなわち、刃先コーナ21とは切れ刃18Bの先端に設けられる球面の一部などの曲面形状の部分である。
薄肉多段形状の段数が多い場合や、全体のサイズが大きい場合、メタルソーで切削する延べ長が長くなり、刃部の中で被切削材に最初に衝突する切れ刃の先端が磨耗しやすく、工具寿命が短いという問題が発生する。そのため、メタルソーの工具寿命の向上を図るために、実施の形態3では、切れ刃18Bの先端に刃先コーナ21を設けることで、切れ刃18Bの先端に力が集中することを回避し、切れ刃18の欠損や先端だけが早く磨耗することを抑えることができ、工具寿命の向上が図れる。
実施の形態4.
実施の形態4のメタルソーは、外周刃の長さをボディ部の厚さよりも小さくした場合である。こうすることで、高さ方向に微細な加工ができるように外周刃の長さを小さくしても、メタルソーの強度を維持するために必要なボディ部の厚さを確保できる。図12は、この発明の実施の形態4に係るメタルソーの刃部を回転方向の前方から見た側面図と、刃部を径方向の外側から見た側面図である。図12(a)が刃部を回転方向の前方から見た側面図であり、図12(b)が刃部を径方向の外側から見た側面図である。実施の形態4のメタルソーは、図12に示すように外周刃5Cの上側かつメタルソーの上面より下側に外周刃5Cが存在しない空間である切り欠き22を設けている。
外周刃で切削する1段の高さが例えば2mm程度であり、メタルソーの強度を確保する上で必要なボディ部の厚さ例えば3mmよりも小さい場合には、メタルソーの外周刃5Cの高さが切削する1段の高さと同じになるように、外周刃2Cの上面側の空間である切り欠き22を設ける。切り欠き22を設けることで、メタルソーの強度を維持した上で、高さ方向に微細な加工ができるようになる。また、外周刃5Cの上方に空間ができるので、外周刃により切削された切屑を速やかに外部に排出することができ、外周刃と被切削材の間で切屑が詰まることを防止できる。
1 ボディ
2、2A、2B、2C 刃部
3 キー溝付き穴(取付け穴)
4、4A、4B 底刃
5、5A、5B、5C 外周刃
6 チップポケット
7 メタルソー固定部
8 ボディ主底面部
9 第1底刃逃げ面
10 第2底刃逃げ面
11 刃厚減少面
12 刃厚回復面
13 底刃傾斜面
14 刃底へこみ部
15 第1外周刃逃げ面
16 第2外周刃逃げ面
17 刃径減少面
18 切れ刃
19、19C すくい面
20 焼結ダイヤ材
21 刃先コーナ
22 切り欠き
51 被切削材
52 底刃切削面
53 底刃基準面
54 外周刃基準面
55 外周刃切削面
56 切削される部分
57 被切削材の最薄肉部
θs1 第1底刃逃げ角
θs2 第2底刃逃げ角
θs3 刃厚減少角
θsd 径方向底刃逃げ角
φs 底刃すくい角
φg 外周刃すくい角
δ ねじれ角
θg1 第1外周逃げ角
θg2 第2外周逃げ角
θg3 刃径減少角
C1 刃外接円
C2 刃内接円
C3 干渉限界円
D 干渉考慮距離
L 刃外接円(メタルソー)の直径
H 刃部の高さ
E 刃先の間隔
N 刃部の枚数

Claims (15)

  1. 回転軸に取付けられるための取付け穴が中心に設けられた円盤状のボディと、
    前記ボディの径方向の外側に設けられた複数の刃部とを有するメタルソーであって、
    それぞれの前記刃部は、底面側に設けられて被切削材を切削する底刃、外周面側に設けられて前記被切削材を切削する外周刃、前記底刃および前記外周刃を辺として持つすくい面と、回転方向に対して前記底刃の逃げ面の後方に設けられた前記刃部の厚みが前記ボディの厚みよりも小さい刃底へこみ部を有することを特徴とするメタルソー。
  2. 前記ボディの底面に、前記取付け穴の周囲に設けたメタルソー固定部と、前記メタルソー固定部よりも厚みが小さいボディ主底面部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のメタルソー。
  3. 前記刃底へこみ部が、前記ボディ主底面部の上側に三角錐形状の空間として設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のメタルソー。
  4. 前記刃部に前記ボディ主底面部よりも下側に出る部分を設けることを特徴とする請求項1から請求項3までの何れか1項に記載のメタルソー。
  5. 前記外周刃の逃げ面と後方の前記刃部の前記すくい面との間に、前記外周刃が切削する外周刃切削面に対して、前記逃げ面の角度よりも大きい角度を有する刃径減少面を設けることを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか1項に記載のメタルソー。
  6. 前記刃底へこみ部と前記刃径減少面が、前記刃部の底面側の稜線において周方向の同じ位置から設けられることを特徴とする請求項5に記載のメタルソー。
  7. 前記外周刃が切削する外周刃切削面に対して第1外周刃逃げ角を有する平面である前記外周刃の直後に設けられた第1外周逃げ面と、前記第1外周逃げ面の後方に設けられた前記第1外周刃逃げ角よりも大きい第2外周刃逃げ角を有する平面である第2外周逃げ面とを有し、
    前記底刃が切削する底刃切削面に対して第1底刃逃げ角を有する平面である前記底刃の直後に設けられた第1底刃逃げ面と、前記第1底刃逃げ面の後方に設けられた前記第1底刃逃げ角よりも大きい第2底刃逃げ角を有する平面である第2底刃逃げ面とを有し、
    前記第2外周刃逃げ面と前記第2底逃げ面が、前記刃部の底面側の稜線において周方向の同じ位置から設けられることを特徴とする請求項1から請求項6までの何れか1項に記載のメタルソー。
  8. 前記外周刃はねじれ角を有するねじれ刃であることを特徴とする請求項1から請求項7までの何れか1項に記載のメタルソー。
  9. 前記メタルソーが回転する際に回転中心から最も遠い前記刃部の先端と隣接する前記刃部の前記先端との距離である刃先の間隔が、前記先端が描く円である刃外接円の直径の15%から21%までの範囲に入る長さとすることを特徴とする請求項1から請求項8までの何れか1項に記載のメタルソー。
  10. 前記メタルソーが回転する際に回転中心から最も遠い前記刃部の先端が描く円である刃外接円の半径と、前記すくい面の前方で前記回転中心に最も近い点が描く円である刃内接円の半径の差である前記刃部の高さを前記刃外接円の直径の5%以上の長さとすることを特徴とする請求項1から請求項9までの何れか1項に記載のメタルソー。
  11. 前記底刃または前記外周刃に焼結ダイヤ材を設けたことを特徴とする請求項1から請求項10までの何れか1項に記載のメタルソー。
  12. 前記底刃の最も外周側の位置かつ前記外周刃の最も底面側の位置である刃部の先端に丸み加工をすることを特徴とする請求項1から請求項11までの何れか1項に記載のメタルソー。
  13. 前記外周刃の上側かつ前記ボディの上面より下側に、前記外周刃が無い空間である切り欠きを設けたことを特徴とする請求項1から請求項12までの何れか1項に記載のメタルソー。
  14. 請求項1から請求項13までの何れか1項に記載のメタルソーを用いて、前記外周刃で前記被切削材の側面を切削するとともに前記底刃で前記被切削材の底面を切削することで前記被切削材を、下側ほど厚みが大きくなる多段形状に加工することを特徴とするメタルソーを用いた加工方法。
  15. 前記メタルソーを用いて、前記多段形状の厚みが最も小さい最上段から切削することを特徴とする請求項14に記載のメタルソーを用いた加工方法。
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