JP5994057B2 - 歯車加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、歯車を加工する歯車加工装置に関する。
歯車の加工装置には、種々のものがあり、例えば、特許文献1に示されるように、歯車の歯の端縁の面取り加工、及びこの面取りによって生じたバリを除去するバリ取り加工を同時に行う装置がある。この装置は、面取り用の加工具と、バリ取り用の加工具とを備え、これらの加工具が回転自在に支持された歯車に対し近接離間するように構成されている。面取り用の加工具は、歯車の歯の両端縁に噛み合うように一対の歯車状の工具を有しており、これら工具を加工対象となる歯車の両端縁に押し当てて、面取りを行うようになっている。一方、バリ取り用の加工具は、歯車の両面に当接する一対の円板状のカッターを有しており、面取りによって歯車の端縁に生じたバリを除去するようになっている。この装置では、面取り用の加工具とバリ取り用の加工具は連結されており、これらが一体的に加工対象である歯車に近接し、面取り加工とバリ取り加工とを同時に行うように構成されている。
実用新案登録第3056882号公報
ところで、上述した歯車加工装置では、面取り用の加工具と、バリ取り用の加工具が一体的に連結されているため、歯車の面取り加工とバリ取り加工の両者を同じストロークで歯車に近接させることで、加工が行われる。そのため、面取り加工の切り込み量とバリ取り加工の除去量を個別に調整することができなかった。本発明は、この問題を解決するためになされたものであり、面取りの切り込み量とバリ取りの除去量を個別に調整することが可能な歯車加工装置を提供することを目的とする。
本発明は、歯車を加工する歯車加工装置であって、前記歯車を回転可能に支持する主軸ユニットと、前記主軸ユニットに支持された前記歯車の面取りを行う面取り工具ユニットと、前記面取り工具ユニットとは独立して駆動可能で、前記主軸ユニットに支持された前記歯車の側面のバリ及び余肉除去を行う除去工具ユニットと、を備え、前記面取り工具ユニットは、前記歯車の側縁の少なくとも一方に噛み合い、回転可能に支持された少なくとも一つの面取り部材を有する、少なくとも一つの第1加工具と、前記第1加工具を支持し、当該第1加工具を前記主軸ユニットに支持された前記歯車に対して近接離間させる第1駆動機構と、を備え、前記除去工具ユニットは、前記歯車の少なくとも一方の側面のバリ及び余肉の除去を行う少なくとも一つのカッターを有する第2加工具と、前記第2加工具を支持し、当該第2加工具を前記主軸ユニットに支持された前記歯車に対して近接離間させる第2駆動機構と、を備えている。
この構成によれば、歯車の面取りを行う面取り工具ユニットと、歯車の側面のバリ及び余肉除去を行う除去工具ユニットとが、それぞれ独立して駆動可能であるため、面取り加工の切り込み量とバリ取り加工の除去量を個別に調整することができる。面取り加工においては、切り込み量に応じて生じるバリの量も変化するため、面取り工具ユニットと除去工具ユニットとをそれぞれ独立して駆動できるようにすることで、面取りによって生じたバリを正確に除去することができる。
第1駆動機構は、次のように構成することができる。すなわち、前記主軸ユニットに支持された前記歯車に対して近接離間可能な第1支持部と、前記第1支持部を、前記主軸ユニットに支持された歯車に対して近接離間させる第1駆動部と、前記第1支持部に回転自在に支持されるとともに、複数の前記第1加工具が環状に配置された加工具支持部と、を設けることができ、さらに、前記複数の第1加工具のうち、二以上は、それぞれ、異なる種類の前記面取り部材を有するように構成することができる。
このようにすると、異なる種類の面取り部材を有する第1加工具を複数設けており、これを加工具支持部に環状に配置しているため、所望の第1加工具が主軸ユニットに支持された歯車と対向するように、加工具支持部を回転させ、この状態で歯車に近接させることで、歯車の面取り加工を行うことができる。したがって、例えば、加工対象となる歯車の種類が変更された場合に、その歯車に適合した第1加工具への交換を容易に行うことができる。なお、複数の第1加工具のすべてが、それぞれ異なる面取り部材を有する必要はなく、二以上が異なる種類の面取り部材を有していればよい。すなわち、同種の面取り部材を有する第1加工具が複数あってもよい。
上記歯車加工装置において、第2加工具が一対のカッターを有するようにし、さらに当該一対のカッターを近接離間可能に構成することができる。このようにすると、カッター間の距離を変更することができるため、例えば、加工対象が、厚さの異なる歯車に交換された場合でも、バリや余肉を正確に除去することができる。
上記歯車加工装置において、第2駆動機構は、次のように構成することができる。すなわち、前記第2加工具を、揺動自在に支持する第2支持部と、前記第2支持部を揺動させる第2駆動部とで構成することができる。
上記歯車加工装置において、前記第1駆動機構に、前記主軸ユニットに支持された前記歯車に対して直線的に近接離間可能で且つ前記第1加工具を支持する第1支持部と、前記第1支持部を近接離間させるために直線的に進退する第1可動部材を有する第1駆動部と、を設け、前記第2支持機構に、前記第2加工具を、揺動自在に支持する第2支持部と、前記第2支持部を揺動させるために直線的に進退する第2可動部材を有する第2駆動部と、を設けることができる。そして、前記第1可動部材の進退方向と、前記第2可動部材の進退方向とが平行となるように、前記面取り工具ユニットと除去工具ユニットとを隣接して配置することができる。
このように構成することで、面取り工具ユニットと除去工具ユニットとを、コンパクトに配置することができる。すなわち、面取り工具ユニットは、歯車に対して第1加工具を押しつけなければならないため、第1加工具が直線的に近接離間するように構成しているが、例えば、第1加工具と第2加工具がともに、加工対象となる歯車に対して直線的に近接離間するように構成すると、歯車の径は小さいため、両工具ユニットを隣接して配置することはできない。そこで、上記のように、除去工具ユニットにおいて、第2加工具が揺動するように構成すると、初期状態で、第2加工具がこれを揺動させる第2可動部材の進退方向から離れていたとしても、揺動させることで、第2加工具を歯車に近接させることができる。そのため、第1駆動部の第1可動部材の進退方向と、第2駆動部の第2可動部材の進退方向が平行となるように、前記面取り工具ユニットと除去工具ユニットとは隣接して配置しても、第1及び第2加工具をともに歯車に対して近接させることができ、しかも両ユニットが配置される幅を小さくすることができる。
本発明に係る歯車加工装置によれば、面取り加工の切り込み量とバリ取り加工の除去量とを個別に調整することができる。
本発明の一実施形態に係る加工装置の概略構成を示す正面図である。 加工装置の主軸ユニットの断面図である。 主軸ユニット及びこれに取り付けられた治具及びワークの拡大正面図である。 面取り加工ユニットの拡大側面図である。 図4のA−A線断面図である。 図5のB−B線断面図である。 図5に示す支持フレームの拡大図(a)及びそのC−C線断面図(b)である。 面取り加工具の拡大断面図である。 面取り加工具の交換を説明する図である。 面取り加工具ユニットの動作を説明する平面図である。 図5のD−D線矢視図である。 除去加工具ユニットの一部側面図であり、除去加工具のクランプの動作を示している。 除去加工具ユニットの動作を説明する平面図である。 ワークの加工を示す平面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る歯車加工装置の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。この歯車加工装置は、ワークである歯車の両側縁の面取り加工、及び面取りにより生じたバリ及び余肉を除去する除去加工を行うためのものである。なお、以下の説明では、図5の上側を「前」又は「前面側」、下側を「後」又は「背面側」と称するとともに、ワークに近い側を「先端側」、その反対側を「後端側」と称することがある。
図1は、本実施形態に係る歯車加工装置の概略構成を示す正面図である。図1に示すように、本実施形態に係る歯車加工装置1は、内部空間111及びこの内部空間111の上部を塞ぐ蓋部112を有する基台11を備えている。そして、この基台11には、ワークWである歯車を支持する主軸ユニット12と、この主軸ユニット12との間でワークWを挟持する心押しユニット13とが設けられている。さらに、基台11上には、ワークWに対して面取り加工を行う面取り加工ユニット14、及びバリ及び余肉の除去を行う除去加工ユニット18が設けられている。以下、これら各ユニットについて詳細に説明する。
図2は、加工装置の主軸ユニットの断面図である。図2に示すように、主軸ユニット12は、基台11の蓋部112に固定される筒状の基部121と、この基部121の内部に挿通される筒状の回転スリーブ122と、を備えている。基部121の下端部は、蓋部112に固定されており、ここから上方へと延びている。そして、回転スリーブ122は、軸方向に離れて配置された一対の軸受123を介して、基部121の内部に回転自在に取り付けられている。また、回転スリーブ122の上下の両端部は、基部121の上端及び下端からそれぞれ突出している。このうち、回転スリーブ122の下端部は、基台11の内部空間111に突出し、この突出部分に第1プーリー124が固定されている。また、基部11の内部空間111には、回転スリーブ122と平行に延びる回転軸を有する駆動モータ125が配置され、この駆動モータ125の回転軸には第2プーリー126が取り付けられている。そして、第1及び第2プーリー124,126には伝動ベルト127が掛け渡されており、駆動モータ125を駆動することで、回転スリーブ122が軸周りに回転するようになっている。
回転スリーブ122の内部には、軸方向に上下動可能な可動ロッド128が設けられている。また、回転スリーブ122の上端部には、治具Zを固定するためのチャック部120が設けられている。このチャック部120には、後述するように、チャック部120の上面及び側面を覆うように配置される治具Zが取り付けられるようになっており、チャック部120が治具Zの内壁面を径方向外方に押圧することで、治具Zをチャック部120に固定するようになっている。具体的には、上述した可動ロッド128が、下方からチャック部120の内部を押圧することで、チャック部120の外周面が治具Zの拘束を解くように構成されており、可動ロッド128が下降すると、チャック部120が治具Zを固定するようになっている。チャック部120としては、公知のコレットチャックなどを用いることができる。
可動ロッド128の下端部は、回転スリーブ122の下端から下方に突出しており、この突出部分に支持板129が取り付けられている。支持板129と回転スリーブ122との間には、可動ロッド128の外周面に巻き付くようにバネ1290が配置されており、このバネ1290によって支持板129が下方に押し下げられている。すなわち、このバネ1290により、可動ロッド128は、通常は下方に押し遣られ、チャック部120に力を及ばせないようにしている。また、支持板129には、可動ロッド128を囲むように周方向に上方へ突出する複数の支持棒1291が配置されている。各支持棒1291は、第1プーリー124の下面に形成された穴にそれぞれ挿入され、上下動可能となっている。したがって、第1プーリー124が回転すると、支持棒1291を介して連結された支持板129も回転し、これに伴って可動ロッド128も回転する。すなわち、可動ロッド128は回転スリーブ122とともに軸周りに回転する。
支持板129の下方には、支持板129を上方に押し上げるための押し上げ機構15が設けられている。この押し上げ機構15は、支持板129の下方に配置された複数の押し上げ棒151を備えており、これら押し上げ棒151が基板152によって支持されている。基板152の下方には油圧シリンダ153が配置されており、この油圧シリンダ153によって基板152が上方に押し上げられる。これにより、押し上げ棒151が支持板129を上方に押し上げ、可動ロッド128がチャック部120に作用する。すなわち、チャック部120と治具Zの固定状態が解除される。一方、押し上げ棒151が降下すると、可動ロッド128も下降し、チャック部120と治具Zが固定される。押し上げ棒151が降下すると、可動ロッド128はバネ1290によって下方に付勢されているため、チャック部120と治具Zとの固定状態が維持される。なお、押し上げ棒151の上端と支持板129との間には隙間が形成されており、油圧シリンダ153が作動していないときには押し上げ棒151は支持板129に接触しないようになっている。そのため、支持板129は押し上げ棒151と干渉せず、可動ロッド128とともに回転可能となる。
また、この主軸ユニット12には、チャック部120に対して空気を供給するための空気供給機構が設けられている。具体的には、以下の通りである。まず、支持板129の下面に、スイベルジョイント16が回転可能に連結されており、このスイベルジョイント16を介して、可動ロッド128内にエアを供給できるようになっている。可動ロッド128の内部には、軸方向に延びる貫通孔1281が形成されており、貫通孔1281の下端部が上述したスイベルジョイント16に連結されている。この貫通孔1281は、可動ロッド128の上端付近で径方向に延び、回転スリーブ122の内部に開口している。このエアの流通路は、上方に延び、チャック部120の上面で開口している。このように形成されたエアの流通路からはエアが排出され、これによってチャック部120の上面のゴミを吹き飛ばすことができる。したがって、治具Zを正確に取り付けることができる。また、流通路1221とは別の流通路(図示せず)が可動ロッド128に設けられ、チェック部120に治具Zが装着されると、流通路(図示せず)が治具Zによって塞がれ、エアが排出されないようになるため、ロータリジョイント16にエアを供給する供給源(図示省略)が、これを検出することで、治具Zが装着されたことを検知することができる。
図1に示すように、心押しユニット13は、基台11上に配置され、上方に延びる支持部131と、この支持部131に沿って上下動可能な心押し部132とを備えている。支持部131の上端には、モータ133が取り付けられており、このモータ133の回転軸に、下方へ延びるボールねじ134が連結されている。ボールねじ134には、ナット135が螺合しており、このナット135に心押し部132が取り付けられている。また、支持部131には、ボールねじ134と平行に、上下方向に延びるガイドレール136が取り付けられており、心押し部132は、このガイドレール136によってガイドされつつ上下動するようになっている。また、心押し部132の下端には、後述するように、治具Zを押圧する棒状の押圧部材1321が取り付けられている。
図3は主軸ユニット及びこれに取り付けられた治具及びワークの拡大正面図である。同図に示すように、本実施形態のワーク用治具Zは、ワークWを支持するためのものであり、上述したように、主軸ユニット12のチャック部120に取り付けられる。ワーク用治具Zは、主として3つの部位で構成されている。すなわち、下方から上方へ一体的に構成された、固定部Z1、テーパ部Z2、及び挿通部Z3を備えている。固定部Z1は、概ね円筒状に形成され、その下面にはチャック部120が挿入される開口Z11が形成されている。また、固定部Z1の外周面には、周方向に延びる環状溝Z12が形成されている。この環状溝Z12には、治具を把持するロボットアームなどが係合するようになっており、これによって治具の交換がなされる。そして、固定部Z1の上端には上方に延びるテーパ部Z2が一体的に連結されており、上方にいくにしたがってワーク用治具Zの径が小さくなる。テーパ部Z2の上端には、径の小さい挿通部Z3が設けられ、この挿通部Z3がワークWの中心穴W1に挿入される。挿通部Z3には、上方から心押しユニット13の押圧部材1321によって押圧されると、径方向に移動する可動部(図示省略)が設けられており、この可動部がワークWの中心穴W1を内側から押圧することで、ワークWが挿通部Z3に固定される。このような挿通部Z3としては、例えば、公知のコレットチャックを用いることができる。
続いて、ワークの面取り加工を行う面取り加工ユニット14について、図4〜図6を参照しつつ説明する。図4は面取り加工ユニットの拡大側面図、図5は図4のA−A線断面図、図6は図5のB−B線断面図、図7は図5に示す支持フレームの拡大図(a)及びそのC−C線断面図(b)である。図1,図4〜図7及びに示すように、面取り加工ユニット14は、心押しユニット13の支持台131に設けられた第1フレーム138に沿って、水平方向に移動可能なベースプレート141を有している。第1フレーム138には、上下方向に所定間隔をおいて平行に配置され、水平方向に延びる一対のガイドレール1411が設けられており、このガイドレール1411に沿ってベースプレート141が移動可能となっている。第1フレーム138には、水平方向に延びるボールねじ1412が配置されており、このボールねじ1412に螺合するナット1413がベースプレート141の背面(図4の上側)に固定されている。また、ボールねじ1412の端部、つまりワークWとは反対側の端部(図4の右側)には、モータ1414が取り付けられており、このモータ1414が駆動することで、ボールねじ1412が回転し、ナット1413とともにベースプレート141が移動する。
ベースプレート141の前面(図5の下側)には、環状の支持フレーム142が平面視で斜めに配置されている。より詳細には、図5に示すように、ワークWとは反対側の端部が、ベースプレート141から離れるように斜めに配置されている(なお、ベースプレート141と支持フレーム142とは一体的に形成することもできる)。そして、この支持フレーム142の内部には、歯がベースプレート141を向くように第1ベベルギア1421が回転自在に設けられている。この第1ベベルギア1421は、支持フレーム142の傾きに対応するように、ベースプレート141の垂線から傾いた軸線V周りに回転可能となっている。また、図7に示すように、第1ベベルギア1421の外周面には、6箇所において凹部1422が形成されているが、これについては後述する。さらに、第1ベベルギア1421の前面には、円形の加工具支持部143が固定されており、第1ベベルギア1421とともに回転するようになっている。そして、この加工具支持部143の外周面には、等間隔に複数(本実施形態では6個)の面取り加工具(第1加工具)144が取り付けられており、加工具支持部143が回転することで、いずれかの面取り加工具144がワークWに対向配置されて、ワークWを加工するように構成されている。以下、この位置をワーク加工位置と称する。
なお、図5に示すように、この面取り加工具ユニット14は、面取り加工具144が進退する際に、面取り部材1442の回転中心が通る線上に、ワークWの回転中心が位置していない。すなわち、面取り部材は、ワークの中心からずれた位置、つまりワークWの前面側(図5の下側)に当接するようになっている。そして、ワークの背面側(図5の上側)には、後述するように、除去加工具ユニット18のカッター1846が揺動により接触する。
次に、面取り加工具144の選択について説明する。支持フレーム142は、ベースプレート141に対して斜めに取り付けられているが、図5に示すように、この取り付けによりベースプレート141と支持フレーム142との間に形成される隙間には、第1ベベルギア1421と噛み合う第2ベベルギア1423が設けられている。この第2ベベルギア1423の回転軸1424は、支持フレーム142に回転自在に支持されるとともに、上記隙間から径方向外方へ延びるように配置されている。そして、その端部にはモータ1425が連結されている。したがって、このモータ1425が回転することで、両ベベルギア1421,1423が回転し、これに伴って、加工具支持部143も回転する。また、図7に示すように、第1ベベルギア1421の外周面に形成された凹部1422には、プッシュピン1426が係合するようになっている。より詳細に説明すると、このプッシュピン1426は、支持フレーム142に進退自在に支持されるとともに、第1ベベルギア1421から径方向外方に延びるように配置されているが、第2ベベルギア1423の回転軸1424とは、周方向にずれて配置されている。すなわち、図6に示すように、第2ベベルギア1423の回転軸1424が水平に延びているのに対し、上記プッシュピン1426は斜め上方に延びるように配置されている。そして、プッシュピン1426の端部には、油圧シリンダ1427が配置されており、これによって、プッシュピン1426を第1ベベルギア1421の凹部1422に押し込み、第1ベベルギア1421を所定の回転位置に固定できるようになっている。すなわち、いずれかの面取り加工具144がワーク加工位置にあるときに、この状態をプッシュピン1426により固定できるようになっている。
次に、面取り加工具について、図8及び図9を参照しつつ説明する。図8は面取り加工具の拡大断面図であり、図9は面取り加工具の交換を説明する図である。図8に示すように、各面取り加工具144は、筒状の基材1441と、この基材1441の軸方向の両端に固定される一対の面取り部材1442とを備えており、さらに基材1441を回転自在に支持する回転軸1443が設けられている。回転軸1443は、面取り部材1442から突出するように軸方向に延びている。両面取り部材1442は、ワークWに噛み合うように歯車状に形成されており、ワークWの両側縁を押圧できるような間隔で平行に配置されている。また、図9に示すように、各面取り加工具144の回転軸1443の両端には、矩形状の固定片1444がそれぞれ設けられており、この固定片1444が加工具支持部143に形成された矩形状の凹部1431に嵌まるようになっている。なお、面取り加工具141がワーク加工位置にあるときには、回転軸1443が鉛直方向に延びて、両面取り部材1442が水平となるように配置される。
そして、固定片1444が凹部1431から離脱しないように、加工具支持部143には、加工具144の固定部材145が取り付けられている。この固定部材145は、L字型に形成された固定片1451と、両固定片1451を連結する連結片1451とを備えている。各固定片1451は、加工具支持部143の外周に揺動自在に取り付けられており、一端部が凹部1431を塞ぐように構成され、他端部同士が連結片1452によって連結されている。そして、固定片1451は揺動により、加工具144の回転軸1443の固定片1444が凹部1431に嵌まったときに、凹部1431を覆って固定片1444の抜け止めを行う第1の位置(図9(a))と、凹部1431から固定片1444が離脱できるように凹部1431を開放する第2の位置(図9(b))とをとり得るようになっている。そして、通常は、バネ1453によって固定片1451が付勢され、第1の位置を取るようになっている。その一方で、連結片1452が押圧され、バネ1453の付勢力に抗して固定片1451が揺動すると、第2の位置をとり得るようになっている。
連結片1452の押圧は、押圧シリンダ146により行われる。押圧シリンダ146は、図5に示すように、加工具支持部143の回転軸1432に取り付けられ、加工具支持部143が回転しても、これに追随しないように固定されている。そして、加工具支持部143が回転したときに、ワーク加工位置にある加工具144を固定する連結片1452に対してのみ、押圧できるようになっている。そして、図9(b)に示すように、押圧シリンダ146が固定部材145の連結片1452を押圧すると、固定片1451は第2の位置に変位し、固定片1444が凹部1431から離脱できるようになる。これにより、加工具144が加工具支持部143から取り外し可能となる。
取り外し可能となった加工具144は、主軸ユニット12に取り付けられる面取り加工具用治具Uに引き渡し可能となっており、他の面取り加工具に交換することができる。この点について、図10も参照しつつ説明する。図10は面取り加工具ユニットの動作を説明する平面図である。図8に示すように、面取り加工具用治具Uは、上述した主軸ユニット12のチャック部120に取り付けられるものであり、ワーク用治具Zの固定部Z1と同一構成の固定部U1を有している。固定部U1の上端には、支持部U2が設けられ、この支持部U2に、面取り加工具144の回転軸1443を挟持する一対の把持アームU3が取り付けられている。これら把持アームU3は、面取り加工具144の回転軸1443を挟持するように、上下方向に間隔をおいて配置されている。図9に示すように、各挟持アームU3は、揺動可能な一対のアーム片U31を有し、回転軸1443を挟持する一端側とは反対の端部にバネU32が設けられている。このバネU32は、アーム片U31の他端部を離間するように付勢している。また、各アーム片U31において、互いに対向する面には、回転軸1443を挟持できるように円弧状の切り欠きU311が形成されている。これにより、常時は、バネU3によってアーム片U31の一端側が近接し、回転軸1443を挟持できるようになっている。
面取り加工具144を面取り加工具用治具Uに引き渡すときは、まず、図10(a)に示すように、主軸ユニット12に面取り加工具用治具Uを配置するとともに、交換対象となる面取り加工具144をワーク加工位置に配置する。この状態で、ベースプレート141を前進させ、把持アームU3のアーム片U31の間に加工具144の回転軸1443を押し込む。回転軸1443の押し込みにより、アーム片U31の一端部はバネU32に抗して押し広げられ、ベースプレート141がさらに前進することで、回転軸1443が切り欠きU311に嵌まる。そして、図10(b)に示すように、回転軸1443が切り欠きU311に嵌まると、ベースプレート141の前進を停止する。こうして、回転軸1443は、把持アームU3に固定される。この状態で、押圧シリンダ146を駆動し、固定部材145の連結片1452を押圧すると、回転軸1443が加工具支持部143から離脱可能な状態となる。そして、ここからベースプレート141を後退させると、図9(b)に示すように、面取り加工具144は治具Uに固定されたまま、加工具支持部143から離脱する。その後、初期位置までベースプレート141を後退させた後、押圧シリンダ146の駆動を停止する。なお、主軸ユニット12への面取り加工具用治具Uの取付は、手動またはロボットアームなどの搬送装置により行われる。したがって、面取り加工具用治具Uを主軸ユニット12に取り付けた後に、上述した面取り加工具の引き渡しが行われる。そして、引き渡された面取り加工具144が装着された治具を、主軸ユニット12から取り外し、新たな面取り用加工具144が装着された治具Uを主軸ユニット12に取り付ける。その後、上述した操作とは反対の操作を行うことで、面取り加工具ユニット14は、新たな面取り加工具144を治具Uから受け取る。
続いて、除去加工ユニット18について、図11も参照しつつ説明する。図11は図5のD−D線矢視図である。
図5及び図11に示すように、心押しユニット13の支持台131には、上述した第1フレーム138と隣接して(第1フレームの背面側)、第2フレーム139が設けられている。第2フレーム139には、水平方向に延びるボールねじ181が設けられており、このボールねじ181において、ワークWと反対側の端部には、モータ1811が取り付けられている。また、このボールねじ181には、ナット1812が螺合しており、このナット1812には、ワークW側に延びる2つの押圧ロッド182が取り付けられている。両押圧ロッド182は、上下方向に所定間隔をあけて平行に配置されており、ワークW側の端部には、上下方向に延び、両押圧ロッド182を連結する第1連結棒1821が取り付けられている。第1連結棒1821の両端部には、揺動プレート1822が揺動自在に取り付けられており、さらに各揺動プレート1822の先端には、上下方向に延びる第2連結棒1823が揺動自在に取り付けられている。第2連結棒1823の両端部には、第1及び第2支持プレート1831,1832が回転自在に取り付けられており、両支持プレート1831,1832の間に除去加工具184が取り付けられている。各支持プレート1831,1832には、上下方向に延びる揺動軸185が固定されており、この揺動軸185の上下の端部が、第2フレーム139のワークW側の端部に回転自在に取り付けられている。これにより、支持プレート1831,1832は、揺動軸185を揺動中心として揺動し、これによって、除去加工具184が、背面側からワークWへ近接するようになっている。
図11に示すように、除去加工具184は、上下方向に配置されるブロック状の第1基部1841及び第2基部1842を備えている。第1基部1841は下側に配置され、上面に円板状の第1カッター1843が配置され、その上面に第1固定部材1844が配置されている。第1カッター1843は、回転軸が上下方向に延びるように配置されている。また、第1固定部材1844は、筒状に形成された係合部18441と、この係合部18441の上面から上方に突出する突出部18442を備えている。係合部18441には、外周面に環状溝が形成されており、この環状溝に後述する除去加工具用治具Rの把持アームの1つが固定される。また、第1基部1841において、揺動軸185側には、第2固定部材1845が配置されている。この第2固定部材1845は、第1固定部材1844とほぼ同様の構成である、筒状に形成された係合部18451と、この係合部18451の上面から上方に突出する突出部18452を備えている。
一方、第2基部1842は、第1基部1841を覆うように配置され、第1カッター1843と対向する位置に円板状の第2カッター1846が配置されており、第2カッター1846の中央には、第1固定部材1844の突出部142が嵌まる係合穴が形成されている。また、第2基部1842において、第2固定部材1845と対向する位置には、突出部18452が嵌まる係合穴が形成されている。第1基部1841及び第2基部1842は、次に説明する第1及び第2支持ブロック1861,1862にそれぞれ支持されており、互いに近接離間可能となっている。これにより、両カッター1843,1846の間の隙間をワークWの厚さに対応するように調節可能となっている。また、両カッター1843,1846の間に第1固定部材1844が設けられているため、両カッター1843,1846が最も近接しても、第1固定部材1844の係合部18441の高さだけ、両カッター1843,1846の間には隙間が形成される。そして、この状態で、両固定部材1844,1845の係合部18441,18451が外部に露出した状態となる。
次に、両基部1841,1842を支持する支持ブロック1861,1862について、図12も参照しつつ説明する。図12は除去加工具ユニットの一部側面図であり、除去加工具のクランプの動作を示している。図11及び図12に示すように、第1支持ブロック1861は、第1基部1841の下側に配置され、第1基部1841を上下動させるように支持する。この第1支持ブロック1861には、揺動軸185及び第2連結棒1823が貫通しており、これらに沿って上下動するようになっている。また、第2支持プレート1831の下面には第1駆動シリンダ1871が取り付けられており、この第1駆動シリンダ1871が第1支持ブロック1861の下側に連結されている。したがって、第1駆動シリンダ1871が伸縮することで、第1支持ブロック1861が第1基部1841とともに上下動するようになっている。また、図12に示すように、第1支持ブロック1861と、第1基部1841とは、第1油圧クランプ1881によって着脱自在に固定されている。すなわち、第1支持ブロック1861に連結されたクランプ用給油管1883から供給される作動油によって、第1油圧クランプ1881が作動すると第1支持ブロック1861と第1基部1841とが固定され、第1油圧クランプ1881が解除されると第1支持ブロック1861から第1基部1841が離脱可能となる。実際に、第1支持ブロック1861から第1基部1841を離脱させるには、第1駆動シリンダ1871を駆動し、第1支持ブロック1861を下降させる。
第2支持ブロック1862も、第1支持ブロック1861と同様の構成であり、揺動軸185及び第2連結棒1823が貫通し、これらに沿って上下動するようになっている。また、第2支持プレート1832の上面に配置された第2駆動シリンダ1872によって、第2支持ブロック1862が上下動するようになっている。また、第2油圧クランプ1882が内蔵されており、これによって第2支持ブロック1862と第2基部1842とが着脱自在に固定されている。以上のような構成により、除去加工具184は、除去加工具ユニット18から取り外し可能となっており、交換することができる。
取り外し可能となった除去加工具184は、主軸ユニット12に取り付けられる除去加工具用治具Rに引き渡し可能となっており、他の加工具に交換することができる。この点について、図13も参照しつつ説明する。図13は除去加工具ユニットの動作を説明する平面図である。図12及び図13に示すように、除去加工具用治具Rは、上述した主軸ユニット12のチャック部120に取り付けられるものであり、ワーク用治具Zの固定部Z1と同一構成の固定部R1を有している。固定部R1の上端には、支持部R2が設けられ、この支持部R2に、面取り加工具の基材を挟持する一対の把持アームR3が取り付けられている。これら把持アームR3は、除去加工具184の各係合部18441,18451の環状溝を挟持するものであり、水平方向に所定間隔をおいて配置されている。各挟持アームR3の構成は、面取り加工用治具Uの把持アームU3とほぼ同じであるため、説明を省略する。
除去加工具184を除去加工具用治具Rに引き渡すときは、まず、図13(a)に示すように、主軸ユニット12に除去加工具用治具Rを配置する。この状態で、モータ1811によりボールねじ181を回転させ、ナット1812、両押圧ロッド182、第1及び第2連結棒1821,1822を前進させ、支持プレート1831,1832を揺動軸185を中心として揺動させる。これにより、図13(b)に示すように、除去加工具用治具Rの両把持アームR3に、除去加工具184の各係合部18441,18451がそれぞれ係合する。このとき、両把持アームR3に固定されるのは第1基部1841の両係合部18441,18451であるが、第2基部1842は、両突出部18442,18452により第1基部1841上に支持された状態となっているため、第2基部1842も除去加工具用治具Uに支持された状態となる。その後、図12(b)に示すように、両油圧クランプ1881,1882を解除し、両駆動シリンダ1871,1872を駆動して、各支持ブロック1861,1862をそれぞれ各基部1841,1842から離間させる。これにより、除去加工具184が除去加工ユニット18から離脱する。この状態で、モータ1811を逆回転すれば、支持プレート1831,1832が揺動し、初期状態に復帰する。なお、主軸ユニット12への除去加工具用治具Rの取付は、手動またはロボットアームなどの搬送装置により行われ、治具Rの交換などについては、上述した面取り加工具144と同じである。
次に、上記のように構成された歯車加工装置の動作について、図14を参照しつつ説明する。まず、加工装置1の主軸ユニット12に治具Zが取り付けられていない状態で、ロータリジョイント16から可動ロッド128内にエアを注入する。このエアは、可動ロッド128及び回転スリーブ122の流通路を介して、主軸ユニット12の先端にあるチャック部120の上面から噴射され、チャック部120の上面のゴミを吹き飛ばすと共に治具Zの着座確認を待ち受ける。このようにエアの噴射を継続した状態で、治具Z及びワークWの取り付けを行う。
次に、手動またはロボットアームなどで、治具Zを主軸ユニット12のチャック部120に装着する。すなわち、油圧シリンダ153を駆動して、可動ロッド128を上昇させ、チャック部120へ治具Zが装着可能な状態とする。続いて、油圧エアシリンダ153を駆動し、可動ロッド128を降下させる。これにより、チャック部120が治具Zを径方向外方に押圧し、治具Zがチャック部120に固定される。そして、チャック部120の上面への治具Zの着座が確認される。これに続いて、治具にワークを取り付ける。すなわち、手動またはロボットアームなどで、ワークWの中心穴に治具Zの挿通部Z3を挿通する。続いて、心押しユニット13の心押し部132を下降させ、押圧部材1321で治具Zの挿通部Z3を押圧すれば、挿通部Z3が径方向外方にワークWの中心穴を押圧し、ワークWが治具Zに固定される。
上記の準備作業の後、またはこの作業と並行して、面取り加工具144の選択を行う。すなわち、主軸ユニット12に固定されたワークWに対応した面取り加工具144を選択し、面取り加工具ユニット14のモータ1425を駆動して加工具支持部143を回転させ、選択した加工具144をワーク加工位置に配置する。この状態で、面取り加工具ユニット14のモータ1414を駆動し、面取り加工具144をワークWに向けて前進させる。そして、面取り加工具144の面取り部材1442をワークWに噛み合わせ、主軸ユニット12を回転させつつ、面取り加工具144をワークWに押しつけて、面取り加工を行う。同時に、除去加工具ユニット18のモータ1811を駆動し、除去加工具184を揺動させる。そして、除去加工具184により、ワークWの両側面に生じるバリや余肉を削り取る。このとき、両カッター1871,1872を近接させるように、ワークWに対して押しつけて加工を行う。こうして、図14に示すように、面取り加工と除去加工を所定時間行い、加工を完了させた後、主軸ユニット12の駆動を停止する。その後、面取り加工具144及び除去加工具184をそれぞれワークWから離間させ、図5に示す初期状態に復帰させる。
以上のように、本実施形態によれば、ワークWの面取りを行う面取り工具ユニット14と、ワークWの側面のバリ及び余肉除去を行う除去工具ユニット18とが、それぞれ独立して駆動可能であるため、面取りの切り込み量とバリ取りの除去量を個別に調整することができる。すなわち、面取りの切り込み量に応じて生じるバリの量も変化するため、面取り工具ユニットと除去工具ユニットとをそれぞれ独立して駆動できるようにすることで、面取りによって生じたバリを正確に除去することができる。
また、図5及び図14に示すように、この面取り加工具ユニット14において、面取り部材1442は、ワークWの中心からずれた位置、つまりワークWの前面側(図5の下側)に当接するようになっている。そして、ワークの背面側(図5の上側)には、除去加工具ユニット18のカッター1846が揺動により接触する。ここで、例えば、面取り加工具144と除去加工具184がともに、ワークWに対して直線的に近接離間するように構成すると、ワークWの径は小さいため、両工具ユニット14,18を隣接して配置することはできない。そこで、上記のように、除去工具ユニット18において、除去加工具184が揺動するように構成すると、面取り工具ユニット14と除去工具ユニット18とを隣接して配置しても、両加工具をともにワークWに対して近接させることができ、しかも両ユニット14,18が配置される幅を小さくすることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。
上記実施形態では、面取り加工具ユニットと、除去加工具ユニットの駆動方法の一例を示したが、これに限定されるものではなく、ワークに近接離間できるように構成されていれば、種々の方法が適用可能である。
面取り加工具ユニットに取り付けられる面取り加工具の数は複数でなくてもよく、1つでもよい。
除去加工具ユニットは、揺動により除去加工具をワークに近接されているが、上記実施形態の面取り加工具ユニットと同様に、除去加工具を直線的にワークに近接離間させるように構成することもできる。
上記実施形態では、面取り加工具144の面取り部材1442を2つ設け、除去加工具184のカッター1843,1846も2つ設けているが、これらは一つでもよく、歯車Wの片面の面取りやバリ取りを行うようにしてもよい。
各ユニットの位置は特には限定されない。すなわち、ワークの周囲のいずれかに配置されていればよい。但し、装置をコンパクトにするには、上述したように隣接させるのがよい。
12 主軸ユニット
14 面取り加工具ユニット
141 ベースプレート(第1支持部)
1414 モータ(第1駆動部)
1412 ボールネジ(第1駆動部)
1413 ナット(第1可動部材)
143 加工具支持部
144 面取り加工具(第1加工具)
18 除去加工具ユニット
1831,1832 支持プレート(第2支持部)
1811 モータ(第2駆動部)
181 ボールネジ(第2駆動部)
1812 ナット(第2可動部材)
184 除去加工具(第2加工具)
W ワーク(歯車)

Claims (5)

  1. 歯車を加工する歯車加工装置であって、
    前記歯車を回転可能に支持する主軸ユニットと、
    前記主軸ユニットに支持された前記歯車の面取りを行う面取り工具ユニットと、
    前記面取り工具ユニットとは独立して駆動可能で、前記主軸ユニットに支持された前記歯車の側面のバリ及び余肉除去を行う除去工具ユニットと、
    を備え、
    前記面取り工具ユニットは、
    前記歯車の側縁の少なくとも一方に噛み合い、回転可能に支持された少なくとも一つの面取り部材を有する、少なくとも一つの第1加工具と、
    前記第1加工具を支持し、当該第1加工具を前記主軸ユニットに支持された前記歯車に対して近接離間させる第1駆動機構と、
    を備え、
    前記除去工具ユニットは、
    前記歯車の少なくとも一方の側面のバリ及び余肉の除去を行う少なくとも一つのカッターを有する第2加工具と、
    前記第2加工具を支持し、当該第2加工具を前記主軸ユニットに支持された前記歯車に対して近接離間させる第2駆動機構と、
    を備え
    前記第2駆動機構は、
    前記第2加工具を、揺動自在に支持する第2支持部と、
    前記第2支持部を揺動させる第2駆動部と、備え、
    前記第1駆動機構と第2駆動機構とは、互いに独立して駆動可能である、歯車加工装置。
  2. 前記第1駆動機構は、
    前記主軸ユニットに支持された前記歯車に対して近接離間可能な第1支持部と、
    前記第1支持部を、前記主軸ユニットに支持された歯車に対して近接離間させる第1駆動部と、
    前記第1支持部に回転自在に支持されるとともに、複数の前記第1加工具が環状に配置された加工具支持部と、を備え、
    前記複数の第1加工具のうち、二以上は、それぞれ、異なる種類の前記面取り部材を有する、請求項1に記載の歯車加工装置。
  3. 前記第2加工具は一対の前記カッターを有し、当該一対のカッターが近接離間可能に構成されている、請求項1または2に記載の歯車加工装置。
  4. 歯車を加工する歯車加工装置であって、
    前記歯車を回転可能に支持する主軸ユニットと、
    前記主軸ユニットに支持された前記歯車の面取りを行う面取り工具ユニットと、
    前記面取り工具ユニットとは独立して駆動可能で、前記主軸ユニットに支持された前記歯車の側面のバリ及び余肉除去を行う除去工具ユニットと、
    を備え、
    前記面取り工具ユニットは、
    前記歯車の側縁の少なくとも一方に噛み合い、回転可能に支持された少なくとも一つの面取り部材を有する、少なくとも一つの第1加工具と、
    前記第1加工具を支持し、当該第1加工具を前記主軸ユニットに支持された前記歯車に対して近接離間させる第1駆動機構と、
    を備え、
    前記除去工具ユニットは、
    前記歯車の少なくとも一方の側面のバリ及び余肉の除去を行う少なくとも一つのカッターを有する第2加工具と、
    前記第2加工具を支持し、当該第2加工具を前記主軸ユニットに支持された前記歯車に対して近接離間させる第2駆動機構と、
    を備え、
    前記第1駆動機構は、
    前記主軸ユニットに支持された前記歯車に対して直線的に近接離間可能で、且つ前記第1加工具を支持する第1支持部と、
    前記第1支持部を直線的に近接離間させるために直線的に進退する第1可動部材を有する第1駆動部と、を備え、
    前記第2駆動機構は、
    前記第2加工具を、揺動自在に支持する第2支持部と、
    前記第2支持部を揺動させるために直線的に進退する第2可動部材を有する第2駆動部と、を備え、
    前記第1可動部材の進退方向と、前記第2可動部材の進退方向とが平行となるように、前記面取り工具ユニットと除去工具ユニットとは隣接して配置されている、歯車加工装置。
  5. 前記主軸ユニットは、前記第1及び第2加工具を支持可能となっており、
    前記面取り工具ユニットは、前記主軸ユニットとの間で、前記第1加工具を交換可能となっており、
    前記除去工具ユニットは、前記主軸ユニットとの間で、前記第2加工具を交換可能となっている、請求項1から4のいずれかに記載の歯車加工装置。

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