JP5993705B2 - 両軸受リールのスプール制動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、制動装置、特に、釣り糸を巻き付け可能な両軸受リールのスプールに作用する制動力を電気的に制御する両軸受リールのスプール制動装置に関する。
両軸受リールのスプールを電気的に制御可能な両軸受リールが従来知られている(例えば、特許文献1参照)。従来の両軸受リールのスプール制動装置は、スプールと一体回転可能な磁石と、リール本体に磁石に対向して配置されるコイルと、コイルに流れる電流をPWM(パルス幅変調)して制動力を調整する制御装置と、を備える。制御装置では、ソフトウェアにより制動力を張力に応じて制御する。従来のスプール制動装置では、キャスティング後期の第3制動処理のときにスプールの回転速度が所定以下になると制動制御を終了する。制動制御の終了前後で釣人は仕掛けの着水を視認してサミング操作でスプール回転を制動し、クラッチ入り操作を行なう。
特許4039951号明細書
釣人が仕掛けの着水を視認し難い、例えば夜釣りの場合、仕掛けの着水を判断できないことがある。仕掛けの着水を判断できないと、サミング操作を行なうタイミングがとりにくく、バックラッシュが生じたり、仕掛けが着水する前にサミング操作を行なって目的の場所に仕掛けを投擲できない可能性がある。
本発明の課題は、電気的に制御可能な両軸受リールのスプール制動装置において、仕掛けの視認が困難な状況でも仕掛けの着水を精度良く判断できるようにすることにある。
発明1に係る両軸受リールのスプール制動装置は、先端に仕掛けが装着される釣り糸を巻き付け可能な両軸受リールのスプールを制動する装置である。スプール制動装置は、スプール制動部と、スプール制御部と、回転速度検出部と、着水判断部と、を備える。スプール制動部は、釣り糸繰り出し時にスプールを電気的に制動する。スプール制御部は、スプール制動部を電気的に制御する。回転速度検出部は、スプールの回転速度を検出可能である。着水判断部は、キャスティング開始後の所定のタイミングでスプールを瞬時制動し、制動解除後の回転速度の検出結果に応じて仕掛けが着水状態であるか否かを判断する。
このスプール制動装置では、釣り人がキャスティングすると、スプール制御部がスプール制動部を制御してスプールが制動される。そして、キャスティング開始後の所定のタイミングで、着水判断部によりスプールが瞬時制動され、制動解除後の回転速度に応じて着水判断部が、仕掛けが着水状態であるか否かを判断する。ここでは、仕掛けが着水状態であることを判断する際に、制動力を瞬時増加させて、その後のスプールの回転速度によって、仕掛けが着水状態であるか否かを判断している。このため、電気的に制御可能な両軸受リールのスプール制動装置において、仕掛けの視認が困難な状況でも仕掛けの着水を精度良く判断できるようになる。
発明2に係る両軸受リールのスプール制動装置は、発明1に記載のスプール制動装置において、着水判断部は、前記スプールの回転速度が所定回転数以上になってからの経過時間によって所定のタイミングを判断する。この場合には、キャスティングの経過時間によって所定のタイミングを設定しているので、着水の判断の精度をさらに高めることができる。
発明3に係る両軸受リールのスプール制動装置は、発明1又は2に記載のスプール制動装置において、着水判断部は、非加速状態判断部と、非加速時間判断部と、を有する。非加速状態判断部は、制動解除後に、回転速度検出部の検出結果によってスプールが加速していない非加速状態か否かを判断する。非加速時間判断部は、スプールが非加速状態であると判断すると、非加速状態が所定時間以上継続しているか否かを判断する。非加速状態が所定時間以上継続している判断すると、着水判断部は、仕掛けが着水状態であると判断する。
この場合には、スプールが所定時間以上非加速状態であり、張力が0の状態が所定時間以上維持されている場合、仕掛けが着水状態であると判断する。これにより、仕掛けの視認が困難な状況でも仕掛けの着水をさらに精度良く判断できる。
発明4に係る両軸受リールのスプール制動装置は、発明1又は2に記載のスプール制動装置において、着水判断部は、非加速状態判断部と、速度判断部と、を備える。非加速状態判断部は、制動解除後に、回転速度検出部の検出結果によってスプールが加速していない非加速状態か否かを判断する。速度判断部は、スプールが非加速状態であると判断すると、スプールの回転速度が所定速度以下か否かを判断する。着水判断部は、回転速度が所定速度以下の場合、仕掛けが着水状態であると判断する。この場合には、スプールが所定時間以上非加速状態であり、かつスプールの回転速度が所定速度以下の場合、仕掛けが着水状態であると判断する。これにより、仕掛けの着水をさらに精度良く判断できる。
明5に係る両軸受リールのスプール制動装置は、発明1又は2に記載のスプール制動装置において、着水判断部は、非加速状態判断部と、非加速時間判断部と、速度判断部と、を有する。非加速状態判断部は、制動解除後に、速度検出手段の検出結果によってスプールが加速していない非加速状態か否かを判断する。非加速時間判断部は、スプールが非加速状態であると判断すると、非加速状態が所定時間以上継続しているか否かを判断する。速度判断部は、非加速状態が所定時間以上継続していると判断すると、スプールの回転速度が所定速度以下か否かを判断する。着水判断部は、回転速度が所定速度以下と判断すると、仕掛けが着水状態であると判断する。
この場合には、スプールが所定時間以上非加速状態であり張力が0の状態が所定時間以上維持され、かつスプールの回転速度が所定速度以下の場合、仕掛けが着水状態であると判断する。これにより、発明3に対して回転速度の判断が加わり、仕掛けの着水をさらに精度良く判断できる。
本発明によれば、仕掛けが着水状態であるか否かを判断する際に、制動力を瞬時増加させて、その後のスプールの回転速度によって仕掛けが着水状態であるか否かを判断している。このため、電気的に制御可能な両軸受リールのスプール制動装置において、仕掛けの視認が困難な状況でも仕掛けの着水を精度良く判断できるようになる。なお、ここにおいて「着水状態」とは仕掛けが着水する寸前から着水直後における、サミング操作等が無ければバックラッシュが発生しやすい状態をそう呼んでいる。
本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの斜視図。 リール本体内部の構成を示す断面図。 スプール制動装置の構成を示すブロック図。 制御部の機能構成を示すブロック図。 制御部の制御動作を説明するグラフ。 制御部の制御動作を示すフローチャート。 その制動処理を示すフローチャート。 その着水処理を示すフローチャート。
<リールの構成>
図1及び図2において、本発明の一実施形態による両軸受リール100は、ベイトキャスティング用のロープロファイル形の両軸受リールである。このリールは、リール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用ハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3とを備えている。
ハンドル2は、アーム部2aと、アーム部2aの両端に回転自在に装着された把手2bとを有するダブルハンドル形のものであり、アーム部2aは、図2に示すように、ハンドル軸30の先端に回転不能に装着されており、ナット28によりハンドル軸30に締結されている。
リール本体1は、例えばマグネシウム合金などの軽金属製の部材であり、フレーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1側カバー6及び第2側カバー7とを有している。リール本体1の内部には糸巻用のスプール12がスプール軸20(図2)を介して回転自在に装着されている。
フレーム5内には、図2に示すように、スプール12と、サミングを行う場合の親指の当てとなるクラッチレバー17(図1)と、スプール12内に均一に釣り糸を巻くためのレベルワインド機構18とが配置されている。またフレーム5と第2側カバー7との間には、ハンドル2からの回転力をスプール12及びレベルワインド機構18に伝えるためのギア機構19と、スプール12とハンドル2との連結・遮断するクラッチ機構21と、クラッチレバー17の操作に応じてクラッチ機構21を制御するためのクラッチ制御機構22と、スプール12を制動するドラグ機構23と、スプール12の回転時の抵抗力を調整するためのキャスティングコントロール機構24とが配置されている。また、フレーム5と第1側カバー6との間には、キャスティング時のバックラッシュを抑えるための電気制御式のスプール制動機構(スプール制動装置の一例)25が配置されている。
フレーム5は、所定の間隔をあけて互いに対向するように配置された第1側板8及び第2側板9と、第1側板8と第2側板9を一体で連結する複数の連結部10aと、を有している。第1側板8には、円形の開口8aが形成されている。この開口8aには、リール本体1を構成するスプール支持部13が着脱自在に固定されている。スプール支持部13にはスプール12の一端を支持する第1軸受26aが収納される軸受収納部14が設けられている。スプール支持部13は開口8aに形成された雌ねじ部に螺合する雄ねじ部を有しており、開口8aにねじ込み固定されている。
スプール12は、両側部に皿状のフランジ部12aを有しており、両フランジ部12aの間に筒状の糸巻胴部12bを有している。図2左側のフランジ部12aの外周面は、糸噛みを防止するために開口8aの内周側に僅かな隙間をあけて配置されている。スプール12は、糸巻胴部12bの内周側を貫通するスプール軸20にたとえばセレーション結合により回転不能に固定されている。
スプール軸20は、たとえばSUS304等の非磁性金属製であり、第2側板9を貫通して第2側カバー7の外方に延びている。その延びた一端は、第2側カバー7に装着されたボス部7bに第2軸受26bにより回転自在に支持されている。またスプール軸20の他端は第1軸受26aにより回転自在に支持されている。スプール軸20の中心には、大径部20aが形成されており、両端に第1軸受26a及び第2軸受26bに支持される第1小径部20b及び第2小径部20cが形成されている。なお、第1軸受26a及び第2軸受26bは転がり部材と内輪及び外輪とがSUS404C製でその表面を改質して耐食性を向上させた転がり軸受である。
さらに、図2左側の第1小径部20bと大径部20aとの間には両者の中間の外径を有する、後述する磁石61を装着するための磁石装着部20dが形成されている。磁石装着部20dには、たとえば、SUM(押出・切削)等の鉄材の表面に無電界ニッケルめっきを施した磁性体製の磁石保持部27がたとえばセレーション結合により回転不能に固定されている。磁石保持部27は、断面が正方形で中心に磁石装着部20dが貫通する貫通孔27aが形成された四角柱状の部材である。磁石保持部27の固定方法はセレーション結合に限定されず、キー結合やスプライン結合等の種々の結合方法を用いることができる。
スプール軸20の大径部20aの右端は、第2側板9の貫通部分に配置されており、そこにはクラッチ機構21を構成する係合ピン29が固定されている。係合ピン29は、直径に沿って大径部20aを貫通しており、その両端が径方向に突出している。
クラッチレバー17は、図1に示すように、第1側板8と第2側板9の間の後部でスプール12後方に配置されている。クラッチレバー17はクラッチ制御機構22に連結されており、第1側板8と第2側板9の間で上下方向にスライドして、クラッチ機構21を連結状態と遮断状態とに切り換える。
ギア機構19は、ハンドル軸30と、ハンドル軸30に固定された駆動ギア31と、駆動ギア31に噛み合う筒状のピニオンギア32とを有している。ハンドル軸30は、第2側板9及び第2側カバー7に回転自在に装着されており、ローラ型のワンウェイクラッチ86及び爪式のワンウェイクラッチ87により糸繰り出し方向の回転(逆転)が禁止されている。ワンウェイクラッチ86は、第2側カバー7とハンドル軸30との間に装着されている。駆動ギア31は、ハンドル軸30に回転自在に装着されており、ハンドル軸30とドラグ機構23を介して連結されている。
ピニオンギア32は、第2側板9の外方から内方に延び、中心にスプール軸20が貫通する筒状部材であり、スプール軸20に軸方向に移動自在に装着されている。また、ピニオンギア32の図2左端側は、軸受33により第2側板9に回転自在かつ軸方向移動自在に支持されている。ピニオンギア32の図2左端部には係合ピン29に噛み合う噛み合い溝32aが形成されている。この噛み合い溝32aと係合ピン29とによりクラッチ機構21が構成される。また中間部にはくびれ部32bが、右端部には駆動ギア31に噛み合うギア部32cがそれぞれ形成されている。
クラッチ制御機構22は、スプール軸20方向に沿って移動するクラッチヨーク35を有している。また、クラッチ制御機構22は、スプール12の糸巻取方向の回転に連動してクラッチ機構21をクラッチオンさせるクラッチ戻し機構(図示せず)を有している。
キャスティングコントロール機構24は、スプール軸20の両端を挟むように配置された複数の摩擦プレート51と、摩擦プレート51によるスプール軸20の挟持力を調節するための制動キャップ52とを有している。左側の摩擦プレート51は、スプール支持部13内に装着されている。
<スプール制動機構の構成>
スプール制動機構25は、図3に示すように、スプール制動ユニット(スプール制動部の一例)40と、回転速度センサ(回転速度検出部の一例)41と、スプール制御ユニット42と、モードつまみ43と、を有している。スプール制動ユニット40は、スプール12とリール本体1とに設けられる。回転速度センサ41は、スプール12の回転速度と、釣り糸に作用する張力と、を検出するために設けられる。スプール制御ユニット42は、スプール制動ユニット40を制御する。モードつまみ43は、スプール制動ユニット40を制御する後述する4つの制動モードのいずれか一つを選択するために設けられる。
スプール制動ユニット40は、スプール12を発電により制動する電気的に制御可能なものである。スプール制動ユニット40は、スプール軸20に回転方向に並べて配置された複数(たとえば4つ)の磁石61を含む回転子60と、回転子60の外周側に対向して配置され直列接続された複数(たとえば4つ)のコイル62と、直列接続された複数のコイル62の両端が接続されたスイッチ素子63とを備えている。スプール制動ユニット40は、磁石61とコイル62との相対回転により発生する電流を、スイッチ素子63によりオンオフすることによりデューティ比を変更してスプール12を制動する。スプール制動ユニット40で発生する制動力はスイッチ素子63のオン時間が長いほど(デューティ比が大きいほど)に強くなる。
回転子60の4つの磁石61は、周方向に並べて配置され極性が交互に異なっている。磁石61は、磁石保持部27と略同等の長さを有する部材であり、その外側面は断面円弧状の面であり、内側面は平面である。この内側面がスプール軸20の磁石保持部27の外周面に接触して配置されている。
図2に示すように、糸巻胴部12bの内周面の磁石61に対向する位置には、たとえば、SUM(押出・切削)等の鉄材の表面に無電界ニッケルめっきを施した磁性体製のスリーブ68が装着されている。スリーブ68は、糸巻胴部12bの内周面に圧入又は接着などの適宜の固定手段により固定されている。このような磁性体製のスリーブ68を磁石61に対向して配置すると、磁石61からの磁束がコイル62を集中して通過するので、発電及びブレーキ効率が向上する。
コイル62は、コギングを防止してスプール12の回転をスムーズにするためにコアレスタイプのものが採用されている。さらにヨークも設けられていない。コイル62は、巻回された芯線が磁石61に対向して磁石61の磁場内に配置されるように略矩形に巻回されている。4つのコイル62は直列接続されており、その両端がスイッチ素子63に接続されている。コイル62は、磁石61の外側面との距離が略一定になるようにスプール軸芯に対して実質的に同芯の円弧状にスプール12の回転方向に沿って湾曲して成形されている。このため、コイル62と回転中の磁石61との隙間を一定に維持することができる。コイル62は、後述する回路基板70に取り付けられている。
スイッチ素子63は、たとえば高速でオンオフ制御できる並列接続された2つのFET(電界効果トランジスタ)63aを有している。FET63aの各ドレイン端子に直列接続されたコイル62が接続されている。このスイッチ素子63も回路基板70に装着されている。
回転速度センサ41は、たとえば、投光部と受光部とを有する投受光型の光電スイッチを用いている。回路基板70に対向するスプール12のフランジ部12aの外側面には、回転方向に間隔を隔てて配置されたに複数のスリットを有する検出筒部12cが一体形成されており、回転速度センサ41は、検出筒部12cを挟んで投光部と受光部とが対向して配置され、スリットを通過する光によりスプール12の回転速度を検出している。
モードつまみ43は、4つの制動モードのいずれかを選択するために設けられている。4つの制動モードは、後述する第1制動力及び第2制動力が異なる制動モードであり、Lモード(遠投モード)と、Mモード(中距離モード)と、Aモード(オールラウンドモード)と、Wモード(ウインドモード)の4つのモードである。
ここで、Lモードは、比重の軽い釣り糸を使用し、追い風の恵まれた条件においてスプーン、メタルジグ、バイブレーションなどの空気抵抗が少なく重い仕掛け(ルアー)を超遠投するためのロングディスタンスモードである。キャスティング直後のエネルギーを極限まで利用し、最大回転数を可能な限り高め、さらに中盤以降をほとんどフリーにして飛距離を伸ばせるように考慮された制動モードであり、第1制動力が最も小さく設定されている。
Mモードは、重心移動式プラグやペンシルベイト、バイブレーションなど空気抵抗の少ない仕掛け(プラグ)で快適に遠投できるように設定された制動モードである。キャスティング直後のオーバーランを抑えつつ、中盤以降を上手く補正してギリギリのところでバックラッシュさせずに飛距離を伸ばせるように設定している。比重の小さいポリアミド樹脂系の釣り糸を使用する場合、このモードを基準に設定するのが好ましい。
Aモードは、キャスティング直後のエネルギーを極限まで利用しつつ、後半の伸びを重視したブレーキ設定である。釣り糸や仕掛けの種類、風向きを問わず、ほとんどの状況でオールマイティーに使用可能である。とくに、比重の重いフロロカーボン系の釣り糸を使用する場合、このモードを基準に設定するのが好ましい。
Wモードは、完全な向かい風の中で仕掛けの飛行距離が落ちる状況でもバックラッシュを可及的に抑えて飛行距離を伸ばすモードであり、第2制動力が最も大きく設定されている。飛行中に回転して減速しやすい重心固定ミノーやフラットサイドクランクを向かい風に向かって投げる場合に最適なように設定されている。また、ピッチングやスキッピングなどのライトキャスティングであっても低回転からしっかりとバックラッシュを防止するように設定されている。
モードつまみ43は、第1側カバー6に回動自在かつ制動モードに応じた4つの回転位相に位置決め可能に設けられている。モードつまみ43には図示しない磁石が設けられている。回路基板70には磁石が回動する領域に間隔を隔てて配置された2つのホール素子からなるモードつまみ位置センサ45が設けられている。モードつまみ位置センサ45は、磁石の通過による2つのホール素子のオンオフの変化、具体的には、両方オン、一方オン他方オフ、一方オフ他方オン、両方オフにより、モードつまみ43の回転位相を検出し、後述する制御部55は、4つの制動モードのいずれかを回転位相に応じて設定する。
スプール制御ユニット42は、スプール支持部13のスプール12のフランジ部12aに対向する面に装着された回路基板70と、回路基板70に搭載された制御部55とを有している。
回路基板70は、中心が円形に開口する座金形状のリング状の基板であり、軸受収納部14の外周側でスプール軸20と実質的に同芯に配置されている。回路基板70は、スプール支持部13に相対回動自在に装着されている。また、回路基板70は、開口8aに対して所定の位相で配置されるように位置決めされている。これにより、スプール支持部13を開口8aに対して回して着脱しても回路基板70が一定の位相で配置される。
ここでは、回路基板70がスプール支持部13のスプール12のフランジ部12aと対向する面に装着されているので、回転子60の周囲に配置されたコイル62を回路基板70に直接取り付けることができる。このため、コイル62と回路基板70とを接続するリード線が不要になり、コイル62と回路基板70との絶縁不良を軽減できる。しかも、コイル62がスプール支持部13に取り付けられた回路基板70に装着されているので、回路基板70をスプール支持部13に取り付けるだけでコイル62もスプール支持部13に装着される。このため、スプール制動機構25を容易に組み立てできる。さらに、回路基板70がスプール支持部13に相対回転自在に装着され、かつ開口8aに対して所定の位相に位置決めされるので、回路基板70とリール本体1との位相が変化しない。このため、開閉する第1側カバー6に装着されたモードつまみ43に磁石を設け、回路基板70にホール素子を設けても、ホール素子が磁石を常に同じ位置関係で検出できる。
制御部55は、たとえばCPU55a,RAM55b,ROM55c及びI/Oインターフェイス55d等が搭載されたマイクロコンピュータから構成されている。制御部55のROM55cには、制御プログラムが格納されるとともに、後述する2つの制動処理にわたる第1制動力や第2制動力やタイマなどのデータがそれぞれ4つの制動モードに応じて格納されている。また、各制動モード時の張力の参照張力や開始張力などの設定値なども格納されている。制御部55には、回転速度センサ41と、モードつまみ43の回動位置を検出するためのモードつまみ位置センサ45とが接続されている。また、制御部55には、スイッチ素子63の各FET63aのゲートと、が接続されている。制御部55は、回転速度センサ41及びモードつまみ位置センサ45からの入力と後述する制御プログラムとにより、スプール制動ユニット40のスイッチ素子63をたとえば周期1/1000秒のPWM(パルス幅変調)信号によりオンオフ制御する。具体的には、制御部55は、選択された制動モードにおいて、回転速度に応じて減少するデューティ比Dでスイッチ素子63をオンオフ制御する。制御部55には電源としての蓄電素子57からの電力が供給される。この電力は回転速度センサ41とモードつまみ位置センサ45にも供給される。また、制御部55は、仕掛けが着水状態であるか否かを検出するとともに、仕掛けが着水状態であるとその旨を音によって釣り人に報知する。
制御部55は、図4に示すように、ソフトウェアによって実現される機能構成として、スプール制御部72と、張力検出部73と、着水判断部74と、着水報知部75と、を備えている。スプール制御部72は、図7に示す制動処理を行う。張力検出部73は、回転速度センサ41の出力から、後述する(1)式によって張力を算出する。着水判断部74は、機能構成として非加速状態判断部76と、非加速時間判断部77と、速度判断部78と、を有している。非加速状態判断部7は、スプール12が加速していない、すなわち、等速回転及び減速回転を含む加速していない非加速状態を判断する。この判断は、回転速度センサ41の時系列的な出力によって行われる。非加速時間判断部77は、非加速状態が所定時間(例えば、0.05秒から0.5秒)継続しているか否かを判断する。速度判断部78は、スプールの回転速度ωが着水状態の判断基準となる極低速の終了速度ωeになったか否かを判断する。着水報知部75は、着水判断部74を仕掛けが着水状態であることを判断すると、仕掛けが着水状態であると判断したことを、デューティ制御の周波数を可聴領域の周波数にしてデューティによる音、すなわちデューティ制御音を鳴動させることによって報知する。
電源としての蓄電素子57は、たとえば電解コンデンサを用いており、整流回路58に接続されている。整流回路58はスイッチ素子63に接続されており、回転子60とコイル62とを有し発電機として機能するスプール制動ユニット40からの交流電流を直流に変換しかつ電圧を安定化して蓄電素子57に供給する。
なお、これらの整流回路58及び蓄電素子57も回路基板70に搭載されている。この回路基板70に搭載されたコイル62を含む各部は、合成樹脂絶縁体製の絶縁被膜90により覆われている。絶縁被膜90は鍔付き円筒状に形成されており、コイル62と回路基板70と回路基板70に装着された電気部品と、を覆っている。ただし、回転速度センサ41の投受光部分は絶縁被膜90から露出している。
<実釣時のリールの操作及び動作>
キャスティングを行うときには、クラッチレバー17を下方に押圧してクラッチ機構21をクラッチオフ状態にする。このクラッチオフ状態では、スプール12が自由回転状態になり、キャスティングを行うと仕掛けの重さにより釣り糸がスプール12から勢いよく繰り出される。このキャスティングによりスプール12が回転すると、磁石61がコイル62の内周側を回転して、スイッチ素子63をオンするとコイル62に電流が流れスプール12が制動される。キャスティング時にはスプール12の回転速度は急激に速くなり、ピークを越えると徐々に減速する。
仕掛けが着水状態になると、デューティ制御音が鳴動し、釣り人は、仕掛けが着水したことを判断できる。これにより、釣り人は、ハンドル2を糸巻取方向に回転させて図示しないクラッチ戻し機構によりクラッチ機構21をクラッチオン状態にし、リール本体1をパーミングしてアタリを待つ。
<制御部の制御動作>
次に、キャスティング時の制御部55の概略のブレーキ制御動作について図5を参照して説明する。なお、図5では、縦軸に制動力の強さを表すデューティ比と張力と回転速度を示し、横軸にキャスティングからの時間経過を示している。また太実線で実際に制御されるデューティ比、つまり制動力が描かれている。
キャスティングが開始され、制御部55に電源が投入されると、モードつまみ43の位置に応じて、制動モードに応じた後述する第1制動処理の第1初期制動力(デューティ比D1S)と、第2制動処理の第2初期制動力(デューティ比D2S)と、第2制動力の倍率MP(たとえば、1.2倍から2.5倍の範囲)と、第2制動力の減衰率RA(たとえば0.2〜0.6)と、補正制動時のタイマTNのタイマ値(たとえば、0.05秒から0.5秒の範囲)と、が制御部55にセットされる。また、検出された張力Fに対する比較対照としての参照張力Frや制動開始時点を決定する開始張力Fsもセットされる。なお、図5では、第2制動力AD1の倍率MPは、たとえば1.5で説明している。
続いて、回転速度センサ41からの回転速度ωを読み込み、回転速度ωをもとに張力Fを算出する。
ここで、張力Fは、スプール12の回転速度の変化率(Δω/Δt)とスプール12の慣性モーメントJとで求めることができ、キャスティングしているときにスプール12の回転速度が変化すると、このとき、もしスプール12が釣り糸からの張力を受けずに単独で自由回転していた場合の回転速度との差は釣り糸からの張力により発生した回転駆動力(トルク)によるものである。このときの回転速度の変化率を(Δω/Δt)とすると、駆動トルクTは、下記(1)式で表すことができる。
T=J×(Δω/Δt)・・・・・(1)
(1)式から駆動トルクTが求められれば、釣り糸の作用点の半径(通常は15〜20mm)から張力を求めることができる。
キャスティング開始から徐々に降下する張力が所定値(開始張力Fs)以下になったときに大きな制動力を作用させると、回転速度のピークの手前で仕掛けの姿勢が反転して安定して飛行することを知見した。この回転速度のピークの手前で制動して安定した姿勢で仕掛けを飛行させるために以下の制御を行う。すなわち、キャスティング当初に短時間(ts1〜ts2)強い制動力D1Sを作用させて仕掛けを反転させる第1制動処理を行い、続いて、徐々に弱くなる第1制動力(図5の時間ta1+T1までは実線で、それ以降は破線で示している)と第2制動力(図5の時間ta1+T1以降において実線で示している)とを組み合わせて徐々に制動していき、仕掛けの着水を判断するまでスプール12を制動する。ここで、第1制動力D2は制動開始時の制動力から回転速度の二乗に比例して減少する。また、第2制動力は、第1制動力D2に所定の倍率MPを掛けた初期値からセットされた減衰率RAで減少する。
この第1制動処理と第2制動処理との2つの制動処理をスプール制御部72は行う。第2制動処理では、少なくとも一部が時間とともに減少するように設定された参照張力Frと検出された検出張力Fとを比較し、検出張力Fが参照張力Fr以下になると、第2制動力でスプール12を制動する。この第2制動力は、第1制動力を基準にして増加させたものであり、減衰率RAに従って減衰する。具体的には、検出張力が参照張力以下になると、タイマTN(N:1,2,3・・・)がその都度作動し、タイマTNがタイムアップすると、そのときの第1制動力D2を基準にして増加した第2制動力AD1により制動する。なお、タイムアップ前に検出張力Fが参照張力Frを超えるとタイマTNはリセットされ、第2制動力AD1について、第1制動力D2を基準にして増加させる処理は行われない。すなわち、それまでの減衰率RAにしたがって減衰する。
たとえば、図5では、時間ta1で検出張力Fが参照張力Fr以下になると、タイマT1がスタートし、タイムアップするまで検出張力Fが参照張力Fr以下であったので、タイマT1がタイムアップした時点でそのときの第1制動力D21を基準に増加させた第2制動力AD1)によりスプール12を制動する。このときの第2制動力AD1の値は、
AD1=D21+1.5×D21=2.5×D21
となる。
また、時間ta2でもまた検出張力Fが参照張力以下になったが、図5に破線の円内に示すように、タイマT2がタイムアップする前の時間tbで、検出張力Fが参照張力Frを超えたので、第2制動力を、第1制動力を基準にして増加させる処理(図5の時間ta2+T2において、細い2点差線で示している)は行われない。さらに、時間ta3で再度検出張力Fが参照張力Fr以下になり、かつタイマT2がタイムアップするまでその状態が続いていたので、タイマT2がタイムアップした時点で、第2制動力AD1を、そのときの第1制動力(D22)を基準に増加させる処理が実行され、制動力(D22+1.5×D22=2.5×D22)で制動される。第2制動力が時間経過とともに減衰率RAに応じて減衰する。また、第2制動力AD1は、第1制動力D2以下になることはない。
次に、具体的な制御処理について図6、図7及び図8の制御フローチャートを参照して説明する。
キャスティングによりスプール12が回転して蓄電素子57に電力が蓄えられ制御部55に電源が投入されると、ステップS1で初期設定が行われる。ここでは、各種のフラグや変数がリセットされる。たとえば、タイマTNの回数を示す変数Nを1にセットする。ステップS2では、キャスティングが開始されたか否かを判断するために、回転速度センサ41からのパルスによりスプール12の回転速度ωを読み込む。ステップS3では、回転速度ωがキャスティングの判断速度である速度ωi(例えば、3000rpmから6000rpm程度の回転速度であり、ここでは、5000rpm)を超えてキャスティングが開始されたか否かを判断する。回転速度ωが5000rpmを超えてキャスティングが開始されたと判断すると、ステップS4に移行する。ステップS4では、後述する着水処理に入る条件に関連するタイマTeがすでにスタート(オン)しているか否かを判断する。タイマTeがまだオンしていない場合は、ステップS4からステップS5に移行する。ステップS5では、タイマTeをオンしてスタートさせる。タイマTeがすでにオンしている場合は、ステップS6に移行する。なお、タイマTeは、キャスティングを開始してから仕掛けが着水状態であることを判断するまでの時間を計測するためのものである。タイマTeの値は、例えば1.8秒から2.5秒程度にセットされ、この実施形態では、2秒にセットされる。したがって、この実施形態では、キャスティングを開始してから2秒経過後に仕掛けが着水状態であるか否かが判断される。このタイマTeの時間は、釣りの制動モードによって変化する。たとえば、LモードのときのタイマTeの値はその他の制動モードのタイマTeの値よりも長く設定される。
ステップS6では、後述する制処理が開始されたか否かを示すフラグCFがオンしているか否かを判断する。まだ制処理が始まっていない場合は、ステップS7に移行する。ステップS7では、モードつまみ位置センサ45により何れの制動モードBMn(nは1〜4の整数)が選択されたか否かを判断する。ステップS8では、制動モードを選択された制動モードBMnに設定する。具体的には、制御部55内のROM55cから制動モードBMnに応じた第1制動処理の第1初期制動力D1S,第2制動処理の第1制動力の初期値である第2初期制動力D2S,第2制動力AD1の増加率MP,タイマTNのそれぞれのタイマ値,第2制動力AD1の減衰率RA及び第2制動力AD1で制動する際に使用する参照張力Fr等の制動モードBMn毎の値が読み出されRAM55bにセットされる。なお、第1初期制動力D1Sは、キャスティング初期の回転速度が10000rpmのときのデューティ比である。したがって、キャスティング初期の回転速度に応じて第1初期制動力D1Sは補正される。タイマ値は、タイマTN(N:正の整数)は第2制動処理において第2制動力AD1で制動する際にこの順で使用されるものであり、順にタイマ値が長くなるように設定されている。たとえば、タイマT1のタイマ値は0.05秒であり、タイマT2のタイマ値は0.1秒である。
ステップS9では、スプール12の回転速度ωを読み込む。ステップS10では、スプール12から繰り出される釣り糸に作用する張力Fを前述したような式に基づいて回転速度ωから算出する。
ステップS11では、算出された張力Fが開始張力Fs(たとえば、0.5〜1.5Nの範囲のいずれかの値)以下か否か判断する。開始張力Fsを超えている場合にはステップSに戻る。
張力Fが所定値Fs以下になるとステップS12に移行する。ステップS12では、フラグCFをオンする。ステップS13では、ステップS9で直近に検出した回転速度ωをキャスティング初期の回転速度ω1にセットする。ステップS14では、図7に示す制動処理を行う。ステップS15では、仕掛けが着水状態であることを判断するためのタイマTeがタイムアップしてオフしたか否かを判断する。タイマTeがタイムアップしていない場合は、ステップS2に戻る。タイマTeがタイムアップしてオフするとステップS16に移行し、図8に示す着水処理を行う。着水処理が終わると、ステップS17に移行する。
ステップS17では、全てのフラグをオフし、ステップS18で全てのタイマTNをリセットしてステップS2に戻る。
ステップS6で、フラグCFがオンしており、すでに制動処理が始まっている場合はステップS14にスキップする。
ステップS14の制処理では、図7のステップS20で、検出張力Fが所定値Fs以下になってから時間ts2が経過したか否かを判断する。時間ts2が経過するまではステップS21に移行し、第1制動処理を実行し、ステップS15に移行する。ステップS21の第1制動処理では、図5に示すように、ステップSでセットされた第1初期制動力D1Sをキャスティング初期の回転速度ω1に応じて補正し、一定の制動力で時間ts2の間スプール12を制動する。
制動を開始してから時間ts2が経過するとステップS20からステップS22に移行して第2制動処理を実行する。ステップS22では、回転速度ωを検出する。ステップS23では、張力Fを算出する。ステップS24では、フラグSFがオンしているか否かを判断する。このフラグSFは、第2制動処理をすでに開始しているか否かを判断するフラグである。フラグSFがオンしていない場合は、ステップS25に移行してフラグSFをオンする。ステップS26では、ステップS22で検出した回転速度ωを第2制動処理における初期回転速度ω2にセットする。ステップS24でフラグSFがすでにオンしている、すなわち第2制動処理がすでに開始されている場合にはステップS27に移行する。
ステップS27では、検出張力Fが参照張力Fr以下になったか否かを判断する。検出張力Fが参照張力Fr以下になると第2制動力を作用させるために、ステップS28に移行する。ステップS28は、タイマTN(最初はタイマT1)がすでにタイムアップしているか否かを判断する。タイムアップしていないときは、ステップS29に移行し、タイマTNがスタートしているか否かを判断する。タイマTNがスタートしていないときは、ステップS30に移行してタイマTNをスタートさせメインルーチンに戻る。タイマTNがすでにスタートしているとは、ステップS30をスキップしてメインルーチンに戻る。
タイマTNがタイムアップしているときは、ステップS28からステップS31に移行する。ステップS31では、初めて検出張力Fが参照Fr以下になった補正制動処理であるのか否かを示すフラグTFがオンしているか否かを判断する。フラグTFがオンしていないときは初めての場合であるのでステップS32に移行して次のタイマTN(たとえば、タイマT2)を準備するために変数Nを1インクリメントする。ステップS33では、フラグTFをオンする。ステップS34では、第2制動力AD1をセットしてメインルーチンに戻る。第2制動力AD1は、図5に示すように、タイマTNがタイムアップしたときの第1制動力D2に倍率MP(たとえば、1.5)を掛けたものを第1制動力に足してセットされる。
また、フラグTFがすでにオンしている場合には、ステップS31からステップS35に移行して第2制動力AD1の減衰処理をおこなう。具体的には、そのときの第2制動力AD1から第2制動力AD1に所定の減衰率RAを掛けたものを引いた値を新たな第2制動力AD1にセットする。ステップS36では、第1制動力D2より第2制動力AD1が弱くならないようにするために、減衰された第2制動力AD1が第1制動力D2以下か否かを判断する。第2制動力AD1が第1制動力D2以下の場合はステップS40に移行して第1制動力D2による制動処理を行う。
一方、検出張力Fが参照張力Frを超えている場合は、ステップS27からステップS37に移行する。ステップS37では、フラグTFがオンしているか否か、つまり、補正制動処理がすでになされているか否かを判断する。補正制動処理が行われている場合はステップS38に移行してフラグTFをオフする。補正制動処理が行われていない場合はステップS38をスキップする。ステップS39では、タイマTNをリセットし、タイマTNを初期化する。これにより、タイマTNがリセットする前に検出張力Fが参照張力Frを超えた場合に、タイマTNがタイムアップしないようにして第2制動力による制動処理をキャンセルしている。
ステップS40では、第1制動力による制動処理を行いメインルーチンで戻る。第1制動力による制動処理では、第2初期制動力D2Sを回転速度の二乗で減少させたデューティ比(D2=D2S(ω/ω2))でスプール12を制動する。
ここでは、検出張力Fが参照張力Frを超えていると、弱い第1制動力D2で制動し、検出張力Fが参照張力Fr以下になると第1制動力D2を基準として制動力を増加させた強い第2制動力AD1でスプール12を制動している。したがって、釣りの条件に応じて制動力の強弱が自動的に制御される。このため、釣りの条件がある程度変化しても、制動力の強弱の設定をし直す必要がなくなる。
ステップS16の着水処理では、仕掛けが着水状態であるか否かを判断する着水判断処理と、仕掛けが着水状態であることを判断するとその旨を報知する着水報知処理とを行う。図8に示す着水処理のステップS51で、仕掛けが着水状態であるか否かを判断するために補助的に制動するときの制動力を決めるために、張力目標値Ftをセットする。この張力目標値Ftは、例えば、タイマTeの値に目標係数を乗算して設定されるものであり、例えば、0.1N程度である。したがって、張力目標値Ftは、キャスティングの経過に伴って徐々に大きくなる。ステップS52では、スプール12の回転速度ωを読み込む。ステップS53では、読み込んだ回転速度ωから張力Fを算出する。ステップS54では、仕掛けが着水状態であることを判断する制動力を設定し、その制動力で所定時間(例えば、0.05秒から0.3秒)の間スプール12を制動する。なお、ステップS54では、現在のデューティ比D(例えば、第1制動力D2又は第2制動力AD)に、張力目標値Ftから現在の張力Fを減算した値(Ft−F)にゲインGを乗算した値((Ft−F)×G)を加算したデューティ比Dをセットする。ゲインGは、例えば1〜3の値である。制動が終わるとステップS54からステップS55に移行する。また、ステップS54では、デューティ制御を、1kHz未満の人間が聴くことができない不可聴領域の制御周波数によって行う。これにより、ステップS54での制動処理では、デューティ制御音は、釣り人に聞こえない。
ステップS55では、ステップS54でセットされたデューティ比Dが90パーセントを超えたか否かを判断する。デューティ比Dが90パーセントを超えた場合は、ステップS60に移行する。デューティ比Dが90%以下の場合は、ステップS56に移行し、回転速度ωを回転速度センサ41から読み込む。ステップS57では、回転速度ωの経時変化から加速度を算出する。ステップS58では、算出された加速度が加速状態であるのか非加速状態であるのかを判断する。すなわち、スプール12の回転が増加している状態、若しくは、減速している状態又は一定速度で回転している状態なのかを判断する。加速状態のときは、ステップS51に戻る。非加速状態の場合は、ステップS59に移行し、非加速状態が所定時間(例えば、0.05秒から0.5秒)の間継続しているか否かを判断する。所定時間非加速状態が継続していない場合は、ステップS56に戻る。
所定時間非加速状態を維持している場合は、ステップS60に移行して、そのときの回転速度ωを読み込む。ステップS61では、検出された回転速度ωが着水状態の判断基準となる低速の終了速度ωe(例えば、回転速度が4000rpmから5000rpmの範囲)以下になったか否かを判断する。回転速度ωが終了速度ωeに達しない場合は、ステップS60に戻る。回転速度ωが終了速度ωe以下の場合は、仕掛けが着水状態であると判断して、ステップS62に移行する。ステップS62では、仕掛けが着水状態であることを、釣り人に報知するために可聴領域(例えば、1kHzから3kHzの範囲)の制御周波数で所定(例えば、90%デューティ)のデューティ比で所定時間(例えば、1秒から3秒)制動を行い、デューティ制御音を発生させる。これにより、釣り人は、夜釣りの場合のように、仕掛けの着水を目視できない場合でも、仕掛けの着水状態を認識できる。このため、着水後のサミング操作やクラッチオン操作等をタイミングよく行える。報知処理を終わると、図6のステップS17に移行する。
ここでは、仕掛けの着水を判断する際に、制動力を瞬時増加させて、制動解除後のスプール12の回転速度によって仕掛けが着水状態であるか否かを判断している。このため、電気的に制御可能な両軸受リール100のスプール制動機構25において、仕掛けの着水を精度良く判断できるようになる。
また、仕掛けが着水状態であると判断すると、デューティ制御音を鳴動させていその旨を釣り人に報知できるので、夜釣りなどで仕掛けの着水を目視できなくても、釣り人が仕掛けの着水を認識できる。このため、着水後のサミング操作やクラッチオン操作をタイミングよく行える。
<特徴>
上記実施形態は、下記のように表現可能である。
(A)スプール制動機構25は、先端に仕掛けが装着される釣り糸を巻き付け可能な両軸受リール100のスプール12を制動する装置である。スプール制動機構25は、スプール制動ユニット40と、スプール制御部72と、回転速度センサ41と、着水判断部74と、を備える。スプール制動ユニット40は、釣り糸繰り出し時にスプール12を電気的に制動する。スプール制御部72は、スプール制動ユニット40を電気的に制御する。回転速度センサ41は、スプール12の回転速度を検出可能である。着水判断部74は、キャスティング開始後の所定のタイミングでスプール12を瞬時制動し、制動解除後の回転速度の検出結果に応じて仕掛けが着水状態であるか否かを判断する。
このスプール制動機構25では、釣り人がキャスティングすると、スプール制御部72がスプール制動ユニット40を制御してスプール12が制動される。そして、キャスティング開始後の所定のタイミングで、着水判断部74により、そのときの制動力よりも大きい制動力でスプール12が瞬時制動され、制動解除後の回転速度に応じて仕掛けが着水状態であるか否かを着水判断部74が判断する。ここでは、仕掛けの着水を判断する際に、制動力を瞬時増加させて、その後のスプール12の回転速度によって仕掛けが着水状態であるか否かを判断している。これにより、通常の回転速度だけで着水を判断する場合に比べて、釣り糸に作用する張力の影響等を加速度などにより判断できる。これにより、電気的に制御可能な両軸受リール100のスプール制動機構25において、仕掛けの着水を精度良く判断できるようになる。
(B)スプール制動機構25において、着水判断部74は、スプール10の回転速度が所定回転数以上になってからの経過時間によって所定のタイミングを判断する。この場合には、キャスティングの経過時間によって所定のタイミングを設定しているので、着水の判断の精度をさらに高めることができる。
(C)スプール制動機構25において、着水判断部74は、非加速状態判断部76と、非加速時間判断部77と、を有する。非加速状態判断部76は、制動解除後に、回転速度センサ41の検出結果によってスプール12が加速していない非加速状態か否かを判断する。非加速時間判断部77は、スプール12が非加速状態であると判断すると、非加速状態が所定時間以上継続しているか否かを判断する。非加速状態が所定時間以上継続していると判断すると、着水判断部74は、仕掛けが着水状態あると判断する。
この場合には、スプール12が非加速状態を所定時間以上維持し、張力が0の状態が所定時間以上維持されている場合、仕掛けが着水状態であると判断する。これにより、回転速度だけで着水を判断する場合に比べて、仕掛けの着水をさらに精度良く判断できる。
(D)スプール制動機構25において、着水判断部74は、非加速状態判断部76と、速度判断部78とを有する。非加速状態判断部76は、制動解除後に、回転速度センサ41の検出結果によってスプール12が加速していない非加速状態か否かを判断する。速度判断部78は、スプール12が非加速状態であると判断すると、スプール12の回転速度が所定速度以下か否かを判断する。着水判断部74は、回転速度が所定速度以下の場合、仕掛けが着水状態であると判断する。この場合には、スプール12が所定時間以上非加速状態であり、かつスプール12の回転速度が所定速度以下の場合、仕掛けが着水状態であると判断する。これにより、仕掛けの着水をさらに精度良く判断できる。
(E)スプール制動機構25において、着水判断部74は、非加速状態判断部76と、非加速時間判断部77と、速度判断部78と、を有する。非加速状態判断部76は、制動解除後に、回転速度センサ41の検出結果によってスプール12が加速していない非加速状態か否かを判断する。非加速時間判断部77は、スプール12が非加速状態であると判断すると、非加速状態が所定時間以上継続しているか否かを判断する。速度判断部78は、非加速状態が所定時間以上継続していると判断すると、スプール12の回転速度ωが所定速度ωe以下か否かを判断する。着水判断部74は、回転速度ωが所定速度ωe以下と判断すると、仕掛けが着水状態であると判断する。
この場合には、スプール12が非加速状態を所定時間以上維持し、張力が0の状態が所定時間以上維持され、かつスプール12の回転速度ωが所定速度ωe以下の場合、仕掛けが着水状態であると判断する。これにより、回転速度の判断が加わり、仕掛けの着水をさらに精度良く判断できる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(a)前記実施形態では、発電によりスプールを制動するスプール制動ユニットを開示したが、スプール制動ユニットは、電気的に制御可能なものであればどのような構成でもよい。たとえば、電気的に制御可能なアクチュエータによりブレーキシューやブレーキパッドをドラムやディスクに接触させるようなものでもよい。
(b)前記実施形態では、電気制御可能なスプール制動機構25で第1制動力D2第2制動力AD1と、を組み合わせて制動しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、キャスティングの時間経過に応じて制動力の変化の割合を変えて制動制御を行ってもよい。
(c)前記実施形態では、釣り糸に作用する張力をスプールの回転速度から算出したが、スプール軸にひずみゲージを装着する等などにより張力を直接検出してもよい。
(d)前記実施形態では、非加速状態が所定時間以上継続した後に回転速度が所定以下の回転速度であると、仕掛けが着水状態であると着水判断部74が判断したが、本発明はこれに限定されない。例えば、非加速状態が所定時間経過した時点で仕掛けが着水状態であると着水判断部74が判断してもよい。この場合、図8のステップS60及びステップS61の処理を行わなければよい。
また、非加速状態の検出の都度速度判断部78が回転速度を判断し、回転速度が所定以下の回転速度の場合、仕掛けが着水状態であると着水判断部74が判断してもよい。この場合、図8のステップS59の判断を省略し、ステップS61でステップS60に戻るのに代えて、ステップS56に戻ればよい。
(e)前記実施形態では、仕掛けの着水を判断するための瞬時制動を行う所定のタイミングをキャスティングからの経過時間によって判断したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、キャスティング後に釣り糸に作用する所定値以下の張力が所定時間以上維持されたタイミングを所定のタイミングとしてもよい。
(f)前記実施形態では、仕掛けの着水の報知を、デューティ制御の制御周波数を可聴領域の周波数にし、デューティ制御音により行ったが、本発明はこれに限定されない。たとえば、ランプ又は表示器による表示などの光による報知、並びにバイブレータによる振動によって仕掛けの着水を報知してもよい。
また、音で報知を行う場合、デューティ制御音を用いずに、ブザー等の発音手段を設けて発音手段が発する音によって報知してもよい。
(g)前記実施形態では仕掛けの着水状態の判断後、報知手段によって釣人に着水状態を報知し、サミング操作やクラッチ操作等を促していたが、着水状態の判断後にスプールをより強い制動力で制動したり、クラッチ機構を自動的に入り状態に切り換えたりするように構成してもよい。
12 スプール
25 スプール制動機構(スプール制動装置の一例)
40 スプール制動ユニット(スプール制動部の一例)
41 回転速度センサ(回転速度検出部の一例)
42 スプール制御ユニット
72 スプール制御部
73 張力検出部
74 着水判断部
76 非加速状態判断部
77 非加速時間判断部
78 速度判断部

Claims (4)

  1. 先端に仕掛けが装着される釣り糸を巻き付け可能な両軸受リールのスプールを制動する両軸受リールのスプール制動装置であって、
    前記釣り糸繰り出し時に前記スプールを電気的に制動するスプール制動部と、
    前記スプール制動部を電気的に制御するスプール制御部と、
    前記スプールの回転速度を検出可能な回転速度検出部と、
    キャスティング開始後の所定のタイミングで前記スプールを瞬時制動し、制動解除後の回転速度の検出結果に応じて仕掛けが着水状態であるか否か判断する着水判断部と、
    を備え
    前記着水判断部は、前記スプールの回転速度が所定回転数以上になってからの経過時間によって前記所定のタイミングを判断する、両軸受リールのスプール制動装置。
  2. 前記着水判断部は、
    前記制動解除後に、前記回転速度検出部の検出結果によって前記スプールが加速していない非加速状態か否かを判断する非加速状態判断部と、
    前記スプールが前記非加速状態であると判断すると、前記非加速状態が所定時間以上継続しているか否かを判断する非加速時間判断部と、を有し
    前記非加速状態が前記所定時間以上継続していると、前記仕掛けが着水状態であると判断する、請求項1に記載の両軸受リールのスプール制動装置。
  3. 前記着水判断部は、
    前記制動解除後に、前記回転速度検出部の検出結果によって前記スプールが加速していない非加速状態か否かを判断する非加速状態判断部と、
    前記スプールが前記非加速状態であると判断すると、前記スプールの回転速度が所定速度以下か否かを判断する速度判断部と、を有し、
    前記回転速度が所定速度以下の場合、前記仕掛けが着水状態であると判断する、請求項1に記載の両軸受リールのスプール制動装置。
  4. 前記着水判断部は、
    前記制動解除後に、前記回転速度検出部の検出結果によって前記スプールが加速していない非加速状態か否かを判断する非加速状態判断部と、
    前記スプールが前記非加速状態であると判断すると、前記非加速状態が所定時間以上継続しているか否かを判断する非加速時間判断部と、
    前記非加速状態が前記所定時間以上継続していると、前記スプールの回転速度が所定速度以下か否かを判断する速度判断部と、を有し、
    前記回転速度が所定速度以下の場合、前記仕掛けが着水状態であると判断する、請求項1に記載の両軸受リールのスプール制動装置。
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