JP5993385B2 - 喫煙品及び喫煙品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は喫煙品および喫煙品の製造方法に関する。好ましくは、本発明は、換気性を制御して変化させることができる喫煙品に関する。
下記特許文献1には、換気性を変化させることができる喫煙品が開示されている。この喫煙品は、回転させて開口間での回転度を変えることで空気による希釈を調整できる。この文献に開示された喫煙品は、不連続に並んだ複数の切欠が設けられた戻り止め手段を備え、これらの切欠は突出部と係合することができる。突出部が切欠の間を移動すると戻り止め作用が働く。しかし、この喫煙品では、換気性が変化したときに望ましいレベルの可聴フィードバックが得られないおそれがある。
本発明の第1の態様によれば、第1の部分と、第1の部分に相対移動可能な第2の部分とを備え、第1の部分または第2の部分のいずれか一方の第1の制御面と、第1の部分と第2の部分のもう一方の第2の制御面を有する制御機構をさらに備え、第2の制御面が第1の制御面と係合して第1の部分と第2の部分との相対移動を制御するように構成されている喫煙品が提供される。
つまり、この喫煙品では、第1の部分が第2の部分に相対移動するのを制御することができる。
好ましくは、第1の部分および/または第2の部分は、少なくとも1つの換気領域を有していて、第1の部分の第2の部分に対する位置によって、少なくとも1つの換気領域を通る換気を選択的に制御することができるように構成されている。
好ましくは、第1の制御面および/または第2の制御面は、円周方向に間隔を置いて配置された複数の凹部を形成する連続面で構成されている。
好ましくは、これらの凹部は、実質的に長手方向に延びる複数の細長い溝であって、隣り合う溝は***部によって隔てられている。
好ましくは、第1の部分は第2の部分に相対回転することができ、制御機構は第1の部分と第2の部分の相対回転を制御して、複数の位置合わせ点から1つの位置合わせ点を選択するように構成されている位置合わせ機構である。
好ましくは、この制御機構は、第2の部分が第1の部分に対して長手方向に移動でき、かつ第1の部分と第2の部分が相対回転するのを防ぐように構成されている案内機構である。
本発明の第2の態様によれば、第1の部分を準備する工程と、第2の部分を準備する工程と、第2の部分が第1の部分に相対移動できるように第2の部分を第1の部分に取り付ける工程とを有し、第1の部分と第2の部分は制御機構をさらに備え、この制御機構は、第1の部分または第2の部分のいずれか一方に第1の制御面、および第1の部分と第2の部分のもう一方に第2の制御面を有し、第2の制御面が第1の制御面と係合して第1の部分と第2の部分の相対移動を制御するように構成されている喫煙品の製造方法が提供される。
次に、添付した図面を参照して本発明の実施態様を説明するが、これらは単なる例示に過ぎない。
第1の実施態様による可変換気システムが第1の状態にある喫煙品の側面図である。 第1の実施態様による可変換気システムが第2の状態にある喫煙品の断面側面図である。 第1の実施態様による可変換気システムが第3の状態にある喫煙品の断面側面図である。 第1の実施態様による可変換気システムが第3の状態にある喫煙品の分解断面側面図である。 第1の実施態様による可変換気システムを有する喫煙品の一部の平面図である。 第2の実施態様による可変換気システムが第1の状態にある喫煙品の側面図である。 第2の実施態様による可変換気システムが第1の状態にある喫煙品の断面側面図である。 第2の実施態様による可変換気システムが第2の状態にある喫煙品の断面側面図である。 第2の実施態様による可変換気システムが第2の状態にある喫煙品の分解断面側面図である。 第3の実施態様による可変換気システムが第1の状態にある喫煙品の断面側面図である。 第3の実施態様による可変換気システムが第2の状態にある喫煙品の断面側面図である。 第3の実施態様による可変換気システムが第1の状態にある喫煙品の分解断面側面図である。 第4の実施態様による可変換気システムが第1の状態にある喫煙品の断面側面図である。 第4の実施態様による可変換気システムが第2の状態にある喫煙品の断面側面図である。 第4の実施態様による可変換気システムが第1の状態にある喫煙品の分解断面側面図である。 第5の実施態様による可変換気システムが第1の状態にある喫煙品の断面側面図である。 第5の実施態様による可変換気システムを有する喫煙品の分解断面側面図である。 第6の実施態様による可変換気システムが第1の状態にある喫煙品の断面側面図である。 第6の実施態様による可変換気システムを有する喫煙品の分解断面側面図である。 第7の実施態様による可変換気システムが第1の状態にある喫煙品の側面図である。 第7の実施態様による可変換気システムが第2の状態にある喫煙品の側面図である。 第8の実施態様による可変換気システムが第1の状態にある喫煙品の側面図である。 第8の実施態様による可変換気システムが第2の状態にある喫煙品の側面図である。 第8の実施態様による可変換気システムを有する喫煙品の分解断面側面図である。 第9の実施態様による可変換気システムが第1の状態にある喫煙品の斜視図である。 第9の実施態様による可変換気システムが第2の状態にある喫煙品の斜視図である。 第10の実施態様による可変換気システムが第1の状態にある喫煙品の側面図である。 第10の実施態様による可変換気システムが第2の状態にある喫煙品の側面図である。 1つの実施態様による喫煙品の第1の部分の表面の側面図である。 1つの実施態様による喫煙品の第2の部分の表面の側面図である。
一実施態様による喫煙品を簡単に説明する。この喫煙品は、タバコ、葉巻、シガリロなどの物品であってもよい。便宜上、本明細書ではこれらの物品を「喫煙品」と呼ぶ。この喫煙品は、好ましくはタバコである喫煙材を含む第1の部分を備える。この喫煙材はタバコロッドに成形されており、好ましくは、第1のフィルターに取り付けられている。このタバコロッドと第1のフィルターは、好ましくはチッピングで形成されたカバー層でよって接続されている。このタバコロッドと第1のフィルターは、まとめてタバコ部とも呼ばれる。
この喫煙品の第2の部分は、タバコロッドおよび/または第1のフィルターの周縁部を囲む円筒管状のスリーブを備える。このスリーブは、紙を円筒状にしたものが好ましい。このタバコロッドと第1のフィルターは、スリーブの長軸を中心に一体回転するように寸法が定められている。
第2の部分は、必要なら、スリーブの吸口側端部に、第1のフィルターに隣接または接続する第2のフィルターをさらに備えていてもよい。この第2のフィルターは、スリーブ内に堅固に取り付けられて固定されている。この第1のフィルターおよび/または第2のフィルターは、例えば酢酸セルローストウなどの一般的な濾過材料でできているのが好ましい。
ここでは、タバコロッドとフィルターは、チッピング紙によって接続されるものとして説明する。このチッピング紙は、標準的なチッピング紙、すなわち比較的厚さがあり、凹凸があるチッピング紙、または板紙型のチッピング紙でよい。あるいは、何らかの材料で形成した筒によって濾過材料を喫煙材に取り付けてもよい。詳細には、この筒は、コーンスターチ系プラスチックなどのプラスチック材料で形成されていてもよい。あるいは、セラミック材料で形成されていてもよい。あるいは、箔、金属、または金属化紙で形成されていてもよい。
この喫煙品は、喫煙品の換気性を調整できるように構成された換気システムを備えている。制御機構の制御によって、第1の部分に対する第2の部分の位置が選択されて換気性が選択される。この制御機構が、好ましくは触覚フィードバックおよび/または可聴音を提供して、選択された位置へ移動したこと、または選択された位置から移動したことが示されるのが好ましい。
図1乃至図5は、第1の実施態様による喫煙品180を示す。この喫煙品180は、タバコ部181を備えていて、このタバコ部181はタバコロッド形状の喫煙材とフィルター184を備えていてもよい。このタバコ部181を含む第1の部分は、スリーブ183を含む喫煙品の第2の部分に相対移動可能である。フィルター184は、スリーブ183内の吸口側端部に配置されている。タバコロッドは、フィルター184に固定されている。スリーブ183は、タバコ部181に対して回転はできるが、タバコ部181に対して長手方向には移動できない。タバコ部181は、スリーブ183で囲まれた後方端部を有する。
スリーブ183の前方端部側には、1つ以上の第1の換気孔186が設けられている。好ましくは、スリーブ183は、その周縁部の一部分だけにわたって長手方向および円周方向に延びる第1の換気孔186を1つ備えている。好ましくは、この第1の換気孔186の外形は実質的に長方形である。タバコ部181の後方端部側には、1つ以上の第2の換気孔187が設けられている。好ましくは、タバコ部181は、一列に並んでいる複数の第2の換気孔187を備えていて、その列は周縁部の一部分だけにわたって長手方向および円周方向に延びている。複数の第2の換気孔187が、長手方向に平行に延びる複数の列をなしていてもよい。この第2の換気孔187によって、空気をタバコ部181に、特にフィルターおよび/または喫煙材を含有するタバコロッドに進入させることができる。第2の換気孔187は、タバコ部181のタバコロッドとフィルターとは別個のスリーブとして形成された筒状部材189に形成されている。この筒状部材189は、フィルターおよび/またはタバコロッド181を囲むようにこれらに取り付けられており、好ましくは、シート状の可撓性材料、詳細には紙で形成されている。この筒状部材189で、フィルターをタバコロッドに接続してもよい。または、チッピング紙(図示せず)などのその他の手段によって接続されたフィルターとタバコロッドに、この筒状部材189を巻き付けてもよい。
図1は、部分的に換気性を有する状態にある喫煙品を示す。第1の換気孔186と第2の換気孔187が部分的に整列していて、ある程度の空気をフィルターおよび/またはタバコロッドの本体内に進入させることができる。
図2は、換気性が最小限の状態にある喫煙品180を示す。第1の換気孔186と第2の換気孔187が回転整列していないため、喫煙品が換気孔186、187を経由して換気を行うのを防いでいる。
図3は、換気性が最大限の状態にある喫煙品180を示す。第1の換気孔186と第2の換気孔187が回転整列しているため、喫煙品は換気孔186、187を経由して換気を行うことができる。
この喫煙品180では、最初の換気状態を、最小限の換気状態、最大限の換気状態、または最小限値と最大限値の間の中間的な換気状態から選択できるようになっている。最初の換気状態が最小限の換気状態である場合は、スリーブをタバコ部に対して片方すなわちどちらか一方向に回転させると換気性が高まる。第1の換気孔186と第2の換気孔187は、初めは回転整列しておらず、好ましくは、スリーブとタバコ部が接続される前に、別々の工程を経てスリーブとタバコ部に形成される。
最初の換気状態が最大限の換気状態である場合は、スリーブをタバコ部に対してどちらか一方向に回転させると換気性が低下する。第1の換気孔186と第2の換気孔187は、初めは完全に回転整列しており、スリーブがタバコ部に接続されて最初の換気状態とするときに、同一の工程で同時に形成してもよい。あるいは、第1の換気孔と第2の換気孔を別々の工程を経てスリーブとタバコ部に形成することもでき、その場合は、これらの換気孔は、スリーブとタバコ部を接続する前に形成される。
最初の換気状態が中間の換気状態である場合は、スリーブをタバコ部に対して第1の方向に回転させると換気性が高まり、反対の第2の方向に回転させると換気性が低下する。第1の換気孔186と第2の換気孔187は、最初は部分的に回転整列しており、好ましくは、スリーブとタバコ部を接続する前に別々の工程を経てスリーブとタバコ部に形成される。
図2と図3は、スリーブ183とタバコロッド181が互いに長手方向に移動するのを制限していて、特に、タバコロッド181からスリーブ183が離脱するのを防いでいる拘束手段を備える喫煙品180を示す。この拘束手段は、第1の係合面185aと第2の係合面185bからなる。第1の係合面185aは、タバコ部の前方部から徐々に直径が大きくなっている部分の、直径が大きい部分に形成されるのが好ましい。第1の係合面185aの前方外装面は、タバコ部に巻き付けられていてタバコ部の直径を大きくしている(紙などの)シート材料で形成されているのが好ましい。第1の係合面185aは、筒状部材189の半径方向外向きに延びる前方縁部に形成されるのが好ましい。あるいは、タバコ部にチッピング紙またはその他のシート材料を巻き付けて形成してもよい。
第2の係合面185bは、スリーブを形成する円筒管の内面に設けられている。この第2の係合面185bは、スリーブの前方端部から後方端部にわたって形成されていて、かつ、スリーブの外面を形成している円筒状スリーブの内側に形成されている。つまり、第2の係合面185bは、第2の部分の外面に形成されている。第2の係合面185bは、折り曲げられたスリーブ183の内側に設けられ、スリーブを形成するブランクの前方端部を折り曲げて形成されている。拘束手段185a、185bは自由に回転可能であると同時に、スリーブ183がタバコ部181から離脱したり、タバコ部181に対して長手方向後方へ移動したりするのを防いでいる。
図4は、喫煙品180の分解図である。喫煙品180は、タバコ部181を備え、このタバコ部181にはフィルター184が取り付けられている。
図2乃至図4に示すように、喫煙品180はスリーブ183とタバコ部181の回転を制御するように構成されている位置合わせ方式の制御機構を備える。この位置合わせ機構は、タバコ部に第1の位置合わせ部188aを備え、この第1の位置合わせ部188aはスリーブ183の第2の位置合わせ部188bと係合する。スリーブ183は、タバコ部181に対して回転して、複数の所定の位置合わせ回転点へ移動することができる。これらの位置合わせ点は狭い間隔で配置されているため、段階的な増分移動が可能である。本発明の位置合わせ機構によれば、回転角度を細かく調整し、その回転角度を維持することができる。この位置合わせ機構には、多数の位置合わせ点が設けられており、その数は少なくとも3箇所、好ましくは少なくとも7箇所、より好ましくは10、12、15、20、22箇所またはそれ以上である。本発明の位置合わせ機構は、好ましくは18乃至25箇所の位置合わせ点を備え、より好ましくは20乃至22箇所の位置合わせ点を備えている。このような位置合わせ機構では、第1の部分と第2の部分が実質的に連続回転できる。
タバコ部181の後方端部に備えられた第1の位置合わせ部188aは、スリーブ183によって囲まれている。この第1の位置合わせ部188aには、第2の位置合わせ部の凸部に係合可能な複数の凹部が設けられているのが好ましい。これらの凹部によって形成される外面は波形が好ましい。詳細には、第1の位置合わせ部188aの外面は平坦ではなく、実質的に長手方向に延びる***部によって隔てられた複数の細長い溝を備えているのが好ましい。これらの複数の***部と溝によって、半径方向になだらかに上下する波状の外面が形成されている。隣り合う凹部の間の***部は、実質的に均一な曲率半径で湾曲した形をしている。隣り合う凹部の間の***部は、隣り合う凹部が係合している状態から移動するのに対して最大抵抗力をもたらす周縁部の一点を定めている。あるいは、これらの溝は凹断面形状の丸溝とすることができる。隣り合う凹部の間の***部は、先端が尖った形状、ひだ形状、またはテーパ状とすることができ、最大半径を有する実質的に鋭い先端を持っている。隣り合う凹部の間の***部は、隣り合う凹部が係合している状態から移動するのに対して最大抵抗力をもたらす周縁上の一点を定めている。このような形状により、第1の部分と第2の部分が相対回転したときに大きな音を出して、換気状態が変更されたことを知らせる可聴フィードバックをもたらすことができる。
第1の位置合わせ部は、喫煙品の第1の部分の外面に形成してもよい。詳細には、第1の位置合わせ部188aは、フィルター184を囲む筒状位置合わせ部材182に形成されてもよい。フィルターを囲む筒状位置合わせ部材182は、濾過材料とプラグラッパーからなるフィルターとは別個であり、必要なら、この位置合わせ部材182によりフィルターをタバコロッドに接続してもよい。第1の位置合わせ部188aを形成する筒状位置合わせ部材182は、前述したように、酢酸セルロースを円筒状にしたものや、凹部および/または凸部を有する紙でできたスリーブであってもよく、接着剤によってフィルターに取り付けてもよい。第1の位置合わせ部188aの形状は、位置合わせ部材182を筒状にする前、かつ位置合わせ部材182をフィルターおよび/またはタバコロッドに取り付ける前の、位置合わせ部材182が未加工状態であるときに成形される。
位置合わせ溝と位置合わせ***部は、好ましくはタバコ部の周縁部全体にわたって延びている。あるいは、これらの溝と***部はタバコ部の周縁部の一部分だけに延びていてもよい。この位置合わせ溝と位置合わせ***部は、位置合わせ部材182の長さ全体にわたって延びていてもよく、または位置合わせ部材182の長さの一部分にだけ延びていてもよい。
あるいは、第1の位置合わせ部188aは、半径方向に湾曲するフィルターの外装面に形成されていてもよい。この位置合わせ部を備える外面を有するフィルターは、好ましくは長手方向に延びる円筒形に成形された濾過材料からなる。この濾過材料は、周知のどの濾過材料でもよく、具体的には、酢酸セルローストウである。この濾過材料は、1枚以上のシート状可撓性材料で包まれている。好ましくは、シートの材料は紙であり、プラグラッパーとして知られる紙でよい。この紙は、円筒状の濾過材料の湾曲面を覆っている。この紙により、第1の位置合わせ部の溝と***部を形成している連続する外面が形成され、支持される。この紙を変形させて溝と***部を成形し、溝と***部の形状が永久的に紙に維持されるように処理する。この紙を、溝と***部を形成するように成形した後に濾過材料に巻きつける。このプラグラッパーを切り取って溝を形成するのではない。この紙を、エンボス加工、押し出し成形、圧接、または特にローラーを使って何らかの形で圧力を加えて変形させてもよい。凹部を形成する間は、この紙を加熱してもよい。
必要なら、濾過材料を囲む紙材料をフィルムで包むこともできる。このフィルムの外面は、複数の溝を形成している連続する外面である。このフィルムはプラスチック材料であるのが好ましく、特にポリマー、例えばポリプロピレンである。フィルムは透明でも、不透明でもよい。このプラスチックフィルムによって、溝と***部が形成された支持紙のみを使用した場合よりも強固な外面が提供される。このフィルムによって、回転中に、溝と***部が位置合わせ機構の係合部分と接触することで削られて平らになるのを防ぐことができる。このフィルムは、溝と***部が既に成形されているプラグラッパーに取り付けられている。外面が所定の高い硬度を有するので、位置合わせ機構がある位置合わせ点から別の位置合わせ点に移動したときに大きな音を出すことができる。
スリーブ183は、第2の位置合わせ部188bを備えている。この第2の位置合わせ部188bは、スリーブ183の内側かつ後方端部に配置され、第1の位置合わせ機構188aと係合可能な1つ以上の部分を備えている。この第2の位置合わせ部188bは、第1の位置合わせ部188bと実質的に同一の形状および構造を有しており、第1の位置合わせ部188bと合致するような寸法になっている。第2の位置合わせ部188bの内面は波形が好ましい。詳細には、第1の位置合わせ部分188bの内面は、平坦ではなく、実質的に長手方向に延びる***部によって隔てられた複数の細長い溝を備えているのが好ましい。
これら複数の***部と溝によって、半径方向になだらかに上下する波状の外面が形成されている。隣り合う凹部の間の***部は、実質的に均一な曲率半径で湾曲した形をしている。隣り合う凹部の間の***部は、隣り合う凹部間が係合している状態から移動するのに対して最大抵抗力をもたらす周縁上の一点を形成している。あるいは、これらの溝は凹面形状の丸溝とすることができる。隣り合う凹部との間の***部は、先端が尖った形状、ひだ形状、またはテーパ状とすることができ、最大半径を有する実質的に鋭い先端を持っている。隣り合う凹部の間の***部は、隣り合う凹部間が係合している状態から移動するのに対して最大抵抗力をもたらす周縁上の一点を形成している。したがって、第1の位置合わせ部と第2の位置合わせ部の両方が、第1の位置合わせ部と第2の位置合わせ部のもう一方にある凹部と係合する凸部を備えていてよい。あるいは、第1の位置合わせ部と第2の位置合わせ部のいずれか一方のみが、第1の位置合わせ部と第2の位置合わせ部のもう一方の凸部と係合可能な凹部を備えていてもよい。
第2の位置合わせ部188bは、酢酸セルロースや紙などの可撓性材料からなる波状のシートを筒状に成形し、スリーブ183の内面に取り付けることによって形成してもよい。第2の位置合わせ部188bは、第1の位置合わせ部188aと実質的に同一もしくは同様の構成と形状であるのが好ましい。第1の位置合わせ部188aに関して詳述したのと同様に、第2の位置合わせ部188bはフィルムで覆われていてもよい。
次に、第1の位置合わせ部188aと第2の位置合わせ部188bを形成する例示的な筒状位置合わせ部材の製造方法について説明する。筒状位置合わせ部材は、シート材料、好ましくは酢酸セルロースのブランク、あるいは紙から形成される。酢酸セルロースシートは、酢酸セルローストウを蒸気処理して1本以上のローラーで巻き取って、帯形のシート材料を形成して製造することができる。この帯形シート材料を、一本以上の圧接ローラーにかけて波形にする。このシート材料を変形させて、両面に溝と***部を形成する。その後、変形されたシート材料は、フィルター(プラグラッパーを含む)および/またはタバコロッドからなるタバコユニットに巻き付けられる。巻き付けられたシート材料は、従来の喫煙品のチッピング紙と同様に、筒状部材の長さ方向に沿って重なる継ぎ目に接着剤を塗布することで筒状に保たれる。
これとは別に第1の位置合わせ部188aと第2の位置合わせ部188bは、異なる構成で係合していてもよい。詳細には、第1の位置合わせ部188aまたは第2の位置合わせ部188bはそれぞれ、スリーブ183の内部から外向きまたは内向き放射状に延びる不連続に並んだ1個以上の凸部を備える。この凸部は、第1の位置合わせ部188aと第2の位置合わせ部188bのいずれか一方の溝と係合し、回転を制御するように構成されている。この凸部を、盛り上がったインクや糊の点で、凹み加工やエンボス加工で、またはその他の好適な手段で形成して、第1の位置合わせ部に係合させる。第1の部分と第2の部分の隣接する2つの領域には、第1の位置合わせ面と第2の位置合わせ面が設けられている。
第1の位置合わせ部188aと第2の位置合わせ部188bは弾性変形するので、それぞれの部分の凸部が解放可能に係合できる。閾値を超える回転力を加えると、第1の位置合わせ部188aおよび/または第2の位置合わせ部が弾性変形して次の位置合わせ点へ回転し、両部の形状が係合する。
スリーブ183の回転に伴って、所定の位置ごとにクリック音などの可聴音を発生させることができる。位置合わせ機構は、十分な力が加えられて部品が次の位置合わせ点に回転しない限りは、喫煙品の第1の部分と第2の部分の回転に対する抵抗として働く。この位置合わせ機構は、第1の部分と第2の部分が回転したことをユーザにフィードバックするが、このフィードバックは、位置合わせ移動中には触覚で、および/または、位置合わせ点に係合したときには音で行われるのが好ましい。この位置合わせ機構の回転は、所定の範囲の回転に限定されない。あるいは、第1の位置合わせ部188aと第2の位置合わせ部188bの回転を、90度から180度の範囲に、好ましくは約120度に制限することもできる。
スリーブ183は、タバコ部から前方に移動するのを制限されている。第2の位置合わせ部188bの***部(半径方向最内側の領域)は、タバコ部と係合するように構成されている。第2の位置合わせ部188bの***部は、スリーブの長さの一部のみにわたって延びており、その前方縁部が、第1の位置合わせ部188aの溝よりも半径が大きいタバコ部の一部と係合している。詳細には、第2の位置合わせ部188bの前方縁部は、筒状部材189と係合するか、溝が彫られておらず、第2の位置合わせ部188bの***部の半径よりも半径が大きいタバコ部のその他の部分と係合する。
図4と図5を参照すると、タバコ部181にある筒状部材189は、例えば紙などの空気不透過性シート材料で形成されている。筒状部材189は、第1の位置合わせ部188aの前方にあるタバコ部181を囲んでいる。図5は、筒状に成形する前のブランクを示す。ブランク189は、第1の組の換気領域182aを備える面であり、この換気領域182a内に位置する複数の第2の換気孔187を経由して空気が侵入できる。好ましくは、このブランクは、円周方向に間隔を置いて設けられた第1の組と第2の組の換気領域182aを備える。このブランク189は、さらに、空気の進入を防ぐ空気不透過性部182bを備える。好ましくは、2箇所の換気領域182bが円周方向に間隔を置いて設けられており、換気領域182aと互い違いになっている。
筒状部材189はスリーブ183で囲まれていて、第1の換気孔186が、筒状部材189上に重なっている。第1の換気孔186と第2の換気孔187を、位置合わせ部188aと188bで制御して回転整列させることで、喫煙品180の換気状態が設定される。
喫煙品180はタバコロッドに取り付けられたフィルター184を備えるものとして説明する。しかし、この喫煙品は第1のフィルターと第2のフィルターを備えていてもよい。第1のフィルター(図示せず)をタバコロッドに取り付け、第2のフィルターを第1のフィルターに取り付けてもよい。第2のフィルターはタバコロッドに対して固定される。あるいは、第2のフィルターをスリーブに取り付けて、スリーブと一緒に第1のフィルターに対して回転するようにしてもよい。
図6乃至図9は、第2の実施態様による喫煙品190を示す。喫煙品190は、上述した実施態様と実質的に同様に形成される。この喫煙品190は、タバコ部191を備え、このタバコ部191はタバコロッドとフィルターを備えていてもよい。タバコ部191を備える第1の部分は、スリーブ193を備える喫煙品の第2の部分に相対移動可能である。スリーブ193は、タバコ部191に相対回転はできるが、タバコ部191に対して長手方向には移動できない。タバコ部191は、スリーブ193で囲まれた後方端部を有する。
スリーブ193の前方端部側には、1つ以上の第1の換気孔196が備えられている。好ましくは、スリーブ193は、その周縁部で長手方向かつ円周方向に延びる列をなす複数の第1の換気孔196を有し、この第1の換気孔196は長方形の領域であるのが好ましい。好ましくは、スリーブ193は、2列に配置された第1の換気孔196を有し、この2列は円周方向に間隔を置いて配置されている。
タバコ部191後方端部側には、1つ以上の第2の換気孔197が備えられている。好ましくは、タバコ部191には、円周方向に間隔を置いて配置され、各々が1つの開口をなし、空気不透過性面で覆われた第2の換気孔197の集まりが2組備えられている。あるいは、タバコ部191には、長手方向かつ円周方向に延びる1つの第2の換気孔197が備えられている。
図6は、最小限の換気状態にある喫煙品を示す。第1の換気孔196と第2の換気孔197は回転整列していないため、タバコ部のフィルターおよび/またはタバコロッドに空気が進入するのが妨げられている。
図7は、最小限の換気状態にある喫煙品190を示す。第1の換気孔196と第2の換気孔197は回転整列していないため、喫煙品が換気孔196、197を経由した換気を行うのを防いでいる。
図8は、換気状態にある喫煙品190を示す。第1の換気孔196と第2の換気孔197が回転整列しているため、喫煙品は、換気孔196、197を経由してフィルターおよび/またはタバコロッドからなる本体内へと換気を行うことができる。
図7と図8は、スリーブ193とタバコロッド191が互いに長手方向に移動するのを制限する拘束手段を示す。この拘束手段は、第1の係合面195aと第2の係合面195bとを備える。拘束手段195aと195bは、図1乃至図5を参照して説明した第1の係合面185aと第2の係合面185bと実質的に同一または同様の態様で構成され、同一または同様の機能を発揮するように構成される。喫煙品190では、第1の係合面195aは、例えば紙などのシート状の可撓性材料をタバコ部に巻き付けることによって形成するのが好ましい。図1乃至図5に関連して筒状部材189を説明したのと実質的に同様に、このシート状の可撓性材料は、ブランクの状態から筒状に成形して、その別個の筒をタバコロッドとフィルターに取り付けてもよい。
図9は、喫煙品190の分解図を示す。喫煙品190は、タバコ部191を備え、この喫煙部191はフィルターと、それに取り付けられたタバコロッドを有する。
図7乃至図9に示すように、喫煙品190は、スリーブ193とタバコ部191の回転を制御するように構成されている位置合わせ方式の制御機構を備える。この位置合わせ機構は、タバコ部に第1の位置合わせ部198aを備え、この第1の位置合わせ部198aはスリーブ193の第2の位置合わせ部198bと係合する。スリーブ193は、タバコ部191に相対回転して、複数の所定の位置合わせ回転点へ移動可能である。この位置合わせ機構は、図1乃至図5を参照して説明した位置合わせ機構と同一または同様の態様で構成され、同一または同様の機能を発揮するように構成される。詳細には、第1の位置合わせ部198aおよび/または第2の位置合わせ部198bは、波形の面であり、筒状部材192の外面またはフィルターの表面に形成される。第1の位置合わせ部および/または第2の位置合わせ部は、フィルムで包まれていてもよい。
喫煙品190には、換気状態を示す標識が備えられている。この標識は、タバコ部191に目印199を備え、この目印199はスリーブ193から見えるようになっている。この目印199は、第2の換気孔197と整列している。目印199が第1の換気孔196と整列すると、第1の換気孔196と第2の換気孔197が整列し、換気が行われる。目印199と第1の換気孔196が部分的に整列すると、それに対応する部分的な換気が行われる。
図1乃至図5を参照して説明したように、喫煙品190では、最初の換気状態を、最小限の換気状態、最大限の換気状態、または最小限値と最大限値の間の中間的な換気状態から選択できるようになっている。
図10乃至図12は、第3の実施態様による喫煙品200を示す。喫煙品200は、上述した実施態様と実質的に同様に形成される。喫煙品200はタバコ部201を備えていて、このタバコ部201は、タバコロッドと第1のフィルター202を備えていてもよい。タバコ部201を備える第1の部分は、スリーブ203を備える第2の部分に相対移動可能である。タバコ部201はスリーブ203に固定された第2のフィルター204に隣接し、かつ回転可能に接続されている。スリーブ203はタバコ部201に対して回転はできるが、タバコ部201に対して長手方向には移動できない。タバコ部201はスリーブ203で囲まれた後方端部を有する。
スリーブの周縁部には、1つ以上の第1の換気孔(図示せず)が1箇所以上に設けられている。第1の換気孔は、周縁部の一部分だけにわたって円周方向に延びており、好ましくは、円周方向に延びるスリットを形成してスリーブ経由の換気を可能にしている。
タバコ部の周縁部には、1つ以上の第2の換気孔(図示せず)が1箇所以上に設けられている。第2の換気孔は、周縁部の一部分だけにわたって円周方向に延びており、好ましくは、円周方向に延びるスリットを形成してタバコ部への換気、つまりはフィルターまたはタバコロッドへの換気を可能にしている。あるいは、第1の換気孔および第2の換気孔は、円周位置または円周範囲を長手方向に延びていてもよく、または長手方向と円周方向の両方向に延びていてもよい。
第1の換気孔と第2の換気孔を形成する円周方向のスリットの長さは回転移動範囲と等値であるため、換気孔が完全に整列している位置と整列していない位置、つまりは換気孔が周縁部で隣り合ってはいるが整列はしていない位置との間で回転させることができるようになっている。
最小限の換気状態では、第1の換気孔と第2の換気孔は整列していない。換気状態であるときは、第1の換気孔と第2の換気孔は整列している。換気状態は、スリーブとタバコ部を相対回転させて選択される。第1のフィルター202と第2のフィルター204を互いにねじって、第1の換気孔と第2の換気孔を重ね合わせたり整列させたりすることができる。
図1乃至図5を参照して説明したように、喫煙品200では、最初の換気状態を、最小限の換気状態、最大限の換気状態、または最小限値と最大限値の間の中間的な換気状態から選択できるようになっている。
図10は、換気状態にはない喫煙品200を示す。第1のフィルター202と第2のフィルター204は、1つのフィルターとして一体化されている。第1のフィルター202は、縦方向の切り込み205によって、第2のフィルター204から部分的に分離されている。縦方向の切り込み205は、第1のフィルター202と第2のフィルター204の半径方向を外向きに延びている。半径方向内部の核205aによって、第1のフィルター202と第2のフィルター204が接続されている。濾過材料からなるこの中核205aによって、第1のフィルターと第2のフィルターの接続が維持される。
図11は、換気状態にある喫煙品200を示す。第1のフィルター202と第2のフィルター204が相対回転すると、中核205aが長軸を中心にねじれる。この中核205aによって、第1のフィルターと第2のフィルターがねじれた場合も、第1のフィルターと第2のフィルターの接続が維持される。
図12は喫煙品200の分解図を示す。喫煙品200はタバコ部201を有し、このタバコ部201は、第1のフィルター202と、それに取り付けられたタバコロッドとを有する。第2のフィルター204は第1のフィルターの後方に取り付けられている。第2のフィルター204は、第1のフィルター202に隣接し、かつ相対回転可能である。
図12に示すように、喫煙品200は、スリーブ203とタバコ部201の回転を制御するように構成されている位置合わせ方式の制御機構を備える。この位置合わせ機構は、タバコ部に第1の位置合わせ部208aを備え、この第1の位置合わせ部208aはスリーブ203の第2の位置合わせ部208bと係合する。スリーブ203は、タバコ部201に対して回転して、複数の所定の位置合わせ回転点へ移動可能である。この位置合わせ機構は、図1乃至図5を参照して説明した第1の位置合わせ部および第2の位置合わせ部と、実質的に同一または同様の態様で構成され、同一または同様の機能を発揮するように構成されている。詳細には、第1の位置合わせ部208aは波形の面であって、第1のフィルターの外面に取り付けられたスリーブ208に形成される。スリーブ208は第1のフィルターを囲むように取り付けられているが、必要なら、タバコロッドに取り付けて第1のフィルターとタバコロッドを接続するようにしてもよい。第1の位置合わせ部および/または第2の位置合わせ部は、フィルムで包むことができる。あるいは、位置合わせ部208aを、第1のフィルターおよび/またはタバコロッドの外面に形成してもよく、例えば濾過材料の包装紙に溝と***部が形成される。第1のフィルター202と第2のフィルター204を、位置合わせ部208aと208bで制御して回転整列させることで、喫煙品200の換気状態が設定される。
喫煙品200には、スリーブとタバコ部の相対回転、つまりは換気状態を示す標識が備えられている。この標識は、タバコ部201に少なくとも1つの目印を備え、この目印はスリーブ203から見えるようになっている。好ましくは、タバコ部201には、円周方向に間隔を置いて配置された第1の目印と第2の目印が備えられている。これらの目印は、スリーブの目印と整列可能である。第1の目印がスリーブの目印と整列している状態は、換気が抑制されていることを示す。第2の目印がスリーブの目印と整列している状態は、換気が行われていることを示す。
スリーブ203と第2のフィルター204の間には、シム209が配置されていてもよい。このシム209は、スリーブ208の半径と実質的に一致する外面を有しているため、スリーブ203は実質的に長手方向に延びることができる。シム209は、好ましくは紙製の筒状部材であり、スリーブと第2のフィルターに接着されている。
図13乃至図15は、第4の実施態様による喫煙品700を示す。喫煙品700は、上述した実施態様と実質的に同様に形成される。この喫煙品700は、タバコ部701を備え、このタバコ部701はタバコロッドとフィルター702を備えていてもよい。タバコ部701を備える第1の部分は、スリーブ703を備える喫煙品の第2の部分に対して移動することができる。タバコ部701は、第2のフィルター704に隣接し、かつ回転可能に接続されている。スリーブ703は、タバコ部701に相対回転はできるが、タバコ部701に対して長手方向には移動できない。タバコ部701は、スリーブ703で囲まれた後方端部を有する。
スリーブの周縁部には、1つ以上の換気孔706が1箇所以上に設けられている。第1の換気孔は、周縁部の一部分だけにわたって円周方向に延びており、好ましくは、円周方向に延びるスリットを形成してスリーブ経由の換気を可能にしている。
タバコ部の周縁部には、1つ以上の第2の換気孔707が1箇所以上に設けられている。第2の換気孔は、周縁部の一部分だけにわたって円周方向に延びており、好ましくは、円周方向に延びるスリットを形成してタバコ部への換気、つまりはフィルターまたはタバコロッドへの換気を可能にしている。換気孔を形成する円周方向のスリットの長さは、回転移動範囲と等値であるため、換気孔は、完全に整列している位置と整列していない位置、つまりは換気孔が周縁部で隣り合ってはいるが整列はしていない位置との間で、回転できるようになっている。
図13は、換気状態にはない喫煙品700を示す。換気状態でないときは、第1の換気孔706と第2の換気孔707は整列していない。換気状態であるときは、第1の換気孔と第2の換気孔は整列している。換気状態は、スリーブとタバコ部を相対回転させて調節できる。第1のフィルター702と第2のフィルター704を互いにねじって、第1の換気孔と第2の換気孔を重ね合わせたり整列させたりすることができる。あるいは、第1の換気孔および第2の換気孔は、円周位置の1箇所のみに長手方向に延びていてもよく、または長手方向と円周方向の両方向に延びていてもよい。
図1乃至図5を参照して説明したように、喫煙品700では、最初の換気状態を、最小限の換気状態、最大限の換気状態、または最小限値と最大限値の間の中間的な換気状態から選択できるようになっている。
第1のフィルター702と第2のフィルター704は、1つのフィルターとして一体化されている。第1のフィルター702は、縦方向の切り込み705によって、第2のフィルター704から部分的に分離されている。縦方向の切り込み705は、第1のフィルター702と第2のフィルター704の半径方向を外向きに延びている。半径方向内部の核705aによって、第1のフィルター702と第2のフィルター704が接続されている。濾過材料からなるこの中核705aによって、第1のフィルターと第2のフィルターの接続が維持される。
図14は、換気状態にある喫煙品700を示す。第1の換気孔706と第2の換気孔707は整列している。第1のフィルター702と第2のフィルター704が相対回転すると、中核705aが長軸を中心にねじれる。この中核705aによって、第1のフィルターと第2のフィルターがねじれた場合も、第1のフィルターと第2のフィルターの接続が維持される。
図15は、喫煙品700の分解図を示す。喫煙品700は、第1のフィルター702と、それに取り付けられたタバコロッドとを有するタバコ部701を備える。第2のフィルター704は、第1のフィルターの後方に取り付けられている。第2のフィルター704は、第1のフィルター702に隣接し、かつ相対回転可能である。
図15に示すように、喫煙品700は、スリーブ703とタバコ部701の回転を制御するように構成されている位置合わせ方式の制御機構を備える。この位置合わせ機構は、タバコ部に第1の位置合わせ部709を備え、この第1の位置合わせ部709はスリーブ703の第2の位置合わせ部710と係合する。スリーブ703は、タバコ部701に相対回転して、複数の所定の位置合わせ回転点へ移動可能である。この位置合わせ機構は、図1乃至図5を参照して説明した第1の位置合わせ部および第2の位置合わせ部と、実質的に同一または同様の態様で構成され、同一または同様の機能を発揮するように構成されている。第1の位置合わせ部709は、第1のフィルターおよび/またはタバコロッドに取り付けられて固定された筒状位置合わせ部材711に形成される。溝と***部は未成形の材料、好ましくは酢酸セルロースまたは紙に形成され、その後、タバコ部の第1のフィルターの周りに取り付けられ、必要なら、タバコ部の周りにも取り付けられる。筒状位置決め部材711によって、フィルターをタバコロッドに接続してもよい。あるいは、チッピング紙(図示せず)などのその他の手段によって接続された第1のフィルターとタバコロッドに、この筒状位置決め部材711を巻き付けてもよい。第1の位置決め部および第2の位置決め部は、図1乃至図5を参照して説明したのと実質的に同様に、フィルムで包んでもよい。
第1の位置合わせ部709は、好ましくは第1のフィルターの実質的に全長にわたって延びており、必要なら、タバコロッドの一部の長さにわたって延びている。第2の位置合わせ部は、スリーブの全長にわたって延びていてもよい。あるいは、第2の位置合わせ部710は、第1の位置合わせ部709に対応して、スリーブの前方部分にわたって延びていてもよい。第1の部分と第2の部分を、位置合わせ部709と710で制御して回転整列させることで、喫煙品700の換気状態が設定される。
スリーブ703の前方端部が、盛り上がり部708に形成された後方外装面に当接する。盛り上がり部708は可撓性材料、好ましくは紙からなる1つ以上の層であるのが好ましく、第1のフィルターおよび/またはタバコロッドを囲んでいる。盛り上がり部708の外面は、好ましくは、スリーブ703の外面と同一平面になっている。盛り上がり部708は、スリーブ711の前方端部を外向きかつ後方に折り曲げて形成してもよい。あるいは、紙などの帯状のシート材料を位置合わせ部材711に取り付けて形成してもよい。
喫煙品700には、スリーブとタバコ部の相対回転、つまりは換気状態を示す標識が備えられている。この標識は、タバコ部701に少なくとも1つの目印を備え、この目印はスリーブ703から見えるようになっている。好ましくは、タバコ部701には、円周方向に間隔を置いて配置された第1の目印と第2の目印が備えられている。これらの目印は、盛り上がり部708に形成されており、スリーブの目印と整列可能である。第1の目印がスリーブの目印と整列しているのは、換気が抑制されていることを示している。第2の目印がスリーブの目印と整列しているのは、換気が行われていることを示している。
図16及び図17は、第5の実施態様による喫煙品720を示す。喫煙品720は、上述した実施態様と実質的に同様に形成される。この喫煙品720は、タバコ部721を備え、このタバコ部721はタバコロッドとフィルター722を備えていてもよい。タバコ部721を備える第1の部分は、スリーブ723を備える喫煙品の第2の部分に対して移動可能である。タバコ部721は、第2のフィルター724に隣接している。第2のフィルター724は、スリーブ723に固定されていて、かつ、別個で設けられた第1のフィルター722の後方部に位置していて、第1のフィルター722に当接している。第1の部分が第2の部分に相対回転可能であるので、第2のフィルター724は第1のフィルター722に相対回転可能である。
スリーブ723は、タバコ部721に相対回転はできるが、タバコ部721に対して長手方向には移動できない。タバコ部721は、スリーブ723で囲まれた後方端部を有する。
スリーブ723の周縁部には、1つ以上の第1の換気孔726が1箇所以上に設けられている。第1の換気孔は、周縁部の一部分だけにわたって円周方向に延びている。好ましくは、第1の換気領域は、円周方向に間隔を置いて配置された第1の換気孔と第2の換気孔726を備えている。タバコ部721の空気不透過性外面の周縁部には、1つ以上の第2の換気孔727が1箇所以上に設けられている。第2の換気孔は、周縁部の一部分だけにわたって円周方向に延びており、好ましくは、円周方向および長手方向に延びる1つの開口で形成されている。第2の換気孔727は、選択によって、第1の換気孔に重ならないようにも、第1の換気孔の1つだけに重なるようにも、または全部に重なるようにも延びることができる。
換気状態でないときは、第1の換気孔726と第2の換気孔727は整列していない。換気状態であるときは、第1の換気孔726と第2の換気孔727は整列している。換気状態は、スリーブとタバコ部を相対的に回転させて調節できる。第1のフィルター722と第2のフィルター724が互いに対して自由回転するので、第1の換気孔と第2の換気孔とを重ね合わせたり整列させたりすることができる。
図16は、換気状態にある喫煙品720を示す。第1の換気孔726と第2の換気孔727が整列している。喫煙品720の換気状態を、スリーブとタバコ部を相対回転させることによって、喫煙品の長さを伸ばさずとも変化させることができる。
スリーブ723は、拘束手段によって、タバコ部から長手方向に移動するのが妨げられている。この拘束手段は、第1の係合面731aと、第2の係合面731bとを有し、スリーブ723がタバコ部721に対して後方に移動するのを防いでいる。
タバコ部の第1の係合面731aは、タバコ部の前方隣接部から徐々に直径が大きくなっている部分の、直径が大きい部分に形成されるのが好ましい。第1の係合面731aの前方外装面は、シート材料のブランク(例えば紙や酢酸セルロースなど)をタバコ部に巻き付けて形成した筒状部材733に形成されるのが好ましい。第1の係合面731aは、好ましくは、筒状部材733の後方縁部を外向きかつ前方に折り曲げて形成してもよく、またはチッピング紙またはその他のシート材料をタバコ部または筒状部材733に巻き付けて形成してもよい。
第2の係合面731bは、スリーブ723を形成する円筒管状部材の内面に設けられている。第2の係合面731bは、スリーブブランクの前方端部を内向きに折り曲げて形成したスリーブ723の折り曲げられた部分の内側に設けられている。
第2の係合面731bは、スリーブの前方端部から後方端部にわたって、スリーブの外面を形成している円筒状スリーブの内側に形成されている。つまり、第2の係合面731bは、第2の部分の外面に形成されている。筒状部材733によって、第1のフィルター722を喫煙材に接続してもよい。あるいは、筒状部材733を、タバコ部の周縁を囲む追加のシート材料としてもよい。
拘束手段は、盛り上がり部728をさらに備え、この盛り上がり部728はタバコ部の後方隣接部から徐々に直径が大きくなっている部分の、直径が大きい部分である。スリーブ723の前方端部は、盛り上がり部728の後方縁部に形成されている第3の係合面728aの後方外装面に当接している。好ましくは、この盛り上がり部728は可撓性材料、好ましくは紙からなる1つ以上の層であり、第1のフィルターおよび/またはタバコロッドを囲んでいる。盛り上がり部728の外面は、スリーブ723の外面と実質的に同一平面上にある。盛り上がり部728は、スリーブ723が長手方向前方へ移動をするのを防いでいる。
盛り上がり部728と第3の係合面728aは、筒状部材733の前方端部を外向きかつ後方に折り曲げて形成することができる。あるいは、盛り上がり部728は、筒状部材733に取り付けられた別の材料部品であってもよい。第1の係合面、第2の係合面、および第3の係合面は、可撓性材料、好ましくは紙を折り曲げて作成されたものとして説明している。しかし、第1の係合面、第2の係合面、および第3の係合面のうちの1つ以上を、第1の部分または第2の部分に束状材料を取り付けて、エンボス加工で、またはその他の手段で、盛り上がった縁部を形成して作成してもよい。
図17は、喫煙品720の分解図を示す。喫煙品720はタバコ部721を有し、このタバコ部721は、第1のフィルター722と、それに取り付けられたタバコロッドとを有する。
図17に示すように、喫煙品720はスリーブ723とタバコ部721の回転を制御するように構成されている位置合わせ方式の制御機構を備える。この位置合わせ機構は、タバコ部に第1の位置合わせ部729を備え、この第1の位置合わせ部729は、スリーブ723の第2の位置合わせ部730と係合する。スリーブ723は、タバコ部721に相対回転して、所定の位置合わせ回転点へ移動可能である。好ましくは、第1の位置合わせ部および/または第2の位置合わせ部が、長手方向に延びる溝と***部を備え、好ましくは、これらの溝と***部によって、実質的に長手方向に延びる複数の列が形成されていて、これらの列は盛り上がったインクまたは糊で形成されている。***するインクの列は、円周方向に間隔を置いて配置されており、第1の部分と第2の部分のいずれか一方の凸部と係合可能である。これらの***するインク列は、タバコ部の外面とスリーブの内面のいずれか一方または両方にある。
第1の位置合わせ部729の***部は、筒状部材733を筒状に成形する前、かつ、第1のフィルターおよび/またはタバコロッドに取り付ける前の、未成形の筒状部材733に形成されるのが好ましい。第1の位置合わせ部729は、好ましくは第1の係合面731aから第3の係合面728aにわたって延びている。第1の位置合わせ面と第2の位置合わせ面の両面に盛り上がった列が備えられていてもよく、または、いずれか一方の面に、1滴のインクや糊またはエンボス部などの何らかの凸状部が備えられて、これら***列と係合するようになっていてもよい。位置合わせ機構の機能は、図1乃至図5を参照して説明した機能と同一である。
あるいは、この位置合わせ機構は、図1乃至図5または図10乃至図12を参照して説明した位置合わせ機構と同一または同様の態様で構成され、同一または同様の機能を発揮するように構成される。詳細には、第1の位置合わせ部729は波形の面であり、フィルター722の外側、またはタバコ部に取り付けられた筒状部材に形成される。図1乃至図5を参照して説明したように、この位置合わせ面を、筒状部材733の外面に取り付けられた別個の位置合わせ部材に設けてもよい。必要なら、第1の位置合わせ部および/または第2の位置合わせ部をフィルムで囲んでもよい。
第1の部分と第2の部分を位置合わせ部729と730で制御して回転整列させることで、喫煙品720の換気状態が設定される。
喫煙品720は、スリーブの移動回転範囲を制限するように構成された制限手段を備えることができる。この制限手段は、第1の部分と第2の部分のいずれか一方の周縁部に間隔を置いて配置された第1の止め部と第2の止め部を有する。第1の止め部と第2の止め部は、隣接面の上に盛り上がった部分であり、第1の部分と第2の部分のもう一方の凸部と係合して、凸部が第1の止め部と第2の止め部を越えて移動するのを防いでいる。好ましくは、この凸部によっても、他の部分の溝と***部と係合して位置合わせができるようになっている。これら第1の止め部と第2の止め部を、紙などのシート材料からなる別の部品を好ましくは接着剤で第1の位置合わせ部または第2の位置合わせ部の溝内に取り付けて形成してもよい。
あるいは、第1の止め部と第2の止め部は、別々のシート材料(例えば紙)を第1の位置合わせ部または第2の位置合わせ部に取り付けて、1つ以上の***部および/または溝を覆って形成してもよい。第1の止め部と第2の止め部は、1枚の例えばコの字型のシート材料に形成される。凸部の回転範囲は、対向する部分、例えば、コの字型のシートの頂部と底部によって制限されている。あるいは、第1の止め部および/または第2の止め部を、盛り上がったインクまたは糊の点で形成してもよい。あるいは、この制限手段には、第1の部分または第2の部分の周縁部の一部だけに延びる第1の位置決め部と第2の位置決め部のいずれか一方または両方が備えられていてもよい。第1の位置決め部または第2の位置決め部の周縁縁部が、止め部を形成していて、これ以上の回転を制限している。回転範囲を制限する位置合わせ機構を有するどの実施態様にも、上述した制限手段を設けることができる。
喫煙品720には、スリーブとタバコ部の相対回転、つまりは換気状態を示す標識が備えられている。この標識は、タバコ部721に少なくとも1つの目印を備え、この目印はスリーブ723から見えるようになっている。この目印は、盛り上がり部728に形成されていて、スリーブの目印と整列可能である。第1の目印がスリーブの目印と整列しているかどうかで、第1の換気孔726と第2の換気孔727が整列しているか整列していないかが示される。
図18および図19は、第6の実施態様による喫煙品740を示す。喫煙品740は、上述した実施態様と実質的に同様に形成される。この喫煙品740は、タバコ部741を備え、このタバコ部741はタバコロッドと第1のフィルター742を備えていてもよい。タバコ部741を備える第1の部分は、スリーブ743を備える喫煙品の第2の部分に相対移動することができる。タバコ部741は、第2のフィルター744に隣接し、かつ回転可能に接続されている。第2のフィルター744は、スリーブ743に固定されている。また、第1の部分が第2の部分に対して回転可能であるので、第2のフィルター744は第1のフィルター742に対して回転可能である。
スリーブ743はタバコ部741に対して回転はできるが、タバコ部741に対して長手方向には移動できない。タバコ部741は、スリーブ743で囲まれた後方端部を有する。
空気不透過性材料からなるスリーブ743の周縁部には、1つ以上の第1の換気孔746が1箇所以上設けられている。第1の換気孔は、周縁部の一部分だけわたって円周方向に延びていてもよい。好ましくは、第1の換気領域は、円周方向に間隔を置いて配置された第1の換気孔および第2の換気孔747を備える。1箇所以上の換気孔746は、スリーブ743が回転可能であることをユーザに表示するような形になっているのが好ましい。第1の換気孔および第2の換気孔747は、円周方向における幅がテーパ上になっているのが好ましい。詳細には、第1の換気孔と第2の換気孔747はそれぞれ三角形で、それらの先端がそれぞれに対して反対の円周方向を向いている。
タバコ部741の空気不透過性外面の周縁部には、1つ以上の第2の換気孔747が、1箇所以上に設けられている。第2の換気孔は、周縁部の一部分だけにわたって円周方向に延びており、好ましくは、円周方向および長手方向に延びる複数の開口の列で形成されている。第2の換気孔747は、選択によって、第1の換気孔に重ならないようにも、1つの第1の換気孔の一部にだけに重なるようにも、1つまたは全部の第1の換気孔に重なるようにも延びることができる。
換気状態でないときは、第1の換気孔746と第2の換気孔747は整列していない。換気状態であるときは、第1の換気孔746と第2の換気孔747は整列している。換気状態は、スリーブとタバコ部を相対回転させて調節できる。第1のフィルター742と第2のフィルター744が互いに対して自由回転するので、第1の換気孔と第2の換気孔とを重ね合わせたり整列させたりすることができる。
喫煙品740は、図1乃至図5を参照して説明したように、最初の換気状態を、最小限の換気状態、最大限の換気状態、または最小限値と最大限値の間の中間的な換気状態から選択できるようになっている。
図18は、換気状態にある喫煙品740を示す。第1の換気孔746と第2の換気孔747が整列している。喫煙品の長さを伸ばさずとも、相対回転によって喫煙品740の換気状態を変化させることができる。スリーブ743は、タバコ部741に対して自由回転する。
第1のフィルター742と第2のフィルター744は、1つのフィルターとして一体化されている。第1のフィルター742は、縦方向の切り込み745によって、第2のフィルター744から部分的に分離されている。縦方向の切り込み745は、第1のフィルター742と第2のフィルター744の半径方向を外向きに延びている。半径方向内部の核745aによって、第1のフィルター742と第2のフィルター744が接続されている。濾過材料からなるこの中核745aによって、第1のフィルターと第2のフィルターの接続が維持される。
図18は、換気状態にある喫煙品740を示す。第1のフィルター742と第2のフィルター744が相対回転すると、中核745aが長軸を中心にねじれる。この中核745aによって、第1のフィルターと第2のフィルターがねじれた場合も、第1のフィルターと第2のフィルターの接続が維持される。
さらにスリーブ743は、拘束手段によって、タバコ部から長手方向に移動するのを抑制されている。この拘束手段は、スリーブ743がタバコ部741に対して後方に移動するのを防いでいる第1の係合面751aと、第2の係合面751bとを有していている。
タバコ部の第1の係合面751aは、タバコ部の前方隣接部から徐々に直径が大きくなっている部分の、直径が大きい部分に形成されるのが好ましい。第1の係合面751aの前方外装面は、シート材料のブランク(例えば紙)をタバコ部に巻き付けて形成した筒状部材753に形成されるのが好ましい。第1の係合面751aは、好ましくは、筒状部材733の後方縁部を外向きかつ前方に折り曲げて形成してもよく、あるいはチッピング紙またはその他のシート材料をタバコ部または筒状部材753に巻き付けて形成してもよい。
第2の係合面751bは、スリーブ753を形成する円筒管状部材の内面に設けられている。第2の係合面751bは、スリーブブランクの前方端部を内向きに折り曲げて形成したスリーブ753の折り曲げられた部分の内側に設けられている。
第2の係合面751bは、スリーブの前方端部から後方端部にわたって、スリーブの外面を形成している円筒状スリーブの内側に形成されている。つまり、第2の係合面751bは、第2の部分の外面に形成されている。筒状部材753によって、第1のフィルター742を喫煙材に接続してもよい。あるいは、筒状部材753を、タバコ部の周縁を囲む追加のシート材料としてもよい。
拘束手段は、盛り上がり部748をさらに備え、この盛り上がり部748はタバコ部の後方隣接部から徐々に直径が大きくなっている部分の、直径が大きい部分である。スリーブ743の前方端部は、盛り上がり部748の後方縁部に形成されている第3の係合面748aの後方外装面に当接している。好ましくは、この盛り上がり部748は可撓性材料、好ましくは紙からなる1つ以上の層であり、第1のフィルターおよび/またはタバコロッドを囲んでいる。盛り上がり部748の外面は、スリーブ743の外面と実質的に同一平面上にある。盛り上がり部748は、スリーブ743が長手方向前方へ移動をするのを防いでいる。
盛り上がり部748と第3の係合面748aは、筒状部材753の前方端部を外向きかつ後方に折り曲げて形成してもよい。あるいは、盛り上がり部748は、筒状部材753に取り付けた別の材料部品であってもよい。第1の係合面、第2の係合面、および第3の係合面は、可撓性材料、好ましくは紙を折り曲げて作成したものとして説明している。しかし、第1の係合面、第2の係合面、および第3の係合面のうちの1つ以上を、第1の部分または第2の部分に束状材料を取り付けて、エンボス加工で、またはその他の手段で、盛り上がった縁部を形成して作成してもよい。
図19は、喫煙品740の分解図を示す。喫煙品740はタバコ部741を有し、このタバコ部741は、第1のフィルター742と、それに取り付けられたタバコロッドとを有する。図19に示すように、喫煙品740は、スリーブ743とタバコ部741の回転を制御するように構成されている位置合わせ方式の制御機構を備える。この位置合わせ機構は、タバコ部に第1の位置合わせ部749を備えていて、この第1の位置合わせ部749はスリーブ743の第2の位置合わせ部750と係合する。スリーブ743は、タバコ部741に相対回転して、所定の位置合わせ回転点へ移動可能である。好ましくは、第1の位置合わせ部および/または第2の位置合わせ部が、長手方向に延びる溝と***部を備えていて、好ましくは、これらの溝と***部は、インクまたは糊が実質的に長手方向に延びる複数の列をなして形成されている。図16乃至図18を参照して説明したように、盛り上がったインクの列は、円周方向に間隔を置いて配置されており、第1の部分と第2の部分のいずれか一方の凸部と係合可能である。これらの盛り上がったインク列は、タバコ部の外面とスリーブの内面のいずれか一方または両方にある。第1の位置合わせ部749の***部は、筒状部材753を筒状に成形する前、かつ、第1のフィルターおよび/またはタバコロッドに取り付ける前の、未成形の筒状部材753に形成されるのが好ましい。第1の位置合わせ部749は、好ましくは第1の係合面751aから第3の係合面748aにわたって延びている。第1の位置合わせ面と第2の位置合わせ面の両面に盛り上がった列が備えられていてもよく、あるいは、いずれか一方の面に、1滴のインクや糊またはエンボス部などの何らかの凸状部が備えられて、これらの盛り上がった列と係合するようになっていてもよい。位置合わせ機構の機能は、図1乃至図5を参照して説明した機能と同一である。
あるいは、この位置合わせ機構は、図1乃至図5または図10乃至図12を参照して説明した位置合わせ機構と同一または同様の態様で構成され、同一または同様の機能を発揮するように構成されている。詳細には、第1の位置合わせ部749は第1のフィルターおよび/またはタバコロッドに取り付けられた筒状部材にあり、またはフィルター742の外面に形成された波形の面にある。この位置合わせ面を、図1乃至図5を参照して説明したように、筒状部材753の外面に取り付けられた別個の位置合わせ部に設けてもよい。必要なら、第1の位置合わせ部および/または第2の位置合わせ部をフィルムで囲んでもよい。
喫煙品740は、スリーブの移動回転範囲を制限するように構成された制限手段を備えていてもよい。この制限手段は、第1の部分と第2の部分のいずれか一方の周縁部に間隔を置いて配置された第1の止め部と第2の止め部を有する。第1の止め部と第2の止め部は、隣接面の上に盛り上がっている部分であり、第1の部分と第2の部分のもう一方の凸部と係合して、凸部が第1の止め部と第2の止め部を越えて移動するのを防いでいる。好ましくは、この凸部によっても、他の部分の溝と***部と係合して位置合わせができるようになっている。第1の止め部と第2の止め部は、紙などのシート材料からなる別の部品を、好ましくは接着剤で、第1の位置合わせ部または第2の位置合わせ部の溝内に取り付けて形成してもよい。あるいは、第1の止め部と第2の止め部は、別々のシート材料(例えば紙など)を第1の位置合わせ部または第2の位置合わせ部に取り付けて、1つ以上の***部および溝を覆って形成してもよい。第1の止め部と第2の止め部は、1枚の例えばコの字型のシート材料に形成される。凸部の回転範囲は、対向する部分、例えば、コの字型のシートの頂部と底部によって制限されている。あるいは、第1の止め部および/または第2の止め部は、盛り上がったインクまたは糊の点で形成してもよい。あるいは、この制限手段には、第1の部分または第2の部分の周縁部の一部だけに延びている第1の位置決め部と第2の位置決め部のいずれか一方または両方が備えられていてもよい。第1の位置決め部または第2の位置決め部の周縁縁部が、止め部を形成していて、これ以上の回転を防いでいる。
第1の部分と第2の部分を位置合わせ部749と750で制御して回転整列させることで、喫煙品740の換気状態が設定される。
喫煙品740には、スリーブとタバコ部の相対回転、つまりは換気状態を示す標識が備えられている。この標識は、タバコ部741に少なくとも1つの目印を備え、この目印はスリーブ743から見えるようになっている。この目印は、盛り上がり部748に形成されていて、スリーブの目印と整列可能である。第1の目印がスリーブの目印と整列しているかどうかで、第1の換気孔746と第2の換気孔747が整列しているか整列していないかが示される。
図20および図21は、第7の実施態様による喫煙品760を示す。喫煙品760は、上述した実施態様と実質的に同様に形成される。この喫煙品760は、タバコ部761を備え、このタバコ部761はタバコロッドとフィルターを備えていてもよい。タバコ部761を備える第1の部分は、スリーブ763を備える喫煙品の第2の部分に対して移動することができる。スリーブ763は、タバコ部761に対して長手方向に摺動可能である。スリーブ763はタバコ部761に相対回転移動することはできない。タバコ部761の後方端部は、スリーブ763で囲まれている。
タバコ部761は、後方端部側に1つ以上の換気孔767を有する。好ましくは、タバコ部761は、円周方向に延びる列状に並んだ複数の換気孔767を有している。これらの換気孔767によって、空気不透過性外面を経由して空気をタバコ部761に、特にフィルターに、および/または喫煙材を含有するタバコロッドに進入させることができる。これらの換気孔767は、第1の案内セクション769に形成されており、この第1の案内セクション769内でスリーブ763を長手方向に移動させることができる。
スリーブ763は、タバコロッドの第1の案内セクション769内を長手方向に摺動可能な環状円筒管である。スリーブ763は、空気不透過性材料、好ましくは紙でできている。
タバコロッドの案内部769は、スリーブ763が長手方向に移動するのを制限する拘束手段を備えている。好ましくは、この拘束手段はタバコロッドから外向き放射状に延びる1つ以上の凸部768を有している。これらの凸部768は、盛り上がった糊またはインクの点で形成してもよい。凸部768は、スリーブ763が後方に移動するのを制限している。凸部768は円周方向で換気孔767と整列していてもよい。この拘束手段は、スリーブ763が換気孔767を覆う第1の位置と、換気孔767を覆わない第2の位置との間を移動できるように構成されている。
この拘束手段は、スリーブが前方方向に移動するのを制限する手段をさらに備えていてもよい。第1の案内セクション769の前方のタバコ部761の外面の少なくとも一部が、第1の案内セクション769の少なくとも一部から半径方向外向きに延びている。これは、後でさらに詳細に説明する。
図20は、喫煙品が換気状態にあり、スリーブが第2の位置にある状態を示す。スリーブ763が換気孔767の後方にあるため、喫煙品に空気を進入させることができる。
図21は、喫煙品が換気状態にはなく、スリーブが第1の位置にある状態を示す。スリーブ763が換気孔767を覆っているため、換気孔767を経由して喫煙品に空気が進入するのを防ぐことができる。
図20および図21に示すように、喫煙品760はスリーブ763とタバコ部761の間の回転を制御するように構成された案内方式の制御機構を備える。詳細には、この案内機構によってスリーブ763が長手方向に移動することができ、また、スリーブ763とタバコ部761とが回転するのを防ぐことができる。
この案内機構は、図1乃至図5を参照して説明した位置合わせ機構と同様の形状をしていると共に、位置合わせ機構よりも深さが大きくおよび/またはより堅固になっていて、回転を制限するように構成されている。この案内機構は、タバコ部に第1の案内セクション769を備え、この第1の案内セクション769はスリーブ763の第2の案内セクションに係合する。第1の案内セクション769と第2の案内セクションは、図1乃至図5を参照して説明した第1の位置合わせ面および第2の位置合わせ面と好ましくは形状、構成、および構造が同一である。スリーブ763は、タバコ部761に相対回転しないように構成されている。タバコ部761は、その後方端部に、スリーブ763によって囲まれている第1の案内セクション769を備える。第1の案内セクション769は好ましくは波形の外面を有している。詳細には、第1の案内セクション769の外面は平坦ではなく、長手方向に延びる複数の溝と***部を備えている。第2のフィルター764は、第1の案内セクション769内に配置されている。特に、複数の***部と溝によって、半径方向になだらかに上下する波状の外面が形成されている。
第1の案内セクションは、喫煙品の第1の部分の外面ならばどこにでも形成してよい。詳細には、第1の案内セクション769は、フィルターを囲む筒状案内部材770に形成することができる。このフィルターを囲む筒状案内部材770は、フィルターを形成する濾過材料とプラグラッパーとは別個の部品であり、必要なら、この筒状案内部材770でフィルターをタバコロッドに接続してもよい。第1の案内セクション769を形成する筒状案内部材770は、上述したように、凹部および/または凸部を有する酢酸セルロース製または紙製筒状スリーブとしてもよく、接着剤でフィルターに取り付けてもよい。第1の案内セクション769の形状は、図1乃至図5を参照して説明したのと実質的に同じように、スリーブブランクがスリーブ状に成形される前で、かつ、スリーブがフィルターおよび/またはタバコロッドに取り付けられる前の、スリーブが未成形状態であるときに形成される。
案内溝と案内***部は、好ましくはタバコ部の周縁部全体にわたって延びており、あるいは、タバコ部の周縁部の一部分にわたって延びている。
あるいは、第1の案内セクション769は、半径方向に湾曲するフィルターの外装面に形成されていてもよい。この案内部を備えた外面を有するフィルターは、好ましくは長手方向に延びる円筒形に成形された濾過材料からなる。この濾過材料は、周知のどの濾過材料でもよく、具体的には、酢酸セルローストウである。この濾過材料は、1枚以上のシート可撓性材料で包まれている。好ましくは、この可撓性材料は紙であり、プラグラッパーとして知られている紙でよい。この紙は、円筒状の濾過材料の湾曲面を覆っている。この紙により、第1の案内セクションの溝と***部を形成している連続する外面が形成され、支持される。この紙を変形させて溝と***部を成形し、溝と***部の形状が永久的に紙に維持されるように処理する。この紙を、溝と***部を形成するように成形した後に濾過材料に巻きつける。このプラグラッパーを切り取って溝を形成するのではない。この紙を、エンボス加工、押し出し成形、圧接、または特にローラーを使って何らかの形で圧力を加えて変形させてもよい。凹部を形成する間は、この紙を加熱してもよい。
必要なら、第1の案内セクションおよび/または第2の案内セクションをフィルムで包んでもよい。このフィルムの外面は連続する外面であり、複数の溝を形成している。このフィルムはプラスチック材料であるのが好ましく、特にポリマー、例えばポリプロピレンである。フィルムは透明でも、不透明でもよい。このプラスチックフィルムによって、溝と***部が形成された紙と濾過材料を使用した場合よりも、強固な外面が提供される。このフィルムによって、案内機構の係合部分と接触して溝と***部が削られて平らになるのを防ぐことができる。
スリーブ763は第2の案内セクション768bを備える。第2の案内セクション(図示せず)は、スリーブ部763の内部かつ後方端部側に設けられており、好ましくは波形の内面を有している。詳細には、第2の案内セクションの外面は平坦ではなく、長手方向に延びる複数の溝と***部を備えている。特に、複数の***部と溝によって、半径方向になだらかに上下する波状の外面が形成されている。
第2の案内セクションは、例えば紙などのシート状可撓性材料を波形に成形してスリーブ763の内面に取り付けることによって形成することができる。好ましくは、この第2の案内セクションは、第1の案内セクション769と実質的に同一もしくは同様の構成と形状である。第2の案内セクションは、溝の間に位置する***部を複数形成しており、この***部は第1の案内セクションと係合可能である。あるいは、第1の案内セクション769と第2の案内セクションは、異なる構成で係合していてもよい。特に、第2の案内セクションは、スリーブ763の内部から内向き放射状に延びる不連続に並んだ1個以上の凸部を備える。この凸部は、第1の案内セクション769の溝と係合して、回転を制御するように構成されている。この凸部を、盛り上がったインクの点で、エンボス加工で、またはその他の好適な手段で形成して、第1の案内セクションに係合させてもよい。
この案内機構は溝、***部、凸部、またはその他の形状を有しており、これらは喫煙品の第1の部分と第2の部分とが回転するのを制限するような寸法と材料でできている。詳細には、案内機構のこれらの形状は弾性変形しないように構成されているので、他の実施態様の位置合わせ機構と同様に、十分な力が加わると位置合わせ回転が可能になる。この案内機構では、スリーブを回転させなくても、タバコ部の周りを自由に摺動させて換気状態を変化させることができるように構成されている。
案内部769の前方のタバコ部の外面は、実質的に一定な半径を有していて、つまりそこには溝は形成されていない。この外面は案内部769の***部と半径方向で整列している。スリーブ763の波形部770は、***部より高さが低い溝に係合するように構成されている。したがって、スリーブの前方方向への移動は、スリーブ763の内向きの肢端部とタバコ部の外面の立ち上がり縁端とが溝の前方端部で係合することで制限されている。
図22乃至図24は、第8の実施態様による喫煙品780を示す。喫煙品780は、上述した実施態様と実質的に同様に形成される。この喫煙品780は、タバコ部781を備え、このタバコ部781はタバコロッドと第1のフィルター782を備えていてもよい。タバコ部781を備える第1の部分は、スリーブ783を備える喫煙品の第2の部分に対して移動することができる。タバコ部781は、第2のフィルター784に隣接している。第2のフィルター784は、別個の第1のフィルター782の後方に位置して当接している。第1の部分が第2の部分に対して回転したときには、第2のフィルター784は、第1のフィルター782に対して回転しないのが好ましい。
スリーブ783は、タバコ部781に対して回転はできるが、タバコ部781に対して長手方向には移動できない。タバコ部781は、スリーブ783で囲まれた後方端部を有する。スリーブ783は空気不透過性材料、好ましくは紙で形成されている。
スリーブ783の周縁部には、1つ以上の換気切り込み部786が1箇所以上に設けられている。この換気切り込み部は、周縁部の一部にわたって円周方向に延びていてもよく、これらは1つ以上の開口であるのが好ましい。この換気切り込み部は、好ましくは、筒状スリーブ783の前方端部に向かって開口した1つの切り込みである。
タバコ部781の円周部には、1つ以上の換気孔787が1箇所以上に設けられている。複数の第2の換気孔が、周縁部の一部分だけにわたって円周方向に延びていてもよく、好ましくは、これらは周縁部の1箇所だけに長手方向に延びる1つ以上の開口で形成されるのが好ましい。好ましくは、複数の換気孔が間隔を置いて配置されていれて、長手方向に延びる1本の列をなしている。第2の換気孔787は、スリーブの換気切り込み部786と実質的に完全に整列していてもよく、整列していなくてもよい。
図22は、喫煙品780が換気状態にはなく、換気切り込み部786と換気孔787が整列していない状態を示す。不透過性材料からなるスリーブ783が換気孔787を覆っていて、換気孔787に空気が流れ込むのを防いでいる。換気状態は、スリーブとタバコ部を相対回転させて調整できる。スリーブをタバコ部の周りで回転させて換気状態を調整することができる。
図23は、換気状態にある喫煙品780を示す。換気切り込み部786と換気孔787が整列しているので、第1のフィルターに空気が流れこむことができる。スリーブ783の長手方向の移動は、拘束手段(図示せず)によって妨げられている。この拘束手段は、例えば、図1乃至図5を参照して説明したのと同様に、係合面で形成してもよい。あるいは、図10乃至図12を参照して説明したのと実質的に同様に、第1のフィルターと第2のフィルターが一体化されていてもよく、濾過材料の中核で接続されていてもよい。この濾過材料の中核が拘束手段として機能して、喫煙品の第1の部分と第2の部分が分離するのを防いでいる。あるいは、喫煙品は拘束手段を有していなくてもよい。
図24は喫煙品780の分解図である。喫煙品780はタバコ部781を有し、このタバコ部781は、第1のフィルター782と、それに取り付けられたタバコロッドとを有する。第2のフィルターは、第1のフィルター782に取り付けられていてもよく、あるいはスリーブ783に取り付けられていてもよい。
図22乃至図24に示すように、喫煙品780は、スリーブ783とタバコ部781の回転を制御するように構成されている位置合わせ方式の制御機構を備える。この位置合わせ機構は、タバコ部に第1の位置合わせ部789を備え、この第1の位置合わせ部789はスリーブ783の第2の位置合わせ部790と係合する。スリーブ783は、タバコ部781に対して回転して、所定の位置合わせ回転点へ移動回転可能である。この位置合わせ機構は、図1乃至図5を参照して説明した第1の位置合わせ部と第2の位置合わせ部と実質的に同一または同様の態様で構成され、同一または同様の機能を発揮するように構成されている。詳細には、第1の位置合わせ部789は、フィルターを囲む筒状部材または第1のフィルター782および/または第2のフィルター784に形成された波形の面である。第1の位置合わせ部および/または第2の位置合わせ部を、フィルムで包んでもよい。第1の部分と第2の部分を、位置合わせ部789で制御して回転整列させることで、喫煙品780の換気状態が設定される。
図25および図26は、第9の実施態様による喫煙品800を示す。喫煙品800は、上述した実施態様と実質的に同様に形成される。この喫煙品800は、タバコ部801を備え、このタバコ部801はタバコロッドと第1のフィルターを備えていてもよい。タバコ部801を備える第1の部分は、スリーブ803を備える喫煙品の第2の部分に対して移動することができる。タバコ部801は、第2のフィルターに隣接し、かつ回転可能に接続されている。スリーブ803は、タバコ部801に対して回転することはできるが、タバコ部801に対して長手方向には移動できない。タバコ部801は、スリーブ803の前方セクション803aで囲まれた後方端部を有する。使用の際は、このスリーブ803の前方端部803aは下のタバコ部には直接取り付けられてはいないので、タバコ部に対して回転可能である。
スリーブ803の前方セクション803aの周縁部には、1つ以上の第1の換気孔806が1箇所以上設けられている。これらの第1の換気孔は、好ましくは、周縁部の一部分だけにわたって円周方向に延びており、好ましくは、複数の開口806が1つまたは複数の円周位置に長手方向に延びる列をなしている。スリーブ803の前方部分803aは、上述したように透明で、スリーブ803の下にある喫煙品の構造が見えるようになっていてもよい。あるいは、スリーブ803の前方部分803aは不透明であってもよい。
タバコ部801の周縁部には、1つ以上の第2の換気孔807が1箇所以上設けられている。この第2の換気孔807は、周縁部の一部分だけにわたって円周方向に延び、好ましくは、スリーブ803内の喫煙品の前方外装面に形成されていてもよい。第1の換気孔806と第2の換気孔807は一直線に整列していなくても、協働するので、空気が喫煙品に流れ込むことができる。第1の換気孔806と第2の換気孔807は円周方向で整列していて、後で詳細に説明する換気路に間隔を置いて形成された開口を形成していてもよい。あるいは、換気を可能にするために、第2の換気孔をすぐ下の第1の換気孔の半径方向外装面に配置してもよい。
喫煙品800は、スリーブ803とタバコ部801の間の回転を制御するように構成されている位置合わせ方式の制御機構を備える。この位置合わせ機構は、タバコ部に第1の位置合わせ部809を備え、この第1の位置合わせ部809はスリーブ803の第2の位置合わせ部810と係合する。スリーブ803は、タバコ部801に対して回転して、所定の位置合わせ回転点へ移動回転可能である。これらの位置合わせ点は狭い間隔で配置されているため、段階的な増分移動が可能である。本発明の位置合わせ機構によれば、回転角度を細かく調整し、その回転角度を維持することができる。この位置合わせ機構には、多数の位置合わせ点が設けられており、その数は少なくとも3箇所、好ましくは少なくとも7箇所、より好ましくは8、10、12、15、20、22箇所またはそれ以上である。この位置合わせ機構によって、第1の部分と第2の部分が実質的に連動回転することができる。
タバコ部801の後方端部に備えられた第1の位置合わせ部809は、スリーブ803によって囲まれている。この第1の位置合わせ部809は、複数の凹部を形成していて、好ましくは波形の外面を有している。詳細には、第1の位置合わせ部809の外面は平坦ではなく、長手方向に延びる複数の***部と溝を備えているのが好ましい。この第1の位置合わせ部809内には第1のフィルターが配置されている。この位置合わせ機構は、図1乃至図5を参照して説明した第1の位置合わせ部と第2の位置合わせ部と実質的に同一または同様の態様で構成されていて、同一または同様の機能を発揮するように構成されている。詳細には、図1乃至図5を参照して説明したように、複数の***部と溝によって、丸みを帯びた一連の溝と、その溝の間に先が尖った頂部が形成されている。あるいは、これらの溝と***部によって、半径方向になだらかに上下する波状の外面が形成されている。
図1乃至図5を参照して説明したように、第1の位置合わせ部809は、第1のフィルターおよび/またはタバコロッドを囲んでいて、例えば酢酸セルロースまたは紙でできた筒状部材に、または第1のフィルターの半径方向湾曲外装面に形成される。位置合わせ溝と位置合わせ***部は、好ましくはタバコ部の周縁部全体にわたって延びている。あるいは、これらの溝と***部はタバコ部の周縁部の一部分だけに延びていてもよい。
スリーブ803は、前方セクション803aの内面に配置された第2の位置合わせ部810を有する。この第2の位置合わせ部810は、好ましくは、半径方向内向きに延びる1つ以上の凸部である。これらの凸部は、好ましくはインクまたは糊から形成されており、好ましくは盛り上がったインクまたは糊の点である。この凸部は、第1の位置合わせ部に弾性係合していて、十分の力が加わらない限りは回転を抑制している。あるいは、第2の位置合わせ部は、長手方向に延びる複数の***部と溝、エンボス部分、または第1の位置合わせ部と係合するその他の形状を有する波形の内面を有していてもよい。
スリーブ803の回転に伴って、所定の各位置でクリック音などの可聴音を発生させることができる。位置合わせ機構は、十分な力が加えられて部品が次の位置合わせ点まで回転しない限りは、喫煙品の第1の部分と第2の部分の回転に対する抵抗として働く。この位置合わせ機構は、第1の部分と第2の部分が回転したことをユーザにフィードバックするが、このフィードバックは、位置合わせ移動中には触覚で、および/または、各位置合わせ点に係合したときには音で行われるのが好ましい。この位置合わせ機構の回転は、所定の範囲の回転に限定されない。
第2の換気孔807は、第1の換気孔とは長手方向に間隔を置いて配置されており、好ましくは、一部だけの溝の後方端部に、またはその近隣に位置している。好ましくは、第2の換気孔807は溝のほぼ真ん中に位置している。第2の換気孔807は、溝の底部と頂部の間を半径方向に延びていて、溝の間の***部と実質的に同じ高さでもよい。第2の換気孔807は、1つ以上の溝にわたって延びる1つ以上の開口として形成してもよいが、それぞれの溝に対して別々に機能する。タバコ部801は、少なくとも1つの溝の閉じた後方端部811に空気不透過性材料を備えている。この閉じた後方端部811は、喫煙品の本体、特に第2のフィルターに空気が流れ込むのを防いでいる。第2の換気孔807または閉じた後方端部811のいずれかを備える溝に選択的に空気を送り込むことによって、換気状態が選択される。閉じた後方端部811は、筒状部材または第1のフィルターの外面を形成するプラグラッパーに形成された溝によって形成されていて、筒状部材の後方端部またはプラグラッパーの後方端部までは延びておらず、筒状部材またはプラグラッパーの空気不透過性材料を裂いたり横断したりはしていない。あるいは、この閉じた後方端部811を、材料が溝の端部を覆うように半径方向内向きに延びている環状部分に形成し、第2の換気孔807を材料が半径方向内向きに延びていない環状部分に形成してもよい。あるいは、この閉じた後方端部811と第2の換気孔807を、溝の半径方向に広がっていて溝の後方に位置するリングに形成してもよい。
第1の位置合わせ部809の溝によって、長手方向に延びる換気路が形成されている。隣り合う溝の間の***部は、周りのスリーブ803と実質的に接触している。第1の換気孔806のそれぞれが、それぞれの溝809に空気を送り込んでいる。つまり、第1の位置合わせ部809の1つ1つの溝への換気が実質的に独立している。空気は、溝の長手方向に沿って後方側に流れることができる。第2の換気孔807が溝の後方端部にあるときは、空気は喫煙品の内部、スリーブ803の内側、および第2のフィルター中に流れ続けることができる。溝が第2の換気孔807と整列していないときは、空気が喫煙品の内部に流れ込むのが妨げられて、換気が制限される。
第1の部分と第2の部分を、位置合わせ部809と810で制御して回転整列させることで、喫煙品800の換気が設定される。第1の換気孔806と第2の換気孔807が円周方向で整列したときに換気が行われるが、第1の換気孔806と第2の換気孔807は換気路で接続されていて直接重なり合っているわけではない。好ましくは、喫煙品800は複数の第1の換気孔806と複数の第2の換気孔807を備える。第1の換気孔806と第2の換気孔807が整列している数だけ、様々なレベルの換気状態が提供され、一方、第1の換気孔806と第2の換気孔807がどれも整列していないときには、換気状態は提供されない。
第1の位置合わせ部の溝809は、2つの機能を有する。溝809が第2の位置合わせ部と係合すると、喫煙品の第1の部分と第2の部分の回転位置合わせが行われ、回転が制御されて、第1の部分と第2の部分が回転したときにフィードバックが行われる。溝809は第1の換気孔806と第2の換気孔807とをつないで喫煙品に空気を送り込むことができる換気路としても機能する。
第1のフィルターと第2のフィルターは、1つのフィルターとして一体化されている。第1のフィルターは、縦方向の切り込みによって、第2のフィルターから部分的に分離されている。縦方向の切り込みは、第1のフィルターと第2のフィルターの半径方向を外向きに延びている。半径方向内部の核によって、第1のフィルターと第2のフィルターが接続されている。濾過材料からなるこの中核によって、第1のフィルターと第2のフィルターの接続が維持される。第1の部分と第2の部分は相対回転可能であると同時に中心フィルター核で接続されている。この接続されている第1のフィルターと第2のフィルターのさらなる詳細については、図10乃至図12を参照して説明していて、また、これらの図に示されている。あるいは、第1のフィルターと第2のフィルターを別個のフィルターとしてもよく、あるいは、タバコ部にだけ接続されていてスリーブには接続されていない1つのフィルターとすることもできる。例えば他の実施態様で説明したように、喫煙品の第1の部分と第2の部分をさらなる拘束手段によって接続してもよい。
図25は、換気状態にはない喫煙品800を示す。空気は第1の換気孔806を経由して選択された溝内に流れ込むことができる。選択された溝はそれぞれ閉じた後方端部811を有していて、第2の換気孔とは整列していないため、喫煙品に気流が入り込むことはない。
図26は部分的に換気状態にある喫煙品800を示す。第1のフィルターと第2のフィルターが相対回転すると、中核が長軸を中心にねじれる。第1の換気孔806のいずれか1組が第2の換気孔807を有する溝と整列すると、溝と第1の換気孔806と第2の換気孔807の後方部分の喫煙品に空気を送り込むことができる。さらに、第1の換気孔806の組が、第2の換気孔807ではなく、閉じた後方端部811を有する溝と整列すると、喫煙品への空気の進入が制限される。
タバコ部801は、スリーブ803に隣接しかつ外面がスリーブ803の外面と同一平面上にあるセクション818を有する。スリーブ803とセクション818は、最初は一体化していてもよく、好ましくは紙やチッピング紙などのシート状の可撓性材料で形成されている。スリーブ803とセクション818は分離線815で分離可能であり、分離線815に沿った複数の孔によって折れやすいように接続されている。スリーブ803とセクション818またはタバコ部801のその他の部分とを最初に相対回転させると、スリーブ803とセクション818が分離して第1の部分と第2の部分の相対回転が可能になる。あるいは、スリーブ803とセクション818は最初から分離していてもよい。
図1乃至図5を参照して説明したように、喫煙品800は、最初の換気状態を、最小限の換気状態、最大限の換気状態、または最小限値と最大限値の間の中間的な換気状態から選択できるようになっている。
図27および図28は、第10の実施態様による喫煙品830を示す。喫煙品830は、上述した実施態様と実質的に同様に形成される。この喫煙品830は、タバコ部831を備え、このタバコ部831はタバコロッドとフィルターを備えていてもよい。タバコ部831を備える第1の部分は、スリーブ833を備える喫煙品の第2の部分に対して移動することができる。スリーブ833の少なくとも一部は、タバコ部831の周囲を長手方向に摺動可能である。スリーブ833はタバコ部831に対して回転移動はできない。スリーブ833は、タバコ部831の後方端部側を囲む円筒管である。
スリーブ833は、後方セクション833aと、この後方セクション833aと同軸上に整列した前方セクション833bの2つの部分から形成されている。これら2つのセクション833aと833bは、最初は円周方向に延びる接続部838によって折れやすく、または壊れやすく接続されている。これらの前方セクションと後方セクションは1つの部品として形成され、折れやすい接続は複数の孔によって形成されていてもよい。あるいは、このスリーブの2つの部分833aと833bは、最初は接続してはおらず当接していてもよい。
後方セクション833aと前方セクション833bのいずれか一方または両方が、タバコ部の周囲を長手方向に摺動可能である。好ましくは、後方セクション833aは固定されていて、前方セクション833bはタバコ部の周囲を前方および後方に摺動可能である。この後方セクション833aは、前方セクション833bが後方に移動するのを制限する後方止め部として機能する。喫煙品の第1の部分がスリーブに固定セクション833aを有し、喫煙品の第2の部分がスリーブに1つまたは複数の移動可能セクション833bを有する。スリーブ833の少なくとも1つの移動可能な前方セクション833aは、空気不透過性材料、好ましくは紙で形成されている。
図27は、比較的低い換気状態にある喫煙品を示し、スリーブ833bは第1の後方位置にある。スリーブ833bがタバコ部の換気孔を覆っているため、これらの換気孔を経由して空気が喫煙品のフィルターに侵入するのが制限されている。
図28は比較的高い換気状態にある喫煙品830を示す。スリーブ833の2つのセクションは長手方向に分離していて、スリーブのセクション833aと833bの向かい合う2つの縁部の間に第1の換気孔836を形成している。
タバコ部831は後方端部側に1つ以上の第2の換気孔837を備える。好ましくは、このタバコ部831は円周方向に延びる1本の列をなす複数の第2の換気孔837を備える。これら複数の第2の換気孔837は、好ましくはタバコ部、特にフィルターの外面を形成する空気不透過性包装紙に設けられている。
後方セクション833aと前方セクション833bは、1つ以上の第2の換気孔837を覆わないように分離することができる。第2の換気孔837が覆われていないとき、つまりは、スリーブ833の前方セクションが前方に移動して第2の換気孔837と第1の換気孔836が整列したときには、第2の換気孔837を経由して空気がタバコ部831に進入できる。換気孔837は第1の案内セクション840に形成されており、この第1の案内セクション840内でスリーブ833bを長手方向に移動させることができる。
スリーブの後方セクション833aと前方セクション833bは互いに向かい合う断面凹凸形状の縁部を有する。この断面凹凸形状の端部の連結は後方セクションに対して前方セクションの1つ以上の特定の回転位置を必要とする。好ましくは、これらの断面凹凸形状の端部は実質的に円周方向に相補的に延びており、長手方向から見た断面形状は連続した起伏、すなわち波状である。このような形状をなす前方セクションと後方セクションの断面凹凸形状の端部は、整列していて、円周方向から見ると同一の形状を有しているので、スリーブ833の周縁部において、長手方向から見た向かい合う端部間の距離は一定である。このような断面凹凸形状の端部は、前方セクション833bが後方長手方向へ移動するのを制限するように構成された拘束手段の第1の係合面と第2の係合面を形成している。
喫煙品830は、スリーブ833の移動可能部分とタバコ部831の回転を制御するように構成された案内方式の制御機構を備える。詳細には、この案内機構によって、スリーブ833bの摺動可能部分とタバコ部831の間の回転が制限されている。この案内機構は、タバコ部の外面に第1の案内セクション840を備え、この第1の案内セクション840はスリーブ833の摺動可能部分、つまりは前方セクション833bの内面に設けられた第2の案内セクションと係合している。スリーブの前方セクション833bはタバコ部831に相対回転可能に固定されている。タバコ部831は、その後方端部側であってスリーブの後方セクション833aの前方に、第1の案内セクション840を有し、この案内セクション840はスリーブ833bで囲まれている。
第1の案内セクション840は、好ましくは、スリーブの前方セクションの下を長手方向に延びる複数の溝と***部を有する。これらの***部は、好ましくは盛り上がったインクまたは糊を長手方向に延びる列状に並べて形成したものであり、列の間には溝が形成されるように配置されている。第2の案内セクションは、好ましくはスリーブ833の摺動可能部分の内面に1つ以上の凸部を有している。この1つ以上の凸部は、1点以上のインクまたは糊で形成されている。あるいは、これらの凸部はエンボス加工によって形成されていてもよい。これらの1つ以上の凸部は、盛り上がった列と係合するように構成されているため、凸部は盛り上がった列を越えて回転することはできず、従って回転が制御されている。
あるいは、この案内機構は図1乃至図5を参照して説明した位置合わせ機構と同様の形状をしており、かつ、図20および図21を参照して説明したように回転を制限するように構成されている。第1の案内セクション840は、好ましくは波形の外面を有する。詳細には、第1の案内セクション840の外面は平坦ではなく、好ましくは、長手方向に延びる複数の***部と溝を備えている。この第1の案内セクション840内には、フィルターおよび/またはタバコロッドが配置されている。詳細には、複数の***部および溝によって、半径方向になだらかに上下する波状の外面が形成されている。フィルターおよび/またはタバコロッドを囲み、例えば酢酸セルロースまたは紙でできている筒状部材にこの溝と***部を形成することもできる。
第1の案内セクションは、タバコ部、好ましくはフィルターの半径方向湾曲外装面に形成される。案内溝と案内***部は、好ましくはタバコ部の周縁部全体にわたって延びている。あるいは、これらの溝と***部はタバコ部の周縁部の一部分だけに延びていてもよい。
あるいは、第1の案内セクション840はフィルターの外面に形成されていてもよい。第1の案内セクションは、好ましくは、長手方向に延びる円筒形に成形された濾過材料からなる。この濾過材料は周知のどの濾過材料でもよく、具体的には、酢酸セルローストウである。この濾過材料は、1枚以上のシート状可撓性材料で包まれている。好ましくは、この可撓性材料は紙であり、プラグラッパーとして知られている紙でよい。この紙は、円筒状の濾過材料の湾曲面を覆っている。この紙により、第1の位置合わせ部の溝と***部を形成している連続する外面が形成される。この紙を変形させて溝と***部を形成した後に濾過材料に巻き付け、溝と***部の形状が永久的に紙に維持されるように処理する。これらの溝と***部はローラーを使用して形成されるのであって、包装紙を切り取って形成するのではない。上述したように、必要なら、濾過材料を囲む紙をフィルムで包むこともできる。
第2の案内セクション(図示せず)は、スリーブ833の摺動可能部分の内面に配置されている。第2の案内セクションの内面は平坦ではなく、好ましくは長手方向に延びる複数の***部と溝を有している。詳細には、第2の案内セクションは、第1の案内セクションと同様に、盛り上がったインクまたは糊の列で形成されるのが好ましい。あるいは、第2の案内セクションは波状の内面であってもよい。詳細には、複数の***部と溝によって、半径方向になだらかに上下する波状の外面が形成されている。
第2の案内セクションは、例えば酢酸セルロースまたは紙などの波形のシート状可撓性材料をスリーブ833の内面に取り付けることによって形成してもよい。好ましくは、この第2の案内セクションは、第1の案内セクション840と実質的に同一もしくは同様の構成と形状である。第2の案内セクションは、溝の間に位置する***部を複数形成しており、この***部は第1の案内セクションと係合可能である。あるいは、第1の案内セクション840と第2の案内セクションは、異なる構成で係合していてもよい。詳細には、第2の案内セクションは、スリーブの前方セクション833bの内部から内向き放射状に延びる不連続に並んだ1個以上の凸部を備えていてもよい。この凸部は、第1の案内セクション840の溝と係合して、回転を制御するように構成されている。この凸部を、盛り上がったインクまたは糊の点で、エンボス加工で、またはその他の好適な手段で形成して、第1の案内セクションに係合させてもよい。
この案内機構は溝、***部、凸部、またはその他の形状を有しており、これらは喫煙品の第1の部分と第2の部分とが回転するのを制限するような寸法と材料でできている。詳細には、案内機構のこれらの形状は弾性変形しないように構成されているので、他の実施態様の位置合わせ機構と同様に、十分な力が加わると位置合わせ回転が可能になる。この案内機構では、スリーブを回転させなくても、タバコ部の周りを自由に摺動させて換気状態を変化させることができるように構成されている。
長手方向に延びる溝または***部によって波形が形成されており、これによってスリーブの摺動可能前方部分の回転を防いでいる。回転を防ぐ手段は上記の態様と一緒に存在することが好ましく、その態様ではスリーブの断面が特別な回転位置を必要とする結合断面形状を有する互いに向かい合う縁部を有している。前方セクション833bは回転できないので、前方セクションは常に正しい回転位置にあり、後方に付勢されたときには後方セクションと連結する。回転を防ぐ手段によって、スリーブの移動可能なセクションは、起伏断面を有する端部が相補的になっている元の位置に必ず戻るようになっている。
好ましくは、外側スリーブの後方セクション833aはタバコ部に永久的に固定されていて、前方セクション833bの後方への移動を制限している。前方セクション833bを前方に摺動させて、換気孔837を覆わないようにすることができる。前方セクション833bの前方への動きが、タバコ部の外面に固定された前方止め部839によって制限されている。後方セクション833aと止め部839によって、スリーブ833bが換気孔837を覆う第1の位置と換気孔837を覆わない第2の位置との間で移動できるように配置されている拘束手段が形成されている。
前方止め部839は、可撓性材料、好ましくは紙からなる好ましくは1つ以上の層であり、第1のフィルターおよび/またはタバコロッドを囲んでいる。止め部839の外面は、好ましくは、スリーブの前方セクション833bの外面とスリーブの後方セクション833aの外面と同一平面上にある。あるいは、外側スリーブの前方セクション833bを永久的に固定し、後方セクション833aは後方に摺動可能で換気孔837を覆わないようにすることもできる。止め部839を後方セクション833aの後方に配置して、後方セクション833aが後方に動くのを制限してもよい。あるいは、前方セクション833bと後方セクション833aの両方が長手方向に摺動可能であってもよい。前方セクション833bの前方には、前方止め部が配置されていて、前方セクション833bが前方に移動するのを制限しており、後方セクション833aの後方には、後方止め部が配置されていて、後方セクション833aが後方に移動するのを制限している。
スリーブの前方セクションと後方セクションの断面凸凹形状の縁部は、連結し、波状であると説明している。しかし、この断面凸凹形状の縁部は、連結可能または相補的な形状ならばどのような形状でもよく、例えば、三角形や半円形とすることもできる。この断面凸凹形状の縁部が周縁部の一部とだけ連結してもよい。あるいは、この断面凸凹形状の縁部は連結せず、例えば、1つまたは2つの真っ直ぐな周縁縁部を形成していてもよい。あるいは、またはさらには、前方セクション833bと止め部839の向かい合う縁部が、上述したように、断面凸凹形状の縁部であって、連結可能、および/または相補的であってもよい。
フィルターは、第1のフィルターと第2のフィルターを備えていて、これらはタバコロッドの後方に堅固かつ同軸上に取り付けられている。あるいは、喫煙品830は、倍長のフィルターを1つだけ有していてもよい。
図1乃至図5を参照して説明したように、この喫煙品830は、最初の換気状態を、最小限の換気状態、最大限の換気状態、または最小限値と最大限値の間の中間的な換気状態から選択できるようになっている。
図29aおよび図29bは、上述した実施態様における第1の制御面と第2の制御面の断面図を示す。第1の制御面および第2の制御面は、位置合わせ面または案内面として構成することができる。この断面図は縮尺通りではない。
図29aは、タバコ部の外面に形成されている例示的な第1の制御面850を示す。上述したように、第1の制御面は、酢酸セルロースまたは紙でできている筒状部材に形成してもよく、またはフィルターの外面に形成してもよい。第1の制御面850は、長手方向に延びる複数の溝854を有しており、この溝854は、長手方向に延びる***部852によって隔てられている。複数の***部852と溝854によって、半径方向になだらかに上下する波状の外面が形成されている。隣り合う凹部の間の***部は、実質的に均一な曲率半径で湾曲した形をしている。隣り合う凹部の間の***部は、隣り合う凹部間が係合している状態から移動するのに対して最大抵抗力をもたらす周縁上の一点を形成している。上述したどの実施態様においても、この第1の制御面850を第1の制御面とすることができる。
図29bは、スリーブの内面に形成されている例示的な第2の制御面860を示す。上述したように、第2の制御面は、酢酸セルロースまたは紙でできている筒状部材に形成してもよい。第2の制御面860は、長手方向に延びる複数の溝864を有しており、この溝864は、長手方向に延びる***部862によって隔てられている。複数の***部862と溝864によって、半径方向になだらかに上下する波状の外面が形成されている。隣り合う凹部の間の***部は、実質的に均一な曲率半径で湾曲した形をしている。隣り合う凹部の間の***部は、隣り合う凹部間が係合している状態から移動するのに対して最大抵抗力をもたらす周縁上の一点を形成している。上述したどの実施態様においても、この第2の制御面860を第2の制御面とすることができる。
上述した1つ以上の実施態様では、換気孔はスリーブおよび/またはタバコ部に形成されるものとして説明している。これらの換気孔は、空気がスリーブまたはタバコ部に流れ込むことができるように形成されている。詳細には、タバコ部は、フィルターまたは室を囲むラッパーからなる1つ以上の層を有する。このラッパーからなる1つ以上の層は、濾過材料を有するフィルターを囲むプラグラッパーおよび/またはその他の材料であってもよく、および/またはフィルターとタバコロッドを繋げるチッピング紙であってもよい。このラッパーまたはその他の材料からなる1つ以上の層を通って換気孔が伸びていて、空気透過性濾過材料または室に空気が流れ込むことができるようになっている。この換気孔が形成されている層は、気流に対し実質的に透過性を有さない材料から作成されているか、あるいは、基準レベルの換気性を提供する所定の換気性を有する材料から形成されている。
いずれの実施態様においても、1つ以上の換気孔は、孔を切り込むか、空気透過性材料を使用するか、空気透過性材料で孔を覆って形成することができる。換気孔というのは、換気可能な領域を意味するものと意図されている。しかし、形成された空気透過性領域は、換気領域と呼ばれる。
いずれの実施態様による喫煙品にも、吸着剤が含まれている。特に、吸着剤はフィルター内にある。いくつかの実施態様では、フィルターは基体、詳細には第1の濾過部であって、別の基体、詳細には第2の濾過部に中核によって接続されている。好ましくは、この中核は濾過材料からできていて、第1の濾過部および第2の濾過部と一体に形成されている。このような相対回転可能な濾過部の一例を、図10乃至図12を参照して説明する。吸着剤は、両濾過部に、または、濾過部の上流(前方)だけに、または、濾過部の下流(後方)だけに配置することができる。あるいは、1つ以上の別のフィルターに吸着剤を配置することもできる。喫煙品の唯一の濾過部が吸着剤を有していてもよく、または複数の濾過部の内の1つ以上の濾過部が吸着剤を有していてもよい。
吸着剤は、例えば木炭などの炭が好ましく、特に、活性炭が好ましい。あるいは、この吸着剤は樹脂であってもよい。この樹脂は、例えばDiaion(RTM)CR20などの架橋ポリスチレンマトリックスに結合したキレート配位子としてのポリアミン基を有するイオン交換樹脂であってもよい。この吸着剤は、好ましくは前方フィルター内にのみ配置されていて、吸着剤を含まない第2の後方フィルターを煙が次々に通過するようになっている。
いずれの実施態様においても、喫煙品は、好ましくは前方フィルター内に位置している鞘を有していてもよい。この鞘は、前方フィルターの中央部に位置して、濾過材料を囲んでいる。この鞘は、第1のフィルターと実質的に同じ長さで延びている。鞘は、好ましくは木炭などの吸着剤を収容する透過性壁を備えている。この壁によって、添加剤が喫煙品から出るのが妨げられていると同時に、煙が吸着剤に接触できるようになっている。この鞘の利点は、吸着剤を比較的短い長手方向の範囲に配置できることである。
あるいは、この吸着剤を空洞(図示せず)に配置してもよい。この空洞は、第1のフィルターと第2のフィルターとの間に設けてもよい。吸着剤は、好ましくは木炭などの炭素顆粒、またはその他の好適な添加剤でよい。
あるいは、この吸着剤を、第1のフィルターの濾過材料に分散させてもよい。吸着剤を、好ましくは酢酸セルローストウなどの濾過材料に、実質的に均一に分散させてもよい。吸着剤は炭素顆粒またはその他の好適な添加剤でよい。
あるいは、吸着剤を第1の濾過部の外縁部に配置してもよい。吸着剤を、濾過材料を囲むラッパーの内面に取り付けてもよい。吸着剤は、好ましくは接着剤でこの内面に接着される。ラッパーは好ましくは多孔性紙であり、例えばプラグラッパーである。
いくつかの実施態様では、喫煙品は第1の濾過部と、第1の濾過部の下流に設けられた第2の濾過部を有する。吸着剤は第1の濾過部の中または周りにあり、第2の濾過部には存在しない。上述したように、第1の濾過部は中核で接続された2つの部分からなり、必要なら、下流に別途第2の濾過部を設けてもよい。他の実施態様では、第1の濾過部は濾過材料からなる単一部であってもよく、必要なら、下流に別途第2の濾過部を設けてもよい。吸着剤は第1の濾過部の中または周りにあり、第2の濾過部には存在しない。
説明した実施態様では、喫煙品の第1の部分と第2の部分との間には室または空き内部領域はないものとされている。しかし、いずれの実施態様においても、第1の部分と第2の部分との間、詳細には第1の部分のフィルターと第2の部分のフィルターとの間に、長手方向の長さが決められた室を設けることができる。第1の部分と第2の部分を回転させることで、換気状態を変化させることができ、拘束手段によって、室の長さを変えるような長手方向の相対移動が妨げられている。あるいは、タバコ部を囲む外側スリーブを長手方向に移動させても、換気状態を変化させることができる。この場合は、タバコ部内の室に制限はなく、その長さは、外側スリーブの移動の影響を受けない。あるいは、喫煙品は伸長可能で、第1の部分と第2の部分によって形成された室の長さが変更できるようになっていてもよい。どの実施態様で説明した制御機構も、長手方向の移動が制御できるように、好ましくは複数の長手方向位置間で位置合わせができるように変更することができる。詳細には、詳述した溝と***部を長手方向ではなく円周方向に延びるようにしてもよい。
スリーブおよび/またはタバコ部の換気孔は、レーザによって形成してもよい。詳細には、レーザによって、スリーブとタバコ部に同時に整列した換気孔を作成することができる。あるいは、機械切削工具によって形成したスリットを換気孔としてもよい。あるいは、孔を切り取った領域を換気孔としてもよい。あるいは、材料自体が空気透過性であるものを使用するか、後から孔を開けるか加工して換気性を持たせた空気透過性材料で換気孔を作成してもよい。あるいは、喫煙品は、第1の部分と第2の部分との相対位置によって選択的に制御可能な1つ以上の換気領域を有していなくてもよい。第1の部分と第2の部分の相対位置によって、喫煙品の風味、煙緩和添加剤、濾過特性、またはその他の特質を制御してもよい。
図1乃至図5を参照して説明した制御機構のいずれの特徴的な形状も、他の実施態様に適用することができる。制御機構の一部を形成する凹部は、溝として説明している。しかし、この凹部は第1の部分と第2の部分のどちらか一方の形状と係合すればどのような形であってもよい。具体的には、この凹部は角形でも円形でもよい。
隣り合う凹部の間の***部は、隣り合う凹部が係合している状態から移動するのに対して最大抵抗力をもたらす周縁部の一点を形成している。あるいは、この***部は、隣り合う凹部間の円周方向の距離にわたって実質的に一定の半径を有する膨出部であってもよい。第1の部分または第2の部分の凹部は、第1の部分と第2の部分のもう一方の何らかの凸形状と係合するように構成されていてもよい。
どの実施態様のどの特徴を組み合わせてもよい。具体的には、どの実施態様でも、喫煙品はタバコ円筒に隣接する濾過部を有していても有していなくてもよく、および/またはスリーブの吸口端部側に濾過部を有していなくてもよい。詳細には、スリーブにはフィルターが接続されておらず、吸口側縁部に凹みが形成されていてもよく、または吸口端部側に、第1のフィルターの後方端部と整列する端部を有していてもよい。どの実施態様の拘束手段または制限手段も、他の実施態様と共に使用して、第1の部分の第2の部分に対する長手方向の移動および/または回転移動、または他の部品を越えて移動可能なその他の部分の長手方向の移動および/または回転移動を防ぎ、制御することができる。特定の長手方向位置または回転位置での換気は、上述した通りとすることもでき、あるいは例えば1つ以上の換気孔の位置を変えるなどして異なる位置に適用することもできる。
1つのフィルターは、同軸上に隣接する2つのフィルターとすることもできる。1つ以上のフィルターが、濾過材料からなる1つのセグメントまたは複数のセグメントで形成されていてもよい。1つのフィルターを形成する複数のセグメントは、それぞれ異なる材料でできていてもよく、または異なる濾過特性を有していてもよい。具体的には、フィルターは酢酸セルロースからなる標準セクションと、木炭を含む濾過材料からなるその他のセクションとを有していてもよい。あるいは、フィルターは木炭を包含する単一の区域であってもよい。
米国特許第4,699,158号明細書

Claims (36)

  1. 第1の部分と、
    第1の部分に相対移動可能な第2の部分とを備え、
    前記第1の部分または前記第2の部分のいずれか一方の第1の制御面と、前記第1の部分と前記第2の部分のもう一方の第2の制御面を有する制御機構をさらに備え、
    前記第2の制御面が、前記第1の制御面と係合して前記第1の部分と前記第2の部分との相対移動を制御するように構成されていて、
    前記第1の制御面が隣り合う凹部の間に***部を有し、この***部は前記隣り合う凹部の間を前記第2の制御面が移動するのに対して最大抵抗力をもたらす周縁上の一点を形成している喫煙品であって、
    前記第1の制御面が前記第1の部分の一部を囲むように取り付けられた筒状部材に形成され、前記筒状部材が前記第1の制御面を形成するようにシート材料を成形して形成されており、
    および/または前記第1の制御面がフィルターの外面である喫煙品。
  2. 前記第1の制御面および/または前記第2の制御面が、円周方向に間隔を置いて配置された複数の凹部を形成する連続面で構成されていることを特徴とする特徴とする請求項1に記載の喫煙品。
  3. 前記第1の制御面および/または前記第2の制御面が、長手方向に延びる細長い溝状の複数の凹部を備え、隣り合う凹部は***部によって隔てられていることを特徴とする請求項1または2に記載の喫煙品。
  4. 前記筒状部材がフィルターに重なっていることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の喫煙品。
  5. 前記第2の制御面が、前記第2の部分の内面に取り付けられている筒状部材に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の喫煙品。
  6. 記筒状部材が、前記第2の制御面を形成するようにシート材料を成形して形成されていることを特徴とする請求項5に記載の喫煙品。
  7. 前記第1の制御面および/または前記第2の制御面を形成する前記シート材料が帯状酢酸セルロースであることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項に記載の喫煙品。
  8. 前記第1の部分が喫煙材を含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の喫煙品。
  9. 前記第2の部分が前記第1の部分を囲むように配置されたスリーブを備えることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の喫煙品。
  10. 前記第1の部分が前記第2の部分に対して回転可能であり、前記制御機構が、前記第1の部分と前記第2の部分の相対回転を制御するように構成された位置合わせ機構であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の喫煙品。
  11. 前記制御機構が、前記第2の部分が前記第1の部分に対して長手方向に移動するのを可能にし、かつ前記第1の部分と前記第2の部分の相対回転を防ぐように構成された案内機構であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の喫煙品。
  12. 前記フィルターが1枚以上のシート材料で包まれた濾過材料を含み、前記1枚以上のシートが、前記第1の制御面を形成するか、前記第1の制御面を支持するように成形されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の喫煙品。
  13. 前記第1の制御面が、プラスチック材料からなるフィルムラッパーで覆われている外部を有することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の喫煙品。
  14. プラスチック材料がポリマー材料であることを特徴とする請求項13に記載の喫煙品。
  15. 前記第2の制御面が、プラスチック材料からなるフィルムラッパーで覆われている外部を有することを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の喫煙品。
  16. プラスチック材料がポリマー材料であることを特徴とする請求項15に記載の喫煙品。
  17. 前記喫煙品が、前記第1の部分と前記第2の部分の長手方向の相対移動を制限する拘束手段を備え、前記拘束手段が、前記第2の部分の第2の係合面に係合し得る前記第1の部分の第1の係合面を有し、
    前記第1の係合面が、直径が大きい部分に形成されていることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の喫煙品。
  18. 前記第2の係合面が前記第2の部分の外側に形成されていることを特徴とする請求項17に記載の喫煙品。
  19. 前記拘束手段が、前記第1の部分に形成された第3の係合面と係合し得る前記第2の部分の端部で構成されることを特徴とする請求項17または18に記載の喫煙品。
  20. 前記第1の部分には少なくとも1箇所の第1の換気領域が形成されており、前記第2の部分には少なくとも1箇所の第2の換気領域が形成されており、前記第1の部分の前記第1の換気領域は、前記第2の部分の前記第2の換気領域と整列するときには露出し、前記第2の部分の前記1箇所以上の第2の換気領域が、前記第1の制御面の上にあることを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載の喫煙品。
  21. 第1の換気領域を有し、かつ第2の換気領域と整列している1つ以上の溝に沿って空気が流れ、換気が行われるように前記1箇所以上の第1の換気領域が前記第1の制御面の1つ以上の溝の長手方向端部に位置していることを特徴とする請求項20に記載の喫煙品。
  22. 吸着性添加剤を含むフィルターを備えていることを特徴とする請求項1乃至21のいずれか1項に記載の喫煙品。
  23. 前記吸着性添加剤が、濾過材料に囲まれた鞘内にあることを特徴とする請求項22に記載の喫煙品。
  24. 前記吸着性添加剤が、濾過材料内に分散していることを特徴とする請求項22に記載の喫煙品。
  25. 前記吸着性添加剤が、少なくとも部分的に濾過材料で形成された空洞内に分散していることを特徴とする請求項22に記載の喫煙品。
  26. 前記吸着性添加剤が、濾過材料を囲むシート材料からなるラッパーの内面またはその近隣に分散していることを特徴とする請求項22に記載の喫煙品。
  27. 第1の部分を準備する工程と、
    第2の部分を準備する工程と、
    前記第2の部分が前記第1の部分に対し相対回転可能であるように前記第2の部分を前記第1の部分に取り付ける工程と、を有し、
    前記第1の部分と前記第2の部分が、前記第1の部分と前記第2の部分のいずれか一方に第1の制御面を有し、前記第1の部分と前記第2の部分のもう一方に第2の制御面を有する制御機構をさらに備え、前記第2の制御面が、前記第1の制御面と係合して、前記第1の部分と前記第2の部分の相対的な移動を制御するように構成され、
    前記第1の制御面が隣り合う凹部の間に***部を有し、この***部は前記隣り合う凹部の間を前記第2の制御面が移動するのに対して最大抵抗力をもたらす周縁上の一点を形成している喫煙品の製造方法であって、
    前記第1の制御面を形成するように成形されたシート材料から筒状部材を作成し、前記筒状部材を前記第1の部分の一部を囲むように取り付ける工程、
    前記第1の制御面を含む外面を備えるフィルターを形成する工程
    の少なくとも1つの工程を含む方法。
  28. 記筒状部材をフィルター上に重なるようにする工程を含むことを特徴とする請求項27に記載の方法。
  29. 前記第2の制御面を有する筒状部材を形成し、前記筒状部材を前記第2の部分の内面に取り付ける工程を含むことを特徴とする請求項27または28に記載の方法。
  30. 筒状部材を、前記第2の制御面を形成するように成形されたシート材料から作成する工程を有することを特徴とする請求項27乃至29いずれか1項に記載の方法。
  31. 前記第1の制御面および/または前記第2の制御面を形成する前記シート材料が帯状酢酸セルロースであることを特徴とする請求項27乃至30いずれか1項記載の方法。
  32. シート材料のブランクを変形して筒状にする工程を有し、前記シート材料を1本以上のローラーで変形して前記第1の制御面および/または前記第2の制御面を形成することを特徴とする請求項30または31に記載の方法。
  33. 記フィルターを形成する工程が、1枚以上のシート材料で濾過材料を包む工程を含み、前記1枚以上のシート材料が前記第1の制御面を形成または支持する凹部を形成するように成形されることを特徴とする請求項27乃至32いずれか1項記載の方法。
  34. 前記第1の部分と前記第2の部分に同時に換気孔を形成して、最初の換気状態が最大限の換気状態であるようにする工程を有することを特徴とする請求項27乃至33いずれか1項に記載の方法。
  35. 前記第1の部分と前記第2の部分を結合する前に、前記第1の部分と前記第2の部分に別々に換気孔を形成して、最初の換気状態が最小限の換気状態であるようにする工程を有することを特徴とする請求項27乃至33のいずれか1項に記載の方法。
  36. 前記第1の部分と前記第2の部分を結合する前に、前記第1の部分と前記第2の部分に別々に換気孔を形成して、請求項34に係る最大限の換気状態と請求項35に係る最小限の換気状態の間の中間の換気状態であるようにする工程を有することを特徴とする請求項27乃至33のいずれか1項に記載の方法。
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