JP5992724B2 - チェーンガイドおよびチェーン伝動装置 - Google Patents

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この発明は、チェーンの張力調整用として、あるいは、チェーンの移動案内用として使用されるチェーンガイドおよびそのチェーンガイドを用いたチェーン伝動装置に関する。
クランク軸に取付けられた駆動スプロケットとカム軸に取付けられた従動スプロケット間にタイミングチェーンを掛け渡したカム軸駆動用のチェーン伝動装置においては、タイミングチェーンの弛み側チェーンの一側方に揺動可能なチェーンガイドを設け、そのチェーンガイドの揺動側端部にチェーンテンショナの調整力を負荷してタイミングチェーンを緊張させ、チェーンの緩みやバタツキを防ぐようにしている。
また、タイミングチェーンの張り側チェーンにチェーンガイドを固定し、その固定のチェーンガイドによってタイミングチェーンの移動を案内してバタつきを抑制するようにしている。
ここで、タイミングチェーンの張力調整用や移動案内用のチェーンガイドとして、タイミングチェーンを滑り接触によって面案内する形式のものが知られているが、タイミングチェーンの移動抵抗が大きく、伝達トルクロスが多いという問題がある。
そのような問題点を解決するため、本件出願人においては、特許文献1において、タイミングチェーンの移動方向に長く延びるガイドベースによって曲線状に配置された複数のローラ軸の両端部を支持し、その複数のローラ軸のそれぞれによってころ軸受からなるローラを回転自在に支持し、その複数のローラによりタイミングチェーンを移動自在に案内するようにしたチェーンガイドを提案している。
上記のチェーンガイドにおいては、タイミングチェーンの案内が複数のローラの転がりによる案内であるため、タイミングチェーンの移動抵抗が小さく、伝達トルクロスが少ないという特徴を有している。
国際公開2010/090139号
ところで、特許文献1に記載のチェーンガイドにおいては、エンジンに設けられた潤滑装置のオイル流出口からオイルを流出させて飛散させ、あるいは、給油式チェーンテンショナに供給されるオイルをテンショナ先端から流出させて飛散させ、ころ軸受の外輪やローラ軸の外径面に付着する飛散オイルによりころ軸受を潤滑するようにしているが、オイルをころ軸受内にスムーズに取り込むことができず、ころ軸受の潤滑性を高める上において改善すべき点が残されていた。
この発明の課題は、タイミングチェーンを転がり案内するころ軸受の潤滑性の向上を図ることである。
上記の課題を解決するために、この発明に係るチェーンガイドにおいては、タイミングチェーンの外周一部に配置されて、そのタイミングチェーンの移動方向に長く延びる対向一対の側板部を有するガイドベースと、前記側板部の対向位置に設けられた軸係合部に軸端部が支持されて、その側板部の長さ方向に間隔をおいて設けられた複数のローラ軸と、その複数のローラ軸のそれぞれに回転自在に支持されたチェーン案内用の複数のローラとからなり、前記ローラが、外輪およびその内側に組み込まれた複数のころを有するころ軸受とされたチェーンガイドにおいて、前記側板部における軸係合部またはその周囲に、側板部の内側表面と外側表面を貫通するオイル誘導孔を設けた構成を採用したのである。
また、この発明に係るチェーン伝動装置においては、駆動スプロケットと従動スプロケット間にタイミングチェーンを掛け渡し、そのタイミングチェーンの弛み側チェーンの一側部に、タイミングチェーンの移動を案内する揺動可能なチェーンガイドを設け、そのチェーンガイドの揺動側端部にチェーンテンショナの調整力を負荷して、その揺動側端部をタイミングチェーンに押し付けるようにしたチェーン伝動装置において、前記チェーンガイドとして、この発明に係る上記のチェーンガイドを採用したのである。
上記の構成からなるチェーン伝動装置において、タイミングチェーンの張り側チェーンの一側方に、タイミングチェーンの移動を案内する固定のチェーンガイドを設け、その固定チェーンガイドとして、この発明に係る上記のチェーンガイドを採用することによってタイミングチェーンのバタつきを効果的に抑制することができる。
上記チェーン伝動装置においては、従来と同様に、エンジンに設けられた潤滑装置のオイル流出口からオイルを流出させて飛散させ、あるいは、給油式チェーンテンショナに供給されるオイルをテンショナ先端から流出させて飛散させ、その飛散オイルによりころ軸受をオイル潤滑する。この場合、飛散オイルはころ軸受の外輪外径面やローラ軸の外径面、さらには、ガイドベースの側板部の外表面に付着する。
このとき、側板部に形成された軸係合部の壁面にはオイル誘導孔が形成されて、側板部の外側表面に貫通しているため、側板部の外表面に付着するオイルはオイル誘導孔から軸係合部またはその周囲部に流れ込んでローラ軸の外径面を伝い、そのローラ軸に既に付着している付着オイルと共にころ軸受内に流入し、ころ軸受をオイル潤滑する。
このように、側板部の外表面に付着するオイルはオイル誘導孔からローラ軸の外径面を伝ってころ軸受内に採り込まれるため、ころ軸受は効果的にオイル潤滑されることになる。
ここで、ころ軸受のラジアル荷重を受ける負荷領域のころとローラ軸の外周に形成されたころ転走面との接触部の延長線上にオイル誘導孔を設けておくと、ころ軸受内に潤滑オイルを効果的に採り込むことができる。
また、ガイドベースを樹脂の成形品、あるいは、アルミニウム合金やマグネシウム合金等の軽金属の鋳造やダイカストによる成形品とすると、その成形時にオイル誘導孔を形成することができるため、後加工を不要とし、加工コストの低減を図ることができる。
ころ軸受を潤滑するオイルには異物が混入する場合があり、その異物がころ軸受内に侵入すると、ころとローラ軸間に噛み込んで、ころ軸受を損傷させるおそれがある。そこで、ころ軸受は、外輪の開口端部内に異物侵入防止用のシールが、その内径面とローラ軸の外径面間に隙間が形成されるようにして組み込まれたシール付きころ軸受を採用するのが好ましい。
この発明に係るチェーンガイドにおいて、軸係合部は、側板部のタイミングチェーン側の側面から側板部の幅方向に延びるテーパ溝部と、そのテーパ溝部の狭小端に連通してローラ軸の軸端部を支持する円形の軸支持部とを有し、前記テーパ溝部の狭小部がローラ軸を抜止めする抜止め機能を具えてなるものであってもよく、あるいは、ローラ軸の軸端部外周に形成された平坦面に面係合してローラ軸を回り止めする平坦面を内周の対向位置に有し、その平坦面の端部に連設されて開口部に至る側面が外側に緩やかに傾斜し、上記テーパ溝部のローラ軸の軸端面と対向する壁面にローラ軸の端部外周に係合する抜止め突部を有してなるものであってもよい。いずれの軸係合部も、オイル誘導孔をテーパ溝部に形成するのがよい。
この発明においては、上記のように、ローラ軸の軸端部を支持する軸係合部またはその周囲に、側板部の外側表面に貫通するオイル誘導孔を設けたことにより、側板部の外表面に付着する潤滑オイルをオイル誘導孔からころ軸受の内部に採り込むことができ、ころ軸受の潤滑性の向上を図ることができる。
また、ころ軸受の潤滑性が向上することで、従来のチェーン潤滑装置のみで充分な潤滑を得ることができるため、軸受専用の潤滑装置を別途設ける必要がない。
この発明に係るチェーン伝動装置の実施の形態を示す概略図 図1に示すチェーンガイドの縦断面図 図2のIII−III線に沿った断面図 図3のIV−IV線に沿った断面図 ガイドベースの側板部の他の例を示す断面図 図5のVI−VI線に沿った断面図 軸係合部の他の例を示す断面図 図7のVIII−VIII線に沿った断面図 ころ軸受の他の例を示す断面図
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、カム軸駆動用のチェーン伝動装置を示し、クランク軸1の軸端部に取付けられた駆動スプロケット2とカム軸3のそれぞれ軸端部に取付けられた従動スプロケット4間にはタイミングチェーン5が掛け渡されている。
タイミングチェーン5はローラチェーンであっても、サイレントチェーンであってもよい。
クランク軸1は、図1の矢印で示す方向に回転する。そのクランク軸1の回転により、タイミングチェーン5が同図の矢印で示す方向に移動し、上方に向けて移動する部分が弛み側チェーン5aとされ、下向きに向けて移動する部分が張り側チェーン5bとされ、上記弛み側チェーン5aの一側部にチェーンガイドAが設けられている。
チェーンガイドAは、タイミングチェーン5の移動方向に長く延び、その上端部がエンジンブロックから突設する支点軸10により支持されて、その支点軸10を中心に揺動可能とされ、下側の揺動側端部には、チェーンテンショナ11の調整力が負荷されて弛み側チェーン5aに向けて押圧されている。
タイミングチェーン5における張り側チェーン5bの他側部にはチェーンガイドAが設けられている。このチェーンガイドAは、揺動可能なチェーンガイドAと同様に、タイミングチェーン5の移動方向に長く延び、その両端部がエンジンブロックにねじ込まれるボルト12の締め付けにより固定されて、タイミングチェーン5の移動を案内するようになっている。
ここで、揺動可能なチェーンガイドAと固定のチェーンガイドAとは、同一の構成とされ、揺動可能なチェーンガイドAが一端部に軸挿入用の挿入孔が形成されているのに対し、固定のチェーンガイドAが両端部にボルト挿入用の挿入孔が形成されている点でのみ相違している。
そのため、ここでは、揺動可能なチェーンガイドAの構成について以下に説明し、固定配置のチェーンガイドAについては同一の部分に同一の符号を付して説明を省略する。
図2乃至図4に示すように、チェーンガイドAは、タイミングチェーン5の移動方向に長く延びるガイドベース21と、そのガイドベース21の長さ方向に間隔をおいて設けられた複数のローラ軸31と、その複数のローラ軸31のそれぞれに回転自在に支持されたチェーン案内用の複数のローラ41とからなっている。
ガイドベース21は、対向一対の側板部22間に複数の間隔保持板23を長さ方向に間隔をおいて形成した構成とされている。一対の側板部22は弓形状をなし、その上端部に支点軸10が挿入される挿入孔24が形成されている。
また、一対の側板部22の対向内面には、ローラ軸31の軸端部を支持する複数の軸係合部25が側板部22の長さ方向に間隔をおいて設けられている。
軸係合部25は、側板部22のタイミングチェーン5と対向する外側面部から側板部22の幅方向に向き、上記外側面部での開口端が広幅とされたテーパ溝部25aと、そのテーパ溝部25aの狭小端に連通する閉塞端部としての円形の軸支持部25bとからなっている。ローラ軸31は、テーパ溝部25aから軸支持部25bに嵌合され、その軸支持部25bで支持される。
テーパ溝部25aには、ローラ軸31の軸端面と対向する壁面に、側板部22の外表面に貫通するオイル誘導孔26が形成されている。
ここで、テーパ溝部25aの狭小部の幅寸法をD、軸支持部25bの内径をD、ローラ軸31の外径をdとすると、d>D>Dの関係が成り立つ寸法関係とされており、ローラ軸31は、テーパ溝部25aから軸支持部25bに押し込まれて、その軸支持部25bに締め代をもつ嵌め合い支持とされ、上記テーパ溝部25aの狭小部により抜止めされている。
複数の軸係合部25は、その軸支持部25bの中心を結ぶ線が凸形の円弧状線を描く円弧状の配置とされているが、曲線状の配置とされていてもよい。
上記の構成からなるガイドベース21は、合成樹脂の成形品とされ、その成形時にオイル誘導孔26が形成されている。合成樹脂として耐油性、耐候性および強度的に優れた樹脂を用いるのが好ましい。そのような樹脂として、ポリアミド46(PA46)やポリアミド66(PA66)を挙げることができる。機械的強度をさらに向上させるために、それらの樹脂に強化ガラス繊維を混入するのが好ましい。
なお、ガイドベース21は、アルミニウム合金やマグネシウム合金等の軽金属を用いて鋳造し、あるいは、ダイカスト成形してもよい。
ローラ軸31は、SUJ2やSC材を素材としている。このローラ軸31は、耐摩耗性を向上させるため、熱処理されて硬度が高められている。熱処理として、ここでは、光輝焼入れを採用しているが、高周波焼入れしてもよく、浸炭焼入れしてもよい。あるいは、浸炭窒化処理してもよい。
複数のローラ41は、複数のローラ軸31のそれぞれによって回転自在に支持されている。ローラ41として、ここでは、ころ軸受が採用されている。ころ軸受41は、外輪42と、その内側に組み込まれた複数のころ43と、そのころ43を保持する保持器44とからなる。
外輪42は、SPCやSCM等の金属板を絞り成形したシェル形であり、熱処理によって硬度が高められている。シェル形外輪42の両端部には、保持器44を抜止めする内向き鍔45が形成されている。内向き鍔45は、ころ軸受41の組立ての容易化を図るため、ころ43を保持する保持器44の組込み後において曲げ成形される。
なお、ころ軸受は、針状ころ軸受であってもよく、円筒ころ軸受であってもよい。また、ころ軸受は、保持器のない総ころタイプのものであってもよい。
実施の形態で示すチェーン伝動装置は上記の構造からなり、駆動スプロケット2と従動スプロケット4間に掛け渡されたタイミングチェーン5の移動によってクランク軸1の回転をカム軸3に伝達するトルク伝達状態において、負荷の変動によりタイミングチェーン5の張力が変化すると、チェーンガイド11が作動して、その張力変化を吸収する。このため、タイミングチェーン5は常に所定の張力状態に保持される。
クランク軸1の回転をカム軸3に伝達するトルク伝達時、揺動可能なチェーンガイドAおよび固定のチェーンガイドAのそれぞれのころ軸受からなるローラ41はタイミングチェーン5との接触により回転し、タイミングチェーン5は転がり案内される。
このように、タイミングチェーン5はローラ41の転がりによって案内されるため、その案内部での摩耗は小さい。また、タイミングチェーン5の移動抵抗も小さく、タイミングチェーン5はスムーズに移動し、ロスなくトルク伝達されることになる。
上記チェーン伝動装置においては、従来と同様に、エンジンに設けられた潤滑装置のオイル流出口からオイルを流出させて飛散させ、あるいは、チェーンテンショナ11に供給されるオイルをテンショナ先端から流出させることでオイルを飛散させ、その飛散オイルによりころ軸受41をオイル潤滑する。この場合、飛散オイルはころ軸受41の外輪42外径面やローラ軸31の外径面、さらには、ガイドベース21の側板部22の外表面に付着する。
このとき、側板部22に形成された軸係合部25のテーパ溝部25aの壁面にはオイル誘導孔26が形成されて、側板部22の外側表面に貫通しているため、側板部22の外表面に付着するオイルはオイル誘導孔26からテーパ溝部25a内に流れ込み、さらに、ローラ軸31の外径面を伝って、そのローラ軸31に既に付着している付着オイルと共にころ軸受41内に流入し、ころ軸受41をオイル潤滑する。
このように、側板部22の外表面に付着するオイルはオイル誘導孔26からころ軸受41内に採り込まれるため、ローラ軸31の外径面に形成されたころ転走面32ところ43の接触部および外輪42の内周に形成された軌道面ところ43の接触部は効果的にオイル潤滑されることになる。
ここで、ころ軸受41を潤滑するオイルには異物が混入している場合があり、その異物がころ軸受41内に侵入すると、異物の噛み込みによってころ軸受41を損傷させるおそれがある。そこで、図9に示すように、外輪42の開口端部内に異物侵入防止用のシール46を組み込んだシール付きころ軸受41を採用すると、ころ軸受41の損傷を防止し、耐久性の低下を抑制することができる。
上記のようなシール付きころ軸受41の採用において、シール46の内径部がローラ軸31の外径面に弾性接触していると、外輪42内に潤滑オイルを採り込むことができなくなるため、シール46の内径面とローラ軸31のころ転走面間に隙間47が形成されるよう、シール46の内径をローラ軸31の外径より少し大きくしておく。
図3および図4では、テーパ溝部25aの壁面にオイル誘導孔26を設けたが、図5および図6に示すように、ころ軸受41のラジアル荷重を受ける負荷領域Tのころ43とローラ軸31の外周に形成されたころ転走面32との接触部の延長線上にオイル誘導孔26を設けるようにしてもよい。この場合、そのオイル誘導孔26内に流れ込むオイルはころ軸受41内にスムーズに流れ込むことになり、ころ軸受41内にオイルを効果的に採り込むことができる。
図3および図4では、ローラ軸31の軸端部を支持する軸係合部25として、テーパ溝部25aの狭小端に連通して軸支持部25bを形成し、上記テーパ溝部25aの狭小端でローラ軸31を抜止めするようにしたものを示したが、軸係合部25はこれに限定されない。
図7および図8は、軸係合部25の他の例を示している。この例における軸係合部25は、図3および図4に示す軸係合部25と同様に、テーパ溝部25aと、そのテーパ溝部25aに連通する軸支持部25bとからなり、上記軸支持部25bの内周対向位置にローラ軸31の軸端部外周に形成された平坦面33に面係合してローラ軸31を回り止めする平坦面27を設け、その平坦面27の端部にテーパ溝部25aの両側面を連設させて、その両側面を外側に緩やかに傾斜させている。
また、軸支持部25bのローラ軸31の軸端面が対向する壁面に、内周一辺がテーパ溝部25aに臨むオイル誘導孔26を設け、そのオイル誘導孔26の内周一辺に弾性変形可能な抜止め突部28を設け、その抜止め突部28をローラ軸31の軸端部における外周上部に係合させてローラ軸31を抜止めし、上記抜止め突部28の内面に傾斜状の誘導面29を設けている。
上記の構成からなる軸係合部25においては、軸係合部25内にローラ軸31を挿入する組込み時、ローラ軸31の軸端面が抜止め突部28の誘導面29を押圧するため、抜止め突部28はローラ軸31の軸端部の通過を可能とする方向にスムーズに弾性変形することになる。また、ローラ軸31の軸端部が抜止め突部28の位置を通過して軸支持部25bで支持されると、抜止め突部28は自己の復元弾性により形状回復してローラ軸31の軸端部の外周に係合することになるため、ローラ軸31をスムーズに組付けることができる。
ここで、ガイドベース21を合成樹脂で成形する場合、ころ軸受41内にローラ軸31を挿入し、その組立て状態でローラ軸31の軸端部を側板部22の成形と同時にインサート成形して側板部22と一体化してもよい。この場合、軸係合部25はローラ軸31の周囲に設けるようにする。
チェーンガイド
チェーンガイド
2 駆動スプロケット
4 従動スプロケット
5 タイミングチェーン(チェーン)
21 ガイドベース
22 側板部
25 軸係合部
25a テーパ溝部
25b 軸支持部(閉塞端部)
26 オイル誘導孔
27 平坦面
28 抜止め突部
31 ローラ軸
32 ころ転走面
33 平坦面
41 ローラ(ころ軸受)
42 外輪
43 ころ
46 シール
47 隙間

Claims (1)

  1. タイミングチェーンの外周一部に配置されて、そのタイミングチェーンの移動方向に長く延びる対向一対の側板部を有するガイドベースと、前記側板部の対向位置に設けられた軸係合部に軸端部が支持されて、その側板部の長さ方向に間隔をおいて設けられた複数のローラ軸と、その複数のローラ軸のそれぞれに回転自在に支持されたチェーン案内用の複数のローラとからなり、前記ローラが、外輪およびその内側に組み込まれた複数のころを有するころ軸受とされたチェーンガイドにおいて、
    前記側板部における軸係合部またはその周囲に、側板部の内側表面と外側表面を貫通するオイル誘導孔を設け、
    前記オイル誘導孔が、前記ころ軸受のラジアル荷重を受ける負荷領域のころとローラ軸の外周に形成されたころ転走面との接触部の延長線上に配置されたチェーンガイド。
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