JP5990125B2 - パケット転送装置、配信システム、パケット転送方法、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

パケット転送装置、配信システム、パケット転送方法、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP5990125B2
JP5990125B2 JP2013070516A JP2013070516A JP5990125B2 JP 5990125 B2 JP5990125 B2 JP 5990125B2 JP 2013070516 A JP2013070516 A JP 2013070516A JP 2013070516 A JP2013070516 A JP 2013070516A JP 5990125 B2 JP5990125 B2 JP 5990125B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packet
recording
port number
address
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013070516A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014195164A (ja
Inventor
直人 上垣
直人 上垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2013070516A priority Critical patent/JP5990125B2/ja
Publication of JP2014195164A publication Critical patent/JP2014195164A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5990125B2 publication Critical patent/JP5990125B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

本発明は、送信元からのパケットを送信先に転送するパケット転送装置およびパケット転送方法に関する。また、本発明は、そのようなパケット転送装置を含むシステム、および、そのようなパケット転送装置としてコンピュータを機能させるプログラムに関する。さらに、本発明は、そのようなプログラムが記録されているコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
パケット等のネットワークデータを転送するための様々な技術が開示されている(特許文献1等)。また、プライベートIP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられた機器がインターネットにアクセスするのを可能にする技術としてNAT(Network Address Transportation)が挙げられる。
しかしながら、NATには以下のような問題がある。
(1)UPnP(Universal Plug and Play)のSSDP(Simple Service Discovery Protocol)等で使用されるマルチキャストパケットはNAT機器を通過できない。
(2)NAT機器は、LAN(Local Area Network)内の送信元機器から受信したパケットであって当該LANとは異なるネットワークに属する送信先機器に送信するパケットについて、IPヘッダの送信元IPアドレスの変換とTCP(Transmission Control Protocol)ヘッダ/UDP(User Datagram Protocol)ヘッダの送信元ポート番号の変換とを行う。しかしながら、一般的にNAT機器は、例えばパケットのデータ部に送信元機器のIPアドレス(プライベートIPアドレス)を含むURL(Uniform Resource Locator)が埋め込まれている場合であっても、データ部のIPアドレスは変換しない。したがって、送信元機器のIPアドレスを含むURLがデータ部に埋め込まれているパケットを受け取った上記送信先装置は、上記URLを参照しても、上記送信元機器にアクセスできない。
特開2004−112801号公報(2004年4月8日公開)
上記の(2)の問題について図面を参照しながらより具体的に説明する。図9は、録画再生機器から受信した再生専用機器に送信すべきパケットにパケットフィルタリング機器がNAT処理を施すネットワークシステムの構成図を示した図である。
図9に示すように、録画再生機器Aから再生専用機器へ向けてのパケット(図中のTCPパケット1)をパケットフィルタリング機器が受信したものとする。パケットフィルタリング機器は、送信元IPアドレス(図中におけるSrcIPの値)を自身の外側ネットワークインタフェースに割り当てられているIPアドレスに変換する。同時に、パケットフィルタリング機器は、送信元ポート番号(図中におけるSrcPortの値)を変換する。そして、パケットフィルタリング機器は、変換処理済のパケット(図中のTCPパケット2)を再生専用機器に転送する。
再生専用機器は、このTCPパケット2を受信し、TCPパケット2のデータ部に埋め込まれているURL(録画再生機器AのプライベートIPアドレスを含むURL)へのアクセスを試みるものとする。再生専用機器は、宛先IPアドレスとして録画再生機器AのプライベートIPアドレスが埋め込まれたパケット(図中のTCPパケット3)を送信するが、当業者が図9を見れば明らかにわかるようにこのパケットは録画再生機器Aに辿り着かずに消失してしまう。
このような問題を解決するための技術として特許文献1の技術が挙げられる。
特許文献1には、インターネットに接続するために構築されるローカルネットワークで複数のホストが単一のパブリックIPアドレスを共有してインターネットに接続できるようにするためのIP割当装置が開示されている。
このIP割当装置は、NATを使用せずに、各ホストからのフレームを転送するため、フレームのデータ部にホストのIPアドレスを含むURLが含まれている場合にも、フレームを受信した機器は、URLを参照してホストにアクセスできるようになっている。また、複数のホストが単一のパブリックIPアドレスを共有してインターネットに接続するため、このIP割当装置は、公衆IPアドレスの枯渇問題を解決することができる。
ところで、特許文献1のIP割当装置は、ホストからのフレームを転送する際にフレームのヘッダにあるソースポート番号を変更するが、フレームのデータ部に上記ホストのポート番号を含むURLが埋め込まれている場合に、ヘッダのソースポート番号の変更に応じたデータ部のポート番号の変更を行わない。
これに関し、ホストのポート番号を含むURLがデータ部に埋め込まれているフレームを受信した機器は、上記URLを参照しても、上記ホストにアクセスできない。IP割当装置が「上記機器が上記URLを参照して送信したフレームを上記ホストに転送すべきこと」を、HAPTテーブルを参照しても認識できないからである。
本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、その主な目的は、各配信装置と同一のIPアドレスが割り当てられているパケット転送装置において、データ部に配信装置のIPアドレスおよびポート番号を含むURLが埋め込まれているパケットを、パケットの受信機器から配信装置への上記URLを参照したアクセスが可能となるように転送するパケット転送装置を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るパケット転送装置は、割り当てられているIPアドレスが自装置と同一であって各配信装置が他の配信装置とは異なるポート番号を使用する複数の配信装置の各々について、該配信装置を送信元とするパケットを、該パケットのパケットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび送信元ポート番号を変更せずに転送する第1転送手段と、パケットヘッダ内に上記送信元IPアドレスと等しい値の宛先IPアドレスを含んだパケットを受信した場合に、当該パケットヘッダ内の宛先ポート番号を使用する配信装置に当該パケットを転送する第2転送手段と、を備えている、ことを特徴としている。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るパケット転送方法は、パケット転送装置によるパケット転送方法であって、割り当てられているIPアドレスが上記パケット転送装置と同一であって各配信装置が他の配信装置とは異なるポート番号を使用する複数の配信装置の各々について、該配信装置を送信元とするパケットを、該パケットのパケットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび送信元ポート番号を変更せずに転送する第1転送工程と、パケットヘッダ内に上記送信元IPアドレスと等しい値の宛先IPアドレスを含んだパケットを受信した場合に、当該パケットヘッダ内の宛先ポート番号を使用する配信装置に当該パケットを転送する第2転送工程と、を含んでいる、ことを特徴としている。
本発明の一態様によれば、各配信装置と同一のIPアドレスが割り当てられているパケット転送装置は、データ部に配信装置のIPアドレスおよびポート番号を含むURLが埋め込まれているパケットを、パケットの受信機器から配信装置への上記URLを参照したアクセスが可能となるように転送できるという効果を奏する。
また、本発明の一態様によれば、パケット転送装置のパケット転送方法は、各配信装置と同一のIPアドレスが割り当てられているパケット転送装置において、データ部に配信装置のIPアドレスおよびポート番号を含むURLが埋め込まれているパケットを、パケットの受信機器から配信装置への上記URLを参照したアクセスが可能となるように転送できるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施形態に係る図であり、録画再生システムと再生専用機器とを含むネットワークシステムの全体構成を示すとともに、録画再生システムの要部構成を示したブロック図である。 図2は、図1のネットワークシステムの外観を概略的に示した図である。 図3は、図1の録画再生システムの動作を示す2つのフローチャートからなる図である。 図4は、図1の録画再生システムが使用する2つのポート番号割当て表(TCPポートに関するポート番号割当て表、および、UDPポートに関するポート番号割当て表)を例示した図である。 図5は、図1の録画再生システムに設けられているパケットフィルタ部の機能ブロック図である。 図6は、図5のパケットフィルタ部を構成する、TCPフィルタ、UDPフィルタ、IPv4フィルタおよびMACフィルタの動作を表形式で概略的に示した図である。 図7は、図5のパケットフィルタ部が備えるICMPフィルタ、IGMPフィルタおよびARPフィルタの動作を表形式で概略的に示した図である。 図8は、図1の録画再生システムの一動作例を説明するための図である。 図9は、従来技術の課題を説明するための図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態に係る録画再生システムついて、図面を参照しながら詳細に説明する。
最初に、本実施形態に係る録画再生システムを含むネットワークシステムの全体構成について、図1および図2を参照しながら説明する。
図1は、録画再生システムと再生専用機器とを含むネットワークシステムの全体構成を示すとともに、録画再生システムの要部構成を示したブロック図である。また、図2は、ネットワークシステムの外観を概略的に示した図である。
(録画再生システム100)
図1に示すように、録画再生システム100は、パケットフィルタリング機器10と、2台の録画再生機器20、30とを備えている。また、録画再生システム100は、レイヤー2スイッチ200を介して再生専用機器300と通信できるようになっている。なお、図2からわかるように、録画再生システム100は、その筐体内部に、パケットフィルタリング機器10と2台の録画再生機器20、30とを内蔵している。
(パケットフィルタリング機器10)
パケットフィルタリング機器10は、3つのネットワークインタフェース部1〜3と、パケットフィルタ部5と、を備えている。
ネットワークインタフェース部1は、外側(WAN(Wide Area Network)側)のイーサネット(登録商標)インタフェースである。
ネットワークインタフェース部2、3は、内側(LAN側)のイーサネット(登録商標)インタフェースである。
パケットフィルタ部5は、受信したパケットのフィルタリング処理を施す。即ち、パケットフィルタ部5は、受信したパケットの内容に応じて、そのパケットを破棄したり、録画再生システム100の外部からのパケットを適切な録画再生機器に転送したり、録画再生機器からのパケットを録画再生システム100の外部に転送したりする。
(録画再生機器20)
録画再生機器20は、ネットワークインタフェース部21と、デジタルメディアサーバ(DMS)22と、ハードディスクドライブ(HDD)23と、を備えている。
ネットワークインタフェース部21は、ネットワークインタフェース部2と1対1で接続されているイーサネット(登録商標)インタフェースである。
DMS22は、コンテンツディレクトリサービス(CDS)を提供し、再生専用機器300から指定されたコンテンツの配信を行う。なお、録画再生機器20のCPU(図示せず)は、該当するプログラムを実行することでDMS22として機能するようになる。
ハードディスクドライブ(HDD)23には、映像コンテンツ、音楽コンテンツ等の各種コンテンツが保存されている。また、HDD23には、再生専用機器300が各種コンテンツを再生するために参照するデバイスディスクリプションやサービスディスクリプション等のファイルも保存されている。デバイスディスクリプションには、CDSのContentURIが記述されている。
(録画再生機器30)
録画再生機器30は、ネットワークインタフェース部31と、デジタルメディアサーバ(DMS)32と、ブルーレイディスクドライブ(BD)33と、を備えている。
ネットワークインタフェース部31は、ネットワークインタフェース部3と1対1で接続されているイーサネット(登録商標)インタフェースである。
なお、DMS32はDMS22と同様に動作するので、その説明は省略する。また、BD33には映像コンテンツ、音楽コンテンツ等の各種コンテンツが保存されている。
また、録画再生機器30は、メモリ(図示せず)を備えており、メモリには、再生専用機器300が各種コンテンツを再生するために参照するデバイスディスクリプションやサービスディスクリプション等のファイルが保存されている。デバイスディスクリプションには、CDSのContentURIが記述されている。
(再生専用機器300)
再生専用機器300は、ネットワークインタフェース部310およびデジタルメディアプレイヤー(DMP)320を備えている。
ネットワークインタフェース部310は、外部の装置と通信するためのイーサネット(登録商標)インタフェースである。
DMP320は、再生専用機器300から受信したデバイスディスクリプションおよびサービスディスクリプションに基づいて、録画再生システム100が配信するコンテンツの受信および再生を行う。なお、再生専用機器300のCPU(図示せず)は、該当するプログラムを実行することでDMP320として機能するようになる。
以上、ネットワークシステムの全体構成について説明した。
なお、録画再生システム100内の各録画再生機器には録画再生機器毎に一意な録画再生機器番号が割り当てられており、各録画再生機器は、自身に割り当てられている一意な録画再生機器番号を認識できるようになっている。また、パケットフィルタリング機器10は、各内側ネットワークインタフェースの接続先となっている録画再生機器の録画再生機器番号を認識できるようになっている。本実施形態では、録画再生機器20には録画再生機器番号として“1”が割り当てられており、録画再生機器30には録画再生機器番号として“2”が割り当てられている。
次に、録画再生システム100の動作について、図3〜図8を参照しながら説明する。
図3は、録画再生システム100の動作を示す2つのフローチャートからなる図を示している。図3の(a)のフローチャートはパケットフィルタリング機器10の動作を示しており、図3の(b)のフローチャートは各録画再生機器20、30の動作を示している。
録画再生システム100の電源スイッチがオンにされると、図3の(a)に示すように、パケットフィルタリング機器10は、各内側ネットワークインタフェース(ネットワークインタフェース部2、3)をプロミスキャスモードに設定する(ステップS1)。
ステップS1の後、パケットフィルタリング機器10は、外側ネットワークインタフェース(ネットワークインタフェース部1)にIPアドレスおよびルーティングテーブルを設定する(ステップS2)。
ステップS2の後、パケットフィルタリング機器10のフィルタリング部5は、予めユーザにより手作業で作成され、記憶部(図示せず)に保存されたポート番号割当て表を各録画再生機器に通知する(ステップS3)。具体的には、フィルタリング部5は、各録画再生機器がパケットの送受信に使用すべきTCPポート番号が示されたポート番号割当て表と各録画再生機器がパケットの送受信に使用すべきUDPポート番号が示されたポート番号割当て表とを記憶部から読み出し、読み出した2つのポート番号割当て表を各録画再生機器に通知する。
ここで、ユーザによるポート番号割当て表の作成作業について図4を参照しながら説明する。図4は、2つのポート番号割当て表を例示した図である。なお、図4の左側のポート番号割当て表は、TCPポート番号“1”が、複数の録画再生機器のうち録画再生機器番号“2”が割り当てられた録画再生機器のみが使用すべきポート番号であることを示している。その他のTCPポート番号についても同様である。また、図4の右側のポート番号割当て表は、UDPポート番号“1”が、複数の録画再生機器のうち録画再生機器番号“2”が割り当てられた録画再生機器のみが使用すべきポート番号であることを示している。その他のUDPポート番号についても同様である。
ユーザは、図4に示すように、TCPパケットおよびUDPパケットの各々について、各録画再生機器が送受信に使用すべきポート番号を、他の録画再生機器が送受信に使用すべきポート番号とは異なる番号に決定する。そして、ユーザは、手作業で、各録画再生機器がTCPパケットの送受信に使用すべきTCPポート番号を示したポート番号割当て表を作成するとともに、各録画再生機器がUDPパケットの送受信に使用すべきUDPポート番号を示したポート番号割当て表を作成する。そして、ユーザは、作成した2つポート番号割当て表を記憶部に保存する。なお、TCPパケットおよびUDPパケットの各々について、1つの録画再生機器が送受信に使用すべきポート番号は1つであってもよいし、複数であってもよい。
ステップS3の後、パケットフィルタリング機器10は所定の終了条件を満たしたか否かを判定する(ステップS4)。例えば、パケットフィルタリング機器10は、録画再生システム100の電源スイッチがオフにされたか否かを判定する。
ステップS4にて終了条件を満たしたと判定した場合、パケットフィルタリング機器10は、処理を終了する。
一方、ステップS4にて終了条件を満たしていないと判定した場合、パケットフィルタリング機器10は、ネットワークインタフェース部1〜3のいずれかのネットワークインタフェース部にパケットが到達するのを待ち受ける(ステップS5)。
ステップS5の結果、いずれかのネットワークインタフェース部にパケットが到達すると、パケットフィルタリング機器10は、そのパケットにパケットフィルタリング処理を施した上で、必要な場合にはパケットを転送する(ステップS6)。
ステップS6の後、ステップS4に戻る。
なお、ステップS6の詳細については参照する図面を代えて後述するが、その前に、各録画再生機器の動作について説明する。
録画再生機器は、パケットフィルタリング機器10からポート番号割当て表を受信すると、ポート番号割当て表をHDDまたはメモリ(図示せず)に保存し、ポート番号割当て表に従ってポート番号を利用することを決定する(ステップS11)。
ステップS11の後、録画再生機器は所定の終了条件を満たしたか否かを判定する(ステップS12)。例えば、録画再生機器は、録画再生システム100の電源スイッチがオフにされたか否かを判定する。
ステップS12にて終了条件を満たしたと判定した場合、録画再生機器は、処理を終了する。
一方、ステップS12にて終了条件を満たしていないと判定した場合、録画再生機器は、パケットフィルタリング機器10のIPアドレスが変更されたか否か、および、パケットフィルタリング機器10のルーティングテーブルが更新されたか否かを判定する(ステップS13)。
IPアドレスが変更されていないと判定した場合であって、尚且つ、ポート番号割当て表が更新されていないと判定した場合に、録画再生機器はステップS12に戻る。
一方、IPアドレスが変更されたと判定したか、或いは、ルーティングテーブルが更新されたと判定した場合、録画再生機器はステップS14に進む。
ステップS14において、録画再生機器は、自身のIPアドレスがパケットフィルタリング機器10のIPアドレスと異なる場合には、パケットフィルタリング機器10のIPアドレスと同じになるように自身のIPアドレスを設定し、自身のルーティングテーブルがパケットフィルタリング機器10のルーティングテーブルと異なる場合には、パケットフィルタリング機器10と同じになるように自身のルーティングテーブルを設定する。ステップS14の後、録画再生機器は、ステップS12に戻る。
なお、各録画再生機器は、自機で動作しているプログラムの指令や他の装置からの要求等の契機によりパケットを送信する必要が生じた場合、ステップS11〜ステップS15の処理中に任意の時点においてパケットを送信することになる。
以上、各録画再生機器の動作について説明した。次にステップS6の動作の詳細について図5〜図7を参照して以下に説明する。
図5は、パケットフィルタ部5の機能ブロック図である。なお、図5において、入力側ネットワークインタフェースとはパケットフィルタ部5が処理すべきパケットを受信したインタフェースを示し、出力側インタフェースとは処理済のパケットが出力されるインタフェースを示している。
図5に示すように、パケットフィルタ部5は、TCPフィルタ51、UDPフィルタ52、ICMP(Internet Control Message Protocol)フィルタ53、IGMP(Internet Group Management Protocol)フィルタ54、ARP(Address Resolution Protocol)フィルタ55、IPv4フィルタ56およびMAC(Media Access Control)フィルタ57を備えている。
図6は、TCPフィルタ51、UDPフィルタ52、IPv4フィルタ56およびMACフィルタ57の動作を表形式で概略的に示した図である。また、図7は、パケットフィルタ部5が備えるICMPフィルタ53、IGMPフィルタ54およびARPフィルタ55の動作を表形式で概略的に示した図である。
パケットフィルタ部5は、入力側ネットワークインタフェースから供給されたパケットがTCPパケット、UDPパケット、ICMPパケット、IGMPパケットおよびARPパケットのうちのどの種類のパケットであるかを判別する。
次に、パケットフィルタ部5では、パケットの種類に対応するフィルタがフィルタリング処理を施す。
パケットフィルタ部5に供給されたパケットがTCPパケットである場合のフィルタリング処理について具体的に説明する。
パケットフィルタ部5に供給されたパケットがTCPパケットである場合、TCPフィルタ51、IPv4フィルタ56およびMACフィルタ57が処理を行う。
(TCPフィルタ51の処理について)
(入力側ネットワークインタフェースが内側ネットワークインタフェースである場合)
TCPフィルタ51は、TCPパケットの送信元ポート番号がTCPポートに関するポート番号割当て表の対象送信元ポート番号と一致するか否かを判定する。ここで、対象送信元ポート番号とは、当該内側ネットワークインタフェースに接続されている録画再生機器に割り当てられている録画再生機器番号に関し、ポート番号割当て表においてこの録画再生機器番号に関連付けられているポート番号のことである。例えば、入力側ネットワークインタフェースがネットワークインタフェース部2である場合、対象送信元ポート番号は、ポート番号割当て表において、録画再生機器20に割り当てられている録画再生機器番号“1”に対応するTCPポート番号“2”である。
TCPパケットの送信元ポート番号がポート番号割当て表の対象送信元ポート番号と一致すると判定した場合、TCPフィルタ51はTCPパケットの破棄もTCPヘッダの書き換えを行わずに処理を終了する。その後、TCPパケットはIPv4フィルタ56により参照されることになるが、IPv4フィルタ56の処理については後述する。
一方、TCPパケットの送信元ポート番号がポート番号割当て表の対象送信元ポート番号と一致しないと判定した場合、TCPフィルタ51は、TCPパケットを破棄し、処理を終了する。
(入力側ネットワークインタフェースが外側ネットワークインタフェースである場合)
TCPフィルタ51は、TCPパケットの宛先IPアドレスが録画再生システム100のIPアドレスであるか否かを判定し、録画再生システム100のIPアドレスである場合には以下の処理を行う。
すなわち、TCPフィルタ51は、TCPポートに関するポート番号割当て表を参照し、TCPパケットの宛先ポート番号と同一のポート番号を使用すべき録画再生機器を特定する。例えば、TCPパケットの宛先ポート番号が“1”である場合、ポート番号割当て表においてTCPポート番号“1”に関連付けられている録画再生機器番号“2”を特定し、上記録画再生機器として、録画再生機器番号“2”が割り当てられている録画再生機器30を特定する。
そして、TCPフィルタ51は、出力側ネットワークインタフェースとして、特定した録画再生機器と接続されている内側ネットワークインタフェースを選択し、処理を終了する。その後、TCPパケットはIPv4フィルタ56により参照されることになるが、IPv4フィルタの処理については後述する。
次に、パケットフィルタ部5に供給されたパケットがUDPパケットである場合のフィルタリング処理について具体的に説明する。
パケットフィルタ部5に供給されたパケットがUDPパケットである場合、UDPフィルタ52、IPv4フィルタ56およびMACフィルタ57が処理を行う。
(UDPフィルタ52の処理について)
(入力側ネットワークインタフェースが内側ネットワークインタフェースである場合)
UDPフィルタ52は、UDPパケットの送信元ポート番号がUDPポートに関するポート番号割当て表の対象送信元ポート番号と一致するか否かを判定する。
UDPパケットの送信元ポート番号がポート番号割当て表の対象送信元ポート番号と一致すると判定した場合、UDPフィルタ52はUDPパケットの破棄もUDPヘッダの書き換えを行わずに処理を終了する。その後、UDPパケットはIPv4フィルタ56により参照されることになるが、IPv4フィルタ56の処理については後述する。
一方、UDPパケットの送信元ポート番号がポート番号割当て表の対象送信元ポート番号と一致しないと判定した場合、UDPフィルタ52は、UDPパケットを破棄し、処理を終了する。
なお、UDPフィルタ52は、UDPパケットがユニキャストパケットであるかマルチキャストパケットであるかブロードキャストパケットであるかに関わらず、同様に上記の処理を行う。
(入力側ネットワークインタフェースが外側ネットワークインタフェースである場合)
UDPフィルタ52は、UDPパケットの宛先IPアドレスが録画再生システム100のIPアドレスであるか否かを判定する。また、UDPフィルタ52は、UDPパケットのブロードキャストパケットまたはマルチキャストパパケットであるかを判定する。
UDPパケットの宛先IPアドレスが録画再生システム100のIPアドレスであるか、または、UDPパケットがブロードキャストパケットである場合、以下の処理を行う。
すなわち、UDPフィルタ52は、UDPポートに関するポート番号割当て表を参照し、UDPパケットの宛先ポート番号と同一のポート番号を使用すべき録画再生機器を特定する。例えば、UDPパケットの宛先ポート番号が“1”である場合、ポート番号割当て表においてUDPポート番号“1”に関連付けられている録画再生機器番号“2”を特定し、上記録画再生機器として、録画再生機器番号“2”が割り当てられている録画再生機器30を特定する。
そして、UDPフィルタ52は、出力側ネットワークインタフェースとして、特定した録画再生機器と接続されている内側ネットワークインタフェースを選択し、処理を終了する。その後、UDPパケットはIPv4フィルタ56により参照されることになるが、IPv4フィルタの処理については後述する。
UDPフィルタ52は、UDPパケットの宛先IPアドレスが録画再生システム100のIPアドレスであるか、または、UDPパケットがブロードキャストパケットである場合には以上の処理を行う。一方、UDPパケットがマルチキャストパケットである場合には、UDPフィルタ52は、出力側ネットワークインタフェースとして、すべての内側ネットワークインタフェースを選択する。さらに、UDPフィルタ52は、コピーにより、UDPパケットを、選択した内側ネットワークインタフェースの個数に増やし、処理を終了する。その後、各UDPパケットはIPv4フィルタ56により参照されることになるが、IPv4フィルタ56の処理については後述する。
次に、パケットフィルタ部5に供給されたパケットがICMPパケットである場合のフィルタリング処理について具体的に説明する。
パケットフィルタ部5に供給されたパケットがICMPパケットである場合、ICMPフィルタ53、IPv4フィルタ56およびMACフィルタ57が処理を行う。
(ICMPフィルタ53の処理について)
(入力側ネットワークインタフェースが内側ネットワークインタフェースである場合)
ICMPフィルタ53は、ICMPヘッダのICMPタイプを参照する。ICMPフィルタ53は、ICMPタイプが“ICMP_ECHOREPLY”、“ICMP_TIMESTAMPREPLY”、“ICMP_INFO_REPLY”および“ICMP_ADDRESSREPLY”のいずれかである場合、ICMPパケットを破棄する。一方、ICMPフィルタ53は、ICMPタイプが“ICMP_ECHOREPLY”、“ICMP_TIMESTAMPERPLY”、“ICMP_INFO_REPLY”および“ICMP_ADDRESSREPLY”のいずれでもない場合、処理を終了する。その後、ICMPパケットはIPv4フィルタ56により参照されることになるが、IPv4フィルタ56の処理については後述する。
(入力側ネットワークインタフェースが外側ネットワークインタフェースである場合)
ICMPフィルタ53は、ICMPパケットの宛先IPアドレスが録画再生システム100のIPアドレスであるか否かを判定し、録画再生システム100のIPアドレスである場合には以下の処理を行う。
すなわち、ICMPフィルタ53は、ICMPヘッダのICMPタイプを参照する。ICMPフィルタ53は、ICMPタイプが“ICMP_ECHO”、“ICMP_TIMESTAMP”、“ICMP_INFO_REQUEST”および“ICMP_ADDRESS”のいずれかである場合、ICMPパケットを破棄する。一方、ICMPフィルタ53は、ICMPタイプが“ICMP_ECHO”、“ICMP_TIMESTAMP”、“ICMP_INFO_REQUEST”および“ICMP_ADDRESS”のいずれでもない場合、出力側ネットワークインタフェースとして、すべての内側ネットワークインタフェースを選択する。さらに、ICMPフィルタ53は、コピーにより、ICMPパケットを、選択した内側ネットワークインタフェースの個数に増やし、処理を終了する。その後、各ICMPパケットはIPv4フィルタ56により参照されることになるが、IPv4フィルタ56の処理については後述する。
次に、パケットフィルタ部5に供給されたパケットがIGMPパケットである場合のフィルタリング処理について具体的に説明する。
パケットフィルタ部5に供給されたパケットがIGMPパケットである場合、IGMPフィルタ54、IPv4フィルタ56およびMACフィルタ57が処理を行う。
(IGMPフィルタ54の処理について)
(入力側ネットワークインタフェースが外側ネットワークインタフェースである場合)
IGMPフィルタ54は、IGMPパケットを破棄して処理を終了する。
(入力側ネットワークインタフェースが外側ネットワークインタフェースである場合)
IGMPフィルタ54は、IGMPパケットを分析し、ネットワークインタフェース部1を通じてマルチキャストパケットを受信できるように、マルチキャストグループへの参加、または、マルチキャストグループからの離脱の処理を行う。その後、IGMPパケットはIPv4フィルタ56により参照されることになるが、IPv4フィルタ56の処理については後述する。
次に、パケットフィルタ部5に供給されたパケットがARPパケットである場合のフィルタリング処理について具体的に説明する。
パケットフィルタ部5に供給されたパケットがARPパケットである場合、ARPフィルタ55およびMACフィルタ57が処理を行う。
(ARPフィルタ55の処理について)
(入力側ネットワークインタフェースが内側ネットワークインタフェースである場合)
ARPフィルタ55は、録画再生機器からブロードキャスト送信されたARPパケットにおけるARPヘッダのオペコード(Opcode)を参照する。オペコードが“ARPOP_REQUEST”でない場合には、ARPフィルタ55は、ARPパケットを破棄する。
一方、オペコードが“ARPOP_REQUEST”である場合には、ARPフィルタ55は、出力側ネットワークインタフェースとして、外側ネットワークインタフェースを選択する。そして、ARPフィルタ55は、ARPヘッダ内の送信元MACアドレスの値を、選択した外側ネットワークインタフェースのMACアドレスの値に書き換え、処理を終了する。その後、ARPパケットはMACフィルタ57により参照されることになるが、MACフィルタ57の処理については後述する。
(入力側ネットワークインタフェースが外側ネットワークインタフェースである場合)
ARPフィルタ55は、録画再生システム100の外部からユニキャスト送信されたARPパケットにおけるARPヘッダのオペコード(Opcode)を参照する。オペコードが“ARPOP_REPLY”でない場合には、ARPフィルタ55は、ARPパケットを破棄する。
一方、オペコードが“ARPOP_REPLY”である場合には、ARPフィルタ55は、出力側ネットワークインタフェースとして、すべての内側ネットワークインタフェースを選択する。そして、ARPフィルタ55は、コピーにより、ARPパケットを、選択した内側ネットワークインタフェースの個数に増やす。さらに、ARPフィルタ55は、選択した各インタフェースについて、該インタフェースに接続された録画再生機器に送信するARPパケットの宛先MACアドレスの値を該機器のネットワークインタフェースのMACアドレスの値に書き換えて処理を終了する。その後、ARPパケットはMACフィルタ57により参照されることになるが、MACフィルタ57の処理については後述する。
前述のように、パケットフィルタ部5に供給されたパケットがTCPパケット、UDPパケット、ICMPパケットまたはIGMPパケットである場合には、対応するフィルタにより処理されたパケットに対してIPv4フィルタ56が更なる処理を行う。
(IPv4フィルタ56の処理について)
入力側ネットワークインタフェースが内側ネットワークインタフェースである場合、IPv4フィルタ56は、IPv4ヘッダの送信元IPアドレスと一致するIPアドレスが設定されている外側ネットワークインタフェースを選択し、処理を終了する。その後、パケットはMACフィルタ57により参照されることになる。
一方、入力側ネットワークインタフェースが内側ネットワークインタフェースである場合、IPv4フィルタ56は何も処理を行わず、MACフィルタ57が処理を行う。
(MACフィルタ57の処理について)
(入力側ネットワークインタフェースが内側ネットワークインタフェースである場合)
MACフィルタ57は、パケットのMACヘッダの送信元MACアドレスの値を、既に選択されている外側ネットワークインタフェースのMACアドレスの値に書き換える。その後、MACフィルタ57は、送信側ネットワークインタフェースにパケットを供給する。パケットがユニキャストパケットであるかマルチキャストパケットであるかブロードキャストパケットであるかに関わらず、この処理は行われる。
(入力側ネットワークインタフェースが外側ネットワークインタフェースである場合)
MACフィルタ57は、パケットがユニキャストパケットである場合、既に選択されている単一または全ての内側ネットワークインタフェースについて以下の処理を行う。すなわち、内側ネットワークインタフェースに接続されている録画再生機器に送信するパケットの宛先MACアドレスの値を、当該録画再生機器のネットワークインタフェースと1対1接続されているネットワークインタフェースのMACアドレスの値に書き換える。その後、MACフィルタ57は、送信側ネットワークインタフェースにパケットを供給する。
なお、パケットがマルチキャストパケットまたはブロードキャストパケットである場合、MACフィルタ57は、パケットの書き換えを行わず、そのまま送信側ネットワークインタフェースにパケットを供給する。
最後に、パケットフィルタ部5からパケットが供給された送信側ネットワークインタフェースは、パケットフィルタリング機器10の外部にパケットを送信する。
(録画再生システム100の動作例について)
次に、録画再生機器20が再生専用機器300宛のTCPパケットを生成してから、再生専用機器300がパケット内のURLを参照して送信した録画再生機器20宛のTCPパケットが録画再生機器20に到達するまでの動作例について図8を参照して説明する。図8は、録画再生システム100の上記動作例を説明するための図である。
なお、録画再生機器20がパケットを生成する前の前提として、録画再生機器20は、図8のポート番号割り当て表を参照し、TCPポート番号54321および54322を使用するものとする。具体的には、録画再生機器20は、パケットの送信にはTCPポート番号54321を使用し、パケットの受信にはTCPポート番号54322を使用するものとする。
録画再生機器20は、図8のポート番号割り当て表に基づき、データ部分にコンテンツURIが埋め込まれたTCPパケット(図8のTCPパケット1)を生成し、パケットフィルタリング機器10に送信する。
パケットフィルタリング機器10は、録画再生機器20から受信したTCPパケット1に対してMACヘッダの送信元MACアドレスの値をネットワークインタフェース部1のMACアドレスの値に書き換えた上で、書き換え後のTCPパケット1を再生専用機器300に転送する。
再生専用機器300のDMP320は、録画再生システム100からコンテンツを取得するために、受信したTCPパケット1のデータ部のURLを参照する。DMP320は、参照したURLに基づいてコンテンツを要求するTCPパケット2を生成し、生成したTCPパケット2を、ネットワークインタフェース部310を介して録画再生システム100に送信する。
TCPパケット2を受信した録画再生システム100のパケットフィルタリング機器10は、TCPパケット2の宛先ポート番号を特定する。そして、パケットフィルタリング機器10は、TCPポートに関するポート番号割当て表において、宛先ポート番号“54322”と等しい値のTCPポート番号に関連付けられている録画再生機器番号を特定する。さらに、パケットフィルタリング機器10は、MACヘッダの宛先MACアドレスの値を、録画再生機器番号“1”が割り当てられている録画再生機器20のネットワークインタフェース部21のMACアドレスの値に書き換える。そして、パケットフィルタリング機器10は、書き換え後のTCPパケット2を録画再生機器20に転送する。
最後に、録画再生機器20は、TCPポート番号“54322”を通じてTCPパケット2を受信する。
以上の動作により、録画再生機器20は、HDD23に格納されているコンテンツを再生専用機器300に取得させることができる。また、同様の動作により、録画再生機器30も、BD33に格納されているコンテンツを再生専用機器300に取得させることができる。
また、上記の動作により、録画再生システム100は、使用している録画再生機器の台数を再生専用機器300のユーザに意識させずに、各録画再生機器に保存されているコンテンツを鑑賞させることができる。
すなわち、配信コンテンツ数を増やすために、録画再生システム100の内部に新たな録画再生機器と、1対1でこの録画再生機器と接続するネットワークインタフェースと、が増設された場合であっても、ユーザはそのことを全く意識する必要はない。また、再生専用機器300は、録画再生機器とは直接通信を行わないので、録画再生システム100内の録画再生機器の台数が増えても、台数の増加に伴う特別な処理を必要とすることなくこれまで通りに録画再生システム100からコンテンツを取得できる。
(パケットフィルタリング機器10の利点)
以上のように、パケットフィルタリング機器10のパケットフィルタ部5は、自機と同一のIPアドレスが割り当てられた2台の録画再生機器(20、30)の各々について、該録画再生機器を送信元とするパケットを、該パケットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび送信元ポート番号を変更せずに再生専用機器300に転送する。ここで、2台の録画再生機器(20、30)の各々は、他の録画再生機器とは異なるポート番号を使用するので、録画再生機器を送信元とするパケットには、その録画再生機器に固有の送信元ポート番号が埋め込まれることになる。
また、パケットフィルタ部5は、パケットヘッダ内に上記送信元IPアドレスと等しい値の宛先IPアドレスを含んだパケットを再生専用機器300から受信した場合に、当該パケットヘッダ内の宛先ポート番号を使用する配信装置に当該パケットを転送する。
上記のパケットフィルタリング機器10が、データ部に録画再生機器20が使用するポート番号を含むURLが埋め込まれたパケットを録画再生機器20から受信したものとする。上記の構成によれば、上記のパケットフィルタリング機器10が、パケットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび送信元ポート番号を変更せずにパケットを再生専用機器300に転送する。
また、再生専用機器300が、上記URLを参照し、録画再生機器20が使用するポート番号を宛先ポート番号として含むパケットをパケットフィルタリング機器10に送信したものとする。上記の構成によれば、パケットを受信したパケットフィルタリング機器10は、録画再生機器30ではなく、パケット内の宛先ポート番号を使用する録画再生機器20にパケットを転送する。
以上のように、各録画再生機器と同一のIPアドレスが割り当てられているパケットフィルタリング機器10において、データ部に録画再生機器のIPアドレスおよびポート番号を含むURLが埋め込まれているパケットを、パケットを受信した再生専用機器300から録画再生機器への上記URLを参照したアクセスが可能となるように転送することができる。
〔その他の実施形態〕
実施形態1では、配信装置の一例としてコンテンツを配信する録画再生機器を挙げたが、配信装置は録画再生機器に限定されない。すなわち、配信装置は、データ部に自装置のポート番号を含むURLが埋め込まれたパケットを配信する装置であれば、どのような装置であっても構わない。
また、実施形態1では、録画再生システム100に2台の録画再生機器が内蔵されているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、録画再生システムには、N台(N:3以上の任意の整数)の録画再生機器が内蔵されていてもよい。この場合、録画再生システムのパケットフィルタリング機器には、N台の内側ネットワークインタフェースが内蔵されることになる。また、録画再生システムの筐体内部において、N台の内側ネットワークインタフェースはN台の録画再生機器と1対1で接続されることになる。
また、実施形態1では、各内側ネットワークインタフェースがイーサネットインタフェースであるものとしたが、各内側ネットワークインタフェースは、バーチャルイーサネットであってもよい。
また、実施形態1では、パケットフィルタ部5がICMPフィルタ53、IGMPフィルタ54およびARPフィルタ55として機能するが、本発明を実施する上でこれらのフィルタの機能は必須ではない。ただし、ARPフィルタ55はARPパケットの書き換えによりIPアドレスの衝突を防止する役割を担っているため、ARPフィルタ55として機能するようにパケットフィルタ部5が構成されていることが非常に望ましい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
パケットフィルタリング機器10の制御ブロック(特にパケットフィルタ部5)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、パケットフィルタリング機器10は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るパケット転送装置(パケットフィルタリング機器10)は、割り当てられているIPアドレスが自装置と同一であって各配信装置が他の配信装置とは異なるポート番号を使用する複数の配信装置(録画再生機器20、30)の各々について、該配信装置を送信元とするパケットを、該パケットのパケットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび送信元ポート番号を変更せずに転送する第1転送手段(パケットフィルタ部5、内側ネットワークインタフェースおよび外側ネットワークインタフェース)と、パケットヘッダ内に上記送信元IPアドレスと等しい値の宛先IPアドレスを含んだパケットを受信した場合に、当該パケットヘッダ内の宛先ポート番号を使用する配信装置に当該パケットを転送する第2転送手段(パケットフィルタ部5、内側ネットワークインタフェースおよび外側ネットワークインタフェース)と、を備えている、ことを特徴としている。
上記の構成によれば、上記パケット転送装置は、データ部に配信装置が使用するポート番号を含むURLが埋め込まれたパケットを該配信装置(対象配信装置)から受信した場合、パケットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび送信元ポート番号を変更せずにパケットを転送する。
そして、当該パケットを受信した装置が上記URLを参照して、宛先ポート番号として対象配信装置が使用するポート番号を含むパケットを上記パケット転送装置に送信した場合、上記パケット転送装置は、他の配信装置ではなく、パケット内の宛先ポート番号を使用する対象配信装置にパケットを転送する。
以上のように、各配信装置と同一のIPアドレスが割り当てられている上記パケット転送装置は、データ部に配信装置のIPアドレスおよびポート番号を含むURLが埋め込まれているパケットを、該パケットを受信した装置から対象配信装置への上記URLを参照したアクセスが可能となるように転送することができる。
本発明の態様2に係るパケット転送装置は、上記態様1において、配信装置と該配信装置のみが使用するポート番号との対応関係を上記複数の配信装置の各々について示したデータ(ポート番号割当て表)を記憶部に記録する記録手段(パケットフィルタ部5)と、上記データを上記複数の配信装置の各々に送信する送信手段(パケットフィルタ部5および各内側ネットワークインタフェース)と、をさらに備え、第2転送手段は、上記データを参照することで、受信したパケットのパケットヘッダ内の宛先ポート番号を使用する配信装置を特定し、特定した配信装置に当該パケットを転送するように構成され、上記複数の配信装置の各々は、自装置を送信元とするパケットのパケットヘッダに埋め込むべき送信元ポート番号を、上記データを参照することで特定するものであってもよい。
本発明の態様3に係るパケット転送装置は、上記態様1または上記態様2において、上記複数の配信装置の各々について、該配信装置を送信元とするパケットの受信、および、該配信装置を送信先とするパケットの送信のみを行う第1通信インタフェースを備えており、さらに、上記配信装置を送信先とするパケットの受信、および、上記配信装置を送信元とするパケットの送信を行う第2通信インタフェースを備えていてもよい。
本発明の態様4に係るパケット転送装置は、自装置のIPアドレスが第2通信インタフェースに割り当てられており、自装置が備える複数の第1通信インタフェースの各々は、プロミスキャストモードで動作してもよい。
本発明の態様5に係る配信システム(録画再生システム100)は、上記複数の配信装置と、態様1から態様4のいずれか1態様に係るパケット転送装置と、を含んでいてもよい。
本発明の態様6に係るパケット転送方法は、パケット転送装置によるパケット転送方法であって、割り当てられているIPアドレスが上記パケット転送装置と同一であって各配信装置が他の配信装置とは異なるポート番号を使用する複数の配信装置の各々について、該配信装置を送信元とするパケットを、該パケットのパケットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび信元ポート番号を変更せずに転送する第1転送工程と、パケットヘッダ内に上記送信元IPアドレスと等しい値の宛先IPアドレスを含んだパケットを受信した場合に、当該パケットヘッダ内の宛先ポート番号を使用する配信装置に当該パケットを転送する第2転送工程と、を含んでいる、ことを特徴としている。
上記の構成によれば、上記パケット転送方法は、態様1に係るパケット転送装置と同様の作用効果を奏する。
なお、上記パケット転送装置(態様1から態様4までの各パケット転送装置)は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記パケット転送装置の各手段として動作させることにより、上記パケット転送装置をコンピュータにて実現させるプログラム、及び、それを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、複数の通信インタフェースを有するパーソナルコンピュータ、複数の通信インタフェースを有するパケットフィルタリング機器、または、そのようなパケットフィルタリング機器と複数の録画再生機器とを内蔵した録画再生システムに好適に適用することができる。

Claims (8)

  1. 割り当てられているIPアドレスが自装置と同一であって各配信装置が他の配信装置とは異なるポート番号を使用する複数の配信装置の各々について、該配信装置を送信元とするパケットを、該パケットのパケットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび送信元ポート番号を変更せずに転送する第1転送手段と、
    パケットヘッダ内に上記送信元IPアドレスと等しい値の宛先IPアドレスを含んだパケットを受信した場合に、当該パケットヘッダ内の宛先ポート番号を使用する配信装置に当該パケットを転送する第2転送手段と、を備えている、ことを特徴とする、パケット転送装置。
  2. 配信装置と該配信装置のみが使用するポート番号との対応関係を上記複数の配信装置の各々について示したデータを記憶部に記録する記録手段と、
    上記データを上記複数の配信装置の各々に送信する送信手段と、をさらに備え、
    第2転送手段は、上記データを参照することで、受信したパケットのパケットヘッダ内の宛先ポート番号を使用する配信装置を特定し、特定した配信装置に当該パケットを転送するように構成され、
    上記複数の配信装置の各々は、自装置を送信元とするパケットのパケットヘッダに埋め込むべき送信元ポート番号を、上記データを参照することで特定する、ことを特徴とする、請求項1に記載のパケット転送装置。
  3. 上記複数の配信装置の各々について、該配信装置を送信元とするパケットの受信、および、該配信装置を送信先とするパケットの送信のみを行う第1通信インタフェースを備えており、
    さらに、上記配信装置を送信先とするパケットの受信、および、上記配信装置を送信元とするパケットの送信を行う第2通信インタフェースを備えている、ことを特徴とする、請求項1または2に記載のパケット転送装置。
  4. 自装置のIPアドレスは第2通信インタフェースに割り当てられており、
    自装置が備える複数の第1通信インタフェースの各々は、プロミスキャストモードで動作する、ことを特徴とする、請求項3に記載のパケット転送装置。
  5. 上記複数の配信装置と、請求項1から4のいずれか1項に記載のパケット転送装置と、を含んでいることを特徴とする配信システム。
  6. パケット転送装置によるパケット転送方法であって、
    割り当てられているIPアドレスが上記パケット転送装置と同一であって各配信装置が他の配信装置とは異なるポート番号を使用する複数の配信装置の各々について、該配信装置を送信元とするパケットを、該パケットのパケットヘッダ内の送信元IPアドレスおよび送信元ポート番号を変更せずに転送する第1転送工程と、
    パケットヘッダ内に上記送信元IPアドレスと等しい値の宛先IPアドレスを含んだパケットを受信した場合に、当該パケットヘッダ内の宛先ポート番号を使用する配信装置に当該パケットを転送する第2転送工程と、を含んでいる、ことを特徴とする、パケット転送方法。
  7. 請求項1から4のいずれか1項に記載のパケット転送装置としてコンピュータを動作させるプログラムであって、コンピュータを上記の各手段として機能させるためのプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP2013070516A 2013-03-28 2013-03-28 パケット転送装置、配信システム、パケット転送方法、プログラムおよび記録媒体 Active JP5990125B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013070516A JP5990125B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 パケット転送装置、配信システム、パケット転送方法、プログラムおよび記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013070516A JP5990125B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 パケット転送装置、配信システム、パケット転送方法、プログラムおよび記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014195164A JP2014195164A (ja) 2014-10-09
JP5990125B2 true JP5990125B2 (ja) 2016-09-07

Family

ID=51840136

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013070516A Active JP5990125B2 (ja) 2013-03-28 2013-03-28 パケット転送装置、配信システム、パケット転送方法、プログラムおよび記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5990125B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7202953B2 (ja) * 2019-03-29 2023-01-12 Kddi株式会社 無線通信システム及び通信方法
CN111131544B (zh) * 2019-12-26 2023-03-24 杭州迪普科技股份有限公司 一种实现nat穿越的方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009044314A (ja) * 2007-08-07 2009-02-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> メディア転送方法、その装置およびプログラム
JP2011109186A (ja) * 2009-11-12 2011-06-02 Okayama Univ ネットワーク通信方法及びアクセス管理方法とパケット中継装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014195164A (ja) 2014-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5069356B2 (ja) データ伝送ネットワークにおけるアドレス解決のための技術
JP6106750B2 (ja) 仮想ネットワークおよび物理ネットワークを統合するための方法およびシステム
JP4331154B2 (ja) 情報処理システム、トンネル通信装置、及びトンネル通信方法
CN104488222B (zh) 家庭网络***及其中的路由器的网络设置方法
JP5871063B2 (ja) マルチテナントシステム、スイッチ、コントローラ、及びパケット転送方法
WO2010057386A1 (zh) 数据包转发方法、***及设备
WO2013040942A1 (zh) 数据中心***及装置和提供服务的方法
JP2007096827A (ja) 情報処理システム、トンネル通信装置、トンネル通信方法、代理応答装置、及び代理応答方法
JP2014507916A5 (ja)
WO2007006195A1 (fr) Dispositif de routage d’un dispositif d’accès et procédé correspondant acceptant une configuration passive d’adresse
JP2006229985A (ja) イーサネット・ベースのネットワーク内の擬似ワイヤ・ピア・アドレスの自動検出
EP2721779B1 (en) Communication mechanism for multiple interface network nodes
JP2010050547A (ja) アドレス変換装置、方法及びプログラム、名前解決システム、方法及びプログラム、並びにノード
WO2011157126A2 (zh) 一种报文转发方法和网间路由装置
US20070047543A1 (en) Access device for preventing transmission of copyrighted content to external network and method for the same
JP5169992B2 (ja) ネットワーク、ネットワーク装置及びそれらに用いる負荷分散方法
WO2012136006A1 (zh) 多归属站点内主机的路由选择方法和装置
CN107733930B (zh) 用于在多个wan网络网关处转发互联网协议(ip)数据包的方法和***
JP5990125B2 (ja) パケット転送装置、配信システム、パケット転送方法、プログラムおよび記録媒体
WO2014156143A1 (ja) ホームゲートウェイ装置およびパケット転送方法
WO2017111677A1 (en) ROUTER AND METHOD FOR CONNECTING AN IPv4 NETWORK AND AN IPv6 NETWORK
US9847929B2 (en) Cluster and forwarding method
RU2461131C2 (ru) Сервер, система передачи и реализуемый ими способ переноса инкапсуляции по gre-туннелю
US20060002384A1 (en) Network system and connecting method thereof
Horley Practical IPv6 for Windows Administrators

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151001

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160624

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160719

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160812

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5990125

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150