JP5988842B2 - ロボットカメラ制御装置、そのプログラム及び多視点ロボットカメラシステム - Google Patents

ロボットカメラ制御装置、そのプログラム及び多視点ロボットカメラシステム Download PDF

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Description

本願発明は、ロボットカメラの姿勢を制御するロボットカメラ制御装置、そのプログラム及び多視点ロボットカメラシステムに関する。
従来から、動く被写体をパンフォローした多視点映像を撮影することが可能な多視点ロボットカメラシステムが提案されている(非特許文献1)。まず、多視点ロボットカメラシステムでは、視点映像を撮影するために、強校正カメラキャリブレーションを行って、カメラの姿勢及び位置を算出する(非特許文献2)。次に、多視点ロボットカメラシステムは、複数台のロボットカメラのうち1台をマスターカメラとして設定し、カメラマンがマスターカメラを被写体に向けるように操作する。
図10に示すように、マスターカメラMCの光軸βの上には注視点Qが設定されており、マスターカメラ以外のスレーブカメラSCは、注視点Qに向くように制御角度が変化して、自動的に方向制御される。カメラマンが、マスターカメラMCと注視点Qとの距離であるデプス値を変化させることで、注視点QをマスターカメラMCの光軸βの上で移動させる。そして、注視点Qが被写体αに重なるように(すなわち、全スレーブカメラSCの画面の中心に被写体が位置するように)、カメラマンが、マスターカメラMCのパン、チルト及びデプスを調整することで、多視点映像を撮影することができる。
なお、図10の注視点Q〜Qは、マスターカメラMCの光軸βの上を移動する注視点Qについて、時間t=1〜5での位置を示している。
注視点Qの3次元座標(世界座標)Pは、下記の式により算出することができる。
P=T+Depth・Qptaxis
Depth=k・d (0≦d≦dmax
この計算式では、TがマスターカメラMCの位置、Qptaxisがパン及びチルト調整後のマスターカメラMCの光軸方向を示す単位ベクトル、dがデプス値の操作インターフェースの検出値、dmaxがデプス値dの最大検出値である。また、kは、デプス値dが‘1’増加した際に乗じる増加係数であり、被写体αの移動領域を踏まえて、実距離で設定する。つまり、kは、注視点Qの移動範囲が被写体αの移動範囲と等しくなるように、経験則により設定する。
なお、実距離とは、例えば、10メートルのように、単位(スケール)が伴って表される実空間上の距離である。
伊佐憲一、他4名、「最新スポーツ中継技術 世界初! プロ野球中継におけるEyeVisionTM(アイビジョン)の活用」、放送技術、兼六館出版、2001年11月、p.96−p.105 「デジタル画像処理」、財団法人 画像情報教育振興協会、2004年7月
前記したように、多視点ロボットカメラシステムでは、ロボットカメラの姿勢制御を行うために、強校正カメラキャリブレーションを行う。この強校正カメラキャリブレーションでは、例えば、市松模様状のキャリブレーションパターンを事前に撮影する必要がある。従って、多視点ロボットカメラシステムでは、キャリブレーションパターンを設置できない撮影現場において、ロボットカメラの方向制御自体が不可能となる。
そこで、多視点ロボットカメラシステムにおいて、キャリブレーションパターンが不要な弱校正カメラキャリブレーションの適用を検討する。この場合、多視点ロボットカメラシステムでは、マスターカメラMC及びスレーブカメラSCのベースラインの実距離を計測し、計測した実距離と、弱校正カメラキャリブレーションで算出した相対距離との比を求める。その後、多視点ロボットカメラシステムでは、実距離と相対距離との比を増加係数kに乗じる必要がある。しかし、多視点ロボットカメラシステムは、撮影現場での実距離の計測に手間がかかるため、弱校正カメラキャリブレーションの適用が困難であるという問題がある。
なお、相対距離とは、弱校正カメラキャリブレーションで算出される、単位(スケール)が伴っていない距離のことである。
そこで、本願発明は、前記した問題を解決し、撮影現場での準備作業の手間を軽減できるロボットカメラ制御装置、そのプログラム及び多視点ロボットカメラシステムを提供することを課題とする。
前記した課題に鑑みて、本願第1発明に係るロボットカメラ制御装置は、複数台のロボットカメラのうち、予め設定された1台のロボットカメラであるマスターカメラの光軸上を移動可能な注視点に向くように、マスターカメラ以外のロボットカメラであるスレーブカメラの姿勢を制御するロボットカメラ制御装置であって、カメラ姿勢操作部と、カメラキャリブレーション部と、デプス値算出部と、注視点算出部と、スレーブカメラ制御部とを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、ロボットカメラ制御装置は、カメラ姿勢操作部によって、マスターカメラのカメラ姿勢を操作する。また、ロボットカメラ制御装置は、カメラキャリブレーション部によって、カメラキャリブレーションを行ったときのマスターカメラのカメラ姿勢と、マスターカメラの並進行列及び回転行列と、予め設定された1台のスレーブカメラ及び前記マスターカメラのベースラインの相対距離とを、弱校正カメラキャリブレーションにより算出する。このように、ロボットカメラ制御装置は、弱校正カメラキャリブレーションを行うため、キャリブレーションパターンを撮影する必要がない。
また、ロボットカメラ制御装置は、デプス値算出部によって、視点を移動させる移動操作が行われ、注視点の移動操作の検出値から、ベースラインの相対距離と、制御角度幅とに基づいて、マスターカメラから注視点までの距離であるデプス値を算出する。この制御角度幅は、弱校正カメラキャリブレーション時のマスターカメラの光軸方向を示す単位ベクトルと、1台のスレーブカメラからマスターカメラに向かう単位ベクトルとのなす角を示す。つまり、ロボットカメラ制御装置は、この制御角度幅を用いてデプス値を算出できるため、実距離を計測する必要がない。
また、ロボットカメラ制御装置は、注視点算出部によって、注視点算出部によって、カメラ姿勢操作部とカメラキャリブレーション部とのカメラ姿勢の差分に基づいて、注視点に向いたマスターカメラの光軸方向を示す単位ベクトルを算出し、負にした回転行列の逆行列と並進行列との積に、算出した単位ベクトルとデプス値との内積を加算することで、注視点の位置を算出する。そして、ロボットカメラ制御装置は、スレーブカメラ制御部によって、注視点算出部が算出した注視点に向くように、スレーブカメラの姿勢を制御する。
ここで、デプス値算出部は、注視点の移動操作が行われる操作部と、操作部に対する移動操作を検出するエンコーダと、を備え、ベースラインの相対距離Base及び制御角度幅θが含まれ、かつ、エンコーダにおける移動操作の最大検出値dmaxが予め設定された式(1)を用いて、エンコーダにおける移動操作の検出値d(但し、0≦d≦dmax)から、デプス値を示すDepthを算出することが好ましい(本願第2発明)。
また、本願第3発明に係るロボットカメラ制御装置は、カメラ姿勢操作部で操作されたカメラ姿勢をとるように、マスターカメラの姿勢を制御するマスターカメラ制御部、をさらに備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、ロボットカメラ制御装置は、スレーブカメラに加えて、マスターカメラの姿勢を制御することができる。
また、前記した課題に鑑みて、本願第4発明に係る多視点ロボットカメラシステムは、複数台のロボットカメラのうち、予め設定された1台のロボットカメラであるマスターカメラと、マスターカメラ以外のロボットカメラであるスレーブカメラと、マスターカメラの光軸上を移動可能な注視点に向くようにスレーブカメラの姿勢を制御するロボットカメラ制御装置とを備える多視点ロボットカメラシステムであって、ロボットカメラ制御装置が、カメラ姿勢操作部と、カメラキャリブレーション部と、デプス値算出部と、注視点算出部と、スレーブカメラ制御部とを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、ロボットカメラ制御装置は、カメラ姿勢操作部によって、マスターカメラのカメラ姿勢を操作する。また、ロボットカメラ制御装置は、カメラキャリブレーション部によって、カメラキャリブレーションを行ったときのマスターカメラのカメラ姿勢と、マスターカメラの並進行列及び回転行列と、予め設定された1台のスレーブカメラ及び前記マスターカメラのベースラインの相対距離とを、弱校正カメラキャリブレーションにより算出する。このように、ロボットカメラ制御装置は、弱校正カメラキャリブレーションを行うため、キャリブレーションパターンを撮影する必要がない。
また、ロボットカメラ制御装置は、デプス値算出部によって、視点を移動させる移動操作が行われ、注視点の移動操作の検出値から、ベースラインの相対距離と、制御角度幅とに基づいて、マスターカメラから注視点までの距離であるデプス値を算出する。この制御角度幅は、弱校正カメラキャリブレーション時のマスターカメラの光軸方向を示す単位ベクトルと、1台のスレーブカメラからマスターカメラに向かう単位ベクトルとのなす角を示す。つまり、ロボットカメラ制御装置は、この制御角度幅を用いてデプス値を算出できるため、実距離を計測する必要がない。
また、ロボットカメラ制御装置は、注視点算出部によって、注視点算出部によって、カメラ姿勢操作部とカメラキャリブレーション部とのカメラ姿勢の差分に基づいて、注視点に向いたマスターカメラの光軸方向を示す単位ベクトルを算出し、負にした回転行列の逆行列と並進行列との積に、算出した単位ベクトルとデプス値との内積を加算することで、注視点の位置を算出する。そして、ロボットカメラ制御装置は、スレーブカメラ制御部によって、注視点算出部が算出した注視点に向くように、スレーブカメラの姿勢を制御する。
ここで、本願第1発明に係るロボットカメラ制御装置は、カメラ姿勢操作部及びデプス値算出部を備えるコンピュータのCPU(Central Processing Unit)、メモリ、ハードディスクなどのハードウェア資源を、カメラキャリブレーション部、注視点算出部及びスレーブカメラ制御部として協調動作させるためのロボットカメラ制御プログラムによって実現することもできる(本願第5発明)。このプログラムは、通信回線を介して配布してもよく、CD−ROMやフラッシュメモリ等の記録媒体に書き込んで配布してもよい。
本願発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
本願第1,2,4,5発明によれば、ロボットカメラ制御装置、そのプログラム及び多視点ロボットカメラシステムは、弱校正カメラキャリブレーションを行うため、キャリブレーションパターンを撮影する必要がなく、制御角度幅に基づいてデプス値を算出するため、実距離を計測する必要がなく、撮影現場での準備作業の手間を軽減することができる。
本願第3発明によれば、ロボットカメラ制御装置は、スレーブカメラに加えて、マスターカメラの姿勢を制御するため、多視点映像を容易に撮影することができる。
本願発明の実施形態に係る多視点ロボットカメラシステムの構成を示すブロック図である。 (a)は図1のデプス操作部が備える操作部及びエンコーダを説明する図であり、(b)はデプス操作部の操作を説明する説明図である。 図1のデプス操作部において、デプス値の変化を説明する説明図である。 図1のデプス操作部において、デプス値の変化を説明する説明図である。 図1のデプス操作部において、マスターカメラと、選択された1台のスレーブカメラとの位置関係を説明する図である。 (a)及び(b)は図1の多視点ロボットカメラシステムにおいて、スレーブカメラの制御角度の変化を説明する説明図である。 図1の多視点ロボットカメラシステムの動作を示すフローチャートである。 本願発明の実施例を説明する説明図である。 本願発明の実施例において、ロボットカメラで撮影された多視点映像である。 従来の多視点ロボットカメラシステムを説明する説明図である。
以下、本願発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施形態において、同一の機能を有する手段には同一の符号を付し、説明を省略した。
(実施形態)
[多視点ロボットカメラシステムの構成]
図1を参照し、本願発明の実施形態に係る多視点ロボットカメラシステム100の構成について、説明する。
図1に示すように、多視点ロボットカメラシステム100は、被写体の多視点映像を撮影するものであり、ロボットカメラ制御装置1と、マスターカメラMCと、スレーブカメラSC,…,SC(SC)とを備える。
スレーブカメラSCは、n台であることとする(但し、n≧1を満たす整数)。
ロボットカメラ制御装置1は、マスターカメラMC及びスレーブカメラSCを制御するものであり、操作インターフェース部10と、カメラキャリブレーション部20と、マスターカメラ制御部30と、注視点算出部40と、スレーブカメラ制御部50,…,50(50)とを備える。
操作インターフェース部10は、カメラマンが、マスターカメラMC及びスレーブカメラSCを遠隔操作するものであり、パン・チルト操作部(カメラ姿勢操作部)11と、ズーム操作部13と、デプス操作部(デプス値算出部)15と、フォーカス・アイリス指令部18とを備える。
パン・チルト操作部11は、カメラマンが、マスターカメラMCのパン及びチルト(カメラ姿勢)を操作するものである。そして、パン・チルト操作部11は、カメラマンの操作に応じたパン値及びチルト値を検出して、パン・チルト・ズーム制御部31と、注視点算出部40とに出力する。
ズーム操作部13は、カメラマンが、マスターカメラMCのズームを操作するものである。そして、ズーム操作部13は、カメラマンの操作に応じたズーム値を検出して、パン・チルト・ズーム制御部31と、ズーム制御部55とに出力する。
デプス操作部15は、注視点を移動させる移動操作が行われ、注視点の移動操作の検出値から、後記する式(1)を用いて、マスターカメラMCから注視点Q(図3)までの距離であるデプス値を算出するものである。
本実施形態では、デプス操作部15は、図2(a)に示すように、注視点の移動操作が行われる回転ダイヤル(操作部)16と、回転ダイヤル16に対する移動操作を検出するエンコーダ17とを備える。
ここで、図2(b)に示すように、回転ダイヤル16を時計回りに回転させる程、エンコーダ17のエンコーダ値(移動操作の検出値)が増大する。そして、回転ダイヤル16に刻まれた指標16aが指標位置「△最大」に達したときに、エンコーダ17のエンコーダ値が最大となる。
一方、回転ダイヤル16を反時計回りに回転させる程、エンコーダ17のエンコーダ値が減少する。そして、回転ダイヤル16に刻まれた指標16aが指標位置「△最小」に達したときに、エンコーダ17のエンコーダ値が最小となる。
そして、デプス操作部15は、エンコーダ値とデプス値とを対応付けたデプス値変換情報が予め設定され、このデプス値変換情報を参照して、エンコーダ17で検出されたエンコーダ値をデプス値に変換する。さらに、デプス操作部15は、変換されたデプス値を以下で説明するように変化(増減)させて、注視点算出部40に出力する。
<デプス値の変化>
図3〜図5を参照して、デプス操作部15によるデプス値の変化について、説明する(適宜図1,2参照)。
図3に示すように、カメラマンは、マスターカメラMCの撮影映像90を見ながら、マスターカメラMCが被写体αを捉えるようにパン・チルト操作部11及びズーム操作部13を操作する。従って、マスターカメラMCの撮影映像90は、画面中央に被写体αが捉えられている。一方、スレーブカメラSCの撮影映像91は、被写体αが捉えてられていない。
なお、ズーム操作部13は、カメラマン以外が遠隔操作することもある。
次に、カメラマンは、回転ダイヤル16の操作によりデプス値を変化させることで、注視点Qを光軸βの上で移動させる。そして、図4に示すように、カメラマンは、スレーブカメラSCの撮影映像91を見ながら、撮影映像91の中央に被写体αが位置するように、回転ダイヤル16を操作してデプス値を調整する。
このとき、デプス操作部15は、マスターカメラMCから離れる程、単位時間あたりの注視点Qの移動距離が長くなるように、デプス値を非線形に変化させる(図6参照)。具体的には、デプス操作部15は、以下の式(1)を用いて、デプス値Depthを算出する。
この式(1)のBaseは、図5に示すように、マスターカメラMCと、予め選択(設定)された1台のスレーブカメラSCとのベースラインの相対距離を表す。このBaseは、後記するカメラキャリブレーション部20に格納されている。ここで、多視点ロボットカメラシステム100では、n台のスレーブカメラSCのうち、任意の1台のスレーブカメラSCを選択できる。さらに、多視点ロボットカメラシステム100では、カメラ操作を容易にするため、マスターカメラMCの光軸βと、スレーブカメラSCの光軸γとのなす角が最も垂直に近くなるスレーブカメラSCを1台選択することが好ましい。
以後、選択された1台のスレーブカメラを「選択スレーブカメラ」と呼ぶ。
また、式(1)のθは、単位ベクトルuと単位ベクトルvとのなす角であり、選択スレーブカメラSCの制御角度幅を表す。この単位ベクトルuは、弱校正カメラキャリブレーション時のマスターカメラMCの光軸βの向きを示す単位ベクトルである。また、単位ベクトルvは、選択スレーブカメラSCからマスターカメラMCに向かう単位ベクトルである。
なお、図5では、説明を解かりやすくするため、単位ベクトルvの始点に単位ベクトルuの始点が一致するように、マスターカメラMCを破線で図示した。
また、式(1)では、エンコーダ17で検出可能なエンコーダ値の最大値がdmaxであり、エンコーダ17で検出されたエンコーダ値がdである。
この最大値dmaxは、0≦d≦dmaxを満たすように予め設定される。
図1に戻り、多視点ロボットカメラシステム100の説明を続ける。
フォーカス・アイリス指令部18は、マスターカメラMC及びスレーブカメラSCに対し、オートフォーカス及びオートアイリスを指令するものである。具体的には、フォーカス・アイリス指令部18は、カメラマンから指令が入力されると、オートフォーカス及びオートアイリスの指令信号を生成し、フォーカス・アイリス制御部33と、フォーカス・アイリス制御部53とに出力する。
カメラキャリブレーション部20は、マスターカメラMC及びスレーブカメラSCのカメラパラメータ(A,R,T,p0m,t0m,z0m,f0m,i0m,A,R,T,p0n,t0n,z0n,f0n,i0n,Base)を弱校正カメラキャリブレーションにより算出して、メモリやハードディスク等の記憶装置(不図示)に格納するものである。
ここで、カメラキャリブレーション部20は、弱校正カメラキャリブレーションを行ったときのマスターカメラMCのカメラ姿勢として、マスターカメラMCのパン値p0mと、チルト値t0mとを算出し、記憶装置に格納する。また、カメラキャリブレーション部20は、弱校正カメラキャリブレーションを行ったときのマスターカメラMCの内部パラメータAと、外部パラメータ(回転行列R及び並進行列T)と、マスターカメラMCのズーム値z0mと、フォーカス値f0mと、アイリス値i0mとを算出し、記憶装置に格納する。
なお、添え字mがマスターカメラMCを示す。
また、カメラキャリブレーション部20は、弱校正カメラキャリブレーションを行ったときのスレーブカメラSCの内部パラメータAと、外部パラメータ(回転行列R及び並進行列T)と、スレーブカメラSCのパン値p0nと、チルト値t0nと、ズーム値z0nと、フォーカス値f0nと、アイリス値i0nとを算出し、記憶装置に格納する。
また、カメラキャリブレーション部20は、マスターカメラMCと、選択スレーブカメラSCとのベースラインの相対距離Baseを算出し、記憶装置に格納する。このベースラインの相対距離Baseは、外部パラメータがカメラ位置を示すことから、マスターカメラMCと選択スレーブカメラSCとのカメラ位置の差分により、求めることができる。
なお、弱校正カメラキャリブレーションとして、例えば、以下のホームページに記載された「Bundler」を利用できるため、詳細な説明を省略する。
参考URL:「http://phototour.cs.washington.edu/bundler/」
マスターカメラ制御部30は、マスターカメラMCを制御するものであり、パン・チルト・ズーム制御部31と、フォーカス・アイリス制御部33とを備える。
パン・チルト・ズーム制御部31は、パン・チルト操作部11から入力されたパン値及びチルト値と、ズーム操作部13から入力されたズーム値とに基づいて、マスターカメラMCのパン、チルト及びズームを制御するものである。具体的には、パン・チルト・ズーム制御部31は、パン値、チルト値及びズーム値を、それら値の大きさに応じたパン・チルト・ズーム制御信号に変換する。そして、パン・チルト・ズーム制御部31は、変換したパン・チルト・ズーム制御信号をマスターカメラMCに出力する。
フォーカス・アイリス制御部33は、フォーカス・アイリス指令部18から入力された指令信号に基づいて、マスターカメラMCのフォーカス及びアイリスを制御するものである。具体的には、フォーカス・アイリス制御部33は、指令信号が入力されると、オートフォーカス機能及びオートアイリス機能を用いて、マスターカメラMCのフォーカス値及びアイリス値を算出する。そして、フォーカス・アイリス制御部33は、算出したフォーカス値及びアイリス値を、それらの値の大きさに応じたフォーカス・アイリス制御信号に変換して、マスターカメラMCに出力する。
マスターカメラMCは、多視点ロボットカメラシステム100が備える複数台のロボットカメラのうち、予め設定された1台のロボットカメラである。このマスターカメラMCは、例えば、電動雲台に搭載された固定ロボットカメラである。そして、マスターカメラMCは、パン・チルト・ズーム制御部31から入力されたパン・チルト・ズーム制御信号に従って、パン、チルト及びズームを駆動する。さらに、マスターカメラMCは、フォーカス・アイリス制御部33から入力されたフォーカス・アイリス制御信号に従って、フォーカス及びアイリスを駆動する。
注視点算出部40は、パン・チルト操作部11から入力されたパン値及びチルト値と、デプス操作部15から入力されたデプス値と、カメラキャリブレーション部20に格納されたカメラパラメータとに基づいて、注視点の世界座標を算出するものである。
具体的には、注視点算出部40は、以下の式(2)を用いて、マスターカメラMCについて、パン・チルト操作部11からのパン値pと、弱校正カメラキャリブレーション時のパン値p0mとの角度差θpmを算出する。
また、注視点算出部40は、以下の式(3)を用いて、マスターカメラMCについて、パン・チルト操作部11からのチルト値tと、弱校正カメラキャリブレーション時のチルト値t0mとの角度差θtmを算出する。
次に、注視点算出部40は、以下の式(4)に示すように、角度差θpm及び角度差θtmを用いて、カメラ座標系における回転行列R´Cmを生成する。
そして、注視点算出部40は、以下の式(5)に示すように、回転行列R´Cm、及び、マスターカメラMCの外部パラメータである回転行列Rの逆行列R−1 を用いて、世界座標系におけるカメラ姿勢の回転行列R´を生成する。このR´は、マスターカメラMCについて、カメラキャリブレーション時のカメラ姿勢から、操作インターフェース部10で操作後のカメラ姿勢に変えるための回転行列である。
ここで、式(5)の回転行列R´は、以下の式(6)で表すことができる。この場合、注視点Qに向いたマスターカメラMCの光軸方向を示す単位ベクトルOptaxisは、以下の式(7)で表すことができる。
そして、注視点算出部40は、以下の式(8)に示すように、逆行列R−1 と、マスターカメラMCの外部パラメータである並進行列Tと、デプス操作部15から入力されたデプス値Depthと、式(7)の単位ベクトルOptaxisとを用いて、注視点Qの世界座標(位置)Pを算出する。この式(8)は、負にした逆行列R−1 と並進行列Tとの積に、単位ベクトルOptaxisとデプス値Depthとの内積を加算することを示す。その後、注視点算出部40は、算出した注視点Qの世界座標Pを、パン・チルト制御部51に出力する。
図6を参照し、スレーブカメラSCの制御角度の変化について、説明する(適宜図1,2参照)。
図6(a)の注視点Q〜Qは、マスターカメラMCの光軸βの上を移動する注視点について、時間t=1〜4での位置を示している。
前記したように、デプス操作部15がデプス値を非線形に変化させるため、注視点Q〜Qの単位時間あたりの移動距離は、マスターカメラMCから離れる程、広くなる。つまり、注視点Q,Qの距離よりも注視点Q,Qの距離が広くなり、注視点Q,Qの距離よりも注視点Q,Qの距離が広くなる。このため、時間t=1〜2におけるスレーブカメラSCの制御角度Aと、時間t=3〜4におけるスレーブカメラSCの制御角度Bとが、等しくなる。
図6(b)では、回転ダイヤル16において、注視点Q〜Qに対応する指標位置を図示した。これら注視点Q〜Qに対応する指標位置は、全て等間隔となっている。
図6(b)に示すように、指標16aが指標位置「Q」に重なるとき、図6(a)の注視点Qを指す。これと同様、指標16aが指標位置「Q」に重なるときに図6(a)の注視点Qを指し、指標16aが指標位置「Q」に重なるときに図6(a)の注視点Qを指し、指標16aが指標位置「Q」に重なるときに図6(a)の注視点Qを指す。
ここで、図6(a)に示すように、注視点Qから注視点Qに移動させる場合、及び、注視点Qから注視点Qに移動させる場合でも、制御角度A,Bが等しいため、図6(b)に示すように、回転ダイヤル16の移動操作量が一定となる。このように、多視点ロボットカメラシステム100では、回転ダイヤル16の移動操作量に対し、スレーブカメラSCの制御角度の変化量が一定となる。
図1に戻り、多視点ロボットカメラシステム100の説明を続ける。
スレーブカメラ制御部50,…,50は、スレーブカメラSC,…,SCを制御するものであり、パン・チルト制御部51,…,51(51)と、フォーカス・アイリス制御部53,…,53(53)と、ズーム制御部55,…,55(55)とを備える。
なお、スレーブカメラ制御部50,…,50は、スレーブカメラSC,…,SCに対応するように備えられており、全て同一構成である。
パン・チルト制御部51は、注視点算出部40から入力された注視点Qの世界座標Pと、カメラキャリブレーション部20に格納されたカメラパラメータ(回転行列R及び並進行列T)とに基づいて、スレーブカメラSCの姿勢(パン及びチルト)を制御するものである。
具体的には、パン・チルト制御部51は、以下の式(9)に示すように、パン及びチルトを制御するために、スレーブカメラSCから注視点Qの世界座標Pへ向かう単位ベクトルOptaxisを算出する。
なお、“‖‖”はノルムを示す。
また、パン・チルト制御部51は、以下の式(10)に示すように、算出した単位ベクトルOptaxis、及び、回転行列Rを用いて、カメラ座標系におけるスレーブカメラSCから注視点Qの世界座標Pへ向かう単位ベクトルOptaxisCnを算出する。
そして、パン・チルト制御部51は、以下の式(11)〜式(13)に示すように、OptaxisCnから、スレーブカメラSCのパン値P及びチルト値Tを算出する。
なお、e,e,eは、それぞれ、単位ベクトルOptaxisCnのX軸、Y軸、Z軸成分を示す。
さらに、パン・チルト制御部51は、算出したパン値P及びチルト値Tを、それら値の大きさに応じたパン・チルト制御信号に変換する。その後、パン・チルト制御部51は、変換したパン・チルト制御信号をスレーブカメラSCに出力する。
フォーカス・アイリス制御部53は、フォーカス・アイリス指令部18から入力された指令信号に基づいて、スレーブカメラSCのフォーカス及びアイリスを制御するものである。具体的には、フォーカス・アイリス制御部53は、指令信号が入力されると、オートフォーカス機能及びオートアイリス機能を用いて、スレーブカメラSCのフォーカス値及びアイリス値を算出する。そして、フォーカス・アイリス制御部53は、算出したフォーカス値及びアイリス値を、それらの値の大きさに応じたフォーカス・アイリス制御信号に変換して、スレーブカメラSCに出力する。
ズーム制御部55は、ズーム操作部13から入力されたズーム値に基づいて、スレーブカメラSCのズームを制御するものである。具体的には、ズーム制御部55は、ズーム値を、その値の大きさに応じたズーム制御信号に変換する。そして、ズーム制御部55は、変換したズーム制御信号をスレーブカメラSCに出力する。
スレーブカメラSCは、多視点ロボットカメラシステム100が備える複数台のロボットカメラのうち、マスターカメラMC以外のロボットカメラである。このスレーブカメラSCは、例えば、電動雲台に搭載された固定ロボットカメラである。また、スレーブカメラSCは、パン・チルト制御部51から入力されたパン・チルト制御信号に応じて、パン及びチルトを駆動する。そして、スレーブカメラSCは、フォーカス・アイリス制御部53から入力されたフォーカス・アイリス制御信号に応じて、フォーカス及びアイリスを駆動する。さらに、スレーブカメラSCは、ズーム制御部55から入力されたズーム制御信号に応じて、ズームを駆動する。
[多視点ロボットカメラシステムの動作]
図7を参照し、図1の多視点ロボットカメラシステム100の動作について、説明する(適宜図1参照)。
多視点ロボットカメラシステム100は、カメラキャリブレーション部20によって、マスターカメラMC及びスレーブカメラSCのカメラパラメータを算出し(ステップS1)、記憶装置に格納する(ステップ2)。
多視点ロボットカメラシステム100は、パン・チルト操作部11によって、カメラマンの操作に応じたパン値及びチルト値を検出して、パン・チルト・ズーム制御部31と、注視点算出部40とに出力する。
多視点ロボットカメラシステム100は、ズーム操作部13によって、カメラマンの操作に応じたズーム値を検出して、パン・チルト・ズーム制御部31と、ズーム制御部55とに出力する。
多視点ロボットカメラシステム100は、デプス操作部15によって、式(1)を用いてデプス値を算出し、注視点算出部40に出力する。
多視点ロボットカメラシステム100は、フォーカス・アイリス指令部18によって、カメラマンからの指令に応じて指令信号を生成し、フォーカス・アイリス制御部33と、フォーカス・アイリス制御部53とに出力する(ステップS3)。
多視点ロボットカメラシステム100は、パン・チルト・ズーム制御部31によって、パン値、チルト値及びズーム値を、パン・チルト・ズーム制御信号に変換して、マスターカメラMCに出力する。
多視点ロボットカメラシステム100は、フォーカス・アイリス制御部33によって、指令信号に応じて、オートフォーカス機能及びオートアイリス機能を用いて、マスターカメラMCのフォーカス・アイリス制御信号を生成して、マスターカメラMCに出力する(ステップS4)。
多視点ロボットカメラシステム100は、注視点算出部40によって、式(8)のように、負にした逆行列R−1 と並進行列Tとの積に、単位ベクトルOptaxisとデプス値Depthとの内積を加算することで、注視点Qの世界座標Pを算出する(ステップS5)。
多視点ロボットカメラシステム100は、パン・チルト制御部51によって、パン値及びチルト値を、パン・チルト・ズーム制御信号に変換して、スレーブカメラSCに出力する。
多視点ロボットカメラシステム100は、フォーカス・アイリス制御部53によって、指令信号に応じて、オートフォーカス機能及びオートアイリス機能を用いて、スレーブカメラSCのフォーカス・アイリス制御信号を生成して、スレーブカメラSCに出力する。
多視点ロボットカメラシステム100は、ズーム制御部55によって、ズーム値をズーム制御信号に変換して、スレーブカメラSCに出力する(ステップS6)。
以上のように、本願発明の実施形態に係る多視点ロボットカメラシステム100は、弱校正カメラキャリブレーションを行うため、キャリブレーションパターンを撮影する必要がない。さらに、多視点ロボットカメラシステム100は、式(1)のように、制御角度幅θに基づいてデプス値Depthを算出するために、実距離を計測する必要がない。これによって、多視点ロボットカメラシステム100は、撮影現場での準備作業の手間を軽減することができる。
さらに、多視点ロボットカメラシステム100は、デプス操作部15によりデプス値を非線形に変化させるため、注視点とマスターカメラとの遠近に関係なく、スレーブカメラSCの制御角度A,Bの変化が一定となる。このため、多視点ロボットカメラシステム100は、スレーブカメラSCの制御角度の変化が一定にならない従来技術に比べ、デプス調整を容易に行うことができる(図6参照)。
さらに、多視点ロボットカメラシステム100は、式(1)に正接関数(tan)の項が含まれないため、マスターカメラMC及びスレーブカメラSCを直線状、円弧状、円周状などの任意に配置した状態で方向制御を行うことができる。
本願発明は、実施形態に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。以下、本願発明の変形例について、具体的に説明する。
前記した実施形態では、デプス操作部15が回転ダイヤル16を備えることとして説明したが、本願発明は、これに限定されない。
例えば、デプス操作部15は、回転ダイヤル16の代わりにスライダを備えてもよい。
図8,図9を参照し、本願発明の実施例として、多視点ロボットカメラシステム100の実験結果について、説明する(適宜図1参照)。
図1の多視点ロボットカメラシステム100を用いて、マスターカメラMC及びスレーブカメラSCで多視点映像を撮影する実験を行った。まず、図8に示すように、9台のロボットカメラを3段3列に配置し、中央のロボットカメラ1台をマスターカメラMCとして設定し、残り8台のロボットカメラをスレーブカメラSCとして設定した。また、選択スレーブカメラSCは、図面左列で下段に位置する。さらに、被写体αとして、人形を配置した。
そして、多視点ロボットカメラシステム100では、キャリブレーションパターンを撮影せずに、弱校正カメラキャリブレーションのみを行って、被写体αを撮影した。このとき、マスターカメラMCの3次元座標が(6.2,−2.0,3.0)であり、スレーブカメラSCの3次元座標が(3.6,−3.5,1.2)であった(小数点桁2で切捨)。また、式(1)では、Baseの値が3.6であり、dmaxが65535.0(2バイトの最大値)であった(小数点桁2で切捨)。
図9では、マスターカメラMC及びスレーブカメラSCが撮影した映像をカメラ配置と同じ3段3列で示した。つまり、図9では、CHANEL5がマスターカメラMCの映像であり、CHANEL1が選択スレーブカメラSCの映像であり、CHANEL2〜4,6〜9が残りのスレーブカメラSCの映像である。
この図9から、多視点ロボットカメラシステム100では、キャリブレーションパターンを撮影せずとも、マスターカメラMC及びスレーブカメラSCの方向制御を行って、多視点映像を撮影できることが分かった。さらに、多視点ロボットカメラシステム100では、注視点QとマスターカメラMCとの遠近に関わらず、スレーブカメラSCの制御角度の変化が一定となるため、デプス調整が容易となり、操作性が向上することも分かった。
1 ロボットカメラ制御装置
10 操作インターフェース部
11 パン・チルト操作部(カメラ姿勢操作部)
13 ズーム操作部
15 デプス操作部(デプス値算出部)
16 回転ダイヤル(操作部)
17 エンコーダ
18 フォーカス・アイリス指令部
20 カメラキャリブレーション部
30 マスターカメラ制御部
31 パン・チルト・ズーム制御部
33 フォーカス・アイリス制御部
40 注視点算出部
50 スレーブカメラ制御部
51 パン・チルト制御部
53 フォーカス・アイリス制御部
55 ズーム制御部
100 多視点ロボットカメラシステム
MC マスターカメラ
SC スレーブカメラ

Claims (5)

  1. 複数台のロボットカメラのうち、予め設定された1台のロボットカメラであるマスターカメラの光軸上を移動可能な注視点に向くように、前記マスターカメラ以外のロボットカメラであるスレーブカメラの姿勢を制御するロボットカメラ制御装置であって、
    前記マスターカメラのカメラ姿勢を操作するカメラ姿勢操作部と、
    弱校正カメラキャリブレーションを行ったときの前記マスターカメラのカメラ姿勢と、前記マスターカメラの並進行列及び回転行列と、予め設定された1台の前記スレーブカメラ及び前記マスターカメラのベースラインの相対距離とを、前記弱校正カメラキャリブレーションにより算出するカメラキャリブレーション部と、
    前記注視点を移動させる移動操作が行われ、前記注視点の移動操作の検出値から、前記ベースラインの相対距離と、前記弱校正カメラキャリブレーション時のマスターカメラの光軸方向を示す単位ベクトル及び前記1台のスレーブカメラから前記マスターカメラに向かう単位ベクトルのなす角を示す制御角度幅とに基づいて、前記マスターカメラから前記注視点までの距離であるデプス値を算出するデプス値算出部と、
    前記カメラ姿勢操作部と前記カメラキャリブレーション部とのカメラ姿勢の差分に基づいて、前記注視点に向いたマスターカメラの光軸方向を示す単位ベクトルを算出し、負にした前記回転行列の逆行列と前記並進行列との積に、算出した当該単位ベクトルと前記デプス値との内積を加算することで、前記注視点の位置を算出する注視点算出部と、
    前記注視点算出部が算出した注視点に向くように、前記スレーブカメラの姿勢を制御するスレーブカメラ制御部と、
    を備えることを特徴とするロボットカメラ制御装置。
  2. 前記デプス値算出部は、
    前記注視点の移動操作が行われる操作部と、
    前記操作部に対する移動操作を検出するエンコーダと、を備え、
    前記ベースラインの相対距離Base及び前記制御角度幅θが含まれ、かつ、前記エンコーダにおける移動操作の最大検出値dmaxが予め設定された以下の式(1)を用いて、前記エンコーダにおける移動操作の検出値d(但し、0≦d≦dmax)から、前記デプス値を示すDepthを算出することを特徴とする請求項1に記載のロボットカメラ制御装置。
  3. 前記カメラ姿勢操作部で操作されたカメラ姿勢をとるように、前記マスターカメラの姿勢を制御するマスターカメラ制御部、をさらに備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のロボットカメラ制御装置。
  4. 複数台のロボットカメラのうち、予め設定された1台のロボットカメラであるマスターカメラと、前記マスターカメラ以外のロボットカメラであるスレーブカメラと、前記マスターカメラの光軸上を移動可能な注視点に向くように前記スレーブカメラの姿勢を制御するロボットカメラ制御装置とを備える多視点ロボットカメラシステムであって、
    前記ロボットカメラ制御装置が、
    前記マスターカメラのカメラ姿勢を操作するカメラ姿勢操作部と、
    弱校正カメラキャリブレーションを行ったときの前記マスターカメラのカメラ姿勢と、前記マスターカメラの並進行列及び回転行列と、予め設定された1台の前記スレーブカメラ及び前記マスターカメラのベースラインの相対距離とを、前記弱校正カメラキャリブレーションにより算出するカメラキャリブレーション部と、
    前記注視点を移動させる移動操作が行われ、前記注視点の移動操作の検出値から、前記ベースラインの相対距離と、前記弱校正カメラキャリブレーション時のマスターカメラの光軸方向を示す単位ベクトル及び前記1台のスレーブカメラから前記マスターカメラに向かう単位ベクトルのなす角を示す制御角度幅とに基づいて、前記マスターカメラから前記注視点までの距離であるデプス値を算出するデプス値算出部と、
    前記カメラ姿勢操作部と前記カメラキャリブレーション部とのカメラ姿勢の差分に基づいて、前記注視点に向いたマスターカメラの光軸方向を示す単位ベクトルを算出し、負にした前記回転行列の逆行列と前記並進行列との積に、算出した当該単位ベクトルと前記デプス値との内積を加算することで、前記注視点の位置を算出する注視点算出部と、
    前記注視点算出部が算出した注視点に向くように、前記スレーブカメラの姿勢を制御するスレーブカメラ制御部と、
    を備えることを特徴とする多視点ロボットカメラシステム。
  5. 複数台のロボットカメラのうち、予め設定された1台のロボットカメラであるマスターカメラの光軸上を移動可能な注視点に向くように、前記マスターカメラ以外のロボットカメラであるスレーブカメラの姿勢を制御するために、前記マスターカメラのカメラ姿勢を操作するカメラ姿勢操作部と、前記注視点を移動させる移動操作が行われ、前記注視点の移動操作の検出値から、弱校正カメラキャリブレーションで算出されるベースラインの相対距離と、前記弱校正カメラキャリブレーション時のマスターカメラの光軸方向を示す単位ベクトル及び予め設定された1台のスレーブカメラから前記マスターカメラに向かう単位ベクトルのなす角を示す制御角度幅とに基づいて、前記マスターカメラから前記注視点までの距離であるデプス値を算出するデプス値算出部とを備えるコンピュータを、
    前記弱校正カメラキャリブレーションを行ったときの前記マスターカメラのカメラ姿勢と、前記マスターカメラの並進行列及び回転行列と、前記1台のスレーブカメラ及び前記マスターカメラのベースラインの相対距離とを、前記弱校正カメラキャリブレーションにより算出するカメラキャリブレーション部、
    前記カメラ姿勢操作部と前記カメラキャリブレーション部とのカメラ姿勢の差分に基づいて、前記注視点に向いたマスターカメラの光軸方向を示す単位ベクトルを算出し、負にした前記回転行列の逆行列と前記並進行列との積に、算出した当該単位ベクトルと前記デプス値との内積を加算することで、前記注視点の位置を算出する注視点算出部、
    前記注視点算出部が算出した注視点に向くように、前記スレーブカメラの姿勢を制御するスレーブカメラ制御部、
    として機能させるためのロボットカメラ制御プログラム。
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