JP5985066B2 - 空気調和システム及びアップデート方法 - Google Patents

Description

本発明は、空気調和システムに関する。

従来、空調機管理装置等の管理装置は、他機からの通信要求の際、自機のソフトウェアの更新後に実行が可能になるまでの実行猶予期間の経過を待った上で、他機からの通信要求に応答している（例えば、特許文献１参照）。

特開２００４−１３９５７２（請求項１）

ただし、空調機管理装置等の管理装置のソフトウェアをアップデートする場合、管理装置の管理下にある空調機等の機器の運転に影響を出さないようにするために、オペレータが提示された選択肢から機器の運転が停止している日時を選択をすることで実施されていた。

ところが、複数台の管理装置で複数台の機器を管理するような大規模システムの場合、複数台の管理装置のうちの１台の管理装置がソフトウェアのアップデート中に、複数台の管理装置のうちの他の管理装置がアップデート中の管理装置に通信を行う状態が発生することがあった。この場合、アップデート中の管理装置は、他の管理装置に応答することができないため、通信異常が発生した。

よって、オペレータを介さずに自動的にソフトウェアのアップデートを行うと共に、通信異常の発生を回避することができないという問題点があった。

本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、オペレータを介さずに自動的にソフトウェアのアップデートを行うと共に、通信異常の発生を回避することができる空気調和システムを提供することを目的とするものである。

本発明に係る空気調和システムは、複数の空調機と、前記複数の空調機を管理する親空調機管理装置と、前記親空調機管理装置と各種信号を送受信する子空調機管理装置と、を備えた空気調和システムであって、前記親空調機管理装置は、前記複数の空調機が全て停止した状態で、当該親空調機管理装置を動作させるソフトウェアを更新し、前記ソフトウェアを更新する前に、前記ソフトウェアの更新の実行が開始される旨と、前記ソフトウェアの更新にかかる予想時間とを、前記子空調機管理装置に通知し、前記子空調機管理装置は、前記親空調機管理装置からの前記通知を受けた場合、前記予想時間が経過するまで前記親空調機管理装置への通信を休止するものである。

本発明は、空調機の運転スケジュールに基づいてアップデートのスケジューリングを行い、アップデートのときには他の機器にアップデート中の通信を休止させる。よって、オペレータを介さずに自動的にソフトウェアのアップデートを行うと共に、通信異常の発生を回避することができるという効果を有する。

本発明の実施の形態１における空気調和システム１の概略構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態１におけるソフトウェアアップデート管理部３１の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態１におけるアップデートデータ一時記憶装置４１及びソフトウェア記憶装置４３の内部構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態１における空調機スケジュール管理部３３の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態１における子空調機管理装置管理部３５の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態１における子空調機管理装置１３の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態１における空調機管理装置１１の制御例のフローチャート及び子空調機管理装置１３の制御例のフローチャートである。

以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明の実施の形態の動作を行うプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列に行われる処理であるが、必ずしも時系列に処理されなくても、並列的又は個別に実行される処理をも含んでもよい。

また、本実施の形態で説明される各機能をハードウェアで実現するか、ソフトウェアで実現するかは問わない。つまり、本実施の形態で説明される各ブロック図は、ハードウェアのブロック図と考えても、ソフトウェアの機能ブロック図と考えてもよい。例えば、各ブロック図は、回路デバイス等のハードウェアで実現されてもよく、図示しないプロセッサ等の演算装置上で実行されるソフトウェアで実現されてもよい。

また、本実施の形態で説明されるブロック図の各ブロックは、その機能が実施されればよく、それらの各ブロックで構成が分離されなくてもよい。また、本実施の形態で説明する各種具体的な設定例及びフラグ例は一例を示すだけであり、特にこれらに限定されない。

実施の形態１．
図１は、本発明の実施の形態１における空気調和システム１の概略構成の一例を示す図である。詳細については後述するが、概略的には、空気調和システム１は、オペレータを介さずに自動的にソフトウェアのアップデートを行うと共に、通信異常の発生を回避する。以下、空気調和システム１の詳細について順に説明する。なお、空調機管理装置１１の各機能は常に同期が取れていると想定して以下の説明を行う。

図１に示すように、空気調和システム１は、空調機管理装置１１、子空調機管理装置１３＿１〜１３＿Ｎ、空調機１５＿１〜１５＿Ｎ、空調機１５＿１１〜１５＿１Ｎ、及び外部装置１９等を備える。

空調機管理装置１１は、ソフトウェアアップデート管理部３１、空調機スケジュール管理部３３、子空調機管理装置管理部３５、アップデートデータ一時記憶装置４１、ソフトウェア記憶装置４３、及び空調機運転スケジュール記憶装置４５等を備える。なお、空調機管理装置１１は、本発明における親空調機管理装置に相当する。

ソフトウェアアップデート管理部３１は、詳細については後述するが、外部装置１９等からソフトウェアのアップデートデータを受信し、受信したアップデートデータをアップデートデータ一時記憶装置４１に保存し、アップデート時に保存したアップデートデータをソフトウェア記憶装置４３に実行可能な状態に保存、すなわち、アップデートする。ソフトウェアアップデート管理部３１は、子空調機管理装置管理部３５にアップデートデータ又はアップデートデータ完了通知データを供給する。ソフトウェアアップデート管理部３１は、子空調機管理装置管理部３５からスケジューリング結果を受信する。

空調機スケジュール管理部３３は、空調機１５＿１から運転スケジュールを受信し、受信した運転スケジュールを空調機運転スケジュール記憶装置４５に保存する。子空調機管理装置管理部３５は、ソフトウェアアップデート管理部３１からアップデートデータ又はアップデート完了通知データを受信する。子空調機管理装置管理部３５は、空調機運転スケジュール記憶装置４５に保存されている運転スケジュールを取得し、取得した運転スケジュールに基づいて、空調機管理装置１１のソフトウェアのアップデート日時１０３をスケジューリングし、スケジューリング結果をソフトウェアアップデート管理部３１に供給する。子空調機管理装置管理部３５は、空調機管理装置１１のソフトウェアのアップデートを開始する前に、開始通知データを子空調機管理装置１３＿１〜１３＿Ｎに供給する。なお、子空調機管理装置管理部３５から子空調機管理装置１３＿１〜１３＿Ｎに開始通知データが供給されるタイミングは、空調機管理装置１１のソフトウェアのアップデートが開始される前であれば特に限定されない。

空調機管理装置１１は、詳細については後述するが、子空調機管理装置１３＿１〜１３＿Ｎに空調機管理装置１１のソフトウェアのアップデート、すなわち、空調機管理装置１１のソフトウェアの更新作業を開始することを知らせるデータである開始通知データを供給する。空調機管理装置１１は、詳細については後述するが、子空調機管理装置１３＿１〜１３＿Ｎに空調機管理装置１１のソフトウェアのアップデートの完了、すなわち、空調機管理装置１１のソフトウェアの更新作業の完了を知らせるデータである完了通知データを供給する。

子空調機管理装置１３＿１は、詳細については後述するが、空調機１５＿２を管理すると共に、空調機管理装置１１と各種信号を送受信したり、別の子空調機管理装置１３＿２〜１３＿Ｎと各種信号を送受信したりする。子空調機管理装置１３＿２〜１３＿Ｎについては、子空調機管理装置１３＿１と同様の構成及び機能であるため、ここではその説明については省略する。

空調機１５＿１は、空調機１５＿１１〜１５＿１Ｎを備える。空調機１５＿１１は、室外機５１＿１と、室内機５３＿１〜５３＿Ｎとを備える。なお、空調機１５＿１２〜１５＿１Ｎは、空調機１５＿１１と同様の構成及び機能を備えるため、ここではその説明については省略する。

外部装置１９は、空調機管理装置１１と接続関係を構成し、通信媒体を介して各種信号を送受信する。通信媒体は、有線であっても無線であってもよい。外部装置１９は、例えば、空調機管理装置１１に実装されるソフトウェアのアップデートデータを空調機管理装置１１に供給する。

なお、空調機１５＿２には、空調機１５＿１と同様の構成、例えば、室外機５１＿２（図示せず）等を備えるため、ここではその説明については省略する。また、空調機１５＿Ｎには、空調機１５＿１と同様の構成、例えば、室外機５１＿Ｎ（図示せず）等を備えるため、ここではその説明については省略する。

なお、子空調機管理装置１３＿１〜１３＿Ｎのそれぞれを特に区別しない場合、子空調機管理装置１３と称する。また、空調機１５＿１〜１５＿Ｎ及び空調機１５＿１１〜１５＿１Ｎのそれぞれを特に区別しない場合、空調機１５と称する。また、室外機５１＿１〜５１＿Ｎを特に区別しない場合、室外機５１と称する。また、室内機５３＿１〜５３＿Ｎを特に区別しない場合、室内機５３と称する。

なお、上記で説明した空調機１５の台数、室外機５１の台数、及び室内機５３の台数等は一例であって、特にこれらに限定されない。

また、以上の説明から、空調機管理装置１１は、管理下にある複数の空調機１５の各種データを受信しつつ、空調機管理装置１１のソフトウェアの更新の開始前又は空調機管理装置１１のソフトウェアの更新の終了後に、アップデートデータを受信する。

図２は、本発明の実施の形態１におけるソフトウェアアップデート管理部３１の機能構成の一例を示す図である。ソフトウェアアップデート管理部３１は、例えば、通信部７１、データ管理部７３、スケジューリング管理部９２、及びアップデート実行部７５等を備える。通信部７１は、通信媒体を介して各種通信を行う。通信媒体は有線であっても無線であってもよい。データ管理部７３は、例えば、アップデートデータ管理部９１及びスケジューリング管理部９２等を備える。データ管理部７３は、空調機管理装置１１で動作するソフトウェアの状態を管理する。

例えば、アップデートデータ管理部９１は、アップデートデータの状態を管理する。具体的には、アップデートデータ管理部９１は、アップデートデータの格納先情報であるアップデートデータ格納先情報１０１を管理する。アップデートデータ管理部９１は、アップデートデータを受信したか否かを判定するアップデートデータ受信フラグ１０２を管理する。

例えば、スケジューリング管理部９２は、ソフトウェアのアップデートを行う日時等を管理する。スケジューリング管理部９２は、アップデート日時１０３、運転スケジュール対象機器１０４、スケジューリング結果受信フラグ１０５、運転スケジュール実行中フラグ１０６、アップデート開始フラグ１０７、アップデート実行中フラグ１０８、及びアップデート完了フラグ１０９に関するデータを管理する。

アップデート日時１０３は、空調機管理装置１１のソフトウェアをアップデートする日時に対応する。運転スケジュール対象機器１０４は、運転スケジュールの対象となる空調機１５を特定するデータである。スケジューリング結果受信フラグ１０５は、スケジューリング結果を受信したか否かを判定するフラグである。運転スケジュール実行中フラグ１０６は、空調機１５がスケジュール運転を実行中であるか否かを判定するフラグである。アップデート開始フラグ１０７は、アップデートを開始するときに設定されるフラグである。アップデート実行中フラグ１０８は、アップデート実行中のときに設定されているフラグである。アップデート完了フラグ１０９は、アップデートが完了したときに設定されるフラグである。

アップデート実行部７５は、アップデート日時１０３が到来した場合、アップデートデータを用いて空調機管理装置１１のソフトウェアのアップデートを実行する。なお、上記で説明した各種フラグ例は一例であって、特にこれらに限定されない。

図３は、本発明の実施の形態１におけるアップデートデータ一時記憶装置４１及びソフトウェア記憶装置４３の内部構成の一例を示す図である。図３に示すように、アップデートデータ一時記憶装置４１は、アップデートデータを一時的に保存する。アップデートデータは、例えば、物理構造データ１１１と、論理構造データ１１３とで構成される。物理構造データ１１１には、アップデートデータが必要とする物理領域等が設定されている。空調機管理装置１１に、物理構造データ１１１を参照することで、アップデートデータのファイルの大きさが計量できるため、アップデートに要する予想時間等を算出できる。論理構造データ１１３には、空調機管理装置１１で実行されるソフトウェアのアルゴリズムが規定されている。

空調機管理装置１１は、物理構造データ１１１で制約される物理条件に基づいて、論理構造データ１１３をソフトウェア記憶装置４３に実行可能な状態で展開することで、アップデートを行う。

ソフトウェア記憶装置４３は、例えば、全書き換えフラグ１２１、差分書き換えフラグ１２３、全データ領域１３１、及び差分データ領域１３３等を構成する。全書き換えフラグ１２１には、全データ領域１３１に展開されている各ソフトウェアを全て書き換えるか否かを判定するフラグが設定される。差分書き換えフラグ１２３には、差分データ領域１３３に展開されている差分となるデータ、例えば、差分のプログラム又は差分のソフトウェアを書き換えるか否かを判定するフラグが設定される。

図４は、本発明の実施の形態１における空調機スケジュール管理部３３の機能構成の一例を示す図である。図４に示すように、空調機スケジュール管理部３３は、複数の管理対象情報と、運転スケジュール格納先情報とが紐付けされている。管理対象情報は、例えば、運転スケジュールの管理対象下にある空調機１５を特定する情報である。運転スケジュール格納先情報は、運転スケジュールの管理対象下にある空調機１５の運転スケジュールの格納先を参照するアドレス等の情報である。

空調機運転スケジュール記憶装置４５は、運転スケジュールを保存する。運転スケジュールは、例えば、対象機器ごとに、稼働日時が紐付けされたデータである。よって、空調機スケジュール管理部３３は、空調機運転スケジュール記憶装置４５に保存されている運転スケジュールを参照することで、管理下にある空調機１５に予定されている稼働日時を特定することができる。

図５は、本発明の実施の形態１における子空調機管理装置管理部３５の機能構成の一例を示す図である。図５に示すように、子空調機管理装置管理部３５は、運転スケジュール、アップデートデータ、及びアップデート完了通知データを受信する。子空調機管理装置管理部３５は、スケジューリング結果、及び開始通知データを出力する。

具体的には、子空調機管理装置管理部３５は、通信部１４０、スケジュール決定部１４１、及び日時管理部１４３を備える。通信部１４０は、通信媒体を介して、各種信号を送受信する。通信媒体は、有線であっても無線であってもよい。スケジュール決定部１４１は、最短日時選択部１５１と、予想時間算出部１５３とを備える。最短日時選択部１５１は、受信した運転スケジュールから、管理下にある空調機１５が全て停止する最短の稼働日時を選択し、選択した稼働日時をアップデート日時１０３として通信部１４０に供給し、通信部１４０は、それをスケジューリング結果として出力する。

予想時間算出部１５３は、受信したアップデートデータに含まれる物理構造データ１１１からアップデートデータの容量を演算し、演算したアップデートデータの容量に基づいて、アップデートに要する時間を予想し、予想した時間をアップデート予想時間として通信部１４０に供給し、通信部１４０はそれをスケジューリング結果として出力する。つまり、結果として、スケジューリング結果には、アップデート日時１０３と、アップデート予想時間とが含まれる。

また、最短日時選択部１５１は、アップデート日時１０３を日時管理部１４３にも出力する。日時管理部１４３は、受信したアップデート日時１０３に基づいて、現在時刻からアップデート日時１０３までをカウントし、アップデート日時１０３に到達した場合、アップデートの開始を意味する値が設定されたアップデート開始フラグ１０７を通信部１４０に出力し、通信部１４０はアップデート開始フラグ１０７に基づいて、開始通知データを出力する。なお、図５で説明した日時管理部１４３が出力するアップデート開始フラグ１０７と、図２で説明したスケジューリング管理部９２が管理するアップデート開始フラグ１０７とは同じ構成であるが、日時管理部１４３は、開始通知データを出力するトリガとして使用し、スケジューリング管理部９２は、アップデートの動作を管理するために使用している。つまり、使用用途が異なっている。

ここで、開始通知データについて説明する。開始通知データには、上記で説明したようなアップデートを開始する旨の他に、アップデート予想時間を含ませる。つまり、開始通知データは、空調機管理装置１１のソフトウェアの更新の実行が開始される旨と、空調機管理装置１１のソフトウェアの更新にかかる予想時間とを含むデータ構成とする。

図６は、本発明の実施の形態１における子空調機管理装置１３の機能構成の一例を示す図である。図６に示すように、子空調機管理装置１３は、空調機管理装置管理部１６１を備える。空調機管理装置管理部１６１は、通信部１７１、通信休止部１７２、及び日時管理部１７３を備える。通信部１７１は、通信媒体を介して、各種信号を送受信する。通信媒体は、有線であっても無線であってもよい。

通信休止部１７２は、通信部１７１を介して、開始通知データを受信した場合、通信を休止する意味に相当する値が設定された通信休止フラグを通信部１７１に出力する。通信部１７１は、通信休止フラグを受信した場合、外部との各種信号の送受信を休止する。また、通信休止部１７２は、開始通知データに含まれるアップデート予想時間を抽出し、日時管理部１７３に供給する。日時管理部１７３は、現在時刻からアップデート予想時間が経過するまで時間をカウントし、アップデート予想時間が経過した場合、通信を再開する意味に相当する値が設定された通信再開フラグを通信部１７１に供給する。通信部１７１は、通信再開フラグを受信した場合、外部との各種信号の送受信を再開する。

なお、ソフトウェアアップデート監理部１８１、空調機スケジュール管理部１８３、子空調機管理装置管理部１８５、アップデートデータ一時記憶装置１９１、ソフトウェア記憶装置１９３，及び空調機運転スケジュール記憶装置１９５の構成及び機能は、空調機管理装置１１と同様であるため、その説明については省略する。また、上記で説明した各種フラグ例は一例であって、特にこれらに限定されない。

図７は、本発明の実施の形態１における空調機管理装置１１の制御例のフローチャート及び子空調機管理装置１３の制御例のフローチャートである。

なお、ステップＳ１１〜ステップＳ２０の処理が、空調機管理装置１１の処理に対応し、ステップＳ３１〜ステップＳ３４の処理が、子空調機管理装置１３の処理に対応する。

（ステップＳ１１）
空調機管理装置１１は、アップデートデータが到来したか否かを判定する。空調機管理装置１１は、アップデートデータが到来した場合、ステップＳ１２に進む。一方、空調機管理装置１１は、アップデートデータが到来しない場合、ステップＳ１１に戻る。

（ステップＳ１２）
空調機管理装置１１は、アップデートデータを受信する。

（ステップＳ１３）
空調機管理装置１１は、受信したアップデートデータを一時的に記憶する。

（ステップＳ１４）
空調機管理装置１１は、空調機１５の運転スケジュールを取得する。

（ステップＳ１５）
空調機管理装置１１は、空調機１５の運転スケジュールから全ての空調機１５が運転停止となっている最短の日時を選択する。

（ステップＳ１６）
空調機管理装置１１は、選択した最短の日時に基づいてアップデート日時１０３をスケジューリングする。

（ステップＳ１７）
空調機管理装置１１は、アップデート日時１０３が到来したか否かを判定する。空調機管理装置１１は、アップデート日時１０３が到来した場合、ステップＳ１８に進む。一方、空調機管理装置１１は、アップデート日時１０３が到来しない場合、ステップＳ１７に戻る。

（ステップＳ１８）
空調機管理装置１１は、子空調機管理装置１３にアップデートの開始情報及びアップデート予想時間を通知する。

（ステップＳ１９）
空調機管理装置１１は、アップデートを実行する。

（ステップＳ２０）
空調機管理装置１１は、アップデートが完了したか否かを判定する。空調機管理装置１１は、アップデートが完了した場合、処理を終了する。一方、空調機管理装置１１は、アップデートが完了しない場合、ステップＳ２０に戻る。

（ステップＳ３１）
子空調機管理装置１３は、アップデートの開始情報及びアップデート予想時間を受信したか否かを判定する。子空調機管理装置１３は、アップデートの開始情報及びアップデート予想時間を受信した場合、ステップＳ３２に進む。一方、子空調機管理装置１３は、アップデートの開始情報及びアップデート予想時間を受信しない場合、ステップＳ３１に戻る。

（ステップＳ３２）
子空調機管理装置１３は、通信を休止する。

（ステップＳ３３）
子空調機管理装置１３は、アップデート予想時間が経過したか否かを判定する。子空調機管理装置１３は、アップデート予想時間が経過した場合、ステップＳ３４に進む。一方、子空調機管理装置１３は、アップデート予想時間が経過しない場合、ステップＳ３３に戻る。

（ステップＳ３４）
子空調機管理装置１３は、通信を再開し、処理を終了する。

以上の説明から、空気調和システム１は、オペレータを介さずに自動的にソフトウェアのアップデートを行うと共に、通信異常の発生を回避することができる。

以上、本実施の形態１において、複数の空調機１５と、複数の空調機１５を管理する空調機管理装置１１と、空調機管理装置１１と各種信号を送受信する子空調機管理装置１３と、を備えた空気調和システム１であって、空調機管理装置１１は、複数の空調機１５が全て停止した状態で、当該空調機管理装置１１を動作させるソフトウェアを更新し、ソフトウェアを更新する前に、ソフトウェアの更新に関する情報を子空調機管理装置１３に通知し、子空調機管理装置１３は、ソフトウェアの更新に関する情報の通知を受けた場合、空調機管理装置１１への通信を休止する空気調和システム１が構成される。

よって、空気調和システム１は、オペレータを介さずに自動的にソフトウェアのアップデートを行うと共に、通信異常の発生を回避することができる。

また、本実施の形態１において、空調機管理装置１１は、運転スケジュールに基づき、複数の空調機１５を制御し、複数の空調機１５が全て停止する日時のうち、現在の日時から最短の日時をソフトウェアの更新日時として決定する。

また、本実施の形態１において、空調機管理装置１１は、ソフトウェアの更新に関する情報として、ソフトウェアの更新の実行が開始される旨と、ソフトウェアの更新にかかる予想時間と、を子空調機管理装置１３に通知し、子空調機管理装置１３は、予想時間が終了するまで空調機管理装置１１への通信を休止する。

また、本実施の形態１において、空調機管理装置１１は、管理下にある複数の空調機１５の各種データを受信しつつ、ソフトウェアの更新の開始前又はソフトウェアの更新の終了後にソフトウェアの更新に用いるアップデートデータを受信する。

また、本実施の形態１において、空調機管理装置１１は、アップデートデータをソフトウェアとして実行可能な状態に記憶するソフトウェア記憶装置４３を備え、ソフトウェアの全書き換え指示がある場合、アップデートデータでソフトウェア記憶装置４３に全部上書き更新し、ソフトウェアの差分書き換え指示がある場合、アップデートデータのうち、差分に相当する分のみソフトウェア記憶装置４３に更新する。

したがって、空気調和システム１は、オペレータを介さずに自動的にソフトウェアのアップデートを行うと共に、通信異常の発生を特に顕著に回避することができる。

１ 空気調和システム、１１ 空調機管理装置、１３、１３＿１〜１３＿Ｎ 子空調機管理装置、１５、１５＿１、１５＿１１〜１５＿１Ｎ、１５＿２〜１５＿Ｎ 空調機、１９ 外部装置、３１、１８１ ソフトウェアアップデート管理部、３３、１８３ 空調機スケジュール管理部、３５、１８５ 子空調機管理装置管理部、４１、１９１ アップデートデータ一時記憶装置、４３、１９３ ソフトウェア記憶装置、４５、１９５ 空調機運転スケジュール記憶装置、５１、５１＿１〜５１＿Ｎ 室外機、５３、５３＿１〜５３＿Ｎ 室内機、７１、１１１、１４０、１７１ 通信部、７３ データ管理部、７５ アップデート実行部、９１ アップデートデータ管理部、９２ スケジューリング管理部、１０１ アップデートデータ格納先情報、１０２ アップデートデータ受信フラグ、１０３ アップデート日時、１０４ アップデート対象機器、１０５ スケジューリング結果受信フラグ、１０６ 運転スケジュール実行中フラグ、１０７ アップデート開始フラグ、１０８ アップデート実行中フラグ、１０９ アップデート完了フラグ、１１１ 物理構造データ、１１３ 論理構造データ、１２１ 全書き換えフラグ、１２３ 差分書き換えフラグ、１３１ 全データ領域、１３３ 差分データ領域、１４１ スケジュール決定部、１４３、１７３ 日時管理部、１５１ 最短日時選択部、１５３ 予想時間算出部、１６１ 空調機管理装置管理部、１７２ 通信休止部。

Claims (5)

1. 複数の空調機と、
   前記複数の空調機を管理する親空調機管理装置と、
   前記親空調機管理装置と各種信号を送受信する子空調機管理装置と、
   を備えた空気調和システムであって、
   前記親空調機管理装置は、
   前記複数の空調機が全て停止した状態で、当該親空調機管理装置を動作させるソフトウェアを更新し、
   前記ソフトウェアを更新する前に、前記ソフトウェアの更新の実行が開始される旨と、前記ソフトウェアの更新にかかる予想時間とを、前記子空調機管理装置に通知し、
   前記子空調機管理装置は、
   前記親空調機管理装置からの前記通知を受けた場合、前記予想時間が経過するまで前記親空調機管理装置への通信を休止する
   ことを特徴とする空気調和システム。
2. 前記親空調機管理装置は、
   運転スケジュールに基づき、前記複数の空調機を制御し、
   前記複数の空調機が全て停止する日時のうち、現在の日時から最短の日時を前記ソフトウェアの更新日時として決定する
   ことを特徴とする請求項１に記載の空気調和システム。
3. 前記親空調機管理装置は、
   管理下にある前記複数の空調機の各種データを受信しつつ、
   前記ソフトウェアの更新の開始前又は前記ソフトウェアの更新の終了後に前記ソフトウェアの更新に用いるアップデートデータを受信する
   ことを特徴とする請求項１又は２に記載の空気調和システム。
4. 前記親空調機管理装置は、
   前記アップデートデータを前記ソフトウェアとして実行可能な状態に記憶するソフトウェア記憶装置を備え、
   前記ソフトウェアの全書き換え指示がある場合、前記アップデートデータで前記ソフトウェア記憶装置に全部上書き更新し、
   前記ソフトウェアの差分書き換え指示がある場合、前記アップデートデータのうち、差分に相当する分のみ前記ソフトウェア記憶装置に更新する
   ことを特徴とする請求項３に記載の空気調和システム。
5. 複数の空調機と、
   前記複数の空調機を管理する親空調機管理装置と、
   前記親空調機管理装置と各種信号を送受信する子空調機管理装置と、
   を備えたアップデート方法であって、
   前記複数の空調機が全て停止した状態で、当該親空調機管理装置を動作させるソフトウェアを更新し、
   前記ソフトウェアを更新する前に、前記ソフトウェアの更新の実行が開始される旨と、前記ソフトウェアの更新にかかる予想時間とを、前記子空調機管理装置に通知し、
   前記親空調機管理装置からの前記通知を受けた場合、前記予想時間が経過するまで前記親空調機管理装置への通信を休止する
   ことを特徴とするアップデート方法。

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