JP5984424B2 - 基板洗浄方法、基板洗浄装置及び真空処理装置 - Google Patents

基板洗浄方法、基板洗浄装置及び真空処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、ガスクラスターにより基板上のパーティクルを除去する技術に関する。
半導体製造装置では、製造工程中における基板へのパーティクルの付着が製品の歩留まりを左右する大きな要因の一つになっている。このため基板に対して処理を行う前あるいは後に基板を洗浄することが行われているが、基板へのダメージを抑えながら簡易な手法で確実にパーティクルを除去する洗浄技術の開発が望まれている。パーティクルと基板との間の付着力以上の物理的剪断力を与えて基板の表面からパーティクルを剥離する様々な洗浄技術が研究、開発されており、その一つとしてガスクラスターの物理的剪断力を利用した技術が挙げられる。
ガスクラスターは、高圧のガスを真空中に噴出し、断熱膨張によりガスを凝縮温度まで冷却することによって原子または分子が多数寄り集まった塊(クラスター)である。基板洗浄の際には、このガスクラスターをそのままもしくは適宜加速させて基板に照射してパーティクルを除去している。ガスクラスターの基板への照射は基板の表面に対して斜めから行われるが、基板の表面のパターン内に付着しているパーティクルを除去する場合、パーティクルから見てパターンが構造物となってしまう。このため、ガスクラスターが構造物に邪魔されてパーティクルに届きにくくなり、パターン内のパーティクルを除去することが困難になる。
また本発明者らは、同じガスクラスターのノズルを用いてもパーティクルの除去率が高い場合と低い場合とがあることに気が付き、この除去率の差異がパーティクルの粒径に関連していることを見出した。そこでパーティクルの除去率が低い場合にはガスクラスターの加速電圧を大きくしてその運動エネルギーを高めることが考えられるが、そうすると基板の表面にダメージが加わるおそれがある。
特許文献1には、希ガスのクラスターを個体表面に垂直に入射する図面が記載されているが、パーティクルの粒径に関連して除去率に差異が生じるといった着眼点は記載されていない。
また特許文献2には、ミクロン微粒子及びサブミクロン微粒子を除去する場合のクラスターの好ましいサイズが記載されているが、本発明の課題に踏み込まれておらず、またその課題の解決法についても記載されていない。
特開平4−155825号公報(図1) 特開平11−330033号公報(段落0025)
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は基板表面に付着したパーティクルを高い除去率で除去することのできる技術を提供することにある。
本発明の基板洗浄方法は、ガスクラスターを基板に照射することにより、基板に付着しているパーティクルを除去する基板洗浄方法において、
基板に付着しているパーティクルについて粒径を含むパーティクル情報を取得する工程と、
前記工程で取得されたパーティクル情報に基づいて、洗浄用のガスの原子または分子の集合体であるガスクラスターの粒径に係わる因子を調整する工程と、
その後、基板の置かれる処理雰囲気よりも圧力の高い領域から、処理雰囲気に前記洗浄用のガスを吐出し、断熱膨張により前記ガスクラスターを生成させる工程と、
前記ガスクラスターを基板の表面に垂直に照射してパーティクルを除去する工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の基板洗浄装置は、ガスクラスターを基板に照射することにより、基板に付着しているパーティクルを除去する基板洗浄装置において、
基板が載置され、真空雰囲気で基板の洗浄処理を行うための洗浄処理室と、
前記洗浄処理室の処理雰囲気よりも圧力の高い領域から洗浄用のガスを前記洗浄室内の基板に向けて吐出し、断熱膨張により洗浄用のガスの原子または分子の集合体であるガスクラスターを生成させるためのノズル部と、
基板に付着しているパーティクルについて粒径を含むパーティクル情報に基づいて、ガスクラスターの粒径に係わる因子を調整するための制御信号を出力する制御部と、を備え、
前記ノズル部は、前記ガスクラスターを基板の表面に垂直に照射するように設定されていることを特徴とする。

さらに、本発明は、基板に対して真空処理モジュールにより真空処理を行うための真空処理装置において、
本発明の基板洗浄装置と、
前記基板洗浄装置と真空処理モジュールとの間で基板を搬送するための基板搬送機構と、を備えたことを特徴とする。
本発明は、基板に付着しているパーティクルについて粒径を含むパーティクル情報を取得し、この情報に基づいてガスクラスターの粒径に係わる因子を調整してガスクラスターを基板の表面に垂直に照射している。このためパーティクルの粒径に見合った粒径のガスクラスターにより洗浄処理を行うことができ、その結果、基板の表面のパターン凹部が形成されていても凹部内のパーティクルを高い除去率で除去することができる。
本発明にかかる真空処理装置の一実施の形態を示す平面図である。 ウエハの表面を示す平面図である。 真空処理装置に設けられた基板洗浄装置の一例を示す縦断面図である。 基板洗浄装置のノズル部の一例を縦断面図である。 真空処理装置に設けられた制御部の一例を示す構成図である。 基板に形成された凹部を示す縦断面図である。 パーティクルがガスクラスターにより除去される様子を示す側面図である。 パーティクルがガスクラスターにより除去される様子を示す側面図である。 ウエハの表面を示す平面図である。 基板洗浄装置の第2の実施の形態を示す縦断側面図である。 基板洗浄装置の第3の実施の形態を示す縦断側面図である。 基板洗浄装置の第4の実施の形態を示す縦断側面図である。 パーティクルの除去率と運動エネルギーとの関係を示す特性図である。 ガスクラスターの照射前後のウエハ表面の一部を示す平面図である。 ガスクラスターを構成する分子数と圧力との関係を示す特性図である。 パーティクルの除去率と運動エネルギーとの関係を示す特性図である。 ガスクラスターを構成する分子数と温度との関係を示す特性図である。
本発明の基板洗浄装置を組み込んだ真空処理装置の第1の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、マルチチャンバシステムである真空処理装置1の全体構成を示す平面図である。前記真空処理装置1には、例えば25枚の基板である半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)Wが収納された密閉型の搬送容器であるFOUP11を載置するための搬入出ポート12が横並びに例えば3箇所に配置されている。また、これら搬入出ポート12の並びに沿うように大気搬送室13が設けられており、大気搬送室13の正面壁には、前記FOUP11の蓋と一緒に開閉されるゲートドアGTが取り付けられている。
大気搬送室13における搬入出ポート12の反対側の面には、例えば2個のロードロック室14,15が気密に接続されている。これらロードロック室14,15には夫々図示しない真空ポンプとリーク弁とが設けられており、常圧雰囲気と真空雰囲気とを切り替えられるように構成されている。なお、図中Gはゲートバルブ(仕切り弁)である。また、大気搬送室13内には、ウエハWを搬送するための多関節アームにより構成された第1の基板搬送機構16が設けられている。さらに、前記大気搬送室13の正面側から背面側を見て、大気搬送室13の右側壁には、基板検査部であるウエハ検査部17が設けられ、左側壁には、ウエハWの向きや偏心の調整を行うアライメント室18が設けられている。前記第1の基板搬送機構16は、FOUP11、ロードロック室14,15、ウエハ検査部17及びアライメント室18に対して、ウエハWの受け渡しを行う役割を有する。このため、第1の基板搬送機構16は、例えばFOUP11の並び方向に(図1中X方向)に移動自在、昇降自在、鉛直軸回りに回転自在及び進退自在に構成されている。
大気搬送室13から見たときに、ロードロック室14,15の奥側には、真空搬送室2が気密に接続されている。また、真空搬送室2には、基板洗浄装置である洗浄モジュール3と、複数個この例では5個の真空処理モジュール21〜25と、が夫々気密に接続されている。これら真空処理モジュール21〜25は、この例では、回路パターン形成用の凹部である銅配線埋め込み用の溝及びビアホールが形成されたウエハWに対して、銅配線を含む成膜用のCVD(Chemical Vapor Deposition)処理やスパッタリング処理を行う真空処理モジュールとして構成されている。
また、真空搬送室2は、真空雰囲気にてウエハWの搬送を行う第2の基板搬送機構26を備えており、この基板搬送機構26により、ロードロック室14,15、洗浄モジュール3、真空処理モジュール21〜25に対して、ウエハWの受け渡しが行われるようになっている。この第2の基板搬送機構26は、鉛直軸回りに回転自在、進退自在に構成された多関節アーム26aを備え、当該アーム26aが基台26bにより、長さ方向(図1中Y方向)に移動自在に構成されている。
続いて、ウエハ検査部17及び洗浄モジュール3について説明する。ウエハ検査部17は、ウエハWに付着しているパーティクルについて、粒径を含むパーティクル情報を取得するためのものである。前記パーティクル情報とは、例えばウエハW上のパーティクルの位置とその大きさとを知るための情報である。ウエハ検査部17としては、ウエハ表面のパーティクルの粒径を評価できる装置、例えば正反射光や散乱光を利用する光学式や電子線式の表面欠陥検査装置を用いることができる。また、走査型電子顕微鏡(SEM)や走査型トンネル顕微鏡(STM)、原子間力顕微鏡(AFM)等の走査型プローブ顕微鏡を用いるようにしてもよい。
ウエハ検査部17の具体的な装置を挙げると、KLA Tencor社製Puma9500シリーズ等の暗視野パターン付きウエハ検査装置、KLA Tencor社製2830シリーズ等の明視野パターン付きウエハ検査装置、日立ハイテク社製CG4000シリーズ等の高分解能FEB測長装置、日立ハイテク社製RS6000シリーズ等の欠陥レビューSEM装置等である。なお、本発明の処理対象であるウエハは、パターン凹部が形成されていない場合も含まれ、その場合には、ウエハ検査部としては例えばKLA Tencor社製SP3等の暗視野ノンパターン欠陥検査装置などを用いることができる。
これらの装置を用いる場合には、例えば第1の基板搬送機構16によりアクセスできる領域に、ウエハWの受け渡し用の入出力ポートを配置してもよい。この場合、入出力ポートを介してウエハ検査部17内の検査領域と第1の基板搬送機構16との間でウエハWの受け渡しが行われる。また、上記検査装置における入出力ポートを取り外し、検査装置本体を大気搬送室13に接続してもよい、ウエハ検査部17では、例えば図2に示すように、ウエハW上の表面状態が検出され、これによりパーティクルの位置とその大きさを対応付けたパーティクル情報が取得される。図2中100はパーティクルである。取得されたパーティクル情報は、後述する制御部7に送られる。
次いで、洗浄モジュール3について、図3を参照して説明する。この洗浄モジュール3は、ウエハWを内部に収納して付着物の除去処理を行うための真空容器からなる洗浄処理室31を備えており、この洗浄処理室31内には、ウエハWを載置するための載置台32が配置されている。洗浄処理室31の天井面における中央部には、上方側に向かって突出部33(例えば円筒形状)が形成されており、この突出部部33にはノズル部4がガスクラスターの生成機構として設けられている。図2中34は搬送口であり、35はこの搬送口34の開閉を行うゲートバルブである。
例えば搬送口35に寄った位置における洗浄処理室31の床面には、ここでは図示を省略するが、載置台32に形成された貫通口を貫通するように支持ピンが設けられている。そして、載置台32に設けられた図示しない昇降機構及び前記支持ピンの協働作用によって、第2の基板搬送機構26との間においてウエハWの受け渡しを行うように構成されている。洗浄処理室31の床面には、当該洗浄処理室31内の雰囲気を真空排気するための排気路36の一端側が接続されており、この排気路36の他端側にはバタフライバルブなどの圧力調整部37を介して真空ポンプ38が接続されている。
載置台32は、当該載置台32上のウエハWに対して面内に亘ってノズル部4が相対的に走査されるように、駆動部33により水平方向に移動自在に構成されている。前記駆動部33は、載置台32の下方における洗浄処理室31の床面においてX軸方向に沿って水平に伸びるX軸レール33aと、Y軸方向に沿って水平に伸びるY軸レール33bと、を備えている。Y軸レール33bは、X軸レール33aに沿って移動自在に構成され、このY軸レール33bの上方に載置部32が支持されている。なお、載置台32には、当該載置台32上のウエハWの温調を行うための図示しない温調機構が設けられている。
前記ノズル部4は、前記洗浄処理室31の処理雰囲気よりも圧力の高い領域から洗浄用のガスを前記洗浄処理室31内のウエハWに向けて吐出し、断熱膨張により洗浄用のガスの原子または分子の集合体であるガスクラスターを生成させるためのものである。このノズル部4は、図4に示すように、下端部が開口するように例えば概略円筒形状に形成された圧力室41を備えている。この圧力室41の下端部は、オリフィス部42をなすように構成されている。このオリフィス部42には、下方に向かうにつれて拡径するガス拡散部43が接続されている。前記オリフィス部42における開口径は例えば0.1mm程度となっている。
また、ノズル部4は、既述のように、前記ガスクラスターをウエハWの表面に垂直に照射するように設けられている。ここで、「垂直に照射する」とは、図4に示すように、例えばノズル部4の長さ方向の中心軸Lと載置台32の載置面(ウエハWの表面)とのなす角θが90度±15度の範囲にある状態である。また、ノズル部4からのガスクラスターを途中でイオン化させ、更に曲げ機構により進路を曲げる場合には、設計上想定している進路とウエハWの表面とのなす角が既述の範囲である状態である。前記中心軸LとウエハWの表面とのなす角θは、後述する実施例のガスクラスターの照射角度に相当するものである。
ウエハW上におけるガスクラスターの照射位置を変えるために図3の例では、載置台32を移動させるように構成しているが、載置台32を移動させずにノズル部4を移動させるように構成してもよい。この場合例えば洗浄処理室31の天井部にノズル部4をX、Y方向に移動できる移動機構を設けると共にノズル部4のガス導入ポートにフレキシブルなガス供給管を接続する構成とすることができる。
前記圧力室41の上端部には、洗浄処理室31の天井面を貫通して伸びるガス供給路6の一端側が接続されており、このガス供給路6には圧力調整部をなす圧力調整バルブ61を介して、二酸化炭素(CO)ガスの供給路62と、ヘリウム(He)ガスの供給路63とが夫々接続されている。前記供給路62は、開閉バルブV1及び流量調整部62aを介して二酸化炭素ガスの供給源62bに接続され、前記供給路63は、開閉バルブV2及び流量調整部63aを介してヘリウムガスの供給源63bに接続されている。
前記二酸化炭素ガスは洗浄用のガスであり、このガスによりガスクラスターが形成される。また、ヘリウムガスは押し出し用のガスである。ヘリウムガスはクラスターを形成しにくく、二酸化炭素ガスにヘリウムガスを混合すると、二酸化炭素ガスにより生成したクラスターの速度を上げる作用がある。また、ガス供給路61には、当該ガス供給路61内の圧力を検出する圧力検出部64が設けられており、この圧力検出部64の検出値に基づいて、後述する制御部7により圧力調整バルブ61の開度が調整され、圧力室41内のガス圧力が制御されるように構成されている。前記圧力検出部64は、圧力室41内の圧力を検出するものであってもよい。
また、前記圧力検出部64の検出値に基づく圧力調整は、二酸化炭素ガス流量調整部62aおよびヘリウムガス流量調整部63bにてガス流量を調整して、行ってもよい。更にまた、各ガスの開閉バルブと圧力調整バルブ61の間に例えばガスブースターのような昇圧機構を用いて供給圧力を上昇させ、圧力調整バルブ61で調整してもよい。
この真空処理装置1には、図5に示すように、装置全体の動作のコントロールを行うための例えばコンピュータからなる制御部7が設けられている。この制御部7は、CPU71、プログラム72、記憶部73を備えている。前記プログラム72は、後述の洗浄処理に加えて、真空処理モジュール21〜25にて行われる真空処理に対応した装置の動作を実行するように、ステップ群が組まれている。プログラム72は、例えばハードディスク、コンパクトディスク、光磁気ディスク、メモリカード、フレキシブルディスク等の記憶媒体に格納され、そこから制御部7内にインストールされる。
また、前記記憶部73には、前記ウエハ検査部17にて取得されたパーティクル情報74が記憶されている。このパーティクル情報74とは、ウエハWの位置とパーティクルのサイズとを対応付けた情報である。パーティクルのサイズは、例えばウエハ検査部17にて設定されたパーティクルの粒径の範囲に応じて割り当てられた値であり、例えば20nm以上40nm未満、40nm以上60nm未満といった値によりサイズが規定される。図5では、このサイズをP1,P2・・・と記載し、規格した値として取り扱っている。またウエハWの位置とは、例えばウエハ検査部17にて管理しているウエハ上の座標位置であり、図5では、K1、K2、K3…として記載している。ウエハ上の座標位置とは、例えばウエハWに形成された結晶方向を示すためのノッチの中心とウエハWの中心とを通るラインをX座標軸、このラインに直交するラインをY座標軸とし、これら座標軸で特定されるX、Y座標系の位置として決めることができる。
さらに、制御部7は、このパーティクル情報74に基づいて、パーティクルの粒径の範囲と、その範囲に属するパーティクルの位置とを対応付けたデータテーブル75を作成する機能を備えている。前記パーティクルの粒径の範囲は、予め設定されたガスクラスターのサイズ(粒径)毎に割り当てられたものである。図5では、このデータテーブル75におけるパーティクルの粒径の範囲をPA,PB・・・と記載し、規格化した値として取り扱っている。
後述するように、規格化されたパーティクルの粒径とパーティクルを除去するために適切なガスクラスターのサイズとは対応しており、またガスクラスターのサイズとこのサイズを決定する因子であるガス供給圧力とは対応している。このため、記憶部73のデータデーブル75は、ウエハWの表面におけるガスクラスターの照射位置とガス圧力との関係を規定したデータであるということができる。プログラム72は、このデータを読み出すことにより、ガスクラスターの照射位置に順次ウエハWを移動させるための制御信号を洗浄モジュール3の駆動部33に出力すると共に、ガスクラスターを照射するときのガスの圧力を決定するために圧力調整バルブ61の開度の指令信号(制御信号)を出力する。
続いて、上述の実施の形態の作用について説明する。搬入出ポート12にFOUP11が載置されると、第1の基板搬送機構16により当該FOUP11からウエハWが取り出される。このウエハWには、図6に示すように、パターン凹部である銅配線埋め込み用の凹部(溝及びビアホール)81が形成されている。次いで、ウエハWは常圧雰囲気の大気搬送室13を介してアライメント室18に搬送され、アライメントが行われる。この後、ウエハWは第1の基板搬送機構16によりウエハ検査部17に搬送され、ここでパーティクル情報が取得される。取得されたパーティクル情報は制御部7に送られて、制御部7では既述のデータテーブル75が作成される。
ウエハ検査部17にて検査が行われたウエハWは、第1の基板搬送機構16により常圧雰囲気に設定されたロードロック室14,15に搬入される。そして、ロードロック室14,15内の雰囲気が真空雰囲気に切り換えられた後、第2の基板搬送機構26により洗浄モジュール3に搬送され、パーティクルの除去処理が行われる。この例では、ウエハ検査部17にて検査を終えたウエハWを洗浄モジュール3に搬送するときには、ウエハ検査部17から第1の基板搬送機構16によりウエハWを受け取っている。このため、第1の基板搬送機構16は、ウエハ検査部17にて検査を終えたウエハWを洗浄モジュール3に搬送するための基板搬送機構に相当する。
洗浄モジュール3では、ガスクラスターを用いて、ウエハWの表面からパーティクルを除去する処理が行われる。前記ガスクラスターは、ウエハWの置かれる処理雰囲気よりも圧力の高い領域から処理雰囲気にガスを供給して、断熱膨張によりガスの凝縮温度まで冷却することによって、ガスの原子または分子が集合体として寄り集まって生成する物質である。例えば処理雰囲気をなす洗浄処理室31における処理圧力を例えば0.1〜100Paの真空雰囲気に設定すると共に、ノズル部4に対して例えば0.3〜5.0MPaの圧力で洗浄用のガス(二酸化炭素ガス)を供給する。この洗浄用のガスは、洗浄処理室31の処理雰囲気に供給されると、急激な断熱膨張により凝縮温度以下に冷却されるので、図4に示すように、互いの分子201同士がファンデルワールス力により結合して、集合体であるガスクラスター200となる。ガスクラスター200はこの例では中性である。例えばガスクラスターは、5×10原子(分子)/クラスターで 8nm程度であるので、5×10原子(分子)/クラスター以上であることが好ましい。
ノズル部4から生成するガスクラスター200は、ウエハWに向かって垂直に照射される。そして、図6に示すように、ウエハWの回路パターンのための凹部81内に入り込み、当該凹部81内のパーティクル100を吹き飛ばして除去する。
ウエハW上のパーティクル100がガスクラスター200により除去される様子について、図7及び図8に模式的に示す。図7は、ウエハW上のパーティクル100にガスクラスター200が衝突する場合である。この場合、ガスクラスター200は、図7(a)に示すように、ウエハWの表面に垂直に照射され、例えばパーティクル100に対しては斜め上方側から衝突する可能性が高い。ガスクラスター200が図7(b)に示すようにパーティクル100にオフセットされた状態(上から見たときにガスクラスター200の中心とパーティクル100の中心とがずれている状態)で衝突すると、図7(c)に示すように、ガスクラスター200の衝突時の衝撃でパーティクル100に対して、横方向へ動かす力が与えられる。この結果、、パーティクル100がウエハW表面から剥離され、浮き上がって、側方または斜め上方に飛ばされる。
また、ガスクラスター200は、パーティクル100に直接衝突させず、図8(a)に示すようにパーティクル100の近傍に照射することによっても当該パーティクル100を除去できる。ガスクラスター200は、ウエハWに衝突すると、構成分子201が横方向に広がりながら分解していく(図8(b)参照)。この際、高い運動エネルギー密度領域が横方向(水平方向)に移動していくため、これによりパーティクル100がウエハWから剥離され、吹き飛ばされる(図8(c),(d)参照)。こうして、パーティクル100は凹部81から飛び出して真空雰囲気の洗浄処理室31内に飛散していき、排気路36を介して洗浄処理室31の外部へ除去される。
続いて、ガスクラスターの粒径とパーティクルの洗浄性能について説明する。後述の実施例により明らかなように、パーティクル100の粒径に応じて、洗浄に適するガスクラスター200の大きさが存在する。つまり、パーティクル100よりもガスクラスター200が極端に大きい場合、除去性能は発揮されず、パターンに与えるダメージが大き過ぎてしまう。一方、パーティクル100よりもガスクラスター200が極端に小さい場合、除去に必要な物理的剥離力を十分に与えることができず、やはり除去性能が不十分となってしまう。このため、ガスクラスターの大きさは、パーティクルの粒径の0.2〜2倍とすることが好ましい。このガスクラスターの大きさは、後述の実施例により明らかなように、洗浄用のガスである二酸化炭素ガスの供給圧力に依存する。従って、制御部7では、既述のように、ウエハ検査部17にて取得されたパーティクル情報に基づいて、適切なガスクラスター200の粒径を得るための二酸化炭素ガスの供給圧力を設定し、例えば圧力調整バルブ61の開度により調整している。
こうして、洗浄モジュール3では、ウエハW上のパーティクルに対して、そのサイズに応じて、圧力調整バルブ61を調整した状態で、ノズル部4から局所的にガスクラスター200を照射して、パーティクル100の除去を行っている。
そして図5に基づいて既に述べたように、パーティクル情報にはパーティクルが付着しているウエハW上の位置情報(図5に示したk1、k2等)が含まれ、制御部7では、パーティクルサイズごとにパーティクルの位置を配列したデータを記憶している。従ってパーティクルサイズが同じであれば、照射条件が同じであるため、この照射条件が同じ位置、つまりパーティクルサイズPAであれば、位置k1、k2、k4・・・に対して、パーティクルサイズPAのパーティクル除去に適した照射条件にてガスクラスターの照射を行なう。次いで、ガスクラスター照射条件を変更し、パーティクルサイズPBの位置k3、k5・・、に対して、パーティクルサイズPBのパーティクル除去に適した照射条件にてガスクラスターの照射を行うように、洗浄処理を進行させる。
洗浄モジュール3にてパーティクル100が除去されたウエハWは、真空搬送室2を介して第2の基板搬送機構26により、例えばスパッタリング処理を行う真空処理モジュールに搬送されて、凹部81に対して例えばチタン(Ti)やタングステン(W)等のバリア層が形成される。次いで、ウエハWは、CVD処理を行う真空処理モジュールに搬送され、ここで例えば銅配線を形成するために銅(Cu)の埋め込みが行われる。続いて、ウエハWは第2の基板搬送機構26により真空雰囲気に設定されたロードロック室14,15に搬入される。そして、当該ロードロック14,15室内の雰囲気が常圧雰囲気に切り換えられた後、大気搬送室13に搬送され、第1の基板搬送機構16により、搬入出ポート12の例えば元のFOUP11に戻される。
上述の実施の形態によれば、ウエハWの表面を検査して、パーティクル100の粒径及びパーティクル100が付着している位置を含む情報を取得している。そして、この情報に応じて、パーティクル100に対応する大きさに調整されたガスクラスター200をウエハWの表面に照射しているので、ウエハWに付着したパーティクル100の除去性能を高めることができる。また、ガスクラスター200をウエハWに垂直に照射しているので、凹部81を構成する壁部にガスクラスター200が邪魔されることなく、凹部81内にガスクラスター200を確実に照射することができる。このため、凹部81内のパーティクル100にガスクラスター200が届くため、当該パーティクル100を高い除去率で除去できる。
また、ガスクラスター200をパーティクル100の近傍に照射しても、パーティクル除去を行うことができるため、ガスクラスター200の照射量(ドーズ量)が少なくて済む。あるポイントにガスクラスター200を照射すれば、当該照射ポイントの近傍の複数個のパーティクル100を除去できるからである。従って、照射されるガスクラスター200の個数が少なくて済むので、ガスクラスターの照射による処理雰囲気の圧力上昇が抑えられ、洗浄処理室31の圧力を低い状態で維持できる。このように低い圧力の下では、ガスクラスター200の速度が大きいため、ウエハWやパーティクル100に対して高速で衝突し、衝突時の衝撃力が大きくなる。従って、ガスクラスター200が構成分子201に分解するときの破壊力が大きくなり、衝突したパーティクル100や近傍のパーティクル100に与えるエネルギーが増大する。このように、ガスクラスター200の照射量を抑えることによって、ガスクラスター200の速度が高められるので、この点においてもパーティクルの除去に寄与することになる。このようなことからガスクラスター200の照射量はパーティクル除去に有効な要件の一つであると言える。
一方、パーティクル100の大きさによって除去率が異なり、従来の2流体スプレー法による洗浄ではパーティクル100の大きさが200nmを下回ると、除去率が低下することが把握されている。この2流体スプレー法は、数十μmの大きさの水滴と窒素(N)ガスとを混合し、スプレー状にウエハWに吹き付けてパーティクルの除去を行うものである。
これに対して、ガスクラスター200の照射によるパーティクル除去は、後述の実施例からも明らかなように、12nm〜49nmのパーティクル100に対しても有効である。この実施例からガスクラスターの照射量を規定すると、ガスクラスターの照射量は1平方センチメートル当たり1011オーダー以上1015オーダー以下であることが好ましい。ここで、ガスクラスターの照射量とは、単位面積当たりに照射されるガスクラスターの個数であり、以下の測定方法により、求められる。
まず生成したガスクラスターをイオン化させ、ガスクラスターの並進方向と対面に位置するファラデーカップ部分にイオン化させてガスクラスターを衝突させる。その際ファラデーカップの電流値を計測する事で、ガスクラスターの個数を算出する。
続いて、洗浄モジュール3において、真空処理の前及び真空処理の後のウエハWに付着しているパーティクルの除去を行う場合について説明する。この例では、真空処理モジュールはエッチング処理やアッシング処理を行うモジュールとして構成されている。また、FOUP11に収納されたウエハWは、例えばパターニングされたフォトレジストマスクが表面に積層されたものである。ウエハWは、ウエハ検査部17にてパーティクル情報が取得され、アライメントが行われた後、ロードロック室14,15及び真空搬送室2を介して、洗浄モジュール3に搬送され、既述のようにしてパーティクルの除去が行われる。次いで、ウエハWはエッチング処理を行う真空処理モジュール及びアッシング処理を行う真空処理モジュールに順次搬送される。こうして、図6に示すように、凹部81を備えたパターンの形成が行われる。このように、エッチング処理を行う前に、ウエハW上のパーティクルの除去を行うのは、パーティクルがフォトレジストマスクの一部とみなされ、エッチング不良を引き起こす要因となるからである。
必要であれば、エッチング処理やアッシング処理後、再度、洗浄モジュール3により、パーティクルの除去を行っても良い。その場合は、ウエハWは、エッチング処理やアッシング処理後、真空搬送室2、ロードロック室14,15を介して第1の基板搬送機構16に受け取られ、ウエハ検査部17に搬送されてパーティクル情報が取得される。続いて、ウエハWは大気搬送室13、ロードロック室14,15を介して第2の基板搬送機構26に受け取られ、洗浄モジュール3に搬送されて、エッチング処理により付着したパーティクルの除去処理が行われる。洗浄処理後のウエハWは、真空搬送室2、ロードロック室14,15を介して第1の基板搬送機構16に受け取られ、元のFOUP11に戻される。
なお、ウエハ検査部17は真空搬送室2に対して、洗浄モジュール3とは別途異なる位置に接続するようにしてもよく、ウエハ検査部17としてはSEM等の真空系計測装置を用いることができる。このような場合ウエハ検査部にて検査を終えたウエハを洗浄モジュール3に搬送する基板搬送機構と、洗浄モジュール3と真空処理モジュールとの間で基板を搬送する基板搬送機構とは、例えば共用化される。また、ウエハ検査部17は真空処理装置に組み込まずに、スタンドアローンの装置として用いるようにしてもよい。その場合は取得した計測情報を制御部4へ反映させるようにする。
また、ロットの先頭のウエハWについてパーティクルの検査を行ってパーティクル情報を取得し、この情報に基づいて設定されたガスクラスター照射条件を用いて、洗浄モジュール3においてロットの全てのウエハWについてパーティクルの除去を行うようにしてもよい。さらに、ロットの全てのウエハWについてパーティクルの検査を行って、ウエハW毎に前記情報に基づいてガスクラスター照射条件を設定し、この条件を用いてウエハW毎にパーティクルの除去を行うようにしてもよい。
さらにまた、先の実施の形態では、ウエハWの表面においてパーティクルが付着している領域に対して局所的にガスクラスターを照射したが、例えばパーティクルの量が多い場合には、パーティクルサイズ(パーティクルのサイズの範囲を規格化した大きさ)ごとに付着領域を例えば矩形の所定の大きさの区画領域Sとして規格化するようにしてもよい。例えば図9に示すように、ウエハWの表面を升目状に区画し、パーティクルが区画領域Sの中に含まれていれば、その区画領域Sに対して、パーティクルのサイズに応じたガスクラスターのサイズを選定してガスクラスターを照射するといった手法を採用してもよい。
さらにまた、ガスクラスターは、ウエハWの全面に照射するようにしてもよい。この場合、ウエハW上のパーティクルの粒径を把握し、その粒径に対応するガスクラスターのサイズを調整する。そして、パーティクルの粒径によっては、ガスクラスターのサイズが複数通り調整され、例えば各サイズ毎に全面照射が行われる。
続いて、本発明の第2の実施の形態について、図10を参照しながら説明する。この実施の形態は、ガスクラスターのサイズを調整する因子として、二酸化炭素ガスの温度を調整する例である。この例では、例えばノズル部4及び、当該ノズル部4近傍のガス供給路6の周囲を囲むように温度調整室91が設けられている。この温度調整室91には、温調媒体供給管92がノズル部4の圧力室41の側壁に沿うように挿入され、当該温調媒体供給管92は、前記圧力室41の下方側近傍で開口している。この温調媒体供給管92はチラー93に接続されており、このチラー93により所定温度に調整された温調媒体が温調媒体供給管92を介して温度調整室91内に供給される。また、温度調整室91には、当該温度調整室91内の温調媒体をチラー93に循環供給するための供給路94が設けられている。図10中95は温度検出部、96は流量調整バルブである。当該実施の形態では、温度調整室91、温調媒体供給管92及びチラー93により、二酸化炭素ガスの温度を調整する温度調整部が構成されている。
後述の実施例により明らかなように、ガスクラスター200のサイズと、圧力室41に供給される洗浄用のガス(二酸化炭素ガス)の温度との間には相関関係があり、ガス温度が低いほど、ガスクラスター200のサイズが大きくなる。従って、この例では、ウエハW表面のパーティクル100の粒径に応じてガスクラスター200のサイズが決定されたら、このサイズに見合うように、チラー93を制御する。つまり、例えば温度検出部95により、温調媒体の循環路例えば供給路94内の温調媒体の温度を検出する。そして、この検出値に基づいてチラー93にて温調媒体を温度調整し、この温度調整された温調媒体をノズル部4及びガス供給路6の周囲に循環させる。こうして、二酸化炭素ガスの温度を調整して、ガスクラスターサイズを制御している。また、流量調整バルブ96の開度を調整することにより、温調媒体の供給量を制御して、二酸化炭素ガスの温度を調整するようにしてもよい。
この実施の形態においても、上述の第1の実施の形態と同様に、パーティクル100の粒径に応じて、その大きさが調整されたガスクラスター200をパーティクル100に照射しているので、ウエハWに付着したパーティクル100の除去性能を高めることができる。また、ガスクラスター200をウエハWに垂直に照射しているので、凹部81内のパーティクル100を高い除去率で除去できる。以上において、二酸化炭素ガスに混合されるヘリウムガスの混合比により、ガスクラスター200の加速度を調整するようにしてもよい。ヘリウムガスはクラスターを形成しにくく、ヘリウムガスを混合すると、二酸化炭素ガスにより生成したクラスターの速度を上げる作用がある。このため、ヘリウムガスの混合量を多くすると、ガスクラスター200の加速度を大きくすることができる。従って、事前に適切なヘリウムガスの混合比を例えばクラスターのサイズ毎に把握しておき、パーティクルの洗浄時にヘリウムガスの混合比を事前に把握した値に調整するようにしてもよい。例えば、二酸化炭素ガスの流量を一定にしておき、二酸化炭素ガスとヘリウムガスとの混合比と、ガスクラスターのサイズと、を対応付けたデータを制御部7に持たせておき、ガスクラスターのサイズに応じて前記混合比(例えばヘリウムガスの流量)を調整するようにしてもよい。
また、ガスクラスターの粒径の調整は、洗浄用のガスの圧力及び洗浄用のガスの温度の両方の調整により行うようにしてもよい。
また本発明の第3の実施形態について、図11を参照しながら説明する。第3の実施形態は、ガスクラスターをイオン化して加速電圧により加速する例である。前記ノズル部4と載置部32との間には、ノズル部4側から順番に差動排気部51、イオン化部52、加速電極53よりなる加速照射部及び磁石54が設けられている。前記差動排気部51は、スキマー51aと、中央にクラスタービームを通過させる孔部が形成された仕切りプレート51bと、を備えている。スキマー51aと仕切りプレート51bとの間の領域は、図示しない専用の真空ポンプで排気することにより高真空化されている。
前記イオン化部52は、フィラメント、アノード52a及び引出電極52bを備え、フィラメントとアノード52aとの間にイオン化電圧を印加することにより、アノード52a内を通過するクラスターに電子が衝突し、イオン化される。前記引出電極52bには直流電源部52cから負の電位が与えられており、これによりクラスターイオンを引き出すように構成されている。前記加速電極53は、電圧が可変の直流電源部55に接続され、ウエハWの電位に対して正の高電圧を印加して加速電圧とし、クラスターイオンをウエハWの方向に加速させるように構成されている。従って、載置台32は例えば接地電位とされる。前記磁石54は、クラスターイオンに含まれるモノマーイオンを除去するものである。
本装置形態も前述の図3(非イオン化タイプ)と同様に、パーティクル情報に応じてクラスター粒径に関わる因子を調整するが、さらに運動エネルギーが必要な場合、ノズル部4より下方に具備されているイオン化部で加速されることで、運動エネルギーの増加ができる。このため、制御部7より直流電圧値(加速電圧値)が調整され、最適なクラスターエネルギーを得る事が出来る。また事前に適切な加速電圧を例えばクラスターのサイズ毎に把握しておき、パーティクルの洗浄時に加速電圧が事前に把握した値に調整されるようにしてもよい。
また、ノズル部をパーティクルのサイズ毎に複数個用意してもよい。このような例は図3に示す装置(非イオン化タイプ)であっても図11に示す装置(イオン化タイプ)のいずれであっても適用できる。このような構成では、例えばパーティクルサイズが2段階(Pα、Pβ)に設定されており、パーティクルサイズPαのパーティクルに対しては、一方のノズル部からパーティクルサイズPαのパーティクル除去に適した照射条件にてガスクラスターが照射され、パーティクルサイズPβのパーティクルに対しては、他方のノズル部からパーティクルサイズPβのパーティクル除去に適した照射条件にてガスクラスターが照射されて、パーティクル除去が行われる。また、両ノズル部の夫々にて、複数のパーティクルサイズのパーティクルの除去を行うようにしてもよい。
続いて、本発明の第4の実施の形態について説明する。この例は、ウエハ検査部を真空搬送室2に接続するものであり、この場合、例えば図12に示すように、ウエハ検査部17を洗浄モジュール3と組み合わせて構成するようにしてもよい。図12に示す例は、検査室と洗浄処理室31とを共用化したものであり、洗浄処理室31の上壁30の上には、突出部33に隣接した領域に、既述のウエハ検査装置を備えた収納部82が設けられている。図中30aは上壁30に形成された検査用の開口部であり、この開口部30aの下方側が検査領域となる。この例では、収納部82の下方側の検査領域に載置台32を位置させて、前記開口部30aを介してパーティクル検査が行われ、次いで載置台32を突出部33+の下方側に位置させて、パーティクルの除去が行われる。
続いて、本発明の効果を確認するために行った実施例について説明する。
(実施例1:運動エネルギーとパーティクル除去率との関係)
図11に示す洗浄モジュール3にて、二酸化炭素ガスのガスクラスターによるパーティクルの除去を行うにあたり、運動エネルギーを変えて処理を行い、パーティクルの除去率について評価を行った。このとき、処理条件は以下のとおりとし、加速電極53への供給電圧(加速電圧)を制御する事で、運動エネルギーを変化させた。そして、洗浄処理前後のウエハ表面をSEMにより観察することにより、パーティクル数を検出し、除去率を求めた。
洗浄対象基板 :単結晶シリコンウェハ
圧力室への二酸化炭素ガスの供給圧力:2.0MPa
ガスクラスターの照射角度θ :90度
ガスクラスターの照射量 :3×1014/cm
パーティクル :粒径23nmのSiO
この結果を図13に示す。後述する通り、ガスクラスターの運動エネルギーには分布があり、図中横軸は運動エネルギーの強度がピークとなる値で、縦軸はパーティクルの除去率である。なお後述する実施例で示すの運度エネルギーとは、強度分布のピークとなる運動エネルギー値を指す。図13により、運動エネルギーとパーティクルの除去率との間には良い相関があり、運動エネルギーの増加に伴って、除去率が高くなることが認められた。この際、運動エネルギーが50keV/クラスターのときには92%の除去率を確保できることが認められた。この事から、運動エネルギーを50keV/クラスターとすることにより、粒径23nmのSiO粒子を剥離するために十分な力を得られることが理解される。また、この際、パターンが形成されたウエハWに対して、運動エネルギーを50keV/クラスターとしてガスクラスターの照射を行った後、前記パターンについてSEM(走査型電子顕微鏡)により形態観察を行ったところ、ダメージは発生していないことが確認されている。
さらに、運動エネルギーが25keV/クラスターのときには、粒径23nmのパーティクル(SiO 粒子)に対する除去率は11%となっている。従って、照射量を、3×1014/cmの10倍とすることにより90%以上の除去率を確保できることが推察される。以上を踏まえて、本発明者らは、1平方センチメートル当たりのガスクラスターの照射量は1015オーダー以下に設定することが好ましいと捉えている。
(実施例2:パターン内部のパーティクルの除去)
図11に示す洗浄モジュール3にて、パターン内部のパーティクルについて、二酸化炭素ガスのガスクラスターにより除去を行い、この除去の評価を行った。このとき、処理条件は以下のとおりとし、洗浄処理前後のウエハ表面をSEMにより観察することにより、除去効果を確認した。
圧力室への二酸化炭素ガスの供給圧力:2.0MPa
ガスクラスターの照射角度θ :90度
ガスクラスターの照射量 :3×1014/cm
クラスター運動エネルギー :40keV/クラスター
パーティクル :粒径23nmのSiO
パターン :80nmL/S
SEMにて撮像したパターンの一部をトレースしたものを図14に示すが、図14(a)はガスクラスター未照射部の状態、図14(b)はガスクラスター照射部の状態である。このようにガスクラスター未照射部には、パターンの凹部81の底部や側面にパーティクル100が存在するが、ガスクラスター照射部には存在しないことが確認された。これにより、二酸化炭素ガスの供給圧力を2.0MPa、ガスクラスターの運動エネルギーを40keV/クラスターとし、ガスクラスターをウエハWに対して垂直に照射する事で、パターンの凹部81内部のパーティクル100が高い除去率で除去されることが認められた。
(実施例3:ガスクラスターサイズと圧力との関係)
図11に示す洗浄モジュール3にて、二酸化炭素ガスのガスクラスターを生成するにあたり、圧力室41への二酸化炭素ガスの供給圧力を変えてガスクラスターを生成し、ガスクラスターサイズの評価を行った。このとき、二酸化炭素ガスの供給圧力は、1MPa、2MPa、4MPaとし、飛行時間法と理論式を用いて、クラスターのサイズ分布つまりクラスターの構成分子数と強度との関係を求めた。なお、強度は前記構成分子数を備えたクラスターの個数を示すものである。
飛行時間法は、同じエネルギーで加速されたイオンは、質量によって異なる飛行速度を有することを利用した質量選別法である。イオンの質量をm、加速電圧をVa、イオンの電荷をq、飛行距離をLとすると、イオンの飛行時間tは次式により求められる。L、Vaは、既知の値であるため、tを測定することによって、m/qを求めることができる。具体的には、ガスクラスターをイオン化すると共に、クラスターが照射される領域に配置されたMCP検出器により電流を検出している。
t=L×{m/(2qVa)}1/2
この結果を図15に示す。図中横軸は、1個のガスクラスターを構成する二酸化炭素の分子数、縦軸は強度である。二酸化炭素ガスの供給圧力を増加させるほど、強度の分布とピーク値は、ガスクラスターを構成する分子数の多くなる方向へシフトしており、1個のガスクラスターを構成する分子数が多くなると、クラスターサイズが大きくなることから、ガス圧力によりガスクラスターのサイズを調整できることが認められる。
(実施例4:除去性能の粒径依存性)
図11に示す洗浄モジュール3にて、二酸化炭素ガスのガスクラスターによるパーティクルの除去を行うにあたり、パーティクル粒径を変えて処理を行い、パーティクルの除去率について評価を行った。このとき、粒径が夫々12nm、23nm、49nm、109nmであるパーティクルを付着させた4通りの基板(ベアウエハ)を用い、ガスクラスターの粒径を26nmに設定して、パーティクルの除去率を調べた。処理条件は以下のとおりとし、各基板に対して運動エネルギーを変えて評価を行い、洗浄処理前後のウエハ表面をSEMにより観察することにより、除去率を求めている。
洗浄対象基板 :単結晶シリコンウェハ
圧力室への二酸化炭素ガスの供給圧力:2.0MPa
ガスクラスターの照射角 :90度
ガスクラスターの照射量 :3×1012/cm
この結果を図16に示す。図中横軸は、運動エネルギー、縦軸はパーティクルの除去率であり、パーティクルは、夫々粒径が12nmについては△、23nmについては□、49nmについては●、109nmについては○にて夫々データをプロットしている。これにより、パーティクルの粒径が12nm、23nm、49nmの場合には、運動エネルギーの増加と共に除去率が向上し、運動エネルギーが50keV/クラスター以上になると、いずれの場合も70%以上の除去率を確保できることが認められた。これに対し、パーティクルが109nmの場合には、90keV/クラスターという高い運動エネルギーを与えても全く除去できないことがわかる。従って、パーティクルサイズに対して相対的に小さ過ぎるガスクラスターを用いても、パーティクルを除去できず、パーティクル粒径に見合ったサイズのガスクラスターを用いることが有効であることが裏付けられている。また、ガスクラスターのサイズ(粒径)は、パーティクルのサイズ(粒径)の0.2倍〜2倍に設定することが好ましいことが理解される。
さらに、この実施例では、ガスクラスターの照射量が3×1012/cmのときにサイズが12nm、23nm、49nmのパーティクルについては除去できることが認められている。また、パーティクルの近傍に照射することによっても、パーティクルを除去できるというメカニズムと、当該照射ポイントの近傍の複数個のパーティクルが除去できる事、を踏まえると、1平方センチメートル当たりのガスクラスターの照射量が1011オーダー以上であれば、既述のサイズのパーティクルについては除去できることが理解される。一方、ガスクラスターの照射量を多くすれば、それだけパーティクルに直接当たるガスクラスターの個数が増えるので、パーティクルの除去が有効になる。従って、実施例1の結果とも合わせて、1平方センチメートル当たりのガスクラスターの照射量が1011オーダー以上1015オーダー以下であれば、49nm以下のパーティクルについて効率よく除去できると言える。
(実施例5:ガスクラスターサイズと温度との関係)
図17は、二酸化炭素ガスのガスクラスターを生成するにあたり、ノズル部4の温度とガスクラスターの運動エネルギーとの関係を圧力ごとに示している。ノズル部4の温度が下がるとガスクラスターの運動エネルギーが増加することから、ガスクラスターのサイズが大きくなっていることが分かる。従ってガスクラスターのサイズは、ガス温度を調整することにより制御できる。
W 半導体ウエハ
13 大気搬送室
16 第1の基板搬送機構
17 ウエハ検査部
2 真空搬送室
21〜25 真空処理モジュール
26 第2の基板搬送機構
3 洗浄モジュール
31 洗浄処理室
32 載置台
33 駆動部
4 ノズル部
53 加速電極
61 圧力調整バルブ
100 パーティクル
200 ガスクラスター

Claims (17)

  1. ガスクラスターを基板に照射することにより、基板に付着しているパーティクルを除去する基板洗浄方法において、
    基板に付着しているパーティクルについて粒径を含むパーティクル情報を取得する工程と、
    前記工程で取得されたパーティクル情報に基づいて、洗浄用のガスの原子または分子の集合体であるガスクラスターの粒径に係わる因子を調整する工程と、
    その後、基板の置かれる処理雰囲気よりも圧力の高い領域から、処理雰囲気に前記洗浄用のガスを吐出し、断熱膨張により前記ガスクラスターを生成させる工程と、
    前記ガスクラスターを基板の表面に垂直に照射してパーティクルを除去する工程と、を含むことを特徴とする基板洗浄方法。
  2. 前記基板は、パターン凹部が表面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の基板洗浄方法。
  3. 前記パーティクル情報を取得する工程は、パーティクル情報をコンピュータ用の記憶部に記憶させる工程であり、
    前記ガスクラスターの粒径に係わる因子を調整する工程は、コンピュータが前記記憶部に記憶されている情報に基づいて、前記因子を調整するための制御信号を出力する工程であることを特徴とする請求項1または2記載の基板洗浄方法。
  4. 前記ガスクラスターの照射量は、1平方センチメートル当たり1011オーダー以上1015オーダー以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の基板洗浄方法。
  5. 前記ガスクラスターの粒径に係わる因子を調整する工程は、洗浄用のガスの供給圧力及び洗浄用のガスの温度の少なくとも一方を調整する工程であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の基板洗浄方法。
  6. 前記洗浄用のガスは、二酸化炭素ガス、または二酸化炭素ガス及びヘリウムガスの混合ガスであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載の基板洗浄方法。
  7. 前記基板の置かれる処理雰囲気よりも圧力の高い領域の圧力は、0.3MPa〜5.0MPaであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の基板洗浄方法。
  8. パーティクル情報は、基板上の位置とパーティクルの粒径とを対応付けた情報を含むことを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の基板洗浄方法。
  9. ガスクラスターを基板に照射することにより、基板に付着しているパーティクルを除去する基板洗浄装置において、
    基板が載置され、真空雰囲気で基板の洗浄処理を行うための洗浄処理室と、
    前記洗浄処理室の処理雰囲気よりも圧力の高い領域から洗浄用のガスを前記洗浄室内の基板に向けて吐出し、断熱膨張により洗浄用のガスの原子または分子の集合体であるガスクラスターを生成させるためのノズル部と、
    基板に付着しているパーティクルについて粒径を含むパーティクル情報に基づいて、ガスクラスターの粒径に係わる因子を調整するための制御信号を出力する制御部と、を備え、
    前記ノズル部は、前記ガスクラスターを基板の表面に垂直に照射するように設定されていることを特徴とする基板洗浄装置。
  10. 前記ノズル部に供給される洗浄用のガスの供給圧力を調整する圧力調整部を更に備え、
    前記制御信号は、前記圧力調整部を介して洗浄用のガスの圧力を調整するための信号であることを特徴とする請求項9記載の基板洗浄装置。
  11. 前記圧力調整部は、昇圧機構を含むことを特徴とする請求項10記載の基板洗浄装置。
  12. 前記昇圧機構にて昇圧された洗浄用のガスの圧力は、0.3〜5.0MPaであることを特徴とする請求項11に記載の基板洗浄装置。
  13. 前記洗浄用のガスは、二酸化炭素ガス、または二酸化炭素ガス及びヘリウムガスの混合ガスであることを特徴とする請求項9ないし12のいずれか一項に記載の基板洗浄装置。
  14. 前記ノズル部に供給される洗浄用のガスの温度を調整する温度調整部を更に備え、
    前記制御信号は、前記温度調整部を介して洗浄用のガスの温度を調整するための信号であることを特徴とする請求項9ないし13のいずれか一項に記載の基板洗浄装置。
  15. 前記パーティクル情報は、基板上の位置とパーティクルの粒径とを対応付けた情報を含むことを特徴とする請求項9ないし14のいずれか一項に記載の基板洗浄装置。
  16. 基板に対して真空処理モジュールにより真空処理を行うための真空処理装置において、
    請求項9ないし15のいずれか一項に記載の基板洗浄装置と、
    前記基板洗浄装置と前記真空処理モジュールとの間で基板を搬送するための基板搬送機構と、を備えたことを特徴とする真空処理装置。
  17. 前記真空処理モジュールにおける真空処理前及び真空処理後の少なくとも一方の基板に付着しているパーティクルについて粒径を含むパーティクル情報を取得するための基板検査部と、
    前記基板検査部にて検査を終えた基板を前記基板洗浄装置に搬送するための基板搬送機構を備えたことを特徴とする請求項16記載の真空処理装置。
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