JP5983949B2 - 焼結用造粒原料の製造方法 - Google Patents
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Description
なお、焼結用鉄鉱石は、近年、高品質鉄鉱石の枯渇による低品位化、例えばスラグ成分の増加や微粉化の傾向が顕著であり、アルミナ含有量の増大、微粉比率の増大による造粒性の悪いものが多くなっている。その一方で、高炉で使用する焼結鉱としては、高炉での溶銑製造コストの低減やCO2発生量の低減という観点から低スラグ比、高被還元性、高強度のものが求められている。
特許文献2:特公平6−21297号公報
特許文献3:特公平6−21298号公報
特許文献4:特公平6−21299号公報
特許文献5:特公平6−60358号公報
まず、ペレットフィードなどの難造粒性の微粉鉄鉱石として、バナジウムを多く含む(40mass%)配合原料を使用して造粒を行った後、生成した擬似粒子の粒度分布とペレットフィードの粒度分布を計測した。その結果から、図2(a)に示すように配合原料中にペレットフィードを多量に含むと、ペレットフィードを含まない場合に比べて細粒(0.25mm未満)と粗粒(8mm超)の重量割合が高くなり、とくに粗粒の重量割合は75wt%程度と非常に高くなることがわかった。また、ペレットフィードの粒度分布(図2(b))も、擬似粒子の粒度分布と同様の傾向を示し、粗粒領域でのペレットフィードの重量割合が80wt%程度とかなり高く、ペレットフィードの殆どが粗粒の部分に偏在し、ペレットフィードが凝集することで粗大な擬似粒子が形成されていることが確認できた。
さらに、生成した擬似粒子に対し、水分量を測定したところ(図2(c))、粗粒領域における水分量が高く、ペレットフィードが水分を吸収することで凝集し、粗大な擬似粒子を形成していることがわかった。
さらには、造粒に用いられるバインダーである生石灰の使用量を増加せざるを得なくなり、焼結鉱製造コストの増大を招くことや、後工程において粉コークス等の固体燃料を被覆する際に、焼結原料全体としての粉コークス等の賦存状態が不均一となり、燃焼や着熱が不均一となって焼成速度が低下するという点に問題がある。
即ち、本発明は、難造粒性鉄鉱石を含む配合原料を混合する混合工程と、混合原料を1次造粒機を使って造粒する造粒工程と、該造粒工程において生成した1次造粒粒子をさらに2次造粒機によって造粒する再造粒工程と、を経て焼結用造粒原料を製造する方法において、
前記造粒工程と再造粒工程との間に、粒径10mm以上の1次造粒粒子を選別しながら粉砕するように設定した解砕機を用いた解砕工程を設けると共に、その解砕機を、前記1次造粒機の排出端直下、もしくは1次造粒粒子を前記1次造粒機から2次造粒機に移送するためのベルトコンベア乗継ぎ部に配設して、該1次造粒粒子の粉砕を行うことを特徴とする焼結用造粒原料の製造方法を提案する。
(1)前記1次造粒粒子は、核粒子に微粉および/または細粒が付着した擬似粒子、または微粉および/または細粒が互いに凝集して粒状化した擬似粒子であること、
(2)前記解砕機は、複数の解砕歯が突設されたロール対を相互に逆方向に回転させて、前記1次造粒粒子を解砕する機構を有すること、
(3)前記再造粒工程の後に、再造粒後の2次造粒粒子にコークス粉を付着させる工程を、さらに有すること、
である。
(2)また、本発明に係る製造方法によれば、焼結用造粒原料の粒径がほぼ均一になり、焼結機のパレット上への装入密度が小さくなって、原料充填層(焼結ベット)の通気性の改善を図れると共に、焼結原料全体としての粉コークス等の固体燃料の賦存状態が均一となり、燃焼速度の向上によって焼成時間が短縮し、焼結生産性を向上させることができる。
(3)さらに、本発明に係る製造方法よれば、粉コークスの使用量の低減が可能となり、焼結鉱製造時のCO2発生量の低減が可能になると共に、造粒時に使用される生石灰(バインダー)の使用量を削減することができるため、焼結鉱の製造コストを低減させることができる。
なお、図5では、1次造粒機3および2次造粒機4として1台のドラムミキサーが記載されているが、それぞれ、複数台のドラムミキサーやパンペレタイザーなどを組み合わせて構成してもよい。
なお、解砕機7による解砕によって発生した細粒や微粉は、解砕後の造粒粒子と共にベルトコンベア6で搬送されて2次造粒機4へと装入され、該2次造粒機4内部において互いに凝集したり、核粒子に付着して擬似粒子に再造粒されることになる。
なお、再造粒工程後の2次造粒粒子には、必要に応じて表面にコークス粉等の固体燃料や副原料がコーティングされ、焼結鉱製造用の原料である焼結用造粒原料となる。
なお、各解砕ロール9a、9bに突設された解砕歯8a、8bは、擬似粒子を適正な粒径(例えば、5mm以下)とするため、歯先と対向ロール面との隙間Aは、5mm以下に設定し、解砕歯8a、8bの高さBは、解砕歯8a、8bが互いに噛合するように5〜10mm程度とする。また、噛合する解砕歯8a、8b同士の間隔Cおよび解砕歯8a、8bのピッチDも5mm以下とすることが好ましい。
これによれば、本発明法では、従来法に多く見られた粗粒粒子(10mm以上)の生成割合が減少し、1.0〜4.75mmの中間粒子の比率が増加して粒径が均一化し、高強度の焼結用造粒原料を製造することができたことがわかる。また、本発明法では、解砕工程を経ているにも関わらず、焼結用造粒原料の平均粒径が0.08mm増大(1.62→1.70mm)している。これは、第1造粒機による造粒後、解砕工程を経ることで、粗大な1次造粒粒子(擬似粒子)中に内在する微粉と水分が均一に分散されることになり、この状態で第2造粒機に投入されたことで、微粉および細粒の再造粒が促進され、従来法に比べて平均粒子径の大きい焼結用造粒原料が製造されたものと思われる。
3 1次造粒機
3a パンペレタイザー
3b ドラムミキサー
4 2次造粒機
5 解砕工程
6 ベルトコンベア
7 解砕機
8a、8b 解砕歯
9a、9b ロール
Claims (4)
- 難造粒性鉄鉱石を含む配合原料を混合する混合工程と、混合原料を1次造粒機を使って造粒する造粒工程と、該造粒工程において生成した1次造粒粒子をさらに2次造粒機によって造粒する再造粒工程と、を経て焼結用造粒原料を製造する方法において、
前記造粒工程と再造粒工程との間に、粒径10mm以上の1次造粒粒子を選別しながら粉砕するように設定した解砕機を用いた解砕工程を設けると共に、その解砕機を、前記1次造粒機の排出端直下、もしくは1次造粒粒子を前記1次造粒機から2次造粒機に移送するためのベルトコンベア乗継ぎ部に配設して、該1次造粒粒子の粉砕を行うことを特徴とする焼結用造粒原料の製造方法。 - 前記1次造粒粒子は、核粒子に微粉および/または細粒が付着した擬似粒子、または微粉および/または細粒が互いに凝集して粒状化した擬似粒子であることを特徴とする請求項1に記載の焼結用造粒原料の製造方法。
- 前記解砕機は、複数の解砕歯が突設されたロール対を相互に逆方向に回転させて、前記1次造粒粒子を解砕する機構を有することを特徴とする請求項1または2に記載の焼結用造粒原料の製造方法。
- 前記再造粒工程の後に、再造粒後の2次造粒粒子にコークス粉を付着させる工程を、さらに有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の焼結用造粒原料の製造方法。
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