JP5983760B2 - アレーアンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、複数のアンテナが基板に設けられたアレーアンテナに関する。
特許文献1には、例えば波長に比べて薄い誘電体を挟んで互いに対向する放射素子と接地層を設けると共に、放射素子の放射面側に無給電素子を設けたマイクロストリップアンテナ(パッチアンテナ)が開示されている。また、特許文献2には、複数のアンテナが複数の伝送線路で接続されたアレーアンテナが開示されている。特許文献3には、円板状のアンテナを2個以上並列接続し、それぞれ異なる方向に指向性を持たせた構成が開示されている。特許文献4には、基板の両面にアンテナを配置した構成が開示されている。
特開昭55−93305号公報 特開2008−5164号公報 特開昭60−236303号公報 特開2001−119230号公報
ところで、特許文献1,2に記載されたアンテナは、接地層が設けられた裏面への指向性が弱く、通信領域が狭い。一方、特許文献3の構成では、複数のアンテナを異なる方向に向けて配置しているため、通信領域は広がる。しかし、複数のアンテナはそれぞれ別体であるため、大型化し易いのに加え、構造が複雑になる。また、特許文献4のアンテナ装置では、プリント基板の両面にアンテナを配置しているが、プリント基板の両面に接地層を形成した上で、プリント基板の両面に放射素子を設けている。このため、全体の厚さ寸法は、プリント基板の厚さにプリント基板の両面に設けられた2個のアンテナの厚さを加えた値になるため、装置全体が厚くなり、大型化し易いという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、通信領域が広く、小型化が可能なアレーアンテナを提供することにある。
述した課題を解決するために、請求項1の発明は、放射素子を有するアンテナが基板に複数設けられたアレーアンテナであって、互いに隣合う2つのアンテナのうちの一方のアンテナは、表放射素子が前記基板の表面あるいは前記基板の表面近くに配置されてなる表アンテナ部をなし、前記互いに隣合う2つのアンテナのうちの他方のアンテナは、裏放射素子が前記基板の裏面あるいは前記基板の裏面近くに配置されてなる裏アンテナ部をなし、前記互いに隣合う2つのアンテナのうちの前記表アンテナ部の表放射素子と前記裏アンテナ部の裏放射素子は、前記基板の裏面に垂直投影したときに互いに重なり合わないように配設され、前記基板は多層基板であって、前記表アンテナ部の表放射素子と対向する表接地層は、前記基板の裏面あるいは前記基板の裏面近くに配置され、前記裏アンテナ部の裏放射素子と対向する裏接地層は、前記基板の表面あるいは前記基板の表面近くに配置される構成としている。
本発明によれば、表放射素子が基板の表面あるいは基板の表面近くに配置されてなる表アンテナ部と、裏放射素子が基板の裏面あるいは基板の裏面近くに配置されてなる裏アンテナ部とを備えるから、基板の両面に指向性を持たせることができ、基板の片面にのみ指向性を持つ場合に比べて、通信領域を広げることができる。また、表アンテナ部の表放射素子と裏アンテナ部の裏放射素子とは、基板の裏面に垂直投影したときに互いに重なり合わないように配設されているから、例えば表アンテナ部の表接地層を基板の裏面あるいは基板の裏面近くに配置することができると共に、裏アンテナ部の裏接地層を基板の表面あるいは基板の表面近くに配置することができる。このため、表アンテナ部および裏アンテナ部の広帯域化を図るために接地層と放射素子との間の厚さ寸法を大きくしたときでも、基板の厚さ寸法を抑制しながら接地層と放射素子との間の厚さ寸法を確保することができる。この結果、基板の厚さ寸法が小さい小型のアレーアンテナを形成することができる。
また、請求項1の発明では、前記基板は多層基板であって、前記表アンテナ部の表放射素子と対向する表接地層は、前記基板の裏面あるいは前記基板の裏面近くに配置され、前記裏アンテナ部の裏放射素子と対向する裏接地層は、前記基板の表面あるいは前記基板の表面近くに配置されている。
本発明によれば、表接地層は表放射素子と対向するから、表接地層と表放射素子とによってパッチアンテナを構成することができる。同様に、裏接地層は裏放射素子と対向するから、裏接地層と裏放射素子とによってパッチアンテナを構成することができる。また、表接地層は基板の裏面あるいは基板の裏面近くに配置され、裏接地層は基板の表面あるいは基板の表面近くに配置されるから、基板の厚さ寸法を抑えつつ、接地層と放射素子との間の厚さ寸法を確保することができ、広帯域なパッチアンテナを形成することができる。さらに、アンテナスペースを有効利用することができ、小型のアレーアンテナを形成することができる。
請求項2の発明では、前記多層基板には、前記表放射素子と前記裏放射素子とをそれぞれ取囲んで前記表接地層と前記裏接地層との間を電気的に接続する導体接続部を設けている。
本発明によれば、多層基板には、表放射素子と裏放射素子とをそれぞれ取囲んで導体接続部を設けたから、表アンテナ部と裏アンテナ部との間に導体接続部による壁を設けることができる。このため、表アンテナ部と裏アンテナ部との間で高周波信号が相互干渉するのを抑制することができる。
請求項3の発明では、前記表アンテナ部は、前記表放射素子の表面に絶縁層を介して積層された表無給電素子を備え、前記裏アンテナ部は、前記裏放射素子の裏面に絶縁層を介して積層された裏無給電素子を備えている。
本発明によれば、表アンテナ部は表放射素子の表面に絶縁層を介して積層された表無給電素子を備えるから、例えば表放射素子と表無給電素子が電磁界結合するスタック型パッチアンテナを形成することができる。このため、表アンテナ部には、共振周波数が異なる2つの共振モード(電磁界モード)が発生し、広帯域化を図ることができる。同様に、裏アンテナ部も広帯域化することができる。
請求項4の発明では、前記互いに隣合う2つのアンテナのうちの前記表アンテナ部の表放射素子と前記裏アンテナ部の裏放射素子は、前記基板の裏面に垂直投影したときに、離間間隔が放射される周波数に基づく所定値に設定されている。
本発明によれば、表放射素子と裏放射素子は、基板の裏面に垂直投影したときに、離間間隔が放射される周波数に基づく所定値に設定されている。ここで、表放射素子と裏放射素子との間の離間間隔が過小になると、表放射素子と裏放射素子との相互結合が強くなってアレーアンテナ特性に悪影響を及ぼす。一方、表放射素子と裏放射素子との間の離間間隔が過大になると、サイドローブが大きくなり、正面方向のアンテナ利得が低下する。これらを考慮して、表放射素子と裏放射素子との間の離間間隔を所定値に設定することによって、これらの弊害を抑制することができる。
請求項5の発明では、前記互いに隣合う2つのアンテナのうちの前記表アンテナ部の表放射素子と前記裏アンテナ部の裏放射素子は、前記基板の裏面に垂直投影したときに、千鳥状に配列されている。

本発明によれば、表放射素子および裏放射素子は基板の裏面に垂直投影したときに千鳥状に配列されたから、基板の使用面積効率が高くなり、小型化を図ることができる。
第1の実施の形態によるアレーアンテナを示す分解斜視図である。 表アンテナ部の表放射素子と裏アンテナ部の裏放射素子の配置関係を示す平面図である。 図1中の表アンテナ部と裏アンテナ部を拡大して示す分解斜視図である。 図3中の裏接地層を示す平面図である。 表アンテナ部と裏アンテナ部を図4中の矢示V−V方向からみた断面図である。 第2の実施の形態によるアレーアンテナを示す分解斜視図である。 図6中の表アンテナ部と裏アンテナ部を拡大して示す分解斜視図である。 図7中の表アンテナ部の表放射素子と裏接地層を示す平面図である。 表アンテナ部と裏アンテナ部を図8中の矢示IX−IX方向からみた断面図である。 第1の変形例によるアレーアンテナを示す分解斜視図である。 第3の実施の形態によるアレーアンテナを示す平面図である。 図11中の表アンテナ部と裏アンテナ部を拡大して示す分解斜視図である。 図12中の表アンテナ部の表放射素子と裏接地層を示す平面図である。 表アンテナ部と裏アンテナ部を図13中の矢示XIV−XIV方向からみた断面図である。 第2の変形例によるアレーアンテナを示す図12と同様な位置の分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態によるアレーアンテナについて、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1ないし図5に、第1の実施の形態によるアレーアンテナ1を示す。アレーアンテナ1は、多層基板2、表アンテナ部8、裏アンテナ部16から構成される。
多層基板2は、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸方向のうち、XY平面に平行な平板状をなす。多層基板2は、X軸方向とY軸方向の寸法は数mm〜数cm程度に、また、多層基板2の厚さ方向となるZ軸方向の寸法は数百μm程度に形成される。
多層基板2は、表面2A側から裏面2B側に向け、例えば、絶縁層として薄い絶縁性の樹脂層3〜7を5層積層してなるプリント基板である。なお、多層基板2として樹脂基板を例示するが、これに限られず、絶縁層として絶縁性のセラミックス層を積層したセラミックス多層基板でもよく、低温同時焼成セラミックス多層基板(LTCC多層基板)でもよい。
表アンテナ部8は、表放射素子9、表接地層10、表給電線路13等から構成される。
表放射素子9は、多層基板2の表面2A、すなわち、樹脂層3の表面に、例えば8個配置形成される。表放射素子9は、略四角形状の導体パターンに形成され、X軸方向とY軸方向の寸法は、例えば、数百μmから数mm程度である。なお、表放射素子9のX軸方向の寸法は、電気長が、例えば給電される高周波信号RFの波長の半波長と等しくなるように設定される。図2に示すように、8個の表放射素子9は、X軸方向に等間隔に配置され、Y軸方向に3列に整列する第1,第2,第3の配列R1,R2,R3を形成する。
第1と第3の配列R1,R3における隣接する表放射素子9同士の各中央間の間隔寸法(離間間隔)は、X軸方向がLx、Y軸方向が2×Lyとなるように設定される。従って、第1と第3の配列R1,R3をなす表放射素子9は、マトリックス配置される。また、第2の配列R2における表放射素子9は、マトリックス配置された第1と第3の配列R1,R3をなす表放射素子9の中央に配置形成される。このため、第2の配列R2における隣接する表放射素子9同士の各中央間のX軸方向の間隔寸法(離間間隔)はLxとなり、第1と第2の配列R1,R2、第2と第3の配列R2,R3のY軸方向の間隔寸法(離間間隔)はLyとなる。この結果、8個の表放射素子9は、多層基板2の表面2Aに、千鳥状に配置される。表放射素子9は、例えば、銅、銀等の導電性薄膜によって形成される。なお、表放射素子9は、電波の放射が妨げられないならば、樹脂層3の表面ではなく、多層基板2の表面2A近くの内部に配置形成してもよい。
図1ないし図5に示すように、表接地層10は、表放射素子9と対向すると共に、樹脂層6の略全面を覆うように、樹脂層5と樹脂層6の間に形成される。従って、表接地層10は、多層基板2の厚さ方向(Z軸方向)の中心位置よりも多層基板2の裏面2B寄りに配置形成される。なお、表接地層10は、後述する裏放射素子17を、表接地層10に垂直投影したときに重なる投影領域よりも大きく開口する、表開口部11を有する。また、表接地層10には、後述する表ビア15を形成するために、表ビア形成部12となる開口部が設けられる。なお、表ビア形成部12の開口径は、表ビア15の内径よりも大きく形成される。このため、表ビア15と表接地層10とは、表ビア15と表ビア形成部12とのクリアランスによって絶縁される。表接地層10は、例えば、銅、銀等の導電性薄膜によって形成され、グランドに接続される。
表給電線路13は、例えばマイクロストリップ線路であり、樹脂層6と樹脂層7の間に設けられた細長い帯状のストリップ線14と、表接地層10とから構成される。ストリップ線14の端部14Aは、端部14Aを表放射素子9に垂直投影したときに、表放射素子9の領域内に位置するように、また、端部14Aを表接地層10に垂直投影したときに、表ビア形成部12の略中央部に位置するように配置形成される。端部14Aは、樹脂層3〜6を貫通すると共に、表ビア形成部12と、後述の裏開口部19を経由して、Z軸方向に伸びる表ビア15を介して、表放射素子9と電気的に接続される。なお、ストリップ線14は複数本形成され、各表放射素子9は、異なるストリップ線14と電気的に接続される。表ビア15は、内径が数十〜数百μm程度の貫通孔に、例えば、銅、銀等の導電性材料を設けた柱状の導体である。表ビア15は、給電点として表放射素子9の中心を除いてX軸方向の途中位置に接続される。
この結果、表放射素子9、表接地層10、表給電線路13等により、パッチアンテナである表アンテナ部8が構成される。従って、多層基板2には、8個のパッチアンテナである表アンテナ部8が千鳥状に配置形成される。
裏アンテナ部16は、裏放射素子17、裏接地層18、裏給電線路21等から構成される。
裏放射素子17は、多層基板2の裏面2B、すなわち、樹脂層7の裏面に、例えば8個配置形成される。裏放射素子17は、略四角形状の導体パターンに形成され、X軸方向とY軸方向の寸法は、例えば、数百μmから数mm程度である。裏放射素子17のX軸方向の寸法は、電気長が、例えば給電される高周波信号RFの波長の半波長と等しくなるように設定される。なお、裏放射素子17は、表放射素子9を樹脂層7の裏面に垂直投影したときに、表放射素子9と裏放射素子17とが重ならない位置に配置形成される。図2に示すように、8個の裏放射素子17は、X軸方向に等間隔に配置され、Y軸方向に3列に整列する第4,第5,第6の配列R4,R5,R6を形成する。
第4と第6の配列R4,R6における隣接する裏放射素子17同士の各中央間の間隔寸法(離間間隔)は、X軸方向がLx、Y軸方向が2×Lyとなるように設定される。従って、第4と第6の配列R4,R6における裏放射素子17は、マトリックス配置される。また、第5の配列R5における各裏放射素子17は、マトリックス配置された第4と第6の配列R4,R6における裏放射素子17の中央に位置するように配置される。このため、第5の配列R5における隣接する裏放射素子17同士の各中央間のX軸方向の間隔寸法(離間間隔)がLxとなり、第4と第5の配列R4,R5、第5と第6の配列R5,R6のY軸方向の間隔寸法(離間間隔)はLyとなる。この結果、8個の裏放射素子17は、千鳥状に配置される。裏放射素子17は、例えば、銅、銀等の導電性薄膜によって形成される。
なお、裏放射素子17は、電波の放射が妨げられないならば、樹脂層7の裏面ではなく、多層基板2の裏面2B近くの内部に配置形成してもよい。また、表放射素子9による第1,第2,第3の配列R1,R2,R3を、樹脂層7の裏面に垂直投影したときに、第1の配列R1と第4の配列R4の伸張方向、第2の配列R2と第5の配列R5の伸張方向、第3の配列R3と第6の配列R6の伸張方向は、重なっても、重ならなくてもよい。
図1ないし図5に示すように、裏接地層18は、裏放射素子17と対向すると共に、樹脂層5の略全面を覆うように、樹脂層4と樹脂層5の間に形成される。従って、裏接地層18は、多層基板2の厚さ方向(Z軸方向)の中心位置よりも多層基板2の表面2A寄りに配置形成される。なお、裏接地層18は、表放射素子9を裏接地層18に垂直投影させたときに重なる投影領域よりも大きく開口する、裏開口部19を有する。また、裏接地層18には、後述する裏ビア23を形成するために、裏ビア形成部20となる開口部が設けられる。なお、裏ビア形成部20の開口径は、裏ビア23の内径よりも大きく形成される。このため、裏ビア23と裏接地層18とは、裏ビア23と裏ビア形成部20とのクリアランスによって絶縁される。裏接地層18は、例えば、銅、銀等の導電性薄膜によって形成され、グランドに接続される。
裏給電線路21は、例えばマイクロストリップ線路であり、樹脂層3と樹脂層4の間に設けられた細長い帯状のストリップ線22と、裏接地層18とから構成される。ストリップ線22の端部22Aは、端部22Aを裏放射素子17に垂直投影したときに、裏放射素子17の領域内に位置するように、また、端部22Aを裏接地層18に垂直投影したときに、裏ビア形成部20の略中央部に位置するように配置形成される。端部22Aは、樹脂層4〜7を貫通すると共に、裏ビア形成部20と、表開口部11を経由して、Z軸方向に伸びる裏ビア23を介して、裏放射素子17と電気的に接続される。なお、ストリップ線22は複数本形成され、各裏放射素子17は、異なるストリップ線22と電気的に接続される。裏ビア23は、内径が数十〜数百μm程度の貫通孔に、例えば、銅、銀等の導電性材料を設けた柱状の導体である。裏ビア23は、給電点として裏放射素子17の中心を除いてX軸方向の途中位置に接続される。
この結果、裏放射素子17、裏接地層18、裏給電線路21等により、パッチアンテナである裏アンテナ部16が構成される。従って、多層基板2には、8個のパッチアンテナである裏アンテナ部16が千鳥状に配置形成される。
以上の結果、多層基板2には、千鳥状に配置形成された8個の表アンテナ部8と裏アンテナ部16とによってアレーアンテナ1が形成される。なお、隣接する表放射素子9および裏放射素子17の間隔寸法Lx,Lyは、使用される周波数の波長の半波長(λ0/2)以下では、隣接する表放射素子9の間、隣接する裏放射素子17の間の相互結合が強くなり、アレーアンテナ特性に悪影響を及ぼす。一方、間隔寸法Lx,Lyが、1波長(λ0)以上ではアンテナ放射パターンにおいてサイドローブが大きくなり、正面方向のアンテナ利得が低下する。従って、この点を考慮して、間隔寸法Lx,Lyは、自由空間における高周波信号の波長λ0に対して、半波長(λ0/2)〜1波長λ0程度の値が好ましい。具体的には、例えば、60GHz帯のミリ波をアレーアンテナ1に適用する場合は、間隔寸法Lx,Lyは、2.5mmから5mm程度になる。
次に、本実施の形態によるアレーアンテナ1の作動について説明する。
表給電線路13から表放射素子9に向けて給電を行うと、表放射素子9には、X軸方向に向けて電流が流れる。これにより、表アンテナ部8は、表放射素子9のX軸方向の寸法に応じた高周波信号RFを、多層基板2の表面2Aから上方に向けて放射すると共に、表アンテナ部8は、表放射素子9のX軸方向の寸法に応じた高周波信号RFを受信する。
同様に、裏給電線路21から裏放射素子17に向けて給電を行うと、裏放射素子17には、X軸方向に向けて電流が流れる。これにより、裏アンテナ部16は、裏放射素子17のX軸方向の寸法に応じた高周波信号RFを放射すると共に、裏アンテナ部16は、裏放射素子17のX軸方向の寸法に応じた高周波信号RFを受信する。
また、複数個の表放射素子9に供給する高周波信号RFの位相を適宜調整することにより、複数設けたストリップ線14を介して、各表放射素子9に異なる信号を供給し、表アンテナ部8による放射ビームの方向をX軸方向とY軸方向に走査することができる。同様に、複数個の裏放射素子17に供給する高周波信号RFの位相を適宜調整することにより、複数設けたストリップ線22を介して、各裏放射素子17に異なる信号を供給し、裏アンテナ部16による放射ビームの方向をX軸方向とY軸方向に走査することができる。このように、多層基板2の両面に指向性を持たせることができるから、多層基板2の片面にのみ指向性を持つ場合に比べて、電波の放射角度を広げることができ、通信領域を広げることができる。
また、表放射素子9と裏放射素子17は、両者を多層基板2の裏面に垂直投影したときに互いに重なり合わないように配置形成した。このため、表接地層10を多層基板2の中央から裏面2B寄りに配置することができると共に、裏接地層18を多層基板2の中央から表面2A寄りに配置することができる。これにより、互いに共通した樹脂層5を用いて、表接地層10と裏接地層18との間を離間させることができる。
一般的に、表アンテナ部8および裏アンテナ部16の広帯域化を図るためには、表放射素子9と表接地層10との間の厚さ寸法、裏放射素子17と裏接地層18との間の厚さ寸法を大きくした方がよい。これを踏まえて、表放射素子9と表接地層10との間の寸法、裏放射素子17と裏接地層18との間の寸法を大きくしたときでも、多層基板2を構成する他の層の厚み寸法を調整しながら放射素子9,17と接地層10,18との間の厚さ寸法を確保することができる。この結果、アンテナスペースを有効利用することができ、多層基板2の厚さ寸法が小さい小型のアレーアンテナ1を形成することができる。また、表アンテナ部8および裏アンテナ部16を千鳥状に配列したから、多層基板2の使用面積効率が高くなり、アレーアンテナ1の小型化を図ることができる。
これに加えて、マイクロストリップ線路からなる、表給電線路13を用いて表放射素子9に、また、裏給電線路21を用いて裏放射素子17に給電するから、高周波回路で一般的に用いられるマイクロストリップ線路を用いて表放射素子9、裏放射素子17に給電を行うことができ、高周波回路とアレーアンテナ1との接続が容易になる。
また、樹脂層3,4の間に表給電線路13のストリップ線14を設けると共に、樹脂層6,7の間に裏給電線路21のストリップ線22を設けた。このため、表放射素子9、裏放射素子17と表接地層10、裏接地層18とを設けた多層基板2にマイクロストリップ線路からなる表給電線路13、裏給電線路21を一緒に形成することができ、生産性の向上や特性ばらつきの軽減を図ることができる。
また、表アンテナ部8および裏アンテナ部16は、複数の樹脂層3〜7が積層された多層基板2に設ける構成とした。このため、樹脂層3の表面と樹脂層6の表面に表アンテナ部8の表放射素子9と表接地層10を設けることによって、これらを多層基板2の厚さ方向に対して互いに異なる位置に容易に配置することができる。同様に、樹脂層7の裏面と樹脂層5の表面に裏アンテナ部16の裏放射素子17と裏接地層18を設けることによって、これらを多層基板2の厚さ方向に対して互いに異なる位置に容易に配置することができる。
次に、図6ないし図9に、本発明の第2の実施の形態によるアレーアンテナ31を示す。アレーアンテナ31の特徴は、アレーアンテナ31を構成する表アンテナ部および裏アンテナ部を、無給電素子を備えたスタック型パッチアンテナで形成したことにある。なお、アレーアンテナ31の説明に際し、第1の実施の形態によるアレーアンテナ1と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
アレーアンテナ31は、多層基板2、表アンテナ部32、裏アンテナ部36を備える。
また、表アンテナ部32は、表放射素子33、表接地層10、表給電線路13、表無給電素子35等から構成される。
表放射素子33は、樹脂層4と樹脂層5の間に、第1の実施の形態によるアレーアンテナ1の表放射素子9と、同じ配列状態で、同じ略四角状に形成される。より具体的には、表放射素子33は、第1の実施の形態によるアレーアンテナ1の裏開口部19の内部に形成される。なお、表放射素子33と裏接地層18は、両者の間に設けられたクリアランスにより絶縁される。従って、表放射素子33と表放射素子9とは、表放射素子33と表放射素子9が形成される多層基板2における厚み方向の平面位置が異なるだけである。表放射素子33は、樹脂層5を挟んで、表接地層10と対向する。表放射素子33と、ストリップ線14の端部14Aとは、樹脂層5と樹脂層6を貫通すると共に、表ビア形成部12を経由して、Z軸方向に伸びる表ビア34を介して電気的に接続される。
表無給電素子35は、多層基板2の表面2A、すなわち、樹脂層3の表面に、第1の実施の形態によるアレーアンテナ1の表放射素子9と、同じ配列状態で、同じ略四角状に形成される。樹脂層3と樹脂層4を挟んで対向する表無給電素子35と表放射素子33との間には、電磁界結合が生じる。なお、図8には、表無給電素子35が表放射素子33よりも小さい場合を例示したが、表無給電素子35のX軸方向とY軸方向の寸法は、例えば表放射素子33のX軸方向とY軸方向の寸法よりも大きくてもよく、小さくてもよい。表無給電素子35および表放射素子33の大小関係やこれらの具体的な形状は、表アンテナ部32の放射パターンや帯域等を考慮して適宜設定されるものである。
表無給電素子35と表放射素子33とは、電磁界結合を生じる。この結果、表アンテナ部32を構成する、表放射素子33、表接地層10、表給電線路13、表無給電素子35等はスタック型パッチアンテナを形成する。なお、多層基板2には、8個の表アンテナ部32が千鳥状に配置形成される。
裏アンテナ部36は、裏放射素子37、裏接地層18、裏給電線路21、裏無給電素子39等から構成される。
裏放射素子37は、樹脂層5と樹脂層6の間に、第1の実施の形態によるアレーアンテナ1の裏放射素子17と、同じ配列状態で、同じ略四角状に形成される。より具体的には、裏放射素子37は、第1の実施の形態によるアレーアンテナ1の表開口部11の内部に形成される。なお、裏放射素子37と表接地層10は、両者の間に設けられたクリアランスにより絶縁される。従って、裏放射素子37と裏放射素子17とは、裏放射素子37と裏放射素子17が形成される多層基板2における厚み方向の平面位置が異なるだけである。裏放射素子37は、樹脂層5を挟んで、裏接地層18と対向する。裏放射素子37と、ストリップ線22の端部22Aとは、樹脂層4と樹脂層5を貫通すると共に、裏ビア形成部20を経由して、Z軸方向に伸びる裏ビア38を介して電気的に接続される。
裏無給電素子39は、多層基板2の裏面2B、すなわち、樹脂層7の裏面に、第1の実施の形態によるアレーアンテナ1の裏放射素子17と、同じ配列状態で、同じ略四角状に形成される。樹脂層6と樹脂層7を挟んで対向する裏無給電素子39と裏放射素子37との間には、電磁界結合が生じる。なお、図8には、裏無給電素子39が裏放射素子37よりも小さい場合を例示したが、裏無給電素子39のX軸方向とY軸方向の寸法は、例えば裏放射素子37のX軸方向とY軸方向の寸法よりも大きくてもよく、小さくてもよい。
裏無給電素子39と裏放射素子37とは、電磁界結合を生じる。この結果、裏アンテナ部36を構成する、裏放射素子37、裏接地層18、裏給電線路21、裏無給電素子39等はスタック型パッチアンテナを形成する。すなわち、多層基板2には、8個の裏アンテナ部36が千鳥状に配置形成され、千鳥状に配置形成された8個の表アンテナ部32と合わせて、アレーアンテナ31が形成される。
かくして、アレーアンテナ31においても、第1の実施の形態によるアレーアンテナ1と同様の作用効果を得ることができる。また、表アンテナ部32は表放射素子33の表面に樹脂層3,4を介して積層された表無給電素子35を備えるから、共振周波数が異なる2つの共振モード(電磁界モード)が発生し、広帯域化を図ることができる。同様な理由により、裏アンテナ部36も広帯域化することができる。
なお、第2の実施の形態では、表放射素子33と裏接地層18を同一層に形成すると共に、裏放射素子37と表接地層10を同一層に形成したが、放射素子と接地層は異なる層に形成してもよい。
また、前記各実施の形態では、アレーアンテナ1,31はストリップ線14,22が複数本形成された場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限られず、例えば図10に示す第1の変形例によるアレーアンテナ41のように、放射ビームの方向をX軸方向とY軸方向に走査する必要がないならば、先端部が分岐したストリップ線42,43を介して、共通の信号を表放射素子9、裏放射素子17に供給してもよい。この第1の変形例の構成は、第2の実施の形態にも適用することができる。
次に、図11ないし図14に、本発明の第3の実施の形態によるアレーアンテナ51を示す。アレーアンテナ51の特徴は、多層基板2には、表放射素子33と裏放射素子37とをそれぞれ取囲んで、表接地層10と裏接地層18との間を電気的に接続するビア52を設けたことにある。なお、アレーアンテナ51の説明に際し、第2の実施の形態によるアレーアンテナ31と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
アレーアンテナ51は、第2の実施の形態によるアレーアンテナ31とほぼ同様に、多層基板2、表アンテナ部32、裏アンテナ部36を備える。
但し、多層基板2には、表放射素子33と裏放射素子37とをそれぞれ取囲んで、表接地層10と裏接地層18との間を電気的に接続する導体接続部としてのビア52を設けている。この点で、第3の実施の形態によるアレーアンテナ51は、第2の実施の形態によるアレーアンテナ31とは異なる。
ビア52は、多層基板2の樹脂層5を貫通した内径が数十〜数百μm程度の貫通孔に、例えば、銅、銀等の導電性材料を設けた柱状の導体である。ビア52の両端は、表接地層10と裏接地層18とにそれぞれ接続される。また、ビア52は、表放射素子33と裏放射素子37とを樹脂層5に垂直投影したときに、表放射素子33と裏放射素子37とをそれぞれ取囲むように、複数個設けられる。このため、複数個のビア52は、表放射素子33と裏放射素子37とを取囲む枠状に配置される。
隣合う2個のビア52の間隔寸法は、電気長が、例えば給電される高周波信号RFの波長よりも十分に短い値に設定されている。具体的には、隣合う2個のビア52の間隔寸法は、電気長が、高周波信号RFの半波長未満の値、好ましくは1/4波長よりも小さい値に設定されている。これにより、複数のビア52は、表アンテナ部32と裏アンテナ部36との間に導電性の壁を形成している。
かくして、アレーアンテナ51においても、第2の実施の形態によるアレーアンテナ31と同様の作用効果を得ることができる。また、多層基板2には、表放射素子33と裏放射素子37とをそれぞれ取囲んでビア52を設けたから、表アンテナ部32と裏アンテナ部36との間にビア52による壁を設けることができる。このため、表アンテナ部32と裏アンテナ部36とを密集して配置したときでも、高周波信号RFの帯域で表アンテナ部32と裏アンテナ部36とを分離して、表アンテナ部32と裏アンテナ部36との間で高周波信号RFが相互干渉するのを抑制することができる。さらに、ビア52は表接地層10と裏接地層18との間を電気的に接続するから、表接地層10および裏接地層18の電位を安定させることができる。
なお、前記第3の実施の形態では、第2の実施の形態による表放射素子33と裏放射素子37とをそれぞれ取囲んで、表接地層10と裏接地層18との間を電気的に接続するビア52を設けた。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図15に示す第2の変形例によるアレーアンテナ61のように、第1の実施の形態による表放射素子9と裏放射素子17とをそれぞれ取囲んで、表接地層10と裏接地層18との間を電気的に接続する導体接続部としてのビア62を設けてもよい。
また、前記第3の実施の形態では、導体接続部をビア52によって形成するものとしたが、例えば導体膜によって導体接続部を形成してもよい。この構成は、第2の変形例にも適用することができる。
また、前記各実施の形態では、アレーアンテナ1,31,51は表アンテナ部8,32と裏アンテナ部16,36をそれぞれ8個ずつ備えた場合を例に挙げて説明したが、表アンテナ部と裏アンテナ部をそれぞれ1個ずつ備えてもよく、2個ないし7個や9個以上備えてもよい。また、表アンテナ部と裏アンテナ部は必ずしも同数である必要はなく、互いに異なる個数でもよい。この構成は、第1,第2の変形例にも適用することができる。
また、前記各実施の形態では、表アンテナ部8,32および裏アンテナ部16,36はX軸方向とY軸方向に広がる平面状に配置したが、1列に並んだ状態で直線状に配置してもよい。この構成は、第1,第2の変形例にも適用することができる。
また、前記各実施の形態では、表アンテナ部8,32の表放射素子9,33と裏アンテナ部16,36の裏放射素子17,37には、いずれもX軸方向の電流が流れる構成としたが、互いに異なる方向に電流が流れる構成としてもよい。すなわち、表アンテナ部および裏アンテナ部は、互いに同じ偏波でもよく、異なる偏波でもよい。この構成は、第1,第2の変形例にも適用することができる。
また、前記各実施の形態では、表給電線路13,裏給電線路21にマイクロストリップ線路を用いた場合を例に挙げて説明したが、コプレーナ線路やトリプレート線路(ストリップ線路)でもよい。この構成は、第1,第2の変形例にも適用することができる。
また、前記各実施の形態では、5層の絶縁層をなす樹脂層3〜7を積層した多層基板2を用いたが、絶縁層の数は必要に応じて適宜変更することができる。
また、例えば、60GHz帯のミリ波をアレーアンテナ1に適用した場合の間隔寸法Lx,Lyについて例示したが、当然に、他の周波数帯のミリ波やマイクロ波等に用いてもよく、その場合には、間隔寸法Lx,Lyは、周波数帯の波長によって異なる。
また、パッチアンテナに限られず、ダイポールアンテナや、モノポールアンテナ等の線状アンテナや、スロットアンテナ等であっても、本発明と同様の配置構成をとることにより、本発明と同様の効果を得ることができる。
1,31,41,51,61 アレーアンテナ
2 多層基板(基板)
3〜7 樹脂層(絶縁層)
8,32 表アンテナ部
9,33 表放射素子
10 表接地層
13 表給電線路
14,22,42,43 ストリップ線
16,36 裏アンテナ部
17,37 裏放射素子
18 裏接地層
21 裏給電線路
35 表無給電素子
39 表無給電素子
52,62 ビア(導体接続部)

Claims (5)

  1. 放射素子を有するアンテナが基板に複数設けられたアレーアンテナであって、
    互いに隣合う2つのアンテナのうちの一方のアンテナは、表放射素子が前記基板の表面あるいは前記基板の表面近くに配置されてなる表アンテナ部をなし、
    前記互いに隣合う2つのアンテナのうちの他方のアンテナは、裏放射素子が前記基板の裏面あるいは前記基板の裏面近くに配置されてなる裏アンテナ部をなし、
    前記互いに隣合う2つのアンテナのうちの前記表アンテナ部の表放射素子と前記裏アンテナ部の裏放射素子は、前記基板の裏面に垂直投影したときに互いに重なり合わないように配設され
    前記基板は多層基板であって、
    前記表アンテナ部の表放射素子と対向する表接地層は、前記基板の裏面あるいは前記基板の裏面近くに配置され、
    前記裏アンテナ部の裏放射素子と対向する裏接地層は、前記基板の表面あるいは前記基板の表面近くに配置されたアレーアンテナ。
  2. 前記多層基板には、前記表放射素子と前記裏放射素子とをそれぞれ取囲んで前記表接地層と前記裏接地層との間を電気的に接続する導体接続部を設けた請求項に記載のアレーアンテナ。
  3. 前記表アンテナ部は、前記表放射素子の表面に絶縁層を介して積層された表無給電素子を備え、
    前記裏アンテナ部は、前記裏放射素子の裏面に絶縁層を介して積層された裏無給電素子を備えた請求項1または2に記載のアレーアンテナ。
  4. 前記互いに隣合う2つのアンテナのうちの前記表アンテナ部の表放射素子と前記裏アンテナ部の裏放射素子は、前記基板の裏面に垂直投影したときに、離間間隔が放射される周波数に基づく所定値に設定された請求項1ないし3のいずれかに記載のアレーアンテナ。
  5. 前記互いに隣合う2つのアンテナのうちの前記表アンテナ部の表放射素子と前記裏アンテナ部の裏放射素子は、前記基板の裏面に垂直投影したときに、千鳥状に配列された請求項1ないし4のいずれかに記載のアレーアンテナ。
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