JP5983583B2 - 車両の骨格構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の骨格構造に関する。
閉断面構造とされた車両骨格部材の湾曲部に、閉断面構造の内部骨格部材を配設し、荷重の入力によって湾曲部に発生する曲げ変形を抑制するようにした車両骨格部材構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−126835号公報
しかしながら、荷重の入力によって車両骨格部材に発生する曲げ変形を抑制する構造には、未だ改善の余地がある。
そこで、本発明は、荷重の入力によって骨格部材に発生する曲げ変形を抑制できる車両の骨格構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車両の骨格構造は、複数の第1壁部と複数の第1角部とを有する閉断面形状に形成され、車両の骨格を構成する骨格部材と、複数の第2壁部と複数の第2角部とを有する閉断面形状に形成されるとともに、前記複数の第2角部が前記複数の第1壁部又は前記複数の第1角部にそれぞれ接触して前記骨格部材の閉断面形状内に配置され、前記複数の第2壁部が前記複数の第1壁部又は前記複数の第1角部とそれぞれ対向することで複数の閉断面形状を形成する繊維強化樹脂製の補強部材と、を備え、前記複数の第1壁部又は前記複数の第1角部とそれぞれ対向する前記複数の第2壁部の壁面は、前記骨格部材の長手方向から見た断面視で、前記骨格部材の内方側へ凹む曲面形状に形成されていることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、複数の第1壁部と複数の第1角部とを有する骨格部材の閉断面形状内に、複数の第2壁部と複数の第2角部とを有する閉断面形状の補強部材が、複数の第2角部を複数の第1壁部又は複数の第1角部にそれぞれ接触させた状態で配置され、複数の第2壁部と複数の第1壁部又は複数の第1角部との間に、それぞれ閉断面形状が形成されている
したがって、その補強部材により、骨格部材の強度(剛性)が向上される。よって、荷重の入力によって骨格部材に発生する曲げ変形が抑制される。
また、骨格部材の長手方向から見た断面視で、複数の第2壁部の壁面が、骨格部材の内方側へ凹む曲面形状に形成されている。したがって、複数の第2壁部の壁面が、骨格部材の内方側へ凹む曲面形状に形成されていない場合に比べて、補強部材に加えられる応力が分散され易くなる。
また、請求項に記載の車両の骨格構造は、請求項に記載の車両の骨格構造であって、前記複数の第2壁部とそれぞれ対向するか、又は前記複数の第2角部がそれぞれ接触する前記複数の第1壁部の壁面は、前記骨格部材の長手方向から見た断面視で、前記骨格部材の外方側へ膨らむ曲面形状に形成されていることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、骨格部材の長手方向から見た断面視で、複数の第1壁部の壁面が、骨格部材の外方側へ膨らむ曲面形状に形成されている。したがって、複数の第1壁部の壁面が、骨格部材の外方側へ膨らむ曲面形状に形成されていない場合に比べて、骨格部材の曲げ変形に対する耐力が向上される。
また、請求項に記載の車両の骨格構造は、請求項1又は請求項に記載の車両の骨格構造であって、前記補強部材の閉断面形状内に、互いに対向する前記第2壁部同士又は前記第2角部同士を連結する補強リブが設けられていることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、補強部材の閉断面形状内に、互いに対向する第2壁部同士又は第2角部同士を連結する補強リブが設けられている。したがって、補強部材の曲げ変形に対する耐力が向上される。
また、請求項に記載の車両の骨格構造は、請求項1〜請求項の何れか1項に記載の車両の骨格構造であって、前記複数の第1角部とそれぞれ対向する前記複数の第2壁部の壁面に、前記骨格部材の長手方向から見て、少なくとも前記複数の第1角部にそれぞれ近接又は当接させる隔壁リブが設けられていることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、骨格部材の長手方向から見て、複数の第2壁部の壁面に、少なくとも複数の第1角部にそれぞれ近接又は当接させる隔壁リブが設けられている。したがって、その隔壁リブにより、第1角部の断面変形が抑制される。
また、請求項に記載の車両の骨格構造は、請求項1〜請求項の何れか1項に記載の車両の骨格構造であって、前記補強部材における繊維の配向は、前記骨格部材の長手方向に沿っていることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、補強部材における繊維の配向が、骨格部材の長手方向に沿っている。したがって、その補強部材により、骨格部材の曲げ変形に対する耐力が更に向上される。
また、請求項に記載の車両の骨格構造は、請求項に記載の車両の骨格構造であって、前記隔壁リブにおける繊維の配向は、前記第2壁部から前記第1角部に向かう方向に沿っていることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、隔壁リブにおける繊維の配向が、第2壁部から第1角部に向かう方向に沿っている。したがって、隔壁リブの曲げ変形に対する耐力が向上され、それによって第1角部の断面変形が更に抑制される。
また、請求項に記載の車両の骨格構造は、請求項1〜請求項の何れか1項に記載の車両の骨格構造であって、前記補強部材は、互いに嵌合されることで閉断面形状を形成する第1部材と第2部材とで構成されていることを特徴としている。
請求項に記載の発明によれば、補強部材が、互いに嵌合されることで閉断面形状を形成する第1部材と第2部材とで構成されている。したがって、補強部材の骨格部材内への組込性が向上される。
以上、説明したように、請求項1に係る発明によれば、荷重の入力によって骨格部材に発生する曲げ変形を抑制することができる。
また、請求項に係る発明によれば、補強部材に加えられる応力を分散させ易くすることができる。
請求項に係る発明によれば、骨格部材の曲げ変形に対する耐力を向上させることができる。
請求項に係る発明によれば、補強部材の曲げ変形に対する耐力を向上させることができる。
請求項に係る発明によれば、第1角部の断面変形を抑制することができる。
請求項に係る発明によれば、骨格部材の曲げ変形に対する耐力を更に向上させることができる。
請求項に係る発明によれば、隔壁リブの曲げ変形に対する耐力を向上させることができ、第1角部の断面変形を更に抑制することができる。
請求項に係る発明によれば、補強部材の骨格部材内への組込性を向上させることができる。
本実施形態に係る骨格構造を備えた車両の概略構成を示す側面図である。 第1実施形態に係るフロントサイドメンバ及び補強部材の斜視図である。 第1実施形態に係るフロントサイドメンバ及び補強部材の断面図である。 第2実施形態に係るフロントサイドメンバ及び補強部材の断面図である。 第2実施形態に係るフロントサイドメンバ及び補強部材の断面図である。 第3実施形態に係るフロントサイドメンバ及び補強部材の斜視図である。 第3実施形態に係るフロントサイドメンバ及び補強部材の断面図である。 第4実施形態に係る補強部材の分解斜視図である。 第4実施形態に係るフロントサイドメンバ及び補強部材の断面図である。 (A)第4実施形態に係る補強部材の嵌合前の状態を示す説明図である。(B)第4実施形態に係る補強部材の嵌合後の状態を示す説明図である。 (A)第4実施形態に係る補強部材の嵌合前の状態を示す説明図である。(B)第4実施形態に係る補強部材の嵌合後の状態を示す説明図である。 (A)第5実施形態に係る補強部材の斜視図である。(B)第5実施形態に係る補強部材の変形例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車体上方向、矢印FRを車体前方向、矢印OUTを車幅方向外側とする。また、以下の説明で、特記なく上下、前後、左右の方向を用いる場合は、車体上下方向の上下、車体前後方向の前後、車体左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。更に、各図では本実施形態に係る骨格構造10を備えた車両12の左側が示されているが、車両12の右側も左右対称で同様である。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態に係る車両12の骨格構造10について説明する。図1に示されるように、車両12の前部における両側部には、車体前後方向を長手方向とする閉断面形状の骨格部材としての左右一対のフロントサイドメンバ14が配設されている。各フロントサイドメンバ14の長手方向中途部には、それぞれ傾斜部(キック部)14Aが形成されており、各フロントサイドメンバ14は、各傾斜部14Aよりも車体前方側が車体後方側よりも所定高さ高い位置(高位)で、車体前後方向に延在するようになっている。
また、車両12の後部における両側部には、車体前後方向を長手方向とする閉断面形状の骨格部材としての左右一対のリアフロアサイドメンバ16が配設されている。各リアフロアサイドメンバ16の長手方向中途部には、それぞれ傾斜部(キック部)16Aが形成されており、各リアフロアサイドメンバ16は、各傾斜部16Aよりも車体後方側が車体前方側よりも所定高さ高い位置(高位)で、車体前後方向に延在するようになっている。
なお、フロントサイドメンバ14とリアフロアサイドメンバ16は、車体前後方向に延在する閉断面形状の骨格部材としてのフロアメンバ15を介して連続して一体に形成されている。また、リアフロアサイドメンバ16側における車両12の骨格構造10は、フロントサイドメンバ14側における車両12の骨格構造10と同様であるため、以下においては、フロントサイドメンバ14側における車両12の骨格構造10について説明する。
図1に示されるように、車両12には、フロントサイドメンバ14の傾斜部14Aの上面に沿って延在するとともに、その傾斜部14Aの前端部から車体上方向へ向かって延在し、エンジンコンパートメントルーム30と車室20とを区画する略平板状のダッシュパネル18が設けられている。
また、図2、図3に示されるように、フロントサイドメンバ14(傾斜部14Aを含む)は、鋼板等で断面略ハット型形状に形成されたアンダーメンバ22と、鋼板等で略平板状に形成されたアッパーメンバ24と、を有しており、アンダーメンバ22の上端部にそれぞれ形成された左右のフランジ部23に、アッパーメンバ24の左右両端部にそれぞれ形成されたフランジ部25がスポット溶接等によって接合されることで、閉断面形状に形成されている。
なお、アンダーメンバ22(フロントサイドメンバ14)における下壁32、内壁34、外壁36と、アッパーメンバ24(フロントサイドメンバ14)における上壁38が、複数の第1壁部(又は壁部)に相当している。そして、フロントサイドメンバ14の長手方向から見た断面視で、下壁32、内壁34、外壁36、上壁38における各壁面(少なくとも内面)32A、34A、36A、38Aは、それぞれフロントサイドメンバ14の外方側へ膨らむ曲面形状(円弧形状)に形成されている。
また、フロントサイドメンバ14において、下壁32と内壁34との間の角部33及び下壁32と外壁36との間の角部35と、上壁38と内壁34との間の角部37及び上壁38と外壁36との間の角部39(換言すれば、各フランジ部23と各フランジ部25とが接合された部位における角部37、39)が、複数の第1角部(又は角部)に相当している。
また、図1に示されるように、傾斜部14Aの前端部と後端部(フロアメンバ15との境界部)は、それぞれ前側曲折部26と後側曲折部28とされている。前側曲折部26は、車体上方側へ凸となるように屈曲(又は湾曲)された曲折部であり、後側曲折部28は、車体下方側へ凸となるように屈曲(又は湾曲)された曲折部である。
したがって、車両12の前面衝突時等、フロントサイドメンバ14の前端部に車体後方側へ向かう荷重が入力されたときには、前側曲折部26が、その最大屈曲部(又は最大曲率部)を変形起点として車体上方側へ折れ曲がり変形し、後側曲折部28が、その最大屈曲部(又は最大曲率部)を変形起点として車体下方側へ折れ曲がり変形するようになっている。
つまり、前側曲折部26では、フロントサイドメンバ14のアンダーメンバ22側(下壁32)が圧縮変形側(応力集中側)の壁部となっており、アッパーメンバ24側(上壁38)が引張変形側の壁部となっている。そして、後側曲折部28では、フロントサイドメンバ14のアッパーメンバ24側(上壁38)が圧縮変形側(応力集中側)の壁部となっており、アンダーメンバ22側(下壁32)が引張変形側の壁部となっている。
また、前側曲折部26や後側曲折部28における閉断面形状内には、繊維強化樹脂材(FRP)、例えばガラス繊維強化樹脂材(GFRP)や炭素繊維強化樹脂材(CFRP)で成形された補強部材40が配置されるようになっている。なお、図2以降では、主に前側曲折部26に内設される補強部材40を例に採って説明する。また、リアフロアサイドメンバ16における前側曲折部や後側曲折部にも補強部材40が配置されるようになっている。
図2、図3に示されるように、補強部材40は、フロントサイドメンバ14の延在方向が長手方向とされた閉断面形状(角筒状)に形成されており、前側曲折部26の形状に沿って曲折(湾曲)されている。そして、この補強部材40は、下壁32と対向する壁部42と、内壁34と対向する壁部44と、外壁36と対向する壁部46と、上壁38と対向する壁部48と、を有している。
更に、フロントサイドメンバ14(補強部材40)の長手方向から見た断面視で、各壁部42、44、46、48における各壁面(少なくとも外面)42A、44A、46A、48Aは、それぞれフロントサイドメンバ14(補強部材40)の内方側(軸心側)へ凹む曲面形状(円弧形状)に形成されている。
また、補強部材40は、壁部42と壁部44との間の角部43と、壁部42と壁部46との間の角部45と、壁部48と壁部44との間の角部47と、壁部48と壁部46との間の角部49と、を有している。つまり、各壁部42、44、46、48が、補強部材40における複数の第2壁部に相当しており、各角部43、45、47、49が、補強部材40における複数の第2角部に相当している。
そして、補強部材40は、各角部43、45、47、49が、それぞれ各角部33、35、37、39に接触するようにフロントサイドメンバ14の閉断面形状内に配置されている。これにより、補強部材40の各壁部42、44、46、48(各壁面42A、44A、46A、48A)が、それぞれフロントサイドメンバ14の下壁32、内壁34、外壁36、上壁38(各壁面32A、34A、36A、38A)と対向して、複数(この場合は4つ)の閉断面形状を形成するようになっている。
つまり、4つの閉断面形状は、それぞれ曲面で構成されるようになっており、曲面で構成された各閉断面形状では、その曲面とされた下壁32、内壁34、外壁36、上壁38及び各壁部42、44、46、48に加えられる応力が分散され易くなるため、変形し難くなる特性を有する(各閉断面形状自体が剛性を有する)。したがって、補強部材40が内設された前側曲折部26や後側曲折部28の曲げ変形に対する耐力が向上される。
また、補強部材40の各壁部42、44、46、48の曲率は、それぞれ対向するフロントサイドメンバ14の下壁32、内壁34、外壁36、上壁38の曲率と同じか、それよりも大きくされている。これは、曲面の曲率が大きいほど、応力が分散され易くなり、変形し難くなるからである。したがって、補強部材40は、引張変形側(前側曲折部26の場合はアッパーメンバ24側)に曲率が大きい壁部48を配置することが望ましい。
また、補強部材40の各角部43、45、47、49は、フロントサイドメンバ14の各角部33、35、37、39に接着剤(例えば接着強度の高い構造用接着剤)によって接着する構成にしてもよい。更に、この補強部材40は、互いに対向する壁部42と壁部48とを一体に連結する補強リブ52を有している。この補強リブ52は、フロントサイドメンバ14(補強部材40)の延在方向が長手方向とされた略平板状に形成されており、補強部材40の断面変形を抑制するようになっている。
詳細には、この補強リブ52は、補強部材40の上下方向の折れ曲がり変形や潰れ(座屈)変形に対する耐力を向上させるようになっている。なお、補強リブ52は、図示の態様に限定されるものではない。例えば補強部材40の左右方向の折れ曲がり変形や潰れ変形に対する耐力を向上させたければ、互いに対向する壁部44と壁部46とを一体に連結するように補強リブ52を設ければよい。
また、例えば補強部材40の上下方向及び左右方向の折れ曲がり変形や潰れ変形に対する耐力を向上させたければ、互いに対向する壁部42と壁部48及び互いに対向する壁部44と壁部46とをそれぞれ一体に連結するように補強リブ52を設ければよい(補強リブ52を断面十字状に形成すればよい)。つまり、補強リブ52は、補強部材40の折れ曲がり変形や潰れ変形を抑制したい方向に沿って設ければよい。
したがって、例えば互いに対向する角部43と角部49を一体に連結するように補強リブ52を設けてもよいし、互いに対向する角部45と角部47を一体に連結するように補強リブ52を設けてもよい。また、例えば互いに対向する角部43と角部49及び互いに対向する角部45と角部47をそれぞれ一体に連結するように補強リブ52を設けてもよい(補強リブ52を断面十字状に形成してもよい)。
また、補強部材40は、一例として射出成形によって製造されるようになっており、長手方向一端部側における車幅方向中央部に相当する、金型(図示省略)のゲートから繊維強化樹脂材が注入されて成形されることにより、各壁部42、44、46、48及び補強リブ52における繊維Fの配向が、その延在方向(フロントサイドメンバ14の長手方向)にほぼ沿うようになっている。
以上のような構成とされた第1実施形態に係る車両12の骨格構造10において、次にその作用について説明する。
フロントサイドメンバ14の前側曲折部26よりも車体前方側の直状部分には、図示しないサスペンションメンバを吊り下げた状態に支持する支持部や、図示しないエンジン及びトランスミッション(パワーユニット)を吊り下げた状態に支持するエンジンマウントが設けられている。そのため、車両12の走行中には、車両12に生じる振動により、支持部やエンジンマウントを介して、フロントサイドメンバ14の直状部分に車体下方側へ向かう荷重が入力される。
ここで、前側曲折部26は、予め屈曲(又は湾曲)形成されている部位であり、変形起点となる部位である。したがって、上記荷重の入力により、前側曲折部26が折れ曲がるように弾性変形されることがあり、その弾性変形量が増大すると、車体の剛性が低下し、車両12に振動や騒音が発生したり、車両12の操縦安定性能が低下したりする。
しかしながら、上記したように、前側曲折部26には補強部材40が設けられている。すなわち、補強部材40の各角部43、45、47、49が、フロントサイドメンバ14の前側曲折部26における各角部33、35、37、39に接触した状態で、その補強部材40が、フロントサイドメンバ14の前側曲折部26における閉断面形状内に設けられている(図3参照)。
これにより、フロントサイドメンバ14の下壁32、内壁34、外壁36、上壁38と、補強部材40の各壁部42、44、46、48とで4つの閉断面形状が形成されている。つまり、4つの閉断面形状が、それぞれ対向する2つの曲面で構成され、各閉断面形状自体の剛性(強度)が向上されている。
したがって、前側曲折部26が上方へ向かって折れ曲がるように弾性変形しようとしても、フロントサイドメンバ14と補強部材40とによって構成された4つの閉断面形状により、下壁32、内壁34、外壁36、上壁38及び各壁部42、44、46、48に掛かる応力を分散させることができ、フロントサイドメンバ14の上方へ向かって弾性変形させられることに対する耐力を向上させることができるので、車体の剛性低下を抑制することができる。
しかも、補強部材40における閉断面形状内には、少なくとも壁部42と壁部48とを一体に連結する略平板状の補強リブ52が、補強部材40の長手方向全体に亘って設けられており、また、各壁部42、44、46、48及び補強リブ52における繊維Fの配向が、補強部材40の延在方向とされているので(図2参照)、特に壁部48に発生する引張力に対する強い反力を生じさせることができる。
したがって、フロントサイドメンバ14における前側曲折部26の弾性変形領域の強度(剛性)はもちろん、塑性変形領域の強度(剛性)を向上させることができ、前側曲折部26の折れ曲がるような弾性変形を抑制することができる。よって、車両12の走行時において、車両12に生じる振動や騒音、更には車両12の操縦安定性能の低下を抑制又は防止することができる。
一方、図示しない障壁に車両12が前面衝突(フルラップ衝突やオフセット衝突)した場合には、図示しないフロントバンパリインフォースメントやクラッシュボックスを介して、その衝突荷重がフロントサイドメンバ14の前端部に入力される。
ここで、前側曲折部26や後側曲折部28は、予め屈曲(又は湾曲)形成されている部位であり、その最大屈曲部(又は最大曲率部)が変形起点となっている。しかしながら、フロントサイドメンバ14の前側曲折部26や後側曲折部28(最大屈曲部)には、上記したように、補強部材40が設けられて、その弾性変形領域及び塑性変形領域の強度(剛性)が向上されている。
すなわち、フロントサイドメンバ14の下壁32、内壁34、外壁36、上壁38と、補強部材40の各壁部42、44、46、48とで4つの閉断面形状が形成されるとともに、その4つの閉断面形状が、それぞれ曲面で構成されて、各閉断面形状自体の剛性(強度)が向上されている。
したがって、フロントサイドメンバ14の前端部に、前側曲折部26や後側曲折部28(最大屈曲部)を変形起点として上下方向へ折れ曲がるような曲げモーメント力(荷重)が入力されても、補強部材40によって構成された4つの閉断面形状により、フロントサイドメンバ14の上方又は下方へ向かって弾性変形及び塑性変形させられることに対する耐力を大幅に向上させることができる。
つまり、この補強部材40によれば、フロントサイドメンバ14の前側曲折部26や後側曲折部28(最大屈曲部)を変形起点とした折れ曲がり変形(塑性変形)を遅らせることができ、かつ効果的に抑制(緩和)することができる。そして、折れ曲がり変形(塑性変形)した後も、4つの閉断面形状の耐力により、フロントサイドメンバ14の前側曲折部26や後側曲折部28における断面崩壊を抑制することができる。
また、補強部材40における閉断面形状内には、少なくとも壁部42と壁部48とを一体に連結する略平板状の補強リブ52が、補強部材40の長手方向全体に亘って設けられていることから、フロントサイドメンバ14(補強部材40)の上方又は下方へ向かって弾性変形及び塑性変形させられることに対する耐力を更に向上させることができる。
そして、各壁部42、44、46、48及び補強リブ52における繊維Fの配向が、補強部材40の延在方向、即ちフロントサイドメンバ14の延在方向(長手方向)とされて、荷重の入力方向に沿っていることからも、フロントサイドメンバ14(補強部材40)の上方又は下方へ向かって弾性変形及び塑性変形させられることに対する耐力を更に向上させることができる。
したがって、車両12の前面衝突時において、前側曲折部26よりも車体前方側のフロントサイドメンバ14を、その軸方向(車体前後方向)に効率よく圧縮変形させる(潰れさせる)ことができ、入力された衝突荷重をフロントサイドメンバ14の直状部分で効率よく吸収させることができる(エネルギー吸収量を増加させることができる)。
つまり、このような構成の補強部材40により、折れ曲がり変形の発生が予測される前側曲折部26や後側曲折部28を局所的に効率よく補強することができるので、フロントサイドメンバ14の軸方向の圧縮変形不良及び前側曲折部26や後側曲折部28の折れ曲がり変形量の増大に伴う衝突安全性能の低下を抑制又は防止することができる。
よって、車両12の前面衝突時において、車室20の変形を抑制又は防止することができ、車室20の前後方向の空間を広く確保することができる。また、この補強部材40は、繊維強化樹脂製とされて軽量化されているため、板金等で補強されている構造に比べて、燃費を向上させることができるとともに、排気ガスを低減することができる。
更に、この補強部材40によれば、既存の設備や工程を使用して簡便に採用できるので、フロントサイドメンバ14内に補強部材40を設ける構成とされていても、その生産性の低下が抑制される。なお、リアフロアサイドメンバ16における前側曲折部や後側曲折部に補強部材40を設けた場合の作用も同様である。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る車両12の骨格構造10について説明する。なお、上記第1実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
図4に示されるように、この第2実施形態では、フロントサイドメンバ14の長手方向から見て、補強部材40の各角部43、45、47、49が、それぞれフロントサイドメンバ14の下壁32、外壁36、内壁34、上壁38の左右方向略中央部又は上下方向略中央部に接触する(又は接着剤によって接合される)ように、第1実施形態の補強部材40を反時計回りに90度回転させて配置されている。
つまり、補強部材40の各壁部42、44、46、48が、フロントサイドメンバ14の各角部35、33、39、37とそれぞれ対向することで複数(この場合は4つ)の閉断面形状を形成するようになっている。そして、この補強部材40では、下壁32及び上壁38に接触する(又は接合される)とともに互いに対向する角部43、49同士が、補強リブ52によって一体に連結されている。
このように、折れ曲がり変形させる荷重に対して最も変形し難い補強部材40の各稜線部である各角部43、45、47、49が、フロントサイドメンバ14の下壁32、外壁36、内壁34、上壁38と正対し、かつ4つの閉断面形状内に、フロントサイドメンバ14の各稜線部である各角部33、35、37、39が含まれていると、その4つの閉断面形状自体の剛性(強度)をより一層向上させることができる。
すなわち、フロントサイドメンバ14(補強部材40)の上下方向及び左右方向の折れ曲がり変形や潰れ変形に対する耐力をより一層向上させることができる。よって、前側曲折部26や後側曲折部28(最大屈曲部)を変形起点としたフロントサイドメンバ14の折れ曲がり変形(塑性変形)を更に抑制することができ、その断面崩壊を更に抑制することができる。
なお、この第2実施形態の場合、図5に示されるように、フロントサイドメンバ14の下壁32、内壁34、外壁36、上壁38の各壁面32A、34A、36A、38Aが外方側へ膨らむような曲面形状に形成されていなくてもよい。また、補強部材40の各壁部42、44、46、48の各壁面42A、44A、46A、48Aもフロントサイドメンバ14の内方側へ凹むような曲面形状に形成されていなくてもよい。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係る車両12の骨格構造10について説明する。なお、上記第1実施形態及び第2実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
図6、図7に示されるように、この第3実施形態では、フロントサイドメンバ14の長手方向から見て、補強部材40の各壁部42、44、46、48の壁面42A、44A、46A、48Aの所定位置に、少なくともフロントサイドメンバ14の各角部35、33、39、37にそれぞれ近接又は当接させる複数枚(この場合は4枚)の隔壁リブ54が一体に設けられている。
詳細に説明すると、各隔壁リブ54は、フロントサイドメンバ14の長手方向から見て、各壁部42、44、46、48と各角部35、33、39、37とで構成する閉断面形状とほぼ同一の略三角形状に形成されており、各壁部42、44、46、48の各壁面42A、44A、46A、48Aに垂直に立設されている。
そして、各隔壁リブ54の周縁部における端面は、それぞれフロントサイドメンバ14の下壁32、内壁34、外壁36、上壁38の各壁面32A、34A、36A、38Aに近接又は当接している。したがって、各隔壁リブ54により、フロントサイドメンバ14の各角部35、33、39、37における断面変形(各壁面42A、44A、46A、48Aへ接近するような凹変形)を抑制又は防止することができる。
特に、図6に示されるように、各隔壁リブ54を、前側曲折部26(後側曲折部28も同様)における最大屈曲部(又は最大曲率部)Pに立設すると、車両12が前面衝突したときなど、荷重の入力によって発生するフロントサイドメンバ14の最大屈曲部Pを起点とした曲げ変形をより効果的に抑制又は防止することができる。なお、本実施形態における「最大屈曲部(又は最大曲率部)」には、正確な最大屈曲部(又は最大曲率部)から前後方向へ多少ずれた位置も含まれる。
また、図示の各隔壁リブ54は、フロントサイドメンバ14の長手方向における1カ所に設けられているが、例えばフロントサイドメンバ14の長手方向における複数箇所に所定の間隔を空けて(例えば等間隔に)設けられていてもよい。隔壁リブ54の枚数に比例して補強部材40の強度(剛性)が向上される。また、各隔壁リブ54の周縁部における端面を、それぞれ各壁面32A、34A、36A、38Aに接着剤によって接合してもよく、接合した方がフロントサイドメンバ14の曲げ変形に対する耐力が更に向上される。
また、各隔壁リブ54における繊維Fの配向は、各壁部42、44、46、48の壁面42A、44A、46A、48Aから、各角部35、33、39、37へ向かう方向に沿っている。これにより、各隔壁リブ54の強度(剛性)が向上され、上記断面変形が更に抑制又は防止される。また、各隔壁リブ54の板厚は、特に限定されないが、例えば各壁部42、44、46、48の板厚や補強リブ52の板厚と同一とされていればよい。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態に係る車両12の骨格構造10について説明する。なお、上記第1実施形態〜第3実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
図8、図9に示されるように、この第4実施形態では、補強部材40が、互いに嵌合されることで閉断面形状を形成する第1部材56と第2部材58とに分割されている。詳細に説明すると、第1部材56は、壁部42、44と補強リブ52とを有している。そして、第2部材58は、壁部46、48を有している。
更に、第1部材56と第2部材58は、各角部45、47、49において、嵌合手段60を有している。例えば図10に示されるように、第1部材56における補強リブ52の上端部(自由端部)には、フロントサイドメンバ14の長手方向から見て、略二等辺三角形状(又は略正三角形状)の嵌合部62が形成されており、第2部材58の角部49には、下方へ開口する凹状の被嵌合部64が形成されている。
そして、被嵌合部64の下端部に形成された開口部65の幅(補強部材40の長手方向と直交する方向の間隔)は、嵌合部62の下端部における最大幅(補強部材40の長手方向と直交する方向の厚さ)よりも小さく形成されている。したがって、嵌合部62の被嵌合部64に対する下方からの進入に伴い、開口部65を形成する被嵌合部64の下端部が、弾性変形して嵌合部62を受け入れ、その後、復元することにより、嵌合部62が外れないように係止するようになっている。
また、例えば図11に示されるように、第1部材56における角部47には、上方へ開口する凹状の被嵌合部66が形成されており、その被嵌合部66内の内側壁には、下方へ突出する爪部67が一体に形成されている。そして、第2部材58における壁部48の下端部(自由端部)には、嵌合部としての上方へ突出する爪部68が一体に形成されている。
したがって、爪部68が被嵌合部66内に上方から挿入されて爪部67に係止されることにより、爪部68が被嵌合部66から外れないようになっている。なお、第1部材56における角部45にも同様の被嵌合部66(爪部67)が形成され、第2部材58における壁部46にも同様の爪部68が形成されており、上記のように爪部68が爪部67に係止されるようになっている。
また、図10、図11に示されるように、被嵌合部64、66内に、予め接着剤Jを充填しておき、嵌合部62や爪部68が、被嵌合部64や被嵌合部66(爪部67)に係止(嵌合)されたときに、その嵌合部62や爪部68が、被嵌合部64や被嵌合部66に接合される構成にしてもよい。この場合、補強部材40の各角部45、47、49の強度(剛性)を更に向上させることができる。
また、第1部材56は、各角部43、45、47が、それぞれ下壁32、外壁36、内壁34に接着剤によって接合されることで、アンダーメンバ22内に予め配置され、第2部材58は、角部49が上壁38に接着剤によって接合されることで、アッパーメンバ24内に予め配置されるようになっている。
これにより、アンダーメンバ22に対するアッパーメンバ24の接合に伴い、第1部材56と第2部材58とが互いに嵌合して、閉断面形状の補強部材40を形成するようになっている。つまり、この第4実施形態によれば、フロントサイドメンバ14に対する補強部材40の組込性が向上され、生産性の低下が更に抑制される。
<第5実施形態>
最後に、第5実施形態に係る車両12の骨格構造10について説明する。なお、上記第1実施形態〜第4実施形態と同等の部位には、同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
図12に示されるように、この第5実施形態に係る補強部材50は、上記第1実施形態〜第4実施形態に係る補強部材40とは繊維Fの配向が異なっている。すなわち、この補強部材50は、繊維Fの配向が周方向に沿っており、例えば閉断面形状に形成されたフロントサイドメンバ14の最大屈曲部(又は最大曲率部)のみを局部的に補強するバルクヘッド(隔壁)として用いることができるようになっている。
このような補強部材50でも、前側曲折部26や後側曲折部28における曲げ変形を抑制することができる。なお、この補強部材50は、例えば角部49における車体前後方向中央部に相当する、金型(図示省略)のゲートから繊維強化樹脂材が注入されて射出成形されることにより、各壁部42、44、46、48における繊維Fの配向が、その周方向(フロントサイドメンバ14の長手方向と直交する方向)にほぼ沿うようになっている。
また、この補強部材50は、図12(A)に示されるように、筒状に形成されていてもよいし、図12(B)に示されるように、筒状の内部が薄板部51で閉塞された形状に形成されていてもよい。薄板部51を有する補強部材50の方が、より補強効果を高めることができる。
更に、この補強部材50に、上記第1実施形態〜第4実施形態のような補強リブ52を設けるようにしてもよい。逆に、上記第1実施形態〜第4実施形態における補強部材40に、補強リブ52ではなく、薄板部51を最大屈曲部に1つ又は長手方向に所定の間隔を空けて(最大屈曲部を含んで)複数設ける構成にしてもよい。
以上、本実施形態に係る車両12の骨格構造10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る車両12の骨格構造10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、フロントサイドメンバ14や補強部材40、50は、図示された略四角筒状に形成されるものに限定されるものではなく、四角筒状以外の多角筒状や円筒状に形成されていてもよい。
また、補強部材40、50は、フロントサイドメンバ14内に設けられる構成に限定されるものではなく、車両12の衝突時に折れ曲がり変形の発生が予測される全ての骨格部材に設けることが可能である。すなわち、補強部材40、50は、車両12の骨格を構成する閉断面形状の骨格部材のうち、予め屈曲(又は湾曲)形成されている部位に設けられる構成に限定されるものではない。
例えば、フロアパネル(図示省略)とで閉断面形状を形成する断面略ハット型形状で直状のセンタークロスメンバ(図示省略)の内部や、図1に示されるように、断面略ハット型形状とされたインナパネルとアウタパネルとで閉断面形状が形成されて、車体上下方向へ略直状に延在するセンターピラー13の内部等に、補強部材40、50を設けるようにしてもよい。
また、補強部材40、50は、フロントサイドメンバ14やセンターピラー13の閉断面形状内にインサート成形やプリプレグ成形によって設けられる構成とされてもよい。また、補強部材40、50(補強リブ52や隔壁リブ54を含む)を成形する際、例えば繊維Fの配向が所望の方向となるように、予め繊維シートを金型内にセットしてから樹脂材で成形するようにしてもよい。
更に、フロントサイドメンバ14に対する補強部材40、50の接合は、接着剤に限定されるものではなく、例えば図示しないボルト・ナットによって接合する構成にしてもよい。この場合、補強部材40、50に予めナットをインサート成形によって設ける構成にしてもよい。
また、各実施形態における構成は、相互に適用可能である。例えば、第3実施形態における隔壁リブ54を第4実施形態における第1部材56及び第2部材56における各壁部42、44、46、48に立設してもよい。また、第1実施形態に係る補強部材40を第4実施形態のように第1部材56と第2部材58とに分割して嵌合される構成にしてもよい。
10 骨格構造
12 車両
14 フロントサイドメンバ(骨格部材)
32、34、36、38 壁部(第1壁部)
33、35、37、39 角部(第1角部)
40 補強部材
42、44、46、48 壁部(第2壁部)
43、45、47、49 角部(第2角部)
50 補強部材
52 補強リブ
54 隔壁リブ
56 第1部材
58 第2部材

Claims (7)

  1. 複数の第1壁部と複数の第1角部とを有する閉断面形状に形成され、車両の骨格を構成する骨格部材と、
    複数の第2壁部と複数の第2角部とを有する閉断面形状に形成されるとともに、前記複数の第2角部が前記複数の第1壁部又は前記複数の第1角部にそれぞれ接触して前記骨格部材の閉断面形状内に配置され、前記複数の第2壁部が前記複数の第1壁部又は前記複数の第1角部とそれぞれ対向することで複数の閉断面形状を形成する繊維強化樹脂製の補強部材と、
    を備え
    前記複数の第1壁部又は前記複数の第1角部とそれぞれ対向する前記複数の第2壁部の壁面は、前記骨格部材の長手方向から見た断面視で、前記骨格部材の内方側へ凹む曲面形状に形成されていることを特徴とする車両の骨格構造。
  2. 前記複数の第壁部とそれぞれ対向するか、又は前記複数の第2角部がそれぞれ接触する前記複数の第1壁部の壁面は、前記骨格部材の長手方向から見た断面視で、前記骨格部材の外方側へ膨らむ曲面形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の骨格構造。
  3. 前記補強部材の閉断面形状内に、互いに対向する前記第2壁部同士又は前記第2角部同士を連結する補強リブが設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両の骨格構造。
  4. 前記複数の第1角部とそれぞれ対向する前記複数の第2壁部の壁面に、前記骨格部材の長手方向から見て、少なくとも前記複数の第1角部にそれぞれ近接又は当接させる隔壁リブが設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両の骨格構造。
  5. 前記補強部材における繊維の配向は、前記骨格部材の長手方向に沿っていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の車両の骨格構造。
  6. 前記隔壁リブにおける繊維の配向は、前記第2壁部から前記第1角部に向かう方向に沿っていることを特徴とする請求項に記載の車両の骨格構造。
  7. 前記補強部材は、互いに嵌合されることで閉断面形状を形成する第1部材と第2部材とで構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の車両の骨格構造。
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