JP5980509B2 - 電池残量測定システム及び電池残量測定方法 - Google Patents

電池残量測定システム及び電池残量測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5980509B2
JP5980509B2 JP2012003568A JP2012003568A JP5980509B2 JP 5980509 B2 JP5980509 B2 JP 5980509B2 JP 2012003568 A JP2012003568 A JP 2012003568A JP 2012003568 A JP2012003568 A JP 2012003568A JP 5980509 B2 JP5980509 B2 JP 5980509B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
remaining
amount
discharge amount
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012003568A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013142638A (ja
Inventor
仁志 遠藤
仁志 遠藤
健太郎 小藤田
健太郎 小藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lapis Semiconductor Co Ltd
Original Assignee
Lapis Semiconductor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lapis Semiconductor Co Ltd filed Critical Lapis Semiconductor Co Ltd
Priority to JP2012003568A priority Critical patent/JP5980509B2/ja
Priority to US13/731,131 priority patent/US9077197B2/en
Priority to CN201310011770.1A priority patent/CN103207372B/zh
Publication of JP2013142638A publication Critical patent/JP2013142638A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5980509B2 publication Critical patent/JP5980509B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/367Software therefor, e.g. for battery testing using modelling or look-up tables
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
    • G01R31/382Arrangements for monitoring battery or accumulator variables, e.g. SoC
    • G01R31/3842Arrangements for monitoring battery or accumulator variables, e.g. SoC combining voltage and current measurements
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/42Methods or arrangements for servicing or maintenance of secondary cells or secondary half-cells
    • H01M10/48Accumulators combined with arrangements for measuring, testing or indicating the condition of cells, e.g. the level or density of the electrolyte
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M10/00Secondary cells; Manufacture thereof
    • H01M10/42Methods or arrangements for servicing or maintenance of secondary cells or secondary half-cells
    • H01M10/48Accumulators combined with arrangements for measuring, testing or indicating the condition of cells, e.g. the level or density of the electrolyte
    • H01M10/486Accumulators combined with arrangements for measuring, testing or indicating the condition of cells, e.g. the level or density of the electrolyte for measuring temperature
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Power Engineering (AREA)

Description

本発明は、電池残量測定システム及び電池残量測定方法に関するものである。
一般に、電池の充電状態(stage of charge:SOC)と呼ばれる相対的な充電レベルは電池(バッテリ)の充電容量(例えば、公称電池容量)に対する充電残量(電池残量)の比率として定義される。そこで、「クーロンカウント」と呼ばれる方法を使用して、電荷の流れの測定と監視を行う必要がある。実際のクーロンカウント処理は、電池に流れ込む電流と、電池から流れ出す電流を積算することによって実現する。一般に、電池の負極と直列に小さな抵抗を接続し、高分解能のADC(アナログ・デジタルコンバータ)を使用してこれらの電流を測定する。
電池の電池残量を測定する電池残量測定システムに関する技術として、例えば、特許文献1には、充放電に伴う電池残量を非放電量(放電できないとみなされる電気量)まで考慮して算出する方法、及び電池の特性に応じた非放電量特性をメモリに格納する技術が記載されている。
特開2007−327971号公報
ところで、本発明者らは、特性(例えば、充電容量・公称電池容量)の異なる電池の電池残量を同一の電池残量測定システムで測定可能とすることにより、電池残量測定システムの作り分け(特性に応じた作り分け)を回避して、システム作成コストを低減することを検討した。
そこで、当該思想を従来の電池残量測定システムで実現することを検討したが、例えば、特許文献1に開示されている技術(電池の残量計測装置)では、電池の非放電量特性が予めメモリに格納されていることを前提としているため、特性が異なる電池の電池残量を同一の電池残量測定システムで測定しようとしても、電池の種類によって非放電量特性が異なるために特性の異なる電池に差し換えて使用した場合には、電池残量を正確に測定することはできなかった。
本発明は、上述した問題を解決するために提案されたものであり、特性の異なる電池の電池残量を正確に測定することができる、電池残量測定システム及び電池残量測定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電池残量測定システムは、電池の周囲の温度と前記電池から放電される電流の電流値とに応じた基準非放電量を記憶した第1記憶手段と、前記電池とは公称電池容量が異なる測定対象電池から放電される電流の電流値を検出すると共に前記測定対象電池から放電される電流の電流値を出力する電流検出手段と、前記電流検出手段が出力する前記測定対象電池から放電される電流の電流値が入力され、前記測定対象電池の周囲の温度と前記電流検出手段から入力された前記測定対象電池から放電される電流の電流値とに応じた前記基準非放電量を前記第1記憶手段から取得し、取得した前記基準非放電量と前測定対象電池の公称電池容量とに応じた非放電量に基づいて現在の電池残量を演算する演算手段と、を備えた。
また、本発明の電池残量測定システムは、電池の周囲の温度と前記電池から放電される電流の電流値とに応じた基準非放電量を記憶した第1記憶手段と、測定対象電池から放電される電流の電流値を検出すると共に前記電流値を出力する電流検出手段と、前記電流値が入力され、前記測定対象電池の周囲の温度と前記電流値を前記測定対象電池の公称電池容量で正規化した正規化電流値とに応じた前記基準非放電量を前記第1記憶手段から取得し、前記電池の公称電池容量と前記測定対象電池の公称電池容量とに応じた比例ゲイン定数を前記基準非放電量に乗算した非放電量に応じた現在の電池残量を演算する演算手段と、を備えた。
また、本発明の電池残量測定方法は、第1記憶手段に電池の周囲の温度と電池から放電される電流の電流値とに応じて予め定められた基準非放電量が記憶された状態で、電流検出部により、前記電池とは公称電池容量が異なる測定対象電池から放電される電流の電流値を検出する電流検知工程と、演算手段により、前記電池において放電動作が行われた場合に、前記測定対象電池の周囲の温度と、前記電流値とに応じた前記基準非放電量を前記第1記憶手段から取得し、取得した前記基準非放電量と、前記測定対象電池の公称電池容量とに応じた非放電量に基づいて現在の電池残量を第2記憶手段に出力する電池残量出力工程と、を備えた。
本発明によれば、特性の異なる電池の電池残量を正確に測定することができる、という効果を奏する。
本実施の形態の電池残量測定システムの概略構成の一例を示す概略構成図である。 本実施の形態の電池残量計算プログラムの概略仕様及びリファレンスデータの概略を示す説明図である。 本実施の形態の電池残量測定システムにおける公称電池容量格納処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施の形態の電池残量測定システムにおける電池残量格納処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施の形態の電池残量測定システムで用いられる、基準となる公称電池容量における温度と電池電圧と放電量との対応関係を示すテーブル(リファレンスデータ)の一例を示す説明図である。 本実施の形態の電池残量測定システムで用いられる、公称電池容量が2000mAhにおける、電流の上限が1000mA、非放電量の上限が1000mAhまでの温度と電流と非放電量との対応関係を示すテーブル(リファレンスデータ)の一例を示す説明図である。 本実施の形態の電池残量測定システムにおける電池残量算出処理全体の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施の形態の電池残量測定システムにおける無負荷時処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施の形態の電池残量測定システムにおける充電時処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施の形態の電池残量測定システムにおける放電時処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施の形態の電池残量測定システムの概略構成のその他の例を示す概略構成図である。 本実施の形態の電池残量測定システムの概略構成のその他の例を示す概略構成図である。
以下、図面を参照して、本実施の形態の電池残量測定システムについて説明する。
まず、本実施の形態の電池残量測定システムの全体の概略構成について説明する。本実施の形態の電池残量測定システムの概略構成の一例を図1に示す。なお、本実施の形態では、具体的一例として、二次電池としてリチウムイオン電池が複数直列に接続された電池セル群1の電池残量を測定する電池残量測定システム10について説明する。
電池セル群1は、図1に示すように、複数の電池セル(リチウムイオン電池)が直列に接続されており、最高電位側の電圧が電池残量測定システム10(アナログフロントエンドIC12)に電源電圧VCCとして供給されるように構成されている。また、最低電位側の電圧が電池残量測定システム10のGND電圧として供給されるように構成されている。
本実施の形態の電池残量測定システム10は、アナログフロントエンドIC12と、8ビット MCU14と、温度計16と、記憶部18と、を備えている。
アナログフロントエンドIC12は、電池セル群1の電池電圧を検出する機能等を有しており、スイッチング素子群20、電圧計測回路22、電流計測回路24、及び充電器/負荷検出部26を備えている。スイッチング素子群20は、電池セル群1の各電池セルに対応した複数のスイッチング素子を備えており、スイッチング素子のオン・オフが制御されることにより、電池セル群1から電池セルを選択すると共に、電池セルの電圧を均等化する機能を有している。スイッチング素子群20により選択された電池セルの最高位側の電圧値、及び最低電位側の電圧値は、電圧計測回路22は電圧計測回路22に出力される。電圧計測回路22は、出力された電圧値に基づいて、スイッチング素子群20で選択した電池セルの電圧を計測して出力する機能を有している。
なお、本実施の形態の電池残量測定システム10では、電圧計測回路22で計測された電池セル群1の電池セル電圧に基づいて、各電池セルの電圧が均等になるように制御する機能を有している。例えば、電池セル電圧が高い場合(全電池セル電圧の平均値または所定値よりも高い場合)は、当該電池セルの高電位側と低電位側との間を図示を省略した放電回路により短絡させて、放電させることにより各電池セルの電池電圧を均等化させる。このように、各電池セル電圧が均等になるように制御されているため、本実施の形態では、電池残量(電池容量の残量)は、各電池セルで均等(同一)な状態になっている。
電流計測回路24は、電池セル群1の最低電位側に接続されており、電池セル群1全体に対する電流を計測する機能を有している。なお、本実施の形態では、電流計測回路24が電池セル群1の最低電位側に接続されているがこれに限らず、電池セル群1全体に対する電流を計測できる位置に接続されていればよい。例えば、電池セル群1の最高電位側に接続されていてもよいし、その他の箇所であってもよい。電圧計測回路22により計測された電圧値、及び電流計測回路24により計測された電流値は、8ビット MCU14に出力される。本実施の形態では、このように電流計測回路24は、電池セル群1全体に対する電流を計測しているが、本実施の形態の電池残量測定システム10においては、電池セル群1の各電池セルの電池電圧は上述のように均等化されているため、各電池セル毎に個別で測定する必要がない。
また、充電器/負荷検出部26は、電池セル群1の最低電位側に接続されている。充電器/負荷検出部26は、充電器2または負荷4が電池セル群1に着脱されたか否かを検出する機能を有しており、検出結果は、8ビット MCU14に通知される。
本実施の形態では、アナログフロントエンドIC12と8ビット MCU14との間は、具体的一例としてI2C(Inter−Integrated Circuit)インターフェース(図示省略)により接続されている。なお、これに限らず、アナログフロントエンドIC12と8ビット MCU14との間は、同期式シリアルインターフェース(SPI)を用いてもよい。また、パラレルインターフェイスを用いてもよい。なおSPIを用いることにより、電池残量測定システム10を車載システムとして用いた場合には、ノイズの影響を受けにくくなるという効果が得られる。
8ビット MCU14は、本発明の演算手段の一例に相当し、電池セル群1の電池セルの電池残量を算出する機能を有している。なお、本実施の形態では、具体的一例として8ビットのマイコンで構成しているがこれに限定されるものではない。8ビット MCU14は、ADC40、CPU42、記憶部44、内部RAM46、及びインターフェース48を備えている。
ADC40は、アナログフロントエンドIC12から入力されたアナログデータ(電圧値/電流値)をデジタルデータに変換して、CPU42に出力する機能を有する、アナログ・デジタルコンバータである。なお、アナログフロントエンドIC12がADC40に相当するアナログ・デジタルコンバータを備え、アナログフロントエンドIC12内でアナログデータをデジタルデータに変換して、変換したデジタルデータを8ビット MCU14に出力するようにしてもよい。
CPU42は、記憶部44に格納されているプログラムに従ってデジタル演算処理を実行する機能を有している。記憶部44は、本実施の形態に用いられる電池残量計算プログラム等、CPU42での処理に使用される各種プログラムや設定値等を記憶する機能を有する不揮発性の記憶部である。また、本実施の形態では、電池残量の計算に用いられる各種リファレンスデータを記憶する機能を有する。なお、不揮発性の記憶部であれば特に限定されるものではなく、例えば、FLASH ROM等が挙げられる。
各々詳細は後述するが、電池残量計算プログラムの概略仕様及びリファレンスデータの概略を図2に示す。なお、本実施の形態では、電池残量計算プログラムやリファレンスデータが記憶部44に予め格納されている構成としているがこれに限らず、電池残量計算プログラムやリファレンスデータが記憶された記憶媒体や外部装置(図示省略)等から記憶部44にインストールされるように構成してもよい。
また、内部RAM46は、CPU42で電池残量計算プログラム等を実行する際の作業用の領域を確保する機能を有しており、プログラムの実行時に一時的に使用するデータを格納する機能を有している。
インターフェース48は、PC8と通信を行う機能を有しており、PC8から入力されたデータ(本実施の形態では、公称電池容量・詳細後述)を8ビット MCU14に入力するためのものである。具体的一例として、本実施の形態では、シリアルインターフェースを用いている。
温度計16は、電池セル群1の周囲温度を計測するためのものであり、例えば、サーミスタ等により構成される。温度計16で計測された計測値(アナログの温度データ)は、ADC40を介してCPU42に入力される。記憶部18は、公称電池容量等の各種データを記憶する機能を有する不揮発性の記憶部である。なお、不揮発性の記憶部であれば、特に限定されるものではなく例えば、EEPROM等が挙げられる。
充電器2は、電池セル群1の各電池セルの電圧を充電する機能を有するものであり、また、負荷4は、電池セル群1の各電池セルの電圧を放電する機能を有するものである。本実施の形態の充電器2としては、例えば、電源や発電装置等が挙げられる。また、負荷4としては、モータ等が挙げられる。いずれも一般的な技術を用いており、特に限定されるものではないため、ここでは説明を省略する。なお、本実施の形態では、充電器2及び負荷4は、電池セル群1(電池残量測定システム10)に常時接続されているのではなく、必要に応じて接続される。
次に、本実施の形態の電池残量測定システム10の電池セル群1の電池残量測定動作について説明する。
まず、本実施の形態の電池残量測定システム10では、電源投入時等のプログラムの初期化処理において、電池セル群1の電池セルの公称電池容量(xAh)を入力し、記憶部18に格納する公称電池容量格納処理を行う。当該公称電池容量格納処理の流れの一例のフローチャートを図3に示す。
ステップ100では、ユーザが電池セル群1の公称電池容量をPC8のコンソールよりインターフェース48を経由して電池残量測定システム10に入力する。次のステップ102では、入力された公称電池容量を記憶部18に格納した後、本処理を終了する。当該公称電池容量格納処理により、電池残量測定システム10の現在の測定対象である電池セル群1の公称電池容量が記憶部18に格納された状態になる。
以後、測定対象の電池セル群1を公称電池容量が異なる電池セル群1に変更する場合は、同様に図3に示した公称電池容量格納処理を行うことにより、測定対象となる電池セル群1の公称電池容量を記憶部18に格納する。
また、電池セル群1の電池残量を8ビット MCU14の内部RAM46に格納する電池残量格納処理を行う。当該電池残量格納処理の流れの一例のフローチャートを図4に示す。
まず、ステップ200では、記憶部18に測定対象の電池セル群1の電池残量が格納されているか否か判断する。格納されている場合は、ステップ202へ進み、記憶部18から電池残量を読み出して、次のステップ204では読み出した電池残量を内部RAM46に格納した後、本処理を終了する。
一方、初めて電池セル群1を電池残量測定システム10に接続した場合や、測定対象の電池セル群1を変更した場合等は、測定対象となる当該電池セル群1の電池残量が記憶部18に格納されていない状態であるため、ステップ206へ進む。
ステップ206では、電池セル群1の全電池セルの電圧を電圧計測回路22で計測し、次のステップ208では、計測した電圧値が閾値Veint(電池残量の有無を判断するために予め記憶部18に格納しておいた閾値データ)未満であるか否かを判断する。閾値Veint未満の測定値(電池電圧値)が存在した場合は、ステップ210へ進み、ステップ210では、電池残量=0(電池残量無)として、記憶部18に電池残量を格納した後、本処理を終了する。
一方、全ての電池セルの測定値(電池電圧)が閾値Veint以上である場合は、公称電池容量を100%とした場合の公称電池容量に対応した電池残量を算出して記憶部18に格納した後、本処理を終了する。当該電池残量格納処理により、電池残量測定システム10の現在の測定対象である電池セル群1の現在の電池残量が8ビット MCU14の内部RAM46に格納された状態になる。
(電池残量算出処理)
上記公称電池容量格納処理により、測定対象の電池セル群1の公称電池容量が記憶部18に格納されると共に、測定対象の電池セル群1の現在の電池残量が内部RAM46に格納された状態において、本実施の形態の電池残量測定システム10の8ビット MCU14のCPU42において、電池残量算出処理が行われる。本実施の形態では、具体的には、記憶部44に格納されている電池残量計算プログラムが実行されることにより、電池残量算出処理が実行される。
なお、本実施の形態では、当該電池残量算出処理が行われる前に、予めリファレンスデータ(リファレンスデータ31及びリファレンスデータ32)を、8ビット MCU14の記憶部44に記憶させておく。ここで、リファレンスデータについて説明しておく。
本実施の形態の電池残量測定システム10では、2種類のリファレンスデータとして、リファレンスデータ31及びリファレンスデータ32を用いている。リファレンスデータ31は、電池セル群1の基準となる公称電池容量における温度(電池セル群1の周囲温度)と電池電圧と放電量との対応関係を示すテーブルであり、無負荷時処理(詳細後述)において、電池残量を算出するために用いるものである。リファレンスデータ31(テーブル)の一例を図5に示す。なお、本実施の形態では、具体的一例として、公称電池容量が2000mAhの電池セル群1(リチウムイオン電池)の温度と電圧と放電量との対応関係を予め取得し、取得したデータを公称電池容量1000mAhとした場合に変換したデータをテーブル化したものをリファレンスデータ31として用いている。すなわち、本実施の形態では、公称電池容量1000mAhを基準公称電池容量とし、基準公称電池容量における電池セル群1(リチウムイオン電池)のリファレンスデータ31が記憶部44に予め格納されている。
一方、リファレンスデータ32は、温度(電池セル群1の周囲温度)と電流と非放電量との対応関係を示すテーブルであり、放電時処理(詳細後述)において、電池残量を算出するために用いるものである。リファレンスデータ32(テーブル)の一例を図6に示す。なお、一般に電池(バッテリ)に蓄えられた電気量は、全てが放電されるのではなく、温度や電流等の放電条件に応じて放電できない電気量が存在している。本実施の形態ではこのような放電できない電気量を非放電量と称している。
なお、本実施の形態では、具体的一例として、公称電池容量が2000mAhの電池セル群1(リチウムイオン電池)の温度と電流と非放電量との対応関係を予め取得し、取得したデータのうち、電流の上限が1000mA、非放電量の上限が1000mAhまでのデータをテーブル化したものをリファレンスデータ32として記憶部44に予め格納して用いている。
次に、本実施の形態の電池残測定システム10における電池残量算出処理の流れについて詳細に説明する。図7に、本実施の形態の電池残量算出処理全体の流れの一例のフローチャートを示す。
ステップ300では、充電器/負荷検出部26から充電器2または負荷4が電池セル群1に接続されたことを検知したことを示す情報の通知を受けたか否かを判断する。通知を受けた場合(充電器2または負荷4が接続された場合)は、ステップ306へ進む。一方、通知を受けていない場合は、ステップ302へ進み、一定時間(本実施の形態では、具体的一例として1時間)が経過したか否かを図示を省略したタイマ等により判断する。経過していない場合は、ステップ300に戻る。一方、経過した場合、すなわち、一定時間以上、電池セル群1に充電器2及び負荷4のいずれも接続されていない場合は、ステップ304へ進み、無負荷時処理(詳細後述)を行った後、ステップ306へ進む。なお、本実施の形態では、電池セル群1に充電器2及び負荷4のいずれも接続されていない状態を「無負荷」と称している。このような無負荷状態の具体的一例としては、例えば、電池残量測定システム10が車載システムである場合は、車両のエンジンが切られている状態、また例えば、パソコンに用いられている場合は、当該パソコンの電源がオフしている状態が挙げられる。
ステップ305では、充電器2の接続を検知したか否か判断する。電池セル群1に充電器2が接続された場合(充電器2検知の連絡を受けた場合)は充電動作発生と判断し、ステップ308へ進み、ステップ308で充電時処理(詳細後述)を行って電池残量を算出して内部RAM46に格納した後、ステップ312へ進む。一方、電池セル群1に負荷4が接続された場合(負荷4検知の連絡を受けた場合)は放電動作発生と判断して、ステップ310へ進み、ステップ310で放電時処理(詳細後述)を行って電池残量を算出して内部RAM46に格納した後、ステップ312へ進む。
ステップ312では、電池残量算出処理を終了するか否か判断する。終了しない場合は、ステップ300に戻り、本処理を繰り返す。一方、終了する場合は、本処理を終了する。
次に、上述のステップ304の無負荷時処理、ステップ308の充電時処理、及びステップ310の放電時処理の詳細について各々説明する。
(無負荷時処理)
まず無負荷時処理について説明する。本実施の形態における無負荷時処理の流れの一例のフローチャートを図8に示す。
ステップ400では、無負荷状態が一定時間継続しているため、省電力モードへ移行する。省電力モードとは、電池残測定システム10で消費される電力を抑制するためのモードであり、例えば、CPU42が停止されたり、各種ペリフェラル等も停止したりする状態である。
次のステップ402では、充電器/負荷検出部26から充電器2または負荷4が電池セル群1に接続されたことを検知したことを示す情報の通知を受けたか否かを判断する。通知を受けていない場合は、待機状態になり、省電力モードを継続する。一方、通知を受けた場合は、ステップ404へ進み、ステップ404では、省電力モードから復帰する。
次のステップ406では、温度計16から現在の温度を取得すると共に、電圧計測回路22から現時点の電池電圧を取得し、それぞれA/D変換したデジタルデータとする。次のステップ408では、取得した温度と電池電圧とからリファレンスデータ31に基づいて、放電量を考慮して電池残量を算出する。なお、この際、記憶部44に格納されているリファレンスデータ31は、公称電池容量1000mAhのリファレンスデータであるため、現在の測定対象となっている電池セル群1の公称電池容量に換算する必要がある。そのため、現在の電池セル群1の公称電池容量(記憶部18に格納)との比例ゲイン定数(現在の電池セル群1の公称電池容量/1000mAh)をリファレンスデータ31の参照値に乗じて電池残量を算出する。そして、算出した電池残量を現在内部RAM46に格納されている電池残量と置き換えた後、本処理を終了する。
このように本実施の形態では、当該無負荷時処理により、一定時間、無負荷状態が継続された場合は、省電力モードに移行し、省電力モードから復帰する場合は、復帰時点の電池セル群1周囲の温度及び電池電圧に応じて放電量を考慮して、復帰時点の電池セル群1の電池残量を算出し、内部RAM46に格納する。従って、復帰時点の電池残量を正確に測定し、内部RAM46に格納した状態とすることができる。
(充電時処理)
次に、充電時処理について説明する。本実施の形態における充電時処理の流れの一例のフローチャートを図9に示す。
充電動作が発生しているため、ステップ500では、一定時間間隔(本実施の形態では、具体的一例として10ms)でアナログフロントエンドIC12の電流計測回路24で計測した電流データを取得する。次のステップ502では、取得した電流データ(測定値)をADC40でA/D変換しデジタルデータにする。次のステップ504ではA/D変換したデジタルデータを内部RAM46に格納してある電池残量に加算(積算)する。すなわち、電池残量に充電量を加算(積算)する。
次のステップ506では、電圧計測回路22から現時点の電池電圧を取得し、それぞれA/D変換したデジタルデータとし、その値が過充電条件として予め定めた閾値以上であるか否かを判断する。閾値未満の場合は、ステップ510へ進む。一方、閾値以上の場合は、ステップ508へ進み、過充電状態であるため、現時点の電池残量を公称電池容量の100%の電量(いわゆる、バッテリ容量)とする。さらに、ステップ510では、電池残量を内部RAM46に格納した後、本処理を終了する。
このように本実施の形態では、当該充電時処理により、充電量を加算(積算)することにより電池残量を算出し、内部RAM46に格納する。また、現時点の電池電圧が過充電条件として予め定めた閾値以上の場合は、過充電状態と判断して、電池残量を100%の公称電池容量(バッテリ容量)として算出する。従って、電池残量を正確に測定し、内部RAM46に格納した状態とすることができる。
(放電時処理)
次に、放電時処理について説明する。本実施の形態では、放電時処理の場合には、放電条件に応じて存在する放電できない電気量である非放電量を電池残量から減算することにより、現時点で実質的に使用可能な電気量(使用可能量)を電池残量として算出し、記憶させている。本実施の形態における放電時処理の流れの一例のフローチャートを図10に示す。
放電動作が発生しているため、ステップ600では、一定時間間隔(本実施の形態では、具体的一例として10ms)でアナログフロントエンドIC12の電流計測回路24で計測した電流データを取得する。次のステップ602では、取得した電流データ(測定値)をADC40でA/D変換してデジタルデータにする。
次のステップ604では、非放電量が内部RAM46に格納されているか否か判断し、格納されていない場合は、ステップ608へ進む。一方、格納されている場合は、ステップ606へ進み、格納されている非放電量を内部RAM46に格納されている電池残量に加算する。本実施の形態では、以前に、放電動作が発生しており、放電時処理を行った場合は、前回の放電時処理において非放電量を算出し、内部RAM46に格納済の状態になっている。一方、内部RAM46に格納されている電池残量は、使用可能量となっており、電池セル群1の電池残量(実際に電池セル群1に残っている電気量)から非放電量を減算した電気量となっている。そのため、ステップ606の処理により、電池残量に非放電量を加算することにより、現放電動作開始時における実際の電池セル群1に残っている電気量を算出する。
次のステップ608では、A/D変換した測定値を電池残量から減算する。すなわち、放電動作開始時における実際の電池残量から放電量を減算する。
さらに、次のステップ610では、温度計16から温度データを取得し、取得した温度データ(アナログデータ)をADC40によりA/D変換してデジタルデータとする。
次のステップ612では、記憶部44に格納されているリファレンスデータ32を参照し、現在の測定電流値を現在の測定対象である電池セル群1の公称電池容量(記憶部18に格納)で正規化した正規化電流値と、温度と、に基づいて参照値となる非放電量(基準非放電量)を取得する。具体的に正規化電流値とは、現在の測定電流値を現在の測定対象である電池セル群1の公称電池容量で除算(測定電流値/公称電池容量)することにより算出している。
次のステップ614では参照非放電量に現在の測定対象である電池セル群1の公称電池容量を乗算(基準非放電量×公称電池容量)することにより、非放電量を算出する。これにより、現放電動作時の放電条件に応じた非放電量を算出することができる。なお、非放電量の算出方法はこれに限らず、公称電池容量に応じた比例乗数を基準非放電量に乗算することにより非放電量を算出するようにしてもよい。
さらに次のステップ616では、電池残量から算出した非放電量をさらに減算して使用可能量を算出する。次のステップ618では、算出した非放電量、及び電池残量(ここでは使用可能量)を内部RAM46に格納した後、本処理を終了する。
このように本実施の形態では、当該放電時処理において、現放電時において測定した電流値を測定対象の電池セル群1の公称電池容量で除算した正規化電流値と、現放電時において測定した温度データとに応じた基準非放電量をリファレンスデータ32から取得し、基準非放電量に測定対象の電池セル群1の公称電池容量を乗算することにより非放電量を算出する。さらに内部RAM46に格納されている電池残量から、測定した電流値と算出した非放電量とを減算して、使用可能量を算出して、電池残量としている。このように現放電時における放電条件に応じた非放電量を算出することができるため、放電条件(温度)が変化した場合でも正確に非放電量を算出することができる。従って、電池残量を正確に測定することができる。
今回の発明に至るまでには、本発明者らは、まず特性の異なる電池の電池残量を非放電量まで考慮して同一の電池残量測定システムにて測定することで、電池残量測定システムの作り分けを回避してシステム作成のコストの低減を図ることを検討した。そして、まずは予め設置(測定)が想定される、または決まっている電池の非放電量をわざわざ個別(異なる特性毎に)にメモリに格納して使用することを検討した。しかしながら、この場合、例えば、非放電量を示すデータ、または温度と非放電量との対応関係を示すデータを、公称電池容量1000mAh、1500mAh、2000mAh等、公称電池容量毎にメモリに格納しておく必要があり、複数個のデータを格納しておく必要があることが想定された。
以上のことから本発明者らの検討によって、電池残量測定システムの作り分けを回避することは実現できたが、第1に、設置が想定される、または決まっている電池に応じてメモリを増加させる必要があることから、メモリ容量が膨大となってしまい、電池残量測定システムの単位当りの面積やコスト等が増加してしまうという新たな問題が想定されることが見出された。また、第2に、設置が決まっている電池の特性(公称電池容量)にしか対応できず、想定し得ない特性(公称電池容量)の電池が使用された場合には、電池残量を正確に測定できなくなるという問題が想定されることも見出された。そのため、設置(測定)が決まっている電池の非放電量をわざわざ個別(異なる特性毎に)にメモリに格納して使用するのは、好ましくないという検討結果が本発明者らにより得られた。
これに対して、本発明者らは、実験によって、非放電量が公称電池容量に比例して定義可能であることを新たに見出した。そのため、本実施の形態の電池残量測定システム10のように、測定対象としての電池の公称電池容量が異なるものに変更された場合であっても、正規化電流値と温度データに応じた基準放電量を取得し、当該基準放電量に公称電池容量(変更後の電池セル群1の公称電池容量)を乗算することで、変更後の電池セル群1に対応した適切な非放電量を算出することができるという本発明の特徴を見出すに至った。
以上のように、本発明によれば、公称電池容量毎のデータを格納させておく必要がないため、メモリ容量を増大させることなく、同一の電池残量測定システム10で特性の異なる電池(電池セル群1)の電池残量を正確に測定することができる。
また、電池セル群1の特性(公称電池容量)によらず、例えば電池残量測定システム10の設計者やユーザの想定外の電池セル群1に対しても正確に電池残量を測定することができる。
なお、上述した本実施の形態では、プログラムの初期化処理(電源投入時)に実行される公称電池容量格納処理において電池残量測定システム10に入力させる入力手段として、公称電池容量をPC8のコンソールよりインターフェース48を経由して電池残量測定システム10に入力させていたがこれに限らない。その他の入力手段を備えた電池残量測定システム10の具体的例を概略構成図を図11及び図12に示す。
図11に示した電池残量測定システム10では、図1に示した上述の電池残量測定システム10のインターフェース48に代わり、入力手段として機能するディップスイッチ(Dip SW)部50、及び表示手段として機能するLED52を備えている。なお、図11に示した電池残量測定システム10における公称電池容量格納処理では、上述の図3に示した公称電池容量格納処理のステップ100において、公称電池容量をディップスイッチ部50より入力するように変更すればよい。また、図11に示した電池残量測定システム10では、ディップスイッチ部50により入力された公称電池容量(数値そのもの)をLED52に表示させる。このように、図11に示した電池残量測定システム10では、ディップスイッチ部50により公称電池容量を入力することができるため、電池残量測定システム10の基板(ボード)上だけで処理を実行することができ、図1に示した電池残量測定システム10のように、外部装置(PC8)を接続する必要がないという効果が得られる。また、LED52を設けたことにより、設計者やユーザ等が、記憶部18に格納されている公称電池容量を確認することができる、という効果が得られる。なお、ディップスイッチに限らず、矩形波が出力される(8ビット MCU14にパルス入力が可能な)スイッチ等であればその他の入力手段であっても同様の効果が得られる。
また、図12に示した電池残量測定システム10では、図1に示した上述の電池残量測定システム10のインターフェース48に代わり、入力手段として機能する公称電池容量検出部60を備えている。公称電池容量検出部60は、アナログフロントエンドIC12で計測された電池セル群1の電池電圧に基づいて、公称電池容量を検出する機能を有するものである。公称電池容量の検出方法は、例えば、特開平10−144358に記載されている技術等の既知の方法を用いればよい。なお、図12に示した電池残量測定システム10における公称電池容量格納処理では、上述の図3に示した公称電池容量格納処理のステップ100において、公称電池容量を公称電池容量検出部60が自動で検出するように変更すればよい。このように図12に示した電池残量測定システム10では、公称電池容量検出部60により、電池セル群1の公称電池容量を自動で検出することができるため、設計者やユーザ等の手間を削減することができる。
以上説明したように、本実施の形態の電池残量測定システム10では、測定対象の電池セル群1の公称電池容量を記憶部18に、電池残量を内部RAM46に格納しておき、電池残量計算プログラムを実行し、電池残量算出処理を行う。また、電池残量測定システム10では、基準公称電池容量1000mAhの電池セル群1の温度と、電圧と、放電量との対応関係を示すリファレンスデータ31(テーブル)が記憶部44に格納されており、測定対象の電池セル群1の公称電池容量との比例ゲイン定数(測定対象の電池セル群1の公称電池容量/1000mAh)を当該リファレンスデータ31の参照データに乗じることにより電池残量を算出する。
またさらに、公称電池容量が2000mAhの電池セル群1における電流の上限が1000mA、非放電量の上限が1000mAhとした、温度、電流と非放電量との対応関係を示すリファレンスデータ32が記憶部44に格納されており、温度と、正規化した電流値(現在の電流の測定値/公称電池容量)と、からリファレンスデータ32を参照し、基準非放電量を取得し、基準非放電量×公称電池容量を非放電量として電池セル群1の電池残量を算出する。
このように電池残量を算出することにより、本実施の形態では、公称電池容量が異なる電池セル群1の電池残量を正確に測定することができる。
なお、上述の実施の形態では、リファレンスデータ31を基準公称電池容量が1000mAhの際のデータとしているが、基準公称電池容量は1000mAhに限らず、その他の公称電池容量としてもよい。またリファレンスデータ32を公称電池容量が2000mAhの電池セル群1における温度、電流と非放電量との対応関係のデータのうち、電流の上限が1000mA、非放電量の上限が1000mAhまでのデータとしているが、これに限らず、その他の公称電池容量の電池セル群1における対応関係としてもよいし、電流及び非放電量の上限も異なる値であってもよい。これらは、電池セル群1及び電池残量測定システム10の特性や仕様等により定めればよい。また、本実施の形態ではリファレンスデータ31及びリファレンスデータ32をリチウムイオン電池に対するものとしたが、これに限らず、その他の電池に用いる場合は、測定対象の電池に応じたリファレンスデータ31及びリファレンスデータ32を格納させておけばよい。
また、上述の実施の形態では、電池残量測定システム10の測定対象をリチウムイオン電池の二次電池である電池セル群1としたがこれに限らず、測定対象とする電池については特に限定されるものではない。
また、上述の実施の形態では、プログラムの初期化処理(電源投入時)に実行される公称電池容量格納処理において電池セル群1の公称電池容量を記憶部18に格納したがこれに限らず、例えば、記憶部44に格納するようにしても同様の効果が得られる。このように8ビット MCU14内の記憶部44に格納することにより、外付け部品を削減することができるため、コストダウンを見込めるという効果が得られる。
また、上述の実施の形態で説明した電池残量測定システム10、アナログフロントエンドIC12、及び8ビット MCU14等の構成、電池残量算出処理等は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において状況に応じて変更可能であることは言うまでもない。
1 電池セル群
10 電池残量測定システム
12 アナログフロントエンドIC
14 8ビット MCU
16 温度計
18 記憶部
22 電圧計測回路
24 電流計測回路
26 充電器/負荷検出部
42 CPU42
44 記憶部
46 内部RAM
48 インターフェース
50 ディップスイッチ部
52 LED
60 公称電池容量検出部

Claims (12)

  1. 電池の周囲の温度と前記電池から放電される電流の電流値とに応じた基準非放電量を記憶した第1記憶手段と、
    前記電池とは公称電池容量が異なる測定対象電池から放電される電流の電流値を検出すると共に前記測定対象電池から放電される電流の電流値を出力する電流検出手段と
    前記電流検出手段が出力する前記測定対象電池から放電される電流の電流値が入力され、前記測定対象電池の周囲の温度と前記電流検出手段から入力された前記測定対象電池から放電される電流の電流値とに応じた前記基準非放電量を前記第1記憶手段から取得し、取得した前記基準非放電量と前測定対象電池の公称電池容量とに応じた非放電量に基づいて現在の電池残量を演算する演算手段と、
    を備えた電池残量測定システム。
  2. 電池残量を記憶する第2記憶手段を備え、
    前記演算手段は、前記第2記憶手段に記憶されている初期電池残量から放電により失われた電量と取得した前記基準非放電量と前記測定対象電池の公称電池容量とに応じた非放電量減算した使用可能量を、前記電池残量として前記第2記憶手段に出力する、請求項1に記載の電池残量測定システム。
  3. 前記電池残量測定システムは、
    初期非放電量を記憶する第3記憶手段を備え、
    前記演算手段は、前記第3記憶手段に前記初期非放電量が既に記憶されている場合は、記憶されている前記初期非放電量を前記第2記憶手段に記憶されている前記電池残量に加算した後、当該電池残量から放電により失われた電量及び前記非放電量を減算した使用可能量を算出し、前記現在の電池残量とする、請求項2に記載の電池残量測定システム。
  4. 前記演算手段は、前記電池の公称電池容量と、前記測定対象電池の公称電池容量とに応じた比例ゲイン定数を前記基準非放電量に乗算して前記非放電量を演算する、請求項に記載の電池残量測定システム。
  5. 前記測定対象電池の電圧値を検出する電圧検出手段を備え、
    前記第1記憶手段は、前記電池の周囲の温度と電池の電圧値とに応じて予め定められた基準放電量を記憶し、前記演算手段は、前記測定対象電池における充電動作及び放電動作のいずれも行われない無負荷状態の場合は、前記測定対象電池の周囲の温度と、前記電圧検出手段で検出した前記電圧値とに応じた前記基準放電量を前記第1記憶手段から取得し、取得した前記基準放電量と、前記測定対象電池の公称電池容量とに応じた電池残量を第2記憶手段に出力する、請求項1に記載の電池残量測定システム。
  6. 前記演算手段は、前記無負荷状態の場合は、前記基準放電量が予め定められた際の電池容量と、前記測定対象電池の公称電池容量とに応じた比例ゲイン定数を前記基準放電量に乗算して電池残量を演算する、請求項5に記載の電池残量測定システム。
  7. 前記電池は、直列に接続された複数の電池セルを備え、
    前記電池セルの電圧を均等化する均等化手段を備えた、請求項1に記載の電池残量測定システム。
  8. 第1記憶手段に電池の周囲の温度と電池から放電される電流の電流値とに応じて予め定められた基準非放電量が記憶された状態で、
    電流検出部により、前記電池とは公称電池容量が異なる測定対象電池から放電される電流の電流値を検出する電流検知工程と、
    演算手段により、前記電池において放電動作が行われた場合に、前記測定対象電池の周囲の温度と、前記電流値とに応じた前記基準非放電量を前記第1記憶手段から取得し、取得した前記基準非放電量と、前記測定対象電池の公称電池容量とに応じた非放電量に基づいて現在の電池残量を第2記憶手段に出力する電池残量出力工程と、
    を備えた電池残量測定方法。
  9. 前記電池残量出力工程は、
    前記第2記憶手段に記憶されている初期電池残量を取得する工程と、
    放電により失われた電量と取得した前記基準非放電量と前記測定対象電池の公称電池容量とに応じた非放電量とを前記初期電池残量から減算した使用可能量を算出し、前記現在の電池残量として第2記憶部に出力する工程と、
    を更に備えることを特徴とする請求項8に記載の電池残量測定方法。
  10. 前記電池残量出力工程は、
    第3記憶手段に初期非放電量が既に記憶されている場合は、記憶されている前記初期非放電量を前記第2記憶手段に記憶されている前記電池残量に加算した後、当該電池残量から放電により失われた電量及び前記非放電量を減算した使用可能量を算出し、前記電池残量とする、
    ことを特徴とする請求項9に記載の電池残量測定方法。
  11. 前記電池残量出力工程は、
    前記電池の公称電池容量と、前記測定対象電池の公称電池容量とに応じた比例ゲイン定数を前記基準非放電量に乗算して前記非放電量を演算する、
    ことを特徴とする請求項10に記載の電池残量測定方法。
  12. 電池の周囲の温度と前記電池から放電される電流の電流値とに応じた基準非放電量を記憶した第1記憶手段と、
    測定対象電池から放電される電流の電流値を検出すると共に前記電流値を出力する電流検出手段と、
    前記電流値が入力され、前記測定対象電池の周囲の温度と前記電流値を前記測定対象電池の公称電池容量で正規化した正規化電流値とに応じた前記基準非放電量を前記第1記憶手段から取得し、前記電池の公称電池容量と前記測定対象電池の公称電池容量とに応じた比例ゲイン定数を前記基準非放電量に乗算した非放電量に応じた現在の電池残量を演算する演算手段と、
    を備えた電池残量測定システム。
JP2012003568A 2012-01-11 2012-01-11 電池残量測定システム及び電池残量測定方法 Active JP5980509B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012003568A JP5980509B2 (ja) 2012-01-11 2012-01-11 電池残量測定システム及び電池残量測定方法
US13/731,131 US9077197B2 (en) 2012-01-11 2012-12-31 Battery residual amount measurement system, computer-readable medium storing battery residual amount measurement program, and battery residual amount measurement method
CN201310011770.1A CN103207372B (zh) 2012-01-11 2013-01-11 电池余量测量***、电池余量测量程序以及电池余量测量方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012003568A JP5980509B2 (ja) 2012-01-11 2012-01-11 電池残量測定システム及び電池残量測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013142638A JP2013142638A (ja) 2013-07-22
JP5980509B2 true JP5980509B2 (ja) 2016-08-31

Family

ID=48743472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012003568A Active JP5980509B2 (ja) 2012-01-11 2012-01-11 電池残量測定システム及び電池残量測定方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9077197B2 (ja)
JP (1) JP5980509B2 (ja)
CN (1) CN103207372B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5801605B2 (ja) * 2011-05-16 2015-10-28 ラピスセミコンダクタ株式会社 比較回路、半導体装置、電池監視システム、充電禁止方法、及び充電禁止プログラム
US9797959B2 (en) 2013-11-19 2017-10-24 Qualcomm Incorporated Battery fuel gauges using FET segment control to increase low current measurement accuracy
JP6313150B2 (ja) * 2014-07-15 2018-04-18 ラピスセミコンダクタ株式会社 半導体装置、電池監視システムおよび電池監視方法
CN104614679B (zh) * 2015-01-22 2017-05-10 哈尔滨龙易电气有限公司 一种曲线拟合式蓄电池剩余容量测量方法
JP6260633B2 (ja) * 2016-03-01 2018-01-17 カシオ計算機株式会社 電子機器、バッテリ残量管理方法、及びプログラム
KR102458525B1 (ko) * 2017-11-06 2022-10-26 주식회사 엘지에너지솔루션 체결 인식 기능을 갖춘 배터리 팩
CN114860492A (zh) * 2022-04-29 2022-08-05 合众新能源汽车有限公司 电池数据动态存储方法、装置及相关设备

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61209372A (ja) * 1985-03-14 1986-09-17 Matsushita Electric Works Ltd 電池残量認識回路
JP3190112B2 (ja) * 1992-04-23 2001-07-23 株式会社トプコン 電池残量表示装置
JPH0643227A (ja) * 1992-07-24 1994-02-18 Toyota Autom Loom Works Ltd 電気車のバッテリ稼働残時間表示装置
JPH0755903A (ja) * 1993-06-08 1995-03-03 Honda Motor Co Ltd バッテリの残容量監視装置
JP3379283B2 (ja) * 1994-07-04 2003-02-24 株式会社日本自動車部品総合研究所 バッテリ充電状態検出方法
US6057677A (en) * 1996-04-24 2000-05-02 Fujitsu Limited Electrooptic voltage waveform measuring method and apparatus
JPH10144358A (ja) 1996-11-11 1998-05-29 Fuji Photo Film Co Ltd 電池の電流容量測定装置及び電池の電流容量測定方法
KR100281538B1 (ko) * 1997-12-26 2001-02-15 윤종용 밧데리 사용가능시간 표시기능을 갖는 컴퓨터
JPH11135159A (ja) * 1997-10-28 1999-05-21 Japan Storage Battery Co Ltd 二次電池の残存容量検出方法及びその装置
JPH11344544A (ja) * 1998-06-03 1999-12-14 Fuji Film Celltec Kk バッテリーパックの電池容量測定方法
CN1144060C (zh) * 1999-03-05 2004-03-31 索尼公司 电池组件、充放电计数和设置电池组件剩余电量的方法
JP3743704B2 (ja) * 2000-09-25 2006-02-08 Necトーキン栃木株式会社 電池パック
JP4016881B2 (ja) * 2002-11-27 2007-12-05 富士電機デバイステクノロジー株式会社 電池の残量計測装置
JP4764971B2 (ja) 2002-11-27 2011-09-07 富士電機株式会社 電池の残量計測装置
JP4468387B2 (ja) * 2007-02-05 2010-05-26 キヤノン株式会社 電池パック及び電子機器
JP4631880B2 (ja) * 2007-07-30 2011-02-16 ミツミ電機株式会社 電池状態検知方法
JP5375110B2 (ja) * 2009-01-14 2013-12-25 ミツミ電機株式会社 電池パック、半導体集積回路、残容量補正方法、残容量補正プログラム
JP5186446B2 (ja) * 2009-07-06 2013-04-17 関西電力株式会社 放電制御装置、無停電電源装置、および負荷平準化システム
JP2011019329A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Toshiba Corp 二次電池装置及び車両

Also Published As

Publication number Publication date
US9077197B2 (en) 2015-07-07
JP2013142638A (ja) 2013-07-22
US20130175994A1 (en) 2013-07-11
CN103207372B (zh) 2017-07-04
CN103207372A (zh) 2013-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5980509B2 (ja) 電池残量測定システム及び電池残量測定方法
US9869724B2 (en) Power management system
JP6185321B2 (ja) 二次電池パックの管理方法および電源管理システム、電子機器
JP6012447B2 (ja) 半導体装置、電池パック、及び電子機器
JP5492291B2 (ja) 二次電池の劣化診断方法、及び劣化診断装置
US8319479B2 (en) Method of estimating battery recharge time and related device
CN102282478B (zh) 电池组、半导体集成电路以及剩余容量修正方法
JP6219687B2 (ja) 半導体装置、電池パック及び携帯端末
JP6722036B2 (ja) 充電式のバッテリの残量検出回路、それを用いた電子機器、自動車ならびに充電状態の検出方法
EP2365605A2 (en) Charging apparatus, program
TW201541107A (zh) 與模型無關的電池壽命和效能預報器
JP6157088B2 (ja) 電池制御ic及びその制御方法
CN103048624A (zh) 电池状态计测方法和电池状态计测装置
CN103424708A (zh) 开路电压推断装置、状态推断装置及开路电压推断方法
CN102866357A (zh) 电池电量计量***和方法
WO2016038873A1 (ja) 制御装置、制御方法、及び記録媒体
US20100217552A1 (en) Battery Management System for Measuring Remaining Charges in a Battery Packet with Multi-Cells
JP6848475B2 (ja) 蓄電制御装置、サーバ、蓄電制御方法及びプログラム
TWI528043B (zh) 電池之電量狀態及健康狀態的估測電路
JP2013236492A (ja) 電池モジュール、及び電池管理システム
JP2009064682A (ja) 電池劣化判定装置及びそれを備えたリチウムイオン電池パック
JP4764971B2 (ja) 電池の残量計測装置
JP4016881B2 (ja) 電池の残量計測装置
CN103460063A (zh) 电池电压测量
JP6298616B2 (ja) 半導体装置、電池パック及び携帯端末

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160628

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160727

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5980509

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150