JP5978545B2 - メニューを構成する方法及び装置 - Google Patents

Description

本発明は電子オーディオビジュアルメニューを構成する方法及び装置に関する。

今日では通常は光学ディスクである交換可能なプリレコードされた記憶媒体から取り出されたマルチメディアコンテンツを再生する装置は、特定の交換可能な記憶媒体に属する追加コンテンツを記憶する機能を提供する。ハードディスクドライブ（ＨＤＤ）を内蔵したＤＶＤプレーヤーがその一例である。顧客がプリレコードされたディスクを入手した後でも、コンテンツの更新のために、追加コンテンツをインターネットからダウンロードする又は別の交換可能な記憶媒体から取り出すことができる。このような追加コンテンツの例は、ボーナストラック、特定の言語でのサブタイトル、広告トレイラーの更新、又は映画に関連したゲームである。このような機能は比較的費用のかかる完全にプログラム可能な装置プラットフォーム、例えば、Ｊａｖａ（登録商標）２ ＭｉｃｒｏＥｄｉｔｉｏｎ（Ｊ２ＭＥ）のような一連のＪａｖａ^ＴＭプログラムを通常は必要とする。

このような完全にプログラム可能な環境を含んだ再生システムは、追加コンテンツアイテムを検出し、それらをＪａｖａ^ＴＭプログラムによってユーザインタフェースに視覚化することができる。ここで、Ｊａｖａ^ＴＭプログラムはディスク作成時に事前に作成することも又はボーナスコンテンツアイテムとともにダウンロードすることも可能である。今日のマルチメディアストレージシステムは、マルチメディアコンテンツの一部として、主にオーディオ、ビデオ、静止画像、グラフィカル情報及び制御情報を考慮に入れている。一般に、記憶媒体はスクリーン上でユーザに提示されるメニューも含んでおり、このメニューは静止画像、オーディオ、および、場合によってはビデオ情報を含んだグラフィカルレイアウトから構成されている。このようなメニューはボタン又は「ホットスポット」を有しており、ユーザはリモコンユニットを介してホットスポットをナビゲートし、選択することができる。メニューボタンが押されたときに行われるべき動作は前記制御情報の一部であってもよい。現在のＤＶＤプレーヤー装置においては、上で述べた機能は装置のファームウェアにより実現されており、コンテンツ作者又は装置ユーザのいずれも制御情報を追加コンテンツに適合させることができない。

通常は、プレゼンテーションの全体に追加される追加コンテンツの存在とその性質は、プリレコードされた記憶媒体が作成された時点には知られていない。後に、追加コンテンツアイテムは再生可能となり、ユーザがメニューによってナビゲートできるようでなければならない。これらの追加コンテンツアイテムをメニューでユーザに提示するために、公知の解決手段は追加コンテンツと追加コンテンツアイテムを含む完全なメニューとの両方をダウンロードすることに基づいている。

さらに、ＰＣソフトウェア用のメニューは、関連するコンテンツアイテムが使用可能になるとすぐにアクティブとなる、可視（ビジブル）ではあるが非アクティブである、いわゆる「グレーアウトした」ボタンを使用することが多い。この場合、それぞれのボタンの外見と位置は予め決められている。

オーディオビジュアルコンテンツのための交換可能なプリレコードされた記憶媒体をオーサリングするとき、そのメニューはボーナスコンテンツの再生をトリガしようと実際に試みるボタンを最初からは含んでいない。というのも、ボーナスコンテンツ自体はディスクコンテンツの一部ではないからである。また、どのような種類のボーナスコンテンツが後に入手可能になるかは、ディスク作成時には知られてさえもいない。しかしながら、上述したようなタイプのメニューを更新するための、簡単で、したがって安価な方法が望まれている。

本発明が解決しようとする課題は、交換可能な記憶媒体のマルチメディアコンテンツが他のソースからの関連するマルチメディアコンテンツによって拡張される場合に、記憶媒体に関連したメニューを適合させるための単純化された方法を提供することである。

このような方法は請求項１に開示されている。本発明によるメニューデータを収容する記憶媒体は請求項９に開示されている。この方法を利用した、対応する再生装置は請求項１０に開示されている。

本発明によれば、オーディオビジュアルデータの第１の部分とメニューデータの第１の部分を、交換可能なプリレコードされた媒体である第１の記憶媒体から取り出し、オーディオビジュアルデータの第２の部分とメニューデータの第２の部分を前記第１の記憶媒体とは異なる第２のデータソースから取得し、メニューデータの前記第２の部分は少なくとも１つの関連付けられた属性を有する、オーディオビジュアルデータの再生を選択するための電子オーディオビジュアルメニューを構成する方法であって、メニューデータの第１の部分から生成されたメニューは、１つ又は複数の選択可能な可視のボタンと少なくとも１つの選択することのできない不可視のプレースホルダとを含み、プレースホルダは少なくとも１つの関連付けられた属性を有している。さらに、この方法は、メニューデータの前記第２の部分が使用可能であるか否かを検出し、メニューデータの前記第２の部分に関連付けられた前記属性を抽出し、抽出した前記属性をプレースホルダに関連付けられた前記属性と比較する。最後に、前記比較に基づいて、両方の属性がマッチした場合には、プレースホルダをメニューデータの第２の部分により定義された選択可能な可視のボタンで置き換える。

メニューボタンはコンテンツ選択の選択肢をユーザに提示するために使用することができる。後に追加されるボーナスコンテンツアイテムに関する特定の位置又はネーミングの規約が作成されることにより、特定のボーナスコンテンツアイテムとプレースホルダのうちの１つとの間に一意の対応関係を形成することができる。その際、このような対応関係はプレースホルダの属性として表される。これにより、ダウンロードしたボーナスコンテンツを簡単にメニューに組み込むことが可能となる。

ボーナスコンテンツと一緒にダウンロードすることができ、かつダウンロードしたボーナスコンテンツをグラフィカルに表示するボタンイメージを提供するために、本発明による方法は、関連するいずれのボーナスコンテンツの存在又は不在も自動的に識別し、存在する場合には、どのプレースホルダが適切であるかを決定し、適切なプレースホルダを関連付けられたボタンイメージで表されたボタンで置き換え、前記ボタンがユーザにより選択され押されたときに関連付けられた動作が行われるようにする。

このようなボタンに関連付けられた動作は、プレースホルダと一緒に既に記述されていてもよい。例えば、プレースホルダの記述が「ＰｌａｙＬｉｓｔ ＢｏｎｕｓＡを再生せよ」という命令を含むようにしてもよい。ここで、「ＢｏｎｕｓＡ」は媒体上に初めからは存在していないプレイリストである。また、ダウンロードされるボーナスコンテンツアイテムの一部として上記の動作を記述し、ダウンロードしたイメージとともにメニューボタンに関連づけられるようにしてもよい。

したがって、ユーザの観点からは、要求された全機能が、すなわち、ダウンロード可能なコンテンツをメニュー内に提示する機能が、例えばＤＶＤのような交換可能な媒体のプリレコードされたマルチメディアコンテンツに追加的に提供される。この機能は、コンテンツとメニュー関連データの実際のダウンロードを実行すること、ダウンロードしたコンテンツを管理すること、ならびに、ダウンロードしたコンテンツの存在を前記交換媒体のユーザに対して可視（ビジブル）にすることを含んでいる。

本発明による方法を取り入れた再生装置は、オーディオビジュアル表示データと、オーディオビジュアル表示の一部を選択するためのボタンを備えた関連するオーディオビジュアルメニューとを生成する装置であり、オーディオビジュアルデータの第１の部分とメニューデータの第１の部分を交換可能な記憶媒体から取り出す手段と、オーディオビジュアルデータの第２の部分とメニューデータの第２の部分を第２のデータソースから取り出す手段と、メニューデータの第１の部分がプレースホルダに関するデータ又はプレースホルダを指定する第１の属性を含んでいるか否かを検出する手段と、メニューデータの第２の部分がプレースホルダに関するデータを含んでいるか否かを検出する手段と、置き換えられるべきプレースホルダを指定する第２の属性をメニューデータの第２の部分から抽出する手段と、第１の属性を置き換えられるべきプレースホルダを指定する第２の属性と比較する手段と、前記比較に基づいてメニューボタンの機能及び可視的（ビジブルな）表示に関するデータを生成する手段と、を有している。

有利なことに、本発明による方法を使用するには、ＰＣのような完全にプログラム可能な装置プラットフォームは必要ない。より具体的には、コンテンツ作者によってプログラム可能というのではなく、装置メーカによって事前にプログラムされた、本願が提案する非常にシンプルで安価なプラットフォームで十分である。

さらに、本発明による方法は、メニュー更新のための公知の方法に比べて、例えば、メニュー全体を、場合によっては大きな静止画像で構成され得る新しいメニューで置き換えるメカニズムに比べて、より少ないダウンロード帯域幅しか消費しない。

本発明による方法の別の利点は、ある１つのディスクに対して複数のオプショナルなダウンロードが存在し、実際にはそのうちのいくつかしかプレーヤーにダウンロードされない場合に、どのメニューを選択すべきかに関して混乱が存在しないということである。ダウンロードされたメニューが複数ある場合には、オリジナルのメニューの代わりに、ダウンロードしたメニューのうちのどれを使用すべきかが問題となるが、追加コンテンツアイテムが複数あるときであっても、完全な正しいメニューを生成することができる。

本発明のさらなる利点は、普遍性のある手法であるがゆえに、事前にボタン配置が為されるメニューの方がコンテンツ作者にとって扱い易く、したがってまた、ダウンロードに対する制約、管理及びプレゼンテーションプロセスが比較的強いゆえにフレキシビリティが低いということである。このことが、例えば、媒体上のメニューデータの作成をより容易にする。そのうえ、コンテンツ・プロバイダ又は作者は、ディスクがオーサリングされる時点において既に、首尾一貫してメニューの全体的な外見をデザインすることもできる。したがって、ボタンのグラフィカルな表示、すなわち「ボタンイメージ」は、実際のボーナスコンテンツが作成される前には知られていないものの、メニューは完全であるように見える。このことが作者に新たな外見上の可能性と自由を与える。例えば、首尾一貫したメニューデザイン、ボタンが存在する前にボタンを配置すること、及び、任意の時点にボーナスコンテンツアイテムのボタンイメージを実際のボーナスコンテンツアイテムに適合させることが可能になる。

本発明の有利な実施形態は、従属請求項、以下の説明、及び図面に開示されている。

添付した図面を参照して、本発明の実施例を説明する。

プリレコードされた光学ディスクのファイルシステム構造の例を示す。 ダウンロードしたボーナスコンテンツ用の別個のブランチを有するファイルシステム構造を示す。 追加コンテンツと関連付けられたメニューボタンのためのサブフォルダの構造を示す。 ボーナスコンテンツを含んだ第１のダウンロードサブフォルダに関連づけられたボーナスボタンの選択とアクティブ化を示す。 ボーナスコンテンツを含んだ別のダウンロードサブフォルダに関連付けられたボーナスボタンの選択とアクティブ化を示す。 両方ともボーナスコンテンツを含んだ２つの異なるダンロードサブフォルダに関連付けられた２つのボーナスボタンの選択とアクティブ化を示す。 アクティブ化されたボーナスボタンによるオリジナルのメニューボタンの置き換えを示す。 アクティブ化されており、事前に作成された隠れたボーナスボタンであるボーナスコンテンツに関連する２つのボタンと、使用不能かつ不可視（インビジブル）となっているオリジナルのメニューボタンとを示す。

映画又はその他のＡＶコンテンツの配給のための交換可能な大容量記憶媒体は、図１において例えばＢｌｕ−ｒａｙディスク（ＢＤ）の場合について示されているように、ディレクトリ構造を用いる。共通のルートディレクトリ１の中には、ＢＤオーディオビジュアルデータＢＤＡＶのためのブランチ、すなわち、フォルダがあり、フォルダはプレイリスト２、クリップに関連した情報ＣＬＩＰＩＮＦ３、及び実際のＡＶストリームＳＴＲＥＡＭ４のためのサブフォルダを含んでいる。各サブフォルダは１つ又は複数のファイルを含んでいる。このタイプ又は他のタイプの高度な交換可能な記憶システムの場合、コンテンツは媒体上のマルチメディア・エンターテインメント素材から構成されているだけでなく、追加的な、いわゆるボーナスコンテンツをインターネット又は他の交換可能な記憶媒体からダウンロードし、それをローカル記憶装置、例えばハードディスクドライブ（ＨＤＤ）に記憶するか、あるいは、プレゼンテーションの際にボーナスコンテンツをダウンロードすることも可能である。

図２は、ディスクのコンテンツに関連した追加又はボーナスのデータのための付加的ブランチＤＯＷＮＬＯＡＤ５を備えた、本発明による拡張型のプリレコードされたＢＤのディレクトリ構造を示している。ディスク作成時には、フォルダＤＯＷＮＬＯＡＤ５とそのサブフォルダの名前だけが決定される。これらのフォルダは空であってもよいし、予め決められた名前を有する空ファイルを含んでいてもよい。ダウンロードしたデータのためのファイルシステムブランチＤＯＷＮＬＯＡＤ５とそのサブフォルダＤｏｗｎＬｏａｄＡ，ＤｏｗｎＬｏａｄＢ，ＤｏｗｎＬｏａｄＮは、ディスクが記憶可能な部分を有しているならばディスク上にあってよく、そうでなければ、別個の記憶装置、例えばプレーヤー内のＨＤＤ上にあってよい。後者の場合には、特定のディスクのＤＯＷＮＬＯＡＤブランチは、このディスクが挿入されて再生可能になるとすぐに、ディスクファイルシステムに論理的に関連付けられる。簡素化のため、図面はプリレコードされたディスク上の元々のファイルシステム構造とダウンロードブランチとを合わせた図を示している。

有利なことに、本発明はＪａｖａ^ＴＭ仮想マシンのような完全にプログラム可能な解決手段に比べて低コストの解決手段を提供する。本発明によれば、ボーナスコンテンツが使用可能になった、例えば、インターネットからダウンロードされたという条件の下で、不可視（インビジブル）のボタンを可視（ビジブル）のボタンに変換することを実行するために必要とされるのは、非常に低水準のコードだけである。このようなコードは、例えばＪａｖａ^ＴＭのような高水準プログラム言語又はＰＣのような完全プログラム可能な環境を必要とせず、ファームウェアコードに基づいた単純な状態機械であってもよい。例えば「ＤｏｗｎＬｏａｄＡ有り」の状態を決定するのに必要な関数は、前記ディレクトリ内のファイル数を数えるディレクトリ読込みリクエストとして実現することができ、例えば１よりも大きな任意の数は、この特定のダウンロードが実際に存在していることを示す。いずれにしても、このようなディレクトリ読込みリクエストは通常はプレーヤーのファームウェアの一部である。ダウンロードデータが存在している場合には、適切なプレースホルダが選択され、ボタンで置き換えられ、このボタンは上で説明したようにアクティブ化される。

本発明の別の利点は、ユーザの知覚にとって、ディスク上のメニューアイテムとダウンロードしたコンテンツとの間に差がないように、メニューをデザインすることができることである。再生できるようになった追加コンテンツ用の追加メニューアイテムは、プリレコードされたメニューにシームレスに統合することができる。

図３−６は、本発明の実施形態と、それがスクリーン上にどのように表示されるかを示している。ボーナスコンテンツが使用できない間は、オンラインメニューを備えたＴＶスクリーン上には、事前に作成された元々のボタンＢ１，．．，Ｂ４だけが可視（ビジブル）である。これが図３に描かれている。しかし、使用できないボーナスコンテンツに関連したボタンに関しては、既にロケーションＢ５，．．，Ｂ７が定義されているが、実際のボーナスボタンは隠されている。明瞭性のために図３−８にはボーナスボタンが示されているものの、それらの形状又は位置はスクリーン上では見えていない。また、ボーナスコンテンツ用の第１のフォルダＤｏｗｎＬｏａｄＡを第１のボタンＢ５に関連付け、ボーナスコンテンツ用の第２のフォルダＤｏｗｎＬｏａｄＢを第２のボタンＢ６に関連付け、第３のフォルダＤｏｗｎＬｏａｄＮを第３のボタンＢ７に関連付けることにより、定義された一定の関連付けも存在している。

図４は、第１のボーナスコンテンツがインターネットからダウンロードされたとき、又は使用可能になったときの状態を示している。一例として、このボーナスコンテンツはディスク上の映画に関連した背景情報であってもよい。ボーナスコンテンツは属性を持つメニューデータを有している。この属性は、例えば、“ＦｏｌｄｅｒＮａｍｅ”であり、これは値“ＤｏｗｎｌｏａｄＡ”を有している。したがって、このボーナスコンテンツに関連するすべてのファイルは“ＤｏｗｎｌｏａｄＡ”と名付けられたフォルダに格納されており、この“ＤｏｗｎｌｏａｄＡ”は第１のボタンプレースホルダＢ５に関連付けられている。したがって、このボタンはアクティブ化され、可視（ビジブル）になる。例えば、一般的なタイプのボーナスコンテンツがディスク作成時に知られている場合には、このボタンの位置、外見、又はその両方を予め決めてもよいし、或いは、ダウンロードしたデータに含まれているデータによって決定されるようにしてもよい。ボーナスデータセット、フォルダ、及び特定のボタンプレースフォルダの間の他の種類の一意的なリファレンスも可能である。例えば、ボーナスデータセットが、ボタンプレースホルダを直接ポインティングする属性、又は、フォルダのラベルにマッチするラベルを含んでいてもよいし、フォルダが優先順位を有し、その優先順位に従って使用されるようにしてもよい。

図５は、別の種類のボーナスコンテンツデータ、例えば、新しい映画のトレイラーがダウンロードされた状態を示している。このケースでは、ボーナスコンテンツに含まれている属性“ＦｏｌｄｅｒＮａｍｅ”は値“ＤｏｗｎｌｏａｄＢ”を有している。したがって、このボーナスコンテンツに関連するすべてのファイルＦｉｌｅ２１，．．，Ｆｉｌｅ２ｉは“ＤｏｗｎｌｏａｄＢ”と名付けられたフォルダに格納されており、この“ＤｏｗｎｌｏａｄＢ”は第２のボタンプレースホルダＢ６に関連付けられている。したがって、このボタンはアクティブ化され、可視（ビジブル）になっており、その位置と外見は既に説明したように定義されている。

２つのケースの組み合わせが図６に示されている。両タイプのコンテンツは同時に使用でき、それぞれのフォルダＤｏｗｎＬｏａｄＡ，ＤｏｗｎＬｏａｄＢに格納されている。したがって、両方のボーナスボタンＢ５，Ｂ６とも可視（ビジブル）であり、アクティブ化されており、選択可能である。

図７は、ボーナスボタンＢ６の位置が既存のボタンの位置と一致するように定義されており、それにより、既存のボタンが削除される一方で、ボーナスボタンＢ６は可視（ビジブル）であり、アクティブ化されている、本発明の実施形態を示している。例えば、ボーナスボタンを定義するデータは、ボタンのデフォルト位置に重ね書きする位置属性、又は他の既存ボタンのうちのどれに重ね書きするかを定義する属性を含んでいる。これは、プリレコードされたコンテンツがもはや使われなくなった場合、例えば、ある映画用のプリレコードされた広告トレイラーを新しい映画用のダウンロードされた広告トレイラーに置き換える場合に、使用することができる。しかしながら、ダウンロードしたボーナスコンテンツは、他のボーナスコンテンツが書換可能な媒体に格納されており、かつ、置き換え機能が許可される場合には、他のボーナスコンテンツに置き換えてもよい。ダウンロードしたコンテンツが削除されると、それぞれのメニューボタンは消滅し、プレースホルダが再び使用される。

さらに、例えばもはや使われなくなったボタンである、１つ又は複数の既存ボタンが削除されるように、ボーナスコンテンツの存在によってメニューが変更されるようにしてもよい。このことが図８に示されている。図８では、例えば、ＤｏｗｎＬｏａｄＡ及びＤｏｗｎＬｏａｄＢにおけるボーナスコンテンツデータが共存しており、これにより、既存のボタンＢ３の１つを非アクティブ化して隠す一方で、上記のように２つのボタンＢ５及びＢ６の可視的（ビジブルな）表示とアクティブ化がなされる。

本発明の利点は、このようなメニューの作成者が将来的に１つ又は複数のボーナスコンテンツアイテムが存在することをディスク作成時に予期して、追加ボーナスコンテンツアイテムの存在を示す関連付けられた１つ又は複数のボタンを有していてもいなくてもメニューが美観的に受け入れられるように、メニューの外見に関してメニューのグラフィカルレイアウトを調整することができることである。

本発明の１つの態様は、メニューレイアウト内の特定のボタンプレースホルダに関して、予め決められた名前を有する或るファイル、あるいは、予め決められたフォルダ名を有するディスクファイルシステムの或るフォルダとの一意の関連付けが宣言されることである。例えば、上で説明したような、ある特定のフォルダＤｏｗｎＬｏａｄＡとある特定のボタンプレースホルダＢ５との間の一意の関連付けは、システム全体をデザインする際に、ダウンロードされたボーナスコンテンツアイテムは常に“ｒｏｏｔ／ＢＤＡＶ／ＤＯＷＮＬＯＡＤＳ／”のサブフォルダに格納されることをまず承認し、つぎにサブフォルダ、例えば、“ＤｏｗｎＬｏａｄＡ”を記述する文字列を、ボタン用のプレースホルダデータの一部にすることによって実現することができる。あるいは、サブフォルダを文字列で名付けるのではなく、単純に数え上げてもよい。その場合、所望の数字１，２，３…がプレースホルダの一部となり得る。

本発明の一実施形態では、ボタンプレースホルダは、このプレースホルダがどのダウンロードサブフォルダに関連付けられているのかということに関する情報、及び、ボタンがアクティブ化された後にボタンが押されたときにどのような動作が行われるべきかということに関する情報である、ボタンロケーション情報で構成されている。容易な実施化のために、それぞれのプレースホルダのロケーションに配置すべきボタンイメージのファイル名は、システムのデザイン時に決定してもよい。例えば、これらのファイル名は常に“ＢｕｔｔｏｎＩｍａｇｅ．ｊｐｇ”と名付けられ、関連付けられたダウンロードフォルダ内に配置されると取り決めてもよい。すなわち、ＤｏｗｎｌｏａｄＡとＤｏｗｎｌｏａｄＢの場合には、これらのファイルは、それぞれ、“ｒｏｏｔ／ＢＤＡＶ／Ｄｏｗｎｌｏａｄｓ／ＤｏｗｎｌｏａｄＡ／ＢｕｔｔｏｎＩｍａｇｅ．ｊｐｇ”と“ｒｏｏｔ／ＢＤＡＶ／Ｄｏｗｎｌｏａｄｓ／ＤｏｗｎｌｏａｄＢ／ＢｕｔｔｏｎＩｍａｇｅ．ｊｐｇ”である。一例として、ボタンをダウンロードしたボタンイメージに変更することによってボタンの不可視（インビジブル）のプレースホルダが可視（ビジブル）になる条件が、状態テーブルＴａｂ．１に列挙されている。２つのボタンＢ５及びＢ６の各々は、対応するラベルＤｏｗｎｌｏａｄＡ又はＤｏｗｎｌｏａｄＢを有するダウンロードデータが使用可能であるときにのみ可視（ビジブル）である。実際にイメージを読み、メニュー内に配置するプロセスは、プレーヤーのファームウェアにより実行することができる。

Ｔａｂ．１：ボーナスボタンの使用条件の例
さらに、メニュー内のボタンは、リモコンユニットの“ＵＰ”、“ＤＯＷＮ”、“ＬＥＦＴ”、又は“ＲＩＧＨＴ”キーが押されたときに何が起こるのかの定義を必要とする。これはチェーニングと呼ばれる。あるロケーションにボタンではなくプレースホルダがある場合、ナビゲーション動作はこれを反映する。これは図３を参照して説明することができる。ボタンＢ５がプレースホルダとして存在しているだけで、不可視（インビジブル）で、かつ非アクティブである場合、最後の標準ボタンＢ４が現在ハイライトされており、したがって選択されているならば、“ＤＯＷＮ”キーを押した後に次に選択されるボタンは、不可視（インビジブル）で非アクティブのボタンＢ５ではないであろう。ユーザインタフェースのデザインに依るが、その代わりに次に選択されるボタンは、再び同じボタンＢ４であるか、又は、ユーザインタフェースにおいてより一般的であるように、第１のボタンＢ１である。図４に示されているように、ボーナスコンテンツアイテムが“ＤｏｗｎｌｏａｄＡ”というラベルを有するフォルダにダウンロードされる場合、（現在アクティブな）ボタンＢ５は、ボタンＢ４がハイライトされており、且つリモコンユニットで“ＤＯＷＮ”キーが押されたときに選択される。ナビゲーションのためのボタンのチェーニングにおける必要な変更は、“ＤｏｗｎｌｏａｄＡ”が存在しているのか、“ＤｏｗｎｌｏａｄＢ”が存在しているのか、それとも両方が存在しているのかに応じて、Ｔａｂ．２に例示的に示されている。例えば、ＤｏｗｎｌｏａｄＢ内のデータが存在している場合には、Ｔａｂ．２の第３のデータ行が関係する。ボタンＢ４が現在選択されており、リモコンユニットで“Ｄｏｗｎ”ボタンが押された場合には、第４列が関係し、したがって、次に選択されるボタンはＢ６である。

Ｔａｂ．２：“Ｕｐ”及び“Ｄｏｗｎ”コマンドに対するボタンのチェーニング
リモコンユニットで“ＬＥＦＴ”又は“ＲＩＧＨＴ”を押した場合にボタンをチェーニングするための必要な変更は同じように行うことができるので、簡潔さのためにここでは省略する。

実施が非常に簡単であることが本発明の利点である。各ボタンプレースホルダは、後にアクティブ化される１つ１つのボタンのロケーションを定義し、どのような条件の下でそのボタンがアクティブ化されるかを記述している。先述と同様に高水準プログラミングを必要とせずにフレキシビリティを高めるためには、ダウンロード情報の一部として、アクティブ化すべき新たなボタンのボタンイメージだけでなく、他の既存ボタンを隠して使用不能にすべきか否か、及び新たなボタンのメニュー上でのロケーションはどうすべきかを決定する付加的なコンフィギュレーション情報も送ると有利である。それゆえ、ボーナスコンテンツアイテムをダウンロードすることにより、前記メニューのすべてのグラフィカル要素を実際にリロードせずに、メニューのボタン・レイアウトを変更することが可能になる。

本発明の一実施形態では、ユーザに対してコンテンツ選択の選択肢を提示するメニューを構成する本発明による方法は、交換可能な記憶媒体に記憶されたメニューデータ内でボタンの１つ又は複数のプレースホルダを定義するステップと、特定のボーナスコンテンツアイテムとプレースホルダのうちの１つとの間に一意の関連付けを形成することができるように、後にダウンロードされるボーナスコンテンツアイテムに関して予め定義されたロケーション又はネーミングの規約を決めるステップとを有し、この関連付けは前記プレースホルダの属性として表され、ボーナスコンテンツアイテムをグラフィカルに表示し、かつボーナスコンテンツアイテムとともにダウンロードされるボタンイメージが提供される。さらに、プレースホルダに取って代わるそれぞれのボタンの配置と、そのボタンの他の既存のボタン又はボーナスボタンへナビゲーション・チェーニングとに関するコンフィギュレーション情報も提供される。このコンフィギュレーション情報は、ボーナスコンテンツアイテムとともにダウンロードされる。記憶媒体から取り出したコンテンツを再生している間、ボーナスコンテンツアイテムのうちのいずれかが別のデータソース、例えばＨＤＤに存在しているか否かを識別し、存在していれば、関連付けられたプレースホルダを、コンフィギュレーション情報に従ったボタンの再配置を含んでいる可能性がある、関連付けられたボタンイメージに置き換える。ダウンロードしたボタンコンフィギュレーションの適用によって、ボーナスコンテンツアイテムの一部としてのダウンロードされた追加ボタンオブジェクトの挿入、及び／又は、これまではメニューで使用できたボタンオブジェクトの削除がなされる。本発明による方法は、ボタンがユーザにより選択されたときに、関連付けられた動作を実行されるようにする。ここで、前記の動作、例えば、初めはディスク上に存在していなかったプレイリストである“ＢｏｎｕｓＡ”に対しての“ＰｌａｙＬｉｓｔ ＢｏｎｕｓＡを再生せよ”は、既にプレースホルダとともに記述されているものであるか、又は、ダウンロードされたボーナスコンテンツアイテムの一部として記述され、ダウンロードされたボタンイメージとともにメニューに結び付けられたものである。

完全にプログラム可能な手法では、特定のボーナスコンテンツアイテムが作成される時にしか、このようなメニューデザインの選択をすることができないため、本発明は完全プログラム可能な手法のフレキシビリティを提供しないが、ユーザの観点からは類似した機能、すなわち、ダウンロードしたコンテンツの選択肢をディスク上のコンテンツの選択肢とともにシームレスに提示することを可能にするとともに、格段に低コストで実施でき、しかもディスク作成者に外見上のデザイン選択の余地を残している。

本発明による記憶媒体は、ユーザにコンテンツ選択の選択肢を提示するメニューデータを格納しており、メニューデータ内には、１つ又は複数のボタンのための予め決められた１つ又は複数のプレースホルダが含まれている。さらに、後にダウンロードされるボーナスコンテンツアイテムに関して定義された、予め定義されたロケーション又はネーミングの規約が存在しており、そのため特定のボーナスコンテンツアイテムとプレースホルダのうちの１つとの間に一意の関連付けを形成することができる。この関連付けはプレースホルダの属性として表される。ボーナスコンテンツアイテムをグラフィカルに表示するボタンイメージは、実際のボーナスコンテンツとともにダウンロードしてもよい。

本発明の一実施形態では、再生装置は、ボーナスコンテンツアイテムのいずれかが存在すると判断すると、ボタンのプレースホルダを関連付けられたボタンイメージに置き換え、ボタンがユーザにより選択されたときに関連付けられた動作が行われるようにする。その動作は既にプレースホルダとともに記述されているものであってもよいし、又は、ダウンロードされたボーナスコンテンツアイテムの一部として記述され、ダウンロードされたボタンイメージとともにメニューに関連付けられたものでってもよい。

ボタンのサイズ又はボタン間の距離は、可視（ビジブル）ボタンの総数に応じて変化させてもよい。

本発明はすべてのタイプの記憶媒体のメニューに適用することができる。本発明は、Ｂｌｕ−ｒａｙディスクやＤＶＤのようなプリレコードされた交換可能な媒体、および、ＨＤＤやインターネット接続のような追加記憶容量へのアクセスを備えた再生装置に特に有利である。

Claims (1)

1. オーディオビジュアルプレゼンテーションデータと、ファイルシステムに従って読み出し可能な関連するメニューデータとを含む交換可能な電子記憶媒体を作成する方法であって、
   ファイルシステム構造に従ってファイルを前記記憶媒体に記憶するステップと、
   プレースホルダを規定する第１のデータ部分を前記記憶媒体の前記メニューデータ内に記憶するステップであって、前記第１のデータ部分は前記プレースホルダが可視のメニューボタンを生成することに使用され得ないことを示している、前記ステップと、
   少なくとも１つの第１の属性を前記記憶媒体の前記メニューデータ内に記憶するステップと、を含み、
   前記少なくとも１つの第１の属性は、前記プレースホルダに関連付けられており、かつ、前記交換可能な記憶媒体とは異なる再生装置内のローカル記憶装置上の、可視のメニューボタンを生成するために前記プレースホルダと置き換えられ得るデータを有しているメニューデータの第２のデータ部分を読み出すべきロケーションを指定するデータを有しており、
   前記少なくとも１つの第１の属性は、メニューデータの前記第２のデータ部分に含まれる少なくとも１つの第２の属性と比較されるようになっており、両方の属性がマッチした場合には、前記再生装置は、前記プレースホルダをメニューデータの前記第２のデータ部分により定義された可視かつ選択可能なボタンに置き換え得るようになっている、
   前記方法。

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