JP5976617B2 - リング状ワークの加工機 - Google Patents

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Description

本発明は、ベアリングの外輪や内輪等のリング状ワークを旋盤加工する加工機に関する。
ベアリングの外輪や内輪等は、旋盤を使用して、外周面や端面の外側角部等を切削する加工(以下、外側の加工と称す)と、内周面や端面の内側角部等を切削する加工(以下、内側の加工と称す)が行われる。したがって、この種の加工機には、外側の加工を行うためにワークの内側を保持する第一チャック部、内側の加工を行うためにワークの外側を保持する第二チャック部、第一又は第二チャック部が支持するワークの向きを軸方向に反転させるワーク反転装置等が設けられている。
また、上記のように、1つのワークに対して複数の加工を行うので、先の旋盤加工で発生した切粉の処理も重要となる。例えば、第一チャック部を用いて内側の加工した後で第二チャック部を用いて外側の加工をしたり、同じチャック部を用いてワークの軸方向の2つの端部を順番に加工をしたりするので、ワークを何回も持ち替える必要がある。したがって、先の加工で発生した切粉がワークに付着していると、後の加工に用いるチャック部に対して、ワークを正確に受け渡して保持させることができなくなる。
外側の加工で発生する切粉の処理については、ほとんどの切粉がワークの下方に落下すること、ワークの外側面であれば容易にエアブローできることから、さほど問題にならない。しかし、内側の加工で発生する切粉の処理については、加工中にエアブローしにくく、切粉がワークの内側に残留しやすいことから、問題になりやすい。
従来、切粉の処理に関して、例えば特許文献1に開示されているように、旋盤等を用いて切削加工された筒状部品を支持する支持装置と、筒状部品の内側空間に入ってエアを噴き出す空気吹出装置を備えた筒状部品の切粉除去装置があった。この支持装置は、高機能のロボットハンド等であり、ワークを移送してチャック部との間で受け渡しを行うローダの働きと、上述したワーク反転装置の働きをする。空気吹出装置は、筒状部品の内側に残留した切粉を除去する働きと、支持装置から受け渡されたワークを製品シュート等に移送するローダの働きをする。
特開2000−233341号公報
特許文献1の切粉除去装置は、支持装置と空気吹出装置が、共に高機能で複雑な制御が必要な装置であり、既存の加工機に付加したり、改造して実現することも難しく、設置費用が高額になる。また、ワーク(筒状部品)の大きさや加工内容が変更になる毎に、空気吹出装置のヘッド部分を交換したり、複雑な制御プログラムを見直したりしなければならないという問題があった。
本発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、簡単な構造で安価に構成することが可能であり、既存の加工機にも容易に適用することができ、効率よく切粉の除去を行うことができるリング状ワークの加工機を提供することを目的とする。
本発明は、リング状のワークの旋盤加工を行う加工機であって、前記ワークの中心軸を自己の回転軸の位置に配して前記ワークの外周面を保持し、前記ワークと共に回転し前記ワークの内側が加工される第一チャック部と、前記ワークの中心軸を自己の回転軸の位置に配して前記ワークの内周面を保持し、前記ワークと共に回転し前記ワークの外側が加工される第二チャック部と、前記ワークの外周面を保持する第一保持部及び第二保持部を有し、前記第一及び第二保持部の少なくとも一方が移動して互いに近づき、前記第一保持部が保持している前記ワークを前記第二保持部に受け渡すことによって、前記ワークの向きを中心軸方向に反転させるワーク反転装置と、前記ワークを保持して前記各チャック部と前記各保持部との間を移動可能なローダと、前記第一及び第二保持部の少なくとも一方に設けられ、前記ワークを保持した状態で、前記ワークの内周面に向けてエアを噴射可能に取り付けられた第一エアブローノズルとを備え、前記ワークが前記第一保持部又は前記第二保持部に保持された状態で、前記第一エアブローノズルが前記ワークの内周面に向けてエアを噴射可能に設けられたリング状ワークの加工機である。
前記第一エアブローノズルの設置位置とは異なる位置に第二エアブローノズルが設けられ、前記ローダにより前記ワークの外周面を保持して前記第二エアブローノズルの位置に移送し、前記第二エアブローノズルが前記ワークの内周面に向けてエアを噴射可能に設けられた構成を備えていても良い。
さらに、前記第二エアブローノズルの近傍には、前記ワークが前記第二エアブローノズル付近の所定位置に移送されたことを検知するセンサを備え、前記センサにより前記ワークが前記第二エアブローノズル付近の所定位置に移送されたことを検知して、前記第二エアブローノズルのエア噴射を開始するものでも良い。第二エアブローノズルは、前記第一エアブローノズルよりも強い圧力でエアを噴射することが好ましい。
本発明のリング状部材の加工機は、2つの保持部の間でワークを持ち替えるワーク反転装置を利用し、一方の保持部に第一エアブローノズルを取り付けてワークの内周面にエアを噴射して切粉を除去する、というシンプルな構造なので、例えば、既存の加工機を改造することによって安価に構成することができる。また、切粉除去の工程が追加になるが、ワークを持ち替える工程の間にエアを噴射するので、タクトタイムの増加がなく、切粉を確実に除去することができる。
さらに、第二エアブローノズルを付設し、例えば小形のワークの切粉の除去は第一エアブローノズルで行い、大形のワークを加工するときは第二エアブローノズルで行うようにすれば、面倒な段取り替えをしなくても、様々な大きさのワークに対応することができる。
本発明のリング状部材の加工機の第一実施形態の構造を示す左側面図である。 第一実施形態の構造を示す平面図である。 第一実施形態の構造を示す正面図である。 第一チャック部の構造及び動作を説明する正面図(a)、左側面図(b)である。 第一チャック部の構造及び動作を説明する正面図(a)、左側面図(b)である。 第一保持部の構造及び動作を説明する正面図(a)、(b)である。 第二保持部の構造及び動作を説明する正面図(a)、(b)である。 本発明のリング状部材の加工機の第二実施形態の構造を示す左側面図である。 第二エアブローノズルが設置されたエアブロー室の構造及び動作を説明する平面図(a)、正面図(b)である。
以下、本発明のリング状ワークの加工機の第一実施形態について、図1〜図7に基づいて説明する。第一実施形態の加工機10は、ベアリングの外輪や内輪等のワークWに対し、旋盤を使用して、上記の外側及び内側の加工を行う装置である。以下、図3に示す正面図の左右方向をX方向、紙面と直交する方向をY方向、上下方向をZ方向と称して説明する。
加工機10は、図1〜図3に示すように、旋盤加工時にワークを保持して回転する第一及び第二チャック部12,14、ワークWの向きを反転させるためのワーク反転装置16、第一及び第二チャック部12,14とワーク反転装置16等の間を移動してワークWの受け渡しを行うローダ18、エアを噴射する第一エアブローノズル54、及び各部の動作を制御する図示しない制御装置を備えている。また、第一エアブローノズル54には、エアを供給するコンプレッサ等の図示しないエア供給源が接続されている。
第一チャック部12は、ワークWに対して内側の加工を行う時に使用される。図4に示すように、第一チャック部12は円盤状の基板20を有し、その背面側の中心部が、モータ等の回転駆動装置22の回転軸に取り付けられている。回転駆動装置22の回転軸はX方向に配されており、基板20は、回転駆動装置22に駆動されてYZ平面と平行に回転する。
基板20の正面には、同じ高さの突条である3つの受け部24が、基板20の中心から半径方向に放射状に設けられ、受け部24の内側の端部が、薄い円板状のカバー板26で覆われている。カバー板26の直径は、ワークWの内径よりも小さい。さらに、3つの受け部24の間に、3つの外チャック部材28が放射状に設けられ、外チャック部材28は、それぞれ基板20の中心から半径方向に同心的に往復移動できる。
ワークWを保持するときは、ワークWの加工しない側の端面を3つの受け部24の先端面に当接させ、3つの外チャック部材28が連動して基板の中心に向かって移動することによりワークWの外周面の3箇所をしっかりと保持し、ワークWの中心軸を回転駆動装置22の回転軸と一致させるように位置合わせする。
第一チャック部12の前方には、図2に示すように、内側の加工を行うための中ぐりバイト31等が設けられている。
第二チャック部14は、第一チャック部12の側方に設けられ、ワークWに対して外側の加工を行う時に使用される。図5に示すように、第二チャック部14は円盤状の基板30を有し、その背面側の中心部が、モータ等の回転駆動装置32の回転軸に取り付けられている。回転駆動装置32の回転軸はX方向に配されており、基板30は、回転駆動装置32に駆動されてYZ平面と平行に回転する。
基板30の正面には、正面から見て扇状に形成された同じ高さの3つの可動式受け板34が、基板20の中心から半径方向に放射状に設けられている。可動式受け板34には、扇状の内周側の端部に、基板30と反対向きに起立する内チャック部材36が一体に形成されている。内チャック部材36の先端面は、薄い円板状のカバー板38で覆われており、カバー板38の直径は、ワークWの内径よりも小さい(図5(a)では、カバー板38が省略されている)。3つの可動式受け板34は、それぞれ基板30の中心から半径方向に同心的に往復移動でき、これによって内チャック部材36も同方向に往復移動する。
ワークWを保持するときは、ワークWの加工しない側の端面を3つの可動式受け板34の平坦面に当接させ、3つの内チャック部材36が連動して基板30の中心から離れる向きに移動することにより、ワークWの内周面の3箇所をしっかりと保持し、ワークWの中心軸を回転駆動装置32の回転軸と一致させるように位置合わせする。
第二チャック部14の前方には、図1,図2に示すように、外側の加工を行うための片刃バイト39等が設けられている。
ワーク反転装置16は、第一及び第二チャック部12,14の上方に設けられ、第一保持部40と第二保持部42とを有している。
第一保持部40は、図6に示すように、Y方向に配したレール44に沿って往復移動するスライド部46上に設けられ、正六面体状の本体48(1)は、スライド部46に対してXY平面と平行に回転可能になっている。本体48(1)の側面には、3つの長方形の板材を放射状に配して一体化したような形状の受け板50(1)が、本体48の側面と略平行に取り付けられている。さらに、受け板50(1)の3つ長方形部分の間に、3つのチャック部材52(1)が放射状に設けられ、チャック部材52(1)は、それぞれ受け板50(1)の中心から半径方向に同心的に往復移動できる。
ワークWを保持するときは、ワークWの一方の端面を受け板50(1)に当接させ、3つのチャック部材52(1)が連動して受け板50(1)の中心に向かって移動することにより、ワークWの外周面の3箇所をしっかりと保持し、ワークWの中心軸を受け板50(1)の中心の位置に合わせる。
受け板50(1)の中心の位置には、第一エアブローノズル54が取り付けられている。第一エアブローノズル54は、例えば、6角ナット状の各側面に(又は1つおきに)エアの噴射口を形成し、エア供給管56を通じてエア供給源から送られたエアを、受け板50(1)と略平行な向きに噴射する。すなわち、第一保持部40がワークWを保持した状態で、ワークWの内周面に向けてエアを噴射することができる。
第二保持部42は、図7に示すように、レール44の一端部の側方に設けられ、第一保持部40と同様の本体48(2)、受け板50(2)、及び3つのチャック部材52(2)を有し、受け板50(2)とチャック部材52(2)とでワークWを保持する。第一保持部40と異なるのは、本体48(2)が固定板58上に設けられ、固定板58に対してXY平面と平行に回転可能になっている点、第一エアブローノズル54及びエア供給管56が設けられていない点である。
第一保持部40と第二保持部42との間でワークWを受け渡しする動作は、次のように行う。例えば、第一保持部40が、図6(a)に示すようにワークWを保持しており、第二保持部42が、第一保持部40からワークWを受け取る側だとすると、まず、第一保持部40の本体48(1)が回転し、図6(b)に示すように、ワークWを第二保持部42の方向に向ける。第二保持部42の本体48(2)も回転し、受け板50(2)を第一保持部40の方向に向ける。この状態で、第一保持部40の受け板50(1)の中心と、第二保持部42の受け板50(2)の中心とが、X方向の直線上に配される。
次に、スライド部46がレール44に沿ってX方向にスライドし、第一保持部40が第二保持部42の近くまで移動する。そして、ワークWの先端面が第二保持部42の受け板50(2)に当接すると、第二保持部42は、チャック部材52(2)が移動してワークWを保持し、第一保持部40は、チャック部材52(1)が移動してワークWの保持を解除する。その後、第一保持部40は、スライド部46がレール44に沿って反対方向に移動し、本体48(1)が反対方向に回転し、図6(a)に示す状態に戻る(ただし、ワークWは保持していない)。また、第二保持部40は、本体48(2)が反対方向に回転し、図7(a)に示す状態になり、ワークWの受け渡しが終了する。この一連の動作により、第一保持部40に保持されていたワークWは、向きが中心軸方向に反転して第二保持部42に保持されることになる。
ローダ18は、第二保持部42と同様の本体48(3)、受け板50(3)、及び3つのチャック部材52(3)を有し、受け板50(3)とチャック部材52(3)とでワークWを保持する。第二保持部42と異なるのは、本体48(3)が図示しない移動機構に取り付けられてXYZ方向に移動自在である点であり、自己と第一チャック部12との間、第二チャック部14との間、第一保持部40との間、及び第二保持部42との間で、それぞれワークWの受け渡しを行う。受け渡しの際にワークWを保持及び解除する動作は、上記の第一及び第二保持部40,42の間の受け渡しの動作と同様である。
次に、加工機10で旋盤加工を行う動作を説明する。例えば、第1の加工パターンとして、ワークWの内側の加工を行い、その後、外側の加工を行う場合、まず、加工機10に搬入された旋盤加工前のワークWをローダ18が保持し、第一チャック部12に向けて移送する。第一チャック部12は、ローダ18からワークWを受け取り、その外周面をしっかり保持してワークWと共に回転し、中ぐりバイト31等を用いて内側の加工を行う。この加工で発生した切粉の一部は、下方に落下せずにワークWの内側に残留する。
内側の加工が終わると、ローダ18が第一チャック部12からワークWを受け取り、ワークWをワーク反転装置16の第一保持部40に移送する。第一保持部40は、ローダ18からワークWを受け取ってその外周面を保持し、第一エアブローノズル54からワークWの内周面にエアを噴射することによって、内周面に残留した切粉が除去される。その後、第二保持部42が第一保持部40からワークWを受け取ることで、ワークWの向きが反転される。
ワークWの向きが反転されると、ローダ18が第二保持部42からワークWを受け取り、ワークWを第二チャック部14に移送する。第二チャック部14は、ローダ18からワークWを受け取り、その内周面をしっかり保持してワークWと共に回転し、片刃バイト39等を用いて外側の加工を行う。この加工で発生した切粉は下方に落下し、ワークWの内周面には残らない。外側の加工が終わると、ローダ18が第二チャック部14からワークWを受け取り、ワークWを製品シュート等に移送し、1つのワークWに対する作業が終了する。
また、第2の加工パターンとして、ワークWの内側の加工及びワークWの一端面側の外側の加工を行い、その後、反対側の外側の加工を行うようにしても良い。
以上説明したように、リング状ワークの加工機10は、第一及び第二保持部40,42の間でワークWを持ち替えるワーク反転装置16を利用し、第一保持部40に第一エアブローノズル54を取り付けてワークWの内周面にエアを噴射して切粉を除去する、というシンプルな構成なので、例えば、既存の加工機を改造することによって安価に構成することができる。また、切粉除去の工程が追加になるが、ワークWを持ち替えるワーク反転装置16に第一エアブローノズル54を取り付けたので、タクトタイムには影響せず、切粉を確実に除去することができる。その他、内側の加工で使用される第一チャック部12から第一保持部40に移送されたワークWに対してのみ、第一エアブローノズルからエア噴射するよう制御すれば、無駄なエアの消費を抑えることも可能である。
次に、本発明のリング状部材の加工機の第二実施形態について、図8、図9に基づいて説明する。ここで、上記実施形態と同様の構成は、同一の符号を付して説明を省略する。
第二実施形態の加工機60は、図8に示すように、ワーク反転装置16の第一保持部40の側方にエアブロー室62が設けられ、その中に、第二エアブローノズル64が設置されている。第二エアブローノズル64は、比較的大形のワークWを加工する場合に使用される。
エアブロー室64は、図9に示すように、X方向の手前側が開放した略矩形のフード66の内側に設けられ、フード66の背面66aの中央部に、回転軸部材68が設けられている。回転軸部材68には、小形の回転体70が回転自在に取り付けられている。さらに回転体70には、回転軸部材68の回転軸に沿って突出する筒状の第二エアブローノズル64と、回転軸と直角方向に突出する筒状の補助ノズル72a,72bとが取り付けられている。3箇所のノズル64,72a,72bは、回転体70を中心にしてT字状に配されている。
回転体70は、内側が中空になっており、回転軸部材68側の部分にエア供給管74を通じてエアが供給され、エアを3箇所のノズル64,72a,72bに分流させ、各ノズル先端部の噴射口から噴射させる。図9(b)に示すように、補助ノズル72aの噴射口は、先端部の側面の図面上側の部分に設けられ、補助ノズル72bの噴射口は、先端部の側面の図面下側の部分に設けられているので、補助ノズル72a,72bからエアを噴射すると、その噴射力によって回転体70が反時計回りに回転する。第二エアブローノズル64の噴射口は、先端部の側面に設けられ、回転軸と直角方向にエアを噴射しながら回転体70と共に回転する。第二エアブローノズル64が噴射するエアの圧力は、上記の第一エアブローノズル54よりも強い。
フード66の開放端のやや内側に、図示しない制御装置の一部である光学式センサ76が設けられている。制御装置は、光学式センサ76によりフード66の内側にワークWが差し入れられたことを検出すると、3箇所のノズル64,72a,72bへのエア供給を開始させ、ワークWが引き出されたことを検出すると、エア供給を停止させる制御を行う。特に、既存の加工機に第二エアブローノズル64を付設する場合、光学式センサ76を使用することで、必要なときだけエアを噴射させる、という制御を容易に実現することができる。
次に、加工機60で旋盤加工を行う動作を説明する。ここでは、比較的大形のワークWに対して上記の第1の加工パターンを行う場合(ワークWの内側の加工を行い、その後、外側の加工を行う場合)の動作を説明する。
まず、加工機60に搬入された旋盤加工前のワークWをローダ18が保持し、第一チャック部12に向けて移送する。第一チャック部12は、ローダ18からワークWを受け取り、外周面をしっかり保持してワークWと共に回転し、中ぐりバイト31等を用いて内側の加工を行う。この動作は、加工機10で小形のワークWを加工する場合と同様である。
内側の加工が終わると、ローダ18が第一チャック部12からワークWを受け取り、ワークWをエアブロー室62に移送し、ワークWの内側に第二エアブローノズル64の先端部を配置させる。フード66の内側にワークWが差し入れられると、制御装置の指令により、ノズル64,72a,72bがエアの噴射を開始し、第二エアブローノズル64から噴射される強い圧力のエアによって、ワークWの内周面に残留した切粉が除去される。
その後、ローダ18は、ワークWをワーク反転装置16の第一保持部40に移送する。第一保持部40は、ローダ18からワークWを受け取ってその外周面を保持する。ここでは、既に切粉の除去が終了しているので、第一エアブローノズル54からエアを噴射しなくてもよい。その後、第二保持部42が第一保持部40からワークWを受け取ることで、ワークWの向きが反転される。この後は、上述した加工機10と同様に、外側の加工と、ワーククWの搬出を行う。
第一保持部40に設けた第一エアブローノズル54は、エア噴射の圧力が比較的小形のワークW用に設定されているので、大形のワークWの切粉を除去することは難しい。例えば、ワークWの大きさに合わせて第一エアブローノズル54を交換したり、エア噴射の圧力を高くすれば対応可能であるが、多品種少量生産を行う場合、段取り替えに時間が掛かってしまい、全体として作業効率が低下する。しかしながら、加工機60は、小径のワークW用の第一エアブローノズル54と、大径のワークW用の強力な第二エアブローノズル64が別々に設けられているので、面倒な段取り替えを行うことなく、様々な大きさのワークに対応できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、第一及び第二エアブローノズルは、近傍に配置されたワークの内周面に向けてエアを噴射可能なものであれば、ノズルの形状を上記以外の形状に変更してもよい。また、第一及び第二エアブローノズルは、固定式でもよいし回転式でもよい。また、第一エアブローノズルは、第一保持部に設けることが好ましいが、第一保持部と第二保持部の少なくとも一方に設けられていれば良く、両方に取り付けてもよい。
ワーク反転装置は、上記のワーク反転装置16の構造に限定されず、例えば、ワークを受け渡しするとき、第二保持部が第一保持部に近づく構造でもよいし、双方が互いに近づく構造でもよい。
10,60 リング状ワークの加工機
12 第一チャック部
14 第二チャック部
16 ワーク反転装置
18 ローダ
40 第一保持部
42 第二保持部
54 第一エアブローノズル
64 第二エアブローノズル
74 光学式センサ
W ワーク

Claims (4)

  1. リング状のワークの旋盤加工を行う加工機であって、前記ワークの中心軸を自己の回転軸の位置に配して前記ワークの外周面を保持し、前記ワークと共に回転し前記ワークの内側が加工される第一チャック部と、前記ワークの中心軸を自己の回転軸の位置に配して前記ワークの内周面を保持し、前記ワークと共に回転し前記ワークの外側が加工される第二チャック部と、前記ワークの外周面を保持する第一保持部及び第二保持部を有し、前記第一及び第二保持部の少なくとも一方が移動して互いに近づき、前記第一保持部が保持している前記ワークを前記第二保持部に受け渡すことによって、前記ワークの向きを中心軸方向に反転させるワーク反転装置と、前記ワークを保持して前記各チャック部と前記各保持部との間を移動可能なローダと、前記第一及び第二保持部の少なくとも一方に設けられ、前記ワークを保持した状態で、前記ワークの内周面に向けてエアを噴射可能に取り付けられた第一エアブローノズルとを備え、
    前記ワークが前記第一保持部又は前記第二保持部に保持された状態で、前記第一エアブローノズルが前記ワークの内周面に向けてエアを噴射可能に設けられたことを特徴とするリング状ワークの加工機。
  2. 前記第一エアブローノズルの設置位置とは異なる位置に第二エアブローノズルが設けられ、前記ローダにより前記ワークの外周面を保持して前記第二エアブローノズルの位置に移送し、前記第二エアブローノズルが前記ワークの内周面に向けてエアを噴射可能に設けられた請求項1記載のリング状ワークの加工機。
  3. 前記第二エアブローノズルの近傍には、前記ワークが前記第二エアブローノズル付近の所定位置に移送されたことを検知するセンサを備え、前記センサにより前記ワークが前記第二エアブローノズル付近の所定位置に移送されたことを検知して、前記第二エアブローノズルのエア噴射を開始する請求項2記載のリング状ワークの加工機。
  4. 第二エアブローノズルは、前記第一エアブローノズルよりも強い圧力でエアを噴射するものである請求項2記載のリング状ワークの加工機。
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