JP5974247B2 - ブーム引抜装置およびブーム引抜方法 - Google Patents

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Description

本発明は、伸縮式のブームを引き抜くブーム引抜装置に関する。
従来より、伸縮式のブームを備えたクレーンがある(例えば特許文献1)。この伸縮式のブームは、クレーン輸送時に分解される場合がある。この伸縮式のブームを分解する(引き抜く)ため、ブーム引抜装置が用いられる。
(従来技術1)特許文献1の明細書の第5ページには、「ブーム運搬車(B)に設けた・・・ブーム支持体(18)の上端に設けた転動ローラ(19)上を多段伸縮ブーム(A)が滑動するもの」が記載されている。なお、特許文献1における符号には括弧を付している(以下同様)。
(従来技術2)また、同文献の同ページには、「低床式セミトレーラの床面より一段と高くなったグースネック部に多段伸縮ブーム(A)の先端頭部(A')をあずける・・・場合には、・・・先端頭部(A')の両側からその先端部に転動ローラを有する足を夫々下方に向けて配設し(転動ローラ(19)と同様な働きを)この転動ローラに持たせる」ことが記載されている。
(従来技術3)また、同文献の第2図には、ブーム(A)を引き抜くためのワイヤリング(ロープの掛けまわし)が記載されている。
実開昭58−120182号公報
しかしながら、同文献に記載の技術には、以下の問題がある。
上記(従来技術1)には、安全性の問題がある。その理由は次の通りである。ブーム支持体(18)は、多段伸縮ブーム(A)の筒状部(棒状部)を支持する。そのため、多段伸縮ブーム(A)を支持する位置が高くなりやすく、ブーム引抜時に多段伸縮ブーム(A)が不安定になるおそれがある。
上記(従来技術2)では、先端頭部(A')にローラを取り付ける作業が必要なので、ブーム引抜作業に手間がかかる。
上記(従来技術3)では、複雑なワイヤリングの作業が必要なので、ブーム引抜作業に手間がかかる。
そこで本発明は、ブームの引き抜きを安全かつ容易にできるブーム引抜装置を提供することを目的とする。
本発明のブーム引抜装置は、クレーンの伸縮式のブームを引き抜くものであり、前記クレーンとは別に設けられるレールと、前記レール前後方向に移動可能に前記レールにガイドされるとともに前記ブームの先端部を下から支持する支持装置と、前記支持装置に前記先端部が支持された前記ブームを前記レール後側から前記レール前側にロープを介して引く引抜手段と、を備える。
上記構成により、ブームの引き抜きを安全かつ容易にできる。
ブーム引抜装置等を横から見た図である。 図1のII矢視図であり、ブーム引抜装置等を上から見た図である。 図1に示す支持装置60及びレール側シーブ77等の拡大図である。 図3のIV矢視図である。 図2に示すブーム先端部21周辺を上から見た図である。 図3のVI矢視図である。 図1に示すブーム15の取り外し作業の説明図である。 図1に示すブーム15の取り外し作業の説明図である。 図1に示すブーム15の取り付け作業の説明図である。 第2実施形態の図3相当図である。 第2実施形態の図7相当図である。 第2実施形態の図8相当図である。
図1〜図9を参照して第1実施形態のブーム引抜装置40、並びに、ブーム引抜装置40が設けられるクレーン10及び輸送車30について説明する。
クレーン10は、図1に示すように、ブーム15を備える建設機械である。クレーン10は、例えば移動式クレーンである。クレーン10は、下部本体11と、下部本体11の上方に取り付けられる上部本体13と、上部本体13に取り付けられるブーム15と、を備える。下部本体11は、例えば走行式(下部走行体)であり、例えばクローラ式である(ホイール式でもよい)。上部本体13(上部旋回体)は、下部本体11の上方に取り付けられ、下部本体11に対して旋回可能である。上部本体13は、前端部に設けられた運転室13aと、後端部に設けられた巻上ウインチ13b(例えば、主巻ウインチおよび補巻ウインチ)と、を備える。巻上ウインチ13bは、フックF(図7(a)参照)を巻き上げるウインチである。巻上ウインチ13bには、ロープ13cが巻かれる。
ブーム15は、フックF(図7(a)参照)を介して吊荷(図示なし)等を吊る、棒状構造物である。ブーム15は、上部本体13に起伏可能に取り付けられる。ブーム15は、伸縮式であり、ブーム軸方向に伸縮可能である。ブーム15は、箱型構造(筒型構造、差込構造)を備える。ブーム15は、複数段(2段以上)であり、基端側から先端側に順に、基端ブーム17と、中間ブーム19と、先端ブーム20と、を備える。中間ブーム19は、例えば、2段ブーム19aと3段ブーム19bとを備える。なお、中間ブーム19の段数は、0、1、または3以上でもよい。また、先端ブーム20の先端部をブーム先端部21とする。
このブーム15の一部は、クレーン10の輸送時に引き抜かれる。ブーム15のうち、クレーン10の輸送時に上部本体13に取り付けたままにするブーム(残すブーム)を「ブーム15a」とし、上部本体13とは別個に輸送されるブーム(引き抜くブーム)を「ブーム15b」とする。例えば、残すブーム15aは基端ブーム17であり、引抜くブーム15bは中間ブーム19及び先端ブーム20である。
ブーム先端部21は、図3及び図5に示すように、ブーム先端部21の側面を構成する2枚の先端ブーム側板23と、2枚の先端ブーム側板23に固定される先端シーブ固定ピン25と、先端シーブ固定ピン25に回動自在に取り付けられる先端シーブ27(図3参照)と、を備える。なお、図2、図4〜6では、先端シーブ27を省略している。図6では、ブーム先端部21の構成要素を二点鎖線で示す。ブーム先端部21には、補助シーブ29(図7(a)参照)が取り付けられてもよい。図3に示すように、ブーム15(図1参照)を水平にしたときの、ブーム先端部21の(先端ブーム側板23の)下端部を下端部23bとする。図5に示すように、先端シーブ固定ピン25のうち、2枚の先端ブーム側板23よりも外側(図2に示すブーム15の幅方向外側)に突出する部分を、ピン突出部25aとする。なお、図5では、後述するレール50及び支持装置60を二点鎖線で示す。
輸送車30は、図1に示すように、荷台31を備える車両である。輸送車30は、例えばトラックであり、また例えばトレーラー(牽引される荷台を備えたもの)(図示なし)である。輸送車30は、ブーム15(引き抜くブーム15b)を輸送する。
ブーム引抜装置40は、ブーム15を引き抜く(残すブーム15aからブーム15bを引き抜く)装置である。ブーム引抜装置40は、クレーン10及び輸送車30に設置される。ブーム引抜装置40は、輸送車30に設けられるレール50と、レール50上に配置される支持装置60と、レール50の後方などに配置される支持台69(図8(b)参照)と、ブーム15を引く引抜手段70と、を備える。
レール50は、支持装置60をガイドする。レール50は、ブーム引抜装置40のフレーム(骨組みとなる構造物)でもある。レール50は、クレーン10とは別に設けられる。レール50は、輸送車30の荷台31に固定される。レール50は、荷台31の後端部付近(荷台の前後方向中央と後端との間の位置など)から、荷台31の前端部付近にわたって配置される。
このレール50は、直線状である。レール50は、レール50の長手方向が、輸送車30の前後方向となるように配置される。ここで、レール50の長手方向をレール前後方向Xとする。レール前後方向Xにおいて、輸送車30前側をレール前側X1、輸送車30後側をレール後側X2とする。図2に示すように、レール前後方向Xに直交する水平方向(輸送車30幅方向)をレール幅方向Yとする。レール前後方向Xのレール50の長さは、例えば縮んだ状態のブーム15の半分の長さよりも長く、例えば縮んだ状態のブーム15の全長よりも短くてもよい。レール50の幅(レール幅方向Yの幅)は、ブーム先端部21の幅と例えば同じ程度であり、ブーム先端部21の幅よりも例えば広い。図6に示すように、レール50は、支持装置60をガイドできるような形状(凹凸など)を備える。レール50は、例えば、レール底面部51と、レール突出部53と、レール後側X2端部のローラ57(図3参照)と、を備える。
レール底面部51は、荷台31(図1参照)の上面に固定される。
レール突出部53は、図6に示すように、レール底面部51から上に突出する。レール突出部53は、例えば2つ設けられる。レール突出部53は、レール底面部51のレール幅方向Yの両外側端部(の近傍)に固定される。2つのレール突出部53の間には、凹部55が形成される。1つのレール突出部53をレール前後方向Xから見た断面は、例えばC字状(コの字状)などである(図示しないI字状などでもよい)。なお、レール突出部53の上面を上面53tとする。
ローラ57は、図3に示すように、レール50のレール後側X2の端部に配置される。ローラ57の下側には、ロープ73(後述)が掛けられる。ローラ57(の回動軸を支持するフレーム)は、例えばレール突出部53の上面53tに固定される。
支持装置60は、ブーム先端部21を下から支持する(支持可能に構成される)。支持装置60は、レール前後方向Xに移動可能に、レール50にガイドされる。支持装置60は、ブーム15(図1参照)の引抜および差込方向に移動可能である。図6に示すように、支持装置60は、例えば、レール50の2つのレール突出部53の上や間(凹部55)などに配置される。図3に示すように、支持装置60は、いわば台車である。支持装置60は、車枠61と、車枠61に取り付けられる車軸65及び車輪67と、を備える。
車枠61は、ブーム先端部21の下端部23bを受ける部分である(受けることができるように構成される)。車枠61の形状は、下端部23bを取り囲むような形状であり、トレー状(蓋のない箱状)である。車枠61は、例えば、車枠61底部の車枠底板61bと、車枠底板61bの前後に配置される車枠前板61f及び車枠後板61rと、図6に示す車枠底板61b等の左右(レール幅方向Y両側)に配置される2枚の車枠側板61sと、でトレー状を形成する。車枠61は、車枠補強部63を備える。
車枠補強部63は、車枠側板61sと車枠底板61bとの接合部(2箇所の角の部分)に設けられる(配置される)。レール前後方向Xから見て、車枠補強部63と車枠側板61sと車枠底板61bとで例えば四角形断面が形成される。例えば、車枠補強部63は、車枠底板61bから上に延びる補強部側板63sと、車枠側板61sからレール幅方向Y内側に延びる補強部上板63tと、を備える。補強部上板63tの上面にブーム先端部21の下端部23bが接触する。図4に示すように、車枠補強部63は、例えば、車枠底板61bの前端部から後端部にわたって設けられる。
車軸65は、車輪67の回動軸である。
車輪67は、レール50に対して支持装置60が移動自在となるようにするための部材である。車輪67は、車軸65を介して、車枠61に対して回動自在に取り付けられる。車輪67は、例えば、1本の車軸65に2個ずつ、合計4つ設けられる(車輪67や車軸65の数は変更してもよい)。車輪67は、支持装置60によりブーム先端部21を安定して支持できるように、例えば次のように配置される。車輪67は、2枚の先端ブーム側板23よりもレール幅方向Y両外側に配置される。車輪67は、車枠61よりもレール幅方向Y両外側に配置される。また、図3に示すように、車輪67は、ブーム先端部21の下端部23bのレール前側X1およびレール後側X2に配置される。車輪67は、車枠61のレール前後方向Xの前端部と後端部とに取り付けられる。なお、車輪67は、図示しない回転棒(径よりも軸方向長さが長いローラ)等でもよい。
この車輪67は、レール50にガイドされるように構成される。例えば、図6に示すように、車輪67は、レール幅方向Y内側端部にフランジ67fを備える。フランジ67fは、レール突出部53の内側の面(レール幅方向Y内側の面)に接触する。
支持台69は、図8(b)に示すように、ブーム15bを下から支持する台である。支持台69は、引き抜くブーム15bの基端部近傍の底面を支持する。支持台69は、荷台31の上に配置される(クレーン10とは別に設けられる)。支持台69は、支持装置60よりもレール後側X2に配置される。支持台69は、例えば、レール50よりもレール後側X2に配置される。支持台69は、高さ方向に伸縮自在である。なお、支持台69を、高さ方向に伸縮自在でないもの(盤木など)としてもよい。
引抜手段70は、図1に示すように、残すブーム15aから、引き抜くブーム15bを引き抜く(完全に引き抜かなくてもよい)。引抜手段70は、支持装置60に支持されたブーム15b(例えばブーム先端部21)を、レール後側X2からレール前側X1にロープ73(後述)を介して引く。引抜手段70は、クレーン10に設けられるサードウインチ71(クレーン側ウインチ)と、サードウインチ71のロープ73と、輸送車30に設けられるレール側シーブ77と、ブーム先端部21に取り付けられる連結金具79(図3参照)と、を備える。
サードウインチ71(クレーン側ウインチ)は、ロープ73を巻込む(巻取る)。サードウインチ71は、クレーン10に設けられる。サードウインチ71は、上部本体13の前端部の、運転室13aの横などに配置される。
ロープ73(サードロープ)は、サードウインチ71に巻かれる。図3に示すように、ロープ73の先端部には、ロープ先端金具73a(サードロープ用ソケット)が取り付けられる。ロープ先端金具73aは、ロープ先端固定ピン79c(後述)が差込可能な孔を備える。図1に示すように、ロープ73は、ガイドシーブ75に掛けられる。ガイドシーブ75は、基端ブーム17の底面に取り付けられるシーブである。
レール側シーブ77は、支持装置60よりもレール前側X1に配置される。レール側シーブ77は、荷台31の例えば前端部に配置され、レール50の例えば前端部に配置される。レール側シーブ77は、レール50に対して固定(直接または間接的に固定)される。レール側シーブ77には、ロープ73が掛けられる。レール側シーブ77は、サードウインチ71からレール前側X1に引き出されたロープ73を、レール後側X2に折り返させる。レール側シーブ77は、例えば次のように構成される。図3に示すように、レール側シーブ77は、レール50に固定されるフレーム77aと、フレーム77aに対して回動自在に取り付けられる滑車77b(1枚)と、フレーム77aに固定されるロープ外れ止め77cと、を備える。フレーム77aは、例えばレール突出部53の上面53tに固定される。
連結金具79は、ブーム先端部21とロープ73とを連結する金具である。連結金具79は、先端シーブ固定ピン25のピン突出部25aと、ロープ先端金具73aと、を連結する金具である。連結金具79は、例えば次のように構成される。連結金具79は、図5に示すように上から見てC字状(コの字状)のフレーム79aと、フレーム79aの前端部からレール前側X1に突出するロープ先端取付部79bと、ロープ先端取付部79bに取り付けられるロープ先端固定ピン79cと、図3に示すようにフレーム79aのレール後側X2端部に固定されるU金具79dと、U金具79dとフレーム79aとを固定するU金具固定ピン79eと、を備える。ロープ先端固定ピン79cは、ロープ先端取付部79bとロープ先端金具73aとを固定(連結)するピンである。U金具79dは、先端シーブ固定ピン25のピン突出部25aに掛けられる。U金具固定ピン79eは、U金具79dとフレーム79aとを固定するピンである。
(動作)
次に、図1に示すブーム引抜装置40等の動作を説明する。
(ブームの取り外し)
図7(a)〜(c)、図8(a)〜(c)に示す順に、ブーム15の取り外し作業が行われる(順は適宜変更してもよい)。この作業は、下記(1A)〜(1M)のように行われる。
(1A)図7(a)に示すブーム15から、フックFや補助シーブ29を取り外す。
(1B)ブーム15を伸縮させるためのシリンダ(図示なし)と、上部本体13と、をつなぐ配管を取り外す。
(1C)残すブーム15aと、引き抜くブーム15bとの連結を切り離す。具体的には、基端ブーム17と伸縮シリンダ(図示なし)とを固定するピンを取り外す。この伸縮シリンダ(図示なし)は、図1に示す基端ブーム17に対して2段ブーム19aを伸縮させるものである。
(1D)図7(b)に示すように、ガイドシーブ75の上側から下側にロープ73を掛けかえる。
(1E)ブーム15の起伏角度を調整して、ブーム先端部21の下端部23bが支持装置60よりも高くなるようにする。
(1F)輸送車30を後進させて、ブーム先端部21の下端部23bの下(直下)に支持装置60が配置されるようにする。このとき、支持装置60は、レール50のレール後側X2端部付近に配置されている。
(1G)図7(c)に示すように、ブーム15を下げて、ブーム先端部21の下端部23b(図7(b)参照)を支持装置60の上に乗せる(あずける)。このとき、ブーム15は地面と平行に配置される。
(1H)ロープ73をブーム先端部21に固定する。さらに詳しくは、サードウインチ71から引き出されたロープ73を、ガイドシーブ75の下側と、図3に示すローラ57の下側と、レール50の凹部55(図6参照)と、支持装置60の下方と、レール側シーブ77と、を通して、ブーム先端部21まで引き出す。そして、ロープ先端金具73aを、連結金具79を介して、先端シーブ固定ピン25のピン突出部25aに連結する。
(1I)図8(a)に示すように、サードウインチ71によりロープ73を巻込む。すると、ブーム先端部21は、レール後側X2からレール前側X1に引かれる。ブーム先端部21を支持している支持装置60は、レール50にガイドされて(レール50に沿って)移動する。その結果、残すブーム15aから引き抜くブーム15bが引き抜かれる。ただし、このとき、引き抜くブーム15bの基端部は、残すブーム15aに差し込まれたままである。
(1J)図8(b)に示すように、支持台69をレール50の後方(レール後側X2)に配置する。支持台69を伸縮させて、引き抜くブーム15bの基端部付近を支持台69に乗せる(あずける)。なお、支持台69が伸縮式でない場合は、ブーム15a及びブーム15bを下げる(伏せる)ことで、引き抜くブーム15bの基端部付近を支持台69に乗せる。
(1K)ブーム15aとブーム15bとの間に配置されるスライドパッド(図示なし)を取り外す。
(1L)図8(c)に示すロープ73をブーム先端部21から取り外す。
(1M)輸送車30を前進させる。その結果、残すブーム15aから、引き抜くブーム15bが取り外される(完全に引き抜かれる)。
(ブームの取り付け)
図9(a)に示す残されたブーム15a(基端ブーム17)に、引き抜かれたブーム15b(中間ブーム19及び先端ブーム20)を取り付ける作業は次のように行われる。
残されたブーム15aの先端部と、引き抜かれたブーム15bの基端部と、の高さをあわせる。具体的には、支持台69を高さ方向に伸縮させる、または(および)、ブーム15aを起伏させる。
輸送車30を後進させて、残されたブーム15aに、引き抜かれたブーム15bを挿入する。
残されたブーム15aと引き抜かれたブーム15bとの間にスライドパッド(図示なし)を取り付ける。
図9(b)に示すように、巻上ウインチ13bのロープ13cを先端ブーム20(のブーム先端部21)に固定する。
図9(c)に示すように、ブーム15を起こした後、輸送車30を前進させる(退避させる)。
巻上ウインチ13bでロープ13cを巻き取る。すると、引き抜かれたブーム15bが残されたブーム15aにさらに挿入される。なお、巻上ウインチ13bは、いわばブーム差込装置(差込手段)である。また、ブーム差込装置とブーム引抜装置40とを備えるものは、いわばブーム脱着装置である。
そして、ブーム15を伸縮させるシリンダ(図示なし)の配管や固定ピンを取り付ける。また、フックFや補助シーブ29(図7(a)参照)をブーム15に取り付ける。
(効果1)
次に、図1に示すブーム引抜装置40による効果を説明する。ブーム引抜装置40は、クレーン10の伸縮式のブーム15を引き抜く装置である。ブーム引抜装置40は、クレーン10とは別に設けられるレール50と、支持装置60と、引抜手段70と、を備える。支持装置60は、レール前後方向Xに移動可能にレール50にガイドされるとともにブーム先端部21(ブーム15の先端部)を下から支持する。引抜手段70は、支持装置60にブーム先端部21が支持されたブーム15(引き抜くブーム15b)を、レール後側X2からレール前側X1にロープ73を介して引く。
支持装置60は、ブーム先端部21を下から支持する。
よって、ブーム15の引抜時に、ブーム15の筒状部を支持する場合に比べ、ブーム15を支持する位置を低くしやすい。したがって、ブーム15の引き抜きを安全に行える。
支持装置60は、ブーム先端部21を支持するとともに、移動可能である。
よって、ブーム先端部21にローラ等を取り付けなくても、下から支持された状態でブーム先端部21が移動可能である。ローラ等の取り付け作業が不要なので、ブーム15の引き抜きを容易にできる。
図2に示すように、支持装置60は、レール前後方向Xに移動可能にレール50にガイドされる。
よって、支持装置60に支持されたブーム先端部21がレール幅方向Yにずれることが抑制される。したがって、ブーム15の引き抜きを安全かつ容易に行える。
図1に示すように、引抜手段70は、支持装置60にブーム先端部21が支持されたブーム15を、レール後側X2からレール前側X1にロープ73を介して引く。
このように簡易な構成で、容易に、ブーム15(引き抜くブーム15b)を引き抜くことができる。
(効果2)
引抜手段70は、クレーン10に設けられるとともにロープ73を巻込むサードウインチ71(クレーン側ウインチ)と、支持装置60よりもレール前側X1に配置されるとともにロープ73が掛けられるレール側シーブ77と、を備える。
この構成では、クレーン10に設けられるサードウインチ71を、引抜手段70の動力源として用いる。よって、レール50側(クレーン10とは別側、具体的には輸送車30側)には引抜手段70の動力源を設ける必要が無い。したがって、レール50側の構成を、簡略化でき、軽量化でき、コストダウンできる。
(効果4)
図8(b)に示すように、ブーム引抜装置40は、クレーン10とは別に設けられる支持台69を備える。支持台69は、支持装置60よりもレール後側X2に配置され、かつ、ブーム15を下から支持し、かつ、高さ方向に伸縮自在である。
この支持台69により、引き抜く又は引き抜かれたブーム15bの基端部の高さを調整できる。よって、残す又は残されたブーム15aの先端部に対する、ブーム15bの基端部の高さを調整できる。よって、ブーム15aからのブーム15bの引き抜きを、より容易かつ安全にできる。
なお、支持台69により、ブーム15aへのブーム15bの差し込みも、容易かつ安全にできる。
(第2実施形態)
図10〜図12を参照して、第2実施形態のブーム引抜装置140について、第1実施形態との相違点を説明する。図1に示すように、第1実施形態のブーム引抜装置40の引抜手段70は、レール側シーブ77と、サードウインチ71と、を備えた。一方、図10に示すように、第2実施形態のブーム引抜装置140の引抜手段170は、レール側ウインチ171と、滑車装置180と、を備える。以下、上記相違点をさらに説明する。
レール側ウインチ171は、ロープ173を巻込む。レール側ウインチ171は、支持装置60よりもレール前側X1に配置される。レール側ウインチ171は、レール50に対して固定(直接または間接的に固定)される。レール側ウインチ171は、例えばレール側シーブ77(図1参照)と同様の位置に配置される。レール側ウインチ171は、例えば次のように構成される。レール側ウインチ171は、レール50に固定されるフレーム171aと、フレーム171aに対して回動自在に取り付けられるウインチドラム171bと、フレーム171aに固定されるとともにウインチドラム171bを回動させるモータ(図示なし)と、を備える。
滑車装置180は、レール50に対して固定されるシーブ181(定滑車)と、レール50に対して移動可能なシーブ183(動滑車)と、を備える。シーブ181は、例えば、レール側ウインチ171のフレーム171aに対して回動軸が固定される。シーブ183は、例えば、連結金具79のフレーム79aに対して回動軸が固定される。シーブ181及びシーブ183それぞれは、例えば複数枚(1枚でもよい)の滑車を備える。
なお、第2実施形態の引抜手段170では、図3に示すレール50のレール後側X2端部のローラ57は不要である。
(動作)
次に、図10に示すブーム引抜装置140等の動作を説明する。なお、ブーム15(図11(a)参照)の取り付け時の動作は、第1実施形態と同様である。
(ブームの取り外し)
図11(a)〜(c)、図12(a)〜(c)の順に、ブーム15の取り外し作業の手順を示す。この作業について、第1実施形態の「(ブームの取り外し)」の(1A)〜(1M)の作業との相違点のみを説明する。具体的には、上述した(1A)(1D)(1H)及び(1I)に対応する、(2A)(2D)(2H)及び(2I)について説明する。
(2A)上記(1A)と同様の作業を行う。さらに、図11(a)に示すガイドシーブ75を取り外し、また、サードウインチ71を取り外してもよい。
(2D)上記(1D)の作業は不要である。
(2H)上記(1H)では、図7(b)及び(c)に示すように、サードウインチ71のロープ73をブーム先端部21に掛けた。この作業に代えて、図11(c)に示すように、レール側ウインチ171のロープ173を、滑車装置180を介して、ブーム先端部21に連結する。
(2I)上記(1I)では、図7(c)及び図8(a)に示すように、サードウインチ71によりロープ73を巻き込んだ。この作業に代えて、図11(c)及び図12(a)に示すように、レール側ウインチ171によりロープ173を巻込む。
(効果3)
次に、図10に示すブーム引抜装置140による効果を説明する。
引抜手段170は、支持装置60よりもレール前側X1に配置されるとともにロープ173を巻込むレール側ウインチ171を備える。
この構成では、レール50側(クレーン10(図1参照)とは別側、具体的には輸送車30(図1参照)側)に設けられるレール側ウインチ171を、引抜手段170の動力源として用いる。よって、クレーン10(図1参照)側には引抜手段170の動力源を設ける必要が無い。よって、図1に示すクレーン10が備えるウインチ(サードウインチ71等)の使用が不可能または困難な場合などでも、ブーム15の引き抜きができる。なお、クレーン10が備えるウインチの使用が不可能または困難な場合としては、このウインチが故障している場合や、ロープのワイヤリングが不可能または困難な位置にしかウインチがない場合などがある。
(変形例)
上記実施形態は様々に変更してもよい。例えば、図10に示す滑車装置180を、図3に示す第1実施形態のレール側シーブ77と連結金具79との間に設けてもよい。
10 クレーン
15 ブーム
21 ブーム先端部(ブームの先端部)
40、140 ブーム引抜装置
50 レール
60 支持装置
69 支持台
70、170 引抜手段
71 サードウインチ(クレーン側ウインチ)
73、173 ロープ
77 レール側シーブ
171 レール側ウインチ
X レール前後方向
X1 レール前側
X2 レール後側

Claims (6)

  1. クレーンの伸縮式のブームを引き抜くブーム引抜装置であって、
    前記クレーンとは別に設けられるレールと、
    前記レール前後方向に移動可能に前記レールにガイドされるとともに前記ブームの先端ブームの先端部を下から支持する支持装置と、
    前記支持装置に前記先端部が支持された前記ブームを、前記レール後側から前記レール前側にロープを介して引く引抜手段と、
    を備え
    前記ロープは、前記支持装置に前記先端部が支持された前記ブームに取り付けられる、
    ブーム引抜装置。
  2. 前記引抜手段は、
    前記クレーンに設けられるとともに前記ロープを巻込むクレーン側ウインチと、
    前記支持装置よりも前記レール前側に配置されるとともに前記ロープが掛けられるレール側シーブと、
    を備える請求項1に記載のブーム引抜装置。
  3. 前記クレーン側ウインチは、前記クレーンの上部本体の前端部に配置されるサードウインチである、
    請求項2に記載のブーム引抜装置。
  4. 前記引抜手段は、前記支持装置よりも前記レール前側に配置されるとともに前記ロープを巻込むレール側ウインチを備える、
    請求項1に記載のブーム引抜装置。
  5. 前記クレーンとは別に設けられる支持台を備え、
    前記支持台は、前記支持装置よりも前記レール後側に配置され、かつ、前記ブームを下から支持し、かつ、高さ方向に伸縮自在である、
    請求項1〜のいずれか1項に記載のブーム引抜装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のブーム引抜装置を用いたブーム引抜方法であって、
    縮んだ状態の前記ブームの前記先端部を前記支持装置の上に乗せる工程と、
    前記支持装置に前記先端部が支持された前記ブームを、前記レール後側から前記レール前側に前記ロープを介して引く工程と、
    を備えるブーム引抜方法。
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