JP5973946B2 - 走査型内視鏡システム - Google Patents

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Description

本発明は、走査型内視鏡システムに関し、特に、被写体を走査して画像を取得する走査型内視鏡システムに関するものである。
医療分野の内視鏡においては、被検者の負担の軽減を目的とした、当該被検者の体腔内に挿入される挿入部の細径化に係る種々の技術が提案されている。そして、このような技術の一例として、前述の挿入部に相当する部分に固体撮像素子を有しない走査型内視鏡、及び、当該走査型内視鏡を具備して構成されたシステムが知られている。
具体的には、走査型内視鏡を具備するシステムは、例えば、光源部から発せられた照明光を導光する照明用ファイバの先端部を揺動させることにより被写体を予め設定された走査パターンで2次元走査し、当該被写体からの戻り光を照明用ファイバの周囲に配置された受光用ファイバで受光し、当該受光用ファイバで受光された戻り光に基づいて当該被写体の画像を生成するように構成されている。そして、このようなシステムに類似する構成を具備するものとしては、例えば、特許文献1に開示された走査ファイバシステムが知られている。
しかし、特許文献1に開示された構成によれば、走査ファイバ装置に設けられた光ファイバの異常の有無等のような光ファイバの状態を検出するための具体的な方法について言及されていない。そのため、特許文献1に開示された構成によれば、例えば、光ファイバの異常に伴って本来意図した走査パターンから外れた状態で被写体が走査され、当該被写体の画像の取得に支障をきたしてしまうような状況が発生し得る。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、照明光を導光する導光部の状態を検出可能な走査型内視鏡システムを提供することを目的としている。
本発明の一態様の走査型内視鏡システムは、光源部から供給される照明光を導光する導光部と、前記導光部を揺動させるための複数の圧電素子を具備するとともに、前記複数の圧電素子を駆動して前記導光部を揺動させることにより、前記導光部を経て照射される前記照明光による被写体の走査を行うことが可能なアクチュエータ部と、前記複数の圧電素子を駆動するための電圧を印加する期間を各圧電素子毎にずらしつつ前記導光部を渦巻状の走査パターンに沿って揺動させることが可能なパルス状の波形を具備する駆動信号を前記アクチュエータ部に対して供給する走査駆動部と、前記走査駆動部から供給される駆動信号に応じた電圧が印加される一の圧電素子の変形に伴って変形する他の圧電素子において発生した電圧を測定する電圧測定部と、前記一の圧電素子の変形に伴って変形する前記他の圧電素子において発生すると推定される推定電圧を算出する演算部と、前記電圧測定部により測定された電圧と、前記演算部により算出された推定電圧と、の差分値に基づき、前記アクチュエータ部により揺動される前記導光部の状態を検出する状態検出部と、を有する。
本発明における走査型内視鏡システムによれば、照明光を導光する導光部の状態を検出することができる。
実施例に係る走査型内視鏡システムの要部の構成を示す図。 走査型内視鏡に設けられたアクチュエータ部の構成を説明するための断面図。 第1の実施例の走査型内視鏡システムの動作及び停止に係る制御の概要を説明するためのフローチャート。 被写体の画像の取得に係る走査パターンにおいて、渦巻状の軌跡の中心点Aから最外点Bへ向かうように走査される場合の一例を示す図。 被写体の画像の取得に係る走査パターンにおいて、渦巻状の軌跡の最外点Bから中心点Aへ向かうように走査される場合の一例を示す図。 第1の実施例の走査型内視鏡システムにおける光ファイバの状態検出等に係る動作の一例を説明するためのフローチャート。 第1の実施例においてアクチュエータ部に供給される駆動信号の一例を説明するための図。 図6の駆動信号PZT1及びPZT3の波形の一部を示す図。 図6の駆動信号PZT2及びPZT4の波形の一部を示す図。 第1の実施例の走査型内視鏡システムにおける光ファイバの状態検出等に係る動作の、図5とは異なる例を説明するためのフローチャート。 第2の実施例の走査型内視鏡システムの動作及び停止に係る制御を説明するためのフローチャート。 第2の実施例の走査型内視鏡システムにおける光ファイバの状態検出の一例を説明するための図。 第2の実施例の走査型内視鏡システムの光源部が発光を開始する前の期間中において、被写体を走査可能な状態であるか否かを検出する場合に実施される処理の一例を示すフローチャート。 第3の実施例の走査型内視鏡システムにおける光ファイバの状態検出等に係る動作の一例を説明するためのフローチャート。 一の圧電素子に対して供給される駆動信号の周波数と、当該一の圧電素子に対向する位置に配置された他の圧電素子の変形に応じて発生する電圧と、の間の相関の一例を説明するための図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明を行う。
(第1の実施例)
図1から図8は、本発明の第1の実施例に係るものである。図1は、実施例に係る走査型内視鏡システムの要部の構成を示す図である。
走査型内視鏡システム1は、例えば図1に示すように、光源部2と、光ファイバ3と、走査型内視鏡4と、アクチュエータ部5と、走査駆動部6と、信号切替部7と、電圧測定部8と、光ファイババンドル9と、光検出部10と、画像処理部11と、モニタ12と、制御部13と、メモリ14と、を有して構成されている。
光源部2は、被写体を照明するための照明光を生成して光ファイバ3へ供給できるように構成されている。また、光源部2は、制御部13の制御に基づいてオンまたはオフすることにより、光ファイバ3への照明光の供給を実施または停止するように構成されている。具体的には、光源部2は、例えば、制御部13の制御に応じて発光状態(オン)または消光状態(オフ)に切替可能な赤色(R)光用レーザ光源、緑色(G)光用レーザ光源、及び、青色(B)光用レーザ光源を具備するとともに、R光、G光及びB光の混合により生成した混合光を照明光として光ファイバ3に供給できるように構成されている。
光ファイバ3の光入射面を含む端部は、光源部2に接続されている。また、光ファイバ3の光出射面を含む端部は、走査型内視鏡4の先端部の内部に配置されている。すなわち、光ファイバ3は、導光部としての機能を具備し、光源部2により供給される照明光を導光するとともに、当該導光された照明光を走査型内視鏡4の先端部から被写体へ照射することができるように構成されている。
走査型内視鏡4は、被検者の体腔内に挿入可能な形状及び寸法を具備して構成されている。走査型内視鏡4の内部には、光ファイバ3と、光ファイババンドル9と、がそれぞれ挿通されている。また、走査型内視鏡4の内部には、信号切替部7を介して供給される駆動信号に応じて光ファイバ3の光出射面を含む端部を揺動するように構成されたアクチュエータ部5が設けられている。さらに、走査型内視鏡4の内部には、例えば、光ファイバ3の状態を検出する際に用いられる駆動信号の波形を決定するための情報(例えば駆動信号の周波数及び基準電圧等)、後述の周波数foに関する情報、及び、後述の周波数fkに関する情報等のような、走査型内視鏡4毎に関連付けられた様々な情報が格納されたメモリ14と、が設けられている。
一方、光ファイバ3及びアクチュエータ部5は、走査型内視鏡4の長手軸方向に垂直な断面において、例えば、図2に示す位置関係を具備するようにそれぞれ配置されている。図2は、走査型内視鏡に設けられたアクチュエータ部の構成を説明するための断面図である。
図2に示すように、光ファイバ3とアクチュエータ部5との間には、接合部材としてのフェルール41が配置されている。具体的には、フェルール41は、例えば、ジルコニア(セラミック)またはニッケル等により形成されている。
フェルール41は、図2に示すように、四角柱として形成されており、X軸方向(紙面左右方向)に対して垂直な側面42a及び42cと、Y軸方向(紙面上下方向)に対して垂直な側面42b及び42dとを有する。また、フェルール41の中心には、光ファイバ3が固定配置されている。なお、フェルール41は、角柱である限りにおいては、四角柱以外の他の形状として形成されていてもよい。
アクチュエータ部5は、図2に示すように、側面42aに沿って配置された圧電素子5aと、側面42bに沿って配置された圧電素子5bと、側面42cに沿って配置された圧電素子5cと、側面42dに沿って配置された圧電素子5dと、を有している。
換言すると、アクチュエータ部5は、光ファイバ3を挟んで対向する(あるいはY軸に対称な)位置であるとともにX軸に沿って配置された圧電素子5a及び5cと、光ファイバ3を挟んで対向する(あるいはX軸に対称な)位置であるとともにY軸に沿って配置された圧電素子5b及び5dと、を有して構成されている。
圧電素子5a〜5dは、予め個別に設定された分極方向を具備するとともに、信号切替部7を介して供給される駆動信号に応じて伸縮するように構成されている。また、圧電素子5a〜5dは、変形(伸縮)に起因して生じる電圧を観測信号として信号切替部7へそれぞれ出力するように構成されている。
すなわち、アクチュエータ部5は、信号切替部7を介して供給される駆動信号により圧電素子5a〜5dを駆動して光ファイバ3を揺動させることにより、光ファイバ3を経て照射される照明光による被写体の走査を行うことができるように構成されている。
走査駆動部6は、制御部13の制御に基づき、アクチュエータ部5を駆動させるための駆動信号を生成して信号切替部7及び電圧測定部8へ出力するように構成されている。
信号切替部7は、制御部13の制御に基づき、走査駆動部6からアクチュエータ部5及び電圧測定部8への駆動信号の出力状態を切り替えることができるように構成されている。また、信号切替部7は、制御部13の制御に基づき、アクチュエータ部5から電圧測定部8へ出力される観測信号の出力状態を切り替えることができるように構成されている。
電圧測定部8は、信号切替部7における出力状態の切り替えに応じて出力される信号に応じて電圧を測定し、当該測定した電圧の情報を制御部13へ出力するように構成されている。
光ファイババンドル9の光入射面を含む端部は、走査型内視鏡4の先端部の内部に配置されている。また、光ファイババンドル9の光出射面を含む端部は、光検出部10に接続されている。すなわち、光ファイババンドル9は、走査型内視鏡4の先端部において被写体からの戻り光を受光するとともに、当該受光された戻り光を光検出部10へ出射することができるように構成されている。
光検出部10は、光ファイババンドル9を介して入射される戻り光の強度に応じた色信号を生成して画像処理部11へ出力するように構成されている。
画像処理部11は、制御部13の制御に基づき、光検出部10から出力される色信号に応じた観察画像を生成してモニタ12へ出力するように構成されている。また、画像処理部11は、制御部13の制御に応じた文字列等の視覚情報を生成し、当該生成した視覚情報をモニタ12へ出力することができるように構成されている。
モニタ12は、画像処理部11により生成された観察画像等を表示することができるように構成されている。
制御部13は、図示しない記憶装置に格納された所定の制御プログラムに基づき、光源部2、走査駆動部6、信号切替部7、及び、画像処理部11に対する制御をそれぞれ行うことができるように構成されている。
一方、制御部13は、メモリ14から読み込んだ情報に基づき、所定の波形を具備する駆動信号をアクチュエータ部5に供給するための制御を行うように構成されている。また、制御部13は、演算部としての機能を有し、例えば、前述の所定の波形を具備する駆動信号の供給に伴い、略理想的な状態で圧電素子が変形した際の変形量に応じて発生すると推定される推定電圧を算出することができるように構成されている。また、制御部13は、状態検出部としての機能を有し、例えば、前述の推定電圧と、電圧測定部8から出力される電圧の情報と、に基づき、光ファイバ3の状態が正常であるまたは異常であるとの状態検出結果を得ることができるように構成されている。さらに、制御部13は、例えば、任意の文字列及び観察画像等の生成に必要な情報を画像処理部11に対して供給することができるように構成されている。
続いて、以上に述べたような構成を具備する走査型内視鏡システム1の処理及び動作等について説明する。図3は、第1の実施例の走査型内視鏡システムの動作及び停止に係る制御の概要を説明するためのフローチャートである。
制御部13は、例えば、図示しない起動スイッチがオンされたことを検出した際に、走査型内視鏡4のメモリ14に格納された情報と、図示しない記憶装置に格納された所定の制御プログラムと、をそれぞれ読み込むことにより、走査型内視鏡システム1の起動準備を行う(図3のステップS1)。
制御部13は、例えば、図示しない検査開始スイッチをオンする等の操作が行われることにより、検査開始に係る指示がなされたことを検出した際に、図示しない記憶装置から読み込んだ所定の制御プログラムに基づき、被写体の走査を実施させるための制御を光源部2、走査駆動部6及び信号切替部7に対して行う(図3のステップS2)。
ここで、被写体の走査による観察画像の取得方法の概要について、図4A及び図4Bに示すような渦巻状の走査パターンに沿って光ファイバ3が揺動される場合を例に挙げて説明する。図4Aは、被写体の画像の取得に係る走査パターンにおいて、渦巻状の軌跡の中心点Aから最外点Bへ向かうように走査される場合の一例を示す図である。図4Bは、被写体の画像の取得に係る走査パターンにおいて、渦巻状の軌跡の最外点Bから中心点Aへ向かうように走査される場合の一例を示す図である。
光ファイバ3は、アクチュエータ部5に対する駆動信号の供給に伴い、図4Aの中心点Aから最外点Bへ向かう第1の渦巻状の軌跡に沿って揺動された後、図4Bの最外点Bから中心点Aへ向かう第2の渦巻状の軌跡に沿って揺動される。そして、このような光ファイバ3の揺動に伴い、走査型内視鏡4の先端部から被写体へ照明光が照射され、当該被写体からの戻り光が光ファイババンドル9により受光され、当該受光された戻り光の強度に応じた色信号が光検出部10から出力される。
画像処理部11は、制御部13の制御に基づき、図4Aに例示した第1の渦巻状の軌跡に沿って光ファイバ3が揺動されている期間中に光検出部10から出力された色信号を用い、1フレーム分の観察画像を生成してモニタ12へ出力する。また、画像処理部11は、制御部13の制御に基づき、図4Bに例示した第2の渦巻状の軌跡に沿って光ファイバ3が揺動されている期間中に光検出部10から出力された色信号を用い、1フレーム分の観察画像を生成してモニタ12へ出力する。
制御部13は、メモリ14から読み込んだ情報に基づく制御を行うことにより、光ファイバ3の状態が正常であるか異常であるかに係る判定を行う(図3のステップS3)。
制御部13は、図3のステップS3において、光ファイバ3の状態が正常であるとの判定結果を得た場合には、例えば、図示しない検査開始スイッチをオフする等の操作が行われたか否かを検出することにより、検査終了に係る指示がなされたか否かの判定を行う(図3のステップS4)。
そして、制御部13は、図3のステップS4において、検査終了に係る指示がなされたとの判定結果を得た場合には、被写体の走査を停止させるための制御を光源部2及び走査駆動部6に対して行う(図3のステップS5)。
また、制御部13は、図3のステップS4において、検査終了に係る指示がなされていないとの判定結果を得た場合には、図3のステップS2に戻り、被写体の走査を実施させるための制御を継続する。
一方、制御部13は、図3のステップS3において、光ファイバ3の状態が異常であるとの判定結果を得た場合には、被写体の走査を停止させるための制御を光源部2及び走査駆動部6に対して行うとともに、光ファイバ3の異常をユーザに報知するための制御を行う(図3のステップS6)。
次に、本実施例の走査型内視鏡システムにおける光ファイバの状態検出等に係る動作の詳細について、図5に例示するような一連の処理を、図3のステップS2、ステップS3及びステップS6に係る処理として行う場合を例に挙げて説明する。図5は、第1の実施例の走査型内視鏡システムにおける光ファイバの状態検出等に係る動作の一例を説明するためのフローチャートである。
制御部13は、図示しない検査開始スイッチがオンされたことを検出した際に、光ファイバ3への照明光の供給を実施させるための制御を光源部2に対して行うとともに、図4A及び図4Bに例示したような渦巻状の走査パターンに沿って光ファイバ3を揺動しながら、光ファイバ3の状態を検出することが可能な波形を具備する駆動信号を生成させるための制御を走査駆動部6に対して行う(図5のステップS21)。
また、制御部13は、図5のステップS21の制御に応じて走査駆動部6から出力される駆動信号がアクチュエータ部5及び電圧測定部8に供給され、かつ、当該駆動信号の供給に応じてアクチュエータ部5から出力される観測信号が電圧測定部8に供給されるように、信号切替部7の出力状態を切り替えるための制御を行う(図5のステップS22)。
ここで、図5のステップS21及びステップS22によりアクチュエータ部5(及び電圧測定部8)に供給される駆動信号の詳細について説明を行う。図6は、第1の実施例においてアクチュエータ部に供給される駆動信号の一例を説明するための図である。
図5のステップS21及びステップS22によりアクチュエータ部5の圧電素子5a〜5dに供給される駆動信号は、例えば、図6のPZT1〜PZT4として示すような波形を有している。
図6の駆動信号PZT1〜PZT4は、電圧が0である期間と、電圧がパルス状に変化する期間と、が所定の時間間隔毎に交互に出現するような周期性を具備するとともに、電圧がパルス状に変化する期間における電圧振幅(電圧のピーク値)が漸次増加及び漸次減少するような波形としてそれぞれ示される。そのため、図6の駆動信号PZT1〜PZT4がアクチュエータ部5に同時に供給されることにより、図4A及び図4Bに例示したような渦巻状の走査パターンに沿って光ファイバ3を揺動させることができる。
なお、以降においては、説明の簡単のため、図5のステップS21及びステップS22により、図6の駆動信号PZT1が圧電素子5aに供給され、図6の駆動信号PZT2が圧電素子5bに供給され、図6の駆動信号PZT3が圧電素子5cに供給され、かつ、図6の駆動信号PZT4が圧電素子5dに供給されるものとして説明を進める。図7Aは、図6の駆動信号PZT1及びPZT3の波形の一部を示す図である。図7Bは、図6の駆動信号PZT2及びPZT4の波形の一部を示す図である。
駆動信号PZT1は、図7Aに示すように、例えば、時刻T1〜T3の期間における電圧が電圧振幅VP1のパルス状に変化し、時刻T3〜T5の期間における電圧が0となり、さらに、後述の駆動信号PZT4に対する位相差が90°となるように設定された信号として表される。
駆動信号PZT3は、図7Aに示すように、例えば、時刻T1〜T3の期間における電圧が0となり、時刻T3〜T5の期間における電圧が電圧振幅VP3のパルス状に変化し、さらに、駆動信号PZT1に対する位相差が180°となるように設定された信号として表される。
そのため、駆動信号PZT1及び駆動信号PZT3が同時にアクチュエータ部5に供給された際には、例えば、パルス状の信号に応じた電圧が印加されている(駆動状態の)圧電素子5aが変形するとともに、圧電素子5aの変形に伴って生じる外力により、パルス状の信号が印加されていない(非駆動状態の)圧電素子5cもまた変形する。そして、圧電素子5aに対向する位置に配置された圧電素子5cの変形に起因して電圧VM3が発生し、当該発生した電圧VM3に応じた観測信号が信号切替部7へ出力される。
また、駆動信号PZT1及び駆動信号PZT3が同時にアクチュエータ部5に供給された際には、例えば、パルス状の信号に応じた電圧が印加されている(駆動状態の)圧電素子5cが変形するとともに、圧電素子5cの変形に伴って生じる外力により、パルス状の信号が印加されていない(非駆動状態の)圧電素子5aもまた変形する。そして、圧電素子5cに対向する位置に配置された圧電素子5aの変形に起因して電圧VM1が発生し、当該発生した電圧VM1に応じた観測信号が信号切替部7へ出力される。
駆動信号PZT2は、図7Bに示すように、例えば、時刻T2〜T4の期間における電圧が電圧振幅VP2のパルス状に変化し、時刻T4〜T6の期間における電圧が0となり、さらに、前述の駆動信号PZT1に対する位相差が90°となるように設定された信号として表される。
駆動信号PZT4は、図7Bに示すように、例えば、時刻T2〜T4の期間における電圧が0となり、時刻T4〜T6の期間における電圧が電圧振幅VP4のパルス状に変化し、さらに、駆動信号PZT2に対する位相差が180°となるように設定された信号として表される。
そのため、駆動信号PZT2及び駆動信号PZT4が同時にアクチュエータ部5に供給された際には、例えば、パルス状の信号に応じた電圧が印加されている(駆動状態の)圧電素子5bが変形するとともに、圧電素子5bの変形に伴って生じる外力により、パルス状の信号が印加されていない(非駆動状態の)圧電素子5dもまた変形する。そして、圧電素子5bに対向する位置に配置された圧電素子5dの変形に起因して電圧VM4が発生し、当該発生した電圧VM4に応じた観測信号が信号切替部7へ出力される。
また、駆動信号PZT2及び駆動信号PZT4が同時にアクチュエータ部5に供給された際には、例えば、パルス状の信号に応じた電圧が印加されている(駆動状態の)圧電素子5dが変形するとともに、圧電素子5dの変形に伴って生じる外力により、パルス状の信号が印加されていない(非駆動状態の)圧電素子5bもまた変形する。そして、圧電素子5dに対向する位置に配置された圧電素子5bの変形に起因して電圧VM2が発生し、当該発生した電圧VM2に応じた観測信号が信号切替部7へ出力される。
なお、本実施例の駆動信号PZT1〜PZT4は、互いの位相差の関係性が維持される限りにおいては、図6、図7A及び図7Bに示したような波形以外の他の波形を具備する信号であってもよい。また、本実施例の駆動信号PZT1〜PZT4によれば、例えば、圧電素子5a〜5dにおける分極状態の個体差等に応じ、電圧振幅VP1〜VP4のうちの2つ以上が同一の値に設定されるものであってもよく、または、電圧振幅VP1〜VP4が各々異なる値に設定されるものであってもよい。
一方、電圧測定部8は、図5のステップS22の制御に応じて信号切替部7から出力される駆動信号に基づき、アクチュエータ部5の圧電素子5a〜5dのうち、駆動状態の圧電素子5iの電圧VDを測定し(図5のステップS23)、当該測定した電圧VDの情報を制御部13へ出力する。
また、電圧測定部8は、図5のステップS22の制御に応じて信号切替部7から出力される駆動信号及び観測信号に基づき、図5のステップS23により電圧VDが測定された駆動状態の圧電素子5iに対向する位置に配置された、非駆動状態の圧電素子5kにおいて発生した電圧VMを測定し、当該測定した電圧VMの情報を制御部13へ出力する(図5のステップS24)。
演算部としての機能を備えた制御部13は、図5のステップS23により電圧測定部8から出力される電圧VDの情報に基づく演算を行うことにより、略理想的な状態で非駆動状態の圧電素子5kが変形した際の変形量に応じて発生すると推定される推定電圧VEを算出する(図5のステップS25)。具体的には、制御部13は、図5のステップS25において、例えば、電圧測定部8から出力される電圧VDの情報に基づいて圧電素子5iの変形量を推定し、当該推定した圧電素子5iの変形量に基づいて圧電素子5kの変形量を推定し、当該推定した圧電素子5kの変形量に基づいて推定電圧VEを算出する、というような演算を行う。
すなわち、図5のステップS23〜S25の処理によれば、例えば、駆動信号PZT1〜PZT4が同時にアクチュエータ部5に供給された場合には、図7Aの時刻T1〜T3の期間中に、駆動状態の圧電素子5aの電圧VD1と、非駆動状態の圧電素子5cの電圧VM3と、が電圧測定部8によりそれぞれ測定されるとともに、非駆動状態の圧電素子5cの推定電圧VE3が制御部13により算出される。
また、図5のステップS23〜S25の処理によれば、例えば、駆動信号PZT1〜PZT4が同時にアクチュエータ部5に供給された場合には、図7Aの時刻T3〜T5の期間中に、駆動状態の圧電素子5cの電圧VD3と、非駆動状態の圧電素子5aの電圧VM1と、が電圧測定部8によりそれぞれ測定されるとともに、非駆動状態の圧電素子5aの推定電圧VE1が制御部13により算出される。
また、図5のステップS23〜S25の処理によれば、例えば、駆動信号PZT1〜PZT4が同時にアクチュエータ部5に供給された場合には、図7Bの時刻T2〜T4の期間中に、駆動状態の圧電素子5bの電圧VD2と、非駆動状態の圧電素子5dの電圧VM4と、が電圧測定部8によりそれぞれ測定されるとともに、非駆動状態の圧電素子5dの推定電圧VE4が制御部13により算出される。
また、図5のステップS23〜S25の処理によれば、例えば、駆動信号PZT1〜PZT4が同時にアクチュエータ部5に供給された場合には、図7Bの時刻T4〜T6の期間中に、駆動状態の圧電素子5dの電圧VD4と、非駆動状態の圧電素子5bの電圧VM2と、が電圧測定部8によりそれぞれ測定されるとともに、非駆動状態の圧電素子5bの推定電圧VE2が制御部13により算出される。
なお、図5のステップS21〜S25の処理は、駆動状態の圧電素子5iの電圧VDを測定し、非駆動状態の圧電素子5kにおいて発生した電圧VMを測定し、かつ、非駆動状態の圧電素子5kの推定電圧VEを算出する限りにおいては、前述の順番通りに行われなくともよい。また、図5のステップS21〜S25の処理は、実際の装置等においては、略同時に実施されるものとする。
一方、状態検出部としての機能を備えた制御部13は、図5のステップS24により測定された電圧VMと、図5のステップS25により算出した推定電圧VEと、の差分値を求め、さらに、当該求めた差分値が所定の範囲内に入っているか否かを判定した結果に応じ、光ファイバ3の状態が正常であるまたは異常であるとの検出結果を得る(図5のステップS26)。
なお、図5のステップS26の処理において用いられる所定の範囲は、図示しない記憶装置に格納された所定の制御プログラムに予め書き込まれているものであってもよく、ユーザの所望の値に設定できるようにしてもよく、または、走査型内視鏡4のメモリ14に格納された情報(例えば圧電素子5a〜5dの種類、大きさ及び形状等に関する情報)に基づいて算出されるようにしてもよい。そして、図5のステップS26の処理において用いられる所定の範囲が、走査型内視鏡4のメモリ14に格納された情報に基づいて算出されるような構成によれば、走査型内視鏡4のアクチュエータ部5の個体差を鑑みつつ、光ファイバ3の状態(正常または異常)を好適に検出することができる。
制御部13は、図5のステップS24により測定された電圧VMと、図5のステップS25により算出した推定電圧VEと、の差分値が所定の範囲内に入っている場合には、光ファイバ3の状態が正常であるとの検出結果を取得し(光ファイバ3の状態が正常であると判断し)、図3のステップS4の処理を続けて行う。また、制御部13は、図5のステップS24により測定された電圧VMと、図5のステップS25により算出した推定電圧VEと、の差分値が所定の範囲内に入っていない場合には、光ファイバ3の状態が異常であるとの検出結果を取得し(光ファイバ3の状態が異常であると判断し)、後述の図5のステップS27の処理を続けて行う。
制御部13は、図5のステップS26の処理により、光ファイバ3の状態が異常であるとの検出結果を得た場合には、光源部2から光ファイバ3への照明光の供給を停止させる制御、及び、走査駆動部6からアクチュエータ部5への駆動信号の供給を停止させる制御を併せて行った(図5のステップS27)後、さらに、光ファイバ3の異常を報知可能な(例えば「ファイバ折れが発生しました」等の)文字列をモニタ12に表示させるための制御を画像処理部11に対して行う(図5のステップS28)。
換言すると、制御部13は、図5のステップS27において、光源部2から光ファイバ3への照明光の供給を停止させるための制御、及び、圧電素子5a〜5dの駆動(伸縮)を停止させるための制御を行う。
以上に述べたように、図5のフローチャートの処理によれば、走査型内視鏡システム1を用いた観察中(または検査中)に、光ファイバ3の状態が正常であるか否かを検出することができる。そのため、図5のフローチャートの処理によれば、例えば、走査型内視鏡システム1を用いた観察中(または検査中)に光ファイバ3の折れ等の異常が発生した場合に、被写体の走査を速やかに中断させることができる。また、図5のフローチャートの処理によれば、本来意図した走査パターンから外れた状態で被写体の走査が継続されることを防ぐことができるため、例えば、観察画像の表示の乱れ、及び/または、被写体表面の極小面積の領域に対する照明光の集中照射を未然に回避することができる。
続いて、走査型内視鏡システムにおける光ファイバの状態検出等に係る動作の詳細について、図8に例示するような一連の処理を、図3のステップS2、ステップS3及びステップS6に係る処理として行う場合を例に挙げて説明する。図8は、第1の実施例の走査型内視鏡システムにおける光ファイバの状態検出等に係る動作の、図5とは異なる例を説明するためのフローチャートである。なお、以降においては、簡単のため、図5の処理と同様の処理を行う部分についての説明を適宜省略するとともに、図5の処理とは異なる処理を行う部分についての説明を主に行うものとする。
制御部13は、図示しない検査開始スイッチがオンされたことを検出した際に、光ファイバ3への照明光の供給を実施させるための制御を光源部2に対して行うとともに、図4A及び図4Bに例示したような渦巻状の走査パターンに沿って光ファイバ3を揺動しながら、光ファイバ3の状態を検出することが可能な波形を具備する(駆動信号PZT1〜PZT4のような)駆動信号を生成させるための制御を走査駆動部6に対して行う(図8のステップS31)。
制御部13は、図6のステップS31の制御に応じて走査駆動部6から出力される駆動信号がアクチュエータ部5に供給され、かつ、当該駆動信号の供給に応じてアクチュエータ部5から出力される観測信号が電圧測定部8に供給されるように、信号切替部7の出力状態を切り替えるための制御を行う(図8のステップS32)。
また、制御部13は、図8のステップS31の制御により走査駆動部6に生成させる駆動信号の波形に基づき、駆動状態の圧電素子5iに印加されている電圧に係る情報を取得する(図8のステップS33)。
さらに、制御部13は、図8のステップS33により取得した情報に基づく演算を行うことにより、略理想的な状態で非駆動状態の圧電素子5kが変形した際の変形量に応じて発生すると推定される推定電圧VEを算出する(図8のステップS34)。具体的には、制御部13は、図8のステップS34において、例えば、駆動状態の圧電素子5iに印加されている電圧に係る情報に基づいて圧電素子5iの変形量を推定し、当該推定した圧電素子5iの変形量に基づいて非駆動状態の圧電素子5kの変形量を推定し、当該推定した圧電素子5kの変形量に基づいて推定電圧VEを算出する、というような演算を行う。
一方、電圧測定部8は、図8のステップS32の制御に応じて信号切替部7から出力される観測信号に基づき、非駆動状態の圧電素子5kにおいて発生した電圧VMを測定し、当該測定した電圧VMの情報を制御部13へ出力する(図8のステップS35)。
状態検出部としての機能を備えた制御部13は、図8のステップS35により測定された電圧VMと、図8のステップS34により算出した推定電圧VEと、の差分値を求め、さらに、当該求めた差分値が所定の範囲内に入っているか否かを判定した結果に応じ、光ファイバ3の状態が正常であるまたは異常であるとの検出結果を得る(図8のステップS36)。
そして、制御部13は、図8のステップS35により測定された電圧VMと、図8のステップS34により算出した推定電圧VEと、の差分値が所定の範囲内に入っている場合には、光ファイバ3の状態が正常であるとの検出結果を取得し(光ファイバ3の状態が正常であると判断し)、図3のステップS4の処理を続けて行う。また、制御部13は、図8のステップS35により測定された電圧VMと、図8のステップS34により算出した推定電圧VEと、の差分値が所定の範囲内に入っていない場合には、光ファイバ3の状態が異常であるとの検出結果を取得し(光ファイバ3の状態が異常であると判断し)、図5のステップS27と同様の処理を図8のステップS37において行い、さらに、図5のステップS28と同様の処理を図8のステップS38において行う。
以上に述べたように、図8のフローチャートの処理によれば、駆動状態の圧電素子5iの電圧に係る情報を、電圧測定部8の測定結果として取得する代わりに、走査駆動部6に生成させる駆動信号の波形に基づいて取得するようにしている。そのため、図8のフローチャートの処理によれば、例えば、図5のフローチャートの処理を行う場合に比べて簡易な構成を用い、光ファイバ3の状態が正常であるか否かを検出することができる。
(第2の実施例)
図9から図11は、本発明の第2の実施例に係るものである。なお、本実施例においては、走査型内視鏡システムの各部の構成が第1の実施例と共通である一方で、光ファイバの状態検出等に係る動作が第1の実施例とは異なっている。そのため、本実施例においては、第1の実施例において既述の走査型内視鏡システムの各部の構成等に関する説明を省略するとともに、第1の実施例とは異なる処理等に関する説明を主に行う。図9は、第2の実施例の走査型内視鏡システムの動作及び停止に係る制御を説明するためのフローチャートである。
制御部13は、例えば、図示しない起動スイッチがオンされたことを検出した際に、図3のステップS1と同様に、走査型内視鏡4のメモリ14に格納された情報と、図示しない記憶装置に格納された所定の制御プログラムと、をそれぞれ読み込むことにより、走査型内視鏡システム1の起動準備を行う(図9のステップS41)。
制御部13は、例えば、図示しない検査開始スイッチをオンする等の操作が行われることにより、検査開始に係る指示がなされたことを検出した際に、被写体の走査(被写体の観察画像の取得)に係る駆動信号を生成させるための制御を走査駆動部6に対して行う(図9のステップS42)。また、制御部13は、図9のステップS42において、光ファイバ3への照明光の供給を実施させるための制御を光源部2に対して行うとともに、図5のステップS22(または図8のステップS32)と同様の制御を信号切替部7に対して行う。
制御部13は、図9のステップS42の制御を行った後の所定のタイミングにおいて、光ファイバ3の状態の検出に係る駆動信号を生成させるための制御を走査駆動部6に対して行う(図9のステップS43)。
具体的には、制御部13は、例えば、図9のステップS42において、図4Aで示した軌跡(図10の実線で示す軌跡)に対応する駆動信号を生成させる制御を行った場合には、光ファイバ3が最外点Bを通過したタイミングで図9のステップS43の制御を行うことにより、図10の中心点Aから最外点Bを半径とする円状の軌跡(図10の点線で示す軌跡)に対応する駆動信号を生成させる。図10は、第2の実施例の走査型内視鏡システムにおける光ファイバの状態検出の一例を説明するための図である。
なお、本実施例によれば、図9のステップS43において、例えば、光源部2から光ファイバ3への照明光の供給を停止させるための制御、及び/または、画像処理部11からモニタ12への観察画像の出力を停止させる制御が併せて行われてもよい。
制御部13は、図9のステップS43の制御に応じて光ファイバ3が揺動されている期間中において、図5のステップS23〜ステップS26(または図8のステップS33〜ステップS36)と同様に、光ファイバ3の状態が正常であるか異常であるかに係る判定を行う(図9のステップS44)。
制御部13は、図9のステップS44において、光ファイバ3の状態が正常であるとの判定結果を得た場合には、例えば、図示しない検査開始スイッチをオフする等の操作が行われたか否かを検出することにより、検査終了に係る指示がなされたか否かの判定を行う(図9のステップS45)。
そして、制御部13は、図9のステップS45において、検査終了に係る指示がなされたとの判定結果を得た場合には、被写体の走査を停止させるための制御を光源部2及び走査駆動部6に対して行う(図9のステップS46)。
また、制御部13は、図9のステップS45において、検査終了に係る指示がなされていないとの判定結果を得た場合には、図9のステップS42に係る処理を再度行う。
一方、制御部13は、図9のステップS44において、光ファイバ3の状態が異常であるとの判定結果を得た場合には、図5のステップS27〜ステップS28(または図8のステップS37〜ステップS38)と同様に、被写体の走査を停止させるとともに、光ファイバ3の異常をユーザに報知する(図9のステップS47)。
ところで、図9の処理によれば、図10の点線で例示した軌跡に沿って光ファイバ3が揺動される期間中、すなわち、非駆動状態の圧電素子5kの変形に伴って発生する電圧VMが略最大化する期間中において、光ファイバ3の状態の検出を行うことが好ましい。但し、図9の処理によれば、光ファイバ3の状態が正常であるか異常であるかを切り分け可能な大きさの電圧が電圧測定部8により測定される限りにおいては、非駆動状態の圧電素子5kの変形に伴って発生する電圧VMが略最大化する期間中以外の他の期間中に光ファイバ3の状態の検出が行われてもよい。
また、本実施例によれば、図9のステップS43及びステップS44に係る処理が、例えば、渦巻状の軌跡の最外点Bを光ファイバ3が1回通過する毎に1回ずつ実施されるものに限らず、任意の頻度で実施されるようにしてもよい。具体的には、例えば、光源部2から光ファイバ3へ供給される照明光の強度が所定の強度以下である場合において、渦巻状の軌跡の最外点Bを光ファイバ3が所定の複数回通過する毎に、図9のステップS43及びステップS44に係る処理が1回ずつ実施されるようにしてもよい。
以上に述べたように、図9のフローチャートの処理によれば、例えば、被写体の観察に対して及ぼす影響が小さく、かつ、非駆動状態の圧電素子5kの変形に伴って発生する電圧VMが大きくなるような期間中に、光ファイバ3の状態を検出することができる。そのため、図9のフローチャートの処理によれば、走査型内視鏡システム1を用いた観察中(または検査中)における処理負荷を軽減しつつ、光ファイバ3の状態が正常であるか否かを検出することができる。
なお、本実施例によれば、例えば、光源部2(の各レーザ光源)が発光を開始する前の期間中において、被写体を走査可能な状態であるか否かを検出するための処理が行われるようにしてもよい。このような処理について、図11のフローチャートを参照しつつ説明を行う。図11は、第2の実施例の走査型内視鏡システムの光源部が発光を開始する前の期間中において、被写体を走査可能な状態であるか否かを検出する場合に実施される処理の一例を示すフローチャートである。
制御部13は、光源部2(の各レーザ光源)が発光を開始する前の期間中において、図5のステップS21と同様に、図6、図7A及び図7Bに示したような(所定の波形を具備する)駆動信号PZT1〜PZT4をアクチュエータ部5の圧電素子5a〜5dに供給するための制御を走査駆動部6に対して行う(図11のステップS51)。
制御部13は、図5のステップS22と同様に、図11のステップS51の制御に応じて走査駆動部6から出力される駆動信号アクチュエータ部5及び電圧測定部8に供給され、かつ、当該駆動信号の供給に応じてアクチュエータ部5から出力される観測信号が電圧測定部8に供給されるように、信号切替部7の出力状態を切り替えるための制御を行う(図11のステップS52)。
一方、電圧測定部8は、図5のステップS23と同様に、駆動状態の圧電素子5iにおいて発生した電圧VDを測定し(図11のステップS53)、当該測定した電圧VDの情報を制御部13へ出力する。また、電圧測定部8は、図5のステップS24と同様に、非駆動状態の圧電素子5kにおいて発生した電圧VMを測定し、当該測定した電圧VMの情報を制御部13へ出力する(図11のステップS54)。
制御部13は、図5のステップS25と同様に、図11のステップS53により電圧測定部8から出力される電圧VDの情報に基づく演算を行うことにより、略理想的な状態で非駆動状態の圧電素子5kが変形した際の変形量に応じて発生すると推定される推定電圧VEを算出する(図11のステップS55)。
制御部13は、図5のステップS26と同様に、図11のステップS54により測定された電圧VMと、図5のステップS55により算出した推定電圧VEと、の差分値を求め、さらに、当該求めた差分値が所定の範囲内に入っているか否かを判定した結果に応じ、光ファイバ3の状態が正常であるまたは異常であるとの検出結果を得る(図11のステップS56)。
制御部13は、図11のステップS56の処理により、光ファイバ3の状態が正常であるとの検出結果を得た場合には、光ファイバ3に供給される照明光の生成に係る発光を許可する制御を光源部2に対して行うとともに、被写体の走査を開始することが可能な状態になった旨を報知可能な文字列をモニタ12に表示させるための制御を画像処理部11に対して行う(図11のステップS57)。
また、制御部13は、図11のステップS56の処理により、光ファイバ3の状態が異常であるとの検出結果を得た場合には、光ファイバ3に供給される照明光の生成に係る発光を禁止する制御を光源部2に対して行うとともに、被写体の走査を開始することが不可能な状態である旨を報知可能な文字列をモニタ12に表示させるための制御を画像処理部11に対して行う(図11のステップS58)。
以上に述べたように、図11のフローチャートの処理によれば、走査型内視鏡システム1を用いた観察(または検査)が行われる前に、光ファイバ3の状態が正常であるか否かを検出することができる。そのため、図11のフローチャートの処理によれば、例えば、走査型内視鏡システム1を用いた観察(または検査)が行われる前に光ファイバ3の折れ等の異常を検出することができ、すなわち、本来意図した走査パターンから外れた状態で被写体の走査が行われることを未然に防ぐことができる。
(第3の実施例)
図12及び図13は、本発明の第3の実施例に係るものである。なお、本実施例においては、走査型内視鏡システムの各部の構成が第1及び第2の実施例と共通である一方で、光ファイバの状態検出等に係る動作が第1及び第2の実施例とは異なっている。そのため、本実施例においては、第1及び第2の実施例において既述の走査型内視鏡システムの各部の構成等に関する説明を省略するとともに、第1及び第2の実施例とは異なる処理等に関する説明を主に行う。図12は、第3の実施例の走査型内視鏡システムにおける光ファイバの状態検出等に係る動作の一例を説明するためのフローチャートである。
制御部13は、例えば、図5のステップS28等の処理により光ファイバ3の異常を報知した後等において、駆動信号PZT1〜PZT4のいずれかを周波数変調した周波数fk(k=1、2、…、N)の駆動信号を、圧電素子5a〜5dのいずれか1つに対して供給するための制御を行う(図12のステップS61)。なお、以降においては、簡単のため、駆動信号PZT1を周波数変調した周波数fkの駆動信号が信号切替部7を介して圧電素子5aへ供給されるとともに、圧電素子5cの変形に伴って発生する電圧に応じた観測信号が信号切替部7を介して電圧測定部8へ出力される場合を例に挙げて説明する。
電圧測定部8は、信号切替部7から出力される観測信号に基づき、圧電素子5cの変形に伴って発生した電圧Vfkを測定し、当該測定した電圧Vfkの情報を制御部13へ出力する(図12のステップS62)。
制御部13は、図12のステップS61の制御により圧電素子5aに供給された駆動信号の周波数fkと、図12のステップS62を経て電圧測定部8から出力される電圧Vfkと、を相互に関連付けて図示しない記憶装置に格納する。
その後、制御部13は、各周波数f1〜fNに対応する電圧Vf1〜VfNが測定されていないことを検出した場合(図12のステップS63)には、図12のステップS61に戻り、未測定の電圧Vfkに対応する周波数fkの駆動信号を圧電素子5aに供給するための制御を行う。すなわち、制御部13は、図12のステップS61〜ステップS63を繰り返すことにより、相互に異なる複数の周波数の(周波数f1〜fNの)駆動信号を走査駆動部6から圧電素子5aに対して順次供給させるための制御を行っている。
一方、異常箇所推定部としての機能を備えた制御部13は、各周波数f1〜fNに対応する電圧Vf1〜VfNが測定されたことを検出した場合(図12のステップS63)には、電圧Vf1〜VfNの中で最大の電圧Vfaが測定されたときの駆動信号の周波数faを周波数f1〜fNの中から特定する(図12のステップS64)。
その後、制御部13は、正常な(異常箇所のない)光ファイバ3を揺動する場合における駆動信号の周波数foをメモリ14から読み込み、図12のステップS64により得られた周波数faから周波数foを減ずることにより差分値Δfを求め、さらに、当該求めた差分値Δfの大きさに基づいて光ファイバ3の異常箇所を推定する(図12のステップS65)。
ここで、前述の周波数faは、アクチュエータ部5により揺動される光ファイバ3における異常箇所の発生位置に応じて変化する。具体的には、前述の周波数faは、(光ファイバ3の)異常箇所を遠位端として光ファイバ3が揺動される場合の駆動信号の周波数として検出される。
また、前述の周波数foは、アクチュエータ部5により揺動される光ファイバ3の長さ(光ファイバ3の光出射面を含む端部の長さ)に応じて予め設定された周波数である。具体的には、前述の周波数foは、(光ファイバ3の)光出射面を遠位端として光ファイバ3が揺動される場合の駆動信号の周波数として予め設定される。
図13は、一の圧電素子に対して供給される駆動信号の周波数と、当該一の圧電素子に対向する位置に配置された他の圧電素子の変形に応じて発生する電圧と、の間の相関の一例を説明するための図である。
一方、光ファイバ3に異常箇所が存在する場合には、圧電素子5aに供給される駆動信号の周波数と、圧電素子5cの変形に応じて発生する電圧と、の間の相関を、例えば、図13の二点鎖線で示すようなグラフとして表すことができる。
また、光ファイバ3に異常箇所が存在しない場合には、圧電素子5aに供給される駆動信号の周波数と、圧電素子5cの変形に応じて発生する電圧と、の間の相関を、例えば、図13の一点鎖線で示すようなグラフとして表すことができる。
そのため、図12のステップS65の処理により、例えば、差分値Δfとして相対的に小さな値が得られた場合には、光ファイバ3の光出射面を含む端部(アクチュエータ部5により揺動される部分)のうち、当該光出射面の近傍に異常箇所が存在するとの推定結果を得ることができる。また、図12のステップS65の処理により、例えば、差分値Δfとして相対的に大きな値が得られた場合には、光ファイバ3の光出射面を含む端部のうち、アクチュエータ部5の近傍に異常箇所が存在するとの推定結果を得ることができる。なお、図12のステップS65の処理により、例えば、差分値Δfとして略0の値が得られた場合には、少なくとも、光ファイバ3の光出射面を含む端部には異常箇所が存在しないとの推定結果を得ることができる。
そして、制御部13は、図12のステップS65により推定した光ファイバ3の異常箇所を報知可能な(例えば「光出射面の近傍でファイバが折れています」等の)文字列をモニタ12に表示させるための制御を画像処理部11に対して行う(図12のステップS66)。なお、制御部13は、図12のステップS66の処理に併せ、例えば、図12のステップS65により推定した光ファイバ3の異常箇所をメモリ14に格納させるような処理を行うものであってもよい。
以上に述べたように、図12のフローチャートの処理によれば、走査型内視鏡システム1を用いた観察の際に、光ファイバ3の光出射面を含む端部の状態が正常であるか否かを検出することができるとともに、当該端部のうちのどの部分に異常が発生しているかを推定することができる。
なお、以上に述べたような、アクチュエータ部5が4つの圧電素子を有する場合の処理及び動作を適宜変形することにより、アクチュエータ部5が任意の複数の圧電素子を有する場合であっても各実施例を適用することができる。
本発明は、上述した各実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更や応用が可能であることは勿論である。
1 走査型内視鏡システム
2 光源部
3 光ファイバ
4 走査型内視鏡
5 アクチュエータ部
5a,5b,5c,5d 圧電素子
6 走査駆動部
7 信号切替部
8 電圧測定部
9 光ファイババンドル
10 光検出部
11 画像処理部
12 モニタ
13 制御部
14 メモリ
特表2010−534862号公報

Claims (9)

  1. 光源部から供給される照明光を導光する導光部と、
    前記導光部を揺動させるための複数の圧電素子を具備するとともに、前記複数の圧電素子を駆動して前記導光部を揺動させることにより、前記導光部を経て照射される前記照明光による被写体の走査を行うことが可能なアクチュエータ部と、
    前記複数の圧電素子を駆動するための電圧を印加する期間を各圧電素子毎にずらしつつ前記導光部を渦巻状の走査パターンに沿って揺動させることが可能なパルス状の波形を具備する駆動信号を前記アクチュエータ部に対して供給する走査駆動部と、
    前記走査駆動部から供給される駆動信号に応じた電圧が印加される一の圧電素子の変形に伴って変形する他の圧電素子において発生した電圧を測定する電圧測定部と、
    前記一の圧電素子の変形に伴って変形する前記他の圧電素子において発生すると推定される推定電圧を算出する演算部と、
    前記電圧測定部により測定された電圧と、前記演算部により算出された推定電圧と、の差分値に基づき、前記アクチュエータ部により揺動される前記導光部の状態を検出する状態検出部と、
    を有することを特徴とする走査型内視鏡システム。
  2. 前記電圧測定部は、前記一の圧電素子に印加されている電圧と、前記他の圧電素子において発生した電圧と、をそれぞれ測定し、
    前記演算部は、前記電圧測定部が前記一の圧電素子に印加されている電圧を測定した測定結果に基づき、前記推定電圧を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の走査型内視鏡システム。
  3. 前記演算部は、前記アクチュエータ部に対して供給される駆動信号の波形に基づいて前記一の圧電素子に印加されている電圧に係る情報を取得し、当該取得した情報に基づいて前記推定電圧を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の走査型内視鏡システム。
  4. 前記一の圧電素子及び前記他の圧電素子が、前記アクチュエータ部において対向する位置に配置されており、
    前記走査駆動部から前記一の圧電素子に対して供給される駆動信号と、前記走査駆動部から前記他の圧電素子に対して供給される駆動信号と、の位相差が、前記一の圧電素子に対して電圧が印加されている期間中に前記他の圧電素子に対して電圧が印加されないような大きさに設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の走査型内視鏡システム。
  5. 前記状態検出部は、前記渦巻状の走査パターンの最外点を通過したタイミングにおいて、前記導光部の状態を検出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の走査型内視鏡システム。
  6. 光源部から供給される照明光を導光する導光部と、
    前記導光部を揺動させるための複数の圧電素子を具備するとともに、前記複数の圧電素子を駆動して前記導光部を揺動させることにより、前記導光部を経て照射される前記照明光による被写体の走査を行うことが可能なアクチュエータ部と、
    前記複数の圧電素子のうちの少なくとも1つに電圧を印加して駆動させることが可能な駆動信号を前記アクチュエータ部に対して供給する走査駆動部と、
    前記走査駆動部から供給される駆動信号に応じた電圧が印加される一の圧電素子の変形に伴って変形する他の圧電素子において発生した電圧を測定する電圧測定部と、
    前記一の圧電素子の変形に伴って変形する前記他の圧電素子において発生すると推定される推定電圧を算出する演算部と、
    前記電圧測定部により測定された電圧と、前記演算部により算出された推定電圧と、の差分値に基づき、前記アクチュエータ部により揺動される前記導光部の状態を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部の検出結果に基づき、前記光源部及び前記走査駆動部のうちの少なくとも一方に対する制御を行う制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記アクチュエータ部により前記被写体の画像の取得に係る走査が実施されている期間中に、前記導光部が異常であるとの検出結果が得られた場合において、前記導光部への前記照明光の供給を停止させるための制御を前記光源部に対して行うとともに、前記アクチュエータ部への駆動信号の供給を停止させるための制御を前記走査駆動部に対して行う
    ことを特徴とする走査型内視鏡システム。
  7. 光源部から供給される照明光を導光する導光部と、
    前記導光部を揺動させるための複数の圧電素子を具備するとともに、前記複数の圧電素子を駆動して前記導光部を揺動させることにより、前記導光部を経て照射される前記照明光による被写体の走査を行うことが可能なアクチュエータ部と、
    前記複数の圧電素子のうちの少なくとも1つに電圧を印加して駆動させることが可能な駆動信号を前記アクチュエータ部に対して供給する走査駆動部と、
    前記走査駆動部から供給される駆動信号に応じた電圧が印加される一の圧電素子の変形に伴って変形する他の圧電素子において発生した電圧を測定する電圧測定部と、
    前記一の圧電素子の変形に伴って変形する前記他の圧電素子において発生すると推定される推定電圧を算出する演算部と、
    前記電圧測定部により測定された電圧と、前記演算部により算出された推定電圧と、の差分値に基づき、前記アクチュエータ部により揺動される前記導光部の状態を検出する状態検出部と、
    前記状態検出部の検出結果に基づき、前記光源部及び前記走査駆動部のうちの少なくとも一方に対する制御を行う制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記光源部が発光を開始する前の期間中に、前記導光部が異常であるとの検出結果が得られた場合において、前記導光部に供給される前記照明光の生成に係る発光を禁止する制御を前記光源部に対して行う
    ことを特徴とする走査型内視鏡システム。
  8. 光源部から供給される照明光を導光する導光部と、
    前記導光部を揺動させるための複数の圧電素子を具備するとともに、前記複数の圧電素子を駆動して前記導光部を揺動させることにより、前記導光部を経て照射される前記照明光による被写体の走査を行うことが可能なアクチュエータ部と、
    前記複数の圧電素子のうちの少なくとも1つに電圧を印加して駆動させることが可能な駆動信号を前記アクチュエータ部に対して供給する走査駆動部と、
    前記走査駆動部から供給される駆動信号に応じた電圧が印加される一の圧電素子の変形に伴って変形する他の圧電素子において発生した電圧を測定する電圧測定部と、
    前記一の圧電素子の変形に伴って変形する前記他の圧電素子において発生すると推定される推定電圧を算出する演算部と、
    前記電圧測定部により測定された電圧と、前記演算部により算出された推定電圧と、の差分値に基づき、前記アクチュエータ部により揺動される前記導光部の状態を検出する状態検出部と、
    前記電圧測定部により測定された電圧に基づき、前記導光部の異常箇所を推定するための処理を行う異常箇所推定部と、
    を有することを特徴とする走査型内視鏡システム。
  9. 前記電圧測定部は、相互に異なる複数の周波数の駆動信号が前記走査駆動部から前記アクチュエータ部に対して供給された際に、前記他の圧電素子において発生した電圧を各周波数毎に測定し、
    前記異常箇所推定部は、前記電圧測定部により最大の電圧が測定されたときの駆動信号の周波数を前記複数の周波数の中から特定し、当該特定した周波数に基づいて前記導光部の異常箇所を推定する
    ことを特徴とする請求項8に記載の走査型内視鏡システム。
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