JP5973912B2 - 反射防止性を有するコーティングを作製するための方法 - Google Patents

反射防止性を有するコーティングを作製するための方法 Download PDF

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Description

本発明は反射防止性を持つコーティングを作製するためのプロセスに関する。本発明は、さらに結露低減機能、超親水機能および/または自己洗浄機能も有するコーティングを作製するためのプロセスにも関する。
反射防止性を持つコーティングは多くの異なる技法によって作製される。これらの一例はゾルゲル技法である。そのようなコーティングは高い透明性および高い機械的安定性を有しうる。
例えば、特許文献1にはそのようなコーティングが記載されているが、これらはいくつかの異なるコーティング組成物を多重に塗布することでしか作製することができない。また、十分な安定性を達成するには、550℃における熱処理も必要である。それゆえ、これらのコーティングは熱感受性基材には適さない。
要求されるステップ数および異なるコーティング組成物ゆえに、これらのプロセスは費用がかさむと共に面倒であり、大面積にも適していない。
熱感受性基材は、通常は気相成長を利用してコーティングされるが、これも同様に費用がかさみと共に面倒なプロセスである。
米国特許出願公開第2008/0268229号明細書
本発明が取り組んだ課題は、簡単な方法で、しかも熱感受性基材に、反射防止コーティング剤のコーティングを作製することを可能にするプロセスを特定するというものである。また、本プロセスは、同じ方法で超親水性および結露防止性を持つ表面を生成させることも可能にするものである。
この課題は独立請求項の特徴を有する発明によって解決される。本発明の有利な発展形態を従属請求項に特徴づける。すべての請求項の表現は、参照により、本明細書に組み込まれる。本発明は、独立請求項および/または従属請求項の、すべての実行可能な組合せ、とりわけすべての言及した組合せも包含する。
以下に個々のプロセスステップを詳細に説明する。これらのステップは必ずしも指定した順序で行う必要はなく、概説するプロセスは、明示されていないさらなるステップも有しうる。
本発明は、反射防止性を持つコーティングを作製するためのプロセスに関する。第1ステップでは、少なくとも1種類のナノ粒子と少なくとも1つの溶媒とから組成物が製造される。「ナノ粒子の種類」とは、本発明においては、サイズ(平均直径、サイズ分布)、化学組成、内部構造(多孔度、結晶化度)、何らかの表面修飾などといった、それらの特徴的パラメータに関して一致する、ある量のナノ粒子を意味すると理解される。典型的には、そのようなパラメータは、ナノ粒子の製造プロセスによって明確に確定することができる。
ナノ粒子は、本発明においては、1μmより小さくかつ1nmより大きい、好ましくは250nmより小さい、より好ましくは100nmより小さい、平均粒径(HTEMで測定される平均粒度)を有する粒子を意味すると理解される。粒子は、好ましくは、1〜50nmの直径を有する。
組成物は、例えばナノ粒子を適当な溶媒または溶媒混合物中に分散させることなどによって得ることができる。組成物は、好ましくは1重量%を上回る、好ましくは2重量%を上回る、より好ましくは1重量%〜10重量%の、とりわけ2重量%〜5重量%の、ナノ粒子の総含有量を有する。
組成物は、より好ましくは、サイズ(平均直径、サイズ分布)、化学組成、内部構造(多孔度、結晶化度)、ゼータ電位から選択される少なくとも1つの性質が異なる少なくとも2種類のナノ粒子を含む。
本発明の好ましい一実施形態において、前記少なくとも2種類のナノ粒子は、それらの平均粒度が、少なくとも2倍、好ましくは2〜10倍異なる(超微粒子分析装置で測定)。
少なくとも1種類のナノ粒子は、好ましくは、カルボン酸によって安定化されたナノ粒子を含む。ナノ粒子の安定化は、コーティングにおける曇りにつながりうるアグロメレートの形成を防止する。同時に、ナノ粒子の電荷も、それらナノ粒子同士の相互作用を決定し、また数種類のナノ粒子を使用する場合には、種類が異なるナノ粒子間の相互作用も決定する。カルボン酸による安定化の場合、カルボン酸はナノ粒子の表面に付着すると考えられる。その結果、粒子は比較的不活性な表面を持つことになる。適切なカルボン酸は、2〜8個の炭素原子を有するすべての一塩基および多塩基カルボン酸、すなわち、例えば酢酸、プロピオン酸、シュウ酸、グルタル酸、マレイン酸、コハク酸、フタル酸、アジピン酸、スベリン酸などである。ヒドロキシカルボン酸および果実酸、例えばグリコール酸、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸およびグルコン酸などは、とりわけ適している。低温における一連の処理で除去することができる酸、例えば酢酸、プロピオン酸またはシュウ酸などは、特に好ましい。カルボン酸は粒子の表面電荷も変化させる。
本発明のさらにもう1つの実施形態において、ナノ粒子は、Mg、Si、Ge、Al、B、Zn、Cd、Ti、Zr、Ce、Sn、In、La、Fe、Cu、Ta、Nb、V、MoまたはWから選択される1つ以上の金属または半金属の1つ以上の酸化物を含む。ナノ粒子は、好ましくは、TiO、SiO、ZrO、SnO、Al、AlOOH、Ta、酸化インジウムスズ(ITO)、酸化アンチモンスズ(ATO)、フッ素ドープ酸化スズ(FTO)から選択される化合物を含む。
さらにもう1つの好ましい実施形態において、組成物は、少なくとも、SiOから構成されるナノ粒子と、少なくとも1つのさらなる種類のナノ粒子(好ましくはSiOからなるものではないもの)とを含む。SiOナノ粒子をTiOナノ粒子および/またはITOナノ粒子と共に含む組成物は特に好ましい。
好ましい一実施形態では、SiOナノ粒子と、さらなる複数種類または1種類のナノ粒子との比が、重量%で、1:1〜20:1、好ましくは4:1〜10:1、より好ましくは5:1〜7:1である。
上記の好ましい実施形態において、SiOナノ粒子が、さらなる1種類(または複数種類)のナノ粒子より、はるかに大きい場合は、特に有利である。有利には、それらは、少なくとも2倍の平均粒度を有し、さらに好ましくは2〜10倍大きい。
本発明のさらにもう1つの実施形態では、組成物が少なくとも2つの溶媒を含む。これらは、有利には、(標準条件下で)200℃未満、好ましくは150℃未満の沸点を有する溶媒である。極性溶媒は好ましい。
有利には、組成物は、C−C−アルコール(例えばメタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、1−メチル−2−プロパノール、ブタノール、2−ブタノール、エチレングリコール)、C−C−ケトン(例えばアセトン、2−ブタノン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、2−メチル−2−ブタノン)、C−C−アルデヒド(エタナール、プロパナール、ブタナール、ペンタナール)、水を含む群から選択される少なくとも1つの溶媒を含む。テトラヒドロフランまたはエーテル類などの他の極性溶媒を使用することも可能である。これらの溶媒の混合物を使用することも可能である。
さらにもう1つの実施形態では、組成物が少なくとも2つの溶媒を含む。好ましい一実施形態では、組成物の主要構成成分が非水性溶媒、とりわけアルコール類である。
さらにもう1つの実施形態では、組成物が、湿潤剤またはポリマーなどのさらなる添加剤を何も含まない。これは、組成物が、50℃を上回る(好ましくは80℃を上回る)熱処理によって除去することができない有機物質を、実質的に含まないことを意味する。
通常、組成物は、1つ以上のナノ粒子懸濁液を1つ以上の溶媒と混合することによって得ることができる。特定pHの樹立は必要ない。
次のステップでは、組成物を基材に塗布する。使用される基材は、コーティングに適した任意の所望する表面であることができる。透明な基材、例えばガラス、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、または同様の透明ポリマーは好ましい。
組成物の塗布には、液状または粘性組成物を塗布するための任意の所望する技法、例えば噴霧法、浸漬法、バーコート法、ロールコート法を使用することが可能である。
塗布される組成物の厚さは、好ましくは、所望する波長に依存して20〜600nmである。所望する波長の4分の1(すなわち、例えば500nmの波長であれば125nm)の倍数は好ましい。熱処理も厚さを変化させることができる。
さらにもう1つの好ましい実施形態では、組成物が1回だけ塗布される。これは、本発明のコーティングが、本プロセスを1回実行するだけで得られることを意味する。
塗布後、コーティングされた基材は、熱処理に付される。
さらにもう1つの実施形態において、熱処理は200℃未満(低温処理)、好ましくは50℃〜150℃、より好ましくは80℃〜120℃で行われる。処理は、5分〜5時間、好ましくは30分〜2時間かかりうる。この実施形態は、ポリマーなどの熱感受性基材上での反射防止コーティングの作製を可能にする。
作製されたコーティングは、高い機械的安定性、高い透過率(>97%)、可視領域における低い反射率(<2%)を有する。
さらにもう1つの実施形態では、熱処理が400℃を上回る温度(高温処理)、より好ましくは400℃〜700℃、さらに好ましくは450℃〜600℃で行われる。処理は1分〜2時間かかりうる。使用する加熱速度は、1〜10℃/分、好ましくは5℃/分であることができる。高温における処理は反射防止コーティングの形成につながるだけでなく、それらの層はさらに結露防止性および超親水性も有しうる。これらは、高温においてコーティングのナノ粒子がより良く結合すること、ならびに空洞および細孔が形成されることによって促進されうる。上記2つの熱処理を逐次的に使用することもできる。
本プロセスは工業的製造にとりわけ適している。上述のように、組成物は1つだけ調製すればよく、好ましい実施形態では、1段階のコーティングステップだけで、コーティングを得ることができる。それゆえに、簡単な方法で大面積をコーティングすることも可能である。低温における熱処理は、熱感受性基材のコーティングも可能にする。
本発明のコーティングは、コーティングされた基材に塗布することもできる。また、さらなるコーティングを塗布することも可能である。
本発明は、本発明のプロセスによって得られる反射防止コーティングにも関する。有利には、それは、SiOナノ粒子と、少なくとも1つのさらなる種類のナノ粒子、好ましくはTiOまたはITOナノ粒子とを含むコーティングである。
本発明の好ましい一実施形態では、コーティングが、平均粒度が少なくとも2倍、好ましくは2〜10倍異なる、少なくとも2種類のナノ粒子を含む。
本発明のさらにもう1つの実施形態では、コーティングが、少なくとも2種類のナノ粒子の均一な分布を含む。これはとりわけ、少なくとも2種類のナノ粒子が、基材への塗布前に、既に組成物中に混合物として存在することによって、促進される。結果として、それら2種類の粒子は互いにアグロメレートすることができる。それらは、有利には、一方の種類のナノ粒子が他方の種類のナノ粒子を均一に覆うような形で、アグロメレートする。サイズに相違が存在する場合は、小さい方のナノ粒子による、大きい方のナノ粒子の均一な被覆が起こる。これは、均一なコーティングの作製を可能にする。そのようなナノ粒子のアグロメレーションは、組成物中でも既に検出することができる。
本発明は、第2の種類のナノ粒子で均一に覆われた少なくとも1つの第1の種類のナノ粒子を有する組成物にも関し、より具体的には、これは、上記のプロセスについて説明した組成物である。
好ましい一実施形態において、組成物は、平均粒度が、少なくとも2倍、好ましくは2〜10倍異なる少なくとも2種類のナノ粒子を含み、小さい方の粒子が大きい方の粒子を均一に覆っている、すなわち、その表面上で均一にアグロメレートしている。
本発明は、コーティングの、または反射防止コーティングについて説明したプロセスによって作製されるコーティングの、とりわけ透明基材、光学素子、レンズ、眼鏡、視覚的表示装置、携帯電話ディスプレイ、スマートフォン、タッチスクリーンへの使用にも関する。
さらなる詳細および特徴は、独立請求項と共に、以下に記載する好ましい実施例の説明から、明白である。これに関連して、個々の特徴は単独で実施することもできるし、いくつかを互いに組み合わせて実施することもできる。課題を解決するための方法は実施例に限定されるわけではない。例えば、表示された範囲は、常に、すべての−明記されていない−中間値およびすべての考えうる部分区間を包含する。
実施例を図に模式的に示す。個々の図において同じ参照番号は、同一の要素、または同一の機能を持つ要素、またはそれらの機能に関して互いに対応する機能を持つ要素を表す。個々の図は以下の内容を表す。
ポリカーボネート(PC)上のコーティングの反射スペクトル。 PMMA上のコーティングの反射スペクトル。 ガラス上のコーティングの反射スペクトル。 ポリカーボネート上のコーティングの透過スペクトル。 PMMA上のコーティングの透過スペクトル。 ガラス上のコーティングの透過スペクトル。 ポリカーボネート上のITOを含むコーティングの反射スペクトル(可視光領域)。 ポリカーボネート上のITOを含むコーティングの反射スペクトル(IR領域)。 PMMA上のITOを含むコーティングの反射スペクトル(可視光領域)。 PMMA上のITOを含むコーティングの反射スペクトル(IR領域)。 ガラス上のITOを含むコーティングの反射スペクトル(可視光領域)。 ガラス上のITOを含むコーティングの反射スペクトル(IR領域)。 ポリカーボネート上のITOを含むコーティングの透過スペクトル(可視光領域)。 ポリカーボネート上のITOを含むコーティングの透過スペクトル(IR領域)。 PMMA上のITOを含むコーティングの透過スペクトル(可視光領域)。 PMMA上のITOを含むコーティングの透過スペクトル(IR領域)。 ガラス上のITOを含むコーティングの透過スペクトル(可視光領域)。 ガラス上のITOを含むコーティングの透過スペクトル(IR領域)。 組成物S1のEDXスペクトル。 組成物S1のTEM像。 組成物S2のTEM像。 組成物S3のTEM像。 組成物S4(ITO)のTEM像。 組成物S4(ITO)のTEM像。 光触媒活性の測定。 異なる試料a)ガラス、b)S1、c)S2、d)S3の結露防止能の比較。 PMMA上の組成物LによるコーティングのAFM分析。 PMMA上の組成物H−2によるコーティングのAFM分析。 PMMA上の組成物S2によるコーティングのAFM分析。 ポリカーボネート上の組成物LによるコーティングのAFM分析。 ポリカーボネート上の組成物HによるコーティングのAFM分析。 ポリカーボネート上の組成物S2によるコーティングのAFM分析。 ガラス上の組成物LによるコーティングのAFM分析。 ガラス上の組成物HによるコーティングのAFM分析。 ガラス上の組成物S2によるコーティングのAFM分析。 組成物S2によるコーティングの顕微鏡像(SEM)(20000倍、縮尺線1.3μm)。 組成物S2によるコーティングの顕微鏡像(SEM)(50000倍、縮尺線0.5μm)。 組成物S2によるコーティングの顕微鏡像(SEM)(60倍、縮尺線500μm)。 組成物S2によるコーティングの顕微鏡像(SEM)(5000倍、縮尺線5μm)。 組成物S2によるコーティングの顕微鏡像(SEM)(1000倍、縮尺線25μm)。 組成物S2によるコーティングの顕微鏡像(SEM)(2000倍、縮尺線13μm)。 組成物S2によるコーティングの顕微鏡像(SEM)(10000倍、縮尺線2.5μm)。 組成物S2によるコーティングの顕微鏡像(SEM)(20000倍、縮尺線1.3μm)。 組成物S2によるコーティングのEDX分析。 当該部位を鉛筆で引っ掻いた後の、組成物S2によるコーティングのEDX分析。 ガラス上の組成物S5によるコーティングの反射スペクトル。 ガラス上の組成物S5によるコーティングの透過スペクトル。 ポリカーボネート上の組成物S5によるコーティングの反射スペクトル。 ロールツーロール・コーティング・プロセスによって作製されたポリエチレン(PE)上の組成物S5によるコーティングの反射スペクトル。 ガラス上の組成物S5のさまざまな変更形態のコーティングの反射スペクトル。 ガラス上の組成物S5およびS6によるコーティングの反射スペクトル。 ガラス上の組成物S5およびS7によるコーティングの反射スペクトル。 ガラス上の組成物S5およびS8によるコーティングの反射スペクトル。 ガラス上の組成物S5およびS8によるコーティングの透過スペクトル。 一面(A)および二面(B)をS2でコーティングしたガラス基材の反射スペクトル。 コーティングの模式図。 組成物のゾル(S1)のTEM像。 組成物のゾル(S1)のHTEM詳細像。 組成物のゾル(S1)のTEM像。
コーティングを作製するための組成物は、好ましい一実施形態においては、SiOナノ粒子を、さらにもう1種類の、異なる組成の(好ましくはITOまたはTiOの)ナノ粒子と共に含む。多孔度を増加させるために、それら2つの粒子は同じ平均粒度を持たない。有利には、SiOナノ粒子が、他のナノ粒子より2〜10倍大きい。
SiOナノ粒子の懸濁液(好ましくはカルボン酸で安定化され、20〜50重量%の比率を有するもの)が、少なくとも1つの溶媒に分散される。溶媒は、好ましくは、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、またはこれらのアルコールのうちの2つの、比が1:3〜3:1、好ましくは1:1(体積比)の混合物である。
この混合物に、アルコールまたは比が1:1(体積比)のアルコール−水混合物に分散された、約5重量%の比率を持つ2つ目の種類のナノ粒子の懸濁液を加える。
組成物中のナノ粒子の総比率は少なくとも0.5重量%、好ましくは0.8〜5重量%、好ましくは2〜4重量%である。SiOと他の種類のナノ粒子との比は、重量%で10:1〜5:1である。他の種類のナノ粒子は(例えばITO粒子はIR領域における)コーティングの吸収にも影響を及ぼしうる。他の種類のナノ粒子は、好ましくはTiOまたはITOである。
好ましい一実施形態ではTiO粒子が水熱法によって製造される。そのためには、チタンアルコキシド、好ましくはチタンイソプロポキシドを、アルコール、好ましくはエタノール、n−プロパノール、イソプロパノールに加え、化学量論未満の水により、酸性条件下で加水分解する。有利には、水の添加に先だって、アルコールまたはポリアルコール、とりわけエチレングリコールの添加を行う。その後、加水分解が、加圧下で、加熱により、例えば密閉容器中で加熱することにより、達成される(水熱反応)。好ましい温度は100℃を上回る温度、好ましくは150℃〜300℃である。次に、その結果生じた粒子を非プロトン性溶媒で洗浄し、100℃未満の温度、好ましくは40℃〜100℃の温度で乾燥する。その結果生じる粉末(タイプ2)は、良好な分散性および反射防止コーティングの作製にとってとりわけ有利な諸性質ゆえに、注目に値する。
以下の組成物を製造した。
組成物を、ガラス、ポリカーボネート(PC)、PMMAまたはPETなど、さまざまな基材に塗布した。
次に、コーティングされた基材を熱処理に付した。低温における処理および高温における処理の影響を調べた。別段の明記がない限り、以下、コーティングされた基材は低温において処理したものである。
図1−1は、ポリカーボネート(PC)上の組成物S1、S2、S3、H1、H2、H3およびLのコーティングの反射スペクトルを表す。組成物H1、H2およびH3は、非常によく似たスペクトルを与えた。
図1−2は、PMMA上の組成物S1、S2、S3、H1、H2、H3およびLのコーティングの反射スペクトルを表す。組成物H1、H2およびH3は、非常によく似たスペクトルを与えた。
図1−3は、ガラス上の組成物S1、S2、S3、H1、H2、H3およびLのコーティングの反射スペクトルを表す。組成物H1、H2およびH3は、非常によく似たスペクトルを与えた。
どの分析においても、組成物S2を使って作製されたコーティングが、特に有利な性質を有することは明白である。
図2−1〜図2−3は同じ試料の透過性を表す。
図3−1aおよび図3−1bは、ポリカーボネート上の、可視光の領域および赤外領域(IR領域)における、組成物S4のコーティングの反射スペクトルを、コーティングされていない基材(ポリカーボネート:PC)、組成物Lによるコーティング、および組成物ITOのみのコーティングと比較したものを表す。図3−2a、図3−2b、図3−3aおよび図3−3bは、PMMAおよびガラス上のコーティングに関する同じ分析を表す。
図4−1a、図4−1b、図4−2a、図4−2b、図4−3aおよび図4−3bは、図3−1a、図3−1b、図3−2a、図3−2b、図3−3a、および図3−3bからの試料の、対応する透過スペクトルを表す。
これらのコーティングは高い多孔度も有する。これは偏光解析法によって確認された。また試料は、水に関して極めて小さい接触角、とりわけガラス上で40°未満の接触角を有する。
AFM分析によって表面の粗さも確認した。例えば、AFM分析を利用して、さまざまなコーティング(低温法で作製したもの)の平均粗さ(R)および二乗平均平方根粗さ(RRMS)を決定した。S2によるコーティングの粗さは、ほとんどすべての場合、組成物H−2およびLから構成される対応するコーティングの粗さより、はるかに高い。ポリカーボネート上の組成物Lによるコーティングの粗さの方が高いが、AFM像(図9−4)は不均一なコーティングを示し、コーティングを容易に剥離させることもできる。他のコーティングはいずれも、均一な表面が明白である。細孔は均一に分布している。
コーティングの性質は、高温における処理によって、再び改善することができる。コーティングの個々のナノ粒子は、おそらく、この温度では、より一層有利な細孔を形成することができるだろう。
例えば、S1、S2またはS3によるコーティングは、表面上の有機物質の分解をもたらす光触媒活性を有する。これを自己洗浄性ともいう。図7−1は、高温において処理したガラス上のコーティングの光触媒活性の測定を表す。S1、S2およびS3によるコーティングは、純粋なTiO(H)から構成されるコーティングと比較すると、TiO含有量がはるかに低いにもかかわらず、すべてのコーティングが同じような活性を有する。
同時に、これらのコーティングは、おそらくその並外れた多孔度ゆえに、超親水性(接触角0°)でもある。組成物S2およびS3によるコーティングは、繰り返し濡れた後でも、または長期間の貯蔵(数ヶ月)後でも、この性質を失わない。組成物H2から構成されるコーティングは時間と共にこの性質を失う。
超親水性はコーティングの結露防止性にもつながる。例えば、S1、S2およびS3から構成されるコーティング(高温法で処理したもの)は、明確に、結露防止性を示す(図8−1a〜d)。
さらにもう1つの好ましい実施形態では、組成物が、2つのアルコール(好ましくはエタノールと2−プロパノール)の混合物、SiOナノ粒子およびTiOナノ粒子(好ましくはタイプ2のTiOナノ粒子)を使って製造される(組成物S5)。
図12−1は、異なる熱処理を施したガラス上の組成物S5によるコーティングの反射スペクトルを表す。低温において処理した場合でさえ、極めて良好な性質が得られることがわかる。同じことが透過性についても当てはまる(図12−2)。この場合も、低温においてさえ、明確に同等な透過率が達成される。
同じことがポリカーボネートなどのポリマー上のコーティングについても当てはまり(図12−3)、この場合は、わずか1.68%という平均反射率が、400〜780nmの範囲で達成される。PET上でも、そのようなコーティングは極めて良好な性質を示す(図12−4)。
この組成物は、その構成成分のわずかな変化に対しては、極めて無感応性である。例えば、コーティングS5を次のように変更して、それぞれの反射スペクトルを測定した(図12−5)。
エタノールの減少または2−プロパノールの含有量の増加だけが、性質のわずかな劣化をもたらした。
また、ナノ粒子のサイズ差の影響も調べた。例えば、2倍のサイズを持つSiOナノ粒子を使って、組成物S6を製造した。図12−6は、ガラス上での反射スペクトルを表す。ここでも性質のわずかな改善が見られる。より大きいSiO粒子は、おそらく、より大きい空洞およびナノポアの形成をもたらすのだろう。
組成物S7ではSiO粒子の安定化の影響を調べた。この組成物は、アンモニア安定化SiOナノ粒子を使用した点以外は、組成物S6と同じように製造した。反射スペクトル(図12−7)は、はるかに劣った性質を示す。組成物の酸は、おそらく、熱処理時のナノポアおよび空洞の形成を、過少保護するのだろう。
TiOナノ粒子の影響を調べるために、リオサーマル法で製造されたTiOナノ粒子を使って組成物S8を製造した。図12−8は測定された反射スペクトルを表す。S5では1.47%の平均値(400〜800nm)が測定され、S8では1.77%の平均値(400〜800nm)が測定された。透過率(図12−9)においても、組成物S5によるコーティングは、組成物S8によるコーティングより優れている。
図12−10は、一面(A)および二面(B)をコーティングしたガラス基材(S2−450℃)の反射スペクトルを表す。一面のコーティングの方が、はるかによい結果を示すことは、まったく明らかである。また、コーティングの曇価も調べたところ、極めて低い値(0.06〜0.1)が測定された。
本発明の重要な効果は、組成物中の異なるナノ粒子間の相互作用にあると思われる。図13−1は、コーティングの模式図である。大きな円は、小さなTiO粒子(小さい円)で均一に覆われたSiO粒子を表している。楕円形の要素は空洞およびナノポア(これらは、ナノメートルの領域にある大きさの、すなわち1〜1000nm、好ましくは50〜800nmの大きさの細孔である)を示す。
この相互作用は本発明の組成物内で既に形成されている。例えば図13−2a、図13−2bおよび図13−3は、組成物のTEM像を表す。これらは、約30nmの直径を持つ大きなSiO粒子が、約2〜6nmのサイズのTiO粒子で均一に覆われているところを、明確に表している。
組成物の製造
組成物S1
3mlの市販のナノ粒子(Levasil 200S 30%、15nm、酢酸で安定化)を24mlのエタノール中に分散させ、5分間混合した。その後、3mlのTiO懸濁液(タイプ1;還流法、5nm、体積比1:1のエタノール:水中に分散させた5重量%のTiO)を加え、その混合物を2時間撹拌した。この組成物は6:1のSiO:TiO比を有する。このことはエネルギー分散型X線分光分析(EDX)でも確認された(図5−1)。透過型電子顕微鏡法による分析は、粒子がよく分散して存在することを示している(図6−1)。
組成物S2
タイプ2のTiO粒子(5nm、下記参照)を含むTiO懸濁液を使用した点以外は、組成物S1と同じ配合。透過型電子顕微鏡法による分析は、粒子が極めてよく分散して存在することを示している(図6−2)。
組成物S3
リオサーマルプロセスで製造されたタイプ3のTiO粒子(3〜4nm)を使ったTiO懸濁液を使用した点以外は、組成物S1と同じ配合。透過型電子顕微鏡法による分析は、粒子が極めてよく分散して存在することを示している(図6−3)。
組成物H1、H2、H3(TiOゾル)
3重量%を含有するTiOゾルを得るために、タイプ1、2または3のTiO懸濁液18mlを12mlのエタノール中に分散させ、その混合物を2時間撹拌した。H1はタイプ1、H2はタイプ2、そしてH3はタイプ3からなる。
組成物L
3重量%SiOゾルを得るために、3mlのSiO懸濁液(Levasil 200S、30%、15nm、酢酸で安定化)を、エタノール24mlと水3mlの混合物中に分散させ、2時間混合した。
組成物S4
市販のSiOナノ粒子(Levasil 200S、30%、15nm、酢酸で安定化)3mlを24mlのエタノール中に分散させ、5分間混合した。これに、ITOナノ粒子の懸濁液(5重量%、エタノール中に分散、Nano−ITO c5000 S1Nペースト(71%)から製造)3mlを加え、その混合物を2時間撹拌した。透過型電子顕微鏡法による分析は、ITO粒子の一部がアグロメレートとして存在することを示している(図6−4a、図6−4b)。
組成物ITO
3重量%ITOゾルを得るために、ITOナノ粒子の懸濁液(5重量%、エタノールに分散、Nano−ITO c5000 S1Nペースト(71%)から製造した)18mlを12mlのエタノール中に分散させ、2時間撹拌した。
TiOナノ粒子(タイプ2)の製造
72.08gのチタンイソプロポキシドを50mlのn−プロパノールに徐々に加え、5分間混合した。次に、その混合物に11.9gの濃度のHCl(37%)を加え、5分間混合した。次のステップでは、27.93gのエチレングリコールを徐々に加え、20分間混合した。十分に混合した後、その混合物をテフロン(登録商標)容器に移し、2.36gの水を滴下して、さらに1時間撹拌した。その後、その混合物をオートクレーブ中、200℃で3時間加熱した。その結果生じたTiO粒子をアセトン(200ml)で1回、および1−ブタナール(150ml)または2−ブタノン(150ml)で1回洗浄し、遠心分離によって取り出した。粒子を真空乾燥器中、60℃で乾燥した。
基材のコーティング
製造した組成物を浸漬コーティング機を使って2mm/秒の速度で塗布した。
以下の基材を使用した:
・ガラス(7.5×2.5(l×w)厚さ1mm)
・ポリカーボネート(7.5×2.5(l×w)厚さ4mm)
・PMMA(7.5×2.5(l×w)厚さ3mm)。
コーティング後に、コーティングを異なる方法で処理した。
低温における処理:
PMMA上のコーティングは80℃で1時間処理した。ポリカーボネートおよびガラス上のコーティングは100℃で1時間処理した。
高温における処理:
ガラス上のコーティングは、5℃/分の加熱速度で、450℃で30分間処理した。
透過率および反射率の測定
反射スペクトルおよび透過スペクトルはCary 5000計器を使って記録した。
光触媒活性
ガラス上の組成物S1、S2、S3およびH(Hゾルはいずれも類似する結果を与えた)から構成されるコーティングであって、450℃(加熱速度5℃/分)で30分間処理したものを使って、試験を行った。光分解実験では、モデル物質としての4−クロロフェノール(4−CP)の分解を調べた。c=50μmol/lの4−CP濃度を有する溶液50mlを、コーティングされたガラス板のそれぞれに加え、750Wキセノンランプを装着したAtlas Suntester CPS+を使って人工日光を照射した。UV−Vis分光法によって4−CPの各濃度cを決定した。図7−1では、それぞれの出発濃度cに対して標準化された4−CPの濃度が、照射時間に対してプロットされている。
多孔度の測定
偏光解析法を利用してコーティングの多孔度を調べた。ガラス上のコーティングは450℃で、またPMMAおよびPET上のコーティングは80℃で、またPC上のコーティングは100℃で処理した。以下の屈折率が決定された。
SiOおよびTiOを含むコーティングS1、S2およびS3の屈折率はいずれも、コーティングL(SiO 1.4〜1.5)およびH(TiO、アナターゼ、2.0〜2.7)の屈折率より小さかった。これは、これらのコーティングが、例えばナノポアの形成の結果として、より高い多孔度を有することを示している。S2は、特に低い屈折率を示す。
コーティングの接触角の測定
屈折率だけでなく、表面の接触角でも、表面の多孔度について推論することができる。低い接触角は高い表面粗さを示し、したがって高い多孔度も示す。測定は室温において顕微鏡下で行った。水に対する接触角をコーティング上の3点で決定し、平均を求めた。
コーティングS1、S2、S3は同じように低い接触角を示し、これはコーティングの多孔性を示している。
高温処理(450℃、30分)を施したガラス上のコーティングの接触角も調べた。
結露防止性
このために、組成物S1、S2、S3のコーティング(高温プロセスで処理したもの)を5℃未満まで冷却し、相対大気湿度50〜55%の雰囲気に暴露した。すべてのコーティングが明確に結露防止特性を有する(図8−1a〜d)。
コーティングの安定性/硬さの測定
コーティングの(機械的)安定性を測定するために、組成物S2のコーティング(ガラス基材上、450℃で30分間の熱処理)を、硬さ5Hの鉛筆で引っ掻き、SEM顕微鏡およびEDXで調べた。顕微鏡像は均一な表面を示す。鉛筆による引っ掻きは表面にわずかな引っ掻き傷をつけただけだった。損傷を受けていない表面のEDX分析は基本的にSiおよびOのシグナルを示す。引っ掻き後は、CおよびAlからのシグナルが追加されるが、これらは鉛筆に由来するものである。
製剤S5の製造
3.27g(3ml)のSiOゾル(Levasil 200S、30%、15nm、酸安定化)を50:50のエタノールおよび2−プロパノール(11.85g(15ml)+11.70g(15ml))中に分散させ、5分間混合した。その後、TiOナノ粒子の懸濁液(5重量%(90mg)、水1gとエタノール0.78gの混合物中に分散したもの)1.8mlを加え、組成物を2時間撹拌した。
製剤S5Aの製造
3.4335gのSiOゾル(Levasil 200S、30%、15nm、酸安定化)を50:50のエタノールおよび2−プロパノール(11.85g(15ml)+11.70g(15ml))中に分散させ、5分間混合した。その後、TiOナノ粒子の懸濁液(5重量%(90mg)、水1gとエタノール0.78gの混合物中に分散したもの)1.8mlを加え、その組成物を2時間撹拌した。
製剤S5Bの製造
3.1065gのSiOゾル(Levasil 200S、30%、15nm、酸安定化)を50:50のエタノールおよび2−プロパノール(11.85g(15ml)+11.70g(15ml))中に分散させ、5分間混合した。その後、TiOナノ粒子の懸濁液(5重量%(90mg)、水1gとエタノール0.78gの混合物中に分散したもの)1.8mlを加え、その組成物を2時間撹拌した。
製剤S5Cの製造
3.27gのSiOゾル(Levasil 200S、30%、15nm、酸安定化)をエタノール(12.433g)および2−プロパノール(11.70g)の混合物中に分散させ、5分間混合した。その後、TiOナノ粒子の懸濁液(5重量%(90mg)、水1gとエタノール0.78gの混合物中に分散したもの)1.8mlを加え、その組成物を2時間撹拌した。
製剤S5Dの製造
3.27gのSiOゾル(Levasil 200S、30%、15nm、酸安定化)をエタノール(11.258g)と2−プロパノール(11.70g)の混合物中に分散させ、5分間混合した。その後、TiOナノ粒子の懸濁液(5重量%(90mg)、水1gとエタノール0.78gの混合物中に分散したもの)1.8mlを加え、その組成物を2時間撹拌した。
製剤S5Eの製造
3.27gのSiOゾル(Levasil 200S、30%、15nm、酸安定化)をエタノール(11.85g)と2−プロパノール(12.285g)の混合物中に分散させ、5分間混合した。その後、TiOナノ粒子の懸濁液(5重量%(90mg)、水1gとエタノール0.78gの混合物中に分散したもの)1.8mlを加え、その組成物を2時間撹拌した。
製剤S5Fの製造
3.27gのSiOゾル(Levasil 200S、30%、15nm、酸安定化)をエタノール(11.85g)と2−プロパノール(11.12g)の混合物中に分散させ、5分間混合した。その後、TiOナノ粒子の懸濁液(5重量%(90mg)、水1gとエタノール0.78gの混合物中に分散したもの)1.8mlを加え、その組成物を2時間撹拌した。
製剤S5Gの製造
3.27gのSiOゾル(Levasil 200S、30%、15nm、酸安定化)をエタノール(11.85g)と2−プロパノール(11.7g)の混合物中に分散させ、5分間混合した。その後、TiOナノ粒子の懸濁液(5.25重量%(94.5mg)、水1gとエタノール0.78gの混合物中に分散したもの)1.8mlを加え、その組成物を2時間撹拌した。
製剤S5Hの製造
3.27gのSiOゾル(Levasil 200S、30%、15nm、酸安定化)をエタノール(11.85g)と2−プロパノール(11.7g)の混合物中に分散させ、5分間混合した。その後、TiOナノ粒子の懸濁液(4.75重量%(85.5mg)、水1gとエタノール0.78gの混合物中に分散したもの)1.8mlを加え、その組成物を2時間撹拌した。
組成物S5A〜S5Hを含むコーティングの作製
組成物を浸漬コーティングにより、1.7〜1.8mm/秒の速度で塗布した。熱処理は550℃で30分間(加熱速度5℃/分)行った。
組成物S6の製造
2.65g(2ml)のSiOゾル(Levasil 100S、45%、30nm、酸安定化)を50:50のエタノール(14.22g)および2−プロパノール(14.04g)の混合物中に分散させ、5分間混合した。その後、TiOナノ粒子の懸濁液(5重量%(90mg)、水1gとエタノール0.78gの混合物中に分散したもの)1.8mlを加え、その組成物を2時間撹拌した。
組成物S7の製造
塩基安定化(アンモニア)SiOゾルを使用した点以外は組成物S6と同様にして、組成物を製造した。
組成物S8の製造
リオサーマル法で製造されたTiOナノ粒子(タイプ2)を使用した点以外は組成物S5と同様にして、組成物を製造した。
記載した実施例の数多くの変更形態および発展形態を実施することができる。

Claims (15)

  1. 反射防止性を持つコーティングを作製するためのプロセスであって、
    a)少なくとも2種類のナノ粒子と少なくとも1つの溶媒とから組成物を製造するステップと、
    b)前記組成物を基材に塗布するステップと、
    c)コーティングされた前記基材を熱的に処理するステップとを少なくとも含み、
    前記2種類のナノ粒子は、SiO ナノ粒子とTiO またはITOナノ粒子とであるとともに、SiO ナノ粒子の平均粒度がTiO またはITOナノ粒子の平均粒度より少なくとも2倍大きく
    平均粒度が小さい方の前記TiO またはITOナノ粒子は、平均粒度が大きい方の前記SiO ナノ粒子を覆うことを特徴とするプロセス。
  2. 前記熱処理が200℃未満の温度で行われることを特徴とする、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記熱処理が400℃を上回る温度で行われることを特徴とする、請求項1に記載のプロセス。
  4. ステップb)が、前記プロセスを実施する過程において1回だけ行われることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロセス。
  5. 前記組成物が1重量%を上回るナノ粒子の総含有量を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のプロセス。
  6. 前記組成物が1重量%〜10重量%のナノ粒子の総含有量を有することを特徴とする、請求項5に記載のプロセス。
  7. 前記2種類のナノ粒子は、それらの平均粒度が2〜10倍異なることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のプロセス。
  8. 少なくとも1種類のナノ粒子がカルボン酸で安定化されたナノ粒子を含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. 少なくとも1種類のナノ粒子が2〜8個の炭素原子を有する一塩基および多塩基カルボン酸を含む群から選択される1つ以上のカルボン酸で安定化されたナノ粒子を含むことを特徴とする、請求項8に記載のプロセス。
  10. 前記少なくとも1つの溶媒が、C1−C8−アルコール、C1−C8−ケトン、C1−C8−アルデヒド、水を含む群より選択されることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載のプロセス。
  11. 前記組成物が少なくとも2つの溶媒を含むことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載のプロセス。
  12. 前記組成物が少なくとも2つの溶媒を含み、
    前記組成物の主要構成成分が非水性溶媒であることを特徴とする、請求項11に記載のプロセス。
  13. 前記組成物が、湿潤剤および/またはポリマーなどのさらなる添加剤を何も含まないことを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載のプロセス。
  14. 第2の種類のナノ粒子で均一に覆われた少なくとも1種類のナノ粒子を有し、
    前記1種類のナノ粒子は、SiO ナノ粒子であり、
    前記第2の種類のナノ粒子は、TiO またはITOナノ粒子であり、
    前記SiO ナノ粒子の平均粒度は、前記TiO またはITOナノ粒子の平均粒度より大きいことを特徴とする、反射防止性を持つコーティング。
  15. 第2の種類のナノ粒子で均一に覆われた少なくとも1種類のナノ粒子を有し、
    前記1種類のナノ粒子は、SiO ナノ粒子であり、
    前記第2の種類のナノ粒子は、TiO またはITOナノ粒子であり、
    前記SiO ナノ粒子の平均粒度は、前記TiO またはITOナノ粒子の平均粒度より大きいことを特徴とする、反射防止コーティングを作製するための組成物。
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