JP5973466B2 - Tem試料の調製 - Google Patents

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Description

本出願は、参照により本明細書に組み込まれている、2011年1月28日に出願した米国特許仮出願第61/437,474号の優先権を主張するものである。
本発明は、透過型電子顕微鏡用の試料の調製に関し、詳細には、厚さ30nm以下の試料の調製に関する。
半導体の幾何形状が縮小し続けると、製造業者は、プロセスを監視し、欠陥を分析し、界面層の形態を調べるのに、透過型電子顕微鏡(TEM)にますます依存するようになる。透過型電子顕微鏡(TEM)では、数ナノメートル程度のサイズを有する特徴部分を見ることができる。材料の表面だけを画像化するSEMとは対照的に、TEMでは、試料の内部構造をも分析することができる。TEMでは、幅の広いビームが試料に衝突し、試料を透過した電子を集束させて試料の画像を形成する。1次ビーム中の電子の多くが試料を透過し、反対側へ出ることができるように、試料は十分に薄くなければならない。
透過型電子顕微鏡(TEMなのかまたはSTEMなのかは問わない)で観察するためには試料が非常に薄くなければならないため、試料の調製は、繊細で時間のかかる作業となる。本明細書で使用する用語「TEM」はTEMまたはSTEMを指し、TEM用の試料を調製すると言うときには、STEMで観察するための試料を調製することも含まれると理解すべきである。本明細書で使用する用語「STEM」はTEMとSTEMの両方を指す。
TEM試料の厚さは一般に100nm未満であるが、用途によっては、試料をそれよりもかなり薄くしなければならないことがある。30nm以下の先進のプロセスでは、小規模な構造体の重なりを回避するために、試料の厚さを20nm未満にする必要がある。現在、30nmよりも薄くすることは難しく、堅牢ではない。試料の厚さに変動があると、試料が曲がったり、過剰にミリングしてしまったり、または他の破滅的な欠陥が生じたりする。このような薄い試料に関して、調製は、構造の特性評価の質および最も小さく最も決定的な構造体の分析を有意に決定するTEM分析の決定的に重要なステップである。
たとえTEM分析によって得ることができる情報の価値が非常に高いといっても、TEM試料を製作し測定する工程は、全体として、歴史的に労働集約的で、時間のかかる工程であるため、製造工程の制御に対してこのタイプの分析を使用することはこれまで実際的でなかった。FIB法を使用して試料を調製することで、TEM分析用の試料を調製するのに必要な時間はわずか数時間にまで短縮されたが、所与のウェーハからの15ないし50のTEM試料を分析することは珍しいことではない。その結果、TEM分析の使用において、特に半導体プロセスの制御のためにTEM分析を使用することにおいて、試料を調製する速度は非常に重要な因子である。
集積回路の表面の高密度材料が一様でないことにより薄化(thinning)後のTEM試料に平らでない面ができる、極薄(ultra thin)(厚さ<30nm)のTEM試料を調製する際の重大な問題は一般的に、「カーテニング(curtaining)」と呼ばれている。このタイプの構造または密度の変動を有する試料を上から下へ薄化すると、垂直の***部が、試料の頂面頂面は、イオン・ビーム源に最も近い部分と定義される)の近くのより高密度の材料(すなわち金属線)から、イオン・ビームの方向と平行な方向に走る断面に沿って下方へ延びる。カーテニングは、低スパッタ率(sputtering yield)の材料からなるパターン形成された複数の層がより高スパッタ率の材料を覆っている半導体材料で最も頻繁に観察される。カーテニングは、ミリング入射角によってスパッタ率が変化する異なる形状の領域を有する材料で観察されることもある。カーテニングの影響は、TEM画像化の質を低下させ、最小有効試料厚を制限する。本明細書では厚さが30nm未満の試料と定義する極薄のTEM試料では、2つの断面が明らかに非常に近く、そのため、カーテニング効果による厚さの変動によって、試料が使用不能になることがある。図1Aおよび1Bは、試料表面のカーテニングを示す薄化後の試料の顕微鏡写真を示す。
TEM試料を調製する際のカーテニングを最小化するため、試料を逆さにして、試料の底面(基板)がFIBカラムの方を向くようにすることが知られている。試料の基板部分には、金属線、トランジスタなどの埋め込まれた特徴部分がないため、試料表面の関心の領域を含む部分、すなわち半導体の頂面の回路層を含む部分にカーテニングの影響が入らない。この技法は、厚さが50から100nmのTEM試料に対してはそれなりにうまく機能するが、厚さが30nm以下の極薄の試料では、たとえ薄くする前に試料を逆さにして調製した試料であっても、望ましくない一様でない試料面を与えるミリングの影響がしばしば生じる。
米国特許仮出願第61/437,474号明細書
したがって、極薄のTEM試料の調製を可能にする改良されたTEM試料調製法が依然として求められている。
したがって、本発明の目的は、極薄のTEM試料を調製する改良された方法を提供することにある。本発明の好ましい実施形態は、現行の裏側の薄化工程を、FIBに面する基板表面の表面欠陥を除去する追加の清浄化(cleaning)ステップと組み合わせる。この追加のステップの結果、清浄化された均一な「ハードマスク」が形成され、このマスクは、試料薄化の最終的な結果を制御し、10nm範囲以上の厚さを有する試料の信頼性の高い堅牢な調製を可能にする。
以上では、以下の本発明の詳細な説明をより十分に理解できるように、本発明の特徴および技術上の利点をかなり広く概説した。以下では、本発明の追加の特徴および利点を説明する。開示される着想および特定の実施形態を、本発明の同じ目的を達成するために他の構造を変更しまたは設計するベースとして容易に利用することができることを当業者は理解すべきである。さらに、このような等価の構造は、添付の特許請求の趣旨および範囲に記載された本発明の範囲を逸脱しないことを当業者は理解すべきである。
次に、本発明および本発明の利点のより完全な理解のため、添付図面に関して書かれた以下の説明を参照する。
カーテニングを示す、薄化後のTEM試料の顕微鏡写真である。 カーテニングが関心領域の外側にある、逆さにしたTEM試料の顕微鏡写真である。 抜き取るTEM試料の、より大きな基板内における位置を示す略図である。 塊状のTEMを持ち上げて取り出す一般的な一連の原位置処理を示す顕微鏡像である。 塊状のTEMを持ち上げて取り出す一般的な一連の原位置処理を示す顕微鏡像である。 塊状のTEMを持ち上げて取り出す一般的な一連の原位置処理を示す顕微鏡像である。 塊状のTEMを持ち上げて取り出す一般的な一連の原位置処理を示す顕微鏡像である。 逆さにしたTEM試料をTEM試料グリッド(grid)上に取り付ける一連の処理を示す顕微鏡像である。 逆さにしたTEM試料をTEM試料グリッド(grid)上に取り付ける一連の処理を示す顕微鏡像である。 逆さにしたTEM試料をTEM試料グリッド(grid)上に取り付ける一連の処理を示す顕微鏡像である。 TEM試料グリッド上に取り付けられた、逆さにされたTEM試料を示す略図である。 FIBを使用して試料の底面を清浄化することができるように傾けられた、逆さにされたTEM試料を示す略図である。 清浄化前の試料の底面を上から見た顕微鏡写真である。 FIB切削線の位置を示す、図7Aの試料の側面の顕微鏡写真である。 試料の底面上の実質的に全てのむら(non−uniformities)が除去された、FIB清浄化切削後の図7Aの試料の底面を上から見た顕微鏡写真である。 FIBを使用して試料の底面を清浄化した後の試料の薄化工程を示す図である。 FIBを使用して試料の底面を清浄化した後の試料の薄化工程を示す図である。 試料の底面の清浄化ステップを実行せずに製作した厚さ約20nmのTEM試料の顕微鏡写真である。 試料の底面の清浄化の追加のステップを使用して製作した厚さ<15nmのTEM試料の顕微鏡写真である。 極薄のTEM試料を製作するステップを示す本発明の好ましい一実施形態に基づく流れ図である。 本発明を実施する目的に使用することができる一般的なデュアル・ビームFIB/STEMシステムを示す図である。
添付図面を一律の尺度で描くことは意図されていない。これらの図面では、さまざまな図に示されている同一の構成要素またはほぼ同一の構成要素が、同様の符号によって示されている。見やすくするため、全ての図面の全ての構成要素に符号が付けられているわけではない。
本発明の好ましい実施形態は、極薄のTEM試料を調製する新規の方法を対象とする。本発明の好ましい実施形態は、現行の裏側の薄化工程を、FIBに面する基板表面の表面欠陥を除去する追加の清浄化ステップと組み合わせる。TEM試料を抜き取る一般的な工程の間に、試料の底面は、試料を抜き取るイオン・ミリング工程に由来する再付着した材料を蓄積する。さらに、バルク材料除去工程中に生じたミリングの影響によって底面にむらができることもある。試料の基板側の表面の材料または形状のこのような変動は、TEM試料薄化工程に重大な影響を与えることに本出願の出願人は気づいた。これらのタイプの表面の変動は、TEM試料(薄片(lamella)とも呼ばれる)を薄くするときにミリング工程によって広がり、側壁にむらを作り、このむらは、試料を薄くすることができる最小厚さを制限する。歴史的に試料を30nmよりも薄くすることにあまり成功しなかったのは、これらのタイプのむらが原因であることを本出願の出願人は見出した。
本発明の好ましい実施形態は、裏側の薄化によるTEM試料の調製に追加のステップを導入する。この追加のステップでは、FIBに面する基板表面をFIBで「清浄化」して、均一な裏側の基板面を形成する。後により詳細に説明するとおり、FIBを使用して、「汚れた」基板表面をミリングによって除去し、それによって一様に平らな清浄化された基板表面を形成することができる。このような表面は、TEM試料の薄化中、一種の「ハードマスク」として機能し、その下(試料を逆さにしたとき)の関心領域を保護し、滑らかで平らなTEM試料面の形成を制御する。ハードマスクを形成するこの追加のステップは、TEM試料を調製するのに必要な時間を望ましくなく増大させるが、10nm範囲以上の厚さを有する試料の信頼性の高い堅牢な調製を可能にする。本明細書に記載した方法は、その信頼性のため、自動化された試料調製に特に適する。
薄片の薄化中に凹凸または等の影響が導入されることを防ぐため、試料の底面の一部分をミリングにより除去することによって形成される平らな表面は、可能な限り一様に平らであることが望ましいが、このような要求は、TEM試料を製作するのにかかる時間および費用の増大と比較考量されなければならないことを当業者は認識するであろう。後により詳細に説明するが、イオン・ビーム、例えば30kVのガリウム・イオン・ビームを使用して、抜き取った試料の底面の一部分をミリングによって除去すなわち「切除」すると一般に、極薄のTEM試料を調製するのに十分な滑らかな表面が得られることを本出願の出願人は見出した。本明細書で使用するとき、語句「極薄のTEM試料」は、薄片全体または薄片の一部分(例えばTEM画像化に十分な大きさの「窓」)が30nm以下の厚さまで薄くされた試料を指すために使用される。
本発明の好ましい方法または装置は多くの新規の態様を有する。本発明は、異なる目的を有する異なる方法または装置として実施することができるため、全ての実施形態に全ての態様が存在する必要はない。さらに、記載された実施形態の態様の多くは別々に特許を受けることができる。
図11は、極薄のTEM試料を製作するステップを示す本発明の好ましい一実施形態に基づく流れ図である。このプロセスのさまざまなステップを図2から10に示す。
最初に、ステップ201で、FIBカラムとSEMカラムの両方を有するデュアル・ビームFIB/STEMシステムに、半導体ウェーハなどの基板を装填する。図12も参照すると、デュアル・ビーム・システム302の一般的な構成は、垂直軸を有する電子カラム304と、この垂直軸に対して(通常は約52度)傾いた軸を有するイオン・カラム306とを備える。ウェーハは、当技術分野ではよく知られているように、多ウェーハ搬送および自動装填ロボット(図示せず)を経由して移送することが好ましいが、手動でウェーハを移動させることもできる。
ステップ202で、基板から抜き取る(関心の特徴部分を含む)試料の位置を決定する。基板は例えば、半導体ウェーハまたは半導体ウェーハの一部分であり、抜き取る部分は例えば、TEMを使用して観察する集積回路の一部分である。試料の位置は、先行技術で知られているさまざまな方法を使用して決定することができる。試料の位置は例えば、その半導体ウェーハのCADデータに基づく座標を使用して決定することができる。画像認識ソフトウェアを使用して、ウェーハの表面の薄片の部位の位置を自動的に決定することもできる。適当な画像認識ソフトウェアは例えば、米マサチューセッツ州NatickのCognex Corporationから入手可能である。類似した特徴部分の試料画像を使用することによって、またはCADデータからの幾何学的情報を使用することによって、画像認識ソフトウェアを、所望の薄片の位置を決定するように「学習させる」ことができる。
図2は、抜き取る試料20の、より大きな基板21内における位置を示す略図である。便宜上、本明細書では、荷電粒子ビームに最も近い基板表面の方を向いた試料の上部を試料の「頂面」26と呼び、この呼び方は、その試料が基板から取り出され、試料の向きが変えられた後も変わらない。同様に、本明細書では、荷電粒子ビームに最も近い基板表面とは反対側のバルク基板材料の方を向いた試料の下部を試料の「底面」と呼び、この呼び方は、その試料が基板から取り出され、試料の向きが変えられた後も変わらない。試料の垂直軸が破線62によって示されている。
ステップ204で、集束イオン・ビームを使用したミリングにより、基板21から試料20を完全にまたは部分的に切り離す。後に論じるとおり、このステップは、本発明の譲受人である、米オレゴン州HillsboroのFEI Companyから入手可能なHelios 1200 Expida(商標) 1255 DualBeam(商標) Systemなどのデュアル・ビームFIB/SEMシステムを使用することによって実行することができる。次に、FIB誘起化学蒸着によってマイクロプローブの先端23を試料に取り付ける。部分的にしか切り離されていない試料の場合には次いで、追加のFIBミリングによって試料を完全に分離する。この工程によって一般に、大きさ約10×5×5μmの楔形の試料20を得る。次いで、ステップ206で、取り付けたマイクロプローブ23によって試料20を持ち上げて、試料20を基板21から取り出す。この一連の処理が、図3Aから3Dの顕微鏡写真に順番に示されている。
次いで、ステップ208で、図4Aに示すように、取り付けたマイクロプローブによって試料をTEM試料ホルダ24まで運ぶ。試料ホルダ24は例えばTEMフィンガ・グリッド(finger grid)を備えることができる。図12も参照すると、TEM試料ホルダは、TEM試料ホルダ24の垂直軸64が試料ステージ面の平面に対して垂直になるように、試料ステージ上に垂直に取り付けられていることが好ましい。図4Aに示す実施形態では、試料の垂直軸62が、TEM試料ホルダ24の垂直軸64と実質的に平行である。他の向きも可能だが、分かりやすくするため本明細書ではこの向きで説明する。
次いで、ステップ210で、試料の基板側(底面とも呼ぶ)25が上を向くようにマイクロプローブを回転させることによって、試料を逆さにする。言い換えると、試料の頂面および底面を逆さにするために、試料の垂直軸に対して垂直な軸を中心に試料を回転させる。図4Bは、TEM試料ホルダの直ぐ近くに運ばれた試料を上から見た図である。ステップ212で、試料20を試料ホルダ24に取り付け(この場合もFIB誘起CVDを使用する)、次いで、図4Cに示すように、マイクロプローブ23が取り付けられた試料の端部からマイクロプローブ23を切り離す。図5は、TEM試料グリッド上に取り付けられた、逆さにされたTEM試料を示す略図である。
顕微鏡写真4Bおよび4Cに示すように、試料の底面(試料を逆さにした後は上を向いている)は、再付着またはミリングの影響に起因するむらをかなり有する。試料のこの「汚れた」面は、試料を逆さにすることによって上を向いており、FIBに面している。試料の底面のこれらのむらが、試料を厚さ30nm以下まで薄くする最終的な結果に対して重大な影響を有することを本出願の出願人は見出した。そのため、このFIBシステム内でステージ/マニピュレータが使用されると仮定して、ステップ214で、試料の底面に対してFIBができるだけ垂直になるように、試料を傾ける。このステップが図6に概略的に示されている。図6に示したシステムでは、TEM試料ホルダ24が、0度(垂直)からおよそ90度(水平)に傾けられている。次いで、ステップ216で、FIBを使用して、試料の底面を、切削線28によって示された角度でミリングする。しかし、一般に、除去する材料の実際の量は表面に存在する凹凸に依存する。
FIBが、SEMカラムの垂直軸に対して52度傾いている場合、試料ホルダ24の軸64(したがって試料の垂直軸62)に対するFIBの切削線28の角度は約38度になる。図6のFIB切削線28試料の底面に対して垂直ではないが、それでも、この角度での清浄化切削は、前述の試料表面のむらを除去し、一様に平らな底面を形成するのに十分であると考えられる。用語「一様に平らな」の使用は、ミリング後の底面が平らであり、凹凸をあまり含まないことを伝えることが意図されている。その平らな表面が試料の垂直軸に対して必ず垂直であることをこの用語が意味することは意図されていない。実際、本明細書に記載されているとおり、試料の垂直軸に対する平らな底面の角度は広範囲の角度をとることができ、35度から90度であることが好ましい。
低動作加速電圧のFIBを使用して、抜き取った試料の底面をミリングによって除去すなわち切除することによって、試料の底面を滑らかにしまたは平らにすることができる。こうすることは、重大な再付着またはミリングの影響を生じさせることなく表面のむらを除去するのに役立ち、その結果、切削後に清浄で滑らかな試料の底面が得られる。この底面のミリングは、バルク材料の除去で一般に使用される約30kVのFIBではなく、例えば5kVのFIBを使用して実施されることが好ましい。しかしながら、このステップは、FIBビーム損傷の影響を特段に受けやすいわけではなく、そのため、底面を清浄化するのに、低kVのFIBミリングを使用する必要は必ずしもないことに本出願の出願人は気づいた。言い換えると、30kVのFIBを使用して底面の一部分を除去しても、薄片の質を大幅に向上させる十分に滑らかな表面がしばしば得られる。表面をより滑らかにしたいときには、生産時間の増大を比較考量して、与えられた状況において最適な方法を決定しなければならない。
図7Aは、上述の清浄化切削前の試料の底面25を上から見た顕微鏡写真である。図7Bは、図7Aの試料20の側面の顕微鏡写真であり、切削線の位置が破線27によって示されている。最後に、図7Cは、(5kVのFIBを使用した)FIB清浄化切削後の図7Aの試料の底面25を上から見た顕微鏡写真であり、表面25の実質的に全てのむらが除去されている。
より均一な試料の底面を形成した後、ステップ218で、試料を傾けて、試料の底面が再びFIBビームに面するようにすることができる。次いで、ステップ220で、図8A〜8Bに示すように、試料を、好ましくは両側から、イオン・ビームを使用したミリングによって薄くして、電子が透過する薄い切片にする。上述のとおりに形成したFIBに面した均一な表面は、TEM試料の両側における断面厚さの変動を排除する。図9は、試料の底面の清浄化ステップを実行せずに製作した厚さ約20nmのTEM試料の顕微鏡写真である。図9に示されているように、このTEM試料では厚さがかなり変動している。しかしながら、図10は、追加の試料の底面の清浄化ステップを使用して製作した厚さ<15nmのTEM試料の断面顕微鏡写真である。図10の試料の方が図9の試料よりも少なくとも25%薄いにもかかわらず、図10には、図9の試料には見られる厚さの変動が存在しない。このことは、図10の試料にカーテニングが生じていないことによって示されている。
最後に、ステップ222で、電子ビームおよびTEM検出器を使用して試料20を画像化することができ、この画像化は、このデュアル・ビーム・システム内でまたは別のTEM機器へ移送した後に実施することができる。
図12は、本発明に基づく方法を実行するように機器が装置された例示的なデュアル・ビームSEM/FIBシステム302の一実施形態を示す。上で論じたとおり、本発明の実施形態は、ガラス化した生物試料からTEM試料を調製することを含む、基板のターゲット表面に材料を付着させる多種多様な用途で使用することができる。このような試料の調製および分析は一般に、以下で説明するシステムなどのデュアル・ビーム電子ビーム/集束イオン・ビーム・システムで実行される。図17は、本発明の実施形態を実施する目的に使用することができる例示的なデュアル・ビーム・システム302を示す。適当なデュアル・ビーム・システムは例えば、本出願の譲受人である、米オレゴン州HillsboroのFEI Companyから市販されている。適当なハードウェアの一例を以下に示すが、本発明は、特定のタイプのハードウェアで実現することに限定されない。
デュアル・ビーム・システム302は、垂直に取り付けられた電子ビーム・カラム304と、垂直から約52度の角度に取り付けられた集束イオン・ビーム(FIB)カラム306とを、排気可能な試料室308上に有する。試料室は、ポンプ・システム309によって排気することができる。ポンプ・システム309は一般に、ターボ分子ポンプ、油拡散ポンプ、イオン・ゲッタ・ポンプ、スクロール・ポンプまたは知られている他のポンピング手段のうちの1つもしくは複数のポンピング手段、またはこれらのポンピング手段の組合せを含む。
電子ビーム・カラム304は、ショットキ放出器、冷陰極電界放出器などの電子を発生させる電子源310、ならびに微細集束電子ビーム316を形成する電子−光学レンズ312および314を含む。電子源310は一般に、一般に大地電位に維持される加工物318の電位よりも500Vから30kV高い電位に維持される。
したがって、電子は、約500eVから30keVの入射エネルギー(landing energy)で加工物318に衝突する。電子の入射エネルギーを低減させ、それによって電子と加工物表面との相互作用体積を小さくし、それによって核生成部位のサイズを小さくするために、加工物に負の電位を印加することができる。加工物318は例えば、半導体デバイス、マイクロエレクトロメカニカル・システム(MEMS)またはリソグラフィ・マスクを含むことができる。加工物318の表面に電子ビーム316の衝突点を配置することができ、偏向コイル320によって電子ビーム316の衝突点で加工物318の表面全体を走査することができる。レンズ312および314ならびに偏向コイル320の動作は、走査電子顕微鏡電源および制御ユニット322によって制御される。レンズおよび偏向ユニットは、電場、磁場またはこれらの組合せを使用することができる。
加工物318は、試料室308内の可動ステージ324上にある。ステージ324は、水平面(XおよびY軸)内で移動し、垂直に(Z軸)移動し、約60度傾き、Z軸を中心に回転することができることが好ましい。X−Y−Zステージ324上に加工物318を挿入するため、および内部ガス供給リザーバ(図示せず)が使用される場合にはそれを使用するために、扉327を開くことができる。試料室308を排気する場合に開かないように、この扉はインタロックされる。
真空室には、複数(示されているのは2つ)のガス注入システム(gas injection system)(GIS)330が取り付けられる。GISはそれぞれ、前駆体材料または活性化材料を保持するためのリザーバ(図示せず)、および加工物の表面にガスを導くための針332を備える。GISはそれぞれさらに、加工物への前駆体材料の供給を調節する手段334を備える。この例では、この調節手段が調整可能な弁として示されているが、調節手段は例えば、前駆体材料を加熱して前駆体材料の蒸気圧を制御する調節された加熱器を含むこともできる。
電子ビーム316中の電子が加工物318に当たると、2次電子、後方散乱電子およびオージェ電子が放出され、これらの電子を検出して、画像を形成し、または加工物についての情報を決定することができる。例えば2次電子は、エバーハート−ソーンリー(Everhard−Thornley)検出器、低エネルギーの電子を検出することができる半導体検出デバイスなどの2次電子検出器336によって検出される。TEM試料ホルダ224およびステージ225の下に位置するSTEM検出器262は、TEM試料ホルダ上に取り付けられた試料を透過した電子を集めることができる。検出器336、362からの信号はシステム・コントローラ338へ送られる。前記コントローラ338はさらに、偏向器信号、レンズ、電子源、GIS、ステージおよびポンプ、ならびにこの機器の他の構成要素を制御する。モニタ340は、ユーザ制御を表示し、検出器からの信号を使用して加工物の画像を表示するために使用される。
室308は、真空コントローラ341の制御の下、ポンプ・システム309によって排気される。この真空システムは、室308に約3×10-6ミリバールの真空を提供する。適当な前駆体ガスまたは活性化剤ガスを試料表面に導入すると、室のバックグラウンド圧力は一般に約5×10-5ミリバールまで上昇することがある。
集束イオン・ビーム・カラム306は、イオン源346および集束カラム348がその内部に位置する上ネック部分344を備え、集束カラム348は、引出し電極350および静電光学系を含み、静電光学系は対物レンズ351を含む。イオン源346は、液体金属ガリウム・イオン源、プラズマ・イオン源、液体金属合金源または他の任意のタイプのイオン源を含むことができる。集束カラム348の軸は、電子カラムの軸から52度傾いている。イオン・ビーム352は、イオン源346から、集束カラム348を通り、静電偏向器354間を通過して、加工物318に向かって進む。
FIB電源および制御ユニット356は、イオン源346の電位を供給する。イオン源346は一般に、一般に大地電位に維持される加工物の電位よりも1kVから60kV高い電位に維持される。したがって、イオンは、約1keVから60keVの入射エネルギーで加工物に衝突する。FIB電源および制御ユニット356は偏向板354に結合される。偏向板354は、イオン・ビームが、加工物318の上面に、対応するパターンをトレースすることを可能にする。当技術分野ではよく知られているとおり、システムによっては、最後のレンズよりも前に偏向板が置かれる。イオン・ビーム集束カラム348内のビーム・ブランキング(blanking)電極(図示せず)は、FIB電源および制御ユニット356がブランキング電極にブランキング電圧を印加したときに、イオン・ビーム352を、加工物318ではなくブランキング絞り(図示せず)に衝突させる。
イオン源346は一般に、一価の正のガリウム・イオンのビームを発生させる。このビームを、イオン・ミリング、強化エッチング、材料付着によって加工物318を変更するため、または加工物318を画像化するために、加工物318の位置において幅1/10マイクロメートル以下のビームに集束させることができる。
米テキサス州DallasのOmniprobe,Inc.のAutoProbe 200(商標)、ドイツReutlingenのKleindiek NanotechnikのModel MM3Aなどのマイクロマニピュレータ(maicromanipulator)357は、真空室内の物体を正確に移動させることができる。真空室内に配置された部分359のX、Y、Zおよびθ制御を提供するため、マイクロマニピュレータ357は、真空室の外側に配置された精密電動機358を備えることができる。小さな物体を操作するため、マイクロマニピュレータ357に別のエンド・エフェクタを取り付けることができる。本明細書に記載した実施形態では、このエンド・エフェクタが細いプローブ360である。先行技術では知られているように、分析のため、マイクロマニピュレータ(またはマイクロプローブ)を使用して、(一般にイオン・ビームによって基板から分離された)TEM試料をTEM試料ホルダ361に移すことができる。
システム・コントローラ338は、デュアル・ビーム・システム302のさまざまな部分の動作を制御する。従来のユーザ・インタフェース(図示せず)にコマンドを入力することにより、ユーザは、システム・コントローラ338を介して、イオン・ビーム352または電子ビーム316で希望通りに走査することができる。あるいは、システム・コントローラ338は、プログラムされた命令に従って、デュアル・ビーム・システム302を制御することができる。図3は略図であり、一般的なデュアル・ビーム・システムの要素の全ては含んでおらず、また、それらの要素の実際の外見およびサイズまたはそれらの要素間の関係の全ては示していない。
本発明の好ましい実施形態によれば、TEM分析用の試料を調製する方法は、
・イオン・ビーム・システムに基板を装填すること、
・イオン・ビーム・ミリングによって基板から試料を切り離すこと、
・基板から、垂直軸、頂面および底面を有する試料を抜き取ること、
・試料を試料ホルダに取り付けること、
・試料ホルダを、イオン・ビームが試料の垂直軸を横切るように配置すること、
・一様に平らな表面を形成するために、試料の底面をミリングして、試料の底面の少なくとも一部分を除去すること、
・試料の底面がイオン・ビーム源の方を向き、イオン・ビームが試料の垂直軸と平行になるように試料ホルダを配置すること、
・試料の少なくとも一部分を厚さ30nm以下まで薄くするミリング・パターンに従ってイオン・ビームを導くことによって試料を薄くすること
を含む。
好ましいいくつかの実施形態では、試料を試料ホルダに取り付けることが、試料の垂直軸に対して垂直な軸を中心に試料を回転させて、試料の頂面および底面を逆さにすること、ならびに逆さにした試料を試料ホルダに取り付けることを含む。
好ましいいくつかの実施形態では、イオン・ビームが試料の垂直軸を横切るように試料ホルダを配置することが、イオン・ビームと試料の垂直軸との間の角度が35度から90度になるように試料ホルダを配置することを含む。
好ましいいくつかの実施形態では、ミリング・パターンに従ってイオン・ビームを導くことによって試料を薄くすることが、試料の少なくとも一部分を厚さ15nm以下まで薄くすることを含む。
好ましいいくつかの実施形態では、一様に平らな表面を形成するために、試料の底面をミリングして、試料の底面の少なくとも一部分を除去することが、試料の底面から少なくとも25nmを除去することを含む。
好ましいいくつかの実施形態では、基板が、半導体ウェーハまたは半導体ウェーハの一部分であり、抜き取る試料が、TEMを使用して観察する集積回路の一部分である。
好ましいいくつかの実施形態では、基板から試料を抜き取ることが、分離した試料にマイクロプローブを取り付けること、および取り付けたマイクロプローブを使用して基板から試料を抜き取ることを含み、試料を試料ホルダに取り付けることが、試料を試料ホルダに取り付けること、および取り付けた試料からマイクロプローブを切り離すことを含む。好ましいいくつかの実施形態では、試料の垂直軸に対して垂直な軸を中心に試料を回転させて、試料の頂面および底面を逆さにすることが、頂面および底面の向きが逆になるようにマイクロプローブを回転させることによって試料を逆さにすることを含む。
好ましいいくつかの実施形態では、一様に平らな表面を形成するために、試料の底面をミリングして、試料の底面の少なくとも一部分を除去することが、第1の加速電圧を有するイオン・ビームを使用して試料の底面をミリングし、次いで試料の底面を第2の加速電圧でミリングすることを含み、第2の加速電圧が、第1の加速電圧の1/2よりも小さい。好ましいいくつかの実施形態では、一様に平らな表面を形成するために、試料の底面をミリングして、試料の底面の少なくとも一部分を除去することが、5kV以下の加速電圧を有するイオン・ビームを使用して試料の底面をミリングすることを含む。好ましいいくつかの実施形態では、一様に平らな表面を形成するために、試料の底面をミリングして、試料の底面の少なくとも一部分を除去することが、30kV以上の加速電圧を有するイオン・ビームを使用して試料の底面をミリングすることを含む。
本発明の好ましい実施形態は、本明細書に記載された方法を実行する装置を含む。好ましい実施形態はさらに、コンピュータ・プログラムを含むように構成されたコンピュータ可読の非一時的記憶媒体であって、そのように構成された記憶媒体によって、コンピュータが、荷電粒子ビーム・システムを、本明細書に記載された方法のステップを実行するように制御する記憶媒体を含む。
本発明の好ましい実施形態によれば、TEM分析用の極薄のTEM試料を調製する方法は、
・イオン・ビーム源と、イオン・ビームを一軸に沿って基板の表面に集束させる光学部品とを含むイオン・ビーム・システムに基板を装填すること、
・垂直軸と、イオン・ビーム源に最も近い頂面と、イオン・ビーム源とは反対の側に位置する底面とを有する試料を、イオン・ビーム・ミリングによって基板から分離すること、
・分離した試料にマイクロプローブを取り付けること、
・取り付けたマイクロプローブを使用して基板から試料を抜き取ること、
・頂面および底面の向きが逆になるようにマイクロプローブを回転させることによって試料を逆さにすること、
・逆さにした試料を試料ホルダに取り付け、取り付けた試料からマイクロプローブを切り離すこと、
・イオン・ビーム軸の角度が試料の垂直軸に対して30度から90度になるように試料ホルダを配置すること、
・試料の底面から少なくとも25nmを除去して、イオン・ビーム軸と平行な平らな表面を形成すること、
・試料の頂面が、イオン・ビーム源とは反対の方を向き、イオン・ビーム軸が試料の垂直軸と平行になるように試料ホルダを配置すること、
・試料の少なくとも一部分を厚さ30nm以下まで薄くするミリング・パターンに従ってイオン・ビームを導くことによって試料を薄くすること
を含む。
本発明の好ましい実施形態によれば、極薄のTEM試料を調製する装置は、
・イオン・ビーム源と、イオン・ビームを一軸に沿って基板の表面に集束させる光学部品と、試料を操作するマイクロマニピュレータとを含むイオン・ビーム・システムと、
・コンピュータ命令を記憶したコンピュータ可読メモリと
を備え、この装置を制御し、以下のステップをこの装置に実行させるプログラムをこのコンピュータ命令が含む:
・基板上の所望の試料部位の位置を決定するステップ、
・イオン・ビーム・ミリングによって基板から試料を切り離すステップ、
・基板から、垂直軸、頂面および底面を有する試料を抜き取るステップ、
・試料を試料ホルダに取り付けるステップ、
・試料ホルダを、イオン・ビームが試料の垂直軸を横切るように配置するステップ、
・一様に平らな表面を形成するために、試料の底面をミリングして、試料の底面の少なくとも一部分を除去するステップ、
・試料の底面がイオン・ビーム源の方を向き、イオン・ビームが試料の垂直軸と平行になるように試料を配置するステップ、ならびに
・試料の少なくとも一部分を厚さ30nm以下まで薄くするミリング・パターンに従ってイオン・ビームを導くことによって試料を薄くステップ。
以上の本発明の説明は主に、極薄のTEM試料を調製する方法を対象としているが、このような方法の操作を実行する装置も本発明の範囲に含まれることを認識すべきである。さらに、本発明の実施形態は、コンピュータ・ハードウェアもしくはハードウェアとソフトウェアの組合せによって、またはコンピュータ可読の非一時的メモリに記憶されたコンピュータ命令によって実現することができることも認識すべきである。本発明の方法は、標準プログラミング技法を使用した、本明細書に記載された方法および図に基づくコンピュータ・プログラムとして実現することができる。ここで言うコンピュータ・プログラムには、コンピュータ・プログラムを含むように構成されたコンピュータ可読の非一時的記憶媒体が含まれ、そのように構成された記憶媒体は、コンピュータを、事前に決定された特定の方式で動作させる。コンピュータ・システムと通信するため、それぞれのプログラムは、高水準手続き型プログラミング言語またはオブジェクト指向プログラミング言語で実現することができる。しかしながら、所望ならば、それらのプログラムを、アセンブラ言語または機械語で実現することもできる。いずれにせよ、その言語は、コンパイルまたは解釈される言語とすることができる。さらに、そのプログラムは、そのプログラムを実行するようにプログラムされた専用集積回路上で実行することができる。
さらに、方法論は、限定はされないが、荷電粒子ツールもしくは他の画像化装置とは別個の、荷電粒子ツールもしくは他の画像化装置と一体の、または荷電粒子ツールもしくは他の画像化装置と通信するパーソナル・コンピュータ、ミニコンピュータ、メインフレーム、ワークステーション、ネットワーク化されたコンピューティング環境または分散コンピューティング環境、コンピュータ・プラットホームなどを含む、任意のタイプのコンピューティング・プラットホームで実現することができる。本発明の諸態様は、取外し可能であるか、またはコンピューティング・プラットホームと一体であるかを問わない、ハードディスク、光学式読取りおよび/もしくは書込み記憶媒体、RAM、ROMなどの記憶媒体上または記憶装置上に記憶された機械可読コードであって、プログラム可能なコンピュータが、本明細書に記載された手順を実行するために、その記憶媒体または記憶装置を読んだときにそのコンピュータを構成し、動作させるために、そのコンピュータが読むことができるように記憶された機械可読コードとして実現することができる。さらに、機械可読コードまたは機械可読コードの一部を、有線または無線ネットワークを介して伝送することができる。本明細書に記載された発明は、マイクロプロセッサまたは他のデータ処理装置と連携して上述の諸ステップを実現する命令またはプログラムを含む、これらのさまざまなタイプのコンピュータ可読記憶媒体、およびその他のさまざまなタイプのコンピュータ可読記憶媒体を含む。本発明はさらに、本明細書に記載された方法および技法に従ってプログラムされたコンピュータを含む。
入力データに対してコンピュータ・プログラムを使用して、本明細書に記載された機能を実行し、それによって入力データを変換して出力データを生成することができる。この出力情報は、表示モニタなどの1つまたは複数の出力装置に出力される。本発明の好ましい実施形態では、変換されたデータが物理的な実在する物体を表し、これには、その物理的な実在する物体の特定の視覚的描写を表示画面上に生成することが含まれる。
本発明の好ましい実施形態はさらに、粒子ビームを使用して試料を画像化するために、FIB、SEMなどの粒子ビーム装置を利用する。試料を画像化するために使用されるこのような粒子は試料と本来的に相互作用し、その結果、試料はある程度、物理的に変形する。さらに、本明細書の全体を通じて、「計算する」、「決定する」、「測定する」、「生成する」、「検出する」、「形成する」などの用語を利用した議論は、コンピュータ・システムまたは同様の電子装置の動作および処理に関し、そのコンピュータ・システムまたは同様の電子装置は、コンピュータ・システム内の物理量として表されたデータを操作し、そのデータを、その同じコンピュータ・システム内または他の情報記憶装置、伝送装置もしくは表示装置内の、物理量として同様に表された他のデータに変換する。
本発明は幅広い適用可能性を有し、上記の例において説明し、示した多くの利点を提供することができる。本発明の実施形態は、具体的な用途によって大きく異なる。全ての実施形態が、これらの全ての利点を提供するわけではなく、全ての実施形態が、本発明によって達成可能な全ての目的を達成するわけでもない。本発明を実施するのに適した粒子ビーム・システムは例えば、本出願の譲受人であるFEI Companyから市販されている。
以上の説明の多くは半導体ウェーハを対象としているが、本発明は、適当な任意の基板または表面に対して使用することができる。また、本明細書において、用語「自動」、「自動化された」または類似の用語が使用されるとき、これらの用語は、自動プロセスもしくは自動ステップまたは自動化されたプロセスもしくは自動化されたステップの手動による開始を含むものと理解される。以下の議論および特許請求の範囲では、用語「含む(including)」および「備える(comprising)」が、オープン・エンド(open−ended)型の用語として使用されており、したがって、これらの用語は、「...を含むが、それらだけに限定されない(including,but not limited to)」ことを意味すると解釈すべきである。用語「集積回路」は、マイクロチップの表面にパターン形成された一組の電子構成部品およびそれらの相互接続(ひとまとめにして内部電気回路要素)を指す。用語「半導体デバイス」は、総称的に集積回路(IC)を指し、この集積回路(IC)は、半導体ウェーハと一体でも、またはウェーハから切り離されていても、または回路板上で使用するためにパッケージングされていてもよい。本明細書では用語「FIB」または「集束イオン・ビーム」が、イオン光学部品によって集束させたビームおよび整形されたイオン・ビームを含む、平行イオン・ビームを指すために使用される。
本明細書で特に定義されていない場合、その用語は、その通常の一般的な意味で使用されることが意図されている。添付図面は、本発明の理解を助けることが意図されており、特に明記しない限り、一律の尺度では描かれていない。
本発明および本発明の利点を詳細に説明したが、添付の特許請求の範囲によって定義された本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、本明細書に記載された実施形態に、さまざまな変更、置換および改変を加えることができることを理解すべきである。さらに、本出願の範囲が、本明細書に記載されたプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法およびステップの特定の実施形態に限定されることは意図されていない。当業者なら本発明の開示から容易に理解するように、本明細書に記載された対応する実施形態と実質的に同じ機能を実行し、または実質的に同じ結果を達成する既存のまたは今後開発されるプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法またはステップを、本発明に従って利用することができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、その範囲内に、このようなプロセス、機械、製造、組成物、手段、方法またはステップを含むことが意図されている。

Claims (15)

  1. TEM分析用の試料を調製する方法であって、
    イオン・ビーム・システムに基板を装填すること、
    イオン・ビーム・ミリングによって前記基板から試料を切り離すこと、
    前記基板から、垂直軸、頂面および底面を有する前記試料を抜き取ることであって前記頂面は、前記試料の抜き取りに先立ってイオン・ビーム源に最も近い基板表面の方を向いた前記試料の上部であり、前記底面は、前記試料の抜き取りに先立って前記イオン・ビーム源に最も近い基板表面とは反対側の方を向いた前記試料の下部であり、前記垂直軸は前記頂面に垂直な軸であること、
    前記試料を試料ホルダに取り付けること、
    前記試料ホルダを、イオン・ビームが前記試料の前記垂直軸を横切るように配置すること、
    一様に平らな表面を形成するために、前記試料の前記底面をミリングして、前記試料の前記底面の少なくとも一部分を除去すること、
    前記試料の前記底面が前記イオン・ビーム源の方を向き、前記イオン・ビームが前記試料の前記垂直軸と平行になるように前記試料ホルダを配置すること、
    前記試料の少なくとも一部分を厚さ30nm以下まで薄くするミリング・パターンに従って前記イオン・ビームを導くことによって前記試料を薄くすること
    を含む方法。
  2. 前記試料を試料ホルダに取り付けることが、
    前記試料の前記垂直軸に対して垂直な軸を中心に前記試料を回転させて、前記試料の前記頂面および前記底面を逆さにすること、ならびに
    逆さにした前記試料を試料ホルダに取り付けること
    を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記イオン・ビームが前記試料の前記垂直軸を横切るように前記試料ホルダを配置することが、前記イオン・ビームと前記試料の前記垂直軸との間の角度が35度から90度になるように前記試料ホルダを配置することを含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. ミリング・パターンに従って前記イオン・ビームを導くことによって前記試料を薄くすることが、前記試料の少なくとも一部分を厚さ15nm以下まで薄くすることを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 一様に平らな表面を形成するために、前記試料の前記底面をミリングして、前記試料の前記底面の少なくとも一部分を除去することが、前記試料の前記底面から少なくとも25nmを除去することを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記基板が、半導体ウェーハまたは半導体ウェーハの一部分であり、抜き取る前記試料が、TEMを使用して観察する集積回路の一部分である、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記基板から前記試料を抜き取ることが、分離した前記試料にマイクロプローブを取り付けること、および取り付けた前記マイクロプローブを使用して前記基板から前記試料を抜き取ることを含み、前記試料を試料ホルダに取り付けることが、前記試料を試料ホルダに取り付けること、および取り付けた前記試料から前記マイクロプローブを切り離すことを含む、請求項2に記載の方法。
  8. 前記試料の前記垂直軸に対して垂直な軸を中心に前記試料を回転させて、前記試料の前記頂面および前記底面を逆さにすることが、前記頂面および前記底面の向きが逆になるように前記マイクロプローブを回転させることによって前記試料を逆さにすることを含む、請求項7に記載の方法。
  9. 一様に平らな表面を形成するために、前記試料の前記底面をミリングして、前記試料の前記底面の少なくとも一部分を除去することが、第1の加速電圧を有するイオン・ビームを使用して前記試料の前記底面をミリングし、次いで前記試料の前記底面を第2の加速電圧でミリングすることを含み、前記第2の加速電圧が、前記第1の加速電圧の1/2よりも小さい、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 一様に平らな表面を形成するために、前記試料の前記底面をミリングして、前記試料の前記底面の少なくとも一部分を除去することが、5kV以下の加速電圧を有するイオン・ビームを使用して前記試料の前記底面をミリングすることを含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 一様に平らな表面を形成するために、前記試料の前記底面をミリングして、前記試料の前記底面の少なくとも一部分を除去することが、30kV以上の加速電圧を有するイオン・ビームを使用して前記試料の前記底面をミリングすることを含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 請求項2に記載の方法を実行する装置。
  13. コンピュータ・プログラムを含むように構成されたコンピュータ可読の非一時的記憶媒体であって、そのように構成された前記記憶媒体によって、コンピュータが、荷電粒子ビーム・システムを、請求項2に記載の方法のステップを実行するように制御するコンピュータ可読の非一時的記憶媒体。
  14. TEM分析用の極薄のTEM試料を調製する方法であって、
    イオン・ビーム源と、イオン・ビームを一軸に沿って基板の表面に集束させる光学部品とを含むイオン・ビーム・システムに基板を装填すること、
    垂直軸と、頂面と、底面とを有する試料であって、前記頂面は、前記試料の抜き取りに先立って前記イオン・ビーム源に最も近い基板表面の方を向いた前記試料の上部であり、前記底面は、前記試料の抜き取りに先立って前記イオン・ビーム源に最も近い基板表面とは反対側の方を向いた前記試料の下部であり、前記垂直軸は前記頂面に垂直な軸である、前記試料を、イオン・ビーム・ミリングによって前記基板から分離すること、
    分離した前記試料にマイクロプローブを取り付けること、
    取り付けた前記マイクロプローブを使用して前記基板から前記試料を抜き取ること、
    前記頂面および前記底面の向きが逆になるように前記マイクロプローブを回転させることによって前記試料を逆さにすること、
    逆さにした前記試料を試料ホルダに取り付け、取り付けた前記試料から前記マイクロプローブを切り離すこと、
    前記イオン・ビーム軸の角度が前記試料の前記垂直軸に対して30度から90度になるように前記試料ホルダを配置すること、
    前記試料の前記底面から少なくとも25nmを除去して、前記イオン・ビーム軸と平行な平らな表面を形成すること、
    前記試料の前記頂面が、前記イオン・ビーム源とは反対の方を向き、前記イオン・ビーム軸が前記試料の前記垂直軸と平行になるように前記試料ホルダを配置すること、
    前記試料の少なくとも一部分を厚さ30nm以下まで薄くするミリング・パターンに従って前記イオン・ビームを導くことによって前記試料を薄くすること
    を含む方法。
  15. 極薄のTEM試料を調製する装置であって、
    イオン・ビーム源と、イオン・ビームを一軸に沿って基板の表面に集束させる光学部品と、試料を操作するマイクロマニピュレータとを含むイオン・ビーム・システムと、
    コンピュータ命令を記憶したコンピュータ可読メモリと
    を備え、前記装置を制御し、以下のステップを前記装置に実行させるプログラムを前記命令が含む装置:
    前記基板上の所望の試料部位の位置を決定するステップ、
    イオン・ビーム・ミリングによって前記基板から試料を切り離すステップ、
    前記基板から、垂直軸、頂面および底面を有する前記試料を抜き取るステップであって前記頂面は、前記試料の抜き取りに先立って前記イオン・ビーム源に最も近い基板表面の方を向いた前記試料の上部であり、前記底面は、前記試料の抜き取りに先立って前記イオン・ビーム源に最も近い基板表面とは反対側の方を向いた前記試料の下部であり、前記垂直軸は前記頂面に垂直な軸であるステップ、
    前記試料を試料ホルダに取り付けるステップ、
    前記試料ホルダを、前記イオン・ビームが前記試料の前記垂直軸を横切るように配置するステップ、
    一様に平らな表面を形成するために、前記試料の前記底面をミリングして、前記試料の前記底面の少なくとも一部分を除去するステップ、
    前記試料の前記底面が前記イオン・ビーム源の方を向き、前記イオン・ビームが前記試料の前記垂直軸と平行になるように前記試料を配置するステップ、ならびに
    前記試料の少なくとも一部分を厚さ30nm以下まで薄くするミリング・パターンに従って前記イオン・ビームを導くことによって前記試料を薄くするステップ。
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