JP5971169B2 - 撮像装置および同装置における陽炎発生の予測報知方法ならびに制御方法 - Google Patents

撮像装置および同装置における陽炎発生の予測報知方法ならびに制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置および同装置における陽炎発生の予測報知方法ならびに制御方法に関する。
陽炎は、自然界の大気要因によって生じる事象であり、その発生要因は様々ある。陽炎は、温度の異なる空気が混ざりあい、局所的に空気の密度の差が生じ、その境界で光が屈折して物体が揺らいで見える現象であり、撮影画像に複数の異なる大きさや向きを持つ揺らぎが発生し、画質が劣化する。
このため、例えば、特許文献1で、撮影された画像が陽炎によって画質劣化したとき、画質の劣化を補正して揺らぎのない良好な画像を得ることのできる撮像装置が提案されている。具体的には、入力画像から動きのない参照画像を推定し、この参照画像と入力画像とに基づいて局所的な揺らぎ成分(動きベクトル)を算出し、この成分を相殺するように入力画像の部分画像を移動することによって入力画像に存在する陽炎の揺らぎを取り除いた補正画像を生成するものである。
特開2012−104018号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術は、陽炎による画質劣化が補正された撮影画像を記録ことを目的とするものであり、陽炎の発生状態に応じた撮影を、撮影者自身の指示により実行したい、といった撮影者の要求を満足させるものではない。
本発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、陽炎の発生状態に応じた撮影を、撮影者自身の指示により実行することができる、撮像装置および同装置における陽炎発生の予測報知方法ならびに制御方法を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するため本発明の撮像装置は、撮像手段と、前記撮像手段による撮影状態において、撮像範囲に陽炎が発生している可能性を判別する判別手段と、前記撮像手段においてズームレンズ使用時、前記判別手段により陽炎が発生する可能性があると判別された場合に、前記陽炎が発生する可能性がある所定値以上の望遠側の焦点距離の使用を抑制する制御手段と、を備えことを特徴とする。
本発明によれば、陽炎の発生状態に応じた撮影を、撮影者自身の指示により実行することができる、撮像装置および同装置における陽炎発生の予測報知方法ならびに制御方法を提供することができる。
本発明の実施の形態による撮像装置の構成を示すブロック図である。 図1の撮影装置が使用する、撮影条件テーブル、陽炎発生可能性フラグ、ズーム規制フラグのデータ構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態による撮像装置のメイン処理動作(1)を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態による撮像装置のメイン処理動作(2)を示すフローチャートである。 図3の陽炎発生予測処理動作の詳細手順を示すフローチャートである。 図5の外気温取得処理の詳細手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態による撮像装置の変形例1の構成を示すブロック図である。 図7の撮像装置が使用する外気温換算テーブルのデータ構造の一例を示す図である。 図7の撮像装置の外気温取得処理の詳細手順を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態による撮像装置の変形例2の構成を示すブロック図である。 図10の撮像装置の外気温取得処理の詳細手順を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、本実施形態という)について詳細に説明する。なお、本実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
(実施形態の構成)
図1は、本実施形態による撮像装置10の内部構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態による撮像装置10は、制御部11と、記憶部12と、撮像部13と、操作部14と、報知部15と、温度センサ16と、電源部17とが、アドレス、データ、コントロールのための信号線が複数本で構成されるバス18に共通接続され、構成される。撮像装置10は、例えば、静止画像の他に動画像の撮影も可能なデジタルカメラであり、制御部11を中核として動作する。
制御部11は、二次電池からなる電源部17からの電力供給によって動作し、記憶部12に記録された各種プログラムにしたがい撮像装置10の全体動作を制御するもので、図示しないCPU(中央演算処理装置)や内蔵メモリなどが設けられている。制御部11は、撮像部13による撮影状態から撮像範囲に陽炎が発生しているか否かを判別し、発生している可能性があると判別された場合にその旨を報知部15に報知する。具体的に、制御部11は、撮像部13に使用されるレンズの焦点距離、フォーカス位置、および外気温を測定して、陽炎の発生の有無を判別する。このとき、温度センサ16によって測定される外気温により陽炎の発生の有無を判別する。
制御部11は、撮像部13を制御することによってオートフォーカス処理(AF処理)、露出調整処理(AE処理)、ズーム処理等を実行し、あるいは撮像部13からの画像データに対して各種の画像処理としてホワイトバランス調整、色補間処理を実行し、また、画像処理として収差補正処理、画像をJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式などの大きさに圧縮する圧縮処理、この圧縮データを伸長復元する復元処理等を実行する。
記憶部12は、例えば、ROM、フラッシュメモリなどを有する構成で、例えば、図3〜図6にフローチャート(処理手順)で示される本実施形態によるプログラムがプログラム領域に割り当てられて格納されている。記憶部12には、更に、撮像済み画像を保存する画像記憶領域の他、ワーク領域と、を有する構造になっている。ワーク領域には、後述する撮影条件テーブル12a、陽炎発生可能性フラグ12b、ズーム規制フラグ12c等が割り当てられ、予め格納されるか、制御部11によって参照あるいは更新される。
撮影条件テーブル12aには、例えば、図2(a)に示すように、焦点距離、フォーカス位置、外気温等の撮影条件毎に陽炎発生の可能性が高いとされる値が予め設定されている。例えば、焦点距離は400mm(35mmフィルム換算値)以上であり、フォーカス位置は100m以上であり、外気温は30℃以上である。図2(b)に示す陽炎発生可能性フラグ12bは、制御部11により判別され設定される陽炎発生可能性の有無を示すフラグであり、また、図2(c)に示すズーム規制フラグ12cは、制御部11により、陽炎発生可能性の有無判別の結果設定される、ズーム規制の有無を示すフラグである。いずれも詳細は後述する。
なお、記憶部12は、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよく、例えば、ネットワークに接続された状態においては所定の外部サーバ側の記憶領域を含むものであってもよい。
説明を図1に戻す。撮像部13は、被写体を高精細に撮影可能なカメラ部を構成するもので、光学レンズ、絞り、撮像素子を有し、光学レンズから絞りを通して撮像素子に結像される被写体を撮像する。絞りは、光学レンズと結像面の撮像素子との間に配置され、複数枚の板(絞り羽根)を重ね合わせて円形に近い開口部を有する構成となっている。撮像素子は、CCDやCMOSなどのイメージセンサである。この撮像部13には、光学レンズ、絞り、撮像素子の他、図示省略したが、光学系駆動部、照明用のストロボ、アナログ処理回路、信号処理回路などが備えられている。絞り及び撮像素子は、光軸の垂直方向に対して平行に移動可能となっており、絞り及び撮像素子を平行移動させる駆動機構(図示省略)にそれぞれ連結されている。
操作部14は、シャッタータ操作、露出やシャッタスピードなどの撮影条件の設定操作、撮影済み画像の再生を指示する再生操作などを行う押しボタン式の各種のキーを備えたもので、制御部11は、この操作部14からの入力操作信号に応じた処理として、例えば、撮影処理、撮影条件の設定、再生処理、データ入力処理などを実行する。
報知部15は、制御部11が、撮像部13による撮影状態から撮像範囲に陽炎が発生しているか否かを判別し、発生している可能性があると判別された場合に、その旨が報知される表示モニタ、あるいは音声合成器である。ここでは表示モニタが試用されるものとし、例えば、高精細LCD(Liquid Crystal Device:液晶)ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、電気泳動型ディスプレイ(電子ペーパ)のいずれかが使用され、上記した陽炎発生可能性の報知の他に、撮像された画像(スルー画像:ライブビュー画像)を表示するファインダ画面(モニタ画面)としても、あるいは保存済み画像を高精細に表示する再生画面としても機能する。
なお、この報知部15の表面に指の接触を検出する透明なタッチパネルを積層配設することにより、例えば、静電容量方式のタッチスクリーン(タッチ画面)を構成するようにしてもよい。
温度センサ16は、外気温を測定する温度計であり、例えば、白銀測温抵抗対、サーミスタ、熱電対、トランジスタの温度特性を利用したIC化温度センサ等が使用される。なお、電源部17は、二次電池であり、バス18に接続される制御部11,記憶部12,撮像部13,操作部14,報知部15,温度センサ16に駆動電力を供給する。
(実施形態の動作)
以下、図3〜図6のフローチャートを参照しながら、図1、図2に示す本実施形態による撮像装置10の動作について詳細に説明する。図3,図4は、メイン処理であり、図5は、図3のメイン処理における陽炎発生予測処理(ステップS13)の詳細手順を示し、図6は、図5の陽炎発生予測処理(ステップS13)における外気温取得処理(ステップS133)の詳細手順を示す。
図3,図4のメイン処理において、まず、制御部11は、撮像装置10が、撮像部13により被写体を撮像する撮影モードにあるか、報知部15を使用して撮影画像を再生する再生モードにあるかを判別する(ステップS11)。撮影者が操作部15を操作することにより撮影モードへの移行を指示すると(ステップS11“Yes”)、制御部11は、撮影モードに移行する処理を実行し(ステップS12)、再生モードへの移行を指示すると(ステップS11“No”)、再生モードに移行する処理を実行する(ステップS14)。
制御部11は、再生モード移行後(ステップS14)、撮影モード遷移操作を検出すると(ステップS15“Yes”)、撮影モード移行処理を実行し(ステップS12)、撮影モード遷移操作ではなく(ステップS15“No”)、操作部14によるスライドショーや設定等のその他の操作を検出すると(ステップS16“Yes”)、その操作に応じた処理を実行して(ステップS17)、撮影モード遷移操作の判定処理(ステップS15)に戻る。
制御部11は、撮影モード移行処理実行後(ステップS12)、陽炎発生予測処理を実行する(ステップS13)。ここで、陽炎発生予測処理の実行タイミングは任意とするが、本実施形態による撮像装置10では、撮影モードへの移行毎、および、後述するように撮影位置が移動する毎、ズーム操作時規制ズーム上限位置で規制する毎に実行するものとする。図5に陽炎発生予測処理(ステップS13)の詳細手順が示されている。
図5によれば、制御部11は、まず、記憶部12の所定の領域に割り当てられ記憶されている撮影条件テーブル12aを参照することにより、陽炎発生の可能性が高い焦点距離情報を取得する(ステップS131)。そして、合焦を自動化するオートフォーカス処理を実行して(ステップS132)、外気温取得処理(ステップS133)を実行する。外気温取得処理(ステップS133)は、図6にその詳細手順が示されているように、制御部11が、温度センサ16から外気温を取得して制御部11に引き渡し(ステップS201)、図5に示す陽炎発生予測処理を実行する。
図5の陽炎発生予測処理において、制御部11は、外気温取得後、記憶部12の撮影条件テーブル12aを参照することによって陽炎発生可能性の有無を判別する(ステップS135)。ここで、焦点処理が撮影条件テーブル12aに設定されている400mm以上である、フォーカス位置が撮影条件テーブル12aに設定されている100m以上である、外気温が撮影条件テーブル12aに設定されている30℃以上である、の全ての条件を満たしていれば(ステップS135“Yes”)、陽炎発生可能性があると判別し、陽炎発生可能性フラグ12bに“1”を設定して(ステップS136)、報知部15に、陽炎発生の可能性があることを報知して(ステップS137)、図3に示すメイン処理に戻る。なお、焦点処理が400mmに満たない、フォーカス位置が100mに満たない、外気温が30℃に満たない、のうちいずれかの場合(ステップS135“No”)、制御部11は、陽炎発生可能性フラグ12bに“0”を設定して(ステップS138)、図3に示すメイン処理に戻る。
図3において、上記の陽炎発生予処理後(ステップS13)、制御部11は、撮影操作の有無を判定し(ステップS18)、撮影操作が検出されれば(ステップS18“Yes”)、記憶部12のワークエリアに設定されている陽炎発生可能性フラグ12bを参照し(ステップS32)、撮影操作が検出されなければ(ステップS18“No”)、再生モード遷移操作の有無を判定する処理を実行する(ステップS25)。ステップS25で再生モード遷移操作であると判別された場合(ステップS25で“Yes”)、制御部11は、再生モード移行処理を実行する(ステップS14)。
ステップS32で陽炎発生可能性フラグ12bに“1”が設定されていれば(ステップS32“Yes”)、制御部11は、撮像部13でのズームレンズ使用の有無を判定する(ステップS33)。そして、制御部11は、ズームレンズが使用されていた場合(ステップS33“Yes”)、そのズーム位置を、陽炎の影響を受けにくい広角側に移動して(ステップS34)、オートフォーカスを行なう(ステップS35)。続いて、制御部11は、記憶部12のワークエリアに設定されているズーム規制フラグ12cに“1”が設定されているか否かを判定する(ステップS36)。ズーム規制フラグ12cに1”が設定されていれば(ステップS36“Yes”)、制御部11は、その焦点距離を撮影条件テーブル12aに設定されてある規制上限ズーム位置(400mm)に移動して(ステップS37)、自動露出、オートホワイトバランスを実行し(ステップS42)、撮影処理を実行して(ステップS43)ステップS18の撮影操作の判定処理に戻る。
一方、ステップS36でズーム規制フラグ12cに“1”が設定されていなければ(ステップS36“No”)、制御部11は、ズーム位置を望遠側に戻し(ステップS40)、自動露出,オートホワイトバランスを実行して(ステップS42)、撮影処理を実行し(ステップS43)、ステップS18の撮影操作の判定処理に戻る。
なお、ステップS33のズームレンズ使用有無の判定処理で、ズームレンズが使用されていないと判定されると(ステップS33“No”)、制御部11は、ズーム規制フラグ12cに“1”が設定されているか否かを判定する(ステップS38)。ここで、ズーム規制フラグ12cに“1”が設定されていれば(ステップS38“Yes”)、制御部11は、更にその焦点距離は規制上限(400mm)以上か否かを判定する(ステップS39)。ここで、焦点距離は規制上限以上でないと判定されると(ステップS39“No”)、制御部11は、オートフォーカスを実行し(ステップS41)、続いて、自動露出、オートホワイトバランスを実行して(ステップS42)、撮影処理を行い(ステップS43)、ステップS18の撮影操作の判定処理に戻る。一方、焦点距離規制上限以上であると判定されると(ステップS39“Yes”)、制御部11は、撮影を抑制して、ステップS18の撮影操作の判定処理に戻る。
また、ステップS32で、陽炎発生可能性フラグ12bに“1”が設定されていない場合(ステップS32“No”)も同様、制御部11は、オートフォーカスを実行し(ステップS41)、続いて、自動露出、オートホワイトバランスを実行して(ステップS42)、撮影処理を行い(ステップS43)、ステップS18の撮影操作の判定処理に戻る。
一方、ステップS18で、撮影操作ではなく(ステップS18“No”)、かつ、再生モードへの遷移操作で無いことが検出されると(ステップS25“No”)、制御部11は、撮像部13によるズーム操作の有無を判定する(図4のステップS26)。ここで、ズーム操作であると判定されると(ステップS26“Yes”)、制御部11は、ズーム規制フラグ12cに“1”が設定されているか否かを判定する(ステップS27)。ここで、ズーム設定フラグ12cに“1”が設定されていれば(ステップS27“Yes”)、制御部11は、規制上限ズーム位置で規制する制御を行い(ステップS)、ズーム設定フラグ12cに“1”が設定されていなければ(ステップS27“No”)、ステップS13の陽炎発生予測処理に移行する。
なお、ステップS26でズーム操作でないと判定されると(ステップS26“No”)、制御部11は、撮影位置の移動の有無を判定し(ステップS29)、撮影位置の移動が検出されると(ステップS29“Yes”)、ステップS13の陽炎発生予測処理の実行に移行する。また、撮影位置の移動が検出されなかった場合(ステップS29“No”)、撮影モード種の設定やマニュアル設定等、その他の操作を検出すると(ステップS30“Yes”)、制御部11は、その操作に応じた処理を実行して(ステップS31)、図3の撮影操作の判定処理(ステップS18)に戻る。
(実施形態の効果)
以上説明のように本実施形態による撮像装置10によれば、制御部11は、撮像部13による撮影状態から撮像範囲に陽炎が発生しているか否かを判別し、発生している可能性があると判別された場合にその旨を報知部15に報知させる。このように、陽炎が発生する可能性があると判別された場合に、例えば焦点距離情報から遠景を警告報知する。したがって、陽炎の発生状態に応じた撮影を、撮影者自身の指示により実行したいという撮影者の要求を満足させることができる。
また、本実施形態による撮像装置10によれば、制御部11は、撮像部13に使用されるレンズの焦点距離、フォーカス位置、および外気温を測定して、陽炎の発生の有無を判別する。したがって、陽炎発生の有無を、高度な画像処理を必要とすることなく簡単な処理で判別することができるため、制御部11の負荷が低減される。また、温度センサ16により側定される外気温から陽炎の発生の有無を判別するため、高い精度で陽炎発生の可能性を判別できる。
また、本実施形態による撮像装置10によれば、制御部11は、撮像部13にてズームレンズを使用する場合、発生する可能性がある所定値以上の望遠側の焦点距離の使用を抑制する。したがって、陽炎による画質が劣る撮影を未然に防止することができる。また、制御部11は、撮像部13にて単焦点レンズを使用する場合、発生する可能性がある所定値以上の焦点距離でのレリーズを禁止する。したがって、陽炎による画質が劣る撮影を未然に防止することができる。
また、本実施形態による撮像装置10によれば、制御部11は、ズームレンズ使用時、陽炎が発生する可能性があると判別された場合に、焦点距離を広角側に移動してオートフォーカスを行い、焦点距離を望遠側に戻し、取得した焦点位置を設定する。このように、陽炎の影響を受けにくい広角側でオートフォーカスを行うためオートフォーカスの精度が高まる。
(変形例1)
図7は、本実施形態による撮像装置10の変形例1の構成を示すブロック図である。図1に示す実施形態との差異は、外気温を取得するために、温度センサ16に代わってGPS(Global Pisitioning System)レシーバ19が付加されたことにある。その場合に使用される外気温換算テーブル12dのデータ構造の一例が図8に、制御部11により実行される外気温取得処理の詳細手順が図9にフローチャートで示されている。
GPSレシーバ19は、撮像装置10の現在位置を測位するために使用される緯度経度の情報や時間情報を不図示のGPS衛星から受信するものであり、ここで取得された情報は制御部11によって取り込まれる。外気温換算テーブル12dには、陽炎が発生しやすい場所と季節が予め記憶されてり、記憶部12のワークエリアに設定されている。例えば、図8に示すように、場所を特定するための緯度経度の情報と、季節を特定するための期間情報とから構成される。
図9に外気温取得処理手順が示されているように、制御部11は、GPSレシーバ19から位置情報を取得すると(ステップS301)、記憶部12の外気温換算テーブル12dを参照する(ステップS302)。そして、緯度経度の情報から場所を、期間情報から季節を特定して外気温に換算する(ステップS303)。すなわち、制御部11は、例えば緯度が低く夏季であれば陽炎が発生する可能性が高いと判別して報知部15に報知する。変形例1によれば、日付および位置情報から外気温を特定することにより、特別なセンサを要することなく陽炎発生の可能性を判別することができる。
(変形例2)
図10は、本実施形態による撮像装置10の変形例2の構成を示すブロック図である。図2に示す変形例1との差異は、通信部20が付加されたことにあり、通信部20は、例えば、IP(Internet Protocol)網30等のネットワーク経由で天気情報サービスを行うサイトが管理運営する外部サーバ40に接続されている。他の構成は変形例1と同様である。
図11に外気温取得処理の詳細手順が示されているように、制御部11は、まず、GPSレシーバ19を介して撮像装置10の現在位置情報を取得する(ステップS401)。そして、その情報をもとに通信部20、IP網30経由で外部サーバ40をアクセスして(ステップS402)、その場所と当日の天気情報サービス(外気温)を得る(ステップS403)。そして、制御部11は、天気情報サービスから取得される外気温により陽炎発生の可能性を判別するものであり、変形例1に比較して高い精度で陽炎発生の可能性を判別することができる。
なお、上記した変形例1,2を含め本実施形態による撮像装置10によれば、外気温から陽炎発生の可能性を判別したが、画像処理により撮像画像の歪み具合から陽炎発生の可能性を判別してもよい。また、撮影条件テーブル12aの撮影条件である、焦点距離、フォーカス位置、及び外気温の値は任意に変更可能であり、例えば外気温を40℃以上として、焦点処理を300mm以上、フォーカス位置を50m以上といったようにしてもよい。また、上述の実施形態では陽炎発生の可能性として、可能性の有無のみを判別しているが、焦点距離、フォーカス位置、及び外気温の値の組み合わせを複数持ち、それぞれで異なる可能性を判別してもよい。また、必ずしも撮影条件は上述の3種類に限らず、適宜増減させてもよい。また、上述の実施形態では撮影、記録前に陽炎発生の可能性を判別しているが、撮影、記録直後に判別してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
以下に、本願出願時の特許請求の範囲を付記する。
[請求項1]
撮像手段と、
前記撮像手段による撮影状態において、撮像範囲に陽炎が発生している可能性を判別する判別手段と、
前記判別手段による判別結果を報知する報知手段と、
を備えたことを特徴とする撮像装置。
[請求項2]
前記撮影手段により撮影された撮影画像を記録する記録手段を更に備え、
前記判別手段は、前記記録手段による記録の前または記録の直後に発生している可能性を判別し、
前記報知手段は、前記記録手段による記録の前または記録の直後に発生している可能性を報知することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
[請求項3]
前記判別手段は、
前記撮像部に使用されるレンズの焦点距離、フォーカス位置、および外気温を測定して、前記陽炎が発生している可能性の有無を判別することを特徴とする請求項1または2記載の撮像装置。
[請求項4]
前記判別手段は、前記レンズの焦点距離が長く、フォーカス位置が遠く、および外気温高いほど、陽炎が発生する可能性が高いと判別することを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
[請求項5]
前記判別手段は、
センサによって測定される前記外気温により、前記陽炎が発生している可能性を判別することを特徴とする請求項3または4記載の撮像装置。
[請求項6]
位置情報取得手段を更に備え、
前記判別手段は、
前記位置情報取得手段により取得される日付および位置情報から前記外気温を特定して、前記陽炎が発生している可能性を判別することを特徴とする請求項3または4記載の撮像装置。
[請求項7]
通信手段を更に備え、
前記判別手段は、
前記通信手段を介して接続される外部装置による天気情報サービスから取得される前記外気温により、前記陽炎が発生している可能性を判別することを特徴とする請求項3または4記載の撮像装置。
[請求項8]
前記撮像手段においてズームレンズを使用する場合に、前記陽炎が発生する可能性がある所定値以上の望遠側の焦点距離の使用を抑制する制御手段を、更に備えることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
[請求項9]
前記撮像手段において単焦点レンズを使用する場合に、前記陽炎が発生する可能性がある所定値以上の焦点距離でのレリーズを禁止する制御手段を、更に備えることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
[請求項10]
前記撮像手段においてズームレンズ使用時、前記判別手段により陽炎が発生する可能性があると判別された場合に、前記ズームレンズの焦点距離を広角側に移動してオートフォーカスを行い、前記焦点距離を望遠側に戻して取得したフォーカス位置を設定する制御手段を、更に備えることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
[請求項11]
撮像装置における陽炎発生の予測報知方法であって、
撮影状態から撮像範囲に陽炎が発生しているか可能性を判別するステップと、
その判別結果を報知するステップと、
を有することを特徴とする撮像装置における陽炎発生の予測報知方法。
[請求項12]
コンピュータによって実行され、陽炎発生の予測報知を行う撮像装置のプログラムであって、
前記コンピュータに、
撮影状態から撮像範囲に陽炎が発生している可能性を判別する処理と、
その判別結果を報知する処理と、
を実行させるプログラム。
10…撮像装置、11…制御部、12…記憶部、13…撮像部、14…操作部、15…報知部、16…温度センサ、17…電源部、18…バス、19…GPSレシーバ、20…通信部、30…IP網、40…外部サーバ

Claims (6)

  1. 撮像手段と、
    前記撮像手段による撮影状態において、撮像範囲に陽炎が発生している可能性を判別する判別手段と、
    前記撮像手段においてズームレンズ使時、前記判別手段により陽炎が発生する可能性があると判別された場合に、前記陽炎が発生する可能性がある所定値以上の望遠側の焦点距離の使用を抑制する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 撮像手段と、
    前記撮像手段による撮影状態において、撮像範囲に陽炎が発生している可能性を判別する判別手段と、
    前記撮像手段において単焦点レンズ使時、前記判別手段により陽炎が発生する可能性があると判別された場合に、前記陽炎が発生する可能性がある所定値以上の焦点距離でのレリーズを禁止する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  3. 撮像手段と、
    前記撮像手段による撮影状態において、撮像範囲に陽炎が発生している可能性を判別する判別手段と、
    前記撮像手段においてズームレンズ使用時、前記判別手段により陽炎が発生する可能性があると判別された場合に、前記ズームレンズの焦点距離を広角側に移動してオートフォーカスを行い、前記焦点距離を望遠側に戻して取得したフォーカス位置を設定する制御手
    段と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  4. 撮像手段を備える撮像装置における制御方法であって、
    前記撮像手段による撮影状態において、撮像範囲に陽炎が発生している可能性を判別する判別処理と、
    前記撮像手段においてズームレンズ使時、前記判別処理で陽炎が発生する可能性があると判別された場合に、前記陽炎が発生する可能性がある所定値以上の望遠側の焦点距離の使用を抑制する制御処理と、
    を含むことを特徴とする撮像装置における制御方法。
  5. 撮像手段を備える撮像装置における制御方法であって、
    前記撮像手段による撮影状態において、撮像範囲に陽炎が発生している可能性を判別する判別処理と、
    前記撮像手段において単焦点レンズ使時、前記判別処理で陽炎が発生する可能性があると判別された場合に、前記陽炎が発生する可能性がある所定値以上の焦点距離でのレリーズを禁止する制御処理と、
    を含むことを特徴とする撮像装置における制御方法。
  6. 撮像手段を備える撮像装置における制御方法であって、
    前記撮像手段による撮影状態から撮像範囲に陽炎が発生しているか可能性を判別する判別処理と、
    前記撮像手段においてズームレンズ使用時、前記判別処理により陽炎が発生する可能性があると判別された場合に、前記ズームレンズの焦点距離を広角側に移動してオートフォーカスを行い、前記焦点距離を望遠側に戻して取得したフォーカス位置を設定する制御処理と、
    を含むことを特徴とする撮像装置における制御方法。
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