JP5970299B2 - 自立袋 - Google Patents

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Description

本発明は、内容物を入れることにより自立性が付与される自立袋に関する。
従来、この種の自立袋として、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載の自立袋は、袋本体を、対向する一対の平面部と、これら平面部の両側部に配される一対の側面部と、自立袋の底部を閉鎖する底面部と、により構成したものである。
特開2008−44641公報
ところで、特許文献1に記載の自立袋は、平面部及び側面部の下端縁に底面部を張り合わせている。このため、内容物を入れると、底面部が平坦になり、更には、平面部と側面部との接合部である側辺シール部が平面部の幅方向に真直ぐに延びて、この側辺シール部が自立袋の外方に向けて突出した状態となる。このため、自立袋を手で握った際に側辺シール部の端部が手に突き当たり、人によっては痛みなどの不快感を覚えることがある。
そこで、本発明は、握った際の不快感を低減することができる自立袋を提供することを目的とする。
本発明に係る自立袋は、対向される表面フィルム部及び裏面フィルム部と、表面フィルム部及び裏面フィルム部の両側部に接合されて、表面フィルム部と裏面フィルム部との間に折り込まれる一対の側面マチ部と、表面フィルム部、裏面フィルム部及び一対の側面マチ部の底部に接合されて、表面フィルム部と裏面フィルム部との間に折り込まれる底面マチ部と、を備え、表面フィルム部と裏面フィルム部との対向方向において、一対の側面マチ部の幅が底面マチ部の幅よりも狭い。
本発明に係る自立袋によれば、表面フィルム部と裏面フィルム部との対向方向において、一対の側面マチ部の幅が底面マチ部の幅よりも狭いため、自立袋に内容物が入ると、表面フィルム部及び裏面フィルム部が凸湾曲状に膨らみ、表面フィルム部及び裏面フィルム部と側面マチ部との接合部である側辺シール部が側面マチ部の内側に倒れ込む。これにより、側辺シール部の端部が手に突き当たるのを抑制できるため、自立袋を握った際の不快感を低減することができる。
この場合、表面フィルム部及び裏面フィルム部の下端縁よりも上方の位置において、一対の側面マチ部と底面マチ部とが接合されているものとすることができる。これにより、表面フィルム部と裏面フィルム部との対向方向において、無理なく一対の側面マチ部の幅を底面マチ部の幅よりも狭くすることができる。
また、底面マチ部は、八角形に形成されており、対向する二辺の辺部が一対の側面マチ部に接合され、他の六辺の辺部が表面フィルム部又は裏面フィルム部に接合されているものとすることができる。このように底面マチ部を八角形に形成することで、表面フィルム部及び裏面フィルム部が凸湾曲状に膨らみ易くなるため、より一層、側辺シール部を側面マチ部の内側に倒れ込ませることができる。
また、表面フィルム部と裏面フィルム部との対向方向において、底面マチ部の幅に対する一対の側面マチ部の幅の割合が、0.5以上であるものとすることができる。このように底面マチ部の幅に対する側面マチ部の幅の割合を0.5以上とすることで、自立袋の自立性を確保しつつ、側辺シール部を側面マチ部の内側に倒れ込ませることができる。
また、自立袋の内外を連通させる口部材を更に備えるものとすることができる。このように口部材を設けることで、自立袋に対して内容物を容易に出し入れすることができる。
本発明によれば、側辺シール部が内側に倒れ込むため、自立袋を握った際の不快感を低減することができる。
実施形態に係る自立袋に内容物を入れた状態を下方から見た斜視図である。 図1に示す自立袋を上方から見た斜視図である。 図1に示す自立袋の側面図である。 図1に示すIV−IV線における端面図である。 実施形態に係る自立袋の正面図である。 図5に示す自立袋の側面図である。 図6に示す自立袋の拡大図である。 図7に示すVIII−VIII線における断面図である。 底面フィルム部を展開した自立袋の底面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る自立袋の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
図1は実施形態に係る自立袋に内容物を入れた状態を下方から見た斜視図である。図2は、図1に示す自立袋を上方から見た斜視図である。図3は、図1に示す自立袋の側面図である。図4は、図1に示すIV−IV線における端面図である。図5は、実施形態に係る自立袋の正面図である。図6は、図5に示す自立袋の側面図である。図7は、図6に示す自立袋の拡大図である。図8は、図7に示すVIII−VIII線における断面図である。図9は、底面フィルム部を展開した自立袋の底面図である。
図1〜図9に示すように、本実施形態に係る自立袋1は、液体や粘性体等の内容物を収容する袋であって、これらの内容物を収容することで自立可能となる自立型の袋である。なお、以下の説明において、上下の方向は、自立袋1に内容物が収容されて自立した際の上下の方向を示している。
自立袋1は、フィルムにより構成される袋本体2と、袋本体2の内外を連通するスパウト部3と、を備える。
袋本体2は、5面構成となっており、自立袋1の表裏面に対向配置される表面フィルム部4及び裏面フィルム部5と、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の両側部に接合されて自立袋1の両側面に対向配置される側面マチ部6及び側面マチ部7と、表面フィルム部4、裏面フィルム部5、側面マチ部6及び側面マチ部7の底部に接合される底面マチ部8と、を備えている。そして、袋本体2は、表面フィルム部4、裏面フィルム部5、側面マチ部6及び側面マチ部7により、自立袋1の胴部を形成しており、底面マチ部8により、自立袋1の底部を形成している。なお、以下の説明において、上下の方向は、自立袋1を自立させた状態の上下をいう。
表面フィルム部4及び裏面フィルム部5は、上下に長い略矩形に形成されており、その下側の一対の角部が斜めに面取りされている。なお、面取りの傾斜角度は、特に限定されるものではないが、例えば、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の底辺及び側辺に対して略45°にすることができる。
表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の周縁部には、ヒートシール等により側面マチ部6、側面マチ部7及び底面マチ部8と接合されるシール部10が形成されている。
シール部10は、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の底辺に沿って直線状に延びる底辺シール部11と、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の側辺に沿って直線状に延びる一対の側辺シール部12と、一対の側辺シール部12と接続されて表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の上辺に沿って直線状に延びる上辺シール部13と、底辺シール部11及び側辺シール部12に接続されて底辺シール部11及び側辺シール部12に対して傾斜する方向に直線状に延びる一対の傾斜シール部14と、により構成されている。傾斜シール部14は、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の下側に位置する一対の角部が面取りされた部分に形成されたシール部である。このため、側辺シール部12の下端は、底辺シール部11よりも上方に位置している。このように構成されるシール部10のうち、底辺シール部11、一対の側辺シール部12及び一対の傾斜シール部14は、互いに同じシール幅となっており、上辺シール部13は、他のシール部よりもシール幅が広くなっている。
側面マチ部6及び側面マチ部7は、上下に長い略矩形に形成されている。側面マチ部6及び側面マチ部7は、幅方向中心で谷折りにされて、表面フィルム部4と裏面フィルム部5との間に折り込まれている。展開された側面マチ部6及び側面マチ部7の幅は、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の幅よりも狭くなっている。
側面マチ部6及び側面マチ部7の周縁部には、ヒートシール等により表面フィルム部4、裏面フィルム部5及び底面マチ部8と接合されるシール部20が形成されている。
シール部20は、側面マチ部6及び側面マチ部7の底辺に沿って直線状に延びる底辺シール部21と、底辺シール部21と接続されて側面マチ部6及び側面マチ部7の側辺に沿って直線状に延びる一対の側辺シール部22と、一対の側辺シール部22と接続されて側面マチ部6及び側面マチ部7の上辺に沿って直線状に延びる上辺シール部(不図示)と、により構成されている。また、一対の側辺シール部22には、それぞれ上方コーナー部近傍の位置に、抜き打ち等により切り欠かれた折込フィルム切欠部23が形成されている。このように構成されるシール部20のうち、底辺シール部21及び、一対の側辺シール部22は、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の周縁部に形成されるシール部10の底辺シール部11、一対の側辺シール部12及び一対の傾斜シール部14と同じシール幅となっている。一方、このように構成されるシール部20のうち、上辺シール部は、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の周縁部に形成されるシール部10の底辺シール部11、一対の側辺シール部12及び一対の傾斜シール部14よりも広いシール幅となっている。そして、側面マチ部6及び側面マチ部7の一対の側辺シール部22の離間距離が、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の一対の側辺シール部12の離間距離よりも狭くなっている。
底面マチ部8は、八角形に形成されている。底面マチ部8は、表面フィルム部4と裏面フィルム部5との対向方向における幅方向中心で谷折りにされて、表面フィルム部4と裏面フィルム部5との間に折り込まれている。
表面フィルム部4と裏面フィルム部5との対向方向において、展開された側面マチ部6及び側面マチ部7の幅は、展開された底面マチ部8の縦幅よりも狭くなっている。この場合、表面フィルム部4と裏面フィルム部5との対向方向において、底面マチ部8の縦幅に対する側面マチ部6及び側面マチ部7の幅の割合は、特に限定されないが、0.5以上であることが好ましく、0.6以上であることが更に好ましい。また、この割合が、0.9以下であることが好ましく、0.8以下であることが更に好ましい。底面マチ部8の縦幅に対する側面マチ部6及び側面マチ部7の幅の割合が、0.4以下であると、自立袋1に内容物が入った時に、底面マチ部8が展開しないことがある。このため、底面マチ部8の縦幅に対する側面マチ部6及び側面マチ部7の幅の割合を0.5以上とすることで、自立袋1に内容物が入った時に、底面マチ部8を確実に開かせることができる。
底面マチ部8の周縁部には、表面フィルム部4、ヒートシール等により裏面フィルム部5、側面マチ部6、側面マチ部7及び底面マチ部8と接合されるシール部30が形成されている。
シール部30は、表面フィルム部4と裏面フィルム部5との対向方向に直線状に延びる一対の縦幅方向シール部31と、側面マチ部6と側面マチ部7との対向方向であって縦幅方向シール部31と直交する方向に直線状に延びる一対の横幅方向シール部32と、縦幅方向シール部31及び横幅方向シール部32に接続されて縦幅方向シール部31及び横幅方向シール部32に対して傾斜する方向に直線状に延びる4つの傾斜シール部33と、により構成されている。縦幅方向シール部31及び横幅方向シール部32に対する傾斜シール部33の傾斜角度は、底辺シール部11及び側辺シール部12にする傾斜シール部14の傾斜角度と同一となっている。
このように構成されるシール部30は、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の周縁部に形成されるシール部10の底辺シール部11、一対の側辺シール部12及び一対の傾斜シール部14及び側面マチ部6や側面マチ部7の周縁部に形成されるシール部20の底辺シール部21及び一対の側辺シール部22と同じシール幅となっている。そして、展開された底面マチ部8の一対の横幅方向シール部32の離間距離が、展開された側面マチ部6及び側面マチ部7の一対の側辺シール部22の離間距離よりも広くなっている。
そして、表面フィルム部4、裏面フィルム部5、側面マチ部6、側面マチ部7及び底面マチ部8は、次のように接合(ヒートシール)されている。
表面フィルム部4の上辺シール部13と裏面フィルム部5の上辺シール部13とが接合されており、表面フィルム部4の上辺シール部13と裏面フィルム部5の上辺シール部13との間に、側面マチ部6及び側面マチ部7の上辺シール部が挟み込まれている。また、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の側辺シール部12と側面マチ部6及び側面マチ部7の側辺シール部22とが接合されている。また、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の底辺シール部11と底面マチ部8の横幅方向シール部32とが接合されている。また、側面マチ部6及び側面マチ部7の底辺シール部21と底面マチ部8の縦幅方向シール部31とが接合されている。また、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の傾斜シール部14と底面マチ部8の傾斜シール部33とが接合されている。
このため、側面マチ部6及び側面マチ部7の底辺シール部21と底面マチ部8の縦幅方向シール部31との接合位置は、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の底辺シール部11と底面マチ部8の横幅方向シール部32との接合位置よりも上方となっている。つまり、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の下端縁よりも上方の位置において、側面マチ部6及び側面マチ部7と底面マチ部8とが接合されている。
また、側面マチ部6と側面マチ部7とが側辺シール部22の上方において接合されており、側辺シール部22に形成された折込フィルム切欠部23の部分において、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の内面同士が接合されている。つまり、折込フィルム切欠部23の部分において、表面フィルム部4の側辺シール部12と裏面フィルム部5の側辺シール部12とが直接的に接合されている。
表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の素材は、特に限定されないが、側面マチ部6、側面マチ部7の素材よりも剛性が高いものを用いることが好ましく、側面マチ部6、側面マチ部7及び底面マチ部8の素材よりも剛性が高いものを用いることが更に好ましい。表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の素材として、側面マチ部6、側面マチ部7及び底面マチ部8の素材よりも剛性が高いものを用いることで、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の袋自立性を向上させることができる。一方、側面マチ部6、側面マチ部7及び底面マチ部8の素材として、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の素材よりも剛性の低いものを用いることで、側面マチ部6、側面マチ部7及び底面マチ部8の開閉性を向上させることができる。
表面フィルム部4、裏面フィルム部5、側面マチ部6、側面マチ部7および底面マチ部8の素材としては、単層のものであってもよいが、複数の層から構成されることが好ましい。フィルムが複数の層から構成される場合、例えば、袋状に加工した際に外層をなす基材層と、内層をなすシーラント層と、基材層とシーラント層とを貼り合わせる接着剤層から構成される。または、外層をなす基材層と、内層をなすシーラント層と、外層と内層の間の中間層をなす基材層と、外層をなす基材層と中間層をなす基材層を貼り合わせる接着剤層と、中間層をなす基材層と内層をなすシーラント層を貼り合わせる接着剤層から構成される。
外層をなす基材層及び中間層をなす基材層は、包装材料が充填されたあとに、予期せぬ破袋等が生じないように一定の強度を保つための層である。この基材層を構成するフィルムとしては、ポリプロピレン(以下、PP)製延伸フィルム、ナイロン6、ナイロン66、MXD6(ポリメタキシリレンアジパミド)などのポリアミドの二軸延伸フィルム、ポリエチレンテレフタレート(以下、PET)、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂の二軸延伸フィルム等が好適に用いられる。また、必要に応じて、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリアクリロニトリル(PAN)などのフィルムのほか、アルミニウム箔、或いは、シリカ、アルミナ、アルミニウムなどの蒸着層やPVDCの塗膜層を設けた二軸延伸ナイロンフィルム(ONフィルム)、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)、二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)などのガスバリアー性フィルムも用いてもよい。
外層をなす基材層及び中間層をなす基材層の厚みは、5μm以上100μm以下であることが好ましく、5μm以上50μm以下であることが更に好ましい。基材層に用いうる上記の各フィルムは、常法に従って製造することができ、特に制限されるものではない。
前記の外層をなす基材層及び中間層をなす基材層との積層には、公知のドライラミネーション法または押し出しラミネーション法(サンドイッチラミネーション法)を用いることができる。
内層をなすシーラント層は、袋形成のためにシーラント同士の熱接着、もしくはスパウトに袋状フィルムを熱接着できるようにするための層である。このシーラント層には、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L・LDPE)のほか、エチレン・αオレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、ポリプロピレンまたはその共重合体などを使用することができる。
シーラント層の厚みは、30μm以上150μm以下であることが好ましく、50μm以上130μm以下であることが更に好ましい。
シーラント層の積層は、上記の樹脂をフィルム状に製膜し、ドライラミネーション法または押し出しラミネーション法で積層する方法、或いは、上記の樹脂を押し出しコートして積層する方法などを採ることができる。
スパウト部3は、袋本体2の如何なる場所に取り付けられてもよいが、例えば、表面フィルム部4の上辺シール部13と裏面フィルム部5の上辺シール部13との間に取り付けることができる。
次に、本実施形態に係る自立袋1の作用について説明する。
まず、袋本体2に内容物を入れる前は、図5〜図8に示すように、側面マチ部6、側面マチ部7及び底面マチ部8が折り畳まれた状態となっている。
この状態において、スパウト部3から袋本体2の内部に液体や粘性体などの内容物を入れると、図1〜図4に示すように、側面マチ部6、側面マチ部7及び底面マチ部8が展開する。そして、表面フィルム部4、裏面フィルム部5、側面マチ部6、側面マチ部7及び底面マチ部8の接合部分が柱として機能し、自立袋1が自立する。
このとき、折込フィルム切欠部23の部分において、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の内面同士が接合されているため、側面マチ部6及び側面マチ部7の上部は折り畳まれた状態で保持されて、その上部の両端が外側に開かない。これにより、自立袋1は、その立体形状の保形性と自立性とが一層向上する。
また、表面フィルム部4と裏面フィルム部5との対向方向において、側面マチ部6及び側面マチ部7の幅が底面マチ部8の幅よりも狭くなっており、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の下端縁よりも上方の位置において、側面マチ部6及び側面マチ部7と底面マチ部8とが接合されている。このため、袋本体2に内容物が入ると、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5が凸湾曲状に膨らみ、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5と側面マチ部6及び側面マチ部7との接合部分である側辺シール部12及び側辺シール部22が、側面マチ部6及び側面マチ部7の内側に倒れ込む(図4参照)。
しかも、側面マチ部6及び側面マチ部7の幅が表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の幅よりも狭くなっているため、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5の膨らみが大きくなって、側辺シール部12及び側辺シール部22の側面マチ部6及び側面マチ部7の内側への倒れ込み量が大きくなる。
これにより、側辺シール部12及び側辺シール部22の端部が手に突き当たるのを抑制できるため、自立袋1を握った際の不快感を低減することができる。
また、底面マチ部8が八角形に形成されて、底面マチ部8の傾斜シール部33が表面フィルム部4と裏面フィルム部5の傾斜シール部14に接合されているため、表面フィルム部4及び裏面フィルム部5が凸湾曲状に膨らみ易くなる。これにより、より一層、側辺シール部12及び側辺シール部22が側面マチ部7の内側に倒れ込み易くなる。
また、展開された底面マチ部8の幅に対する展開された側面マチ部6及び側面マチ部7の幅の割合を0.5以上とすることで、自立袋1の自立性を確保しつつ、側辺シール部12及び側辺シール部22を側面マチ部6及び側面マチ部7の内側に倒れ込ませることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、底面マチ部が、八角形に形成されるものとして説明したが、底面マチ部は、このような形状に限定されるものではない。例えば、底面マチ部を、略矩形に形成してもよい。この場合、表面フィルム部及び裏面フィルム部も、下側の角部が面取りされない略矩形状とし、底面マチ部の横幅方向シール部を、表面フィルム部及び裏面フィルム部の底辺シール部及び側辺シール部に接合することができる。
また、上記実施形態では、表面フィルム部及び裏面フィルム部が、下側の角部を面取りした略矩形に形成されるものとして説明したが、表面フィルム部及び裏面フィルム部は、このような形状に限定されるものではない。例えば、表面フィルム部及び裏面フィルム部を、上側の一方又は双方の角部を面取りした形状に形成してもよい。この場合、スパウト部を、表面フィルム部及び裏面フィルム部における上側の面取りした部分に取り付けることもできる。
また、上記実施形態では、表面フィルム部及び裏面フィルム部の傾斜シール部が直線状に延びるものとして説明したが、表面フィルム部及び裏面フィルム部の傾斜シール部は、このような形状に限定されるものではない。例えば、表面フィルム部及び裏面フィルム部の傾斜シール部を、円弧状に湾曲させてもよい。なお、表面フィルム部及び裏面フィルム部の傾斜シール部の始端及び終端は、表面フィルム部及び裏面フィルム部の最下端縁から底面マチ部の折り込み高さ以下の範囲内であって、表面フィルム部及び裏面フィルム部の最側端縁から側面マチ部及び側面マチ部の表面フィルム部及び裏面フィルム部への折り込み幅以下の範囲内であれば、任意の位置に設定することができる。
また、上記実施形態では、表面フィルム部及び裏面フィルム部の側辺シール部が直線状に延びるとものとして説明したが、表面フィルム部及び裏面フィルム部の側辺シール部はこのような形状に限定されるものではない。例えば、表面フィルム部及び裏面フィルム部の側辺シール部は、シールの途中に袋内側に向いた三角状、円弧状の突起形状といった少なくともシール幅の変化するシール幅変化部を形成してもよい。
また、上記実施形態では、一対の側辺シール部22おける各上方コーナー部近傍の位置に折込フィルム切欠部23を形成するものとして説明したが、折込フィルム切欠部は自立袋1の各上方コーナー部近傍であれば、このような位置に限定されるものではない。例えば、側面マチ部6及び側面マチ部7の上辺に沿って直線状に延びる上辺シール部おける各上部コーナー部近傍の位置に折込フィルム切欠部を設置してもよい。
また、上記実施形態では、側面マチ部6及び側面マチ部7が、略矩形に形成されるものとして説明したが、側面マチ部及び側面マチ部は、このような形状に限定されるものではない。例えば、側面マチ部及び側面マチ部を、上側に向かって幅が狭くなる略三角形に形成してもよい。
また、上記実施形態では、スパウト部3が設けられるものとして説明したが、必ずしもスパウト部を設けなくてもよい。この場合、表面フィルム部及び裏面フィルム部の上部は、互いの上辺シール部が接合されただけであってもよく、表面フィルム部と裏面フィルム部とを接合させずに開口させてもよく、表面フィルム部と裏面フィルム部とを接合させずに表面フィルム部と裏面フィルム部とにファスナーを取り付けてもよい。
次に、本発明の実施例について説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
上記実施形態と同様に、PET/接着剤/ON/接着剤/L・LDPEの積層フィルムからなる5枚のフィルムを用いて、表面フィルム部、裏面フィルム部、一対の側面マチ部及び底面マチ部の5面構成の自立袋を作製した。ここで、表面フィルム部、裏面フィルム部のフィルムは、PETの厚みが12μmのニ軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、ONの厚みが15μmのニ軸延伸ナイロン6フィルム、L−LDPEの厚みが100μmの密度が0.925g/cm3、エチレンと1−ヘキセンとの共重合体である直鎖状ポリエチレンを示す。そして、一対の側面マチ部及び底面マチ部のフィルムは、PETの厚みが12μmのニ軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、ONの厚みが15μmのニ軸延伸ナイロン6フィルム、L−LDPEの厚みが85μmの密度が0.925g/cm3、エチレンと1−ヘキセンとの共重合体である直鎖状ポリエチレンを示す。表面フィルム部と裏面フィルム部において高さを200mm、幅を90mmとした。表面フィルム部と裏面フィルム部との対向方向において、側面マチ部の幅を40mm、底面マチ部の幅を70mmとし、底面マチ部の幅に対する側面マチ部の幅の割合(側面マチ部の幅/底面マチ部の幅)を0.6とした。そして、表面フィルム部と裏面フィルム部の底辺シール部、一対の側面シール部及び一対の傾斜シール部のシール幅は5mmとし、上辺シール部のシール幅は10mmとした。
(実施例2)
実施例1の表面フィルム部と裏面フィルム部との対向方向において、側面マチ部の幅以外は、上記実施形態と同様に、5枚のフィルムを用いて、表面フィルム部、裏面フィルム部、一対の側面マチ部及び底面マチ部の5面構成の自立袋を作製した。表面フィルム部と裏面フィルム部との対向方向において、側面マチ部の幅を50mm、底面マチ部の幅を70mmとし、底面マチ部の幅に対する側面マチ部の幅の割合(側面マチ部の幅/底面マチ部の幅)を0.7とした。
(実施例3)
実施例1の表面フィルム部と裏面フィルム部との対向方向において、側面マチ部の幅以外は、上記実施形態と同様に、5枚のフィルムを用いて、表面フィルム部、裏面フィルム部、一対の側面マチ部及び底面マチ部の5面構成の自立袋を作製した。表面フィルム部と裏面フィルム部との対向方向において、側面マチ部の幅を60mm、底面マチ部の幅を70mmとし、底面マチ部の幅に対する側面マチ部の幅の割合(側面マチ部の幅/底面マチ部の幅)を0.9とした。
(比較例1)
実施例1の表面フィルム部と裏面フィルム部との対向方向において、側面マチ部の幅以外は、5枚のフィルムを用いて、表面フィルム部、裏面フィルム部、一対の側面マチ部及び底面マチ部の次の5面構成の自立袋を作製した。比較例1の自立袋は、特許文献1と同様に、表面フィルム部と裏面フィルム部との対向方向において、一対の側面マチ部の幅と底面マチ部の幅とを同じとし、表面フィルム部及び裏面フィルム部の下端縁において、一対の側面マチ部と底面マチ部とを接合したものとした。表面フィルム部と裏面フィルム部との対向方向において、側面マチ部の幅を50mm、底面マチ部の幅を50mmとし、底面マチ部の幅に対する側面マチ部の幅の割合(側面マチ部の幅/底面マチ部の幅)を1.0とした。
(評価)
実施例1〜3及び比較例1の自立袋に対して、3/4以上の液体を充填した後、液面が1/4以下になるまで液体を排出して、各自立袋の自立性と側面シール部の向きを観察した。評価結果を表1に示す。
表1において、自立性の評価は、自立性を確認できた場合をAとし、自立性を確認できなかった場合をBとした。また、側面シール部の向きの評価は、表面フィルム部又は裏面フィルム部と側面マチ部との接合部である側面シール部が側面マチ部の内側に向いた場合をAとし、側面シール部が側面マチ部の内側に向かなかった場合をBとした。
Figure 0005970299

表1に示すように、比較例1の自立袋は、自立性を確認できたものの、側面シール部が側面マチ部の内側に向かなかった。一方、実施例1〜3の自立袋は、自立性を確認でき、側面シール部が側面マチ部の内側に向いた。この結果から、表面フィルム部と裏面フィルム部との対向方向において、一対の側面マチ部の幅が底面マチ部の幅よりも狭くし、表面フィルム部及び裏面フィルム部の下端縁よりも上方の位置において、一対の側面マチ部と底面マチ部とを接合させることで、側面シール部を側面マチ部の内側に向けさせることができることが分かった。
1…自立袋、2…袋本体、3…スパウト部(口部材)、4…表面フィルム部、5…裏面フィルム部、6…側面マチ部、7…側面マチ部、8…底面マチ部、10…シール部、11…底辺シール部、12…側辺シール部、13…上辺シール部、14…傾斜シール部、20…シール部、21…底辺シール部、22…側辺シール部、23…折込フィルム切欠部、30…シール部、31…縦幅方向シール部、32…横幅方向シール部、33…傾斜シール部。

Claims (4)

  1. 対向される表面フィルム部及び裏面フィルム部と、
    前記表面フィルム部及び前記裏面フィルム部の両側部に接合されて、前記表面フィルム部と前記裏面フィルム部との間に折り込まれる一対の側面マチ部と、
    前記表面フィルム部、前記裏面フィルム部及び前記一対の側面マチ部の底部に接合されて、前記表面フィルム部と前記裏面フィルム部との間に折り込まれる底面マチ部と、
    を備え、
    前記表面フィルム部と前記裏面フィルム部との対向方向において、前記一対の側面マチ部の幅が前記底面マチ部の幅よりも狭く、
    前記底面マチ部は、八角形に形成されており、対向する二辺の辺部が前記一対の側面マチ部に接合され、他の六辺の辺部が前記表面フィルム部又は前記裏面フィルム部に接合されている、
    自立袋。
  2. 前記表面フィルム部及び前記裏面フィルム部の下端縁よりも上方の位置において、前記一対の側面マチ部と前記底面マチ部とが接合されている、
    請求項1に記載の自立袋。
  3. 前記表面フィルム部と前記裏面フィルム部との対向方向において、前記底面マチ部の幅に対する前記一対の側面マチ部の幅の割合が、0.5以上である、
    請求項1又は2に記載の自立袋。
  4. 前記自立袋の内外を連通させる口部材を更に備える、
    請求項1〜の何れか一項に記載の自立袋。
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