以下に、本願に係る選定装置、選定方法および選定プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る選定装置、選定方法および選定プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1.配信サーバの一例〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る選定装置の一例である配信サーバの一例について説明する。図1は、実施形態に係る配信サーバの一例を示す図である。図1では、選定装置の一例である配信サーバ10によって、利用者の選定が行われる処理の一例を示す。具体的には、図1では、配信サーバ10は、不動産関連のキャンペーン情報が掲載されたウェブページ上で応募者を募り、応募者の中から所定の数の当選者を選定し、当選者に対して懸賞品が提供されるキャンペーンを実施するものとする。
なお、図1に示す例では、応募者の一例として、4人の利用者A〜Dを記載したが、実施形態は、これに限定されるものではなく、任意の数の利用者がキャンペーンに応募を行うことができる。また、配信サーバ10が実施するキャンペーンは、不動産関連のキャンペーンに限定されるものではなく、自動車関連商品や新商品等、任意のキャンペーンを実施することができる。
配信サーバ10は、キャンペーンを行うウェブページやウェブページ上に配置される静止画像、音楽、テキスト、動画像等、任意のコンテンツの配信を行うウェブサーバ等の情報処理装置である。例えば、配信サーバ10は、インターネット等のネットワークNを介して、各利用者A〜Dが使用する端末装置100〜103からウェブページの送信要求を受信すると、ウェブページのデータを端末装置100〜103へ送信する。
端末装置100は、デスクトップPC(Personal Computer)、ノートパソコン、スマートフォン、タブレット端末等、ネットワークNに接続し、ネットワーク上に存在する任意の情報を取得し、任意の表示装置に表示もしくは再生を行うことができる端末装置である。なお、以下の説明では、端末装置101〜103は、利用者B〜利用者Dが使用する端末装置100と同様の端末装置であるものとして、説明を省略する。
ここで、キャンペーンの試供品や懸賞品は、当選者をモデルハウス等に来場させるための動機づけ等、キャンペーンに関連する商品等(例えば、不動産関連商品)の販売を促進する観点から提供される。このため、キャンペーンに対する応募者の中から販売促進用の試供品や懸賞品等を提供する当選者を選定する場合は、キャンペーンに関連する商品等に対する興味がより強い応募者を選定した方がより効果的である。
そこで、従来技術では、利用者A〜Dがキャンペーンに応募する場合は、キャンペーンに関連する情報を入力するためのアンケートを配信し、利用者A〜Dの氏名、年齢、住所、年収、家族構成、不動産関連商品に対する趣向や興味を示す情報等を取得する。そして、従来技術では、応募時に提示したアンケートに対する回答に応じて、キャンペーンに関連する商品により強い興味を有すると推定される応募者を選定した。
しかしながら、従来技術では、試供品や懸賞品等の取得を目的として、キャンペーンに関連する商品に強い興味を有すると判定されるような嘘の回答を行った応募者、いわゆるゲッターと呼ばれる応募者を当選者として選択してしまう。例えば、従来技術では、マンション等の不動産を購入する気が無いにも関わらず、マンション等の不動産を購入する気があるような嘘の回答を行った応募者を当選者として選択し、試供品や懸賞品等を提供してしまう。
〔1−1.配信サーバが実行する処理の一例〕
そこで、配信サーバ10は、以下の処理を実行する。まず、配信サーバ10は、利用者A〜Dの行動履歴を取得する。そして、配信サーバ10は、取得した行動履歴に基づいて、キャンペーンに応募した応募者の中から当選者の選定を行う。
〔1−2.行動履歴について〕
ここで、配信サーバ10が取得する行動履歴の一例について説明する。具体的には、行動履歴とは、利用者と対応付けられる任意のログであり、例えば、ターゲットログである。例えば、行動履歴には、利用者がウェブ上で行った検索や閲覧サイトの履歴を示すログであるユーザ履歴、任意の商品についての資料請求を行った旨を示すログ、ウェブ上の掲示板やウェブログ等で行われた発言の履歴を示すログが含まれる。すなわち、行動履歴には、インターネットを通じて取得可能な利用者の行動の履歴、インターネットを通じて利用者が入力した情報等、応募の際に入力されるアンケート以外の任意の情報が含まれる。
また、行動履歴には、GPS(Global Positioning System)等を用いて端末装置100が取得した端末装置の位置の履歴等を示すログ、利用者のクレジットカードやウェブ上の銀行口座等の使用履歴、ポイントの付与または使用の履歴、利用者が購入した商品の履歴等が含まれてもよい。すなわち、行動履歴には、利用者の現実世界における行動の履歴、いわゆるライフログが含まれてもよい。また、行動履歴には、利用者が予め登録した年齢、性別、収入、家族構成など、利用者の属性を示すユーザ情報が含まれてもよい。
また、行動履歴には、上述したユーザ履歴、クレジットカードや銀行口座等の使用履歴、ポイントの付与または使用の履歴、利用者Aが購入した商品の履歴、ユーザ情報等から推定した利用者を示すターゲットログが含まれてもよい。例えば、配信サーバ10は、利用者が高級品を頻繁に購入している場合や、高級品のウェブページを頻繁に閲覧している場合等、利用者の行動履歴から利用者Aが高収入であると推定される場合は、利用者の行動履歴に高収入である旨のターゲットログを追加してもよい。また、配信サーバ10は、利用者の家族構成や収入等から、利用者Aがいわゆるシングル・ディンクス(DINKS:Double Income No Kids)であると推定される場合は、利用者Aがシングル・ディンクスである旨のターゲットログを追加してもよい。
また、配信サーバ10は、利用者が結婚式場のウェブページやウエディングドレスのウェブページ等を閲覧している場合、結婚式関連の書籍を購入している場合、結婚式場の資料請求等を行っている場合、婚活サイトを閲覧している場合等、利用者の行動履歴から利用者が結婚を考えていると推定される場合は、利用者Aの行動履歴に結婚を考えている旨のターゲットログを追加してもよい。また、配信サーバ10は、利用者が出産関連のウェブページを閲覧している場合等、利用者Aの行動履歴から出産を予定していると推定される場合は、利用者Aの行動履歴に出産を予定している旨のターゲットログを追加してもよい。また、配信サーバ10は、利用者Aの行動履歴から就学を予定していると推定される場合は、利用者Aの行動履歴に就学を予定している旨のターゲットログを追加してもよい。
また、配信サーバ10は、利用者がポイント関連、クーポン関連、懸賞関連のウェブページを閲覧している場合、試供品や懸賞品の申し込みを頻繁に行っている場合、利用者の趣味が懸賞の申し込みである等、利用者がいわゆるゲッターであると推定される場合は、利用者Aがゲッターである旨を示すターゲットログを追加してもよい。例えば、配信サーバ10は、利用者が頻繁にポイントの取得を申し込むポイントゲッターである旨、頻繁にクーポンの取得を申し込むクーポンゲッターである旨、頻繁に懸賞を申し込む懸賞ゲッターである旨を示すターゲットログを追加してもよい。
このように、配信サーバ10は、アンケートの回答等、応募者が応募時に意識的に入力した情報ではなく、応募者の無意識的なウェブ上又は現世界における行動の履歴を示す情報、キャンペーンよりも前に応募者が行った行動の履歴を示す情報、各情報から推定される利用者の属性等を示す情報等、応募時のアンケートの回答とは異なる情報を行動履歴として収集する。
なお、配信サーバ10は、上述した行動履歴を任意の手法で取得する。例えば、配信サーバ10は、HTTPクッキー(Hyper Text Transfer Protocol Cookie:以下、Bクッキーと記載する)により、利用者と対応付けられた行動履歴を、利用者が使用する端末装置100〜103等や、端末装置100〜103がアクセスした任意のサーバから取得してもよい。また、例えば、配信サーバ10は、利用者のターゲットログを収集するログサーバ等、図示を省略した外部のサーバ等から取得してもよい。また、配信サーバ10は、その他上述した行動履歴を管理する任意のサーバ等から行動履歴を取得してもよい。
〔1−3.行動履歴に応じた選定について〕
続いて、配信サーバ10は、キャンペーンを開始すると、キャンペーンに対して応募した利用者である応募者の行動履歴に基づいて、当選者の選定を行う。具体的には、配信サーバ10は、取得した行動履歴が所定の条件を満たす応募者を優先的に当選者として選択する。
例えば、配信サーバ10は、取得した行動履歴の種別に応じて、応募者を優先度が異なる複数のカテゴリに振り分ける。また、配信サーバ10は、異なる優先度が設定された複数のグループに各カテゴリを分類する。例えば、配信サーバ10は、キャンペーンに関連する商品に対する興味の強さや、キャンペーンを行うクライアントの要望等に応じて優先度が設定される複数のグループに、各カテゴリを分類する。そして、配信サーバ10は、優先度が高いグループに分類されたカテゴリから順に、当選者の数が所定の数となるまで、各カテゴリに振り分けられた応募者を当選者として選択する。
詳細な例を説明すると、配信サーバ10は、キャンペーンに関連する商品に対する興味の強さや、クライアントの要望に応じて設定された行動履歴とカテゴリとの対応が登録されたカテゴリデータベース15を有する。また、配信サーバ10は、キャンペーンに関連する商品に対する興味の強さや、クライアントの要望に応じて設定されたグループとカテゴリとの対応が登録されたグループデータベース16を有する。そして、配信サーバ10は、応募者の行動履歴と対応するカテゴリに利用者を振り分け、興味の強さがより強いグループに分類されたカテゴリに振り分けられた応募者から順に当選者として選択する。
例えば、配信サーバ10は、不動産に関連する行動履歴として、不動産サイトを閲覧した、不動産サイトを検索した、不動産の資料請求を行った等、不動産に興味を有すると推定される利用者の行動履歴とカテゴリ「不動産」とが予め対応付けられたカテゴリデータベース15を有する。また、配信サーバ10は、婚活サイトを閲覧し、ベビー用品を検索した、学校を検索した等、結婚、出産、就学等に興味を有すると推定される利用者の行動履歴とカテゴリ「ライフステージ」とが予め対応付けられたカテゴリデータベース15を有する。
また、配信サーバ10は、○○自動車のサイトを閲覧した等、高収入であると推定される利用者やシングル・ディンクスであると推定される利用者の行動履歴とカテゴリ「裕福層」とが予め対応付けられたカテゴリデータベース15を有する。また、配信サーバ10は、懸賞サイトを閲覧した、クーポンを検索した等、ポイント、クーポン、懸賞等に興味を有すると推定される利用者の行動履歴、すなわち、いわゆるゲッターと呼ばれる利用者の行動履歴とカテゴリ「お得系」とが予め対応付けたカテゴリデータベース15を有する。
また、配信サーバ10は、キャンペーンに関連する商品、すなわち、不動産関連の商品に対して興味の強さが最も強いグループ「コアターゲット層」とカテゴリ「不動産」とが予め対応付けられたグループデータベース16を有する。また、配信サーバ10は、グループ「コアターゲット層」の次に興味の強さが強いグループ「準コアターゲット層」とカテゴリ「ライフステージ」およびカテゴリ「裕福層」とが予め対応付けられたグループデータベース16を有する。ここで、カテゴリ「ライフステージ」には、カテゴリ「裕福層」よりも高い優先度が設定されているものとする。また、配信サーバ10は、興味の強さが最も弱いグループ「ゲッターカテゴリ層」とカテゴリ「お得系」とが予め対応付けられたグループデータベース16を有する。
かかる場合、配信サーバ10は、行動履歴が不動産に関連する応募者をカテゴリ「不動産」に振り分け、行動履歴が結婚、出産、就学等に関連する応募者をカテゴリ「ライフステージ」に振り分ける。また、配信サーバ10は、行動履歴が高収入の利用者やシングル・ディンクスと関連する応募者をカテゴリ「裕福層」に振り分け、行動履歴がポイント、クーポン、懸賞等に関連する応募者をカテゴリ「お得系」に振り分ける。
そして、配信サーバ10は、キャンペーンに関連する商品に対する興味の強さが最も強いグループ「コアターゲット層」に分類されたカテゴリ「不動産」に振り分けられた応募者を当選者として選択する。
また、配信サーバ10は、グループ「コアターゲット層」に分類されたカテゴリに振り分けられた全ての利用者を当選者とした際に、当選者の数が所定の数に満たない場合は、グループ「準コアターゲット層」に分類されたカテゴリに振り分けられた応募者を当選者として選択する。例えば、配信サーバ10は、グループ「準コアターゲット層」に分類されたカテゴリのうち、最も優先度が高いカテゴリ、例えば「ライフステージ」に振り分けられた利用者を当選者として選択する。
ここで、配信サーバ10は、カテゴリ「ライフステージ」に振り分けられた全ての利用者を当選させた際に、当選者の数が所定の数を超えるか否かを判定し、当選者の数が所定の数を超えない場合は、カテゴリ「ライフステージ」に振り分けられた全ての利用者を当選させる。そして、配信サーバ10は、カテゴリ「裕福層」に含まれる利用者を選択対象とし、上述した処理を繰り返す。また、配信サーバ10は、カテゴリ「ライフステージ」に振り分けられた全ての利用者を当選させた際に、当選者の数が所定の数を超える場合は、カテゴリ「ライフステージ」に振り分けられた応募者の中から、残りの当選者を抽選で選択する。
また、配信サーバ10は、当選者の数が所定の数に達するまで、上述した処理を行う。なお、配信サーバ10は、当選者の数が所定の数に達するまで、又は、キャンペーンに関連する商品に対する興味の強さが最も弱いゲッターカテゴリ層以外のグループに分類されたカテゴリに振り分けられた応募者が全て選択されるまで、当選者の選定を行うこととしてもよい。
このように、配信サーバ10は、応募者が応募時に入力したアンケート等、キャンペーンを意識して入力した情報ではなく、応募者の無意識的な行動に基づく行動履歴や、キャンペーンの開催よりも前に利用者が行った行動の履歴に基づいて、当選者の選定を行う。このため、配信サーバ10は、応募者がキャンペーンを意識して入力した情報に嘘が含まれる場合にも、かかる嘘に惑わされず、キャンペーンに関連する商品に対して実際に強い興味を有する応募者を当選者として選定することができる。この結果、配信サーバ10は、キャンペーンの内容やクライアントの要望に沿った応募者、すなわち応募者の募集を行う募集主の要望に沿った応募者を高精度に選定することができる。
また、応募者が、当選を目的として、応募者がキャンペーンに関連する商品のウェブサイト等を頻繁に訪れる等、ターゲットとなるコアユーザのようにふるまった場合、ウェブページの閲覧数が上昇する。このため、配信サーバ10は、キャンペーンに関連する商品の広告効果を向上させることができる。
〔1−4.選定処理の一例〕
次に、図1を用いて、配信サーバ10が実行する選定処理の一例を説明する。なお、以下の説明では、利用者A〜Dがキャンペーンに対する応募を行い、3人の当選者が選択される例について説明する。また、以下の説明では、利用者Aは、実際に不動産に対して興味を有しており、不動産関連サイトの閲覧や検索等を行っているものとする。一方、利用者Bは、不動産に興味を有さないゲッターであり、懸賞サイトや試供品サイトの閲覧や検索等を行っているものとする。また、利用者Cは、裕福層の利用者であり、○○自動車のサイトを閲覧等しているものとする。また、利用者Dは、結婚を考えており、婚活サイト等を閲覧等しているものとする。
まず、配信サーバ10には、キャンペーンの開始に先立ち、キャンペーンと関連する商品やクライアントの要望に応じて、行動履歴とカテゴリとの対応が設定され、カテゴリデータベース15に登録される。また、配信サーバ10には、キャンペーンと関連する商品やクライアントの要望に応じて、カテゴリとグループとの対応が設定され、グループデータベース16に登録される。
なお、データベース15に登録されるカテゴリと行動履歴との対応、および、グループデータベース16に登録されるグループとカテゴリとの対応、各グループおよび各カテゴリの優先度は、キャンペーンの内容、キャンペーンに関連する商品、キャンペーンの企画元、開催元、提供元等のクライアント、すなわち募集主の意向等によって設定される。
続いて、配信サーバ10は、利用者A〜Dの行動履歴を取得し、行動履歴データベース14に登録する。例えば、図1に示す例では、配信サーバ10は利用者Aの行動履歴として、不動産サイトを閲覧した旨の行動履歴を取得し、利用者Bの行動履歴として、懸賞サイトを閲覧した旨の行動履歴を取得する。また、配信サーバ10は、利用者Cの行動履歴として、○○自動車のサイトを閲覧した旨の行動履歴を取得し、利用者Dの行動履歴として、婚活サイトを閲覧した旨の行動履歴を取得する。かかる場合、配信サーバ10は、各利用者A〜Dの行動履歴を行動履歴データベース14に登録する。
続いて、配信サーバ10は、キャンペーンを開始する。例えば、各端末装置100〜13には、図示を省略したウェブサーバ等から、不動産関係の情報が掲載されたウェブページが配信される。そして、配信サーバ10は、ウェブページからリンクを辿った各端末装置100〜103から、キャンペーン情報が掲載されたウェブページの配信要求を受信すると、キャンペーン情報が掲載されたウェブページを各端末装置100〜103に送信する。そして、配信サーバ10は、キャンペーン情報が掲載されたウェブページを介して、利用者A〜Dの応募者を受け付けると、応募者から取得した行動履歴を行動履歴データベース14から取得する。
そして、配信サーバ10は、応募者とカテゴリおよびグループとの対応付けを行う。例えば、図1に示す例では、利用者Aの行動履歴は、不動産サイトを閲覧した旨を示しており、かかる行動履歴は、カテゴリ「不動産」と対応付けてカテゴリデータベース15に登録されている。また、カテゴリ「不動産」は、グループ「コアターゲット層」と対応付けてグループデータベース16に登録されている。このため、配信サーバ10は、利用者Aをグループ「コアターゲット層」およびカテゴリ「不動産」と対応付ける。
また、図1に示す例では、利用者Bの行動履歴は、懸賞サイトを閲覧した旨を示しており、かかる行動履歴は、カテゴリ「お得系」と対応付けてカテゴリデータベース15に登録されている。また、カテゴリ「お得系」は、グループ「ゲッターカテゴリ層」と対応付けてグループデータベース16に登録されている。このため、配信サーバ10は、利用者Bをグループ「ゲッターカテゴリ層」およびカテゴリ「お得系」と対応付ける。
また、図1に示す例では、利用者Cの行動履歴は、○○自動車のサイトを閲覧した旨を示しており、かかる行動履歴は、カテゴリ「裕福層」と対応付けてカテゴリデータベース15に登録されている。また、カテゴリ「裕福層」は、グループ「準コアターゲット層」と対応付けてグループデータベース16に登録されている。このため、配信サーバ10は、利用者Cをグループ「準コアターゲット層」およびカテゴリ「裕福層」と対応付ける。
また、図1に示す例では、利用者Dの行動履歴は、婚活サイトを閲覧した旨を示しており、かかる行動履歴は、カテゴリ「ライフステージ」と対応付けてカテゴリデータベース15に登録されている。また、カテゴリ「ライフステージ」は、グループ「準コアターゲット層」と対応付けてグループデータベース16に登録されている。このため、配信サーバ10は、利用者Dをグループ「準コアターゲット層」およびカテゴリ「ライフステージ」と対応付ける。
そして、配信サーバ10は、キャンペーンに関連する商品により強い興味を有するグループに対応付けられた利用者から順に、所定の数の当選者を選択する。例えば、配信サーバ10は、3人の当選者を選択する場合は、まず、最も強い興味を有するグループ「コアターゲット層」に対応付けられた利用者Aを当選者として選択する。
次に、配信サーバ10は、「コアターゲット層」の次に強い興味を有するグループ「準コアターゲット層」に対応付けられた利用者Cおよび利用者Dを当選者として選択する。そして、配信サーバ10は、キャンペーンに関連する商品に興味を有さず、試供品や懸賞品等が欲しいだけと考えられるグループ「ゲッターカテゴリ層」に対応付けられた利用者Bを落選させる。
このように、配信サーバ10は、利用者A〜Dの無意識的な行動やキャンペーンよりも前に行われた行動に基づく行動履歴に基づいて、当選者の選定を行うので、キャンペーンに関連する商品に対し、本当に強い興味を有する利用者A、C、Dを当選させ、ゲッターであると考えられる利用者Bを落選させることができる。すなわち、配信サーバ10は、当選目当ての意図的な嘘が含まれるアンケート等、精度の低いアンケートの結果に惑わされることなく、ターゲットとなる利用者の絞り込みを行うことができる。換言すると、配信サーバ10は、不動産のキャンペーンに対するアンケートに対して利用者Bが嘘の回答を行ったとしても、利用者Bが「ゲッターカテゴリ層」に属すると判定し、落選させることができる。
また、配信サーバ10は、懸賞品等に対する応募者を募るキャンペーンを行うことで多くの応募者を広く集客し、応募後に行動履歴に基づいて、当選者の絞り込みを行う。すなわち、配信サーバ10は、販売対象となる商品について、強く興味を有する利用者を集客させるような効果が高い広告を準備せずとも、多くの応募者の中から強く興味を有する利用者を高精度に絞り込むことができる。このため、配信サーバ10は、広告在庫の利用効率を向上させるとともに、顧客満足度を向上させることができる。
以下、上記した選定処理を実現する配信サーバ10の機能構成の一例について説明する。
〔2.配信サーバ10の構成〕
次に、図2を用いて、実施形態に係る配信サーバ10の構成について説明する。図2は、実施形態に係る配信サーバの構成例を示す図である。図2に示すように、配信サーバ10は、ネットワークNを介して、各端末装置100〜103とデータの送受信を行う。
ここで、配信サーバ10は、図2に示すように、通信部11、記憶部12、制御部13を有する。なお、配信サーバ10の内部構成は、図2に示した構成に限られず、上述した選定処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、ネットワークNと有線または無線で接続され、各端末装置100、101との間で情報の送受信を行う。
記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部12は、行動履歴データベース14、カテゴリデータベース15、グループデータベース16、応募者データベース17、配信情報データベース18を記憶する。
制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、配信サーバ10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部13は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
また、制御部13は、配信サーバ110内部の記憶装置に記憶されている選定プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより、設定部19、配信部20、取得部21、振分部22、選定部23として動作する。
続いて、記憶部12が記憶する情報の一例について説明する。行動履歴データベース14は、応募者の行動履歴が登録されるデータベースである。例えば、図3は、実施形態に係る行動履歴データベースの一例を示す図である。図3に示す例では、行動履歴データベース14には、行動履歴が取得された時刻と、利用者と、利用者の行動履歴とが対応付けて格納されている。
また、図3に示す行動履歴には、検索ワードを示すクエリと、閲覧したウェブページを示す閲覧サイトのURL(Uniform Resource Locator)とが対応付けて格納されている。なお、図3に示す情報以外にも、行動履歴データベース14には、様々な内容の行動履歴が格納されているものとする。また、図3に示す利用者A〜Dは、各利用者A〜Dのクッキーや利用者ID等、利用者を識別する情報であるものとする。また、図3に示す例では、各利用者が閲覧した閲覧サイトのURLとして「不動産サイトA」、「懸賞サイトB」、「○○自動車のサイトC」等の概念的な値を記載した。また、図3に示す情報は、あくまで一例であり、行動履歴データベース14には、図3に示す行動履歴以外にも各種行動履歴が登録されているものとする。
例えば、図3に示す例では、行動履歴データベース14には、時刻「2014/05/14/10:00」と、「利用者A」と、クエリ「不動産」とが対応付けて格納されており、時刻「2014/05/14/10:01」と、「利用者A」と、閲覧サイト「不動産サイトA」とが対応付けて格納されている。また、行動履歴データベース14には、時刻「2014/05/14/10:05」と、「利用者B」と、閲覧サイト「懸賞サイトB」とが対応付けて格納されており、時刻「2014/05/14/11:15」と、「利用者C」と、閲覧サイト「○○自動車のサイトC」とが対応付けて格納されている。また、行動履歴データベース14には、時刻「2014/05/14/11:15」と「利用者D」とクエリ「婚活」とが対応付けて格納されている。
すなわち、図3に示す例では、利用者Aがクエリを「不動産」とする検索を行った旨を示す行動履歴と、利用者Aが「不動産サイトA」を閲覧した旨を示す行動履歴と、利用者Bが「懸賞サイトB」を閲覧した旨を示す行動履歴とが行動履歴データベース14に登録されている。また、図3に示す例では、利用者Cが「○○自動車のサイトC」を閲覧し、利用者Dがクエリを「婚活」とする検索を行った旨を示す行動履歴が行動履歴データベース14に登録されている。
カテゴリデータベース15は、応募者を振り分けるカテゴリと、かかるカテゴリに振り分ける応募者の行動履歴との対応とが、キャンペーンごとにあらかじめ登録されるデータベースである。例えば、図4は、実施形態に係るカテゴリデータベースの一例を示す図である。図4に示す例では、カテゴリデータベース15には、カテゴリと行動履歴との対応が、キャンペーンごとに登録されている。
なお、カテゴリデータベース15には、図4に示したカテゴリと行動履歴との対応以外にも、キャンペーンと関連する商品やクライアントの要望等に応じて、カテゴリと行動履歴との対応がキャンペーンごとに登録されているものとする。また、カテゴリデータベース15には、各カテゴリが優先度の順で登録されているものとする。
例えば、図4に示す例では、カテゴリデータベース15には、カテゴリ「不動産」と行動履歴「クエリ“不動産”、“マンション”、“中古マンション”・・・閲覧サイト“不動産サイトA”・・・」等が登録されている。つまり、図4に示す例では、カテゴリデータベース15には、「不動産」、「マンション」、「中古マンション」等をクエリとした検索を行った旨の行動履歴や、「不動産サイトA」を閲覧した旨を示す行動履歴がカテゴリ「不動産」と対応付けて格納されている。
同様に、カテゴリデータベース15には、カテゴリ「ライフステージ」と対応付けて、行動履歴「クエリ“婚活”、“結婚式”、“結婚式場”・・・閲覧サイト“婚活サイトD”、“ウエディングドレスサイトE”・・・」が登録されている。同様に、カテゴリデータベース15には、カテゴリ「裕福層」と対応付けて、行動履歴「クエリ“○○自動車”・・・閲覧サイト“○○自動車のサイトC”・・・」が登録されている。同様に、カテゴリデータベース15には、カテゴリ「お得系」と対応付けて、行動履歴「クエリ“懸賞”、“試供品”、“クーポン”・・・閲覧サイト“懸賞サイトB”、“クーポンサイトF”・・・」が登録されている。
グループデータベース16は、キャンペーンと関連する商品に対する興味の強さがそれぞれ異なる複数のグループと、各グループに分類されるカテゴリとの対応が、キャンペーンごとにあらかじめ登録されるデータベースである。例えば、図5は、実施形態に係るグループデータベースの一例を示す図である。図5に示す例では、グループデータベース16には、グループとカテゴリとの対応がキャンペーンごとに登録されている。
なお、グループデータベース16には、図5に示したグループとカテゴリとの対応以外にも、キャンペーンと関連する商品やクライアントの要望等に応じて、グループとカテゴリとの対応がキャンペーンごとに登録されているものとする。また、グループデータベース16には、各グループが優先度の順に登録されているものとする。
例えば、図5に示す例では、グループデータベース16には、優先度が最も高いグループ「コアターゲット層」とカテゴリ「不動産」とが対応付けて登録され、次に優先度が高いグループ「準コアターゲット層」とカテゴリ「ライフステージ」、「裕福層」とが対応付けて登録され、最も優先度が低いグループ「ゲッターカテゴリ層」とカテゴリ「お得系」とが対応付けて登録されている。
応募者データベース17は、応募者と、応募者に対応付けられたカテゴリおよびグループが登録されるデータベースである。例えば、図6は、実施形態に係る応募者データベースの一例を示す図である。図6に示す例では、応募者データベース17には、応募者とグループとカテゴリとが対応付けて登録される。なお、かかる応募者とグループとカテゴリとの対応は、振分部22が後述する処理を実行して登録する情報である。
例えば、図6に示す例では、応募者データベース17には、応募者「利用者A」とグループ「コアターゲット層」とカテゴリ「不動産」とが対応付けて登録され、応募者「利用者B」とグループ「ゲッターカテゴリ層」とカテゴリ「お得系」とが対応付けて登録されている。また、応募者データベース17には、応募者「利用者C」とグループ「準コアターゲット層」とカテゴリ「裕福層」とが対応付けて登録され、応募者「利用者D」とグループ「準コアターゲット層」とカテゴリ「ライフステージ」とが対応付けて登録されている。なお、応募者データベース17には、図6に示す情報以外にも、応募者ごとに、応募者と対応付けられたグループとカテゴリとが対応付けて登録されているものとする。
配信情報データベース18は、キャンペーン等、応募者の募集を行う際に配信される各種情報が格納されている。例えば、配信情報データベース18には、キャンペーンの内容や応募を受け付けるためのウェブページ、応募時に入力するアンケートが掲載されたウェブページ、当選者の端末装置へ送信するウェブページ等、キャンペーン情報が掲載された各種ウェブページが登録されている。
図2に戻り、制御部13が有する設定部19、配信部20、取得部21、振分部22、選定部23が実行する処理の内容について説明する。
設定部19は、キャンペーンの各種情報を設定する。例えば、設定部19は、図示を省略したクライアント端末等からネットワークNを介して、キャンペーンの内容を受信する。例えば、設定部19は、キャンペーンの内容として、キャンペーンに関連する各種ウェブページを受信する。かかる場合、設定部19は、受信した各種ウェブページを配信情報データベース18に登録する。
また、設定部19は、キャンペーンにおけるカテゴリと行動履歴との対応、カテゴリとグループとの対応、優先して当選させる利用者のグループやカテゴリ、当選者の数等を受信する。かかる場合、設定部19は、カテゴリと行動履歴との対応をカテゴリデータベース15に登録し、カテゴリとグループとの対応をグループデータベース16に登録する。また、設定部19は、当選者の数を選定部23に通知する。
なお、設定部19は、クライアント端末以外にも、例えば、キャンペーンの管理を行う管理者が使用する管理者端末から、クライアントの要望に応じて管理者が設定するカテゴリと行動履歴との対応や、カテゴリとグループとの対応等の登録を行ってもよい。すなわち、キャンペーンにおけるカテゴリと行動履歴との対応や、カテゴリとグループとの対応は、クライアントの要望や、キャンペーンの内容に応じて任意の設定が行われる。
配信部20は、キャンペーン情報が掲載された各種ウェブページを各端末装置100〜103に対して送信する。例えば、配信部20は、キャンペーンに対する応募を受け付けるウェブページの送信要求を受信すると、配信情報データベース18から配信対象となるウェブページを読出し、要求元となる端末装置へ送信する。そして、配信部20は、キャンペーンに対する応募を受け付けると、アンケートが掲載されたウェブページを配信し、アンケートに対する回答を受信した場合は、応募を行った利用者、すなわち応募者を取得部21に通知する。なお、かかるアンケートの内容は、キャンペーンを開催するクライアントに提供される。また、配信部20は、選定部23から当選者の通知を受信すると、受信した当選者の端末装置に対し、当選者に送信するウェブページを配信する。
取得部21は、応募者の行動履歴を取得する。例えば、取得部21は、図示を省略したログサーバ等から利用者の行動履歴を取得し、取得した行動履歴と利用者とを対応付けて行動履歴データベース14に登録する。また、取得部21は、応募者の通知を配信部20から受信すると、応募者と対応付けられた全ての行動履歴を行動履歴データベース14から取得し、応募者と取得した行動履歴とを振分部22に通知する。
例えば、取得部21は、応募者「利用者A」を受信すると、「利用者A」と対応付けられた行動履歴「クエリ“不動産”」、「閲覧サイト“不動産サイトA”」を行動履歴データベース14から読み出す。そして、取得部21は、「利用者A」と行動履歴「クエリ“不動産”」、「閲覧サイト“不動産サイトA”」とを振分部22に通知する。なお、取得部21は、応募者の行動履歴が行動履歴データベース14に登録されていない場合は、応募者を振分部22に通知するとともに、行動履歴が無い旨を振分部22に通知する。
振分部22は、キャンペーンごとにあらかじめ定められたカテゴリと行動履歴との対応、および、カテゴリとグループとの対応に従って、応募者の行動履歴に応じ、応募者を各カテゴリに振り分ける。具体的には、振分部22は、応募者と応募者の行動履歴とを取得部21から受信する。かかる場合、振分部22は、カテゴリデータベース15に登録されたカテゴリと行動履歴との対応のうち、キャンペーンに応じた対応を参照し、受信した行動履歴と対応付けられたカテゴリを特定する。
また、振分部22は、グループデータベース16に登録されたカテゴリとグループとの対応のうち、キャンペーンに応じた対応を参照し、カテゴリデータベース15から特定したカテゴリと対応付けられたグループをグループデータベース16から特定する。そして、振分部22は、応募者と、特定したカテゴリと、特定したグループとを対応付けて応募者データベース17に登録する。
例えば、振分部22は、応募者「利用者A」と行動履歴「クエリ“不動産”」、「閲覧“不動産サイトA”」を受信する。ここで、図4に示すように、カテゴリデータベース15には、行動履歴「クエリ“不動産”」、「閲覧“不動産サイトA”」がカテゴリ「不動産」と対応付けて登録されている。このため、振分部22は、応募者「利用者A」を振り分けるカテゴリ「不動産」を特定する。
また、図5に示すように、グループデータベース16には、カテゴリ「不動産」とグループ「コアターゲット層」とが対応付けられている。このため、振分部22は、グループ「コアターゲット層」を特定する。そして、振分部22は、応募者「利用者A」と、カテゴリ「不動産」と、グループ「コアターゲット層」とを対応付けて応募者データベース17に登録する。
なお、振分部22は、応募者と対応付けられた行動履歴に対応付けられたカテゴリが複数存在する場合は、キャンペーンの内容やクライアントの要望等に従って、応募者とカテゴリとの対応付けを行う。例えば、振分部22は、応募者と対応付けられた行動履歴に、カテゴリ「不動産」と対応付けられた行動履歴と、カテゴリ「お得系」に対応付けられた行動履歴とが含まれる場合は、より優先度が高いグループに分類されるカテゴリ「不動産」を優先して応募者と対応付けてもよい。すなわち、振分部22は、優先度が高いグループに分類されるカテゴリを優先して応募者と対応付けてもよい。
また、振分部22は、応募者と対応付けられた行動履歴に、キャンペーンと関連する商品等に最も興味を有さないグループ「ゲッターカテゴリ層」に分類されたカテゴリ「お得系」に対応付けられた行動履歴が含まれる場合は、他のカテゴリと対応付けられた行動履歴が含まれる場合であっても、応募者をカテゴリ「お得系」と対応付けてもよい。すなわち、振分部22は、最も優先度が低いグループに分類されるカテゴリを優先して応募者と対応付けてもよい。また、振分部22は、グループの優先度ではなく、キャンペーンの内容がクライアントの要望に応じて設定される最も優先度の高いカテゴリや、最も優先度が低いカテゴリを応募者と対応付けてもよい。
また、振分部22は、応募者の通知とともに、行動履歴がない旨の通知を受信した場合は、通知された応募者とグループ「ターゲットログ無し層」とを対応付けて応募者データベース17に格納する。また、振分部22は、通知された行動履歴と対応付けられたカテゴリがカテゴリデータベース15に登録されていない場合にも、通知された応募者とグループ「ターゲットログ無し層」とを対応付けて応募者データベース17に格納する。ここで、グループ「ターゲットログ無し層」とは、キャンペーンと関連する商品への興味があまりないと考えられる利用者が振り分けられるグループであり、例えば、グループ「ゲッターカテゴリ層」よりも一段階優先度が高いグループである。
選定部23は、応募者の行動履歴に応じて、キャンペーンに応募した応募者から当選者を選定する。具体的には、選定部23は、キャンペーンと関連する商品に対する興味が強いグループから順に、各グループに分類されたカテゴリに振り分けられた利用者を当選者として選択する。
以下、図7を用いて、選定部23が実行する処理の一例を説明する。図7は、実施形態に係るグループとカテゴリとの優先度の一例を示す図である。なお、図7には、キャンペーンと関連する商品への興味が強い順に、左側から右側に向けて各グループを記載し、各グループに分類されるカテゴリ、および、各カテゴリと対応付けられた行動履歴とを記載した。また、図7に示す例では、同一グループに含まれるカテゴリを、優先度が高い順に左側から右側に向けて記載した。なお、図7に示す各グループおよび各カテゴリの優先度は、クライアントの意向や、キャンペーンの内容等により、任意の変更が可能である。
例えば、図7に示す例では、グループ「コアターゲット層」がキャンペーンと関連する商品への興味が最も強いグループである。このため、選定部23は、応募者データベース17からグループ「コアターゲット層」と対応付けられた応募者を全て特定し、特定した応募者の数が設定部19から通知された当選者の数よりも多いか否かを判定する。そして、選定部23は、特定した応募者の数が設定部19から通知された当選者の数よりも少ない場合は、特定した応募者全員を当選者として選択する。
続いて、選定部23は、グループ「コアターゲット層」の次にキャンペーンと関連する商品への興味が強い「準コアターゲット層」と対応付けられた応募者を応募者データベース17から特定する。ここで、「準コアターゲット層」には、複数のカテゴリ「ライフステージ」と「裕福層」とが分類されている。そこで、選定部23は、特定した応募者から、より優先度が高いカテゴリ「ライフステージ」と対応付けられた応募者を抽出する。そして、選定部23は、当選者として選択済みの応募者の数と、抽出した応募者の数との合計が通知された当選者数の数よりも多いか否かを判定する。
また、選定部23は、特定した応募者の数が設定部19から通知された当選者の数よりも少ない場合は、特定した応募者全員を当選者として選択する。続いて、選定部23は、カテゴリ「ライフステージ」の次に優先度が高いカテゴリ「裕福層」と対応付けられた応募者を抽出し、当選者として選択済みの応募者の数と、抽出した応募者の数との合計が通知された当選者数の数よりも多いか否かを判定する。そして、選定部23は、当選者として選択済みの応募者の数と、抽出した応募者の数との合計が通知された当選者数の数よりも少ない場合には、カテゴリ「裕福層」と対応付けられた応募者を当選者として選択する。その後も同様に、選定部23は、優先度が高いグループに分類されるカテゴリに振り分けられた応募者から順に、当選者を所定の数だけ選択する。
また、選択部23は、キャンペーンと関連する商品への興味が最も弱いグループ「ゲッターカテゴリ層」と対応付けられた応募者については、当選者として選択しない。この結果、選択部23は、キャンペーンと関連する商品への興味が強い応募者を高精度に当選させることができる。
なお、選定部23は、当選者として選択した応募者の数と、処理対象のカテゴリと対応付けられた応募者の数との合計が、通知された当選者の数を超える場合は、処理対象のカテゴリと対応付けられた応募者の中から、残りの当選者を抽選で選択する。例えば、図8は、実施形態に係る選定部が実行する処理の一例について説明する図である。なお、図8に示す例では、応募者「5700」人の中から「3000」人の当選者を選択する際に選定部23が実行する処理の一例を記載した。
例えば、図8に示す例では、カテゴリ「不動産」に振り分けられた応募者が「1343」人であり、カテゴリ「ライフステージ」に振り分けられた応募者が「1001」人であり、カテゴリ「裕福層」に振り分けられた応募者が「475」人である。また、図8に示す例では、グループ「ターゲットログ無し層」に振り分けられた応募者が「1284」人であり、カテゴリ「お得系」に振り分けられた応募者が「1597」人である。
ここで、図8に示す例では、カテゴリ「不動産」に振り分けられた応募者と、カテゴリ「ライフステージ」に振り分けられた応募者と、カテゴリ「裕福層」に振り分けられた応募者との合計は「2819」人であり、設定された当選者の「3000」人を超えない。このため、選定部23は、カテゴリ「不動産」に振り分けられた応募者と、カテゴリ「ライフステージ」に振り分けられた応募者と、カテゴリ「裕福層」に振り分けられた応募者とを当選者として選択する。
一方、図8中(A)に示すように、グループ「ターゲットログ無し層」に振り分けられた応募者を当選者として選択した場合、当選者の累計は「4103」人となり、設定された当選者「3000」人を超えてしまう。このため、選択部23は、グループ「ターゲットログ無し層」と対応付けられた応募者「1284」人の中から、残りの当選者「181」人を抽選で選択する。
また、選定部23は、当選者の選定を終了した場合は、当選者として選択した応募者を配信部20に通知する。かかる場合、配信部20は、当選者の端末装置へ送信するウェブページを、通知された応募者の端末装置へと送信する。
〔3.配信サーバ10の処理フロー〕
次に、図9、図10を用いて、配信サーバ10が実行する処理の手順について説明する。まず、図9を用いて、キャンペーンの実施に先立って配信サーバ10が実行する設定処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係る配信サーバが実行する設定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、配信サーバ10は、クライアント端末等からキャンペーンにおける行動履歴とカテゴリとの対応、および、グループとカテゴリとの対応を受付ける(ステップS101)。かかる場合、配信サーバ10は、受付けた行動履歴とカテゴリとの対応をカテゴリデータベース15に登録し、グループとカテゴリとの対応をグループデータベース16に登録する(ステップS102)。続いて、配信サーバ10は、キャンペーンに関連するウェブページや当選者の数等を受付け、受付けたウェブページ等を配信情報データベース18に登録し、当選者の数の設定等を行う(ステップS103)。そして、配信サーバ10は、キャンペーンを開始し(ステップS104)、設定処理を終了する。
続いて、図10を用いて、配信サーバ10が実行する選定処理の手順について説明する。図10は、実施形態に係る配信サーバが実行する選定処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、配信サーバ10は、利用者の行動履歴を取得する(ステップS201)。続いて、配信サーバ10は、キャンペーンに対して応募を行った応募者の行動履歴に基づいて、応募者を振り分けるカテゴリを特定する(ステップS202)。
そして、配信サーバ10は、特定したカテゴリが分類されたグループと、特定したカテゴリと、応募者とを対応付ける(ステップS203)。その後、配信サーバ10は、優先度が高いグループと対応付けられた応募者から順に当選者として選択し(ステップS204)、選定処理を終了する。
〔4.変形例〕
上記した実施形態に係る配信サーバ10は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、配信サーバ10の他の実施形態について説明する。なお、以下に説明する配信サーバ10が実行する処理は、図2に示した制御部13により実行されるものとする。
〔4−1.選定処理について〕
上述した配信サーバ10は、応募者の行動履歴に基づいて、応募者をカテゴリに振り分けるとともに、カテゴリを優先度が異なるグループに分類し、優先度が高いグループから順に、応募者を当選者として選択した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。
例えば、配信サーバ10は、応募者の行動履歴から直接当選者を選定してもよい。詳細な例を説明すると、配信サーバ10は、キャンペーンに関連する商品に対する興味の強さや、クライアントの要望に応じて選択された所定の行動履歴が取得された応募者を当選者として選択してもよい。例えば、配信サーバ10は、不動産に関連する資料請求を行った旨を示す行動履歴が取得された応募者を最優先で当選させ、懸賞に応募した旨の行動履歴等、ゲッターであると推定される行動履歴が取得された応募者を当選対象から除外してもよい。すなわち、配信サーバ10は、キャンペーンに関連する商品の強さや、クライアントの要望に応じて、行動履歴に優先度を設定し、優先度が高い行動履歴が取得された応募者から順に当選者として選択されてもよい。
また、配信サーバ10は、応募者の行動履歴に、不動産に関連する資料請求を行った旨を示す行動履歴が含まれるものの、裕福層であると推定される行動履歴も含まれる場合は、かかる応募者を「不動産」または「裕福層」のどちらのカテゴリに含めてもよい。すなわち、配信サーバ10は、応募者の当落を判定する際に、優先度が高い行動履歴と優先度が低い行動履歴とのどちらを採用するか、キャンペーンの目的、内容、クライアントの意向等に応じて決定してもよい。
また、例えば、配信サーバ10は、応募者の行動履歴に基づいて、応募者を優先度が異なる複数のカテゴリに振り分け、優先度が高いカテゴリに振り分けられた応募者を当選者として選択してもよい。また、配信サーバ10は、キャンペーンに関連する商品に対する興味の強さや、クライアントの要望に応じて選択された所定のカテゴリに振り分けられた応募者を当選者として選択してもよい。すなわち、配信サーバ10は、行動履歴に基づいて、キャンペーンの内容やクライアントの要望に沿う応募者を優先して当選させることができるのであれば、任意の処理を採用することができる。
また、配信サーバ10は、応募者の行動履歴と対応付けられたカテゴリのうち、最も優先度が高いグループに分類されるカテゴリに応募者を振り分けてもよい。すなわち、通常、各応募者の行動履歴には、異なるカテゴリと対応付けられた複数の行動履歴が含まれる。また、カテゴリと行動履歴との対応によっては、多くの応募者の行動履歴に、最も優先度が低いグループに分類されるカテゴリと対応する行動履歴が含まれる場合がある。
このため、配信サーバ10は、応募者の行動履歴と対応付けられたカテゴリのうち、最も優先度が低いグループに分類されるカテゴリに応募者を振り分けた場合は、当選させるべき応募者を当選対象から除外してしまう恐れがある。また、各応募者がいずれか1つのカテゴリに振り分けられるよう、行動履歴とカテゴリとの対応を設定するのは、困難である。
そこで、配信サーバ10は、応募者の行動履歴と対応付けられたカテゴリのうち、最も優先度が高いグループに分類されるカテゴリに応募者を振り分ける。換言すると、配信サーバ10は、応募者の行動履歴に優先度が高い行動履歴が含まれる場合は、優先度が低い行動履歴が含まれているとしても、当選者として選択する。このため、配信サーバ10は、当選者を適切に選定できる。
〔4−2.応募者の除外について〕
また、配信サーバ10は、応募者の行動履歴に所定の行動履歴が含まれる場合は、かかる応募者を当選対象から除外してもよい。例えば、配信サーバ10は、応募者の行動履歴に、優先度が最も低い行動履歴が含まれる場合は、他にも優先度が高い行動履歴が含まれるとしても、かかる応募者を当選対象から除外してもよい。
詳細な例を説明すると、配信サーバ10は、キャンペーンを開催するクライアントとは異なるクライアントに対し、資料請求を行った旨を示す行動履歴や、他社サービスを受けている旨を示す行動履歴等、クライアントが所望しない行動履歴が含まれる場合は、優先度が高い行動履歴が含まれるとしても、応募者を当選対象から除外してもよい。なお、配信サーバ10は、他社サービスを受けている利用者を引き抜く観点から、他社サービスを受けている旨を示す行動履歴を含む利用者を優先して当選させてもよい。
また、配信サーバ10は、同一クライアントが開催した他のキャンペーンに対し応募を行った応募者を当選対象から除外してもよい。なお、配信サーバ10は、同一クライアントが開催した他のキャンペーンに対し応募を行った否かを行動履歴から判定してもよく、他のキャンペーンに応募を行った利用者のリストとのマッチングから判定してもよい。
〔4−3.応募者の振り分けについて〕
また、配信サーバ10は、応募者の行動履歴の数に応じて、応募者を振り分けるカテゴリやグループを変更してもよい。例えば、配信サーバ10は、応募者の行動履歴から、各カテゴリと対応付けられた行動履歴の数をカテゴリごとに計数し、計数した行動履歴の数が最も多いカテゴリに、かかる応募者を振り分けてもよい。詳細な例を説明すると、配信サーバ10は、ある応募者の行動履歴に、カテゴリ「不動産」と対応付けられた行動履歴が「4」つ含まれ、カテゴリ「裕福層」と対応付けられた行動履歴が「2」つ含まれ、カテゴリ「お得系」と対応付けられた行動履歴が「1」つ含まれる場合は、かかる応募者をカテゴリ「不動産」に振り分けてもよい。なお、かかる処理の際、応募者のどのカテゴリに振り分けるかは、キャンペーンの内容なクライアントの要望に応じて、任意に変更可能である。
〔4−4.当選者の選択について〕
また、上述した配信サーバ10は、優先度が最も高いグループの応募者から順に、所定の数の応募者を当選者として選択した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、配信サーバ10は、予め設定されたグループの応募者を全員当選者として選択してもよい。
また、配信サーバ10は、キャンペーンに関連する商品に強い興味を有する利用者やクライアントの要望を満たす利用者等、キャンペーンの目的を満たす利用者が振り分けられたカテゴリを優先度が高いグループに分類した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、配信サーバ10は、キャンペーンに関連する商品に対してある程度の興味を有する利用者が振り分けられるカテゴリやキャンペーンの募集主の要望をある程度満たす利用者が振り分けられるカテゴリ等、キャンペーンの目的を潜在的に満たす利用者が振り分けられるカテゴリを優先度が高いグループに振り分けてもよい。
すなわち、キャンペーンに関連する商品に強い興味を有する利用者やクライアントの要望を満たす利用者は、販促活動の対象とせずとも集客が自然と期待でき、キャンペーンに関連する商品に興味を有さない利用者やクライアントの要望を満たさない利用者は、販促活動の対象としても集客があまり期待できない。このため、キャンペーンの内容によっては、キャンペーンに関連する商品にある程度の興味を有する利用者やクライアントの要望をある程度満たす利用者等、キャンペーンの目的を潜在的に満たす潜在層の応募者に対し、販促活動を行うのが望ましい。
そこで、配信サーバ10は、キャンペーンの目的を潜在的に満たす利用者が振り分けられるカテゴリを優先度が高いグループに分類する。例えば、配信サーバ10は、キャンペーンに関連する商品に対して潜在的な興味を有する利用者や、クライアントの要望を潜在的に満たす利用者が振り分けられたカテゴリを優先度が高いグループに分類する。
例えば、配信サーバ10は、不動産関連のキャンペーンを行う場合、カテゴリ「ライフステージ」やカテゴリ「裕福層」をグループ「コアターゲット層」に分類し、カテゴリ「ライフステージ」やカテゴリ「裕福層」に振り分けられた利用者を優先して当選させる。すなわち、配信サーバ10は、結婚、出産、就学等の理由により不動産を購入しうると推定される応募者や、裕福で不動産を購入し得ると推定される応募者など、行動履歴から不動産に興味があると断定できるような応募者ではないものの、不動産の購入を期待できるような応募者、すなわち、キャンペーンの目的を潜在的に満たす応募者を優先的に当選させる。この結果、配信サーバ10は、潜在層の応募者を優先的に当選させるので、適切な販促活動を行うことができる。
なお、キャンペーンの目的を潜在的に満たす応募者は、上述した応募者に限定されるものではない。すなわち、配信サーバ10は、行動履歴からキャンペーンの目的と直接的に紐付けられる応募者ではないが、キャンペーンの目的を間接的に満たし得る応募者をキャンペーンの目的を潜在的に満たす応募者として採用すればよい。例えば、配信サーバ10は、不動産関連のキャンペーンを行う場合、引っ越し業者のウェブページ、リフォーム業者のウェブページ、転職サイト等を閲覧した応募者や、通勤時間の比較検索を行った応募者等を振り分けるカテゴリを、優先度が高いグループに分類してもよい。
なお、当選者となる応募者の行動履歴を設定する際、キャンペーンに関連する商品に対する興味や、クライアントの要望等、キャンペーンの目的を満たす利用者の行動履歴を設定するのは、比較的容易である。しかしながら、キャンペーンの目的を完全に満たすわけではないものの、潜在的に満たすような潜在層の利用者の行動履歴を設定するのが困難となる場合がある。
そこで、配信サーバ10は、優先度が中間となるグループの応募者を当選者として選択してもよい。すなわち、配信サーバ10は、優先度が高いグループまたは優先度が低いグループ以外のグループの応募者を当選者として選択してもよい。例えば、配信サーバ10は、優先度が最も高いグループまたは優先度が最も低いグループ以外のグループの応募者を当選者として選択してもよい。また、配信サーバ10は、優先度が高い方から所定の数のグループ、または、優先度が低い方から所定の数のグループ以外のグループの応募者を当選者として選択してもよい。
このように、配信サーバ10は、キャンペーンの目的を満たす利用者の行動履歴を設定し、優先度が高いグループまたは優先度が低いグループ以外のグループの応募者を当選者として選択した場合は、潜在層の応募者の行動履歴を設定せずとも、潜在層の応募者を当選させることができる。このため、配信サーバ10は、潜在層の応募者を容易に当選させることができる。なお、かかる潜在層に分類するカテゴリの選択は、クライアントの要望に応じて任意の設定を行ってもよい。
〔4−5.グループに分類されるカテゴリについて〕
上述した配信サーバ10は、予め定められたグループとカテゴリとの対応に従って、各カテゴリを優先度が異なるグループに分類した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、配信サーバ10は、各カテゴリに含まれる利用者の数に従って、グループとカテゴリとの対応を動的に変更してもよい。
例えば、配信サーバ10は、グループ「コアターゲット層」に分類されたカテゴリ「不動産」に振り分けられた利用者の数が所定の数よりも少ない場合は、販促活動を行う対象を拡大させるべく、グループ「準コアターゲット層」に分類されたカテゴリ「ライフステージ」をグループ「コアターゲット層」に分類してもよい。また、配信サーバ10は、グループ「準コアターゲット層」に分類されたカテゴリ「ライフステージ」に振り分けられた利用者の数が所定の数よりも多い場合は、グループ「準コアターゲット層」に分類されたカテゴリ「裕福層」を、グループ「準コアターゲット層」よりも優先度が低いグループに分類してもよい。
また、配信サーバ10は、キャンペーンにおける当選者の数に応じて、グループとカテゴリとの対応を変更してもよい。例えば、配信サーバ10は、キャンペーンにおける当選者の数が所定の数よりも少ない場合は、優先度が最も高いグループ「コアターゲット層」に優先度が最も高いカテゴリ「不動産」のみを対応付け、当選者の数が所定の数よりも多い場合は、優先度が最も高いグループ「コアターゲット層」にカテゴリ「不動産」とカテゴリ「ライフステージ」とを対応付けてもよい。
なお、応募者を振り分けるカテゴリを細かく設定した場合、ターゲットとなる応募者を精度良く特定することができるものの、各カテゴリに振り分けられる応募者の人数が少なくなり、選定処理において当選者を選択する処理回数が多くなる。このため、配信サーバ10は、多くのカテゴリに対して応募者を振り分けるとともに、各カテゴリを少数のグループに分類し、優先度が高いグループに分類されたカテゴリに振り分けられた応募者を当選者として選択するのが望ましい。
〔4−6.リコメンドについて〕
また、配信サーバ10は、グループとカテゴリとの対応をクライアントにリコメンドしてもよい。例えば、配信サーバ10は、実施するキャンペーンの内容と、カテゴリと行動履歴との対応付けを取得すると、取得した行動履歴の総数から取得可能な統計的情報、過去に行われた類似するキャンペーンの結果、キャンペーンのシミュレーション等に基づいて、グループとカテゴリとの対応をそれぞれ変更した際の当選者の数や当選者が振り分けられたカテゴリの内訳等の当選結果をクライアントに提示する。そして、配信サーバ10は、提示された当選結果に基づいてクライアントが選択したグループとカテゴリとの対応を用いて、キャンペーンを実施してもよい。
例えば、配信サーバ10は、グループ「コアターゲット層」の応募者を当選させる場合、グループ「コアターゲット層」にカテゴリ「不動産」を分類した際の当選結果と、グループ「コアターゲット層」にカテゴリ「不動産」とカテゴリ「ライフステージ」とを分類した際の当選結果とを提示し、クライアントが選択した対応を用いて、キャンペーンを実施してもよい。
また、配信サーバ10は、当選者の数をクライアントにリコメンドしてもよい。例えば、配信サーバ10は、クライアント設定したグループとカテゴリとの対応と、過去に実施されたキャンペーンの結果等から、当選者の数を推定し、推定した当選者の数をクライアントにリコメンドしてもよい。また、配信サーバ10は、グループとカテゴリとの対応だけではなく、カテゴリと行動履歴との対応についても、キャンペーンの内容や当選者の数等に基づいて、クライアントにリコメンドしてもよい。また、上述した潜在層の利用者を当選させるようクライアントにリコメンドしてもよい。かかる処理は、過去に実施されたキャンペーンの結果や、キャンペーンの当選者として望ましい応募者の行動等から推定される。
〔4−7.信憑性の判定について〕
上述した配信サーバ10は、応募者の行動履歴に基づいて、応募者から当選者を選択した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、配信サーバ10は、応募者に対し、アンケートが掲載されたウェブページを送信し、アンケートに対する回答を取得する。そして、配信サーバ10は、応募者の行動履歴と、アンケートに対する回答とに基づいて、当選者の選定を行ってもよい。例えば、配信サーバ10は、カテゴリ「不動産」に振り分けられた応募者のうち、「土地を持っているか?」というアンケートに「はい」と回答した応募者を当選者として優先的に選択してもよい。
また、配信サーバ10は、応募者の行動履歴に基づいて、アンケートに対する回答として応募者が入力した情報の信憑性を判定してもよい。例えば、配信サーバ10は、アンケートの結果と、応募者の行動履歴が示す利用者像とが一致する場合は、アンケートに対する回答に信憑性があると判定し、アンケートの結果と利用者像とに齟齬が存在する場合は、アンケートに対する回答に信憑性が無いと判定する。そして、配信サーバ10は、アンケートに対する回答に信憑性があると判定した応募者の中から、行動履歴に基づいて当選者を選定する。一方、配信サーバ10は、アンケートに対する回廊に信憑性が無いと判定した応募者を、選定対象から除外する。
ここで、配信サーバ10は、アンケートに対する回答に不動産に興味があると記載されているにも関わらず、応募者の行動履歴に不動産関連の検索やウェブサイトの閲覧が含まれていない場合には、アンケートの結果と利用者像とに齟齬が存在すると判定し、アンケートに対する回答に信憑性が無いと判定してもよい。一方、配信サーバ10は、アンケートに対する回答に不動産に興味があると記載されており、応募者の行動履歴に不動産関連の検索やウェブサイトの閲覧が含まれる場合は、アンケートの結果と利用者像とが一致すると判定してもよい。また、配信サーバ10は、アンケートに対する回答ごとに、行動履歴に基づいて信憑性を判定し、判定結果に基づいて当選者を選定してもよい。
〔4−8.クライアントへの通知について〕
また、配信サーバ10は、アンケートに対する回答と、当該回答の信憑性とをクライアントに通知することで、キャンペーンに関連する商品の販促活動を促進してもよい。例えば、図11は、実施形態に係る配信サーバの他の例を示す図である。なお、図11には、配信サーバ10が有する機能構成の他の例について記載した。図11に示す例では、配信サーバ10は、通知部24をさらに有する。
通知部24は、キャンペーンを行うクライアントに対し、応募者が入力したアンケートに対する回答と、当該回答の信憑性とを通知する。例えば、通知部24は、キャンペーンに関連する商品が不動産である場合、当選者の行動履歴やアンケートに対する回答の信憑性をクライアントに通知する、この結果、通知部24は、当選者が現地説明会等に参加した際に、クライアントが当選者に応じた販促活動を行うことができる。
また、通知部24は、不動産サイト等で不動産の資料請求を行った利用者の行動履歴をクライアントに通知してもよい。例えば、通知部24は、不動産の資料請求を行った利用者の行動履歴を行動履歴データベース14から抽出し、抽出した行動履歴をクライアントが利用するクライアント端末へ送信してもよい。また、通知部24は、利用者が不動産の資料請求を行った際に入力した情報と、利用者の行動履歴とをクライアントに通知してもよく、また、利用者の行動履歴に基づいて、利用者が入力した情報の信憑性を判定し、判定結果をクライアントに通知してもよい。
図12は、実施形態に係る配信サーバが行動履歴を通知する処理の一例を示すシーケンス図である。例えば、配信サーバ10は、端末装置100の利用者の行動履歴を取得する(ステップS301)。また、配信サーバ10は、不動産情報のウェブページ等、資料請求ボタンが配置されたウェブページを端末装置100に配信する(ステップS302)。また、配信サーバ10は、端末装置100において利用者が資料請求ボタンを押すと(ステップS303)、端末装置100にアンケートを配信する(ステップS304)。
そして、配信サーバ10は、端末装置100がアンケート結果を送信すると(ステップS305)、端末装置100の利用者の行動履歴から、アンケート結果に対する信憑性を判定し、判定結果を含む利用者情報を生成する(ステップS306)。そして、配信サーバ10は、資料請求の旨と利用者情報とをクライアント端末200に送信する。かかる場合、クライアント端末200は、受信した利用者情報を表示する(ステップS308)。この結果、クライアント端末200の使用者は、嘘が含まれるアンケート結果等、精度の低いアンケートに惑わされることなく、ターゲットユーザの絞り込みを行うことができる。
なお、配信サーバ10は、図12に示すステップS307において、ステップS301にて取得した行動履歴を合わせて送信してもよい。また、配信サーバ10は、資料請求を行った利用者の行動履歴を資料請求の旨とともにクライアント端末200へ送信してもよい。また、配信サーバ10は、行動履歴ではなく、行動履歴に基づいて応募者が振り分けられたカテゴリや、カテゴリが分類されたグループ等をクライアント端末200へ通知してもよい。
また、配信サーバ10は、異なるサービスにおいて取得された行動履歴の組み合わせ内容をクライアントに送信してもよい。例えば、配信サーバ10は、不動産情報の配信を行うサービスAにおいて取得された行動履歴と、結婚情報誌を発行するサービスBにおいて取得された行動履歴とを比較し、各応募者の行動のパターンを解析する。そして、配信サーバ10は、解析結果をクライアントに送信する。具体的な例を挙げると、配信サーバ10は、「マンションM」の資料請求を行った応募者と、結婚情報誌を購入した応募者とが一致するような場合は、「マンションMの資料請求を行った応募者は、直前に結婚情報誌を閲覧している」旨を示す行動履歴を生成し、生成した行動履歴をクライアントに送信してもよい。
また、配信サーバ10は、各カテゴリに振り分けられた応募者の数や、各グループに分類されたカテゴリに振り分けられた応募者の数等をレポートとしてクライアント端末200に送信してもよい。かかる場合、クライアントは、応募者の行動履歴に基づいて、応募者の興味や行動に応じたサービスを提供することができる。
〔4−9.行動履歴について〕
上述した例では、配信サーバ10は、利用者の行動履歴を取得し、応募を行った利用者である応募者の行動履歴に基づいて、当選者の選定を行った。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、配信サーバ10は、利用者が応募を行った際に、クッキー等から行動履歴を取得し、取得した行動履歴に基づいて、当選者の選定を行ってもよい。すなわち、配信サーバ10は、任意のタイミングで取得した応募者の行動履歴に基づき、当選者の選定を行うことができる。
また、配信サーバ10は、行動履歴が取得された時刻に応じた処理を行ってもよい。例えば、配信サーバ10は、利用者の行動履歴を取得する。また、配信サーバ10は、応募者の行動履歴のうち、キャンペーンが開始される前に取得された行動履歴を抽出し、抽出した行動履歴に基づいて、当選者を選定してもよい。かかる処理を行った場合、配信サーバ10は、キャンペーンの内容を意識しない利用者の行動に基づいて、当選者を選定するので、キャンペーンに関連する商品に対し、実際に興味を有する利用者を当選者として選定することができる。
また、上述した例では、配信サーバ10は、応募者の検索ワードや閲覧サイトを示す行動履歴に基づいて、当選者を選択したが、実施形態は、これに限定されるものではない。すなわち、上述した通り、配信サーバ10は、応募者の行動を示す行動履歴であれば、任意の情報を行動履歴として採用することができる。このため、例えば、配信サーバ10は、応募者のポイントカードやクレジットカードの使用履歴、GPSの位置の履歴等に基づいて、何を買ったか、どこへ行ったか、何を見たか等に基づいて、当選者の選定を行ってもよい。
〔4−10.キャンペーンについて〕
上述した例では、配信サーバ10は、キャンペーンにおける当選者を選定する際に、応募者の行動履歴を利用した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、配信サーバ10は、応募者の行動履歴に基づいて、ターゲットとなる応募者を特定し、特定した応募者の集客元となったウェブサイト、広告、記事、ブログ等を特定してもよい。すなわち、配信サーバ10は、応募者の行動履歴に基づいて、質がよい集客元を特定してもよい。
また、上述した実施形態では、配信サーバ10は、キャンペーン情報が掲載されたウェブページを配信し、不動産関係の情報が掲載されたウェブページについては、図示を省略した他のウェブサーバが配信した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、配信サーバ10は、キャンペーン情報が掲載されたウェブページとともに、不動産関係の情報が掲載されたウェブページを配信してもよい。また、配信サーバ10は、不動産関連の情報とともに、キャンペーン情報が配置されたウェブページを配信してもよい。
〔4−11.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図2に示した設定部19、配信部20、取得部21、振分部22、選定部23の機能は、任意の粒度で統合されてもよい。
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
〔4−12.プログラム〕
また、上記してきた実施形態に係る配信サーバ10は、例えば図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、配信サーバ10の機能を実行するコンピュータ1000について説明する。図13は、実施形態に係る配信サーバの機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、およびメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納された選定プログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、係るプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、生成したデータを出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、係るプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る配信サーバ10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされた選定プログラムを実行することにより、制御部13の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部12内のデータ、例えば行動履歴データベース14、カテゴリデータベース15、グループデータベース16、応募者データベース17、配信情報データベース18が格納される。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からこれらのプログラムを取得してもよい。
〔5.効果〕
上述したように、配信サーバ10は、利用者の行動履歴を取得し、取得した行動履歴に基づいて、キャンペーンに対する応募を行った利用者の中から当選者を選定する。このため、配信サーバ10は、アンケート等における応募者の嘘に紛らわされることなく、キャンペーンの目的や、クライアントの要望に沿う応募者を優先的に当選させることができる。
また、配信サーバ10は、取得した行動履歴が所定の条件を満たす利用者を優先的に当選者として選択する。このため、配信サーバ10は、キャンペーンの目的や、クライアントの要望に沿う応募者を優先的に当選させることができる。
また、配信サーバ10は、取得した行動履歴に応じて、応募者を複数のカテゴリに振り分けし、所定の条件を満たすカテゴリに振り分けられた応募者を当選者として選択する。例えば、配信サーバ10は、優先度が高いカテゴリに振り分けられた応募者を当選者として選択する。このため、配信サーバ10は、キャンペーンに関連する商品に強い興味を有する応募者等、所定の条件を満たす応募者を当選させることができる。
また、配信サーバ10は、取得した行動履歴の内容に応じて応募者を優先度が異なる複数のカテゴリに振り分けし、所定の数の利用者が選択されるまで、優先度が高いカテゴリに振り分けられた利用者から順に当選者として選択する。このため、配信サーバ10は、興味が強い順に所定の数の応募者を当選者として選択することができる。
また、配信サーバ10は、選択対象となるカテゴリに振り分けられた利用者の数が所定の数を超える場合は、かかるカテゴリに振り分けられた利用者の中から残りの当選者を抽選で選択する。このため、配信サーバ10は、興味が強い応募者の当選を担保しつつ、適切に所定の数の当選者を選択することができる。
また、配信サーバ10は、複数のカテゴリを異なる優先度が設定された複数のグループに分類し、優先度が高いグループに分類されたカテゴリに振り分けられた利用者から順に当選者として選択する。このため、配信サーバ10は、カテゴリを細かく設定した場合にも、興味が強い当選者を容易に選択することができる。
また、配信サーバ10は、キャンペーン等、応募者の募集に関連する商品に対する興味の強さに応じて優先度が設定された複数のグループにカテゴリを分類する。このため、配信サーバ10は、キャンペーン等に関連する商品に対する興味が強い応募者を当選者として選択することができる。
また、配信サーバ10は、クライアントの要望に応じて優先度が設定された複数のグループにカテゴリを分類する。このため、配信サーバ10は、クライアントの要望に沿う応募者から順に当選者として選択することができる。
また、配信サーバ10は、優先度が高いグループ、または、優先度が低いグループ以外のグループに分類されたカテゴリに振り分けられた利用者を当選者として選択する。このため、配信サーバ10は、ターゲットとすべき応募者、いわゆる潜在層の応募者を容易に当選させることができる。
また、配信サーバ10は、キャンペーンの目的を潜在的に満たす応募者が振り分けられるカテゴリを優先度が高いグループに分類する。例えば、配信サーバ10は、キャンペーンに関連する商品に対して潜在的な興味を有する利用者や、クライアントの要望を潜在的に満たす利用者が振り分けられるカテゴリを優先度が高いグループに分類する。このため、配信サーバ10は、潜在層となる応募者を当選させることができる。
また、配信サーバ10は、グループデータベース16にカテゴリと予め対応付けられたグループへ各カテゴリを分類する。このため、配信サーバ10は、当選者として選択すべき応募者の設定を容易にできる。
また、配信サーバ10は、所定の条件を満たす利用者を選定対象から除外する。このため、配信サーバ10は、当選させる優先度が高いものの、クライアントの要望等で当選対象から除外すべき応募者の当選を回避することができる。
また、配信サーバ10は、行動履歴と応募を行った際に入力したアンケートへの回答とに基づいて、応募者の中から当選者を選定する。このため、配信サーバ10は、キャンペーンの目的や、クライアントの要望に沿う応募者をより高精度に絞り込むことができる。
また、配信サーバ10は、行動履歴に基づいて、アンケートへの回答の信憑性を判定し、判定結果に基づいて、当選者を選定する。このため、配信サーバ10は、当選を目的とした嘘を入力した応募者を当選者から除外することができる。
また、配信サーバ10は、クライアントに対し、応募者が入力したアンケートへの回答と、かかる回答の信憑性とを通知する。このため、配信サーバ10は、販促活動の対象とすべき応募者の判定を容易にすることができる。
また、配信サーバ10は、クライアントに対し、応募者の行動履歴を通知する。このため、配信サーバ10は、応募者の行動履歴に基づいて、応募者の興味や行動に応じたサービスを提供することができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。