JP5963545B2 - 光学素子製造装置及び光学素子製造方法 - Google Patents

光学素子製造装置及び光学素子製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、レンズ等の光学素子に対して研削又は研磨加工を施す光学素子製造装置及び光学素子製造方法に関する。
従来、レンズ等の光学素子に対し、超音波振動により研削又は研磨加工を施す技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術においては、ホーンの先端に装着した球状工具(鋼球)をガラス等の被加工物に当接させ、ホーンによって振動を増幅させた超音波を鋼球に伝達して球状工具を振動させることにより、被加工物に凹球面を形成する。この加工を行っている間、球状工具と被加工物との接触部には、一定量のスラリーが一定の周期でノズル等から供給される。
特開2002−283225号公報
しかしながら、被加工物が外径の小さい微小レンズである場合や、球状工具の径に対する被加工物の径が相対的に小さい場合、球状工具と被加工物との接触部に供給されたスラリーが被加工物上に留まることができず、すぐに被加工物の外周に流れ出てしまう。そのため、加工中、球状工具と被加工物との接触部にスラリーが不足した状態となり、加工効率が低下する等の問題が生じていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、超音波振動を利用した光学素子の研削又は研磨加工において、加工効率の低下を抑制することができる光学素子製造装置及び光学素子製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る光学素子製造装置は、光学素子材料に球状工具を当接させて超音波振動を与えることにより、前記光学素子材料に研削又は研磨加工を施す光学素子製造装置において、前記光学素子材料を保持する光学素子保持手段と、前記光学素子材料の被加工面と前記球状工具との間にスラリーを供給するスラリー供給手段と、前記光学素子材料の外周側面に当接可能なカバーと、前記カバーの上端部が前記光学素子材料の上面よりも上部に突出する位置において、該カバーを前記光学素子材料の外周側面に当接させて支持可能な支持手段と、を備えることを特徴とする。
上記光学素子製造装置は、前記カバーが前記光学素子材料の外周側面に当接した状態と、前記カバーが前記光学素子材料の外周側面から離間した状態とを切換可能に前記カバーを移動させる移動手段をさらに備えることを特徴とする。
上記光学素子製造装置は、前記移動手段を周期的に動作させる制御手段をさらに備えることを特徴とする。
上記光学素子製造装置において、前記制御手段は、前記スラリー供給手段に対し、前記カバーが前記光学素子材料の外周側面に当接している間に前記スラリーを供給させる制御をさらに行うことを特徴とする。
上記光学素子製造装置において、前記カバーは、前記光学素子材料の外周側面の半周を覆う第1のカバー部と、前記第1のカバー部と対向して設けられ、前記光学素子材料の外周側面の残りの半周を覆う第2のカバー部と、を有することを特徴とする。
上記光学素子製造装置において、前記カバーは、外周側に設けられ、自立可能な材料によって形成された第1の部材と、前記第1の部材の内周側に設けられた弾性変形可能な第2の部材と、からなることを特徴とする。
上記光学素子製造装置において、前記カバーの側面に開口が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る光学素子製造方法は、光学素子材料に球状工具を当接させて超音波振動を与えることにより、前記光学素子材料に研削又は研磨加工を施す光学素子製造方法において、前記光学素子材料の外周側面にカバーを、該カバーの上端部が前記光学素子材料の上面よりも上部に突出する位置において当接させることにより、前記光学素子材料の外周側面を囲むカバー配置工程と、前記光学素子材料の上面の被加工面と前記球状工具との間にスラリーを供給するスラリー供給工程と、を含むことを特徴とする。
上記光学素子製造方法は、前記スラリー供給工程から所定時間が経過した後、前記カバーを前記外周側面から離間し、前記スラリーを流出させるスラリー流出工程をさらに含み、前記カバー配置工程と、前記スラリー供給工程と、前記スラリー流出工程とが、所定の時間にわたって周期的に繰り返されることを特徴とする。
本発明によれば、光学素子材料の外周側面に当接するカバーを設けて、スラリーの流出を抑制するので、超音波振動を利用した光学素子の研削又は研磨加工において加工効率の低下を抑制することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る光学素子製造装置の構成例を示す一部断面図である。 図2Aは、図1に示す光学素子製造装置においてカバーを閉じた状態を示す上面図である。 図2Bは、図2Aに示す光学素子製造装置の正面図である。 図3Aは、図1に示す光学素子製造装置においてカバーを開いた状態を示す上面図である。 図3Bは、図3Aに示す光学素子製造装置の正面図である。 図4は、本発明の実施の形態1に係る光学素子製造方法を示すフローチャートである。 図5Aは、本発明の実施の形態1に係る光学素子製造方法を説明する一部断面図である。 図5Bは、本発明の実施の形態1に係る光学素子製造方法を説明する一部断面図である。 図5Cは、本発明の実施の形態1に係る光学素子製造方法を説明する一部断面図である。 図6は、本発明の実施の形態2に係る光学素子製造装置の構成例を示す一部断面図である。 図7は、図6に示すカバーの一部を示す斜視図である。 図8は、本発明の実施の形態3に係る光学素子製造装置の構成例を示す上面図である。 図9は、図8に示すカバーの一部を示す斜視図である。 図10は、図8に示す光学素子製造装置を示す一部断面図である。 図11は、本発明の実施の形態4に係る光学素子製造装置の構成例を示す側面図である。 図12は、本発明の実施の形態4の変形例に係る光学素子製造装置を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、これら実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、各図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。図面は模式的なものであり、各部の寸法の関係や比率は、現実と異なることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る光学素子製造装置の構成例を示す一部断面図である。図1に示すように、本発明の実施の形態1に係る光学素子製造装置1は、超音波振動により光学素子材料10に研削又は研磨加工を施すことにより、凹球面を有する光学素子を製造する装置であり、光学素子材料10を保持する光学素子保持手段としての貼り付け治具11及びレンズ保持台12と、光学素子材料10に当接されて光学素子材料10を研削又は研磨する球状工具13と、該球状工具13に超音波振動を伝達するホーン14と、光学素子材料10と球状工具との接触部にスラリー15を供給するスラリー供給部16と、光学素子材料10の外周側面に当接されてスラリー15を光学素子材料10上に保持することができる開閉可能なカバー17a、17bと、該カバー17a、17bをそれぞれ支持するカバー支持部18a、18bと、カバー支持部18a、18bに設けられたカバー移動部19a、19bと、これらの各部の動作を制御する制御部20とを備える。
光学素子材料10は、例えばガラスレンズ材料であり、円柱状をなしている。光学素子材料10は、一方の底面を貼り付け治具11に接着剤等により固定されている。貼り付け治具11は、レンズ保持台12に設けられた固定チャック12aを介して、レンズ保持台12に対して着脱可能に取り付けられる。
レンズ保持台12には、該レンズ保持台12を図の上下方向に移動させる駆動装置(図示せず)が設けられている。レンズ保持台12は、この駆動装置により、光学素子材料10に対する加工量(研削又は研磨された厚さ)に応じ、球状工具13及びホーン14に対して上方に移動させられる。これにより、光学素子材料10の被加工面10aが常に球状工具13の表面に当接して押圧される状態が維持される。
球状工具13は、例えばスチールによって形成された所謂鋼球である。ホーン14は、超音波発生装置(図示せず)が発生する超音波を増幅して球状工具13に伝達し、球状工具13を振動させる。この振動により、球状工具13が当接する光学素子材料10の被加工面10aが、凹球面状に加工される。
スラリー供給部16は、スラリー15を貯蔵するタンク16aと、タンク16aからスラリー15を吸引するポンプ16bと、ポンプ16bが吸引したスラリーを球状工具13の近傍に向けて供給するノズル16cとを有する。これらの各装置は、スラリー15が流通可能なパイプ16dを介して接続されている。また、ポンプ16bには、制御部20の制御の下で動作する電動式の吸引機構(図示せず)が設けられている。
図2Aは、光学素子製造装置1においてカバー17a、17bを閉じた状態を示す上面図であり、図2Bは、光学素子製造装置1の正面図である。なお、図1は、図2AのA−Aにおける断面を示している。また、図3Aは、光学素子製造装置1において、カバー17a、17bを開いた状態を示す上面図であり、図3Bは、同正面図である。なお、図2A及び図3Aにおいては、球状工具13、ホーン14、スラリー供給部16、及び制御部20の記載を省略している。
各カバー17a、17bは、円筒を軸に沿って2分割した形状をなしている。また、各カバー17a、17bの内周側面は、光学素子材料10の外周側面10bと同程度の曲率を有している。これらのカバー17a、17bは、互いに対向する向きに配置されており、図2Aに示すように、側面の端面同士を接触させると、光学素子材料10の径と略同一の内径を有するリング形状をなす。このようなカバー17a、17bは、例えばシリコーン(シリコン樹脂)によって形成されている。
カバー支持部18a、18bは、カバー17a、17bの上端が光学素子材料10の上面10cから突出した位置となるように、カバー17a、17bをそれぞれ支持する。カバー支持部18a、18bには図示しない位置調節機構が設けられており、光学素子材料10の厚さ(円柱の高さ)に応じて、カバー17a、17bを支持する位置(レンズ保持台12の上面からの高さ)を調節することができる。
カバー移動部19a、19bは、カバー支持部18a、18bの軸に沿って該カバー支持部18a、18bを移動させることにより、カバー17a、17bが閉じた状態(図2A及び図2B参照)と、カバー17a、17bが開いた状態(図3A及び図3B参照)とを切り替える。カバー17a、17bを閉じた状態では、カバー17a、17bの内周側面が光学素子材料10の外周側面10bに密着する。一方、カバー17a、17bが開いた状態では、カバー17a、17bの端面同士の間に隙間が生じると共に、各カバー17a、17bが光学素子材料10から離間して、光学素子材料10の外周側面10bとの間に隙間が生じる。また、カバー移動部19a、19bには、制御部20の制御の下で動作する電動の駆動機構(図示せず)が設けられている。
制御部20は、例えば、パーソナルコンピュータ等の汎用のコンピュータによって実現され、所定の制御プログラムをCPU等のハードウェアに読み込むことにより、光学素子製造装置1の各部に対する制御を行う。具体的には、制御部20は、周期的にポンプ16bを動作させることにより、光学素子材料10上にスラリー15を供給させると共に、スラリー15を供給周期と連動して、カバー移動部19a、19bによるカバー17a、17bの開閉を制御する。
次に、本発明の実施の形態1に係る光学素子製造方法について説明する。図4は、実施の形態1に係る光学素子製造方法を示すフローチャートである。また、図5A〜図5Cは、実施の形態1に係る光学素子製造方法を説明する一部断面図である。なお、図5A〜図5Cにおいては、図1の光学素子製造装置1を側方(図1の左方向)から見た状態を示している。
まず、工程S1において、ユーザは、加工対象である光学素子材料10の高さに合わせてカバー17a、17bの高さを調節する。この際、カバー17a、17bは、閉じた状態にしておく(図2A及び図2B参照)。
続く工程S2において、ユーザは、図5Aに示すように、光学素子材料10を光学素子製造装置1にセットする。詳細には、例えば熱可塑性の接着剤を用いて光学素子材料10を貼り付け治具11に貼り付け、貼り付け治具11を固定チャック12aに固定する。
工程S3において、ユーザは、ホーン14の先端に球状工具13を装着し、光学素子材料10の被加工面10aに当て付ける。その後、ユーザは、光学素子製造装置1の動作をスタートさせる。
工程S4において、制御部20は、ポンプ16bを作動させ、ノズル16cから光学素子材料10の上面に向かって所定量のスラリー15を供給させる。このとき、図5Bに示すように、スラリー15は、光学素子材料10を囲むカバー17a、17bにより、光学素子材料10の上面に溜められる。
工程S5において、光学素子製造装置1は、光学素子材料の加工を開始する。即ち、図示しない超音波発生装置を作動させ、ホーン14を介して球状工具13を振動させると共に、図示しない駆動装置によりレンズ保持台12を上方に移動させ、光学素子材料10を球状工具13に押し当てる。この球状工具13の振動により、光学素子材料10の被加工面10aが凸球面状に研削又は研磨される。
工程S6において、制御部20は、スラリー15の供給を前回行ってから所定時間が経過したか否かを判定する。所定時間が経過していない場合(工程6:No)、制御部20は、加工を継続しながら所定時間が経過するまで待機する(工程S7)。
一方、所定時間が経過した場合(工程S6:Yes)、制御部20は、図5Cに示すように、カバー移動部19a、19bを作動させてカバー17a、17bを開き(図3A及び図3B参照)、光学素子材料10の上面に溜まっている使用済みのスラリー15を流出させる(工程S8)。
工程S9において、制御部20は、再びカバー移動部19a、19bを作動させて、カバー17a、17bを閉じる(図2A及び図2B参照)。
続く工程S10において、制御部20はポンプ16bを作動させ、ノズル16cから所定量の新たなスラリー15を光学素子材料10の上面に供給させる。
工程S11において、制御部20は、光学素子材料10に対する加工を開始してから、予め設定された所定の加工時間が経過したか否かを判定する。或いは、制御部20は、加工時間を判定する代わりに、光学素子材料10の加工量に対応するレンズ保持台12の移動量(高さ方向の変位)が、予め設定された所定量に至ったか否か判定を行っても良い。
未だ加工時間が経過していないと判定された場合(工程S11:No)、光学素子製造装置1の動作は工程S6に戻る。一方、加工時間が経過した場合(工程S11:Yes)、光学素子製造装置1は、光学素子材料10に対する加工を終了する(工程S12)。即ち、図示しない超音波発生装置を停止させ、カバー17a、17bを開いてスラリー15を流出させる。そして、レンズ保持台12を下方に移動させる。
工程S13において、ユーザは、ホーン14を退避させて球状工具13を取り外す。
さらに、工程S14において、ユーザは、固定チャック12aを解除して貼り付け治具11をレンズ保持台12から取り外し、接着剤を加熱して溶融させ、光学素子材料10を取り外す。それにより、凹球面が形成された光学素子が得られる。
以上説明したように、実施の形態1によれば、カバー17a、17bにより光学素子材料10の周囲を覆うので、供給されたスラリー15を光学素子材料10の上面に保持することができる。それにより、球状工具13と被加工面10aとの間にスラリー15が十分に存在する状態が維持されるので、安定した加工を行うことができ、加工効率の低下を抑制することが可能となる。
また、実施の形態1によれば、カバー17a、17bの開閉及びスラリー15の供給を所定の間隔で行うことにより、定期的にスラリー15を交換するので、被加工面10aを新しいスラリー15で満たした状態で加工を続けることができる。従って、光学素子材料10に対する研削又は研磨を促進して、加工効率を向上させることが可能となる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
図6は、本発明の実施の形態2に係る光学素子製造装置の構成例を示す一部断面図である。図6に示すように、実施の形態2に係る光学素子製造装置2は、図1に示す光学素子製造装置1に対し、カバー17a、17bの代わりに、各々が互いに異なる2種の素材からなるカバー30a、30bを備える。これらのカバー30a、30b以外の光学素子製造装置2の各部の構成については、実施の形態1と同様である。なお、図6においては、球状工具13、ホーン14、スラリー供給部16、及び制御部20の記載を省略している。
図7は、各カバー30a、30bの一部を示す斜視図である。各カバー30a、30bは、外壁部31と、外壁部31の内周面に設けられた緩衝部32とを有する。外壁部31は、例えば硬質プラスチックのように弾性変形し難い、自立可能な樹脂材料によって形成され、円筒を軸に沿って2分割した形状をなしている。この外壁部31の内周側面は、光学素子材料10の外周側面10bよりも若干大きな曲率を有している。一方、緩衝部32は、例えばシリコーンのように、柔軟で弾性変形し易い(弾性変形可能な)樹脂材料によって形成され、外壁部31の内周の全面に貼り付けられている。
図6に示すように、カバー30a、30bを光学素子材料10の外周側面10bに当接させ、光学素子材料10の内周方向に押圧すると、緩衝部32が弾性変形して、外周側面10bに密着する。
このような実施の形態2によれば、外壁部31を設けることにより、カバー30a、30bの高さを高くしても自立させておくことができ、多量のスラリー15を光学素子材料10の上面に保持しておくことが可能となる。また、カバー30a、30bの内周面に緩衝部32を設けることにより、カバー30a、30bを開閉する際に、光学素子材料10の外周側面10bに対する衝撃を和らげ、傷等の発生を抑制することができる。さらに、外周側面10bとカバー30a、30bとの間の密着性を高めて、外周側面10bからのスラリーの漏れを確実に防ぐことが可能となる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
図8は、本発明の実施の形態3に係る光学素子製造装置の構成例を示す上面図である。図8に示すように、実施の形態3に係る光学素子製造装置3は、図3Aに示す光学素子製造装置1に対し、カバー17a、17bの代わりに、カバー40a、40bを備える。なお、カバー40a、40b以外の光学素子製造装置3の各部の構成については、実施の形態1と同様である。なお、図8においては、球状工具13、ホーン14、スラリー供給部16、及び制御部20の記載を省略している。
図9は、各カバー40a、40bの一部を示す斜視図である。各カバー40a、40bは、外壁部41と、外壁部41の内周側の底部に設けられた薄板状の内底部42とを有する。外壁部41は、円筒を軸に沿って2分割した形状をなし、例えば硬質プラスチックのように弾性変形し難い、自立可能な樹脂材料によって形成されている。この外壁部41の内周側面は、光学素子材料10の外周側面10bよりも若干大きな曲率を有している。一方、内底部42は、例えば、シート状のシリコーンのように、柔軟で弾性変形し易い(弾性変形可能な)樹脂材料によって形成されている。図8に示すように、内底部42の幅(径方向の長さ)は、各カバー40a、40bの端部において短く、中央部において長くなっている。
図10は、光学素子製造装置3の一部断面図であり、光学素子材料10の周囲に装着したカバー40a、40bを閉じた状態を示している。図10に示すように、カバー40a、40bの内底部42を光学素子材料10の外周側面10bに当接させ、光学素子材料10の内周方向に押圧すると、内底部42が弾性変形して、外周側面10bに密着する。この場合、スラリー15は、光学素子材料10の側面周囲及び上面に保持される。
このような実施の形態3によれば、カバー40a、40bのうち、光学素子材料10の外周側面10bに直接接触するのは内底部42のみであるので、カバー40a、40bを開閉する際やカバー40a、40bを閉じている間、外周側面10bにおける傷等の発生を抑制することができる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について説明する。
図11は、本発明の実施の形態4に係る光学素子製造装置の構成例を示す側面図である。図11に示すように、実施の形態4に係る光学素子製造装置4は、図2Aに示す光学素子製造装置1に対し、カバー17a、17bの代わりに、カバー50a、50bを備える。なお、カバー50a、50b以外の光学素子製造装置4の各部の構成については、実施の形態1と同様である。なお、図11においては、球状工具13、ホーン14、スラリー供給部16、及び制御部20の記載を省略している。
各カバー50a、50bは、円筒を軸に沿って2分割し、且つ、分割した端部をコの字に切り欠いた形状をなしている。カバー50a、50bの端面同士を接続すると、これらの切り欠き部51a、51bにより、側面の一部に開口51が形成される。このようなカバー50a、50bは、例えばシリコーン(シリコン樹脂)によって形成されている。
光学素子製造装置4において、カバー50a、50bは、開口51の上端52が光学素子材料10の上面10cよりも高くなる位置に調整されて配置される。それにより、開口51の一部の領域が、カバー50a、50bの内部領域と外部領域とを連通する貫通孔53となる。このような光学素子製造装置4において、光学素子材料10の上面にスラリーを供給すると、光学素子材料10の上面10cとカバー50a、50bの上端との間の領域にスラリーが溜められると共に、貫通孔53からスラリーが少しずつ流出する。それにより、カバー50a、50bの内部にスラリーが少しずつ新しいスラリーに交換される。
このような実施の形態4によれば、カバー50a、50bを機械的に移動させることなく、スラリーの保持と交換とを同時に行うことが可能となる。
(変形例)
次に、本発明の実施の形態4の変形例について説明する。
図12は、実施の形態4の変形例に係る光学素子製造装置の構成例を示す側面図である。図12に示すように、本変形例に係る光学素子製造装置5は、図11に示すカバー50a、50bの代わりに、開口の位置を上方にずらしたカバー60a、60bを備える。なお、カバー60a、60b以外の光学素子製造装置5の各部の構成については、実施の形態4と同様である。
光学素子製造装置5において、カバー60a、60bは、開口61の下端62が光学素子材料10の上面10cよりも高くなる位置に調整されて配置される。それにより、光学素子材料10の上面にスラリー15を供給した際に、該上面10cと開口61の下端面62との間に、スラリーを保持する深さdの領域が確保される。また、スラリーの量が深さdを超えた場合には、開口61からスラリーが流出するので、カバー60a、60bを機械的に移動させることなくスラリーを交換することも可能となる。
以上説明した実施の形態1〜4及び変形例は、本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。また、本発明は、各実施の形態1〜4及び変形例にその変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成できる。本発明は、仕様等に応じて種々変形することが可能であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施の形態が可能である。
1〜5 光学素子製造装置
10 光学素子材料
10a 被加工面
10b 外周側面
10c 上面
11 貼り付け治具
12 レンズ保持台
12a 固定チャック
13 球状工具
14 ホーン
15 スラリー
16 スラリー供給部
16a タンク
16b ポンプ
16c ノズル
16d パイプ
17a、17b、30a、30b、40a、40b、50a、50b、60a、60b
カバー
18a、18b カバー支持部
19a、19b カバー移動部
20 制御部
31、41 外壁部
32 緩衝部
42 内底部
51、61 開口
51a、51b 切り欠き部
52 上端
53 貫通孔
62 下端

Claims (7)

  1. 光学素子材料に球状工具を当接させて超音波振動を与えることにより、前記光学素子材料に研削又は研磨加工を施す光学素子製造装置において、
    前記光学素子材料を保持する光学素子保持手段と、
    前記光学素子材料の被加工面と前記球状工具との間にスラリーを供給するスラリー供給手段と、
    前記光学素子材料の外周側面に当接可能なカバーと、
    前記カバーの上端部が前記光学素子材料の上面よりも上部に突出する位置において、該カバーを前記光学素子材料の外周側面に当接させて支持可能な支持手段と、
    前記カバーが前記光学素子材料の外周側面に当接した状態と、前記カバーが前記光学素子材料の外周側面から離間した状態とを切換可能に前記カバーを移動させる移動手段と、
    を備えることを特徴とする光学素子製造装置。
  2. 前記移動手段を周期的に動作させる制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の光学素子製造装置。
  3. 前記制御手段は、前記スラリー供給手段に対し、前記カバーが前記光学素子材料の外周側面に当接している間に前記スラリーを供給させる制御をさらに行うことを特徴とする請求項に記載の光学素子製造装置。
  4. 前記カバーは、
    前記光学素子材料の外周側面の半周を覆う第1のカバー部と、
    前記第1のカバー部と対向して設けられ、前記光学素子材料の外周側面の残りの半周を覆う第2のカバー部と、
    を有することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の光学素子製造装置。
  5. 前記カバーは、
    外周側に設けられ、自立可能な材料によって形成された第1の部材と、
    前記第1の部材の内周側に設けられた弾性変形可能な第2の部材と、
    からなることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の光学素子製造装置。
  6. 前記カバーの側面に開口が設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の光学素子製造装置。
  7. 光学素子材料に球状工具を当接させて超音波振動を与えることにより、前記光学素子材料に研削又は研磨加工を施す光学素子製造方法において、
    前記光学素子材料の外周側面にカバーを、該カバーの上端部が前記光学素子材料の上面よりも上部に突出する位置において当接させることにより、前記光学素子材料の外周側面を囲むカバー配置工程と、
    前記光学素子材料の上面の被加工面と前記球状工具との間にスラリーを供給するスラリー供給工程と、
    前記スラリー供給工程から所定時間が経過した後、前記カバーを前記外周側面から離間し、前記スラリーを流出させるスラリー流出工程と、
    を含み、
    前記カバー配置工程と、前記スラリー供給工程と、前記スラリー流出工程とが、所定の時間にわたって周期的に繰り返されることを特徴とする光学素子製造方法。
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