JP5959593B2 - 地下水パイプ打込み設置装置 - Google Patents

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Description

この発明は、地下水汲み上げ用の地下水パイプを地上から地下に打込んで設置する、地下水パイプ打込み設置装置に関するものである。
上水道設備の整っていない地域では、生活用水を日常的に入手することは困難を極める。例えば、清水の流れる川からパイプを必要箇所まで設置したり、大規模な掘削工事により井戸を設置する必要があった。一方、近年では、地上から地下水汲み上げ用のパイプ(以下、地下水パイプと称する)を地下の水脈まで打ち込み、この地下水パイプにより地下水を汲み上げるようにした地下水パイプ打込み井戸が普及している。
地下水パイプ打込み井戸を設置するには、地下水パイプを地上から地下に打込むことが必要であるが、地下水パイプを地上から地下数メートルまで手動で打込むことは殆んど不可能である。そこで、従来、エンジン式のハンマー、若しくは電動式のハンマーを利用して地下水パイプを地上から地下に打込むようにした、いわゆる地下水パイプ打込み設置装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開平8−209697号公報
従来の地下水パイプ打込み設置装置は、地下水パイプを打込むための電動ハンマーと、このハンマーを地上数メートルの高さに設置するための櫓装置、電動ハンマーに電力を供給するための電源装置、地下水パイプを地下に打込んだ後に地下水パイプから砂や泥等を排出するためのポンプ装置等の主要な装置が個々に存在しており、地下水パイプ打込み井戸を設置する現場にこれらの主要な装置を運び、これ等の装置を地下水パイプ打込み設置装置として組み上げる必要があった。従って、地下水パイプ打込み井戸を設置する工事毎に、多くの装置や部品を組み合わせて地下水パイプ打込み設置装置を組み上げねばならず、地下水パイプ打込み井戸の設置に多くの労力と時間を必要とするという課題があった。
この発明は、従来の装置に於ける前述のような課題を解決するためになされたものであり、地下水パイプを容易に設置することができる地下水パイプ打込み設置装置を提供することを目的とする。
この発明による地下水パイプ打込み設置装置は、
地下水を導出する地下水パイプを地上から地下に打込むようにした地下水パイプ打込み設置装置であって、
走行可能に構成された台車と、
前記台車に載置されるハンマー部と、
前記台車に搭載されたポンプ部と、
前記台車に搭載され、前記ハンマー部を吊下げるための吊下げ支柱体を備えた吊下げ機構部と、
を備え、
前記吊下げ機構部は、
前記吊下げ支柱体の長さ方向が垂直に延びる起立位置と、前記吊下げ支柱体の長さ方向が垂直に対して所定の角度で延びる倒置位置とのうちの、一方から他方へ切り替え可能に構成されており、前記台車を搬送するときには前記倒置位置で前記台車に搭載され、前記地下水パイプを地上から地下に打込むときには前記起立位置で前記台車に搭載され、
前記ハンマー部は、
前記台車を搬送するときには前記台車の所定位置に積載され、前記地下水パイプを地上から地下に打込むときには前記起立位置にある前記吊下げ機構部により吊下げられて前記地下水パイプを前記地上から地下に打込むように構成され
前記ポンプ部は、
ポンプ駆動用電動機と、前記ポンプ駆動用電動機により駆動されて回転する回転駆動体と、内部にシリンダを備えたポンプ本体と、前記回転駆動体に一端部が回動自在に連結されたロッドと、前記ロッドにより駆動されてシリンダの内部を往復運動するピストンとを備え、地下に打込まれた前記地下水パイプに連結されて前記地下水パイプから地下水と共に土砂を前記地下水パイプの外部に排出させるように構成され
前記ピストンは、前記シリンダの軸方向の一端部側で前記ロッドの他端部に連結され、
前記ポンプ本体は、前記シリンダの軸方向の他端部側で前記台車に回動自在に支持されている、
ことを特徴とするものである。
この発明による地下水パイプ打込み設置装置は、走行可能に構成された台車と、前記台車に載置されるハンマー部と、前記台車に搭載されたポンプ部と、前記台車に搭載され、前記ハンマー部を吊下げるための吊下げ支柱体を備えた吊下げ機構部とを備え、前記吊下げ機構部は、前記吊下げ支柱体の長さ方向が垂直に延びる起立位置と、前記吊下げ支柱体の長さ方向が垂直に対して所定の角度で延びる倒置位置とのうちの、一方から他方へ切り替え可能に構成されており、前記台車を搬送するときには前記倒置位置で前記台車に搭載され、前記地下水パイプを地上から地下に打込むときには前記起立位置で前記台車に搭載され、前記ハンマー部は、前記台車を搬送するときには前記台車の所定位置に積載され、前記地下水パイプを地上から地下に打込むときには前記起立位置にある前記吊下げ機構部により吊下げられて前記地下水パイプを前記地上から地下に打込むように構成され、前記ポンプ部は、ポンプ駆動用電動機と、前記ポンプ駆動用電動機により駆動されて回転する回転駆動体と、内部にシリンダを備えたポンプ本体と、前記回転駆動体に一端部が回動自在に連結されたロッドと、前記ロッドにより駆動されてシリンダの内部を往復運動するピストンとを備え、地下に打込まれた前記地下水パイプに連結されて前記地下水パイプから地下水と共に土砂を前記地下水パイプの外部に排出させるように構成され、前記ピストンは、前記シリンダの軸方向の一端部側で前記ロッドの他端部に連結され、前記ポンプ本体は、前記シリンダの軸方向の他端部側で前記台車に回動自在に支持されている、ように構成されているので、地下水パイプ打込み井戸を設置する工事毎に、多くの装置や部品を組み合わせて地下水パイプ打込み設置装置を組み上げる必要がなく、容易に地下水パイプ打込み井戸を設置することができる。
この発明の実施の形態1による地下水パイプ打込み設置装置の正面図である。 この発明の実施の形態1による地下水パイプ打込み設置装置の側面図である。 この発明の実施の形態1による地下水パイプ打込み設置装置に於ける、地下水パイプの打込み動作時の状態を示す説明図である。 この発明の実施の形態1による地下水パイプ打込み設置装置に於ける、地下水パイプ打込み後の動作状態を示す説明図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1による地下水パイプ打込み設置装置について、図に基づいて説明する。図1は、この発明の実施の形態1による地下水パイプ打込み設置装置の正面図、図2は、この発明の実施の形態1による地下水パイプ打込み設置装置の側面図である。図1及び図2に於いて、地下水パイプ打込み設置装置100の台車1は、一対の無限軌道部21、22を備えている。無限軌道部21、22は、台車1に搭載されたエンジン3により駆動される。発電機4は、エンジン3の近傍で台車1に搭載されており、エンジン3により駆動されて発電する。エンジン3と発電機4は、収納枠体5の内部に収納されている。エンジン3の出力制御や、無限軌道部21、22の変速制御、台車1の推進方向の制御等は、操作ハンドル31、32により行われる。
台車1に搭載されたポンプ部40は、ポンプ駆動用電動機41と、ポンプ駆動用電動機41によりベルト48を介して駆動されて回転する回転駆動体42と、内部にシリンダを備えたポンプ本体43と、回転駆動体42に一端部441が回動自在に連結されたロッド44と、ロッド44により駆動されてシリンダの内部を往復運動するピストン(図示せず)と、ピストンにより吸い出された地下水を吐出するポンプ吐出口部45を備えている。ピストンは、シリンダの軸方向の一端部側でロッドの他端部に連結されている。ポンプ本体43は、シリンダの軸方向の他端部431側で、ポンプ支持軸46を介して台車1に固定されたポンプ支持体47に回動自在に支持されている。
ポンプ本体43に設けられているピストンは、回転駆動体42の回転に基づいて駆動されるロッド44によりシリンダの内部を往復運動するように駆動されるが、ロッド44の一端部441が回転駆動体42の回転に伴って円弧運動を行なうので、シリンダの軸方向が例えば垂直方向に固定されているとすると、ロッド44の他端部に連結されたピストンはシリンダの軸方向に対してずれた方向に駆動力が与えられ、ピストンがシリンダ内で円滑な往復運動の障害になることがあり得る。
しかし、この発明の実施の形態1による地下水パイプ打込み設置装置では、ポンプ本体43はシリンダの軸方向の他端部側で回動自在にポンプ支持軸46によりポンプ支持体47に支持されているので、ロッド44の動作に応じてポンプ本体43がポンプ支持軸46を支点として振り子運動を行ない、ピストンは常にシリンダ内部を円滑に往復運動することができる。
吊下げ機構部50は、吊下げ支柱体51と、吊下げ支柱体51の長さ方向の一端部511に固定された吊下げ保持体52とを備える。吊下げ保持体52は、吊下げ支柱体51の長さ方向に対して直交する方向に張り出すように構成されており、補強部材53、54により補強されて吊下げ支柱体51の一端部511に固定されている。吊下げ支柱体51は、その長さ方向の一端部511と他端部512との間が、支柱体支持軸7により台車1に固定された支柱体支持部材6に回動自在に支持されている。
吊下げ機構部50の吊下げ支柱体51は、支柱体支持軸7により回動自在に支柱体支持部材6に支持されている。吊下げ機構部50は、吊下げ支柱体51が支柱体支持軸7を中心として回動することにより、吊下げ支柱体51の長さ方向が垂直に延びて起立する起立位置と、吊下げ支柱体51の長さ方向が垂直に対して所定の角度で延びて倒置する倒置位置(図1、及び図2に示す設置位置)とのうち、一方から他方へ切り替え可能に構成されている。吊下げ機構部50は、台車1を搬送するときには、図1及び図2に示す倒置位置で台車1に搭載され、地下水パイプを地上から地下に打込むときには、起立位置で台車に搭載さる。
吊下げ支柱体51は、その長さ方向に伸縮可能に構成されていてもよく、その場合には、地下水パイプの打込み時に必要に応じて吊下げ支柱体51の長さを調整することで、より効率的に地下水パイプの打込み作業を行なうことができ、又、作業終了時には吊下げ支柱体の長さを短くすることでコンパクトに台車1に搭載することができる。
ハンマー部80は、地下水パイプの打込み作業以外のときは、図1及び図2に示すようにその長さ方向が水平方向に対してやや傾斜した角度で台車1に載置されている。ハンマー部80は、箱体81の内部に収納されたハンマー駆動用電動機(図示せず)と、箱体81の内部に収納され、ハンマー駆動用電動機により回転駆動されるフライホィール(図示せず)と、フライホィールに連結され地下水パイプに打込み力を与えるハンマー軸体(図示せず)と、ハンマー軸体を収納する筒体82と、ハンマー軸体の軸方向端部に固定されたウェイト部材83と、地下水パイプの打込み時に地下水パイプの位置を規制するガイド軸と84とを備えている。
ハンマー部80は、ハンマー駆動用電動機により駆動されるフレイホィールの回転により、ハンマー軸体がその軸方向に往復運動することで、ハンマー軸体の先端部に当接された地下水パイプに打込み力を与えて、地下水パイプを地下に打ち込む動作を行なう。
台車1に設けられた台車機構体9の壁面には、後述する砂止めクリーナ10が着脱可能に装着されている。砂止めクリーナ10は、地下水パイプの打込み後に、地下水パイプとポンプ部40との間にホース部材を介して接続され、地下水パイプから汲みあげる地下水に含まれている土砂が電動ポンプ部8に吸い込まれるのを防止する。又、台車機構体9には、制御箱11が固定されている。この制御箱11は、ポンプ駆動用電動機41とハンマー駆動用電動機に供給する電力の制御等を行なう。
以上のように構成されたこの発明の実施の形態1による地下水パイプ打込み設置装置100は、図1及び図2に示すように、吊下げ機構部50を起立位置に固定した状態で、地下水パイプの打込み現場へ搬送され、或いは保管場所に保管される。地下水パイプ打込み設置装置100は、エンジン3と無限軌道部21、22を備えているので、自走して移動することができる。又、搬送用自動車、例えば軽トラック等の荷台に搭載して所定の場所へ移動することもできる。
例えば、軽トラックの荷台に地下水パイプ打込み設置装置100を搭載して移動する場合、吊下げ機構部50は前述の図1及び図2に示す倒置位置で台車1に固定され、その吊下げ支柱体51の他端部512側が軽トラックの運転台の屋根の上に配置されることになる。従って、軽トラックの荷台に地下水パイプ打込み設置装置100を極めて安定した形で搭載して移動することができる。
次に、以上のように構成されたこの発明の実施の形態1による地下水パイプ打込み設置装置100の動作について説明する。図3は、この発明の実施の形態1による地下水パイプ打込み設置装置に於ける、地下水パイプの打込み動作時の状態を示す説明図である。図3に示すように、吊下げ機構部50は、図1及び図2に示す倒置位置から起立位置に切り替えて台車1に設置される。即ち、吊下げ機構部50の吊下げ支柱体51は、支柱体支持軸7を支点として図1及び図2に示す倒置位置から90度回転して垂直に起立する起立位置に切り替えられて支柱体支持部材6に固定される。
ハンマー部80は、ハンマー駆動用電動機及びフライホィールを収納した箱体81側が上部に位置するように、ワイヤロープ12により起立位置にある吊下げ機構部50の吊下げ保持体52から防振装置120を介して吊下げられる。このとき、吊下げ保持体52に装着した手動ウィンチ若しくは電動ウィンチ(図示せず)により、図1及び図2に示した状態で台車1に載置されているハンマー部80が、ワイヤロープ121を介して徐々に吊下げ機構部50の吊下げ保持体52側に引き上げられ、最終的に図3に示す状態で吊下げ保持体52から吊下げられる。吊下げられたハンマー部80の地上からの高さは、任意に設定可能である。
図3に示すように、地下水パイプ13は、地面14に垂直に起立され、その上端部がハンマー部80に於けるハンマー軸体の下端部に当接される。このときハンマー部80のガイド軸84(図1参照)が地下水パイプ13の上端部の内部に挿入される。地下水パイプ13は、ハンマー部80のガイド軸84にガイドされ、地面14に垂直に起立した状態に規制される。
地下水パイプ13は、ハンマー駆動用電動機により駆動されるフレイホィールの回転に基づいて軸方向に往復運動するハンマー軸体の下端部により、垂直方向の打込み力が与えられて地下に垂直に打込まれる。初回に地下に打込まれる地下水パイプ13は、下端部が円錐形に尖った形状に形成されており、地下への打込みが容易になるように形成されている。地下水パイプ13は、下端部から約500[mm]の範囲に地下水を吸い込むためのスリット131が複数個形成されている。尚、スリット131に代えて貫通穴としてもよく、或いはスリットと貫通穴を混在させても良い。
初回に地下に打込まれる地下水パイプ13は、例えば全長が約3,000[mm]であり、この地下水パイプ13のみでは地下の水脈に到達できない場合が多い。従って、必要に応じて地下水パイプを順次継ぎ足しながら地下に打込んで行き、初回に打込まれた地下水パイプ13の下端部を地下の水脈に到達させる。
図4は、この発明の実施の形態1による地下水パイプ打込み設置装置に於ける、地下水パイプ打込み後の動作状態を示す説明図である。図4に示すように、地下水パイプ13の下端部を地下の水脈15に到達するまで打ち込んだ後は、吊下げ機構部50の吊下げ支柱体51は起立位置から倒置位置に切り替えられて台車1の支柱体支持部材6に固定される。又、ハンマー部80は図4に示すように、台車1に載置される。尚、地下水パイプ打込み設置の全体作業が終了して地下水パイプ打込み設置装置100を保管場所等へ搬送する時点まで、吊下げ支柱体51を起立位置のままにしておいてもよい。
地下水パイプ13の地下への打込みが完了すれば、図4に示すように、地下水パイプ13の上端部に地下水パイプ取水部16が装着される。そして台車1から取外された砂止めクリーナ10は、ホース17を介して地下水パイプ13に装着された地下水パイプ取水部16に接続され、ホース118を介してポンプ部40のポンプ取水部49に接続される。
その後、ポンプ駆動用電動機41を動作させて回転駆動体42を回転させ、ロッド44を介してポンプ部40のピストンを駆動する。このとき、前述したように、ポンプ本体43に設けられているピストンは、回転駆動体42の回転に基づいて駆動されるロッド44によりシリンダの内部を往復運動するように駆動されるが、ロッド44の一端部441が回転駆動体42の回転に伴って円弧運動を行なうので、シリンダの軸方向が例えば垂直方向に固定されているとすると、ロッド44の他端部に連結されたピストンはシリンダの軸方向に対してずれた方向に駆動力が与えられ、ピストンがシリンダ内で円滑な往復運動ができなくなる恐れがある。
しかし、この発明の実施の形態1による地下水パイプ打込み設置装置では、ポンプ本体43はシリンダの軸方向の他端部側で回動自在にポンプ支持軸46によりポンプ支持体47に支持されているので、ロッド44の動作に応じてポンプ本体43がポンプ支持軸46を支点として垂直線Cの両側に所定の角度位置A、Bの範囲で振り子運動を行ない、ピストンは常にシリンダ内部を円滑に往復運動することができる。
ポンプ部40の動作により、地下水パイプ13の下端部のスリット131から地下水が土砂と共に地下水パイプ13に吸い込まれ、地下水パイプ取水部16、及びホース17を介して砂止めクリーナ10に至る。ここで、地下水に含まれる土砂は砂止めクリーナに阻止され、地下水のみがホース18を介してポンプ取水部49からシリンダ内に吸い込まれ、ポンプ吐出口部45から吐出される。このようにして地下水パイプからの地下水の初期の浄化が完了すると、地下水パイプ取水部16からホース17を取り外し、地下水パイプの設置が完了する。
砂止めクリーナ10は、地下水パイプ設置完了後、ホース17、18から取外され、図1に示すように台車1の台車機構体9に保持される。
この発明の実施の形態1による地下水パイプ打込み設置装置によれば、地下水パイプ打込み井戸を設置する工事毎に、多くの装置や部品を組み合わせて地下水パイプ打込み設置装置を組み上げる必要がなく、容易に地下水パイプ打込み井戸を設置することができる。又、ポンプ本体はシリンダの軸方向の他端部側で回動自在にポンプ支持軸46によりポンプ支持体に支持されているので、ロッドの動作に応じてポンプ本体がポンプ支持軸を支点として垂直線の両側に所定の角度位置の範囲で振り子運動を行ない、ピストンは常にシリンダ内部を円滑に往復運動することができる。
以上述べたこの発明の実施の形態1による地下水パイプ打込み設置装置は、下記の発明を具体化したものである。
(1)地下水を導出する地下水パイプを地上から地下に打込むようにした地下水パイプ打込み設置装置であって、
走行可能に構成された台車と、
前記台車に載置されるハンマー部と、
前記台車に搭載されたポンプ部と、
前記台車に搭載され、前記ハンマー部を吊下げるための吊下げ支柱体を備えた吊下げ機構部と、
を備え、
前記吊下げ機構部は、
前記吊下げ支柱体の長さ方向が垂直に延びる起立位置と、前記吊下げ支柱体の長さ方向が垂直に対して所定の角度で延びる倒置位置とのうちの、一方から他方へ切り替え可能に構成されており、前記台車を搬送するときには前記倒置位置で前記台車に搭載され、前記地下水パイプを地上から地下に打込むときには前記起立位置で前記台車に搭載され、
前記ハンマー部は、 前記台車を搬送するときには前記台車の所定位置に積載され、前記地下水パイプを地上から地下に打込むときには前記起立位置にある前記吊下げ機構部により吊下げられて前記地下水パイプを前記地上から地下に打込むように構成され
前記ポンプ部は、
ポンプ駆動用電動機と、前記ポンプ駆動用電動機により駆動されて回転する回転駆動体と、内部にシリンダを備えたポンプ本体と、前記回転駆動体に一端部が回動自在に連結されたロッドと、前記ロッドにより駆動されてシリンダの内部を往復運動するピストンとを備え、地下に打込まれた前記地下水パイプに連結されて前記地下水パイプから地下水と共に土砂を前記地下水パイプの外部に排出させるように構成され
前記ピストンは、前記シリンダの軸方向の一端部側で前記ロッドの他端部に連結され、
前記ポンプ本体は、前記シリンダの軸方向の他端部側で前記台車に回動自在に支持されている、
ことを特徴とする地下水パイプ打込み設置装置。
この発明によれば、地下水パイプ打込み井戸を設置する工事毎に、多くの装置や部品を組み合わせて地下水パイプ打込み設置装置を組み上げる必要がなく、容易に地下水パイプ打込み井戸を設置することができる。
(2)前記吊下げ機構部は、
前記長さ方向の一方の端部と他方の端部との間に設けられた回動支持部により前記台車に回動自在に支持され、前記回動支持部を中心として回動することにより、前記起立位置と前記倒置位置とのうちの、一方から他方へ切り替えられる、
ことを特徴とする上記(1)に記載の地下水パイプ打込み設置装置。
この発明によれば、吊下げ機構部を容易に起立位置と倒置位置とに切り替えて台車に搭載することができ、搬送時に倒置位置とすることでコンパクトに搬送することができる。
)前記ハンマー部は、
ハンマー駆動用電動機と、
前記ハンマー駆動用電動機により回転駆動されるフライホィールと、
前記フライホィールに連結され、前記地下水パイプに当接して前記地下水パイプに打込み力を与えるハンマー軸体と、
前記ハンマー軸体に固定され、前記地下水パイプの位置を規制するガイド軸と、
を備えている、
ことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の地下水パイプ打込み設置装置。
この発明によれば、電動機を用いて迅速かつ確実に地下水パイプを地下に打込むことができる。
)前記台車は、
無限軌道部と、
前記無限軌道部を駆動するエンジンと
を備えている、
ことを特徴とする上記(1)から(3)のうちの何れか一つに記載の地下水パイプ打込み設置装置。
この発明によれば、台車に地下水パイプを打込むための装置一式を搭載したまま、自力での走行が可能であり、極めて容易に搬送用の軽トラック等への積み込み、積み降ろしが可能となる。
なお、この発明は、その発明の範囲内において、実施の形態1を適宜、変形、省略することが可能である。
100 地下水パイプ打込み設置装置、1 台車、12、121 ワイヤロープ、120防振装置、21、22 無限軌道部、3 エンジン、31、32 操作ハンドル、4 電源部、40 ポンプ部、41 ポンプ駆動用電動機、42 回転駆動体、 43 ポンプ本体、44 ロッド、45 ポンプ吐出口部、46 ポンプ支持軸、47 ポンプ支持体、48 ベルト、49 ポンプ取水部、5 収納枠体、50 吊下げ機構部、51 吊下げ支柱体、52 吊下げ保持体、53、54 補強部材、6 支柱体支持部材、7 支柱体支持軸、80 ハンマー部、81 箱体、82 筒体、83 ウェイト部材、84 ガイド軸、9 台車機構体、10 砂止めクリーナ、11 制御箱、12 チェーン、13
地下水パイプ、131 スリット、14 地面、15 水脈、16 地下水パイプ取水部。

Claims (4)

  1. 地下水を導出する地下水パイプを地上から地下に打込むようにした地下水パイプ打込み設置装置であって、
    走行可能に構成された台車と、
    前記台車に載置されるハンマー部と、
    前記台車に搭載されたポンプ部と、
    前記台車に搭載され、前記ハンマー部を吊下げるための吊下げ支柱体を備えた吊下げ機構部と、
    を備え、
    前記吊下げ機構部は、
    前記吊下げ支柱体の長さ方向が垂直に延びる起立位置と、前記吊下げ支柱体の長さ方向が垂直に対して所定の角度で延びる倒置位置とのうちの、一方から他方へ切り替え可能に構成されており、前記台車を搬送するときには前記倒置位置で前記台車に搭載され、前記地下水パイプを地上から地下に打込むときには前記起立位置で前記台車に搭載され、
    前記ハンマー部は、
    前記台車を搬送するときには前記台車の所定位置に積載され、前記地下水パイプを地上から地下に打込むときには前記起立位置にある前記吊下げ機構部により吊下げられて前記地下水パイプを前記地上から地下に打込むように構成され
    前記ポンプ部は、
    ポンプ駆動用電動機と、前記ポンプ駆動用電動機により駆動されて回転する回転駆動体と、内部にシリンダを備えたポンプ本体と、前記回転駆動体に一端部が回動自在に連結されたロッドと、前記ロッドにより駆動されてシリンダの内部を往復運動するピストンとを備え、地下に打込まれた前記地下水パイプに連結されて前記地下水パイプから地下水と共に土砂を前記地下水パイプの外部に排出させるように構成され
    前記ピストンは、前記シリンダの軸方向の一端部側で前記ロッドの他端部に連結され、
    前記ポンプ本体は、前記シリンダの軸方向の他端部側で前記台車に回動自在に支持されている、
    ことを特徴とする地下水パイプ打込み設置装置。
  2. 前記吊下げ機構部は、 前記長さ方向の一方の端部と他方の端部との間に設けられた回動支持部により前記台車に回動自在に支持され、前記回動支持部を中心として回動することにより、前記起立位置と前記倒置位置とのうちの、一方から他方へ切り替えられる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の地下水パイプ打込み設置装置。
  3. 前記ハンマー部は、
    ハンマー駆動用電動機と、
    前記ハンマー駆動用電動機により回転駆動されるフライホィールと、
    前記フライホィールに連結され、前記地下水パイプに当接して前記地下水パイプに打込み力を与えるハンマー軸体と、
    前記ハンマー軸体に固定され、前記地下水パイプの位置を規制するガイド軸と、
    を備えている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の地下水パイプ打込み設置装置。
  4. 前記台車は、無限軌道部と、前記無限軌道部を駆動するエンジンとを備えている、
    ことを特徴とする請求項1から3のうちの何れか一項に記載の地下水パイプ打込み設置装置。
JP2014211365A 2014-10-16 2014-10-16 地下水パイプ打込み設置装置 Expired - Fee Related JP5959593B2 (ja)

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