JP5958292B2 - インクタンク - Google Patents
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Description
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、インクを容易に注入することができるインクタンクを提供することにある。
この構成によれば、液体注入口が液体収容室の外側に向かって突出する筒部に形成されるため、液体収容室に液体を注入する場合に、筒部の周囲に位置する部材が注入される液体の収容物に当接して液体の注入を阻害する虞を低減することができる。
この構成によれば、筒部は鉛直方向に対して非直交な方向に向かって突出しているため、ユーザーは液体を注入する様子を容易に確認することができる。
この構成によれば、液体収容体が装置本体に固着された際に、筒部は装置本体から離れる方向に傾斜して形成されているため、液体をより容易に注入することができる。
この構成によれば、注入口形成面が鉛直方向に対して非直交であるため、液体注入口から液体が漏れてしまった場合であっても、注入口形成面を伝うように液体を流すことができる。したがって、ユーザーが意図しない方向へ液体が流れてしまう虞を低減することができる。
この構成によれば、例えば液体収容体を射出成形する場合に、筒部と注入口形成面とを同じ型で成形することができる。
例えば鉛直方向に延びる流路の場合には、鉛直方向と非直交な液体注入口から液体を注入すると注入された液体が流路の壁にぶつかり、はね返りによって周囲が汚染されてしまう虞がある。その点、この構成によれば、流路が鉛直方向に対して非直交な方向に延びるため、液体のはね返りによる汚染を低減することができる。
この構成によれば、流路が鉛直方向に延びるため、筒部も鉛直方向に延びるように形成することができる。したがって、筒部が鉛直方向以外に突出しないため、邪魔になりにくい。
この構成によれば、筒部が液体収容室の外側に延びる場合に比べて邪魔になりにくい。
上記液体収容体は、該液体収容体が前記液体消費部を備えた液体消費装置に固定された場合、前記液体注入口の端面が前記液体消費装置から離れる方向を向くように傾斜するのが好ましい。
この構成によれば、上記液体収容体に係る発明と同様の作用効果を奏し得る。
この構成によれば、第2の流路が液体収容室の外側に位置しているため、第2の流路の先端に形成された液体注入口から液体をより容易に注入することができる。
この構成によれば、第2の流路が液体収容室の内側に延びるため、第2の流路が液体収容室の外側に延びる場合に比べて邪魔になりにくい。
この構成によれば、液体収容体が液体消費装置に固定された場合に、第2の流路は液体消費装置から離れる方向に傾斜して形成されているため、液体をより容易に注入することができる。
この構成によれば、注入口形成面が鉛直方向に対して非直交であるため、液体注入口から液体が漏れてしまった場合であっても、注入口形成面を伝うように液体を流すことができる。したがって、ユーザーが意図しない方向へ液体が流れてしまう虞を低減することができる。
この構成によれば、上記液体収容体と同様の作用効果を奏し得る。
以下、液体消費装置の一例である記録装置の第1実施形態について、図を参照して説明する。
記録装置12は、用紙Pに対して記録を行うことが可能である一方、スキャナーユニット14は原稿に記録された画像等を読みとることが可能である。なお、本明細書では、反重力方向を上方向というとともに、重力方向を下方向という。また、これら上方向及び下方向に沿う方向を鉛直方向の一例としての上下方向Zとして図示する。
なお、タンクユニット27における左右方向X、前後方向Y、上下方向Zは、タンクユニット27が装置本体13に取り付けられた状態での各方向を基準とする。すなわち、タンクユニット27は、左右方向X及び上下方向Zに比べて前後方向Yに大きな略直方体状をなしている。
図4,図5に示すように、インクタンク43は、5面一体成形物であって、タンク開口部43bにフィルム49が貼着されることにより、インクを収容する液体収容室の一例としてのインク室50が形成されている。なお、インク室50は、上下方向Zの高さ及び左右方向Xの奥行きに比べて前後方向Yの幅が大きい略直方体状をなしている。
図4,図11に示すように、タンクケース42は、記録装置12に固着された際に装置本体13側となる左側に開口部の一例としてのケース開口部42bを有する5面一体成型物である。なお、タンクケース42は、インクタンク43よりも大きく形成されていると共に、ケース開口部42bは、前後方向Y及び上下方向Zにおいてインクタンク43よりも大きい。
ところで、本実施形態の記録装置12は、水頭差を利用してインク室50内に収容されたインクを液体噴射ヘッド32へ供給している。そのため、上下方向Zに液面51が大きく変動するとインクタンク43から液体噴射ヘッド32へ良好にインクを供給することができなくなる。具体的には、液面51よりも液体噴射ヘッド32が相当低い位置にあると、液体噴射ヘッド32からインクが漏れ出てしまう虞があるのに対し、液面51よりも液体噴射ヘッド32が相当高い位置にあると、液体噴射ヘッド32までインクを供給することができない虞がある。
さて、インク室50の上下方向Zの高さを制限すると、液体噴射ヘッド32へインクを良好に供給することができるが、インク室50に収容可能なインクの量が少なくなってしまう。そこで、本実施形態のインクタンク43は、前後方向Yの幅を大きくして水平断面積を大きくすることでインク室50に収容可能なインク量を確保している。
最大収容量の5%相当のインクを導出した場合のインク室50内におけるインクの液面51の最小変動幅(以下、単に「最小変動幅」という。)が、最大収容量の3乗根の6%以上である場合には、インク室50に収容可能なインク量を十分に確保することができない。
図4に示すように、まずタンクケース42のケース開口部42bからインクタンク43を挿入し、位置決め凸部67a,67bと位置決め凹部63a,63bとを凹凸嵌合させて位置合わせする。さらに、タンク係止部62と螺合部66とに取付ねじ61を螺合してインクタンク43をタンクケース42に固着する。すなわち、タンクケース42は、インクタンク43を外側から覆うことによって該インクタンク43を保護する。
さて、インクタンク43内に収容されたインクの液面51が下限目盛64aまで低下すると、ユーザーは、隠蔽位置Aから非隠蔽位置Bまでカバー44を後方へスライド移動させる(図17参照)。すると、隠蔽位置Aに位置したカバー44に隠されていた閉塞部材58と載置部75とが出現する。
(1)インクタンク43に形成された注入口52からインク室50にインクを注入することができる。また、タンクユニット27は装置本体13に固着されているため、ユーザーが記録装置12を持ち運ぶ際にタンクユニット27が装置本体13から離脱してしまう虞を低減することができる。したがって、インクを注入可能なタンクユニット27を備えた記録装置12の運搬性を向上させることができる。
(6)インク室50から導出されるインクの量に対する液面51の変動幅を抑えることにより液体噴射ヘッド32へ供給されるインクにかかる圧力の変化を低減することができる。したがって、インク室50に収容されたインクを液体噴射ヘッド32側へ安定して供給することができる。
(17)複数の目盛64a,64bが同じ側に形成されているため、インクの液面51と各目盛64a,64bとを比較することにより、インク室50に収容されたインクの残量を容易に視認することができる。
(25)漏洩インクが堰き止め凸部55を越えてしまった場合でも、段差部54aにより漏洩インクが視認面43aへ流れてしまう虞を低減することができる。
(29)注入口52と堰き止め凸部55が一方向を向いた注入口形成面54に形成されるため、漏洩インクの流れる方向を一方向とすることができる。
(35)タンクケース42に形成されたケース開口部42bからインクタンク43を容易にタンクケース42に収容することができる。
(39)タンクユニット27が装置本体13に固着された際に、手掛部71の両側位置に形成された第4ケース係止部68d及び第5ケース係止部68eでねじ36を係止するため、ユーザーは手掛部71に手をかけることにより装置本体13とタンクユニット27を安定して持ち運ぶことができる。
(48)装置本体13とインクタンク43との間に吸収材39を介在させることにより、吸収材39によってフィルム49を保護することができる。
(51)インクを噴射するノズルが形成された液体噴射ヘッド32のノズル面に対し、インクタンク43内のインクの液面51の水頭位置を管理する必要がある。その点、インクタンク43は、位置決め凸部67a,67bを含めて一体成形したタンクケース42を介して装置本体13に取り付けられる。すなわち、タンクケース42が複数部材の組み合わせから成る場合に比べて、インクタンク43と液体噴射ヘッド32との位置関係をより精度よく保持しながらインクタンク43を装置本体13に取り付けることができる。
次に、本発明の第2実施形態について図を参照して説明する。なお、この第2実施形態は、スキャナーユニット14を備えていない点で第1実施形態の場合とは異なっている。そして、その他の点では第1実施形態とほぼ同じであるため、同一の構成については同一符号を付すことによって重複した説明は省略する。
図25に示すように、まずインクタンク43を固着したタンクケース42をスペーサー91を介在させた状態で取付面87aに位置合わせする。なお、このときスペーサー91は、図示しない係合部がボス部38と係合すると共に、第4ケース係止部68dが形成された係合凹部72と係合して位置合わせされる。
続いて、タンクケース42が装置本体87に固着された状態において、カバー44をタンクケース42の後方からレール部76a,76bと摺接部80とが係合するように装着する。
(52)タンクユニット27を異なる記録装置12,85に取り付けることができる。すなわち、複数種類の記録装置12,85においてタンクユニット27を共通化することができる。
・上記各実施形態において、カバー44のサイズをインクタンク43のサイズよりも小さくしてもよい。カバー44を小さくすることにより、カバー44をインクタンク43上に収めることができるため、タンクユニット27がカバー44を備える場合でも、運搬時にカバー44が引っ掛かってしまう虞を低減することができる。
・上記各実施形態において、図29に示すように、インクタンク43は、筒部53を設けない構成としてもよい(変形例)。すなわち、注入口52の端面52aと注入口形成面54とを一致させてもよい。
・上記各実施形態において、下限目盛64aから上限目盛64bまでの上下方向Zにおける高さh1を40mmより大きくしてもよい。タンクユニット27を精度よく製造及び組み付けし、記録装置12,85を水平に設置し、さらに液面51の変動を下限目盛64aと上限目盛64bの間に収めれば高さh1を70mmとしても液体噴射ヘッド32へインクを良好に供給できる。
・上記各実施形態において、視認面43aは、上下方向Zの高さに比べて前後方向Yの幅を小さくしてもよい。
・上記各実施形態において、筒部53の上下方向Zに対する傾きと注入口形成面54の上下方向Zに対する傾きは、異なっていてもよい。
・上記各実施形態において、筒部53を形成せずに注入口形成面54に注入口52を形成してもよい。なお、注入口形成面54は上下方向Zに対して非直交であるため、注入口52の端面52aも上下方向Zに対して非直交となる。また、注入口52と上下方向Zにおいて同じ位置もしくは上方位置に堰き止め凸部55を設けてもよい。
・上記各実施形態において、図28に示すように、インクタンク43とタンクケース42との間に吸収材97を介在させてもよい。なお、この場合にはタンクケース42が保護部材の一例として機能する。
・上記各実施形態において、ケース開口部42bは、インクタンク43の右側面よりも大きな必要はなく、インクタンク43の前面もしくは後面よりもケース開口部42bが大きければインクタンク43をタンクケース内に収容することができる。
・上記各実施形態において、図1に示すように、インクの注入をするか否かを判断する場合やインクを注入する場合に、スケール28aを窓部42aを沿わせると共に、スケール28aに形成された目盛を目安としてもよい。
・上記各実施形態において、下限目盛64aと上限目盛64bは、前後方向に延びるラインを形成せずに、三角形状の印のみとしてもよい。また、三角形状の印を形成せずに、前後方向に延びるラインのみとしてもよい。
・上記各実施形態において、タンクケース42を設けない構成としてもよい。すなわち、例えば装置本体13におけるねじボス部37をインクタンク43のタンク係止部62に対応する位置に形成し、インクタンク43を装置本体13に直接固定してもよい。
Claims (6)
- インクタンクであって、
インクを収容可能なインク室と、
前記インク室に収容されたインクの液面を外部から視認可能な視認面と、
前記インク室にインクを注入可能な注入口が形成された筒部と、
前記視認面に形成され、前記注入口から注入されて前記インク室内に収容されるインクの上限量を示す上限目盛と、
を備え、
前記筒部は、前記視認面側が低くなるように傾斜した注入口形成面に設けられ、且つ、前記筒部の先端が前記上限目盛の形成された前記視認面に近づく方向に傾斜して設けられ、
前記視認面より上方に位置し、前記筒部と前記視認面との間に凸部が形成されていることを特徴とするインクタンク。 - 請求項1に記載のインクタンクであって、
前記視認面は、更に、前記インクを注入する目安となる下限量を示す下限目盛が形成されたことを特徴とするインクタンク。 - 請求項1または請求項2に記載のインクタンクであって、
前記筒部は、前記インク室の所定方向の途中位置より片側の位置であって、且つ、前記視認面の前記所定方向の途中位置より片側の位置に設けられていることを特徴とするインクタンク。 - 請求項3に記載のインクタンクであって、
前記上限目盛は前記視認面の前記所定方向の途中位置よりも片側の位置に形成されていることを特徴とするインクタンク。 - 請求項1〜4の何れか一項に記載のインクタンクであって、
前記視認面より上方に位置し、前記凸部と前記視認面との間に段差部が形成されていることを特徴とするインクタンク。 - 請求項1〜5の何れか一項に記載のインクタンクであって、
前記インクタンクは記録装置本体に取り付けられ、前記筒部の前記注入口は前記記録装置本体から離れる方向を向くことを特徴とするインクタンク。
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