JP5957993B2 - 制御装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、印刷のために感光体の表面を露光する技術に関するものである。
感光体の表面を露光することによって静電潜像を形成し、色材(例えば、トナー)を用いて静電潜像を現像し、現像によって得られる色材の像を印刷媒体に転写するプリンタが普及している。このようなプリンタに関連して、感光ドラム上の光ビームが照射される位置(要素)を、主走査方向と副走査方向との両方向に配置することによって、画像データの階調に対する出力濃度の直線性を向上する技術が提案されている。
特開平7−115538号公報
画質は、階調特性に限らず、種々の観点から評価される。例えば、印刷画像の解像度を向上することによって、画質を向上することができる。ここで、印刷画像の解像度を向上するためには、色材の像の制御を高い解像度で行うことが要求されていた。例えば、感光体の表面上の露光されるべき位置である露光位置を表す露光パターンの解像度を高めることが要求されていた。ところが、露光パターンの解像度を高めることに起因して、種々の不具合が生じる場合があった。例えば、露光処理に要する時間が長くなる場合があった。露光パターンの解像度を低くすれば、そのような不具合を抑制できるものの、色材の像の解像度が低下していた。
本発明の主な利点は、露光パターンの解像度よりも細かい解像度で色材の像を形成できる技術を提供することである。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]印刷のための処理を制御する制御装置であって、互いに交差する第1画像方向と第2画像方向とに沿ってマトリクス状に配置される複数の画素であって、前記第1画像方向に沿って第1解像度で配置される前記複数の画素のそれぞれの濃度を、第1値と、前記第1値より高い濃度を表す第2値と、の二値で表す第1種二値画像データを取得する取得部と、感光体の表面上の露光されるべき位置である露光位置を表す露光パターンを、前記第1種二値画像データを利用することによって決定する第1決定処理を実行する決定部であって、前記露光パターンは、前記第2画像方向と対応付けられた方向である第2露光方向に延びるラインである露光ラインの露光を、前記第1画像方向と対応付けられた方向である第1露光方向の位置が互いに異なる複数の露光ラインのそれぞれに関して実行するために、前記複数の露光ライン上の前記露光位置を定める、前記決定部と、を備え、前記第1決定処理は、前記複数の露光ラインの露光が、前記第1露光方向に沿って、前記第1解像度よりも粗い第2解像度で実行される場合のための処理であり、前記決定部は、前記第1決定処理において、前記第1種二値画像データにおける前記第1画像方向の位置が互いに異なる複数の画素を含む連続する部分領域である二値部分領域の内部の前記第2値の画素の配置を利用して、前記二値部分領域に対応付けられた連続する部分領域である出力部分領域を露光するための部分露光パターンを決定し、前記出力部分領域は、前記第1露光方向に連続するN本(Nは2以上の整数)の前記露光ラインと重なる領域であって、前記N本の露光ラインのそれぞれに関して前記露光ラインの一部の範囲内の部分と重なる領域であり、前記決定部は、前記感光体の現像によって得られる色材の像を、前記第1露光方向に沿って、前記第2解像度よりも細かい解像度で形成するために、前記出力部分領域内における前記第1露光方向に沿った露光量分布が、前記二値部分領域内の前記第2値の画素の少なくとも前記第1画像方向の配置に応じて異なるように、前記部分露光パターンを決定する、制御装置。
この構成によれば、出力部分領域内における第1露光方向に沿った露光量分布が、二値部分領域内の第2値の画素の少なくとも第1画像方向の配置に応じて異なるので、比較的粗い第2解像度のN本のラインの部分露光パターンを利用することによって、比較的細かい第1解像度で表された第1画像方向の配置(第2値の画素の配置)に適した露光を実現できる。従って、色材の像を第1露光方向に沿って露光パターンの解像度(第2解像度)よりも細かい解像度で形成できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、印刷のための処理を制御する制御方法および制御装置、印刷方法および印刷装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)、等の形態で実現することができる。
本発明の一実施例としてのプリンタを示す説明図である。 プリンタ900の概略図である。 印刷処理のフローチャートである。 露光位置と露光強度分布とトナー像との例を示す概略図である。 露光位置と露光強度分布とトナー像との例を示す概略図である。 露光位置と露光強度分布とトナー像との例を示す概略図である。 二値部分領域PAaのパターンと出力部分領域PAbの部分露光パターンとの対応関係を示す概略図である。 印刷すべき画像PIの例を示す概略図である。 二値画像データと露光パターンとの例を示す概略図である。 二値画像データと露光パターンとの例を示す概略図である。 部分露光パターンの第2実施例を示す概略図である。 部分露光パターンとトナー分布との概略図である。 第2部分領域AR2の露光パターンDBaを示す概略図である。
[A.第1実施例]
[A1.装置構成]
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1は、本発明の一実施例としてのプリンタを示す説明図である。プリンタ900は、制御装置100と、タッチパネル等の操作部170と、液晶ディスプレイ等の表示部180と、外部装置との通信のためのインタフェースである通信部190と、印刷実行部200と、を含んでいる。本実施例では、印刷実行部200は、いわゆるカラーレーザプリンタである。印刷実行部200は、シアンCとマゼンタMとイエロYとブラックKとのトナーを利用可能である。通信部190は、例えば、いわゆるUSBインタフェース、または、IEEE802.3に準拠したインタフェースである。制御装置100は、CPU110と、DRAM等の揮発性メモリ120と、EEPROM等の不揮発性メモリ130と、を含むコンピュータである。
不揮発性メモリ130は、プログラム132と、ディザマトリクスデータ136と、部分露光パターンデータ138と、を格納している。CPU110は、プログラム132を実行することによって、印刷制御部M100の機能を含む種々の機能を実現する。印刷制御部M100は、印刷対象の画像データ(「入力画像データ」とも呼ぶ)を利用して印刷データを生成し、生成した印刷データを印刷実行部200に供給することによって印刷実行部200に印刷を実行させる。入力画像データは、例えば、外部装置(例えば、図示しないコンピュータ)から通信部190を介してプリンタ900に供給される画像データである。本実施例では、印刷制御部M100は、二値画像データ生成部M110と、露光パターン処理部M120と、印刷データ生成部M130と、モード選択部M140と、を含んでいる。露光パターン処理部M120は、取得部M122と、決定部M124と、を含んでいる。これらの処理部の詳細については、後述する。
図2(A)は、プリンタ900の概略断面図を示している。プリンタ900は、筐体10を有する。筐体10は、印刷実行部200と給紙トレイ30とを収容している。筐体10の上面には、排紙トレイ20(傾斜面)が形成されている。印刷実行部200は、搬送装置90と、露光部51と、プロセスユニット59C、59M、59Y、59Kと、転写ローラ55C、55M、55Y、55Kと、定着部56と、印刷実行部200の各構成要素を制御する制御回路210と、を含んでいる。制御回路210は、制御装置100から受信した印刷データに従って印刷実行部200の要素を制御することによって、印刷データによって表される画像を印刷する。制御回路210は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用の電子回路を含む。
搬送装置90は、水平に並んで配置された駆動ローラ57Aおよび従動ローラ57Bと、ローラ57A、57Bに掛けられたループ状の搬送ベルト58と、図示しないモータや他のローラを含んでいる。搬送装置90は、給紙トレイ30から排紙トレイ20に至る搬送経路SR(図2:一点破線)に沿って、印刷媒体Pを搬送する。搬送ベルト58は、駆動ローラ57Aの回転と同期して回転し、搬送ベルト58の上面58A(鉛直上側の面)に印刷媒体Pを載せた状態で、印刷媒体Pを搬送する。
プロセスユニット59C、59M、59Y、59Kは、搬送ベルト58の上面58A側に、下流側から上流側に向かってこの順番に並んでいる。プロセスユニット59C、59M、59Y、59Kの下方には、転写ローラ55C、55M、55Y、55Kが、下流側から上流側に向かってこの順番に並んでいる。
本明細書では、プロセスユニットを表す符号と、プロセスユニットの構成要素を表す符号と、転写ローラを表す符号と、の末尾に、対応するトナーの種類を識別する符号を付加している。具体的には、「C」はシアントナーを示し、「M」はマゼンタトナーを示し、「Y」はイエロトナーを示し、「K」はブラックトナーを示す。以下の説明では、個別の部材を区別する必要のない場合には、末尾のトナーの種類を識別する符号を省略する。
プロセスユニット59は、トナーカートリッジ52と、現像ローラ53と、感光体ドラム54とを、それぞれ、含んでいる。現像ローラ53と感光体ドラム54は、現像のために互いに接触している。感光体ドラム54は、現像によって感光体ドラム54の表面に形成されたトナー像を印刷媒体Pに転写するために、搬送ベルト58に接触している。転写ローラ55は、対応する感光体ドラム54の反対側(下方)に配置されている。感光体ドラム54と転写ローラ55とのペアは、搬送ベルト58を挟んでいる。
露光部51は、プロセスユニット59の上方に配置されている。図2(B)は、露光部51の概略構成を示す説明図である。図2(B)には、1種類のトナーのための構成が示されている。露光部51は、複数のトナー毎に、図2(B)と同様の構成を含んでいる。露光部51は、レーザダイオードなどのレーザ光源51aと、レーザ光源51aからのレーザ光が通過する第1レンズ51b(例えば、シリンドリカルレンズ)と、第1レンズ51bを通過したレーザ光の反射角度を制御することによって感光体ドラム54の表面上の照射位置を制御するポリゴンミラー51cと、ポリゴンミラー51cからのレーザ光LZが通過する第1走査レンズ51d(例えば、fθレンズ)と第2走査レンズ51e(例えば、トーリックレンズ)と、を含んでいる。ポリゴンミラー51cは図示しないモータによって回転駆動される。
制御回路210は、ポリゴンミラー51cを回転させることによって、感光体ドラム54の表面におけるレーザ光LZの照射位置LZeを第2露光方向D2eに移動させる主走査を行う。第2露光方向D2eは、感光体ドラム54の回転軸54axとおおよそ平行な方向である。以下、第2露光方向D2eを「主走査方向」とも呼ぶ。感光体ドラム54の表面上における第2露光方向D2eに延びるラインを「露光ラインEL」とも呼ぶ。本実施例では、1本の露光ラインELは、1回の主走査によって照射位置LZeが描くラインと同じである。
制御回路210は、感光体ドラム54を、回転軸54axを中心に、搬送ベルト58(図2(A))の移動と同期して回転させる。第1露光方向D1eは、この回転に起因する感光体ドラム54の表面の移動方向の反対方向を示している。感光体ドラム54が回転しつつ、ポリゴンミラー51cは主走査を行う。これにより、感光体ドラム54の表面上では、第2露光方向D2eに沿った主走査が、第1露光方向D1eに沿って繰り返される。すなわち、第1露光方向D1eの位置が互いに異なる複数の露光ラインELの露光が行われる。以下、第1露光方向D1eを「副走査方向」とも呼ぶ。
制御回路210は、走査の最中に、制御装置100から受信した印刷データに従って、形成すべきトナー像を表すように、レーザ光源51aのビームの強度(オンとオフ)を制御する(例えば、PWM(pulse width modulation)制御)。この結果、感光体ドラム54の表面には、トナー像を表す静電潜像が形成される。
図2(C)は、感光体ドラム54の表面に形成される静電潜像LIの概略図である。図示するように、感光体ドラム54の表面には、第2露光方向D2eに延びる複数の露光ラインELが、第1露光方向D1eに沿って並んで配置されている。これら複数の露光ラインELが、静電潜像LIを形成する。本実施例では、複数の露光ラインELは、第1露光方向D1eに沿って、第2解像度(例えば、600lpi(line per inch)、すなわち、600dpi(dot per inch))で、並んでいる。現像ローラ53(図2(A))は、トナーを感光体ドラム54の表面に供給することによって、静電潜像LIを現像する。現像によって、感光体ドラム54の表面には、トナー像が形成される。形成されたトナー像は、搬送ベルト58によって搬送される印刷媒体Pに、転写される。
定着部56(図2(A))は、搬送経路SRにおける搬送ベルト58よりも下流側に配置されている。定着部56は、一対のローラを用いて、印刷媒体P上のトナーを加圧・加熱することによって、トナーを印刷媒体Pに定着させる。
[A2.印刷処理]
図3は、印刷処理のフローチャートである。制御装置100(図1)は、ユーザの指示に応じて、印刷処理を開始する。最初のステップS100では、モード選択部M140(図1)は、ユーザの指示に応じて、印刷処理のモードを選択する。本実施例では、「第1モード」と「第2モード」とが利用可能である。「第1モード」は、印刷済画像の解像度が向上するモードであり、「第2モード」は、印刷済画像の解像度が低く抑えられる代わりに画像データ処理に要する時間が短いモードである。ユーザは、例えば、操作部170を操作することによって、好みのモードを指定する指示を入力することができる。モード選択部M140は、ユーザの指示に従って、モードを選択する。「第1モード」が選択される場合には(S110:Yes)、ステップS120〜S170が実行される。「第2モード」が選択される場合には(S110:No)、ステップS220〜S270が実行される。
[A2−1.第2モード]
まず、第2モードが選択される場合について説明する(S110:No)。ステップS220では、二値画像データ生成部M110(図1)は、入力画像データを、ビットマップデータに変換する(ラスタライズ処理)。ビットマップデータは、複数の画素毎の色を表す画素データを含む。1つの画素の画素データは、例えば、赤と緑と青との3つの色成分の階調値(例えば、256階調)を表している。また、第2モードでは、ビットマップデータの解像度(画素密度)は、第2解像度(例えば、600dpi)である。解像度は、印刷済画像のサイズを基準として、定められている。
ステップS230では、二値画像データ生成部M110は、ビットマップデータの階調値を、印刷実行部200で利用されるトナー成分の階調値に変換する(色変換処理)。本実施例では、変換後のビットマップデータでは、1つの画素の画素データは、シアンとマゼンタとイエロとブラックとの4つの色成分の階調値(例えば、256階調)を表している。色変換処理は、変換前の画素データと変化後の画素データとを対応付けるプロファイル(例えば、ルックアップテーブル)を用いて行われる。
ステップS240では、二値画像データ生成部M110は、階調値の変化に対して、印刷媒体Pに印刷される色の実際の濃度がリニアに変化するように、階調値を補正する(キャリブレーション)。キャリブレーションは、元の階調値とキャリブレートされた階調値とを対応付ける1次元ルックアップテーブルを利用して行われる。ルックアップテーブルは、色成分毎(シアンC、マゼンタM、イエロY、ブラックK毎)に準備されている。
ステップS250では、二値画像データ生成部M110は、キャリブレートされたビットマップデータを利用して、CMYK毎の二値画像データを生成する(ハーフトーン処理)。本実施例では、二値画像データ生成部M110は、ディザマトリクスデータ136(図1)を利用したハーフトーン処理によって、二値画像データを生成する。生成される二値画像データは、複数の画素毎の濃度を、「ゼロ」と「1」との二値で表している。「ゼロ」は、濃度がゼロ%(トナー無)であることを示し、「1」は、濃度が100%(トナー有)であることを示している。なお、二値画像データの解像度は、ステップS220で生成されるビットマップデータの解像度と同じ第2解像度である。
ディザマトリクスデータ136は、第1モード用のデータと、第2モード用のデータとを、含んでいる。第1モード用のデータと第2モード用のデータとのいずれもが、CMYK毎のディザマトリクスを表している。二値画像データ生成部M110は、CMYK毎の二値画像データを、対応するディザマトリクスを利用して、生成する。
図3中の第1部分図PF1は、ステップS250で生成される二値画像データの一部分の概略を示している。第1部分図PF1には、3行×3列の9個の画素PXa2が示されている。以下、二値画像データの画素を「二値画素」とも呼ぶ。複数の二値画素PXa2は、互いに交差する(本実施例では、互いに直交する)第1画像方向D1iと第2画像方向D2iとに沿って、マトリクス状に配置されている。また、ハッチングが付された画素PXa2は、濃度が「1」である画素を示している(以下、「高濃度二値画素」または、単に「高濃度画素」とも呼ぶ)。ハッチングが無い画素PXa2は、濃度が「ゼロ」である画素を示している(以下、「低濃度二値画素」または、単に「低濃度画素」とも呼ぶ)。第1部分図PF1では、2行2列の位置の画素PXa2が高濃度画素である。なお、本実施例の第2モードで生成される二値画像データに関しては、第1画像方向D1iの解像度と、第2画像方向D2iの解像度と、の両方が、第2解像度(例えば、600dpi)である。
ステップS260では、露光パターン処理部M120(図1)が、二値画像データを利用して露光パターンを決定する。露光パターンは、CMYK毎に決定される。ステップS260は、2つのステップS263、S266を含む。ステップS263では、取得部M122は、二値画像データ生成部M110から、二値画像データを取得する。例えば、二値画像データ生成部M110は、揮発性メモリ120に、二値画像データを格納する。取得部M122は、揮発性メモリ120から、二値画像データを読み出す。
ステップS266では、決定部M124(図1)は、取得された二値画像データを利用することによって、露光パターンを決定する。露光パターンは、図2(C)に示す複数の露光ラインEL毎の露光位置(露光されるべき位置)を定めている。具体的には、露光パターンは、複数の画素毎に、露光すべきか否かを表している。
図3中の第2部分図PF2は、ステップS266で決定される露光パターンの一部分の概略を示している。第2部分図PF2の露光パターンは、第1部分図PF1の二値画像データに対応している。第2部分図PF2には、3行×3列の9個の画素PXb2が示されている。以下、露光パターンの画素を「露光処理画素」とも呼ぶ。また、露光すべき露光処理画素を「露光画素」とも呼び、露光すべきではない露光処理画素を「非露光画素」とも呼ぶ。露光位置の範囲は、露光画素が占める領域の範囲である。
複数の露光処理画素PXb2は、第1画像方向D1iに対応付けられた第1露光方向D1eと、第2画像方向D2iに対応付けられた第2露光方向D2eと、に沿ってマトリクス状に配置されている。本実施例では、第1露光方向D1eと第2露光方向D2eとは、互いにほぼ直交する。
本実施例の第2モードで決定される露光パターンに関しては、第1露光方向D1eの解像度と、第2露光方向D2eの解像度と、の両方が、第2解像度である。露光パターンの画素PXb2と、二値画像データの画素PXa2とは、一対一に対応付けられている。決定部M124は、二値画像データの高濃度二値画素の位置に対応付けられた露光処理画素を、露光すべき画素として選択する。図中の、ハッチングが付された画素PXb2は、露光画素を示し、ハッチングが無い画素PXb2は、非露光画素を示している。第2部分図PF2では、2行2列の位置の画素PXb2が、露光すべき画素である。
図2(C)で説明したように、複数の露光ラインELは、第1露光方向D1eに沿って第2解像度で配置されている。すなわち、第2露光方向D2eに沿って並ぶ複数の露光処理画素PXb2が形成する1本のラインは、1本の露光ラインELに対応付けられている。例えば、図3の第2部分図PF2では、第1行が、第1露光ラインEL11に対応し、第2行が、第2露光ラインEL12に対応し、第3行が、第3露光ラインEL13に対応付けられている。第2モードでは、決定部M124は、二値画像データにおける第2画像方向D2iに延びる1本の画素ラインに応じて、第2露光方向D2eに延びる1本の露光ラインELの露光位置(露光すべき画素PXb2)を、決定する。このようにして決定される露光パターンは、第1露光方向D1eの解像度が第2解像度であるトナー像を表している。
ステップS270では、印刷データ生成部M130(図1)は、決定部M124によって決定された露光パターンを表す印刷データを生成する。印刷データは、露光パターンを表すデータに加えて、制御回路210を制御するための種々のコマンドデータを含む。
ステップ300では、印刷データ生成部M130(図1)は、生成した印刷データを、印刷実行部200に送信する。印刷実行部200の制御回路210(図2)は、受信した印刷データに従って、印刷を実行する。印刷の終了に応じて、印刷処理は終了する。
[A2−2.第1モード]
[A2−2−1.第1モードの処理フロー]
第1モードが選択される場合について説明する(S110:Yes)。ステップS120〜S150の処理は、ビットマップデータと二値画像データとの解像度が第2解像度よりも細かい第1解像度(例えば、1200dpi)である点を除いて、第2モードのステップS220〜S250の処理と、それぞれ、同じである。なお、ステップS150では、二値画像データ生成部M110(図1)は、第1モード用のディザマトリクスを利用する。
図3中の第3部分図PF3は、ステップS150で生成される二値画像データの一部分の概略を示している。第1モードでは、第2モード(第1部分図PF1)とは異なり、第1画像方向D1iの解像度と、第2画像方向D2iの解像度との両方が、第1解像度である。図中には、6行×6列の36個の二値画素PXa1が示されている。ハッチングが付された二値画素PXa1は、高濃度画素である。第3部分図PF3では、3行3列の位置の二値画素PXa1が、高濃度画素である。
ステップS160では、露光パターン処理部M120(図1)が、二値画像データを利用して露光パターンを決定する。ステップS160は、2つのステップS163、S166を含む。ステップS163は、第2モードのステップS263と、同じである。
ステップS166では、決定部M124(図1)は、取得された二値画像データを利用することによって、露光パターンを決定する。図3中の第4部分図PF4は、ステップ166で決定される露光パターンの一部分の概略を示している。第4部分図PF4の露光パターンは、第3部分図PF3の二値画像データに対応している。第1モードにおいても、第2モードと同様に、露光パターンは、図2(C)に示す複数の露光ラインEL毎の露光位置(露光されるべき位置)を定めている。ただし、第1モードでは、第2モードとは異なり、複数の露光処理画素PXb1の第2露光方向D2eの解像度が、第2解像度の8倍(第1解像度の4倍)である(ここでは、4800dpi)。第1露光方向D1eの解像度は、第2解像度である(第2モードと同じ)。
なお、第4部分図PF4において、行ラベルRLa1は、第1画像方向D1iの二値画素の位置(行番号)を示し、列ラベルCLa1は、第2画像方向D2iの二値画素の位置(列番号)を示している。これらのラベルRLa1、CLa1は、二値画像データによって表される画像(入力画像データによって表される画像(入力画像と呼ぶ)を表す)が露光パターンによって表される画像(入力画像を表す)と重なるように二値画像データのパターンを露光パターンに重ねた場合の、行番号と列番号とである。
第3部分図PF3には、二値部分領域PAaが示され、第4部分図PF4には、出力部分領域PAbが示されている。出力部分領域PAbは、二値部分領域PAaに対応付けられた領域である。二値部分領域PAaは、2行×2列の二値画素PXa1のブロックである。出力部分領域PAbは、2行×8列の露光処理画素PXb1のブロックである。第4部分図PF4に示すように、出力部分領域PAbは、第1露光方向D1eに連続する2つの露光ライン(ここでは、ラインEL2、EL3)と重なっている。二値部分領域PAaは、それら2つの露光ラインの境界を跨ぐように、配置されている(第3行と第4行)。
決定部M124(図1)は、二値画像データの複数の画素PXa1を、互いに重ならない複数の二値部分領域PAaに分割する。そして、複数の二値部分領域PAaを利用することによって、最終的な露光パターンを決定する。詳細については、後述する。
ステップS170では、第2モードのステップS270と同様に、印刷データ生成部M130(図1)は、露光パターンを表す印刷データを生成する。ステップS300では、印刷実行部200は、生成された印刷データに従って、印刷を実行する。ポリゴンミラー51c(図2)による主走査の速度と、感光体ドラム54の回転速度と、複数の露光ラインELの第2露光方向D2e方向の解像度と、印刷媒体Pの搬送速度と、は、第1モードと第2モードとの間で、同じである。
[A2−2−2.出力部分領域の部分露光パターン]
次に、出力部分領域PAb(図3)の露光パターン(以下「部分露光パターン」と呼ぶ)について説明する。図4は、1本の露光ラインELにおける露光位置(露光画素)と、露光強度分布と、トナー像と、の例を示す概略図である。図中には、3つの露光処理画素ブロックPBa、PBb、PBcが示されている。各ブロックPBa、PBb、PBcは、第2露光方向D2eに沿って連続する8つの露光処理画素PXb1で構成されている。すなわち、各ブロックPBa、PBb、PBcの形状と大きさとは、上述の第2モードの1つの露光処理画素PXb2(図3)の形状と大きさと、同じである。各ブロックPBa、PBb、PBcの上に記された列ラベルCLa、CLb、CLcは、各ブロックPBa、PBb、PBc内における第2画像方向D2iの画素位置(列番号)を示している。以下、第2露光方向D2eに連続する複数の露光処理画素のブロック内において、列番号がi番である画素を、第i画素と呼ぶ。
第1ブロックPBaでは、第1〜第8の画素PXb1の全てが、露光画素である。図中の第1強度分布IDaは、第1ブロックPBaにおける露光強度の分布を示している。図4では、露光強度の分布が、強領域S1と中領域S2と弱領域S3との3段階で示されている。図示するように、露光強度は、第1ブロックPBaの中心に近いほど強く、3つの領域S1、S2、S3は、同心円状に形成されている。図中の第1現像パターンDPaは、第1ブロックPBaにおけるトナーTNの分布(現像結果)の概略を示している。図示するように、第1ブロックPBaのほぼ全域に亘ってトナーTNが分布している。トナーTNのこの分布は、上述の第2モードの1つの露光画素(例えば、図3の第2部分図PF2の2行2列の位置の画素PXb2)においても、実現され得る。
露光される領域(例えば、弱領域S3)は、第1ブロックPBaの外まで拡がっている。ただし、弱領域S3の露光強度は、トナーTNの付着のためには不十分であるので、弱領域S3内では、トナーTNの濃度(量)は小さい。
第2ブロックPBbでは、第1〜第4の画素PXb1が、露光画素であり、第5〜第8の画素PXb1が、非露光画素である。露光される領域の第2露光方向D2eの大きさ(露光位置の範囲)が、第1ブロックPBaと比べて、小さい。従って、第2ブロックPBbにおける露光量は、第1ブロックPBaと比べて、小さい。
図中の第2強度分布IDbは、第2ブロックPBbにおける露光強度分布を示している。第1ブロックPBaの第1強度分布IDaと比べて、各領域S1〜S3の第2露光方向D2eの大きさが小さい。また、露光強度が比較的強い領域S1、S2については、第1露光方向D1eの大きさも、小さくなっている。このように、露光強度の比較的強い領域S1、S2の大きさが小さくなる理由は、第5〜第8の画素PXb1を非露光画素にするために、レーザ光LZ(図2(B))の主走査において、レーザ光LZの強度が十分に大きくなる前に、レーザ光源51aのビームがオフに制御されるからである。なお、第1露光方向D1eに関しては、弱領域S3は、第1ブロックPBaと同様に、第2ブロックPBbの外まで拡がっている。
図中の第2現像パターンDPbは、第2ブロックPBbにおけるトナーTNの分布(現像結果)の概略を示している。図示するように、第2ブロックPBbの左半分の領域に、薄くトナーTNが分布している。
第3ブロックPBcでは、第1〜第3の画素PXb1が、露光画素であり、第4〜第8の画素PXb1が、非露光画素である。露光される領域の第2露光方向D2eの大きさ(露光位置の範囲)は、第2ブロックPBbと比べて、小さい。従って、第3ブロックPBcにおける露光量は、第2ブロックPBbと比べて、小さい。
図中の第3強度分布IDcは、第3ブロックPBcにおける露光強度分布を示している。第2ブロックPBbとは異なり、強領域S1は形成されていない。また、中領域S2と弱領域S3との第2露光方向D2eの大きさが小さくなっている。この理由は、第4〜第8の画素PXb1を非露光画素にするために、レーザ光LZ(図2(B))の主走査において、レーザ光LZの強度が十分に大きくなる前に、レーザ光源51aのビームがオフに制御されるからである。なお、第1露光方向D1eに関しては、弱領域S3は、上記の各ブロックPBa、PBbと同様に、第3ブロックPBcの外まで拡がっている。
図中の第3現像パターンDPcは、第3ブロックPBcにおけるトナーTNの分布(現像結果)の概略を示している。図示するように、第3ブロックPBcの左側の一部の領域に、第2ブロックPBbよりも薄くトナーTNが分布している。
上述のように、本実施例では、感光体ドラム54の表面上におけるレーザ光LZの径は、第1露光方向D1eに関しては、露光対象の1本の露光ラインELの外にはみ出るのに十分な大きさを有している(ただし、露光対象の露光ラインELの外の領域における露光強度は、1回の露光でトナーTNの濃度が高い領域を形成するほど強くない)。従って、第1露光方向D1eに連続する2本の露光ラインELを露光する場合には、一方の露光ライン上の露光強度分布が、他方の露光ライン上の露光強度分布に、影響を与え得る。
図5は、第1露光方向D1eに連続する2本の露光ラインEL21、EL22における露光位置と、露光強度分布と、トナー像と、の例を示す概略図である。図中には、2本の露光ラインEL21、EL22と重なる出力部分領域PAbが示されている。出力部分領域PAb中の、第1露光ラインEL21と重なる部分(8つの画素PXb1の全体)を、第1ブロックPB1と呼び、第2露光ラインEL22と重なる部分(8つの画素PXb1の全体)を、第2ブロックPB2と呼ぶ。図5の例では、第1ブロックPB1の露光パターンは、図4の第2ブロックPBbの露光パターンと同じであり、第2ブロックPB2の露光パターンは、図4の第3ブロックPBcの露光パターンと同じである。
図5中の強度分布IDpは、出力部分領域PAbにおける露光強度の分布を示している。第1ブロックPB1の露光パターンは、図4の第2強度分布IDbと同じ強度分布を生じさせる。第2ブロックPB2の露光パターンは、図4の第3強度分布IDcと同じ強度分布を生じさせる。図5の強度分布IDpは、それらの強度分布の重ね合わせである。
第1ブロックPB1では、第2強度分布IDb(図4)に、第2ブロックPB2から拡がる弱領域S3が重なる。この結果、第2ブロックPB2に近い一部の領域PB1p(第1ブロックPB1内の左下の部分領域PB1p)の露光強度が強くなる。部分領域PB1p内において、強領域S1と中領域S2とが拡がっている。
第2ブロックPB2では、第3強度分布IDc(図4)に、第1ブロックPB1から拡がる弱領域S3が重なる。この結果、第1ブロックPB1に近い一部の領域の露光強度が強くなる(中領域S2が拡がっている)。なお、図5の例では、第2ブロックPB2には、強領域S1は、生じていない。
図中の現像パターンDPpは、出力部分領域PAbにおけるトナーTNの分布(現像結果)の概略を示している。図示するように、第1ブロックPB1内の部分領域PB1pにおいて、トナーTNの濃度(量)が、視認可能なドットを形成するのに十分大きい。部分領域PB1pの外では、トナーTNの濃度は、薄いままである。以下、トナーTNの濃度が視認可能なドットを形成するのに十分に高い領域を「高濃度現像領域」とも呼ぶ。
高濃度現像領域PB1pは、二値部分領域の1つの二値画素に対応する。図5中の現像パターンDPpの右側には、出力部分領域PAbに対応付けられた二値部分領域PAaが示されている。現像パターンDPpに示す高濃度現像領域PB1pは、二値部分領域PAaの左上の二値画素PXa1とほぼ同じ領域である。なお、二値部分領域PAaの4つの画素PXa1には、2つの番号のペア(例えば、「1,1」)が示されている。最初の番号は、二値部分領域PAa内の行番号を示し、2つ目の番号は、二値部分領域PAa内の列番号を示している。以下、二値部分領域PAa内の画素の位置を、行番号と列番号とを用いて特定する。
図6は、第1露光方向D1eに連続する2本の露光ラインEL21、EL22における露光位置と、露光強度分布と、トナー像と、の別の例を示す概略図である。図5の例との差異は、第1ブロックPB1の露光パターンと第2ブロックPB2の露光パターンとが置換されている点だけである。この場合には、強度分布IDqと現像パターンDPqとは、図5の強度分布IDpと現像パターンDPpとを、2つのブロックPB1、PB2の境界線BLを中心に反転させて得られるものと、それぞれ同じである。この結果、図6の例では、第2ブロックPB2の左上の部分領域PB2p内において、強領域S1と中領域S2とが拡がり、部分領域PB2pが高濃度現像領域となる。この部分領域PB2pは、二値部分領域PAaの2行1列の位置の画素PXa1に対応する。
このように、出力部分領域PAb内の2本の露光ラインEL21、EL22間の露光量のバランスを制御することによって、高濃度現像領域(例えば、部分領域PB1p、PB2p)の第1露光方向D1eの位置を、露光ラインの解像度(第2解像度)よりも細かい第1解像度で、制御することができる。
第2露光方向D2eに関しては、露光画素の第2露光方向D2eの位置を制御することによって、高濃度現像領域の第2露光方向D2eの位置を、第1解像度で制御することができる。例えば、図5の例で、第1ブロックPB1内では、第5〜第8の画素PXb1のみを露光画素に設定し、第2ブロックPB2内では第6〜第8の画素PXb1のみを露光画素に設定すれば、第1ブロックPB1内の右下の部分領域PB1qが高濃度現像領域になる(部分領域PB1qは、1行2列の位置の二値画素PXa1に対応する)。図6の例においても、露光画素の位置を同様に変更することによって、第2ブロックPB2の右上の部分領域PB2qが高濃度現像領域になる(部分領域PB2qは、2行2列の位置の二値画素PXa1に対応する)。
図7は、二値部分領域PAaのパターンと出力部分領域PAbの部分露光パターンとの対応関係を示す概略図である。この対応関係は、部分露光パターンデータ138(図1)によって、予め定められている。図中には、二値部分領域PAaの全てのパターン(16個のパターン)と、対応する16個の部分露光パターンP01〜P16と、が示されている。二値部分領域PAa内では、高濃度画素にハッチングが付されている。出力部分領域PAb内では、露光画素にハッチングが付されている。また、図7中では、第1画像方向と第1露光方向とは同じ方向を向いており、図中の第1方向D1は、それらの方向を示している。同様に、図7では、第2画像方向と第2露光方向とは同じ方向を向いており、図中の第2方向D2は、それらの方向を示している。
第1〜第4のパターンP01〜P04は、二値部分領域PAa内の高濃度画素の総数が「1」である場合の部分露光パターンである。第1パターンP01は、図5のパターンと同じであり、第3パターンP03は、図6のパターンと同じである。第2パターンP02は、二値部分領域PAa内の1行2列の位置の画素PXa1が高濃度画素である場合のパターンであり、第1パターンP01を左右反転させたパターンと同じである。第4パターンP04は、二値部分領域PAa内の2行2列の位置の画素PXa1が高濃度画素である場合のパターンであり、第3パターンP03を左右反転させたパターンと同じである。以下、高濃度画素の総数が「1」である場合の部分露光パターンを「単位露光パターン」とも呼ぶ。
第5〜第10パターンP05〜P10は、高濃度画素の総数が「2」である場合の部分露光パターンであり、第11〜第14パターンP11〜P14は、高濃度画素の総数が「3」である場合の部分露光パターンであり、第15パターンP15は、全ての(4つの)二値画素PXa1が高濃度画素である場合の部分露光パターンであり、第16パターンP16は、高濃度画素の総数が「ゼロ」である場合の部分露光パターンである。本実施例では、第16パターンP16においては、全ての画素PXb1が、非露光画素である。高濃度画素の総数が2以上である場合には、部分露光パターンは、高濃度画素の位置に対応付けられた単位露光パターンを重ね合わせて得られるパターンと同じである。例えば、第9パターンP09は、2行1列の位置の画素と1行2列の位置の画素とのみが高濃度画素である場合に選択される部分露光パターンである。従って、第9パターンP09の露光位置の領域は、2行1列の位置の画素のみが高濃度画素である場合に選択される第3パターンP03と、1行2列の位置の画素のみが高濃度画素である場合に選択される第2パターンP02と、を重ね合わせて得られるパターンの露光位置の領域と同じである。他の部分露光パターンについても、同様である。
[A2−2−3.露光パターンの決定]
図3のステップS166では、決定部M124(図1)は、図7の対応関係(部分露光パターンデータ138(図1))を参照することによって、露光パターンを決定する。図8は、印刷すべき画像PIの例を示す概略図である。画像PIは、第1部分領域AR1と、第1部分領域AR1よりも濃度の高い(暗い)第2部分領域AR2と、を含んでいる。
図9(A)は、二値画像データにおける第1部分領域AR1を表す部分の例を示し、図9(B)は、第1部分領域AR1の露光パターンの例を示している。図中には、1種類のトナー(例えば、マゼンタトナー)のパターン例が示されている。図9(A)の例では、互いに離れた4つの二値画素PXa1a〜PXa1dが高濃度画素である。図中には、4つの二値画素PXa1a〜PXa1dにそれぞれ対応する4つの二値部分領域PAaa〜PAadが、二重線で示されている。4つの二値部分領域PAaa〜PAadも、互いに離れている。二値部分領域PAaa〜PAad内における高濃度画素PXa1a〜PXa1dの位置は、以下の通りである。
1)第1二値画素PXa1a:第1二値部分領域PAaaの左上の画素
2)第2二値画素PXa1b:第2二値部分領域PAabの右上の画素
3)第3二値画素PXa1c:第3二値部分領域PAacの左下の画素
4)第4二値画素PXa1d:第4二値部分領域PAadの右下の画素
図9(B)には、4つの二値部分領域PAaa〜PAadにそれぞれ対応する4つの出力部分領域PAba〜PAbdが示されている。4つの出力部分領域PAba〜PAbdは、互いに離れている。出力部分領域PAba〜PAbdの部分露光パターンは、二値部分領域PAaa〜PAad内の高濃度画素の配置(図9(A))に応じて決まる。具体的には、以下の通りである。
1)第1出力部分領域PAba:第1パターンP01
2)第2出力部分領域PAbb:第2パターンP02
3)第3出力部分領域PAbc:第3パターンP03
4)第4出力部分領域PAbd:第4パターンP04
図5、図6で説明したように、第1〜第4パターンP01〜P04は、トナーが付着する領域(高濃度現像領域)を、第1露光方向D1eと第2露光方向D2eとの両方の方向に沿って、第1解像度で制御可能である。従って、図9(A)の例のように複数の高濃度二値画素が互いに離れて配置される場合には、複数の露光ライン(例えば、図9(B)の露光ラインELa〜ELc)の第1露光方向D1eの解像度が第1解像度よりも粗い第2解像度であるにも拘わらずに、第1解像度で表されるトナー像を再現可能である。
図10は、第2部分領域AR2の二値画像データと露光パターンとの例を示す概略図である。図中の二値パターンDAは、二値画像データにおける第2部分領域AR2を表す部分を示している。二値パターンDAでは、二値部分領域PAaが実線で示され、二値画素PXa1が破線で示されている。二値パターンDAは、3行×4列の12個の二値部分領域PAaで構成される領域、すなわち、6行×8列の48個の二値画素PXa1で構成される領域を、示している。二値パターンDAにおいて、ハッチングが付された二値画素PXa1は、高濃度二値画素である。第2部分領域AR2は、第1部分領域AR1(図9)よりも濃いので、第2部分領域AR2においては、第1部分領域AR1と比べて、高濃度二値画素の密度が高い。
図中の露光パターンDBは、第2部分領域AR2に対応する領域(4本の露光ラインEL31〜EL34)の露光パターンを示している。露光パターンDB中のハッチングが付された画素PXb1は、露光画素である。
決定部M124(図1)は、複数の二値部分領域PAa毎に出力部分領域の部分露光パターンを決定し、決定された部分露光パターンを重ね合わせて得られる露光パターンを、最終的な露光パターンとして採用する。図10には、二値部分領域PAaの4本の列C1、C2、C3、C4毎の部分露光パターンの重ね合わせが、示されている。例えば、二値部分領域PAaの第2列C2に関しては、以下のように、露光パターンが決定される。
第2列C2は、第1画像方向D1iに連続する3つの二値部分領域PAaを含んでいる(第1行R1、第2行R2、第3行R3)。決定部M124は、図7の対応関係(部分露光パターンデータ138)を参照することによって、二値部分領域PAa毎の部分露光パターンを決定する。図10の例では、決定される部分露光パターンは、以下の通りである。
1)第1行R1:第2パターンP02
2)第2行R2:第2パターンP02
3)第3行R3:第13パターンP13
決定部M124(図1)は、各二値部分領域PAaの部分露光パターンを重ね合わせて得られる露光パターンを、第2列C2の最終的な露光パターンとして決定する。他の列C1、C3、C4についても、同様である。
以上のように、第1実施例では、図7に示すように、出力部分領域PAb内における第1露光方向D1eに沿った露光量分布が、二値部分領域PAa内の高濃度二値画素の少なくとも第1画像方向D1iの配置に応じて異なっている。従って、比較的細かい第1解像度で表された高濃度二値画素の第1画像方向D1iの配置に適した露光を実現できる。具体的には、トナー像を、第1露光方向D1eに沿って、露光パターンの解像度(第2解像度)よりも細かい解像度で形成することができる(例えば、図5、図6参照)。
なお、第1露光方向D1eに沿った露光量分布は、露光画素の総数(露光すべき位置の範囲のサイズ)の第1露光方向D1eに沿った分布によって、識別可能である。例えば、図7の第1パターンP01では、第1ブロックPB1の相対的な露光量が「4」であり、第2ブロックPB2の相対的な露光量が「3」であり、第1露光方向D1eに沿った露光量分布は「4、3」である、ということができる。同様に、高濃度二値画素の第1画像方向D1iの配置は、高濃度二値画素の総数の第1画像方向D1iに沿った分布によって、識別可能である。例えば、図7の第1パターンP01に対応する二値部分領域PAaにおいては、第1行における高濃度画素の総数が「1」であり、第2行における高濃度画素の総数が「ゼロ」である。従って、高濃度画素の第1画像方向D1iの配置(分布)は「1、0」である、ということができる。
このように、決定部M124(図1)は、出力部分領域PAb(図7)内の2本の露光ライン毎(ブロックPB1、PB2毎)の露光画素の総数(露光位置の範囲)を変更することによって、第1露光方向D1eに沿った露光量分布を制御する。決定部M124は、この制御によって、第1解像度で表された第1画像方向D1iの配置(高濃度画素の配置)に適した露光を実現できる。
また、第1実施例では、図7のパターンP01〜P06、P11〜P14に示すように、二値部分領域PAaにおける高濃度画素の第1画像方向D1iの分布が不均等である場合には、部分露光パターンにおいて、第1ブロックPB1と第2ブロックPB2との一方のブロックの露光位置(第2露光方向D2eの位置)は、他方のブロックの露光位置に含まれない位置を少なくとも1つ含む。例えば、図7の第1パターンP01に関しては、第1ブロックPB1の露光位置(露光画素)は、第2ブロックPB2では非露光画素である第4の画素PXb1を、含んでいる。このように、二値部分領域PAaにおける高濃度画素の第1画像方向D1iの分布が不均等である場合に、第1ブロックPB1と第2ブロックPB2との間で(換言すれば、出力部分領域PAb内の第1ラインと第2ラインとの間で)露光位置が不均等に設定されるので、高濃度画素の第1画像方向D1iの配置に適した露光を実現できる。
また、第1実施例では、図7で説明したように、二値部分領域PAa内の高濃度画素の総数が2以上である場合には、部分露光パターンは、高濃度画素の位置に対応付けられた単位露光パターンを重ね合わせて得られるパターンと同じである。従って、露光パターンの決定を、簡素化できる。例えば、部分露光パターンデータ138(図1)は、4つの単位露光パターンP01〜P04のみを定めることとしてもよい。決定部M124は、単位露光パターンP01〜P04を適宜に組み合わせることによって、任意の部分露光パターンを決定可能である。
また、第1実施例では、図3に示すように、第1モードと第2モードとが利用可能である。第1モードと第2モードとのいずれにおいても、露光パターンは、第2露光方向D2eに延びる複数のラインの露光を、第1露光方向D1eに沿って第2解像度で実行するためのパターンである。換言すれば、露光パターンの第1露光方向D1eの解像度は、第2解像度である。従って、露光処理の速度(更に、印刷媒体Pの搬送速度)を、第1モードと第2モードとの間で同じにすることができる。第1モードを選択することによって、露光処理に要する時間を第2モードと同程度に抑えつつ、第2モードよりも高解像度の印刷済画像を得ることができる。また、第2モードでは、ビットマップデータと二値画像データとの解像度が、第1モードと比べて粗い。従って、第2モードの画像データ処理(図3:S220〜S260)に要する時間を、第1モードの画像データ処理(図3:S120〜S160)に要する時間と比べて、短縮することができる。また、印刷実行部200の構成として、第1露光方向D1eの解像度が第1解像度よりも粗い第2解像度で印刷を実行する構成を採用可能であるので、印刷実行部200の構成が複雑になる可能性を低減できる。
[B.第2実施例]
図11は、部分露光パターンの第2実施例を示す概略図である。図11に示す16個の部分露光パターンP01a〜P16aは、図7に示す16個の部分露光パターンP01〜P16の代わりに、利用される。図7に示す部分露光パターンとは異なり、図11の部分露光パターンでは、1つの二値部分領域PAaが複数の高濃度画素を含む場合の部分露光パターンとして、単位露光パターンを重ね合わせて得られるパターンとは少なくとも一部が異なるパターンが、採用されている。特に、図11の部分露光パターンは、意図せずに高濃度現像領域(トナーTNの濃度の高い領域)が拡がる可能性を低減できるように、構成されている。図11の部分露光パターンを利用するプリンタの構成は、図1のプリンタ900の構成と同じである(部分露光パターンデータ138が、図11の部分露光パターンを定める)。また、印刷処理の手順は、図7の部分露光パターンの代わりに図11の部分露光パターンが利用される点を除いて、図3の手順と同じである。
図12は、1つの二値部分領域PAaが複数の高濃度二値画素を含む場合の部分露光パターンとトナー分布との概略図である。図12(A)は、第1実施例を示し、図12(B)は、第2実施例を示す。ここでは、二値部分領域PAa内の1行1列の位置と1行2列の位置との2つの位置の二値画素PXa1が、高濃度画素であることとしている。第1実施例では、出力部分領域PAbの部分露光パターンは、第5パターンP05(図7)である。第1ブロックPB1では、第1〜第8の全ての画素PXb1が、露光画素である。第2ブロックPB2では、第4と第5との2つの画素PXb1が、非露光画素であり、他の全ての画素が、露光画素である。
図12(A)に示す第1分布TD1は、理想的なトナーTNの分布(現像結果)を示し、第2分布TD2は、実際に生じ得るトナーTNの分布(現像結果)を示している。理想的なトナーTNの分布では、二値部分領域PAaの1行1列の位置に対応する領域A11と、1行2列の位置に対応する領域A12と、の2つの領域のみが、高濃度現像領域である。しかし、第5パターンP05の露光位置(ハッチングで示す)は、それらの領域A11、A12の外まで拡がっている。従って、実際には、第2分布TD2に示すように、高濃度現像領域は、領域A11、A12の外に拡がり得る。
図12(B)に示す第2実施例では、出力部分領域PAbの部分露光パターンは、図11の第5パターンP05aである。第1ブロックPB1では、第1〜第6の6つの画素PXb1が、露光画素であり、第7と第8との2つの画素PXb2が、非露光画素である。第2ブロックPB2では、第1〜第3の3つの画素PXb1が、露光画素であり、第4〜第8の5つの画素PXb1は、非露光画素である。第1実施例の第5パターンP05と比べて、第2実施例の第5パターンP05aでは、第1ブロックPB1の露光画素の総数が2つ少なく、第2ブロックPB2の露光画素の総数が3つ少ない。従って、高濃度現像領域を、第1実施例と比べて、狭くすることができる。例えば、トナーTNの分布(現像結果)は、図示された第3分布TD3のように、領域A11、A12に集中する分布となり得る。このように、第2実施例の第5パターンP05aは、意図せずに高濃度現像領域が拡がる可能性を低減できる。
図11の他のパターンP01〜P16も、同様に、意図せずに高濃度現像領域が拡がることを抑制するように、構成されている。具体的には、高濃度画素の総数が「1」である4つのパターンP01a〜P04aに関しては、図7の対応するパターンP01〜P04と比べて、2つのブロックPB1、PB2毎の露光画素の総数が1つずつ減少している。また、高濃度画素の総数が2以上である8つのパターンP05a、P06a、P09a〜P14aに関しては、図7の対応するパターンP05、P06、P09〜P14と比べて、ブロックPB1、PB2の少なくとも一方における露光画素の総数が減少している。
図13は、第2部分領域AR2(図8)の露光パターンDBaを示す概略図である。図中には、図10と同様に、二値パターンDAと、二値部分領域PAaの4本の列C1、C2、C3、C4毎の部分露光パターンの重ね合わせと、最終的に得られる露光パターンDBaと、が示されている。二値パターンDAは、図10の二値パターンDAと同じである。
第2実施例では、決定部M124(図1)は、図11の対応関係を利用することによって、二値部分領域PAa毎の部分露光パターンを決定し、決定された部分露光パターンを重ね合わせて得られる露光パターンを、最終的な露光パターンとして採用する。例えば、第2列C2に関しては、二値部分領域PAa毎の部分露光パターンは、以下の通りである。
1)第1行R1:第2パターンP02a
2)第2行R2:第2パターンP02a
3)第3行R3:第13パターンP13a
決定部M124(図1)は、各二値部分領域PAaの部分露光パターンを重ね合わせて得られる露光パターンを、第2列C2の最終的な露光パターンとして決定する。図10の第2列C2と比べて、図13の第2列C2の露光される領域は小さい。例えば、図10の第1実施例では、第3露光ラインEL33中の部分領域A10は、露光すべき領域であるが、図13の第2実施例では、部分領域A10は、露光されない。
図13の露光パターンDBaでは、図10の露光パターンDBと比べると、元の二値パターンDAが同じであるにも拘わらずに、露光すべき領域が小さい(露光画素の総数が少ない)。従って、意図せずに高濃度現像領域が拡がる可能性を低減できる。
また、図11の第2実施例では、1つの二値部分領域PAaが2以上の高濃度画素を含む場合の部分露光パターンP05a〜P15aとしては、高濃度画素の位置に対応付けられた単位露光パターンP01a〜P04aを単純に重ね合わせて得られるパターンの代わりに、その重ね合わせのパターンとは少なくとも一部が異なるパターンが、採用されている。従って、高濃度画素の配置に適した露光を実現することができる。
例えば、第9パターンP09a(図11)は、二値部分領域PAa中の2行1列の位置の画素と1行2列の位置の画素とのみが高濃度画素である場合に選択される部分露光パターンである。ここで、2行1列の位置の画素のみが高濃度画素である場合に選択される第3パターンP03aと、1行2列の位置の画素のみが高濃度画素である場合に選択される第2パターンP02aと、を単純に重ね合わると仮定する。この場合には、第3パターンP03aに起因して、第1ブロックPB1の第1と第2の画素PXb1は露光画素である。また、第2パターンP02aに起因して、第2ブロックPB2の第7と第8の画素PXb1は露光画素である。しかし、第9パターンP09aでは、それらの画素は非露光画素である。従って、意図しない領域(例えば、二値部分領域PAa中の1行1列の位置に対応する領域)でトナーの濃度が高くなる可能性を低減できる。
このように、第2実施例では、高濃度画素の位置に対応付けられた単位露光パターンを単純に重ね合わせて得られる露光パターンにおける露光位置の領域の少なくとも一部が、実際の露光パターンの露光位置の領域から除かれているので、露光量が過剰となる可能性を低減できる。
また、印刷オブジェクト(例えば、テキストや写真等)のエッジを表す領域においては、1つの二値部分領域PAa内において、少なくとも1つの二値画素が低濃度画素であり、かつ、2以上の高濃度画素が隣接する可能性が高い。第2実施例では、そのような二値部分領域PAaに対応付けられた部分露光パターン(図11のパターンP05a〜P08a、P11a〜P14a)は、意図せずに高濃度現像領域が拡がる可能性を低減するように、構成されている。従って、第1モードでは、印刷オブジェクトのエッジを第2解像度よりも高い解像度で印刷することができる。この結果、第1モードで決定される露光パターンは、露光パターンの第1露光方向D1eの解像度(複数の露光ラインELの解像度)が第1解像度である場合と同様に、観察者に高い解像度を感じさせる印刷を実現できる。
また、第2実施例の部分露光パターン(図11)は、図7の部分露光パターンと同様に、種々の特徴を有している。例えば、出力部分領域PAb内における第1露光方向D1eに沿った露光量分布が、二値部分領域PAa内の高濃度二値画素の少なくとも第1画像方向D1iの配置に応じて異なっている。また、決定部M124(図1)は、出力部分領域PAb内の2本の露光ライン毎(ブロックPB1、PB2毎)の露光画素の総数(露光位置の範囲)を変更することによって、第1露光方向D1eに沿った露光量分布を制御する。また、図11のパターンP01a〜P06a、P11a〜P14aに示すように、二値部分領域PAaにおける高濃度画素の第1画像方向D1iの分布が不均等である場合には、部分露光パターンにおいて、第1ブロックPB1と第2ブロックPB2との一方のブロックの露光位置(第2露光方向D2eの位置)は、他方のブロックの露光位置に含まれない位置を少なくとも1つ含む。
[C.変形例]
(1)出力部分領域PAbの構成(形状と大きさ)としては、種々の構成を採用可能である。例えば、1つの出力部分領域PAbが、第1露光方向D1eに連続する3本の露光ラインELと重なる連続な領域であってもよい。この場合、3本の露光ラインELの間の露光量のバランスを制御することによって、3本の露光ラインEL内において、高濃度現像領域の第1露光方向D1eの位置を、第2解像度よりも高い解像度で制御することができる。この場合には、二値部分領域PAaとして、3本の露光ラインELと重なる連続な領域を採用可能である。一般には、1つの出力部分領域PAbとして、第1露光方向D1eに連続するN本(Nは2以上の整数)の露光ラインELと重なる領域を、採用可能である(出力部分領域PAbは、N本の露光ラインELのそれぞれに関して露光ラインELの第2露光方向D2eの一部の範囲内の部分と重なっている)。二値部分領域PAaとしては、第1画像方向D1iの位置が互いに異なる複数の画素を含む連続する領域を採用可能である。ここで、二値部分領域PAaは、二値画像データによって表される画像(入力画像を表す)が露光パターンによって表される画像(入力画像を表す)と重なるように二値部分領域PAaを出力部分領域PAbに重ねた場合に、出力部分領域PAbに含まれる領域であって、出力部分領域PAb内のN本の露光ラインELと重なる領域であることが好ましい。
また、出力部分領域PAbの第2露光方向D2eの大きさとしては、二値画素PXa1の2列分の大きさに限らず、露光ラインELの第2露光方向D2eの一部の範囲に相当する大きさ(例えば、二値画素PXa1のL列(Lは1以上の整数)分の大きさ)を採用可能である。二値部分領域PAaの第2画像方向D2iの大きさとしては、出力部分領域PAbの第2露光方向D2eの大きさと同じ大きさを採用することが好ましい。いずれの場合も、出力部分領域PAbの形状としては、矩形に限らず、他の種々の形状を採用可能である。二値部分領域PAaの形状についても、同様である。
(2)部分露光パターンとしては、図7、図11に示すパターンに限らず、他の種々のパターンを採用可能である。例えば、二値部分領域PAa内において、高濃度画素の第2画像方向D2iの配置が対称である場合には、出力部分領域PAb内において、露光画素の第2露光方向D2eの配置を対称にしてもよい。例えば、図11の第5パターンP05aにおいて、第1ブロックPB1の第2〜第7の画素が露光画素であり、第2ブロックPB2の第3〜第6の画素が露光画素であってもよい。
また、部分露光パターンは、出力部分領域PAbにおける第1露光方向D1eに沿った露光量分布で最大となる露光ラインが、二値部分領域PAaにおける高濃度画素の数の第1画像方向D1iに沿った分布で最大となる画素ラインと対応するように、構成されることが好ましい。ここで、露光ラインは、第2露光方向D2eに延びるラインであり、画素ラインは、第2画像方向D2iに延びる画素のラインである。また「露光ラインが画素ラインと対応する」とは、二値画像データによって表される画像(入力画像を表す)が露光パターンによって表される画像(入力画像を表す)と重なるように二値画像データのパターンを露光パターンに重ねた場合に、露光ラインが画素ラインと重なることを、意味している。従って、1本の露光ラインが複数本の画素ラインと対応する場合がある。
例えば、図7の第1パターンP01においては、第1ブロックPB1の相対的な露光量が「4」であり、第2ブロックPB2の相対的な露光量が「3」であるので、露光量分布で最大となる露光ラインは、第1ブロックPB1の露光ラインである。一方、二値部分領域PAaにおいては、第1行の高濃度画素の総数が「1」であり、第2行の高濃度画素の総数が「ゼロ」であるので、高濃度画素の数の分布で最大となる画素ラインは、第1行である。第1ブロックPB1の露光ラインは、二値部分領域PAaの第1行と対応する。従って、高濃度画素の第1画像方向D1iの分布に適した露光を実現できる。図7の他の部分露光パターンと、図11の部分露光パターンとも、同様に、構成されている。ただし、少なくとも一部の部分露光パターンが、上記特徴を有していなくてもよい。
一般的には、出力部分領域内における第1露光方向に沿った露光量分布が、二値部分領域内の高濃度画素の少なくとも第1画像方向の配置に応じて異なるように、部分露光パターンを決定することが好ましい。
(3)第1露光方向D1eに沿った露光量分布を変更する方法としては、出力部分領域PAb内の複数の露光ライン間で、光源(例えば、図2(B)のレーザ光源51a)の発光強度を変更する方法を採用してもよい。
(4)二値画像データの第2画像方向D2iの解像度は、第1画像方向D1iの解像度と異なっていてもよい。例えば、第1モードで利用される二値画像データの第1画像方向D1iの解像度が、露光パターンの第1露光方向D1eの解像度と同じであってもよい(例えば、4800dpi)。
(5)取得部M122(図1)は、制御装置100とは異なる他の装置から、二値画像データを取得してもよい。例えば、二値画像データ生成部M110(図1)は、制御装置100とは異なる他の装置に実装されていてもよい。取得部M122(図1)は、ネットワークを介して、二値画像データ生成部M110を含む装置から、二値画像データを取得すればよい。
(6)印刷処理の手順としては、図3の手順に限らず、種々の手順を採用可能である。例えば、キャリブレーション(S150、S250)を省略してもよい。ハーフトーン処理(S150、S250)は、いわゆる誤差拡散法(誤差収集法)に従った処理であってもよい。
また、モード選択部M140(図1)は、入力画像データに応じて、自動的に、モードを選択してもよい。例えば、モード選択部M140は、入力画像データを解析することによって入力画像の種類(例えば、テキスト、描画(イラストやグラフ等)、写真)を特定する。そして、モード選択部M140は、入力画像の種類がテキストまたは描画である場合には、第1モードを選択し、入力画像の種類が写真である場合には、第2モードを選択する。こうすれば、モード選択部M140は、ユーザの指示を利用せずに、入力画像の種類に適したモードを、選択できる。なお、画像の種類を特定する方法としては、周知の種々の方法を採用可能である。例えば、入力画像中で使用されている色の数を利用して画像の種類を特定する方法を採用可能である。例えば、色の数が第1閾値よりも少ない場合には「テキスト」が選択され、色の数が第2閾値(第1閾値よりも大きい)よりも多い場合には「写真」が選択され、色の数が第1閾値と第2閾値との間である場合には「描画」が選択される。なお、色の数に限らず、他の種々のパラメータ(例えば、入力画像中のエッジ強度の強い画素の密度)を、画像の種類の特定に利用してよい。また、第2モードを省略してもよい。この場合には、モード選択部M140(図1)を省略可能である。
(7)印刷実行部200の構成としては、図2の構成とは異なる種々の構成を採用可能である。例えば、露光部51は、1本の露光ラインEL上の各露光処理画素の位置を露光するライン光源を含んでもよい。また、印刷実行部200は、感光体ドラム54から印刷媒体Pへトナー像を転写する中間転写体を含んでも良い。また、制御装置100と印刷実行部200とは、互いに異なる筐体に収容された独立の装置として、実現されてもよい。
(8)上記実施例と変形例とにおいて、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部あるいは全部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、図1の露光パターン処理部M120の機能を、論理回路を有する専用のハードウェア回路によって実現してもよい。
また、本発明の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、一時的ではない記録媒体)に格納された形で提供することができる。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、メモリーカードやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種ROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスクドライブ等のコンピュータに接続されている外部記憶装置も含んでいる。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
10...筐体、20...排紙トレイ、30...給紙トレイ、51...露光部、51a...レーザ光源、51b...第1レンズ、51c...ポリゴンミラー、51d...第1走査レンズ、51e...第2走査レンズ、52...トナーカートリッジ、53...現像ローラ、54...感光体ドラム、54ax...回転軸、55...転写ローラ、56...定着部、57A...駆動ローラ、57B...従動ローラ、58...搬送ベルト、59...プロセスユニット、90...搬送装置、100...制御装置、110...CPU、120...揮発性メモリ、130...不揮発性メモリ、132...プログラム、136...ディザマトリクスデータ、138...部分露光パターンデータ、170...操作部、180...表示部、190...通信部、200...印刷実行部、210...制御回路、900...プリンタ、M100...印刷制御部、M110...二値画像データ生成部、M120...露光パターン処理部、M122...取得部、M124...決定部、M130...印刷データ生成部、M140...モード選択部、P...印刷媒体、TN...トナー、SR...搬送経路、LZ...レーザ光

Claims (9)

  1. 印刷のための処理を制御する制御装置であって、
    互いに交差する第1画像方向と第2画像方向とに沿ってマトリクス状に配置される複数の画素であって、前記第1画像方向に沿って第1解像度で配置される前記複数の画素のそれぞれの濃度を、第1値と、前記第1値より高い濃度を表す第2値と、の二値で表す第1種二値画像データを取得する取得部と、
    感光体の表面上の露光されるべき位置である露光位置を表す露光パターンを、前記第1種二値画像データを利用することによって決定する第1決定処理を実行する決定部であって、
    前記露光パターンは、前記第2画像方向と対応付けられた方向である第2露光方向に延びるラインである露光ラインの露光を、前記第1画像方向と対応付けられた方向である第1露光方向の位置が互いに異なる複数の露光ラインのそれぞれに関して実行するために、前記複数の露光ライン上の前記露光位置を定める、
    前記決定部と、
    を備え、
    前記第1決定処理は、前記複数の露光ラインの露光が、前記第1露光方向に沿って、前記第1解像度よりも粗い第2解像度で実行される場合のための処理であり、
    前記決定部は、前記第1決定処理において、前記第1種二値画像データにおける前記第1画像方向の位置が互いに異なる複数の画素を含む連続する部分領域である二値部分領域の内部の前記第2値の画素の配置を利用して、前記二値部分領域に対応付けられた連続する部分領域である出力部分領域を露光するための部分露光パターンを決定し、
    前記出力部分領域は、前記第1露光方向に連続するN本(Nは2以上の整数)の前記露光ラインと重なる領域であって、前記N本の露光ラインのそれぞれに関して前記露光ラインの一部の範囲内の部分と重なる領域であり、
    前記決定部は、前記感光体の現像によって得られる色材の像を、前記第1露光方向に沿って、前記第2解像度よりも細かい解像度で形成するために、前記出力部分領域内における前記第1露光方向に沿った露光量分布が、前記二値部分領域内の前記第2値の画素の少なくとも前記第1画像方向の配置に応じて異なるように、前記部分露光パターンを決定する、
    制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記出力部分領域内における前記第1露光方向に沿った露光量分布は、前記出力部分領域内における前記N本の露光ライン毎の前記露光位置の範囲である露光範囲を変更することによって制御される、制御装置。
  3. 請求項2に記載の制御装置であって、
    前記出力部分領域の前記N本の露光ラインは、第1露光ラインと、第2露光ラインと、を含み、
    前記決定部は、前記二値部分領域における前記第2値の画素の前記第1画像方向の分布が不均等である場合に、前記第1露光ラインと前記第2露光ラインとの一方の露光ラインの前記露光位置は、他方の露光ラインの前記露光位置に含まれない位置を少なくとも1つ含む、露光パターンを、決定する、制御装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の制御装置であって、
    前記決定部は、前記出力部分領域の前記部分露光パターンを、第1部分露光パターンと、第2部分露光パターンと、第3部分露光パターンと、を含む複数の部分露光パターンから選択し、
    前記第1部分露光パターンは、前記二値部分領域における第1画素位置の画素のみが前記第2値の画素である場合に選択される露光パターンであり、
    前記第2部分露光パターンは、前記二値部分領域における前記第1画素位置とは異なる第2画素位置の画素のみが前記第2値の画素である場合に選択される露光パターンであり、
    前記第3部分露光パターンは、前記二値部分領域における前記第1画素位置の画素と前記第2画素位置の画素とのみが前記第2値の画素である場合に選択される露光パターンであり、
    前記第3部分露光パターンの前記露光位置の領域は、前記第1部分露光パターンの前記露光位置の領域と前記第2部分露光パターンの前記露光位置の領域とを重ね合わせて得られる領域とは少なくとも一部が異なる領域である、
    制御装置。
  5. 請求項4に記載の制御装置であって、
    前記第1部分露光パターンの前記露光位置の領域と前記第2部分露光パターンの前記露光位置の領域とを重ね合わせて得られる領域の少なくとも一部が、前記第3部分露光パターンの前記露光位置の領域から除かれている、
    制御装置。
  6. 請求項1ないし3のいずれかに記載の制御装置であって、
    前記決定部は、前記出力部分領域の前記部分露光パターンを、第1部分露光パターンと、第2部分露光パターンと、第3部分露光パターンと、を含む複数の部分露光パターンから選択し、
    前記第1部分露光パターンは、前記二値部分領域における第1画素位置の画素のみが前記第2値の画素である場合に選択される露光パターンであり、
    前記第2部分露光パターンは、前記二値部分領域における前記第1画素位置とは異なる第2画素位置の画素のみが前記第2値の画素である場合に選択される露光パターンであり、
    前記第3部分露光パターンは、前記二値部分領域における前記第1画素位置の画素と前記第2画素位置の画素とのみが前記第2値の画素である場合に選択される露光パターンであり、
    前記第3部分露光パターンの前記露光位置の領域は、前記第1部分露光パターンの前記露光位置の領域と前記第2部分露光パターンの前記露光位置の領域とを重ね合わせて得られる領域と同じである、
    制御装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の制御装置であって、さらに、
    第1モードと第2モードとを含む複数のモードから1つのモードを選択するモード選択部を含み、
    前記取得部は、
    前記第1モードが選択される場合には、前記第1種二値画像データを取得し、
    前記第2モードが選択される場合には、前記第1画像方向に沿って配置される複数の画素の解像度が前記第2解像度である第2種二値画像データを取得し、
    前記決定部は、
    前記第1モードが選択される場合には、前記第1決定処理を実行し、
    前記第2モードが選択される場合には、前記第2種二値画像データを利用することによって、前記第1露光方向の解像度が前記第2解像度である色材の像を表すための露光パターンを決定する第2決定処理を実行し、
    前記第2決定処理は、前記第2露光方向に延びる複数の露光ラインの露光が、前記第1露光方向に沿って前記第2解像度で実行される場合のための処理であり、
    前記決定部は、前記第2決定処理において、前記第2種二値画像データにおける前記第2画像方向に延びる1本の画素ラインに応じて、前記第2露光方向に延びる1本の露光ラインの露光位置を決定する、
    制御装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の制御装置であって、
    前記部分露光パターンは、前記出力部分領域における前記第1露光方向に沿った前記露光量分布で最大となる前記露光ラインが、前記二値部分領域における前記第2値の画素の数が前記第1画像方向に沿った分布で最大となる画素ラインと対応するように、構成されている、制御装置。
  9. 印刷のための処理を制御する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
    互いに交差する第1画像方向と第2画像方向とに沿ってマトリクス状に配置される複数の画素であって、前記第1画像方向に沿って第1解像度で配置される前記複数の画素のそれぞれの濃度を、第1値と、前記第1値より高い濃度を表す第2値と、の二値で表す第1種二値画像データを取得する機能と、
    感光体の表面上の露光されるべき位置である露光位置を表す露光パターンを、前記第1種二値画像データを利用することによって決定する第1決定処理を実行する機能であって、
    前記露光パターンは、前記第2画像方向と対応付けられた方向である第2露光方向に延びるラインである露光ラインの露光を、前記第1画像方向と対応付けられた方向である第1露光方向の位置が互いに異なる複数の露光ラインのそれぞれに関して実行するために、前記複数の露光ライン上の前記露光位置を定める、
    前記第1決定処理を実行する機能と、
    をコンピュータに実現させ、
    前記第1決定処理は、前記複数の露光ラインの露光が、前記第1露光方向に沿って、前記第1解像度よりも粗い第2解像度で実行される場合のための処理であり、
    前記第1決定処理を実行する機能は、前記第1種二値画像データにおける前記第1画像方向の位置が互いに異なる複数の画素を含む連続する部分領域である二値部分領域の内部の前記第2値の画素の配置を利用して、前記二値部分領域に対応付けられた連続する部分領域である出力部分領域を露光するための部分露光パターンを決定する機能を含み、
    前記出力部分領域は、前記第1露光方向に連続するN本(Nは2以上の整数)の前記露光ラインと重なる領域であって、前記N本の露光ラインのそれぞれに関して前記露光ラインの一部の範囲内の部分と重なる領域であり、
    前記第1決定処理を実行する機能は、前記感光体の現像によって得られる色材の像を、前記第1露光方向に沿って、前記第2解像度よりも細かい解像度で形成するために、前記出力部分領域内における前記第1露光方向に沿った露光量分布が、前記二値部分領域内の前記第2値の画素の少なくとも前記第1画像方向の配置に応じて異なるように、前記部分露光パターンを決定する機能を含む、
    プログラム。
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