JP5957348B2 - 部分還元鉄製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄酸化物を含む塊成物を還元して部分還元鉄を製造する部分還元鉄製造装置に関する。
燃焼用炭材を装入しない炭材内装ペレットを移動グレート上に充填し加熱還元して還元鉄を製造する従来の技術として、例えば下記の特許文献1が開示されている。
しかしながら、この特許文献1に記載の技術には、次のような問題があり高い還元率の部分還元鉄を得ることができなかった。
(1)炭材内装ペレットを乾燥した後にガストーチで着火しそこに空気を流通し前記炭材内装ペレットを燃焼させて加熱するため、炭材内装ペレットの充填層において空気が流入する側にあっては常に燃焼し続けることになり還元が進まず、また還元が起きても空気により再酸化するため全く還元率が上がらなかった。高温状態が続くため溶融スラグが過剰に発生し、操業困難になる可能性があった。
(2)炭化域を出たペレットは酸素濃度5%以下の高温不活性ガスによって加熱され残った炭素質材料による金属化が進むが、残留炭素が少なく金属化率は低かった。また、充填層上部は、充填層下部が高温となるまで、高温の炭素質材料から生じた二酸化炭素、水蒸気といった強酸化性ガスに晒されるため再酸化が進んでしまう。
(3)熱量を多く必要とする金属化域の高温ガスは炭化域で発生する石炭中の可燃揮発分の一部や還元反応により発生するCOガスを燃焼させて作るが、排ガス全体の量に対して可燃分が少ないため、別途補助燃料が必要となった。
上記の問題に鑑み、還元用炭材、粉鉄鉱石、造滓剤を混合造粒したペレットに更に燃焼用炭材をコーティングして装入し、燃焼用炭材に着火した後、空気の下方吸引により焼成して部分還元鉄を製造する従来の技術として、例えば下記の特許文献2や特許文献3などが開示されている。
特公昭45−39331号公報 特公平8−9739号公報 特開2005−97645号公報 特開2011−236472号公報(例えば、段落[0023],[0027],[0034]、[図1],[図3]など参照)
しかしながら、前述した特許文献2,3に記載の従来の部分還元鉄の製造方法には、次のような問題があった。まず、装入された燃焼用炭材が優先的に燃えるため加熱されたペレットから発生する一酸化炭素や石炭中の可燃揮発分は殆ど燃焼されず充填層から排出されて有効利用できないため燃料消費原単位が多くなり、CO2の排出量が増加する問題があった。また、燃焼用炭材は炭素分が無くなるまで燃焼が継続するためペレットの冷却速度が遅くなり、還元されたペレット中の金属鉄が高温状態で空気と接触する時間が長くなるため再酸化が進み金属化率が低くなってしまうという問題があった。つまり、従来においては、原料ペレットを着火した燃焼用炭材により着火し燃焼して部分還元鉄を製造しており、燃焼用炭材を使用する分製造コスト増を招いていた。
ところで、上述の部分還元鉄を製造する装置においては、エネルギの有効活用の観点から、還元鉄の製造装置である回転炉床炉内で発生した可燃性排ガスを有効利用することが望まれている。例えば、特許文献4は、回転炉床炉内で発生した炉床排ガス中のダストを除去した後、その一部を循環ダクトにより回収し、ラジアントチューブバーナの燃料の一部として再利用する還元鉄の製造方法を開示している。しかしながら、特許文献4に記載の還元鉄の製造方法では、ガス排出口にタール分解触媒を設け、炉床排ガスを燃焼させて、排気ダクトへのタールの付着を防止しており、タール分解触媒により炉床排ガス中のタールを燃焼除去することから、炉床排ガス中のタール分を有効活用することができず、その分熱エネルギの損失を招いていた。
以上のことから、本発明は、前述した課題を解決するために為されたもので、燃焼用炭材を使用しないにも拘らず、部分還元鉄を製造することができると共に、排ガス中のタール分を有効活用することで熱エネルギの損失を抑制することができる部分還元鉄製造装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決する本発明に係る部分還元鉄製造装置は、
酸化鉄含有原料および還元用炭材を混合造粒した原料ペレットと同一材料で構成される着火用原料ペレットを所定の高さで無端グレート上に積載する着火用原料ペレット供給手段と、
前記無端グレート上に積載された前記着火用原料ペレットを還元温度域まで加熱する加熱手段と、
前記加熱手段により加熱された前記着火用原料ペレット上に前記原料ペレットを積載する原料ペレット供給手段と、
前記原料ペレット供給手段に対し前記無端グレートの移動方向下流側に配置される還元炉本体と、
前記還元炉本体内の排ガスの一部を当該還元炉本体から排出すると共に、前記還元炉本体内から排出された前記排ガスと空気供給手段により供給される空気とを混合した酸素含有ガスを当該還元炉本体へ供給する排ガス循環手段と、
前記排ガス循環手段に設けられ、前記排ガス中のタール分を液状タールとして当該排ガスから分離する液状タール分離手段とを具備し、
前記加熱手段はバーナであり、
前記液状タール分離手段で分離された前記液状タールを前記バーナへ供給する液状タール供給手段をさらに具備する
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する本発明に係る部分還元鉄製造装置は、
前述の発明に係る部分還元鉄製造装置であって、
前記液状タール分離手段は、前記排ガスを冷却して当該排ガス中のタール分を凝縮させて液状タールを前記排ガスから分離する気液分離手段を有し、
前記気液分離手段は、前記排ガスが流入する塔本体と、前記塔本体内にて液状タールを噴射する液状タール噴射手段と、前記液状タール噴射手段から噴射された前記液状タールにより前記排ガス中のタール分が凝縮してなる液状タールと前記液状タール噴射手段から噴射された前記液状タールとを回収し前記液状タール噴射手段へ送給する液状タール送給手段とを備える
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する本発明に係る部分還元鉄製造装置は、
前述の発明に係る部分還元鉄製造装置であって、
前記気液分離手段は、前記液状タール送給手段に設けられ、前記液状タールの温度を調整する温度調整手段をさらに備える
ことを特徴とする。
前記温度調整手段として、例えば、クーラやヒータなどが挙げられる。
上述した課題を解決する本発明に係る部分還元鉄製造装置は、
前述の発明に係る部分還元鉄製造装置であって、
前記気液分離手段は2つあり、
一方の前記気液分離手段と他方の前記気液分離手段とが直列に配置される
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する本発明に係る部分還元鉄製造装置は、
前述の発明に係る部分還元鉄製造装置であって、
前記液状タール分離手段は、前記気液分離手段の後段に設けられ、前記排ガス中のミスト状タールを当該排ガスから分離するミスト状タール分離手段をさらに備える
ことを特徴とする。
本発明に係る部分還元鉄製造装置によれば、燃焼用炭材を使用しないにも拘らず、部分還元鉄を製造することができると共に、排ガス中のタール分を有効活用することで熱エネルギの損失を抑制することができる。
本発明に係る部分還元鉄製造装置の主な実施形態を示す概略図である。 本発明に係る部分還元鉄製造装置の主な実施形態の説明図であって、図2(a)にそれが具備する還元炉の断面を示し、図2(b)に還元炉における酸素濃度と原料ペレットの充填層高との関係を示す。 本発明に係る部分還元鉄製造装置の主な実施形態が具備する還元炉内における原料ペレットを200mmの高さに充填し上向き通風で加熱したときの充填層下面から層高方向における温度変化の一例を示すグラフである。
本発明に係る部分還元鉄製造装置を実施するための形態について以下に説明するが、本発明は図面に記載された装置に限定されるものではない。
[主な実施形態]
本発明に係る部分還元鉄製造装置の主な実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。なお、図1において、矢印Aは、グレートの進行方向を示している。
本実施形態に係る部分還元鉄製造装置は、図1、図2(a)、図2(b)に示すように、上方吸引型のグレート還元炉100を備える。グレート還元炉100は、着火用原料ペレット供給装置10、加熱炉20、還元炉(部分還元炉)30を備え、これらがグレート(無端グレート)101の進行方向上流側から記載順に配置されている。
着火用原料ペレット供給装置10は、着火用原料ペレット1をグレート101上に供給し、前記着火用原料ペレット1を所定の高さに積層する装置である。つまり、着火用原料ペレット供給装置10は、原料ペレット供給手段をなしている。前記着火用原料ペレット1は、詳細につき後述する原料ペレット3と同一の材料で構成されており、原料ペレット3の一部をなしている。着火用原料ペレット1の積層高としては、着火用原料ペレット層2上に充填される後述の原料ペレット3に着火可能な高さであって、例えば、5mmより高く20mmより低い範囲であり、好適には5mm以上10mm以下の範囲である。着火用原料ペレット層2の積層高が5mm以下では着火用原料ペレット1の熱量が小さく、熱量不足により原料ペレット3の還元用炭材から可燃揮発分を生じさせることができず、20mm以上では最下層のペレットが加熱されにくくなり未還元ペレットが発生してしまう。
加熱炉20は、グレート101上に供給された着火用原料ペレット層2(着火用原料ペレット1)を還元温度域まで加熱する燃焼用バーナ21を具備する。つまり、加熱炉20は内部温度を制御可能な加熱手段をなしている。加熱炉20は、着火用原料ペレット層2を所定温度まで昇温可能な炉長を有している。加熱炉20は、燃焼ガス排気管22をさらに具備する。燃焼ガス排気管22にはバルブV21が設けられている。燃焼ガス排気管22の後端部側は、集塵機27と接続している。よって、燃焼用バーナ21で着火用原料ペレット層2を加熱したときに生じた燃焼ガスは、燃焼ガス排気管22、集塵機27を介して系外に排気される。
加熱炉20は、燃焼用バーナ21へバーナ用燃料を供給するバーナ用燃料供給装置150を備える。バーナ用燃料供給装置150は、バーナ用燃料供給源151と、バーナ用燃料供給源151に一方の端部が接続すると共に、他方の端部がバーナ21に接続するバーナ用燃料供給管152とを備える。これにより、バーナ21には、バーナ用燃料153を供給することができる。バーナ用燃料153としては、天然ガスや、還元炉100の下流に設置される溶解炉から発生する一酸化炭素ガスを主体とする排ガスなどが挙げられる。燃焼用バーナ21としては、前記天然ガスや前記溶解炉で発生する排ガスなどのバーナ用燃料と、詳細につき後述する液状タール161とを燃焼可能な混焼バーナが挙げられる。
還元炉30は、原料ペレット3を還元し塊成状の部分還元鉄5を生成する装置であり、全体的に円環状をなしている。還元炉30は、グレート101の進行方向上流側から順番に、原料ペレット供給装置31、還元炉本体32、部分還元鉄排出装置39を備える。原料ペレット供給装置(給鉱ホッパ)31は、着火用原料ペレット層2上に原料ペレット3を供給する装置である。この装置31により、着火用原料ペレット層2上に原料ペレット3が供給されると共に、原料ペレット3が充填してなる原料ペレットの充填層4が所定の高さに調整される。つまり、原料ペレット供給装置31は原料ペレット供給手段をなしている。前記原料ペレット3は、最終的に製造される部分還元鉄の原料であり、酸化鉄含有原料、還元用炭材、石灰系造滓剤を混合造粒し、酸化防止剤を被覆したものであって、例えば、全量に対して石炭を20%程度含有し、石炭中の可燃揮発分は20%以上である。
上述の還元炉本体32は、グレート101の下方に設置され固定構造物である風箱33、風箱33の上方にグレート101を介して設置され固定構造物であって円環状のフード34、風箱33の両側に円環状に敷設された軌道35,35をさらに備える。
上述の風箱33は、原料ペレット供給装置31側からグレート101の進行方向にて、第一風箱33a、第二風箱33b、第三風箱33c、第四風箱33d、第五風箱33eのようにグレート径に応じて複数の風箱を有する。
上述のフード34の天井板34aには2つの仕切り板38a,38bが設けられて、グレート101の進行方向Aにて3つの領域71a,71b,71cに区画されている。第一仕切り板38aは、第一風箱33aの上方の空間(後述の着火領域71a)と第二風箱33bの上方の空間(後述の還元領域71b)とを区画する位置に配置される。第二仕切り板38bは、第四風箱33dの上方の空間(後述の還元領域71b)と第五風箱33eの上方の空間(後述の冷却領域71c)とを区画する位置に配置される。着火領域(着火用原料ペレット燃焼領域)71a、還元領域(原料ペレット加熱領域)71b、冷却領域(原料ペレット冷却領域)71cには、温度センサ72a、72b、72cがそれぞれ設けられている。
グレート101は多孔性であり、着火用原料ペレット1や原料ペレット3は通過できないが、気体は上下方向に流通可能になっている。グレート101は多数のユニットに分割されこれらユニットを円周方向に並べることで円環状のグレート101が構成される。分割された一つ一つのユニットはグレート101の両側に設けられた円環状の支持部36,36に傾転可能に取り付けられる。この支持部36,36には軌道35,35を走行するローラ37,37が設けられる。ローラ37,37が軌道35,35を走行することで、グレート101は風箱33とフード34との間で水平循環可能になっている。
グレート101の支持部36,36の上部には、水を満した水封プール41,41がその全周に亘って環状に設けられる。フード34の両側下部には下方に延びるシール壁42,42がその全周に亘って環状に設けられ、シール壁42,42の先端部が水封プール41,41の液中に没している。これにより、グレート101の支持部36,36とフード34の両側下部とが気密シールされる。つまり、水封プール41とシール壁42はグレート上方側水封装置をなしている。
他方、風箱33の両側上部には水を満たした水封プール43,43がその全周に亘って環状に設けられる。グレート101の支持部36,36の下部には下方に延びるシール壁44,44がその全周に亘って環状に設けられ、シール壁44,44の先端部が水封プール43,43の液中に没している。これにより、グレート101の支持部36,36と風箱33の両側上部とが気密シールされる。つまり、水封プール43とシール壁44はグレート下方側水封装置をなしている。
冷却領域71cを構成するフード34に連通して冷却領域ガス排気管23が設けられる。冷却領域ガス排気管23は上述の燃焼ガス排気管22に連通される。冷却領域ガス排気管23に流量調整バルブV22が設けられており、冷却領域内ガスの排出量を調整可能になっている。
上述の還元炉30は、グレート101とフード34と第一仕切り板38aとで囲まれる着火領域71a内、およびグレート101とフード34と第一仕切り板38a,第二仕切り板38bとで囲まれる還元領域71b内から排ガス91を排出し、排ガス91からタール分を後述の液状タール分離装置105で分離し、タール分が分離されたタール分処理済み排ガス94を風箱33a〜33eへ供給することで、前記タール分処理済み排ガス94を循環する排ガス循環装置(排ガス循環手段)50をさらに備える。排ガス循環装置50は、第一排気管51、第二排気管52、ガス送出管53、ポンプ56、循環ガス送出管58、第一〜第五分岐循環ガス送出管59a〜59eなどを備える。
第一排気管51は、一方の端部が着火領域71aを構成するフード34と連通し、他方の端部が前記液状タール分離装置105の詳細につき後述する第一ガス冷却塔110Aの塔本体111の上部と接続している。第一排気管51には開閉弁V31が設けられる。第一排気管51の途中に、還元領域71bを構成するフード34に一方の端部が連通した第二排気管52の他方の端部が連通している。これにより、着火領域71a内および還元領域71b内の排ガス91は、第一排気管51および第二排気管52を通じて第一ガス冷却塔110Aに送出される。第一ガス冷却塔110Aの塔本体111は、一次冷却済み排ガス送出管117を介して詳細につき後述する第二ガス冷却塔110Bの塔本体111と接続している。排ガス91が第一ガス冷却塔110Aの塔本体111で冷却されて一次冷却済み排ガス92となり、一次冷却済み排ガス92は、一次冷却済み排ガス送出管117を通って第二ガス冷却塔110Bの塔本体111へ送出している。第二ガス冷却塔110Bの塔本体111は、連絡管119を介して詳細につき後述するミスト状タール分離装置130と接続している。一次冷却済み排ガス92が第二ガス冷却塔110Bで冷却されて二次冷却済み排ガス93となり、二次冷却済み排ガス93は、連絡管119を通ってミスト状タール分離装置130へ送出している。ミスト状タール分離装置130は、ガス送出管53を介してポンプ56と接続している。二次冷却済み排ガス93はミスト状タール分離装置130で処理されてタール分処理済み排ガス94となり、タール分処理済み排ガス94は、ガス送出管53を通ってポンプ56に送給される。ガス送出管53の途中に、タール分処理済み排ガス94内の酸素濃度を計測するO2センサ(酸素濃度検出手段)57が設けられる。循環ガス送出管58は、一方の端部がポンプ56に接続し、他方側が分岐し第一〜第五分岐循環ガス送出管59a〜59eをなし、第一〜第五分岐循環ガス送出管59a〜59eがそれぞれ第一〜第五風箱33a〜33eと連通している。第一〜第五分岐循環ガス送出管59a〜59eのそれぞれに流量調整バルブ(循環排ガス流量調整手段)V1〜V5が設けられる。
上述の還元炉本体32は、上述の排ガス循環装置50の第一〜第五分岐循環ガス送出管59a〜59eに連結され、当該第一〜第五分岐循環ガス送出管59a〜59eに空気を供給する空気供給手段(酸素供給手段)をなす空気供給装置60をさらに備える。空気供給装置60は、空気供給源61、空気供給源61に一方の端部が連結される空気送給管62、空気送給管62の途中に設けられる流量調整バルブ63、空気送給管62の他方の端部が連結されるポンプ64、ポンプ64に一方の端部が連結され、他方側が分岐し第一〜第五分岐空気送出管66a〜66eをなし、それぞれ第一〜第五分岐循環ガス送出管59a〜59eと連通する空気送出管65を備える。第一〜第五分岐空気送出管66a〜66eのそれぞれには、空気の流量を調整する空気流量調整手段(酸素流量調整手段)をなす流量調整バルブV11〜V15が設けられる。
よって、O2センサ57により計測された酸素濃度、温度センサ72a〜72cにより計測された温度に応じて、流量調整バルブV1〜V5および流量調整バルブV11〜V15の開度をそれぞれ調整することにより、各風箱33a〜33e内に所望の濃度に調整した酸素および一酸化炭素を含むガス(酸素含有ガス)95a〜95eをそれぞれ供給することができる。すなわち、着火領域71a、還元領域71b、冷却領域71cにて、酸素を所望の濃度に調整することができる。
部分還元鉄排出装置39は、上述した領域71a〜71cを経て製造された部分還元鉄5をグレート101上から排出する装置である。
上述した部分還元鉄製造装置、排ガス循環装置50に設けられ、排ガス91,92,93中の可燃分であるタール分を液状タールとして分離する液状タール分離装置105をさらに備える。液状タール分離装置105は、排ガス91,92を冷却して当該排ガス91,92中のタール分を凝縮させて液状タールを前記排ガス91,92から分離する気液分離手段をなすガス冷却塔を有する。前記ガス冷却塔は、第一ガス冷却塔110Aと、第一ガス冷却塔110Aに直列に設けられた第二ガス冷却塔110Bとを有する。
第一ガス冷却塔110Aは、第一排気管51を通じて排ガス91が上部より流入する塔本体111と、塔本体111内に設けられ、排ガス91のタール分の凝縮を促進するタール分凝縮促進器112と、塔本体111内に液状タール161を噴射する噴射孔124aが設けられた液状タール噴射管(液状タール噴射手段)124とを備える。タール分凝縮促進器112としては、排ガス91および液状タール161が流通可能であり、例えば、上下方向に延在して配置される、複数の平板および波板などが挙げられる。塔本体111の下部には、液状タール循環管121の一方の端部が接続して設けられる。液状タール循環管121の他方の端部は、循環ポンプ122を介して液状タール送給管123と接続している。液状タール循環管121には第一液状タール分岐管125が設けられ、第一液状タール分岐管125の途中にはヒータ切換弁V61およびヒータ126が設けられている。第一液状タール分岐管125の他方の端部は、液状タール循環管121における循環ポンプ122近傍に接続しており、ヒータ切換弁V61を開状態にすることで、液状タール161は、第一液状タール分岐管125、ヒータ126を通って循環ポンプ122へ流通可能になっている。液状タール循環管121には第二液状タール分岐管127が設けられ、第二液状タール分岐管127の途中にはクーラ(冷却器)128が設けられている。液状タール循環管121における第二液状タール分岐管127近傍にクーラ切換弁V62が設けられる。第二液状タール分岐管127の他方の端部は、液状タール循環管121における後述のタンク内液状タール送給管116との接続箇所近傍に接続しており、クーラ切換弁V62を開状態にすることで、液状タールの一部は、第二液状タール分岐管127、クーラ128を通って循環ポンプ122へ流通可能になっている。
液状タール送給管123は、液状タール噴射管124と接続している。塔本体111内の液状タール161は、液状タール循環管121、循環ポンプ122、液状タール送給管123を介して液状タール噴射管124に送給される。つまり、液状タール噴射管124の一方の端部側に設けられた噴射孔124aから第一ガス冷却塔110Aの塔本体111内に噴射される液状タール161は、液状タール循環管121、循環ポンプ122、液状タール送給管123を介して液状タール噴射管124へ循環されることになる。さらに、液状タール噴射管124から液状タール161を噴射することで、液状タール161が排ガス91と接触すると共に、当該排ガス91を冷却することになり、排ガス91中のタール分が凝縮して液状タール161となって当該排ガス91から分離することになる。よって、液状タール循環管121、循環ポンプ122、および液状タール送給管123が、液状タール噴射管124から噴射された液状タール161により排ガス91中のタール分が凝縮してなる液状タール161と、液状タール噴射管124から噴射された液状タール161とを回収し液状タール噴射管124へ送給する液状タール送給手段をなしている。
第一ガス冷却塔110Aは、上述の一次冷却済みガス送出管117を介して第二ガス冷却塔110Bと接続すると共に、液状タール連絡管118を介して第二ガス冷却塔110Bと接続している。第一ガス冷却塔110Aの塔本体111内には、液状タール161の液面が所定の高さの範囲内にあることを検出する液面センサ(図示せず)が設けられている。一次冷却済み排ガス送出管117は、第一ガス冷却塔110Aのタール分凝縮促進器112の下方であって、第一ガス冷却塔110Aの塔本体111内の液状タール161の液面よりも上方に位置づけられている。液状タール連絡管118は、第一ガス冷却塔110Aの塔本体111の底部近傍であって、第一ガス冷却塔110Aの塔本体111内の液状タール161の液面よりも下方に位置づけられている。また、第一ガス冷却塔110Aの底部には、第一ガス冷却塔110Aの塔本体111内の液状タール161を排出する液状タール排出管113の一方の端部が接続している。液状タール排出管113の他方の端部は、液状タール貯蔵タンク115と接続している。液状タール排出管113の途中に開閉弁V41が設けられている。液状タール貯蔵タンク115は、タンク内液状タール送給管116を介して液状タール循環管121と接続している。タンク内液状タール送給管116の途中には開閉弁V42が設けられている。
第二ガス冷却塔110Bは、第一ガス冷却塔110Aに直列に設けられ、第一ガス冷却塔110Aとほぼ同じ構成をなしている。第二ガス冷却塔110Bは、一次冷却済み排ガス送出管117を通じて一次冷却済み排ガス92が側部より流入する塔本体111と、塔本体111内に設けられ、一次冷却済み排ガス92のタール分の凝縮を促進するタール分凝縮促進器112と、塔本体111内に液状タール161を噴射する液状タール噴射管124とを備える。第二ガス冷却塔110Bの塔本体111には、タール分凝縮促進器112の下方であって、塔本体111内の液状タール161の液面よりも上方に位置して一次冷却済み排ガス送出管117が接続し、塔本体111の底部近傍であって、液状タール161の液面よりも下方に位置して液状タール連絡管118が接続している。液状タール噴射管124の他方の端部側に設けられた噴射孔124bから第二ガス冷却塔110Bの塔本体111内に噴射される液状タール161は、液状タール連絡管118、第一冷却塔110Aの塔本体111、液状タール循環管121、循環ポンプ122、液状タール送給管123を介して液状タール噴射管124へ循環されることになる。よって、第一ガス冷却塔110Aおよび第二ガス冷却塔110B内の液状タール161は、ほぼ同じ高さに調整される。また、第二ガス冷却塔110Bの塔本体111の底部には、液状タール排出管114が接続している。液状タール排出管114の他方の端部は、液状タール排出管113に接続している。第二ガス冷却塔110Bの天井部には連絡管119の一方の端部が接続し、連絡管119の他方の端部がミスト状タール分離装置130の装置本体131に接続している。
第一ガス冷却塔110Aの塔本体111、第二ガス冷却塔110Bの塔本体111、液状タール排出管113,114、液状タール貯蔵タンク115、液状タール循環管121、液状タール送給管123、液状タール噴射管124、液状タール連絡管118、および液状タール貯蔵タンク115には、保温ヒータ(図示せず)が設けられている。これにより、部分還元鉄製造装置の立ち上げ時に、液状タール161を所定の温度(例えば、50〜80℃)まで加熱し当該液状タール161の流動性を確保することができる。なお、前記保温ヒータ、ヒータ126、クーラ128などが、液状タールの温度を調整する温度調整手段をなしている。
上述の液状タール分離装置105は、上述のガス冷却塔における第二ガス冷却塔110Bの後段に設けられ、排ガス93中のミスト状タールを当該排ガス93から分離するミスト状タール分分離手段をなすミスト状タール分離装置130をさらに備える。ミスト状タール分離装置130は、サイクロン式のミストセパレータである。ミスト状タール分離装置130により、例えば、粒径が数ミクロンの液状タールを回収することができる。ミスト状タール分離装置130の装置本体131は、液状タール排出管132を介して液状タール貯蔵タンク115と接続している。液状タール排出管132の途中には開閉弁V51が設けられる。よって、ミスト状タール分離装置130で分離した液状タールが所定量溜まり、開閉弁V51を開状態とすることで、ミスト状タール分離装置130内に溜められた液状タール161を液状タール貯蔵タンク115に送給することができる。
上述の部分還元鉄製造装置、液状タール貯蔵タンク115に溜められた液状タールを加熱炉20の燃焼バーナ21へ供給する液状タール供給装置(液状タール供給手段)140をさらに備える。液状タール供給装置140は、液状タール貯蔵タンク115に一方の端部が接続すると共に、他方の端部がバーナ21に接続する液状タール供給管141と、液状タール供給管141の途中に設けられた液状タール供給ポンプ142とを備える。液状タール供給ポンプ142を駆動することにより、液状タール貯蔵タンク115内の液状タール161を燃焼用バーナ21に供給することができる。なお、燃焼用バーナ21として混焼バーナを使用し、液状タール161の燃焼を一定量とし残りをバーナ用燃料153の燃焼とすることで、液状タール貯蔵タンク115内の液状タール量を一定に保つようにしている。
なお、上述の部分還元鉄製造装置、上述の各炉20,30、上述の各装置10,50,60,105,140,150、各バルブ63、V1〜V5、V11〜V15,V21,V22、各弁V31、V41、V42、V51,V61,V62などを制御する制御装置(図示せず)を備える。
ここで、上述した構成の部分還元鉄製造装置により部分還元鉄を製造する手順を説明する。
まず、着火用原料ペレット1を着火用原料ペレット供給装置10によりグレート101上に供給する。このとき、着火用原料ペレット層2は、例えば、5mm〜10mmの範囲の高さに調整される。続いて、グレート101が進行し、バーナ21により着火用原料ペレット層2が還元温度域、例えば約1200℃まで加熱される。続いて、グレート101が進行し、原料ペレット3が原料ペレット供給装置31から着火用原料ペレット層2上に供給される。原料ペレット3からなる原料ペレットの充填層4は、例えば、200mm程度の高さに調整される。続いて、グレート101が進行し、フード34内にて、循環ガスと空気との混合ガスが通気される。第一風箱33aには、酸素の濃度が15%に調整された混合ガス95aが通気され、これにより、着領域71aにあっては、加熱された着火用原料ペレット1によって当該加熱された着火用原料ペレット1と隣接する原料ペレット3が加熱され、当該加熱された原料ペレット3から可燃揮発分が生じて燃焼し、この燃焼熱により着火用原料ペレット層2上の原料ペレットの充填層4が加熱される。
グレート101がさらに進行し、第二〜第四風箱33b〜33dには、酸素濃度が11%に調整された混合ガス95b〜95dが通気される。これにより、第二〜第四風箱33b〜33d上方の還元領域71bにおいては、着火用原料ペレット層2により加熱された原料ペレットの充填層4は、原料ペレット3の還元用炭材から可燃揮発分が生じその約75%〜90%が燃焼し、可燃揮発分の燃焼により、原料ペレット3の温度がさらに上昇し還元反応が進行して一酸化炭素ガスが発生し、部分的に燃焼する。その結果、フード34内におけるグレート進行方向中央部分においては、例えば8%程度の高濃度の一酸化炭素が生じる。他方、隣接する原料ペレット3を加熱し当該原料ペレット3の還元用炭材から可燃揮発分が生じる。可燃揮発分の残部および一酸化炭素ガスを循環し空気と混合した混合ガス95b〜95d(酸素含有ガス)は、温度がさらに上昇した前記原料ペレット3に供給される。これにより、図2(b)に示すように、混合ガス95b〜95d中の一酸化炭素ガスと、還元により発生する一酸化炭素ガスと合算された結果、原料ペレット3周囲にて一酸化炭素ガスの濃度が当該一酸化炭素ガスの燃焼域(12%以上)まで高まり一酸化炭素ガス全体の50%〜60%程度が燃焼し高温化し部分還元鉄の還元に必要な温度の燃焼帯を形成する。つまり、原料ペレット3の内装の還元用炭材の炭素がガス化し、一酸化炭素を発生させ、酸化鉄含有原料の酸素と結合することで還元が進行していく。燃焼に寄与しなかった一酸化炭素や可燃揮発分の残部など還元領域71b内のガス91は、第二排気管52および第一排気管51を介して液状タール分離装置105に流通し、液状タール分離装置105で排ガス91,92,93中のタール分が液状タール161として分離され、タール分処理済み排ガス94が、ガス送出管53、ポンプ56、循環ガス送出管58および第一〜第五分岐循環ガス送出管59a〜59eを介して各風箱33a〜33eに送給される。なお、還元領域71bにあっては、雰囲気温度が1300℃程度に調整されている。
ここで、上述した構成の部分還元鉄製造装置において、還元炉内にて原料ペレットを200mmの高さで充填し下方の風箱から循環ガスと空気の混合ガスを上向き通風で加熱したときの原料ペレットの充填層下面から層高方向における温度変化の一例について、図3を参照して説明する。図3において、実線が充填層下面から50mmの位置の温度履歴を示し、点線が充填層下面から100mmの位置の温度履歴を示し、1点鎖線が充填層下面から150mmの位置の温度履歴を示す。なお、第一風箱の酸素濃度を15%に調整し、第二〜第五風箱の酸素濃度を11%に調整した。
図3に示すように、原料ペレットの還元に必要な1200℃以上となり、過溶融を防ぐ1400℃以下の温度が、原料ペレットの充填層下面から50mm、100mm、150mmの何れの位置、すなわち原料ペレットの充填層の全層高に亘って得られていることが確認された。
原料ペレットの充填層下面から50mm、100mm、150mmの温度が、時間の経過に伴って順番にピークとなることから、原料ペレットの充填層の層高方向に燃焼帯が移動していることが確認された。ガス燃焼後の原料ペレットはピーク温度から再酸化が起こりにくい500℃以下まで数分で急冷されていることが確認された。
よって、上述の還元領域71bにおいては、グレート101が第二風箱33b上方から第四風箱33d上方に至るまで、原料ペレットの充填層4における下面側からその上層に向けて、原料ペレット3の加熱、可燃揮発分の生成および燃焼、一酸化炭素ガスの生成、一酸化炭素ガスおよび可燃揮発分の残部の循環による当該一酸化炭素ガスの燃焼、酸化鉄の還元反応が順番に生じることになる。
続いて、グレート101が進行し、第五風箱33eには、酸素濃度が5%以下に調整された混合ガス95eが通気される。これにより、第五風箱33e上方の原料ペレット冷却領域71cにおいては、所定の還元率まで進行した原料ペレットの充填層4が100℃〜800℃程度まで冷却されて、所望の部分還元鉄となる。さらに、グレート101が進行すると、部分還元鉄排出装置39から部分還元鉄5が排出されることになる。
ここで、上述した構成の部分還元鉄製造装置における排ガス中のタール分の処理について説明する。
着火用原料ペレット1および原料ペレット3中のタール分は、石炭揮発成分中の20%程度であり、400℃以下で全て揮発して当該着火用原料ペレット1および原料ペレット3から排出される。還元炉30における還元領域71bの前半部にて、原料ペレットの充填層4の下面部側からその上面部側に亘って400℃以上に加熱されることから、着火用原料ペレット1および原料ペレット3中のタール分は、還元炉30における着火領域71aおよび還元領域71bの前半部にて全て排出されることになる。
部分還元鉄製造装置の立ち上げ時には、まず、前記保温ヒータにより、第一ガス冷却塔110Aの塔本体111、第二ガス冷却塔110Bの塔本体111、液状タール貯蔵タンク115、液状タール循環管121、液状タール送給管123、液状タール噴射管124、液状タール連絡管118、および液状タール貯蔵タンク115内の液状タールを所定の温度まで加熱し当該液状タール161の流動性を確保する。これにより、液状タール161が配管で目詰まりすることを防ぐことができる。
続いて、開閉弁V42を開状態とする一方、ヒータ切換弁V61、クーラ切換弁V62を閉状態とし、循環ポンプ122を駆動することにより、液状タール貯蔵タンク115内の液状タール161が、タンク内液状タール送給管116、液状タール循環管121および液状タール送給管123を介して、液状タール噴射管124へ送給し、液状タール噴射管124から第一ガス冷却塔110Aの塔本体111および第二ガス冷却塔110Bの塔本体111内へ液状タール161を噴射し、当該第一ガス冷却塔110Aの塔本体111および第二ガス冷却塔110Bの塔本体111内に液状タール161が溜まっていくことになる。
続いて、液状タール161が、第一ガス冷却塔110Aの塔本体111および第二ガス冷却塔110Bの塔本体111内に所定量溜まると、開閉弁V42を閉状態として液状タール貯蔵タンク115からガス冷却塔110A,110Bへの液状タール161の供給を停止する一方、ヒータ切換弁V61を開状態とし、ヒータ126により液状タール161を所定の温度(例えば80〜120℃)に加熱し、ヒータ126により加熱した液状タール161は、液状タール循環管121、第一液状タール分岐管125、循環ポンプ122、液状タール送給管123、液状タール噴射管124、第一ガス冷却塔110Aの塔本体111を循環することになる。なお、液状タール噴射管124から第二ガス冷却塔110Bの塔本体111に噴射された液状タール161は、液状タール連絡管118を介して第一ガス冷却塔110Aの塔本体111に送給される。
循環している液状タール161が所定の温度に達した後に、還元炉30が稼働し、還元炉30の着火領域71aおよび還元領域71bから排出された高温(例えば240℃)の排ガス91は、液状タール分離装置105の第一ガス冷却塔110Aに送られる。ヒータ切換弁V61を閉状態とする一方、クーラ切換弁V62を開状態とし、液状タール161をクーラ128に流通させることで、当該液状タール161を所定の温度(例えば80〜150℃)に冷却している。これにより、排ガス91を第一ガス冷却塔110Aで処理することにより、例えば150〜180℃まで冷却されて一次冷却済み排ガス92となり、一次冷却済み排ガス92を第二ガス冷却塔110Bで処理することにより、例えば130〜150℃まで冷却されて二次冷却済み排ガス93となる。一次冷却済み排ガス92および二次冷却済み排ガス93は、酸露点(110℃程度)より高温であるため、一次冷却済み排ガス送出管117および連絡管119などで酸腐食が発生することを防ぐことができる。なお、ミスト状タール分離装置130によりタール分処理済み排ガス94も、130〜150℃程度であり、ガス送出管53においても、酸腐食が発生することを防ぐことができる。
第一ガス冷却塔110Aの塔本体111内の液状タール161および第二ガス冷却塔110Bの塔本体111内の液状タール161の液面の高さは、上述した液面センサにより計測しており、前記液面センサにより計測値に応じて開閉弁V41の開閉が調整される。つまり、第一ガス冷却塔110Aの塔本体111および第二ガス冷却塔110Bの塔本体111内の液状タール161が溜まってくると、前記液面センサの信号に基づき、開閉弁V41を開状態とし、前記液状タール161を液状タール貯蔵タンク115へ排出し、前記液面センサの計測値が下限レベルを検出すると、開閉弁V41を閉状態とし、液状タール貯蔵タンク115への液状タール161の排出を停止している。
第一ガス冷却塔110Aおよび第二ガス冷却塔110Bにより排ガスを150℃まで冷却し、排ガス91,92中のタール分を凝縮させて液状タール61とし、当該液状タール161を、液状タール噴射管124から噴射された液状タール161と一緒に回収し、第二ガス冷却塔110Bを通過したタールのフュームは下流のミスト状タール分離装置130で数ミクロン程度の大きさの粒子まで回収される。ミスト状タール分離装置130で回収できなかったタール分および150℃で凝縮しなかったタール分はフュームないしガス状のまま循環し、還元炉30における原料ペレットの充填層4の高温燃焼帯を通過することで燃焼する。原料ペレットの充填層4内でのタール燃焼は冷却領域71cでも行われ、還元鉄5として排出される時でも、原料ペレットの充填層4の最上部が800℃以上であるため、冷却領域71cの風箱33eに投入するガス95eを燃焼に必要な10%程度の酸素濃度とすることで燃焼し無害化される。
したがって、本実施例に係る部分還元鉄製造装置によれば、着火用原料ペレットの燃焼熱により原料ペレットの充填層を加熱し原料ペレット内の還元用炭材から可燃揮発分が生じて燃焼し、可燃揮発分の燃焼により、原料ペレットの温度がさらに上昇し還元反応が進行して一酸化炭素ガスが発生する一方、隣接する原料ペレットを加熱し当該原料ペレットの還元用炭材から可燃揮発分が生じる。可燃揮発分の残部および一酸化炭素ガスを循環し空気と混合した酸素含有ガスを温度がさらに上昇した前記原料ペレットに供給することで当該原料ペレット周囲にて一酸化炭素ガスの濃度を当該一酸化炭素ガスの燃焼域まで高め当該一酸化炭素ガスが燃焼し高温化し還元鉄の還元に必要な温度の燃焼帯を形成する。前記燃焼帯が、前記原料ペレットが前記着火用原料ペレット上に供給されてから排出されるまでの間に、前記原料ペレットの充填層の層高方向にて順次進行し、前記原料ペレットの充填層を加熱還元して、部分還元鉄を製造することができる。そのため、原料ペレットに対して熱源となる炭材のコーティングが不要となる。つまり、従来排ガス中に排出されそのまま大気放出されるか、または系外で他の補助燃料を使用しながら燃焼させボイラで廃熱回収されていた還元により発生する一酸化炭素ガスを原料ペレットの充填層4に循環し、還元により発生している一酸化炭素ガスと合算することでその濃度を高めて燃焼することで、燃焼率を上げ、原料ペレットの充填層4内にて熱源として直接的に有効利用することで、従来、原料ペレットに外装していた燃焼用炭材を不要とすることができる。その結果、部分還元鉄製造プロセス(装置)全体で使用される石炭量を低減できる。これにより、消費炭材が減少し、二酸化炭素の排出量を低減することができる。
さらに、原料ペレット3を加熱して生じたガスの燃焼により当該原料ペレット3が加熱されるため、ガスの発生量が少なく、原料ペレットの充填層4の燃焼帯にて一酸化炭素ガスの濃度が一酸化炭素の燃焼域より低くなると、一酸化炭素ガスの燃焼がすぐに停止する。これにより、原料ペレット3が冷却されるため高温状態で酸素と接触する時間が短く再酸化が低減され金属化率の高い部分還元鉄の製造が可能となる。
燃焼用石炭粉を外装する従来の原料ペレットの場合には、燃焼用石炭粉の石炭量が全体に対し約5%程度であった。上述したように、着火炭を外装しない原料ペレットを用いることで、従来の還元鉄の製造方法と比べて石炭の使用量を低減できる。
フード34内に設けられ、フード34とグレート101で囲まれ、グレート長手方向中央部の空間(領域71b)を区画する仕切り板38a,38bと、領域71bの排ガスを排出し、前記排ガスを、領域71bに対向配置される風箱33b〜33dに供給する排ガス循環装置50と、排ガス循環装置50に連結され、空気を供給する空気供給装置60と、空気供給装置60に設けられ、空気の流量を調整する流量調整バルブV11〜V14とを具備することで、領域71a,71b内で生じる比較的濃度の高い一酸化炭素ガスを有効利用することができ、二酸化炭素の排出を抑制することができる。
さらに、排ガス循環装置50の途中に、上述の液状タール分離装置105を設けたことにより、液状タールを排ガスから分離することができ、液状タールをバーナ用燃料として利用することが可能になる。つまり、排ガス中のタール分を有効活用することができる。その結果、熱エネルギの損失を抑制することができる。
[他の実施形態]
なお、上記では、上向き通風をなすグレート還元炉100を備える部分還元鉄製造装置を用いて説明したが、グレートの移動方向上流側から順番に、原料ペレット供給装置、加熱炉を配置し、下向き通風をなすグレート還元炉を備える還元鉄製造装置とすることも可能である。
上記では、第一ガス冷却塔110Aと第二ガス冷却塔110Bとミスト状タール分離装置130とを有する液状タール分離装置105を備える部分還元鉄製造装置を用いて説明したが、ガス冷却塔は2基に限らず1基や3基以上とした液状タール分離装置を備える部分還元鉄製造装置とすることも可能である。また、ガス冷却塔を2基のみ有する液状タール分離装置を備える部分還元鉄製造装置とすることも可能である。
上記では、液状タール貯蔵タンク115を備える部分還元鉄製造装置を用いて説明したが、前記液状タール貯蔵タンク115を除去した部分還元鉄製造装置とすることも可能である。
上記では、燃焼用バーナ21へ液状タール161を供給する液状タール供給装置140を備える部分還元鉄製造装置を用いて説明したが、前記液状タール供給装置140を除去した部分還元鉄製造装置とすることも可能である。
本発明に係る部分還元鉄製造装置によれば、燃焼用炭材を使用しないにも拘らず部分還元鉄を製造することができると共に、排ガス中のタール分を有効活用することで熱エネルギの損失を抑制することができるため、製鉄産業などにて有益に利用することができる。
1 着火用原料ペレット
2 着火用原料ペレット層
3 原料ペレット
4 原料ペレットの充填層
5 部分還元鉄
10 着火用原料ペレット供給装置
20 加熱炉
21 燃焼用バーナ
22 排気管
23 冷却領域ガス排気管
30 還元炉
31 原料ペレット供給装置(給鉱ホッパ)
32 還元炉本体
33a〜33e 風箱
34 フード
35 軌道
36 支持部
37 ローラ
38a,38b 仕切り板
41,43 水封プール
42,44 シール壁
51 第一排気管
52 第二排気管
53 ガス送出管
56 ポンプ
57 O2センサ
58 循環ガス送出管
59a〜59e 第一〜第五分岐循環ガス送出管
60 空気供給装置
61 空気供給源
62 空気送給管
63 流量調整バルブ
64 ポンプ
65 空気送出管
66a〜66e 第一〜第五分岐空気送出管
71a 着火領域
71b 還元領域
71c 冷却領域
100 グレート還元炉
101 無端グレート
105 液状タール分離装置
110A,110B ガス冷却塔
111 塔本体
112 タール分凝縮促進器
113 液状タール排出管
114 液状タール排出管
115 液状タール貯蔵タンク
116 タンク内液状タール送給管
117 一次冷却済み排ガス送出管
118 液状タール連絡管
119 連絡管
121 液状タール循環管
122 循環ポンプ
123 液状タール送給管
124 液状タール噴射管
125 第一液状タール分岐管
126 ヒータ
127 第二液状タール分岐管
128 冷却器
130 ミスト状タール分離装置
131 装置本体
132 液状タール排出管
140 液状タール供給装置
141 液状タール供給管
142 液状タール供給ポンプ
150 バーナ用燃料供給装置
151 バーナ用燃料供給源
152 バーナ用燃料供給管
153 バーナ用燃料
161 液状タール
V21 バルブ
V22 流量調整バルブ
V31,V41,V42,V51 開閉弁
V61 ヒータ切換弁
V62 クーラ切換弁

Claims (5)

  1. 酸化鉄含有原料および還元用炭材を混合造粒した原料ペレットと同一材料で構成される着火用原料ペレットを所定の高さで無端グレート上に積載する着火用原料ペレット供給手段と、
    前記無端グレート上に積載された前記着火用原料ペレットを還元温度域まで加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段により加熱された前記着火用原料ペレット上に前記原料ペレットを積載する原料ペレット供給手段と、
    前記原料ペレット供給手段に対し前記無端グレートの移動方向下流側に配置される還元炉本体と、
    前記還元炉本体内の排ガスの一部を当該還元炉本体から排出すると共に、前記還元炉本体内から排出された前記排ガスと空気供給手段により供給される空気とを混合した酸素含有ガスを当該還元炉本体へ供給する排ガス循環手段と、
    前記排ガス循環手段に設けられ、前記排ガス中のタール分を液状タールとして当該排ガスから分離する液状タール分離手段とを具備し、
    前記加熱手段はバーナであり、
    前記液状タール分離手段で分離された前記液状タールを前記バーナへ供給する液状タール供給手段をさらに具備する
    ことを特徴とする部分還元鉄製造装置。
  2. 請求項1に記載された部分還元鉄製造装置であって、
    前記液状タール分離手段は、前記排ガスを冷却して当該排ガス中のタール分を凝縮させて液状タールを前記排ガスから分離する気液分離手段を有し、
    前記気液分離手段は、前記排ガスが流入する塔本体と、前記塔本体内にて液状タールを噴射する液状タール噴射手段と、前記液状タール噴射手段から噴射された前記液状タールにより前記排ガス中のタール分が凝縮してなる液状タールと前記液状タール噴射手段から噴射された前記液状タールとを回収し前記液状タール噴射手段へ送給する液状タール送給手段とを備える
    ことを特徴とする部分還元鉄製造装置。
  3. 請求項2に記載された部分還元鉄製造装置であって、
    前記気液分離手段は、前記液状タール送給手段に設けられ、前記液状タールの温度を調整する温度調整手段をさらに備える
    ことを特徴とする部分還元鉄製造装置。
  4. 請求項2または請求項3に記載された部分還元鉄製造装置であって、
    前記気液分離手段は2つあり、
    一方の前記気液分離手段と他方の前記気液分離手段とが直列に配置される
    ことを特徴とする部分還元鉄製造装置。
  5. 請求項4に記載された部分還元鉄製造装置であって、
    前記液状タール分離手段は、前記気液分離手段の後段に設けられ、前記排ガス中のミスト状タールを当該排ガスから分離するミスト状タール分離手段をさらに備える
    ことを特徴とする部分還元鉄製造装置。
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