JP5957019B2 - 洗浄剤用泡だて器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば液体石鹸や粒状石鹸等の石鹸類や洗顔料等の洗浄剤を用いて泡を作りだす際に使用される洗浄剤用泡だて器に関するものである。
これまで上記石鹸等の洗浄剤は、手指や顔等の身体を洗浄するために使用されているが、特に洗顔の際においては、手指で顔の皮膚(肌)を擦ることにより、肌に炎症を起こし、この炎症により肌のキメが乱れたり荒れたりし、こうした症状により保水力を失って乾燥し、毛穴の黒ずみを招く等のトラブルを生ずることとなる。したがって、近年では、洗浄剤を用いて肌を洗浄する際には、その洗浄剤から作った泡を用いる場合が多い。特に、粒子径が細かい泡を洗顔の際に使用することにより、泡の単位体積当たりの表面積が増大し、皮膚の表面に存在する汚れを有効に除去することができる効果がある。
そこで、こうした洗浄剤から泡を作りだす方法ないし器具等は、これまで種々のものが使用され又は提案されている。この方法は、例えば、固形石鹸又は液体石鹸を両手で擦りながら泡を作る方法以外に、繊維等から所定のメッシュが形成されたネットを用いる方法が主流とされている。また、上下に分割可能な容器内に球状の物体が封入されたものであり、この容器内に石鹸と少量の湯水を入れて繰り返し振ることにより該容器内において泡を立てる泡だて器(特許文献1参照)や、左右に分割可能な容器内に網状体を配置したものであり、この容器内に上記石鹸と少量の湯水を入れて繰り返し振ることにより該容器内において泡を立てる泡だて器(特許文献2参照)が提案されている。
特許第3692361号公報 特許第4596536号公報
しかしながら、上述したように、使用者が両手で泡を作りだす方法では、人によっては中々困難である場合が多いばかりではなく、粒子径の細かい泡を作ることは困難である。また、上記ネットを使用する場合では、粒子径の細かい泡を作りだすにはやや時間が係るとともに、使用後において水を含んだ状態が継続することから黴等の細菌が繁殖する温床になる場合が多く、バスルームや洗面台等を汚損する危険性もある。また、上記特許文献1及び2に係る泡だて器は、何れも容器内部で泡を立てるものであることから、泡を取り出して洗顔等する場合にはその都度容器を開放操作する必要が有り、極めて使い勝手が悪い。
そこで、本発明は、上述した従来の洗浄剤の泡立て方法や泡だて器が有する課題を解決するために提案されたものであって、簡単に且つ粒子径が細かい泡を作りだすことができるとともに、黴等の細菌が繁殖する危険性も回避することができ操作性にも優れた新規な洗浄剤用泡だて器を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために提案されたものであって、第1の発明(請求項1記載の発明)は、上方に開口が形成され内部に洗浄剤と湯水とを収容する収容空間が形成された容器本体と、この容器本体の上端側中途部に載置又は係止され下方に移動することが規制されてなるとともに中央又はその近傍には挿通穴が形成された蓋体と、上端には昇降操作部が形成され、中途部は上記蓋体に形成された挿通穴に挿通されてなる昇降操作棒と、この昇降操作棒の下端に配置されてなるとともに、洗浄剤及び泡が通過する多数の貫通穴が形成された昇降板と、を備えてなるとともに、上前昇降板の下面には、固形石鹸と摺接させることにより該固形石鹸を削ぎ取る削ぎ取り部が形成されてなることを特徴とするものである。
上記第1の発明に係る洗浄剤用泡だて器では、上記容器本体内に適当量の(液体石鹸等の)洗浄剤と少量の湯水とを収容し、上記蓋体を容器本体の上端側中途部に載置又は係止させるとともに、上記昇降操作棒の上端に形成された昇降操作部を把持しながら、該昇降操作棒を昇降操作する(上下動操作)と、こうした昇降操作に伴って上記昇降板が昇降する。すると、こうした昇降板の昇降動作により、上記容器本体内に収容された洗浄剤と湯水とは混合されるだけではなく、この昇降板に形成された多数の貫通穴を通過して該昇降板の上方及び下方に繰り返し移動する。こうした洗浄剤と湯水との混合物の移動が繰り返されることにより、上記蓋体の下方には多数の泡が作りだされる。
特に、この第1の発明に係る洗浄剤用泡だて器では、上記容器本体の上端側に蓋体が載置され又は係止されていることから、上記昇降板に形成された貫通穴には、容器本体内で作りだされた泡も上方から下方及び下方から上方に繰り返し通過する。すなわち、上記昇降操作棒を下降させることにより昇降板に形成された多数の貫通穴を湯水と混合された洗浄剤が通過することにより作りだされ昇降板の上方に位置した泡は、次いで、上記昇降板が上昇操作されることにより、上記蓋体と昇降板との間で圧縮され、再び上記多数の貫通穴を通過して昇降板の下方に移動する。したがって、こうして繰り返される昇降板の昇降操作により、洗浄剤と湯水との混合物ばかりではなく、一旦作られた泡も繰り返し多数の貫通穴を通過することから、より細かい粒子径の泡を作りだすことができる。そして、所定時間に亘って上記昇降操作棒を昇降操作することによって泡が作り出された場合には、上記昇降操作棒を上方に引き上げることにより、上記容器本体内から昇降板及び蓋体を取り除き、該容器本体内に手を入れて内部の泡をすくう等して取り出し、洗顔等に用いれば良い。
なお、この第1の発明に係る洗浄剤用泡だて器を構成する容器本体は、少なくとも、その形状は、上方に開口が形成され内部に洗浄剤と湯水とを収容する収容空間が形成されたものであれば良く、例えば、平面視における外形形状が円形状又は楕円形状であっても良いばかりか、正方形状や長方形状等の方形状であっても良い。また、上記蓋体は、容器本体の上端側中途部に載置され又は係止され下方に移動することが規制されてなるとともに中央又はその近傍には挿通穴が形成されたものであれば良く、上記容器本体の形状に対応した形状であれば良い。また、上記昇降板は、上記容器本体内において昇降可能な形状や大きさであれば良い。なお、この昇降板は、上記昇降操作棒と一体成形されてなるものであっても良いし、該昇降操作棒とは別体として成形し、該昇降操作棒に着脱可能に取り付けられる構造となっているもの(請求項記載の発明参照)であっても良い。
なお、上記昇降板に形成された多数の貫通穴は、少なくとも、洗浄剤及び泡が通過するものであれば良く、該貫通穴の内径は、使用する洗浄剤の粘性率や、使用する洗浄剤の量に対して加える湯水の量により適宜設定すれば良いが、凡そ0.5〜5mmとすれば良いく、より好ましくは2〜4mm程度とすれば良い。
また、この第1の発は、上記昇降板の下面には、固形石鹸と摺接させることにより該固形石鹸を削ぎ取る削ぎ取り部が形成されてなることを特徴とするものである。
この発明では、前記昇降板の下面には、固形石鹸と摺接させることにより該固形石鹸を削ぎ取る削ぎ取り部が形成されてなることから、洗浄剤として固形石鹸を上記容器本体内に容易に充填することが可能となる。すなわち、この発明によれば、洗浄剤として固形石鹸でも液体石鹸でも使用することができる。
なお、この発明において、上記削ぎ取り部は、昇降板の下面に形成されていれば良く、例えば、該昇降板の下面に複数の突起部を形成したものでも良く、また、上記貫通穴を囲むように形成され、削ぎ取られた固形石鹸が該貫通穴内に侵入する構造(請求項記載の発明参照)であっても良い。
また、第の発明(請求項記載の発明)は、上記第の発明において、前記削ぎ取り部は、前記各貫通穴を囲むように形成され、削ぎ取られた固形石鹸が該貫通穴内に侵入するように構成されてなることを特徴とするものである。
この第の発明では、前記削ぎ取り部は、前記各貫通穴を囲むように形成され、削ぎ取られた固形石鹸が該貫通穴内に侵入するように構成されてなることから、上記昇降板を昇降操作した際、削ぎ取られた固形石鹸が常に昇降板の下面に付着し止まってしまうことなく、上記各貫通穴を通過して、該昇降板の上下に繰り返し移動させることが可能となる。したがって、こうした構造を備えた第の発明によれば、洗浄剤として液体石鹸ばかりではなく固形石鹸を用いて細かい粒子径の泡を作りだすことが可能となる。
また、第の発明(請求項記載の発明)は、上記第1又は第2の発明において、前記容器本体は、円形状の底板部と、この底板部から起立してなる円筒状の側板部と、を備え、上記側板部の上縁側には、該上縁側にかけて拡径されてなる拡径部が形成され、前記蓋体は円盤状に成形されてなるとともに、上記拡径部に係止される外径を有してなることを特徴とするものである。
この第の発明に係る洗浄剤用泡だて器では、前記容器本体は、円形状の底板部と、この底板部から起立してなる円筒状の側板部と、を備え、上記側板部の上縁側には、該上縁側にかけて拡径されてなる拡径部が形成され、前記蓋体は円盤状に成形されてなるとともに、上記拡径部に係止される外径を有してなることから、不用意に蓋体が容器本体内から脱落してしまう危険性が無く、必ず蓋体を容器本体に係止させることができる。特に、容器本体及び蓋体が樹脂により成形されている場合には、容器本体の上端側中途部に載置した後にやや下方に押圧することにより、容器本体の内周面と蓋体の外周面との微妙な撓みにより、該蓋体を容器本体に固定することができるので、上記昇降操作棒を昇降操作する際に、蓋体が上方に移動し、蓋体の下方で作られた泡が外部に漏出することを防止することができる。
また、第の発明(請求項記載の発明)係る洗浄剤用泡だて器は、上記第1、第2又は第3の発明の何れかにおいて、前記昇降操作棒と昇降板とは着脱可能とされてなることを特徴とするものである。
この第の発明に係る洗浄剤用泡だて器では、前記昇降操作棒と昇降板とは着脱可能とされてなることから、該昇降操作棒と昇降板とをそれぞれ別個に洗浄することができ、細部において黴等の細菌の発生によるコンタミネーションを抑制することができ、常に衛生的な状態を維持することができる。
上記第1の発明(請求項1記載の発明)に係る洗浄剤用泡だて器によれば、昇降操作棒を昇降操作することにより、簡単に泡を作ることができ、黴等の細菌が繁殖する危険性も回避することができる。
特に、この第1の発明に係る洗浄剤用泡だて器では、上記容器本体の上端側中途部に蓋体が載置され又は係止されており、上記昇降操作棒を下降させることにより昇降板に形成された多数の貫通穴を湯水と混合された洗浄剤が通過することにより作りだされ昇降板の上方に位置した泡は、次いで、上記昇降板が上昇操作されることにより、該蓋体と昇降板とにより泡が圧縮され、この泡は再び上記多数の貫通穴を通過して昇降板の下方に移動する。したがって、こうした昇降板の昇降操作により洗浄剤ばかりではなく、一旦作りだされた泡も繰り返し多数の貫通穴を通過することから、より細かい粒子径の泡を作りだすことができる。
また、この第1の発明では、前記昇降板の下面には、固形石鹸と摺接させることにより該固形石鹸を削ぎ取る削ぎ取り部が形成されてなることから、洗浄剤として固形石鹸を上記容器本体内に容易に充填することが可能となる。
また、第の発明(請求項記載の発明)では、前記削ぎ取り部は、前記各貫通穴を囲むように形成され、削ぎ取られた固形石鹸が該貫通穴内に侵入するように構成されてなることから、上記昇降板を昇降操作した際、削ぎ取られた固形石鹸が常に昇降板の下面に付着し止まってしまうことなく、上記各貫通穴を通過して、該昇降板の上下に繰り返し移動させることが可能となる。したがって、こうした構造を備えた第の発明によれば、洗浄剤として液体石鹸ばかりではなく固形石鹸を用いて細かい粒子径の泡を作りだすことが可能となる。
また、第の発明(請求項記載の発明)に係る洗浄剤用泡だて器では、前記容器本体は、円形状の底板部と、この底板部から起立してなる円筒状の側板部と、を備え、上記側板部の上縁側には、該上縁側にかけて拡径されてなる拡径部が形成され、前記蓋体は円盤状に成形されてなるとともに、上記拡径部に係止される外径を有してなることから、不用意に蓋体が容器本体内から脱落してしまう危険性が無く、必ず蓋体を容器本体に係止させることができる。特に、容器本体及び蓋体が樹脂により成形されている場合には、容器本体の上端側中途部に係止した後にやや下方に押圧することにより、容器本体の内周面と蓋体の外周面との微妙な撓みにより、該蓋体を容器本体に固定することができるので、上記昇降操作棒を昇降操作する際に、蓋体が上方に移動し、蓋体の下方で作られた泡が外部に漏出することを防止することができる。
また、第の発明(請求項記載の発明)に係る洗浄剤用泡だて器によれば、昇降操作棒と昇降板とをそれぞれ洗浄することができ、細部において黴等の細菌の発生によるコンタミネーションを抑制することができ、常に衛生的に使用し、保存することができる。
本発明の実施の形態に係る洗浄剤用泡だて器の外観を示す斜視図である。 図1に示す洗浄剤用泡だて器の容器本体を一部破断して示す斜視図である。 図1に示す洗浄剤用泡だて器の断面図である。 蓋体と昇降板と昇降操作棒を分解して示す斜視図である。 昇降板を示す平面図である。 図5に示す昇降板のA−A線端面図である。 容器本体内で作られた泡が下方に移動する状態を模式的に示す断面図である。 ネット(比較例)と洗浄剤用泡だて器(実施例)とにより作られた泡をそれぞれ写真で表し、それぞれの評価基準による結果を示す説明図である。 ネットにより泡立てた場合(比較例)と、洗浄剤用泡だて器により泡立てた場合(実施例)とを、それぞれ画像測定器を用いて撮影した拡大写真と、測定した泡の粒子を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態に係る洗浄剤用泡だて器について、図面を参照しながら詳細に説明する。
この発明の実施の形態に係る洗浄剤用泡だて器1は、図1又は図2に示すように、容器本体2と、蓋体3と、昇降操作棒4と、昇降板5(図2参照)とから構成されている。
上記容器本体2、蓋体3、昇降操作棒4、昇降板5は何れもポリプロピレン等の樹脂により一体成形されてなるものであり、上記容器本体2は、図3に示すように、円盤状に成形された底板部2aと、この底板部2aの周端から上方に起立してなる側板部2bと、この側板部2bの上端側から徐々に拡径されてなる拡径部2cとから構成され、該拡径部2cの上端は波状に成形されている。すなわち、この容器本体2は上方に開口(符号は省略する。)が形成され、内部には、後述する液体石鹸等の洗浄剤と湯水が収容される収容空間(符号は省略する。)が形成されている。なお、この容器本体2の内周面の下側中途部には、底板部2aよりもやや上方位置に湯水を充填する量(高さ)を示す図示しないレベル表示部が該容器本体2の周回り方向に表示されている。
また、上記蓋体3は、図2及び図4に示すように、円盤状に成形され、上記拡径部2cの下端側の内径寸法よりもやや長い外形に成形されている。また、この蓋体3の中央には、円形状の挿通穴3aが形成されている。
また、上記昇降板5は、図4に示すように、上記蓋体3及び上記底板部2aの外形寸法よりも僅かに小径に成形されているとともに、図5に示すように、該昇降板5の中央には、上方に膨出した筒状部5aが形成され、この筒状部5aの内周面には一方のネジ部(ナット部)5bが形成されている。また、この昇降板5には、後述するように、液体石鹸等の洗浄剤等が通過する多数の貫通穴5cが形成されている。そして、これらの貫通穴5cが形成された昇降板5の下面には、図6に示すように、該貫通穴5cを囲むリング状の削ぎ取り部5dが該昇降板5の下方に垂下している。これらの削ぎ取り部5dは、図示しない固形石鹸の表面と上記昇降板5の下面とを摺接させることにより、固形石鹸を削ぎ取る機能を果たすものであり、上記要領で削ぎ取られた固形石鹸は、上記各貫通穴5c内やその周辺に付着する。
また、上記昇降操作棒4の上端には、図1、図2又は図3に示すように、リング状に成形され中央には円形状の開口4aが設けられた昇降操作部4bが形成され、この昇降操作部4bの下方には大径部4cが形成されている。また、この昇降操作棒4の下端には、図4に示すように、上記昇降板5の中央に形成された一方のネジ部5bに螺着される他方のネジ部(ボルト部)4dが形成されている。なお、上記蓋体3の中央に形成された挿通穴3aの径は、上記大径部4cの外径より短いものとされている。
そして、上記昇降操作棒4の中途部は、上記蓋体3に形成された挿通穴3aに挿通され、また、該昇降操作棒4の下端は、上記一方のネジ部5bと他方のネジ部4dとが螺着されて互いに固定されている。
次に、このように構成された洗浄剤用泡だて器1を使用することにより泡を作る方法について順次説明する。
先ず、上記容器本体2内に上記図示しないレベル表示部を目安に湯水を充填し、次いで、適量の洗浄剤(符号は省略する。)を充填する。この洗浄剤としては、液体石鹸が良好であり、この洗浄剤と湯水とを合わせた全体の充填量は、上記容器本体2の容量の約半分程度とする。そして、このように洗浄剤等の収容作業が終了すると、図3に示すように、上記昇降操作棒4と蓋体3と昇降板5とが一体化された状態で、該蓋体3が容器本体2を構成する拡径部2cに係止されるようセットする。なお、洗浄剤として、上記液体石鹸ではなく、固形石鹸を使用する場合には、先に説明したように、昇降板5の下面と固形石鹸とを摺接させ、該固形石鹸を削ぎ取り、上記各貫通穴5c内やその周辺に付着させ、適量の湯水を容器本体2内に充填する。
そして、上記セットが完了すると、次いで、上記昇降操作棒4の上端に形成された昇降操作部4bを(例えば)効き手で把持する等するとともに、他方の手で上記容器本体2を保持しながら、上記昇降操作棒4を昇降操作する。こうした昇降操作棒4の昇降操作により、上記容器本体2内に位置する昇降板5は、該容器本体2内において昇降し、こうした昇降操作を繰り返すことにより、容器本体2内には、細かい粒子径の泡が作られる。
こうした泡が作られる過程・工程を詳述すると、図7に示すように、最も下方に位置する昇降板5を、上記昇降操作棒4を上昇させることにより、洗浄剤と湯水との混合物Dは、上記多数の貫通穴5cや昇降板5の外周面と容器本体2の側板部2bの内周面との隙間とを通過して該昇降板5の下方に移動する。次いで、この昇降板5を下降操作すると、再び上記混合物は上記多数の貫通穴5c等を通過して昇降板5の上方に移動するとともに、容器本体2内においては、徐々に泡Fが作られる。なお、上記削ぎ取り部5dを利用して固形石鹸を利用した場合においては、上記各貫通穴5c内に侵入していた固形石鹸は、上記昇降操作棒4の下降操作により、湯水の圧力によって昇降板5の上方に移動し、上昇操作により下方に移動することとなり、液体石鹸を使用した場合と同じように、細かい粒子径の泡Fが作り出される。
そして、こうした過程で作られた泡Fは、下方に位置する昇降板5を上昇操作することにより、混合物Dの上部に位置した状態から、該昇降板5と上記蓋体3との間に挟まれ圧縮されることにより、上記貫通穴5c等を通過して昇降板5の下方に移動し、次いで、昇降板5を下降操作することにより、該昇降板5の下方に位置する泡Fが再び昇降板5の上方に移動する。すなわち、この実施の形態に係る洗浄剤用泡だて器1を使用することにより、容器本体2内で作られた泡Fは、上記昇降板5と上記蓋体3との間で挟まれ圧縮されることから繰り返して上記貫通穴5cを通過することから、より細かい粒子径の泡Fを作ることが可能となる。
そして、このような操作により、上記容器本体2内に所定の泡Fが作り出されると、次いで、上記昇降操作棒4を上方に引き上げ、容器本体内2内から上記蓋体3と昇降板5とを取り出す。この際、上記昇降板5は、上記昇降操作棒4の引き上げ操作により、徐々に蓋体3に接近することにより、該昇降板5の上方に位置していた泡Fは、上記多数の貫通穴5cを通過して該昇降板5の下方に移動する。そして、さらに昇降操作棒4を上方に引き上げると、上記昇降板5が上記蓋体3に当接し、該昇降板5と蓋体3とは一体的に容器本体2内から取り出される。この結果、容器本体2内では、その比重から、多くの泡Fが上方に位置し、泡Fとなっていない洗浄剤と湯水との混合物Dは下方に位置していることから、使用者は、手を容器本体2内に挿入し適量の泡Fをすくい上げることにより、洗顔等に用いることができる。特に、この実施の形態に係る洗浄剤用泡だて器1によれば、後述する実施例の説明からも明らかなように、個々の泡の粒子径は極めて細かいことから、一旦所定量の泡が容器本体2内から取り出され、一部容器本体2内に残されている場合であっても、洗顔中にこの残った泡Fが弾けて再び液体に戻ってしまうことが抑制されることから、一度作りだした泡Fを複数回に亘って使用することが可能となる。
図8は、従来使用されているネットにより20秒間に亘って泡立てた場合(比較例)と、上記実施の形態に係る洗浄剤用泡だて器1により20秒間に亘って泡立てた場合(実施例)とを、写真と共に表し、それぞれ「泡の量」、「泡の粗さ」、「泡の弾力性」という評価基準で評価したものである。なお、比較例と実施例とで使用した洗浄剤の量及び湯水の量は同量である。また、昇降板5に形成された貫通穴5cの内径は3mmとし、その数は72個とした。
この結果、上記ネットを使用した場合、「泡の量」は少なく、これに比べて洗浄剤用泡だて器1を使用した場合では、多かった。また、「泡の粗さ」に関しては、上記ネットを使用した場合には粗く、これに比べて洗浄剤用泡だて器1を使用した場合には、細かかった。また、「泡の弾力性」に関しては、上記ネットを使用した場合には弾力性が弱く、これに比べて洗浄剤用泡だて器1を使用した場合には、高い弾力性が確認された。
また、図9は、従来使用されているネットにより泡立てた場合(比較例)と、上記実施の形態に係る洗浄剤用泡だて器1により泡立てた場合(実施例)とを、それぞれ画像測定器を用いて撮影した拡大写真と、測定した泡の粒子を示すものである。
この図9からも明らかなように、10秒間に亘って泡立てた場合、ネットを使用したものでは、526μmであったが、この実施の形態に係る洗浄剤用泡だて器1を使用した場合には、50μmであった。また、20秒間に亘って泡立てた場合、ネットを使用したものでは、269μmであり、時間の経過により粒子径は小さくなったことが確認されたが、この実施の形態に係る洗浄剤用泡だて器1を使用した場合には、より細かい粒子径である39μmであったことが確認された。なお、この実施の形態に係る洗浄剤用泡だて器1を使用して、60秒間に亘って泡立てた場合には、さらに細かい31μmとなったことを確認することができた。
上記各実施例と比較例との比較結果からも明らかなように、この実施の形態に係る洗浄剤用泡だて器1によれば、極めて弾力性があり、粒子径の細かい泡を簡単に作ることができ、洗顔の際にこの泡を使用する場合には、皮膚を傷つけることなく皮膚の表面に存在する汚れを有効に除去することができる。
なお、上記実施の形態に係る洗浄剤用泡だて器1では、上記容器本体2の上端側中途部に蓋体3が載置されるものを図示して説明したが、この蓋体3は上記容器本体2の上端側中途部に係止され、その係止位置から下方に移動することが規制されるばかりではなく、上方にも不用意に移動(容器本体2から脱落)することが防止されたものであっても良い。この洗浄剤用泡だて器1は、例えば、上記容器本体2の内周面であって上端側中途部に該容器本体2の中心方向に突出した幅を備えた図示しないリング状の載置部が形成され、また、上記載置部の上方には蓋体3の肉厚よりも若干長い間隔隔てて凸部が形成され、上記蓋体の外径は上記フランジ部の内径よりも長い寸法に成形されている。また、上記凸部は、容器本体の周回り方向に複数形成されている。そして、上記蓋体3を上記複数の凸部の上方から下方に押圧することにより、該蓋体3と容器本体2とが僅かに撓んで、該蓋体3が上記凸部を乗り越えて載置部との間に嵌合されるように構成されている。こうした構造に係る洗浄剤用泡だて器による場合であっても、上記実施の形態で説明した洗浄剤用泡だて器1と同様の作用効果を有するとともに、不用意に蓋体3が容器本体3から脱落することを防止することができる。
1 洗浄剤用泡だて器
2 容器本体
2a 底板部
2b 側板部
2c 拡径部
3 蓋体
3a 挿通穴
4 昇降操作棒
4b 昇降操作部
4d 他方のネジ部
5 昇降板
5b 一方のネジ部
5c 貫通穴
5d 削ぎ取り部
D 洗浄剤と湯水の混合物
F 泡

Claims (4)

  1. 上方に開口が形成され内部に洗浄剤と湯水とを収容する収容空間が形成された容器本体と、
    この容器本体の上端側中途部に載置又は係止され下方に移動することが規制されてなるとともに中央又はその近傍には挿通穴が形成された蓋体と、
    上端には昇降操作部が形成され、中途部は上記蓋体に形成された挿通穴に挿通されてなる昇降操作棒と、
    この昇降操作棒の下端に配置されてなるとともに、洗浄剤及び泡が通過する多数の貫通穴が形成された昇降板と、を備えてなるとともに、
    上前昇降板の下面には、固形石鹸と摺接させることにより該固形石鹸を削ぎ取る削ぎ取り部が形成されてなることを特徴とする洗浄剤用泡だて器。
  2. 前記削ぎ取り部は、前記各貫通穴を囲むように形成され、削ぎ取られた固形石鹸が該貫通穴内に侵入するように構成されてなることを特徴とする請求項1記載の洗浄剤用泡だて器。
  3. 前記容器本体は、円形状の底板部と、この底板部から起立してなる円筒状の側板部と、を備え、
    上記側板部の上縁側には、該上縁側にかけて拡径されてなる拡径部が形成され、前記蓋体は円盤状に成形されてなるとともに、上記拡径部に係止される外径を有してなることを特徴とする請求項1又は2記載の何れかの洗浄剤用泡だて器。
  4. 前記昇降操作棒と昇降板とは着脱可能とされてなることを特徴とする請求項1,2又は3記載の何れかの洗浄剤用泡だて器。
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