JP5956546B2 - 区分機の被区分物受取ユニット - Google Patents

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Description

搬送機構により順次搬送される多数の被区分物(郵便物等)から区分された被区分物を受け取る際に用いて好適な区分機の被区分物受取ユニットに関する。
一般に、被区分物の代表例である大量の郵便物は郵便物区分機により区分される。この場合、区分け前の郵便物は供給部に投入された後、OCRスキャナにより郵便番号や宛先が読み取られ、読み取られた情報は、バーコードにより当該郵便物の表面に印刷されるとともに、バーコードリーダによりバーコードの情報が読み取られた郵便物は、対応する受取ユニットに供給される。また、受取ユニットには郵便物を受取るスタックトレイを備え、郵便物はこのスタックトレイ上に順次積載される。
従来、このような郵便物区分機に使用する受取ユニットとしては、特許文献1で開示される媒体集積装置に備える受取ユニットが知られている。この媒体集積装置は、媒体をその属性に係わらず良好に集積できるようにすることを目的としたものであり、具体的には、媒体を連続的に搬送する搬送手段と、この搬送手段によって搬送される前記媒体の属性を測定する測定手段と、この測定手段によって属性が測定された前記媒体を導入する導入手段と、この導入手段によって導入された前記媒体を集積する集積部と、この集積部に導入される前記媒体後部をその進行方向に対し面方向に変位させる変位手段と、この変位手段による変位速度を前記測定手段によって測定された前記媒体の属性に基づいて可変制御する制御手段とを具備し、前記変位手段によって前記媒体後部を変位することにより出来た空間に後続する媒体を導入する導入手段により、導入された媒体は、集積部(受取ユニット)におけるガイドローラとガイド板間に集積される。
特開2012−217912号公報
しかし、上述した従来の媒体集積装置に備える受取ユニットは、次のような問題点があった。
第一に、集積部(受取ユニット)はガイドローラとガイド板を備え、導入される媒体(郵便物)はガイドローラとガイド板の間に順次集積される。したがって、媒体が基準外のサイズであっても後続の媒体との衝突を防止する効果を確保できるとしても、媒体の搬送速度が、例えば、4〔m/s〕以上に高速化された場合の適応性や安定性については限界がある。即ち、ガイド板は、通常、スプリング等により弾性支持されるため、重量物又は高速の媒体が導入した場合、衝突エネルギにより、積載されている媒体上面とガイドローラ間の隙間が大きくなる。この結果、スプリング等による予圧が作用しなくなり、媒体がズレたりトレイ外に出てしまうなど、積載位置が不安定になる。しかも、隙間が生じた後の戻り時間が長くなるため、後続の媒体、特に、軽くて薄い媒体に対しても同様の問題が残るとともに、加えて、媒体の、折れ,皺,破れ,ジャム等の原因となる。したがって、2〔g〕程度の薄くて軽い媒体から200〔g〕程度の厚くて重い媒体の幅広い範囲における安定した導入と積載を確保することは困難となる。なお、媒体間の搬送間隔は、通常、100〔ms〕以下に設定される。
第二に、軽くて薄い媒体から厚くて重い媒体の幅広い範囲に対応するには、ガイド板を支持するスプリング等の弾性力の大小を切換えることにより技術的には可能である。即ち、引用文献1のように、媒体の属性を測定し、属性に応じて弾性の異なるスプリング等に切換えたり、支持位置等を変更する切換えを行えばよい。しかし、この場合、媒体の属性に応じて導入時のガイドローラと積載されている媒体上面の間の隙間の大きさを適度に設定できるとしても、通常、区分機(郵便物区分機)には、数百以上の受取ユニットが配列されるため、このような切換手法は、部品点数の大幅な増加を伴い、コストアップ及び配設スペースの拡大を招くとともに、制御タイミングの高度化や制御系の煩雑化等を招くことになり、区分機にとって適切な解決手段とはいえない。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した区分機の被区分物受取ユニットの提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、搬送機構2により順次搬送される多数の被区分物P…から区分された被区分物P…を受け取るとともに、受け取った被区分物P…を順次積載して保持する区分機Mの被区分物受取ユニット1を構成するに際して、位置が固定された導入ガイド部4と、この導入ガイド部4に当接する当接方向De及びこの導入ガイド部4から離間する離間方向Dpへ平行移動自在に支持され、区分された被区分物P…を受け取るスタックトレイ5と、このスタックトレイ5に対して当接方向Deに一定荷重Feを付与する付勢手段6と、このスタックトレイ5に対して離間方向Dpに付与される衝撃を緩衝するとともに、この衝撃による当該スタックトレイ5の変位速度が所定速度Vo以上のときに一定荷重Feよりも大きくなるダンピング力Fnを設定した一方向性のダンパ機能を有する緩衝手段7とを具備してなることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、導入ガイド部4は、被区分物P…がスタックトレイ5のトレイ面5uに対して10〜40〔°〕の範囲における傾斜方向Dsの導入を許容する送りローラ部11a,11bにより構成できる。一方、ダンピング力Fnは、所定の重量及び所定の厚さLpを有する所定の被区分物Pが導入されたときのスタックトレイ5の変位量Lmが所定の厚さLpよりも小さくなるように設定できる。他方、付勢手段6には、渦巻バネ12により支持される巻取リール14から繰出されるワイヤ15によりスタックトレイ5を引張るリニアスプリング6sを用いることができるとともに、緩衝手段7には、巻取リール14に対して同軸上に配することにより当該巻取リール14と一体に回転するロータリダンパ7sを用いることができる。また、ロータリダンパ7sの相対回転入力部16には、周面をカットした一対の平行面を有する連結部16sを設け、かつリニアスプリング6sの相対回転出力部13に、当該連結部16sが係合する割溝部を形成した被連結部13sを設けるとともに、この被連結部13sの断面積Adは、連結部16sの断面積Asよりも大きく設定することが望ましい。なお、被区分物P…には郵便物を適用できる。
このような構成を有する本発明に係る区分機Mの被区分物受取ユニット1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 重量物又は高速の被区分物Pを受取る場合であっても、被区分物Pの衝突時における離間方向Dpの衝撃は緩衝手段7によるダンパ機能により緩衝されるとともに、戻り方向(当接方向De)では緩衝手段7のダンパ機能が解除されるため、積載された被区分物Pの上面と導入ガイド部4の間の隙間を無くし又は小さくできる。したがって、導入される被区分物Pに対して常に予圧を作用させることができ、被区分物Pの積載状態が不安定になる不具合は生じない。また、後続の被区分物Pが軽くて薄い場合であっても、常に予圧を作用させることが可能になり、被区分物Pの折れ,皺,破れ,ジャム等の発生原因を排除できる。この結果、2〔g〕程度から200〔g〕程度の幅広い範囲の被区分物P…が混在する場合であっても、安定性の高い受取及び積載を行うことができるとともに、特に、被区分物Pの搬送速度が4〔m/s〕以上の高速であっても適応性及び安定性を確保できる。
(2) 被区分物Pの重量等を測定し、測定結果に応じて切換制御するなどの制御方式を一切採用することなく、既存の構造に対して一部品の追加により実施できるため、容易に実施できるとともに、既存の構造に対して後付けが可能となる。したがって、部品点数の大幅な削減によるコストダウン及び配設スペースの縮小化を実現できるなど、通常、被区分物P…として様々な形態を含む郵便物の区分けを行う郵便物区分機における被区分物受取ユニット1に用いて最適となる。
(3) 緩衝手段7のダンピング力Fnを設定するに際し、離間方向Dpに付与される衝撃によるスタックトレイ5の変位速度が所定速度Vo以上のときに一定荷重Feよりも大きくなるように設定したため、スタックトレイ5の変位速度は、被区分物Pの状態と搬送速度により決定される。したがって、最も大きな被区分物Pに対応する所定速度Voに基づく緩衝手段7及び付勢手段6の特性を設定するなど、本発明に係る最大の作用効果を得る観点からの最適化を容易に行うことができる。
(4) 好適な態様により、導入ガイド部4を、被区分物P…がスタックトレイ5のトレイ面5uに対して10〜40〔°〕の範囲における傾斜方向Dsの導入を許容する送りローラ部11a,11bにより構成すれば、10〜40〔°〕の範囲のいずれの角度(傾斜方向Ds)であっても被区分物P…を円滑かつ確実に受取ることがてきるため、被区分物P…を受取る際における十分な、円滑性,安定性及び信頼性を確保する観点から最適な形態として実施できる。
(5) 好適な態様により、緩衝手段7のダンピング力Fnを設定するに際し、所定の重量及び所定の厚さLpを有する所定の被区分物Pが導入されたときのスタックトレイ5の変位量Lmが所定の厚さLpよりも小さくなるように設定すれば、最も大きな被区分物Pの重量と厚さLpに基づいて当該ダンピング力Fnを設定可能になるため、様々なディメンションを有する被区分物P…であっても確実に受取ることができる。
(6) 好適な態様により、付勢手段6に、渦巻バネ12により支持される巻取リール14から繰出されるワイヤ15によりスタックトレイ5を引張るリニアスプリング6sを用いれば、軽くて薄い被区分物P…に対する望ましい受取作用を確保できるとともに、加えて、ロータリダンパ7sを使用する際における望ましい組付構造を実現できる。
(7) 好適な態様により、緩衝手段7に、巻取リール14に対して同軸上に配することにより当該巻取リール14と一体に回転するロータリダンパ7sを用いれば、全体の小型コンパクト化を実現する観点から最も望ましい形態により実施できる。しかも、リニアスプリング6sに対する一体化構造を容易に実現できるとともに、後付けも容易に行うことができる。
(8) 好適な態様により、ロータリダンパ7sの相対回転入力部16に、周面をカットした一対の平行面を有する連結部16sを設け、かつリニアスプリング6sの相対回転出力部13に、当該連結部16sが係合する割溝部を形成した被連結部13sを設けるとともに、この被連結部13sの断面積Adを、連結部16sの断面積Asよりも大きく設定すれば、連結部16sに対する被連結部13sの相対的な機械強度を十分に確保できるため、長期にわたり確実な伝達機能を維持できるなど、信頼性及び耐久性を高めることができる。
本発明の好適実施形態に係る被区分物受取ユニットの正面図、 同被区分物受取ユニットを備える区分機の概要を示す外観斜視図、 同被区分物受取ユニットに備えるロータリダンパを組付けた状態を示すリニアスプリングの外観斜視図、 同ロータリダンパを含むリニアスプリングの分解斜視図、 同リニアスプリングに対するロータリダンパの組付構造の変更例を示す正面図及び側面断面図、 同リニアスプリングに対するロータリダンパの組付構造の他の変更例を示す正面図及び側面断面図、 同被区分物受取ユニットにおける被区分物の受取時(離間方向)の作用説明図、 同被区分物受取ユニットにおける被区分物の受取後の戻り時(当接方向)の作用説明図、 同被区分物受取ユニットにおけるリニアスプリングとロータリダンパの回転速度に対するトルクの関係を示す特性図、 同被区分物受取ユニットにおける被区分物の重量に対する衝突による変位量の関係を示す特性図、 同被区分物受取ユニットにおける被区分物の重量とこの被区分物が衝突した際の変位量の関係を示す特性図、 同被区分物受取ユニットにおける被区分物の衝突速度に対する衝突による変位量の関係を示す特性図、 同被区分物受取ユニットにおける被区分物の衝突速度に対する衝突による変位時間の関係を示す特性図、 同被区分物受取ユニットにおける被区分物の重量に対して発生する荷重(ワイヤ張力)の関係を示す特性図、
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る被区分物受取ユニット1の理解を助けるため、区分機Mの概要について、図2(図1)を参照して説明する。図2に例示する区分機Mは郵便物区分機Mmである。
郵便物区分機Mmは、大別して、供給部51,OCRスキャナ部52,バーコード印字部53,バーコードリーダ部54,スタッカ部55を備える。この場合、区分け前の被区分物(郵便物)P…は供給部51に投入される。これにより、被区分物P…は一通ずつ供給搬送路56に沿って搬送され、OCRスキャナ部52により郵便番号や宛先が読み取られる。この後、被区分物Pはバーコード印字部53に供給され、読み取られた情報を含むバーコードが被区分物Pの表面にインクジェットプリンタ等を用いたバーコード印字部53により印字される。また、このバーコードはバーコードリーダ部54により読み取られた後、スタッカ部55に備える全体がU形に構成された主搬送路57の入口に供給される。なお、図2中、58は操作表示パネル部を示す。
一方、スタッカ部55は、主搬送路57に沿って配列した本実施形態に係る多数の被区分物受取ユニット1…を備えており、バーコードに対応した図1に示す被区分物受取ユニット1の切換器61に対する切換制御が行われる。これにより、主搬送路57を搬送された被区分物Pは、対応する被区分物受取ユニット1に接続される副搬送路62に供給される。そして、副搬送路62を経た被区分物Pは、被区分物受取ユニット1に備えるスタックトレイ5のトレイ面5u上に順次積載され、かつ保持される。
次に、郵便物区分機Mmに備える被区分物受取ユニット1の具体的な構成について、図1〜図8を参照して説明する。
図1中、仮想線は上述した主搬送路57を示す。この主搬送路57には、当該主搬送路57の経路を構成する複数のガイドプレート57p…及び被区分物P…を搬送する一対のローラを用いた複数の搬送ローラ機構57r…を備える。
一方、主搬送路57に近接して被区分物受取ユニット1を配設する。そして、この被区分物受取ユニット1と主搬送路57間を、上述した副搬送路62により接続する。この場合、副搬送路62の上流側は、主搬送路57から分岐するよう接続し、この接続部位に切換器61を配設する。また、副搬送路62の下流側は、被区分物受取ユニット1における導入ガイド部4に臨ませる。なお、主搬送路57と副搬送路62の角度は概ね10〜40〔°〕の範囲に設定される。
被区分物受取ユニット1は、図1に示すように、ベースプレート21を備え、このベースプレート21における主搬送路57側に、上述した導入ガイド部4を位置を固定して配設する。例示の導入ガイド部4は、前後に配した送りローラ部11a,11bにより構成する。これにより、被区分物P…がスタックトレイ5のトレイ面5uに対して10〜40〔°〕の範囲における傾斜方向Dsから導入するのを許容する。このような導入ガイド部4を設ければ、10〜40〔°〕の範囲のいずれの角度(傾斜方向Ds)であっても被区分物P…を円滑かつ確実に受取ることがてきるため、被区分物P…を受取る際における十分な、円滑性,安定性及び信頼性を確保する観点から最適な形態として実施できる利点がある。なお、送りローラ部11a,11bは、不図示の回転駆動機構により回転駆動される。
また、ベースプレート21における副搬送路62側に対して反対側となる端辺近傍には、ガイドシャフト(リニアガイド)22を配設する。このガイドシャフト22は、軸線が主搬送路57に対して直角になり、両端が固定部23a,23bによりそれぞれ支持されることによりベースプレート21上に固定される。そして、このガイドシャフト22により、区分された被区分物P…を受取るスタックトレイ5をスライド移動自在に支持する。スタックトレイ5は、トレイ本体部5mと、このトレイ本体部5mの一端に一体に設けたスライダ部5sを備え、このスライダ部5sがガイドシャフト22上をスライド移動する。これにより、スタックトレイ5は、導入ガイド部4(送りローラ部11a,11b)に対してトレイ本体部5mが当接する当接方向De及びこの導入ガイド部4からトレイ本体部5mが離間する離間方向Dpへ平行移動自在に支持される。
さらに、ガイドシャフト22と主搬送路57間には、スタックトレイ5に対して当接方向Deに一定荷重Feを付与する付勢手段6,及びスタックトレイ5に対して離間方向Dpに付与される衝撃を緩衝する一方向性のダンパ機能を有する緩衝手段7を配設する。
この場合、付勢手段6にはリニアスプリング6sを用いる。例示のリニアスプリング6sは、図3及び図4に示すように、取付ブラケット31,この取付ブラケット31上に固定するバネケース32,このバネケース32の内部に収容し、外端をバネケース32の内面に一体形成した固定部32cに係止する渦巻バネ12,この渦巻バネ12の内端を固定する固定筒部14sを有する巻取リール14,この巻取リール14に巻回したワイヤ15を備える。ワイヤ15の先端には結合部15cを設け、図1に示すように、巻取リール14から繰出されるワイヤ15の先端(結合部15c)は、上述したスタックトレイ5におけるスライダ部5sにネジ止め等により結合する。なお、ワイヤ15の繰出し方向は、ガイドシャフト22と略平行になる。
これにより、リニアスプリング6sは、ワイヤ15を介してスタックトレイ5を導入ガイド部4に対する当接方向Deに引張るため、スタックトレイ5に対して一定荷重Feを付与する付勢手段6を構成する。なお、リニアスプリング6sから繰出されるワイヤ15をスタックトレイ5に対してダイレクトに結合したが、その他、リニアスプリング6sをベースプレート21の裏面側に配設し、プーリを介してスタックトレイ5に結合してもよく、組付形態は任意である。このようなリニアスプリング6sを用いれば、軽くて薄い被区分物P…に対する望ましい受取作用を確保できるとともに、加えて、ロータリダンパ7sを使用する際における望ましい組付構造を実現できる利点がある。
一方、緩衝手段7にはロータリダンパ7sを用いる。例示のロータリダンパ7sは、図4に示すように、巻取リール14の内側空間に収容可能なダンパ本体部17mと、このダンパ本体部17mの一端に一体に設けた取付フランジ部17cを有する。これにより、図5及び図6に示すように、ダンパ本体部17mを巻取リール14の内側に収容した状態でロータリダンパ7sとリニアスプリング6sを一体化させることができる。したがって、ロータリダンパ7sのダンパ本体部17mは、リニアスプリング6sの巻取リール14に対して同軸上に位置し、巻取リール14と一体に回転する。このようなロータリダンパ7sを用いれば、全体の小型コンパクト化を実現する観点から最も望ましい形態により実施できる。しかも、リニアスプリング6sに対する一体化構造を容易に実現できるとともに、後付けも容易に行うことができる利点がある。
ロータリダンパ7sを巻取リール14に取付けるに際しては、ロータリダンパ7sの取付フランジ部17cに設けた一対のネジ挿通孔33,33に挿通させた固定ネジ34,34を用いたネジ止めにより巻取リール14の端面に固定する。なお、リニアスプリング6sに対するロータリダンパ7sの取付けは、図5及び図6に示すように行ってもよい。図5は、取付フランジ部17cに設けた一対のネジ挿通孔33,33を、巻取リール14の端面に形成した一対の位置決めピン35,35に嵌合して位置決めを行う位置決め孔として機能させるとともに、別途用意した押え金具36を固定ネジ34…により固定する形態を示す。他方、図6は、巻取リール14の端面に、上述したネジ挿通孔33…に挿通する固定用ピン部37…を一体形成し、このネジ挿通孔33…に挿通させた固定用ピン部37…の先端を加熱治具等により溶融することにより固定した形態を示す。
また、ダンパ本体部17mの中心には、図6に示す軸状の相対回転入力部16が突出する。この相対回転入力部16は、ダンパ本体部17mの端面中央に設けた軸受部により回動自在に支持されるとともに、相対回転入力部16の先端側には、周面をカットした一対の平行面を有する連結部16sを設ける。
ところで、ロータリダンパ7s(緩衝手段7)は、スタックトレイ5に対して離間方向Dpに付与される衝撃を緩衝(吸収)する一方向性のダンパ機能を有すれば足りるため、その原理構成は問わない。図7及び図8に一例となるロータリダンパ7sの構造を示す。例示のロータリダンパ7sは、円筒ドラム形のダンパ本体部17mの内部に、所定の粘性を有する流体41を収容するとともに、長方形状の回転プレート42を収容し、上述した軸状の相対回転入力部16を当該回転プレート42は中央に固定したものであり、さらに、回転プレート43には、表裏に貫通する複数の小孔部43s…と複数の大孔部43m…を有し、大孔部43m…には弁シート44…を付設した原理構造を有している。
これにより、図7に示すように、スタックトレイ5に対して離間方向Dpの衝撃が付与された場合、ダンパ本体部17mは矢印Dpp方向に回転する。なお、渦巻バネ12の回転方向は、矢印Dpsで示す巻付方向となる。この際、弁シート44…により大孔部43m…が閉塞されるため、流体42は、小孔部43s…を通して矢印Dpf方向に流れる。この結果、ダンピング力(抵抗力)Fnは大きくなり、ダンピング力Fnに基づくダンパ機能(緩衝作用)を呈する。
他方、図8に示すように、スタックトレイ5が当接方向Deに戻る場合、ダンパ本体部17mは矢印Dep方向に回転する。なお、渦巻バネ12の回転方向は、矢印Desで示す巻戻方向となる。この際、弁シート44…は大孔部43m…を開放する方向に変位し、流体42は、大孔部43m…及び小孔部43s…の双方を通して矢印Def方向に流れるため、ダンピング力Fnは小さくなる。即ち、スタックトレイ5に対して付与される離間方向Dpの衝撃を緩衝する一方向性のダンパ機能を有する緩衝手段7として機能する。
また、例示のロータリダンパ7sは、ダンパ本体部17mを巻取リール14に取付け、巻取リール14と一緒に回転するため、相対回転入力部16を固定する必要がある。このため、バネケース32の内部には相対回転出力部13を起設し、この相対回転出力部13と相対回転入力部16を係止するようにした。
具体的には、相対回転出力部13の一端部にカシメ部を設け、このカシメ部によりバネケース32と取付ブラケット31を結合した。この結果、相対回転出力部13,バネケース32及び取付ブラケット31は一体化構造となる。さらに、相対回転出力部13の他端部(先端部)側には、連結部16sが係合する割溝部を形成した被連結部13sを設ける。これにより、相対回転出力部13の他端部側は巻取リール14の固定筒部14sの内部を挿通するため、ロータリダンパ7sを巻取リール14に取付けた際には、連結部16sと被連結部13sを相互に係止させることができる。即ち、相対回転入力部16の回転は固定された相対回転出力部13に規制される。
この場合、図6に示すように、被連結部13sの断面積Adと連結部16sの断面積Asを設定するに際しては、次の条件を考慮する。即ち、被連結部13sの断面積Adは、連結部16sの断面積Asよりも大きくなるように設定する。このような設定を行えば、連結部16sに対する被連結部13sの相対的な機械強度を十分に確保できるため、長期にわたり確実な伝達機能を維持できるなど、信頼性及び耐久性を高めることができる利点がある。
他方、付勢手段6(リニアスプリング6s)と緩衝手段7(ロータリダンパ7s)の関係は、少なくとも次の条件を満たすように設定する。なお、これらの条件の有為性の裏付けについては、後述する被区分物受取ユニット1の機能(作用)において説明する。
まず、緩衝手段7のダンピング力Fnを設定するに際しては、離間方向Dpに付与される衝撃によるスタックトレイ5の変位速度が所定速度Vo以上のときに一定荷重Feよりも大きくなるように設定する。このような設定を行えば、スタックトレイ5の変位速度は、被区分物Pの状態と搬送速度により決定されるため、最も大きな被区分物Pに対応する所定速度Voに基づく緩衝手段7及び付勢手段6の特性を設定するなど、本発明に係る最大の作用効果を得る観点からの最適化を容易に行うことができる。
さらに、同ダンピング力Fnを設定するに際しては、所定の重量及び所定の厚さLpを有する所定の被区分物Pが導入されたときのスタックトレイ5の変位量Lmが所定の厚さLpよりも小さくなるように設定する。このような設定を行えば、最も大きな被区分物Pの重量と厚さLpに基づいて当該ダンピング力Fnを設定可能になるため、様々なディメンションを有する被区分物P…であっても確実に受取ることができる。
次に、このような構成を備える被区分物受取ユニット1の機能(作用)について、図1〜図14を参照して説明する。
今、主搬送路57により任意の被区分物Pが搬送され、図1に示す対応する被区分物受取ユニット1に導入される動作を想定する。この場合、被区分物Pが近付いた所定のタイミングで切換器61が図1に仮想線で示す位置に切換えられる。これにより、被区分物Pは、切換器61を経て副搬送路62に搬入されるとともに、この副搬送路62を経て導入ガイド部4に導入される。この際、被区分物Pは、通常、4〔m/s〕以上の速い速度で搬送されるため、導入された被区分物Pは、直前に積載された被区分物Pの上面上に衝突する。この場合、例えば、重量が200〔g〕程度の重くて厚い被区分物Pが導入された場合、衝突エネルギはかなり大きくなる。
一方、スタックトレイ5は、リニアスプリング6sにより当接方向Deに一定荷重Feにより付勢されるとともに、さらに、この一定荷重Feに加えてロータリダンパ7sによるダンピング力Fnが作用する。したがって、比較的重くて厚い被区分物Pが、直前に積載された被区分物Pの上面上に衝突した場合であっても、ロータリダンパ7sは、スタックトレイ5に対して離間方向Dpに付与される衝撃を緩衝する一方向性のダンパ機能(緩衝作用)を呈するため、スタックトレイ5が離間方向Dpに対して無用に変位することはなく、その変位は抑制される。即ち、重くて厚い被区分物Pであっても、導入ガイド部4と積載された被区分物Pの上面上間に安定に保持される。
他方、ロータリダンパ7sは、離間方向Dpに対してのみダンパ機能を発揮する一方向性を有するため、戻り方向となる当接方向Deに対してはダンパ機能が解除される。したがって、スタックトレイ5が衝撃を受け、離間方向Dpに僅かでも変位した場合には、リニアスプリング6sによる当接方向Deへの一定荷重Fe(引張力)により速やかに戻される。
ところで、被区分物P(郵便物)は、通常、100〔ms〕以下の搬送間隔により順次搬送されるため、被区分物受取ユニット1には、後続の被区分物Pが連続して導入される場合がある。特に、この被区分物Pが軽くて薄い場合であって、ロータリダンパ7sが存在しない場合には、スタックトレイ5が戻り切らない状態、即ち、隙間がある状態となり、後続する次の被区分物Pの導入が不安定になることが考えられるが、本実施形態に係る被区分物受取ユニット1では、後続の被区分物Pに対する悪影響も排除できる。なお、リニアスプリング6sによる一定荷重Feは常に作用しているため、軽くて薄い被区分物Pが導入された場合であっても、適度な予圧の作用により、円滑かつ安定な受取りが実現される。
図9には、被区分物受取ユニット1におけるリニアスプリング6sとロータリダンパ7sの巻取リール14の回転速度〔rps〕に対するダンピングトルク又はスプリングトルク〔Nm〕の関係を示す。この場合、巻取リール14の回転速度〔rps〕は、スタックトレイ5の変位速度、即ち、導入された被区分物Pの衝突時の速度に対応する。図9中、Q01はリニアスプリング6sの特性であり、一定荷重Feに対応するスプリングトルクは概ね0.04〔Nm〕である。また、Q11,Q12,Q13はロータリダンパ7sの特性であり、ダンピング力(抵抗力)Fnに対応するダンピングトルクは、それぞれ0.05,0.10,0.15〔Nm〕である。
これより明らかなように、Voを所定速度とした場合、この所定速度Voよりも巻取リール14の回転速度(スタックトレイ5の変位速度)が速い領域では、ロータリダンパ7sにおけるダンピングトルクが大きく作用するとともに、その大きさは巻取リール14の回転速度にほぼ比例することを確認できる。これに対して、所定速度Voよりも遅い領域では、ロータリダンパ7sによる影響が相対的に小さくなり、リニアスプリング6sのスプリングトルクとロータリダンパ7sのダンピングトルクの影響は半々程度、或いはロータリダンパ7sにおけるダンピングトルクの影響の方が相対的に小さくなる。即ち、ロータリダンパ7s(緩衝手段7)のダンピング力Fnを設定するに際し、離間方向Dpに付与される衝撃によるスタックトレイ5の変位速度が所定速度Vo以上のときに一定荷重Feよりも大きくなるように設定することの有為性が認められる。
また、図10には、被区分物受取ユニット1における被区分物Pの重量〔g〕に対する衝突によるスタックトレイ5の変位量の関係を示す。図10中、Q02はリニアスプリング6sのみの特性であり、一定荷重Feに対応するワイヤ張力は3〔N〕である。Q21はリニアスプリング6sとロータリダンパ7sの双方を組合わせた場合の特性であり、ダンピングトルクは0.03〔Nm〕である。この0.03〔Nm〕は2〔N〕の張力に相当する。QL1は被区分物Pの厚さであり、重量が大きくなるに従って厚さも増す状態を示している。
これより明らかなように、被区分物Pの重量が150〔g〕の場合、リニアスプリング6sのみでは、被区分物Pの衝突により、スタックトレイ5の離間方向Dpに大きく変位し、被区分物Pの厚さLpよりもかなり広い隙間を生じてしまう。これに対して、リニアスプリング6sとロータリダンパ7sの双方を組合わせた場合には、スタックトレイ5の離間方向Dpの変位量Lwは僅かであり、被区分物Pの厚さLpよりも少ないことを示している。即ち、ロータリダンパ7s(緩衝手段7)のダンピング力Fnを設定するに際し、所定の重量及び所定の厚さLpを有する所定の被区分物Pが導入されたときのスタックトレイ5の変位量Lmが所定の厚さLpよりも小さくなるように設定可能であり、また、その有為性も認められる。
他方、図11〜図14には、その他のデータを示している。図11は、被区分物受取ユニット1における被区分物Pの重量〔kg〕とこの被区分物Pが衝突した際のスタックトレイ5の変位量〔mm〕の関係を示し、特に、リニアスプリング6sのみを用いる場合の特性である。図11から明らかなように、リニアスプリング6sのみの場合、被区分物Pの重量が20〔g〕程度までの軽い被区分物Pでは、一定荷重Feの大きさにより抑えられ、衝突時の変位は1〔mm〕前後になるとともに、被区分物Pの重量が大きくなるに従って衝突時の変位量が大きくなる。一方、QL2は被区分物Pの厚さであり、重量が大きくなるに従って厚さも増す状態を示している。図11より明らかなように、特性QL2と特性Q03の交点、即ち、被区分物Pの重量が図11中のKsよりも大きくなった場合、被区分物Pの厚さに対して隙間(変位量)が過度に大きくなることを示しており、この領域は不安定領域になることを示している。これに対して、被区分物Pの重量がKsよりも小さいときは、隙間(変位量)が被区分物Pの厚さよりも小さくなり、常に予圧が作用する。即ち、安定領域になることを示している。
図12は、被区分物受取ユニット1における被区分物Pの衝突速度〔m/s〕に対するスタックトレイ5の変位量〔mm〕の関係を示す。この場合、被区分物Pの重量は200〔g〕である。図12中、Q04は3〔N〕のリニアスプリング6sの特性、Q41は3〔N〕のリニアスプリング6sと0.05〔Nm〕のロータリダンパ7sを組合わせた特性、Q42は5〔N〕のリニアスプリング6sと0.10〔Nm〕のロータリダンパ7sを組合わせた特性をそれぞれ示す。図12より明らかなように、衝突速度が大きくなるに従って、ロータリダンパ7sの緩衝効果が支配的になることが認められる。なお、リニアスプリング6sの一定荷重Feが、3〔N〕の場合と5〔N〕の場合、その差はほとんど見られない。
図13は、被区分物受取ユニット1における被区分物Pの衝突速度〔m/s〕に対する衝突によるスタックトレイ5の変位時間〔ms〕の関係を示す。被区分物Pの重量は200〔g〕である。図13中、Q05は3〔N〕のリニアスプリング6sの特性、Q51は3〔N〕のリニアスプリング6sと0.05〔Nm〕のロータリダンパ7sを組合わせた特性、Q52は5〔N〕のリニアスプリング6sと0.10〔Nm〕のロータリダンパ7sを組合わせた特性をそれぞれ示す。この場合、変位時間が長くなることは、発生する隙間が大きくかつ長くなることを意味している。図13より明らかなように、リニアスプリング6sのみでは、変位時間が長くなり、搬送間隔が100〔ms〕以下の搬送速度には対応できないことを示している。したがって、後続の被区分物Pが続けて導入された場合、予圧が作用されることがなく、被区分物Pの受取や積載が不安定になる。これに対して、ロータリダンパ7sを組合わせることにより、変位時間が1/3〜1/2に短縮できることを確認できる。なお、0.10〔Nm〕のロータリダンパ7sは、0.05〔Nm〕のロータリダンパ7sよりも緩衝効果が大きいことは認められるもののそれほど大きな差は見られない。
図14は、被区分物受取ユニット1における被区分物Pの重量〔g〕に対するスタックトレイ5が受ける荷重(ワイヤ張力)の関係を示す。図14中、Q06は3〔N〕のリニアスプリング6sの特性、Q61は0.03〔Nm〕のロータリダンパ7sの特性をそれぞれ示す。図14より明らかなように、被区分物Pの重量〔g〕が大きくなるに従って衝突エネルギが大きくなるため、スタックトレイ5が受ける荷重(ワイヤ張力)も大きくなる。特に、被区分物Pの重量が10〔g〕付近を越えると重量が大きくなるに従ってロータリダンパ7sの緩衝作用が大きくなることが認められる。
このように、本実施形態に係る被区分物受取ユニット1によれば、重量物又は高速の被区分物Pを受取る場合であっても、被区分物Pの衝突時における離間方向Dpの衝撃はロータリダンパ7sによるダンパ機能により緩衝されるとともに、戻り方向(当接方向De)ではロータリダンパ7sのダンパ機能が解除されるため、積載された被区分物Pの上面と導入ガイド部4の間の隙間を無くし又は小さくできる。したがって、導入される被区分物Pに対して常に予圧を作用させることができ、被区分物Pの積載状態が不安定になる不具合は生じない。また、後続の被区分物Pが軽くて薄い場合であっても、常に予圧を作用させることが可能になり、被区分物Pの折れ,皺,破れ,ジャム等の発生原因を排除できる。この結果、2〔g〕程度から200〔g〕程度の幅広い範囲の被区分物P…が混在する場合であっても、安定性の高い受取及び積載を行うことができるとともに、特に、被区分物Pの搬送速度が4〔m/s〕以上の高速であっても適応性及び安定性を確保できる。
しかも、被区分物Pの重量等を測定し、測定結果に応じて切換制御するなどの制御方式を一切採用することなく、既存の構造に対して一部品の追加により実施できるため、容易に実施できるとともに、既存の構造に対して後付けが可能となる。したがって、部品点数の大幅な削減によるコストダウン及び配設スペースの縮小化を実現できるなど、通常、被区分物P…として様々な形態を含む郵便物の区分けを行う郵便物区分機Mmにおける被区分物受取ユニット1に用いて最適となる。
以上、好適実施形態及び変更例について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、搬送機構2の構成は例示であり、被区分物P…を順次搬送する様々なタイプを適用できる。また、導入ガイド部4として、被区分物P…がスタックトレイ5のトレイ面5uに対して10〜40〔°〕の範囲における傾斜方向Dsの導入を許容する送りローラ部11a,11bにより構成した場合を示したが、送りローラ部11a,11bの代わりに、搬送ベルト等の他の送り機能を設けてもよいし、或いは送り機能を設けないガイドプレートの使用を排除するものではない。一方、付勢手段6として、渦巻バネ12により支持される巻取リール14から繰出されるワイヤ15によりスタックトレイ5を引張るリニアスプリング6sを例示したが、スタックトレイ5に対して当接方向Deに一定荷重を付与可能な各種付勢手段6により置換できる。また、緩衝手段7として、巻取リール14に対して同軸上に配することにより当該巻取リール14と一体に回転するロータリダンパ7sを例示したが、スタックトレイ5に対して離間方向Dpに付与される衝撃を緩衝する一方向性のダンパ機能を有する各種緩衝手段7により置換できる。したがって、付勢手段6と緩衝手段7は、ロータリタイプであるかリニアタイプであるかは問わないとともに、別体であるか一体であるかも問わない。さらに、ロータリダンパ7sの相対回転入力部16を固定し、ダンパ本体部17mを回転させる形態を示したが、ダンパ本体部17mを固定し、相対回転入力部16を回転させる構造であってもよい。なお、相対回転入力部16と相対回転出力部13は一体であってもよいし、相対回転入力部16と相対回転出力部13の結合形態も例示に限定されるものではなく各種結合形態を採用可能である。
本発明に係る被区分物受取ユニットは、郵便物をはじめ同種の性質を有する被区分物に対する区分けを行う各種区分機に利用することができる。
1:被区分物受取ユニット,2:搬送機構,4:導入ガイド部,5:スタックトレイ,5u:スタックトレイのトレイ面,6:付勢手段,6s:リニアスプリング,7:緩衝手段,7s:ロータリダンパ,11a:送りローラ部,11b:送りローラ部,12:渦巻バネ,13:相対回転出力部,13s:被連結部,14:巻取リール,15:ワイヤ,16:相対回転入力部,16s:連結部,P…:被区分物,M:区分機,De:当接方向,Dp:離間方向,Ds:傾斜方向,Vo:所定速度,Ad:被連結部の断面積,As:連結部の断面積

Claims (7)

  1. 搬送機構により順次搬送される多数の被区分物から区分された被区分物を受け取るとともに、受け取った被区分物を順次積載して保持する区分機の被区分物受取ユニットであって、位置が固定された導入ガイド部と、この導入ガイド部に当接する当接方向及びこの導入ガイド部から離間する離間方向へ平行移動自在に支持され、区分された前記被区分物を受け取るスタックトレイと、このスタックトレイに対して前記当接方向に一定荷重を付与する付勢手段と、このスタックトレイに対して前記離間方向に付与される衝撃を緩衝するとともに、この衝撃による当該スタックトレイの変位速度が所定速度以上のときに前記一定荷重よりも大きくなるダンピング力を設定した一方向性のダンパ機能を有する緩衝手段とを具備してなることを特徴とする区分機の被区分物受取ユニット。
  2. 前記導入ガイド部は、前記被区分物が前記スタックトレイのトレイ面に対して10〜40〔°〕の範囲における傾斜方向の導入を許容する送りローラ部を備えることを特徴とする請求項1記載の区分機の被区分物受取ユニット。
  3. 前記緩衝手段のダンピング力は、所定の重量及び所定の厚さを有する所定の被区分物が導入されたときの前記スタックトレイの変位量が前記所定の厚さよりも小さくなるように設定することを特徴とする請求項1記載の区分機の被区分物受取ユニット。
  4. 前記付勢手段は、渦巻バネにより支持される巻取リールから繰出されるワイヤにより前記スタックトレイを引張るリニアスプリングを用いることを特徴とする請求項1記載の区分機の被区分物受取ユニット。
  5. 前記緩衝手段は、前記巻取リールに対して同軸上に配することにより当該巻取リールと一体に回転するロータリダンパを用いることを特徴とする請求項4記載の区分機の被区分物受取ユニット。
  6. 前記ロータリダンパの相対回転入力部に、周面をカットした一対の平行面を有する連結部を設け、かつ前記リニアスプリングの相対回転出力部に、当該連結部が係合する割溝部を形成した被連結部を設けるとともに、この被連結部の断面積は、前記連結部の断面積よりも大きく設定することを特徴とする請求項5記載の区分機の被区分物受取ユニット。
  7. 前記被区分物には、郵便物を適用することを特徴とする請求項1記載の区分機の被区分物受取ユニット。
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