JP5953962B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は,着用者の股下に装着され,尿などの液体を吸収し保持するための使い捨ておむつに関する。具体的に説明すると,本発明は,前身頃外装体と後身頃外装体との間に吸収性本体が架橋されたタイプの使い捨ておむつに関するものである。
従来から,トップシートと,バックシートと,これらのシート間に介在する吸収体を含む使い捨ておむつが知られている。一般的な使い捨ておむつにおいて,吸収体は,着用者の肌に接する表面側から液透過性材料で形成されたトップシートにより被覆され,反対の裏面側から液不透過性材料で形成されたバックシートにより被覆されている。このため,例えば着用者が***した体液は,トップシートを透過して,吸収体により吸収され,バックシートによって外側への漏出が防止されるようになっている。
また,上記構成を有する使い捨ておむつとして,吸収性本体と,この吸収性本体を着用者の腰周りに保持するための前身頃外装体と後身頃外装体とが,それぞれ分離して形成されたタイプの使い捨ておむつ(いわゆる架橋型の使い捨ておむつ)が知られている(例えば特許文献1)。架橋型の使い捨ておむつでは,吸収性本体の長さ方向の一端側が前身頃外装体に固定され,吸収性本体の長さ方向の他端側が後身頃外装体に固定される。このため,吸収性本体は,前身頃外装体と後身頃外装体との間に,架橋されるような構造となる。そして,吸収性本体が架橋された状態で,前身頃外装体と後身頃外装体を,その両側縁部に設けられたサイドシール部において接合することにより,パンツ型の使い捨ておむつが形成される。着用者は,パンツ型に形成された使い捨ておむつに,両脚部を挿入することにより,着用することができるようになっている。このような架橋型の使い捨ておむつは,脚部周りの開口部が広く開放されているため,着用者は,使い捨ておむつを装着した状態であっても,両脚部を比較的自由に動かすことができるという利点がある。
特開2010−233733号公報 特開2011−050484号公報
ところで,上記特許文献1に示された架橋型の使い捨ておむつにおいて,前身頃外装体と後身頃外装体には,おむつの幅方向にサイドシール部を有する本体部分と,この本体部分から股下方向に向かって延出した延出部分が存在する。前身頃外装体の本体部分と後身頃外装体の本体部分は,サイドシール部において接合されて環状を形成し,着用者の腹部周りに密着する。しかしながら,前身頃外装体の延出部分と後身頃外装体の延出部分は,他の部分に連接していないことから,着用者の肌に対して密着しにくく,浮いてしまうという問題があった。前身頃外装体と後身頃外装体の延出部分が着用者の肌から浮いてしまうと,その浮いた部分から尿漏れが発生したり,浮いた部分が衣服等に引っ掛かったり,おむつ全体の見栄えが悪くなるという問題があった。
また,上記問題点を解消するために,例えば前身頃外装体と後身頃外装体に,おむつの幅方向に沿って複数本の弾性伸縮部材を伸長状態で配設することが考えられる。特に,前身頃外装体と延出部分に複数本の弾性伸縮部材を配設することで,その延出部分を着用者の肌に密着させることができる。このように,使い捨ておむつ腹周りに複数本の弾性伸縮部材を配設する技術は,例えば特許文献2等においてよく知られている。しかしながら,前身頃外装体と後身頃外装体の本体部分と延出部分に,複数本の弾性伸縮部材を均一な間隔で配置すると,本体部分における密着性は高まるものの,延出部分には弾性伸縮部材の収縮力によって皺が生じてしまうことがあった。このように,前身頃外装体と後身頃外装体の延出部分に皺が生じると,却っておむつと着用者の身体の間に隙間が生じてしまい,尿漏れが生じたり,おむつの見栄えが悪くなるという問題がある。
このため,現在では,架橋型の使い捨ておむつにおいて,前身頃外装体と後身頃外装体の本体部分及び延出部分を適切に着用者の身体にフィットさせることのできる技術が求められている。
そこで,本発明の発明者は,上記の従来発明の問題点を解決する手段について鋭意検討した結果,前身頃外装体及び後身頃外装体の本体部分の幅方向に沿って配設された複数本の弾性伸縮部材同士の間隔を,その延出部分の幅方向に沿って配設された複数本の弾性伸縮部材同士の間隔よりも狭くすることにより,本体部分及び延出部分に配設された弾性伸縮部材を適切なバランスとし,着用者の身体に対するフィット性を向上させることができるという知見を得た。そして,このような知見に基づけば,上記従来の問題点を解決できることに想到し,本発明を完成させた。
具体的に説明すると,本発明は以下の構成を有する。
本発明は,架橋型の使い捨ておむつに関する。
架橋型の使い捨ておむつは,吸収性本体3の前身頃側が前身頃外装体1に固定され,吸収性本体3の後身頃側が後身頃外装体2に固定され,吸収性本体3の前身頃側と後身頃側の間に位置する股下域は前身頃外装体1及び後身頃外装体2のいずれにも固定されない。
また,前身頃外装体1と後身頃外装体2は,使い捨ておむつの幅方向の両端部分に設けられたサイドシール部11,21において,相対する端部が接合される。
ここで,前身頃外装体1は,サイドシール部11が幅方向の両端部分に形成された前側本体領域12と,前側本体領域12から股下域の方向に向かって延出し幅方向における幅が股下域の方向に向かうにつれて漸次狭くなる形状の前側延出領域13と,を有する。
また,後身頃外装体2は,サイドシール部21が幅方向の両端部分に形成された後側本体領域22と,後側本体領域22から股下域の方向に向かって延出し幅方向における幅が股下域の方向に向かうにつれて漸次狭くなる形状の後側延出領域23と,を有する。
前側本体領域12には,幅方向に沿って設けられた複数本の第1前側伸縮部材14が,長さ方向に間隔P1をおいて設けられている。
前側延出領域13には,幅方向に沿って設けられた複数本の第2前側伸縮部材15が,長さ方向に間隔P2をおいて設けられている。
後側本体領域22には,幅方向に沿って設けられた複数本の第1後側伸縮部材24が,長さ方向に間隔P3をおいて設けられている。
後側延出領域23には,幅方向に沿って設けられた複数本の第2後側伸縮部材25が,長さ方向に間隔P4をおいて設けられている。
そして,複数本の第1前側伸縮部材14の間隔P1は,複数本の第2前側伸縮部材15の間隔P2よりも狭くなっている。例えば,間隔P1は,間隔P2に対し,25%〜90%であることが好ましい。
また,複数本の第1後側伸縮部材24の間隔P3は,複数本の第2後側伸縮部材25の間隔P4よりも狭くなっている。間隔P3は,間隔P4に対し,20%〜80%であることが好ましい。
上記構成のように,例えば前身頃外装体1において,前側本体領域12に配置された複数の第1前側伸縮部材14同士の間隔P1が,前側延出領域13に配置された複数の第2前側伸縮部材15同士の間隔P2よりも狭いことで,前身頃外装体1の前側本体領域12を着用者の腹部周りに適切に密着させることができる。他方,例えば前身頃外装体1において,第2前側伸縮部材15同士の間隔P2が,第1前側伸縮部材14同士の間隔P1よりも広いことで,適切なフィット感で着用者の鼠径部を覆うことができる。すなわち,上記構成とすることで,前身頃外装体1の前側延出領域13が,着用者の肌から浮いてしまうことを防止しつつ,前側延出領域13に不要な皺が生じることを防止できる。このことは,後身頃外装体2においても同様である。
本発明の使い捨ておむつにおいて,複数本の第2前側伸縮部材15の間隔P2は,複数本の第2後側伸縮部材25の間隔P4よりも狭いことが好ましい。
上記構成のようにすることで,前身頃外装体1の前側延出領域13を着用者の鼠径部に適切にフィットさせつつ,しかも後身頃外装体2の後側延出領域23も着用者の臀部に適切にフィットするようになる。すなわち,通常,人体の腰周り周辺は,鼠蹊部(大腿部付根近傍の下腹部中央にある三角形状の部分)よりも臀部の方が膨らみを持っている。このため,前身頃外装体1の前側延出領域13を着用者の鼠径部に適切にフィットさせるために,第2前側伸縮部材15の間隔P2は比較的狭いことが好ましい。他方,第2後側伸縮部材25の間隔P4は比較的広いものであっても,臀部の膨らみにより,後身頃外装体2の後側延出領域23は適切にフィットする。このように,人体の特性を考慮し,複数本の第2前側伸縮部材15の間隔P2を,複数本の第2後側伸縮部材25の間隔P4よりも狭くすることで,おむつの着用感を向上させることができる。
本発明の使い捨ておむつにおいて,後側延出領域23は,前側延出領域13よりも長さ方向に長く延出していることが好ましい。この場合において,後側延出領域23に配置される第2後側伸縮部材25の本数は,前側延出領域13に配置される第2前側伸縮部材15の本数よりも多いことが好ましい。
上記のように,後側延出領域23の面積を前側延出領域13の面積よりも大きくし,後側延出領域23に第2後側伸縮部材25を比較的本数多く配設することで,着用者の臀部を隙間なく覆うことができる。他方,前側延出領域13の面積を比較的小さくし,前側延出領域13に第2前側伸縮部材15を比較的本数少なく配設することで,着用者の鼠径部を適切な面積でフィット性良く覆うことができる。
本発明の使い捨ておむつにおいて,吸収性本体3は,前身頃外装体1及び後身頃外装体2と重畳する長さを持つ吸収体31と,吸収体31を肌当接面側から被覆する液透過性のトップシート32と,吸収体31を肌非当接面側から被覆する液不透過性のバックシート33と,を備えることが好ましい。この場合,複数本の第1前側伸縮部材14と複数本の第2前側伸縮部材15のうち,吸収体31と重畳するものは,当該重畳する領域に伸縮性が発現しない非伸縮領域を有することが好ましい。同様に,複数本の第1後側伸縮部材24と複数本の第2後側伸縮部材25のうち,吸収体31と重畳するものは,当該重畳する領域に伸縮性が発現しない非伸縮領域を有することが好ましい。
吸収性本体3が,液体を吸収保持するための吸収体31を有する場合,その吸収体31と重畳する領域に弾性伸縮部材を配置すると,吸収体31が伸縮力の影響を受け撓む恐れがある。そこで,吸収体31と重畳部分において,各弾性伸縮部材に非伸縮領域を形成することで,吸収体31の撓みを解消できる。
本発明は,前身頃外装体及び後身頃外装体の本体部分の幅方向に沿って配設された複数本の弾性伸縮部材同士の間隔が,その延出部分の幅方向に沿って配設された複数本の弾性伸縮部材同士の間隔よりも狭いものであるため,本体部分が着用者の腹部周りに適切にフィットするようになる。他方,前身頃外装体及び後身頃外装体の延出部分に設けられる複数本の弾性伸縮部材同士の間隔を,本体部分に設けられる複数本の弾性伸縮部材同士の間隔よりも広くすることで,その延出部分が,着用者の肌から浮いてしまうことを防止しつつも,延出領域に不要な皺がヨレが生じることを防止できる。
図1は,本発明に係る使い捨ておむつの例を示す斜視図である。 図2は,本発明に係る使い捨ておむつの例を示す展開図である。 図3は,図2のX−X線における断面図である。 図4は,前身頃外装体及び後身頃外装体を抽出して示した平面図である。図4(a)は前身頃外装体を示し,図4(b)は後身頃外装体を示している。 図5は,本発明に係る使い捨ておむつの例を示す展開図であり,前身頃外装体及び後身頃外装体に対する吸収性本体の接合部分を,斜線で示している。 図6は,図5に示した使い捨ておむつの断面図である。図6(a)は,図5のX1−X1線における断面形状を示し,図6(b)は,図5のX2−X2線における断面形状を示し,図6(b)は,図5のX3−X3線における断面形状を示している。
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。
ここで,本願明細書において,「A〜B」とは,「A以上B以下」であることを意味する。
また,本願明細書において,使い捨ておむつや吸収性本体の「長さ方向」というときは,基本的に,前身頃側と後身頃側を結ぶ方向(図2における上下方向)を意味し,「幅方向」というときは,基本的に,長さ方向に直交する方向(図2における左右方向)を意味する。
(1.使い捨ておむつの全体構成)
図1は,使い捨ておむつ100の例を示す概略図であり,使い捨ておむつ100を前身頃外装体1側からみた状態を示している。図2は,図1に示された使い捨ておむつ100の展開図であり,使い捨ておむつ100を,吸収性本体3のトップシート32側からみた状態を示している。なお,図2においては,各所に配置された弾性伸縮部材の位置関係を示すため,使い捨ておむつを構成する各種シート材を透過的に描画している。また,図3は,図2に示されたX−X線における使い捨ておむつ100の断面図を示している。
図1及び図2に示されるように,使い捨ておむつ100は,前身頃外装体1と,後身頃外装体2と,吸収性本体3を有している。前身頃外装体1は,装着時において着用者の腹部に接触し,後身頃外装体2は,装着時において着用者の背部に接触する。前身頃外装体1と後身頃外装体2は,互いに分離している。前身頃外装体1と後身頃外装体2は,それぞれ個別に形成されたものであってもよいし,一体的に形成されたものが後に分離したものであってもよい。吸収性本体3は,その長さ方向の一端部側が前身頃外装体1に固定され,他端部側が後身頃外装体2に固定される。このため,本発明では,吸収性本体3が,前身頃外装体1と後身頃外装体2との間に架橋された状態となっている。吸収性本体3を,前身頃外装体1と後身頃外装体2に固定する手段は,公知の方法を用いることができ,例えば,ホットメルト接着剤やその他流動性のある接着剤を用いた固定方法に固定することとしてもよいし,ヒートシールのような熱溶着や超音波溶着により固定することとしてもよい。
また,図1に示されるように,前身頃外装体1と後身頃外装体2は,互いに幅方向両側縁に位置するサイドシール部11,21において接合されることにより,前身頃外装体1及び後身頃外装体2が環状に繋がる。このため,図1に示されるように,装着時に着用者の腰周りに位置する腰周り開口部5と,装着時に着用者の脚部周りに位置する脚部周り開口部6が形成される。このようにして,架橋型の使い捨ておむつ100が形成される。着用者は,その腹部が前身頃外装体1に接触し,背部が後身頃外装体2に接触するようにして,腰周り開口部5からに両脚部を入れ,それぞれの脚部を脚部周り開口部6から出すことで,架橋型の使い捨ておむつ100を装着することができる。
(2.使い捨ておむつの各部構成)
以下,本発明の使い捨ておむつ100の具体的な各部の構成について具体的に説明する。
(2−1.前身頃外装体,及び後身頃外装体)
前身頃外装体1及び後身頃外装体2は,着用者の腹部及び背部に接触するとともに,使い捨ておむつ100の着用時において,前身頃外装体1及び後身頃外装体2の間に位置する吸収性本体3を,吊持するための部材である。
前身頃外装体1と後身頃外装体2は,おむつの幅方向の左右両側縁部に,一対のサイドシール部11,21を有している。前身頃外装体1と後身頃外装体2は,おむつの幅方向の左右両側縁部を互いに重ね合わせた状態で,一対のサイドシール部11,21において接合される。この一対のサイドシール部11,21は,おむつの長さ方向に延びて直線的に形成される。サイドシール部11,21において,前身頃外装体1と後身頃外装体2は,例えば,熱エンボス溶着や超音波エンボス溶着のような公知の接合手段により接合される。
前身頃外装体1において,左右一対のサイドシール部11が存在する箇所から,おむつ幅方向に亘る領域が,前側本体領域12となる。換言すると,前側本体領域12は,おむつ幅方向の左右両端部分にサイドシール部11を有し,サイドシール部11と同じ長さ方向の長さを有する矩形の領域である。また,前身頃外装体1において,前側本体領域12から股下域3aの方向に向かって延出した領域が,前側延出領域13となる。前側延出領域13は,前側本体領域12よりもおむつ幅方向における幅が狭くなっており,また前側延出領域13の幅は股下域3aの方向に向かうにつれて漸次狭くなる。
同様に,後身頃外装体2において,左右一対のサイドシール部21が存在する箇所から,おむつ幅方向に亘る領域が,後側本体領域22となる。すなわち,後側本体領域22は,おむつ幅方向の左右両端部分にサイドシール部21を有し,サイドシール部21と同じ長さ方向の長さを有する矩形の領域である。また,後身頃外装体2において,後側本体領域22から股下域3aの方向に向かって延出した領域が,後側延出領域23となる。後側延出領域23は,後側本体領域22よりもおむつ幅方向における幅が狭くなっており,また後側延出領域23の幅は股下域3aの方向に向かうにつれて漸次狭くる。
具体的に説明すると,図2の展開図に示されるように,前身頃外装体1は,腰周り端となる辺である長辺1aと,一対のサイドシール部11が形成された一対の両側辺1bと,長辺1aと略平行に形成され吸収性本体3が固定される辺である短辺1cと,一対の両側辺1bと短辺1cを結ぶ一対の斜辺1dを有する形状となっている。この場合に,一対の両側辺1bの一端同士を長辺1aで結び,一対の両側辺1bの他端同士を仮想の線で結んだ場合に,画定される略矩形状の領域が,前身頃外装体1の前側本体領域12となる。他方,一対の斜辺1dの一端同士を短辺1cで結び,一対の斜辺1dの他端同士を仮想の線で結んだ場合に,画定される略台形状の領域が,前身頃外装体1の前側延出領域13となる。
また,後身頃外装体2も同様に,腰周り端となる辺である長辺2aと,一対のサイドシール部21が形成された一対の両側辺2bと,長辺2aと略平行に形成され吸収性本体3が固定される辺である短辺2cと,一対の両側辺2bと短辺2cを結ぶ一対の斜辺2dを有する形状となっている。この場合に,一対の両側辺2bの一端同士を長辺2aで結び,一対の両側辺2bの他端同士を仮想の線で結んだ場合に,画定される略矩形状の領域が,後身頃外装体2の後側本体領域22となる。他方,一対の斜辺2dの一端同士を短辺2cで結び,一対の斜辺2dの他端同士を仮想の線で結んだ場合に,画定される略台形状の領域が,後身頃外装体2の後側延出領域23となる。
また,図2に示されるように,後身頃外装体2の後側延出領域23は,前身頃外装体1の前側延出領域13よりも,股下域3aの方向に長く延出している。例えば,後側延出領域23の長さ方向における長さは,前側延出領域13の長さを100%とした場合に,120%〜250%,又は150%〜200%であることが好ましい。このため,後身頃外装体2の後側延出領域23の面積が,前身頃外装体1の前側延出領域13の面積よりも,大きくなっている。このような形状とすることで,後身頃外装体2の後側延出領域23によって,着用者の臀部を適切に覆うことができる。他方,前身頃外装体1については,一対の斜辺1dの傾斜が後身頃外装体2における一対の斜辺2dの傾斜よりも緩やかになるため,前身頃外装体1と後身頃外装体2を接合した場合であっても,脚部周り開口部6は,前身頃外装体1側の方が比較的広く開けることとなり,着用者が両脚部を動かし易くなる。
また,前側本体領域12と後側本体領域22の面積は,実質的に等しい(±5%以内)ものであることが好ましい。また,前側本体領域12の面積に対し,前側延出領域13の面積は,10%〜30%又は15%〜25%であることが好ましい。また,後側本体領域22の面積に対し,後側延出領域23の面積は,20%〜80%又は40%〜60%であることが好ましい。前身頃外装体1と後身頃外装体2の各部領域の面積が,上記の関係を満たすものであることにより,着用者の鼠径部及び臀部を,前側延出領域13及び後側延出領域23によって適切に覆うことができる。
(2−1−1.インナーシートとアウターシート)
前身頃外装体1と後身頃外装体2は,例えば,インナーシート16,26とアウターシート17,27を重ね合わせることにより構成されている。インナーシート16,26は,着用者の肌に接する面(肌当接面)側に配置され,アウターシート17,27は,着用者の肌に接しない面(肌非当接面)側に配置される。インナーシート16,26とアウターシート17,27は,別途形成されたシート材であってもよいし,例えば一枚のシート材を使い捨ておむつの腰周り開口部の端縁に相当する位置で折り返すことにより一体的に形成されたものであってもよい。また,インナーシート16,26とアウターシート17,27の間には,他のシート部材が介在するものであってもよい。インナーシート16,26とアウターシート17,27は,例えば,柔軟な繊維不織布やプラスチックシートや,それらのラミネートシートによって形成されている。インナーシート16,26とアウターシート17,27の間は,例えばホットメルト接着剤によって接着される。さらに,インナーシート16,26とアウターシート17,27の間には,使い捨ておむつの幅方向に沿って配置された複数本の弾性伸縮部材が,長さ方向に間隔をおいて伸長状態で固定されている。
(2−1−2.弾性伸縮部材)
前身頃外装体1及び後身頃外装体2に配置された弾性伸縮部材は,前身頃外装体1及び後身頃外装体2の腰周りや腹周りにギャザーを形成するための部材である。ギャザーとは,インナーシートとアウターシートの間に伸長状態で挟持された複数本の弾性伸縮部材が収縮することにより,インナーシートやアウターシートに襞が生じて形成されたものである。ギャザーを形成することで,前身頃外装体1及び後身頃外装体2の柔軟性や密着性を高めることができる。
図4は,図2の展開図に示された使い捨ておむつの構成のうち,前身頃外装体1及び後身頃外装体2を抽出した描画したものである。図4(a)は前身頃外装体1を示し,図4(b)は後身頃外装体2を示している。
図4(a)に示されるように,前身頃外装体1の前側本体領域12には,複数本の第1前側伸縮部材14が設けられている。また,前身頃外装体1の前側延出領域13には,複数本の第2前側伸縮部材15が設けられている。また,図4(b)に示されるように,後身頃外装体2の後側本体領域22には,複数本の第1後側伸縮部材24が設けられている。また,後身頃外装体2の後側延出領域23には,複数本の第2後側伸縮部材25が設けられている。これらの第1前側伸縮部材14,第2前側伸縮部材15,第1後側伸縮部材24,及び第2後側伸縮部材25は,前身頃外装体1及び後身頃外装体2の幅方向全体にわたって伸長状態で配置され,おむつの長さ方向に間隔をおいて設けられている。図4に示されるように,複数本の第1前側伸縮部材14及び第2前側伸縮部材15は,実質的に平行に配設されていることが好ましく,また,複数本の第1後側伸縮部材24及び第2後側伸縮部材25も,実質的に平行に配設されていることが好ましい。
まず,前身頃外装体1の前側本体領域12には,複数の第1前側伸縮部材14が,長さ方向に間隔P1をおいて設けられる。前側本体領域12に設けられた複数の第1前側伸縮部材14同士の間隔が一定でない場合,間隔P1とは,第1前側伸縮部材14同士の間隔のうち,最も狭い間隔を意味する。第1前側伸縮部材14の間隔P1は,1mm〜15mm,又は3mm〜10mmであることが好ましい。
また,複数の第1前側伸縮部材14同士の間隔が一定でない場合,第1前側伸縮部材14同士の間隔のうちの最も広い間隔P1´は,最も狭い間隔P1の3倍以下であることが好ましい(P1´≦3P1)。そして,前身頃外装体1の前側本体領域12には,長さ方向においてP1´以上の隙間が形成されないように,第1前側伸縮部材14が配置されていることが好ましい。これらの条件を満たすことで,図4(a)に示されるように,前側本体領域12の全体に第1前側伸縮部材14が配置されるようになる。例えば,前側本体領域12に配置される第1前側伸縮部材14の本数は,15本〜30本,又は20本〜25本であることが好ましい。
また,第1前側伸縮部材14のうち一本又は複数本は,吸収性本体3の吸収体31と重なっていてもよいし,吸収体31と重なる幅方向中央部に非伸縮領域14aが形成されていてもよい。図4(a)に示した例では,第1前側伸縮部材14は,非伸縮領域14aにおいて間欠的に切断され,非伸縮領域14aの幅方向左右両側にのみ配置されている。なお,第1前側伸縮部材14は,非伸縮領域14aにおいて伸縮性が発現しないようにされていてもよい。
図4(a)に示されるように,前身頃外装体1の前側延出領域13には,複数の第2前側伸縮部材15が,長さ方向に間隔P2をおいて設けられている。前側延出領域13に設けられた複数の第2前側伸縮部材15同士の間隔が一定でない場合,間隔P2とは,第2前側伸縮部材15の間隔のうち,最も狭い間隔を意味する。ただし,前側延出領域13に設けられた複数の第2前側伸縮部材15同士の間隔は,一定であることが好ましい。第2前側伸縮部材15同士の間隔を一定とすることで,前側延出領域13の収縮性が均一となり,前側延出領域13に不要な皺やヨレが発生することを防止できる。
仮に,複数の第2前側伸縮部材15同士の間隔が一定でない場合,第2前側伸縮部材15同士の間隔のうちの最も広い間隔P2´は,最も狭い間隔P2の3倍以下であることが好ましい(P2´≦3P2)。
また,図4(a)に示されるように,第2前側伸縮部材15同士の間隔P2は,第1前側伸縮部材14の間隔P1よりも広く確保されている(P2>P1)。例えば,間隔P2は,間隔P1に対し,110%〜400%,150%〜350%,又は200%〜300%であることが好ましい。特に,複数の第1前側伸縮部材14同士の間隔が一定でない場合,第2前側伸縮部材15同士の間隔P2は,第1前側伸縮部材14同士の間隔のうちの最も広い間隔P1´より広いものであることが好ましい(P2>P1´)。換言すると,間隔P1は間隔P2よりも狭くなっている。例えば,第2前側伸縮部材15同士の間隔P2は,2mm〜80mm,10mm〜60mm,又は30mm〜40mmである。このように,第2前側伸縮部材15同士の間隔P2を,第1前側伸縮部材14の間隔P1よりも広く確保することで,前側延出領域13が,着用者の鼠径部に対して適度なフィット感で密着するようになる。
また,前身頃外装体1の前側延出領域13には,長さ方向においてP2(又はP2´)以上の隙間が形成されないように,第2前側伸縮部材15が配置されていることが好ましい。例えば,前側延出領域13に配置される第2前側伸縮部材15の本数は,2本〜10本,又は4本〜6本である。
第2前側伸縮部材15は,吸収性本体3の吸収体31と重なっていてもよいし,吸収体31と重なる幅方向中央部に非伸縮領域15aが形成されていてもよい。図4(a)に示した例では,第2前側伸縮部材15は,非伸縮領域15aにおいて間欠的に切断され,非伸縮領域15aの幅方向左右両側にのみ配置されている。
続いて,後身頃外装体2に配置される弾性伸縮部材について説明する。図4(b)に示されるように,後身頃外装体2の後側本体領域22に配置される第1後側伸縮部材24は,
基本的に,上述した前身頃外装体1の前側本体領域12に配置される第1前側伸縮部材14と,同じ条件であることが好ましい。すなわち,後身頃外装体2の後側本体領域22には,複数の第1後側伸縮部材24が,長さ方向に間隔P3をおいて設けられる。なお,後側本体領域22に設けられた複数の第1後側伸縮部材24同士の間隔が一定でない場合,間隔P3とは,第1後側伸縮部材24同士の間隔のうち,最も狭い間隔を意味する。第1後側伸縮部材24の間隔P3は,1mm〜15mm,又は3mm〜10mmであることが好ましく,特に上記した第1前側伸縮部材14の間隔P1の間隔と等しいものであることが好ましい。
また,複数の第1後側伸縮部材24同士の間隔が一定でない場合,第1後側伸縮部材24同士の間隔のうちの最も広い間隔P3´は,最も狭い間隔P3の3倍以下であることが好ましい(P3´≦3P3)。そして,後身頃外装体2の後側本体領域22には,長さ方向においてP3´以上の隙間が形成されないように,第1後側伸縮部材24が配置されていることが好ましい。例えば,後側本体領域22に配置される第1後側伸縮部材24の本数は,15本〜30本,又は20本〜25本であることが好ましく,特に上記した第1前側伸縮部材14の本数と等しいものであることが好ましい。
第1後側伸縮部材24のうち一本又は複数本は,吸収性本体3の吸収体31と重なっていてもよいし,吸収体31と重なる幅方向中央部に非伸縮領域24aが形成されていてもよい。図4(b)に示した例では,第1後側伸縮部材24は,非伸縮領域24aにおいて間欠的に切断され,非伸縮領域24aの幅方向左右両側にのみ配置されている。
図4(b)に示されるように,後身頃外装体2の後側延出領域23には,複数の第2後側伸縮部材25が,長さ方向に間隔P4をおいて設けられている。なお,後側延出領域23に設けられた複数の第2後側伸縮部材25同士の間隔が一定でない場合,間隔P4とは,第2後側伸縮部材25の間隔のうち,最も狭い間隔を意味する。ただし,後側延出領域23に設けられた複数の第2後側伸縮部材25同士の間隔は,一定であることが好ましい。第2後側伸縮部材25同士の間隔を一定とすることで,後側延出領域23の収縮性が均一となり,後側延出領域23に不要な皺やヨレが発生することを防止でき,着用者の臀部に対するフィット性が向上する。
仮に,複数の第2後側伸縮部材25同士の間隔が一定でない場合,第2後側伸縮部材25同士の間隔のうちの最も広い間隔P4´は,最も狭い間隔P4の3倍以下であることが好ましい(P4´≦3P4)。
また,図4(b)に示されるように,第2後側伸縮部材25同士の間隔P4は,第1後側伸縮部材24の間隔P3よりも広く確保されている(P4>P3)。例えば,間隔P4は,間隔P3に対し,120%〜450%,150%〜400%,又は250%〜350%であることが好ましい。特に,複数の第1後側伸縮部材24同士の間隔が一定でない場合,第2後側伸縮部材25同士の間隔P4は,第1後側伸縮部材24同士の間隔のうちの最も広い間隔P3´よりも広いものであることが好ましい(P4>P3´)。換言すると,間隔P3は間隔P4よりも狭くなっている。例えば,第2後側伸縮部材25同士の間隔P4は,4mm〜100mm,15mm〜80mm,又は40mm〜60mmである。このように,第2後側伸縮部材25同士の間隔P4を,第1後側伸縮部材24の間隔P3よりも広く確保することで,後側延出領域23が,着用者の臀部に対して適度なフィット感で密着するようになる。
また,後身頃外装体2の後側延出領域23には,長さ方向においてP4(又はP4´)以上の隙間が形成されないように,第2後側伸縮部材25が配置されていることが好ましい。例えば,後側延出領域23に配置される第2後側伸縮部材25の本数は,3本〜15本,又は5本〜10本である。後身頃外装体2に設けられる第2後側伸縮部材25の本数は,前身頃外装体1に設けられる第2前側伸縮部材15の本数よりも多くなっている。
第2後側伸縮部材25は,吸収性本体3の吸収体31と重なっていてもよいし,吸収体31と重なる幅方向中央部に非伸縮領域25aが形成されていてもよい。図4(b)に示した例では,第2後側伸縮部材25は,非伸縮領域25aにおいて間欠的に切断され,非伸縮領域25aの幅方向左右両側にのみ配置されている。
さらに,図4(a)及び図4(b)に示された実施形態では,前身頃外装体1の前側延出領域13に配置された第2前側伸縮部材15同士の間隔P2と,後身頃外装体2の後側延出領域23に配置された第2後側伸縮部材25同士の間隔P4を比較すると,間隔P2が間隔P4よりも狭くなっている(P2<P4)。例えば,間隔P2の値は,間隔P4の値に対して,30%〜80%,又は50%〜60%であることが好ましい。すなわち,前身頃外装体1の前側延出領域13は着用者の鼠径部を覆い,後身頃外装体2の後側延出領域23は着用者の臀部の全部又は一部を覆うものである。ただし,通常,人体の腰周り周辺は鼠蹊部よりも臀部の方が大きな膨らみを持っている。このため,第2前側伸縮部材15同士の間隔P2と,第2後側伸縮部材25同士の間隔P4を一致させると,例えば,前側延出領域13が着用者の鼠径部に適切にフィットするものの,後側延出領域23が着用者の臀部を不必要に締め付けてしまったり,その反対に,後側延出領域23が着用者の臀部に適切にフィットするものの,前側延出領域13が着用者の鼠径部から浮いてしまうような問題が生じる。そこで,本発明の実施形態では,図4(a)及び図4(b)に示されるように,第2前側伸縮部材15同士の間隔P2を,第2後側伸縮部材25同士の間隔P4よりも狭くしている。つまり,第2前側伸縮部材15同士の間隔P2が比較的狭いことで,前側延出領域13の密着性が向上し,膨らみの小さい鼠径部に対しても適切にフィットする。他方,第2後側伸縮部材25同士の間隔P4が比較的広いことで,後側延出領域23の圧迫力が低下し,膨らみの大きい臀部に対しても圧迫感を与えることなくフィットする。これにより,おむつ全体の着用感を向上する。
上記した各伸縮部材14,15,24,25には,公知の弾性伸縮部材を用いることができる。例えば,各伸縮部材14,15,24,25には,糸状弾性ゴムを適用することが好ましい。このようなゴム部材としては,スチレン系ゴム,オレフィン系ゴム,ウレタン系ゴム,エステル系ゴム,ポリウレタン,ポリエチレン,ポリスチレン,スチレンブタジエン,シリコーン,又はポリエステル等の素材を用いることができる。また,各伸縮部材には,例えば熱可塑性エラストマー,プラスチックシート,又はゴムシート等の伸縮性を有する公知の部材を用いることもできる。また,各伸縮部材14,15,24,25を,前身頃外装体1及び後身頃外装体2に固定する際の伸長率は,例えば120%〜400%,180%〜350%,又は240%〜290%とすればよい。なお,本発明において,前身頃外装体1と後身頃外装体2の各所の密着性は,各伸縮部材14,15,24,25を配置する間隔によって調整可能である。このため,例えば各伸縮部材14,15,24,25の伸長率や太さを均一にすることも可能である。
また,前身頃外装体1及び後身頃外装体2に配置される複数の弾性伸縮部材は,概念的に,おむつの腰周り端部周辺に配置され吸収体31と重畳しないウエスト伸縮部材WEと,おむつの腹周りに配置され吸収体31と重畳する位置に設けられたタミー伸縮部材TEとに分類することもできる。ウエスト伸縮部材WEは,吸収体31と重畳するものではないため,図4に示されるように非伸縮領域は形成されない。他方,タミー伸縮部材TEは,おむつ幅方向において吸収体31と重畳するため,その重畳する部分に非伸縮領域が形成される。複数のウエスト伸縮部材WEと複数のタミー伸縮部材TEは,その太さが異なるものであってもよい。例えば,ウエスト伸縮部材WEは,タミー伸縮部材TEよりも太い糸状弾性ゴムによって形成することも可能である。例えば,ウエスト伸縮部材WEの太さは300dtex〜1000dtexとし,タミー伸縮部材TEの太さは150dtex〜500dtexとしてもよい。
(2−2.吸収性本体)
吸収性本体3は,前身頃外装体1と後身頃外装体2の間に架橋された状態で保持され,使い捨ておむつ100の着用時において,着用者の股下に位置し,着用者が***した尿などの液体を吸収保持するための部材である。図2に示されるように,吸収性本体3は,前身頃外装体1及び後身頃外装体2に接合される両端の辺を一対の短辺とし,一対の短辺の両端同士を結ぶ辺を一対の長辺とした略矩形状で形成されている。
図2や図3に示されるように,吸収性本体3は,吸収体31と,トップシート32と,バックシート33と,一対の立体ギャザー34と,カバーシート35と,複数の立体ギャザー伸縮部材4を基本構成とする。また,この立体ギャザー伸縮部材4は,外側ギャザー伸縮部材41と内側ギャザー伸縮部材42に分けられる。
(2−2−1.吸収体)
吸収体31は,尿などの液体を吸収し,吸収した液体を保持するための部材である。吸収体31は,液透過性のトップシート32と,液不透過性のバックシート33の間に配置される。吸収体31は,トップシート32を透過した液体を吸収する機能を有し,吸収性材料により構成される。吸収体31を構成する吸収性材料には,公知の材料を採用することができる。吸収性材料としては,例えば,フラッフパルプ,高吸収性ポリマー,又は親水性シートのうち1種類を単独で用いてもよいし,2種類以上を併用することとしてもよい。吸収性材料は,通常,単層又は複数層のマット状に形成され,用いられる。また,吸収体31は,トップシート32とバックシート33の間の領域に封入されることが好ましい。すなわち,図3に示されるように,トップシート32とバックシート33は,吸収体31の周囲を囲うようして,互いに接合されることが好ましい。
吸収体31の形状は,適宜,使い捨ておむつの形状や,大きさ,用途に合せて設計することができる。例えば,吸収体31の形状は,図2に示されるように,砂時計型であることが好ましい。砂時計型とは,前身頃外装体1側と後身頃外装体2側において,吸収体31の両側縁が,幅方向外側に向かって延出した延出部を有することを意味する。砂時計型では,吸収体31の四隅に延出部が形成されることにより,吸収体31の長さ方向中央部に,吸収体31の内方に向かって湾曲又は屈折したくびれ部が形成される。また,吸収体31は,一般的な使い捨ておむつに使用されている,矩形型,楕円形型,又はひょうたん型とすることとしてもよい。
(2−2−2.トップシート)
トップシート32は,着用者の股下部の肌に直接接し,尿などの液体を吸収体31に透過させるための部材である。このため,トップシート32は,柔軟性が高い液透過性材料で構成される。また,トップシート32は,吸収体31の表面を被覆するように配置される。トップシート32を構成する不透過性材料の例は,織布,不織布,又は多孔性フィルムである。また,例えばポリプロピレンやポリエチレン,ポリエステル,ナイロンのような熱可塑性樹脂の繊維を親水化処理してさらに不織布にしたものを用いることとしてもよい。
(2−2−3.バックシート)
バックシート33は,トップシート32を透過し吸収体31に吸収された液体が,漏出することを防止するための部材である。このため,バックシート33は,液不透過性材料によって構成される。そして,バックシート33は,吸収体31の底面からの液漏れを防止するため,吸収体31の底面を被覆するように配置される。バックシート33を構成する不透過材料の例は,ポリエチレン樹脂からなる液不透過性のフィルムである。特に,0.1〜4μmの微細な孔が複数形成された微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。また,図3に示されるように,バックシート33には吸収体31が載置され,載置された吸収体31の上面がトップシート32によって被覆され,吸収体31を被覆したトップシート32が,吸収体31の両側縁に沿って,バックシート33に接着されている。トップシート32とバックシート33は,例えば,ホットメルト接着剤やその他流動性のある接着剤を用いた接着方法により接着されてもよいし,ヒートシールのような熱溶着や超音波溶着により接着されていてもよい。
(2−2−4.立体ギャザー)
一対の立体ギャザー34は,吸収性本体3の両側縁部に沿って起立し,着用者が***した尿の横漏れを防止するための部材である。一対の立体ギャザー34は,吸収性本体3の両側縁部に沿って一対形成されるものであってもよいし,2対以上形成されてもよい。立体ギャザー34は,起立した状態(弾性伸縮部材が収縮した状態)において尿の防漏壁となる,立体ギャザー34を形成することで,トップシート32を透過しなかった尿や,吸収体31により吸収しきれなった尿が,使い捨ておむつの脚部周り開口部などから漏出する事態を防止できる。
立体ギャザー34は,吸収体31の両側縁に沿っては配置されたサイドシート34aによって形成される。図2や図3に示されるように,サイドシート34aは,使い捨ておむつの長さ方向に沿って,トップシート32上に固定される。また,サイドシート34aは,トップシート32及びバックシート33の両側縁を挟みこむようにして,トップシート32の上面及びバックシート33の底面に固定されている。
立体ギャザー34は,複数の立体ギャザー伸縮部材4が,使い捨ておむつの長さ方向に沿って配設されており,複数の立体ギャザー伸縮部材4の収縮力を利用して起立するものである。つまり,立体ギャザー伸縮部材4は,伸張された状態で,サイドシート34aに固定されている。このため,立体ギャザー伸縮部材4が収縮すると,立体ギャザー34を構成するサイドシート34aも収縮し,立体ギャザー34が立ち上がる。立体ギャザー伸縮部材4を配設する位置は,立体ギャザーの形態や,使い捨ておむつの形状や大きさに合せて適宜変更可能である。
また,図2に示されるように,複数の立体ギャザー伸縮部材4は,吸収性本体3の長さ方向全体に亘って配設されるものではなく,吸収性本体3の長さ方向の股下域3aを中心に配設される。すなわち,サイドシート34aは,吸収性本体3の長さ方向の両端の領域において,立体ギャザー伸縮部材4が配設されていない領域を有している。なお,吸収性本体3の股下域3aとは,吸収性本体3が,前身頃外装体1と後身頃外装体2のいずれにも固定されていない領域を意味する。ただし,少なくとも,複数の立体ギャザー伸縮部材4は,吸収性本体3の股下域3aを中心として,前身頃外装体1と後身頃外装体2に重畳する長さで形成される。すなわち,吸収性本体3の長さ方向において,複数の立体ギャザー伸縮部材4が配置される長さは,吸収性本体3の股下域3aの長さよりも長くなる。例えば,吸収性本体3の股下域3aの長さに対して,複数の立体ギャザー伸縮部材4の長さは,110%〜200%,120%〜180%,又は130%〜170%で形成される。
また,図3に示されるように,立体ギャザー34のそれぞれは,外側ギャザー部341と内側ギャザー部342の2対のギャザー部で形成されるものであることが好ましい。また,外側ギャザー部341と内側ギャザー部342は,一枚のシート材(サイドシート34a)から構成されるものであってもよい。すなわち,図3に示されるように,吸収体31の長さ方向に沿って,バックシート33の裏面(肌非当接面)に一部固定されたサイドシート34aを,トップシート32とバックシート33の接合位置よりも幅方向外側において,吸収性本体3の内方に向かって折り返して,外側折返部341aを形成する。そして,サイドシート34aの外側折返部341aには,使い捨ておむつの長さ方向に沿って,複数の外側ギャザー伸縮部材41が配置される。これにより,サイドシート34aは,外側折返部341aにおいて,外側ギャザー伸縮部材41の収縮力を利用して起立し,外側ギャザー部341を形成する。
また,外側折返部341aにおいて折り返されたサイドシート34aの一部は,トップシート32とバックシート33を挟み込むように,トップシート32の表面(肌当接面)上に固定される。さらに,サイドシート34aは,トップシート32との固定線より幅方向内側にも延在しており,この延在している部分が,吸収体31の幅方向内方又は幅方向外方に向かって折り返され,内側折返部342aを形成する。そして,サイドシート34aの内側折返部342aには,使い捨ておむつの長さ方向に沿って,複数の内側ギャザー伸縮部材42が配置される。
これにより,立体ギャザー34には,外側ギャザー部341と内側ギャザー部342が形成される。
立体ギャザー34を構成するサイドシート34aとしては,撥水性を有する材料を用いることが好ましい。撥水性の材料の例としては,撥水性が高くかつ通気性が良いという観点から,スパンボンドやカードエンボスのような不織布を用いることが好ましい。特に,耐水圧が高いという理由から,SMS(スパンボンド/メルトブロー/スパンボンド)や,SMMS(スパンボンド/メルトブロー/メルトブロー/スパンボンド)のような目の詰まった不織布を用いることが好ましい。
(2−2−5.カバーシート)
カバーシート35は,バックシート33を補強し,かつ,その手触りを良くするための部材である。図3に示されるように,カバーシート35は,バックシート33の衣類と対抗する側に貼り合わせられる。カバーシート35は,サイドシート34aの一部に重畳して貼り合わせられるものであってもよい。カバーシート35を構成する材料としては,織布や不織布が用いられる。特に,カバーシート35を構成する材料として,ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステルのような熱可塑性樹脂からなる不織布又は湿式不織布を用いることが好ましい。
(3.前身頃外装体及び後身頃外装体に対する吸収性本体の接合態様について)
続いて,図5及び図6を参照して,前身頃外装体1及び後身頃外装体2に対する吸収性本体3の接合態様について説明する。
図5は,基本的に図2に示された平面図と同様のものであるが,吸収性本体3が前身頃外装体1及び後身頃外装体2に接合される部分を,斜線で示している。
また,図6は,図5に示した使い捨ておむつの断面図を示している。図6(a)は,図5に示されたX1−X1線における断面図であり,図6(b)は,X2−X2線における断面図であり,図6(c)は,X3−X3線における断面図である。なお,図6は,基本的に,吸収性本体3と前身頃外装体1の接合部分の断面図を示しているが,これらの断面図は,対応する吸収性本体3と後身頃外装体2の接合部分の断面図と同様である。このため,吸収性本体3と後身頃外装体2の接合部分の断面図は省略する。
図5に示された実施形態において,吸収性本体3が前身頃外装体1及び後身頃外装体2に重なる領域は,吸収性本体3の長さ方向に,両端領域51と,伸縮領域52と,中間領域53に区分される。
(3−1.両端領域)
両端領域51は,吸収性本体3の長さ方向の両端部分に形成される領域である。すなわち,両端領域51は,吸収性本体3と前身頃外装体1が接合する領域の端部と,吸収性本体3と後身頃外装体2が接合する領域の端部に形成される。両端領域51は,吸収性本体3の長さ方向の端縁から,所定長さ,吸収性本体3の股下域3aが存在する方向に延びて形成されている。例えば,両端領域51は,吸収性本体3の長さ方向の端縁から,5mm〜50mm,10mm〜45mm,又は15mm〜40mm程度の範囲で,吸収性本体3の股下域3aに向かって形成されることが好ましい。また,例えば,両端領域51は,吸収性本体3が前身頃外装体1に接合された領域と,吸収性本体3が後身頃外装体2に接合された領域のそれぞれにおいて,5%〜30%,又は10%〜20%の割合の面積で形成されていることが好ましい。
図5に示されるように,吸収性本体3は,その幅方向の左右両側部に複数の立体ギャザー伸縮部材4を有している。この複数の立体ギャザー伸縮部材4は,吸収性本体3の股下域3aを中心として配置され,吸収性本体3の両端領域51に達しない長さとなっている。このため,吸収性本体の両端領域51には,立体ギャザー伸縮部材4が介在しない。
そして,図5に示されるように,吸収性本体3は,両端領域51において,前身頃外装体1及び後身頃外装体2と,おむつの幅方向全域に亘って接合されている。両端領域51における具体的な接合状態は,図6(a)に示されている。図6(a)は,吸収性本体3の両端領域51の断面図を示している。図6(a)に示されるように,吸収性本体3は,その幅方向の全域に亘って第1の接合部61が形成されており,この第1の接合部61において,前身頃外装体1と接合されている。このように,吸収性本体3は,両端領域51において,前身頃外装体1及び後身頃外装体2と,離間する部分なく接合されていることが好ましい。
また,図5に示されるように,両端領域51は,吸収性本体3の吸収体31の長さ方向の両端部分に重なって形成されていることが特に好ましい。すなわち,両端領域51は,吸収性本体3の長さ方向端縁から,吸収性本体3の股下域に向かって,吸収体31の端部が存在する位置まで延びて形成されていることが好ましい。このように,両端領域51に,吸収性本体3の吸収体31を位置させることにより,例えば,着用者がおむつを装着している状態において,吸収性本体3の吸収体31に位置ズレやヨレが生じることを防止できる。
(3−2.伸縮領域)
続いて,吸収性本体3が前身頃外装体1及び後身頃外装体2に重なる領域には,伸縮領域52が存在する。伸縮領域52は,吸収性本体3の左右両側部に配置された複数の立体ギャザー伸縮部材4が,前身頃外装体1と後身頃外装体2に重なる箇所から,吸収性本体3の幅方向に亘って形成された領域である。伸縮領域52は,吸収性本体3に形成される各領域のうち,最も股下域3aに近接した位置に形成される。すなわち,伸縮領域52は,吸収性本体3を,前身頃外装体1と後身頃外装体2の股下域3a側の端部に接合する領域である。
例えば,伸縮領域52は,前身頃外装体1と後身頃外装体2の股下域3a側の端縁から,10mm〜100mm,20mm〜90mm,又は30mm〜80mm程度の範囲で,吸収性本体3の長さ方向に形成されることが好ましい。また,例えば,伸縮領域52は,吸収性本体3が前身頃外装体1に接合された領域と,吸収性本体3が後身頃外装体2に接合された領域のそれぞれにおいて,20%〜60%,又は30%〜50%の割合の面積を占めることが好ましい。特に,伸縮領域52は,前身頃外装体1の前側延出領域13と,後身頃外装体2の後側延出領域23を含む領域に位置するものであることが好ましい。また,伸縮領域52は,吸収性本体3が前身頃外装体1に接合される領域と,吸収性本体3が前身頃外装体1に接合される領域とにおいて,占有面積率が異なるものであってもよい。
伸縮領域52は,さらに,吸収性本体3の幅方向の左右外側に位置する外側領域52aと,外側領域52aの内側に位置する内側領域52bに区分される。左右一対の外側領域52aは,吸収性本体3の左右両側部に配置された複数の立体ギャザー伸縮部材4のうち,少なくとも,吸収性本体3の幅方向の最も外側に位置する外側弾性伸縮部材4aが配置された領域である。ただし,外側領域52aには,外側弾性伸縮部材4aの他,一又は複数の立体ギャザー伸縮部材4が配置されていてもよい。例えば,図4に示した例において,外側領域52aには,外側弾性伸縮部材4aの他に,一本の立体ギャザー伸縮部材4が配置されている。
また,伸縮領域52のうち,左右一対の外側領域52aの間の領域には,内側領域52bが形成される。伸縮領域52において,内側領域52bが占める面積の割合は,一対の外側領域52aが占める面積の割合よりも大きいものであることが好ましい。例えば,内側領域52bが占める面積の割合は,70〜95%,85%〜90%,又は80%〜85%であることが好ましい。
そして,図5に示されるように,吸収性本体3は,伸縮領域52において,前身頃外装体1及び後身頃外装体2に対し,左右一対の外側領域52aでは離間し,その間の内側領域52bでは全面的に接合されている。伸縮領域52における具体的な接合状態は,図6(b)に示されている。図6(b)は,吸収性本体3の伸縮領域52の断面図を示している。図6(b)に示されるように,吸収性本体3は,内側領域52bの全域に亘って,第2の接合部62が形成されており,この第2の接合部62において,前身頃外装体1と接合されている。他方,吸収性本体3は,内側領域52bの幅方向外側に位置する一対の外側領域52aに接合部を有しておらず,前身頃外装体1から離間している。すなわち,一対の外側領域52aには,少なくとも,吸収性本体3の幅方向の最も外側に位置する外側伸縮部材4aが含まれており,外側弾性伸縮部材4aは,前身頃外装体1には固定されないようになっている。このように,吸収性本体3は,伸縮領域52においては,前身頃外装体1及び後身頃外装体2に対し,一対の外側領域52aで離間し,その間に位置する内側領域52bで接合されていることが好ましい。
また,図5に示されるように,伸縮領域52における内側領域52bの幅は,吸収性本体3の吸収体31の幅よりも大きいものであることが好ましい。すなわち,伸縮領域52における内側領域52bは,吸収性本体3の吸収体31よりも幅方向外側に広がって形成されたものであることが好ましい。このように,伸縮領域52における内側領域52bを,吸収性本体3の吸収体31よりも幅広に形成することにより,例えば,着用者がおむつを装着している状態において,吸収性本体3の吸収体31に位置ズレやヨレが生じることを防止できる。
また,図6(b)に示されるように,吸収性本体3に,外側ギャザー部341と内側ギャザー部342が形成された形態において,伸縮領域52における内側領域52bには,少なくとも,外側ギャザー部341を形成する複数の外側ギャザー伸縮部材41うちの一本以上が位置していることが好ましい。すなわち,複数の外側ギャザー伸縮部材41うち,吸収性本体3の幅方向において,最も外側に位置する外側ギャザー伸縮部材41(外側弾性伸縮部材4a)は,伸縮領域52の外側領域52aに位置し,他方,最も内側に位置する外側ギャザー伸縮部材41は,伸縮領域52の内側領域52bに位置するものであることが好ましい。これにより,最も外側に位置する外側ギャザー伸縮部材41(外側弾性伸縮部材4a)は,前身頃外装体1及び後身頃外装体2に接合されず,離間する。他方,最も内側に位置する外側ギャザー伸縮部材41は,前身頃外装体1及び後身頃外装体2に接合される。このように,複数の外側ギャザー伸縮部材41が,前身頃外装体1及び後身頃外装体2から離間するものと,前身頃外装体1及び後身頃外装体2に接合されるものを有することにより,外側ギャザー伸縮部材41の機能を損なうことなく,前身頃外装体1及び後身頃外装体2に対して吸収性本体3を安定的に接合することができるようになる。
(3−3.中間領域)
さらに,吸収性本体3が前身頃外装体1及び後身頃外装体2に重なる領域には,中間領域53が存在することが好ましい。中間領域53は,吸収性本体3の長さ方向において,両端領域51と伸縮領域52の間に位置する領域である。中間領域53には,両端領域51と同様に,吸収性本体3の両側部に配置された複数の立体ギャザー伸縮部材4が位置しないものであってもよいし,伸縮領域52に位置する立体ギャザー伸縮部材4の一部が延在するものであってもよい。なお,中間領域53は,両端領域51と伸縮領域52の間を繋ぐものであり,必須の要素ではない。
例えば,中間領域53は,吸収性本体3が前身頃外装体1に接合された領域と,吸収性本体3が後身頃外装体2に接合された領域のそれぞれにおいて,10%〜75%,又は30%〜60%の割合の面積を占めることが好ましい。中間領域53の面積率は,両端領域51と伸縮領域52の面積率に応じて適宜変更可能である。また,中間領域53は,吸収性本体3が前身頃外装体1される領域と,吸収性本体3が後身頃外装体2に接合される領域とにおいて,占有面積率が異なるものであってもよい。
中間領域53は,さらに,吸収性本体3の幅方向の中央に位置する接合領域53aと,接合領域53aの幅方向外側に位置する非接合領域53bに区分される。吸収性本体3の幅方向において,中間領域53の接合領域53aの幅は,両端領域51の幅よりも狭く,かつ,伸縮領域52の内側領域52bの幅よりも広く形成されている。例えば,中間領域53の接合領域53aの幅は,両端領域51の幅に対して,70%〜95%,75%〜90%,又は80%〜85%であることが好ましい。また,例えば,中間領域53の接合領域53aの幅は,伸縮領域52の内側領域52bの幅に対して,105%〜150%,110%〜130%,又は115%〜120%であることが好ましい。また,図4に示された例において,中間領域53の接合領域53aの幅は,一定である。ただし,中間領域53の接合領域53aの幅は,両端領域51から伸縮領域52に向かって段階的に狭くなるものであってもよいし,無段階的に徐々に狭くなるものであってもよい。
中間領域53において,接合領域53aが占める面積の割合は,一対の非接合領域53bが占める割合よりも大きいものであることが好ましい。例えば,非接合領域53bが占める割合は,70〜95%,85%〜90%,又は80%〜85%であることが好ましい。なお,中間領域53の非接合領域53bの幅は,接合領域53aの幅に応じて適宜変化させればよい
そして,図5に示されるように,吸収性本体3は,中間領域53において,前身頃外装体1及び後身頃外装体2に対し,接合領域53aでは全面的に接合されて,その外側に位置する非接合領域53bでは離間している。具体的な接合状態は,図6(c)に示されている。図6(c)は,吸収性本体3の中間領域の断面図を示している。図6(c)に示されるように,吸収性本体3は,接合領域53aの全域に亘って,第3の接合部63が形成されており,この第3の接合部63において,前身頃外装体1と接合されている。他方,吸収性本体3は,接合領域53aの幅方向外側に位置する一対の非接合領域53bに接合部を有しておらず,前身頃外装体1から離間している。
また,図5に示されるように,中間領域53における接合領域53aの幅は,吸収性本体3の吸収体31の幅よりも大きいものであることが好ましい。すなわち,中間領域53における接合領域53aは,吸収性本体3の吸収体31よりも幅方向外側に広がって形成されたものであることが好ましい。このように,接合領域53aを,吸収性本体3の吸収体31よりも幅広に形成することにより,例えば,着用者がおむつを装着している状態において,吸収性本体3の吸収体31に位置ズレやヨレが生じることを防止できる。
本発明では,両端領域51の接合幅と,伸縮領域52における内側領域52bの接合幅に差が生じることとなるため,この接合幅の差が大きいと,例えば,着用者がおむつを着用しながら運動した場合など,吸収性本体3に負荷が掛かったような場合に,吸収性本体3の両端領域51の接合が剥離し易くなる。そこで,両端領域51と伸縮領域52の間に中間領域53を設けて,各領域における接合幅の差を小さくすることにより,吸収性本体3全体の接合強度を向上させることが可能になり,固定状態の安定化を図ることができる。
また,両端領域51と伸縮領域52の間に中間領域53を設けて,各領域における接合幅の差を小さくすることにより,外装体に不要なシワが入らず,見映えや手触り感が良好になる。
上記構成のように,まず,吸収性本体3は,その長さ方向の両端に位置する両端領域51において,前身頃外装体1及び後身頃外装体2に対し,全面的に接合される。このように,吸収性本体3の両端部をしっかりと前身頃外装体1及び後身頃外装体2に固定することにより,吸収性本体の接合状態を安定させることができる。従って,例えば,着用者がおむつを装着している状態において,吸収性本体3に位置ズレやヨレが生じることを防止できる。
さらに,少なくとも外側弾性伸縮部材4aが配置された吸収性本体3の左右両側部に位置する外側領域52aにおいて,吸収性本体3を,前身頃外装体1及び後身頃外装体2から離間させる。このため,少なくとも外側弾性伸縮部材4aは,吸収性本体3と前身頃外装体の固定や,吸収性本体3と後身頃外装体2の固定の影響を受けずに収縮する。従って,吸収性本体3は,外側弾性伸縮部材4aが配置された箇所において,外側弾性伸縮部材4aの収縮力を利用して,着用者の肌に当接する方向に起立することができる。よって,上記構成によれば,吸収性本体3と着用者の肌の密着性を高め,尿漏れ防止や着用感の向上といった効果を適切に発揮することができる。
このように,本発明によれば,吸収性本体3の位置ズレやヨレを防止しつつも,弾性伸縮部材の機能を十分に発揮することができるため,使い捨ておむつ全体の使用感や着用感が向上する。
また,上記構成のように,両端領域51と伸縮領域52の間に中間領域53を設けることにより,前身頃外装体1及び後身頃外装体2に対する吸収性本体3の固定状態を,より安定させることができる。すなわち,本発明では,両端領域51の接合幅と,伸縮領域52における内側領域52bの接合幅に差が生じることとなる。しかし,この接合幅の差が大きいと,例えば,着用者がおむつを着用しながら運動した場合など,吸収性本体3に負荷がかかったような場合に,吸収性本体3の両端領域51の接合が剥離し易くなる。この点,両端領域51と伸縮領域52の間に中間領域53を設けて,各領域における接合幅の差を小さくすることにより,吸収性本体3全体の接合強度を向上させることが可能になるため,固定状態の安定化を図ることができる。
また,両端領域51の接合幅と伸縮領域52における内側領域52bの接合幅の差が大きいと,その差の生じた箇所において,外装体にシワが形成され,見映えや手触り感が悪くなる。この点,本発明は,両端領域51と伸縮領域52の間に中間領域53を設けて,各領域における接合幅の差を小さくすることにより,吸収性本体3の肌触りが滑らかなものとなり,着用感の向上を達成できる。
以上,本願明細書では,本発明の内容を表現するために,図面を参照しながら発明の実施形態の説明を行った。ただし,本発明は,上記実施形態に限定されるものではなく,本願明細書に記載された事項に基づいて当業者が自明な変更形態や改良形態を包含するものである。
本発明に係る使い捨ておむつは,乳幼児や高齢者用のおむつに適用することができる。従って,本発明は,育児及び介護に関する産業において好適に利用し得る。
1 前身頃外装体
2 後身頃外装体
3 吸収性本体
3a 股下域
4 立体ギャザー伸縮部材
4a 外側弾性伸縮部材
5 腹周り開口部
6 脚部周り開口部
11 サイドシール部(前身頃外装体)
12 前側本体領域
13 前側延出領域
14 第1前側伸縮部材
15 第2前側伸縮部材
21 サイドシール部(後身頃外装体)
22 後側本体領域
23 後側延出領域
24 第1後側伸縮部材
25 第2後側伸縮部材
16,26 インナーシート
17,27 アウターシート
31 吸収体
32 トップシート
33 バックシート
34 立体ギャザー
34a サイドシート
341 外側ギャザー部
341a 外側折返部
342 内側ギャザー部
342a 内側折返部
35 カバーシート
41 外側ギャザー伸縮部材
42 内側ギャザー伸縮部材
51 両端領域
52 伸縮領域
52a 外側領域
52b 内側領域
53 中間領域
53a 接合領域
53b 非接合領域
61 第1の接合部
62 第2の接合部
63 第3の接合部
100 使い捨ておむつ

Claims (5)

  1. 前身頃外装体(1)と,後身頃外装体(2)と,吸収性本体(3)を有し,
    前記吸収性本体(3)の前身頃側が,前記前身頃外装体(1)に固定され,
    前記吸収性本体(3)の後身頃側が,前記後身頃外装体(2)に固定され,
    使い捨ておむつの長さ方向において,前記吸収性本体(3)の前記前身頃側と前記後身頃側の間に位置する股下域は,前記前身頃外装体(1)及び前記後身頃外装体(2)のいずれにも固定されない
    使い捨ておむつであって,
    前記前身頃外装体(1)と前記後身頃外装体(2)は,使い捨ておむつの幅方向の両端部分に設けられたサイドシール部(11,21)において,相対する端部が接合されており,
    前記前身頃外装体(1)は,
    前記サイドシール部(11)が前記幅方向の両端部分に形成された前側本体領域(12)と,
    前記前側本体領域(12)から前記股下域の方向に向かって延出し,前記幅方向における幅が前記股下域の方向に向かうにつれて漸次狭くなる形状の前側延出領域(13)と,を有し,
    前記後身頃外装体(2)は,
    前記サイドシール部(21)が前記幅方向の両端部分に形成された後側本体領域(22)と,
    前記後側本体領域(22)から前記股下域の方向に向かって延出し,前記幅方向における幅が前記股下域の方向に向かうにつれて漸次狭くなる形状の後側延出領域(23)と,を有し,
    前記前側本体領域(12)には,前記幅方向に沿って設けられた複数本の第1前側伸縮部材(14)が,前記長さ方向に間隔(P1)をおいて設けられており,
    前記前側延出領域(13)には,前記幅方向に沿って設けられた複数本の第2前側伸縮部材(15)が,前記長さ方向に間隔(P2)をおいて設けられており,
    前記後側本体領域(22)には,前記幅方向に沿って設けられた複数本の第1後側伸縮部材(24)が,前記長さ方向に間隔(P3)をおいて設けられており,
    前記後側延出領域(23)には,前記幅方向に沿って設けられた複数本の第2後側伸縮部材(25)が,前記長さ方向に間隔(P4)をおいて設けられており,
    前記複数本の第1前側伸縮部材(14)の間隔(P1)は,前記複数本の第2前側伸縮部材(15)の間隔(P2)よりも狭く,
    前記複数本の第1後側伸縮部材(24)の間隔(P3)は,前記複数本の第2後側伸縮部材(25)の間隔(P4)よりも狭く,
    前記吸収性本体(3)は,幅方向の左右両側部に,複数の外側ギャザー伸縮部材(41)が配置され,
    前記吸収性本体(3)は,
    前記複数の外側ギャザー伸縮部材(41)が前記前身頃外装体(1)と前記後身頃外装体(2)に重なる箇所から,その幅方向に亘る伸縮領域(52)において,
    前記複数の外側ギャザー伸縮部材(41)のうち,少なくとも前記吸収性本体(3)の幅方向の最も外側に位置する外側弾性伸縮部材(4a)が配置された外側領域(52a)では,前記前身頃外装体(1)及び前記後身頃外装体(2)から離間しており,
    前記外側領域(52a)よりも幅方向内側の内側領域(52b)では,前記前身頃外装体(1)及び前記後身頃外装体(2)に対して接合されており,
    前記複数の外側ギャザー伸縮部材(41)のうち,少なくとも前記吸収性本体(3)の幅方向の最も内側に位置する外側ギャザー伸縮部材(41)は,前記内側領域(52b)に位置している
    使い捨ておむつ。
  2. 前記複数の外側ギャザー伸縮部材(41)は,前記吸収性本体(3)の長さ方向に沿って,少なくとも前記吸収性本体(3)の長さ方向の両端に位置する両端領域(51)には達しない長さで配置されており,
    前記吸収性本体(3)は,前記長さ方向の両端領域(51)において,前記前身頃外装体(1)及び前記後身頃外装体(2)に対して,幅方向全域に亘って接合されている
    請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記複数本の第2前側伸縮部材(15)の間隔(P2)は,前記複数本の第2後側伸縮部材(25)の間隔(P4)よりも狭い
    請求項1又は請求項2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記後側延出領域(23)は,前記前側延出領域(13)よりも,前記長さ方向に長く延出しており,
    前記後側延出領域(23)に配置される前記第2後側伸縮部材(25)の本数は,前記前側延出領域(13)に配置される前記第2前側伸縮部材(15)の本数よりも多い
    請求項3に記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記吸収性本体(3)は,
    前記前身頃外装体(1)及び前記後身頃外装体(2)と重畳する長さを持つ吸収体(31)と,
    前記吸収体(31)を肌当接面側から被覆する液透過性のトップシート(32)と,
    前記吸収体(31)を肌非当接面側から被覆する液不透過性のバックシート(33)と,を備え,
    前記複数本の第1前側伸縮部材(14)と前記複数本の第2前側伸縮部材(15)のうち,前記吸収体(31)と重畳するものは,当該重畳する領域に伸縮性が発現しない非伸縮領域を有し,
    前記複数本の第1後側伸縮部材(24)と前記複数本の第2後側伸縮部材(25)のうち,前記吸収体(31)と重畳するものは,当該重畳する領域に伸縮性が発現しない非伸縮領域を有する
    請求項1から請求項4のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
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