JP5953758B2 - モータ装置およびその製造方法 - Google Patents
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Description
前記モータに隣接して設けられ、前記モータを駆動制御するコントローラと、を備えたモータ装置において、
前記モータは、その回転軸に設けられたロータと、
コイルが巻回されたインシュレータと、
該インシュレータが装着されたステータコアと、
該ステータコアが前記ロータの外周面の外側に環状に固定されたステータアッシーと、
該ステータアッシーと一体にモールドされた状態で設けられた樹脂製のモータハウジングと、を備え、
前記モータハウジングは、制御室と、該制御室に収容された前記コントローラの基板と、
前記インシュレータに設けられ、端子部が前記コイルに接続され、且つピン部が前記基板に穿設された貫通孔と接続されたバスバーと、
前記制御室内に設けられ且つ前記バスバーと同心に設けられた円筒状の凹部と、
前記バスバーと前記凹部とで設けられたシール溝と、
前記シール溝に嵌入した状態で前記制御室をシールする円環状のシール部材と、
前記凹部の開口端を閉鎖した抜け止め部材と、を備えることを要旨とする。
前記インシュレータに設けられた前記バスバーの前記端子部は第1バスバーであり、前記ピン部は前記第1バスバーに連結された第2バスバーであり、前記第2バスバーは、前記第2バスバーと同心に形成された円筒状の前記凹部との間で環状の前記シール溝を形成する大径の基端部と、前記基端部に同軸に設けられ前記基端部より小径の先端部から形成されることを要旨とする。上記構成によれば、第2バスバーは、モータハウジングの円筒状の凹部との間で同心に環状のシール溝を形成する大径の基端部を有するので、モータハウジングの凹部との間を円環状のシール部材により確実にシールできる。これにより、モータハウジング内の油のコントローラへの漏れの発生が大径の基端部で確実に抑制でき、また基端部より小径の先端部を有するので、基板に容易に接続できる。
上記構成によれば、ステータアッシーに第2バスバーと嵌合する治具を嵌め合わせて位相を合わせ軸線方向に移動することにより、第2バスバーを軸線方向と平行に矯正することができる。これにより、モータハウジングをモールド成形する成形工程では、コントローラを収納するモータハウジングの制御室内に円筒状の凹部を第2バスバーと同軸に形成することができ、第2バスバーと円筒状の凹部とで環状のシール溝を形成することができる。このシール溝にシール部材を嵌め込むので電動オイルポンプ装置の油に対するシール性を向上することができる。
図1は、本発明の一実施形態による電動オイルポンプ装置の概略構成を示す軸線方向の断面図、図2は、ステータサブアッシーの構成を示す正面図である。図1および図2に示すように、電動オイルポンプ装置1は、自動車のトランスミッション用油圧ポンプとして用いられ、オイルポンプ(例えば、内接ギヤポンプ)2とオイルポンプ2を回転駆動する電動モータ(以下、ブラシレスモータという)3とが隣接してユニット化(一体化)されている。また、コントローラ4もモータハウジング15内に組み込まれている。なお、図1に示すブラシレスモータ3は、ダブルスター結線された3相巻線を有するセンサレスブラシレスモータである。
さらに、第2バスバー20は、第2バスバー20と同心に形成された円筒状の凹部25との間に環状のシール溝26を形成する大径の基端部20aと、基端部20aと同軸に設けられ基端部20aより小径の先端部20bから形成されている。
図3は、ステータに嵌合する治具の斜視図、図4は、治具をステータに嵌合した状態を示す断面図、図5は、ステータアッシーを下型に設置し上型を型合わせして金型を形成し、モータハウジングを成形する工程を説明する断面図である。
まず、複数のステータサブアシー16をカラー22に圧入する。ステータサブアシー16の数は、本実施例では6個としている。続いて、図2を参照してステータ5の3個の円環状の第1バスバー19の第2バスバー接続部19bに第2バスバー20の円筒状の基端部20aを圧入する(圧入工程)。次に、図3および図4に示すように、隣接するステータサブアッシー16の内周に形成されるオープンスロットに第2バスバー20と嵌合する複数の孔41が形成された金属製(例えば、鉄)の治具39の突起40を合わせて治具39をステータ5の内周面に嵌め合わせる。そして、治具39を回転方向に位相合わせし、軸線方向に移動させて第2バスバー20の軸芯が軸線方向と平行になるように矯正する(矯正工程)。
また、上記実施形態では、オイルポンプとして内接ギヤポンプを用いる場合を示したが、これに限定されるものでなく、ベーン駆動や外接ギアなどを用いた回転型ポンプであってもよい。
また、上記実施形態では、ブラシレスモータを電動オイルポンプ装置に適用する場合を示したが、これに限定されるものでなく、同様のブラシレスモータを用いた他の装置に適用してもよい。さらに、ブラシ付モータも適用が可能である。
さらに、上記実施形態では、基板をねじ止めによりモータハウジングに固定する場合を示したが、これに限定されるものでなく、例えば、スナップ方式のスペーサを用いて固定してもよい。
Claims (6)
- 内部に油が流入する構造のモータと、
前記モータに隣接して設けられ、前記モータを駆動制御するコントローラと、を備えたモータ装置において、
前記モータは、その回転軸に設けられたロータと、
コイルが巻回されたインシュレータと、
該インシュレータが装着されたステータコアと、
該ステータコアが前記ロータの外周面の外側に環状に固定されたステータアッシーと、
該ステータアッシーと一体にモールドされた状態で設けられた樹脂製のモータハウジングと、を備え、
前記モータハウジングは、制御室と、該制御室に収容された前記コントローラの基板と、
前記インシュレータに設けられ、端子部が前記コイルに接続され、且つピン部が前記基板に穿設された貫通孔と接続されたバスバーと、
前記制御室内に設けられ且つ前記バスバーと同心に設けられた円筒状の凹部と、
前記バスバーと前記凹部とで設けられたシール溝と、
前記シール溝に嵌入した状態で前記制御室をシールする円環状のシール部材と、
前記凹部の開口端を閉鎖した抜け止め部材と、を備えることを特徴とするモータ装置。 - 請求項1に記載のモータ装置において、
前記インシュレータに設けられた前記バスバーの前記端子部は第1バスバーであり、前記ピン部は前記第1バスバーに連結された第2バスバーであり、前記第2バスバーは、前記第2バスバーと同心に形成された円筒状の前記凹部との間で環状の前記シール溝を形成する大径の基端部と、前記基端部に同軸に設けられ前記基端部より小径の先端部から形成されることを特徴とするモータ装置。 - 請求項1または請求項2に記載のモータ装置において、
前記第2バスバーは、前記基板の前記貫通孔に挿入された状態で、前記モータハウジングに固定された前記基板と電気的に接続されており、前記モータハウジングは、前記制御室を覆う樹脂カバーを備えることを特徴とするモータ装置。 - 内部に油が流入する構造を有し、回転軸に設けられたロータと、ステータコアにインシュレータが装着され、前記インシュレータにコイルが巻回された複数のステータサブアッシーをステータリングにより環状に固定して前記ロータの外周面の外側に固定されたステータアッシーと、前記ステータアッシーと一体にモールド成形された樹脂製のモータハウジングと、を備えたモータと、
前記モータに隣接して設けられ、前記モータを駆動制御するコントローラと、を備えたモータ装置の製造方法において、
前記ステータアッシーの前記インシュレータに設けられ、前記コイルに接続された第1バスバーに第2バスバーを圧入する圧入工程と、
前記ステータアッシーの内周面に、前記第2バスバーと嵌合する複数の孔が穿設された治具を嵌め合わせ、隣接する前記ステータサブアッシーにより形成されるオープンスロットと前記治具の突起とにより回転方向の位相を合わせ、前記治具を前記ステータアッシーの軸線方向に移動させて、前記第2バスバーを前記軸線方向と平行に矯正する矯正工程と、
前記第2バスバーが矯正された前記ステータアッシーを下型に設置し上型を型合わせして金型を形成し、前記金型に樹脂を注入して前記モータハウジングをモールド成形する成形工程と、を備え、
前記成形工程では、前記第2バスバーの外周を囲むシール溝を形成するための凸状部、および前記第2バスバーを収容するための嵌合部が形成された前記上型によって、前記コントローラを収納する前記モータハウジングの制御室内に円筒状の凹部を形成することを特徴とするモータ装置の製造方法。 - 請求項4に記載のモータ装置の製造方法において、
円筒状の前記凹部の開口端には、前記凹部と前記第2バスバーとで形成された前記シー
ル溝に前記シール部材を嵌入した後に、前記開口端を閉鎖する樹脂製の抜け止め部材を固
着させる第1固着工程を備えるモータ装置の製造方法。 - 請求項4または請求項5に記載のモータ装置の製造方法において、
前記第2バスバーを前記コントローラを構成する基板の貫通孔に挿入し電気的に接続するために、前記基板を前記モータハウジングに固定する固定工程と、
前記モータハウジングに前記制御室を覆う樹脂製のカバーを固着する第2固着工程と、を備えるモータ装置の製造方法。
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