JP5950784B2 - タールのクリーニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コークス炉の前側(赤熱コークスの排出側)又は後側(石炭の押出側)に設置された炉蓋枠の下部に設けられたタールパン及びタールパンの周囲にそれぞれ付着したタールのクリーニング装置に関する。
従来、コークス炉の炭化室では、操業時にタール成分を含んだガスが発生し、発生したガスは、炭化室の前後に設けられた炉蓋から外部に漏れ出して冷却される。このため、ガス中のタール成分はタールとなって炉蓋枠の下部に設けられたタールパン及びタールパンと炉蓋枠との接続部の周囲にそれぞれ付着する。そして、タールパンと炉蓋枠との接続部の周囲に付着したタールの厚みが増大すると、炉蓋と炉蓋枠との密着性が低下し、コークス炉からのガス漏れが更に顕著になると共に、コークス炉内への空気の進入が起こり、コークス炉の操業に支障をきたすという問題が生じる。そこで、コークス炉に設置している車両(移動機械ともいう)、例えば、ガイド車にスクレーパを設け、スクレーパをタールパンの上端部に圧接させてタールパンの下端側に移動させることにより、タールパンに付着したタールを掻き落している(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第2563165号公報
炉蓋枠内に炉蓋を装着した際、炉蓋による炭化室の密閉性を高めるため、炉蓋の内側(炭化室側)に突出部を形成すると共に、炉蓋枠の内周側に、炭化室に連通し突出部が嵌入する空間を形成している。このため、タールパンが取り付けられる炉蓋枠の下部の高さ位置は、空間を囲む内周面の下部の高さ位置(即ち、炭化室の床の高さ位置)より低くなり、空間を囲む内周面の下部の幅は炉蓋枠の下部の幅(タールパンの幅)より狭くなっている。このため、ガスの冷却により形成されるタールは、空間を囲む内周面の下部に溜まり易い。一方、スクレーパの幅は、タールパンの幅に合わせて設計されているため、スクレーパを空間内に進入させることができず、空間を囲む内周面の下部はタール掃除の死角になっている。その結果、空間を囲む内周面の下部にタールが厚く付着すると、炉蓋枠に炉蓋を装着した際に、炉蓋枠と炉蓋との密着性が低下し、炭化室からガス漏れが発生するという問題が生じる。そして、タールの付着が更に進行した場合、炉蓋が装着できない事態に到り、操業可能な炭化室の数が減少してコークス炉の操業率が低下するという問題が起こる。更に、熱によりタールパンが変形すると、スクレーパをタールパンに一様に圧接させることができず、スクレーパによりタールパンに付着したタールを十分に除去することができないという問題が生じる。
また、炭化室から赤熱コークスを排出するために炉蓋枠から炉蓋を取り外したときに、赤熱コークスの一部が炭化室からガイド車上に落下する場合がある。そして、ガイド車上に落下した赤熱コークスがガイド車上を転動して、ガイド車に配設されているホース類、電線類等に接触してこれらを焼損させた場合、ガイド車内での各種ユーティリティーの使用が一部不可能になり、ガイド車の運転に不具合が生じるという問題がある。このため、ガイド車の自動化運転率が低下し、コークス炉の操業が低下するという問題が生じる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、タールパン及びその周囲に付着したタールを確実に除去することができると共に、落下した赤熱コークスを効率的に掻き出すことが可能なタールのクリーニング装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う本発明に係るタールのクリーニング装置は、コークス炉の前側又は後側を該コークス炉の長手方向に沿って走行する車両に取り付けられ、該コークス炉の長手方向に沿って並べて配置された炉蓋枠の下部にそれぞれ設けられたタールパン及びその周囲に付着したタールのクリーニング装置であって、
前記車両に前記タールパンに対して進退かつ昇降可能に設けられ、該タールパンに付着したタールを除去して、前記車両に前記コークス炉の長手方向に沿って設けられた排出部に掻き出すメインスクレーパと、
前記メインスクレーパの上方に設けられ、該メインスクレーパの先端部より前方領域に高圧水を噴射して、前記タールパンと前記炉蓋枠との接続部の周囲に付着したタールを除去する噴出ノズル手段とを有し
前記メインスクレーパは、前記車両に設けられて前記タールパンに対して進退する移動台車に取り付けられ、かつ該移動台車の側部には、該移動台車と前記車両の固定側とを接続する複数のケーブル及び該複数のケーブルを覆うカバーが設けられていると共に、前記車両上に飛散した赤熱コークスを前記排出部に掻き出すサブスクレーパが設けられている
本発明に係るタールのクリーニング装置において、前記噴出ノズル手段は、前記メインスクレーパの幅方向に沿って並べて配置され、それぞれ軸心を合わせて設けられた油圧モータによって回転する複数のノズルを有していることが好ましい。
本発明に係るタールのクリーニング装置において、前記噴出ノズル手段は、前記メインスクレーパの幅方向に沿って並べて配置された複数のノズルを有し、該複数のノズルはそれぞれ該ノズルから噴出する水の反力によって回転駆動させても、即ち、自水式としてもよい。
本発明に係るタールのクリーニング装置においては、タールパンに対して進退かつ昇降可能に設けられたメインスクレーパと、メインスクレーパの先端部より前方領域に高圧水を噴射する噴出ノズル手段とを有するので、タールパンに付着したタールはメインスクレーパを用いて、タールパンの周囲に付着したタールは噴出ノズル手段を用いてそれぞれ効率的に除去することができ、タール掃除に死角が生じない。
また、タールパンが変形して、タールパン上にスクレーパの先端部で圧接できない領域が存在する場合は、メインスクレーパを移動させて、この領域に噴出ノズル手段から高圧水を噴射することで、タールパンからタールを確実に除去することができる。
本発明に係るタールのクリーニング装置において、噴出ノズル手段が、メインスクレーパの幅方向に沿って並べて配置され、それぞれ軸心を合わせて設けられた油圧モータによって回転する複数のノズルを有している場合、メインスクレーパに沿った帯状の領域に高圧水を種々の方向から噴射させることができ、付着したタールを効果的に浮き上がらせて洗い流すことができる。
本発明に係るタールのクリーニング装置において、噴出ノズル手段が、メインスクレーパの幅方向に沿って並べて配置された複数のノズルを有し、複数のノズルはそれぞれノズルから噴出する水の反力によって回転駆動する、即ち、自水式とする場合、簡単な構成で、メインスクレーパに沿った帯状の領域に高圧水を種々の方向から噴射させることができ、付着したタールを効果的に浮き上がらせて洗い流すことができる。
本発明に係るタールのクリーニング装置において、メインスクレーパが、車両に設けられてタールパンに対して進退する移動台車に取り付けられ、かつ移動台車の側部には、移動台車と車両の固定側とを接続する複数のケーブル及び複数のケーブルを覆うカバーが設けられていると共に、車両上に飛散した赤熱コークスを排出部に掻き出すサブスクレーパが設けられているので、サブスクレーパの存在により、飛散した赤熱コークスとケーブルとの接触が阻止され、ケーブルが焼損することを防止できる。そして、移動台車をタールパン側に移動させることによって、飛散した赤熱コークスをサブスクレーパにより排出部に掻き出すことができ、車両上に落下した赤熱コークスの回収が容易にできる。
本発明の一実施の形態に係るタールのクリーニング装置の部分側断面図である。 同タールのクリーニング装置の部分平断面図である。 同タールのクリーニング装置のメインスクレーパ及び噴出ノズル手段の斜視図である。 同タールのクリーニング装置を用いたタールの除去方法の説明図である。 同タールのクリーニング装置を用いたタールの除去方法の説明図である。 同タールのクリーニング装置を用いたタールの除去方法の説明図である。 同タールのクリーニング装置を用いたタールの除去方法の説明図である。 同タールのクリーニング装置を用いたタールの除去方法の説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
図1、図2に示すように、本発明の一実施の形態に係るタールのクリーニング装置10(単にクリーニング装置10という場合がある)は、コークス炉11の前側、即ち、コークス炉11から赤熱コークスが排出される各炭化室11aの排出側を、コークス炉11の長手方向(以下、左右方向という場合がある)に沿って走行する車両の一例であるガイド車12に取り付けられ、コークス炉11の各炭化室11aの排出側にコークス炉11の長手方向に沿って並べて設けられた炉蓋枠13の下部にそれぞれ設けられたタールパン14及びその周囲に付着したタールをクリーニング(除去)する装置である。
そして、クリーニング装置10は、タールパン14に対して、即ち、コークス炉11の長手方向に直交する方向(以下、前後方向という場合がある)に沿って進退かつ昇降可能にガイド車12に設けられ、タールパン14に付着したタールを除去して、ガイド車12にコークス炉11の左右方向に沿って設けられた排出部の一例であり、除去されたタールを受入れて搬送する回収コンベア15が配置された回収溝16内に掻き出すメインスクレーパ17と、メインスクレーパ17の上方に設けられ、メインスクレーパ17の先端部より前方領域(コークス炉11側の領域)に高圧水を噴射して、タールパン14と炉蓋枠13との接続部の一例であり、炉蓋枠13に取り付けられる図示しない炉蓋の外側(ガイド車側)の周囲を囲む外側縁部の下部材18の周囲に付着したタールを除去する噴出ノズル手段19とを有している。なお、符号11bは炭化室11aの床を示す。
メインスクレーパ17は、図1、図2に示すように、ガイド車12に設けられてタールパン14に対して進退する(前後方向に進退する)移動台車20に設けられた支持部材21の先部下側に取り付けられている。また、噴出ノズル手段19は、支持部材21の上側に取り付けられている。また、ガイド車12には、軸心方向(長手方向)を前後方向に向けて並べて配置された対となる第1の梁部材22、23を備えたフレーム部24が設けられている。一方、移動台車20は、第1の梁部材22、23の間に、軸心方向(長手方向)を前後方向に向けて配置された対となる第2の梁部材25、26を備えた枠体部27を有している。なお、第2の梁部材25、26は、断面視してコ字状となって、長手方向に沿った開口をそれぞれ第1の梁部材22、23側に向けて配置されている。また、符号24aは、フレーム部24の上方に図示しない取り付け部材を介して配置され、移動台車20の後側を覆う蓋部材である。
ここで、第1の梁部材22、23の長手方向の前側(タールパン14側)の上部には、軸心方向を左右方向に向けた対となるロール部材28、29が、一側を第2の梁部材25、26側にそれぞれ突出させて並べて取り付けられ、ロール部材28、29の一側には、図示しないボール軸受が装着されている。そして、ボール軸受が装着されたロール部材28、29の一側は、断面視してコ字状の第2の梁部材25、26の開口から内側空間部内に嵌入されている。更に、第1の梁部材22、23の長手方向の後端側の上部と第1の梁部材22、23の上部におけるロール部材28、29の後側位置にはそれぞれ、軸心方向を上下方向に向けて第2の梁部材25、26の開口側の上端部に当接して回転可能なガイドロール30が設けられている。
このような構成とすることにより、枠体部27の左右方向両側を、フレーム部24の第1の梁部材22、23にそれぞれロール部材28、29を介して連結することができ、枠体部27を第1の梁部材22、23に対して前後方向に移動可能に設けることができる。なお、枠体部27が移動する場合、ロール部材28、29は、第2の梁部材25、26の内側空間部の上下内面に当接しながら回転するので、枠体部27の移動に伴って枠体部27が上下方向に振動することを防止できる。一方、ガイドロール30は、枠体部27の移動に伴って、第2の梁部材25、26の開口側の上部に当接しながら回転するので、枠体部27の移動に伴って枠体部27が左右方向に振動することを防止できる。
更に、枠体部27には、第2の梁部材25、26の前端部及び中央部をそれぞれ繋ぐ接続部材31、32が並べて設けられ、第2の梁部材25、26の前端部を繋ぐ接続部材32に、連結手段33を介して支持部材21が取り付けられている。そして、連結手段33は、接続部材32に取り付けられたベース部34と、ベース部34に基側が取り付け軸35を介して回転可能に設けられ、先側に支持部材21の基側が固定された傾動部36と、傾動部36に接続し、取り付け軸35で支持された傾動部36を傾動させる駆動部37とを有している。
ここで、第2の梁部材25、26で挟まれた領域の左右方向の中央部で、第2の梁部材25、26と同一高さ位置には、ガイド車12に設けられた取り付け台38を介して、軸心方向を前後方向に向けた第1の油圧シリンダ39が配置され、第1の油圧シリンダ39のピストン40の先部はベース部34に接続されている。また、駆動部37は、軸心方向を前後方向に向けて、接続部材31に基部が取り付けられた第2の油圧シリンダ41と、第2の油圧シリンダ41のピストン42の先部と傾動部36とを連結して、ピストン42の往復運動を傾動部36の傾動運動に変換する伝達機構43とを有している。
このような構成とすることにより、第1の油圧シリンダ39からピストン40を突出させることにより、ベース部34を前側に押し出すことができ、ベース部34の移動に伴って第2の梁部材25、26が第1の梁部材22、23に対して前側に移動することで、フレーム部24に対して、枠体部27(移動台車20)が前側に移動する。そして、第1の油圧シリンダ39にピストン40を引き込むと、ベース部34が後側に移動しベース部34の移動に伴って第2の梁部材25、26が第1の梁部材22、23に対して後側に移動することで、フレーム部24に対して、枠体部27(移動台車20)が後側に移動する。また、第2の油圧シリンダ41のピストン42を進退させると、伝達機構43を介して傾動部36を取り付け軸35に対して傾動させることができ、傾動部36に取り付けられた支持部材21を介して、メインスクレーパ17の先端部の高さ位置と噴出ノズル手段19の高さ位置を変えることができる。
更に、対となる第1の梁部材22、23のいずれか一方、例えば、第1の梁部材22において、第1の梁部材22の上部の後端部には第1の前後用マグネットセンサ44が、第1の前後用マグネットセンサ44より長手方向前側の位置には第2の前後用マグネットセンサ45がそれぞれ設けられている。一方、第2の梁部材25の上部には、第2の梁部材25の後端と第1の梁部材22の後端との前後方向位置を一致させた際に、第1の前後用マグネットセンサ44と対向するように前後用磁石46が設けられている。ここで、移動台車20が前側(コークス炉11側)に移動している状態で、移動台車20が予め設定した位置にあることを検知したときに、傾動部36を傾動させてメインスクレーパ17(噴出ノズル手段19)の高さ位置を上方に移動させる(以下、傾転させるという場合もある)動作が開始されるようにしている。このため、移動台車20が傾転を開始する位置に到達しているときに、移動台車20に設けられている前後用磁石46と対向するように、第2の前後用マグネットセンサ45が第1の梁部材22に設けられている。これによって、移動台車20が前進時に、設定された位置に達したことを検知して傾転を開始することができ、移動台車20が前進端まで移動して後進に転じて、再び設定された位置に達したことを検知して傾転(即ち、再傾転)を行うことができる。
また、枠体部27には、傾動部36の基側に図示しない接続部材を介して連結し、枠体部27の傾動角度に応じて前後方向に移動する傾動角度検出用ロッド48が設けられている。ここで、傾動角度検出用ロッド48には、長手方向の後側から前側に向かって間隔を設けて第1、第2の昇降用磁石49、51がそれぞれ取り付けられている。一方、第2の梁部材26には、傾動角度検出用ロッド48が後進端位置にあるときに第1の昇降用磁石49を検知する第1の昇降用マグネットセンサ52と、傾動角度検出用ロッド48が前進端位置にあるときに第1の昇降用磁石49を検知する第2の昇降用マグネットセンサ53がそれぞれ取り付けられている。更に、第2の梁部材26において、第2の昇降用マグネットセンサ53より長手方向前側の位置には、傾動角度検出用ロッド48が長手方向前側に移動して、第1の昇降用磁石49が第2の昇降用マグネットセンサ53で検知されるまでの期間内で、例えば、第1の昇降用磁石49が第1、第2の昇降用マグネットセンサ52、53の中間位置に達したときに、第2の昇降用磁石51を検知する第3の昇降用マグネットセンサ54が取り付けられている。
これによって、前後用磁石46が第1の前後用マグネットセンサ44と第2の前後用マグネットセンサ45のどちらで検知されたかで前後方向位置を求めることができる。例えば、前後用磁石46が第1の前後用マグネットセンサ44で検知されると、フレーム部24に対して移動台車20が後進端位置にあると判定し、前後用磁石46が第2の前後用マグネットセンサ45で検知されると、移動台車20がメインスクレーパ17の傾転可能な位置にあると判定し、図示しないタイマー機構を用いて所定時間内に移動台車20を前進端位置まで移動させ、タイムアップ後に移動台車20を後進移動させる。次に、前後用磁石46が第1の前後用マグネットセンサ44により再び検知されると、移動台車20が後進端位置に戻ったと判定できる。
また、第1の昇降用磁石49が、第1、第2の昇降用マグネットセンサ52、53の中のどのマグネットセンサで検知されたかを求めることで、メインスクレーパ17(噴出ノズル手段19)の高さ位置を求めることができる。例えば、第1の昇降用磁石49が第1の昇降用マグネットセンサ52で検知され、メインスクレーパ17(噴出ノズル手段19)が下降限であることを認識してから、メインスクレーパ17(噴出ノズル手段19)が上昇時に、第2の昇降用磁石51が第3の昇降用マグネットセンサ54で検知されると、メインスクレーパ17(噴出ノズル手段19)が上昇中間位置にあることを認識して、メインスクレーパ17(噴出ノズル手段19)の上昇を停止し、上方にある機器や部材と干渉しないようにしている。移動台車20が前進して前後用磁石46が第2の前後用マグネットセンサ45で検知されると、傾転を開始する位置に到達したことが判り、メインスクレーパ17(噴出ノズル手段19)は上昇限に向けて上昇を開始し、第1の昇降用磁石49が第2の昇降用マグネットセンサ53で検知されることで上昇限位置に達したことが判る。
そして、前後用磁石46の第1、第2の前後用マグネットセンサ44、45による検知結果と、第1の昇降用磁石49の第1の昇降用マグネットセンサ52又は第2の昇降用マグネットセンサ53による検知結果と、第2の昇降用磁石51の第3の昇降用マグネットセンサ54による検知結果とを組み合せることで、移動台車20の前後方向移動に連動させて、メインスクレーパ17(噴出ノズル手段19)を昇降させることができる。
図1〜図3に示すように、噴出ノズル手段19は、メインスクレーパ17を保持する支持部材21の上部に、軸心方向を揃えて支持部材21(メインスクレーパ17)の幅方向に沿って並べて配置された油圧モータ55と、各油圧モータ55の回転軸の先部に、軸心方向を合わせて取り付けられたノズル56とを有している。ここで、ノズル56の軸心方向は、メインスクレーパ17の先端部より前方領域に向けて設定されている。したがって、油圧モータ55でノズル56を回転させながらノズル56から高圧水を噴射すると、高圧水はノズル56の中心を頂点とする円錐状領域内に噴出されることになり、メインスクレーパ17の先端部より前方領域に高圧水が噴射される。なお、符号57は、油圧モータ55と油圧源(図示せず)を接続する作動油用配管、符号58は、高圧水源(図示せず)からノズル56に高圧水を供給する高圧水用配管である。
移動台車20の側部、例えば、右側部には、移動台車20とガイド車12の固定側とを接続する複数のケーブル(図示せず)及び複数のケーブルを覆うカバー59が設けられている。なお、ケーブルは、第1、第2の前後用マグネットセンサ44、45、第1〜第3の昇降用マグネットセンサ52〜54の各電源及び各信号の電線を有し、ケーブルと並行して、第1、第2の油圧シリンダ39、41の各作動油用配管、油圧モータ55の各作動油用配管57、及びノズル56用の高圧水用配管58が設けられている。
更に、移動台車20の右側部には、固定部材60を介してサブスクレーパ61が先部を右側に突出させて設けられている。これにより、サブスクレーパ61の先側が、カバー59の下方に配置されることになって、移動台車20を前側に移動させることにより、ガイド車12の床面62上に落下した赤熱コークスを回収溝16内に掻き出すことができる。このため、赤熱コークスがカバー59の下方に侵入することが防止され、ケーブル、第1、第2の油圧シリンダ39、41の各作動油用配管、油圧モータ55の各作動油用配管57、及びノズル56用の高圧水用配管58が赤熱コークスと接触して焼損するのを防止できる。
続いて、本発明の一実施の形態に係るタールのクリーニング装置10の使用方法について説明する。
先ず、図4に示すように、移動台車20が後進端位置にあることを確認して、第2の油圧シリンダ41を駆動させて、図5に示すように、傾動部36の先側を上方に持ち上げ、メインスクレーパ17(噴出ノズル手段19)を上昇させる。次いで、第1の油圧シリンダ39を駆動させて、メインスクレーパ17の先端部の前後方向位置が回収溝16の上方に配置される特定位置まで、移動台車20を前進させる。そして、第2の油圧シリンダ41を駆動させて、図6に示すように、メインスクレーパ17(噴出ノズル手段19)を上昇限位置まで持ち上げる。続いて、第1の油圧シリンダ39を駆動させて、図7に示すように、移動台車20を前進端位置まで移動させる。なお、移動台車20の前進端位置は、上昇限位置にあるメインスクレーパ17の先端部を斜め下方に延長した先に、タールパン14と下部材18との接続部分が存在するように設定する。また、メインスクレーパ17の上昇限位置は、噴出ノズル手段19のノズル56の軸心方向の先に、炉蓋枠13の下部材18が存在するように設定する。
移動台車20が前進端位置まで移動したことを確認後、噴出ノズル手段19の油圧モータ55を稼動させてノズル56を回転させながら、高圧水を噴出させる。これによって、炉蓋枠13の下部材18に向けて高圧水が噴射され、炉蓋枠13の下部材18に付着しているタールが破砕されて浮き上がる。更に、噴出ノズル手段19から高圧水を噴出させた状態で、メインスクレーパ17の先端部が、タールパン14の上端から下端方向にタールパン14に沿って移動するように、第1、第2の油圧シリンダ39、41を連動させることにより、移動台車20を後側に移動させながらメインスクレーパ17を下降させる。これにより、タールパン14の上部から下部に高圧水が噴射されて、タールパン14に付着しているタールが破砕されて浮き上がる。
続いて、タールパン14に付着したタールの除去方法について説明する。
図1に示すように、後進端位置にある移動台車20ではメインスクレーパ17(噴出ノズル手段19)の高さ位置は下降限位置にあるので、図5に示すように、第2の油圧シリンダ41を駆動させ、第2の昇降用磁石51が第3の昇降用マグネットセンサ54で検知されるまで傾動部36の先側を上方に持ち上げる。これにより、メインスクレーパ17(噴出ノズル手段19)は上昇中間位置まで上昇する。そして、第1の油圧シリンダ39を駆動して移動台車20をメインスクレーパ17が傾転可能な位置に向けて前進させ、傾転可能な位置に到達した時点で、図6に示すように、第2の油圧シリンダ41を駆動させ、第1の昇降用磁石49が第2の昇降用マグネットセンサ53で検知されるまで傾動部36の先側を上方に持ち上げる。これにより、メインスクレーパ17(噴出ノズル手段19)は上昇限位置まで上昇する。
次いで、第1の油圧シリンダ39を駆動して移動台車20を前進させ、前後用磁石46が第2の前後用マグネットセンサ45で検知された時点で、移動台車20がメインスクレーパ17の傾転可能な位置に到達したと判定する。そして、タイマー機構を用いて第1の油圧シリンダ39を駆動し、所定時間内に移動台車20を前進端位置まで移動させ、タイムアップ後に噴出ノズル手段19から高圧水を噴出する。そして、第1、第2の油圧シリンダ39、41を連動させることで、メインスクレーパ17の先端部でタールパン14を圧接した状態で移動台車20を後進させる。これにより、メインスクレーパ17の先端部がタールパン14に倣いながら移動し、タールが掻き出される。
メインスクレーパ17(噴出ノズル手段19)が下降して、第2の昇降用磁石51が第3の昇降用マグネットセンサ54で検知された時点で、即ち、メインスクレーパ17(噴出ノズル手段19)が上昇限位置から上昇中間位置まで下降した時点で、噴出ノズル手段19からの高圧水の噴出を停止する。そして、第2の油圧シリンダ41の駆動を停止し、第1の油圧シリンダ39のみ駆動させて移動台車20を後進端位置まで後進させ、図4に示すように、移動台車20が後進端位置に到達した時点で、第2の油圧シリンダ41を駆動させてメインスクレーパ17(噴出ノズル手段19)を上昇中間位置から下降限位置まで下降させて、作業を終了する。
更に、赤熱コークスの払い出しの際に赤熱コークスが移動台車20の周囲に落下した場合、移動台車20とガイド車12の固定側とを接続する複数のケーブル、第1、第2の油圧シリンダ39、41の各作動油用配管、油圧モータ55の各作動油用配管57、及びノズル56用の高圧水用配管58の上方にはカバー59が、前方にはサブスクレーパ61がそれぞれ配置されているので、赤熱コークスが複数のケーブル、第1、第2の油圧シリンダ39、41の各作動油用配管、油圧モータ55の各作動油用配管57、及びノズル56用の高圧水用配管58と接触することが防止できる。そして、サブスクレーパ61の前方に転動してきた赤熱コークスを、移動台車20を前側に移動させることにより、サブスクレーパ61で回収溝16内に掻き出すことができ、落下した赤熱コークスを容易に回収することができる。
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載した構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。
更に、本実施の形態とその他の実施の形態や変形例にそれぞれ含まれる構成要素を組合わせたものも、本発明に含まれる。
例えば、タールのクリーニング装置を赤熱コークスが排出される各炭化室の排出側を走行するガイド車に設けたが、各炭化室に石炭を装入する、即ち、コークス炉の後側を走行する押出機(車両の一例)にタールのクリーニング装置を設けることもできる。更に、ガイド車及び押出機の双方にタールのクリーニング装置を設けてもよい。
また、噴出ノズル手段のノズルを油圧モータで回転させるように構成したが、ノズルから噴出する水の反力によって噴出部が回転駆動する構造のノズルを使用することもできる。この場合、噴出ノズル手段の構成が簡単になり、製造コストを低減することができる。
10:クリーニング装置、11:コークス炉、11a:炭化室、11b:床、12:ガイド車、13:炉蓋枠、14:タールパン、15:回収コンベア、16:回収溝、17:メインスクレーパ、18:下部材、19:噴出ノズル手段、20:移動台車、21:支持部材、22、23:第1の梁部材、24:フレーム部、24a:蓋部材、25、26:第2の梁部材、27:枠体部、28、29:ロール部材、30:ガイドロール、31、32:接続部材、33:連結手段、34:ベース部、35:取り付け軸、36:傾動部、37:駆動部、38:取り付け台、39:第1の油圧シリンダ、40:ピストン、41:第2の油圧シリンダ、42:ピストン、43:伝達機構、44:第1の前後用マグネットセンサ、45:第2の前後用マグネットセンサ、46:前後用磁石、48:傾動角度検出用ロッド、49:第1の昇降用磁石、51:第2の昇降用磁石、52:第1の昇降用マグネットセンサ、53:第2の昇降用マグネットセンサ、54:第3の昇降用マグネットセンサ、55:油圧モータ、56:ノズル、57:作動油用配管、58:高圧水用配管、59:カバー、60:固定部材、61:サブスクレーパ、62:床面

Claims (3)

  1. コークス炉の前側又は後側を該コークス炉の長手方向に沿って走行する車両に取り付けられ、該コークス炉の長手方向に沿って並べて配置された炉蓋枠の下部にそれぞれ設けられたタールパン及びその周囲に付着したタールのクリーニング装置であって、
    前記車両に前記タールパンに対して進退かつ昇降可能に設けられ、該タールパンに付着したタールを除去して、前記車両に前記コークス炉の長手方向に沿って設けられた排出部に掻き出すメインスクレーパと、
    前記メインスクレーパの上方に設けられ、該メインスクレーパの先端部より前方領域に高圧水を噴射して、前記タールパンと前記炉蓋枠との接続部の周囲に付着したタールを除去する噴出ノズル手段とを有し、
    前記メインスクレーパは、前記車両に設けられて前記タールパンに対して進退する移動台車に取り付けられ、かつ該移動台車の側部には、該移動台車と前記車両の固定側とを接続する複数のケーブル及び該複数のケーブルを覆うカバーが設けられていると共に、前記車両上に飛散した赤熱コークスを前記排出部に掻き出すサブスクレーパが設けられていることを特徴とするタールのクリーニング装置。
  2. 請求項1記載のタールのクリーニング装置において、前記噴出ノズル手段は、前記メインスクレーパの幅方向に沿って並べて配置され、それぞれ軸心を合わせて設けられた油圧モータによって回転する複数のノズルを有していることを特徴とするタールのクリーニング装置。
  3. 請求項1記載のタールのクリーニング装置において、前記噴出ノズル手段は、前記メインスクレーパの幅方向に沿って並べて配置された複数のノズルを有し、該複数のノズルはそれぞれ該ノズルから噴出する水の反力によって回転駆動することを特徴とするタールのクリーニング装置。
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